fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  ラグビー

ラグビーワールドカップ個人的予想

もうリーグワンも閉幕し、これからは代表強化試合とワールドカップとなります。と言うか、あと3か月ちょっとでワールドカップは本番を迎えることもあり、今回日本はどのくらいまで行くべきか、ちょっと予想してみたいと思います。

前回は日本は初のベスト8入りを果たしました。無論これは自国開催で、リーグ戦では南半球の強豪と当たることもなかったというのも幸いしています。その代わり別のプールで南アとNZがぶつかり、南アが負けるという波乱がありました。

しかもリーグ戦で負けたチームは優勝しないというジンクスがあったにもかかわらず、その南アが優勝したという、その意味でも画期的な大会でした。

そして今回はフランスで行われる大会であり、リーグ戦の相手は以下のようになっています。

チリ
イングランド
サモア
アルゼンチン

チリとサモアに勝つというのは最低条件としても、イングランドとアルゼンチン、どちらかに勝たないとベスト8には進むことができません。この2チームはやはりなかなか手ごわいです。しかもサモアもどう出てくるかわからないのです。

チリに関しては、全く未知と言うほかはありません。無論代表スタッフは情報分析をして、対策を練ってはいるでしょうが、フランスでの大会でもあり、その意味でも4年前に比べて、当然いくらかのハンディはあるでしょう。

個人的に、今回もベスト8に入れば私としてはよしとしています。無論代表首脳陣が目指すベスト4進出は期待していますが、イングランドかアルゼンチン、このどちらかに勝つだけでも、それなりの意味はあると思います。無論勝ち点も大きな意味を持って来ますので、負けても4トライ以上、ファイナルスコアは7点差以内はきっちり確保したいものです。

このリーグ戦に関して、三重ホンダヒート所属で、アルゼンチン代表のキャプテンを務めた経験があるパブロ・マテーラ選手は、日本とアルゼンチンが、イングランドを破ってベスト8入りすると語っています。

アルゼンチン代表元主将のNO8マテーラ「アルゼンチンと日本が8強に行く」…W杯フランス大会まで100日
(スポーツ報知)

それと気になるのが、やはり新型コロナウイルス対策です。この大会ではバブル式が採られるのでしょうか。外国で変異株が広まっていたりもしましたし、また日本でも5月以降いくらか増加傾向(特に沖縄で増加)にあるようで、油断はできません。


飲み物-テーブルの上のスタウト
スポンサーサイト



[ 2023/06/02 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ラグビー黒書 145点を忘れるな』の中尾氏コラムについて-3

最近ちょっと書いていなかった『ラグビー黒書』関連です。この中尾氏のコラムでは、どう考えても、他者を誹謗しているようにしか見えない表現を使用していることは、前にも書いています。「コウベ真理教」などはその最たるものですが、こういうのもあります。

連日のカジノ通いだって、だれにも相手にされない孤独なソンシの夜な夜なのテレフォン攻撃から逃げるためだったという見方(ジョーク)だって成り立つわけです。

この「カジノ通い」ですが、南アの治安の問題からして、なかなか外出する機会がなく、一部の選手が繰り出していたという話は見聞きしたことがあります。しかしそれをはっきり伝えた記事は、残念ながら見聞きしたことがありません。そのように言われていたということ、そして平尾氏もその1人だったというのはわかっています。これは後で平尾氏自身もそれに言及したというのを、ある書物で読んだことがあります。

しかし、この書き方はないだろうなと思います。ここで「ソンシ」というのは、その少し前のページで「スモール・ブッシュ」と書いていた、当時の代表監督小藪氏のことと思われますが、表現方法が色々変わりますね。その方法のいずれもが、これは如何なものかと思われますが。

そしてブルームフォンティン(1995年大会の日本の合宿地そして3試合を戦った都市、南アの司法上の首都)ではこういうことがあったと書かれています。

「それは白井さん(当時の白井協会専務理事で強化委員長)にきいて」
「平尾が決めたことだ」
「ボクはアドヴァイスしただけです」
三日間の間で、こんな責任のなすり合いが毎日あったといいます。それは、初戦のメンバー選考の時に顕在化しました。吉田義人、田倉政憲をはずすという不可解な人選は、結局のところ責任者が曖昧なまま行われました。

