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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2015年05月

大河ドラマストーリーに関して

昨日の分で書いた『花燃ゆ』の大河ドラマストーリーについてですが、パートごと、あるいはテーマごとに表記がばらばらな件に関して書いています。やはりこれは統一してほしいものです。キャスト紹介はそこそこ大人向きなのに、豆知識になると、中学生向けのような表記になっているのはちょっと疑問です。それと『花燃ゆ』に限らずですが、大河ドラマストーリーは、毎年3回発売されています。最初のが年末に出て、その次が5月下旬、そして9月です。実は、この発売日前後の放送回のあらすじ(ストーリー)が、入稿の関係もあるのか、ほぼ掲載されない、あるいはごく簡単にしか説明されない状態になっています。現に、昨年12月に発売された分には、5月24日放送分のあらすじは載っていません。これはやはり、全放送回の分を掲載してしかるべきでしょう。本来ガイドブックは前後編2冊でいいと思います。そして、キャストを中心にしたムックを、ステラ増刊号のような形で出せばどうかと考えてしまうのですが。

そもそも、放送回に分けて載せる必要もないと思われます。大まかなあらすじを決めて載せるだけでいいのではないでしょうか、後は観る側が、大体どの辺りを放送しているかをチェックして行けば、それでいいかと思われます。それよりも、昨日の分にも書いていますが、もう少し古文書的な物、あるいは実際の登場人物が使った甲冑とか、小物なども載せてほしいところです。大河ドラマはドラマであり、脚色されている以上、そのまま歴史の勉強とはなりませんが、歴史に興味を持つきっかけにはなり得ます。そのためにも、ガイドブックにもう少しそういった要素を盛り込んでほしいものです。あと、番組サイトがあるのはいいのですが、これがあまりにも細分化されている印象もあります。
http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/
ここまで分ける必要があるのかなとも思うのですが…むしろこういうのを、ドラマそのものやガイドブックにもう少し採り入れるべきでしょう。一例として、「和宮降嫁」について、ドラマでは描かれなかったけど、これこれこういう次第ですとありますが、こういうのも本当はドラマで描いてしかるべきかと思われます。
http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/special/hakunetsu/index22.html
[ 2015/05/29 00:39 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』第1シリーズ 写真に起こる変化と頭痛

あらすじでは触れなかった、仁と未来の写真の変化についてここで書いておきます。仁がタイムスリップした際に、現代から持ってきたこの写真、最初は手術前に、未来の病室で2人で写っているものでした。タイムスリップ後もしばらくは問題はありませんでした。しかし、吉原の鈴屋の主人の手術を行うことになり、これに失敗すれば野風が身請けされるという事態に直面します。幸い手術は成功し、野風の身請け話もなくなったその後、2人の画像にプラスの要因が加わり、リビングで一緒にビールを飲む姿に変わります。食い入るように写真を見る仁でしたが、実は咲も、鈴屋の主人の手術道具を揃える際に、書物の間からこぼれたその写真を見てしまい、複雑な気持ちになります。

その後ペニシリンを作るようになると、写真はさらにプラスの要因が増して、バーベキューを楽しむ2人の姿になります。しかしその後は、佐分利が嵌められたり、仁が刺客に襲われたり、また、ペニシリン製造所が荒らされたりして、写真の2人も、リビングでビールを楽しむ姿に逆戻りします。さらにその後、野風に新たな身請け話が持ち上がり、写真の未来の姿は段々と薄くなって行きます。そんな時、思い出作りにと野風は仁と未来を招待し、そのうえで仁と一夜を過ごそうとするのですが、その時仁の袂から落ちた写真の未来は、いくらか濃い色に戻っていました。しかしその後、半鐘の音を聞きつけた仁は火事場に急いで、負傷者の治療に当たります。数日後、さらに色が薄くなった写真に仁は愕然とします。

