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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『麒麟がくる』第39回に関しての武将ジャパンの記事について-2

今回は光秀と煕子の夫婦の描写(+信長、秀吉VS光秀)関連です。

夫が病気で帰館し、煕子は神仏の加護を求めますが、無理して倒れてしまいます。そんな彼女を駒が助けるのですが、彼女は駒に、質入れを教えてくれたことを感謝し、生活のために、女として必要な鏡や紅、さらには髪までも売ったと言います。

彼女が売ったという着物、紅、鏡、そして髪の毛は、全て女性の美しさの象徴です。
外見よりも、内面で深く思いあう夫妻。これみよがしに名場面として処理するのではなく、ここにきて煕子の逸話として無理なく印象的に入れてきました。

それを言うのであれば、夫のために自ら武田の歩き巫女の相手をし、信長に対して、臣従するのは家臣との話し合いもあるし、今しばらく待ってくれとも言う『どうする家康』の瀬名に対して、なぜあそこまで攻撃的になるのかわかりません。武者さんの場合、人物描写より好き嫌いが先に来るのでそうなってしまうわけですが、そういう「レビュー(もどき)」を書かせる方もどうかと思う所以です。

そして信長と秀吉が光秀を訪ねるところですが、

この信長は、ともかく光秀が大好きなのだそうです。
だったらもっと気遣えと思いたくもなりますが、信長は絶望的にそういう気遣いが不器用。秀吉は調子よく「明智殿が思いの他元気そうで何よりでございます!」とサラッと言えるのですが。

「光秀が大好きなのだそうです」
どう観ても、この第39回の中にそういうセリフは出て来ません。この後で『土曜スタジオパーク』(現・土スタ)に染谷さんが出演したことが書かれているから、恐らくそちらの方で口にしたのでしょうが、ならばそれはそれとはっきり書いてほしいものです。

なぜ天王寺砦でそれ(注・本願寺攻めに九鬼水軍を使う)を冷静に思いつけなかったのか? 敵の物資面での優位を光秀たちは進言していた。気合いが足りない、なんてしょうもない根性論に飛びついて、数字の分析も無視してしまった。

この場合信長は、原田の家臣たちが一向宗徒で、わざと玉を込めなかった、これで本気と言えるか、大事なのは気合じゃと言っているわけです。無論これは、彼我の兵器の数を考慮に入れていない信長の、一方的な思い込みではありますが、一般的な意味合いの「気合が足りない」が、しょうもないと果たして言えるかどうか。この「しょうもない」も武者さん好きですね。

またこのシーン、本願寺攻めで、信長は劣勢にあるにも関わらず、手勢を率いて本願寺勢力を切り崩し、その際敵方の銃弾で軽傷を負ったという説を踏まえていると思われます。

人は、恋をしている相手はとてつもなく美しく見えるものではないですか。
染谷さんも『スタジオパーク』で語っていました。信長はずっと十兵衛ラブ。
(中略)
信長としては大好きな十兵衛、そのそっくりな愛娘の縁談を用意して、親密度を上げたい! 張り切ってますね。
いかにも東洋的な家父長制度って、娘を身代わりにして大好きな男性に接近することがチラホラあるわけでして。また光秀が病になってしまわないかと不安です。

これなのですが、今年の信長の「白兎愛」と相通じるものがあるかと。要は信長とその時々の主人公の距離の近さ、連携の強さをこういう形で描いているわけでしょう。
それで行くと亀姫の奥平への輿入れも、その親密度を上げるためのものかとなりますが、それは今後の展開を待つとして。

それと
「いかにも東洋的な家父長制度って、娘を身代わりにして大好きな男性に接近することがチラホラあるわけでして」
だったら、その具体例を挙げて貰えないでしょうか。

そして『MAGI』をここでも出して来ていますが、

決して『MAGI』が素晴らしく、『麒麟がくる』がせせこましいということではありません。
『麒麟がくる』は、人の心、その機敏を、細工もののように扱う繊細な美しさがあります。これはこれで最新鋭の歴史の捉え方でしょう。

好きな大河だとこういう書き方ですね。嫌いな大河だと、この『MAGI』を叩き棒にするのでしょう。

このあと、秀吉はシレッと信長に明智様とお話がしたいと言います。
しかも、話題は愚痴でした。殿が最近暴走気味だというのです。
愚痴だのゴシップは、人間関係をつなぐものともなります。よい話や噂以上に盛り上がる定番のネタと申しましょうか。

武者さんも『青天を衝け』や『どうする家康』関連では、愚痴やゴシップがかなり目につきますね。これも人間関係をつないでいるのでしょうか。そして今年は、この時の信長同様に暴走気味だと思います(これについては後日)。

【長篠の戦い】はセリフで流されました。
これを「スルー」とするのはどうでしょうか。
どうにも「ナレ+イベント」とか「スルー」という言葉が定着しましたが、見る側に変な偏見を刷り込みそうな気がしています。
予算や尺の問題もあるのでしょうが、戦いを描くことで物語の焦点がずれてくることはあります。
歴史ファンは自分が好きなイベントや人物を入れて欲しいと願うもの。それが悪いとは言いませんが、そのことばかりに目配せして、制作陣が振り回されると物語の芯や根幹が揺らぎかねません。

