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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ワールドカップ決勝(バトル・オブ・ザ・ジャイアンツ)

ワールドカップ関連です。
少々遅くなりましたが、NZと南アの決勝について。

ファイナルらしく、あるいはこの両者の対決らしく、立ち上がりから激しいせめぎ合いです。しかし2分、NZのフリゼル選手が危険なプレイでバンカー判定。これで南アはペナルティゴール(PG)。0-3。1人少ないながらも攻めるNZ。攻守が入れ替わる中、南アのポラード選手が相手陣ゴール前にハイパント、そして尚も相手陣内でボールをキープします。その南アの猛攻を耐え凌ぎたいNZ。

勢いに乗って相手ゴール前に押し寄せる南アに、NZの反則。これで再び南アのPGで3点追加、0-6。フリゼル選手はイエローの判定で、12分に試合に復帰します。一方NZも14分に、南アの反則でマイボールラインアウト。トライを狙います。南アの再びの反則で、相手インゴールに飛び込みたいNZは、南アを翻弄するようなパスワークで前進。そしてまたも南アに反則で、NZはPGによる初得点。3-6。しかし18分にそのNZの反則で、今度は南アがPGを狙います。

PGが決まって3-9。雨が強くなり、ボールが手に付きにくくなる中での南アデクラーク選手のノックオン、NZのマイボールラインアウト。双方のボールの争奪戦から、相手陣深くにボールを蹴るNZ。ここでチャンスを作ろうとするも、またもバンカー判定。NZのキャプテン、サム・ケイン選手がハイタックルということで下がります。再び14人のNZ。その後南アはマイボールスクラムから展開し、相手ゴールぎりぎりまで攻めるもトライならず。

南アはリボック選手がドロップゴールを狙うも決まらず。しかし相手陣に攻め込み、NZの反則を誘ってこの試合4本目のPGを狙います。そしてここで、ケイン選手にレッドカードの判定。この先NZは1人少ない人数で、しかもキャプテンを欠いた状態で南アと戦うことになりました。一方南アはポラード選手がPGを決めて3-12。点差が開きます。

NZもマイボールで攻め込むものの、あと一歩。その前の南アのペナルティで、NZはこれが2本目のPGです。終盤、NZは南アのラインアウトからボールを奪うもノックオン。ここでハーフタイム。

ラグビーワールドカップ決勝
NZ、ボーデン・バレット選手のトライ

後半。南アがNZゴールにボールを持ち込むものの、グラウンディングが認められず。ゴールラインドロップアウトで、ゴールライン後方からのドロップキックで試合再開。いい形で攻め込む南アと耐えるNZ。ここでアレンザ選手が飛び込むも、ボールを落としてトライならず。そして南アのキャプテン、シヤ・コリシ選手がバンカー判定で退場。今度は南アが14人。

自陣から果敢に攻撃するNZですが、ノックオンで南アボールのスクラム。しかし何とか攻め続けるNZ。ここで南アに反則ということもあり、NZはマイボールラインアウトから、トライを取る選択をします。そしてコリシ選手はイエローカードの判定。しかしNZの反則もあり、南アボールとなってなかなか得点できません。そんな空気を打ち破るように、後半13分にアーロン・スミス選手が相手ゴールに飛び込んでトライ。

しかしながらビデオジャッジで、その前のラインアウトでNZにノックオンがあったことが判明します。結局トライは無効となるものの、南アにも反則があり、その後も何とかボールをキープし続けたNZは、17分にボーデン・バレット選手がトライ。コンバージョンが決まって11-12。

後半20分を経過してあと20分、フィジカル面で優る南アが圧力をかける中、相手陣へ攻め込むNZ。さらなる得点を求める両チーム、リードされているNZは、相手の出方をも見つつ試合を進めます。そして若干膠着状態かと思われるまま最後の10分へ。後半30分、南アのコリシ選手のドロップゴールは距離が短くて届きません。

その後ボールを動かすプレイに出るNZ。そして南アのコルビ選手に、デリバレイトノックオン、意図的にボールを叩き落とす反則でイエローカードとなり、恐らく時間内には試合には戻れなくなりました。これでまた14人対14人。そしてPGを狙うNZのジョーディー・バレット選手、決まれば逆転も惜しくもはずれ。

スクラムは劣勢ながら、それでも南アを止めたいNZ。一方南アはDGをまたも狙うものの、これもはずれ。残り5分に逆転の望みをつなぎたいNZですが南アも粘ります。そんなNZはどうにか相手陣に入ったものの、ノックオンとなって南アスクラム。ゴール前のスクラムは組み直しで時間が経過します。相手ボールをもぎ取りたいNZでしたが、そのままボールはタッチを割ったようで、これで試合終了。南アが2019年大会に続いて連覇です。


ラグビーワールドカップ南ア優勝
優勝を喜ぶ南アの選手とコーチ陣
(録画映像より)

スコアにあまり変動はなかったものの、人数に変動があった試合でした。このレベルになると、流石に修正可能ではあるものの、選手に取っても多少やりにくかったのではないでしょうか。しかもNZはキャプテン退場、南アもキャプテン一時退場でしたし。

ところで途中退場の憂き目を見たケイン選手、次シーズンのリーグワンではサンゴリアスに加入です(コルビ選手も同じ)。今大会、日本と同じプールのイングランドとアルゼンチンが3位決定戦まで残ったことは、日本に取ってもいくらかプラスにはなったと思われますが、この決勝カードの両チームの場合はそれとはまた別に、
日本でのプレイ経験がある
日本でプレイ予定がある
という選手がかなり多いので。