同じ頃、野風の身請け話が正式に決まり、体のお調べ、つまり健康診断の依頼が仁の元に舞い込みます。その頃仁は、写真に起こった変化について仮説を立てていました。つまり、野風が身請けを前向きに考えたことで、一時的に未来の姿が濃い色に戻ったということは、野風が身請けされるのが、未来にとっても一番いい方法なのだと。そのため、野風に乳癌の疑いがあるのを知りつつも病名を伏せ、身請けをさせようとします。しかし仁のその姿勢を咲はなじります。また、仁は咲がひそかに自分を想っていることに気が回らず、写真を見せたり、未来のことを話したりしたことに対し、龍馬から一喝されます。

結局仁は野風の手術をすることにし、自分の決心を鈍らせないため、未来がかなり薄くなっている写真を木箱に入れて、埋めてしまいます。手術成功後、その箱を掘り出して中を確認すると、写真は全くその影を留めていませんでした。これにより仁は、写真により一喜一憂することからは解放されたのですが、その前に平成22年の10円玉を偶然見つけていました。仁がタイムスリップしたのは2009年、平成21年ですから、その1年後から幕末にタイムスリップした人物がいるわけです。それは誰なのでしょう。そして、写真と共に伏線となる仁の頭痛、タイムスリップ前のみならず、野風の手術前にも起こり、第1シリーズの最終回では、額を直そうとして足を踏み外した仁の頭の中で、動悸のような音が聞こえます。変化の前兆のような形で現れるこの頭痛、何を暗示しているのでしょうか。
[ 2015/05/28 23:53 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

スタンフォード/Stamford

スタンフォードはアーチャー寮の生徒で、「最初の冒険」でワトソンを221Bに案内します。典型的な模範生で秀才ですが、ホームズを問題児だと考えています。校内壁新聞の編集委員もやっています。言うまでもありませんが、彼の名前は『緋色の研究』で、ワトソンとホームズを引き合わせた人物にちなんでいます。

Stamford is a pupil of Archer House and takes Watson to 221B in "The First Adventure". He is a typical model pupil and studies well but considers Holmes as troublemaker. He edits a wall newspaper of the school also. His name is after the one of a man who introduces Watson to Holmes in "A Study in Scarlet", needless to say.

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スタンフォード(冒険ファンブックより)/Stamford from Boken Fan Book
[ 2015/05/28 20:35 ] パペットホームズ/SH Puppetry | TB(-) | CM(0)

大河ドラマストーリーと冒険ファンブック

先日の分に書いた『花燃ゆ』のガイドブック(大河ドラマ・ストーリー)と、『人形劇シャーロックホームズ』のガイドブック(冒険ファンブック)に関してです。尤もこの2つの番組は、ジャンルも放送時間も違い、一概に比較できるものでもありません。ただ一応、ガイドブック全体に占めるストーリーの割合、振り仮名の使われ方など、この両者を比較して気づいた点をまとめています。

まず『花燃ゆ』ですが、出演者紹介がざっと70ページ弱、出演者のトークが8ページ、ロケレポートが6ページあります。その他舞台地関係やそれ絡みの広告、尾木直樹氏(尾木ママ)と京大名誉教授の海原徹氏の対談(教育関連)、幕末グルメ事情、豆知識などで結構なページを割いています。そしてあらすじが56ページです。全207ページの中で、56ページというのはちょっと少ないような気もします。これは他の記事にも書いていますが、キャスト関係は別にムックを作ってもいいようにも思えます。キャスト紹介なのか大河ドラマストーリーなのか、ちょっと中途半端な感じです。
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『花燃ゆ』大河ドラマストーリー(Amazon.co,jp)

それと、パートによってやけに振り仮名が目立ちます。たとえばこちらの方は、長州とか萩、吉田松陰にまで振り仮名が振ってありますが、
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こちらは伊勢谷友介さんのインタビューの一部で、振り仮名はありません。
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恐らく編集の工程で、それぞれのパートで基準が違うのだろうと思われます。しかし、本来大河ドラマは大人が観るものである以上、このインタビュー記事程度の振り仮名でいいかとも思います。それとせっかく豆知識のページを設けるのであれば、『花神』の大河ドラマストーリーにある、このような資料も加えてほしいところです。
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高杉晋作が安政四年に吉田松陰に宛てた手紙、『花神』大河ドラマストーリーより


一方で『人形劇シャーロックホームズ』ですが、
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Amazon.co.jp

パペットと声優の紹介が合わせて20ページ程度、最初の6回分のストーリー紹介が18ページ、あと、キャストにそうページ数がかからない分、スタッフにかなりのページが割かれ、それ以外にはシャーロック・ホームズそのものに関しても14ページが割かれています。無論舞台地関連もなし。ただ1ページ弱が、ビートン校のモデルになったイートン校の紹介に当てられています。

この2つをざっと比較した限り、どうも『花燃ゆ』の方のキャストや豆知識の比重が大きな印象があります。あと、振り仮名に関してですが、実は少年少女向けと思われる『シャーロックホームズ』の方が少なめです。
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ここでは「煉瓦」に振ってある程度です。また、ディレクターの杓瀬真実さんのインタビューで、このような文章もあります。
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これから判断すると、意外と子供は教えられなくても漢字がわかるのかなとも思います。無論わからなければ、自分で調べるなり、大人に訊くなりすればいいわけで、であれば冒険ファンブックの振り仮名の少なさも納得です。むしろ、なぜ大河ドラマの方で、パートによってあれだけ振り仮名が多いのかが疑問です。

[ 2015/05/28 01:14 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『陽だまりの樹』番外編2 蘭書翻訳取締令とヅーフ・ハルマ

第3話では、安政地震と共に、蘭書翻訳取締令による蘭方への規制が登場します。この年は安政2年(1855年)で、この取締令が出てから既に6年が経過していました。これは何かというと、幕府による蘭方への規制です。これにより、奥医師からも蘭方医が消え、以後伊東玄朴の台頭までこれが続きます。また、リンク先にもありますように、医学書は漢方医師の機関である医学館の許可を得ないと出版できなくなりました。このため、漢方医がこの取締令に絡んでいるともいわれています。これで蘭方医は、外科と眼科関係以外の治療は行えなくなりました。

良庵が遊郭の主人に、自分は内科の診察が出来ない、だから十三奴を診ることが出来ないというのはそのためですし、漢方医の猪河玄昌が、西町奉行所与力の品川雄二郎を連れて来るのも、良庵がいわば掟を破って投薬をしたからでした。この猪河玄昌は、良庵を完全に見下しており、お前のいうことなど聞く必要はないとばかりに、真田虫のせいであると言い張って、虫下ししか与えないため、十三奴は死亡します。

しかも医師でありながら、天命であるなどと言ってのける猪河に、良庵は怒りをあらわにします。そして、十三奴の死因が本当に炎症であるかを確認するために、腑分けを願い出ますが、取り合ってもらえず、適塾の塾生が腑分けするならということで、内々に許可が出ます。そして、案の定、腸内に膿がたまっているのを発見します。しかし開国により、この取締令はあまり意味をなさなくなって行きます。

この『陽だまりの樹』、次の回ではいよいよ適塾とヅーフ部屋が登場します。ヅーフ部屋とは、当時の蘭日辞典であるヅーフ(ドゥーフ)・ハルマが置かれた部屋のことで、この辞書が貴重品であるため、塾生たちは、単語の意味を調べる際には、この部屋にやって来て、必要な部分を書写していました。

実はこの辞書が出来た一因には、ナポレオン戦争があるといわれています。これは18世紀初頭、長崎の商館長(カピタン)として赴任していたヘンドリック・ドゥーフが、ナポレオン戦争により帰国できなくなった時期に、この辞書の編纂に着手したためです。あと、ナポレオン戦争による余波がもう一つあるのですが、それは次の番外編に回すことにしましょう。

