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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2015年09月

川崎尚之助という人物

「八重の桜番外編」です。この人物に関しては、色々不明な点が多かったのですが、『八重の桜』制作発表後しばらくたって、歴史研究家のあさくらゆう氏の研究発表により、それまでわからなかった点が、色々と明らかになって来ました。かつては会津藩を見捨てた人物のように捉えられていたのが、実は斗南藩(会津出身の士族が開拓した青森県北部の地域)の農作物を、函館で取引するという事業を展開し、しかもトラブルに巻き込まれた時も、斗南藩に迷惑をかけられないと自分だけでその罪を背負い、結果莫大な借財を抱え込む破目になります。

元々尚之助は出石藩、現在の兵庫県の豊岡市の人で、江戸で蘭学を学んでいて、八重の兄の山本覚馬と出会い、会津藩に招聘されます。やがて覚馬の妹の八重と結婚するも、戊辰戦争後夫婦は引き裂かれ、八重は尚之助の弟子のとりなしで米沢に向かうも、その後兄から離縁を勧められます。一方尚之助も、戸籍を作ることになった時に、八重に迷惑はかけられないと、敢えて妻の名を載せなかったと言われています。その後尚之助は不遇のうちに肺炎で死去します。享年40歳でした。 このあさくら氏の調査では、彼の墓石も発見され、しかも昭和46年、1971年当時にはなかったとされていた墓柱も、その2年前の写真に写っていたことが確認されています。

礼儀正しく義に篤かったといわれるこの人物、あるいは今後もまだどこかから史料が見つかるのでしょうか。それを期待したいところです。特に『八重の桜』では、山本覚馬もそうですが、女性に好かれるキャラ設定であったともいえますし、実際放送と同時か放送後に、この川崎尚之助を扱ったサイトやブログも登場しています。真剣に武器開発に打ち込み、なのに戦後は離ればなれになって、かつての妻と出会ったものの、悲劇的な最期を遂げる彼に、心を動かされた人も多いでしょう。 覚馬の西島さん、尚之助の長谷川さんの配役もよかったです。

この記事は、以下の文献を参考にしています。
第16回 新島八重と川崎尚之助 ~会津に尽くした生涯~ (八重と同志社) 

会津鶴ヶ城 
[ 2015/09/26 01:30 ] 大河ドラマ 八重の桜 | TB(-) | CM(0)

色づく街

1973年の南沙織さんの曲です。
如何にも昭和の歌謡曲の雰囲気であるのに加え、
改めて、筒美京平氏はヒットメーカーだと思います。




 
[ 2015/09/26 00:52 ] その他 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ番外編43-「長州」が感じられない長州大河

まず『真田丸』関連記事です。7月のキャスト発表に続き、再び三谷氏が西日暮里壁新聞記者としての登場です。山本さん、小林さんは『新選組!』の土方歳三と源さんですね。小日向さんはあの時、土方の義兄の佐藤彦五郎役でした。噂されていた竹内さん、鈴木京香さんも出演のようです。
「西日暮里壁新聞です」 三谷幸喜、会見に再び乱入 NHK大河「真田丸」出演者発表 (産経ニュース)

さて『花燃ゆ』ですが、一応この大河は長州が舞台のはずです。しかし改めてそう書かざるを得ないほど、この大河が長州の物であるとは、今一つ感じられないのです。やはり美和の視線が奥に向き過ぎていて、幕末の長州の活躍が、どこか他人事のように描かれているのも一因でしょう。『篤姫』や『八重の桜』で、薩摩や会津がかなり重視されていたのとは、かなり違いがあると言えます。もちろん薩長が主力である新政府軍も殆ど描かれない、そして、美和が最初の夫である久坂玄瑞のことを、そう思い出すわけでもないことを考えると、長州にも、久坂にも随分冷たいなと思わざるを得ないのです。その一方で、将来の夫である楫取素彦とは、ありえないほどやたらに会っているわけで、ここまで2人を会わせていると、姉の寿が亡くなって、いよいよ結婚する時の盛り上がりに欠けるような気がしてならないのですが。

