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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『どうする家康』第31回に関しての武将ジャパンの記事について-2

『武将ジャパン』大河コラムその2です。武者さんによれば、この大河は同じ回想を何度も入れるということですが、私はそれ以上に、このコラムが同じネタを、くどいほど使い回しているように見えて仕方ありません。第一ちゃんと本編を観ていないのではないでしょうか。

それから先日分、このコラムからの引用分の色をやや濃い目のブルーにし、部分的に加筆しています。


織田信雄を愚かに描きたいことはわかった。
だからといって「ノブカツ!」と呼ぶ家康はどうかしています。むしろ、これだと家康が非常識に思えます。
家康に呼び捨てにされても怒らないほど卑屈な信雄は、どれほど鈍感なのか。こんな息子にしてしまった織田信長まで愚かで酷い親に思えてしまう。

信雄はかつては父信長からも愚物呼ばわりされています。天正7(1579)年、天正伊賀の乱ので失敗をやらかし、『信長公記』巻之十二「北畠中将御折檻状之事」によれば、覚悟次第では親子の縁を切るとまで言われています。尚この時信長はまだ石山本願寺との戦いが続いており、この2年後に平定のため伊賀へ侵攻します。

また、ルイス・フロイスの『日本史』では、信雄が何ら理由もないのに、安土城に放火したと記されています。実際明智秀満ではなく、信雄が安土城を焼いたという説はあります。この説に従えば、秀満は安土城を焼かずに、そのまま坂本へと退去したことになります。

切れ者であるから見出したはずの明智光秀も愚かでしかなかった。
自称信長の後継者お市も、結局無能。
信長って、周りを腐らせる呪いの持ち主だったのでは?
いや失礼しました。このドラマは信長周辺以外もダメな人物ばかりでした。

信長が主人公ではないため、光秀の切れ者の描写は限られますし、まあ武者さんが望む光秀像が、必ずしも他の大河で描かれるとも言えないのですけどね。と言うより武者さんの場合、自分が好きと認定した大河の人物を理想像と決め込むため、他作品の描写の面白さを理解できていないのではないか、そう思いたくもなります。

そしてお市が無能、どこがどう無能であったのかを説明してください。そして彼女は信長の後継者と言うよりは、対秀吉軍に対しての、北ノ庄側の総大将と言うべきでしょう。

また先週よかった点として、「マザーセナの回想がなかったこと」を挙げつつも、このように書いています。
「結局、お市との恋愛を盛り上げるための配慮だったようで、今週はバッチリ出てきて、しかもクレジット二番手ですよ」

家康とお市て「恋愛関係」にあったのですか?互いに思うことはあったでしょうが。そして瀬名は家康の正室であった以上、クレジット二番手でおかしくないと思います。

◆【どうする家康】どうなる〝2番手キャスト〟 有村架純、岡田准一、北川景子ら「退場」(→link)
BBC版の関ヶ原『ウォリアーズ』では、信康を死なせたことを思い出す家康が展開の説得力になっていました。
関ヶ原に遅参したから腹を切りたいと語る我が子・秀忠を、温情で許す家康。
そういう厳しい時代は終わったと宣言し、それが泰平の世の幕開けにも思えたものです。
BBCがそういう描写をしているのに、NHKはマザーセナの教義による泰平の世にするとは……。

BBCはBBC、大河は大河なのに、BBCの描き方が正しいと思い込む武者さん。しかも
「展開の説得力」
などとありますが、それを言うなら「説得力ある展開」でしょう。日本語もちょっとあやふやですね。
そして何よりも『どうする家康』で、
「関ヶ原に遅参したから腹を切りたいと語る我が子・秀忠を、温情で許す家康」
といった描かれ方をしていたら、それはそれでまた叩くのだろうなと思います。

『麒麟がくる』の光秀は、亡き妻の爪を小さな容器に入れて振り、その音で偲んでいました。それが本作はいちゃつく回想映像を使い回すだけです。
妻への愛惜の示し方だって見せ方の一つなのに、本作にはそうした細部へのアイデアが全くありません。
脚本家にそれだけの力量や適性があるかどうか。事前にわからなかったんですかね。

また脚本家叩き。
煕子の爪が『麒麟がくる』の光秀の原動力であるのなら、瀬名の遺言は家康の原動力であると思われます。
またこの場合、薬湯もそれに該当すると言うべきでしょう。妻を亡くした主人公が何をよりどころにするのか、作品によって異なるはずですが、所詮は自分が好きな作品を基準、しかも滅多に引き合いに出さない煕子を、こういう時だけ出してくるのですね。

井伊直政は幼く、腕も細く、所作も筋力が感じられず、
そりゃ旧武田の兵たちもついてこないよな……
と悲しくなってきます。
そもそも包帯を巻いて「稽古をつけたあとです」という説明は何事でしょうか。
汗もろくにかかず、着物もきれいで、擦りむいたような傷がポツポツとあるだけ。打撃による内出血の跡はなし。これのどこが?

武田の武士たちがあまりに強くあるいは荒っぽいせいで、稽古をつけた側も負傷していたということですね。
また内出血というのは、皮下で出血がおき、あざやたんこぶができることを言います。脳や臓器で出血が起こることもこう呼びますが、この場合は前者の方ですね。
そして、この画像の直政の頬や腕の赤み、これは内出血ではないのでしょうか。

どうする家康31回直政   どうする家康31回家康と直政


本多忠勝も「細い!」と思ってしまいました。
『八重の桜』の山本覚馬、『鎌倉殿の13人』八田知家や三浦義村と比較してはいけない……そう思おうとしても、どうしてたって比べてしまいます。
これで本多忠勝と言われても、全く納得できません。槍も重たそうに見えないし、見せ方の工夫が足りません。
しかもこの忠勝には、ノースリーブで日焼けしたようなあとがあります。どういうことでしょうか?


どうする家康31回本多忠勝

(画像はいずれも『どうする家康』第31回より)

「これで本多忠勝と言われても、全く納得できません」
武者さんが考える忠勝はどのような人物なのですか?
この大河の忠勝はこうですよ。
忠勝をムキムキに描いたら、それはそれであれこれ言うのでしょうね武者さんは。

また槍が重たそうに見えないとはどういうことでしょう。あれで槍をどっこらしょと抱えたら、いざという時役に立たないのではないでしょうか。そしてこの画像を見る限り、ノースリーブで日焼けしたようには見えませんが。照明のせいもあるかと思います。

漢籍を読む場面で、書見台すら使わぬとはどういうことなのか?
今の本と同じ持ち方だし、読み方もおかしいし、授業風景も現在の学園ドラマのようで絶句します。

それを言うなら、以前『天地人』と『麒麟がくる』の授業風景を比較した投稿があるので、興味のある方はこちらの2つをご覧ください。
まず『天地人』、北高全祝が喜平次と小姓たちを教えているシーンですが、これはいいと思います。
一方で光秀の授業風景ですが、ちょっと江戸時代の寺子屋のように見えます。実際越前にいた時は、何をしていたかわからない(だから鍼灸医説がある)から、こういう創作を入れたのだろうとは思いますが。
それとこれ、光秀が子供たちを教えているところと松下村塾を比較していますから、武者さんは嫌がるでしょうね。


論語の「子路、君に事(つか)えんことを問う」ですが、読み方がおかしいとありますが、具体的にどの点がおかしいのでしょうか。寧ろ主君を諫めるべしというその授業内容について、何か思うところはなかったのでしょうか。

このドラマは、最後までまともに漢籍を取り扱わない気のようですね。
ドラマ10『大奥』や朝ドラ『らんまん』と比較して、ひどく劣っている。
真面目にやる気がないのなら、そんなシーンなど省いてしまえばよいのに、言い訳のように入れてくるのが見苦しい。

×最後までまともに漢籍を取り扱わない
〇武者さんがやってほしい形で漢籍が登場しないので、面白くない

そしてまた『大奥』に『らんまん』を叩き棒。
「真面目にやる気がないのなら、そんなシーンなど省いてしまえばよいのに、言い訳のように入れてくるのが見苦しい」
武者さん、
「真面目に書く気がないのなら、そんなコラムなど廃止してしまえばいいのに、毎週アップする」のは如何なものでしょうか。

書状の色もなんだかおかしくありませんか。
そんなことはないと思いたいですし、詳しく調べないとわからないけれども、朱墨でなく、アクリル絵の具やポスターカラーを使っているようなことはありませんよね?
字体も、戦国時代にしては新しすぎる気がします。ああいうかっちりした楷書で書くものでしょうか。

書状とありますが、榊原康政に渡した地図の朱色の部分でしょうか。
「詳しく調べないとわからないけれども、朱墨でなく、アクリル絵の具やポスターカラーを使っているようなことはありませんよね?」
だったらご自分で詳しくお調べになって、ここでその成果を発表してください。
ちなみにポスターカラーではないと思います。

あと字体云々、武者さんが好きな『麒麟がくる』第38回「丹波攻略命令」から。

『麒麟がくる』地図

見事な楷書ですね。無論手書きだろうとは思いますが、何かフォントを使って作ったのかと思えるほどきちんとした楷書です。

『らんまん』のこういう小道具ははちゃんとしているのですが。
◆万太郎が植物標本を包む「新聞紙」にも驚きのこだわりが…朝ドラ『らんまん』の知られざる「演出の世界」(→link)
だからといってデジタルにすれば良いというものでもなく、相変わらず地図は虫がはっているようで不気味です。

この文春の記事ですが、小道具だけをテーマにしているのではないし、当時の新聞の再現なら朝ドラ全般に言えることです。『エール』で、そういう形の再現が行われたと聞いたことがあります。
そしてあの地図が虫が這っているように見えるのなら、貴方が言うレーシック於愛ではありませんが、眼科に行かれた方がいいのではないかと思ってしまいます。

そして

本多正信はやりすぎでしょう。
(中略)
そして、これはあまり兵法に興味がない人がやりがちなミスですが、できる軍師や智将ほど、せいぜい二手先ぐらいしか見通しません。
実際の相手がどう反応するか。そのときの天候はどうなっているか。
予測不能な要素がありすぎて、先の見通しとは非常に難しいものです。

ここはあくまでも信雄を擁して秀吉と戦うべきかどうか、それを決めるシーンであり、実際の戦での動きや状況を予測する段階ではありません。

本多正信だけでなく、家康もわけのわからない先読みをペラペラしゃべっているので、大の大人が揃って何バカなこと言ってんだ?と悲しくなってきます。
そもそも大切な策は漏らさないことが基本中の基本でしょ?
大切な主君にだけ、こっそり語ればいい。

だから家康と家臣の間だけで共有していますよね?
これも武者さん以前書いていましたが、その時も内輪で情報を共有していたはずですが。
そして家康の「わけのわからない先読み」とは何ですか?

『麒麟がくる』では、明智光秀の内政のやり方に感銘を受けた徳川家康が、意見を聞きに行く場面がありました。
民の安定を成し遂げてこそ、乱世が終わる。そういう丁寧な描写です。
トップが妄想ぎみに「俺が乱世終わらせるし!」と勝負を挑んだって、うまくいきませんよ。

向こうでは光秀が主人公、そのため家康は「従」的存在。
そしてこちらでは家康が主人公、だから本人がやりたいことを口に出してもおかしくはないかと。
それと冒頭の家康のセリフは「乱世終わらせる」ではなく、「乱世を鎮め、安寧な世をもたらす」です。

織田信雄の前で、家老が火花をきらめかせながら斬られる場面。
お祭りみたいで、心の底から「酷い!」と叫びたくなった。
制作陣の誰か、止められなかったんですか?
あんな目の前でわかりやすく殺されてたまるか!

火花が飛んでいましたか?
あの様子を見て、お祭りを連想する人がいますか?
そして例によって『鎌倉殿』と『麒麟』との比較ですが、ここでは信雄は脇役です。
従って、彼が家臣をどのように殺すかを考え、練り上げるシーンにあまり尺を取ることはできません。
ああいう形で誅殺し、その後秀吉が向こうから仕掛けて来た、してやったりとほくそ笑み、家康との対決に駒を進めることの方がより大事ではないからでしょうか。

『鎌倉殿』でも藤原頼衡(泰衡の弟)などは、善児があっさり片付けていました。殺される側が、その作品に対してどれだけの重きを置いているか、それが大事なのでは。

どうする「レーシックお愛」
今週もド近眼設定はまるっと無視!
マザーセナの後継者である彼女は、目の術後も良好なようですね。今後はレーシックお愛という名前で呼びましょう。
そのレーシックお愛の肩を揉み、癒しを得る場面は、作り手の趣味でしょうか。

