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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  JIN-仁-

コロリ騒動で思い出す作品と言えば

先日の大河関連投稿で、コロリ(コレラ)絡みで『陽だまりの樹』と『JINー仁ー』についても書いています。この2つの作品は時代背景が似通っていますし、当然ながらこのコロリ騒動にも巻き込まれる設定になっています。後者の場合は、仁先生が現代の医学知識を持ったままタイムスリップしているため、経口補水液や点滴など、治療方法は当時では考えもつかない画期的なもので、それで多くの人々が助かるわけですが、元々この病気は、インドのガンジス川流域の風土病でした。しかし19世紀になると、原因菌が人間にくっついてヨーロッパに入り、大流行を引き起こすに至ります。

さらに中国、ひいては日本でも多くの感染者を出すわけですが、このコロリ騒動で思い出す作品がもう一つあります。司馬遼太郎氏の『胡蝶の夢』です。主人公の一人松本良順が、夏場に患家から届けられた煮凝り状の料理を口にして、その数時間後に激しい下痢で消耗してしまい、師でもあるポンぺの診察を受けることになります。この当時の、つまり仁先生がいない前提での治療方法としては、キニーネが最も有効であるとされ、そのためキニーネが払底したとも言われています。ちなみにこの当時は、コレラ菌がまだ発見されておらず、コッホがこの菌を発見するのは1883年、明治16年のことでした。

コレラ菌以外にも食中毒を引き起こす菌として、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌など、様々な菌があります。(コレラ菌や赤痢菌なども、今は食中毒病因物質となっています)少々ネタバレになりますが、これも先日投稿した『はたらく細胞フレンド』で、M細胞が店主を務める「バル・パイエル」に、こういった菌がやって来て暴れまわります。中でも赤痢菌は白血球の貪食を回避することができるという、厄介な一面を持っており、この中でも白血球があっけなく倒されてしまいます。尤も今ではこれらの菌による発症は減少しており、代わりにノロウイルスなどが主流になっています。

飲み物-コーヒーとチョコレート

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[ 2021/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第10回までを観て思ったこと 続き

先日の続きになります。
一応第10回(25日放送分は省く)まで観たうえで、今度は栄一自身に関することですが、この当時百姓である彼が、身分制度を否定したり、幕府に責任があると断言したりしていますが、あそこまで強く踏み込めたのでしょうか。
この人物にさほど詳しくないせいもありますが、当時幕府、つまり御公儀の存在はやはり大きく、まず施政者が変わるべきではないか位には考えはしたかも知れませんが。尚この施政者とは将軍ではなく、老中のことです。

あとこれも前に書きましたが、尊王攘夷を唱える志士たちが目の敵にする異人とコロリ(コレラ)について。彼らが異人の存在についてあれこれ言う割には、異人さんたちの姿が出て来るシーンは限られますし、コロリも社会に影響を与えるほどの存在感を示せていません。無論今のご時世、疫病が蔓延して人々が亡くなるというのは、なまじ現実で似たような状況になっているため、描きにくくもあるでしょう。
しかしならば志士たちに声高に叫ばせるより、たとえば
「コロリなる異国からの病が流行っていて、それが攘夷派に取って火に油を注ぐ結果になっている」
などというセリフを挟む程度でもよかったかと思います。
また医学に関して言えば、尊王攘夷もこの頃大きな課題となっていたでしょう。これは『陽だまりの樹』で出て来ましたし、『JIN-仁-』のペニシリン製造所も、元々は種痘のための物でしたね。

しかしやはり、市郎右衛門と尾高惇忠の存在は重みがあります。大河の場合は成長物語でもあるので、主人公がまだ若く、とかく方向性が定まらない中、その人物を指南する存在はどうしても必要です。
女性主人公大河に違和感を覚えるのは、ヒロインがとかく自分中心に走りがちで、直言する存在がいない、あるいは影が薄いせいもあると思いますが、『八重の桜』の山本家は、その点は寧ろ例外的だったと思います。


飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/04/26 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

個人的雑考-2

先日投稿分の続きになります。実写ドラマに比べるとアニメは、それそのものが異次元世界であり、そこまで現実もしくは史実にうるさくないと書いていますが、無論作品にもよります。たとえば歴史上のある時代を描いた作品であれば、そのようなわけにも行かないでしょう。ただ私としては、アニメや漫画であれば、多少考証が緩くても特に気にならないのですが、実写は、どうしても自分が経験する日常と比較してしまいがちで、それだけ単なるフィクションと捉えにくいせいもあります。

大河ドラマももちろん実写です。ただこの場合、時代背景は数百年前、場合によっては千年近く前であったりするため、今現在の日常とは当然比較になりません。というか寧ろその逆で、数百年も前の時代設定であるにも関わらず、あまり現代的な描き方をされると、批判されがちになります。如何に今の時代と違うかというのを、やはり視聴者は求めているわけです。そもそも史実を織り込むのが前提のはずですから、どうしても史実を云々されるのはやむを得ないことであると言えます。

ただし大河の創作部分でも、極端に本筋からかけ離れていなければ、それはそれで納得できるのです。結局のところ本筋がしっかりしていて、主人公の存在がきちんと示されていて、しかもオリキャラが必要以上に出て来ないとなれば、受け入れられるということになるのでしょうか。ただしこういうのは主観的なものであり、もちろんその基準は視聴者によって異なります。だからこそ、制作側のはっきりした姿勢が求められてくるわけです。

その大河に関して思うことがあります。
大河のアニメ化
漫画を原作とした大河
は可能かということです。アニメに関して言えば、以前NHKは、ポワロとミス・マープルを主人公にした
『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』
をアニメ劇場枠で放送していましたが、こういう作品を参考にして制作するという方法もあります。その一方で、漫画を原作にした大河ですが、恐らく一部の、特に高齢の視聴者からは反発される可能性もあります。無論今の時代、漫画原作の時代劇は『JIN-仁-』をはじめ数多く存在しますし、NHKが制作した『風雲児たち』や『陽だまりの樹』も漫画が原作なのですが、大河だとやはり事情が違うとなるのでしょうか。

ところで『武将ジャパン』で大河を云々するのであれば、こういった提案もあっていいかと思うのですが、生憎私の知る限り、それはなかったようです。元々このコラムは、幕末大河で幕府寄りを善とし、薩長を悪とみなしがちな上に、筆者が昔の作品を観ないと明言していて、これでは作品をフェアに見られるわけもなく、また過去の大河と比較して考察できるわけもありません。こういうのは、それこそ個人ブログでやってほしいものですし、実際個人ブログで、武者さんよりもきちんとしたレビューを目にしたこともあります。私のような個人ブログと違い、多くの人に見られるコラムであれば、まず建設的な見方と客観的な文章を心掛けていただきたいものです。

あと原作に関して、これはまた別のとあるブログで、今は小説やコミックの原作が多いといった記述を目にしたことがあります。しかし昔の大河は殆ど小説が原作です。また漫画が原作の作品というのも、80年代には存在していたはずです。脚本家がオリジナルの脚本を書かないという意味なのでしょうが、別に私はそれがどのような形であれ、ドラマとして楽しめたらそれで満足ですし、正直言って特定の脚本家を応援しているわけでもありません-ただ三谷さんの脚本は、今度はどのような形に持って行くのかという興味は湧きますが。ところで脚本を評価する際に、伏線とその回収に言及する人は多いかと思いますが、私の場合、それのみに関心を寄せることはまずありません。
(この項続く)

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2021/01/09 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『JIN-仁-』関連アクセスと最近の三谷氏

先日『JIN-仁-』の視聴率について少し触れましたが、このブログの当該作品関連投稿へのアクセスが、最近多いことに気づきました。5年前にDVDを観てまとめたものですが、アクセスしてくださった皆様、ありがとうございます。今回はすべてを録画していますが、実はまだ観終わっていません。すべてを観たところで、改めて感想をアップしようかとも考えています。

ところで三谷幸喜氏が、このような時期だからと、リモートによる『12人の優しい日本人』の朗読劇を配信しています。

限定! 三谷幸喜監督の名作「生配信」 常連メンバーずらり! 朗読劇
(FNN PRIME)