あとやはりと言うか、南アはリザーブにFWをかなり入れて来ていましたね。NHKの場合、クワッガ・スミス選手が途中から交代したことで、これまたやはりと言うか、解説の五郎丸氏があれこれとコメントしていました。何せ五郎丸氏が運営に携わる、静岡ブルーレヴズのキャプテンですので。

ところでこの決勝カード、1995年大会の決勝と同じですが、この時は両チームとも得点はゴールキックのみでした。あの時はNZにジョナ・ロム―選手というトライゲッターがいましたが、南アとしては、この選手を走らせないようにあれこれ策を練っていたようですから。

それから今大会言われていたことですが、インゴールが狭くボールがすぐ出てしまい、それがプレイに影響したとも言えます。フランスの場合、スポーツのクラブが総合クラブであるためか、サッカーと兼用のグラウンドであることが多く、それがインゴールの狭さにつながっているように見えます。と言うか、日本の兼用グラウンドでももう少し広いように見えるのですが…。

そして1点差で優勝を逃したNZ、優勝という課題は4年後に持ち越しとなりました。無論NZだけでなく、それぞれの国がそれぞれの課題を抱えて、今度は豪州大会に臨むことになります。


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[ 2023/11/04 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ3位決定戦(唯一の北半球勢のプライド)

ワールドカップ関連です。
3位決定戦、イングランドとアルゼンチンの試合です。

まずイングランドが相手反則利用で、前半2分にファレル選手のペナルティーゴール(PG)。これで0-3。さらにイングランドはマイボールラインアウトから攻め込み、7分にベン・アール選手のトライで0-8。コンバージョンも決まってイングランドが10点リード。

アルゼンチンもキックを使ってしのごうとするものの、反則で再びイングランドのPG、これで0-13。何とかトライがほしいアルゼンチンは、相手反則でのラインアウトからいい形で攻め込むも、ボールが逸れてトライを取れません。

しかし今度はイングランドに反則で、再度攻め込もうとするアルゼンチンですが、反則の連続でなかなか思うような展開ができません。攻めあぐねるアルゼンチンは、23分にイングランドの反則でやっとPGを狙います。これで3-8。とはいえなおも力で押してくるイングランドに、アルゼンチンはいい形を作れません。

その後28分、アルゼンチンにオフサイドの反則でイングランドにまたもPG。これで3-16。点差が開いて行きます。その後もなかなか相手陣に入れなかったアルゼンチンですが、前半34分、やっとイングランド陣に入って何とかボールをつなぎ、ボールをさばいていたスクラムハーフのクベリ選手が35分にトライ。10-16。

しかしその後アルゼンチンのにまた反則で、イングランドは相手陣へ。セットプレイから攻め込むイングランドですが、ボールを受けたアルゼンチン、タッチに蹴りだしてハーフタイム。

後半。アルゼンチンのイングランド陣への攻撃、一旦はしのぐイングランドですが、アルゼンチンは粘り強く攻め、カレーラス選手が相手を振り切り、後半1分に2本目のトライ。コンバージョンも決まって17-16と逆転。しかし「取られたら取り返す」イングランドも3分にテオ・ダン選手のトライ。17-23でアルゼンチンを突き放しにかかります。

アルゼンチンはタックルは前半に比べて改善されたものの、互いにちょっと攻めあぐねるような展開です。そして8分にイングランドの反則でアルゼンチンのPG。20-23と3点差。10分、アルゼンチンはマイボールラインアウトから展開するも、イングランドに阻まれます。双方得点チャンスがなかなかない中、今度はイングランドの突進。

イングランドは一度は自陣に下げられながらも、じわじわ得点チャンスを伺います。そして23分、アルゼンチンにペナルティでイングランドにPG。26-20。その後アルゼンチンもイングランド陣に攻め込み、29分、イングランドに反則でPG。26-23。最後の10分間は、3点差に迫って攻め続けるアルゼンチンと守るイングランドの展開。

アルゼンチンはまたもPGの機会を得るものの、これは外れて3点差のまま。守り切りたいイングランドです。終盤、イングランドボールのスクラム。アルゼンチンはボールを奪って攻め込みたいものの、しかしここでも反則と、なかなか3点差を埋めることができません。結局イングランドが耐えに耐えて3位をもぎ取り、ベン・ヤングス選手の引退に花を添えました。

ラグビーワールドカップ3位決定戦
イングランドとアルゼンチンのスクラム(試合録画映像より)


一言で言ってしまえば、イングランドは負けるわけに行かなかっただろうとは思います。前回準優勝のプライド、ベスト4で唯一北半球のプライド、母国のプライドなどなどあったでしょう。後半アルゼンチンに攻め立てられながらも、前半の得点が後になって効いて来たこと、そしてアルゼンチンのミスに助けられた印象はありました。

一方アルゼンチン。試合の入りはよくなかったと思います。イングランドに阻まれて、得点もかなり後の方だったし、後半プレイが改善されて一気に攻め立てたものの、イングランドと同格と言うよりはまだチャレンジャーの位置であり、そういう点がそこそこは行くものの、まだ優勝候補と目されない一因でもあるでしょう。

ところで、NHKの実況が割とアルゼンチン目線だったと思います。こういう場合チャレンジャーの立場に立たざるを得ないのでしょうが、イングランドの選手交代に後の方で触れたり、ことあるごとにアルゼンチンの選手の話ばかりと言うのも、正直言って何だかなあと多少思ったものです。今度JSPORTSのと観比べる予定です。

NHKの実況に関して言えば、ルールブック的な説明がある中で、どこか遊んでみようとする部分もあるのですが、その辺りにちょっともやっとしたものを感じます。遊ぶならJSPORTSくらい遊んでくれるといいのですけどね。