於愛がうたた寝から目を覚ました時、至近距離に家康がいましたよ。
近眼でも十分見えると思いますが。

それから本多正信関連。

香具師や講談師でないときの正信は、武士ではなく現代劇の探偵のよう。

貴方、この前も同じこと書いていましたね。
で、後登場人物の声が聞き取りにくいとかなんとか書かれていますが、あれを聞き取れないのなら、字幕を出した方がいいです。実際
「字幕を出さなければ何を言っているのかわからない時すらある」
ようなので、今後は字幕付きで「きちんと」観てください。

秀吉は月代。
家康はちょび髭。
そういうメイクでごまかしていますが、人間的な変貌が全く無いから、わけがわかりません。
『鎌倉殿の13人』の北条義時はじめとする登場人物たちを思い出し、切なくなる。
『鎌倉殿の13人』では、各人物たちが毒々しくなっていくところも素晴らしかったけれど、それが抜け切るところも見事でした。
あれだけ憎々しかった頼朝なんて、死の直前には、ちょっととぼけて愛嬌のある「佐殿」にまで戻りましたからね。

「人間的な変貌」て何ですか?登場人物が変貌するとか、そのように書いてください。
そして好きな大河ならこれだけ雰囲気が変わった!と喜び、
嫌いな大河ならどれだけ登場人物が与える影響が変わろうとも、
何も変わらないじゃないかと言いたがる武者さんらしい意見ではあります。


飲み物-テーブル上のマグのビール

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[ 2023/08/16 23:30 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第26回に関しての武将ジャパンの記事について-4

『武将ジャパン』大河コラム関連その4です。毎度のことですが、後半部分は最早持説展開ですね。


殿は変わられた。豹変した。それはわかりました。
で、それを補うように、家臣がズラズラ全員でやってきて、説明セリフを語らせるのは何なのでしょう。
説明することでした表現できないと考えているようですし、このときの家臣たちのだらけきった所作も緊張感を削いでいる。
一糸乱れぬ有様でやってきて、一斉に座り、頭を下げるような気品があれば説得力がある。
でもこの家臣団は、居酒屋にやってきたチンピラ仲間にしか見えない。
すみませーん、生ビール持ってきて〜。とか言い出しても違和感がないんです。

最初このシーンがどこなのかと思っていたら、最後のお気持ちを伺いたいというあれですか。
しかし「説明セリフ」とは何でしょうね、「信長を殺す」と「天下を取る」と、信頼のおける彼らの前で打ち明けただけだと思いますが。それに
「一糸乱れぬ有様でやってきて、一斉に座り」
などとありますが、別にここは宮中でも、将軍の御所でもありませんが。しかもやって来たのは、万千代を除けば三河の頃からついて来てくれている者ばかりで、そこまで緊張を強いるような状況ではないはずです。ただ主君が織田の犬に成り下がっているようで、納得が行かないから説明を求めたのでしょう。
そして「生ビール」云々、嫌いな大河ではいささか低俗な比喩をしたがりますね。

本能寺まで46日――そんなカウントダウンが出ました。
サイコパス系家康と、本能寺黒幕説が組み合わさったかのような展開。
本能寺の黒幕説が流行した時代はとうに過ぎ去り、むしろ古臭いセンスになりつつあるのですが、まさかこのまま突き進むのですかね。

カウントダウン、『龍馬伝』の「暗殺まで〇〇日」を思い出します。それはともかく、
「サイコパス系家康」
昨年義経がサイコパスと呼ばれた時は嫌がっていたのに、嫌いな大河だと平気でこう呼びますね。そして本能寺黒幕説といより、彼もまた天下を狙っている1人であり、ゆえに信長は、この男から狙われるかも知れないという可能性でしかないのですが。寧ろこの大河では秀吉の方が、腹の底で何を考えているかわからないところがあります。

であとは、また「マザーセナ(救世主)」だのカルトだの。ともかく武者さんがカルトが好きだというのはわかりました。しかし本題ではないので省きます。
そしてその次にBBCとの比較があり、NHKはBBCから何を見習えばいいのかとしたうえで

BBCとNHKを比較すると、商業展開への厳密性が挙げられます。
BBC以外が販売しているものとのタイアップにはかなり厳しい。企業の宣伝にもルールがある。NHKはその点どうなのでしょうか。
前回の朝ドラ『舞いあがれ』は、脚本家が自作した短歌を、作中で天才歌人設定の人物が詠むという設定でした。
劇中の編集者は、その歌を褒めちぎる。自分の作品をこうも褒め、天才の歌は売れて売れて仕方ない、そう描くってすごいことだと思いました。
で、その歌集が今度発売されるとか。朝ドラ効果もあり、なかなか好調なんだそうですよ。
それはそれで結構なことと言ってもよいのでしょうか。
脚本家は、ドラマを使った自作自演方式で和歌を褒めるよりも、支離滅裂だった脚本をもっとまともにできなかったのかと言いたくもなりますが、話はそこでもなく。
これは宣伝に朝ドラを使っているのでは?
NHKの倫理観は?

まずNHKの番組関連タイアップですが、かつて『おんな城主 直虎』絡みで、「鶴の唄」という曲が発売されたと思います。武者さんはそれに批判らしきものをしたのでしょうか。
そして『舞いあがれ!』の「天才歌人」設定なる人物、主人公の舞の幼馴染で後に結婚する貴司ですが、この人物は自作の短歌が褒められはするものの、段々商業ベースに乗せられて自分の理想とかけ離れるようになり、ひどく悩むようになります。ところがそういった説明が、武者さんのコラムではすべて省かれていて、これは如何なものでしょうか。単に天才と呼ばれて喜ぶタイプの人物ではありません。
それと「支離滅裂だった脚本」とありますが、支離滅裂だったでしょうか。「かささぎ」の実用化までが、ちょっと駆け足だったとは思いますが。それを言うなら『ちむどんどん』の方が、私としては疑問に思えました。
あるいは『舞いあがれ!』のスピンオフが制作されるのが、面白くないのでしょうか。

ここ10年の朝ドラは企業宣伝のようなテーマも多く、なし崩し的になっているとは思いますが、それにしてもNHKは弛緩しきっているのでは?
もしもジャニーズへの追及を阻んでいるのは大河主演俳優への忖度ゆえにだとすれば、 NHKはいま地雷の上にいるわけです。本能寺よりこちらの方が気になります。
BBCは視聴者の目線も厳しく、時代考証で間違えようものならば、国の恥だと徹底的に叩かれます。
NHKはそういうところからして脇が甘い。そんな弛緩ぶりを許しているのは、視聴者やマスコミにも原因ありだと私は思います。

で結局武者さんは何を言いたいのでしょうか。
NHKの商業戦略がよくないのですか?
ジャニーズ問題をNHKが追求しないのは、大河主演俳優への忖度だから気に入らないのですか?
何だかNHK叩きついでに、ジャニーズを絡めているように見えて仕方ないのですが。

そしてBBCの歴史ドラマをいくつか挙げ、
「BBCは視聴者の目線も厳しく、時代考証で間違えようものならば、国の恥だと徹底的に叩かれます」
ならばその具体的根拠を挙げていただけないでしょうか。
そもそも「時代考証で間違える」とは何ですか?史料というのは著名人であるほどいくつもあり、どれを採用するかはその番組次第です。間違えているいないではなく、ベースにする史料次第で描き方が違ってくるとか、同じ史料でも主人公が誰であるかで描き方が違うというのはあるでしょうが。
言っては何ですが、平山優氏に注意されたこともあって、この大河の考証は間違っていると主張したいのかと、つい思ってしまいます。

あとジャニーズの例の問題を広めたのは、最初はBBCでしたね。武者さんがBBCに関して騒ぐのはその意味では理解できます。

天下の興亡は匹夫も責め有り。顧炎武『日知録』
今年の大河を手放しで褒めることは、どういう意味があるのか。

まずこの「天下の興亡は匹夫も責め有り」
国家の興亡は政治に携わる人物だけでなく、一般人にも責任があるという意味ですが、それとNHKとの結び付け方が、強引すぎるかと思います。

NHKを甘やかしていいのか?
と、私は考えてしまいます。
歴史知識よりも芸能界裏話が重視され、大河という国民的コンテンツをどう思っているのか。そんな報道姿勢は歴史に対する侮辱だと思ってしまいます。
公平性という点でもうひとつ疑問を。
NHKの大河ドラマと朝ドラはノベライズされることがしばしばあります。
そのノベライズ担当者が、自分が手がけたドラマを絶賛する連載を持っていることが多い。今年の大河もそうです。
ノベライズされない作品や、その担当者が連載で褒めない場合、酷評が増える傾向があります。
これは果たして公共放送としてあるべき姿なのか? 公正と言えるのか?
ステマどころかダイマ(ダイレクトマーケティング)ですよね。

「NHKを甘やかしていいのか?」
お言葉ですが、報酬を貰っているにもかかわらず、大河コラムで無関係なことを書き、あまつさえ、果たしてドラマ本編をきちんと観ているかどうか、疑問に感じられる記述があり、しかもあらすじの説明は「おじさん構文(もどき)」で済ませている武者さんの方が、よほど甘やかされていないでしょうか?
しかもここ、

「歴史知識よりも芸能界裏話が重視され、大河という国民的コンテンツをどう思っているのか。そんな報道姿勢は歴史に対する侮辱だと思ってしまいます」

何だかとにかく自分が書きたいことを詰め込んだ、そのように見えますし、大げさでわかりづらいです。
加えて
「NHKの大河ドラマと朝ドラはノベライズされることがしばしばあります。
そのノベライズ担当者が、自分が手がけたドラマを絶賛する連載を持っていることが多い。今年の大河もそうです。
ノベライズされない作品や、その担当者が連載で褒めない場合、酷評が増える傾向があります。これは果たして公共放送としてあるべき姿なのか? 公正と言えるのか?」
ではその例をきちんと挙げていただけないでしょうか。
「増える傾向がある」と書いているのであれば、数字もチェックしておられるのでしょうから。

そして
「ステマどころかダイマ」
武者さんがやけにBBCの番組を引っ張ってくるのも、ちょっとそんな感じがするのですが。

でこの後ですが、松本潤さんを評価する記事をけなし、
「私には、あれ(私注・BSのCM)は犯罪隠蔽と加担を平然とする公共放送の姿勢に見える」
とあるのは、さて如何なものでしょう。これでは松本さんが犯罪者で、NHKがそれを隠蔽しかつ加担していると見えますが、これは誹謗中傷に取られかねないのではないでしょうか。

さらにその後、今度は武者さんの「ジャニーズは犯罪者」説を支持する記事の紹介が並んでいますが、タイトルだけ挙げておきます。

「嵐が過ぎ去るのを待つ」でいいのか ジャニーズ問題とテレビ局(→link)
 資生堂 キムタク“資生堂CM起用案”が性加害問題で消えた

その一方で、

松潤主演NHK『どうする家康』は「シン・大河」になる? 大ヒット大河ドラマ“勝利の方程式”とは | 2023年の論点
【山下達郎全コメント】「私の姿勢を忖度と解釈するなら構わない。そういう方々に私の音楽は不要でしょう」

当然ながらこういう記事には批判的ですね。先ほど紹介しましたが、武者さんはNHK批判で
「歴史知識よりも芸能界裏話が重視され」
と書いていますが、寧ろ武者さんの方が歴史系ライターであるはずなのに、こういう芸能界裏話を重視しているように思います。ゆえに歴史知識がどうこうと言っても、付け足しのように見えてしまうのです。


飲み物-グラスに注がれたエール
[ 2023/07/15 01:45 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第21週感想-5とNHK受信料の在り方

第105回の気になる点です。放送もあと4週間になりましたね。

  • なぜか智や和彦まで駆り出される厨房(和彦はともかく、智は…?)
  • 和彦の記事をろくに見もせずたい焼きを食べる暢子
  • やはり矢作の方が店主みたいだし、寧ろ暢子と矢作が夫婦でやっている店の方がしっくり来そう
  • 紙芝居と人形だけで子供たちが食べるようになるか?
  • 子供の手紙「どろんこになって働くおばあ」
  • ちむどんどんの広告がフリーペーパーの記事みたい
  • ラフテーとラフテー乗せそばの組み合わせ?
  • 弁当のほうがおいしかったと重子に言われ、向きになる暢子

ちむどんどんは開店早々大盛況で、和彦や智まで厨房で働きます。和彦はわからなくもないのですが、智は別に仕事があるのではないでしょうか。それはともかくとしても、雑誌に載った和彦の記事はざっと読んだだけで、たい焼きをほおばる暢子ですが、せっかくの記事なのだからもう少し目を通してあげればいいのに。それとたい焼きは歌子の分はないのでしょうか。歌子はたい焼きが嫌いなの?しかしたい焼きと言えば、どうしても思い出すのが『カムカムエヴリバディ』の回転焼きですね。

相変わらず忙しい厨房で、矢作が休めよと声をかけてくれているのだから、暢子もそこはちょっとお礼を言った方がいいかと思います。配膳までやってくれてるし。そして今回に限ったことではありませんが、どうも矢作の方が店主としてふさわしいし、寧ろ矢作と暢子が夫婦で、沖縄料理店をやっていると言った方がしっくり来そうです。

一方山原です。良子の給食改革に、優子も協力することになります。給食のおばさんの格好をして、紙芝居と腕人形と言うかソックパペットで、地元で採れた野菜を食べることは大事だと子供たちに教え、その日は子供たちは給食を残さなくなりますが、どうも無理があるように思えます。子供たちが大人を気遣ってあげているようにも見えます。

しかもある子供が、ゴーヤが嫌いだったけど、雨の中どろんこになってゴーヤを収穫するおばあを見て、給食のゴーヤを残せなかったと、手紙に書いたのを良子が読むシーンがあります。ただゴーヤとはつる性の植物で、上の方になっているのを採るものです。いくら雨とはいえ、どろんこになるようなことがあるのでしょうか。寧ろこれは、芋の収穫の方ではないかと思うのですが。

そして「ちむどんどん」の広告を見て喜ぶ暢子と歌子ですが、雑誌と言うよりは、何だかフリーペーパーの記事みたいだなと思いました。ちなみに歌子のヘアスタイルですが、ああいう感じでまとめた方がいいですね。

そして重子と波子もやって来ます。しかし重子は、暢子が以前連日持って来ていた弁当の方がおいしかったと言います。暢子は、東京の人向けに味をアレンジしたと向きになります。しかしせっかく味についてアドバイスしてくれているわけだし、暢子もプロなのだから、そこはきちんと聞いておいた方がいいのではないでしょうか。

ところでラフテーとラフテー載せそば。ちょっと重くないでしょうか。20代の男性である和彦であれば食べられるでしょうが、重子と波子に取ってはどうでしょうか。余談になりますが、『きのう何食べた?』で、賢二が風邪を引いた史朗の為に食事を作るのを思い出します。この時も卵入り鶏雑炊と卵焼き(+ほうれん草の白和え)のダブル卵状態でした。しかし食べてみるとそう悪くなく、何よりも賢二が病人でも食べられるように、あまり上手ではないものの、楽しみながらも一生懸命作っていた姿に好感が持てました。

しかしここは商店街なのですが、その関係者の人たちに暢子は挨拶をしたのでしょうか。そういうシーンが描かれないのが気になります。そして2か月後、段々目新しさもなくなり、店は赤字転落となります。暢子のお腹も大きくなりました。あのくらいで胎動ならまだわかりますし、寧ろこの頃になって赤ちゃんが動くのを感じつつ、この子のために頑張らねばと暢子が思う設定にした方がよかったのでは。

それからNHKの会長が、この『ちむどんどん』への批判に関して、ドラマということでご理解をとコメントしています。しかしこの朝ドラは、ドラマとしての構成が第一おかしい(週が変わると設定が変わる)し、受信料で作っているのなら、もう少し真面目にできないかと思う人も多いでしょう。

その受信料ですが、視聴者という言葉を使わず、契約者としてはどうかとツイしている方がいました。イギリスのBBCの場合は、受信料はライセンス・フィーで、ライセンスを持つことでBBCを受信できるわけで、観たくなければ、あるいはお金を払いたくなければ止めることもできますし、さらに受信料廃止も検討されています。

NHKもそのくらいシビアな環境に身を置いてみてはどうでしょうか。国民から受信料を強制徴収して、自分達は高額収入を得、大河も朝ドラも好きなだけ作り続けて来たNHKも、そろそろ正念場ではないでしょうか。

そしてこれもある方のツイですが、『ちむどんどん』への批判で盛り上がっている人を目にしたということです。ツイートという方法を採らなくても(あるいは知らなくても)、批判したい人はいるわけです。かつてはそれしか方法がなかったわけです。

今はネット、特にSNSの出現で意見が共有され、批判の声がより多くの目に触れるようになっていますが、もちろん昔も大河や朝ドラに批判的な人は存在したはずです。ただその声を届ける方法は手紙や電話などで、特に第三者の目に触れる形で意見を述べるのは、恐らく新聞や雑誌の投書欄に限定されていたでしょう。それを思うとやはり今の時代、意見をシェアできるのはありがたいことです。


飲み物-アイスコーヒー5
[ 2022/09/03 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-58 終わらせるべきか改革するべきか

先日の投稿で『武将ジャパン』コラムの、「性差別的でおっさん向けサービスばかりの大河はパス」と若者が考えたら、日本の時代劇に明日はないという箇所について、飛躍した感があると書いています。そもそも大河がそこまで「性差別的」とも思いませんが、ただ私は、来るべき時が来れば大河は終わってもいいと思っています。前にも書いたように昭和的なビジネスモデルだし、公共放送であるため受信料で作るいう制約もある上に、受信料をそこまで使って作るべきかという疑問もあります。

これがスポンサーをつけられるのであれば、もう少しお金をかけられるのですが、もちろん仮にそれができても、視聴率が悪ければアウトです。ならばNHKを課金制にして、一定のプランに加入すれば、定額で毎月大河を観るという方法もあって然るべきでしょう。しかしこの場合も面白くなければ、途中で解約する人も増えるでしょうし、それで成り立たないのであればもうそれまでとなるか、また別の方法を模索するかになります。NHKも長寿番組をどんどん終わらせていますが、経費削減を考えるのであれば、大河の見直しも当然検討されてしかるべきでしょう。

大河の黄金時代は、TVの黄金時代とも重なります。70年代ごろから90年代頃までは、確かに全員で大河を1年かけて観るケースは、今よりも多かったでしょう。しかし今の時代、家族全員がそろって同じ時間にTVを視聴するわけではありません(三谷さんはそれを希望しているようですが)。それと必ずしも、毎年1年間必ずやる必要もありません。たまには休みを入れて、何年かかけて完結させるという方法もあります。

ところで大河がいつまで続くかは知りませんが、大河ファンの中には、私が勝手に「ヴィンテージ大河」と呼んでいる、1970年代から90年代頃、特に80年代後半頃に高視聴率を記録した大河を懐かしむ声もあるようです。かといって、今こういうのを再現するのはかなり難しいと思います。経費の問題に加え、リメイクしても往々にして昔のと比較されがちですし、今は過激あるいは露骨な表現もできないこともあり、路線変更はやむを得ない部分もあります。また私の場合、大河のみならずエンタメ作品は、必ずしも昔の作品が優れているとは思わないというのも、理由として挙げられます。

それで思い出すのが、ジェレミー・ブレット主演のグラナダ版ホームズです。無論、ホームズシリーズと大河は様々な点で全く異なるわけですから、あくまでも参考として出しておきます。かつてホームズ作品が連載された、『ストランド』誌の世界観そのままのこの作品は、今も再放送されていて、古典的(ただし原作はいくらかアレンジされている)なホームズのイメージです。それに対してBBC版の『SHERLOCK』は21世紀のロンドンが舞台です。そもそもマーク・ゲイティスが『ドクター・フー』に関わっていたこともあり、斬新なイメージのホームズを打ち出して、しかも自身が演じるマイクロフト・ホームズを前面に出したという点で、それまでのホームズのイメージを塗り替えた感もあります。

結局過去の作品と同じ土俵で勝負しても、様々な点で昔と今は違いますし、どうしても比較はされるわけですから、思い切って発想を転換し、また数年に1度のシリーズでの制作という方法も検討されてしかるべきでしょう。無論この手の発想が、すべて大河に馴染むかどうかはまた別ですし、それはそれでまたリスクを伴うものではあると思われますが、数字をもう少し上げたいとNHKが本気で考えているのなら、根本的に手を入れる必要もまたあるでしょう。

飲み物-グラスに注がれたエール
[ 2022/03/27 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHKの試行錯誤と行き詰まり

数日前に「NHKが死守したい一方で改革できない大河と朝ドラ」という投稿をしています。この中で、大河の数字が厳しいのであれば打ち切るなり、あるいはシリーズそのものを止めるなりする方法もあったのではと書いています。

数字が厳しかったかどうかはともかく、1980年代半ばに近代路線に舵を切ったものの、結局4年で元の時代劇に戻ってしまったのは、経営陣の読みの甘さが災いしたのではないかとも考えられます。

恐らく新大型時代劇との二本立てで行こうと思ったのかも知れませんが、何も、数字が取りにくそうな近代路線を日曜夜に持って来るより、時代劇路線をそのまま続けるべきでした-無論その当時としては、近代大河でも十分行けると思っていたのかも知れませんが。

無論それまでの20年間で、主だった歴史上の人物をすべて描き切れていたのであれば、それもありでした。しかし現実には、60年たってもすべて描き切れていないわけです。目先を変えようとして、結局うまく行かない、その見本のようでもあります。

同じ事が、2010年代の隔年の女性主人公に関しても言えます。こういうのは、受信料を払っている視聴者に何か一言あったのでしょうか。

視聴者は他ならぬスポンサーでもあるのですが、恐らくNHKは、民放がスポンサーを見る目で視聴者を見ていないのは事実でしょう。支払って当然とも言うべき傲慢さが、NHKへの反感になっているのに気づいている職員は、果たしてどの位いるのでしょうか(全くいないとは言えないでしょうが)。

受信料に関しては今までも随分書いていますが、NHKが大河を作れるのは、受信料があればこその話です。しかもNHKはBBCとは違い、視聴を望まない人から強制的に受信料を徴収しています。そういういささか強引な路線の上に、NHKの試行錯誤は成り立っているのです。

話がそれましたが、今まで描いていない、しかし大河の主人公にはなり得るはずの人物を無視して、なのに違う路線に行きたがるというのはよくわかりません。言っては何ですが、子供が今までのおもちゃに飽きて、新しいのを欲しがるのと、根っこのところでは同じであるように見えます。

地元の名士を主人公にと言う、いわば陳情があったのかも知れませんが、大河を看板としながら、その路線はぶれまくりな感があり、そういう点から見る限り、やはり行き詰まっているなと考えざるを得ないのです。

やはりお役所的組織にありがちな、オペレーションのまずさもあるのでしょう。この辺り、渋谷でのワクチン接種と同じものを感じます。当初先着順にしたら、希望者が殺到してしまったため、抽選に変えたと言うあれです。こうなることを事前に予測できなかったのでしょうか。


飲み物-ブラッディサム
[ 2021/08/29 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「オワコン」間近?のテレビ業界

先日投稿した、トヨタ自動車のCM関連について。ツイッター上で、トヨタのCMを観たという方のツイをたまたま目にしましたが、それはオリンピック関連ではないCMです。オリンピック関連のCMは、今回は流していないということなので、注意が必要です。

しかしトヨタがこれに踏み切ったとなると、今後追随する企業が出て来てもおかしくはないでしょうね。そもそもTVも、オリンピックのネガキャンばかりするから、こういうことになるのですが。

そうなると困るのは広告収入を得ている民放で、逆にNHKがモンスター化するのではという懸念も出て来ます。しかしNHKも、これだけ受信料だ何だで騒がれていますし、何よりも、最早NHKをありがたがる時代ではないわけです。実際家族にNHK職員がいる人が、肩身が狭いなどとも言っているのです。

BSを一本化するなどとも言われていますし、今後予算はもっと削っていいでしょう。またNHKだけでなく、週刊誌も多分に高齢者向けメディアになってしまっていますね。昭和30年代頃に生まれたメディアは、多かれ少なかれそういう道を辿るのでしょう。

今後NHKはBBCのように、1000人規模のリストラがあったとしてもおかしくはないでしょう。寧ろそれを断行する人が出てくれば、それはそれで大したものです-それでもBBCの報酬は、NHKのそれよりはるかに少なかったのですが。それと同時に、NHKの闇の部分を暴いてもほしいです。

それとビートたけしさんのコメントについて、当該投稿でも触れていますが、実際TV全盛期からバブルの頃にTVに出ていた人で、何かこう俺様的というか、ひとをコケにしたり、視聴者にマウントを取るような人もいました。逆にそういうのが受けた時代とも言えます。そういう人たちのすべてがとは言いませんが、やはり一部の人は、とかくその時代の価値観にしがみつく傾向があるのかも知れません。

寧ろその当時、地道に芸能活動をして来た人の方が、時代と共に歩調を合わせて来ていて、年齢を重ねているとは言え、今の時代の作品に違和感なく溶け込んだりもしていますし、逆にそういう人は、今の時代や風潮を殊更にディスることはしないのではないでしょうか。

ところで過去にしがみつくと言うと、どうしても大河を連想せざるを得ないのですが、NHK公式サイトの中に、こういうコラムがあります。
(NHKアーカイブス)
大河とは何ぞやということで、
「毎週ごとの1年周期という新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ、茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています」

この文章、句読点も含め日本語が不自然ですし、感覚もどこか古いなと思います。確かにこういう番組が受け入れられた時期もあったでしょう。しかし、それが飽きられつつあるのもまた事実なのですが、そういうのはガン無視なのでしょうか。トヨタとは正反対で、時代を読めていないと言えるのかも知れません。

しかも大河の制作を可能にしているのは、別にNHKが営業したわけでもなく、課金システムを工夫したわけでもなく、前出の受信料、それも、視聴を希望しない人からも強制的に徴収した受信料です。またNHKサイトの記事の一部に言えることですが、何やら自己満足臭が強くて辟易します。

おまけに大河の歴史を説明しているにしてはショートカットだらけで、まるで『青天を衝け』の幕末史の描写のようです。あと女性主人公の大河に『功名が辻』が紹介されていますが、個人的にこれは夫婦大河だと思います。しかし、『おんな城主 直虎』が紹介されていないのはなぜなのでしょうね。

飲み物-コーヒーフロート

[ 2021/07/27 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

BBCとNHKのお問合せの違いについて

先日NHKとBBCのメールフォームについて書いています。なおBBCの方は多少変わったようで、今は以下のようになっています。

まずBBCの公式サイトの問合せ関連ページ(https://www.bbc.co.uk/contact)から、BBC Programmesを選び、メールを送りたい場合はSubmitを選択して、フォームから送信する仕組みになっています。今のメールフォームの場合、送信内容に応じて、好意的な反応、意見、さらにサイトに問題がある時の3つの選択肢から、どれかを選んだうえで送付します。

https://www.bbc.co.uk/contact/comments-feedback/#/Your%20comment

また苦情に関しては、同じページのComplaintsから送るようになっています。この辺りを区別してくれているのは親切だなと思います。これもオンライン送付の場合は、Make a complaintから送ります。なおその下にGwneud Cwynとありますが、これはウェールズ語で送る時の入口です。

一方でNHKですが、問合せ関係のトップページはこのようになっています。

https://www.nhk.or.jp/css/contact/

ここからメール、電話、手紙、FAXのいずれかを選ぶわけで、メールの場合は「よくある質問集」の下にある「メールフォームへ」から入り、フォームに必要事項を記入して送信します。先日書いたように、送信内容に応じた選択肢はNHKのフォームにはありません。

またBBCの場合、Contact the BBCのページで、電話でのものも含めてすべての意見に目を通していること、受け取った意見は制作サイドに見せていること、そのためにも伝えたいことはきちんと書いてくださいとあり、さらにすべての意見に返事はできないが、視聴者調査と併せて検討し、番組作りや放送、サービスの参考にするとも記載されています。NHKはと言えば、先ほどのご意見・お問い合わせのページから、「いただいた声が現場に届くまで」というページに飛ぶと、その下の方に、

NHKふれあいセンターや全国各地の放送局に届いたみなさまの声は、毎日「日報」としてとりまとめ、現場に還元しています。特に緊急に解決すべき内容については、番組のプロデューサーなど制作責任者と直接、連絡を取り、迅速に対応しています。また放送のほか、技術や営業など各部門の責任者とも必要な情報は連携して共有し、よりよい番組や放送、サービスに結びつけています。

とあり、この点ではどちらも同じようなことを言っています。

ただかなり異なるのが、BBCの場合は、問い合わせの前の注意書きのような形で書かれているのに対し、NHKの場合は、画像をかなり使って、他の情報も含めて1つのページにまとめていることです。どちらがいいとは一概に言えませんが、NHKもこのページ、受信料で作っているのでしょうし、それを考えると、もう少しシンプルにしてもいいのではないでしょうか。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2021/05/17 11:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

NHKの番組編成基準とメールフォームに関する疑問

少し前になりますが、『青天を衝け』の総集編が深夜に放送されていました(観ませんでしたが)。そう言えば昨年の『麒麟がくる』でも、似たような方法で、中途半端な時期に総集編が放送されていたかと思いますが、そもそも総集編と言うのは、本放送が終わった時点でオンエアされるべきものです。

なぜまだ放送中、それもちょうど前半の折り返し地点などでもないのに、わざわざ総集編を放送するのか何とも不思議です。その時間帯に放送が予定されていた番組、たとえばスポーツ中継などが中止にでもなって、その埋め合わせだったのでしょうか。しかし大河とは、どう考えてもそのような目的で流す番組ではないと思われます。それでなくても、現在本放送は

BS4K
BSプレミアム
地上波

この3つのチャンネルで時間帯をずらして放送されており、しかも土曜日には再放送があります。1週間で4回の放送というのは多すぎやしないかと思います。BSはどちらか1チャンネルのみにして再放送を止め、見逃し配信をTVerなどを使って、民放と同じやり方で配信すればいいのです。

NHKとしては、今後ドラマのリストラとか、BSの一本化なども考えているらしいのですが、その前に受信料のあり方そのものを見直すべきですし、あと土曜時代ドラマとBS時代劇も、どちらかにしていいかと思います。大河+それ以外の時代劇を週1回で十分ではないでしょうか。

それから番組編成ではありませんが、公式サイトのメールフォームが大幅にリニューアルされています。文字が大きくなっているのは、高齢者の使い勝手を考えてとも取れますが、実は肝心なことが抜け落ちています。メールと言うのは、どのような目的で発信するのか、苦情なのか質問なのか、あるいは番組への好意的な意見なのか、その点を考えてしかるべきなのですが、せっかくメールフォームを新しくしておきながら、こういう区分が全くありません。

以前BBCを見習って、この点をどうにかしてくれと頼んだのですが、結局梨のつぶて状態です。BBCがすべていいとは言いませんが、メール発信の際何が目的であるかを選べること、受信したくない人は、電波を止めることができる点などは、NHKはもっと参考にするべきでしょう。

また、以前BBCにメールを送って返信が来ると、対応が適切だったか否かを問うアンケートが送られてきて、これもNHKに参考にするように言ってはいるのですが、いっかな実行されたようには見えません。こういうところもまた、視聴者軽視のように感じられて仕方ないのです。

飲み物-ビールと夜景

[ 2021/05/17 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

受信料に関するNHKの傲慢さ

昨年、NHKが受信できない装置(イラネッチケー)をTVに付けた女性が、一審ではNHKに勝訴したものの、東京高裁での二審ではその判決が覆りました。当然というか、弁護側は上告を検討するようです。

そもそも装置を取り付けたという時点で、NHKを受信する意志はないと考えられますが、それにもかかわらず受信料徴収に及ぶというのも妙な話です。これならBBC同様、受信を希望しない希望者には電波を止めればいいのですが、それはやりたくないようで、結局はやはり受信料欲しさなのだなと思われます。


NHKの大河にしても朝ドラにしても、看板番組であるのは事実です。中には面白い物もあります。しかし受信料で制作している以上、作らせていただくという謙虚さも必要ではと少し前に書きました。特に大河は何十億も使うと言われている以上、当然その一言があってしかるべきでしょう。

しかし今に至るまで、何らそれらしきセリフを聞いたことがありません。場合によっては、プロデューサーが視聴者の意を汲んでくれることもありますが、それでもNHKトップがこれに類する言葉を口にしたためしはありません。


かてて加えて、大河の中身やフォーマットの改革が、視聴者に対して打診されたためしもありません。朝ドラは40年以上前に半年のフォーマットに代わっていますが(つまりその前は、1年間続いていたということです)、大河はいっかなその姿勢を変えようとせず、言うなれば、そのために視聴者が、たとえNHKが視聴不可能な状況であっても、受信料を払えと言わんばかりの姿勢です。いくら何でもこれはない。聴者がNHKのためにいるのではなく、NHKが視聴者のためにいるのですが。


こういう姿勢を見る限り、NHKは未だTVの全盛期から抜け切れていないのでしょう。そろそろポストTVを考えていいのではないかと思います。そもそもPCやスマホ経由であっても、TVのコンテンツを観ない人も増えているのに、これでは時代錯誤と言うべきです。

大河の1年放送を変えないというのも、「まだ観てくれる」という思い込みがそうさせているのではないでしょうか。確かにまだ観る人はいます。しかしその数は恐らくは減少の一途であり、大河の視聴率が下がっているのはそれも一因でしょう。


受信料はいわば左うちわであり、視聴者の脛かじりであるというのも書いたことがあります。この期に及んで、なぜ受信料の不払いが増えるのか、NHKは真剣に考えたことがあるのでしょうか。かてて加えて、不払い世帯への徴収が、聞くに堪えないような言葉を投げつけているとも言われているのを、どのように考えているのでしょうか。

無論NHKを甘やかして来た我々にも責任はあると思いますし、日本人はもっとNHKに対して怒っていいのではないかと思います。


電波を止めるか、最低限の受信料にして課金制にするか。今の所この2つが選択肢としてあげられます。もう電波を止めるのが、一番手っ取り早い方法であると思われます。

それと前出のBBC、これも5年前に1,000人の職員をリストラしていますが、何かと言えば世界情勢がどうこうと言いたがるNHKは、こういう世界の動向をも見習ってみてはどうでしょうか。大河が面白いものであったとしても、NHKがごねて(と言うべきでしょうか)徴収した受信料で作られているという事実が頭をかすめると、何とも言い難い気分になります。


飲み物-暖炉とウイスキー

[ 2021/02/25 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

BBCの考証とライセンス・フィー廃止案そしてNHKのあり方

BBC関連でもう一つ書きたいのは、歴史劇(日本の大河ドラマや時代劇に相当)の考証に関してです。以前メールを交換していた方で、イギリス海軍の歴史に詳しい人物がいたのですが、その方曰く、18世紀から19世紀にかけての、所謂フランス革命戦争やナポレオン戦争当時の軍服で、一番詳しく考証されているのはBBCの作品とのこと。それから『高慢と偏見』もBBC版(コリン・ファースが出演している作品です)が一番いいという意見で、実際私もこの作品は好きです。

それ以外に『ミス・マープル』も、BBC版が一番いいという声もあります。ただ私は、ITVの『ミス・マープル』シリーズや、同じくITVの『ホーンブロワー』シリーズも気に入っています。この『ホーンブロワー』シリーズ、第1部第2話の「ジブラルタルの奇襲」とか、第2部の軍法会議物などは結構何度も観返しています。「ジブラルタルの奇襲」は、主人公ホレイショの海尉試験がメインのはずなのですが、食料調達あり「黒死病」あり、裏切り者ありで飽きさせない展開となっています。

ところでこのBBCも、今や受信料廃止論が出ています。ジョンソン首相がこれについてコメントしたこともあり、受信料制度も揺らぎつつあるようです。課金制度にするか、受信税または視聴税にするという方法もあります。ただし税金化するということは、政府の監督下に入るということを意味します。そうすることで、様々な制約がまた出てくるでしょう。今のNHKの経営は、公共放送という特殊法人だからこそ可能であるともいえます。尚特殊法人といえば、他にも日本中央競馬会などがありますし、特殊法人企業としてはNTT、日本郵政、JTなどが有名です。

先日も書きましたが、これに関しては、公共の部分と課金制度を組み合わせるのがいいのではないかとは思っています。受信料への反発もかなりある中、NHKには早々に決断を下してほしいです。それと大河に関してですが、これも過去に何度か書いていますが、シリーズ単位での共通性があまり見られず、1年で放送が終わると公式アカウントもなくなり、サイトも削除されてしまっています。如何にももったいないやり方であると思いますし、今後大河を続けたいのなら、この点も是正されるべきでしょう。あと放送期間が1年という制約があるため、ロケが主に夏から秋に行われています。

このため冬の時期の合戦風景などが難しく、本来は冬であっても、草が青々とした中での合戦となっています-たとえば『平清盛』の平治の乱、『花燃ゆ』の大田絵堂の戦いなどはそうですし、『真田丸』の岩櫃城から農民に変装して信濃に戻るシーンも、本当は早春ですが秋の風景になっていたりします。こういうロケ日程の調整なども考えれば、本当は何年かに分けてシリーズ放送する手もありでしょう。せっかく受信料で作っている作品が終了した時点で、関連サイトやアカウントをすべてリセットすることもないと思いますので。

飲み物-キャンドルとワイングラス
[ 2020/03/08 23:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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