久坂もそうですが、高杉も去って行った後は、何か彼らのいた証というか、余韻のようなものもさほどありません。結局大村益次郎も顔見せ程度でした、桂小五郎=木戸孝允はさてどうなるでしょうか。何か楫取夫妻が群馬に赴くことで、本来の舞台である長州そのものがリセットされ、きれいさっぱり消え失せてしまいそうな気もします。もっと長州の色彩が強い大河、あるいは歴史ドラマを観たいですね。この『花燃ゆ』の描き方であれば、別に長州でなくて、他の土地を舞台にしても似たようなのは作れたと思います。もうすぐクランクアップだと思いますが、長州を舞台にしたその必然性が、どうにも感じられないのです。

日本家屋

 
[ 2015/09/25 01:00 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

日本VSスコットランド

ラグビーワールドカップ、昨日はグロスターでスコットランドとの一戦でした。
この試合、後半のそのまた前半までは非常に競っていたのですが、その後日本にミスが出て、相手にトライを奪われ、あるいはペナルティゴールを決められて、終わってみれば45-10の完敗でした。スコアほどの差は感じられなかっただけに、もったいない負け方だなと思います。五郎丸選手がペナルティゴールを外した(というか、ボールがポストに当たってはね返った)というのもちょっと残念でした。これに関しては様々なメディアで発信されていると思いますが、先日ご紹介した村上氏ブログの中から、スクラムハーフの田中史朗選手のコメントを一部抜粋させていただきます。ちなみに田中選手は「海外組」の1人で、オフシーズンに所属するハイランダーズは、今年のスーパーラグビーで優勝しています。

自分たちのミスからインターセプトで取られてしまうことが多かったので、ディフェンスを破られて取られたという感覚はない。前半はいい状態で相手も疲れていたが、後半はスクラム、モールで体力を削られてしまいこちらが疲れてしまった。疲れてきたところで判断ミスが起きた。(中略)まずは次のサモア代表戦に向けて、今まで通りしっかり相手を分析し、相手が嫌なこと、こちらの得意なことを考え、練習でしっかりコミュニケーションを取りながら臨みたい。
(インターセプト-相手チームにパスを奪われること)

また、これは理由になるかどうかは分かりませんが、南ア戦の4日後にスコットランド戦はちょっときついと言えばきついです。しかもスコットランドはこれが初戦です。日程は事前からわかっていたとはいえ、中3日の試合による疲労もあるいは影響したでしょう。ラグビーワールドカップは全48試合ですが、日程はひと月半あります。これは、消耗が大きいため、間隔を空けないといいコンディションでの試合ができないからという、この競技特有の事情から来ています。
さて次はフィジカル面で勝り、そしてスピードもあるサモアが相手です。このサモアとアメリカはほぼ差がない相手ですから、きちんと勝ってほしいものです。このサモアとフィジー、そしてトンガの南太平洋の島嶼国家をアイランダーと呼んでいますが、このアイランダー勢の中でも日本がかなり苦手な相手ではありますが、せっかくの南アからの金星を無駄にしないためにも、ボーナスポイント付きで勝つことを望んでいます。
ちなみに、ボーナスポイントとは以下のようなものです。これはワールドカップのみならず、それぞれの国や地域のリーグ戦や選手権でも採用されています。
  • 4トライ以上でボーナスポイント1
  • 7点差以内の負けでボーナスポイント1
つまり負けても7点差以内で、しかもトライを4本以上挙げていれば2ポイントがもらえます。この4トライ以上は勝ったチームにも与えられますの。ラグビーの場合勝ち点は4、負けは0ですが、4トライ以上の勝利の場合はポイントが5になり、決勝トーナメント入りがより有利になります。


黒ビール
 
[ 2015/09/24 21:10 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン6第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」

『相棒』シーズン6第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」、まずはあらすじです。

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過激派メンバーの新井田が、アミューズメントパークで爆弾マニアの塚原と取引をするが、新井田はそのための金を持って行こうとして発覚し、もみ合っている最中に爆弾が炸裂した。その金はホテル従業員の根元という男に奪われており、この根元は、北海道で公判中の事件の重要参考人であったため、杉下と亀山は、寝台特急カシオペアで彼を護送することになる。カシオペアには翻訳者の堂上公江、モデルの三樹ライナと友人の国子、大学教授の安藤の一家、増田という男とその弟らと一緒になる。しかし彼らの間には、どこか不自然なものがあった。

食堂車で杉下は、ライナが津島というクラブ経営者に名刺を渡されているのを目にする。また安藤と息子の博貴の関係もどこかおかしかった。博貴は素行不良で高校を退学させられており、この旅行は家族の絆を取り戻すための旅行だったのである。また根元は、何かに怯えているような目つきだった。そんな時、津島が自室で他殺体となって発見された。杉下と亀山は警察手帳を見せて捜査を開始する。そして杉下は米沢に連絡を取り、死亡推定時刻をどうやって算出するのかを教えてもらった。それによると、殺人が行われたのは午後11時半から0時までとなり、その前にカシオペアは盛岡を発っていて、次の停車駅は函館、しかも4時18分の到着だった。つまりその間犯人は逃げることができない。この間に事件を解決できないかと杉下は考える。

このカシオペアは窓が開けられず、従って走る密室となっており、犯人が列車内にいる確率が高いことから、杉下はそれまでに犯人を割り出すべく、自分たちと根元以外の1号車と2号車の客を部屋に戻す。そして、津島が食堂車で持ち歩いていた手帳がないこと、スーツケースのロックの数字が合っておらず、きちんと閉まらないことに杉下と亀山は不審を抱く。また2人は乗客たちの話から、増田という男と一緒にいる人物が、俳優の羽鳥亮矢であることを知る。実は羽鳥は三樹ライナとお忍びで旅行を楽しむつもりで、それぞれ他人のようなふりをして乗り合わせ、犯行時は、車両内の空き部屋で密会していた。

その部屋には盗撮用のビデオカメラが仕掛けられていた。本来は、羽鳥とライナを撮影する目的であったが、津島の手帳を隠そうと部屋に忍び込んだ犯人が、自分が写っていることを知って映像を削除したのだった。そんな時、杉下たちは堂上からお茶に誘われ、その席で、カシオペアが青森で進行方向を変えるため、一旦停車することを聞かされる。その時食堂車のゴミも降ろされることがわかった2人は、厨房に急行してゴミ箱の中を探り、ページが破られた津島の手帳が捨てられているのを発見する。 

杉下は食堂車に乗客たちを集め、津島がペーパーアシッドを売りさばいていたことを話した。このペーパーアシッドはLSDが浸み込ませてあり、隠語で切手と呼ばれていて、津島がライナたちに名刺を渡した際、杉下は「切手」という言葉を耳にしていたのだった。また、津島は安藤の妻、仁奈子が息子を「ヒロくん」と呼んでいたにもかかわらず、「博貴君」と呼んだことから、杉下たちは彼らが知り合いであることを指摘し、手帳の破られたページに、その人物の名があったのではと示唆する。そしてついに父親の安藤が犯行を自白した。息子の件で津島ともみ合っているうちに、津島が持っていた刃物が彼自身の左胸を刺したのだった。スーツケースの番号が合っていなかったのは、安藤が自分の指紋を拭き取ろうとして動かしたためだった。 

杉下は堂上に、青森停車の件を教えてくれたことで礼を言う。すると堂上は、かつて結婚を考えていた恋人を、そのカシオペアに乗車していたのと同じ日、つまり1月2日に事故で失い、それ以来自分の時計は止まったままだと身の上話を始める。その時読んでいた本になぞらえて、まるでシシュポスの岩のように、何度も落ちて何の進展もないと話す堂上。そして函館から北海道警察の警官が乗り込み、安藤一家はそこで下車した。その後、カシオペアは終点札幌に向かって走り始めた。 

そして根元を北海道警に送り届け、帰京しようとした杉下と亀山に、大河内から連絡があり、別の爆弾の取引があるから調べてくれと言われる。その爆弾は誰の手に渡ったのか。実はその爆弾を買ったのは、他ならぬ堂上公江だった。堂上は乗車時に、亡くなった夫の物だと言ってカメラケースを抱えていたが、その中身は爆弾だったのである。彼女は杉下に青森停車を教えることで犯人をほのめかし、自分に疑いがかからないようにしていたのである。

