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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2015年08月

大河ドラマ分析 時代ごとに分けてみると

昨日の「大河ドラマ分析」の続編です。多少大河オタクなところがあるせいか、結構楽しみながらやっております。
同時期、同時代の物は放送年順です。

平安時代
前期(10世紀)
*風と雲と虹と(1976)
中期(11世紀-12世紀)
*炎立つ(1993-94)
後期(12世紀-鎌倉幕府成立前後)
*源義経(1966)
*新・平家物語(1972)
*草燃える(1979)
*義経(2005)
*平清盛(2012)

鎌倉時代
中期(13世紀)
北条時宗(2001)

室町時代(戦国時代、一部安土桃山時代と江戸時代を含む)
南北朝時代
*太平記(1991)
中期(15世紀)
*花の乱(1994)
戦国時代前期-中期
*天と地と(1969)
*武田信玄(1988)
*毛利元就(1997)
*風林火山(2007)
戦国時代後期-安土桃山時代-江戸時代初期
*太閤記(1965)
*樅の木は残った(1970)
*春の坂道(1971)
*国盗り物語(1973)
*黄金の日日(1978)
*おんな太閤記(1981)
*徳川家康(1983)
*独眼竜政宗(1987)
*春日局(1989)
*信長 KING OF ZIPANGU(1992)
*琉球の風(1993)
*秀吉(1996)
*葵 徳川三代(2000)
*利家とまつ~加賀百万石物語~(2002)
*武蔵 MUSASHI(2003)
*功名が辻(2006)
*天地人(2009)
*江~姫たちの戦国~(2011)
*軍師官兵衛(2014)

江戸時代
前期、元禄年間(17-18世紀
*赤穂浪士(1964)
*元禄太平記(1975)
*峠の群像(1982)
*元禄繚乱(1999)
中期(18世紀半ば)
*八代将軍吉宗(1995)
幕末
*花の生涯(1963)
*三姉妹(1967)
*竜馬がゆく(1968)
*勝海舟(1974)
*花神(1977)
*獅子の時代(1980)
*翔ぶが如く(1990)
*徳川慶喜(1998)
*新選組!(2004)
*篤姫(2008)
*龍馬伝(2010)
*八重の桜(2013)
*花燃ゆ(2015)

明治以降
明治-大正時代
*春の波濤(1985)
昭和時代
*山河燃ゆ(1984)
*いのち(1986)

新大型時代劇
平安時代、12世紀-鎌倉幕府成立前後
*武蔵坊弁慶(1986)
戦国時代後期-安土桃山時代-江戸時代初期
*宮本武蔵(1984-85)
*真田太平記(1985-86)

流石に戦国時代後期から安土桃山時代、江戸時代初期にかけての作品数は断トツです。それに幕末物が続きます。ところで、先日幕末物のタイムスパンが戦国物に比べて短いと書きましたが、安土桃山時代に限って見れば、30年程度で幕末の時期とそう変わりません。
それと蛇足ながら、これを調べるために『花の乱』の関連ページを見ていたら、結構このドラマのキャスティングが豪華だったことに気づきました。リアルタイムであまりきちんと観ていませんでしたからね…今度観直してみようかと思っています。

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[ 2015/08/27 00:39 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ分析 戦国と幕末

再来年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の制作が発表されましたが、来年の大河『真田丸』に続いて戦国時代が舞台となります。実は大河ドラマの歴史の中で、同じ時代が続いたことは何度かあります。ちょっとここでピックアップしてみます。

戦国時代-江戸時代
1.『天と地と』(1969)と『樅の木は残った』(1970)と『春の坂道』(1971)
2.『独眼竜政宗』(1987)と『武田信玄』(1988)と『春日局』(1989)
3.『信長 KING OF ZIPANG』(1992)と『琉球の風』(1993)
4..『秀吉』(1996)と『毛利元就』(1997)
4.『利家とまつ』(2002)と『武蔵 MUSASHI』(2003)
5.『功名が辻』(2006)と『風林火山』(2007)
そして、大河ドラマが現代劇の時期の新大型時代劇も
『宮本武蔵』(1984)と『真田太平記』(1985)はほぼ同時代です。

幕末
『三姉妹』(1967)と『竜馬がゆく』(1968)

無論、舞台設定が異なると同時代でもかなり違います。また戦国時代から江戸時代というのは時期が長く、本来は
*戦国前期(毛利元就や武田信玄、風林火山)
*戦国後期(織田、豊臣、徳川中心に関ヶ原前後まで)
*戦国(安土桃山)→江戸初期(大坂夏の陣の頃まで)

と分けるべきかもしれません。また、宮本武蔵が主人公の場合ですが、この人物はいわゆる戦国武将ではないため、別カテゴリーをあるいは作るべきかとも思いますので、この区分はあくまでも目安とお考えください。
そして実は、この戦国時代が続く場合はある現象が起こりやすくなります。それは何かといいますと、

戦国時代が2年に渡って続くと、その次には幕末物が来る確率が高い


ちなみに『春日局』の翌年は幕末の薩摩が舞台の『飛ぶが如く』、『毛利元就』の翌年は『徳川慶喜』、『武蔵 MUSASHI』の翌年は『新選組!』、そして『風林火山』の翌年は『篤姫』です。それ以外に単発であっても以下のようなケースがあります。
*『国盗り物語』(1973)→『勝海舟』(1974)
*『天地人』(2009)→『龍馬伝』(2010)
*『軍師官兵衛』(2014)→『花燃ゆ』(2015)
この逆に、幕末物の翌年に戦国物が来るのは
*『花神』(1977)→『黄金の日日』(1978)
*『獅子の時代』(1980)→『おんな太閤記』(1981)
*『龍馬伝』(2010)→『江 姫たちの戦国』(2011)
*『八重の桜』(2013)→『軍師官兵衛』(2014)
無論『花燃ゆ』(2015)→『真田丸』(2016)もこれに該当します。

この方式を当てはめてみると、2018年の大河は幕末である可能性が高いと思われます。
理由はいくつか考えられます。
*明治維新から150年という節目の年
*ここ何年かの方式に従えば、男性が主人公の年なので群像劇が作りやすい
*『花燃ゆ』が今一つな感があるのでその雪辱

こういったところでしょう。
しかし、乱世であること、著名な人物が多いということもありますが、戦国と幕末はやはり双璧をなしているといえます。その一方で、戦国時代が100年以上に渡って続き、その間様々な世代の武将が登場したのに比べると、幕末はペリー来航前後から明治初年を含めても20年ほどで、一世代か二世代ほどで完結するのが特徴といえます。幕末物がやや戦国物に押され気味なのは、こういう、タイムスパンの長短も関係しているといえるでしょう。
しかし今度幕末物を作るのであれば、長州五傑(長州ファイブ)か薩摩をベースに、本格的な志士たちの群像劇を作ってほしいものです。

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[ 2015/08/25 23:51 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』発表

『真田丸』のクランクインがそろそろですが、再来年の大河が早くも発表されました。
『おんな城主 直虎』で、主演は柴咲コウさん、脚本は『JIN -仁-』『天皇の料理番』の森下佳子さんです。柴咲さんといえば、どうも『ガリレオ』の内海薫のイメージが強いのですが、この際福山雅治さんも登場して、大河版ガリレオのようにするという方法もありでしょうか。
それはともかく、関連ページのリンクを貼っておきます。
http://www2.nhk.or.jp/pr-movie/detail/index.cgi?id=07_0049&f=toppc_07_0049_1446
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/225827.html

私としては、主人公は必ずしも男女交代でなくていいと思いますが、このドラマは「血湧き肉踊る戦国を直虎さんと共に熱くしたたかに生き抜いていく」(森下氏)ということですので、少なくとも『花燃ゆ』の二の舞にならないようにお願いしたいと思います。
[ 2015/08/25 20:47 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『相棒』2人の悪役-浅倉禄郎と村木重雄の違いとは(仮説)

昨日の分で、レクター博士ことハンニバル・レクターについて触れていますが、精神科医であると同時に悪人であり曲者であると、実に一筋縄では行かない人物であるわけで、この辺りはロック・ホーム=間久部緑郎も、また『相棒』の浅倉禄郎も同じです。逃亡のため、あるいは自分を利するために、レクターは手首を切断し、間久部は指紋を変え、そして浅倉は釘を何本も呑み込むという、ちょっと常軌を逸したことまでやってのけてしまうわけです。

あと『相棒』には村木重雄というキャラクターも登場します。この人物はいわゆるシリアルキラーで、足を怪我して殺人が出来なくなり、自分の後継者を作って殺しを行わせるわけです。後継者というのが、何やらホームズのモリアーティとモランを思い出させます。この人物も複数のエピソードに登場しています。これらをすべて観たわけではないので、まだ仮説の段階ですが、殺人者と検事という二面性、そして、それによって導かれるエキセントリックさでは、浅倉のキャラが際立っています。

浅倉の場合は殺人の達成、そしてその後の死刑囚としての日々と、その後の彼の人生の3つのパターンがあり、しかもこの人物は、必ずしも殺人者として成功していたわけではなく、むしろ連続殺人による美酒の後の二日酔いを体験しており、それが犯人でかつ「悪の華」的存在でありながら、必ずしも「悪」の部分のみでない、独自の魅力を放っているともいえそうです。ちなみにこのキャラは、輿水泰弘氏の当て書きだそうです。あるいは輿水氏、ロック・ホームも念頭に置いておられたのでしょうか。間久部との類似性のみならず、ちょっと手塚作品に出て来そうな感じでもありますので。

今まで『相棒』をすべて観て来られた方ならご存知とは思いますが、この中にはホームズをベースにしたと思われるエピソードもあります、サブタイトルで既にそれを感じさせるものもあり、その視点からチェックして行くのも、また1つの楽しみ方といえます。どの作品がベースであるのか、また、どの作品をどのような視点からドラマに採り入れているのも、ホームズファンに取ってはかなり興味を惹かれることですので。しかし、シーズン11突入前の時点で、『相棒』シリーズのDVDを連続で観た場合、1週間かかるらしい。かなりの長丁場となるかもしれません。

ところで、杉下右京と4代目「相棒」冠城亘の登場ももうすぐです。今度は法務省キャリアでかなりの理論派で、杉下とは衝突しそうな感じですが、さて、いつ「相棒」として認められることになるのでしょうか。

[ 2015/08/25 00:32 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-29 続き 「軍師・美和」登場(苦笑)

先日分でも書いていますが、美和の架空エピソードだらけになってしまって、何やらこの大河、コメディー時代劇へと路線を変更している感もあります。そもそも、薩長同盟に「美和様」の許可が必要だとか、何とも前代未聞ですね。この分だと、大政奉還とか江戸城の無血開城とか、はたまた戊辰戦争にも美和が絡んで来そうです。まあ、それはともかく、予告編で美和が、扇で地図のある個所を指し示しているところが出て来て、まるで「軍師美和」だなと思っていたのですが…。
実はNHK公式サイトのあらすじ紹介にこうあります。

http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/story/story_35.html#midokoro01
「軍師・美和」、誕生?!
幕府軍の長州進攻に備え、臨戦態勢を整える長州藩。奥でもお世継ぎ・興丸を守るため、奥女中たちが結束。美和が兄・寅次郎(伊勢谷友介)の講義で培った知識を駆使して一計を案じ…。

おいおい、いつから大河は過去の作品をパクるようになったんだ?と思わず突っ込みを入れたくなってしまいます。そもそもこれって後付じゃないの?美和が松陰の講義で知識培っている場面なんてありましたっけ、お握り作りばかりクローズアップされていたような気がするのですが。しかも、その時講義を聞いていたからといって、実戦経験もないし、大砲を撃ったこともないのになぜわかるのか。しかし美和が「軍師」ねえ(苦笑)260年余り経っての官兵衛の後継者ということなのでしょうか。美和も今後どこかの城に幽閉されて、片脚痛めて、その後杖をつくようになるのでしょうか。

はた目にはもう制作陣が視聴者の意向無視で、自分たちの趣味で作っている感が半端ないです。奥女中で『篤姫』バージョン展開かと思っていたら、今度は官兵衛バージョン、そのうち八重の桜バージョンも出て来そうです。おまけに伊之助が敵本陣で時間稼ぎとか、もうね…しかも第二次長州征伐に至るまでの過程はまたスルーですか。薩英会談も、幕府の空気の読めなさも、将軍家茂の薨去も恐らくは描かれないのでしょう。

ところで、23日の放送は、ちょうど『24時間テレビ』のマラソンと被ったせいもあって、4度目の視聴率1桁だったらしいです。これじゃ、NHKはますます『真田丸』の方にシフトしそうです。しかし『真田丸』、「期待に応える」と制作側が発言した以上、こちらは視聴者の期待に応えてほしいものですね。三谷幸喜氏の、『ありふれた生活』最新刊には、大河を引き受けたことに関しても書かれています。もちろん、「名探偵ホームズ少年」についての記述もあります。

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[ 2015/08/24 23:42 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ「推理(ミステリー)の部屋」第5話(テーマ・目を引くしかけにご用心) 解答

それでは、前回の解答です。

何年か前に、ビートン校である男子生徒が、マジシャンであると評判になりました。その生徒は、自分がボールに手を触れると、少しだけ進んで一旦止まり、その後進んで来た道を通って元に戻るという触れ込みで、1ポンドを払った生徒にだけそのマジックを見せたのですが、1分後、皆がっかりした顔で出て来ました。しかしこの生徒は嘘はついていません。彼は何をしたのか?

まず「嘘をついていない」のは事実ですが、彼は肝心なことをいっていませんでした。それをいうと、仕掛けがわかってしまうからです。その仕掛けとは、方向でした。ボールが進むということは、転がって一旦止まり、しかる後にまだ転がって戻って来ると考えがちです。しかしこの男子生徒が採ったのは、もっと簡単で、自分のコントロールが効く方法でした。
つまり、彼は

ボールを上に放り投げて、落ちて来たのを自分でキャッチしたのです。

確かに、嘘はついていませんね…でもこの後、ロイロット先生に散々叱られたそうです。

ところで次のエピソードは「生真面目な証人の冒険」でしょうか。これも実は、ホームズ&ワトソンが、立ち入り禁止の沼に行ったためロイロット先生から叱られるのですが、なぜロイロット先生にばれたのでしょうか。そして、この回にはもう1人主人公がいて、ホームズのライバルとなるのですが、そのもう1人の主人公とは…?

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[ 2015/08/24 22:45 ] パペットホームズ エピソード | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン2 「ベラドンナの赤い罠」「特命係復活」その他あれこれ

前回の続きで、ドラマの中の細かい部分を書いて行きます。まず、杉下と右京が査問を受ける時に、例の「ピルイーター」、大河内が登場します。この人は、特に「相棒」が神戸尊になってからはかなり出番が増えますが、この何とも独自性がある、しかも特命に一定の理解を示すキャラはなかなか存在感があります。しかし、薬による殺人が話題になる回に初めての登場とは、制作側も結構意識していたのでしょうか。

それから、警察庁の長官官房室長の小野田です。元々殺された3人が名を連ねる親睦団体の七日会に、小野田自身も名を連ねており、杉下と亀山の前では知らないふりをしていたものの、実はこの人も、小暮ひとみと一緒に食事をする仲でした。どこかとらえどころがない、一筋縄では行かない一方で、自分に馴染みがない部分は決定的に疎いところがあり、この中でも、杉下や亀山と回転寿司で寿司を食べた後、皿をレーンに戻してしまって、注意されるひとこまがあります。

それから、小暮ひとみが自殺を図った際、なぜベラドンナでなくドクニンジン(コニイン)を使ったのか。それは、ベラドンナほどの即効性がないため、家に来ていた杉下や亀山がすぐに自分を発見し、119番通報をすると踏んだためでした。とはいえ、このドクニンジンもかなり毒性が強く、危険であることに変わりはないのですが。ちなみにこのドラマでは、コニインはソクラテスの処刑に使われた毒ですねと、杉下が博識ぶりを披露します。そして回復した小暮は、今度は態度を一変させ、自分には罪はない、杉下と亀山に脅されたといって、2人が今後、刑事として生き残れるかどうかを左右することになります。

また杉下は、小暮がベラドンナの前に自分を案内したことと犯罪の関わりを指摘します。ナス科でアトロピンを含む毒性植物といえば、他にチョウセンアサガオがあり、もちろん東亜薬科大の薬草園でも栽培されていたのですが、なぜかその前ではありませんでした。ところでベラドンナは、用法を守れば薬としても使え、身近なところでは鼻炎薬に配合されています。

しかし、この中で一番インパクトが強い人物といえば、やはり浅倉でしょう。要は、自分の仇を晴らしてくれと杉下と亀山に頼んだようなものですが、その連絡を取るためにあのような手段を取る辺り、よくも悪くも只者ではないと思わせる所以です。時に狂人と紙一重のような表情を見せる浅倉は、結局投身自殺を疑われたものの死んでおらず、しかもかなり惨憺たる余生を送ることになります。『みんなが好きな相棒 特命研究ファイル』によれば、彼はまさに、トマス・ハリスが生み出したレクター博士(『羊たちの沈黙』などに登場)の後継者といえます。先日、彼はロック・ホーム=間久部緑郎と、字こそ違えど同じ名前だと書きましたが、このレクター博士は多指症であり、ブラック・ジャックにやはり多指症の手術をしてもらった間久部とも酷似しています。ちなみにこの指を切り取り、アルコール漬けにするという展開の作品は、問題ありとみなされて、現在はオリジナル版は「封印」に描きかえられています。
詳しくはこちらで。
http://u777u.info/npp5
間久部緑郎の項

[ 2015/08/24 01:11 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-29 美和は一体何様なのか?

いよいよ薩長同盟の運びとなりましたが、しかし困りましたね。いくらなんでも架空のエピソード多すぎでしょうこれ。他の史実でもいえることですが、そもそも薩長同盟に至るまでのいきさつが詳しく描かれていません。薩摩の情勢が詳しく描かれていないのですから、何か唐突な印象を免れないわけです。薩摩とか幕府の動向くらい描けばいいのに、毎度同じような女性パートばかりだらだら流すから、前後関係が全然つかめず、仕方なしに史実挟み込んでいるような格好になってしまうのですね。

そして架空のエピソードというか、女性パート、何だか美和(注・お仕着せでなくなったため、今回から美和の表記にします)が奥はいうにおよばず、毛利家の一切合財を取り仕切っている、もっといえば毛利家を乗っ取っているようにしか見えないのですが、一介の守役にこんな権限があるのでしょうか。何せ世子元徳が美和に相談したりしているし(苦笑)。そして美和同様、小田村伊之助も登場回数多すぎ。この人こんなに出て来ていないはずです、本来桂小五郎がやるべきところを、なぜか伊之助が出て来て代わりに仕切っているから、おかしなことになっているのですが。

何度も書きましたが、個人的には、もう女性の主人公はしばらく止めていいと思います。史料が足りない分を、架空のエピソード、しかもしばしば感情に訴えるようなエピソードで埋め合わせるから、どこかくどくなってしまいます。それでも女性を中心に持ってくるのであれば、既に一度登場した人物をリメイクするとか、そういう方法もあるでしょう。正直な話、この『花燃ゆ』にしても、やたら感情や主観が入る部分が多く、その意味で女性軽視になっていると思われる側面があるのです。

もちろん、無名の人物を主人公にしたのも低迷の一因です。むしろ同じ女性であるのなら、昨年の『軍師官兵衛』の夫人の光の方が、よほどしっかりしていて頭が切れたような気がします。昨年と今年の大河は、『JIN -仁-』の仁と野風(または未来)と、『永遠の0』の宮部夫妻が、それぞれ別の相手と共演することになりましたが、両方ともヒットした作品でありながら、大河出演によって明暗がついてしまったようにも見えます。

あと、やはり敬語とか立ち居振る舞いがおかしい。「おっしゃられる」(確かにそう聞こえました)なんて敬語使わないでしょう、「おっしゃる」で立派な敬語なのですが。このへんは脚本に責任ありですね。それと女中たちが、主である銀姫に変になれなれしい。それから、女中たちがいるところにいきなり高杉晋作がやって来て、女性たちが立ったまま彼を取り囲むなんて、学園ドラマかといいたくなります。

高杉といえば、最後の方でおうの(やっと登場)といる時に吐血しますが、この段階で吐血はちょっと早いような気もします。この先小倉城攻めがあるのに、その状態ではかなり無理だと思うし、そもそも甲冑の重さに体が耐えられないでしょう。予告では陣頭指揮を執っていたようですが。それにしても高杉の逃避行はないのでしょうか、上方から日柳燕石を頼る道中が面白いのですけど、本当に面白いところは徹底して省く大河ですね。

そして、実に久々に坂本龍馬の登場です。この龍馬の存在がこの大河では希薄で、その意味でやけに小物に見えてしまっているのが残念。というか、井原剛志さんが演じているせいで、ちょっと老けた印象があるのも事実です。それをいうなら、福山さんだって40代で龍馬演じていたし、その時の吉田松陰役は、既に50に手が届く生瀬勝久さんだったわけですが…。ともあれ、脇役的に出るのであれば、いっそ福山さんでもよかったのではと思ってしまいます。そもそも龍馬は久坂玄瑞に感銘を受けていたわけですから、本当はもっと登場してもいいのですが。安政の大獄の後、本来は久坂に会っているはずなのに、この中では美和にしか会っていませんしね。

ちなみにこのような記事もあります。
菅野美穂の出産を堺雅人主演のNHKドラマ『真田丸』番宣に利用する蜜月関係
この記事によると、既にNHK内では『真田丸』を盛り上げる方向にシフトしている由。年末まで『花燃ゆ』をどうやって引っ張って行くのでしょうか。しかも維新後は話題が乏しくなるのですが。この大河については、やはり制作陣に釈明してほしいなと思います。それと『真田丸』のクランクイン後は、メイキング映像の一部を特番で流してほしいとも思うのですが、難しいでしょうか。

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[ 2015/08/24 00:15 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

パペットホームズ「にっぽんだぁいすきてん」とディアストーカー

先日もお知らせした、東京・八芳園での「にっぽんだぁいすきてん」ですが、こちらではパペットホームズも、ディアストーカーとインバネスで決めているようです。

公式アカウントより

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やはりホームズといえば、ここに行きつくのでしょうか。

[ 2015/08/23 20:03 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン2第1話&第2話 「ベラドンナの赤い罠」「特命係復活」

『相棒』シリーズの時系列が一定しませんが、その時々で書きたいものを書いていますので、その点ご容赦ください。いずれ何らかの形でまとめられたらと思っています。さて、シーズン2の最初のエピソードですが、これは実質的に1話と2話がセットになっていますので、一緒に書いておきます。

第1話
まず『相棒』プレシーズン2 「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」の後、拘置所に入れられた浅倉禄郎は、釘を何本も呑み込んで脱獄を図り、病院に搬送された時点で、特命係解散後、運転免許試験場勤務となった亀山薫を呼び出して、杉下右京に、小暮ひとみの件で話したいから連絡しろと迫る。しかし、警察学校の教官となった杉下は、休職してロンドンに滞在中だった。結局亀山が借用した小暮の運転免許証の写真をし、美和子がメールで杉下に送付して、連絡に成功する。

この小暮は、東亜薬科大学の院生で、かなり大きな家に植物学者の父親と2人で住んでおり、その父親は世界各地を飛び回っていた。浅倉は、かつてこの小暮を、教授殺害事件の容疑者として調べたが、証拠不十分で迷宮入りになっていた。杉下がなかなか帰国しないため、亀山は弁護士の武藤かおりに接触し、浅倉が脱獄騒動の際、刑務官の携帯を奪ったことを立件し、武藤にその弁護を依頼することで、浅倉に接触する。しかし杉下は帰国していて、その足で東亜薬科大に行き、ミステリーマニアだといって、当の小暮に、教授の死因となった、アトロピンの採れる毒性植物の案内をさせる。

彼女が杉下を案内したのは、「美しき淑女」ベラドンナの前だった。一方亀山も東亜薬科大に足を運んでおり、結局2人は捜査を開始します。一方で小暮は、自分の父親と同年代の、会社重役真鍋と不倫関係にあり、2人がその件で訪ねた直後に真鍋は急逝する。また小暮は、建設会社幹部の佐川とも不倫をしていた。この佐川の件で取り調べを進めていた捜査一課が、もはや特命でもない2人が、密かに捜査をしていることを知ってなじる。しかし杉下は冷静に、殺害された3人は、いずれもピルケースの中に、ビタミン剤に混じって、アトロピン入りの薬を入れられていたことを突き止める。このアトロピンは、薬科大学の関係者であれば簡単に入手できる毒物だった。

しかも杉下は、小暮の家を訪れた際、父親の写真はあるが、ずっと前に亡くなった母親の写真がないことに気付く。そして、小暮家の庭にもベラドンナが栽培されていた。これらの事実を目の前に突き付けられた小暮は、自分がやったとあっさり白状し、着替えて来ると自室に戻るが、そこでコニイン(ドクニンジン)を飲んで自殺未遂を図る。かろうじて一命は取り留めるが、意識が戻った後の彼女は、事件については知らぬ存ぜぬの繰り返しだった。そして杉下と亀山は、勝手に捜査をしたこと、容疑者を自殺にまで追いやったことで、謹慎を命じられてしまう。

第2話
小暮は回復し、再び大学院に戻っていた。そんなある日、杉下と亀山が現れ、うんざりした表情の小暮に、花を手渡す、その花はマリーゴールドで、花言葉は「悪を挫く」だった。売られた喧嘩は買うという杉下。一方で、先日の写真の件に加え、小暮の母親の墓が荒れ放題なこと、そのことに対して父親が何もいわないことに関しても、杉下は不振に思っていた。しかも調べて行くうちに、小暮の父親の慶介は、世界を飛び回っているにも関わらず、5年以上渡航歴がなかった。杉下は嫌がられながらも、小暮に真犯人は父親ではないのかと尋ねる。きっぱり否定する小暮。

翌日帰宅した小暮は、玄関で父の靴を、そして居間で父の旅行鞄とジャケットを見つける。そして、2階から父にそっくりな人物を目撃する。小暮はあわてて、以前父と写真を撮った別荘に行って地下に降りる。そこにあったのはミイラ化した慶介の遺体だった。そして杉下と亀山がやって来る。小暮は、母とはうまく行かず、父を愛するが余りに殺してしまい、その後、似たような年恰好の男性と不倫を重ねるようになっていた。しかし彼らは「偽者」だからという理由で、すべてアトロピンにより、殺されて行った。

その後特命係は復活した。そんな折、浅倉が脱走して投身自殺を図ったという情報が入る。しかし遺体は発見されなかった、浅倉は本当に自殺したのだろうか…。

******************

ちなみに、ロンドンでのこの杉下の住居が如何にもそれらしくて、ホームズかポワロの事務所といった感じです。町の中を歩くところもちゃんと登場し、アリス・リデル?の墓参りをしたり、ハリー・ポッターに登場するキングスクロス駅の9 3/4のホームを見たり、ベーカー街221B前のホームズ像にお辞儀をしたり。しかし、時差を考えずに亀山が電話をかけまくったため、向かいに住む老婦人が激怒、なにやかやと杉下に文句をいって来ます。
それから、亀山が運転免許研修場の職員であることから、小暮の免許証の写真を流用していますが、これって職権乱用でしょ…。その亀山は角田課長から、シートベルトの違反をどうにかしてくれと頼まれたり。そして捜一の伊丹が亀山を見て一言「生きていたのか!」
そして、刑務官から釘の出所を訊かれた浅倉が、教えるからお前のケツを貸せといってみたり、さりげなく凄いセリフが忍ばせてありますね。しかし浅倉禄郎、単なるワルではなく、流石に元検事で華麗なる悪役といった感じです。そういえば文字は違えど、ロック・ホーム=間久部緑郎と同じ名前ですね。

[ 2015/08/23 00:55 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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