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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『JIN -仁-』完結編第8回

仁友堂では手術用のノイロシート、脱脂綿を圧縮したシートを作っていた。まるで「呪い」のような名前だという佐分利。その一方で、龍馬は船中八策ならぬ船中九策を練り上げていた。その中には、仁が提案した健康保険制度も盛り込まれていた。

その龍馬に、盟友中岡慎太郎が憤る。まさか龍馬が大政奉還を考えているとは思ってもいなかったからだ。そんな折、京に滞在していた将軍慶喜は、上洛していた40藩の重臣たちを集めて、朝廷に大政を訪韓するための評定に入った。

一方仁友堂では、野風の陣痛が始まっていた。野風は結局、仁友堂で出産をすることに決めたのだ。咲はこの時に備えて、赤ん坊を取り上げるため、方々で出産に立ち会い、産婆の技術を習得していた。しかし陣痛が始まってから15時間も経つのに、まだ子供は生まれようとしない。

このままでは母子ともに危険であるため、仁は子供を犠牲にして野風を助けようとする。しかし野風は帝王切開を申し出る。当時の麻酔が、子供には有害だったからだ。女は子供のためなら何でも我慢できるという野風。仁は覚悟を決め、野風の腹にメスを入れて、やっと赤ん坊が生まれた。

しかしこの子は逆子だった。咲が元に戻そうとしてもうまくいかず、生まれて来ても産声を上げなかった。咲は赤ん坊を逆さに持ち、必死に声をかける。「泣いて、泣きなさい!」何度も赤ん坊の尻を叩き、ようやくその子は産声を上げた。しかし一方で野風の出血が激しく、輸血が必要な事態となった。

仁は、例の「歴史を変えようとすると起こる」頭痛に襲われつつも、野風の手当てをする。生まれた子は女の子で、安寿と名付けられた。この名前は、フランス語では天使という意味があった。

そして坂本龍馬は、大政奉還の知らせを聞いて喜ぶ。しかし、龍馬の護衛をしていた長州藩士東修介の挙動は、どこか不審だった。野風の出産を無事終わらせた仁は、友永未来が、龍馬は誕生日に暗殺されたといっていたのを思い出した。しかしそれを思い出そうとすると、頭痛が起きてしまう。勝海舟なら知っているだろうと訊いたところ、11月15日だという。暗殺までには、あとひと月しかなかった…。

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[ 2015/07/16 01:01 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第7話番外編 野風の花嫁姿とコーヒーと咸臨丸

この回では、まず仁と龍馬の記念写真の裏に書かれた狂歌が登場します。
「長いもの中より出でたる虫たちの江戸の芋にもすくいたるかな」
この「すくいたる」が「巣食いたる」なのか、それとも「救いたる」なのかで、意味が大きく異なって来ます。当初は「巣食う」方、つまり長州をはじめとした勢力が、江戸をも席巻するという意味かと仁は思うのですが、龍馬は本当に、江戸を武力制圧することを望んでいるのでしょうか?彼の船中八策には、そのようなことが書かれているのでしょうか。

そして、野風からの手紙には、ルロンと結婚するので招待したい旨が記されています。仁と咲は、礼装用の着物を持参して横浜まで足を運びます。この時仁が、出されたコーヒーやワインを、如何にもおいしそうに口をつけるところが、やはり未来から来た人物であることを窺わせます。恐らく、タイムスリップして以来何年振りかで口にしたわけですから。ルロンが、以前どこかでコーヒーやワインを飲んだのかと訊くのもむべなるかなです。

その後野風は、仁に癌の再発を打ち明けます。既にかなりの部位に転移しているようで、あの時もう少し患部を切っていたらと悔やむ仁。しかし野風の心配は別の所にありました。それは、既に妊娠している自分が無事に出産ができて、子供を抱けるまで生きることができるかというものでした。仁は、今後2年間の生存率は5割だといいます。野風はそれを聞いて安心したような表情を浮かべ、翌日の結婚式に臨みます。