それとこれはこの間も書きましたが、実況でアルゼンチンの応援が増えたと言っていた件、今までの予選敗退チームのファンとか、地元の人が青白ジャージーを着て応援していたようにも見えます。どちらかと言えば、ランキングが下とかちょっと劣勢のチームの方が、こういう応援が増える可能性が高いように思えます。

しかしこの試合も、互いのプライドがぶつかり合ったとは思いますが、この後の決勝は、最早互いの意地と使命感がぶつかり合ったと言えそうです。これについてはまた改めて。

飲み物-パブのアンバーエール2
[ 2023/10/30 23:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ全日程終了そしてハイライト番組情報

2023年のワールドカップ、全日程が終わりました。
既にご存知かと思いますが、各試合の結果は、以下の通りとなります。

決勝
南ア 12-11 NZ

3位決定戦
イングランド 26ー23 アルゼンチン

これで
優勝 南ア
準優勝 NZ
3位 イングランド
の順位が決定しました。

しかし偶然でしょうが、南アは決勝トーナメントを、すべて1点差で勝ち上がっています。これは、ワールドカップ史に残りそうな記録です。

詳しい試合評はまた書きますが、まずは今後のハイライト番組情報です。地上波は生憎まだ情報がありません。一方JSPORTSでは通常放送とオンデマンドで、以下の番組が予定されています。

JSPORTS1

11月2日 午前0時~1時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 決勝 ハイライト

11月7日 午後10時~8日午前0時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 大会ハイライト

JSPORTSオンデマンド

11月2日 午前0時~1時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 決勝 ハイライト

11月7日 午後10時~8日午前0時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 大会ハイライト

11月23日 午後4時30分~午後5時30分
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【ラグビーワールドカップ特集】
(JSPORTSラグビー)

それからツイッター(X)公式アカウントより関連投稿のサムネをいくつか。

FireShot Capture 506 - XユーザーのRugby World Cup FR 🇫🇷さん_ 「Les Anglais soffrent la 3e place d_ - twitter2 FireShot Capture 508 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「South Africa are Rugby World Cup champions!_ - twitter2 FireShot Capture 507 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「KINGS OF RUGBY 🇿🇦 #RWC2023 - #RWCFinal ht_ - twitter2
[ 2023/10/29 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準決勝-2(壮絶なる雨中戦)

ワールドカップ関連です。
イングランドと南アの試合です。

雨模様。なにか一波乱を期待したいものの、フィジカル面の強さを誇る2チームの、この天候下での試合は、互いの体力を押し出しての力比べ、我慢比べの展開とキックとなりそうです。ちなみに今回も笛を吹くベン・オキーフ氏、前の準々決勝でのミスジャッジを散々に言われた由(相手がフランスということもありますしね)。

とにかく選手に取っても、そしてレフェリーに取っても厳しいこの試合。先制したのはイングランド。2分のファレル選手のペナルティゴール(PG)が成功です。

イングランド優勢の試合運び。イングランドは南アゴール前のマイボールスクラムからトライを狙おうとします。ここで南アに反則で、イングランドは2本目のPGが成功。6-0。前半10分過ぎ、南アはイングランド陣に入り、マイボールラインアウトから展開もイングランドがボールをキープ。しかしオフサイド。南アは今度は相手陣深く攻め込むものの、イングランドのディフェンスは強固です。そして乱闘。

幸いカードは出ませんでしたが、これでイングランドにペナルティ、南アボール。しかし南アもイングランドのの激しい反撃の前に、なかなかチャンスを作れません。そしてイングランドに反則でやっと南アのPG。これで6-3。しかしその後もイングランドは猛攻で、23分にまたもPG。これで9-3。反則もあって、自分たちが思うプレイができない南ア。

一方攻め立てるイングランドですが反則があり、南アボールでリボック選手のキック、これはあまり伸びず。マイボールラインアウトから相手ゴールへと前進する南アは34分、ポラード選手のPG。9-6。しかし38分に今度は南アの反則で、イングランドにPGのチャンス。12-6。互いにトライなしでPGの応酬、そしてハーフタイム。

後半。「南阿弗利加」のロゴ入りマフラーを持っている方、日本大会で入手したものでしょうか。イングランドを抑え込もうとする南アですがペナルティ。ここでお待たせというか、デクラーク選手が入ります。なおも押せ押せのイングランド。南アはうまく行かずもどかしげ。しかし後半10分過ぎ、南アにチャンスが生まれるもののボールがデッドボールゾーンを割ってしまいます。

両チーム複数名の選手交代が行われるものの、まだ得点は前半のままです。そんな中、後半12分にイングランドのドロップゴール。15-6。南アは依然として押され気味で、自陣でのプレイが続き、なかなかチャンスを見出せません。その南アは28分相手陣に入り、マイボールラインアウトからスナイマン選手のトライ。ポラード選手のコンバージョンが追加されてこれで15-13。

さらに双方の攻防、そして終盤となった35分に南アのマイボールスクラム。そしてここでイングランドに反則となり、2点を追う南アはPGを選択します。ポラード選手が決めて、これで15-16と逆転。何とか再逆転するべく、南ア陣に入り込むイングランドの選手は、南アの選手にことごとく止められます。

イングランドもドロップゴールを狙える位置ではありますが、ここで痛恨と言うべきノックオン。この時40分。まだ笛は吹かれていないのか、あるいは観客の声で聞こえないのか、しかし試合終了。ちょっともやもやしたものを抱えていそうなイングランドの選手とは対照的に、大喜びの南アの選手が決勝行きを手にしました。

イングランドVS南ア(ワールドラグビー)

イングランドと南アのせめぎ合い(ワールドラグビー公式サイトより)