その一方で、根元が北海道警本部から逃走した。根元は、ホテル駐車場の拳銃密売である著名な人物を目にしており、その人物と関係のある別の人物から脅されていたのである。根元が車中で、怯えたような表情でいたのはそのためだった。杉下たちは根元の自宅を訪ねるが、既に根元は連れ去られ、マフラーだけが落ちていた。そこで2人は近所の空家物件を当たり、かつてレストランだった所に監禁されていた根元を見つける。根元を監禁したのは、カシオペアに、撮り鉄が趣味のフリーターとして乗り込んでいた保坂という男だったが、この保坂がカシオペアの中で、警察の隠語を使っていたのが杉下には引っかかっていた。実は保坂は、北海道警の刑事の藤井だった。

その後杉下と亀山は、堂上が宿泊予定だった洞爺湖畔のホテルに向かう。そこにいたのはホテル王の仲瀬だった。仲瀬はかつて、学生運動盛んな折に、堂上の恋人に爆弾を作らせていたが、その恋人は作業中に爆発で死亡、そして堂上も彼の子を流産してしまっていた。堂上は何食わぬ顔で自分だけ出世し、ホテル王にまで登り詰めた仲瀬への復讐を考えていたのだった。堂上が杉下たちと寝台車の話をしていた時、不意に脚の怪我に言及したが、その怪我はこの時のものだった。そして堂上の名前もまた、過激派として古い資料に遺されていた。仲瀬に爆弾で報復を試みる堂上、しかし杉下と亀山がうまくそれを阻止する。

仲瀬は銃密売容疑で逮捕され、杉下は、彼女の恋人が爆発で死亡した際、黒焦げになったロケットを堂上に渡す。指輪を堂上に買ってやれなかったかつての恋人は、この中に、自分が好きな天体の写真を入れて彼女に渡そうとしたのだった。杉下は、星たちは動き続けているのだから、貴女も自分の時計を動かしなさいと告げて去って行く。 

*************************
 『オリエント急行殺人事件』をベースにしていると思われる部分もあるこの作品ですが、最初は全く関係ない場所での殺人から始まります。結局殺人ではなく凍死であることが判明し、トリオ・ザ・捜一が本庁に戻る途中に、根元が札束を持って逃げるのを見て取り押さえようとして、失敗してしまいます。しかも令状無しの捜査であったことから、ピルイーターこと監察官大河内に、新年早々資料のPC入力作業を命じられます。その最中、亀山から伊丹に、ある件で訊きたい旨連絡が入りますが、この2人のやり取りは相変わらずです。そして杉下が、米沢に死亡推定時刻の割り出し方を訊いた時、米沢はちょうど、録画していた紅白歌合戦を観ようとしていました。このへんがまた、如何にもこの人らしいです。

また杉下と亀山は、銃の密売絡みで元旦は登庁していましたが、たまきや美和子と新年会をする予定だったので、その後2人で花の里に向かおうとします。その矢先に入って来たのが、根元の護送でした。たまきと美和子は仕方なく、女2人でご馳走を食べて酒を飲みます。その時美和子が、帝都新聞の元旦特集のインタビュー記事を読むシーンが出て来ますが、その中にホテル王仲瀬、そして俳優の羽鳥の記事があります。また、たまきが北海道に行きたくて集めたパンフレットに、堂上が泊まる予定だった洞爺湖畔のホテルの物もあり、かなり伏線を張り巡らせた作品です。またこの時美和子が作るお雑煮が、ピンク色の、あまりお雑煮らしからぬ雰囲気であることを考えると、エジプト料理にヒントを得た、いわゆる「美和子スペシャル」と察せられます。
 
[ 2015/09/24 01:00 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第9話(テーマ・試行錯誤) 解答

それでは前回の第4問の解答です。

4.壺に200個のキャンディーが入っています。そのうち99パーセント、つまり200個の内198個がイチゴ味、残りの1パーセント、つまり2個がメロン味です。それでは、イチゴ味のキャンディーの割合を98パーセントにする場合は、何個取り出せばいいでしょうか。

パペットホームズキャンディー

(番組サイトより)