これも好きな大河だとこうなのですね。嫌いな大河なら、主人公とそう関わりがなくても叩いたでしょう。
そもそも「戦いを描くことで物語の焦点がずれてくる」とは、どういうことですか。それを如何にストーリーに嵌め込むかも、制作陣の腕の見せどころではないかと思うのですが。

恐らくは
織田・徳川VS武田
の構図であり、明智がメインではないから外した可能性はあると思います。このセリフを発したのは築山殿でしたし。ただやはりこれは、実際にその戦を経験した家康に言わせてもよかったかかもしれません。

あと
「目配せして」
ではなく、
「目配りして」
ではないかと思います。

京では、光秀と入れ替わるように煕子が胸の病で床にいました。
幼い嫡男の十五郎が母の傍にいます。
そこで賑やかに、鬼に扮したものが庭にやってきます。伝吾が弓で射るふりをします。
今、何かと話題の鬼。その鬼とは何なのか、想像するのもおもしろい。
(中略)
左馬助が駒様から習ったと不器用な舞を見せ、岸が「手はこうでございます」と指摘。
あの叔父上の子なのだと思えて、それでいて爽やか、清涼感があります。
この作品の明智家臣団は、出番がそこまで目立たないようで、味があって欠かせない、大事な人たちです。
「うおーっ、病魔退散!」
そう言い、楽しむ明智家。

この大河のこういうシーンであれば、ここまで肯定的に書いているのに(それが悪いとは言いませんが)、なぜ『どうする家康』の「えびすくい」を、自分は嫌いだというそれだけの理由で、武者さんは否定しまくるのでしょうね。
あれは三河出身の徳川家臣団に取って、このうえない感情表現であり、めでたさを表す手段であると思うのですが。

そしてその後

このご時世ともなると、いろいろ考えさせる場面です。
煕子の神社での祈り。そしてこの病魔退散。こんなことをしたところで、病気は治療できません。
東庵や駒、そして家康が得意とするの東洋医学とちがい、理論の裏付けはない。迷信であり、気休めにすぎないもの。
だからといって否定できるのか?
新型コロナウイルスの影響で初詣がない。神仏に祈ることすら制限される中、重大な問題提起にも思えます。

この場合、こういう書き方でなく
「煕子の祈願、明智家臣団の病魔退散。それらは系統だった医学とは異なり、あくまでも呪術的で迷信と取られがちでもある。目に見えず恐れおののくべき対象、魔物のような存在ではあるが、それを何とか追い払いたいという彼らの大きな思いが込められており、あながち今の感覚のみで否定する気にはなれない」
とでも書いてほしいなと思います。

その夜、光秀は眠らずにいる煕子を見ます。
「寝ていなくてよいのか?」
「あまりに楽しかったものですから、まだ余韻に浸っていとうございます」
そっと上着を掛けつつ、部屋を片付けていたら出てきた温石を見せる光秀。結婚する前に、煕子が渡したものでした。

「上着」でなく「羽織」ですね。何度も言いますが、武者さん歴史系ライターの割にこういう服飾用語に無頓着ですね。

光秀は麒麟を呼んだのか?
麒麟がくる道に、この夫妻は花びらを撒いたようにも思えます。その花びらを踏みしめて、麒麟はくるのでしょう。
人は何もかも手に入れられるわけではありません。
麒麟を呼ぶ者となった家康は、美しい花びらを撒く天女のような存在は知らない。出会うことはない。そういう美しく、あたたかい存在とは無縁のまま生きることになる。
麒麟を呼び、天下人となる、そんな【守成】の英雄の宿命であり、天からそうさだめられたのであれば、仕方ないのかもしれないけれど。
最終章に突入し、人の繊細で美しい心の機微が展開されてゆきます。

その病魔退散で花をまき散らし、煕子がそれを拾っているわけです。
それはいいのですが、どうもその後の「麒麟が…」がちょっとくどく、またわかりづらく感じられます。
要は光秀は、例えて言えば花嫁の先を行くフラワーガール的に花をまいたものの、その花嫁に象徴される主役は彼ではなく、天下人となった秀吉あるいは家康だった、こういうことでしょうか。

特にここ。
「麒麟を呼び、天下人となる、そんな【守成】の英雄の宿命であり」
守成というのは、創業者の後を継いで地盤を固めることですが、それをやった「天下人」はこの場合秀吉ではないでしょうか。

圧倒的に美しく、儚い煕子。
主人公の妻にしては目立たないようで、地味で、保守的な理想像のようではあった煕子。
一周回ってこれが正解だとは思えます。
もう、わざとらしく木の枝に登ったり、暴れ馬を止めるヒロインはいらない。そう思える女性像でした。
とはいえ、無個性ではない。