雨のせいもあり、このカードにありがちなキックの多い試合でした。ところでボールを高く蹴り上げること、ハイパントと呼ぶ一方でハイボールとも呼ばれますが、どうもハイボールというと、ウイスキーのソーダ割の印象があるので。


そしてフィジカル勝負のせいか、少々荒れ気味でもありました。試合終了もホイッスルが鳴ったかどうかわからなかったのですが、南アの選手が大喜びしていて、あ、もう終わったのかと思った次第で、イングランドの選手はちょっと面白くなさそうでしたね。この両チームは2019年大会の決勝でも顔が合っており、イングランドが準優勝で、何となく浮かない表情だったのを思い出します。


ところで南アの選手もさることながら、コーチ陣も大喜びでした。しかし”ラッシー”・エラスムス氏(向かって一番左の、恰幅のいい男性)の存在感が半端ないです。ヘッドコーチより目立っているように見えます。

一方で、南アと開催国フランスの試合の笛を吹いて、ミスジャッジがあったと『レキップ』紙に指摘されたレフェリーのオキーフ氏、どういう笛を吹いてもブーイングですねとJSPORTSの実況。選手もそうですが、レフェリーも相当メンタリティが強くないと務まらないでしょうね。ちなみに決勝はイングランドのバーンズ氏がレフェリーを務めます。

それからちょっと尾籠な話ですが、この試合に出ていたイングランドのジョー・マーラー選手、以前相手の股間を握ったとかで、10週間の試合停止処分になりましたからねと実況サイド。しかしその後、コロナ禍で試合そのものが中止となり、実質出場停止とはならなかった由。

そして2027年の大会から24チームになること、来年から太平洋地域(日本、フィジー、サモア、トンガ、アメリカとカナダ)を中心とした大会が始まることなどなど。24チームのエントリーなら、アジアにもう一枠の可能性もあるでしょうか。

それと太平洋地域の試合なら、以前あったパシフィック・リム選手権と似たようなものかと。北米強化の狙いもあるのかも知れません。この2つについては、いずれ詳しく書きます。

飲み物-おしゃれなグラスのビール
[ 2023/10/28 03:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準決勝-1(黒衣の戦士の堅守猛攻)

ワールドカップ関連です。
まずNZ(オールブラックス)とアルゼンチン(ロス・プーマス)の試合から。NZのウォークライ、今回はカマテではなくカパオパンゴのようです。

この試合、序盤はアルゼンチンが攻め込んでペナルティゴール(PG)、これで3-0。相手陣に入りたいNZですが、逆にアルゼンチンの攻撃で自陣まで戻されます。しかしアルゼンチンのカレーラス選手(日本戦ハットトリックの選手です)の反則利用で、再び相手陣に入るNZ。その後も相手の反則からトライを強かに狙うNZは、10分にキャプテンのウィル・ジョーダン選手のトライ。コンバージョンが決まって3-7。

NZはその後もなお、攻め込まれながらも逆襲に出て展開、16分にジョーディー・バレット選手のトライ。準々決勝では規律違反で出場できなかったマーク・テレア選手もいい動きを見せていました。一方のアルゼンチンもトライを狙いに行くものの、反則でなかなかうまく行かず、優勢になったと思ってもNZにボールを取られてしまう始末です。

しかしNZのペナルティで、アルゼンチン2本目のPG。これで波に乗るかと思われたものの、ハーフウェイ付近の攻防でボールをNZに支配され続け、さらにまたも反則でNZのPG。モウンガ選手がこれを難なく決めて6-15。アルゼンチンも反撃に出るのですが、如何せんNZが執拗に攻め続け、前半41分にフリゼル選手のトライ。6-20のスコアでハーフタイム。

後半1分、NZはマイボールスクラムから、アーロン・スミス選手がトライです。6-27。NZのプレッシャーを受け続けるアルゼンチンは、攻めはするものの試合をコントロールできません。自陣ゴールを脅かすNZに必死のディフェンスも、後半8分、NZのフリゼル選手にまたもトライを奪われます。これで6-34。

点差が開く一方で、アルゼンチンも展開しようとするもののが今度はノックオン。自陣でのNZの攻撃、しかもテレア選手がチャンスを作ります。無論NZもミスはあり、その都度アルゼンチンがボール確保でいい形を作るものの、NZのディフェンスの素早さに対抗できず。しかも雨が降り始めるという生憎の天候です。

ボールを持ったNZにアルゼンチンは攻めかかるものの、反則で自陣へ下げられます。さらにトライを狙うNZは、ゴール前でつなぎにつないだボールが最後にはまたもウィル・ジョーダン選手へ。これでNZに5点、コンバージョンは決まらず。アルゼンチンのスコアは動かないままでした。

25分、NZはスコット・バレット選手に相手のプレイの妨害でイエローカード。1人少ないNZ。ここでアルゼンチンは優位に持って行きたいものの、なかなかうまく行きません。何とかこれ以上の失点を防ぎたいアルゼンチンですが、後半22分、マイボールラインアウトからボールを受けたジョーダン選手が、自分のキックを自分でキャッチ、そのまま相手をかわして独走トライ。

1人少ないデメリットが感じられないプレイです。今回も生憎コンバージョンは決まらないものの、これで6-44。その後もアルゼンチンは攻める意志は見せるものの、NZの出足の速さの前に得点チャンスを摘まれます。しかも終盤、アルゼンチンはチャンスを作りながら、そして一矢報いたいと恐らくは思いながら、相手ペナルティで得たタッチキックが外に出ず、これで試合終了。結局ノートライの試合で、アルゼンチンは3位決定戦、そしてNZは決勝進出が決まりました。

アルゼンチンVSNZ(ワールドラグビー)
アルゼンチンとNZの攻防(ワールドラグビー公式サイトより)

まず。この試合は日テレで観たのですが、そしてこの試合のみならず、地上波とJSPORTSの両方を観ていつも感じることですが、個人的にはもう少し、JSPORTSの中継に見られる肩の力の抜け具合がほしいなと思います。無論JSPORTSも、正直言ってすべての解説がいいというわけではありませんし、地上波が一生懸命やっているのは無論認めますが、もう少し大人の娯楽としての視点があってもいいかと思うので。

あと盛んにアルゼンチンの応援が凄いですねというコメントがありました。無論これは母国からの応援もさることながら、フランスに住んでいる人、あるいはこれまで敗退したチームのファンが、今回は青白のジャージーを着て応援しているということも考えられます。

かと言ってNZのファンが凄くないわけではないのですが、NZのファンの本当の凄さが出るのは、恐らく決勝の南ア戦ではないかと思われます。それと元NZ代表の、タナ・ウマンガ氏の姿がスタンドに見えました。

しかしアルゼンチン、いいところもあったけど、悉くNZに潰されましたね。勝ち上がったチームにありがちなことですが、ウェールズ戦で相手に与えた苦しみを、今度は自分たちが受けている、そのような感じでしょうか。と言うか、ウェールズは前回ベスト4でしたが、ベテラン外しもあったのか、今回ちょっと今一つではありました。

テレア選手、アイルランド戦は外されましたが、今回は戻って来て、結構いい動きもしていました。そしてジョーダン選手、自分でボールをキャッチ→キック→再びキャッチしてトライという、ファンを大いに喜ばせるプレイでした。

それにしても開幕前、今度は北半球勢が席巻するのではないかと言われていましたが、蓋を開けてみれば、やはりこうなりましたね。前大会で南アが、予選リーグで負けたチームは優勝できないというジンクスを覆しましたが、今度はどちらも1敗ずつのチーム同士です。しかもNZが負けたフランスに南アが勝ち、南アが負けたアイルランドにNZが勝っています。


飲み物-パブのビール
[ 2023/10/27 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ中継・配信スケジュールその8

8週間にわたるワールドカップも次の週末で閉幕。3位決定戦、そして決勝が行われます。中継・配信日程(日本時間)は以下の通りです。

3位決定戦
10月28日
アルゼンチンVSイングランド
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時30分 NHK総合、NHKBS4K

決勝
10月29日
NZVS南ア
午前3時 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ

尚決勝はその後表彰が行われるため、時間的には長めになります。それから準決勝の結果です(赤文字勝利チーム)。

アルゼンチン 6-44 NZ
イングランド 15-16 南ア

アルゼンチンとNZはやはりNZかなと思いましたが、一方の南ア。準々決勝、準決勝とタフな試合を、1点差でものにしたフィジカル、そしてメンタリティの強さに敬服です。前大会の決勝で敗れていたため、イングランドも雪辱に燃えてはいたでしょう。

その南アとNZが決勝で顔が合うのは、1995年大会以来になります。この時は南アでの開催で、NZは延長戦の末敗れていますが、今回はどうなるでしょうか。何せ、東西両横綱の対決といった感のあるカードですから、見応えは十分であるかと思います。

それからNHK総合やBSで随時再放送が行われています。

(NHKワールドカップ特設サイト)

そして今回も公式アカウントのツイッター(X)投稿画像のサムネをいくつか置いておきます。


FireShot Capture 494 - XユーザーのRugby World Cup FR 🇫🇷さん_ 「On connaît laffiche de la finale ���_ - twitter2 FireShot Capture 495 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「Starting the only way they know how 🇳🇿 #R_ - twitter2 FireShot Capture 496 - Rugby World Cup(@rugbyworldcup)さん _ Twitter - twitter2

[ 2023/10/22 23:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-4(ファフ・デクラークが決めたボクスの勝利)

ワールドカップ関連、今回は開催国フランスと南アの試合ですが、本題に行く前にイングランドとフィジー関係で少し。

イングランド代表に「ゲンジ」という苗字の選手がいます。プロップのエリス・ゲンジ選手で、”Genge”と綴りますが、どうしても「源氏」の二文字がちらついてしまいます。あとフィジー代表で、サム・タワケという選手もいます。こちらの綴りは”Tawake”で、東海地方の方言を思わせますが、過去にも同じ苗字の選手がフィジー代表にいたこともあり、かの国では割と一般的な苗字と思われます――無論血縁関係であるとも考えられますが。

では試合に行きます。南ア(スプリングボクス、ボクス)のゴールインドロップアウト(相手が蹴ったボールを、守る側が自陣インゴールで押さえるプレイ)から再開されたこの試合、攻めるフランスと守勢の南ア。その守りの隙を突いて、フランスのバイユ選手が右隅にトライで先制です。コンバージョン成功で7ー0。その後も攻め続けるフランス、南アの懸命のディフェンス。しかし7分、南アもターンオーバーからチャンスを得て、アレンザ選手がトライ。コンバージョンが決まって7-7の同点。

尚も南ア陣に陣取るフランス、今度は15分の南アの反則でペナルティゴール。しかしこれは決まらず。その後もフランスに押され気味な南アですが、相手の反則からまたもトライを狙います。17分、デアレンデ選手のトライ。コンバージョンは決まらず、しかし7-12。さらにプレッシャーをかけるフランス。

21分、先ほどと同じような場所にフランスのモーバカ選手のトライ。しかしコンバージョンを蹴ろうとするラモス選手に、南アのコルビ選手が猛チャージでボールを蹴らせません。そのコルビ選手は互いの攻防が続く中、相手ボールを拾った味方からボールを受け、フランスのインゴールへと走って12-17。そして今度はリボック選手がコンバージョンを決めて、これで12-19。