これを言い出したのは近藤芳正さんとのことですが、三谷氏も実はゲスト出演しています-しかし一瞬誰かと思いましたね。尚この朗読劇は、youtubeで期間限定配信中です。

また朝日新聞に連載中の『ありふれた生活』で、この連載コラムの小説版がアップされています。お馴染みの刑事とありますが、ずばり古畑任三郎ですね。全文を読むにはログインが必要ですが、途中まで掲載されていますので、一応第1回のリンクを貼っておきます。

古畑任三郎が復活!三谷幸喜 小説「一瞬の過ち」(1)
(朝日新聞デジタル)

この中に登場する「大泉妙」なる人物、あの、『ノーサイド・ゲーム』の主役を演じた俳優さんのことでしょうね。こうやって出て来るということは、ひょっとして『鎌倉殿の13人』にも出演予定なのでしょうか。

飲み物-グラスビール
[ 2020/05/10 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』雑考13 その2

先日『国盗り物語』で道三を演じた平幹二朗さんと、燃える稲葉山城の画像をアップしています。今回は『国盗り物語』、『麒麟がくる』それぞれの信長の聖徳寺会見のビフォーアフターです。まず高橋英樹さんの信長です。

国盗り物語聖徳寺


国盗り物語聖徳寺信長

そして染谷将太さんです。会見前の帷子姿のシーン、この大河らしく色遣いがかなり派手ですね。

麒麟聖徳寺

麒麟信長2

個人的には、高橋さんの方がビフォーアフターの差が大きいように思えます。恐らくは衣服の色が異なるせいもあるでしょう。(いずれもDVDシリーズ及び録画より)
この時の道三は、婿殿があの格好だからと普段着で現れて気まずい思いをし、ほぼ無言のまま会見が終わっています。

ところでこれも先日書いたことですが、ニッコームックのガイドブック、実はこれは『真田丸』から購入し始めて、『麒麟がくる』で4冊目になります(『いだてん』は未発売)。それぞれの主演や脚本担当などのコメントを見ていたら、やはり実に様々であり、その内どのように違うかを投稿したいなと考えています。ただあくまでも「その内」であり、いつとは具体的には言えません。
ただ他の大河に比べると、『麒麟がくる』は光秀という「主君殺し」の汚名を着せられた人物を、ネガティブでなく描こうとしているせいか、やや肩に力が入っている印象もあり、それが先日書いたような一種の違和感にも通じているのかもしれません。またこの分に関しては、大河は本来は逆算するべきと書いている部分で、一部手直しをしていますので、その点をお断りしておきます。

それから第15回と第16回のあらすじと感想で、沢尻さんがこの帰蝶を演じたら、もっと様になっただろうといったことも書いています。これで思うのですが、『いだてん』の出演者で、違法薬物で逮捕された人がいた以上、こういう点に関しては、本当はもっと気を付けるべきでした。2年連続して出演者が逮捕されたというのは、あまりいい印象を与えません。今後の大河はどうすべきか、考えてしかるべきことは色々ありますが、この点に関しても無論検討されることになるでしょう。

それとあまり数字がどうこうと言うのも何ですが、5月3日放送のリアルタイム視聴率が16.2パーセントでした。戦国大河でしかも戦が近いというストーリー展開、視聴者の在宅率の高さに加え、この日は『ポツンと一軒家』がなかったこと、さらに、視聴者を取られるスポーツ中継も現状では行われていないことなどを考えると、そこまで高い数字ではないようです。同じ時期の『真田丸』の方が高いです。無論大河自体、以前ほどリアルタイム視聴率を取れなくなっているのは事実ですが。
その一方で、『JINー仁ー』の再放送が、昼間であったにも関わらずそこそこの数字を取っています。

再放送の「JIN」 全6回がすべて2桁で終了 土日午後でも高視聴率
(ライブドアニュース)

4月26日分はほぼ12パーセントという、この時間帯で再放送の割には高い数字でした。元々が比較的話題を呼んだ作品であったのに加え、比較的タイムリーな企画であったからとも言えるでしょう。