この場合、99パーセントがイチゴ味、1パーセントがメロン味だから、あとイチゴ味を2個取り出せばバランスが取れるとつい考えがちです。しかしそれだと、メロン味を2個補う必要があります。イチゴ味を取り出すことで、イチゴとメロンの比率を98と2にしたいわけなのですが、実はそう難しく考える必要はありません。ここで注目したいのは、98と2という数字です。98と2を足すと100になります。そして、メロン味のキャンディーは2個あります。こう考えると簡単です、イチゴ味のキャンディーの数を98個、トータルで100個にしてしまえばいいのです。こうすると98パーセントと2パーセントの比率も崩れません。取り出したキャンディーは、それぞれお好きなように。

しかし、「愉快な四人組」は、動物たちの活躍やジョニーの告白を始め、かなり見せ場が多くて内容が濃いです。最後の「ごめんなさーい」のハーモニーが、トレジャーズらしく絶妙でしたし、メアリーがジェイベズ・ウィルソンの頭を見て「トマトみたい」と口にした時、トビイも一瞬彼の頭を見上げるのですが、あの表情がまたなかなか可愛いです。
 
[ 2015/09/23 19:00 ] パペットホームズ エピソード | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-33 美和が神出鬼没過ぎ 続き

この大河の最初のキャッチフレーズは、覚えている方も多いでしょうが、「幕末男子の育て方」でした。このキャッチ自体が、井上真央さんがかつて主演した『花より男子』をもじったもので、4人の「幕末男子」、すなわち吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞、そして小田村伊之助(楫取素彦)と美和(文)とのツーショットのポスターが作られたように思いますが、大河ドラマに他の作品を持ち込むべきなのか、多少疑問に感じていました。案の定、これは早々に姿を消したようです。このキャッチには、どうしようもなく軽い印象しかありませんでした。

そのせいもあって奥女中編にシフトしたと思えるのですが、これも何か無理やりな感がありました。次の回では廃藩置県となり、美和も奥を去って実家に戻るわけですが、この奥にいた間、彼女は何をやっていたのか。守役としての仕事など数えるほどしか登場しません。あとは意見具申したり、軍師のようにふるまってみたり、または奥を離れてあちこちに行くかで、およそ世子夫人である銀姫に仕える女中というよりは、姫をも自分の配下にして、自分で奥で采配を振りたがる、何やら身勝手な女にしか見えなかったというのが本当のところです。しかも、実際の杉文さん=楫取美和子さんが奥に入るのは、久坂家の再興が許されて後、幕末も押し詰まって明治に入る頃だったようです。

恐らく、早いうちに美和を奥に入れて、奥をベースにした話を作らないと間が持たせられないというのもあったのでしょう。実際本物の美和=文さんは、この時期は実家にいたそうですが、それだとドラマにならないわけです。それはまだしも、美和があれこれ指図をしたがる時点でもうおかしくなってしまう。 しかも美和がやたら外に出る。いくらなんでも、高杉の看病に行くのはちょっと無謀すぎます。しかも奥勤めをしていないのならともかく、守役ではまずありえないことでしょうし、何もそこまでして、無名の人物を無理に主人公に仕立てる必要はなかったのではないでしょうか。

このドラマが始まった時はやはりホームドラマ感覚で、人間同士の触れ合いを重視するようなことも言われていました。しかし個人的には、『八重の桜』の方がその辺は重視しているようにも見えます。『花燃ゆ』の場合、確かに家族も出て来るし塾生も出て来ますが、彼らと美和との関係よりも、たとえば八重と家族、あるいは川崎尚之助とか、山川大蔵辺りの方がもっと信頼関係が出来ているように見えて仕方がありません。『花燃ゆ』でも、その辺を重点的に描けば描けるはずだったのに、結局そうなっていなかったようですね。杉百合之助役の長塚京三さんがよかっただけに、もったいない話です。

しかし『花燃ゆ』、急ピッチで、史実もほとんどナレーションで済ませるようなことまでやっていますが、時間が無いのでしょうか。だったら、女台場の話などで丸々1話分を使ったりせずに、配分をもう少し考えるべきだったでしょう。あるいは群馬編で描きたいことがあるのかもしれませんが、だからと言って史実を端折りまくるのは本末転倒です。それと、必ずしも女性が主人公だから、女性の脚本家という必要もないでしょう。結構男性でも女性像をうまく描ける人もいるし、女性脚本家で男性社会をきちんと描写できる人もいますので、特に大河の場合は人選を厳しくしてほしいものです。 2017年まではもう決まっていますから、三谷さん森下さんにはいい脚本を書いてほしいです。