野風はウエディングドレスに身を包み、ヘッドドレスにはオレンジの花があしらわれていました。ちなみにオレンジの花の花言葉は「花嫁の喜び」なので、特に花嫁のヘッドドレスに用いられます。バージンロードを歩く2人を見る仁と咲、招待客の中には、鈴屋の主人もいましたが、野風にとって、この人物は正に親代わりといっていい存在でした。そして野風はブーケトスをします。というか、明らかに咲を狙ったものだったようです。この意味について教えられる咲。前日、彼女がまだ結婚していないことを知った野風からの贈り物だったのかもしれません。

ところで、ルロン邸で出されたコーヒーは、この少し前に、咸臨丸でアメリカを訪れた使節も口にしていたといわれます。その感想は、咲と同じで「苦い」というものでした。この使節団の代表である木村摂津守喜毅(芥舟)は、当時の軍艦奉行で、提督として咸臨丸に乗り込みました。一行は船酔いがひどい者が多く、太平洋を越えるのにかなり苦労したようです。また、アメリカに着けば着いたで、日本とは全く異なる文化に驚いてもいます。ダンスパーティーにあきれ果てたり、シャンパンの音に驚いたり、またフィンガーボールの水を飲んだりといったハプニングもあったようです。

それ以外にもナイフとフォーク、ベッド、洋式風呂などなど、日常生活からして驚きの連続でした。そしてハワイ訪問しています。この当時ハワイは、まだアメリカに組み込まれておらず、独立した王国で、国王夫妻に拝謁もしていますし、それ以外に大統領にも招待されています。しかしこの時代、船で海を越えて異国へ行くのは、相当の覚悟が必要だったのは事実でしょう。なおこの時、同行した勝海舟と福沢諭吉との間に確執がありましたが。これは勝が官費で渡航したのに対し、福沢は私費で、いわば従者的に同行したためといわれています。

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[ 2015/07/14 00:19 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編 第7話

仁は江戸へ戻ったが、今や坂本龍馬の監視役となった恭太郎から、龍馬とは交流を断つようにいわれる。その一方で仁は、龍馬の暗殺日を思い出そうとしていたが、そうすると必ずあの頭痛に見舞われるのだった。タイムスリップの前、未来が口にしていたような記憶があるのだが、肝心なところがこの頭痛のせいで思い出せずにいた。

慶応3年の年が明け、勝海舟の元を訪れた仁は、四候会議について聞かされる。その時仁は勝に、西暦で何年かを尋ね、勝は1867年だと教えた。そんな折、仁は2通の手紙を受け取った。1通は正に龍馬からの物で、2人で撮った写真が同封されており、その裏にこうあった。

「長いもの中より出でたる虫たちの江戸の芋にもすくいたるかな」

仁はこの意味を図りかねるが、咲は、芋は薩摩の名物であり、長芋とは長州と薩摩のことではないかという。長州と薩摩が、江戸に巣食うという意味なのだろうか。

もう1通は野風からの物だった。ルロンと正式に結婚することになり、仁と咲を招待したのである。横浜に着いた2人は、同室でいいかと野風に聞かれるが、それぞれ別室でと仁は頼んだ。野風は、2人がまだ結婚していないことに気付いて驚く。

ルロンと野風の前で、出されたコーヒーやワインをおいしそうに賞味する仁に、ルロンは、以前どこかでそういうものを飲んだことがあるのか、不思議そうに尋ねるのだった。一方咲も負けじとワインを注がれるままに飲み、泥酔して、翌日に寝坊をしてしまうことになる。

野風は仁に診てほしい患者がいるという。そしてある部屋に案内されるが、自分と野風以外には誰もいない。野風は、患者は自分だといい、着物を脱いだ。明らかに癌が再発しており、しかもリンパ液によって、10か所程度に転移していると思われた。野風は、自分は妊娠しているが、子供に影響はないかという。影響はないと答える仁。そして、生存率は2年で5割程度であることを告げる。それならば、子供を抱くことができるという野風。