吉田選手(左ウィング、1991年大会ではアイルランド戦でのトライを評価された)、田倉選手(プロップ)外しに関しては他に大友信彦氏も書いていて、こちらの方がことの経緯がわかるようになっています。無論この2名を強豪ウェールズ相手に外した理由については疑問が残るところです。その一方で、
「毎日あったといいます」
とは、無論本人が取材したわけではなく、他の誰かからの伝聞と言っていいし、実際このような会話があったのかどうかの裏付けももちろん不明です。

しかも中尾氏は、このコラムの最初の方で、この95年大会の中継局をめぐってひと悶着あったといった意味のことを書いており、しかもそちらの方では

という、というの繰り返しでお分かりのように、この話はすべて複数の民放関係者経由の伝聞の伝聞で成り立っています。

となっています。ならば、前出「毎日あったといいます」も、現地で取材した記者からの伝聞ですとでも書いておけばいいのですが、なぜかそうなっていません。

それとこのコラム、タイトルは
「どうして誰も惨敗の責任を取らなかったのか?」
となっていますが、実際のところ平尾氏の、主にキャリアに関する文章がその大部分を占めています。最終的には平尾氏がモラトリアム体質、傍観者であるといったことが、いくらか揶揄を込めて書かれており、そしてこう締めくくられています。

平尾誠二の後半生は、もう決まりました。145点の烙印、汚名をすすぐ。これしかありません。これまで、ラグビー・フットボールから受けた恩恵ーそんなものはない。個人的なフィフティ・フィフティの関係なのだから、他人にとやかく言われる筋合ではないと、この期に及んで反論するかも知れないが-を、少しずつ還元するしかありません。が、その前に、ファンに対して潔く謝罪すべきでしょう。次いで、宿題-松尾・釜石に何故勝てなかったのか―を解くことです。

95年ワールドカップでの惨敗とその責任について書くのはいいのですが、中尾氏の場合どうも枝葉にこだわるようなところがあります。

しかも
「145点の烙印、汚名をすすぐ」
などと、まるで今後の代表強化責任者就任を期待するような発言をしながら、いざ監督に就任すると、監督制度の批判者だった平尾氏が監督とは皮肉だといったことを書いたりしています。そもそも「恩恵を少しずつ還元する」「何故(同志社が)釜石に勝てなかったのかを解く」というのは、具体的にどういうことを望んでいるのでしょうか。

そして、

一番の特急戦犯のスモール・ブッシュには、今後ラグビー場で見かけたら、皆で後ろ指をさしてヒソヒソ話の種として末永く、語り継ぎたいと思います。あたかもトウィッケナムにおける前列の観客―レフェリーが反則を見逃すと立ち上がって反則のあった地点をずっと指差して、いやがらせをする―のごとく、ブラック・ユーモアの毒をたっぷり味あわせてあげたいと思います。

嫌な人ですね(苦笑)。トウィッケナムの観客の場合は、それがかの国のラグビー文化の一部として根付いているとも思われますが、日本の場合、こういう形でいわば個人攻撃をするのが、文化として根付いているか疑問です。要は中尾氏が「ファンにやってほしいこと」でしょう。

しかし、これも前の投稿に書いていますが、この当時の代表を「サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち」「人間の屑」呼ばわりする一方で、このようなことを書くのもどうかと思いますね。


飲み物-パブのビール1
[ 2023/05/27 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

代表候補発表と日本協会の戦略計画そしてリーグワン

ラグビー関連情報です。
ワールドカップに向けての合宿に参加する代表候補が発表されました。

日本代表及び日本代表候補 合宿参加メンバーのお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

その次にこういう話題を持ってくるのも何ですが、同じサイトに
「JAPAN RUGBY 中期戦略計画 2021-2024」
というページがあります。


このページの下の方に、前中期計画レビューとあります。一応サムネイル画像(クリックで拡大可能)を置いておきます。

前中期計画レビュー

ここで気になるのが、

日本代表のブランディングや運営面のスタンダード向上による代表戦の集客向上、スーパーラグビーを活用した代表強化、RWC2019開催地と連携したレガシーの創出、小学校でのタグラグビー授業やカジュアルラグビーを活用した参画者の拡大などは、戦略に基づき各担当部門が推進することにより、成果を残すことができた。