再度。それを言うなら、瀬名も似たようなものだと思います。
彼女は木に登ったり(『木の枝に登る』のは難易度が高いかと思います)、暴れ馬を止めたりするわけではないけど、夫が今川を捨てたことで苦労もし、三河の小領主の夫を支え、そして自ら「女子の政」をも実践しています。しかし武者さんに取っては、「昭和のオヤジが好きな、昭和平成のギャル」にしか映らないようで、あのドラマ本編をちゃんと観ていないか、あるいは観ているけど、敢えてネガティブに書いているかでしょう。

それから、最近投稿の分のタイプミス、わかりづらい個所などを修正しています。

飲み物-2つの赤いカクテル
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[ 2023/06/08 01:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

浜松まつり武者行列の特集番組を全国で放送

NHK名古屋放送局からのお知らせです。

どうする家康 松本潤さんら参加 浜松まつり 全国放送決定!

以前ご紹介した浜松まつりの「家康公騎馬武者行列」。この騎馬武者行列を特集した
「いざ出陣! 市民たちの武者行列~浜松まつり×大河ドラマ『どうする家康』~」
の全国放送が決定しています。
放送予定は以下の通りです。

いざ出陣! 市民たちの武者行列~浜松まつり×大河ドラマ『どうする家康』~
総合テレビ 5月30日(火)午前0:00~0:25 ※月曜深夜(全国放送)

それから『秀吉のスマホ』が放送開始です。
(NHK ONLINE)

しかしやはり、戦国武者は絵になるのですね。

ところで次回、大岡弥四郎が登場します。この人物は大賀弥四郎とも言われ、松平信康の家臣ながら武田勝頼に内通していて、武田軍を岡崎に呼び寄せて、信康を自害させ、徳川を滅ぼそうともくろみます。しかし一味の中から裏切者が出て、この計画は失敗に終わり、弥四郎とその妻子は死罪となります。

またこの弥四郎は、長篠の戦いにも関与していたと言われています。さらにこの時、信康や瀬名にまで武田のスパイ活動は及んでおり、これが後に2人が処刑されるもととなってもいます。この信康や瀬名が武田に内通していたというのは、五徳が父信長に宛てた手紙にも記されています。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2023/05/25 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

大河の主人公に求められるものとは

もう6年前になりますが、『おんな城主 直虎』という大河をやっていました。この大河、4月頃までは割と面白くて観ていたのですが、その後周囲の主だった、特に男性がいなくなると同時にあまり面白いと感じなくなり、高橋一生さんが演じた小野政次が退場してからは録画視聴となりました。

無論描き方、あるいは主人公のキャラ設定など、いくつか理由は挙げられます。しかし何よりも思ったのは、どちらかと言えば無名、あるいは本人の記録が限定される人物を敢えて主人公にする場合は、それとは反対の、つまり本人に関する史料が多い人物と組ませた方がいいのではないかと言うことです。

実際この時も今川氏真とか、徳川家康などの人物は出て来ていたわけで、彼らをメインにしてそれに井伊直虎を絡ませ、ダブル主人公のようにするとか、あるいは直虎を準主役のように持って来た方が、収まりがよかったのではないかと個人的には思います。その意味で『八重の桜』で、山本覚馬の比重が大きかったのは評価できます。

特に2010年代は、大河の主人公を隔年で男女としていたこともあり、この人物が選ばれたのでしょう。その後井伊直虎は男性であるという説も出て来ましたが、この当時は女性とみなされていました。しかし男性主人公と女性主人公を比較した場合、本人の史料が多く、従って物語に史実を盛り込みやすいのはやはり男性の方でしょう。

その意味でも、1年おきに女性主人公を持って来る必要はなかったと思われます。女性主人公1に対して、男性主人公4か5くらいでよかったはずです。来年は久々に女性主人公ですが、男性の登場人物をどのくらい絡ませられるかがポイントになって来るでしょう。

逆にある程度知名度がある、史料がある人物なら(男女を問わず)、多少改変しても創作を入れても、それなりにまとまるとは思います。その意味でやはり大河の主人公は、ある程度は限られてくるのかも知れません。知名度があまりない主人公なら、それこそ2クールにするという手もあるのですが、しかし未だこれは実現されていませんね。

飲み物-アイスカフェラテ
[ 2023/05/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2025年大河と小檜山氏ツイ関連

まず、2025年大河が『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』に決定しました。主人公は江戸の版元である蔦屋重三郎で、演じるのは横浜流星さん、脚本は森下佳子さんです。

2025年大河ドラマ べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ 制作・主演発表
(NHK ONLINE)

2025年は大阪万博の年なので、浪速の商人があるいは主人公かと勝手に考えていたのですが、ただ来年が京都ですからね。しかし何だかライトな雰囲気というか、土曜時代ドラマみたいだなと思います。

恐らくは、江戸時代半ばを舞台にしたいけれど、この頃は戦も動乱もなく大河化しにくいし、かつては赤穂浪士の大河があったが今はそれも作られない。そういった事情から町人を主人公にしたとも考えられます。それにしても太平記リメイクや立花宗茂公が主役の大河はいつになるのでしょう。

私としてはリメイクと言うか、過去の作品に登場した主人公を別の方法で描くようにして、合間合間に2クール単位で、あまり知名度が高くない人を挟むのもありかと思います。今年もかつて主人公として登場した人物ですし、その他にも伊達政宗とか毛利元就なども候補に上がってよさそうです。ただ政宗だと間違いなく『独眼竜政宗』と比較されそうです。

それと何度も書くようですが、大河もそろそろ課金でいいかと思います。60年前のように放送局が少ない、もちろん動画配信サイトもない時代なら、NHKが日曜日に大型時代劇を作って、視聴者に見せるのもありでしたが、その時とは色々な意味で事情が変わっているわけですから。

あと武者さん(小檜山氏)と平山氏のツイート関連です。書こうかどうしようか迷いましたが、一応スクショを取っている方のを参考にさせていただくと、こういうツイートを流しています。

「偉大なる平山先生の気分を損ねてしまい、屠腹相応の迂闊さかと存じます」
「ほんと、今が戦国時代なら私は切腹していますよ。内臓投げつけつつ」
「私の虚名などこれ以上下がることはありませんが、このような塵芥に言及したことで、神武以来の大天才である平山氏に、悪影響画ないか不安になります。彼は正真正銘の大天才ですので」
などなど。

大河コラムもそうですが、何だかわざとらしく、誉め殺しかとも言いたくなる所以です。尚、「悪影響画」はもちろん「悪影響が」ですね。

その一方で、この2つは恐らく武者さんの本音であると思います。

まず、
「平山先生や大河ファンの善男善女の心象を害したのは、すべて己一人の不徳にあります。どうか私を採用した媒体などへの攻撃はお控えくださいますよう、お願い申し上げる次第です」
しかし武者さん自身は、NHKの制作現場を攻撃するような文章を今までも書いているわけで、これはどうかと思います。

また、
「人を自害に追いやったら、それで『してやったり!』とでも言うんですかね」
などとツイしていますが、前出の「屠腹相応の迂闊さかと存じます」の後の部分で「令和となってはそれもできず」、つまり今の時代切腹など無理とあり、矛盾しているかと思います。

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2023/04/28 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』関連で疑問に思う2つのツイート

先日、『どうする家康』の歴史考証担当の、平山優氏のツイートに関して触れています。そのツイートはこちらになります(リンクは貼りません)。この中で、小檜山氏(武者さん)が報酬を貰って歴史ものを書いていることに、平山氏も驚いています。

https://twitter.com/HIRAYAMAYUUKAIN/status/1649681890960609284

このツイートにあるスクショですが、小檜山氏とツイートをやり取りしているS氏が、史料に根拠があるとかないとかいう問題ではないと言っています。それに対して小檜山氏が、
「研究者(私注・恐らく平山氏のこと)がああも怒るということは、正しいのではないか」
と言っています。

そもそもこの史料と言うのは、平山氏が小檜山氏のツイートを引用し、この当時越前ガニが食べられていた史料があるとツイートしたことに関連しています。しかしここで小檜山氏が
「正しいのではないのか」
などと言うのはやはり問題でしょう。小檜山氏も「歴史系ライター」であり、ここで越前ガニについてツイートしているのであれば、そのくらいの史料は知っておいてしかるべきではないでしょうか。尤もその後のやり取りでは、何やら論点がすり替わっているようです。

尚この史料ですが、多分平山氏は、永正8(1511)年の三条西実隆の日記『実隆公記』に2度にわたって、「越前蟹」と記されているのを言いたかったのではないかと思います。

ところで平山氏が引用した小檜山氏の元ツイですが、大河に登場する食物絡みで、第14回についてのニュース記事を引用したものです。

その記事は『どうする家康』第14回はまるで越前ガニのオンパレードであると書き、「紀行潤礼」は『孤独のグルメ』であり、「公共放送が民放を真似る由々しき事態」とまで書いています。まあ小檜山氏が好きそうな記事ではあります。そもそもこのnifty、ゴシップめいた記事が多いので有名ですが、ご参考までに↓

『どうする家康』14話で『孤独のグルメ』パロディー? 越前ガニ回に疑惑の声
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12156-2294497/
(niftyニュース)

しかしこの第14回、確かにカニも登場しましたが、どちらかと言えばお市の命を受けた阿月が、金ヶ崎まで走るシーンの方が多かったと思います。

それと公共放送に民放を採り入れるというのは、そこまで由々しき事態なのでしょうか。実際これは『孤独のグルメ』だなと思いましたし、この『どうする家康』に『スクール・ウォーズ』的な描写もあることは、前にあらすじと感想でも書いています。ならばテレビ70年とかで、『チコちゃんに叱られる』と『笑点』がコラボしていましたが、ああいうのもいわばNHKが、民放にすり寄っていることにならないでしょうか。

それともうひとつ。
実はこれは平山氏自身のツイートではありませんが、やはり『どうする家康』関連ツイートで、これは如何なものかと思われるものがあります。それは歴史家の渡邊大門氏のもので、渡邊氏自身のものは削除されていますが、スクショを取っていた方がいます。

https://twitter.com/sonapapa57577/status/1649278658534871042

何でも『どうする家康』の視聴率を上げるには、CGをやめて城を作って本当に燃やせだの、合戦シーンは真剣使って死人が出るくらいやらないとだの。そしてその後渡邊氏は、
「一部の人に冗談とは受け取られなかったようですが、まずかったですか?」
とツイしています。

冗談にしては度が過ぎてやしないでしょうか。城を燃やせはまだしも、死人が出るくらいやれは明らかに一線を踏み超えているでしょう。第一今は馬を使ったりするにも制約が多いなどの理由から、CGを使わざるを得ない事情があるのですが…。このスクショを貼ってツイした方もまた、リプ欄で渡邊氏の発言に疑問を呈しています。



飲み物-ミルクが注がれる紅茶
[ 2023/04/26 01:30 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

NHKのワールドカップ特設サイトとリーグワン公式サイトへの疑問点

実はつい最近知ったのですが、NHKのサイトに、ラグビーワールドカップの特設サイトがあるようです。無論日本で全試合を放送するのはJSPORTSですが、NHKも日本代表の試合を中心に何試合か放送するせいか、こういうのを作っているのですね。

ただワールドカップ2023とある割には、リーグワンの情報とか、高校の部活関連の情報などもあり、何かNHKで放送または特集したラグビー関連情報を、すべてここに持って来ているようにも見えます。

ラグビーワールドカップ フランス2023
(NHK ONLINE)

ご参考までに、こちらはJSPORTSサイトのワールドカップ関連のページです。流石に、過去何度もワールドカップを放送して来た、その実績が窺えます。

ラグビーワールドカップ
(JSPORTS公式サイト)

ところでリーグワンのサイトの下の方に、以前はなかった「お問い合わせ」なるものがあります。やっとメールフォームでも付いたのかと思い、クリックしてみたところさにあらず。ジャパンラグビーナビダイヤルの番号と受付時間のみでした。さらにその下にこうあります。

※各クラブ主管試合のチケットに関するお問い合わせ、各ファンクラブの情報等についてはお手数ではございますが、各クラブにお問い合わせください。
※チケット情報などはこちらからご確認いただけます。

しかしどう考えても、各クラブのチケットやファンクラブなどは、わざわざ明記されなくても、そのクラブに問い合わせるのではないかと思います。第一クラブの公式サイトは、殆どの場合問合せのメールを送れるようになっています。なぜか、リーグワンのサイトだけがそれに対応していないのです。

それとやけにチケットのことばかり書かれていますが(このナビダイヤルも確か元々はチケット関連ダイヤル)、別に問合せというのはチケット関連だけではないはずなのですが…。リーグの在り方に加え、今回のレッドドルフィンズのように、不祥事を起こしたクラブの今後、さらには、TV中継のことなども問い合わせたい人はいるでしょう。そういった点が、言っては何ですが無視されている感があります。

このリーグワンの公式サイト及びリーグの役割に関しては、以前も書いてはいますが、どうもファンサービスに熱心なのはクラブのみであり、リーグは正直言ってファン目線と言うよりは、関係者目線と言うべきでしょう。その辺りが、この公式サイトにも反映されていると思われます。

たとえばトップページ、最上部に選手や試合の画像が紹介されているのはいいでしょう。ならば、そのすぐ下に試合のハイライト映像を持ってくるべきではないかと思います。しかし間にお知らせが入ることにより、この画像とハイライト映像が分断されてしまっています。

あとニュースなどももっとコンパクトにまとめられるはずですし、何と言っても気になるのが「LEAGUE ONEとは」のページです。実際に目を通された方も多いと思いますが、VALUE、VISIONそしてMISSIONとあり、それぞれに

みんなのために FOR ALL
日本ラグビーが育んだ「多様性の尊重」と「包摂の精神」を、普遍的価値として伝承し発展させていく。

あなたの街から、世界最高をつくろう。
リーグを取り巻くすべてを、世界最高の名に相応しいクオリティに作りあげ、心躍る体験が、日常に溢れる風景を実現する。

1. ファンが熱狂する非日常空間の創造
だれもがラグビーを夢中になって楽しみ、興奮と感動を共有できる環境をつくる。
2. 日本ラグビーの世界への飛躍
日本ラグビーの質と技量の常なる向上を図り、世界に、ラグビーの新たな魅力と驚きをひろげる。
3. 地元の結束、一体感の醸成
だれもがそれぞれの立場で参加でき、強いつながりを感じる環境・文化を醸成する。
4. 社会に貢献する人財の育成
ファン、チーム、企業、地域とひとつになり、社会に貢献し、世界に羽ばたく人間を育てる。

とあります。
https://league-one.jp/content/about/
しかしこれだけを見ても、今一つ具体性に欠けるような気がします。高校ラガーマンがこういう理想を掲げるのならそれもありでしょう。しかしこれは国内最高峰レベルのリーグが、やろうとしていることなのです。こういうのが関係者目線と言うか、いつまで経ってもコアから抜け出してマスになることができない、日本のラグビーを象徴しているように見えます。クラブレベルでは頑張っていると思うのですが。

ちなみにJリーグの場合、「Jリーグの楽しみ方」というキュレーションメディアが公式サイトにあり(https://www.jleague.jp/j-tano/)、Bリーグの場合は「B.LEAGUEについて」というコンテンツ(https://www.bleague.jp/about-b/)がやはり公式サイトにあり、わかりやすい形で書かれています。プロが作ったサイトだなと思います。

リーグワンサイドも、もちろん何もやっていないわけではないでしょうが、どうもスピードとファン目線に欠けるように思われます。静岡ブルーレヴズの山谷氏(Bリーグの立ち上げに関与)に、リーグを引っ張って行って貰った方がいいのではとやはり考えてしまいます。

飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/04/09 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

NHKに対して色々疑問に思うこと 続き

先日ご紹介した、NHKサイトの「テレビ70年」キャンペーン関連。今、本当にNHKが目を向けなければならない受信料の問題などは棚上げされて、やはり草創期の苦労話とアーカイブに終始し、TVのよさのみを強調して無難にまとめた感があります。見方を変えれば、そういう空気の中だからこそ、大河も朝ドラも、そして紅白も今まで生き残れて来れたし、また大相撲とか高校野球の中継も続けて来られたのでしょう。

NHKにもう少し当事者意識があれば、見直しが図られていると思います。無論廃止などではなく、フォーマット変更や、放送時間帯変更といった形での見直しにはなるでしょう。また課金制度なども提案されていてもおかしくないのですが、生憎というかやはりというか、今までそれがなされたようには見えません。

ところで大河や朝ドラのような連続ドラマを長期間続けていると、最早これは必ずと言っていいのですが、
「昔はよかった、今はよくない」
と言った声が出て来ます。もちろん大河朝ドラに留まらず、民放でも同じようなものです。

しかしエンタメ作品と言うのは、その時代に合わせた形で作られていることが多いものです。ですからリアルタイムで放送された時代を知っている、あるいはその時実際に観ていたというのであれば、面白く感じることはあるでしょう。ただそうでない場合、いくら過去の名作であってもそれほどの実感は湧かないのではないでしょうか。ある種の面白さは発見できるかも知れません。ただそれは、リアルタイムで感じた面白さとは別物という可能性もあります。

また今は面白いとか、特に大河の場合重厚だと言われている作品でも、その当時はそうでなかったということも多いものです。『太平記』なんてトレンディ大河と呼ばれていましたし-ちなみに、私は『太平記』は好きです。それだけに同じ池端氏の『麒麟がくる』には期待していたのですが。

実際今も面白いと思う作品はあるので、昔がいいとは一概に言えません。特に70年代から80年代頃の、比較的お金をかけたと思われる大河(個人的にヴィンテージ大河と呼んでいます)にしても、今はその時に比べて制約は多くなっていると思われ、それと同じような作品を作るのは無理があるのではないでしょうか。これも前に過去美化バイアス、バラ色の回顧という内容で投稿していますが、あまりその当時の基準で今を判断するのも無理があると思います。ならば逆に、今の基準で昔を判断することもまたありでしょう。

私の場合女性主人公物の一部や『いだてん』、前出の『麒麟がくる』などは馴染めなかったり、途中で視聴を止めてしまったりもしています。無論人によっては面白く感じた人もいたでしょうし、それはそれでいいと思います。要はこれは面白い、これはよくないというのは人それぞれと言うことです。先日の投稿にも書きましたが、このテーマなら刺さるという人たちをターゲットに、課金制にすればいいと考えてしまう所以です。


飲み物-パブのカクテル
[ 2023/04/02 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

NHKに対して色々疑問に思うこと

朝ドラのことを書いた直後にこう書くのも何ですが、また過去にも同じようなことを書いていますが、NHKは報道と気象・災害情報をメインにし、エンタメ系の、特にドラマは課金のシステムを採り入れて、観たい人だけが観るようにした方がいいかと思います。そもそもドラマが多すぎるとは思いますが、ドラマ10などであればまだしも、朝ドラや大河はもうそのあり方を考えるべき時に来ているわけですし。

かつてNHKが主なチャンネルで、民放があまりなかった時代はそれでもよかったでしょう。しかし多くの都道府県で民放4チャンネルが視聴でき、4チャンネル視聴できなくてもケーブルテレビでも視聴可能であり、また動画配信サイトや専門チャンネルが幅を利かすようになった今、NHK主体のエンタメのみがいつまでも続く現状には、いささか疑問を感じざるを得ません。無論朝ドラも大河も、面白ければもちろんお金を払ってでも観ようとは考えています。

寧ろ課金制度にした方が、ターゲットを絞り込みやすいし、それだけ「攻めた」番組を作ることも可能でしょう。一方でエンタメというのは賛否両論が生まれやすいものです。ならば自分が好きな番組、またはチャンネルのみにお金を払いたいと思う人々がいても不思議ではなく、と言うよりそれが当然の心理であると思われます。無論朝ドラなり大河なりを変えるにしてはNHKはお役所的で、前例主義に傾く嫌いがあるのも事実です。

ただここで決断してしまわないと、受信料の強制徴収への反発は今後ますます強まるでしょう。メディアとしてのNHKは、政府なり官公庁なり、あるいは一般企業なりに対して手厳しく報道することがよくありますが、ならばNHK内部の方にもその目を向けてほしいものです。NHK職員が不祥事を働いた場合などに、それ相応に厳しく接しているのかとついつい思ってしまうわけです。

それとこれに関連することを少し前に書きましたが、TV放送開始70年関連で「テレビ70年」キャンペーンなるものをやっていたようです。

「テレビ70年」キャンペーン 紹介

以前『チコちゃんに叱られる』と『笑点』がコラボした番組を目にしたことがありますが、このキャンペーンの一環だったようです。あとのど自慢でもコラボしていましたね。それはともかく、このキャンペーンの番組の多くが過去のアーカイブで、年配層を対象とした番組のように思えます。しかも受信料をどのように考えるのか、ネットや専門チャンネルとの共存を具体的にどうするかといった問題提起は、このキャンペーンからは窺えません。

それどころか
「これまでも、これからも」
というキャッチフレーズで、
「長年支えてくださった視聴者の皆様に感謝をお届けするとともに、「これからも多くの人に楽しんでいただけるコンテンツを全力で作り続ける」という私たちの決意を込めました」
とあります。しかしそのコンテンツは受信料で作られているものであり、まず今後の受信料をどのようにするのかが話し合われてしかるべきではないかと思います。何よりも、受像機を置いただけで受信料発生という、今の状況をどうにかするべきでしょう。視聴者軽視の姿勢のように思えてなりません。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2023/04/01 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』大河コラムの補足

まず『どうする家康』関係投稿で、「酒井忠次」を「本多忠次」としている物がありましたので、訂正しています。

さて『武将ジャパン』大河コラム関連、今回はちょっと駆け足で見て来ましたが、その中で再度採り上げたい部分があります。

まず先日も書いた、武者さんの
「料理初心者ほどわけのわからんアレンジをして、色々ぶち壊しにする状態」なる書き出しで、「レモン味の牛乳」を

三谷幸喜さんならばわざと固めてカッテージチーズ風にできるし、森下佳子さんならばラッシー風にできるし、池端俊策さんなら寒天を入れることで解決する。それが今年は、固まりかけのまずい牛乳だけが残っているんです……飲みたくありません

とあります。と言うか、これは
「牛乳をヨーグルトにしようと思ったけどしくじってしまい、その時どのように修正するか」
を前提としているように見えます、しかし何だか書き方が回りくどいですね。特に例えを持ち出さなくてもよかったのではないでしょうか。
これで思い出すのが『鎌倉殿の13人』関連の「プリン」です。

そもそも大河ドラマで、歴史の勉強はできるようで、できませんよね。
大河の関連書籍を並べて「歴史の本を読みました」と言われても、それは受け入れられないでしょう。
いわば大河は”パティシェ三谷さんが作った鎌倉野菜のプリン“のようなもの。
いくら栄養たっぷりの野菜を使っていようと、
「このプリンはおやつじゃないんです。野菜を使ってます! サラダや野菜炒めと同じです!」
では話が通じません。
「いくら野菜を使っていてもプリンはおやつです。そう認識してください」
「いや、このプリンは健康にいい、野菜の風味も生きてて最高。そう野菜料理だという前提で食べているのに何でケチをつけられるんですか? プリンのカロリーぶん、ちゃんと他のものを減らしますよ」
こんな返答になりがちで、話の核がはぐらかされてしまう。
おやつはおやつです。

と書いたうえで、

きっかけとしてはよいけれど、あくまで入口でしかない。
ではなぜ、この手の「史実と違う大河を受け付けんぞぉ!」という記事が出るか?

とあるのですが…それに至るまでの例えがどうにもくどく感じられます。ちゃんとしたライターなら、この辺りをもっとシンプルにするでしょう。結局これも武者さんの自己満足にしかなっていないと思う所以です。

それから「大河で歴史の勉強はできない」、つまり史実重視姿勢を批判しながら、先日ご紹介したコラムでは、
「お田鶴の方の話は後世の創作なのに、ここまで引っ張ってしょうもないアレンジを利かせてしまう」
と言うのも如何なものでしょうか。それにあの部分は、諸説ある内の1つと思われます。
それはさておくとしても、今年のように嫌いな大河では、フィクションの部分そのものを批判しているように見えます。自分の好きな大河のフィクションは、いいフィクションなのでしょう。

さて食べ物関連で、第11回「信玄との密約」では団子、そして栗が登場します。
この団子が、特に後半部分で意味を持つのはあらすじと感想でも書いています。信玄も遠江と駿河になぞらえた団子を、家康に食べさせようとしていました。家康があの2個のうち1個の、それも半分しか食べていないのには、後の三方ヶ原の戦いを何となく連想させますし、終盤で出て来る瀬名とお田鶴の団子の描写も、何かを象徴している感があります。

また栗ですが

  • 最初から中身が抜かれている
  • 石川数正が栗と思しき物を1つだけ食べている
  • 信玄が渡した瀬名への包みにはいくつもの栗が入っている

と言うのも、どうも寓意が込められているように思われます。しかし武者さんのコラムで、そういった考察は出て来ず、どころかあれがよくないこれが悪いと叩いているだけのように見えます。

そして武者さんが、これは第10回関連で書いていた織田信長の弓矢がすべて的に当たっている件ですが、あの弓矢は日置流らしいです。NHKBSの『明鏡止水』でも紹介されていたようですね。

「五の巻 弓馬の道・居合」
(NHK ONLINE)

これには、信長を演じる岡田准一さんも出演しています。
そしてその岡田さんに、関西弁を使う時代劇に出て欲しいとか何とか書かれていましたが、この場合はまず『どうする家康』で岡田さん演じる信長について言及するべきでしょう。無論、嫌いな大河の場合はそれをしないのが武者さんではありますが。

あとこれも第10回で側室となったお葉、彼女の登場シーンにもつっかかっていますが、『鎌倉殿の13人』に出ていた北香那さんが、こちらにも出ているのが嫌なのでしょうか。そう思いたくもなります。

それと他のアカウントが自分の(小檜山青氏名義の)ツイートをスクショして、自身のツイートに添付しているというのが面白くないようです。しかしその人は、あるいは武者(小檜山)さんにブロックされているのかも知れません。そして以前目にした限りでは、その小檜山氏ツイを添付していた人も、やはりこのコラムの書き方、特にドラマをきちんと観ていない点を批判していましたが、比較的まともなことを言っていました。

実際武者さんは好きな大河でさえもきちんと観ていないふしがあります。それと昨年の場合、好きな大河と言いながらも坂東武者などには批判的でした。この人は政子や源実朝、そして大江広元などには好意的でしたが、この大河に不可欠な坂東武者を、それも儒学の素養がないという理由でどこかさげすんでいたように思います。


飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2023/03/26 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

TV70年に思うNHKの今後の姿勢

3週間前になりますが、TV70周年ということで、『大河ドラマが生まれた日』というのをNHKでやっていました。ざっと観た限りですが、朝ドラのスピンオフにこういうのがありそうだなと思いました。

要はTV黎明期の目玉コンテンツとして、大型時代劇(つまり大河)を企画し、試行錯誤の末に制作するストーリーなのですが、やはりと言うか身内ぼめと言った印象が強いなとは思いました。これならば、大河招致に自治体がどれだけ腐心するかを描いた『大河への道』の方がやはり面白いですね。こちらも中井貴一さんが出ていますし。

またドラマの中で受信契約がどうこう、TVはいいといったセリフが出て来ますが、今は寧ろそのあり方を問うべき時期でしょう。結局TVの放送が開始してそれが一巡し、今は再び映画や舞台、または動画配信や専門チャンネルのよさを見る時期となっているかと思います。また以前、『テレビ・スターの悲劇』(私訳)と『ラジオ・スターの悲劇』/"Internet killed video star" and "Video Killed The Radio Star"という曲に関して投稿しています。

この「テレビスター」、video starの日本語訳として、この曲を紹介したブログなどで使われており、また実際そういう表記を目にしたこともあります。しかし非日常的な印象が強い「映画スター」に比べると、TVの電源をオンにすれば、かなりの頻度で目にすることができるテレビスターとは、意味するものが違うように思えます。

そしてこれも前に書きましたが、NHKがTV70年でやるべきことは、今後の受信料の問題、コンテンツの在り方などを、スクランブルもふくめて、視聴者と双方向で議論することではないかと思います。なのに結局は過去を懐かしむ姿勢に終始している感もあります。制作やキャストの方には悪いのですが、私にはどうもそのように思えました。

あと阿部サダヲさんが『いだてん』の「まーちゃん」に見えてしまいますね。私はあの大河は第6回までしか観ていませんが、最初の方の昭和パートで確か登場していましたので。

TVや受信料に関しては、以前大前研一氏の記事をご紹介していますし、またそれとは別に受信料関連の記事のリンクも貼っていますが、本来これを節目として、NHKは変わりますと宣言してしかるべきだったかと思います。それでもかつては、受信料に関連した特番などもあるにはあったのですが。

ところで冒頭の朝ドラスピンオフ関連で、『舞いあがれ!』を久留美の目線で描いてほしいなと思いますが、今はBKはスピンオフなし、メモリアルブックなしだからこれは難しいでしょうか。『あさが来た』などはスピンオフがあったのですけどね。

飲み物-ワインと暖炉
[ 2023/02/26 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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