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[ 2015/05/27 23:38 ] ドラマ 陽だまりの樹 | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』第1シリーズ第11回(最終回)

結局龍馬の遺体は見つからずじまいで、仁は、やはりあの時病院に搬送されてきた男は、タイムスリップした龍馬ではなかったのかと考えます。一方、咲の縁談話が進み、野風の身請けも間近になりました、野風の乳癌の疑いに関しては、未来に影響が出るのではないかと、仁はことさらに無視していましたが、佐分利が間違いなく癌であると診断します。実は佐分利は、華岡流の免許皆伝であること、しかし手術をした遊女が感染症で亡くなったことから、逃げるようにして西洋医学所に来たことを、仁は山田純庵から訊かされます。

実際佐分利は、今までよりも効果のある麻酔薬を作り始めていました。悩んだ仁は、緒方洪庵の墓参りに出かけ、墓前で背後に何か人影を感じます。実はその人影は、漁師の格好をした坂本龍馬でした。あの後、漁師に助けてもらい、こっそり江戸に戻って来ていた龍馬は、野風の身請けが行われている店の前にいた仁にいきなり抱きつき、再会を喜びます。そして龍馬は、野風の手術をしてくれと、土下座して仁に頼みます。無論手術をすれば、妾の件も立ち消えになり、花魁としてもお払い箱になるわけですが、その時は自分が彼女の面倒を見るからといわれ、仁は野風の手術を決意します。

手術に当たって、仁は未来との写真を箱に入れ、よく行く丘に埋めます。自分の気持ちが鈍らないようにするためでした。野風は吉原を去り、手術の当日になりました。佐分利が作った麻酔薬、通仙散を飲んで、手術台に横たわる野風。そして仁は、いつもの癖で「咲さん、メス」と口に出してしまいます。一方橘家では、結納が執り行われていました。しかし、仁の声が聞こえたような咲は、その場で話を断り、兄の恭太郎は勘当を言い渡すものの、こっそり妹に、仁の元に行くように勧めます。正装のまま走り出す咲。

しかし仁たちが手術を行っているその外に、刺客たちが押し寄せます。三隅俊斉が金で雇った連中で、手術の妨害をしにやって来たのでした。そこに咲がたどり着き、妨害するならばここで自害すると懐剣を抜きます。本気を見せるために、咽喉を突こうとする咲。そんな中手術が終わり、仁は、野風は身請け先の御隠居を辱めたという刺客たちに、ご隠居からは温かい言葉をいただいた、あなた方は誰に言われてここに来たのかと返し、刺客たちは言葉もなく去って行くのでした。

仁はその後、例の丘に行って写真を掘り出します。箱の蓋を空けるまでは、何が起こるのか不安でしたが、空けてみると、写真は影も形もなくなっていました。何か肩透かしを食わされたような気持と、これで写真から解放されたことに安堵する気持ちがないまぜになる仁。そして野風は、雪が降り始めた中、仁たちの前から去って行きます。龍馬の世話にならず、横浜で手習いを教えることにしたのです。そして仁は、仁友堂で額を壁に取り付けようとして、脚を踏み外し、頭部を打ちます。立ち上がろうとすると、頭の中から、何か動悸にも似た音が聞こえてくるのですが、これは一体何であるのか…。

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[ 2015/05/27 00:09 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『花燃ゆ』-17 続きその2 文を主人公にする難しさ

「続き」の第二弾というのも妙なものですが、先日の補完という意味でこのようにさせていただきました。さて、あるブログに、「三谷幸喜のありふれた生活」(朝日新聞夕刊掲載)のコラムについて書かれており、この箇所の引用がありました。

高橋英樹さん扮する井伊直弼が桜田門外の変で討たれる、お馴染みのシーンは、その日の朝の直弼を描くだけで、省略された。それは「この作品は、歴史的名場面を再現したいのではない」という、作り手側の決意表明のように、僕には感じられた。

井上真央さんへのエールということですが、無論三谷氏は、来年の大河脚本担当という立場があるのも事実でしょう。しかし、実際『花燃ゆ』が歴史的名場面を排除しているかというと、そうとも言い難いわけです。松陰の下田踏海や、英国公使館焼き討ちや御成橋突破もしかりですし、今後も蛤御門の変とか長州征伐とか、最低限の「歴史的名場面」は登場させないと、ドラマとして成り立たなくなります。恐らくは「文を主人公にする以上、あまり無関係の歴史的場面を再現したくない」のではないでしょうか。だから、本来描かれてしかるべき薩摩とか幕府とかがさっぱり登場せず、文を主人公として登場させるために作られた場面ばかり増え、それに不満を持つ視聴者も多いのが現状かと思われます。

昨日の分にも貼りましたが、この産経の記事で
「吉田松陰の妹なんて知らないよ」「幕末を描けるのか」…新大河『花燃ゆ』主人公めぐる“困惑”と“自信”
脚本作成に当たって「(史実上の)『かせ』が少なくていい。思い切って“激動の時代”に飛び込ませることができる。」というコメントがあります。しかし文が「“激動の時代”に飛び込む」場面は、今のところおさんどんの場面とか、夫に会いに行く場面、あるいは何かに口を差し挟む場面程度です。これは脚本家としてのキャリアにもよるでしょうが、未知の存在をドラマ化して、それで視聴者を惹き込もうというのも、結構難しいのではないかと思います。

実際これは三谷氏が、『シャーロックホームズ』を学園物の人形劇にする際にも経験しておられますし(『シャーロックホームズ 完全メモリアルブック』)、恐らくこの大河もあれこれ議論もされていて、試行錯誤もかなりあったかもしれません。しかし、どうも「イケメン大河」などというPR方法では、もし裏方の分厚い努力があったとしても、それをどことなく感じにくくなってしまいます。その意味で、PR方法というのはきわめて大事なのです。

井上真央さんに関していえば、映画『永遠の0』で、主人公宮部久蔵の妻、松乃の役で出演していたことがありました。夫が戦死した後、内職をしながら一人娘を育てて、後の夫になる大石賢一郎と出会い、最初は拒絶するも、娘を通じて徐々に心を開くようになるのですが、時代設定や役柄が違うとはいえ、今の時点でその時のような演技が見られないのはやはり残念です。あの作品の中の表情の一つ一つは、本当にいいなと思ったものなのですが。

それから以前もやってはいますが、ガイドブック、いわゆる「大河ドラマ・ストーリー」と、前出の人形劇のメモリアルブックについて、また書こうと考えています。

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[ 2015/05/26 23:38 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

BUNTA'S SKETCHES

横浜人形の家の展示を見た知人から、井上文太氏の『BUNTA'S SKETCHES』をプレゼントしてもらいました。嬉しい♪『シャーロックホームズ』のパペットの原画と、パペット制作のうえでの細かい注意が盛り込まれていて、人形劇の世界へとあなたを誘ってくれます。

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"BUNTA'S SKETCHES"よりホームズ/Sherlock Holmes from "BUNTA'S SKETCHES"


One of my acquaintances who visited Yokohama Doll Museum gave me "Bunta's Sketches" by Bunta Inoue. It makes me feel happy♪ The book is full of the original pictures with detailed instructions in making the puppets appear in "Sherlock Holmes"and invites you to the world of the puppetry.

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"BUNTA'S SKETCHES" Amazon.co.jp
[ 2015/05/26 20:47 ] 井上文太/Bunta Inoue | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ-17 続き 修正力 

どうもこのところ、大河ドラマ『花燃ゆ』に対してかなり点数が辛いかとは思います。しかし、史実に沿った部分よりも、女性たちの台所仕事関係、あるいは何か無理に史実に絡ませた部分がやけに多く、その分本来の志士たちの活動の描写が制限されるのであれば、大河ドラマとしてはどこか本末転倒ではないかと、首をかしげたくもなるわけです。私は観ていませんが、ウィキペディアによれば、『江』でもかなり奇妙な描写がなされていたらしい。ちなみに、『花燃ゆ』のチーフプロデューサーによれば、これもウィキですが、このような記述があります。
「また土屋勝裕チーフプロデューサーは学園ドラマ、ホームドラマであると言っている」
ちなみに出典はこちらの記事です。
「吉田松陰の妹なんて知らないよ」「幕末を描けるのか」…新大河『花燃ゆ』主人公めぐる“困惑”と“自信”
この記事を見る限り、どうもこの時のプロデューサーのコメントが、今現在裏目に出ているような印象を受けてしまいます。そもそも学園ドラマとかホームドラマは、大河の枠でやることなのでしょうか。

以前「どぶろっく」の出演に絡んだ記事で、こう書きました。

余談ですが、かつてラグビー日本代表が、国際試合、特にワールドカップで好成績を出せないのに、コーチが自分の責任を認めず、すべて選手や強化環境にのみ責任を押し付けたのを思い出します。

誰も、何かを指導する、あるいは指揮する場合に、間違ったことを教えようとは思いません。自分がやることにある程度の自信があるはずですが、ただ、思うような結果が出なかった場合、どのような修正が出来るかもまた求められて来ます。特にスポーツは、勝敗、あるいは試合内容によってコーチの評価は決まります。しかしこの時の代表チームは、チームとして統一されておらず、選手選びもどこか中途半端で、さほどの修正は見られないままワールドカップに赴き、最終的にはニュージーランド代表のオールブラックスに、100点以上の点差をつけられました。ラグビーは得点方法が複数あるため、スコアが大きくなるのですが、100点ゲームというのはそう頻繁にはありません。その後も紆余曲折を得て、今はこの時期に比べたら、大分まともになっています。

ドラマの制作というのも、結果が出ない=数字が取れないのであれば、プロデューサーが何らかの修正を加えるか、あるいは、スタッフを入れ替えるかになるのではと思います。あるいはそれがなされているのかもしれません。しかし、どうも数か月前とあまり変わらないようにも見えてしまいます。放送はあと半年ちょっと残されているのですが。やはり後半、つまり7月から男性中心に切り替えた方が、保守派(俗論派)を一掃した大田・絵堂の戦いをはじめ、幕末に向けての戦いの場面なども、描きやすくなるのではないでしょうか。
飲み物-アイスコーヒー 





[ 2015/05/26 01:33 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

『陽だまりの樹』第3回「天地鳴動」

万二郎は、良庵との約束を律義に守り、おせきに告白することもなく、良仙の家ら寺に戻る彼女の護衛を務めていた。その一方で大坂に着いた良庵は、適塾に向かおうとするも、渡し場の男から「ここに行かんと男やありまへんで」と言われ、ほんの一見のつもりで曽根崎新地で駕籠を止め、ある遊郭で十三奴(とみやっこ)という妓を指名して、互いに酒を汲み交わす。十三奴という名前は、彼女が十三歳の時にこの店の遊女となったためであった。

しかし翌日の早朝、良庵は隣に寝ていた十三奴が高熱を発しているのに気付き、かかりつけの漢方医猪河玄昌がやって来る。猪河の診立ては真田虫によるものだったが、良庵は虫でこれだけ熱が出るわけもなく、しかも膝の曲げ方、痛みの訴え方などから、腸に炎症を起こしているのではないかと見る。熱はないと訝る猪河に、良庵は自分が持っていた薬を飲ませたため下がっているのだと言う。内科の診察を禁止されている蘭方医に、自分の診立てを否定され、しかも勝手に投薬までされたことに、猪河は激高する。