とあることです。
集客向上や参画者の拡大で「成果を残す」と言うのであれば、それを裏付けるデータが必要になるかと思われます。一応数字はその下のPDFにあるようですが、わざわざPDFファイルをクリックさせずとも、このページで当初の予定は何名、そして実際にはどれだけの人数が集まった、ゆえに目的は達成されたくらい書けるのではないでしょうか。

また代表強化でスーパーラグビーを活用した(と言うか、スーパーラグビーに参加することで代表強化を図ろうとした)とかレガシーの創出などは、何をもって「成果を残す」と言い切れるのかこれも不明。そもそもスーパーラグビーと代表強化の因果関係が明記されていません。

またレガシーの創出などという書き方より、開催地にワールドカップ開催の実績を残すことができ、これは今後のラグビー拠点拡大に大きく貢献するとか、そういう書き方ではいけなかったのでしょうか。それ以外の部分に関しても、何か具体性を欠いているように見えます。

あとこのPDFファイルが、言っては何ですがどうにも素人臭いのですね。リーグワンの公式サイトにいくらか通じるものがあります。フォントなども、もうちょっと考えられていいかと思います。

それと先日の投稿で、珍しく中尾氏をほめた件について。実は私はなぜかここの箇所を記憶しており、確か中尾氏は協会の支出をチェックしていて、コピー機とかPCなど頻繁にモデルチェンジが行われる物を、リースでなく購入していると書いています-2000年前後の自著または狂会本で、これもちょっと探してみる必要があるでしょう。

しかしこれが事実なら、ちょっと協会の金銭感覚に疑問符を付けざるを得ません。無論20年以上前のことであり、今は違うと思いたいです。一方でリーグワンで公共のスタジアムを交渉して使うのではなく、自前で建てる計画なのはこれも先日書きましたが、よほどそれによる収益が見込めるということなのでしょうか。

イベントや試合、そしてスタジアムのためにお金を使うのはいいのですが、何だかあれもこれもやりたがっているようにも見えます。何年か経ってやはり背伸びし過ぎていたとか、あるいはあの時のツケが今に回って来ているとか、そのようなことを言われずに済むようにしてほしいものです。何よりもそれと並行して、リーグワンの在り方そのものを再検討する、場合によっては、再編するという手段が取られてもいいかとは思うのですが。


飲み物-マグとビール
[ 2023/05/25 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワンが今後考えるべきこと

リーグワンのサイトのトップが、やっと先日の決勝の画像、正しくは初Vを喜ぶスピアーズの画像になりました。土曜日に試合があったのだから、せめて月曜日にはアップしてほしかったとは思いますが…。

一方で、リーグワン2022-23アワード受賞者の発表も行われています。

(リーグワン公式サイト)

ところでリーグワンの東海林専務理事ですが、

クロスボーダーマッチ(リーグワン上位クラブと海外の強豪の対戦)は来シーズン実施
24-25シーズンから試合数増加、カップ戦創設
新スタジアムの建設
複数のチームが新規参入

と語っているようです。

個人的にリーグワンの運営で疑問に思うのが、リーグ側の発信が少ないという点です。今回もこのような構想があるのなら、折に触れて(話せる範囲だけでいいので)、話してほしいと思います。あとその前に、今のリーグで改善するべき点もまだあるかと思うのですが。

実際華やかな話題を持ち出すのは、話題性という点でもプラスではありますし、広告代理店やスポンサーもうまく動いてくれているのだなとは思います。しかし改善すべき点を明確にして今後どうして行くか、それを報道陣の前で話すのも運営側の役割ではあるでしょう。

あと新スタジアムというのは、チーム本拠地となるスタジアムのことらしいのですが、どこのクラブがどこに建設したいのかは、無論まだはっきりしていません。以前、サンゴリアスが作るということだけは聞いていましたが、しかしこれ、自治体の物を利用するという方法もあるかとは思います。

