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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第6話(テーマ・違うルールを探せ) 解答

では先日の「ワトソンからの挑戦状」、4番目の質問の解答です。こちらはNHK番組サイトからお借りした画像です。

画像


この隣のZは何を示すのでしょう。どうやらこの文字列を解く鍵のようです。ということで、文字列にZの文字を当てはめてみると、こうなります。ちなみにSはスタート、Gはゴールなので外します。

S B A N A
Z Y Z N Z
N N A L N
Z J Z Z A
U I C E G


もうおわかりですね。
正解はBANANA JUICE、バナナジュースです。

ところで前回、ホームズがガリレオみたいだと書きましたが、べインズのいささか強引ともいえる理論を論破できないという点が、「仮説は実証して初めて真実になる」を思い起こさせたせいかもしれません。しかしべインズが、あの生徒(サディ・ショルトー)が何をしてみるか当ててみませんかと持ちかけ、ワトソンは「試されてるみたいで嫌だ」と断ったのに、乗って来るのがホームズらしいといえばらしいです。

この中では、ハドソン夫人が勝手に221Bの掃除をしたため、ピロピロ笛が見つからず、べインズに負けたホームズがよけいに苛立つところがあります。その後やっとどこにあるかがわかって、ハドソン夫人が1本渡してくれるのですが、この時の
ハドソン夫人「何色?」
ホームズ「…赤」
の「間」がまた何ともいいです。そういえばどなたかのイラストで、ホームズがピロピロ笛を吹いている後ろを、ヒヨコが一列になって行進している、『ハーメルンの笛吹き』みたいなのがありましたね。パペットホームズタグのツイートだったでしょうか。
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[ 2015/08/31 20:53 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

『相棒』第1シリーズ第5話 「目撃者」

ざっとあらすじを書いておきます。

小野田官房長が、孫を幼稚園に車で送って行く途中、急にその子が尿意を催し、車から降ろして用を足させるが、この辺警察関係者である「じいじ」はかなり微妙な立場だった。その後、車に乗ろうとしたその子が、ある人物の死体を発見する。それは近くの小学校の教師で、凶器はボウガンだった。小野田は特命の2人にこっそりこれを伝える。

以前から、その小学校に通う子供たちが、通学途中のアパートに住む佐々木からボウガンで脅されていたことを知った杉下と亀山は、その男が怪しいとにらむ。一方で捜査一課の面々は、小学校を訪れて捜査を始める。そんな折、その小学校の生徒の手塚守が、その犯行現場を目撃したと特命の2人に話す。

しかしこの守は、一筋縄で行く子ではなかった。小学生にして『異邦人』を読み、その他もろもろのことに詳しく、大人顔負けの理論を展開する子供だったのである。また図書館の本だけでは物足りないようで、担任の前原恭子から本を借りて読んでいた。守は両親を亡くして親戚に引き取られており、前原は、必ずしもその親戚とはうまく行っていないようで、いつも図書館にいることを2人に伝える。

佐々木も当然、容疑者の1人だった。天井裏からボウガンが見つかったからだが、犯行時現場にいたのは佐々木ではなかったことが明らかになる。なぜかといえば、その時ボウガンが盗まれていたためで、当然誰かがその盗んだボウガンで、犯行に及んだのだった。

実はその前原は、最重要容疑者とみなされていて、しかも件の教師から1度暴行を受けかけていたが、犯人は前原ではなかった。いつも遅い時間まで図書館にいる守も、その光景を目にしていた。しかも杉下は、ボウガンは比較的体格にハンディがあっても相手を倒せること、しかも現場にあった4つの穴と、学校の用具室の折り畳み椅子の脚の位置がぴったり合致したことから、犯人を特定するに至る。

犯人は守だった。椅子を現場に置いて、その上に立って相手に狙いをつけたのである。しかも守は、自分は14歳未満だから家裁送りになり、特に影響はないと平然といってのける。そんな守を、亀山はある場所に連れ出す。そのある場所とは東京拘置所だった。

2人はその当時入所していた浅倉禄郎と面会し、犯罪を犯すとどうなるか、浅倉は直にいって聞かせる。浅倉の言葉を聞いて、初めて涙を流す守。一方外では、前原と杉下が待っていた。杉下は前原に、浅倉が死刑囚であることを話す。

