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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『相棒』第11シーズン第16話「シンデレラの靴」

ピエール瀧さんがコカイン所持と使用で逮捕されました。『いだてん』で足袋屋の主人を演じていましたが、今後は当該シーンはカットになるとのこと。いっそ嘉納治五郎が、「こはぜ屋」という足袋屋を作って、陸王を作ってはどうかと思ってしまうのですが…。かなりの作品に出演していただけに、今回出演作品の再放送やネット配信に影響が出そうです。しかしコカイン所持及び使用は立派な犯罪ですし、配信を止めなければかなりのクレームが来るのも事実でしょう。

ところで『相棒』に、スポーツシューズを扱ったエピソードがあります。シーズン11の「シンデレラの靴」ですが、こちらはシューズを作る話ではなく、とある企業の陸上競技部内の確執を巡る話です。

当初その企業、アポロン電機に所属していた麗子が、駅伝中のケガでタスキをつなげず、冷遇されたのを理由にアポロン電機をやめ、その後世界大会で銀メダルを取る快挙を成し遂げます。その後大学で教鞭を執る一方で、社長が変わった古巣アポロン電機から、監督就任の要請を受けます。しかしアポロン電機のコーチの高木はそれに反対します。

その高木が死体となって発見されます。高木は麗子の監督就任に強く反対しており、麗子にも疑いがかかります。特命の2人は捜査を続け、行きつけのスポーツクラブで麗子を見かけた甲斐亨が、ランニング後にマッサージを拒むという、元スポーツ選手らしからぬ麗子の言動を不審に思います。しかも彼女が走ったとされるコースのカメラに彼女の姿がないことから、麗子への疑いがますます疑いが強まることになります。

そんな折、前途有望な陸上選手で女子高生の遥がやっている調整が、アポロンの選手のそれと同じなのに杉下右京は気づきます。遥はアポロン電機のコーチの美枝と交流があり、しかも麗子は監督就任に当たって、遥を入部させる予定でした。遥は麗子と似た過去を持ち、陸上を止めることまで考えていて、麗子に相談もしていました。

しかし麗子の就任を巡って高木と美枝が対立し、高木は冷蔵庫から美枝の選手時代の血液を見せて脅します。それはドーピングをしていたという証拠でした。無論それは美枝の本意ではなく、高木が飲み物に薬を混ぜていたせいでした。美枝は同じ轍を踏ませたくないと、麗子の飲み物を故意にこぼすことで、かろうじて麗子のドーピングを防いだのですが、美枝自身の血液は保存されていたのです。

さらに高木は遥にも、間接的に妨害工作をしていました。ある大会で入賞した彼女を、暴力団関係者と同じ写真に収めたのです。結局美枝は高木をトロフィーで撲殺してしまいます。高木を殺した後、美枝は麗子にこのことを知らせ、麗子は驚いて階段から落ちたため、足をねんざしてしまいます。その後彼女はアリバイ工作を手伝い、高木のメールを偽装します。

その後美枝を一度会社に戻らせてそのメールを見るようにし、彼女が戻った時は高木が生きていたように取り繕います。さらに麗子は同じ時間帯にスポーツクラブに行き、ランニングをしたように見せかけますが、カメラに映像がなかったことからわかるように、実際は走っておらず、しかもねんざを隠すためマッサージを受けていなかったのです。

これに関しては、通勤スタイルのでタクシーに乗っていた麗子がスニーカーを履いており、タクシーを入り口ぎりぎりまで止めていたのを杉下と甲斐が見て、足をねんざしているのではないかと疑っていました。また高木の部屋の冷蔵庫の指紋が拭き取られていたことに、捜査一課も疑問を持ちますが、美枝が血液を持ち出した際に自分の指紋を拭いたためでした。

最終的には美枝が自白することで幕を閉じます。高木は遥への商品授与を暴力団関係者にさせることで、監督となった麗子を潰し、さらに美枝のドーピング疑惑を公表するという、かなり卑劣な手段に出ていたのです。

『陸王』では、企業スポーツを巡るスポーツ用品メーカーの駆け引きが描かれていますが、こちらは刑事ドラマらしく、企業のチーム内部での犯罪となっています。なお最後のシーンで、遥は新しいスポーツシューズを杉下と甲斐から受け取ります。それは麗子からの贈り物でした。

ところで前回と前々回の『相棒』に出演していた浦上晟周さん、『真田丸』で真田大助を演じていましたね。

[ 2019/03/16 22:45 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

ドラえもん&相棒

もうひとつ「お知らせ」があります。11月9日の『ドラえもん』に、劇中劇の形で『相棒』が登場するとの由。無論声の出演はご本人たちで、名セリフも登場するようです。

(テレ朝ポスト)