翌日、結婚式が終わり、バージンロードを歩くルロンとウエディングドレス姿の野風。野風はブーケを咲の方に投げる。咲は怪訝な表情をするが、西洋の習慣で、投げられたブーケを受け取った女性は、次に花嫁になると聞かされる。その後咲は野風の妊娠と出産について、仁友堂でどうにかならないのかと尋ねる。仁は自分には産科の経験がないこと、この時代の麻酔では、帝王切開をするのは非常に厳しいことなどを伝え、いい産婆さんが必要だと口にする。

やがて江戸に戻った仁は、龍馬からの手紙を受け取るものの、以前龍馬から受け取った手紙が、そっくり無くなっていることに気付く。福田玄孝が、誰かが忍び込んだような形跡はあったが、それ以外の品や金銭には異常がなかったとも話す。もちろん、それを盗んだのは恭太郎だった。

その後、仁友堂が幕府から目を付けられていると、仁は勝に話す。龍馬は何をしたいのだろうかと不審に思う仁。勝は仁にいう、龍馬は大政奉還をしようとしているのではないかと。

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[ 2015/07/12 00:16 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第6話番外編 武器商人龍馬とからくり儀右衛門

『仁』完結編第6回で、仁は長崎に赴いてペニシリンの製法についての講義をしますが、精得館(長崎養生所)の医師ボードウィンは、素性を明かさない仁に不信感を抱いていました。そんな時、仁は会いたいと思っていた龍馬に再会しますが、その龍馬は、トーマス・グラバーのけがを治せる医者を探しているといいます。ボードウィンが、もし治せたら君を信用すると仁にいい、その後仁は見事に、難易度の高い目の周囲の手術、しかも限られた医療道具で、当時の水準を上回る手術を成功させます。これにより、ボードウィンは仁に一定の信頼を置くことになります。

一方龍馬ですが、昆布を輸送していると見せかけて、実は武器を運んでいました。思いがけない光景を目にして驚く仁。そんな彼に龍馬は、長州が朝敵であるため、武器を替わりに買い付けているのだといいます。そして、今後起こるであろう戦乱、それに伴う負傷兵の治療に備え、ペニシリンを自分の「カンパニー」、つまり亀山社中(後の海援隊)で扱えないだろうかと仁に依頼します。実際龍馬はこの時点では既に武器商人であり、トーマス・グラバーに恩恵を受けていて、長崎を拠点に活動をしていました。しかしこのような行動は、幕府から見ればきわめて危険な存在であり、常に刺客に付きまとわれることになり、また、咲の兄の恭太郎も、仁を通じて龍馬の行動を監視することになります。

ともあれ久々の再会を喜んだ2人は、記念撮影をし、一緒に酒を飲みます。その席で仁は、ペニシリンは持ち運ぶよりも、方々に製造所を建てた方がいいと龍馬に提案します。その頃龍馬は、今後自分たちが変えるであろう日本に、何が必要であるかをあれこれ練っていました。そして、ペニシリンは高価だから、すべての人間がその恩恵に預かれないといいます。そこで仁は、健康保険の制度を勧めます。龍馬は、それは講(一種の相互扶助制度)のような物かと理解し、大いに同意します。

そして龍馬はペニシリンを売り込むべく、仁と長州に向かいますが、戦力に絶対的な自信を持つ長州は、無用であるとはねつけます。その帰途、幕府方の敗残兵を見つけた龍馬は、真っ先に彼らを斬ろうとしますが、仁はそれは暴力の連鎖だと止めようとし、さらに彼らの手当てをしようとします。このことで2人は口論となり、仁は列を離れて治療を施しました。しかしそれも空しく、彼らは長州の残党刈りの標的となり、仁が気になった龍馬が元の所に戻ったところ、目に飛び込んできたのは、一軒の農家に並べられていた3人の遺体でした。その後2人は和解します。

さて長崎に戻った仁は、最後の講義の後、受講生の1人岡田に声をかけられます。実は岡田は久留米藩の田中久重、いわゆる「からくり儀右衛門」でした。からくり人形から始まって、さらには和時計や蒸気船まで手掛けるようになり、一説によれば、絵絣も彼が関与していたといわれています。この絵絣は、下絵を描いてその通りに糸を染め、それを織って行くことで、生地に絵柄を織り込める仕掛けになっています。後に田中は電信機関係の製造所を作り、彼の死後、その養子がこの会社を芝浦製作所とします。その後ここは東京電気株式会社と合併して、今の東芝の基礎を築きました。ちなみに『JIN -仁-』は日曜劇場枠で放送されていますが、この枠は元々東芝の一社独占スポンサーでした。

田中は夢尽灯を手がけており、仁もそのことで彼の名を記憶に留めていました、後に田中は無尽灯を仁に送り、これが手術や治療に役立つことになります。その一方で仁は、田中に豆電球を渡します。無論その当時、豆電球はおろか電球さえもありませんでした。これは田中に、かなりのインスピレーションを与えたことでしょう。

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[ 2015/07/10 00:22 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編 第6話

仁は、長崎の精得館(養生所)で、ペニシリンの製造方法の講義を行っていた。この長崎行には、ひょっとしたら龍馬に会えるかもしれないという目論見もあった。仁は龍馬に、暗殺のことを事前に知らせたかったのだ。しかし精得館のボードウィンは、素性がはっきりしない仁を快く思わなかった。

そんな折、仁は龍馬に出くわし、トーマス・グラバーがまぶたを負傷したことを知る。そこでボードウィンは、素性を明かそうとしない仁の、医師としての腕を見たいといい、グラバーの手術をさせる。仁は、拡大鏡を準備して手術に取り掛かった。しかも癒着を防ぐ処置までやってのけ、ボードウィンはやっと仁を信用するようになる。

一方龍馬は、貿易の仕事をやっているというものの、何かを隠しているような印象があった。その後、昆布を輸送すると見せかけて、実は大量の兵器を梱包の中に詰め込んでいたのを、仁に見られてしまう。龍馬は、長州藩が武器の輸入を禁じられているための苦肉の策であると仁に説明し、更にこうもいう。
「シークレットで頼むぜよ」

その後仁と龍馬は一緒に記念撮影をし、酒を飲んだが、その時ペニシリンは携帯するより、各地で製造所を作った方がいいと仁は切り出す。龍馬は、ペニシリンは高価だが、すべての患者に広まるかと懸念する。そこで仁は、保険の制度を教え、龍馬もこのシステムに大いに感動する。その後仁は暗殺の件を切り出そうとするが、また例の頭痛が起こり、結局伝えることはできなかった。

龍馬は長州の四境戦争で、大量のペニシリンが必要になると見越して仁を誘う。そして長州の負傷兵にペニシリンで治療をし、製造所を作らせるつもりだったが、陣中で出会った桂小五郎は、幕府に勝つつもりなのでその必要はないとすげなく断る。

その後幕府方の敗残兵を見つけた龍馬は、彼らに斬りかかろうとする。仁はそれをやめさせようとし、暴力は暴力を生むだけだというが、龍馬は、やられたらおしまいだと返す。結局仁は彼らを治療し、先に進んでいた龍馬は、急に踵を返して、ある農家の扉を開ける。そこには仁に治療を受けたものの、結果的に長州によって狙撃された3人の遺体があった。

仁は長崎に戻り、講義を続ける。その講義を聞いていた岡田という男が仁に近寄り、岡田とは偽名で、実は田中久重という者だと打ち明ける。田中は無尽灯も手掛けており、これは後に仁の手術に役立つことになった。その田中に仁は、暗い所もよく見えるといって、未来から持ってきたペンライトの中の豆電球を渡す。田中はそれに驚き、どこで手に入れたのかを尋ねるが、仁は軽くそれをいなす。

一方江戸では、橘恭太郎が、老中から坂本龍馬のスパイ役をいい渡されていた。

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[ 2015/07/09 00:21 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第5話番外編 おはつとの出会いそして暗示

この回はまず、おはつの手術によって仁の存在が消えかける場面が登場します。その中で仁に見えるのは、自分の先祖に当たる人物が、成長したおはつと思しき女性と結婚し、披露宴を挙げているところでした。さらにその後、自分の実家が見えて、子供の頃の自分と思われる少年が出て来ますが、これも自分の子供時代とは似ても似つかぬ子でした。このおはつを助けると、自分という存在が消えてしまうのではないか、仁はそう感じたわけです。もちろん、自分自身がその場から消えかけている以上、おはつを助けようにも助けることは不可能でした。

これには、かつての友永未来の写真と、それに伴う彼女の運命が暗示されているようにも思えます。第1シリーズの終盤で野風を救ったため、未来の存在はやはり消えてしまうことになります。もちろん野風はその後子供が生まれるわけで、彼女の血は続いて行くのですが、その代わり未来の存在が消えてしまう。もしおはつが何かで生きながらえて、南方仁の先祖と結婚し、何世代か後に生まれた男の子が仁と名付けられた場合、このドラマの主人公の仁は消え、代わりに別の南方仁が存在するわけです。これについては、恐らく完結編の最終回で謎解きがされるはずです。

また、おはつの手が熱かったというのも、非常に示唆的です。仁以外の人物は熱くは感じないわけですから、仁に向けての何かの信号、あるいは予知と取れるわけです。その後仁は、川越に出かけて藩主夫人の手術を行い、帰りに再び宿泊したところで彼女のけがを治療することになるのですが、このけががそもそも仁の紙飛行機によって起こったものというのもまた暗示的です。見方を変えれば、仁の存在が消えることのないよう、紙飛行機を作って飛ばし方を教えるという運命をたどったとも考えられます。これもまた「歴史の修正力」なのでしょうか。これは特に暗殺された著名人などが、多少の猶予期間はあっても結局世を去る、そのことのみならず、未来の人間である仁が、未来に戻るために生存し続けるという意味も込められているようです。

そして坂東吉十郎の鉛中毒が登場します。かつては白粉に鉛が多く含まれていたため、舞台役者のみならず、芸者や遊女などでも鉛中毒に罹る人が多かったともいわれています。それを和らげるため、仁はキレート剤があればと考えます。このキレート剤とは、恐らくエデト酸(エチレンジアミン四酢酸)のことと思われます。鉛を体外に排出する働きがありますが、この時代にそれを入手するのは不可能でした。一旦回復したものの、やはり舞台に立てなかった吉十郎は、息子の與吉相手に最後の芝居をし、自分より芝居の方を大事にする父親をよく思っていなかった與吉も、初めて父を見直すようになります。

そして仁が考えていたペニシリンの粉末化ですが、これは咲の思わぬミスにより、実現化します。龍馬の亀山社中でもペニシリンを扱いたいといわれていて、仁は長崎へと向かうのですが、そこでまた意外な光景を目にすることになり、また意外な人物と出会うことにもなります。

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[ 2015/07/07 22:37 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編 第5話

大けがをしたおはつの手術を行う仁は、自分の体が存在しなくなりつつあることに気づいた。しかも不思議な光景を目にしていた。どこかの家の広間で結婚披露宴が行われており、新郎の方は南方という苗字だった。新婦は成長したおはつのようである。さらにその後、今度は自分が生まれた家から、かつての自分と思しき小学生の男の子が出てきた。持ち物には「南方仁」と書かれているものの、その子は、仁が子供のころとは全く違った容姿だった。

おはつを助けることによって、自分は生まれなくなるのかもしれない。我に返った仁は手術を行おうとするが、結局おはつは出血多量で死んだ。父親はこれは神の定めだといい、咲も同じことを口にする。江戸に戻った仁は、龍馬の遭難を聞かされ、一命を取り留めたことに安心する。一方で仁は恭太郎から、咲とのことについて言われるが、自分は身元もはっきりしないから、彼女との結婚は無理だと答える。

仁が江戸に戻った後、澤村田之助が仁友堂を訪ねて来た。兄貴分の坂東吉十郎をもう一度舞台に立たせたいという。吉十郎は鉛中毒だった。風呂場に溜まった白粉に含まれる鉛が、吉十郎を蝕んでいたのだ。モルヒネも効かず、手足切断しかないと仁はいうが、その煮え切らない態度に田之吉は業を煮やす。結局仁友堂に吉十郎を運んで点滴と食事療法で治すことになり、また塩化カルシウムを作ってカルシウムを補充した。おかげで吉十郎はかなり回復した。しかし吉十郎の子、與吉はどこかよそよそしい態度を隠さずにいた。

仁は本当はキレート剤をほしかったのだが、この時代では作れず、生薬に頼ることにし、ネズミを使った実験をするが、はかばかしくなかった。しかし吉十郎は、ほぼ舞台に立てるまでになった。仁は必死になって特効薬を模索する。どうにか延命を図りたいがためだった。そんな時、咲は庭先で、與吉が大きな岩を何かの上に載せているのを見て、不審に思う。咲はまた、様々な方法を模索する仁に、結局人は死んでしまうのであれば、短くてもその生涯の質を尊ぶべきでないかとさとす。

その頃吉十郎は荒れていた。自分の台本が見つからず、與吉を攻め立てる。しかし與吉は知らん顔だった。咲は、あの岩の下に台本があるのではないかと悟る。その後吉十郎は回復し、扮装をしながらも、結局舞台に立つことは難しかった。咲は、與吉が、父親が芝居のことにのみ明け暮れるのがいやで、わざと台本を隠したのだった。

仁たちは協力してコルセット様のものを試作し、それを吉十郎に装着させる。吉十郎はその姿で、わが子に大見得を切って見せるのだった。與吉はそのような父の姿を目の当たりにし、感銘を受ける。結局吉十郎は亡くなるが、與吉は、自分も役者になりたいと田之助に頼み込む。

そして、仁友堂では意外な発見があった。咲が蒸留水とアルコールを間違えて配合をした結果、純度の高いペニシリンの結晶が出来上がったのだった。また、亀山社中でのペニシリンの扱いについては、お尋ね者の龍馬に関わることになるから、気を付けるように勝からいわれたため見送っていたが、これに関しては咲が背中を押す格好となった。

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[ 2015/07/04 23:27 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第4話番外編 藩主夫人の手術

この第4話では、遠心分離器が登場します。もちろん仁の手作りで、手動で分離させるものですが、これによって血液を分離させ、血液型を特定することに成功します。もちろん実際は、この当時遠心分離器は存在しませんでしたが、開発は行われていたようです。そんな折、仁は川越藩の藩主夫人、恵姫の腫瘍の治療を行うために出発します。しかし、その途中に泊まった宿の娘おはつの存在が、仁のみに不思議な現象をもたらし、その先も大きく影響することになります。

その娘、おはつのために咲は折り紙を折って遊んでやります。先生もと誘われますが、仁は折り紙といえば、紙飛行機くらいしか折ったことがありません。そこで紙飛行機を折って飛ばそうとしたところ、咲とおはつは何とも怪訝な表情を浮かべます。それも当然の話で、この当時は飛行機が存在しないため、子供が紙でそれを折って飛ばすということもありません。仁は咲に飛行機のことを説明してやります。一方おはつはこの紙飛行機が気に入ったようですが、これが後に悲劇をもたらすことになります。

さて川越藩主夫人恵姫ですが、実は夫の川越藩主は婿養子で、恵姫に実子が生まれなければ、違う血筋の子が跡目を継ぐことになります。しかも、夫と側室の間に子が生まれたため、恵姫の心中には穏やかならざるものがありました。そこで咲の出番です。咲は和宮から拝領した櫛を取り出し、腫瘍隠しの頭巾を脱いだ恵姫に見せて、御髪をお直しくださいと勧めます。それによって、仁は和宮から認められるほどの名医であることを暗に示そうとしたわけです。元々恵姫は漢方医たちを嫌っており、すんなり仁の診察を受けました。

