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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  龍馬伝

大河の視聴率について少しばかり

『青天を衝け』関連投稿、今回も週後半になることをまずお断りしておきます。

ところでまた数字の話を出すようで何ですが、『青天を衝け』の第2回の視聴率は16.9パーセントでした。第1回の20パーセントはやはりご祝儀であったと言えるでしょう。無論関東が舞台であるとは言え(つまり地元の数字がそのまま公式発表されるとは言え)、幕末から近代にかけての大河としてはいい方です。しかし、第1回から3.1パーセント落ちたというのは、かなり下げ幅が大きいのではないかと思います。

一応2010年以後の大河を例に取ってみますが、これ以外に第1回と第2回で3パーセント以上の差がついたのは

花燃ゆ(第1回16.7、第2回13.4で-3.3)
いだてん(第1回15.5、第2回12.0で-3.5)

この2つだけです。どうもこの2作の平均視聴率が芳しくなかっただけに、今後がやや心配ですが、無論これからどのようになるかはまだわかりません。(それでも『花燃ゆ』の場合、面白いシーンもいくつかはありました)

また第1回と第2回のギャップだけでなく、最終回とその1つ前との差が大きな作品もあります。
『龍馬伝』、『江』、『八重の桜』、そして昨年の『麒麟がくる』がそれに該当します-ところで『麒麟がくる』の総集編をやっていたようですが、生憎観ていません。

龍馬伝(第47回17.6、第48回21.3で+3.7)
江(第45回15.6、第46回19.1で+3.5)
八重の桜(第49回12.2、第50回16.6で+4.4)
麒麟がくる(第43回13.9、第18.4で+4.5)

尚『龍馬伝』と『江』は、12月に『坂の上の雲』が放送されたため放送日程は短く、また『江』は3月13日の放送が休止となったので、さらに短くなっています。『麒麟がくる』は最早言うまでもありません。

これらの作品の数字を見て思うのは、最終回の少し前まではやや落ちていたのが、恐らくは最終回だからということもあって、数字が跳ね上がっていることです。特に『龍馬伝』や『麒麟がくる』は、最終回の内容はほぼわかっているわけですから、この時だけリアルタイムで視聴した人もいるでしょう。ただし『龍馬伝』で、テロップでニュースが流れたのは興ざめでした。

大体において最終回の数字は高めに出るものですが、『花燃ゆ』や『真田丸』の場合は低くなっています。特に『真田丸』は、第49回と第50回が14パーセント台となっています。明らかに昌幸が退場してから数字が落ちた印象があり、その意味であれはやはり『大河真田昌幸』でした。

飲み物-ホットワイン2
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[ 2021/02/24 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-42(大河の今後と南北朝大河の可能性)

大河の今後についてです。大河には、面白い作品や楽しい物もあるにせよ、長く続いて来たこともあり、制度疲労と言うか、ある種の行き詰まりを感じるには感じます。仮にNHKが大河を止めるにせよ、リニューアルするにせよ、まずは受信料を払っている(これは声を大にして言いたい)視聴者の意見を募ることから始めるべきでしょう。ちなみに受信料そのものはわずかながら下がっていますが、どうしても徴収したいのであれば、一人当たりワンコイン(500円)程度で抑えてほしいものです。無論、これはBS込みの料金です。

話がやや逸れましたが、リニューアルも含めて現行の大河を止める場合、それがいつになるのか、どういう形で終わるのだろうかと思います。リニューアルの場合、全く架空の主人公を登場させるのか、時代設定はいつからいつまでにするのか、1クール単位にするのかなどなど、詰めて行くべき点は多そうです。仮に2025年から新しいシリーズを始める場合、2023年と24年は、定番の戦国と幕末にして、60年余りの大河ドラマに幕を引くことになるのでしょう。実は南北朝大河をもう一度やってほしかったのですが、これはちょっと厳しいかも知れません。