 ハーブティー
[ 2015/09/23 01:06 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-33 美和が神出鬼没過ぎ

明治に入り、版籍奉還が行われたものの-と書いてはいますが、比較すべき主要な歴史イベント(戊辰戦争とか)がほとんどないためわかりづらいです-、今度は長州のために戦った奇兵隊の兵士たちが、解雇されることになって反乱を起こします。いわゆる萩の乱ではありません。で、彼らが山口の藩庁を取り囲むわけで、今や奥女中を取り仕切るようになった美和以下、一同はたすき掛けに袴姿で薙刀を持ち、不測の事態に備えます。とまあ、こういう展開なのですが、先週も書いたように、奇兵隊の兵士たちが長州のために戦ったところなど、このドラマでは殆ど出て来ません。何せ、鳥羽・伏見の戦いの大部分がナレーションで終わってしまうのですから。

要は兵士の待遇云々より、美和がこの事態に備えて、これだけ頑張っていますよということを描きたいのかもしれません。しかし、どうも皆さん、普段武道なんかやっていないのでは?という印象がぬぐえないわけです。やはり姿勢とか、薙刀を手にした時の歩き方とかが何となく違う。『八重の桜』の、八重や中野竹子の薙刀の稽古姿と比較して見ていると、正直いってこの美和たちの武装は、どうにも取って付けた感があります。しかも、この回でもあっちこっちで美和が登場する。分身の術でも使っているのでしょうか(苦笑)。あそこにもここにも美和といった感じで、なぜかたすき掛けのまま、家臣に混じって大殿の御前にまで座っている。あんなことあるのでしょうか。これが都美姫とか、銀姫であればわかるのですが。

そもそも大殿、そうせい侯が病を押してまで家臣たちの前に現れたのは、楫取では反乱軍が説得に応じなかったためでした。楫取使えない…しかも城中でまた美和とばったり出会ったりして、本当にこのドラマは、この2人を目立たせたいだけなのかと思ってしまいます。 その一方で江戸城無血開城なし、戊辰戦争なしで、幕末から明治初年にかけて、本来主人公とは直接関係なくても、描いておくべきものが全く登場しません。しかも楫取と美和の場面が、大河のレベルではなく木曜時代劇、いや民放の時代劇と言うべきでしょうか。おまけに美和が城内の不審者にお握り(お握り復活です)食べさせたりして、警備ゆるゆるな感じなのですが。

そして反乱軍の1人が、飛び立ったカラスに発砲したのがきっかけで騒ぎが大きくなります。結局鎮圧のための勢力を送り込んだ、桂小五郎改め木戸孝允たちにより取り押さえられますが、この時の演出も疑問。モノクロ画面にしたり、スローモーション使ったり、果ては水仙の花に血が滴り落ちたりするのですが、何だか塗料が落ちているようにしか見えませんでした。どう見ても無駄に凝った演出のように感じられます。そんなことしなくても、きちんと戦闘場面を描けばいいのですが、断片的な場面のみを登場させて、全体像を浮かび上がらせるようにしたかったのでしょう。ならば、もっと脚本を練る必要があると思われます。

このドラマもあと12回ですが、毎回やはりこんな感じなのでしょうか。23日に総集編をまた放送するようですが、もう年末の放送はされず、終わった時点で『真田丸』にすべて方向転換ということも考えられます。実は、このドラマの中で一番大河らしかった吉田松陰編の頃、ある人にこれを観るよう勧めたのですが、今はその人に申し訳なく思っています。いくらなんでもこんな展開になるとは予想していませんでした。先日のワールドカップラグビーの南ア戦の方が、これよりも遥かにドラマチックです、いやまったく。

カフェオレ






 
[ 2015/09/22 00:36 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に登場する白の羽織について

