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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『スヌーピーの大冒険』

またもピーナツ関連です。

この『スヌーピーの大冒険』、原題は"SNOOPY, COME HOME!"と言い、1972年ですからかれこれ半世紀前のアニメ映画です。この中でスヌーピーは、どこへ行っても犬はお断りで憂鬱な気分でいたところ、ある人物から手紙を貰います。それは、かつての飼い主ライラからの物でした。

実はスヌーピーの最初の飼い主は、チャーリー・ブラウンではなかったのですが、CBもそのことを知りませんでした。最初にスヌーピーを飼ったのはこのライラで、もちろん名前もスヌーピーではなかったのです。そのライラは、病気で入院しており、寂しいから会いに来てと、かつての愛犬に手紙を送ったのです。

自分が必要とされていると感じたスヌーピー。恐らくあちこちで犬はお断りと言われただけに、自分の存在を必要とする相手に是非とも会いたいと思ったことでしょう。彼は手紙を読むや否や、ごはん皿、つまりドッグフードを入れる容器をかぶり、CBと握手をして出て行ってしまいます。

この皿をかぶるというのは、スヌーピーが旅に出る時のスタイルです。しかしCBは言葉が通じないこともあり、なぜスヌーピーが出て行ったのかわかりません。それは他の登場人物、ルーシー、ライナス、ペパーミント・パティなども同じで、彼らは、スヌーピーのこの行動は、自分たちに責任があるのではと考え始めます。

一方スヌーピー。ライラが入院している病院に入り込み、無事再会を果たします。彼が来て以来ライラは元気になり、退院できることになりました。しかしそれは、ライラとの再びの別れを意味していたのです。スヌーピーは涙を流しつつライラと別れ、CBの家へと戻ろうとするものの、やはり諦めきれませんでした。

スヌーピーはライラと住むことにします。しかしその前に自分の財産をCBたちに上げることにし、それが済んでからライラの家に行くことにしていました。しかしライラはアパート住まいで、そこには犬は入れませんでした。なぜライラがスヌーピーを飼えなかったのかも、元々はこれが原因でした。

しかしこれでスヌーピーは踏ん切りがつき、CBの家に戻ることになります。それはいいのですが、戻って来たスヌーピーは、自分があげた物を返してくれと皆に伝えます。彼の場合、それはタイプした手紙を見せることなのですが、それを見た皆は不機嫌になってしまいます。


改めて、いつもはあたかも人間のように振舞うスヌーピーが、実は「犬」であることを思わされます。そしてタイプでコミュニケーションを取るところ、自分の財産の分与などの場面はアメリカ的と言うべきでしょうか。

そしてこの作品、英語版はDVDとBDも出ています。またピーナツ関連動画配信はU-NEXTやアマゾンプライムビデオでやっているようです。

飲み物-グラスのアイスティー

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[ 2023/07/26 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ピーナツの子供たちとピーナツ村の四季

ピーナツ関連です。ピーナツ村の子供たちは毎日登校し、授業も受けているのですが、授業中の描写というのは意外と少なめで、チャーリー・ブラウンとライナスが授業中注意されたり、ペパーミント・パティが試験中に、前の席のフランクリンに答えを訊いてみたり(そんなことできるのですね)している場面が登場しています。

その他にもサリーが”show and tell”(自分が興味のある物を見せ、それについて説明する発表型の授業)で、スヌーピーを連れて来たりというのはありますが、多くの場合彼らのプライベートな生活が中心となっています。もちろんこれは、スヌーピーが絡むことも関係しているでしょう。

春と夏、そして秋は野球の試合を含め、外で過ごすことも多く、夏は比較的暑くなるようです。しかし冬になると雪が降ることもあり、家の中での描写が多くなります。この雪が多いこと、そしてCBやライナスが雪かきをしており、場合によってはそれがお小遣い稼ぎになったりすることなどを考えると、ハワイや南部の州ではないことが考えられます。

また冬はあまり遠くない所にスキーができる山があり、子供たちはしばしばそこでスキーを楽しんだりもしています。さらに恐らくピーナツ村の中と思われますが、冬は池に氷が張り、そこでペパーミント・パティがフィギュアの練習をしたりもしているので、冬はやはりそこそこ寒くなると考えていいでしょう。