それに関して思い出すのが、以前中尾氏が著書で、協会はリースできる物をわざわざ購入していると書いていたことです。確かこれは資料を基にしていましたが、あれはGJだったと思うし、今回も、何となくそのことが脳裏をかすめました。それとカップ戦は、確か昨シーズン、来シーズン(つまり22-23シーズン)かその次から実施するという話を目にしたように思いますが、あれは勘違いだったのでしょうか。

それからこれは以前も書いていますが、新規参入チームはいいでしょう。しかしそれだとリーグワンのクラブ数が、場合によっては特定の地域にのみ増えるかと思われます。そのことをリーグ側はどう考えているのでしょう。

またラグビーの場合、所謂ライト層のファンがいないという意見を目にしたこともがあります。つまりファンになったら、ラグビー界の価値観で染め上げられてしまいがちで、それで引いてしまう人もいたようだし、あまりラグビーの凄さのみを語るのは、かえってよくないということですね。それでなくてもコアのファンが多数を占めるスポーツである以上、集客に関しては、この点も考える必要がありそうです。

飲み物-ブロンドのエール
[ 2023/05/24 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

2022-23リーグワンプレイオフ結果とリーグが反省すべき点

リーグワンD1プレイオフ、決勝と3位決定戦の結果です。
(赤文字勝利チーム)

決勝
埼玉ワイルドナイツ 15 - 17 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

3位決定戦
横浜キヤノンイーグルス 26 - 20 東京サンゴリアス

スピアーズは悲願の初Ⅴ、おめでとうございます。今シーズンの好調さが最後の最後で実を結びましたね。

ところでこのプレイオフについてですが、2つの点について、改めて書いておきたいと思います。

まず準決勝が2試合とも秩父宮で行われていますが、ワールドナイツとサンゴリアスの試合は、順位が上であるワイルドナイツのホーム、熊谷で行われてしかるべきだったでしょう。それでなくても秩父宮の使用頻度が多いとファンからの声も出ています。リーグワンはファンと共にを謳っていますが、こういう場合のファンの声はきちんと今後に活かされるのでしょうか。

それからTV中継です。こういった試合は普段ラグビーに関心があまりなく、従ってJSPORTSにも加入していない人に、ラグビーをアピールするべき好機でもあります。その意味でも地上波なり民放BSなりで放送されるべきで、一部の試合は確かにそうでした。しかしその一方で、

準決勝のワイルドナイツとイーグルスの試合は、日テレ(関東ローカル)とJSPORTSのみ
3位決定戦はJSPORTSのみ

これはないのではないでしょうか。
日テレ系列で放送するなら全国規模にする、それが不可能ならBS日テレにするかのどちらかでしょうし、まだ3位決定戦が金曜日のゴールデンタイムだからと言って、JSPORTSでしか中継されないというのもおかしな話です。せっかくのイーグルスの試合を目にできなかった人もいるわけで、リーグ側は今後これについて考えるべきでしょうね。

ちなみに2022シーズンですが、この時は

準決勝は花園と秩父宮それぞれのラグビー場で行われている
花園で行われた試合(サンゴリアスーブレイブルーパス)のみが関東ローカルのみの中継
3位決定戦は決勝に先立って行われ、BS日テレで中継。決勝は日テレ全国ネットでの中継

ではありますが、寧ろこちらの方が、まだ理想に近いような印象を受けるのですが。しかしなぜせっかくのプレイオフをすべて全国ネットで中継しないのか、やはり疑問ではあります。

飲み物-ギネススタウト
[ 2023/05/21 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ラグビー黒書 145点を忘れるな』の中尾氏コラムについて-2

『ラグビー黒書』関連その2です。
中尾氏が、の1995年ワールドカップに参加した、ラグビー関係者の一部を符牒で記す、サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち、あるいは人間の屑である戦犯たちを、今後は眼の汚れ、筆の汚れとして一切実名を記さないなどと書いていることは、2つ前の『黒書』関連投稿でお伝えしています。このような書き方自体どうかとは思いますが、その符牒で表す人物として

スモール・ブッシュ
宿(ふつか)酔いのウイング
ヤス

の3名を挙げています。スモール・ブッシュとは当時代表監督小藪修氏のことで、宿酔いのウイングとは、その当時神戸製鋼に在籍していた増保輝則氏のことです。そしてヤスとは、サンスポの記者を指しているようで、中尾氏曰く
「見当違いなラグビー記事と大本営発表を垂れ流して紙面を汚し続ける」
のだそうです。小藪氏に対しては、
「今日の惨敗を想像できないほどの精神遅滞にあったが、責任能力を問えないほどではない」
そして増保選手に対しては
「腹の出たウイングとも、スモーキン・ウインガーとも言う。いかに少ないトレーニングで沢山のトライをとるかというテーマをライフ・ワークとしている」

そして中尾氏の場合、例によって例の如くと言うべきなのでしょうか、小藪氏関連で
「精神遅滞にあった」、またはその前の記述にありますが
「辞任要請をうけながら監督の肩書を守り通した”我慢”の男」
「監督期間後半はスケープ・ゴートとしての役割を期待されながら、その自覚がなく薄ら笑いでごまかし、それを見た南アでの日本代表のボディガードが、「あいつを解雇(ポア)しろ」と叫んだ」
「我慢」は小藪氏の座右の銘だったようですが、何か揶揄している感は否定できません。しかしこの「ポア」、こういうのもやけに某カルト教団になぞらえたがっていますね。

そして増保選手。実際この人は当時かなり太っており、しかも私生活も節制のあるものではなく、リザーブとして代表スコッドに名を連ねていながら、試合の前夜酒を飲んでいたとも伝わっています。但しだからと言って
「サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち」
は如何なものでしょうか。

この大会の代表は、同じ本の大友氏のコラムを見る限りでは、あまり統率が取れていたとは言えませんでした。コーチ陣が注意を与えなかった点、他の選手もそれに言及しなかった点では、コーチ陣も選手も何らかの責任はありそうです。しかしそんな中でも、自分に厳しくあろうとし、たとえばオールブラックス戦でトライを挙げた選手もいたわけです。

チームの問題点に目を瞑っていたのは責められるべきですが、劣勢の試合で2トライ挙げたまでをも無視してサイテー呼ばわりされたのでは、当該選手は浮かばれないでしょう。しかしもしこれが海外強豪国であれば、当該選手はマスコミにチームのことをリークしたのではないかと思います。ちなみに増保選手はその後体を絞り込み、この当時のことを「慢心していた」と振り返っています。

尚中尾氏によれば、その他にもシギーとかゼンジーとか何名かいるとあります。シギーとは当時日本協会会長だった今野滋氏、ゼンジーとは専務理事だった白井善三郎氏のことです。(個人的には、ゼンジーといえば昨年の大河の『善児』を思い出すようになっています)

しかしなぜ中尾氏は、こういう符牒で呼びたがるのでしょうか。「サイテー」だから、「眼の汚れ、筆の汚れとして一切実名を記さない」というのだけが理由ではなさそうです。寧ろ、同人用語あるいは隠語に近いものがあると思われます。

この狂会本が、最終的にラグビーオヤジの同人誌的な存在になったと私は書いていますが、要はこういう符牒に隠された意味を知っている自分たちは目利きであるといった、一種の連帯感と呼ぶべきなのかも知れません。内集団バイアス(所謂身内びいき)に似たものもありますし、正直言ってどこかイキった、中二病的な印象をも与えます。

飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/05/21 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ラグビー黒書 145点を忘れるな』の中尾氏コラムについて-1

では『ラグビー黒書』に行きたいと思います。

まず中尾氏のコラムに出て来る、過激なというか相手をディスっていると思われる表現について。一部の表現に関して、つまり特定人物は実名でなく符牒で表記するというのは、前回の「黒書」関係でも書いています。たとえばこんな具合です。

一方では、能力がありながら責任を引き受けず、ひたすらええ格好しいですませている人間がいます。言わずと知れたあの人です。
今やラグビー界の上祐-この場合、スモール・ブッシュはソンシ(損師、損に傍点)となる-とも言われ、心あるラグビー・ファンをガッカリさせたええ格好しいの男、平尾誠二のことです。

とあり、さらにこれに関してええっと思ったファンはその存在自体が犯罪であり、

そう、あのオウム一般信者と同列の存在なのです。

とまで書かれています。ファンの見方など様々だと思うのですが、それをここまで断罪しているわけですね。
そしてその後に、わざわざ「コウベ真理教」なる小見出しがあり、

コウベ真理教において、平尾は尊師でありグル(導師)であるという役割を、表面的には嫌がることなく、立派に果たしているようにも見えます。

ともあります。要は神戸製鋼では指導的立場(但しこの当時、平尾氏は指導者でなく選手)だから、日本代表でもそれをやれと言いたいのでしょう。無論中尾氏は、平尾氏が代表監督になればなったで叩いたわけなのですが。

そもそもこのコラム自体が、ワールドカップでの日本代表の敗戦の分析、あるいはその準備の足りなさを指摘したと言うよりは、平尾氏批判、もっと言えば平尾氏叩きにしか見えません。

これは『ジャパン幻のキックオフ』の小藪氏叩きと通じるものがあり、またこの前に平尾氏が臨時コーチとして代表を指導し、選手から信頼をおかれた点には何ら言及していませんでした。またこの後、中尾氏の著書そして狂会本の一部が、何らかの形でやはり平尾氏叩きメインとなった感が少ながらずあります。

そして前の投稿でも書いていますが、ネットなら炎上しかねない表現だなとさえ思います。批判自体はまあいいでしょう。ただ、この年世間を震撼とさせたカルト教団に当時の日本代表を、それも強引(と言っていい)になぞらえている点には首をかしげたくなります。

無論145点に失望したファン、そしてこの記録を叩き出した、オールブラックス戦に平尾氏が出なかったことが不満だったファンもいたと思います。実は、私もこれには失望しました。

しかし中尾氏のこのコラムでは、その点を建設的に論じると言うよりは、最初に非難ありきのもと、過程を追うこともソースを引用することもなく、自分が気に入らない存在としての平尾氏を、攻撃しているようにしか見えません。そしてそれは、中尾氏が絡むそれ以外の記事にも言えることではあるでしょう。

次回も中尾氏が特定の人物を、しかも傍目からは如何なものかと思われるようなやり方で、叩いている点について書きたいと思います。


飲み物-ジョッキのビール
[ 2023/05/19 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワン各ディビジョンの昇格と降格

ラグビー関連で一応中間報告です。

先週で入替戦がすべて終わりました。昇格、または降格するクラブは、残留したクラブの下に赤文字で表示しています。D1はホンダヒート昇格、グリーンロケッツ降格ですが、目下のところ今週末の頂上決戦に注目が集まっていそうです。

そしてD2とD3ですが、来シーズンのD2は昇格、残留そして降格のクラブのすべて本拠地が様々で面白そうです。そして不祥事のためD3に降格した日野レッドドルフィンズは、4月から活動を再開しています。

D1
埼玉ワイルドナイツ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
東京サンゴリアス
横浜キヤノンイーグルス
東芝ブレイブルーパス東京
トヨタヴェルブリッツ
ブラックラムズ東京
静岡ブルーレヴズ
コベルコ神戸スティーラーズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ
花園近鉄ライナーズ
三重ホンダヒート

D2
浦安D-Rocks
豊田自動織機シャトルズ愛知
釜石シーウェイブス
グリーンロケッツ東葛
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
九州電力キューデンヴォルテクス

D3
クリタウォーターガッシュ昭島
スカイアクティブズ広島
中国電力レッドレグリオンズ
清水建設江東ブルーシャークス
日野レッドドルフィンズ


飲み物-バーのビール
[ 2023/05/18 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビー狂会本『ラグビー黒書 145点を忘れるな!』に行く前に

そろそろこの本について書きたいと思います。が、その前に。

久々にざっと目を通したところ、コラムのテーマや執筆の仕方はやはり人それぞれで、中には比較的まともと思われるもの、あるいは今後のアマチュアリズムの終焉(プロを認める、所謂オープン化)に言及したものもありました。

その一方で、やはりこの時の日本代表をかなり叩いたコラムもありました。そして、中尾氏のコラムがその最たるものであることをここで書いておきます。

無論この時の成績、あるいは準備などは、叩かれても仕方がない部分もありました。これは以前『ジャパン幻のキックオフ』関連で書いたように、当時の代表監督小藪氏が、ワールドカップをテストマッチの延長のように理解していたふしがあり、そういう勘違いもまた、このような結果を招いたとも思われます。

さらにこの時第3回を迎えようとするワールドカップは、既に通常のテストマッチとは異なるものとなっていました。尚この当時のテストマッチは、外国に遠征した後、その国の地域代表やユース代表と戦い、正代表とは2試合ほどを行うパターンが一般的でした。

そして当の中尾氏は、自らのコラムでこのように書いています。

ところで、私事ですが、ここで宣言してしまいます。今後すべてのラグビーに関する文章において、ある人物に関しては、まったく個人的な理由から実名を記すことなく符牒で記すことにします。

そしてその理由として、

サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち(中略)ゴミ、あるいはクズ。人間の屑、ラグビー・マンの屑。こういうとき、知恵を絞って表現を工夫する手間が省けていい。これがせめてものなぐさめ。

何が「なぐさめ」なのかいささか不明ですが、最低の記録を作ったからと言って、別に親しくもない相手を、一方的にクズ呼ばわりするのも如何なものかと思います。さらに、

目の汚れ、筆の汚れとして一切実名を記すことをやめようと思います。

令和のネットなら炎上しているのではないかと思います。そして案の定「コウベ真理教」なる言葉を中尾氏が使い出したのもこの時からのようです。要は嫌いな相手を無条件に叩きたくてたまらないのでしょう。

そもそもこの狂会は、中尾氏の言葉ではないのですが、
「より面白いラグビーが見たい、というシンプルかつ深遠な欲求においてのみ結びついている集団」
だったはずです。より面白いラグビーが見たいというのは、とどのつまり、こういう嫌いな相手叩きに徹することなのでしょうか。

そしてこの頃から、狂会本はそれまでとは違う方向へシフトして行ったように思えます。

飲み物-グラスビールと泡
[ 2023/05/16 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワン22-23シーズンプレイオフと入替戦

ラグビー関連情報です。
まずプレイオフの準決勝ですが。
(赤文字勝利チーム)

埼玉ワイルドナイツ 51 - 20 横浜キヤノンイーグルス
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 24 - 18 東京サンゴリアス

ワイルドナイツは後から追い上げ、逆転しています。スピアーズとサンゴリアスは接戦でしたが、何となくではあるものの、今シーズン好調のスピアーズが、決勝に行くのではないかという気はしていました。尚この2試合、いずれも負けた側の選手にレッドカードが出ています。
それから入替戦の第2戦です。

三菱重工相模原ダイナボアーズ 43 - 14 豊田自動織機シャトルズ愛知
(D1-10)              (D2-3)
グリーンロケッツ東葛 12 -13 三重ホンダヒート
(D1-11)         (D2-2)
花園近鉄ライナーズ 56 - 21 浦安D-Rocks
(D1-12)        (D2-1)
クリタウォーターガッシュ昭島  28 - 38 釜石シーウェイブス
(D3-3)              (D2-4)
九州電力キューデンヴォルテクス 12 - 17 清水建設江東ブルーシャークス
(D3-2)              (D2-5)

これにより、2勝のダイナボアーズとライナーズは残留、2勝のホンダヒートが昇格で、2敗のグリーンロケッツが降格となっています。またシーウェイブスは、前回引き分けで今回勝利のため残留。ヴォルテクスは今回は負けたものの、前回は勝ち点5で、今回も7点差以内の負けで勝ち点を合計6としており、今回勝利のブルーシャークスの勝ち点4を上回ること、さらに得失点差の関係もあって昇格を決めました。ブルーシャークスは降格となります。


飲み物-ビールと夜景
[ 2023/05/15 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud