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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞フレンド』番外編その8

『はたらく細胞』第5巻後半、班長がクローン化して周囲を驚かせます。そりゃそうでしょう、赤血球なんてあの不愛想で恋愛下手な雰囲気の班長から、急に甘い言葉を囁かれるので、すわ何事かと皆が思うわけです。その後当の班長がクローンなどと言い出したことで、余計おかしな目で見られてしまいます。

尤も、当の班長はすべてクローン任せで、楽してめでたしめでたしだったのでしょうが…。どうも班長に取ってはラッキーだと思われたことが、結果的に裏目に出るとか、周囲が疑惑の目で見るという落ちになる話が、このシリーズでは多いですね。

それから制御性T細胞と、デートに誘われたと勘違いして頭皮に行く話、それから潜伏感染については『はたらく細胞BLACK』にも出て来ます。頭皮を攻撃するなと言うのは、毛母細胞の分裂の速さが、キラーT細胞たちにいわば誤解を与えてしまうためですが、ここではやんちゃなキラーT細胞が悪戯して、ご近所から締め出しを食らうことになっています。

潜伏感染については当該投稿にも書いているように、かなり昔に感染したヘルペスウイルス、つまり水疱瘡のウイルスが、何らかの理由で復活することになっています。しかし潜伏感染と言う設定上、何やら怪しげな場所の怪しげなトンネルに、謎の連中が潜んでいると言うのはどちらも発想としては同じであるようです。

そして班長と白血球(好中球)2145が温泉旅行に行くのですが、この回では「GO TO トラベル」が出て来ます。緊急事態宣言も解除されましたが、あれは復活するのでしょうか。ともあれ、意外なことに温泉好きの班長ですが、これは自宅の風呂が、彼に取っては狭すぎるせいもあるのでしょう。

しかしこの2人が温泉に行ったせいで、他の免疫細胞たちの間にあらぬ疑念が生じてしまいます。白血球の中でも仕事人間である2145が班長と温泉旅行などありえない、きっと強い抗原を倒しに行ったのだとなるのですが、そこまで考えなくても、たまにはのんびり骨休めしたと素直に思えばいいのに…。しかし元々の原因は、B細胞が仕事をさぼって抗体を作らなかった(おいおい)ため、食作用が進まなかったことにあるのですが、そのB細胞はなぜかこちらには出て来ません。

飲み物-アイスコーヒー2

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[ 2021/10/13 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』第6巻-1

『はたらく細胞』第6巻その1です。

<胃洗浄。涙、涙。>
多量のベンゾジアゼビンとアルコールを摂取した体内では、細胞たちが眠り込んでしまい、呼吸も弱まり、ただ子守歌だけが響いていた。そのような中でもAA2153は酸素を運ぼうとするが、体が思うように動かなくなっていた。そんな時轟音と揺れが起き、胃に向けて管が差し込まれる。管からは大量の水が流れ出ていた。あふれそうになる寸前で水は止まり、今度は水量が減り始めた。その管が胃液ごと水を吸い上げているのだった。その後再び管から水が流れ始めた。脳の首脳陣は、胃の中を洗っていることに気づく。それと同時に心拍数と血圧が上昇し、意識が回復した。

何事が起ったのか気づかないまま、AA2153をはじめ赤血球たちは酸素の運搬を急ぐが、ベンゾジアゼビンは、倉庫から姿を消していた。赤血球たちは薬を運ばなくていいことに喜ぶが、DA4901はこの身体は自ら死を選んだ、懲りていない、きっとまた同じことが起きると冷ややかに言う。AA2153は反論するが、DA4901は、自分は健康な体など知りもしない、この労働環境から解放されるならそれでいいと素っ気なかった。それに異を唱えたのは意外にもSS1404だった。AA2153たちから健康になった体の話を聞かされた彼は、自分もそういう身体で働きたいと言い、涙を流す。それはこの身体次第だとDA4901。

白血球1196は相変わらず意識不明であり、AA2153が白血球ちゃんと呼ぶ白血球も元気がなかった。この身体はなぜ細胞の声に耳を傾けないんだと思いつつ、AA2153は瞼に酸素を運ぶ。酸素を受け取ったゴブレット細胞は、瞼と結膜、涙腺の構造をAA2153に説明する。この細胞の役目は、流れる涙にムチンを混ぜて角膜と馴染ませることだが、最近はその仕事も少なくなっており、しかも細菌が侵入してくる。その時涙が流れ落ち、細菌たちを洗い流した。副交感神経の悲し気な歌声が響き、この涙は痛みが原因なのではなく、情動性のものであることがわかる。AA2153は呆然と流れ落ちる涙を見ながらこう思った。
「この身体も辛いんだ…後悔してるんだ…!」

<脳、活力、萎縮。>
身体は相変わらずストレスに晒されていた。体温、血圧も低下し、筋緊張も見られた。脳は非常事態宣言(コルチゾール)を発令し、体を活性化させるため血糖値を上げ、ノルアドレナリンを全身に行き渡らせることを決める。ノルアドレナリンを届けているのは、交感神経である女性アイドルユニットだった。彼女たちの歌声が元気のもととなるのだが、NC8429は、これよりも副交感神経の歌声がいいとこぼす。するとアイドルたちの1人が、自分たちのノルアドレナリンと、副交感神経のバランスをとる事こそが大事と言って、NC8429の手を握りしめる。しかし、彼女たちに曲を届けるプロデューサーであるはずの神経細胞は、声が出せない状態だった。

また食事の摂取量が少ないせいで、小腸には栄養が殆ど入って来なかった。勃起も起こらず、局部が清潔に保たれていないせいで、異臭を放ち、細菌が発生してしまう。AA2153の先輩であるBD7599さえも、いよいよこの身体は生きる気もねえフヌケになっちまったと言うが、涙を目の当たりにしたAA2153は、この身体も苦しんでいるのはないかと思っていた。その後AA2153は肺で、肺血栓の時に出会った肺の未分化細胞と再会するが、未分化細胞は早く肺の為に働きたいと夢を語る。そんな時また喫煙が始まり、2人は煙の少ない方向へ走るが、未分化細胞はひどくせき込んでいた。いつものことだと話す未分化細胞。その後AA2153は酸素を運びながら、この身体の今後について考えていた。

すると今度は、多量の糖分が体内に送り込まれてまた糖化が始まっていた。この糖分は外部からのものではなく、脳が血糖値を上げるために決断し、貯蔵された分を支給したのだった。AA2153は出どころを頼って肝臓へ行き、なぜかを問いただす。肝臓の責任者は、ストレスに打ち勝つためだと答える。仕組みとしては脳からの命令を受けた副腎が、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)を分泌することで、肝臓が糖分を放出するのである。運動機能も活性化されると答える責任者だが、AA2153は割り切れないものを感じていた。しかもコルチゾールが原因で脳の神経細胞が委縮し、交感神経へノルアドレナリンを提供できず、アイドル達も歌えなくなっていた。神経伝達物質が届かないこの状況は「うつ」だった。


ベンゾジアゼビンとアルコールを摂取して昏睡状態になった身体は、胃洗浄によりやっと意識を取り戻します。そしてベンゾジアゼビンの運搬作業は終わりますが、常にクールと言うか、物事を冷ややかに見るDA4901は、どうぜこの身体は懲りていない、今後も同じことが起こると言い放ちます。

しかし元から彼の仲間であったSS1404は、AA2153たちがかつて話していた健康な身体、そういう体内で働いてみたいと異論を持ち出します。SS1404はきれいになった体内というのが、心底羨ましかったようです。

そして瞼に酸素を届けに行ったAA2153は、涙とムチンについてゴブレット細胞(杯細胞)から説明され、涙がなかなか流れないと、ドライアイになって細菌が侵入しやすくなると言われます。そんな折、細菌たちが侵入して来ますが、それを見計らったかのように涙、それも情動性の涙が滝のように流れ始めます。自らの行動に対する後悔の涙だったようで、AA2153は、この身体が懲りていないわけではないことを実感します。

しかしその後も身体はストレスに晒され続け、脳からの非常事態宣言で、身体の活性化のために血糖値を上げ、ノルアドレナリンを行き渡らせることになります。このノルアドレナリンを出すのは、交感神経であるアイドルユニットであり、副交感神経の子守歌とは対極をなす存在でした。

しかし彼女たちに曲を提供するはずのプロデューサーは、血糖値を上げるためのコルチゾール、副腎皮質ホルモンが原因で、声が出せず、曲を届けられない状態となっていて、身体は「うつ」状態となってしまいます。しかも貯蔵されていた糖分の支給によって、また糖化が始まってしまいます。

身体の活性化のための決断は、別の形でリスクをもたらす原因となっていました。さらに食物もあまり入って来ず、不潔な状態も相変わらずでした。AA2153は一人、この身体も苦しんでいることを感じ取っていましたが、しかし彼一人ではどうすることもできません。そんな時、肺で彼はある細胞と出会います。

肺血栓で危険な状態の時に出会った、まだ若い肺の細胞でした。この若者は将来肺のために働きたいと言うものの、喫煙を避けてAA2153と逃げる時に、ひどくせき込んでしまいます。大丈夫だと答える肺の細胞ですが、この時の喫煙、さらにこのせき込みなどなど、今後の伏線となっています。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2021/10/10 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第5巻その2

かなり間が空きましたが、『はたらく細胞フレンド』第2巻その2です。

<クローン選択>
班長はパトロールとウイルス撃退に加え、訓練、上司の無茶ぶりへの付き合いに加え、他部署の問題児であるB細胞を戻すなどかなり多忙な日々を送っている。休日はおかずの作り置きで時間を割かれ、風呂に入りながら、もう一人の自分がほしいと思うようになっていた。

しかも連日のようにウイルスが襲来で、もっと多人数の味方がほしいとも思っていた彼の前に、いきなり大勢のキラーT細胞が現れる。彼らはクローンで、抗原提示された時のみ特異反応するT細胞が選ばれて増殖し、数が増えていたのである。それは正に分身の術であった。便利ではあったが、クローンたちの個性は実に多種多様で、他の細胞に対して、本来の班長とは全く違った対応をし、それが他の細胞たちを戸惑わせることにもなった。

このためヘルパーTへの苦情も殺到したが、本物の班長はクローンたちに任せてのんびりした時間を過ごし、これまたクローンが作ってくれた食事を味わう。ところがそこに赤血球を始め、ヘルパーT細胞やM細胞、B細胞らがやって来る。彼らが対応した班長があまりにいつもと違うため、不信感を抱いたのである。ひょっとしてクローンたちが何かやらかしたかと班長は思うが、そもそも訳がわかっていない他の細胞たちに、クローンなどと言い出したため、メンタルが限界なのではと疑われてしまう。その後クローンたちは、色々な所で働いているらしい。

<フリースタイル>
免疫細胞のストッパー的存在である制御性T細胞、しかしここのところ体内のトラブルもなく、従って仕事もないため社内ニートと化していた。そのため映画配信サイトを見ていたところ、キラーT細胞が来たため慌ててページを閉じ、2人の間に気まずい沈黙が流れる。そこへ正装して花束を抱えたB細胞がやって来て、制御性T細胞をデートに誘う。

頭皮の方に可愛いカフェができたためだが、制御性T細胞は、胸腺学校時代やんちゃだった面々が頭皮に配属され、自己を傷つけて脱毛を起こしたりすることを思い出し、その視察に行くべく、B細胞でなくキラーT細胞を誘う。B細胞は大いにしょげる。そこはデートスポットであり、制御性T細胞の表情は告白する人物のそれだったと言うのである。

デートに誘われたと思い込んだ班長は上機嫌だが、制御性T細胞は仕事ができる女だと見せるため、いつも通りスーツで現れ、私服の班長を驚かせる。頭皮ではヒップホップなキラーT細胞が幅を利かせ、彼らは多くの店で締め出しをくらっていた。制御性T細胞は彼等を制し、過去の秘密を暴き出して、毛母細胞に迷惑をかけないように諭す。これで仕事は片付いたが、デートだと思っていた班長は、つきあう暇はないと言われてがっかりし、また制御性T細胞には変な取り巻きができてしまった。

<潜伏感染>
神経節の一部、三叉神経のトンネルには妙な噂があった。一方体内ではインフルエンザウイルスが侵入し、ヘルパーT細胞は総大将宜しく軍配を振りかざし、制御性T細胞は陣太鼓を叩いていた。急増殖するウイルスに対抗すべく、協力し合うはずのT細胞と白血球だが、白血球が遊走路から飛び出したためキラーT細胞との間でいさかいが起きる。白血球のとりなしで仕事再開となり、学級委員長タイプの白血球3033がチームをまとめる一方で、班長の命を受けた若いキラーT細胞は、ナイーブT細胞をまとめようとしてもうまく行かなかった。

これでまた両者はもめ、制御性から
「いさかい 争い もうやめい」
の文字を見せられ、両方とも他部署へ配属となる。彼らの配属先は三叉神経のトンネルだったが、あたかも心霊スポットのようで、ここに潜伏感染したウイルスがいるので、見張るようにとヘルパーTから命令される。キラーT細胞は刑事ドラマさながらにあんぱんと牛乳を持ち込み、一方白血球は赤血球から寿司の差し入れを貰ったため、これでまた両者がいがみ会う。

そうこうするうちに、うめき声のような声が聞こえるが、白血球のレセプターが反応しない。ケガをした一般細胞の可能性もあり、なぜかその場を白血球が仕切る。班長は中の人の救出に行かされるが、髪の長い不気味な女と出会い、しかもヘルパーT細胞との連絡がうまく取れずに晒し者にされてしまう。白血球がキラーT細胞を侮辱したため、またも両者はいがみ合うが、ともあれトンネルから出て来た女たち、実はへルペスウイルスを撃退するべく、やっと両者は力を合わせる。しかしその後の反省会の提案は、結局反故となる。

<食欲不振>
ファゴサイトーシス(食作用)は白血球の大事な仕事であり、特にメインキャラである2145は、すごい量を食べつくすので有名だったが、その彼が食欲がないと言う。そのため班長は病院へ連れて行くが、なぜか班長について来た緑膿菌を見ていきなり襲い掛かり、体の方は問題ないことがわかる。班長はストレスではないかと言うが、白血球がそれは聞いたことがない抗原だと言い出したため、班長はストレスの何たるかを説明する。

免疫細胞すべてに言えることだが、白血球は自然免疫で常に緊張しており、しかも役立たなくなると脾臓送りになるため、2人で休みを取って温泉に行くことにした。この件で好中球課は大騒ぎになり、何らかの事件事故に巻き込まれたと捜査本部まで起ち上げられる。キラーT細胞の一人も3033から、トレードマークの前髪を焼かれると言う拷問に近い尋問をされ、温泉に行ったと答える。しかし皆は強い抗原を倒しに末端まで行ったと思い込んでしまう。

一方白血球と班長は温泉につかり、土産物を選んだりしていた。また白血球は、赤血球のみやげにすると緑膿菌のぬいぐるみを射的で狙う。その後食事も美味しそうに平らげるのを見て班長は不思議に思うが、どうも同じ味に飽きていたようだった。元々はB細胞が抗体を出すと、オプソニン化によって食が進むのだが、B細胞は抗体作りをよくさぼっていたのである。その後も将棋をしたり、また温泉につかったりと2人は休日を楽しみ、班長は、白血球と同僚だったら楽しそうだなと一人想像するが、他の免疫細胞たちは、気温が低く雪が多い末端に捜索に出かけ、散々な目に遭っていた。


第5巻その2、多忙な班長はもう一人の自分、そして部下たちがほしいと思っていたところへ、大勢の仲間が現れます。これはこれで便利だったはずなのですが、しかしそれぞれ個性も雰囲気もばらばらで、英語しか喋らないクローンも現れ、また赤血球には愛の告白めいたことをする班長も出て来て、他の細胞たちはいつもの班長と違うことに驚きます。自分の手足となってくれる仲間が増えたのは、班長本人には嬉しいことではあるのですが、どうも他の細胞からは、不審な目で見られてしまったようです。

そして前にも登場した、班長と制御性T細胞。この2人がヘルパーT細胞不在の司令室にいると、どうも気まずい沈黙が流れるのがお約束となってしまっています。互いに人づきあいが下手なのかも知れません。そこへ「チャラ男」B細胞がデートの申し込みをしますが、頭皮のカフェの話を持ち出したことから、制御性T細胞は、胸腺細胞学校時代にやんちゃで、近寄りにくそうな人たちが、ここに配属されていたのを思い出します。

ここで彼らが悪さをしていないか見に行くべく、班長を誘うのですが、B細胞でなく自分がデートに誘われたと思った班長はご機嫌で、当日私服で現れますが、制御性T細胞は「仕事」で頭皮に行くため、いつも通りスーツを着ており、互いが互いの服装を不思議がります。さて頭皮では、何やら怖そうで、しかも多くの店から立ち入り禁止となっているキラーT細胞たちに、制御性T細胞が注意をしますが、班長のデートの夢は消え、しかも制御性T細胞からもふられてしまってがっかりです。尤もその後、彼女の周囲にはやんちゃなキラーTさんたちの取り巻きができてしまいます。

潜伏感染、『はたらく細胞BLACK』を思い出します。あちらでは学生運動の生き残りのような人たちが、過去のヘルペスウイルスとして登場しますが、こちらでは幽霊のような女性たちという設定です。相変わらずいがみ合うキラーT細胞と白血球たちに、罰としてヘルペスウイルスがいる三叉神経のトンネルでの張り込みが命じられます。

キラーT細胞たちはあんぱんと牛乳を持参し、白血球たちは握り寿司の差し入れを貰います。この辺りに両者の違いが窺えます。しかし張り込みに握り寿司というのも、ちょっと妙なものではあるのですが…とにかく中からのうめき声にも、白血球のレセプターが反応せず、中を見に行った班長が晒し者にされてしまう始末です。しかもまたキラーTと白血球が対立しそうになるものの、その幽霊のような女たち、実はヘルペスウイルスが出て来たため、やっと協力し合うことになるにはなるのですが。

班長と白血球2145(こちらでは1146ではなく2145です)の温泉行き。2145が食欲がないのを、ストレスのせいだと思った班長は、休みを取って2人でのんびりすることにします。しかし大食い、つまり白血球の世界では仕事人間である2145が有休を取ったことから大騒ぎになってしまい、長髪を後ろで束ねた3033が、班長の部下を木に縛り付けてどこに行ったか尋問し、トレードマークの前髪にライターで火をつけようとします。3033さん、なかなか怖いところがありますね。

無論班長も、急に休みを取って部下に迷惑をかけたから、土産でも持って帰ってやろうとあれこれ物色するのですが、まさか、こういう形で迷惑がかかっていたとは思わなかったようです。しかも2145がスマホの充電器を忘れ、連絡がつかなかったことから、ますます免疫細胞たちの間で疑惑が深まります。それとは知らず、2145は旅館の食事を美味しそうに食べますが、どうもB細胞が仕事をさぼり、抗体を出さなかったことで、抗原が食べづらかったことが、食欲不振の一因のようでした。しかし2人を探しに行った細胞たちの運命は如何に…。

それにしてもこの温泉地、「緑膿菌まんじゅう」があったり、射的の景品が緑膿菌のぬいぐるみだったり、何か緑膿菌がゆるキャラ的な場所なのでしょうか。そう言えば、この回の冒頭にも緑膿菌が登場していました。常在菌であるため、体内には普通にいるようです。

飲み物-カフェラテ2
[ 2021/10/04 00:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』続きそして石動零とがん細胞

先日より、『はたらく細胞』本編絡みで投稿をしています。この本編は主に小学生がターゲットで、また学術的な事実とは違うと断られてもいる以上、細胞を登場人物とした擬人化漫画を作りたかったのは理解できます。そしてその方針も、最初の何巻か、特にこの場合はこういう細胞が活躍しますといった、学習漫画的な意味合いも持ってはいたでしょう。

しかしいっそ擬人化するなら、それぞれの細胞キャラの内面的なものを、もっと掘り下げて、一つのストーリーを作り出すやり方もあったと思います-これは寧ろ『はたらく細胞フレンド』の方で行われています。でなければあくまでも細胞の役割を伝えるものと割り切り、かつて浅利義遠氏が描いたように、理科の勉強的な漫画にする方法もあったでしょう。作者の清水茜さんも、この漫画で脚光を浴びることになったため、あるいは他の方法を検討していたにもかかわらず、この路線で行かざるを得なくなったのかとも考えられます。

ちなみに、浅利氏のツイートのリンクを貼っておきます。こちらの方が、マクロファージが大きめに描かれていたりして、本来の細胞のサイズに合わせているのがわかります。

(『24年前の、はたらく細胞・免疫編』とあります。尚ツイートされたのは2018年です)

但しサプレッサー細胞はその後、制御性T細胞に取って代わられるようになります。

『はたらく細胞BLACK』その他スピンオフは、この本編があるからこそ面白いと言った見方もありますが、私としては特にBLACKの場合、このシリーズだけを読んでも、それはそれで面白く感じられたと思います。このBLACKは本編とあまり関連性がなく(内臓や細胞の描写が一部共通)、寧ろ独自色が強めで、実際の身体の生活習慣や薬の服用に細胞たちが影響される点などに、興味を感じるせいもあるかも知れません。その意味ではやはり本編も、舞台となる身体の年齢や体質などを、ある程度決めておいた方がよかったかと思います。

それから『ゲゲゲの鬼太郎』の石動零(いするぎ れい)と、この本編のがん細胞に関して。石動は妖怪狩りを専門とする鬼道衆の末裔ですが、本物の末裔ではなく孤児で、鬼から術を学んだことになっています。人間に対しては正義感を見せるものの、妖怪に対しては冷酷で、戦った妖怪を自分の中に取り込み、次の戦いではその力を戦力として使えるようになります。

ゲゲゲの鬼太郎石動零


ただし取り込み過ぎるとキャパオーバーになり、自らの体に破綻をきたすようになります。第75話『九尾の狐』では、鬼太郎の仲間の妖怪たち(子泣きじじい、砂かけばばあ、一反木綿、ぬりかべ)を取り込んでしまったのはいいのですが、その状態で鬼太郎を敵に回したため、仲間の妖怪に阻止されてしまい、思うように動けなくなります。唐傘がかつて霊毛ちゃんちゃんこを盗んで人間に化けた時、鬼太郎を敵に回したものの、ちゃんちゃんこに縛られて戦えなくなったのと似たものがあります。

はたらく細胞がん細胞

この点立場は異なるものの、『はたらく細胞』本編で制御性T細胞に阻まれて、免疫細胞ががん細胞をやっつけられなくなるのとも似ています。零は最終的に、伊吹丸や鬼太郎たち、さらには西洋妖怪の力まで借りて九尾の狐を倒した後、修行のために去って行きます。しかし、鬼太郎を倒すという気持ちはそのままで、この点も、何度もよみがえって来るがん細胞を思わせます。

上記の画像、上が石動零で下ががん細胞です(DVD『ゲゲゲの鬼太郎』及び『はたらく細胞』第5巻より)。無論他のアニメにも似たようなキャラはいるでしょうが、それぞれの悪行(と言うべきか)も合わせて考えると、やはり何となく似ているようにも感じられます。

あと、同じ鬼太郎に出て来るキャラで、名無しもがん細胞に似ていると書いたことがあります。こちらは外見はかなり異なりますが、半妖怪として生まれるはず(実際は生まれる前に死んだ)のキャラで、祝福されない存在であり、悪意と呪詛を持って人間社会に出現し、最後には犬山まなの体を取り込んで、世界征服を目指したという点では、やはりこのがん細胞に似ているとも言えるでしょう。尚この名無しは、最終的にまなに名前を貰って成仏します。

飲み物―アイスコーヒー5

[ 2021/10/03 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問 その2

では先日の『はたらく細胞』本編第5巻、及び本編への疑問について。これに関しては、以前もがん細胞初登場回で『はたらく細胞』がん細胞回の描写への疑問という投稿をしています。この中でやはり前振りがわちゃわちゃし過ぎ(NK細胞とキラーT細胞のやり取りなど)、またがん細胞が一般細胞のふりをしているが、実際がん細胞と言うのは、免疫細胞を欺くことができる点についても書いています。

あとがん細胞が自分がコピーミスであるのを呪うが、それは彼の宿命であること、そして白血球が、自分を一般細胞として見てくれたことを喜ぶといった、ある意味承認欲求的なものが感じられる点も指摘しています。このコピーミスと白血球のキャラ設定については、後でまた書きますが、どうもこの部分が、この本編がん細胞回に違和感を覚える所以かとも思います。

では本題に入ります。

そもそもこのレベルのがんが、免疫細胞と腸内環境の改善だけで死滅するのか
がん細胞自身、その前に比べると遥かに強大(『はたらく細胞BLACK」第7巻冒頭のレベルとあまり変わらない)になっており、これは外部からの治療が必要なレベルではないかとも思われます。乳酸菌を出したかったのはわかりますが、がん細胞に絡めるべきだったのでしょうか。

パーフォリンは果たして「奥義」なのか
そもそもパーフォリンとは、キラーT細胞やNK細胞などが、ウイルス感染細胞やがん細胞を殺す際の物質です。これによって細胞壁を破壊し、その後グランザイムによってDNAが切断され、細胞死(アポトーシス)が起こるので、別にこの時だけ繰り出す奥義ではないし。しかもこの回でパーフォリンは出て来てもグランザイムは出てこないのですね。

ちなみに学研の図鑑「人体」の、免疫系細胞に関するページでは、キラーT細胞と思われるリンパ球が、がん細胞に襲いかかる画像が紹介されています。さらに「細胞壁をこわす」という説明もあり、この辺りは流石に学研と言うべきでしょう。興味のある方は、一度書店か図書館で見てみることをお勧めします。またこの学研のシリーズには、ハンディサイズの物もありますが、生憎そちらではこの画像は紹介されていません。

またこの本編への疑問として、

1146を善人としたがる設定
どうもこの1146が、菌に対してはすさまじい表情を見せて殺傷しつつも、細胞に関しては同じ細胞とためらうようなそぶりを見せるのは、正直如何かと思います。もっと白血球(好中球)らしい冷酷さを出してしかるべきかとも思うし、免疫細胞としてはやはり如何にも中途半端です。また第1巻で、赤血球は重い酸素を持っていて大変だなどと言ってもいますが、赤血球はそれが仕事なのですが…。

『はたらく細胞フレンド』でも、キラーT細胞のクローンが大勢出て来る回で、細胞を殺すことに抵抗を覚えるメンバーがいますがネタ扱いになっています。本編でも1146が細胞を殺すのに躊躇して、他の仲間がからかうなどという設定にはならなかったのでしょうか、

がんの描写はやはりBLACKが面白い
大人の不摂生な体の中でがんが発生し、それをキラーT細胞たちが
「生きるのも許されない」
などと言って応戦する方が、それは遥かに面白いです。ここには妥協も中途半端な同情もなく、身体のためにならない抗原はただ処分するのみという、冷酷と言えば冷酷ですが、身体防御に不可欠な免疫細胞の仕事ぶりが伝わって来ます。この時は外科手術もあって、キラーTの班長や赤血球AA2153の先輩が切り取られた部分に取り残され、がん細胞と運命を共にすることなりますが、こういう描写もBLACKならではでしょう。

あとこの本編では、バグリ野郎と言われたがん細胞が腹を立てますが、BLACKでは、肺のがん細胞たちが自分たちを
「この身体に必要とされていないバグさ」
と、自ら言い切っている辺りも、流石に大人向けと言うべきでしょう。本編では、一コマ一コマの絵が細かすぎる嫌いがありますが、BLACKはあまり細かすぎず、それぞれの動きがよくわかるようになっており、その意味ではBLACKのがん細胞回は、小学生にも理解しやすいのではないかと思います。

それから、

インフルエンザウイルス退治にキラーT細胞が出て来ない
樹状細胞がサイトカイン(昔の恥ずかしい写真)をまき散らして免疫細胞を活性化していますが、本来は樹状細胞の抗原提示からヘルパーT細胞がサイトカイン放出(出動命令)、キラーT細胞の出動とB細胞+記憶細胞の抗体作りという流れになるかと思います。確かに樹状細胞もサイトカインを出しますが、この場合もヘルパーT細胞のサイトカインと連携しているとされており、ここでヘルパーT細胞や、実働部隊のキラーT細胞の存在がないのはちょっと変な気がします。

またこれも以前に、『はたらく細胞』本編には、『ゲゲゲの鬼太郎』的な要素も多いと書いたことがあります。細菌のキャラデザインと、妖怪のそれが似ているという点もありますが、どうしても似通ってくる部分もあるのでしょう。あと、『インサイド・ヘッド』とも重なる部分があります。白血球のレセプターも、ちょっと妖怪アンテナに似てますし。

そして先日書いていた、鬼太郎の石動零(いずるぎ れい)と、この本編のがん細胞に関してはまた後日投稿します。ここでご紹介しようと思ったのですが、かなり長くなりそうですので。

飲み物-ティーカップと紅茶


[ 2021/10/02 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について-2

第5巻の続き、がん細胞がよみがえって免疫細胞たちの前に現れます。それから先日の投稿分で一部手直しをしています。

<悪玉菌>
一般細胞は1146がNK細胞と話をした後、何か空気が変わっているのに気づいた。そして3人は大腸へ向かう。大腸では悪玉菌から出る有毒ガスが噴き出していた。そして白血球は一般細胞に、体内の3種類の菌、すなわち善玉菌、悪玉菌、日和見菌について教える。ここに乳酸菌の仲間もいるのかと一般細胞。1146は気づかれないてはいけないとと諭すが、一般細胞が黒の乳酸菌を連れているのは、NK細胞にはバレバレだった。

そこにはキラーT細胞もいて、一度がん細胞との実戦経験がある班長は、メモリーT細胞となっていた。しかしそんな彼らに、NK細胞はまたもちょっかいを出す。しかもメモリーTの班長は、一般細胞が以前ライノウイルスと共に、自分たちをおちょくった細胞だと見抜き、一般細胞、そして彼と仲良くしている1146にホノボノしやがってと詰め寄る。一般細胞は、がん細胞がいることを知って驚く。1146もがん細胞退治のため、ここで彼と別れることになった。一般細胞は1146が、なぜ乳酸菌を殺さずにいたか尋ねるが、自分はいつも殺してばかりだからだと1146は答える。

一方多くの菌がひしめく大腸では、杯細胞と腸管上皮細胞が粘膜バリアを形成しようとしていた。しかも腸には悪玉菌が侵入し、乳酸菌も危ないと思った一般細胞はその場から逃げ出す。そしてNK細胞と、部下と一緒でなく1人前線に向かおうとするメモリーT細胞は、相変わらず漫才のようなどつき合いを繰り返していた。しかしその3人は道をふさがれ、触手のようなものが至るところから伸びて来た。皆はそれががん細胞であることを見抜き、本体に迫ろうとするが、それはダミーだった。本物のがん細胞は、地鳴りを立て、辺りの物を破壊しながら現れた。

<がん細胞Ⅱ(前編)>
がん細胞はこの3人と再会したことに、皮肉な笑みを漏らしていた。そして強力な攻撃を浴びせるが、NK細胞が立ち向かう。なぜ生き返って来たの、今度は勝てると思ったのと問うNK細胞にがん細胞は、やるべきことが見つかったと答える。そして自らの組織片を辺りにばらまき、免疫細胞たちを挑発するが、応戦しようとしたメモリーT細胞の前に、制御性T細胞が自己を攻撃するなと立ちふさがる。背後を突かれそうになったメモリーT細胞を1146がかばおうとして、逆にがん細胞から一撃を食らってしまう。

黒の乳酸菌を抱えて逃げていた一般細胞は、悪玉菌に囲まれてしまう。しかも彼らの毒素攻撃で一般細胞は動けなくなり、乳酸菌が立ち向かおうとするが、如何せんどうすることもできなかった。一般細胞は乳酸菌を逃がすことに決め、なおも自分に近づいてくる乳酸菌を遠くへ放り投げる。この乳酸菌とだけ、こんな悲しい別れになったことを彼は嘆き、自分のコピー元となった細胞も、最後はこうだったのかだろうかと想像する。

がん細胞は手傷を負った白血球を閉じ込め、また制御性T細胞は、免疫細胞を近づけないようにしていた。がん細胞は、なぜ乳酸菌を助けたのかと聞き、1146は、この身体に有益だからと答える。しかしがん細胞は、必要な命と不要な命はなぜ決められているのかと言い、身体の命と細胞の命、どっちが大切かと1146に尋ねる。この身体が死ぬと言いうのは、細胞も死ぬことだと1146は答えるもの、ならば自由になってから死にたいとがん細胞は言い、さらに強力な攻撃を繰り出してくる。

<がん細胞Ⅱ(後編)>
囚われの身の1146にがん細胞は、誰かを殺すしかできない細胞に生まれて来てしまった、そんなところが好きだよと語りかける。NK細胞やメモリーT細胞も応戦するが、制御性T細胞にことごとく跳ね返され、メモリーT細胞に至っては、戦略が苦手で勝利を糧にできず、敗北も踏み台にできないとまで言われてしまう。しかしそこへ1146の仲間の白血球たちがやってくる。一般細胞を取り押さえた悪玉菌たちはあわてふためき、日和見菌を味方につけようとする。しかしそこへ現れたのは善玉菌であり、日和見菌は善玉菌の味方になろうとしていた。一般細胞は、活性化した乳酸菌を見て感激する。

一方がん細胞は、白血球は自分と同じ矛盾を抱えているから好きだが、NKとメモリーT細胞は嫌いだ、メモリーT細胞は自分をバグリ野郎だなどと言ったと口にしながら、彼らに挑んでくる。制御性T細胞の味方を得て図に乗るがん細胞に、メモリーTはパーフォリン・キャノン・パンチを使うことにする。これは胸腺学校時代に教わったもので、T細胞の身体を守る意識が高まった時にのみ出る奥義だった。そしてこれによって、がん細胞の服の「細胞」か「細包」になり、制御性T細胞は、自分が守る相手ではないと頭を下げる。

がん細胞はますます凶暴化するが、NK細胞ががん細胞を弱らせ、さらに腸内に善玉菌が増えたことで、がん細胞もそれ以上の力を発揮できなくなり、最終的に1146がとどめを刺す。がん細胞は、大嫌いな奴より友達に殺される方がいいと言って息絶えるが、一般細胞と1146は、再会した例の黒い乳酸菌が腸壁を直すのを見て驚き、腸内フローラの様子をしばし楽しんだ後元へ戻る。戻った後赤血球が、何度行っても不在の細胞がいる、事件に巻きこまれたのではと白血球に話す。その細胞とは例の一般細胞で、不在通知ばかりが何枚も入っており、その日の栄養分の配達は期待できなさそうだった。


この第5巻、乳酸菌と腸内、そしてがん細胞の再びの襲撃を絡めようとしたのでしょう。で、悪玉菌の回まではよかったと思います。しかしその後の展開が、最初にがん細胞が出現した時と同じようになってしまっています。

あと、先日煩雑と書きましたが、特にこのがん細胞回は細部まで色々描き込まれているせいで、肝心のがん細胞との戦いの場面が、ちょっとぼやけてしまったように感じられます。それと「細胞」が「細包」になったせいで、制御性T細胞ががん細胞を擁護しなくなったというのは、どうも苦しくないでしょうか。

一応疑問に感じた点として
そもそもこのレベルのがんが、免疫細胞と腸内環境の改善だけで死滅するのか
パーフォリンは果たして「奥義」なのか
などといった点が挙げられますが、他にもこの本編への疑問として、
1146を善人としたがる設定
がんの描写はやはりBLACKが面白い
インフルエンザウイルス退治にキラーT細胞は出て来ないのか
などといった点も挙げられそうなので、改めてそれについて投稿しようと思います。

元々は細胞、特に免疫細胞とは何であるのかを描くシリーズだったはずですし、また、第4巻まではそこそこ面白かったのですが、多少無理が出て来てやしないかとも思います。

それからキラーT細胞の班長、もといメモリーT細胞がまず1人で前線に向かうことになり、
「次会う時にお互い生きてる保証はねーが…」
などと言うのは、がん細胞相手ということもありますが、最初の方では見られなかったものであり、この辺りもまた多少変化したかなと思われます。しかしこの班長と制御性T細胞、『はたらく細胞フレンド』でも、ここまでシリアスではないにせよ似たような関係ではありますね。


飲み物-ローズヒップティー

[ 2021/10/01 00:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について

久々に本編絡みの投稿です。

<ピロリ菌>
一般細胞は、身体を守ることができる免疫細胞を羨ましく思い、ある種のコンプレックスを抱いていた。そんなある日、彼は小さな生き物たちが流されているのを目にし、助けてやる。彼らは丸っこい体とペンギンのような翼手を持ち、にゅーにゅー鳴いていた。そして助けてくれた彼の家へついて行ってしまう。

しかし彼らは抗原の一種で、それを探知した白血球から持ち去られてしまう。その頃胃ではピロリ菌が暴れており、1146は決死の覚悟で胃粘膜を守ろうとする。しかし例の生き物たちが、崩れ落ちる胃粘膜の下敷きになりそうになったため、一般細胞は身を挺して彼らを助ける。

細胞が菌をかばうのかとあざ笑うピロリ菌だが、そのピロリ菌はこの生き物たちに見覚えがあるようだった。その内の、白くて目のふちが黒い1匹が、胃酸をものともせずピロリ菌に襲いかかり、撃退してしまう。彼らは乳酸菌、もっと言えば体のためになる善玉菌だった。目のふちが黒い個体は、ここにいた仲間たちに合流する。

<抗原変異>
一般細胞は1146に連れられて小腸までやって来た。ここでは胃で消化された栄養素が取り込まれ、細胞の栄養になっていた。しかしそれらに混じって、大量のプリン体が入って来てしまう。その時例の乳酸菌たちの中で、頭の一部が黒い白の個体が、そのプリン体を食べ始めた。

その個体のみならず、同じ外見の乳酸菌たちもこぞってプリン体を食べ、この乳酸菌もまた仲間と合流した。こうして赤と黒の乳酸菌が、一般細胞の手元に残った。しかし一般細胞が、彼らを手と頭に乗せたことから、他の免疫細胞が反応してしまい、赤い方は流されてしまう。一般細胞は、いいやつだから殺さないでくれと言うが、白血球には抗原提示能力がなかった。一般細胞は免疫細胞をなじるが、それを聞いていたNK細胞は、免疫系がいなければ細胞は皆死んでいるとするどく詰め寄る。

仕方なく、人目を避けるようにして赤い乳酸菌を探す1146と一般細胞だが、その時インフルエンザウイルスが現れる。しかもこれは変異しており、今までの抗体では効果がなかった。一方赤の乳酸菌は、樹状細胞に助けられていた。樹状細胞からクッキーを貰い、机の上の書類でスロープを作り、転がって遊んでいる乳酸菌に、樹状細胞はもう1個クッキーを差し出しながら、願いを聞いてくれと言う。

<サイトカイン>
一方で抗原変異したインフルエンザウイルスには、免疫細胞もなすすべがなかった。しかもこのウイルスは竜巻(腹痛)を引き起こしてしまう。それに煽られて、唯一一般細胞の手元に残った黒の乳酸菌が飛ばされそうになる。おまけにストレスで弱体化したNK細胞だが、あるものを見て活性化する。それは昔の、ゴスロリファッションをしていた時の写真だった。

ウイルス侵入の有様を見ていた樹状細胞は、赤の乳酸菌のツノ(多糖体)により活性化し、免疫細胞たちの昔の恥ずかしい写真(サイトカイン)をばらまいて、皆を奮い立たせていた。また一般細胞は黒の乳酸菌を服で隠すようにしながら、いずれ仲間のところに帰してやると約束していた。

その一般細胞は、1146をはじめ他の免疫細胞をなじったことを謝るが、昔の恥ずかしい写真のことを口にしてしまったことから、免疫細胞たちからは逆に距離を置かれてしまう。また1146は、自分たちが探していたのは乳酸菌だったとNK細胞に打ち明けるが、NK細胞も探し物をしていた。それは流出したある細胞の抗原情報だった。その細胞は、かつて彼らが手に掛けたがん細胞だった。


この第5巻は、実質的に乳酸菌と一般細胞、そして白血球の1146が主人公で、それに免疫細胞が絡む形になっています。で、乳酸菌とわかった彼らを、仲間の許へ帰す旅に出る一般細胞(そんなことができるのですね)と1146ですが、途中で様々な発見あり、またトラブルありです。

インフルエンザウイルスの変異株が彼らに襲いかかります。変異株と言えば、新型コロナでも話題になりました。今の時点では、変異株にも対応できるようですが、今後まだ改善されて行くようにはなるでしょう。ともかくここでは、B細胞が放った抗体の効果がなく、樹状細胞が助けた赤の乳酸菌の力を借りて、サイトカインを出すことになります。

樹状細胞と言えば、『はたらく細胞フレンド』では、ぬいぐるみ(ぬい酸菌)をはじめ、乳酸菌グッズばかり作っていますが、恐らくこのエピソードを基にしたものでしょう。しかもキラーT細胞(フレンドの主人公)が、なぜか彼のハンドメイド友達にさせられてしまいます。

さらにNK細胞が言うように、がん細胞がまた復活して来ます。『はたらく細胞BLACK』でもそうですが、がん細胞は一旦は退治される(BLACKでは外科手術や抗がん剤治療なども含まれる)ものの、また復活してくるという設定になっています。で、このがん細胞退治に乳酸菌が絡むことにもなるのですが、それはまた次回で。しかしこのがん細胞、前にも触れましたが、『ゲゲゲの鬼太郎』地獄の四将編に登場する石動零にちょっと似ています。

それにしても胃粘膜が荒れている場面で、白血球が鍋をかぶって応戦しているのには笑えます。こういう時は、ブラックな体内で鍛えられた1196姐さんと、白血球ちゃんが助太刀に来てくれるといいですね。あと、この本編では身体の持ち主の性別や年齢、健康状態が特定されておらず、細胞の活動と身体の意志や日常生活の因果関係が見えにくく、たとえば本人が煙草を吸ったから、がんが復活したと言うような関連性が乏しいのはマイナスと言えます。
(2021年9月30日加筆修正)

飲み物-アイスコーヒーとストロー
[ 2021/09/30 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編とBLACKの比較4

『はたらく細胞』本編(以下、本編)と『はたらく細胞BLACK』(以下、BLACK)の比較です。第4巻まで読んで来ましたが、本編はやはり入門書といった感じです。ストーリーのあるなしも、大きく関わっているでしょう。それから本編の最初の方は、よくある病気やケガといった感じでしたが、この辺りからいくらか大がかり(出血性ショックなど)になって来ます。

この出血性ショック回で、他の身体からの輸血が行われます。BLACKの方は、本来必要とされていた白血球の巻き添えを食う形で、AA2153たちが他の身体に移されます。しかしそれぞれの赤血球たちの置かれた状況は、かなり違っていると言っていいでしょう。本編の方は出血多量で輸血され、彼らが酸素運びに精を出してくれたために、辛うじて身体は元に戻ります。しかしながら主人公の赤血球は、早速誰が誰やらわからなくなってしまいます。

この赤血球ちゃんは正直言って、あまり成長していないなと思われます。皮肉な話ですが、この出血があったせいで、後輩の、しかも彼女より優秀そうな赤血球を感服させられたとも取れますが、そうでなければ、明らかにこの後輩に出し抜かれていた感もあります。ところでこの回のテーマは、明らかに状況不利な中で頑張る赤血球と言うよりは、輸血による新しい仲間たちとの出会いというのは先日書きました。ただその仲間たちとどういう関係を築けるかは、まだ不明です。