***************

何ともこましゃくれた感じの守ですが、彼もまた内面に悩みを抱えていたようです。あまりに子供らしくない彼が、浅倉の言葉を聞いて涙を流すところに変化が見て取れます。ちなみにこの守を演じたのは、子役時代の染谷将太さんです。

それから以前書いた「ベラドンナの赤い罠」同様、この回でも小野田官房長は、回転寿司の皿をレーンに戻してしまっています。しかし冒頭のいい「じいじ」ぶりには、何かほのぼのとさせられるものもあります。

[ 2015/08/31 00:50 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-30 大河ドラマの破壊2

「続き」でもこのタイトルを使っているため、本当はパート3なのかもしれませんが、一応パート2ということで。いよいよ四境戦争の回です。しかしいざ戦闘かと思ったら、奥女中たちが登場して寸断されてしまって残念でした。そして美和の「軍師」関連の場面ですが、どう見ても城の見取り図が、エクセルか何かで作ったような感じで興ざめです。あの線の引き方といい、色の掛け方といい、手書きでああなりますかねえ…しかも美和が幕府軍を撤退させるくらいのことすれば、流石美和天晴れともいいたくもなりますが、あれじゃ結局は「軍師ごっこ」ですね。

そしてここでも現代的価値観が持ち込まれ、挙句の果ては高杉雅と、夫に別の女がいた件であれこれ話す始末。この当時、こういうことで愚痴るでしょうか。黙っているのではないかと思いますが。この雅のキャラ設定も、何か身勝手で甘ったれな女という感じで、だから美和と馬が合うのかとも思ってしまいます。実際はもっと気丈な方だったようなのですが。しかも高杉の病気のことが、次の場面で美和に伝えられているというすばやさ、メールでも来たのでしょうか(苦笑)。かてて加えて関係ないことが多すぎで、この回、戦闘と高杉の喀血だけでまとめた方がよかったような気もします。

それから小田村伊之助、出過ぎでしょ…。実際芸州には足を運んだようですが、別に彼がメインの人物ではなかったようですし、しかも時間稼ぎのために、わざと捕らえられたというわけでもなく、交渉が決裂したのが原因のようですね。また広島の陣営を描いているせいか、いきなり徳川茂承などという、少々レアな人物が出て来たりします。この人を出すのであれば、蛤御門の変で真木和泉を出すべきでした。しかも大村益次郎が一瞬しか出て来ない、どうにも登場人物の持ち時間のバランスが悪すぎですね。将軍家茂の薨去もほんの一瞬、そして史実をナレーションのみで済まそうという方針?は、この回も忠実に貫かれました。

そして高杉の喀血について。微熱とか咳とかいった、結核特有の症状が前振りとしてなく、いきなり喀血というのも何か不自然です。また『花神』の話になりますが、あれではまず小倉攻めの時に発熱したため、おうのが山県に知らせようとするのを遮って、無理を重ねた結果喀血する設定になっています。やはりこれくらいの段階を踏んでほしいものです。それと『花燃ゆ』の高杉の場合は、喀血というよりは、何か体に銃弾を受けて口から血を噴き出したものの、何とか踏ん張って耐えたといった感じに見えてしまいます。

やはり大河ドラマがスポイルされているなといった印象です。過去には名作もかなりあったのですが、それを作った人たちへの敬意がまるでなく、かなりおかしな方向に向かっていますね。『真田丸』でそれが食い止められるといいのですが。それと、この『花燃ゆ』のプロデューサーやディレクター、脚本担当諸氏も、しばらくの間大河から離れていただきたいと思います。始まった当初は、ちょっとここまで脱線するとは思っていませんでしたね。もう少し大河らしい「格」を保てるかと思ったのですが、残念ながらはずれました。

実はこの回が終わった後、BSフジの『猫侍』を観たのですが、「草薙俊平」と「亀山薫」の共演なのですね、これ。浅利陽介さんも出演していました。ふかふかの白猫に何とも和みました。

[ 2015/08/31 00:06 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

『相棒』第4シーズン第4話「密やかな連続殺人」第5話「悪魔の囁き」

さて、浅倉緑郎に匹敵するもう1人の「悪人」、村木重雄の登場です。この第4話と第5話もセットで、それぞれ前編、後編的扱いになっています。

荒川の河川敷で若い女性の遺体が見つかる。その遺体の耳には、本来両方にあったはずのピアスが片方しかなかった。それは、13年前に都内で起きた、ある女性殺人事件にも共通するものだった。亀山薫は、その13年前の事件を担当し、今は退職して屋台を経営している佐古から渡される。佐古は、それを被害者の遺族から譲り受けたのだった。今度の事件は、その時のと何か関係があるのだろうか。