南北朝大河に関しては、何年か前の記事にありましたが、楠木正成を主人公にした大河を制作する可能性があると報じられていました。しかし楠木正成は、特に第二次大戦前は忠臣大楠公であり、特定のイデオロギーがつきまといがちな人でもあります。ドラマにするには、かなり設定を変えないといけないでしょう。この人物は、今に至るまで唯一の南北朝大河である『太平記』で、武田鉄矢さんが演じていたのを思い出します。武田さんはこの時もそうでしたが、その後の『功名が辻』の五藤吉兵衛、『龍馬伝』の勝海舟などなど、やはりというか「金八先生」のイメージになってしまいますね。

実際南北朝はやりにくいとは思います。かといってその後の室町時代になると、これがまたやりにくそうです。たとえば足利義満の生涯を描くなどであれば、やれないこともないでしょうが、この時代は小さな事件が多く、その後応仁の乱に突き進むわけで、大河で取り扱われがちな大きな合戦と、その後の時代という描写が意外と難しいせいもあります。また鎌倉時代の場合は元寇、江戸時代の場合は赤穂義士があり、特に後者は過去に複数回大河化されていますが、室町となると、これに相当するのは戦国しかありません。しかも室町と戦国は多くの場合別扱いとなっており、室町時代を描きたいのであれば、2クール程度にとどめて、細々した事件を描写することになりそうです。

リニューアルとなると、今の大河とBS時代劇を一緒にしたような形になるでしょうか。と言うのも、2023年度のBS一本化を考えると、BSそのものの番組が削減されるのは確かで、ならば大河と兼用してしまうという手もあります。これならBS、地上波どちらでも流せますが、土曜時代ドラマとは違ったものにするというのが大前提です。無論オリジナルも採り入れるようにしないと、とかく前例踏襲的な感のある大河に、風穴を開けることは難しいです。NHKがことあるごとに言う「新しさ」も、どこかピントがずれているように思えるので、本当に視聴者が見たい物を探って行く必要があります。また時代劇なら時代劇に徹して、近現代はスペシャルドラマで扱うようにします。大鉈は振るうべき時に振るうものですし、そのNHKも受信料も、今後どうなるかはわからないのです。

ところで前出の2025年ですが、この年は昭和40(1965)年生まれの人たちが還暦を迎える年です。この年代になると、20代前半で大河のバブル時代、ジェームス三木氏の脚本などを体験し、さらに平成を迎えて、それまでとは趣の違った大河も観て来ているはずです。それより下の世代になると、TVを観ない層も増えて来ます。ある意味最後の砦であるこの世代を狙うために、NHKももっと積極的に仕掛けて行くべきでしょうね。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2021/01/15 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河はオリジナルにするべきか?+『新解釈・三國志』

まず先日のクリスマス関連投稿で、「冬至」が「当時」となっていましたので修正しています。他にも文章の何か所かを直しています。

この話ばかりするのも何ですが、先日のビデオリサーチのサイトでは、『麒麟がくる』の総合視聴率は17パーセント台でした。かつて『おんな城主 直虎』や『西郷どん』でも、17パーセント台というのはありましたが、やはり男性主人公の戦国大河としては低いかなと思います。『真田丸』の放送当時は、総合視聴率はまだ発表されておらず、従って録画視聴率がどの位なのかはわかりませんが、リアルタイムとBS視聴率を合わせた数字だけで、多くの場合18パーセントから20パーセントほど行っていましたし、リアルタイムだけで17パーセント超えというのも半分近くありました。

ところで昨年の『いだてん』は、史実を基にしたフィクションであると断っていましたが、どうも大河は「史実ベースのフィクション」さえも通り越して、「オリジナル」となりつつあるのではないかと思われます。そもそも昔から小説という「フィクション」をベースにしている以上、何らかの形でオリジナルにならざるを得ないわけですし、『竜馬がゆく』などは、原作はかなり司馬氏が創作したと思われる部分もあります。

最近は幕末史の研究も進み、薩長同盟の場に龍馬はいなかったとも言われていてます。一方で、それまで目立たなかった人物にスポットライトを当てるようになっています。賛否両論あるかとは思いますが、最近の幕末大河は、以下のような点では評価できます。
篤姫-小松帯刀の業績の描写(ただ篤姫との初恋設定は不要)
龍馬伝-岩崎弥太郎の業績の描写
八重の桜-山本覚馬の業績の描写
花燃ゆ-楫取素彦(小田村伊之助)の描写(ただ文=美和と殊更に絡ませたのはマイナス)
西郷どん-薩長同盟の締結が御花畑屋敷で行われたことの描写

ところで先日、『新解釈 三國志』を観て参りました。この映画に関してですが、実際に観た方はおわかりでしょうが、結構緩めで適当な、いわば
なんちゃって三國志
です。無論制作側も、それを売り物にしていますし、実際この作品のチラシを見ると、『新解釈・三國志』とは、
「超有名歴史エンターテインメント『三國志』を
"福田雄一流の新たな解釈"で描く、完全オリジナル映画でございます」
と明言されています。尚「完全オリジナル映画」の箇所は、チラシでも強調フォントになっています。これから考えるに、大河も
「プロデューサーの新たな解釈で描く、完全オリジナル作品」とした方がいいのかも知れません。無論赤壁の戦いなどは描かれているので、全くの史実無視というわけではありません。

ところでこの映画、主役はもちろん大泉洋さん演じる劉備と、小栗旬さんの曹操です。この2人、どこかで見たことがあると思ったら、『鎌倉殿の13人』の源頼朝と北条義時ですね。比企能員役の佐藤二朗さんも董卓の役で出演していますし、他にはムロツヨシさんや賀来賢人さん、磯村勇斗さんといった俳優さんたちも出演しています。あるいはこの中からあと何人か、大河出演となるかもしれません…あくまでも希望ではありますが。それから作品の最後の方で曹操の兵が病気になり、撤退を余儀なくされるのですが、このシーンはコロナ禍をいくらか連想させます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/26 13:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHK水戸放送局と『青天を衝け』PR

来年の大河『青天を衝け』の、ツイッター上でのPRが始まっています。NHK水戸放送局のツイートですが、徳川斉昭役の竹中直人さん、甲冑姿だとどうも「秀吉」のイメージです。このご老公なら、「心配ご無用」とも言い出しかねません。そして渡辺いっけいさんは、『葵 徳川三代』の本多正純、『龍馬伝』の千葉重太郎に加えて、大河ではないものの、『ガリレオ』の栗林さんのイメージも多分にありますね。

ところでこの大河、来年放送とか2021年放送とはあるのですが、具体的な日取りがまだ決まっていないようです。今年のがいつ終わるのかまだ不明ということでしょうか。公式サイトにもアップされていないようですし。
(NHK水戸放送局)

飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2020/10/11 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

9月19日に思うこと

週末恒例の「『半沢直樹』のざっとした感想」は、都合により少し遅くなりますので、悪しからずご了承ください。

ところで5年前の9月19日は、かの「ブライトンの奇跡」が起こった日です。つまり、ラグビー日本代表が、南アフリカ代表をワールドカップで破った日です。またこの9月19日、正岡子規の命日でもあります。子規といえば、『坂の上の雲』でこの役を演じた香川照之さんの、あの演技が忘れられません。子規の退場は2年目、つまり2010年の放送でしたが、この年はちょうど『龍馬伝』の放送年でもあり、あの中でやはり香川さんが演じていた岩崎弥太郎と、少なからずダブるところもありました。どちらも正に怪演というべきでしょう。それを言えば、大和田暁の演技も似たようなものですが。

しかし『坂の上の雲』、如何に大河ドラマが豪華キャストといわれても、このシリーズの豪華キャストをしのぐものではないと思われます。またこういうシリーズを、今度は大河の代わりに制作して、シリーズとして何年かかけて放送すればいいかと思います。ただこの場合、舞台や時代背景も重要になって来るので、何でもいいというわけではありませんが、同じお金をかけるのなら、いっそこの位やってもいいのではないかと。