負けじとフランスも30分に再びバイユ選手がトライ。19-19の同点。後半終了間際、ボールを持ったフランスの選手に、南アのエツベス選手の危険なプレイという判断で、バンカーシステムによる判定(最終的にイエローカード)です。これでペナルティを得たフランスはPGを決め、22-19でハーフタイム。後半。人数で優るフランスが攻め立てるものの、何とかしのぐ南ア。

その南アは4分にデクラーク、ポラード、スナイマンといった選手が登場します。フランスの攻めをかわす南ア、そしてフランスにペナルティ。必死に攻めるフランスですが、南アがことごとくそれを跳ね返します。後半9分、イエローの判定となっていたエツベス選手が戻ります。これで南アも15人、両者のすさまじい攻防。相手陣でのプレイが多いフランス、南アの反則により13分にPG。25-19。

南アもいい攻めを見せるものの、反則でフランスボール。20分、HIA(頭部外傷チェック)でデュトイ選手と交代していたフェルミューレン選手が戻ります。フランス陣奥まで攻め込みながら、なかなかいいプレイができず自陣に下がった南ア。しかしマイボールスクラムから展開して、26分にエツベス選手のトライ。南アはこれが後半初得点となります。25-26と1点リードの南ア。さらにフランスの反則を誘って、ポラード選手のPG。

後半30分。またしても怒涛の如く南ア陣に攻め入ったフランスが、今度はペナルティを得ます。これで28-29。しかし南アも負けじとコルビ選手のドロップゴール。これは外れるものの、フランスゴール近くで攻撃を仕掛ける南ア。ところが今度はフランスがマイボールで一気に相手陣へ。南アは相手ボールをターンオーバーし、キープし続けます。

そして終盤。フランスにボールを渡す形で、相手陣に入った南ア。ボールをつなぎ続けるフランスの選手に、デクラーク選手のタックル。これでボールがこぼれ、そのボールを南アが蹴りだして試合終了。開催国フランスのワールドカップが終わりました。


今までのワールドカップでも、そして今大会でも死闘という言葉が何度も使われていますが、この試合も正にそれにふさわしいでしょう。と言うか前半で既に勝利への執念全開で、もうお腹いっぱいといった感じではありました。

ところで実況で、ベンチにポラード選手がいるのが南アの強さと話していました。つまりこれだけ実力のある選手をベンチ入りさせるなど、よほど余裕があるのだろうというわけで、それも一理はあります。ただこの時のリザーブメンバーがデクラーク、ポラード両選手に加えてフォワードの選手だらけで、恐らく相手にしてみれば、南アがこういう選手をリザーブに入れ、後半出して来ることほど嫌なものはないでしょう。いつもは書かないリザーブメンバーを、上記試合関連記述で私が書いたのはそのためです。

そして実際フォワードが強い、従ってスクラムも強いチームです。何せエツベス選手が退場していた間、南アが7人でスクラムを組んでいたことからも、それが窺えます。ちなみにフランスも、スクラムは決して弱いチームではありません。

それとこれも実況で、フランスは昔はシャンパンラグビーでしたが、今はフィジカルも世界トップというコメントがありました。シャンパンラグビー、シャンパンの泡のように選手が次々と展開してトライを奪う、フランス代表のバックスを走らせるプレイのことです。しかしバックスが展開しているからと言って、フォワードが弱いわけではなく、寧ろフォワードが強いからこそボールを奪い、パス回しができるわけなのですが…。無論フィジカル面での強化は、年々進化してはいますが。あとかつてはシャンパンは代表のプレイで、国内のクラブはモールを押しまくる泥臭いプレイをしていたとも言われています。

ところで解説の大野均氏が、ロックのフォワード出身などと訊かれていました。これ、「フォワードのロック」ではないかと思うのですが…。ロックはスクラム第2列のポジションであり、スクラムを組む選手すべてがフォワードであるため、フォワードの方が、カテゴリとしては上位のはずですから。

今回は実況への突っ込みが多めになりました。あと南ア、準々決勝で開催国を破るのは前大会と同じですね。開催国の強さに、多少差があるにはありましたが。

飲み物-バーのビール
[ 2023/10/20 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-3(プールCの劇的勝者、劇的勝利を逃す)

ワールドカップ関連です。
イングランドとフィジーの試合です。

ボールを巡って互いにせめぎ合うイングランドとフィジーですが、双方なかなか得点チャンスを作ることができません。そして10分にフィジーの反則で、イングランドの主将、ファレル選手がペナルティーゴールでの先制、これで3-0。

さらにイングランドは相手陣深くでモールで攻め込み、それから展開してトゥイランギ選手のトライ。コンバージョンは失敗ながらこれで8-0。一方フィジーも、イングランドのオフサイドでPGのチャンス、これが入れば5点差ですが、残念ながらはずれます。

その後フィジーのボールをインターセプトしたイングランドですが、ノーバインドタックル(相手をつかまない、体当たりのようなタックル)で下げられてしまいます。これで再びのPGチャンスを得たフィジー、今度は成功で8-3。しかし22分、今度はイングランドのマーチャント選手のトライ。そしてフィジーのハボシ選手が、イングランドのスミス選手にヘッドコンタクトでバンカー判定となります。

スコアは15-3、そして1人少ないフィジー。イングランド陣内でPGのチャンスもこれは決まらず。しかしその後フィジーはイングランドのゴール前に攻め込み、ディフェンスの穴を見つけてマタ選手がトライ。コンバージョンも決まって15-10。ここでバンカーシステムによりジャッジ中だったハボシ選手、イエローで試合に戻れることが決定。

フィジーは1人少ないハンディを感じさせず、自陣に攻め込むイングランド相手のディフェンスでスタンドを湧かせます。しかし32分、同じ反則をフィジーが2回したことにより、イングランドにPG。18-10、ここでハボシ選手が復帰。そして36分、イングランドにまたPG。21-10。フィジーも粘るものの、反則でイングランドに攻め込まれ、何とかしのぎます。ここでハーフタイム。

後半。イングランドと競り合うフィジー。イングランドは本来の、キック主体のプレイに戻している感があります。双方攻めあぐねており、フィジーに反則でイングランドボールのラインアウト。しかしモールで攻め込むもトライならず。後半9分、イングランドは攻め込むフィジーからボールを取り戻し、相手陣でマイボールラインアウトとします。

その後、フィジーはボールを取り返すもののオフサイドの反則。イングランドはPGを得て3点で24-10、これが後半最初の得点となりました。フィジーも攻めるもののなかなかチャンスを作れません。イングランドはフィジーの反則でまたもPG、しかしこれはボールが届きませんでした。

後半19分、多少乱闘気味の両チーム。勢いづくフィジーはミスを重ねつつも相手陣に入り、23分にラバイ選手のトライ。24-17でこれで7点差。そして25分にはまたもフィジーのPG。しかしこれは入りません。いささか混沌とした状況の中から、攻撃を試みるフィジーは27分、うまいパスつなぎで、最終的にボティトゥ選手のトライで24-24の同点とします。

追加点を狙うイングランドに対して、懸命のディフェンスのフィジー。後半31分、イングランドのドロップゴール(DG)で24-27。攻めたいフィジーですが、イングランドに自陣に入られ、そしてゴール前で反則したため、イングランドはPGのチャンスです。正面から決めて24-30。

終盤、フィジーボールのスクラム。1トライとコンバージョンでフィジーの勝利で、イングランドの反則利用で前進したいものの、そのフィジーに痛恨のペナルティ。これでボールを得たイングランドが、タッチに蹴出して準決勝行きを決めました。


まずNHKの中継ですが、国歌演奏が丸々カットされていました。やはり選手の入場→国歌演奏→そしてこの場合はフィジーのウォークライ「シビ」と行くべきでしょう。かろうじてシビのシーンは中継されましたが。

そしてこれまでも書いて来たように、スタンドではかつての代表選手が観戦していることも珍しくありません。今回は「ウィルコ」、ジョニー・ウィルキンソン氏が来ていましたが、かつてのイングランドのキッカーで、蹴る前にゴルフのバンカーショットのようなポーズを取るのが特徴でした。しかしこの試合、角度にもよるのか意外にゴールキックの失敗が見られました。

それと後半、フィジーの選手が勢い余ってベンチの方に突っ込み、ボールパーソンの女性にぶつかってしまうシーンがありました。かつてはボールボーイと呼ばれていた人たちですが、今はボーイのみならず、様々な人々がこの役目を果たしています。

イングランドのDG。元々キック主体のイングランドでは、これが出ても不思議ではないなとは思いました。アルゼンチンなどもキックが多いチームで、このプレイで得点することも珍しくありません。それを考えれば、レメキ選手がアルゼンチン戦で見せたあのゴールは、相手のお株を奪う意図があってのことでしょうね。

そしてフィジーは、この試合では赤と黒のセカンドジャージーを着ていました。日本との試合でも着ていましたが、あの色遣いは、かなりのインパクトがあります。


それから日本代表の次期ヘッドコーチ関連で少し。現在ワイルドナイツのHCである、ロビー・ディーンズ氏を予想する声もありますが、ここに来てNZのディフェンスコーチ、スコット・マクラウド氏の名前が挙がっているようです。

ラグビー日本代表次期HC マクラウド氏が最終候補に浮上 W杯4強入りのNZ代表コーチ

スーパーラグビーのハイランダーズで、ジョセフ氏やブラウニーことトニー・ブラウン氏と同時期のコーチング経験もあり、再度ブラウニーとタッグを組むことも考えられます。(実際ブラウン氏の去就はまだはっきりしていないらしい)尚記事中にはエディー・ジョーンズ氏の名前もあるようですが、本人がこれを否定しており、また過去にコーチを経験した人を再度選ぶべきかとは思います。尚もう1人の候補、フラン・ルディケ氏は南ア出身、スピアーズの現役HCです。


飲み物-マグに注がれたビール
[ 2023/10/19 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-2(遥かなるベスト4)

ワールドカップ関連です。
NZとアイルランドの試合です。


2019年大会の準々決勝と同じ顔合わせのこのカード。試合前。NZ(オールブラックス)のウォークライにアイルランド代表は、2つの円を作って「8」の字を表し、これに対抗します。

前半6分、アイルランドのペナルティでNZはペナルティゴール(PG)で先制、0-3。しかしその3分後、NZの反則で相手陣深く攻め込むアイルランド。しかしアイルランドはNZのディフェンスに阻まれ、なかなか得点に結びつけることができません。

さらにNZはPGを得て0-6。さらにターンオーバーでアイルランドのボールを奪い、その後も自陣からボールを展開したNZは、19分にボーデン・バレット選手からファインガアヌク選手に渡って、相手ディフェンスが揃わない隙をついてインゴールへ。両チーム初のトライとなります。

コンバージョンも決まって0-13。しかし対するアイルランドも、21分にPGで3点を返します。アイルランドは相手陣に入りながらもなかなか防御を崩せずにいたものの、26分にバンディー・アキ選手が飛び込んでトライ。これで10-18。しかしながらNZも、33分に相手ディフェンスの隙を突いてサヴェア選手がトライ、アイルランドを突き放しにかかりますが、残念ながらコンバージョンは決まらず、10-18。

しかしながら36分、NZのアーロン・スミス選手が10分間の退場で、1人少ない状態のNZに対し、アイルランドはNZゴール間際に攻め込んでギブソン=パーク選手のトライとなります。コンバージョンも決まって大喜びのアイルランドファン。そしてハーフタイム。

後半、NZとアイルランドのボールの争奪戦。ボールを奪ったアイルランドはそのままNZゴールへ迫るもののノックオン。ピンチを何とか脱したNZ、尚も攻めるアイルランド。アイルランドはダン・シーハン選手がトライかと思いきや、ボールが逸れて届かずじまい。

ここで一時退場のスミス選手が戻り、15対15に戻ります。後半12分、NZはマイボールラインアウトからの展開で、ウィル・ジョーダン選手がそのままトライ。コンバージョンが決まって17-25。

アイルランドもこのままでは終われず、何とか攻め込み、反則を得てPGを狙います。しかしキックの名手セクストン選手、これは決まらず。その後もアイルランドはトライを狙い続け、インゴール間際でのNZの反則で、マイボールラインアウト。後半24分にさらに押し込んだところで、認定トライの判定です。これによりアイルランドは7点が入り、その差は1点差となります。

しかもNZはフッカーのテイラー選手にイエローカード。その後NZはPGを得るも、ジョーディー・バレット選手がはずすというピンチが続きますが、その後再び得たチャンスで今度は決めて来ます。これで24-28。後半30分、NZの反則でまたもマイボールラインアウトを得たアイルランドは、モールで押し込むもののこれは決まらず。

攻めるアイルランドと守るNZ。マイボールを得たアイルランドは、攻めようという意図は見えるものの、そして前進するものの、「黒い壁」の圧が強くチャンスを作れません。そして痛恨の反則。大喜びのNZリザーブ。今大会こそは4強をと思っていたアイルランド、その思いはセクストン選手が去った後のチームに託されることになります。


ワールドカップが始まった時点で、世界ランキング1位のアイルランド。今回は「脱・ベスト8」の気概を持って臨んだものの、結局その壁を破ることはできませんでした。ちなみにNZのウォークライの時に8の字を書いたのは、2016年に急逝した元代表のナンバー8、アンソニー・フォーリー氏を偲んでのもので、フォーリー氏が亡くなったのは、この試合が行われたパリでした。ちなみに元日本代表主将・監督の平尾誠二氏も同じ2016年10月に他界しています。

オールブラックスのハカと対峙したアイルランドが『8』の字を描いた理由
(ラグビーリパブリック)

しかしなかなかシビアな一戦でした。オールブラックスが絡んでいることもありますが、1つ前のアルゼンチンとウェールズの試合が牧歌的に見えてしまうほど、プレッシャーが大きな試合と言ってもいいでしょう。アイルランドの4強入りへの思いももちろんありましたが、NZの優勝奪還への気持ちもそれを上回るものがあったといえそうです。

何せNZでは、ラグビー代表であるオールブラックスは勝って当たり前とされています。もっと言えば、勝つことを義務付けられている国でもあり、ワールドカップでの成績が、国政選挙に影響しかねない国でもあります。無論アイルランドもかつてNZに勝ったことはありますが、通常のテストマッチと、ワールドカップではまた重みが違って来るわけです。

一方のアイルランドは、1999年大会では決勝トーナメント入りが変則的で、その時予選敗退をしており、また2007年大会も同様でしたが、それ以外はすべてベスト8にとどまっています。ベスト8で厳しい相手に当たるということももちろんあるわけで、今回NZでなくフランスと当たっていれば、またどうなったかわかりません。

それと4点差というのはやはり微妙ですね。PGで覆せないため、トライを狙わなければならない点差ですから。

それから認定トライについて。後半24分の認定トライは、アイルランドがモールでNZインゴールに押し込んだところ、NZの選手に反則が認められたためのものでした。つまりその反則がなければトライになっていたということで、認定トライとかペナルティトライと呼ばれています。この場合コンバージョン込みで7点が自動的に与えられます。

しかし、ダミアン・マッケンジー選手のプレイをこの試合で見たかったですね。あと代表OBのスタンド観戦について、先日も書いていますが、この試合ではやはりリッチー・マコウ氏の姿がスタンドにありました。初めてチームを率いた2007年はベスト8止まりだったものの、2011年と2015年に、キャプテンとしてチームを優勝に導いた人物です。

飲み物-ギネススタウト
[ 2023/10/17 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ中継・配信スケジュールその7

4強が出そろって、いよいよ準決勝です。勝てば決勝進出、負けると3位決定戦の2試合、中継・配信日程(日本時間)は以下の通りです。

10月21日
アルゼンチンVSNZ
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ

10月22日
イングランドVS南ア
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時45分 NHK総合、NHKBS4K

そして決勝トーナメントということもあり、試合結果を付記しておきます。
(赤文字勝利チーム)

アルゼンチン 29 - 17 ウェールズ
アイルランド 24 - 28 NZ
イングランド 30 - 24 フィジー
フランス 28 - 29 南ア

それから画像(サムネ)です。4強の選手たち。そして、これは先日触れましたが、予選リーグで最も反則が少なかったチームベスト5です。


FireShot Capture 488 - Rugby World Cup(@rugbyworldcup)さん _ Twitter - twitter2 FireShot Capture 487 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「A disciplined approach at #RWC2023 ⛔ #GameC_ - twitter2


あとNHKBS1で再放送をやっていますので、詳しくはこちらをご覧ください。

[ 2023/10/16 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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