一方この状況を受けて大河、朝ドラとも放送中断となることは前にお知らせしていますが、大河に関しては放送回数を減らし、年内終了の可能性が高くなっているようです。

「麒麟がくる」放送回数減らし年内終了へ 撮影休止中、21話でストック切れ
(gooニュース)

撮影のめどが立たないので、どのくらい中断されるのかはわかりませんが、オリンピック中継に備えて5回の放送休止枠を取っていたので、まずそれを使うことになるでしょう。中断期間は何を放送するのか決まっていませんが、『国盗り物語』の総集編前後編と、浅井長政役で出演した杉良太郎さんが寄贈した分が何話かありますので、それを放送してもいいのではないかと思います。ただこうなると、放送回数が40回に満たない可能性もあり、かなり異例の大河となります。
今年中に終わらせるのであれば、やはり来年は『青天を衝け』となるのでしょうか。しかしこちらもまだ、いつクランクインできるか不明ですし、撮影そのものが相当押すのではないかと思われます。

飲み物-カクテルブルー
[ 2020/05/09 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

麒麟がくる第15回「道三、わが父に非ず」&第16回「大きな国」

第15回と第16回のあらすじと感想です。

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第15回
天文23(1554)年、道三は出家した。正式に道三を名乗るのはこれからになる。家督は義龍(高政)が継ぐことになり、内政に力を入れるように見えたが、その実信長と敵対する織田彦五郎や信安に手を回していた。道三と小見の方の子である孫四郎は危機感を覚え、光秀に相談するが、光秀はこれに反対し、孫四郎をがっかりさせる。その孫四郎は姉の帰蝶と連絡を取っていたおり、義龍に取ってそれは面白いことではなく、尾張に言って帰蝶にくぎを刺すように光秀に頼む。

光秀はこのような状態で、なぜ家督を譲ったのかを道三に尋ねるが、道三は力があれば生き残り、弱い者は淘汰されると光秀に教える。織田家の内紛も、信長が力があれば勝つだろうと睨んでいた。それを裏付けるかのように、尾張守護の斯波義統が彦五郎の家老坂井大膳に襲われ、さらに信長の叔父信光も帰蝶と密談を行った後、彦五郎を謀って殺してしまう。清須城はあっけなく信長の物となり、後は岩倉城を残すのみとなった。

道三の信長を見る目は正しかった。さらに孫四郎は祝いの名馬を尾張に贈る。この知らせは駿府にも届き、駿府にいた望月東庵もこれを知っていた。そして駒は藤吉郎につきまとわれていた。藤吉郎は家来の出自をいとわない信長に仕えようと本気で考えていた。一方で側室の子義龍の家督継承に異を唱え、孫四郎が尾張の支援のもと、家督を継ぐ動きもあった。しかし孫四郎とその弟喜平次は、仮病を使って部屋にいた義龍から殺されてしまい、道三はその死を嘆く。

第16回
道三は美濃北部の大桑城へ向かった。稲葉山城に別れを告げたということは、単なる隠居でなく、義龍を敵とみなしたということだった。これは明智家をも揺るがし、光秀は尾張に向かって帰蝶と会い、孫四郎をそそのかした帰蝶もよくないと指摘する。さらに、道三に味方することは、義龍との関係が悪化するだけなのでやめるように言うが、帰蝶は、これは美濃の中だけではとどまらないと指摘していた。

しかも帰蝶は光秀が孫四郎に反論したことから、すげなく光秀を追い返す。これを隣で聞いていた信長は、光秀の言うことも理解しており、道三が義龍とその家臣のような、多勢の相手に戦を仕掛けても無理であるとわかっていた。その頃駿河では太原雪斎が世を去り、人質となっていた松平元信は、東庵が豆を煮ているのを見て近づいてくる。そこへ菊丸が薬草を持って東庵に会いに来る。駒は美濃の国内情勢に話題を変えるが、元信もそれを知っていた。駒は光秀も巻き添えになると思い、駿府脱出を図る。