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/09/19 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの中の人間関係

特に男性主人公の大河の場合、往々にしてその父、あるいは主君といった人物が人生の師となることがあるものです。しかし今年の『麒麟がくる』の場合、あまりそういう存在が感じられず、そういった点もまた、女性主人公の大河のように見えてしまう一因かと思われます。確かにこの大河には、光秀の亡父の代わりとなる存在として、斎藤道三も、明智光安も一応登場しています。

しかし道三は、最初から如何にも策士的に描かれているため、義理の甥である光秀を後継者とみなし、色々と手ほどきをしているようにはあまり見えませんでした。道三の人生そのものをじっくり描いていないせいもあるでしょう。また明智光安は如何にも頼りない雰囲気でした。またも比較になってしまいますが、『国盗り物語』の道三と光秀は、如何にも叔父甥の雰囲気が感じられたのに残念です。

小見の方がそれほど登場しなかったのもその一因でしょう。本来この人物は、もう少し夫道三と甥光秀をつなぎとめる、楔のような存在として描かれてもいいはずでした。しかし実際は、望月東庵を出すための病人として何度か登場したのみにとどまり、所謂「ナレ死」で、その存在感の薄さが気になりました。

無論信長サイドでも、本来はもっと大事な立ち位置であるはずの平手政秀が、さほどでもなかったのもどこか引っ掛かりました。さらに、上杉祥三さんはあまりこういう役に向いていないなとも思いました。この平手政秀を含め、傅役や乳母、侍女など、主人公の人格形成にかなり重要と思われる存在があまりいないという点も、いささか「らしからぬ」印象を与えたといえます。

こういう点は『軍師官兵衛』も『真田丸』もきちんと描かれてはいました-『真田丸』の場合、父親は反面教師的な側面もありましたが。また戦国ではありませんが、『平清盛』で、中井貴一さん演じる清盛の養父忠盛もまた、清盛を棟梁にした辺り、血のつながりはなくても一門を託すという決意が見て取れました。もちろん幕末大河の『龍馬伝』、『西郷どん』しかりでしょう。前者は結構乙女も龍馬を鍛えており、後者は吉之助は斉彬の家来というより弟子といった格好でした。

ところでこの中井貴一さんですが、『鎌倉殿の13人』に出てほしいなと思っています。三谷さんの作品にも出ていますし、前出『平清盛』を最後に大河出演がありませんし、どうも『雲霧仁左衛門』と『サラメシ』の印象が強くなっているように感じられますので。その場合の配役ですが、北条時政の役など意外と似合っているのではないでしょうか。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2020/08/14 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第1弾キャスト発表

来年の大河『青天を衝け』のキャスト第1弾が発表です。

2021年大河ドラマ「青天を衝け」
出演者発表!<第1弾>
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24349
(NHK ONLINE)

コロナ禍のせいとはいえもう7月で、そろそろ今年の暮れから来年にかけての話題が出始める頃です。「やっと」発表と言った感もあります。

正直言って、そこまで豪華キャストといった感じではありませんが、大河でよく見かける中堅からベテランの俳優さんが多いイメージです。しかし南渓和尚と池禅尼が夫婦ですか。それと草彅さんが徳川慶喜とはなあ…『ブラタモリ』枠でしょうか。それを言うなら田辺誠一さんは、『ウルトラ重機』枠ということになるのかもしれませんが。さらに『秀吉』が烈公こと水戸斉昭、井伊直弼は誰になるのでしょう。木村佳乃さんは三谷さんのに出てほしかったと思います。阿野全成の妻(北条政子の妹)役か何かで。

しかし、このキャストだけで見る限り、幕末や近現代を舞台にした作品の出演者が多いようです。それぞれの、同時代を舞台にした過去の作品を見てみると
(敬称略)