『花燃ゆ』の高杉晋作の着物が白っぽいことに関しては、以前から何度かこのブログでも指摘していました。高杉晋作というのは基本、書生のまま生き、そのまま世を去ったようなところがあると思いますが、あの白い羽織は、ちょっと書生には見えない、何かそうそうたるお武家のイメージがあります。高杉が登場したころ、文(美和)の弟の敏三郎を遊郭に連れて行くところがありますが、その時は白っぽい格好でもそう違和感は感じませんでした。

ただ、松下村塾であの格好は、やはりちょっと違和感がありました。あの場面では、キャラ設定の上でも、書生らしく黒の羽織を着てほしかったなと、もう高杉が登場しなくなった今でも思います。できれば着物は絣か何かで。『龍馬伝』の伊勢谷友介さん演じる高杉晋作は着流しが中心でしたが、この時の高杉も、お城に上がる時には袴をつけて、しかも黒の羽織を着ていただけに、余計にそう思うのかもしれません。

一方で、『八重の桜』で八重の最初の夫である川崎尚之助も、白っぽい羽織を着ています。彼の場合は書生ではなく洋学者ですので、白っぽい羽織でも説得力があります-汚れるだろうなとは思いますが。まあ高杉役の高良健吾さんにしても、尚之助役の長谷川博己さんにしても、細身だから白の羽織が様になるのだろうとは思います。実際、がっちりした体格の人は、むしろ濃い色の方が様になる感じです。その意味では、高杉の痩身を印象付けるために、敢えてああいう色の羽織を着せたのかとも考えられますが。 

ところで、先日もちょっと引用した『胡蝶の夢』ですが、この中に、長崎海軍伝習所の伝習生たちが、黒ラシャの羽織を着ているというくだりがあります。

 もっとも、伝習生のあいだでは、 舶来の黒ラシャの生地で羽織をつくることがはやっていた。
 ラシャは戦国期から日本が輸入しつづけていた生地で、かつては陣羽織に用いられた。この時代、長崎でそれを買えば、江戸・大坂よりも安くもあり、(松本)良順も勝麟太郎も、このラシャ羽織をはおっていた。このめだたぬ「洋化」は、「いわば陣羽織の心意気だ」という口実があったから、あまり攘夷感情を刺激せずに済んだ。 


実はこの当時は、まだ攘夷感情が根強く、伝習所であっても洋式の軍服を着せることは、世論の反発を招きかねないところがありました。世間に洋式の軍服が認められるようになるには、それから10年近くを要しました。

コーヒー
 
[ 2015/09/21 00:49 ] 大河ドラマ 八重の桜 | TB(-) | CM(0)

ラグビーワールドカップと日本代表

引き続き、ラグビー関連です。ラグビーのワールドカップが始まったのは、1987年とかなり遅く、当時は選手はアマチュアであったため、強化や出場のための日程確保がうまくできないというトラブルもありました。その後、1995年、南アフリカ大会後にプロが認められ、その後南ア、ニュージーランド(NZ)、オーストラリア(豪州)を中心にプロ契約する選手が増えて行きました。イギリスの各ユニオン(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド-ラグビーの場合南北の区別は無し)もプロ化を進め、1999年大会では、かなり多くの国の代表選手がプロ契約をして、ラグビーで生活するようになっていました。

さて日本です。日本の場合はかつては軍隊と大学がメインで、第二次大戦後も大学がラグビー界を引っ張って行く傾向がありましたが、その一方で社会人のリーグが台頭し、大学生と実力面で大きな差をつけて行くようになりました。しかし彼らはあくまでも「企業アマチュア」であり、会社員としての制約のある中でのプレイであったため、代表強化がままならず、そのため日本は、諸外国からは、善戦していいプレイをするけど、勝てないチームの印象が強くなっていました。これを打ち破ったのが 、1989年に代表監督に就任した宿澤広朗(ひろあき)氏は、理論的なコーチングを採り入れ、1991年大会では、スコットランドとアイルランドに負けたものの、ジンバブエからは1勝を挙げました。やっと軌道に乗りかかって来た代表だけに、ファンの中には、宿澤氏の続投を望む声もありましたが、当時住友銀行(現・三井住友銀行)の支店長として多忙であった宿澤氏は、大会後勇退しました。