しかし恵姫には貧血の気があり、手術前に輸血の準備をしておく必要があったわけですが。この当時、献血や輸血などという発想はもちろんありません。しかも、この当時としては卓越した技術を持つものの、素性がよく知れない医者に、奥方を任せるわけには行かないと周囲は反対しますが、うち一部で了解が取れたこと、そして恵姫が、全快した暁には夫とよりを戻し、子を儲けたいといったことから、血縁者の賛同を得るに至ります。幸い良性であったこと、しかも、遠心分離器を持ち込んで輸血の準備をしたものの、その必要はなかったことなどで、万事が滞りなく終わり、恵姫は藩にペニシリンの製造所を設けたいと、仁と咲に話します。

江戸への帰途、仁と咲は例の宿にまた泊まります。将来について語り合ううちに、つい言い合いになる2人。しかしそこへ、おはつが重傷だとの知らせが入ります。紙飛行機を追っていて、腹部に灌木の枝が刺さり、大変な出血をしていました。手術を始めた仁と咲、しかし仁にあの頭痛が再び襲い掛かります。歴史を変えようとした時に必ず出てくる頭痛が、なぜこの時出て来たのか。おはつを助けることで、歴史に狂いが出てしまうのか。仁の姿が段々と消えて行き、おはつを助けることは困難になります。

その頃長州では、坂本龍馬が薩長同盟成立に奔走していました。この同盟が成立すれば、仲介役の土佐も名を上げるわけですが、薩摩が頑なに動こうとしません。長州の身にもなれという龍馬。その後龍馬は、寺田屋で賊に襲われ、楢崎龍の機転で何とか危機を脱します。そして江戸では、橘恭太郎の謹慎が解けました。しかしその後、この恭太郎と龍馬の間が険悪なものとなって行きます。

一応この回では、川越藩主夫人恵姫を治療するのがメインテーマですが、それ以外にも薩長同盟やおはつのことなど、今回もかなり伏線のある内容となっています。特におはつのことは、仁の身に直接降りかかってくるものとなりそうです。

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[ 2015/06/30 23:12 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編 第4話

龍馬は薩長同盟を実現させるべく、長州で中岡慎太郎と会うが、幕府からにらまれる身となっていた。また仁はその功績を評価され、恭太郎の謹慎も解けた。一方で仁は、ヒ素の件で和宮から紋所入りの刀を、咲は櫛を拝領していた。

仁は遠心分離機を手作りし、血液型判定、ひいては輸血を試みる。その後仁は、多紀元琰から、川越藩主夫人の恵姫の腫瘍の治療を依頼される。恵姫は、徳川家の縁戚に当たる人物で、夫が婿入りしたため、自分が子供を産まないと、血筋が絶えてしまうこともあるため、腫瘍のことで診察を依頼したのだった。

仁友堂の中で、仁と同行できるのは咲だけであった。大井宿に着いた仁は、旅籠の娘おはつが出した茶を受け取ろうとして、異常な熱さを覚える。その後仁と咲が通されたのは二人部屋であった。夫婦と間違えられたのである。やむを得ず、布団の間に衝立を置いて寝る2人。しかし咲は、おはつに折り紙を折ったりして遊んでやり、仁も紙飛行機を折ってやる。しかし飛行機のない時代であり、不思議そうな顔をされる。

やがて川越に着いた2人だが、恵姫は漢方医を当てにしていなかった。そんな折、側室に子供が生まれた知らせを受け、その場を去ってしまう。咲は姫を説得しようと、髪の乱れを例の拝領した櫛で直すように勧める。姫は仁に診察を依頼し、悪性の腫瘍でないことがわかる。

しかし、姫のスプーン状の爪を見た仁は、貧血であることを見抜き、万が一の時に備えて、輸血の準備をする。当然反対の声が上がるが、最終的に姫のとりなしにより、血縁者の血液型判定が行われた。幸い手術は無事に終わる。

そして龍馬は、薩長同盟に関して、長州の方から来るべきだと言う薩摩に「長州が哀れとは思わんか」と一喝する。龍馬は、久坂の最後の言葉を思い出していたのである。しかも西郷の腹には、虫垂炎の手術あとがあった。仁の気持ちを組むのであれば、長州の気持ちも汲めという龍馬。

その一方で仁は藩医たちに医学を教え、川越藩でペニシリンの製造を検討し始めた。姫は咲に「意地を張るとろくなことはない」と諭す。再び大井宿に戻った2人、咲は姫に「荻野式」を教えたとも言った。しかし仁は、咲の将来について口をすべらせ、咲に、自分の幸せを勝手に決めないでくれといわれてしまう。これに対して仁は、なぜ自分はかつて断られたのか、いつかいなくなる人間だからかとも返し、咲は返答に窮する。

そんな時、おはつが大けがをして運び込まれてくる。紙飛行機を追っていて土手を転がり落ち、枝が腹に刺さったのだった。手術を行う仁だが、自分の存在がそこから消えつつあり、手術を続行するのが不可能になる。同じ頃、京では寺田屋にいた龍馬が危険な目に遭っていた。

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[ 2015/06/27 23:05 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)

『JIN -仁-』完結編第3話番外編 仁を陥れたい人々

皇女和宮がヒ素を盛られ、仁が胃洗浄を指揮して一命を取り留めます。しかしなぜ、ヒ素を盛るなどという大胆なことをやってのけたのでしょうか。この第3話を観る限り、犯人は、野風の健康診断で乳がんを発見できなかった、そのため仁に密かな恨みを抱いていた三隅俊斉のようです。しかしもし彼だとしても、江戸城の大奥によほどの伝手がない限り、将軍の御台所を毒殺するのはかなり難しいと思えます。しかも、ヒ素を直接茶碗に入れた奥女中は自殺しており、かなりこれには裏がありそうです。

元々このドラマは医療ドラマですが、このヒ素の件に限っていえば、少なくとも殺人未遂事件であることは確かです。しかも、実際関係者が一人死んでいることを考えれば、後々仁にも影響を及ぼす可能性があります。このような事件が起こると、つい蘭方医の台頭を快く思わない漢方医のしわざと考えがちですが、蘭方の内輪もめと取ることもできます。仁もこの時代では「蘭方医」に認定されていること、そして漢方の福田玄孝が仁友堂にいることを考えると、仁をひそかに恨む、あるいは妬む勢力のしわざである確率は高いです。

結局仁は、咲よりかなり後になって釈放され、どうにか仁友堂での生活を再開させました。しかし、蔓を誰が持って来てくれたのかがはっきりしません。そこで浮かび上がるのが、途中で姿を消した野風の存在です。彼女が急にいなくなったことで、所詮花魁とはあのようなものだと陰口をたたく仁友堂の医師たち、しかし野風はそこまで恩知らずではありませんでした。むしろ自分の手術をしてくれたことに恩を感じていたわけで、そのため最初は再び身を売ろうと横浜まで行ったわけですが、そこでルロンと出会うことになります。

今後も仁、そして咲は医療を通じて、著名人と知り合いになり、またペニシリンを改良することにもなります。出自がよくわからない医師、しかも一部の人間から見たら「出過ぎた」「自分たちに邪魔になる」存在が、今後の幕末の動乱と、それによって負傷する人々、命を狙われる人々との関係の中で、どのように自らの立ち位置を定めて行くのでしょうか。彼が、未来に戻ることはありえるのでしょうか。

ところで最後の方で、野風が洋服姿で現れます。この当時は、『風と共に去りぬ』や、『若草物語』とほぼ同時代で、まだ幅の広いコルセットでスカートを膨らませるのが主流でした。しかし彼女の場合は、馬に乗るということもあり、スカートの広がりは多少抑えてあります。しかしそれでも現在に比べたら、かなりスカートのシルエットを横に張らせたデザインになっています。当時の女性はすべて横乗りで、鞍もそれ用の物が使われていました。ただし18世紀から19世紀ごろの海外ドラマを観ていると、旅行などで長期間馬に乗る場合は、下にズボン状の物をはき、上にスカートをはいて、男性同様に跨ることもあったようです。

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[ 2015/06/24 23:59 ] ドラマ JIN ー仁ー | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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