高良健吾(花燃ゆ)
満島真之介(いだてん)
橋本愛(西郷どん、いだてん)
平泉成(春の波涛、いだてん)
渡辺いっけい(翔ぶが如く、龍馬伝)
津田寛治(花燃ゆ、西郷どん)
草彅剛(新選組!)
堤真一(翔ぶが如く)
平田満(翔ぶが如く、西郷どん)
玉木宏(篤姫)

しかし橋本愛さん、すっかり大河女優になりましたね。

あと音楽が佐藤直紀さんですが、この方は大河だとやはり『龍馬伝』ですね。しかしジョン・グラム氏には失礼ですが、やはり大河のOPテーマは、日本人作曲家の方が私は好きです。

ところで今年は「男性版直虎」みたいだと書いたことがありますが、来年は「男性版花燃ゆ」のイメージがやはりつきまとってしまいます。この予想は果たして裏切られるのでしょうか。と言いつつ、私は既に再来年の、北条義時関連本を読み始めています。

尚制作サイドのコメントについては、また改めて書く予定です。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/12 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

岡江さん出演の『花神』に思うこと

女優の岡江久美子さんが、コロナウイルスの感染症で亡くなられました。ご冥福をお祈りします。岡江さんといえば、1977年の大河ドラマ『花神』に、高杉晋作の妻雅の役で出演していましたね。

この『花神』は総集編を観る限りでは、所謂群像劇だったようです。主人公の村田蔵六(大村益次郎)をはじめ、吉田松陰と松下村塾の塾生たち、長岡藩家老の河井継之助、そして架空の人物である天堂晋助が中心人物となっていました。あと宇和島藩も少し出て来ます。長州大河ではありますが、北越戦争のシーンもあることから、河井継之助が初登場した大河でもありました。河井継之助を演じたのは高橋英樹さんで、これで『竜馬がゆく』、『国盗り物語』に続いて、3回連続で司馬遼太郎氏原作の作品に出演しています。

そのせいもあってか、『国盗り物語』に出演した俳優さんも何名か登場しています。桂小五郎を演じた米倉斉加年さんは、『国盗り物語』では竹中半兵衛でしたし、他にも山内一豊役だった東野英心さんが山県有朋の役だったり、明智光春を演じた三ツ木清隆さんが、吉田松陰の東北遊学に同行した、南部藩士江幡五郎を演じていたりします。他にも金田龍之介さん、寺尾聰さんも両方に出演しています。ところで桂小五郎と竹中半兵衛を一人の俳優さんが演じた例としては、米倉さん以外に『龍馬伝』と『軍師官兵衛』の谷原章介さんがいます。他にも、声優の江原正士さんが佐世八十郎、後の前原一誠を演じていますし、「米百俵」で有名な長岡藩士、小林虎三郎の役はあの伊武雅刀さんです。

この作品は、主人公が百姓身分で剣術に疎く、蘭方医→軍学者という経歴から理詰めで物事を考えるという、それまでの大河とは一風変わった役どころでした。この翌年が『黄金の日日』で、こちらも商人が主人公であったことから、それまでの流れを変えてみようという空気があったのかもしれません。そういえば第二次長州征伐の四境戦争の際、主人公の大村益次郎が、石板に図を描いて軍を指揮していたのは、面白い演出の仕方だなと思いました。

この『花神』の制作担当の成島庸夫CPは、史実の谷間を綴ることを重視していました。このコメント、もう何度もここでご紹介しているかとは思いますが、
「そうです。私達は、史実を史実として描くのではありません。史実と史実の谷間にある、多くの有りそうな話を綴って行くのです。いわゆる『歴史ドラマ』の楽しみとは、こういった『ドラマ』を史実の谷間に見出すことなのでしょう」
(『花神 NHK大河ドラマストーリー』 日本放送出版協会)
この「有りそうな話」と言うのは結構重要ではないかと思います。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2020/04/24 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの現代化と時代(歴史)劇のえぐさに感じる旨味

先日そしてその前と、大河ドラマのセリフを現代語にしてみましたが、実際大河の中には、内容的にはほぼ現代ドラマと言っていいにも関わらず、セットと衣裳がその当時の物だけと思われる作品もあります。これも女性が主人公の作品に多く見られますが、夫婦が主人公の場合にも、しばしば現代的な感覚が持ち込まれることがあるものです。
ある程度はやはり現代風にする必要があるのでしょう。今の感覚とあまりにも乖離した設定とか、斬り合いで血飛沫が飛ぶような描写というのが、受け入れられにくくなっているせいもあります。私としては、大河とか時代劇などであれば、それはそういうものだと受け止めていいのではないかとは思います。昭和の半ばごろの時代劇をDVDで観たりすると、かなり凄い描写が出て来たりしますもしますし。無論その当時はそれでも特に問題はなかったのでしょう。時代劇は面白いのですが、特に大河の場合週一と頻度が高めでもあり、そのため作るのに制約がかかってもいるように見えます。

そんな中で、特に『風林火山』は、主人公ものっけから薄汚れた感じだし、乱捕りとか斬り合いもあり、そういった描写を受け入れられる人が主に視聴したのかと思います。この大河は、当時の戦国物としては珍しく年間視聴率が20パーセントを切り、その翌年の『篤姫』が24パーセントであったことを思うと、大河ファンは『篤姫』的な物を求めているとも取れます。しかしこの『風林火山』の生臭い描写、それでもまだ抑えた方ではあるでしょう。特に先日ご紹介した大森寿美男氏の、
「私が描きたいのは、そのとき生きていた人間たちのリアリティであり、”におい”なのかもしれない」を踏まえた描き方でもあるのですが、無論これは、三谷氏の言う当時の人々の感覚と相通じるものもあります。
それぞれ作風は異なりますし、如何にもといった感じの戦国的えぐさは、『風林火山』の方がより強いでしょう。尤も『真田丸』も昌幸をはじめ、徳川家康とか直江兼続の設定は、結構それに近いものはありました。

大河とはやはりそういう部分がないと、非日常を観る面白さがなくなってしまいます。結局『おんな城主 直虎』にしても『麒麟がくる』にしても、ベースは現代的と思われ、それに戦国時代らしき要素をスパイス的に入れていても、「そのとき生きていた人間たちのリアリティ」はやはり感じ取りにくいのです。というか、最初から平和な世の中が来るといった発想が前提だと、死に物狂いで戦うことの意味も薄れてしまいます。
以前『半沢直樹』を引き合いに出したことがありますが、民放のこういったシリーズの方がちょっとえぐさがあり、大人のためのおとぎ話になっているところがあります。現代ドラマ、時代劇に関わらず、主人公がもう少しダークサイドに堕ちるとか、年齢と共に暗さが増して行く、あるいはもっとヒール的な人物と出会って絶えず衝突して行くといった描写の方が、主人公の人生を描くうえでも面白くはあるでしょう。

その一方でNHKは、昔の時代劇をリメイクして放送するようです。

日本映画史上に残る金字塔、最高のキャストでドラマ化!
スペシャル時代劇「十三人の刺客」
(NHK ONLINE)

この『十三人の刺客』は、昭和38(1963)年に制作された映画で、1990年にTVドラマ化され、2010年に再度映画化されていますし、その2年後には舞台化もされています。1963年版では片岡千恵蔵さんが島田新左衛門を演じており、その新左衛門の甥を里見浩太朗さんが演じていますが、実は里見さんは今回のこのドラマにも出演しています。殺陣がかなりあるようですが、時代劇ならではの味を出してほしいものです。特に延期に関する記述がないところを見ると、既に収録済みなのでしょう。
しかし「十三人」と言うと、どうも『鎌倉殿の13人』を連想してしまいます。三谷さん、脚本の資料集めは順調なのでしょうか。今は外になかなか出られないから、現地での情報収集ができにくいかもしれませんね。

ところで現代化とはまた違いますが、特に幕末大河などで方言がわからないと言う人がいる一方、戦国のも方言で会話させるべきという人もいるようです。しかし幕末大河でさえわかりづらいという人がいるのに、それより数百年前の時代であればさらにわかりにくく、しかも研究者がどの位いるのかとも思います。
実は幕末大河でも、純然たる方言ではなく、多少のアレンジを施してはいるようです。これは、『西郷どん』で方言指導をし、また自らも江藤新平役で出演した迫田孝也さんがそう話していました。私もこの『西郷どん』の薩摩弁、そして『龍馬伝』の土佐弁はいくらかわかりましたが、『八重の桜』の会津弁は最初の内はよくわからず、何度か観ているうちに段々と理解できるようになりました。よく大河放送終了後の「みなさまの声」で、方言がわからないという意見もありますが、継続して観ていれば、それなりに意味は通じるようになるとは思うのですが。

それから今年の大河には、ジャニーズのタレントが出ないのがいいという書き込みだかツイートだかを目にしたことがあります。しかし徳川家康役の風間俊介さん、この人はジャニーズの所属です。かつてジャニーズJr.に在籍したこともあります。ぱっと見それらしい雰囲気ではないのですが、ジャニーズ・ネットの中にプロフィールもあります。実は私も、この人がジャニーズだと初めて知った時は正直驚きでした。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2020/04/23 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

国盗り物語-5

征夷大将軍となった義昭は、信長に不信の目を向けるようになります。既に義昭は石山本願寺やそれを後押しする毛利などの、信長包囲網を当てにしており、さらに越前、甲斐、越後なども信長を敵視していました。また葛籠重蔵と、下柘植次郎左衛門の娘木さるも信長の敵である一方、雑賀宗の指導者である孫市は、信長に鉄砲演武を披露し、信長は改めて鉄砲の重要性を悟ることになります。その信長は、朝倉義景との金ヶ崎の戦いの陣中で、義弟浅井長政の裏切りを知り、徹底抗戦を唱える家臣たちを尻目に退却を図ります。

この退却のしんがりは、木下藤吉郎が務めることになりました。朝倉軍を鉄砲で撃破する孫市、そしてこの当時藤吉郎に仕えていた山内一豊も、深手を負いながらなんとか戦列を離れます。また退却を始めていた光秀、そして徳川家康は、木下や雑賀に味方し、朝倉の進撃を食い止めました。満身創痍で帰った一豊は、妻千代に励まされ、さらなる夢を抱きます。しかしその頃石山本願寺が立ち上がり、信長は家臣を連れて上洛します。この本願寺の動きの裏には、どうやら義昭が絡んでいるようです。

信長は義昭の臣でもある光秀から、いざとなれば義昭は足利の旗を立てて織田に加勢すると明言したことを聞き、明朝の摂津への出陣に間に合わせるように命じます。無論幕府方の宮部中務少輔はこれを拒否し、将軍の出陣は有職故実を調べてからとその場しのぎを試みますが、光秀はいきなり脇差を抜いて中務に襲い掛かります。しかしそれは竹光でした。流石に義昭は、竹べらでは死罪にできぬと言い、出陣を決めます。この本願寺との戦では、信長の妹を妻にと所望した挙句、偽の女性をめとることになった孫市が、反織田同盟の侍大将として参加していました。

朝倉・浅井勢は比叡山延暦寺と同盟します。そして信長は久々に美濃に戻って、雪見酒を楽しんでいました。久々の夫の帰館を喜ぶ濃姫に、信長は自分が京を手中に収めたら、いつか京に連れて行ってやると言います。しかしその前に、落とさねばならぬ城が近江にあるとも信長は言います。小谷城かと問う濃姫に、その城は多くの国に権力を伸ばし、守るは僧形の無頼と信長は答えます。つまり延暦寺のことでした。これに関しては、延暦寺のすべてを破壊すると主張する信長と、よからぬ僧を追い出すのみでことを済ませたいとする光秀の間で意見が対立します。

結局延暦寺は焼かれ、僧は皆殺しにされました。その後信長は光秀を近江坂本の城主とし、築城を命じます。光秀に取っても、これは心躍るものがありました。城の設計を従弟の光春に説明しているところへ、妻のお槇が娘のお静とお玉を伴って現れます。一方で義昭は、武田晴信が上洛することを知り、信長を叩きのめせると大喜びです。無論信長も家康に兵を与え、武田と戦わせる手筈を整えますが、それを屋根裏から重蔵がのぞいていました。家康は三方ヶ原の戦いで敗退しますが、これで自分は臆病者と言われなくなったと家臣に伝えます。

***********************

足利義昭が徐々に色気を出し始めます。実際この時期、信長包囲網が着々と敷かれており、朝倉と浅井の連合軍を始め、石山本願寺や毛利などもそれに加担していました。浅井が裏切ったことに気づいた信長は、戦を捨てるような格好で単身帰国します。金ヶ崎の退き口とも呼ばれる戦いです。これで山内一豊が重傷を負い、味方に担がれる格好で帰るところは『功名が辻』でももちろん描かれています。また紀州の雑賀孫市が鉄砲演武を披露します。扇を次々と射落として行く鉄砲の威力は、この新兵器への信頼をいやが上にも高めて行きます。

信長もまた、義昭への不信感を募らせるようになります。本願寺立つの陰に義昭の存在を疑う信長は、光秀に、義昭への出陣要請を命じ、これに中務という幕臣が難色を示します。この中務は幕臣であることを如何にも笠に着たような、小物臭のする人物なのですが、光秀はわざと竹べらの脇差を抜いて彼を脅し、しかも真剣でないため罪にはならないといううまい方法を採ります。しかしその反面、信長の妹を妻に欲しがった孫市は、偽の姫をあてがわれ、反織田同盟に走ることになります。この孫市は元々、藤吉郎と交流があったようです。

そして信長の正に野望とも言うべき、延暦寺の焼き討ちが登場します。この件に関しては、信長と光秀という、異なる見解を持つ者同士の考えが衝突し、信長は光秀を泥の中に転がすまでに至ります。ただし焼き討ちそのものに関しては、近年の研究から、すべての建築物が焼かれたわけではないという説が出ており、しかも光秀も攻撃の準備を進めていたことが明らかになっています。そしてまた光秀も、焼き討ち後はこの地域を支配することになり、城を建てるという夢をかなえます。

ところで、この中で終盤に向けての伏線と思われるシーンがいくつか登場します。
  • 信長が、自分が京を手中に収めれば、濃姫を京に連れて行くと言っているが、原作を読む限り、濃姫を京に連れて行ったのは、本能寺の変の前が最初で最後
  • 光秀が城の様子を光春に説明しているが、そこへ娘、お静とお玉が出て来る。このお静は荒木村次(村重の嫡男)の正室であったが離縁され、光春の妻となって、本能寺の変後夫と共にこの坂本城で亡くなっている。お玉は細川家に嫁ぎ、本能寺の変後は一旦離縁されている
  • 光秀の「竹べら」は、後年彼が槍で暗殺される小栗栖の竹林を意識したものか

またお槇が立ち聞きをしていますが、大河(朝ドラも)にはよくあることです。

葛籠重蔵を演じる露口茂さん、グラナダ版ホームズを演じたジェレミー・ブレットの声を担当していただけあって、あのシリーズの様々なシーンがだぶってしまいます。そして近藤正臣さん、この後も大河に何本か出演していますが、老獪さを漂わせるようになったのは『太平記』からでしょうか。『真田丸』の本多正信もそうですが、『龍馬伝』の容堂公も忘れられません。ちなみに『功名が辻』では細川幽斎役でしたね。松坂慶子さんも大河出演が多いのですが、『まんぷく』の「武士の娘」もまだ記憶に新しいです。そういえば、『龍馬伝』と『まんぷく』の脚本は同じ福田靖氏でした。あと寺尾聡さん、これが「最初の」家康としての出演です。(2度目は『軍師官兵衛』)

飲み物-ショートカクテル

[ 2020/04/20 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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