その頃光安は義龍の宴に参加し、何とか取り入ろうとしていた。光秀は義龍に、戦を仕掛けるのはやめるように念を押す。義龍は自分が頼芸の子、土岐源氏の血を引くことを周囲に言い広めており、光安の隠居や領地替えを提案したため、光秀は家に戻ってもそのことで迷っていた。しかしその後義龍に従い、光安は大桑城へ向かう。光秀は道三に会うべく大桑城へ赴くが、道三は自分が年老いたことを自覚していた。さらに、家督を譲る者を間違えたとも言う。さらに大きな国を作れと言う道三は、対決がすぐそこまで来ていることを悟っており、光秀もほぞを固めて光安同様道三に付く。

***********************

まず衣裳から行きます。今回も松平元信がやけに赤い着物を着ていたり、斯波義統を襲った兵たちの着物の袖山の部分に、如何にもおろしたてといった感じで折り目がきれいについていたり、どうにも不自然な点が見られます。それから出家した道三の甲冑、どこかで見たことがあると思ったら、『風林火山』の、勘助が頭を剃った後の甲冑姿、あれに近いです。

その道三が義龍(高政)と対立し、稲葉山城を出て大桑城へ向かっていますが、本来は鷺山城に隠居し、その後大桑城に向かっているようです。その際稲葉山城下に火を放っており、『国盗り物語』では、自分が作り上げた物が灰となる様子を見つめつつ大桑城へ向かう設定で、このシーンの平幹二郎さん演じる道三には、かなりの迫力が感じられます。今回こういったシーンがなかったのは残念です。それとやはり、帰蝶がちょっと出張り過ぎなように思えます。この大河が期待したほど面白く感じられない原因の一つに、彼女がこのように描かれている点が挙げられます。それでも沢尻さんが演じていたら、それなりに様になったとは思いますが、どうも川口さんのイメージではないのですね。

また帰蝶は伊呂波大夫を呼んで、恐らく道三を越前に逃がすように言ったのでしょう。無論道三はそれには従わなかったわけですが、これだと長良川の合戦後に明智城が落ちた時、伊呂波大夫がまた出て来て、光秀の越前への逃避を手助けするように思われます。しかしこの伊呂波大夫もそういう傾向はありますが、東庵だの駒だの菊丸だのといった架空の人物は、やはり彼らだけでまとまるシーンが多く、実在の人物と触れ合う機会が限られているようです。だから駒が、何かといえば光秀のことを気に掛ける設定になっているのでしょうが、この期に及んでの駿府脱出など、そう簡単に行くものでもないと思います。それと雪斎の最期があっけなさすぎ。義元はあまり姿を見せませんが、この頃は『半沢直樹』の方で忙しかったのでしょうか。

あと道三が自らの人生哲学を述べるところがあります。これによると弱い者は淘汰されるとなるわけですが、ならば自らの息子である孫四郎も喜平次も、若年とはいえ淘汰されるべき存在だったということになります(これは後述します)。あと孫四郎の件で光秀をよく思わない帰蝶ですが、この場合は信長が言うことの方が正しいでしょう。何せこの人は、戦では数的優位に立つというのを金科玉条としていた人物と言われています。しかしその彼が『古今集』ですか…これは寧ろ、光秀の方にふさわしいのではないでしょうか。また元信が、あそこまで美濃の内情を喋るものかとも思います。

それから明智光安が義龍に取り入ろうと、盛んに謡いかつ踊るシーンが出て来ます。この人物も迷いに迷った挙句道三の側に付き、それが明智氏の命運を左右するのですが、やはりどこぞの安房守のように、くじで決めるわけには行かなかったのでしょう。ある人物に取り入ろうとして、恐らくは本人の身に合わない芸を披露する辺り、『西郷どん』の大久保一蔵の畳回しを思い出します。あれは一橋慶喜の側近をつなぎ留めるための苦肉の策でしたが、こちらの方は何とか功を奏しています。

そして廃嫡に危機感を覚えた義龍による孫四郎、喜平次の暗殺。これは割と有名な話で、義龍が仮病を使って2人を呼び寄せ、後で日根野備中守に殺させてしまっています。尤もこの孫四郎も喜平次も、さほどの器量の持ち主でもないともされており、もし彼らのどちらかでも優秀であれば、兄のこの奸計を見破っていたかもしれません。その意味では前出のように、乱世に於いては「淘汰」されるべき存在だったとも考えられます。

