11月6日の投稿の「今後の大河ドラマ雑考 4 (西郷どんは幕末版天地人か)」で、
- 大河などでやけに女性を持ち出す姿勢
- メールやコールセンターの対応があまりよくなく、批判にきちんと答えない
- 労組がやたら現場に介入したがる
といった点について書いています。
まず大河です。『西郷どん』に関してメールで、もう少し制作意図について聞きたい旨を送ったのですが、お答えできませんという返事でした。実は大河関係には手紙も送っていて、その返書と思われるものも届いたのですが、このメール回答であったかどうかは不明です。しかし前出の投稿でも書いたように、どういう方針で番組制作をしているのかは、受信料を払っている視聴者に伝えてもいいように思います。
なぜ男女を交互に出すのか、なぜ西郷隆盛を「女性的観点」で描くのか、しかもなぜラブストーリーですBLですなどと、制作発表の場であれこれネタばらしをしてしまうのか、その辺りがどうにも不可解です。ラブストーリーという言葉には、「幕末男子の育て方」と同じものを感じます。それ以前に西郷隆盛という人物は多面的で、一定のキャラ設定ができにくく、そのため映像化するには不向きな人物といわれてもいるのですが。
そしてメールですが、対応の面で改善すべきことはまだあります。回答が必要な場合は、件名に「要回答」と入れることになっていますが、それでも回答が来ないこともしばしばです。恐らく批判的な意見に対して、回答しようがないのかもしれません。
しかし批判に答えられないというのは、一組織として如何なものかと思います。言っては何ですが、NHKの言うことがすべて正しいわけではないのです。クレーム処理のノウハウをもう少し徹底させるべきでしょう。
またBBCのようにメールフォームを工夫して、問い合わせと苦情、あるいは賛同といった具合に、送信方法を分けるべきかと思われます。これもかなり前からNHKに言っていますが、いっかな改善されるように見えません。しかも400文字までしか入力できないにも関わらず、文字数カウント機能さえありません。
コールセンター然りです。恐らくパートとか派遣社員とか、実際の職員でない人がオペレーターとして応対しているのでしょう。しかもこちらが状況を説明しているのに、よくわからないと途中でキレる人も残念ながらいます。また、youtubeにNHK広報の公式チャンネルがあるのを知らず、こちらがいくら説明しても「ありません」の一点張りだった人もいます。
ちょっと込み入ったことになると、上司に代わりますといわれ、恐らくOBまたはOGと思しき方に代わってはもらえます。しかし場合によっては、上司に代わってもらうまでの時間、あるいは上司に代わってもらってからの時間が結構長くかかります。コールセンターはナビダイヤルで課金制なので、電話代がかなり高くつくこともあります。
それから労組の問題です。これは書くと長くなりますが、大河関連でいうのであれば、大河を男女交代でというのも、男女雇用機会均等法的な見方があるように取れます。しかし何度も書いていますが、大河の50話を作るのであれば、男性の方が女性より史料が多く、知名度が高いのもまた事実です。一年交代で男女というのは、女性大河がスイーツ化し、人気が落ちる一因ともいえます。しかし女性主人公のみならず、男性主人公までスイーツ化するのは悪趣味ともいえます。
またNHKも第二次大戦後、GHQの管理下に置かれたわけで、その名残が今もあると思われます。「戦はいやじゃ」的なセリフも、それの影響ではないかと勘繰りたくなります。これはむしろ、昭和の頃の方が少なく、ここ最近の方が多い傾向があります。
現在、NHK職員の平均年収は約1800万円といわれています。結構高いです、ちなみに民放は1000万円前後です。公共放送なのだから、せめて報酬は公務員並みにして、その分を番組制作に回した方がいいのではないかと思います。またニュースや天気予報は別ですが、番組も一部はリストラしていいと思われます。ドラマなども多すぎる気がします。
そこで考えられるのがスクランブル化です。このことをNHKの中の人に言うと、必ずと言っていいほど嫌な顔をされるのですが、これは検討するべきでしょう。ニュース、天気予報、災害情報などはノンスクランブルにし、それ以外のドキュメンタリーやドラマ、スポーツなどは番組単位の契約か、従量制にすればいいのです。
これなら、自分の観たい番組にお金を払うわけですから、受信料のムダ使いという声もなくなります。要は、公共放送でなければいけない情報はノンスクランブル、そうでない場合はスクランブルとすればいいわけです。
関係者には不愉快かもしれませんが、いずれ、考えなければならないことではあります。