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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『秀吉』に登場する中国大返し

少し前になりますが、『軍師官兵衛』の中国大返しについて少し触れています。秀吉の生涯を描いた作品では、備中高松攻めや中国大返しを描く機会が多いと思われますが、1996年放送の『秀吉』でもやはり中国攻めから山崎の合戦までが描かれています。しかしこの時の中国大返しは馬にも乗らずに駆け出し、後の方は軍勢の多くが、褌一丁で走っているという描写になっていました。

一方『軍師官兵衛』はスタジオ撮影でなくロケのせいもあったのでしょうが、馬も登場して迫力が感じられ、乗り換え用の馬が準備されているところなども好感が持てました。それと握り飯を食べるシーン、これは『軍師官兵衛』でも味噌をつけたりして食べていましたが、『秀吉』では当の秀吉自身が家臣に、中華まんのような大きさの握り飯を振舞うシーンがありました。元々秀吉は型破りなキャラに描かれることが多いのですが、この時は特にそれが強かったかと思います。

この2作品は、いずれも竹中直人さんが秀吉を演じていますが、個人的にはやはり『軍師官兵衛』の方が好きです。特に『秀吉』では堕ちて行く秀吉が登場しなかったものの、『軍師官兵衛』では、彼の晩年を演じることができて楽しみだったとは竹中さんの弁です。

話が『秀吉』に戻ります。こちらももちろん茶々が登場します。茶々を演じたのは松たか子さんで、今年の茶々もラスボス呼ばわりされていましたが、この『秀吉』も、賤ケ岳の戦いの際、お市が彼女にその美しさで、自分の夫を2度も殺すことになる羽柴を滅ぼせと言うところがあり、これはこれで何やら凄みがあります。

それと山崎の合戦で、光秀の生首が登場します。『武将ジャパン』の武者さんは、今回のコラムでも森長可関連で生首のことを書いていますが、あるいはこういうシーンを観たいと考えているのでしょうか。しかも煕子(作品中では『ひろ子』)がこの首と共に琵琶湖に入水するシーンもあり、これもまたなかなか異色ではあります。

尚前出の「スタジオ撮影」も、ある意味昔の大河らしさが窺えますが、それのみならず、この当時はまだハイビジョンでないため、カツラの継ぎ目がはっきりわかります。96年だから平成8年の大河なのですが、こういうのを目にすると、やはり昔のだなと思わされます。ちなみにハイビジョンとなったのは、2000年の『葵 徳川三代』からですね。


飲み物-マグに注がれたビール
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[ 2023/08/24 01:45 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

ラグビーあれこれ-過去のワールドカップ 2

過去のワールドカップその2です。以前この「ラグビーあれこれ」で、かつてワールドカップは複数の国で開催されていたことを書いています。南半球では1995年に南ア、2003年に豪州、2011年にNZがそれぞれ自国のみで開催をしていますが、北半球では2007年も複数の国で開催、2015年のイングランド大会でも、一部ウェールズで開催されていました。ですから今年のフランス大会が、北半球初の自国のみでの開催となります。
(日本も北半球ですが、国際試合のシステムは寧ろ南半球に近いです)

そして1987年の第1回大会は、NZと豪州で開催されました。実はこの時の関連記事を見ると、この両国のラグビーユニオン、日本で普通にラグビーと呼ぶ15人制ラグビーへの温度差を見せつけられることになります。NZは言わずと知れたラグビー王国であり、当然ながら盛り上がるわけですが、豪州で盛んなのは13人制のラグビーリーグの方でした。そのためタクシーに乗った記者が
「今(ラグビー・)ユニオンのワールドカップをやっているのかい?」
と訊かれたという話もあるほどです。

無論これは、まだ第1回でワールドカップの知名度が低かったせいもあります。しかし実際豪州はリーグの人気が高く、ユニオンは寧ろマイナーな存在とも言えました。一方北半球、第2回イングランド大会では英4か国とアイルランド、そしてフランスがすべて会場となっています。これに関しては第4回ウェールズ大会も同じで、要はファイブネーションズ(シックスネーションズの前身)のすべて国々による協力体制とも言えます。この傾向は2000年代以降も続きますが、この頃になるとシックスネーションズのすべてではなく、その一部で行われるようになります。

そして前出のように、2007年の第6回フランス大会は、フランスとウェールズとスコットランドのみでの開催、2015年第8回イングランド大会は、イングランドとウェールズでの開催となっています。また開催時期はそれぞれの国の秋に設定されていましたが、第4回以降はどこで開催されようが、9月から11月までの時期と改められました。

今年は今まで毎回出場していたカナダが不参加で、代わりにチリが出場します。このカナダやイタリアと言ったチームは、毎回出ていてそこそこ勝ってもいる割には、まだ決勝トーナメント出場がありません。イタリアは前回台風で1試合ができなくなったせいもあり、この次は決勝トーナメント入りを考えているでしょう。

シックスネーションズ勢と南半球の三強を除けば、第1回から毎回出場しているのは日本とアルゼンチンだけになりました。そのアルゼンチン、今年の大会は予選リーグで日本と顔が合います。何でも、一緒にイングランドを倒して決勝トーナメントに行こうと、言ったとか言わなかったとか。

それから以下の国々は、毎回は出場していませんが比較的出場回数が多い国です。

フィジー 第3回不参加(地区予選落ち)
トンガ  第2回不参加(地区予選落ち)
サモア  第1回不参加(地区予選落ち、第3回までは西サモア)
ルーマニア 第9回不参加(予選通過を決めていたが不正があり、ロシアが代わりに出場)
南アフリカ 第1回、第2回不参加(アパルトヘイトによる閉め出しにより出場できず)

飲み物-ポーターとクルミ
[ 2023/04/05 01:45 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

情報の質が隔てる昭和と平成以後

過日目にしたツイートで、昭和というのは今よりも大雑把で、だからこそ今よりもよく見えたという内容の物がありました。また別のブログ記事で、今のTVは金をかけていないから面白くない的な記述を目にしました。この後者のブログ主さんの主張に関しては、以前書いたことがありますが、今はTVだけにお金を投入する時代ではないからと言えます。寧ろなぜTVにお金をかけなくなったのか、その点が指摘されてしかるべきでしょう。

そして前者の方です。これもある意味、TVと関係があるかと思います。この場合の昭和というのは、もちろん昭和の後半、昭和30年代頃から平成に入る頃までを指しているのでしょう。また大雑把というのは、メリットばかりではなく、皆がそこまで物事を突き詰めて考えなかったとも取れるし、他者への共感や公徳心などというのにもまた、少なからず影響していたとも思われます。

その当時の人々情報源はTVまたは新聞ということが多く、そのTVや新聞から一方的に伝えられる情報がすべてであり、その意味では情報も限定的でした。寧ろそれ以外の情報入手手段はまだないのですから、当然その存在を知る由もありませんでした。その後パソコン通信を経てネットが普及し、情報の幅がいくらか広がるにつれて、人々がより精度の高い情報を求めるようになり、大雑把であった時代は次第にその性格を失って行きます。

平成以後の時代が、昭和に比べて悪くなった、あるいは窮屈になったと感じる人もいるようですが、ひとつはこれにもよるかと思います。しかしその一方で、昭和の頃は体に入りにくかった情報を、いながらにして入手できるようになったのは評価すべきと言えます。そしてこれまた別の記事ですが、昭和は所謂エログロが見られてありがたかったなどというのもありました。その代わり治安上の問題もあったかとは思います。

TVの隆盛期は大雑把な時代でもあった、こう結論づけることができそうです。情報がTVまたは新聞によって寡占状態であったため、人々はある意味井の中の蛙のようなものであったとも言えます。それが悪いことばかりではなかったにせよ、やはりその当時と今とどちらがいいかと訊かれたら、今と答えるでしょう。そもそも今のこの時代を生きている以上、無論いくらか批判はあるにしても、今を受け入れることになるわけだし、何よりもその当時に戻ることは不可能なのですから。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2021/09/28 00:30 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

改めて思う『天地人』のおかしな点

『天地人』について先日書いていますが、せっかくの上杉家の大河でありながら、夫婦大河、もっと言えばホームドラマ的大河になってしまったのは、制作サイドの責任でしょう。無論、前作の『篤姫』にもそういう部分はありました-2000年代から2010年代にかけての女性主人公大河で、一番その手の雰囲気から遠かったのは、『八重の桜』であるかと思います。

ただ『篤姫』が基本的に大奥主体であり、ヒロインがこの大所帯を如何に束ねて行くかに腐心する一方で、薩摩では小松帯刀が藩主島津斉彬、久光の右腕となり、西郷や大久保といった藩士たちをまとめる家老の立場であって、その両者の対比は描かれていたかと思います。(ただ初恋の相手設定というのは疑問でした)

幕末と戦国末期~江戸時代初期という時代設定の違いはあれ、やはり家老的立場の直江兼続と、その主君の上杉景勝を描くにしては、何かおちゃらけた雰囲気が漂っていましたね。子供時代の描写がよかっただけに、あれはどうにかならなかったのかと思います。

また登場人物の服装と髪型、流石に石田三成のあれには引きましたし、兼続もいつまでも前髪をつけたままとか、これは『真田丸』との比較関連タグ(真田丸と天地人比較)でまとめていますが、真田幸村が人質というより、まるで直江家の食客のように見えたりもしました。さらにおかしいのが兜の「愛」です。

元々これは愛染明王から取った(諸説あり)と言われていますが、この大河では、兼続が兜をどのような意匠にしようかとあれこれ字を書き散らし、その中で「愛」の字を見つけた妻のお船が、これがいいのではと提案することになっています。こういう描き方がどうも安直なのですね。

その他にも、徳川方は悪であり、会津の神指城が、彼等と自分たちを隔てる結界のようなイメージになっていたのも変でしたね。元々この城は軍事拠点ではないかと家康に睨まれ、直江状によってそれが否定されることになりますが、実際景勝はこの城を、新しい城下町の拠点にするつもりだったようです。

その直江状。元々家康に宛てた書状であるはずなのに、なぜか他の要人にも送られたことになっているし、しかも書状そのものがやたらに長い。おまけに「挑戦状」扱いされていますが、これは家康からなぜ上洛しないのかという文が、西笑承兌を通して送られ、それに対する返信であって、挑戦状ではありません-無論、徳川幕府の成立後、そのようにいわば改竄された可能性は否定できませんが。

おまけに、直江兼続だから長谷堂城の戦いがあるかと思ったら、それも殆どなし。最上軍もモブ。この点は言っては何ですが、『青天を衝け』の禁門の変をちょっと思い出します。

これ、もう少し描き方を変えていたら、戦国末期から関ヶ原を挟んで、徳川幕府成立後の、『独眼竜政宗』とはまた違った面白さの戦国東北大河ができたはずなのに、結局そうならなかったのは残念です。本当は再来年は、家康よりこっちをやってほしかったのですけどね。無論九州の島津でもよかったのですが。

ただ家康が出て来るとなると、上杉なり最上なり、島津なりが出て来る可能性は十分考えられます。ただ、この『天地人』のように、題材はいいけれど、描写方法にかなり疑問が残る大河であってほしくはないものです。

飲み物-カウンターとカクテル

[ 2021/09/26 01:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

大河総集編放送に覚える違和感

先日投稿した「NHKサイト内の『鎌倉殿の13人』ロケ情報」で、以前ロケ関連で日刊スポーツのリンクを貼ったと書いていましたが、正しくはマイナビニュースのリンクです。失礼いたしました、訂正しています。

この前の日曜日(7月25日)から、オリンピック中継のため大河ドラマの放送が休止で、従って関連投稿も今週はお休みです。寂しくもありますが、一方で多少気が楽でもあります。やはり大河関連投稿となれば、もう一度録画をチェックしてということにもなりますし。本編の中で、気になった部分だけ書くべきかとも思いますが、もうしばらくは現状路線で行こうと考えています。

それから31日ですが、NHKBSプレミアムで『麒麟がくる』総集編の再放送を放送するようです。ちょうどオリンピック中継の裏に当たるので、オリンピックを観ない人、あるいは総集編を観ていない(または録画していない)人向けなのだろうとは思います。しかし思うのですが、令和に入ってから、やたらに総集編が放送される傾向があります。それもその時点での総集編であり、最終回の後に放送される分ではありません。

何だか、枠が空いたから総集編を流しておこう的な、ちょっと安易な、大河の安売り状態になっているような印象も受けます。本来プレミアムではこういう場合、全く関連のない大河を流すより、オリンピックとか、スポーツ関連のドキュメンタリー、あるいは関連映画などを流した方がいいのではないのでしょうか。

それよりもこれも先日書きましたが、TVが生き残るための策として、中継専門局になるという方法があります。実際オリンピック中継は、予想していたよりも数字が取れているようです。無論これは、4年に1度という特別なイベントということもありますが、スポーツやライブの中継をメインにすれば、今よりもまだ視聴者はつくのではないかと思われます。

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2021/07/30 23:45 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

2021年トップリーグ第3節

東日本大震災から10年になります。第3節はそれもあってか、東芝と三菱重工の試合が釜石市の鵜住居スタジアムで行われました。東芝ブレイブルーパス、東北の地で初勝利です。

では試合結果です。(赤文字勝利チーム)

クボタ 34-24 NTTコム
NEC 31-59 ヤマハ発動機
三菱重工 7-58 東芝
サントリー 75-10 宗像サニックス
NTTドコモ 22-17 リコー
神戸製鋼 52-7 日野
キヤノン 0-47 パナソニック
トヨタ自動車 45-3 Honda

僅差試合あり、大差試合あり、キヤノンはパナソニックに完封負けです。これで3連敗、優勝争いに絡むのであればもう負けられないところです。一方クボタは余裕の3連勝。

それからヤマハ発動機の試合、パナソニックの福岡選手同様、今シーズンで引退を表明している五郎丸歩選手が足技だけでなく、自らトライも奪ってチームの勝利に貢献しました。試合後のインタビューによると、試合当日はお母様の誕生日だったそうで、普段プライベートなことはあまり言わない人ですが、この日の勝利は格別だったのでしょう。

それから次節(13日と14日)の試合ですが、以下の試合がJSPORTS以外に()内の局で中継されます。

リコー - 神戸製鋼(ABEMA)
ヤマハ発動機 - キヤノン(テレビ神奈川、浜松FM放送)
NTTドコモ - パナソニック(NHK大阪)

飲み物-ビッグウェンズデーIPA
[ 2021/03/12 01:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る織田信長 2

光秀が牢人となった後、信長は美濃攻めを企てるも成功しませんでした。舅の斎藤道三から、書状を以て「譲られた」地であるとはいえ、義龍が信長を寄せ付けず、なかなか稲葉山城を落とせなかったためです。しかし美濃に放った忍びが、とうに城は落ちているという情報を持って帰り、詳しく調べさせたところ、竹中半兵衛重治なる人物がその首謀者であるとわかります。後に秀吉の軍師となる竹中半兵衛は、一見そのような荒業ができるとは思えないほどの人物で、しかもまだ数えの21でした。

子供の頃は特にとびぬけていたわけでもなかったのですが、これは早く父を亡くしたため、小賢しく観られてはいけないと、自分を制していたとも考えられます。常に地味で控えめであり、退却の時の采配ぶりに定評があって、しかも軍略を練ることに強い関心を持っていました。20歳で、美濃の豪族安藤氏の娘と結婚しますが、この妻の父、つまり舅である安藤伊賀守守就は能弁で策謀好き、行動家という人物でした。主君である龍興(義龍の嫡子)の、いい加減で色事好きな態度をびしびし指摘し、謹慎させられたこともあります。

安藤伊賀守は娘婿の半兵衛にこのことを伝え、このままでは美濃が危ういと洩らし、半兵衛はならば自分がお屋形様の目を醒ますべく、稲葉山城を乗っ取ると言い出し、伊賀守を驚かせます。そして半兵衛は秘策を伊賀守に授け、永禄7(1564)年2月7日、半兵衛は登城して龍興の寵臣、斎藤飛騨守に目通りを願い、飛騨守を一瞬で殺してしまいます。さらに半兵衛の手回りの者が龍興の側近5人を斬り、城外にいた安藤の兵2000人が、半兵衛が撞かせた鐘の音と合図に、城内の要所を占領してしまうに至ります。

日頃から自堕落な生活をしていた龍興は、この日も女たちと酒を飲んでいました。頼りになる相手もなく、しかも城内の警備担当の家老、日根野備中守は領地へ帰っており、白昼に起きたこの事態に龍興はなすすべもなく、城を抜け出してしまいます。策士である半兵衛は、西美濃衆1万人が入ったとデマを流し、わざと龍興が抜け出せるように仕掛けを作ってから、城門を閉ざしました。龍興に不満を抱いていた美濃衆は、半兵衛をほめこそすれ、刃向かおうとはしませんでした。

このことを知った信長は、半兵衛に城を譲るように持ち掛けます。その見返りとして美濃半国を与えるとまで言いますが、半兵衛はその手に乗りませんでした。信長の要求を呑むと、自分が不忠者として成敗されることを見通していたのです。半兵衛は申し出を断り、これはあくまでも主を諫めるためであるとして、逃げ出した龍興を再び迎え入れ、自分の城へと戻ってしまいました。これに信長は感心し、半兵衛を自らの家臣としたいと考えます。

この交渉を任されたのが、織田家で頭角を現しつつあった木下藤吉郎です。しかし半兵衛は、信長の苛烈な性格と、その若さゆえに自分の才能を賭けてみたいという気持ちを天秤にかけ、その結果、藤吉郎の家臣になるという条件で織田家に仕えることを決めます。しかし伊賀守はその策謀好きゆえに信長に重用されず、後に謀反を起こそうとして最終的に蟄居させられます。ともあれ、ここで信長の美濃攻略が本格化し、この年の7月に行動を起こすことになります。

意外とと言っては何ですが、道三の子義龍に信長は苦杯をなめさせられます。しかしその義龍が亡くなり、新たに国主となった龍興は愚かな人物でした。このままでは美濃が危ないと感じた安藤伊賀守は、歯に衣着せぬ物言いで龍興の怒りを買い、謹慎させられます。それを聞いた娘婿の竹中半兵衛は、策を用いて龍興を城から追い出し、このため稲葉山城は陥落したようだという噂になっていました。これが信長の耳に入ります。

しかも追い出したのは、まだ年若い半兵衛でした。信長は城をくれた見返りに、美濃半国を与えようと言うものの、半兵衛はその手に乗らず、あくまで主君への義でやったことだと主張します。信長はこの人物を何としても手に入れたいと思い、木下藤吉郎に説得させます。そして半兵衛は、信長ではなく藤吉郎の家臣となることを選び、これが美濃攻略の大きなきっかけとなります。光秀が担ごうとしていた将軍義輝が暗殺される、その1年余り前のことです。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2020/07/07 00:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

1973年1月7日のNHKのタイムテーブル

NHK公式サイト内の『国盗り物語』関連のページに、このような物がありました。

番組タイムマシーン|NHKアーカイブス
(NHK ONLINE)

1973年1月7日日曜日、つまり『国盗り物語』の放送開始日のNHKのタイムテーブルですが、この「おたずねに答えて 新番組『国盗り物語』」というのは、要は番宣のようなものなのでしょうか。『NHKのど自慢』が岐阜県美濃市というのも、大河のご当地だからということでしょう。「政治座談会」というのは、『日曜討論』の前身のようです。

それからシーズンということもあり、ラグビーやバスケットボールが中継されていますが、時間がやけに短いようです。試合を全部中継するのではなく、途中から始めているようです。しかしそれだと、中継のメリットはあまりなさそうです。後からハイライトシーンを流した方がいいかもしれません。ラグビー中継の場合、JSPORTSでは2時間半の枠を見ています。ところでこの三菱自工京都は今のレッドエボリューションズ、リコーはブラックラムズです。

そして午後8時から大河ドラマ、この当時は紀行がなくて44分間だから今よりも長めです。その後のニュース解説での「拡大EC」、今のEUですね。それと『芸術劇場』というのは、今はBSプレミアムでやっている分だと思われます。この当時はBSがなく、総合テレビもかなり色々なコンテンツが詰め込まれていたようです。またこの頃から、実験的に2か国語放送が行われていたのですね。

正にタイムマシンといった感じですが、ニュース、天気予報そしてテレビ体操などは今と変わりません。ただテレビ体操は、今よりも時間が長いように思われます。

飲み物-ラテアート
[ 2020/04/21 01:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-26

慶長16(1611)年6月24日、加藤清正死去。そして同じ年の10月には、大久保忠隣の嫡男忠常が亡くなります。さらにその年の12月、お江が国千代ばかりを可愛がっているということで訓戒状が家康から届き、家康に告げ口したとお福が疑われます。しかし竹千代はお福を信頼し切っていました。家康はさらに竹千代の廃嫡もあると強気で、この件について翌慶長17(1612)年3月、秀忠が駿府に赴くことになります。しかし父相手に秀忠はしどろもどろです。家康は、養育は親に責任があると言い、さらに誰を世継にするかはそちが決めよと言うには言うのですが、どうも決めたら決めたで口を挟んで来かねません。その頃事件がおきます。肥前日野江藩藩主有馬晴信の朱印船が、マカオでポルトガル船と諍いを起こし(ノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号事件)、その結果本多正純の家臣岡本大八が、この事件の恩賞を家康に斡旋すると偽り、晴信からもらった金子を着服していました。

さらに晴信が長崎奉行暗殺を計画していたという噂が流れ、その挙句岡本大八は火炙りの刑となり、晴信は流罪となります。どうやらこの裏には、大久保忠隣と本多正信・正純父子の対立があるようでした。また大久保長安が大金を隠していたことが本人の死後発覚し、家族が厳罰を受けます。家康は両名をうまく使い分けるよう秀忠に教えます。その一方で大坂では16歳を迎えた千姫が、鬢削ぎの儀(成人式)を行い、お江は国千代の正室に織田家の血筋の姫をと望み、徳川・豊臣・織田三家の縁を強めようとしていました。その傍ら家康は朝廷に介入し、後陽成上皇の宝物を後水尾天皇に返還させたのち、関白九条忠栄を罷免させ、鷹司信尚が関白となります。この信尚の妹孝子が、竹千代の正室となることも決まりました。その翌年には家康の娘督姫の再婚相手である池田輝政、そして大姥局が相次いで世を去ります。これでお福が実質奥女中筆頭となります。

イギリス船クローブ号が日本を訪れ、船長のジョン・セーリスと副官が秀忠に拝謁します。通訳は三浦按針でしたが、この時の西洋式立礼と靴をはいたままの西洋人たちに、忠隣は戸惑い、本多正信と意見が分かれます。それに先立って公家衆法度が決められ、紫衣勅許は幕府の同意が必要となるなど、幕府の圧力は日増しに強くなりました。また秀忠の隠し子幸松と母のお静は、大姥局という後ろ盾を失って、比丘尼屋敷の見性院(武田信玄の娘)の許に身を寄せます。そしてこの年の暮れ、大久保忠隣の動きが不穏と家康に直訴があり、忠隣はキリシタンによからぬ風評有ということで上洛させられ、翌1月に流罪となります。家康は秀忠に、家臣は徳川の役に立つ者を残すように教えます。お江は相変わらず国千代を可愛がり、その利発さに感心しますが、その時秀忠が入室し、和姫の入内が決まったことをお江に耳打ちします。

時代が進むにつれて、戦国の世から秩序と徳川支配の江戸時代の色彩が濃くなって行きます。とりわけこの時期は家康が朝廷に介入、公家を武家の支配下に収めることに成功すると共に、西洋世界との交易、キリシタンの取り締まりなど様々な動きがありました。中でも紫衣勅許の件ですが、これに関しては、寛永4(1627)年に、御水尾天皇が幕府の同意なしに行った沢庵宗彭の紫衣事件が有名です。これは後水尾天皇譲位(天皇と和姫の娘興子内親王が践祚)の一因となりました。またイギリス船クローブ号の来日により、日本との交易が本格化しますが、これに関してはオランダがすでに先行しており、その後イギリスとの交流関係はうまく行かず、オランダがいわば寡占することになって、この状態が幕末まで続くことになります。秀忠は西洋式の立礼で、靴を履いたままの西洋人が珍しそうです。

一方で子供の存在が目立つ回でもあります。まず例によって竹千代と国千代、大久保忠隣の子忠常の早世、そして本多正信・正純父子。大久保忠隣は忠臣でしたが、家康曰く「人物がまともすぎる」。その忠隣は流罪を申し渡される際に、無実であるという弁明書を出すように、板倉勝重の子重昌に説得され、よい息子であると言う辺りに、子を失った父親の無念さが見えます。どうも忠隣の流罪には、政敵ともいえる本多父子の思惑も絡んでいたようです。そして家康は、家臣は徳川のためになる方を残せ、政に善悪もくそもないと、戦国期を生き延びた人物らしいことを言います。そして秀忠の子幸松を誰に託すかで、名目上の父親である土井利勝が「ご落胤」という度に秀忠は嫌な顔をします。さらに和姫の入内に加え、千姫が成人して子供を期待されるわけですが、その千姫と夫秀頼との前に不穏な空気が立ち込めます。

飲み物-マティーニ
[ 2019/10/06 23:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

精霊流し 2/Shōrō Nagashi 2

昨年の8月15日に投稿した『精霊流し』の動画が削除されていたので、別のをアップしておきます。今年もこの季節です。



As the video of "Shorō Nagashi" posted last August was deleted, I upload another one. 

[ 2019/08/16 01:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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