しかし道三がやはりきれいすぎて、あくの強さやふてぶてしさがあまり感じられないのは残念です。この道三の中の人と、明智光安の中の人がそれぞれ入れ替わった方が、あるいはよかったのではないかとも思います。また小見の方や平手政秀が、ちょっと空気なところもありました。小見の方は、東庵を登場させるために出て来ていたようにも見えます。一方で村田雄浩さん演じる稲葉良通、如何にも戦国武将的なこの人物の方に寧ろ惹かれるものがあります。

村田さんと言えば、『ノーサイド・ゲーム』の吉原前GMでもあるのですが、君嶋隼人に、明日からダイワ物流に異動になると言い、プレモルを片手にグラウンドで話すシーンが前回流れました。ああいう役が似合う人です。かてて加えてここ2週間ほど再放送をしていた『JIN-仁-』、あれは今の状況が状況ということもありますが、やはり惹きつけられるものがありました。これについてはまた詳しく。

ところで大河も朝ドラもとうとう放送中断ですが、民放の春ドラマは結局どうなるのでしょう。

飲み物-エールビール
[ 2020/05/07 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

令和となって1年-ドラマ再放送そしてラグビー事情

早いもので令和改元、今の天皇陛下のご即位から1年を迎えました。しかしその当時は、1年後がこのような事態になっているとは、当然ながら思いもせず…。ところでこの状況下で春の新番組が放送できない中、再放送ドラマがかなりいい線を行っているようです。特に『JIN-仁-』はリアルタイム視聴率が10パーセントと好調で、これは恐らくリアルタイムで観ていた人に加え、新規で視聴している人もそこそこいるのでしょう。

それで思うのですが、やはり時々は過去の作品を再放送するという方法もまたありかと思います。特に大河の場合、アンコールとはまた別に昔のを放送する、またはアンコールを廃止して数年に1度再放送をするという選択肢もあっていいでしょう、そちらの方にまた面白さを見出せることもありますし。実際これは、『国盗り物語』のDVDを観て改めてそう感じました。そしてもちろん『ノーサイド・ゲーム』も観ています。

そんな中、『ラグビーマガジン』の最新号は巻頭特集に「平和になったら、ラグビーやろうぜ。」を掲げ、リーチ マイケル、田中史朗、そして廣瀬俊朗の3選手が紹介されています。あと選手会や新リーグの行方などなど、これはまた改めてご紹介したいと思います。しかしやはり、リーチ選手が表紙だと様になりますね。

ところで先日読売新聞の、渡瀬裕司氏(ジャパンエスアールCEO)のスーパーラグビーの今後についての記事をご紹介しました。その一方で、産経ニュースにも渡瀬氏の記事がアップされています。こちらはどちらかといえば、国内新リーグへのサンウルブズ加入に重点がおかれており、読売の記事にあったような、コロナウイルスのスーパーラグビーへの影響も2ページ目、あるいは3ページ目で触れられてはいますが、それのみを前面に押し出しているわけではありません。

【ラグビー通信】渡瀬CEOインタビュー サンウルブズの今後 国内新リーグ参入なら「他チームと連動」

あと日経の4月9日分にも、渡瀬氏のインタビューがありますが、生憎そちらは見ていません。一応リンクを置いておきますが、会員限定となります。こちらは内容としては読売の記事に近いようです。

「枠組み見直しは好機に」渡瀬裕司・サンウルブズCEO
(nikkei.com)

ラグビーと言えば、現トップリーグの神戸製鋼やパナソニック、サニックスに加え、トップチャレンジリーグの釜石シーウェイブスも参加を表明しています。こちらも産経ニュースより。

神戸、パナなどが参加意思 来秋のラグビー新リーグ

前出ラグマガによれば、新リーグのチーム数は25程度となっています。

飲み物-ビールと夜景
[ 2020/05/01 23:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

気づいたこれあれこれ 18

既にお伝えしていますが、18日から『JIN-仁-』が再放送されます。幕末へのタイムスリップと、その時代なればこそ感じた医師としての使命、野風や龍馬との出会い、蘭方と漢方の対立、「船中九策」、病院に搬送された謎の人物は誰なのかなどなど、見どころの多い作品ではあります。ところで幕末という時代は、ペリー来航後の開国に伴い、政治のみならず医療に於いても変化が見られた時期で、実際この時期はコレラが流行し、また種痘が奨励されています。無論戦国時代も日本史上の変革の時期ですが、当時は蘭方をはじめとする西洋医学が存在せず、そのため今の医学との共通項がきわめて少ない時代でもありました。仁が幕末に行ったのはこういう理由もあってのことでしょう。蘭方の最大の貢献は外科と眼科で、その後蘭方が禁止された時代も、この2つだけは例外として認められたほどです。これは『陽だまりの樹』にその様子が描かれています。

ところでこのシリーズが再放送される背景として、コロナウイルス禍が大きく関わっています。スポーツ界やテレビドラマなどが、これによってかなり影響を受けていますが、アメリカでは、無観客試合も検討されているようです。実際無観客試合であっても、TV中継あるいはネット配信がなされていれば、これらを通じて観戦することも可能ですし、大相撲も無観客でしたが、こちらはNHKが放映権を持っているせいもあり、千秋楽まで中継されました。ただ、選手やコーチの安全は保証されなければならないでしょう。スポーツは無観客でもまだ成り立ちますが、問題はテレビドラマの方です。こちらは収録で多くの人数を入れる必要があるため、スポーツの無観客とはかなり事情が異なって来ます。

もちろん今現在は、移動することによるリスクが伴うため、ロケもできません。TV番組が特番とか再放送だらけになってしまう所以です。それでも放送期間がある程度融通が利くのであれば、たとえば半年先送りすることもまだできるでしょう。しかし放送期間が決まっているドラマの場合、延長がどこまで可能でしょうか。NHKの朝ドラなどがそれに該当しますが、この次の作品も収録が中止されているため、放送スケジュールを変則的(たとえば数か月遅れ)にするか、それとも中止するかのどちらかになる確率が高いと思われます。無論大河もそうなる可能性があります。特に大河はロケが何度かありますが、その辺のスケジュールもかなり見直さなければならなくなるでしょう。こちらも来年の作品は、まだ動きがなさそうです。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2020/04/18 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『JIN-仁-』再放送と大河の女性の描かれ方続き

まず、昨今の状況を踏まえてという意味もあるのでしょう。『JIN-仁-』の特別編が4月18日から放送予定です。

TBS「JIN-仁-」特別編を3週連続放送、大沢たかお「神は乗り越えられる試練しか与えない」
(スポニチアネックス)

ちなみに放送日、放送時間は以下の通りです。

4月18日(土)午後2時~4時54分
4月19日(日)午後2時~5時
4月25日(土)午後2時~4時54分
4月26日(日)午後2時~5時
5月2日(土)午後2時~4時54分
5月3日(日)午後2時~5時
※一部地域を除く

やはり大沢さん主演で、2015年に公開された『風に立つライオン』も、この『JIN-仁-』に見られる医療への姿勢、現代日本と比べて、薬や機材の入手が困難な中での、人命を救う生活を描いています。というか、これ自体「アフリカ版仁」のようなものですが。
それにしても、この映画の監督が三池崇史氏とは意外でした。

それから先日の大河関連分、少しですが訂正しています。見直してはいるのですけどね…。で、女性の描かれ方について今少し。夫に対して色々と提言するのは、女性主人公以前、『利家とまつ』や『功名が辻』辺りから、いくらかそのような雰囲気になっていはいました。また『秀吉』などでも似たようなシーンはあったかと思います。個人的に『功名が辻』は、千代の戦を嫌う姿勢と、夫の一豊が戦での働きを経て、最終的に一国一城の主になるという面とで、かなり相反するものがあったと思われます。それもあってか千代は
「戦は憎むけど夫の出世は願う」
女性として描かれており、どこかダブスタという印象を受けるには受けます。実際彼女は戦で親を失っており、一豊の母の法秀尼に育てられたという設定になっていますが、何もそこまで戦を嫌うスタンスにする必要もなかったでしょう。あるいは目の前で起こる殺戮は嫌だが、自分の見ていないところでなら許すという意味にも取れかねないのですが。

2000年代後半から、2010年代後半にかけての女性主人公大河は、こういった夫婦大河をさらにエスカレートさせたと思われます。それまでは、夫の存在もあってそこまで表に出なかったものが、当の女性本人が主人公になったため、かなり表面化するようになり、それが如何にもおかしなものに見えました。また夫婦大河であれば、夫の知名度もあってそこそこ名の知れた女性が準主役的存在でしたが、女性主人公の場合、あまり知られていないとか、ほぼ無名のような人物が出て来て、それに興をそがれた人もまた多いでしょう。

それから女性主人公ではありませんが、『天地人』もお船の存在がかなり強く、兼続の兜の「愛」にまで口を挟んでいたのはやはり妙です。そもそもあれは愛染明王の「愛」といわれており、兼続があれこれ迷いながら決めたわけでもないでしょう。この『天地人』も、上杉をかなりきれいな存在として描いたこともあり、戦国大河としてやや面白みを欠きました。何よりも直江状の設定とか、徳川家康のタンコブとかもちょっと失笑物でしたし、上杉と真田の関係は「真田丸と天地人比較」というタグで書いていますが、これもちょっとないだろうなと思わせるものでした。こういう描き方のまずさ(と思われる)を失敗と呼ぶのなら、NHKは過去何度も失敗しているのですが、それを教訓にできているのでしょうか。

飲み物-カクテルブルー
[ 2020/04/13 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの今後の課題

のっけから本題とは無関係なことですが、ワールドラグビージャパンが大きな嘘をついてくれました。これについてはまた後日。それからコロナウイルスの影響で、NHKは朝ドラや大河の収録を12日まで見合わせるようです。またTBSの『半沢直樹』の放送も遅れるようなので、ならばもう一度、DVDを観直して復習をしておこうかと考えています。確かにこの状況では、エキストラを多く配したシーンの撮影などは不可能でしょう。

ところで先日の投稿にも関することですが、最近の大河はどちらかといえば、ソフトな雰囲気になっています。その一方で日曜劇場枠のドラマ、特にこの『半沢直樹』とか、『陸王』、『ノーサイド・ゲーム』といった所謂池井戸作品は、骨が太くて男気を感じさせるものも多いです。恐らくはビジネスをドラマの背景にすることで、修羅場を生き抜くシーンを作りやすくなっているのでしょう。

あと1クールという放送期間も、内容を凝縮して描くのに適しています。大河は1年物と決まっていますが、それが時に中だるみを生むことになってもいます。特に本人の記録があまりない人物を出してくると、おのずと創作、それも主人公に都合のいい創作になりがちで、どこか緊張感を欠いたものになってしまいます。

今後も大河を作り続けるのであれば、どのようにして創作の部分を面白くするべきなのか、創作があまりにもその時代の感性とずれていないか、それがもっと徹底的に議論されるべきでしょう。尚今年に関して言えば、繰り返すようですが、特に若者であることにこだわる必要はなく、30代後半くらいになり、幕府再建と言う己の本望に邁進していた光秀から始めてもよかったと思います。

しかしやはり大河を作るのであれば、本人の記録がそこそこある人物を選ぶべきでしょうし、そうでなければ、過去いくつかの例があったように、はじめからフィクションで行く方法もあります。フィクションであれば、本人が立ち向かうべき試練も、その試練をくぐり抜けた後で得られる成功も自由に描け、視聴者の共感を呼びやすくもなります。

それとやはり大河は1年物でなければならないものでしょうか。これは主人公の出身地の、たとえば観光協会などとのタイアップもあるだろうとは思われます。しかし、一例として2クールを3年続けるといった方法もあってもいいでしょう。数シリーズかけて1つのストーリーを描くということは、次のシリーズまでの視聴者の期待も大きいということです。

『JIN-仁-』などはまず最初のシリーズを放送し、間を空けて次のシリーズというパターンでした。これだと、次のシリーズまでが待たれるものです。また1年ではスケジュール的に難しい俳優さんでも、出演の可能性は高まるでしょう。何でもかんでも大河を日曜劇場化してくれとは言いませんが、民放に倣うべきものもまた大きいのではないのでしょうか。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2020/04/01 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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