一方で万二郎と小野は、またも東湖を訪れていた。東湖の話に共感する万二郎。そして酒を所望する東湖に、老いた母は程々にしなさいとぴしゃりと言う。やがて雨が降りだし、東湖は障子を開けて、陽だまりの樹の涙だと言う。一方でおせきの父旦海は、万二郎はすぐ刀を抜く乱暴者だと考えていた。それからしばらく経って、井戸の水が汲めなくなり、地鳴りがするなどの不思議な現象が起こる。その夜、丑久保陶兵衛をはじめとする蘭方医狙いの刺客一味が、とある居酒屋の二階に集結する。手塚家での、種痘所関連の寄合に斬り込むためだった。そんな矢先に大地震が起こり、陶兵衛は急いで家に戻るが、妻のさとはこと切れていた。

万二郎は両親の安否を確かめた後、藩邸に向かう。幸いそこでも無事が確認され、今度はおせきの身を案じて善福寺に向かうが、すでに旦海とおせきは避難していた。善福寺が高台でしかも風下にあったため、火の手が回ることが予想されたからだった。しかしそこで万二郎は、大勢の町人が避難先を求めて、善福寺の石段を登ってくるのを目にする。万二郎は彼らに、ここは風下だから危ないと説明し、皆を連れて芝浜に向かった。また東湖は、母を助けようとして圧死した。

大坂の良庵は、曽根崎のある遊郭で、漢方医猪河となおも押し問答を繰り返していた。その後良庵は薬を与えておらず、しかも病状が一向に改善しないため、良庵は猪河の診立ては間違っている、これは炎症だから、外科の自分が腹を切って中の様子を見るとまで口にする。猪河は大いに驚くが、良庵は晒を持って来させ、手術の準備をする。しかし土壇場になって、どうしても十三奴の腹にメスを入れることが出来なかった。

そのまましばらく経ち、猪河が、蘭方医が漢方医の領分を犯しているとして、与力の品川雄二郎を連れて戻ってくる。しかし良庵は手術をせずじまいで、しかも十三奴は死亡していた、結局十三奴は、真田虫のせいだと誤診した猪河に殺されたようなものだった。天命だと言う猪河に、お前は易者かとなじり、殴りつける良庵。他の妓たちが嘆く中を、十三奴の遺体は棺に入れられて寺に運ばれた。しかしこのままでは納まらない良庵は、品川に十三奴の腑分けを申し出るが、あっさり断られる。

江戸では、群衆を一旦避難させた万二郎がおせきの避難先を探し当てていた。その場でおせきは、自分は寺の娘であるため、人を殺めるのは好ましくないと思うと万二郎に伝える。しかし、芝浜では、ちょっとした騒動が持ち上がっていた。その場を仕切るヤクザが、避難してきた町人に脅しをかけていたのである。万二郎は群衆を守るべく、数名のヤクザを斬り、何日か後に善福寺に行って、約束を破ったとおせきに伝える。

良庵は夜になって寺に行き、こっそり腑分けをしようとするが、生憎墓掘り人夫が誰かの遺体を埋めたところだった。落胆する良庵に、その人夫は、若い娘の遺体ならまだ埋めていないという。良庵はそこで、腑分けの準備を始める。そこへ、品川と書生風の男が入って来た。その書生は原田磊蔵(らいぞう)といい、適塾の塾生だった。品川は、良庵でなく適塾の塾生であれば、内々で腑分けを許可しているから、原田に執刀させるなら問題はないと言う。上方の役人は話が分かると喜ぶ良庵。

そして、実際に十三奴の遺体を執刀した原田と良庵が見たものは、腸内にあふれた膿だった。実は良庵は、人の体の内部を見るのがこれが初めてだった。初めて見る内臓の数々、あの時もし手術をしても、自分は十三奴を助けられていなかったのかもしれない。そんな良庵に原田は、自分も最初は全くわからず、腑分けの手伝いをするうちに慣れてきたと言う。良庵は十三奴の遺体に語りかけた、「お前の死は無駄にしない」

(2015年5月26日一部修正)
[ 2015/05/25 23:33 ] ドラマ 陽だまりの樹 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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