一方BLACKのAA2153たちは、しょっぱなから大変な目に遭います。きれいになったはずの血管が以前よりも状態が悪く、意地悪そうな先輩からは突き落とされそうになり、しかもエコノミー症候群で血栓に巻き込まれそうになってしまいます。さらにこの第4巻では、糖尿病の体内で糖化が進み、仲間たちが焦げ付いてしまいます。インスリンが足りないのが一因であるため、わざわざランゲルハンス島まで行って、β細胞に土下座してまで、インスリンを作ってくれと頼み込んだりもしている辺り、いくら出血性ショックがなくても、状況としてはこちらの方が遥かにシビアでしょう。

しかしながら、シビアな状況であるからこそ、培われる関係というのもあるものです。AA2153たちが、二番目の身体の赤血球たちと仲良くなれたのもそれのなせるわざですし、こういう描写はやはり本編にはないものです。また免疫力が落ちた身体の中で、白血球も過酷な戦いを強いられます。当然ながら、彼女たちに新入り赤血球を胃まで案内したりする余裕はありません-と言うか、こういうのはやはり赤血球同士でやるべきものでしょう。それにしても、本編の白血球が細菌を捕まえる時の目玉をひん剥いたような表情は、もう少しどうにかならないでしょうか。

ところで『はたらく細胞』ではありませんが、過日『ゲゲゲの鬼太郎』の第6期、第26回「蠱惑 麗しの画皮」を観ていて、女子高生ゆうなの母親の声、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、本編のアニメでマクロファージを担当している井上喜久子さんでした。

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2021/07/23 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第4巻の内容について その2

『はたらく細胞』本編の第4巻その2です。

<出血性ショック(後編)>
血球たちは傷口から外に飛ばされ、白血球は一般細胞から、酸素を運ぶ赤血球がいなくなったことを聞かされる。赤血球たちは、酸素を末端まで運ぼうと懸命になる。一般細胞たちは酸欠状態になり、肺の動きがいつもより激しかった。とにかく酸素を運ぼうとする赤血球の奮闘に、後輩は驚いてもいた。

傷口付近は特に危険な状態で、赤血球の少なさを見かねた血管の隊長は、血圧を上げてバックアップしようとするが、出血がひどくなって逆効果に終わる。体温低下が進む中、赤血球と後輩は何とかして酸素を運ぶが、後輩は最早手遅れだ、自分だけいいところを見せようとしていると彼女を批判する。それでも赤血球は諦めなかったが、血圧が低下して進めなくなった。最早これまでかと思ったところへ、自分たちとは違った制服の赤血球が現れ、
「でえじょぶか…?」
と東北訛りで声を掛ける。

そこにいたのは彼らだけではなく、他にも関西弁や九州弁を話す赤血球たちが大勢いた。彼らは協力して酸素を運び、元からいた赤血球たちを助ける。皆、輸血で送り込まれた他の身体の赤血球たちだったのである。幸い彼らの働きもあって、危険な状態は回避され、赤血球は久々に白血球に会う。そして後輩は彼女に、仕事は知識だけではなく経験と、熱いハートが必要だということがわかったと礼を述べる。しかしながら他から来た赤血球たちの多さに、彼女は早くも振り回されそうになっていた。

<パイエル板>
赤血球と、新入りの東北訛りの赤血球は、白血球に案内されて、小腸の栄養加工を見学していた。そういう白血球に対してキラーT細胞の班長は、お前は平和ボケだ、こうしている間にも細菌が攻めてくると詰め寄って来る。そして実際、彼らは細菌を目の当たりにする。それは栄養分の中で増殖し、有毒ガスを発するカンピロバクターで、腸管上皮細胞を人質に取る。

さらにカンピロバクターは、自分たちに取って住みよいコロニーを作らせろ、そしてお前たち白血球は一発芸をやれと命じる。カンピロバクターは最終的に殴り合えとまで白血球たちに要求し、彼らの体力を弱らせてから、組織の中に入り込もうとしていた。しかしそこで腸管上皮細胞は、この先に絨毛も粘膜も薄い場所があるから、そこへ行くように促す。それはパイエル板だった。栄養分の多いその場所に侵入した彼らを出迎えた男性は、「最後の晩餐」という言葉を口にする。

この男性はパイエル版の免疫細胞、M細胞だった。そこにはあらかじめ、キラーT細胞や白血球たちが隠れていた。白血球(1146)は、一発芸の時にM細胞のMを形作って腸管上皮細胞やキラーT細胞たちにサインを送っていたのである。キラーT班長はお前もちゃんとできる時があるんだなと言い、一方でホノボノするなとのダメ押しも忘れなかった。それを聞いた白血球は、赤血球たちのお茶を買いに行こうとしていたのを思い出す。赤血球たちは白血球の気持ちも知らず、腸内でカンピロバクターを見てみたいなどと話していた。


まず出血性ショックですが、恐らく赤血球の数が足りなくなり、輸血が行われるのだろうなと思っていたら、やはりその通りでした。赤血球の気持ちはわかるものの、あの低体温状態で、しかもあれだけ少人数で酸素を運ぶのはどう考えてもやはり無理です。寧ろ、他の身体からやって来た赤血球たちとの出会いの方が、この回のテーマだったのではないかと思います。

他の身体からやって来るというのは、『はたらく細胞BLACK』でも登場します。しかしこの場合は、白血球の巻き添えを食った形であり、彼らが「望まれて」やって来たわけではないため、最初は多少のイジメも受けます。おまけにこの体内は糖尿病を患っていて、こちらの赤血球(AA2153)はそれでも苦労することになりますが、こちらの本編は和気藹々としていますね。それにしても
「この体はもう終わりなんだよっ!!!」
BLACKでもこれに似たセリフが出て来ますが、受ける印象はかなり異なります。

あと隊長と呼ばれる、血管というか循環器系?の、意思決定機関のトップと思しき人物がいます。ショックですから血圧が下がっているのですが、赤血球の循環をよくすると言って血圧を上げてしまい、却って危なくなってしまっていますね。これはもう外部の治療に頼ることになるでしょう。

そしてパイエル板ですが、既に『はたらく細胞フレンド』のM細胞とパイエル板(バルパイエル)を見ているせいか、どうもあの印象がつきまといます。普段はバルですが、細菌がやってくるとシャッターが下り、ことあるごとに、アポトーシスしたい=死にたいと口にする、気弱で温厚そうな店主が細菌ハンターに変貌するというあれです。このカンピロバクターは食中毒を起こす細菌ですが、生の鶏肉から感染する確率が高いとされています。

そのパイエル板に如何にカンピロバクターを誘導するかですが、まずこの細菌の言う通りに、白血球たちは一発芸を行います。こうやって最終的には殴り合いをさせ、体力を奪ってから自分は逃げ込む、これが細菌の目論見だったのでしょうが、実は白血球は、Mの字を体で作って、それでキラーT細胞と腸管上皮細胞に、パイエル板に誘導するよう合図していたと言います。しかしこれ、どうも読んでいて無理があるような気もします。後の巻になりますが、第5巻のがん細胞の回でも似たものを感じました。

それからこれも第5巻絡みですが、カンピロバクターを見た白血球が
「腸内で暮らす菌のコロニーじゃない」
と口走っています。またキラーT班長も、「菌がウジャウジャしているこの腸内」と言っており、恐らくは腸内フローラのことかと思われますが、これは後の第5巻で登場します。それを考えると、あの乳酸菌関連回の後でこれをやってもよかったかとは思うのですが。

あと相変わらずというか、新入りの赤血球君も交えて、白血球が小腸を案内しています。しかし、これは元々白血球の仕事ではありませんよね。どう考えても、キラーT班長の「ホノボノするな」の方が、免疫細胞としては正論でしょう。本来はこういう場合、たとえば先輩の赤血球が、酸素を運ぶかたわら彼ら新入りを連れて来て、この辺りは出血しやすいから気を付けろとか、ここに毛細血管があるとか、この身体はこういう体質であるとか教えて行くものではないでしょうか。この本編では、赤血球同士の連帯があまり強くないと思われるのはこのためです。

擬人化するのは無論いいのですが、肝心の細胞の役割を考慮するというより、多少無理してでも感動ストーリーで終わらせようというのが、物語が進むにつれて目につくようになって行きます。それがちょっと残念です。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2021/07/22 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第4巻の内容について

今回も第3巻同様、2回に分けて書きたいと思います。

<黄色ブドウ球菌>
酸素を運ぶ赤血球が細菌に襲われる。しかしその時、謎の防護服の細胞が出て来て細菌を退治してくれた。白血球が駆け付けた時にはもう既に事態は収拾されており、白血球はあれは単球で、一緒に仕事をすることがあると赤血球に教える。この単球は、食作用も遊走もかなりできるらしい。

しかしそこへ別の細菌が現れる。彼らは鼻腔に現れた黄色ブドウ球菌だった。白血球がやっつけたかに見えたが、彼らは個々の球体がブドウ状(名前の由来)にまとまり、しかもコアグラーゼと呼ばれる酵素を利用してフィブリンをまとい、白血球の攻撃から逃れる。しかしその時、例の防護服の細胞がまた現れ、血管の外であることから衣装チェンジを呼びかける。

その声に赤血球は聞き覚えがあった。この単球の正体はマクロファージだったのである。マクロファージたちは鈍器を使って次々とブドウ球菌をなぎ倒し、これで細菌たちは全滅する。この両者が同一人物であることを知って、赤血球は驚くが、乙女には秘密の1つや2つはあると言って、マクロファージは去って行く。彼女たちは、実にいくつのも顔を持つ細胞である。

<デング熱>
表皮付近で有害物質の反応があり、マスト細胞がヒスタミンを大量に出した結果、かゆみ神経がショートし、一般細胞たちから苦情が来る。ヒステリー細胞と呼ばれたマスト細胞は激高し、自分は今後何もしないと口走ってしまう。その時赤血球はある人物と鉢合わせしそうになるが、その人物こそランゲルハンス細胞だった。

表皮付近で抗原が多いから気を付けるようにと言って、ランゲルハンス細胞は去って行くが、その時天井に穴が空き、麻酔にかかった赤血球たちがどんどん吸い上げられて行く。赤血球もさらわれそうになるが、ランゲルハンス細胞のおかげで危機を脱出できた。しかしその場に残された天狗のお面をランゲルハンス細胞がつけたところ、様子がおかしくなり、葉団扇を持って踊り出す。

しかも同じような細胞が次から次へと増え、その様子を見たマスト細胞はヒスタミンを出すべきかどうかで迷うが、好塩基球に「自分が信じた道を勧め」といった意味のことを言われ、結局彼女はヒスタミンを放出して血管を広げ、免疫細胞の集合を助ける。これによって増殖は免れた、一般細胞たちも感謝するが、マスト細胞は自分は最初から悪くないと怒り出し、そこでまたひと悶着起きてしまう。

<出血性ショック(前編)>
赤血球も後輩をまかされるようになった。しかし彼女の態度があまりにも落ち着いているため、後輩なのに敬語を使ったり、仕事の内容については後輩の方く知っていたりで、赤血球も正直何を話せばいいのかよくわからなかった。常に冷静な彼女に対し、赤血球は白血球を紹介しようとするが、白血球は細菌を捕まえているさなかで、しかもその後輩は、「正義と暴力をごちゃ混ぜにした矛盾集団」と免疫細胞を批判する。

赤血球は万事タイミングが悪く、また彼女たちも細菌退治の巻き添えで血しぶきを浴びたため、体を洗う。赤血球は体を温めようとお茶を買ってくるが、ここは普通タオルではないかと言われてしまう。また酸素配達でも、わかりきったことを長々と言うため注意され、好酸球をあれこれほめた時は、本人にばつの悪そうな顔をされた。おまけに血小板を紹介していた時、彼女自身がフィブリンに巻き込まれそうになり、結局白血球がこっそり様子を見に行く有様だった。

しかしその瞬間轟音が響き、血球たちは体の中心に集まれと白血球から教えられるが、血圧上昇により皆が押し流されそうになる。生命にかかわるレベルの頭部外傷のため、白血球は損傷部に集まり、血小板は修復作業を行い、赤血球は酸素運搬をするように指示が出ていた。そこへ出て来た緑膿菌を白血球はかろうじて倒すが、血球たちがどんどん流出していることもあり、その付近には血球が一人もいなかった。


まず黄色ブドウ球菌。厄介な相手ではあるのですが、最終的に防護服を着た単球が仕留めてくれます。でその単球なのですが、血管外だから衣装チェンジしてマクロファージになると描かれていますが、当然ながら単球は衣装を着替えるのではなく、血管外でマクロファージや樹状細胞に分化するのですね。

デング熱。日本ではあまり知られていませんが、いくつかの症例が報告されてもいます。この場合蚊に刺されることで、血球たちが麻酔をかけられたようになり、どんどん吸い込まれてしまいます。赤血球はランゲルハンス細胞に助けられますが、その時落ちていた、「デング」に引っ掛けた「天狗」のお面をランゲルハンス細胞が付けたことで、デングウイルスが増殖するという展開になっています。

それにしてもマスト細胞が散々悩んでヒスタミンを放出した割には、道が開けるのがちょっと呆気ないかと…。後の方のコマでやけに彼女が賞賛されていますが、それよりも、どのようなメカニズムで道が開けるかをもう少し描いてほしかったです。あとここでも白血球が来ていますが、この場合T細胞は関わるのかどうか、その辺りも詳しく説明されてよかったかと思いますし、デング熱とデング出血熱の違いにも、触れてほしくはありました。

この
蚊に刺されて血球が吸い込まれる
ヒスタミンが放出される
は、『はたらく細胞フレンド』第5巻の「整骨」にも出て来ます。オタク的なマスト細胞が、ストレートネックで整骨院に行ったところ若返り過ぎて赤ん坊になってしまい、蚊に刺されたからとヒスタミンを出そうとしても、何せ体が赤ん坊なのに加えて、元々の性格もあり、過剰のヒスタミンを放出してしまいます。

出血性ショック。これは前後編のうちの前編です。どう見ても自分より遥かに頭が切れる後輩に、赤血球がたじたじとなるのですが、その時頭部に外傷があり、出血がひどく血球がどんどん流れ出します。とりあえず、残った赤血球たちは酸素を細胞に配達するわけで、これは『はたらく細胞BLACK』と似ていますが、BLACKの方が体内環境が悪いだけに、本編より手際はいいようです。それはともかく、
なぜ白血球が他の血球たちの心配をするのか
は疑問ではあります。この場合白血球は、傷口付近で抗原の侵入を防ぐのが仕事であり、仮に赤血球たちが気になるにしても、生きていたらまた会おう位の一言を残して、傷口に急行する方が、かっこいいのではないかと思うのですけどね。

あとデング熱回で出て来る好塩基球、『ゲゲゲの鬼太郎』の名無しをちょっと思い出します。

飲み物-アイスカフェラテ

[ 2021/07/15 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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