しかしその後の代表監督は、ワールドカップのみならず、普通の国際試合(テストマッチ)でも、なかなかチームを勝たせられないようになりました。無論それぞれの監督は、勝たせるつもりで、自分なりの方法論を編み出していたのでしょうが、肝心の檜舞台で勝たせられない、あるいは惨敗させるようでは、当然ながらファンは離れて行きます。かつての名選手、平尾誠二氏が監督を務めた時も、チームはやる気はあるのに、戦法を決められなかったためうまく機能しませんでした。そして、2000年のアイルランド遠征でチームは大敗を喫し、平尾氏は退任、そしてチームそのものの強化方針が見直されることになりました。また社会人のチームが再編され、トップリーグが誕生し、選手のプロ契約も認められるようになりました。

この時、91年大会で監督を務めた宿澤氏は、強化委員長として再び代表強化の場に戻って来ました。監督はかつての代表である向井昭吾氏で、この時新たに代表選手を「出向」という形で拘束し、強化や試合に参加させるシステムができました。しかしその任期中に行われた2003年大会では、チームが頑張ったものの勝てませんでした。ただこれを機に、日本ラグビーフットボール協会も、代表を頂点としてヒエラルキーを模索し始めましたが、向井氏の後任である萩本光威監督は、若手起用でまた強豪相手に大敗を喫し、その後外国人ヘッドコーチ(HC)が採用されることになりました。そして2007年大会、かつてのNZオールブラックスのウィングで、NECグリーンロケッツでプレイしたことのあるジョン・カーワン氏率いるチームは、カナダ相手に引き分けに持ち込み、ワールドカップでの連敗に終止符を打ちました。 

日本代表チームは2011年、 カーワンHCの母国、NZでの大会に臨み、この時もカナダと対戦してまたもドローに持ち込みましたが、やはり勝利はなりませんでした。ちなみにこの時、一部の選手は実家が東日本大震災に遭い、家を流されたり、避難をしたりという状況の中での参加でした。またNZもその年の2月に、クライストチャーチで地震が起きていたため、日本とNZの試合の前には、犠牲者への黙祷が行われました。この大会後カーワン氏は母国のクラブのコーチとなり、エディ・ジョーンズ氏がHCに就任しました。このジョーンズ氏は豊富な指導歴があり、クラブの監督を務めた後、2003年のワールドカップで母国豪州を準優勝に導き、2007年大会では、優勝した南アの強化スタッフでした。日本でも、トップリーグのサントリーサンゴリアスのアドバイザーを務めていました。

ラグビーの場合は、所属協会主義が採られています。パスポートに関わらず、ある協会の傘下にあるクラブチームで一定期間プレイすると、その協会の代表チーム(実質国代表チーム)に選ばれる権利が与えられるというものです。ラグビー代表に外国人がいるのはこのためです。しかも日本のパスポートを持っていなくても、代表としてプレイができるわけですが、トンガの場合は二重国籍が認められており、しかも、日本のパスポートを持っていると色々便利だからというので、最近では帰化するトンガ出身選手もいます。

今回の対南ア戦の勝因は様々で、日本のプレイがよかったからとも、南アにミスがあったからとも、また、終了近くにシンビン(イエローカード、ラグビーの場合は10分間の退場で、アイスホッケーのペナルティボックスのようなもの)で選手が退場したことが大きく響いたともいわれています。加えて、田中史朗(ふみあき)、堀江翔太といった一部の選手は、日本のオフシーズンに海外、特に南半球の「スーパーラグビー」でプレイしていて、その現場の厳しさを実感していたのが、チーム全体にいい影響をもたらしたようです。このスーパーラグビーには、日本も今後参加予定となっています。

宿澤氏は2006年6月、赤城山登山中に心筋梗塞のため急逝されました。享年55歳。また、早稲田で2学年後輩の石塚武生氏は2009年8月にやはり急逝、そして、慶應の監督を務めたこともある上田昭夫氏は、今年の7月に亡くなられました。これについてはこの記事で触れています。お三方に、この勝利を見ていただきたかったです。

興味がある方はこちらもどうぞ。
日本代表選手メンバー表 (日本ラグビーフットボール協会公式サイト)
歴史的勝利から一夜明けて (ラグビージャーナリスト村上晃一氏ブログ)



[ 2015/09/21 00:12 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
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まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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