ペパーミント・パティのスケートにもいくつかエピソードがあるのですが、それはまた改めて。またこの作品の特徴として大人が出て来ず、出て来たとしても子供たちの会話の中に、たとえば両親や親戚、先生などが登場するようになっており、すべてが子供目線の配置になっています。もっと言えば、子供たちが大人の発想であるとも言えます。

ところで先ほど雪かきでお小遣い稼ぎと書きましたが、ルーシーも精神分析ボックスを開いて、1回の相談につき少額の報酬を受け取っているようです。それからスヌーピーも、屋根の上でタイプライターを叩いて小説を書いていることがあります。ただそれで原稿料や印税を得ているのかどうかは不明です。


飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2023/07/12 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ピーナツの子供たちと学校と勉強

ピーナツに関して。前回は「凧食いの木」について書きましたが、再び学校生活です。チャーリー・ブラウン(CB)やルーシーたちが通っている学校と、ペパーミント・パティが通っている学校は別々と思われ、これがそれぞれのコミュニティの違いになっています。

パティの場合、マーシーやロイやフランクリン、それからホセ・ピーターソンと呼ばれる少年も同じコミュニティに入っており、CBたちとの接点は、やはりキャンプそして野球が中心のようです。

ペパーミント・パティはお母さんがおらず、お父さんも留守がちなため、家で彼女の相手をしてくれる人がいません。そのため家に帰るとTVをつけ、夕食時には所謂TVディナーを温めて食べています。TVに夢中なあまり宿題を忘れることもあり、試験の結果もさほどよくありません。そのせいか、登校拒否をしてスヌーピーの犬小屋に立てこもったと言うか、屋根の上に座ったまま降りて来なかったこともあります。

一方でCBの妹サリーも勉強嫌いです。前にも書きましたが、掛け算がどうしても覚えられず、CBに問題を出されて当てずっぽうな答えを言ってみたり、宿題のレポートのテーマについて何も調べたくないから、TVで何かそれに関することをやらないかと期待したりしています。CBも特別成績がいい方ではなさそうですが、彼の性格は如何にも憎めないものがあります。

ルーシーはよくわかりませんが、ライナスはかなり頭がよく、サリーに勉強を教えたりもしています。とは言っても、それをすんなり受け入れるサリーでもないのですが…。そのライナスが指しゃぶりと毛布がないと落ち着けないというのも、不思議なものではあります。

ともあれそのライナスが生徒会長候補となり、生徒たちの前で演説を行うことになります。この辺り、どうもアメリカの大統領選のパロディのようにも見えます。しかし、前にもハロウィン関連で書きましたが、会長選挙前の最後の演説でカボチャ大王について話したため、すべてが水泡に帰してしまいます。

ところで学校が嫌いなサリーですが、校舎には親愛の情を持っており、校舎に向けて話しかけたこともあります。しかもある日気分が悪くて欠席し、CBに、校舎に自分が休んだわけを話して来てくれとまで言い出します。凧食いの木もそうですが、この校舎もピーナツ村に存在する「生き物」なのかも知れません。

尚ルーシーがシュローダーを好きであるように、サリーもライナスに好意を持っています。サリーの場合、意外と「尽くす」タイプに見えますが、ライナスは寧ろそれにうんざりしているようです。


飲み物ーアイスカフェオレ2
[ 2023/07/06 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ピーナツ村の凧食いの木

まず、新型コロナウイルスの陽性反応者数(推計値)が、東京で7000人を超えているようです。また沖縄もかなり陽性率が高く、梅雨明けでこれから観光シーズン本格化ですが、行かれる方は可能な限りの予防対策をした方がいいでしょう。医療機関の利用に、制約がかかることも考えられるので。

で本題です。と言うか、ピーナツ関連で少々。前回より登場人物と学校にシフトしていますが、今回は彼らが住むピーナツ村に生息する、謎の生物凧食いの木(kite-eating tree)について。チャーリー・ブラウン(CB)は凧を揚げる度にこの木に凧を食べられてしまいます。

最初はCBも凧を説得したり、凧を手放せずに凧食いの木のそばから離れなかったりもしています。そして最終的には、自分の凧を食べられた仕返しに、木をかじってしまい、これが環境問題であるとなって、CBは家出して行方をくらますはめに陥ります。尤もその後木をかじった証拠がなくなり、CBはめでたく家に戻って来ます。

ところでこの木は凧だけでなく、意外な物も食べています。それはシュローダーの玩具のピアノです。ご存知のようにシュローダーは、ちょっとオタクではないかとも思えるほどにベートーベンが大好きで、彼を尊敬し、玩具のピアノでクラシックを演奏するという特技があります。

しかしシュローダーを好きなルーシーは、彼を自分の方に振り向かせようとし、彼女に取って恋敵であるピアノを、凧食いの木の上に投げ上げてしまいます。シュローダーは狼狽し、そこに救助隊員としてスヌーピーが駆けつけます。そして凧食いの木に登ろうとしますが、彼は木登りはできず落ちてしまいます。

そうこうする間にも木はピアノを食べ続け、むしゃむしゃという音まで聞こえてきます。シュローダーに取っては、たまったものではありません。結局ピアノを諦め、新しいピアノを買うことになりますが、ルーシーも相当手荒いことをするものです。(尤も、彼女の場合そう珍しくもありませんが)
飲み物-アイスココア2
[ 2023/06/29 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ペパーミント・パティ

何だか大河とピーナツのブログのようになっていますが…今回書きたいのはペパーミント・パティです。私が知る限り彼女は、

お母さんがいなくてお父さんはセールスの仕事をしており、一人でいる時間が長い
勉強が苦手であり、試験の成績もあまりよくない
ロイやフランクリンと仲が良く、彼らのグループと、チャーリー・ブラウン(CB)やルーシー、ライナスのグループを行き来するというか、橋渡しをしているようなところがある
フィギュアスケートの選手を夢見ている
スヌーピーを人間の子供だと思っていた
年下のマーシーから「先輩(sir)」と呼ばれている
お父さんから買って貰ったサンダルがお気に入りだが、校長先生から靴をはくようにと言われる

こういった感じのキャラです。ただピーナツもアップデートしているので、新しい情報を仕入れる必要もありますね。

このペパーミント・パティ、本名はパトリシア・ライクハートと言い、苗字がはっきりしているのは、CBとサリーのブラウン兄妹、ルーシーとライナスとリランのヴァンペルト姉弟と彼女のみです。ペパーミントはお父さんがつけたニックネームのようです。

また彼女を先輩と呼ぶマーシーですが、以前彼女がキャンプで年少者3人を預かった時に、このマーシーそっくりなクララという女の子がいました。この2人が同一人物なのかどうかは不明です。

かなりさばさばした感じの女の子で、ちょっと少年ぽいところもありますが、一方でフィギュアの選手になりたいといった夢を持っていたりします。そのため冬は凍った湖で練習に余念がありません。

ピーナツの登場人物の中でただ1人、CBをチャック、ルーシーをルシールと呼んでいます。なぜなのかはわかりませんが、初対面(CBの場合は初めて電話で話した時)で既にそう呼んでいます。

彼女のほかにもう1人パティという女の子がいます。こちらは髪にリボンをつけていて、着ている服も違うので見分けがつきます。こちらのパティはバイオレットや、ルーシーと一緒によく行動しています。

飲み物-アイスティーバック白2
[ 2023/06/23 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ピーナツの子供たちと夏のキャンプ 続き

再びピーナツのキャンプ関連です。ライナスのキャンプ行きも何度か読んだことがあります。ある時は、キャンプ地に女王ヘビが出ると言って、スヌーピーの犬小屋に匿って貰おうとしたことがあります。しかしスヌーピーが居場所をルーシーに教えてしまい、ルーシーがライナスを強引に外に引っ張り出します。

ライナスはスヌーピーを裏切者呼ばわりしますが、スヌーピーはこの犬小屋は隠れ家ではないとすましたものです。結局ライナスはキャンプへ行き、新学期になって、作文にこのことを書いてクラスの皆の前で読むのですが、ライナス同様女王ヘビに弱いオスマー先生がそれを聞いて失神してしまいます。ちなみにこの女王ヘビ(queen snake)というのは実在します。北米大陸の固有種らしいです。

そのライナスですが、キャンプ先からルーシーに手作りのカヌーを送ってもいます。自分に過ぎた弟だと言うルーシーに、自分も同じことを考えると答えるチャーリー・ブラウン(CB)。その後ルーシーはライナスに、もう1つカヌーを送ってくれ、最初に届いたのはCBに投げつけたら壊れてしまったと手紙を書いています。多分「同じことを考える」にむかついたのでしょう。またライナスは、カボチャ大王のことをキャンプで話して大受けしたりしています。

ピーナツの子供たちの夏休みはキャンプだけではなく、海辺で砂の城を作ることもあります。またそこそこ古い話では、ビニールの子供用のプールも登場します。そして休みが終わる頃になると、CBはいささか憂鬱になったりもします。以前彼は、新学期が始まり、妹のサリーを幼稚園に連れて行こうとしたけどサリーが納得せず、かなり手を焼いたことがあります。

しかしサリーは幼稚園が結構気に入ったようで、あれだけごねていたのはどこへやら、子供はすべて幼稚園に行くべきなどと言い出します。サリーはちょっと我儘で現金なところがありますが、この頃から既にそうだったようです。そしてCBはサリーが小学校に入った後も、この妹が掛け算をなかなか覚えなかったり、宿題をもう少し頑張るように注意したものの、そんなの考えたこともなかったと、肩透かしを食わされたりもするのですが。

そしてスヌーピー。彼はビーグル犬ながら、おしゃれな水泳パンツをはいてサーフボード片手に海に繰り出します。海岸には犬はお断りの注意書きがあるのですが、自分みたいにかっこいいパンツをはいているのなら、追い出されることはないと高をくくります-しかし、追い出されてしまいます。また彼がリーダーを務める、ビーグルスカウトの活動もこの時期に行われます。ちなみに他のスカウトは、ウッドストックとその仲間の小鳥たちです。

飲み物-アイスカフェラテ
[ 2023/06/22 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

ピーナツの子供たちと夏のキャンプ

さて久々にピーナツです。夏休みになると、登場人物のチャーリー・ブラウン(以下、CB)やライナスたちはキャンプへと出かけて行きます。そしてCBたちとは別グループの、ペパーミント・パティやロイなどもキャンプの常連です。パティに至ってはキャンプに行くことがたまらなく嬉しいらしく、軍隊に入ることの次に楽しいとまで言っていたりします。

そのパティは、1度3人の年少の子供たちを預かることになります。しかし3人の内1人、ソフィが所謂ホームシックなのか元気がありません。女の子のキャンプで男の子がいないのも、彼女にはつまらないようです。パティもちょっと困ってしまいましたが、ある日そのソフィが嬉しそうな顔をしているのを目にします。

何でも素敵な男の子に会ったとかで、彼女が意気揚々と連れて来たその子は何とスヌーピーでした。ともあれこの時から、ソフィもキャンプに適応したというか、うまく行ったようです。そしてこのパティの友達にロイという少年がいます。実は彼もキャンプで寂しそうにしていた時、CBと仲良くなります。

このロイを通してパティはCBと出会い、CBが監督とピッチャーを務める、常敗のピーナツ野球チームに助っ人として乗り込みます。予想しない大敗にパティはうんざりしますが、その後彼女がチャックと呼ぶCB、そして、鼻の大きな変な顔の子と思っているスヌーピーとも、親しくなっていきます。

またライナスもキャンプに行き、このロイに出会います。ロイは毛布を持っている少年を目にし、「丸い頭の子」(つまりCB)から聞いていたライナスであることがわかります。その後2人はキャンプで楽しく過ごし、そして別れますが、ライナスはロイの「丸い頭の子」に影響されてか、帰りのバスの中でCBの名前を忘れてしまいます。

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2023/06/18 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』が実写映画化

アニメ『はたらく細胞』の実写化が決定しました。

『はたらく細胞』の実写映画化が決定。監督:武内英樹氏、脚本家:徳永友一氏の『翔んで埼玉』コンビで制作中
(ファミ通.com)

公開時期は未定のようです。
しかし細胞たちは俳優さんが演じるとしても、細菌とか乳酸菌などはCGとなるのでしょうか。

飲み物-注がれる紅茶
[ 2023/03/21 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第8巻-1

久々の『はたらく細胞BLACK』です。

第42話
<復興、未来、非情な宣告。>
赤血球NC8429は、酸素を配達する仕事を続けていた。まだ血流が滞りがちで、思うように細胞たちに酸素を届けられずにいた。がん細胞は見かけなくなっており、今からが、疲弊しきった身体を蘇らせる仕事の始まりだったが、前途は多難だった。腎臓では抗がん剤投与の結果、多くの尿酸が放出されて結石ができていた。肝臓では抗がん剤の毒性の分解が行われ、元に戻るには時間が必要だった。鼻腔(キーゼルバッハ部位)では外壁が脆くなっており、NC8429はそのことを報告するつもりでいた。

そしてNC8429は赤色骨髄を訪れる。血球たちの母校的存在で、彼自身も前の身体の赤色骨髄で幼少期を過ごしていた。しかし中は荒れ果てており、誰もいるようには見えなかった。そんな時、血小板たちがいきなり彼をおどかす。そして白血球1196もそこにいた。がん細胞との戦いで荒れ果て、血球そのものが減っていた。この身体の未来を託されたが、未来とは何だかわからない、以前のような姿に戻る事なのか、がん細胞がいなくなることなのか、それすらわからないと言うNC8429に1196は、若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたいと、あいつ(AA2153)なら答えただろうと答える。NC8429はその後、まだ幼い血小板たちの相手をして遊んでやる。

しかし鼻腔の脆くなった壁は崩壊し、出血が起こってしまう。のみならず、皮膚や歯茎にも出血が認められ、脳細胞から、血小板たちの教師である巨核球に連絡がいく。まだ未熟な血小板たちの、初めての仕事だった。NC8429も驚くが、それがこの身体に必要とされている以上、受け入れなくてはならなかった。血小板たちは泣きだしてしまうが、NC8429は先刻の「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を思い出し、血小板たちに同行することを決める。

第43話
<止血、信頼、先輩。>
鼻腔では穴が広がり、強風が吹き込んでいた。血小板たちは恐れおののいていた。NC8429は自分が付いているから言うが、傷口から細菌が侵入して来てしまう。細菌を倒すのは白血球の役目だった。NC8429は先生から言われたことを思い出すように血小板たちに話しかけ、血小板たちはまずGPIbをセットして飛ばされないように、フィブリンを凝固因子でつなき合わせて、それで傷口をふさいだ。まだこの手の仕事に慣れない彼らに取っては、素人同然の仕事であったが、何とか傷口はふさがり、NC8429はフィブリンの上に載り、穴をふさいで二次血栓を作ろうとする。しかし他の赤血球たちは、幼い血小板たちが作った血栓に懐疑的だった。

そこへ別の赤血球が現れ、
「後輩の仕事を信じる…それも先輩として大事なつとめの一つじゃないですか?」
と言い、彼もフィブリンの上に飛び乗って穴をふさいだ。他の赤血球たちも、それに促されて次々と穴をふさぎ、やっと傷口がふさがってフィブリンをはがしていたが、NC8429は先ほどの赤血球の声が気になり、その声の主を探す。案の定、それはAA2153だった。白血球とも再会を果たしたAA2153は、長い間気を失っていたこと、そして、他の仲間は行方知れずであることを話す。

NC8429は、さっきも先輩がいなかったらどうなっていたかわからないと言い、AA2153は、お前に一つ教え忘れていたことがあると言う、それは仕事のサボり方だった。道に迷ったふりをすること、他の赤血球にあまり会わない毛細血管などで適当にサボることを教えたAA2153は、昔親友がやはりサボり方を教えてくれたことを話す。その親友も、他の仲間たちも死んで行ったが、今自分たちが生き残ったのには、意味があるのだろうと言い、そこへやって来た1196も、お前には使命がある、一緒にこの身体を立て直そうと言う。そこへペットボトルが2本飛んで来た。サボると言う割には真面目過ぎる2人に、「白血球ちゃん」が投げてよこしたものだった。


がんの治療で体内のあちこちが荒れ果て、そのような中NC8429は、AA2153の「遺志」を継いで仕事に励みます。そしてやって来たのは赤色骨髄でした。彼もまた前の身体の赤色骨髄で育ち、一人前の赤血球となったのです。この辺は本編と似たいますが、あちらは赤血球が白血球(当時は赤芽球と骨髄球)との出会いに思いを巡らせるのに対し、こちらはNC8429が血小板たちの相手をさせられます。しかしキーゼルバッハ部位からの出血(鼻血)が起こり、まだ幼い血小板たちも止血に向かうことになります。

元々『はたらく細胞』シリーズの血小板は子供たちの姿ですが、この場合は彼等よりもさらに幼い血小板たちが、初仕事に向かわされます。怖いよと泣きだしてしまう血小板たちを勇気づけるため、何よりも「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を現実のものとするため、NC8429は、僕がついていると同行することにします。しかし赤血球が同行しても、傷口をふさぐことくらいしかできないのですが、恐らくは、自らをも奮い立たせる意味で言ったのでしょう。

血小板たちは慣れない手つきで、フィブリンを凝固因子で固定します。何とかフィブリンが張られ、後は赤血球がその上に載って二次血栓を作るのですが、赤血球たちはどうも乗り気になれません。そこへ別の赤血球が来て、後輩たちを信じるように言い、率先してフィブリンの上に飛び乗ります。NC8429に取って聞き覚えがあるその声は、AA2153のものでした。長い間気を失っていたとAA2153。

行方知れずになった仲間もいる中で、尊敬するAA2153に再会できたNC8429は、この先輩から仕事のサボり方を教わります。そして自分たちが生き残ったのには、何か使命があるのだろうと言い、また白血球1196も、一緒にこの身体を立て直そうと言ってくれます。考えてみれば、皆前の身体から一緒にこの身体に来ている仲間たちでした。そこへ1196の仲間でもある「白血球ちゃん」がペットボトルを放ります。

しかしこの身体は、そうすんなりとは元に戻らないようで、この後またがん細胞が出現することになるのですが、幸いその時は、以前よりも免疫力が復活していました。とはいえ免疫細胞たち、そして彼らに酸素を渡す赤血球たちも、まだまだ気が抜けません。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2022/03/23 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第6巻その1

『はたらく細胞フレンド』第6巻(最終巻)です。

<贈り物>
クリスマス間近の時期。カビを退治すべく樹状細胞が免疫細胞に連絡を取るが、なかなかつながらない。そこへやって来たのが好酸球だった。手伝いを呼ぼうかと言う樹状細胞に、彼女は例によって例の如く、思ったことを伝えられずにいて、面倒くさいと言われ、エトーシスを起こしてしまう。そんな好酸球は、白血球が感謝の贈り物を貰っているのを目にして、自分も樹状細胞に贈り物をすることで、謝意を伝えようとする。

パイエルにやって来た好酸球は、M細胞から、樹状細胞がプロ用のミシンをほしがっていることを聞かされる。ぬいぐるみに嵌っている樹状細胞は、さらに上を目指しているのだったが、プロ用のミシンはかなり高額で、好酸球はファミレスでウエイトレスのバイトを始める。そこへキラーT細胞の班長が客としてやって来て、彼女がここにいるのをいぶかる。好酸球はお金がないのでバイトをして贈り物をしたいと言うべきところを、うまく伝えられず、ただあげたい物があると言う。班長は後ろの席のがプレゼントの話を耳にし、2人が交際していると勘違いしてしまう。

班長からそのことを聞かされたM細胞も驚く。結局2人を祝福するため、早めのクリスマス会を開くことになり、獲得免疫細胞である班長は「経験のないことゆえ」とても戸惑い、あれこれ迷った挙句本人に聞くことにする。樹状細胞は一言
「プロ用のミシンですね~」
と言い、これがあれば立派なドレスが作れると言う。実はぬい酸菌用のドレスなのだが、班長はウエディングドレスだと勘違いする。クリスマス会当日、ミシンを持って現れた好酸球は、M細胞から樹状細胞とのことを聞かれてひどく驚く。そこに班長もミシンを持って現れ、末永くお幸せになどと言い、さらに乳酸菌柄のアグリーセーター(所謂ダサセーター)を着た樹状細胞も、ボーナスでミシンを買ったと言い、それぞれの勘違いと誤解で頭が混乱した好酸球は、またもエトーシスを起こしてしまう。

<体内めぐり>
普段忙しいキラーT細胞の班長も、お家時間はリラックスできていた。しかし最近家の近所がやたらにうるさく、契約更新の時期も迫っており、転居を考える。腸に引っ越した彼は、飲食店も多いと喜んでいたが、反面寄生虫や免疫細胞も多く、家の中をめちゃくちゃにされ、今度は網膜に引っ越す。景色のいい場所だが、いつの間にか、家の中にやたらに緑膿菌が上がり込んで来ていた。コンタクトレンズによる傷から入り込んだようで、班長は表皮に引っ越すことにする。

しかし夏場は快適なはずの表皮は、冬は砂漠と化しており、家もゲルでラクダ付きだった。おまけに皮膚トラブルの影響でヒスタミンが出され、ゲルが流されてしまう。班長は仕方なく、最近が少なくヒスタミンが放出されない心臓の近くに映る。ここは場所柄赤血球が多くにぎやかだが、スイーツの店が多かった。

しかし隣に住んでいたいたのが例の赤血球であり、タコパしましょうよなどと誘われたため、班長は結局元の所に戻る。相変わらずうるさい音が聞こえ、おまけに煙まで流れて来たため、隣に注意しようとするが、実は音と煙の正体は、NK細胞と白血球がベランダで刀を打っていたためだった。班長は起こるべきか否かで戸惑い、色々と気を付けろとかなり曖昧な注意の仕方をする。

<カウントダウン>
体内の殺し屋であるキラーT細胞は、他の細胞から誘って貰えるチャンスが少なかった。そして迎えた12月31日、B細胞がカウントダウンパーティーをやるから、他のT細胞、特に片思いしてい入る制御性T細胞を、誘って来てくれと班長に頼む。強面の班長だが、実は誘って貰えてうれしかった。手土産を物色していたところ、赤血球と血小板に、網膜で初日の出を観ようと誘われる。班長は何気ない風を装っていたが、これもまた嬉しかった。しかしヘルパーT細胞から連絡が入る。抗原侵入ではなく、大掃除の手伝いをしてくれと言うのである。

リンパ球は老廃物が溜まりやすいんだよと、班長は掃除を始めるが、その時制御性T細胞が卒業文集を出してくる。しかもかつての自分が、友達はできましたか 今は幸せですかなどと書いているのを目にする。ヘルパー司令はこの子どうしたのだろうななどといたって呑気に言うが、かつての自分であることを悟られそうになった班長は、彼を倒してしまう。一方制御性T細胞からは、今は幸せですかなどと訊かれ、2時間後班長は何とか掃除を終わらせる。しかし今度は、年越しそばを始めたパイエルのそば打ちを手伝うはめになり、B細胞の家に着いた時には、パーティーに参加していた白血球や一般細胞共々皆寝入ってしまっていた。

班長は彼等に布団を敷いてやり。外に出たところ、小さな子供が夜中に出歩くなと注意されているのを見かける。その子は、整体に行って若返ったマスト細胞だった。結局班長は、「保護者」としてマスト細胞を片腕に抱き、アニソンカウントダウンコンサートに付き合うことになる。眠気をこらえながら、やっと網膜へ行こうとした班長の前に今度は記憶細胞が現れる。エレベーターが使用できず、何とか彼は記憶細胞をおぶって展望台までたどり着く。一方赤血球は、血小板からどのような目標があるかと訊かれ、班長さんみたいに誰かのために頑張れる人になりたいと答えていた。

<バレンタイン>
B細胞は抗体のオーダーが入るたびにフル稼働である、そんな彼を支えるのは記憶細胞、両名はまさに名バディーだった。そしてバレンタインデー、B細胞は逆チョコで制御性T細胞を口説こうとするが、頭皮のキラーT細胞に先を越されてしまう。しかし制御性は至って冷静にそれを受け取った。実は彼女は血糖値が上がって眠くなるため、チョコが食べられなかったのである。代わりにそれを貰ったのはB細胞だった。

チョコをあげる夢が断たれた彼は、班長と2人で買い物に行くが、そこへ記憶細胞が現れ、自分の経験から、相手の視点に立てとアドバイスを受け、班長はデスクワークの多い彼女のために、クッションやひざ掛け、フットマッサージャーなどの提案をする。いざ乗り込まんとしたB細胞だが、口内でミュータンス菌の存在を確認したと、のり煎餅をぱくついているヘルパーT細胞から連絡が入る。これから仕事となったB細胞に記憶細胞は、自分は秘密兵器があるからと、B細胞を司令室の制御性T細胞のもとに行かせる。

口内では白血球たちが、この季節になると増えるミュータンス・レンサ球菌と格闘していたが、その時菌めがけて銃弾が飛んでくる。銃を放ったのは記憶細胞だった。そして制御性T細胞のもとへやって来たB細胞だが、普段のノリの軽さはどこへやら、うまく思いを伝えることができず’、プレゼントの入ったバッグを制御性T細胞に渡して出て行ってしまう。中に入っていたのはドーナツ型のクッションだった。あとで班長から事情を聞かれたB細胞は、俺はじっくり関係を築くタイプだからと、この時の自分の自己採点を120点と評価していた。


さてクリスマスからお正月、バレンタインと行事が続きますが、今年ももうすぐクリスマスですね。それはさておき、樹状細胞に世話になりながら、うまくお礼を言えない好酸球は、贈り物をすることに決めます。バルパイエルでM細胞から聞いた限りでは、プロ用のミシンを欲しがっているようで、これが高価であることから、ファミレスでバイトを始めることになり、そこで班長と出会うのですが、この出会いがいわばその後の混乱を招くもとになり、挙句の果てに好酸球と樹状細胞が交際しているなどという誤解が生まれることになります。

一方樹状細胞は、相変わらず乳酸菌にご執心です。プロ用のミシンだと、立派なドレスができるんですよと、ぬい酸菌にドレスを着せた姿を連想してみたり、

はたらく細胞フレンド第6巻1

クリスマス会に着て来たセーターは、ニットも縫えるミシンで作った物、しかもこちらも愛する乳酸菌がサンタ帽をかぶった姿が編み込まれていたり

はたらく細胞フレンド第6巻2

はてさて、どれだけ乳酸菌愛をこじらせているのでしょうか。


そして班長の転居、年末のこの時期に転居かというのはさておき、体内のあちこちを巡るものの一長一短、結局元の所に戻って来たのですが、そもそもの転居のきっかけになったうるさい音と煙は、実はNK細胞が白血球に手伝わせて、刀を打っていたためでした。

そして大晦日。お誘いを受けた班長は大喜びですが、なぜか途中からあれこれ用ができて、B細胞の家についた時は、既に宴はお開き状態でした。しかも赤血球、血小板と約束した展望台まで行くのに、幼児化したマスト細胞の保護者代わりとなり、展望台まで記憶細胞をおぶってあげてと、いつかのお正月もこんな感じでしたね。でも赤血球は、そんな班長を密かに思っているようです。ところでこの時血小板が、今年は「戸建てを買いたい」などと言っていますが、どう考えても血小板の中の人は大人ですね。あと司令室の掃除、以前も卒アルが出て来て、過去の自分を知られたくない班長がうろたえていました。

お正月が終わると今度はバレンタイン。制御性T細胞に手作りチョコをあげようと張り切るB細胞ですが、制御性T細胞はチョコレートが食べられず、B細胞は記憶細胞のアドバイスも受けて、彼女が本当に必要な物をあげようとします。あれこれ迷ってやっとプレゼントを選んだB細胞ですが、口の中にミュータンス・レンサ菌(虫歯の原因となる菌)が侵入します。しかし記憶細胞はB細胞を司令室に行かせ、自分が菌を狙い撃ちにするという、今回はちょっとカッコいい役回りですが、ひとの名前を間違えるのは相変わらずです。


飲み物-注がれるコーヒー



[ 2021/12/14 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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