そして杉下と亀山は、イヤリングと違ってピアスは外れにくいこと、また、ピアスが片一方外れた女性の殺人は、全国でそれまでに10件起きていた。日本の場合は全国規模の捜査機関でなく、都道府県レベルの捜査であるため、犯人はそこを突いていて、あちこちの地域で似たような殺人を繰り返していたのだった。しかも同じ場所では事件は起きておらず、今回もたまたま荒川の河川敷で発見されたものの、元々は埼玉での殺人だった。

13年前の事件は、村木重雄という予備校講師が有力な容疑者だったが、証拠不十分で不起訴になっていた。村木の元を訪れた杉下と亀山は、そこで捜査一課と鉢合わせをし、しかも村木に自殺未遂までされてしまう。幸い事なきを得たが、そこへやって来た、経営コンサルタントをやっている妻の順子は、大声で夫を叱咤し、バッグで殴りつける。唖然とする一同の前で、村木は服従の体を示し、順子と共に去って行った。この奇妙な夫婦関係を目の当たりにした杉下は、村木が容疑者とされたのがトラウマとなり、診察を受けている精神科医の内田美咲の元を訪ねる。

内田によれば、村木夫妻の関係は支配と隷属と呼ばれるものであること、またこの事件の犯人は真面目で、出張や転勤など各地を飛び回る仕事をしていること、ピアスを片方だけ持ち去るのは、自分だけにわかる共通項であることを告げる。ピアスは元々魔よけのためであったが、それを外すことで、持ち主を征服した気分になれるのだという。ということは、持ち去ったピアスを妻に渡すことは、本来の夫婦関係の逆転があるのだろうか。また、順子の左耳は明らかに変形していた。

結局その後の調査で、村木は大手予備校の教師で全国を飛び回っており、講義の日程そして場所と、殺人事件の発生日時及び場所とがぴったり合致した。しかし遺体は高い所から川に投げ込まれており、交通事故で脚を負傷した村木には至難の業だった。しかも、村木はその後、捜査一課が家宅捜査に入った隙を見計らい、マンションの屋上から身を投げて自殺してしまう。

家宅捜査の末出てきたピアスは7つで、残る3件分の証拠品は見つからなかった。共犯者が順子であれば同じ場所から見つかるはずだから、他に犯人がいるとにらむ。しかも直近の件に関しては、埼玉で行われた殺人であるにも関わらず、荒川の河川敷で発見され、しかも被害者は東京の人間だった。犯人が被害者を埼玉の人間だと勘違いしたのは、彼女が埼玉のデートクラブで働いていたからだった。しかも、店長は女性客もあるから、犯人は男に限らないという。

そして村木の妻順子は、捜査一課の取り調べに楯突きながらも、事件当日はアリバイがあったこと、そして、内田の助手の青年の安斉と会っていたと話す。この2人は不倫関係にあった。そして杉下は、直近の3件はすべて、内田の講演が行われた場所で起こっていたことを突き止める。しかも杉下は、内田から村木が描いた不気味な絵を渡されていた。内田は、自分がこの絵に隠されたヒントを見逃していたと自分を責める。一方で、犯罪心理学者である彼女の論文には、どこか彼女自身が、悪に惹かれるのを示唆するものがあった。彼女はこの事件に絡んでいるのか?

しかし、被害者日高鮎子の最後の客は男だった。しかも内田は、安斉の部屋に儀式に使うような一隅が設けられていることを知る。彼は、村木の悪の継承者であることを自認していた。それに気づいた安斉は内田を人質に取り、屋上に出て杉下、亀山を前に、自分だけでも飛び降りようとするが、そこを亀山が体を張って阻止する。

***************

浅倉禄郎の殺人鬼ぶりとはまた違い、大手予備校教師という前職のせいか、真面目で気弱そうである一方で、カリスマ的、しかも妻に「隷属」しているという位置づけの村木の殺人は、どこか象徴的です。そして、わからないように違った場所で事件を起こしながらも、ピアスを持ち去るという共通項があるために、むしろ探られやすくなってしまったともいえるのですが、なぜそこまでしてピアスを持ち帰りたがったのか、そこには妻との関係がありました。しかも、自分がかかっている精神科医のアシスタントを、自分の悪の後継者として取り込む辺りはなかなか強かで、そのぶん浅倉のような「憐み」が与えられず、自分で自分を葬り去るような格好になったとも取れます。そして後継者である安斉もまた、気弱そうで真面目そうな人物というのが興味深いです。

ところで、この中で特に村木が口にする「ウィム・パティオール」とはラテン語で、「私は圧迫に耐える」の意味との由。しかし安斉の部屋の、儀式に使われるようなスペースは正直結構不気味ではあります。

[ 2015/08/30 00:59 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン2第21話「私刑~生きていた死刑囚と赤いベルの女」

プレシーズンに放送された「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」の続編というべき回です。

投身自殺したはずの浅倉禄郎が、実は生きていた…ホームレスとなった浅倉は、炊き出しを待っている間に、他のホームレスの男から自分の正体に気付かれ、法務省刑事局刑事課長の永井の取り調べを受け、再び拘置所に戻された。しかし浅倉は記憶を失っており、亀山薫はそのことに怒りをぶつけるが、もはや浅倉は、母を殺した以外の記憶は残っておらず、逆に自分は他にも殺人をしたのかと問いかけるのだった。

永井は浅倉に催眠療法を受けさせようとする。楽しかった時の記憶だけでも戻ってほしいと願う亀山、しかしそんな矢先、拘置所内でサイレンが鳴り渡る。その後、亀山は浅倉が自殺したという知らせを受け取って、やるせなさを感じる。葬儀がひっそりと行われた後、亀山の元を「特命係の亀山~!」とからかい口調で訪れる伊丹を、亀山は殴りつけてしまう。しかし伊丹は一言、「そう邪険にするな」。実は伊丹は、浅倉の自殺に隠蔽工作があったらしいことを伝える。

浅倉は刑務官の斎藤を殺して脱走したかどで、一部の刑務官から私刑を受けており、刑務主任の中津がそのことを永井に伝えていた。亀山は永井に連絡を取り、隠蔽工作の裏付けのために監視ビデオを提出するよう依頼するが、永井は、刑務官がテープを入れ忘れたと話す。そこで亀山は、かつて自分が担当した未決囚の田端を拘置所に訪ね、サイレンが鳴った当時について訊く。田端によると、サイレンは午前2時ごろ鳴り、その後、ドアノブで首を吊っている浅倉が発見されたのだった。

杉下は、刑務主任の中津が浅倉を殺したのではないかと密かに疑っていた。中津が浅倉を殺す理由はただ1つ、斎藤を殺したのが、本当は浅倉ではなく、浅倉が記憶を取り戻すとまずいからだった。そもそも、浅倉は斎藤を殺すのが目的ではなく、脱獄が目的なら、斎藤を気絶させておけばよかったのである。杉下は亀山と、その当時の状況をシミュレートし、上着の袖で絞殺する場合、最低でも8分はかかることを突き止める。また中津は斎藤からいじめられていたこともわかった。しかし今度はその中津が死亡する。

中津の携帯電話には、最高検察庁の次長検事である、皆川千登勢への発信履歴が残されていた。皆川は、浅倉の私刑の件でビデオを公開しており、中津による斎藤殺しも疑っていた。そのため、中津にちょっと脅しをかけていたことを告白し、のみならず、浅倉殺しを中津に依頼までしていたのだが、ことの真相を永井に知られてしまっていた。浅倉を殺したいために、法務大臣の瀬戸内に、彼を死刑にするようはっぱをかけるも、なかなか承諾してもらえなかった。結局その後杉下が、中津の司法解剖で胃から遺書が出てきたと嘘をついたことで、あっさり自分の罪を認めてしまう。

なぜそこまでして浅倉を殺したかったのかと問われた皆川は、こう答える。
「殺人犯として捕まった彼が不憫だったから」つまり、憐みによるものだったと。

その後亀山と美和子はマンションの屋上で、かつて浅倉と3人で星を眺めた時のようにワインを持ち込み、友人を偲ぶのであった…。

***************

第2シーズン最終回で、浅倉のその後が描かれています。結局記憶喪失、しかし母親の殺人だけは記憶に残っている状態、しかもホームレスとなっていた浅倉は、最終的には拘置所で刑務官により殺されてしまいますが、その決定を下したのは、かつて検事であった彼の大先輩ともいうべき皆川千登勢でした。皆川は「不憫さゆえに」彼を殺すように指示したことを特命の2人に伝えます。屈折した愛情というか、何か「聖女の救済」をちょっと思い起こさせます。無論それぞれを取り巻く状況も立場もまるで違いますが、皆川にとって、浅倉が殺されたことで何かが完結したのかもしれません。この皆川を演じていた岸田今日子さんがいい雰囲気でした。

しかし伊丹を殴りつける亀山の熱さ、これだけ自分を悼んでくれる友人がいたのは、浅倉にとっては幸せだったといえるのかもしれません。しかし、杉下と亀山の絞殺のシミュレーション、如何にも杉下らしい、徹底した立証というべきでしょうか。あと、亀山から殴られても、珍しく?あっさりといなす伊丹がまたなかなかよかったです。

[ 2015/08/29 23:47 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第6話(テーマ・違うルールを探せ)

第6回です。エピソードは「生真面目な証人の冒険」、ロイロット先生からホームズとワトソンは散々叱られますが、それは、2人が立ち入り禁止区域の沼に行ったのを見た誰かが、レストレードにそれを話し、レストレードがロイロット先生に報告したためでした。尤も彼らにしてみれば、その辺融通利かせてくれよといいたかったのでしょうが、それができないのがレストレードの、また長所でもあるわけです。しかし生活委員なのに、レストレードがロイロット先生と一緒にいるところ、1度しか見たことありませんね(「失礼な似顔絵の冒険」のみ)。

このためレストレードは、ホームズに解決してほしいと思って持ってきた、2人の生徒の失踪の相談をつっぱねられます。最終的に話は聞いてくれましたが、そこにべインズが入って来て、レストレードは2人の生徒とぐるになってパン泥棒をしていたなどといい始め、彼をモリアーティ教頭の元に引っ張って行き、挙句の果てはホームズに対して勝負を挑むのですが、これにはある理由がありました。しかしこの回のホームズ、「ガリレオ」ぽいです…。

それでは「ワトソンからの挑戦状」です。
1.アルファベットの最初の文字はA、では最後の文字は何?
2.懐中時計と鎖の値段が1ポンド10ペンスで、懐中時計本体は鎖よりも1ポンド高いです。ではそれぞれの値段はいくらでしょう。
3.A君の目の前に、イチゴ、オレンジ、メロン、チェリー、そしてパインの5種類のゼリーがあります。でもA君が一番最初に手に取る物は、いつも決まっているそうです。それは何でしょう。
4.ある寮でボードゲームをしていた生徒たちが、ゲーム盤の裏から1枚の紙を見つけました。以前これで遊んだ人のメモのようですが、表にはこのように書かれています。

S B A N A
Z Y Z N Z
N N A L N
Z J Z Z A
U I C E G

また、3番目の文字列のそばには別にZの文字があります。
そして、裏には"prize"、つまり賞品と書かれています。どうやらゲームで勝ちあがったら、その賞品をもらえるらしいのですが、表に書かれた文字列にその賞品が隠されているようです。それは一体何でしょう。3列目の文字横のZは大きなヒントとなりそうです。

では1から3の答えです。
1はALPHABETですから、最後の文字はTです。
2はまず1ポンド10ペンスから1ポンドを引きます。すると10ペンスが残ります。それを2で割ると5になります。つまり鎖の値段が5ペンス、時計本体がそれより1ポンド高くて、1ポンド5ペンス、合わせて1ポンド10ペンスになるわけです。
3、ゼリーを手づかみで食べる人はまずいません。つまり、A君がまず手に取るのはスプーンです。

そして4の答えは次回にて。
[ 2015/08/29 21:10 ] パペットホームズ エピソード | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ番外編34-『花神』に描かれた高杉晋作像

ここのところ、『花燃ゆ』の予習あるいは復習として、『花神』の映像を観ることがあります。なぜかというと、志士たちの動き、史実に至る伏線が、『花燃ゆ』だけではなかなか得られないからです。それにしても、おうのとの逃避行が描かれていないのは本当に残念でした。それでなくても、美和の登場場面がやたらに多いせいか、肝心の史実の部分、男性パートがいつも最低限しか描かれていません。

最低限の史実や戦闘しか描かれないのですから、彼らの日常生活、あるいは馴染みの女性と出会う場面などは、望むべくもありません。どうして美和の場面を削って、こういうのを描かないのでしょうか。ちなみに『花神』の高杉ですが、剣術をやっていた青年時代、そして雅としみじみと語らう場面、そして仲間とどんちゃん騒ぎをやったり、おうのと出会ったりした場面はもちろんきちんと描かれています。

ちなみにこの時のおうのとの逃避行で、四国の日柳燕石を頼って、妓楼で派手に遊びまわる描写があり、この時おうのがお座敷遊びに挑戦することになります。要は椅子取りゲームと同じで、座布団の枚数を人数を減らして円状に置き、三味線で「こんぴらふねふね」を演奏しながら段々テンポを速め、演奏が終わった時点で座布団を確保し、できなかった場合は罰として酒を飲まされるわけです。おうのは何度もこの罰ゲームをやらされ、多少足元がふらついていたのですが、こういう乱痴気騒ぎ的な場面が登場することにより、志士たちの生活もまた奥行きが出るわけです。

しかし、『花燃ゆ』の志士たちが、そのようなことをしている場面はほとんど登場しません。見方を変えれば、そこまで志士たちの生活を描くための時間的余裕がないとも取れます。時間があれば美和の場面に割かれてしまうため、蛤御門の変や大田絵堂の戦いなどのよほどの場合を除いて(それでもかなり物足りなかったのですが)、彼らの人間臭さ、正妻だけではなく、愛人や馴染みの女たちとも無駄口や軽口を叩くような場面が出て来ない。この大河に感じる物足りなさの一因は、それにもあるでしょう。そもそも高杉とおうのとの出会いさえ登場しないのですから。

『花神』では伊藤俊輔も、足しげく品川の妓楼「土蔵相模」に通いつつそこで戦略を練り、実行に移すための手段を企てていたわけで、それが史実であるかどうかはともかく、大河ドラマにはそのような場も必要であると思われます。創作を入れるのなら、こういう形でこそ入れるべきです。かろうじて久坂と辰路の場面はありましたが、これももう少し色々描いてほしかったですね。『花燃ゆ』の志士たちの場面が、どこか政治がらみ、あるいは策略や駆け引き中心になるのは、こういう遊びの多い部分が登場しないせいもあるかと思われます。

それと、女性の主人公、『花燃ゆ』というタイトルの割には、何か「華」があまりないようにも思えます。結局女性パートも、美和の考えだけで動かしているから、何かせわしなく、どこかぎすぎすした印象も受けます。何も美和があそこまでしゃかりきになって(と、見えてしまうのですが)私はこう思います、と述べる必要はないのです。まして小姓の人事とか、男性の家臣のいる場所にまで出て来たりというのは不自然です。守役の美和という自然体の女性、あるいは妻に手紙を送りつつも、馴染みの女たちを抱く男たちといった人物像が描かれていません。時間の配分をやりくりすれば描けるはずなのですが、志士たちの日常生活を描くのは何か都合が悪いのかとも思ってしまいます。

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[ 2015/08/29 01:10 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

『相棒』S10E7 「すみれ色の研究」と『緋色の研究』の比較

このサブタイトルを見て、まず連想したのはホームズ正典の『緋色の研究』でした。実際に観てみたところ、全く同じではないにせよ、いくらか重複する箇所がありますので、ピックアップしてみます。上が『相棒』、下がホームズ正典です。

*植物工学研究所が舞台である
*化学実験室が舞台の一部である

*加藤誠と美咲の父娘関係
*ジョン・フェリアとルーシーの養父娘関係

*加藤の妻恵子の急死
*ルーシー・フェリアの急死

*所長が不正を働いていて逃亡した
*ジョン・フェリアが教団の掟に背いて逃げた

*竹山が倉田を殺した際、サボテンの棘で倉田が指を刺し、床に落ちた血を次亜塩素酸ナトリウムで拭こうとした
(証拠隠滅の為、証拠品として持ち出された血の付いたサボテンに同じことをしようとした)
*殺害現場に血が流れていた

*竹山から指輪を贈られていた倉田だが、開封すらもしていなかった
*犯人ジェファーソン・ホープの目的は指輪だった

*加藤は娘がHTLV-1ウイルスのキャリアで、いつ発病するかわからないことを懸念する
*ジェファーソン・ホープは大動脈瘤を抱えていて、いつそれが破裂するかわからないと気にしている

とりあえずはこういった点でしょうか。
ところでこの中で、加藤は事件当日、ある人物に会うと話していますが、実際はローズマリーの抗癌作用について調べるため、多くの資料を持ち帰っていたのでした。その中の帝都燃料の倉田の実験のファイルが、研究費の不正の裏付けとなり、加藤家を訪れていた神戸がそれに目を付けて、彼が研究所に踏み込む一因となったわけです。またかつて、杉下が賞を獲った小説に関するやり取りの中で、
加藤「賞を獲ったトリックの提供は自分だ」
杉下「僕が最初に君に話したんだ」
などといい合う辺り、恐らくこの2人は、大学時代からずっとこうなのだろうなと思わずにはいられません。
そして角田課長、朝食はバナナ、特命室での一人きりの昼食は、昨夜の残りの肉じゃがとお握りですか。でも何だかんだいいつつ、愛妻弁当が実は嬉しいのではないでしょうか。ちなみに弁当を包んだハンカチも、マグと同じパンダがあしらってあるところを見ると、パンダ好きは実は奥さんの趣味なのかも。

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[ 2015/08/29 00:43 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』S10E7 「すみれ色の研究」 あらすじ

ある日、神部尊はパスポートの更新で半休を取っており、特命室に1人でいた杉下右京の元に、大学時代の友人の加藤誠から会いたいと電話がかかって来た。加藤はかつて大学の研究室にいたが、現在は財団法人の植物遺伝子工学研究所に勤務していた。そこにはローズマリーを始め多くの植物が、再生エネルギー用植物として栽培され、納品間近になっていた。しかしそこで杉下は、架空の研究で研究費を横領した者がいることを知らされ、力になってほしいと頼まれる。

その後出勤してきた神戸が電話を取るが一旦切れる。電話をしたのは女子高校生の加藤美咲、加藤誠の娘であることがわかった。自分の父親が、共同研究者の倉田真理の自殺に関わっているのかどうか知りたいという美咲。かつて美咲の母恵子も、父誠の共同研究者を務めていたが、出かけた南米で食中毒となり、そのまま絶命した。卵料理の中毒とされていたが、美咲は、母は卵が苦手だったという。しかもそれぞれが亡くなった後、加藤は自分の名義で論文を発表していた。神戸は美咲に、父親に直接問うべきと諭すが、アメリカ留学絡みで対立し、口を利く機会がないと美咲は答える。

杉下は民間企業の社員を装い、所長の桑原に会って、それとなく様子を探る。しかし加藤から、所長は企業の人間を軽んじるから、警察であることを表に出すべきと助言される。傍ら杉下は、自殺した倉田の部屋を見に行った。倉田の死因は、自室のドアノブに掃除機のコードを引っかけて首を吊ったことによるものだった。しかし、彼女の部屋には延長コードがあり、何が何でも掃除機のコードを使う必要はなかった。しかも、クローゼットの中にはクリーニング済みの白衣が何着もあったのに、1着だけクリーニングのタグがない物があった。杉下はこれらの点に不審を抱く。

一方神戸は、加藤家で見つけたファイルについて正面から話を切り出し、倉田の本来の所属先である帝都燃料で、彼女の私物を見せてもらうところまで漕ぎつける。そんな矢先、桑原がヘッドハンティングで突然辞任したが、実際はどうやら不正絡みのようだった。杉下は、自分は加藤の友人だからいいが、確たる証拠もなしに取り調べをしてはいけない、軽率な行動は慎むように神戸に伝える。神戸は、杉下さんの言葉とも思えないと反論する。そしてこの2人は、またも研究所で顔を合わせ、神戸は、さらなる警告を発する杉下を殴ってしまう。君は警察官でなく犯罪者であると110に電話をする杉下。そして証拠物件として、栽培されている植物を持ち出すことになる。

その持ち出された植物の一部に、次亜塩素酸ナトリウムを掛けようとしている男がいた。それは研究員の竹山で、サボテンについた血を拭き取ろうとしていたのだった。竹山は、自分との結婚を行け入れてない倉田を殺し、自殺のように偽装していた。また殺害時に倉田がサボテンの棘で指を刺したのを、彼女が掃除機のコードをカッターで切断した際、自分で指を傷つけたように見せかけてもいた。倉田の私物の中には開封されていない指輪があり、クレジットカードのレシートから、竹山が購入したものであること、そして研究費の不正に絡んでいたことがわかった。間もなく竹山の身柄は、捜一の3人によって警視庁に護送された。

この杉下と神戸の対立は、植物を運び出すために一芝居打ったものだった。加藤は呆れながらも、自分も所長追い出しのために警察を利用したことを認める。そして杉下は、ローズマリーの花をかざし、この花は燃料は無理だが、ある薬効があると伝える。実は、加藤の妻恵子は成人T細胞白血病 (ATL)のウイルスであるHTLV-1のキャリアで、南米で急死したのはそのためだった。母子感染を恐れた加藤は、そのために美咲のアメリカ留学に反対し、抗癌作用のあるローズマリーから薬を作ろうと研究していたのだった。杉下は加藤に、「ロレンツォのオイル(*)」だと伝えて、神戸とその場を去って行く。その後加藤は、娘に本当のことを話す決意を固める。

(*)ロレンツォのオイル-ある銀行家が難病の息子を助けるため、独学で息子の病気について学び、食事療法でオイルを摂らせ、いくらかの回復を見た実話に基づく映画。ウィキ記事 も参照。ちなみに右下の花はローズマリーです。

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[ 2015/08/29 00:22 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『古畑任三郎』第34回「哀しき完全犯罪」について

この回は、ちょうど先日書いた「頭でっかちの殺人」の1つ前の回でした。囲碁の棋士である小田嶋佐吉が、妻で女流棋士のさくらから懐中電灯で撲殺され、電話連絡をしようとした直前に死亡したものの、さくらはその時間帯に、テレビ番組の打ち合わせで出かけていたこと、しかも家にいる夫佐吉から電話がかかって来たことなどから、アリバイがあるとみなされます。しかし例によって古畑は、その1つ1つを崩して行きます。

特にこの小田嶋さくらは、夫からだらしがないとしばしば叱られており、それが殺人の一因であったといえますが、正直いって彼女のアリバイ作りと証拠隠蔽工作は、衝動的な殺人ということもあって、かなり隙だらけでした。彼女の言に従えば、佐吉は電気がつかない暗闇の中で麻婆豆腐を作っていたことになり、また整理整頓好きの佐吉にはありえないような、ラー油の瓶の蓋の緩みがあることに加え、さくらが2階の寝室に、コーヒーをカップ3杯分も持って上がっていること、しかも、夫の遺体につまずいたはずに、卵を落としてできたしみの位置がおかしいことなどなど。

この麻婆豆腐は結局古畑が食べようとしますが、ラー油の瓶を中に落としてしまい、結局食べることはできませんでした。ちなみに古畑任三郎関連のあるサイトによれば、妻が夫を殺した後に外出してアリバイを作り、帰宅後通報して、自分の手作りの食事をふるまうというのは、ロアルド・ダールの『おとなしい凶器』の引用であると指摘されています。

そしてさくらもいつまでも隠せないことを悟り、自分の犯行を認めます。しかし、この事件にはもう1つ不思議なことがありました。それは、小田嶋家の猫がまるっきり餌を食べようとしないことでした。実はさくらは、猫の目の前で殺人を犯したわけなので、何かそれが影響しているのかと、TVを観ている側としては思うわけですが、実はさにあらず…でした。餌を食べなかったのは、その日に限って2回分の餌を与えられていたからなのです。

これは、古畑が燃えないごみをチェックした時点で判明しました。1つはきれいに洗い上げられたキャットフードの缶で、これはきれい好きな夫佐吉が捨てたものでした。それとは別に、まだ餌の一部が残っている空き缶も見つかり、これはさくらがあげた2度目の餌でした。この2つを並べた古畑が、「1つはきれいに洗ってあり、もう1つは…」と両者を比較するところは、やはり三谷幸喜氏が脚本の、パペットホームズのホームズが、「最初の冒険」でゆで卵の殻の剥き方を比較して、「1つはきれいに剥いてあるが、もう1つは雑だ」という場面を思い起こさせます。

しかしこの中の猫の表情、これがまた実にいいです。『古畑任三郎』には時折猫が登場しますが、この回も猫好きの方にはお勧めかもしれません。

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[ 2015/08/27 21:09 ] ドラマ 古畑任三郎 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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