テレ朝の番宣といった感じでもありますが、面白そうでもあります。尤もアニメ化された2人に興味津々なのですが。しかし『ドラえもん』を観るなど、何年ぶりでしょうか…。
[ 2018/11/02 00:45 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』第11シーズン第9話「森の中」&第10話「猛き祈り」

ざっとですが、シーズン11の第9回「森の中」、第10回「猛き祈り」(実質2回分で1エピ)を観直したので、あらすじを書いておきます。

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非番の日、甲斐亨はキノコ狩りに行った先で瀕死の重傷を負い、病院に収容された。知らせを聞いて病院に駆けつける悦子。通報は公衆電話からのもので、しかも通報者は名を明かさなかった。そして甲斐の手には、女性の髪が絡まっていた。杉下と捜一トリオは、現場に最も近い公衆電話を見つけ、さらにキノコ狩りの場所の近くに、入り口に馬と鹿の浮彫がある、まろく庵という家を見つけて事情を聞きに立ち寄る。

その家の住人たちは身に覚えがなく、甲斐のことも知らない言う。杉下は手洗いに立つふりをして、ある部屋へ忍び込み、中が空洞になった竹筒を発見する。さらにその部屋には、この家のかつての主の写真もあり、ワゴン車には新しい傷があった。今はその人物、伏木田辰也の娘真智子と、それ以外の人物が共同で生活をしていた。その中の最年長者である生方は、来るなら捜査令状を持って来てくれと一喝する。

甲斐は記憶を失っており、杉下や捜査一課の面々も、悦子のこともよくわからないようだった。また父親である甲斐峯秋は、すぐさま病院に駆けつけるふうでもなかった。そんなある日、まろく庵の住人の一人である坂口が、見舞客を装って甲斐の病室に入り込み、彼を殺そうとする。しかし記憶を失った甲斐には、その人物が誰であるかわからず、難を逃れることができた。

まろく庵に捜査が入った。生方、真智子、そしてやはり住人である、長尾恭子の3人は示し合わせ、甲斐が恭子を襲ったため、生方や他の男たちが甲斐を痛めつけたのだと話す。しかし杉下、甲斐がむやみに人を襲うような男ではないことを知っていた。甲斐の言葉にあった鈴の音に、ヒントがあると杉下はにらむ。またまろく庵の住人の男たちは、前科がある者ばかりだった。刑事部長内村と参事官中園は、そ知らぬ顔で彼らに捜査を続けさせる。

峯秋はこの事態を憂える。その後甲斐の記憶はわずかに戻って行った。病室に来たのが坂口であることもわかり、また、自分が襲い掛かった人物が、恭子であることも明らかになる。また、真智子が甲斐を車に乗せて通報したことも明らかになったが、どう考えても真智子だけで甲斐を車に乗せるのは難しかった。恐らくこれは真智子と恭子が2人で乗せて、恭子が後部座席で、甲斐の様子を見ていたと考えられた。

途中甲斐は正気付くが、まだ暴行が続いていると思い、目の前の恭子に反射的に飛びかかった。このせいで恭子の髪が甲斐の手に絡みつき、首を絞めた後が残った。しかしこの騒ぎでハンドルを切り損ねた真智子は、車をぶつけ、そのはずみで甲斐は頭を打って昏倒したのである。しかし、なぜまろく庵の住人たちは、その事実を隠したかったのか。それは甲斐が、彼らの触れられたくない秘密に触れたためだった。

表向きは伏木田辰也はガンで闘病生活を送り、入院せず医師の往診を受け、半年前に死亡して、死亡後は内々で葬儀を済ませたことになっていた。実際、やせ衰えた彼の姿を目にした者もいた。この推理を話す杉下に、それは空想だと生方。そこへ角田が現れ、往診した医師も、葬儀を執り行った葬儀屋や僧もいないことがわかる。実は彼は多くの人々の死を嘆き、即身仏となるべく体から脂肪をそぎ落とし、地中の棺に入って、まだ生きている証に鈴を鳴らしていたのである。

甲斐はキノコ狩りに来て、たまたまその鈴の音を耳にし、空気を送り込む空洞の竹筒を見つけて、不審に思っているところを生方に見られた。まろく庵で彼は、個人としては理解するが、違法行為であると話す。これは杉下も同じことを言った。そして庵の住人たちは、このままではまずいと思い、彼を半殺しの目に遭わせたのである。この件で住人たち全員が、事情聴取を受けることになった。一方甲斐は、順調に回復して行った。

そんな彼の病室を、和服姿の老人が訪れた。その老人は即身仏になった伏木田辰也だった。しかし甲斐はそもそもこの人物に会っておらず、その時まで写真を見たこともなかった。それは幽霊ではないかという杉下。その後杉下が花の里にいると、峯秋がやって来た。息子に取って、これは潮時ではないかと話す峯秋に、杉下は、甲斐が仕事に復帰する意志であることを伝える。

その後例の森を二人が訪れるが、伏木田辰也が入定した場所は甲斐にもわからなかった。探し回る2人の前に真智子が現れ、甲斐に謝罪する。その場所の目印になるような物はすべて外したと真智子。そして、3年3か月後に掘り起こすので、その時にまた会いたいと告げて去って行く。杉下は、恐らくその時まで遺体は見つからないだろうと言った。

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この2つのエピで、伏木田辰也の娘、真智子を演じているのが、『風林火山』の由布姫役の柴本幸さんです。1シーズンに1度は出て来る、山間の村で起こる事件的な内容ですが、なかなかシリアスでもあり、何やら奇々怪々たるものもありました。ところでまろく庵の住人、生方を演じていたのは山本學さんですが、こちらは『直虎』の甚兵衛のような善良そうな人間ではなく、何やら複雑なものを抱えて生きる人物といった雰囲気がありました。

[ 2017/07/04 23:45 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

『相棒』第5シーズン第4話「悪魔への復讐殺人」

先月に直虎と風林火山と相棒、それぞれの作品の高橋一生さんという記事を投稿していますが、これに登場する「悪魔の囁き」の続編です。村木重雄に影響されて人を殺めた、高橋さん演じる安斉直太郎が、今度は自分が殺されるはめになります。

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精神科医、内田美咲の助手として、村木重雄のカウンセリングを行ううちに、彼に感化され、女性を殺しては片方の耳のピアスを奪うという凶行を繰り返していた安斉直太郎が、腹部を鋭利な刃物で刺されて殺害された。この安斉は、杉下と亀山によって逮捕され、精神鑑定の結果、刑事責任能力なしと判断されて不起訴になっていた。

しかしこれに、被害者の遺族をはじめ世間の批判が相次ぎ、安斉は検察によって強制入院させられていた。この事件は、退院が検討され、看護師と共に外出訓練をしていた矢先に起きたものだった。また、付き添いの看護師である堀切真帆も負傷していた。犯人に、外出訓練のことを知らせたのは誰なのか。

被害者の遺族の父親である、末次が警視庁に自首してきたが、証言は何ら体をなさないものだった。しかも看護師の堀切は、犯人の顔は見ていないらしい。末次が堀切から外出訓練のことを聞いたとも考えられるが、堀切と末次の接点がどこにあるのかは不明だった。

杉下と亀山の取り調べは難航する。そんな時2人は、内田美咲と再会する。彼女は、実は末次の治療を担当していたのだった。末次は、娘を殺されて精神面で不安定になり、安斉の人物像を知りたがっていた。内田は、安斉が犯罪に手を染めていたのを見抜けなかった、自身の責任を感じていた。

内田が提出した診療記録により、末次もまた責任能力なしで不起訴処分になりそうだった。しかしこれは、不起訴とすることで、内田が安斉への監督不十分を逃れるための策とも取れた。しかしもし末次が犯人だった場合、だれが情報源であるかが問題だった。2人は、内田が安斉の外出訓練予定を知っていたことを突き止め、彼女が教えたのではないかと問うが、内田は小さく笑っただけだった。

亀山の妻美和子も、この問題を取材しており、ケガが治って京都の実家にいる堀切に会いに行く予定だった。美和子が自分のと一緒に作った弁当を、杉下の隣でほおばっていた亀山が、ふとこのことを洩らし、亀山は杉下と共に京都へ向かうことになった。かつて堀切が勤務していた、関西の病院での訪問看護のリストに、牧百合江の名を2人は見つける。この人物もまた娘の死で精神を病んでいた。

しかも堀切は東京勤務となってからも、しばしば牧に接触していた。その際に、安斉が悔い改め、治療に励んでいることを話した結果、牧が犯行に及んだのだった。牧は再び自殺をはかっていたが、
一命を取り留め、逮捕となった。

その後内田の前に、杉下が姿を現す。そして亀山、堀切もやって来た。堀切は言う。
「安斉さんは優しい人でした」
牧百合江のことを話した時、安斉はできるだけ一緒にいて、一人にしてはいけないと堀切に忠告していた。それは医者としての言葉なのか、加害者としてのそれなのかと問う堀切に、安斉はこう言った。

「医者としての診断なのか、加害者としての言葉なのか、今の僕にはわかりません」

安斉の件で責任を感じ、職を辞そうとする内田に、杉下はこう言う。
「もう二度とこんな事件は起こさない。そういう気持ちで、続けることはできないんですか」

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いきなり刺される安斉。そして、安斉を殺したと自供する末定、実際に手を下した牧もまた精神を病んでおり、最終的には、美和子の精神鑑定に関する記事を、亀山が読むところで終わります。誰が犯人であるかをはっきりさせるというよりは、精神面でのハンディと、精神鑑定の何たるかを前面に押し出したエピソードといえます。
しかしこの中の

「医者としての診断なのか、加害者としての言葉なのか、今の僕にはわかりません」

は、安斉という人物の二面性を表す言葉として、なかなか示唆的でもあります。
一方大河で小野但馬守が、主である直虎を諫める時に

「目付としての忠告なのか、幼馴染としての言葉なのか、今の私にはわからない」

と言ってもおかしくなさそうですし、実際この2人とも、どちらともつかない微妙な立場に立たされているといえます。『直虎』の場合も、結局誰が彼の失脚の糸口を作ることになるのか、はなはだ曖昧模糊としそうです。

[ 2017/05/19 23:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒第7シーズン最終話「特命」

以前書いていましたが、『おんな城主 直虎』井伊直平役の前田吟さんと、新野左馬助役の苅谷俊介さんがゲスト出演している、第7シーズン最終話「特命」についてです。ざっと内容を書いておきます。

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特命にある絵が届けられる。白黒の2色でその絵に描かれたものは、どう見ても殺人場面にしか見えなかった。当時相棒不在だった杉下右京は、単身、その絵の送り主が住む馬頭刈(まずかり)村に出かける。その絵は、彼女の弟で、サヴァン症候群の毅一が描いたものだった。毅一は見たものを写真のいおうに正確に記憶し、それを再現することができた。しかし今まで描いたものは動物ばかりで、人物を描いたことは一度もなかった。

その頃警視庁では、新相棒の神戸尊が出勤していた。彼は、杉下の動きを監視する役目を帯びていた。ところが特命に杉下の姿はなく、自らも杉下が向かった馬頭刈村に車を走らせる。しかし村の入り口で、道に横になっている男を見る。注意したものの気になった神戸は、その男を家まで連れて行った。それは村長の小池源一の息子、福助だった。母親が最近死んで、自暴自棄になっていると話す源一だが、神戸の電話の内容を聞いて表情を変える。

旅館で杉下との初対面を果たす神戸。どこか風変わりなこの男は、聖書のセールスマンという触れ込みで村に来ていた。一方源一は、住職の法春や弟の晋平に、本庁の警察官が、自分たちを嗅ぎまわっていることを打ち明ける。源一の亡くなった妻貞子は心臓が弱く、表向きは病死ということになっていた。ただ、村の医師舟木によると、検死の際も源一は貞子のそばから離れようとしなかった。よほど愛していたのだろうと話す舟木。

杉下は、村の中を独自に捜査し始めた。実はその前に米沢守を呼び、事件が起こったと思われる掘立小屋に行ってみたが、床板が張り替えられていた。明らかに証拠隠滅のためであった。そんな杉下を好奇の目で見る神戸。そこへ晋平がやって来て、自分たちの関与について否定する。しかし晋平はその夜、怯えたように走って来た毅一をこの近くで保護していた。毅一は毎晩、「お供えをする」目的で森へ出かけていたが、この時は何か恐ろしいものを見たようだった。

杉下の捜査に関して、村の駐在を通して本庁に連絡が入る。捜一トリオがやってくるが、杉下が捜査を止めることはなかった。一方毅一の姉直弓も、子供の頃から世話になった源一たちを敵視するような行動を、法春から諫められていた。源一や法春、晋平たちは、絵はあくまでも毅一の妄想だと主張する。そして掘立小屋を取り払ってしまい、私有地につき立ち入り禁止との立札を立てた。しかし杉下は、源一の息子福助が事業を立ち上げては失敗していた事実をつかむ。

つまりこの絵は、源一と貞子の無理心中を描いたものだった。事業の借金が返済できない福助に、自分たちが無理心中することで、金を残そうとしたのである。免責期間中の自殺はできないが、無理心中ならどうにかなるという判断で、源一は例の小屋でまず貞子を包丁で殺し、自分も首を吊ろうとしていたが、法春や晋平に止められたのだった。源一が片時も貞子のそばを離れなかったのは、病死ということにするため、致命傷を隠す必要があったからだった。

また毅一が描いたのは、その場にいたネズミであり、源一たちはいわば背景に過ぎなかった。杉下たちは福助を使い、源一に罪を白状させてしまう。そんな折、毅一が行方不明になる。小屋がなくなり、立札が立てられたことから、いつもの感覚が失われ、降ってきた雨をよけようとして岩から落ち、骨折したのだった。直弓は毅一を一度は見つけるものの、結局雨の中に弟を放置してそのまま戻ってこなかった。

これがもとで毅一は死んでしまうが、その前に描き残した直弓の表情は、明らかに「ごめんね」という時の表情だった。直弓が保護者としての責任を放棄したわけで、絵だけで証拠になるかどうかは疑わしかったが、杉下は、これから一生彼女は後悔し続けることになると話す。その後神戸は先に本庁に戻り、杉下は花の里で一人飲んでいたが、そこへ小野田がやってくる。ふたりの会話は、新相棒である神戸についてのことだった。

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神戸の運転が荒いという杉下。長年連れ添った初代相棒の亀山薫に比べれば、どこかクールで、また内情偵察の任務も帯びている彼は、全く違ったタイプでした。しかも左遷により特命に配置されたわけですが、その左遷がどのような理由であったかは、最近明らかにされています。
しかし源一役の前田さんと法春役の苅谷さんが実に善人キャラです。大河で善人の役どころなのも納得です。そして小野但馬守が神戸君風であるといえます。しかし、子供のために命を賭する親、その一方で、障害のある弟を置き去りにした姉、何とも切ないものを感じさせます。

[ 2017/04/14 01:00 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒2015元日スペシャル「ストレイシープ」その5

『相棒』シーズン13の元日スペシャル「ストレイ・シープ」の最終編です。そういえば、またお正月スペシャルが放送されますね。
そして2017年は、2月に劇場版が公開されます。

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新井は山荘で、杉下と向き合っていた。杉下は椅子に縛られたまま、あれが数十年に一度花が咲く木ですかと、黄色い花に目をやる。それは悟巳が、数十年前に花をつけた時に、目にしたのと同じ花だった。その頃山荘は警察関係者に包囲されていた。迷い出ても探してもらえる杉下を羨む新井と、自分には相棒がいるからと答える杉下。その中には、警視庁の敏腕スナイパーである警部補の日野もいた。

新井は、飛城が顔を知られていないことから本人になりすまし、復讐代行をすることにした。やはり生き残った悟巳も、そのことを理解はしたが、殺人だけは許さなかった。その悟巳がなぜ自殺したのか、それは彼女が杉下に、勘違いによって恋人が自殺した気持ち、藤井が恋人を失ったのと同じ気持ちを味あわせたいと考えたからであり、そのため月本幸子との関係を誤解して死んだという設定になっていた。しかし悟巳の自殺そのものと遺書には、いささか乖離する点もあった。

実は悟巳は、復讐目的で近づいた杉下に恋をしたのだった。そのためそれ以上騙すことができなくなっていたのである。また、ダージリンとアールグレイのブレンドに毒を溶かして飲んだはずなのに、実際に彼女が毒を入れたのは、違う茶葉を淹れたものだった。しかもダージリンとアールグレイのブレンドのシミが、部屋のカーペットに残っていた。服毒自殺をしようとした悟巳を、新井が止めたのだった。

悟巳が自分を愛していたと口にする杉下。新井はそれに激昂する、彼も悟巳を愛していたからだった。しかしそれは、杉下が新井に、自殺を止めさせるための手段だった。銃を突き付ける新井を、日野の銃が狙い、そして外れた。関係者が一斉に山荘へ入り、犯人たちの身柄を拘束した。その後杉下は取り調べ中の新井に会う。彼はそこで初めて杉下に本名を名乗り、悟巳を知る者同士話したくて山荘に読んだことを打ち明ける。間違いなく、悟巳の葬儀に来ていたあの新井だった。杉下は、彼女を愛していたのかと問うが、新井は黙っていた。

罪を償うことこそ、生き残った意味だと新井に告げて去る杉下。その一方で杉下は、参事官の中園が、なぜ特命を捜査に参加させたかを不思議がっていた。実は中園は、妻から「キャリアを危険にさらす事件」の予言を受け、それに対抗できるのが杉下しかいないと考えたのである。また、新井に捕らえられていたと思われていた悦子は無事だった。単に携帯を落としていただけだったのである。携帯はすぐに見つかると言う杉下。また橘高は、警視庁広報の社美彌子によって、女性のためにすべてを捨てた英雄扱いになっていた。

杉下は、悟巳と初めて会った店で、アールグレイとダージリンのブレンドを啜りながら、悟巳が自殺前に認めた手紙に目を通していた。それには彼女の真意、つまり復讐のために近づきながら、愛してしまったこと、それが初恋だったこと、そして、杉下といる時間がかけがえのないものである、それゆえに果たせなかったことが綴られていた。しばらくして杉下は席を立ち、雪がちらつき始めた街を、甲斐や悦子、そして月本幸子が待つ花の里へ向かった。花の里には新しい年の干支にふさわしく、羊の親子の置物が飾られていた。

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スペシャルらしく結構複雑な内容ですが、この中で『シャーロック・ホームズ』と共通する部分が出て来ます。飛城という男が、樹海で新井に動脈瘤について打ち明け、その後話をする場面、これは『緋色の研究』の、ジェファーソン・ホープの告白とそっくりです。
また『真田丸』に出演した平岳大さん、村上新悟さん、寺島進さんが、それぞれ荒井良一、バイクを走らせていた実行犯越本、そして日野警部補の役で登場です。この日野警部補がとにかく格好いいと言っておきます。
それと数十年に一度、黄色い花をつける植物というのは、リュウゼツランと考えられます。この植物は開花を迎えると丈が高くなり、黄色の塊状の花をつけますが、このドラマのはそれとは若干違うことから、架空の花なのかもしれません。

[ 2016/12/31 01:15 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒2015元日スペシャル「ストレイシープ」その4

『相棒』2015年元日スペシャルの「ストレイシープ」第4弾です。国会議員橘高の犯罪も、小料理屋の女将誘拐も、すべては身代金の事件同様、ある人物が操っていたものでした。そして杉下は、そのある人物に会うことを決め、小田原に向かいます。

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杉下と甲斐も天沢家へ向かった。天沢家はかなり広大な屋敷で、2人は手分けして捜査を開始する。甲斐は、小料理屋の女将紫乃を救出するが、その時発砲音が響く、発砲したのは橘高で、それが動画サイトで流れていた。一方杉下の携帯に、悦子から連絡が入る。しかし、電話に出た相手は新井だった。というより、新井すなわち飛城だったのである。悦子は彼らに捕まったのだろうか。

橘高は住居侵入、そして銃刀法違反で予言通りに逮捕されることになった。橘高は検事時代、天沢の情報を得るために紫乃に接近した。紫乃は男性関係で悩んでおり、橘高はそれに手を貸して、2人の関係が始まった。橘高はその後、全く別のルートで天沢の汚職情報をつかむが、天沢は黙秘した。そこで紫乃は、天沢と栄子の愛人関係について橘高に漏らすが、結局天沢は自殺してしまった。栄子は紫乃を恨んでいたのである。

同じころ杉下は、山荘へと車を走らせていた。悟己が言っていた、数十年に黄色い花が咲くという山荘である。その入り口で杉下は、飛城を名乗る新井と会う。中に通された杉下を待っていたのは、大勢の屈強な男たちだった。杉下は不意をつかれ、気絶させられてしまう。その杉下がいなくなったことに甲斐が気づく。小田原方面に向かったことは間違いないが、参事官の中園は、身代金の件、そして橘高の件と2度の失敗をし、乗り気でなかった。

そこで甲斐は、警察庁トップで、しかもあまり仲の良くない父峯秋に、杉下のために頭を下げる。最終的に動員がかけられ、小田原の山荘へと向かった。その頃、山荘では椅子に両腕を縛られた杉下が、飛城こと新井に自分の推理を語り出す。荒井は、実は飛城の名前で復讐代行を請け負っていたのである。その被害者は伊藤博美、粕谷栄子、藤井貞雄であった。彼らの恨みの矛先は、それぞれ梶井素子の子修吾、小料理屋の女将佐伯紫乃、そして恋人と別れる原因を作った杉下右京だった。

2013年12月25日、樹海へ向かった3人と、やはり難病を苦に自殺することにした西田悟巳。そして今は飛城となっている新井も、樹海へ向かっていた。そこには本物の飛城もいた。動脈瘤で余命いくばくもない、黒ずくめの服装の飛城は、彼らにストレイ・シープ、つまり迷い出た1匹の羊は自分たちのことであるが、羊飼いが探しに来てくれることはないと話す。それぞれが自己紹介をするうちに、彼らの間に一体感が生まれ、その後練炭自殺を遂げる。

しかしその中には生き残った者もいた。悟巳と、そして荒井だった。

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富士樹海での自殺した人物と、次々に起こる奇妙な事件とは大きな関係がありました。しかもそれを指示していたのは、飛城という人物であったのも事実でした。しかし飛城の中の人物は、実は入れ替わっていたのです。

[ 2016/12/28 01:15 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒2015元日スペシャル「ストレイシープ」その3

『相棒』2015年元日スペシャルの「ストレイシープ」、第3弾です。小料理屋の女将の誘拐は何と結びつているいるのでしょうか。また、25日に犯罪を犯すと予告された議員とは何者で、そして、西田悟己は何が原因で自殺したのでしょうか。

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樹海で集団自殺した中の一人には、粕谷栄子もいた。元々は老舗料亭、一松の仲居であったが、この店は、国会議員天沢大二郎の行きつけの店でもあった。この粕谷栄子は、仲居としては報酬が明らかに高く、杉下は天沢の愛人であったのではと疑う。本来清廉潔癖さが売り物であった天沢は、汚職事件で取り調べを受けていたが、その調査に当たったのが検事であった橘高だった。

橘高の取り調べはかなり強硬で、家族のことまでチェックしており、天沢の妻はそれがもとで亡くなっていた。当然、天沢側の橘高への反発はかなりのものだった。その後杉下は、花の里で大河内と会う。大河内は粕谷栄子を知っており、その栄子はやはり仲居であった佐伯紫乃と親しかった。その紫乃こそが、誘拐された小料理屋の女将だった。

杉下は甲斐を誘い、亡くなった西田悟己の部屋へ行って遺書を見せる。その遺書には、杉下を愛していたこと、しかし、花の里の女将である幸子と恋仲だと勘違いをし、自分で毒を飲んで、死ぬことにしたと綴られていた。しかし甲斐は、動機があまりにも幼いと指摘する。杉下は、彼女の死と飛城には何か関係があるのではと考える。

橘高が犯罪を行うとされた25日の前日、24日に警視庁は橘高本人の警備を強化する。その一方で、杉下と甲斐は紫乃の小料理屋を訪れるが、長期休業の張り紙を目にする。しかし店の前には宅配の食品が積まれ、しかも日数が持たないような食品や牛乳も入っていた。しかも入口には鍵がかかっておらず、また店内で紫乃の携帯を発見した2人は、誘拐されたことを確信する。

紫乃の携帯に橘高の番号が登録されていること、しかも偽名で登録されているのがわかる。恐らく栄子と天沢同様、紫乃と橘高も愛人同士であること、しかも紫乃を誘拐したのは飛城であり、そのため橘高が脅されていると杉下は推理する。その橘高は、昼食を行きつけの「洋食サイトウ」で摂っていたが、飛城の脅迫で、最早無人となった天沢家に入り込み、拳銃を手にするようにと命じられる。

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国会議員の橘高に犯罪を促そうとするその理由、また西田悟己が自殺しようとした事情に、何かが見え隠れします。彼らの背後に見える大きな黒幕こそが、飛城と名乗る人物なのでしょうか。

[ 2016/12/19 00:45 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒2015元日スペシャル「ストレイシープ」その2

まず前回の分で、「元日スペシャル」を「新春スペシャル」としていましたので、訂正しています。

では『相棒』シーズン13、「ストレイシープ」第2弾です。小学生の男の子が誘拐され、犯人から身代金が要求されますが、その渡し方は何とも不思議なものでした。しかもその身代金を積んだバイクが爆破炎上してしまい、犯人の目的は身代金でなかったことが明らかになります。

一方杉下右京は、ある女性の葬儀に参列していました。そこで荒井良一と名乗る男から声をかけられ、遺品を渡されますが、その中の遺書には、杉下への思いがつづられていました。

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バイクを運転していた越本が取り調べを受けるが、この仕事は借金を帳消しにするのと引き換えに引き受けたと言い、バイクを乗り捨てたのも、故障したからだと言う。ジョギングウエア姿の集団といい、越本といい、誘拐事件解決の手掛かりになるような情報は、結局何も得られなかった。杉下は、ある組織の関与を疑う。その組織とは、飛城雄一が関わっている犯罪集団だった。この組織は犯罪を分業システムで行うのが特徴で、そうすることにより、実行犯は足がつかない仕組みになっていた。

またバイクが爆破炎上したことにより、身代金は23万円しか戻らなかった。しかも梶井素子は、かつて飛城の組織と取引を行い、損害を与えていた。それへの復讐とも取れたが、さらに越本を追及した結果、バイクを捨てたのも、それを故障と言ったのも、すべて主犯格からの命令であったことがわかる。やはりこの犯罪の目的は身代金ではなく、高額の身代金を奪うことによって、素子に復讐することだったのである。

落胆する素子のオフィスには、顧客たちとの集合写真があった。杉下は、その顧客たちのリストをチェックすることにする。そのリストの中に、杉下は伊藤博美の名を見つける。この人物は、2013年の12月25日に、富士の樹海で集団自殺していたうちの1人だった。杉下は甲斐と共に樹海に赴き、慎重に中に入って行った。自殺者は博美の他に、2人の身元不明の男性がいた。杉下はその内の1人に見おぼえがあった。

杉下は、その男性の名前を突き止める。それは「藤井」だった。その藤井は、自分の恋人である理穂が万引きで逮捕された時、その場にやって来たのだった。理穂は、その後北海道へ帰ってほどなくして自殺した。理穂の母親は、娘の万引きは藤井のせいだと思い込み、藤井と連絡を取らせなかったが、それがもとで理穂は自殺したのだった。そのことで藤井は杉下を恨み、樹海へ向かったのである。また伊藤博美は、2013年2月26日の円の暴落で大損をし、それが元でホームレスとなっていた。

その当日、博美は別れた夫の元に残した修吾と会っており、そのため顧客に連絡が遅れてしまっていたのだった。しかも博美が住んでいた団地は、素子が持参した身代金が奪われた、その広場がある団地だった。一方で、動画サイトに奇妙な投稿があった。それは、衆議院議員の橘高が、12月25日に必ず罪を犯すという内容のものだった。警察庁長官の甲斐峯秋は、警視庁広報課長の社美彌子に、橘高について調べさせる。

様々な出来事がつながり始める中、またも事件が起きた、ある小料理屋の女将が拉致されたのである。

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それまで謎であった人々の身元がわかり始め、誰が誰に恨みを持っていたのかもはっきりして来ました。しかしそれが、この誘拐事件とどのように関わって行くのでしょうか。また、拉致された女将は誰かに恨まれていたのでしょうか。

[ 2016/12/05 00:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

相棒2015元日スペシャル「ストレイシープ」その1

『相棒』シーズン13新春スペシャル『ストレイ・シープ』です。かなり長く、また様々な場面が登場しますので、何度かに分けてアップします。

「マタイによる福音書」に、こういう一節があります。
「100匹の羊の内、1匹が迷い出たとしたら。
あなたは99匹を置いて、1匹を探しに出ないであろうか?」
タイトルにもなっている「ストレイ・シープ」ですが、本編でのストレイ・シープとはどのような人たちなのでしょうか。

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2013年12月25日のこと、冨士の樹海を歩いて行く1人の男が、このマタイによる福音書の節を口にしていた。

その1年後の2014年12月、ある公園で1人の少年がトイレに入る、すると、清掃員の格好をした男たちが掛け声と共にトイレに向かい、豊年をゴミ箱に押し込んで連れ出してしまう。白昼に起こったこの誘拐事件の指揮を執るのは中園であった。誘拐された少年は、村本博、朱美夫妻の長男・修吾である。

その日、杉下右京は西田悟巳の葬儀に参列していた。悟巳とは紅茶専門店で出会ったものの、紅茶にはさほど詳しくなさそうで、杉下は自分の紅茶に関する薀蓄話を聞かせ、特にダージリンとアールグレイのブレンドには関心を示していた彼女を思い浮かべていた。そこで杉下は、彼女と親しかったと言う新井亮一から声をかけられる。

杉下は新井から、悟巳について訊かれる。その時杉下は、かつて悟巳が住んだことのある小田原の山荘に咲く、数十年に一度の花のことを話して聞かせた。その後新井は、悟巳の遺品を杉下に渡す。その中の遺書には、悟巳の杉下への思いがつづられていた。また甲斐が持参した資料から、悟巳は服毒死であったことがわかる。ダージリンとアールグレイのブレンドに、毒を溶かして飲んだのだった。

その一方で、行方をくらませた修吾の捜索が続いており、中園によって、犯人の飛城雄一に関しての報告が行われていた、また、かつての東京地検特捜部のエースで、衆議院議員の橘高誠一郎もいた。この飛城は「犯罪の神様」と呼ばれているものの、正体を知る者はなく、また彼の組織自体も並列的なものであるため、メンバー同士でさえも顔を知らず、全体像がつかみにくいものだった。

村本夫妻に脅迫電話がかかる。それは、村本の元の妻である、梶井素子を呼べという内容だった。修吾は村本博と、この素子の子供であり、朱美はいわば継母だった。犯人はここで第一段階終了を何者かに告げる。犯人の言う第二段階は、投資会社の社長である素子を呼びつけ、修吾を返してほしければ、1億2千万を用意しろというものだった。さらに犯人は、自分の動機は特命に訊けと言い、結局杉下と甲斐が協力することになる。

その後犯人は、素子がいつもジョギングをしているコースに、ジョギングウエアで現れ、リュックに身代金を詰めて走るように命じる。神社の石段からスタートし、ゴールの龍神公園の泉までやって来た素子に、犯人はリュックの中身を撮影させ、身代金の存在を確認する。その後成増ペテロ教会に来るよう指示する犯人。しかもなぜか、団地を抜けて来るように言う。しかしその経路は、車が入れるほどの幅はなかった。

しかも素子と一緒に、同じジョギングウエア姿の人物(フラッシュモブ)が大勢現れて踊り始めた。彼女の姿はその中に紛れ込んでしまう。素子の身代金は、混雑の中で奪われてしまっており、一台のバイクがその身代金と共に走り出す。杉下と甲斐はそのバイクを追う。わざわざ広い道を選んで走り、自分たちをからかうかのように走るそのバイクだが、やがて根負けしたのかバイクを捨てようとし、しかもそのバイクが爆破炎上してしまう。犯人はこの時点で第三段階の遂行を言いわたす。

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富士の樹海といえば、自殺というネガティブなイメージが付きまといがちです。(『ブラタモリ』で、必ずしもそうでないことが立証されましたが)しかし、それと少年の誘拐には何の関係があるのか。しかも少年の実母を登場させて、身代金を背負わせ、更にフラッシュモブを使ってそれを奪わせ、わざわざバイクで運ばせるのはなぜなのか。そして、なぜせっかくの身代金を不意にするような真似をするのか。謎だらけの展開です。

[ 2016/11/28 00:45 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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