fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2015年08月

パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第4話(テーマ・先入観を疑え) 解答

前回の解答です。もう一度問題を見てみましょう。


食堂の掃除中にあるメモが見つかりました。最近次々と食べ物が狙われていて、どうやら泥棒が、何を狙うかを暗号で伝えているようです。次は何を盗む予定なのでしょう。
ちなみにこんな感じです。

1   2   2   3   3


ヒント:それぞれの色を英語で書き出してみよう!
(真ん中がちょっとわかりにくいですが、黄色の2です)

まず最初がBLUE
次がGREEN
3番目がYELLOW
4番目がBLACK
5番目がRED
となります。

次に、それぞれの数字を見てみましょう。
BLUEの1番目、つまり最初に来る文字はBです。GREENの2番目に来る文字はRです。同じ要領で、YELLOWの2番目、BLACKの3番目、REDの3番目に当たる数字を見つけて並べて行くと

B R E A D


犯人の次なる目標はBREAD、つまりパンだったのです。
ところでパン泥棒といえば、どうしても「生真面目な証人の冒険」のガルシアとヘンダーソンを思い出してしまいます。べインズの推理では、レストレードもその一味ということになっていましたが、いささか乱暴ともいえるこの推理、実はホームズに本気を出させるためのトリックでした。
[ 2015/08/17 23:51 ] パペットホームズ エピソード | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-28 大河ドラマの破壊

今までにも、文(美和)の登場場面が多い、あるいは長い、そのぶん史実が端折られてしまうということを書いて来ましたし、そういう方法にも慣れてはいたつもりですが、正直いって、8月16日放送分にはちょっと驚きました。まず、先週大田絵堂の戦いで、高杉が八面六臂の活躍をし、今回もその続きがあると思ったのですが、これがほとんどなし。高杉の存在が希薄なまま、奥での銀姫の出産にやけに時間が割かれます。確かに出産は歴史上大事なこと、しかも慶事というのはわかりますが、肝心要の高杉たちが動き回っている時期に、こういうのを長々と放送する辺りが不可解です。制作側ももう、修正する気もなければ、今までへの反省もないと見ていいかもしれません。あるいはこのままお茶を濁すような感じで、最終回まで行くのかとも思われます。

そして、いくらなんでもこれはありえない、文と椋梨藤太2人だけの会話。一介の女中が、役を解かれたとはいえ、藩の重役と一対一で話をするなどということがあるでしょうか。しかも打掛を着ているほどの身分ならともかく、文はまだお仕着せ姿です。ここまで来ると、もう脚本もおかしいし、制作チームそのものの良識というか、大河を作る上で本来持つべき価値観にも疑問を持たざるを得なくなります。もはや何でもありのごった煮状態で、これでは敬語がおかしいのもむべなるかなです。歴史を知らない人たちが、大河を作っているという矛盾を感じずにはいられません。もちろん時代考証の担当の方はいるのでしょうが、その方の意見がきちんと聞き入れられているのでしょうか。

それから文の父百合之助が、体調がすぐれないという理由で、文が一旦杉家に戻ります。もう奥はいいから、また杉家でホームドラマやっていたらといいたくなります。舞台を奥にしたことで、お握り作りはなくなったものの、今度は「恐れながら」と、何かにつけて意見具申する姿、それもはっきりいって、貴女がそれ訊いてどうするのと突っ込みたくなるような態度が目立つようになりました。脚本がワンパターンだなと思います。常に文が目立っていて、何かさせることにしないと、主人公としての面子が保てないというのも、如何なものでしょうか。主人公を一歩引かせることで、その存在を浮かび上がらせるという発想がないのでしょうか。だからいつも文が、押せ押せモードになっているのですが。押せ押せといえば『半沢直樹』を思い出しますが、あの半沢だって、大和田常務を土下座させた後は出向させられたのですが。

さて次回は薩長同盟で、久々に井原剛志さんの坂本龍馬が登場のようです。しかし肝心の薩摩が、全く描かれていないように思うのですが、大久保一蔵(利通)や小松帯刀は出て来るのかどうか。

それにしても、本来ならば高杉は伊藤と洋行を企てたり、あるいはひょんなことから逃亡生活をすることになり、おうのと手に手を取って瀬戸内海沿岸を転々としている頃なのですが、今回はそういうのは全くといっていいほど描かれていませんでした。

[ 2015/08/17 00:43 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第10話(後編)番外編3

いよいよ『JIN -仁-』の締めくくりです。といいますか、それらしきものを書いていなかったので、一応書いておこうかと。そもそも『風に立つライオン』を観て、ちらほらと観ていたこのドラマをもう1度観たくなり、DVDですべて観たわけです。なお、私の場合このパターンは多いです、『ガリレオ』もそうですし。

このドラマは一応はSF時代劇で、場所は同じであるものの、全く違う時代に行くことになっています。また、あちこちに瞬間移動できるわけではなく、タイムスリップ先の時代にしばらくとどまることになります。仁の場合、タイムスリップ直後に橘恭太郎が斬られるのを見て、即刻治療を施すわけですが、この時は現代から持ってきた手術キットのおかげもあって、そこそこうまく行きました。しかしこの世界で医療を行うにも、何せ時代は幕末、今のような薬品や道具もなく、多くの人を助けるには、今の技術を、その当時に入手できる方法で伝える必要が生じたわけです。そしてコレラ治療で名を挙げ、大きな信頼を得ると同時に、敵を作ることにもなりました。

そして運命の女性、咲と野風との出会いがあり、歴史上の著名な人物との出会いもありました。中でも坂本龍馬とは昵懇の仲となり、保険の話にも耳を貸してくれ、仁も、あるいは暗殺されるはずのこの人物を救うため、タイムスリップさせられたのではないかと思うようになりました。しかしその一方で、現代医療で助けたはずの人々が結局は死んで行く非情さ、「歴史の修正力」の厳しさを目の当たりにすることになります。そして、かつて付き合っていて、自分の手術が元で植物状態になった友永未来に生き写しの野風、彼女に惹かれる一方で、未来と自分の写真に変化が現れるようになり、野風の癌の手術をした時点で、写真そのものが消えてしまうことになります。

歴史を変えることの矛盾を抱えつつも、仁は仁友堂を開いて、仲間の医師や咲と治療活動にいそしむ日日が続きました。そんな中での野風の結婚、そして咲への想いもありましたが、未来から来た人間である以上、それは何ともしがたいものでした。やがて時代は移り、大政奉還と将軍慶喜の蟄居、そして彰義隊と新政府軍による上野戦争が行われますが、これに従軍した恭太郎を呼び戻そうとした咲が、銃弾を受けて傷を負います。しかも、その当時の医学では治せない緑膿菌に感染し、ホスミシンを求めてあちこちを探す仁は、その後未来に戻って行くことになります。

タイムスリップ後の世界は、タイムスリップ前とは微妙に違うものでした。そして、かつて橘家があった場所は橘醫院となり、咲に育てられた野風の子、安寿の子孫で、友永未来と野風にそっくりな橘未来と出会うことになります。咲のその後をことを教えてもらう仁。このドラマは、漫画を原作にした医療ドラマであるわけですが、それと同時に、未来→野風→未来、そして咲との微妙かつ行きずりの恋ともいえる想いを、タイムスリップという形で現したラブストーリーであり、仁を媒体として、様々な人が出会う人間ドラマであったともいえるでしょう。


[ 2015/08/16 23:59 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』

昨日が終戦記念日ということで、やや重めというか硬めの本をご紹介しておきます。外交評論家の加瀬英明氏と、元フィナンシャル・タイムズ、ザ・タイムズ、そしてニューヨークタイムズ東京支局長のヘンリー・スコット・ストークス氏の共著『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』で、アメリカが日本と戦争をした、その真意は何であったのか、アメリカはどのように布石を打ったのか、アメリカと戦うに当たって、日本の何が強みで、反面何が欠けていたのかなどが綴られています。もちろんハル・ノートについても触れられています。結局これを受け入れたら、日本はアメリカの事実上の植民地にならざるを得ず、それを避けようと思えば、アメリカを含む連合国と戦わざるを得なかったのです。また、戦後処理としてのGHQの統治とはどのようなものであったのか、東京裁判が如何なる状況の下で行われたかも記されています。

第一部が加瀬氏、第二部がストークス氏(訳・藤田裕行氏)の二部構成ですが、ストークス氏の記述にも興味深い物があります。元々アメリカは植民地主義の後発国であり、多くの地域でヨーロッパ諸国に先行されていたため、太平洋地域を中心に植民地を開拓して行き、当時限られた相手国にのみ交易をしていた日本に対して、半ば恫喝するような感じで開国を迫ったわけです。日本に来た理由は様々ですが、その根底に、白人キリスト教徒による、異教徒の地への植民地建設という「使命感」があったのは事実といえます。これに関連して、国際連盟で人種差別撤廃を提案したのが日本であり、可決に十分な票があったにもかかわらず、白人国家でないがために無効になったこと、東南アジアやインド、インドネシアの独立に日本が関与していたことにも言及されていて、この日米戦争の持つ複合的な意味を知るうえでお勧めです。

ちなみにストークス氏は、既にご存知の方も多いとは思いますが、ハリー杉山氏の父上でもあります。

画像はAmazon.co.jpより。

画像



[ 2015/08/16 19:36 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『相棒』プレシーズン2 「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」とジャック・ザ・リッパー

女性ばかりが連続して殺害される事件が起こり、世間を騒がせていた。一方で、「シャブ」の売人の張り込みのために、特命係はあるマンションの一室に張り込む。しかしそこの娘、今宮典子の友人達がバイクで乗り付けて騒いだため、売人は逃走、その売人を追う杉下右京は、偶然その男と女性の遺体を目にする。結局売人は第5課、組織犯罪対策部の課長角田に引き渡されるが、第一発見者である杉下は、東京地検の検事浅倉禄郎から聴取を受ける。

浅倉は一向に進まない殺人事件に関して警視庁の刑事たちに檄を飛ばし、方や特命はこの捜査に加われず、杉下の「相棒」亀山は、マッチを積み重ねてタワーを作っては暇つぶしをしていた。そんな折、特命は援助交際のおとり調査をするものの、亀山がおとりとなった相手は、あの今宮典子だった。杉下は典子の持ち物を調べていて、小学校教師の名刺を発見する。その教師は、連続殺人事件の被害者の1人とも関係していた。

連続殺人に遭った5人は、容姿も仕事も住所もばらばらだったが、隠れて売春をしているという共通点があった。これは切り裂きジャックのようだと口にする杉下。亀山からそれを聞いたパートナーで帝都新聞記者の美和子は、その表現を使って記事を書く。その一方で亀山と美和子は、亀山の大学の同窓である浅倉と、住んでいるマンションの屋上でワインを飲みながら四方山話に花を咲かせる。2人の前でバレエを披露する美和子。亀山と美和子はまだ入籍しておらず、浅倉は結婚を勧めるものの、当の浅倉は、札幌地検時代に恋人を亡くした過去があった。

杉下は鑑識の写真から、5人目の被害者のスカートに不審な点を抱く。スカートのファスナーが半分までしか閉められていないのだ。誰かがはき替えさせたのではないかと考え、地検を訪れた際にも、検察事務次官の市村麻衣子にそのことを尋ねる。しかもこのサイズの合わないスカートは、現場近くの洋品店で購入されたことが判明。応対に出た、主人の身内と思しき耳の遠い老女の言葉から、犯人が赤い車で乗り付けたことがわかる。さらに捜査一課も聴取を行い、購入した人物が、老女の言葉でいう「ズック」、スニーカーを履いていたことが明らかになる。

市村が自分の赤い車から降りる際、あるいは乗る際に靴を履きかえていたのを杉下は目にしていた。車に乗る時の靴は、白のマジックテープ式のスニーカーだった。犯人は市村かと疑いがかかる中、その市村が地検を無断で休んだ。携帯もつながらないことから、杉下、亀山は浅倉と共に彼女のマンションに向かうが、誰もいなかった。その後、市村の赤い車と彼女の遺体が海から引き揚げられたが、スニーカー以外の履き替え用の靴が無いことを杉下は疑問に思う。誰かが彼女に靴を履かせないまま連れ出し、海に落としたのではないか…。

そして典子、通称テンコは援助交際のかどで父から家を追い出され、杉下の妻たまきの店「新ふくとみ」で、開店前の手伝いをするかたわら、亀山のマンションに居候をしていた。市村の自殺後、亀山を訪ねて来た浅倉を見て、その顔に見覚えがあるといいだす。5人目殺害の事件当日、偶然出会ったというのだ。そして今度はその典子が、何者かにさらわれてしまう。

その頃杉下は、市村が生前に送った小包を受け取っていた。中には証拠品のスカートと、犯人が拠点としていた倉庫の地図も入っていて、今度は典子がその倉庫に連れて行かれた。絶体絶命の中で亀山に連絡を取る典子、杉下から連絡を受けた亀山が見た犯人は、浅倉その人だった。倉庫のリフトを使って逃げようとする浅倉を、杉下も加わって追い詰める。市村は、浅倉が催眠薬を混入したワインを飲ませて眠らせ、その後彼女を抱えて車に乗せたのだった。杉下は、市村が車に常にスニーカーを準備していたこと、彼女の部屋の勝手を知っていることなどから、浅倉が彼女と「仕事以上の」付き合いがあるとにらんでいた。また、5人目殺害の際に被害者が身に着けていた、浅倉の指紋がついたスカートを、洋品店で買った新品のに取り替えたのも彼女だった。

浅倉は母も売春婦で、自分がいわば不義の子であったことから、子供の頃に母親を殺していた。その後の札幌時代の恋人も隠れて売春をしていたため、市村と同じ方法で浅倉自身が手に掛けていた。また過去の赴任先でもに度々殺人をしていたが、摘発されることがなく、結局彼は暴走を重ねて来ており、市村はそれを止めようとしていたのである。

***********

いわゆる「ジャック・ザ・リッパー」を元にした事件です(大元の事件の方は迷宮入り)。この中で、杉下が「今日は5人目の殺害が起きる」などといっていますが、これは連続殺人の起こった日にちが、現実に起こったジャック・ザ・リッパー、切り裂きジャックの事件と同じ日付であるということです。またこの切り裂きジャックは、メディアに手紙を送っており、劇場型犯罪の典型といわれます。先日のでも触れましたが、ガリレオの「攪乱(みだ)す」でもまた、犯人がメディアではありませんが、警察と湯川にそれぞれ手紙を送りつけ、自分の存在をアピールしています。偶然というべきか、この時の犯人の高藤と、この『相棒』プレシーズン第2話の浅倉禄郎は、いずれも生瀬勝久さんが演じています。この方は、こういうちょっと屈折した役も似合いますね。

それにしてもみなさんお若いです、当然といえば当然ですが。何といっても角田課長がまだ眼鏡なしなのに驚きます。それにしてもあの当時は、まだあんなに堂々と喫煙できたのですね。それとマッチ棒タワー、あんなに大きなマッチ箱も最近見かけなくなりましたね、あの大きさの箱ならタワーがいくつも作れそうです。

[ 2015/08/16 00:58 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第4話(テーマ・先入観を疑え)

では、第4話です。エピソードの方は「消えたボーイフレンドの冒険」で、ディーラー寮の女子生徒メアリー・サザーランドが付き合っていた、クーパー寮の6年生ホズマ・エンジェルがある日洞窟の中で姿を消し、ホームズに行方を調べてほしいと頼みに来ます。ホームズはメアリーにいくつか質問をした後、情報屋のパイクに生徒の名簿を調べさせて、あることを突き止めます。それは、ホズマ・エンジェルは「架空の」生徒であるということでした。メアリーの幼馴染、ウィンディバンクが、メアリーが他の男子生徒に浮気しないように、一人で二役を演じていたのです。

このエピソードの冒頭では、ワトソンが、男女の三角関係が登場する『二都物語』を読んでいます。それを見たホームズが、小説なんてくだらないとくさすも、小説からは色々なことが学べるというワトソン。実際、後の方で真実を打ち明けられて腹を立てるメアリー、君を失いたくなかったんだというウィンディバンクをワトソンはそれぞれたしなめるわけですが、なぜそんなに女心がわかるんだと訝るホームズに、ワトソンは「小説を読んだからだよ」と一矢報います。といいつつ、パイクが見せたちょっとエッチな写真には、年齢相応のどぎまぎした反応をしていたのですが…。しかしメアリー、タッパがあるというか、男子生徒が160から70くらいの身長とした場合、180センチくらいありそうです。おかげで、平均的身長と思われるウィンディバンクがやけに小さく見えます。ホズマはメアリーより背が高いという設定ですが、ウィンディバンクが変装する時、「底上げした靴」をはいたのも納得です。

それではクイズ=ワトソンからの挑戦状です。
1.麻薬密輸団をつかまえたある警察の捜査員全員にボーナスが出ました。ところが一番若いメンバーのボーナスはステーキだけ。なぜ?
2.A、B、Cの3冊の本があります。そのうちCが一番面白いのですが、皆Aから読み始めます。どうしてでしょう。
3.手術間近のある患者が、看護師が「簡単な手術だから大丈夫」といっているのを聞いてかえって不安になりました。どうしてでしょう。
4.食堂の掃除中にあるメモが見つかりました。最近次々と食べ物が狙われていて、どうやら泥棒が、何を狙うかを暗号で伝えているようです。次は何を盗む予定なのでしょう。
ちなみにこんな感じです。

1   2   2   3   3


ヒント:それぞれの色を英語で書き出してみよう!
(真ん中がちょっとわかりにくいですが、黄色の2です)

では1から3の答えです。
1.一番若いメンバーは人間ではなく犬だったのです。
2.A、B、Cは3冊で1つの物語を構成しているので、皆Aから読み始めます。
3.「簡単な手術だから」は、患者ではなく医師に対して言っていたのです。これでは不安になりますね。

それからこの回では「シャーロッQ!」が放送されています。質問は、メアリーの職業を三択で答えるのですが、これの正解は、彼女の袖口のしわでタイピストとわかります。エピソードの中で触れられた眼鏡の跡も、原作にちゃんと出て来ます。

それではクイズ4の正解は後日。





[ 2015/08/15 23:15 ] パペットホームズ エピソード | TB(-) | CM(0)

『ガリレオ』第2シリーズ 「聖女の救済」2 綾音が行動に出た理由とは 

昨日あらすじをご紹介した、「聖女の救済」の続きです。実は私、これはリアルタイムで観ていて、北海道の風景がやけに印象に残っている割には、肝心の夫殺しに至るまでの伏線がもう1つぴんと来ず、結局DVDのお世話になりました。ここで思うのは、なぜ真柴彩音が1年という猶予期間を設けて、その間夫を監視し続けるという、湯川の言葉によれば「意志の強さ」を感じさせる、ある意味しんどそうな行動に出たかです。

1年経ったら妊娠するかもわからない、あるいは、夫がもう子供はいいよというかもしれない。だから待ったのだといえるかもしれません。しかし前者の方は、綾音が避妊をしていたという時点でアウトです。後者は、綾音がドラマで口にしていましたが、彼女もどのくらい本気でこれを信じていたのかは不明です。いずれにしても真柴義孝は、子供の頃に両親を亡くした以上、自分の家族というものを求めており、子供ができなければ即離婚の可能性は高かったと思われます。

結局綾音の行動は、何か夫に乱暴された、あるいは自分のお金や資産を奪われたための復讐ではありませんでした。夫の義孝は、結婚前に津久井潤子という女性と付き合っており、その潤子が綾音を流産させるわけで、いわば子供が生まれると「いう希望を、夫の前の恋人に覆され、なおかつ夫は子供をほしがり、1年経ってできなければ離婚だとまでいう。その一連の行為への復讐とも取れますが、既に潤子はその1年前に静岡の実家で自殺しています。しかも、夫が潤子をそそのかして流産させたというわけでもなさそうです。

つまるところ綾音にとって、夫がいなくなればその時点ですべては完結し、その後自分が逮捕されても特に構わなかった、そのようにも考えられます。これはやはり同じ第2シリーズの「演技(えんじ)る」の女優、上原敦子が、殺人やそれによる収監さえも自分の演技に利用しようとしたのに似ていますが、ただ綾音にはそこまでの欲はありませんでした。浄水器を通したヒ素入りの水をバラに与えることは、岸谷美砂にいわせれば証拠隠滅ですが、見方を変えれば、わざわざヒ素の残った水をバラにやり、バラを枯れさせて土にヒ素を残すことで、大きな証拠を残したともいえるのです。恐竜の化石の「土」とも共通するものがあります。

また、タペストリーも大きな伏線です。義孝、綾音がそれぞれ離婚、毒殺という目的に向けて定めたタイムリミットは1年であり、それに向けてのカウントダウン的な意味合いがあるのが、このタペストリーだからです。製作に1年かかるということは、綾音はこれをXデーまでの時間稼ぎに利用していたと同時に、常に居間に陣取ることで、夫の動きを監視し、夫がキッチンへ入ろうとするのを暗黙のうちに阻止していました。また湯川がこの事件を解こうとして、壁に方程式を書き連ねるものの、今回は解けなかった。その壁が、タペストリーの裏の部分というのも暗示的です。

湯川といえば、この事件には物理が関係しないと冒頭で口にしていたように、どこか彼の得意分野でないがゆえの歯切れの悪さ、いつもの切れのなさがこの回では描かれていて、その意味で視聴者が様々に突っ込める回のようにも感じられました。結局北海道の、かつて通っていた中学で再会した時に、湯川は自分の仮説を話し、東京の岸谷には、その仮説を手紙にして研究室に置いておきます。検証はできなかったものの、綾音がその仮説を認め、後に自白したことで、湯川の仮説は裏付けられたことになります。またこの時初めて、湯川は転校生でこの中学で理科に興味を持ち、高校に入る時点で東京に戻ったことが明かされています。風変わりかどうかはともかく、理科が好きな転校生というと、どうも『古畑中学生』を思い出してしまいます。

そして、インターフォンのセンサーカメラに映っていた紫の水玉傘の女性、宗教の勧誘に来た女性ですが、彼女が録画されたことにより、さらに綾音のアリバイが裏付けられることになりました。結局彼女もさほどに関連はなかったわけで、いわば綾音のアリバイのために登場した感もありますが、その後の場面で、岸谷の先輩の太田川が、この傘と似たような柄のネクタイをしていたのには笑ってしまいました。しかし湯川が子供たちに、ポットのお湯の不思議さを伝えられても、なぜそうなるのかを噛み砕けなかったのは、やはり彼らしいというべきでしょう。それと冒頭で、バドミントン大会の景品であるコーヒーメーカーでコーヒーを淹れつつも、「コーヒーメーカーではインスタントコーヒーの味が出せない」などというところも、また「らしい」です。

最後の部分、落雷に関する話で幕引きとなりますが、そういえばこの前後編の間に放送された「内海薫最後の事件」も最後の場面は雷で、それが第2シリーズ第1話「幻惑(まどわ)す」へとつながって行くことになります。第2シリーズは雷に始まり、雷に終わったというべきでしょう。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2015/08/15 00:32 ] ドラマ ガリレオ | TB(-) | CM(0)

『誰がカインを殺したか』そして『怪人と少年探偵』

最近読んでいる本について少々。
1つは篠田真由美さんの『誰がカインを殺したか』です。桜井京介シリーズといえば、ぴんとくる方もいるかもしれません。目下読みかけで、かなり心を打つ場面、印象的な場面が様々な形で登場します。ホームズ繋がりの作品でもあり、BBC版の、『緋色の研究』を元にしたエピソード、「ピンク色の研究」について登場人物が会話をする部分があります。ジェファーソン・ホープ(BBC版ではタクシー運転手)が、シャーロック・ホームズを相手に、一方が毒薬である2つの薬の、どちらを飲むかで迫る場面がありますが、この中ではホープは今までも同じことをしていて4人を殺しており、そのことへの優越感、犯罪を楽しむが如き有様についても会話に登場します。また、私がよくお邪魔している、BBC版のファン(というか研究家?)のナツミ様のブログ『21世紀探偵』も後書きで紹介されています。

もちろんパペット版にもジェファーソン・ホープは登場しますが、少年ということもあり、原作ともBBC版とも180度違った、観る側が共感を覚えるキャラとなっています。グラナダ版で『緋色の研究』が作られなかったのが残念です。しかしこのBBC版のホープは、先日書いた『ガリレオ』「攪乱(みだ)す」その続きに登場する、高藤という人物を思い出させます。無論動機も方法も違いますが、著名な相手へのふてぶてしいとも思える挑戦、犯罪そのものを楽しみと捉える愉快犯的手口、そして最後があっけない…などなど、いくつかの共通点が見受けられます。

画像


そして江戸川乱歩全集第23巻『怪人と少年探偵』。前半は、かつてポプラ社から出ていた少年探偵団関連の、如何にも子供向けな物語の展開、後半は「探偵小説の『謎』」です。少年探偵シリーズもさることながら、この「探偵小説の『謎』」は、著者の探偵小説のトリックのメモ、それをベースにした原稿の集大成ともいえ、大変興味を惹かれます。一部他の巻に掲載されている物もありますが、殺人のトリックや動機等々、国内外の小説から様々な例を引用しての解説は、1950年代ごろの物ではありますが、結構今の時代にも通用する物がありそうです。

画像


画像はいずれもAmazon.co.jpより。
[ 2015/08/14 23:30 ] | TB(-) | CM(0)

『ガリレオ』第2シリーズ 「聖女の救済」1 あらすじ

IT関連企業の経営者である真柴義孝が、死体となって自宅で発見された。死因はコーヒーに混入したヒ素(亜ヒ酸)だった。真柴は妻の綾音と2人暮らしだったが、彼女は実家のある北海道に帰っていて、死亡推定時刻には完璧なアリバイがあった。そして、その少し前にある人物が真柴の自宅を訪ねて来たことが、警備会社により確認されていた。

綾音は北海道で友人と会っていた時に、夫の会社の社員から、夕方の会議に出席するはずの社長が現れないという連絡を受けていた。そして夫の死に遭遇した後、警察に、しばらくホテル住まいをしたいが、その前に丹精込めて育てたバラに水をやりたいという。しかしバラにやる水に、彼女はなぜか浄水器を通した水を使っていた。

岸谷美砂が湯川研究室に現れる。この件で湯川に協力を求めるが、湯川は物理学が絡む事件ではないと断る。そこで岸谷は、綾音がかつての湯川の同級生であることを打ち明ける。湯川は無理があると知りつつもこの事件の協力を受け入れ、まず真柴の葬儀が行われた教会に行って、綾音と言葉をかわし、湯川は自分のニックネームであるガリレオについて話す。ガリレオが地動説によりバチカンから謝罪を受けたのは1992年、公認されたのは2008年だった。これに対して綾音は、救済には時間がかかるものだと答える。

綾音は元々、ひまわり会という幼児教室を主催していたが、妊娠が分かってからは、他の物に教室をまかせていた。しかし自転車に当て逃げされて流産し、夫からは1年以内に子供ができないと離婚するといい渡されていた。そして1年が経ち、夫から離婚を切り出された直後の殺人だった。

綾音は湯川に、子供たちの興味を惹く実験をしてくれと頼むが、湯川は子供相手だと蕁麻疹ができると渋る。しかし結局、電気ポットの内側に色つきのゼラチンを貼り、ゼラチンの厚さによって色が変わる様子を子供たちに見せる。これは、彼自身が立てた、ヒ素混入の仮説だった。また、真柴が変死する前に訪ねて来た人物は、宗教の勧誘の人物であることが岸谷によりわかる。

湯川は、綾音になぜバラを育てているのかと訊く。綾音は元々とげのある花は嫌いだったのだが、真柴の影響で好きになっていた。それほどの夫を殺されて、悲しみにくれているという湯川に、綾音は自分が疑われているのと感じるが、湯川は今度は、教会の十字架の黄金比率について語り始める。

その後湯川は、綾音を博物館に誘い、恐竜の骨についた土をスキャンし、3D画像化することで、それまで謎だった恐竜の内臓がわかるようになったことを話し、長時間のトリックであるという。綾音は、それも自分を疑っているのかと冗談を込めて話す。しかしその傍ら、重要な事実が次々と明らかになっていた。

警察の調査では、真柴の家のヤカンにヒ素が盛られたのではないかということに加え、ミネラルウォーターが異常に速く減っていることが問題となっていた。また綾音は不妊治療に通っているといわれていたが、実際は避妊のためにクリニックに通っていた。これらの事実から湯川はある仮説を立て、北海道で綾音と落ち合う。

2人が出会ったのは、かつて自分たちが学び、廃校になることが決まった中学校だった。昔からあなたは理科が好きだったという綾音に、湯川は自分の仮説を話す、綾音は1年以内に子供が出来ないと離婚だと訊かされた時、浄水器のカートリッジにヒ素を仕込んだが、いきなり夫を殺すのではなく、夫が、もう子供は要らないと口にすることに一縷の望みを託し、1年間といういわば猶予期間を与えたのだった。

カートリッジは、浄水に切り替えた時点でヒ素が水に混入するようになっていた。しかし綾音は「猶予期間」の間は決して浄水を使わず、自分以外の誰もキッチンに入れないようにした。コーヒーや料理の水は、健康志向の強い夫のためにミネラルウォーターを使っていた。しかも、自宅で仕事をすることが多い夫が、浄水器を使わない様に監視するため、外出もせずあまり人も招かず、居間でタペストリーを作り続けていた。犯行直後、真柴家に来た岸谷が賞賛したタペストリーは、夫を監視を続けたことの賜物だった。

ミネラルウォーターの減りが速いのは、綾音が自分で処理をしたからだった。北海道に立つ前、コーヒー一杯分のミネラルウォーターを残し、その後は夫が浄水器の水を使うように仕向けて、自分のアリバイを完璧なものとしたのである。しかし、捜査で真柴家に出入りし、花の水やりもしていた太田川が、一部のバラが枯れているのを不思議に思いつつ、新しいバラを買って補充していた。

バラが枯れた理由は、ヒ素入りの水を与えていたからだった。カートリッジに仕掛けたヒ素は1人分の致死量だったが、それでも万全を期すため、浄水済みの水は花に与えていたのだった。この長時間を掛けた殺人に対して、湯川はいう、恐るべき意志の強さであると。そしてバラを植えていた土からもヒ素が発見され、綾音もすべてを自白した。

画像





[ 2015/08/14 00:18 ] ドラマ ガリレオ | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ関連お知らせ2つ

パペットホームズ関連のお知らせです。
まず、音楽担当の平松加奈さんのミニライブが、8月16日、パペットが展示されている横浜人形の家にて行われます。
画像


そして、パペット製作そして美術監修の井上文太さんのイラストブック、"BUNTA'S SKETCHES"第二弾がこれも横浜人形の家にて発売されています。8月25日には井上さんのお絵かきワークショップも開催されます。
画像


横浜人形の家情報はこちらからどうぞ。
http://sherlock.doll-museum.jp/

画像はいずれも「シャーロック学園」公式ツイッターより。
[ 2015/08/13 21:00 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud