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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-53+フランスプロリーグ

先日の大河関連投稿-一部文章におかしなところがありました、修正しています-でも書いていますが、1年というのはやはりちょっと長くないかと思います。それこそ家族みんなでTVを観ていた時代、TVが娯楽の中心だった頃は、それでもよかったのでしょう。

大河もそれなりに努力しているかとは思いますが、そして今年のは、令和に入ってからは一番面白いとは思いますが、やはり今現在、1年の大河より1クールの日曜劇場の方が面白く感じられるのも確かです。検討するべきか思われますが、NHKはやはりスポンサーがつかない分、この手の変化に疎いように見えます。

それと、昔の大河だから必ずしも面白いとはいえないというのも、今回の『黄金の日日』を観て改めて思いました。別に『黄金の日日』が面白くないとは言いませんが、今まで書いているように、場合によっては如何にも創作だなと思われたり、いくら何でも戦国時代に、これはないだろうと思われる部分もあるわけです。無論当時としては、そこまで違和感はなかったのかも知れません。

また今観ている限りでは、近年のいくつかの大河にあるような、いささか創作が行き過ぎたシーンに、いくらか似たものも感じられます。『真田丸』の創作シーンともつながるものがありますし、それを考えれば、三谷さんがこの大河に影響を受けたというのも納得です。

昔のものだからいいというのは、それこそ過去美化バイアスに他ならないのではないかと思います。実際ネット上でも、昔の作品だから素晴らしいとか、脚本がしっかりしているといった声があります。私も、そのすべてを観ていないので何ともいえませんが、少なくともこの大河のアンコールを観ている限り、やはりちょっとおかしな部分もあるにはあるし、脚本家も試行錯誤しながら書いているのだなとは思います。

ところで前出の1年が長すぎる件、昔は現代ドラマなども放送期間が長かったでしょうし、そういった視聴環境下での1年物であれば、さほど抵抗もなく受け入れられたと思われます、カレンダー代わりというメリットもあったでしょう。

しかし今は1クールがほぼ当たり前で、2クールだと長いなと思われる時代です。1年物をそのまま維持する必要はあるのでしょうか。NHKが「大河新時代」で何かを変えたいのなら、こういう部分をまず変えてしかるべきでしょう。

ところでここだけラグビーですが、フランスプロリーグ、松島選手が所属するクレルモンとペルピニャンの試合は、クレルモンが2点差で敗れました(実は観ながら書いておりました)。

飲み物-スノーアンドテル

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[ 2021/11/28 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「大洪水」

『黄金の日日』第34回です。この当時は年末ぎりぎりまで放送が行われていたのですが、それでも、もう3分の2ほどが終わったことになります。いささか気が早いのですが、来年はどうなるのでしょう。大河の時代に合わせるのなら源平物(恐らく『義経』か『平清盛』)となりそうです。鎌倉時代という視点から見れば、『北条時宗』もありでしょうか。


さて、助左衛門は五島に漂着します。天正13(1585)年7月、お盆の時期です。ここで堺までの旅費を調達するため、例の海賊船にあった書物を長崎で売ろうとしますが、あまりいい値はつきません。一方で、長崎にはイスパニアの船が来ていることに助左衛門は驚きます。

こうして何とか堺に戻った助左衛門ですが、何せ船も積み荷も失い、船員たちも行方知れずになったことから、一からやり直すことになり、人足として働くことになります。それを見た桔梗は、今井の館へ行って美緒に借金を申し出ます。そして彼女は今井家で暮らすことになります。

助左衛門は借金の返済もあって、米を商うことになり、また千宗易から譲られた納屋を抵当に、小西行長に船を借りたいと頼み込みます。行長は快く承諾し、美緒からの五十貫文を助左衛門に渡します。同じ頃秀吉は関白となり、東国の米と堺の銭を大坂に入れるべく、堺の濠を埋めることを計画していました。その目的のためにまず、三成を堺の奉行に任命します。

今井家の主宗薫は、徳川との関係を強めていました。そして美緒に、自分の名代として大坂に行くように言います。しかしこれは、美緒を、豊臣を名乗るようになった秀吉に、差し出すことに他なりませんでした。宗薫の真意を行長から聞かされた美緒は、東国へ行くという宗薫と別れることを決意し、単身大坂へ行くことになります。

大坂行きの日は雨が土砂降りでした。その日助左衛門は久々に三成に出会い、長崎にイスパニア船がいたことを伝えて注意を促します。その後積み荷を下ろすものの、淀川が氾濫しそうだとの知らせに、米俵を土嚢の代わりに積み上げることになります。そこへ奉行の三成がやって来て、この大胆とも取れるやり方に感心し、京橋口の米蔵から米俵をすべて持ち出して、川の氾濫をせき止めようとします。

その夜堺では、またも五右衛門がやって来ます。桔梗から、美緒が大坂に向かったと聞かされた五右衛門は、即座に馬を借りると雨の中に飛び出します。そして、雨の中動けないでいた美緒の輿の列を見つけ、彼女を馬に乗せると、どこへともなく走り去って行くのでした。


大体こんな感じですが、秀吉関連以外の大部分が創作と思われます。無論それはそれでいいのですが、秀吉の政策に関してあまり描かれていないのは、ちょっと物足りない気もします。やはり武士でない人物、記録がはっきりしない人物を主人公にすると、このような描き方にならざるを得ないのでしょう。

ところで秀吉が御伽衆に一代記を書かせるシーンですが、実際この人は、萩中納言なる人物の落胤が自分であると言っていたようです。しかしこれ、どう見ても捏造ですね。『軍師官兵衛』でも、秀吉が公家たちに、萩中納言がどうのこうのというシーンがありました。

あと、南蛮渡来の物を扱うという設定上もあってか、助左衛門と桔梗、銭丸がテーブルと椅子で食事をしていますが、ここだけホームドラマといった感じです。

それにしても銭丸、桔梗が今井に行くとなって妙にすねた態度を取ります。しかしこの桔梗、五右衛門が来た時は店にいたことから、やはり今井の家は出て行ったのでしょう。その今井の当主宗薫。家康は負けないなどと言っていますが、この時点ではまだ今後どうなるかわかったものでもなく、かなりのギャンブルともいえます。息子の小太郎は堺に置いて行くようなので、「親権」は美緒にあるということなのでしょうか。

それにしても五右衛門、流石に盗賊というべきか、美緒たちがどこにいるかの勘はかなり働くようです。

あと三谷幸喜氏が、この『黄金の日日』が好きだったこと、そして創作部分が互いに似通っていることなどは、前にもちょっと書いています。やはり好きな作品の影響は大きいです。ただ三谷さん、大河は本当に歴史が好きな作家じゃないと書けない、本当にこの人物が好きなのか、過去に疑問に思うような大河もあったなどと発言(2014年当時)してもいますが、これはさてどうかなと思います。

この場合、何をもって「歴史が好き/嫌い」を定めるかもはっきりしないし、『真田丸』の九度山編とか最終回などは、ご本人が本当に歴史が好きであるのなら、もう少し書きようがあったのではないでしょうか。また「疑問に思うような大河」、これは『おんな城主 直虎』の森下佳子さんが、ちょっと似たようなことを言っていました。ただし森下さんの場合は「史実に縛られ過ぎ」と語っていて、その辺が三谷さんとやや違ったところではあります。その疑問に思うような大河とは、『天地人』あるいは『江』だったのでしょうか。


飲み物-ワインと暖炉

[ 2021/11/24 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「海賊船」

第33話「海賊船」。

助左衛門が載った呂宋丸が難破し、按針と共に別の船に助けられます。その船の船長は銃弾を受けて負傷しており、助左衛門は、かつて美緒が呂宋でやったこを思い出しつつ、銃弾を取り出す手術を行います。しかしこの船は海賊船で密輸を行っており、高砂(台湾)と琉球を縄張りとしていました。

この船長の名は甚兵衛といいました。助左衛門はその名に、自分の父親の名であった甚九郎の名を重ね合わせます。しかも甚兵衛は記憶を失っており、自分の名は甚九郎だったかも知れないと意味深なことを言い、さらに堺の町のおぼろげな記憶を口にしたりもします。最終的に助左衛門は、日本へ戻ることになりますが、その時他人かも知れないとは思いつつも、甚兵衛に向かって「おとっつあん」と叫びます。

一方秀吉は、根来寺の僧兵と雑賀衆の討伐のために軍を動かします。その時堺に立ち寄り、美緒の姿を目にします。彼女が今井宗薫の妻であると聞かされた秀吉ですが、何やら下心があるようです。そして石田三成に、堺の奉行をやってみてはどうかと勧めます。

秀吉は自らの天下統一の事業のためにも、堺の会合衆なども今後は廃止し、すべて自分の配下に置くつもりのようです。また助左衛門が留守の店に、五右衛門が空の行李を背負ってやって来ます。どうやら桔梗も五右衛門も、互いのことを知っているようです。しかし五右衛門は、まだ船が戻ってこないのはおかしいと言い、桔梗はその言葉に涙を流します。

この回なのですが、秀吉を除いて全編ほぼフィクションと言っていいでしょう。何よりも、助左衛門を演じる市川染五郎(現・松本白鷗)さんの父親の松本幸四郎(先代白鷗)さんが出演しており、この両者が、あるいは生き別れた父子であるかのように見せるのは、なかなかうまい展開ではあります。

無論そのための伏線も張りめぐされているわけですが、冒頭の按針との会話の中での両親云々、これはなくてもよかったかと思います。

その一方で、秀吉の登場シーンがちょっと割を食った感もあります。そもそも秀吉は、宗久の子の宗薫が家康につくのを好まず、そのせいもあって美緒を自分の側に置こうと考えているようにも取れますが、何よりも紀州の根来と雑賀を攻めた後は四国攻めが控えており、それを窺わせるような描写がもう少しあってもよかったでしょう。しかし五右衛門、この先何をするつもりなのでしょうか。

飲み物-カクテルとオイルランプ

[ 2021/11/15 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その16

まず、先日の投稿でやや意味が通じにくい、書き足りない箇所があったので直しています。

実業家に転身した栄一ですが、そう最初からうまくは行かないものです。また主君であった慶喜の台所事情も、厳しくなっていました。そんな中、薩摩に戻った西郷隆盛が西南戦争を起こし、政府は多額の出費を余儀なくされます。しかもその少し後、大久保利通も刺客に襲われて世を去ります。武士の世は終わりを迎えていました。その頃栄一の前に、土佐出身の岩崎弥太郎が現れますが、己の利益のために事業を起こしたい岩崎と、栄一の考えは根本から違っていました。その頃栄一は東京養育院をお千代と訪れます。

ごくざっとしたあらすじです。栄一が実業家転身後もというか、実業家に転身したからこそ、色々と試練の日々が続きます。三井との対立しかり、蚕卵紙の件しかりです。繰り返すようですが、こういうのは寧ろ大河よりもスペシャルドラマ的ではないかと思われます。主人公の功績を描くという点では納得できますが、その描き方にちょっと同意しかねるところはあります。

今までの『青天を衝け』を観る限り、栄一は常にいい人であり、正義の人物といった描かれ方をしています。無論主人公である以上、仕方のないことでもあります。また大河の主人公としては初めてだからこそ、このような描かれ方をしているとも取れます。しかし『独眼竜政宗』などは、初めての大河化でありながら、政宗は結構色々描かれていたと思うのですが、ここがやはり近代と戦国との違いでしょうか。

岩崎弥太郎を主人公と対立する存在として、あのようなイメージで持って来たのもそのためでしょう。ただ栄一自身にダーティーな部分もまたあっていいかと思うし、このような描き方は、どこか女性主人公大河のようにも見えます。ところで岩崎弥太郎、芝翫さんもよく演じているとは思いますが、私に取って、この人物を演じられる俳優さんといえば、やはり香川照之さんにとどめを刺します。

それと西南戦争と紀尾井坂の変(大久保暗殺)、両方ともナレのみですか。無論どちらも、主人公に直接関わる事件ではありませんが、どのような経緯でそれに至ったのかが、もう少し描かれていいと思います。この大河は今までもそうですが、どうも歴史的事件の詳細を端折る傾向があります。台湾出兵しかりです。商い=ビジネスは描くが、その発端となった戦争なり政変なりがあまりないのが、『黄金の日日』と異なる点ともいえます。無論、『黄金の日日』は戦国で、主人公を自由に動かせるという違いはありますが。

そんな中、第34回で久々登場のやす、そして徳川家康は嬉しかったです。武士の世が終わったとはいえ、この時代は、未だ江戸幕府の負の遺産を背負っていました。しかし歴史的事件の描写はともかく、平岡円四郎が出ていた頃はまだ面白く観られたのですけどね。

あとやはり、実業家となった栄一に吉沢さんはちょっと馴染みにくいように思います。再来年の「松潤家康」もこのような感じになるのでしょうか。

飲み物-ホットウイスキー

[ 2021/11/13 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「納屋襲名」の助左衛門

第32回。「納谷襲名」のサブタイ通り、助左が納屋の名を利休(千宗易)から譲り受けて納屋助左衛門となります。

まず始まりは小牧長久手の戦いからでした。徳川方に商人として関わっていた助左ですが、ひょんなことから秀吉の甥、秀次を助けることになります。秀次はこの戦でへまをやらかし、池田恒興と元助父子、そして森長可を戦死させていました。秀吉陣に戻った秀次は、叔父秀吉からひどく叱られ、また助左は徳川方であるにもかかわらず、秀吉から茶室に案内され、久々に千宗易と顔を合わせます。

その後助左は堺へ戻ります。店では桔梗と銭丸が待っていました。また兼久は宗薫として今井を継ぎ、助左に徳川に付け、ならば桔梗も引き取ると言います。助左の店の売れ行きがはかばかしくないのを見て、交換条件として徳川の商人になるように持ち出したようです。しかし助左は桔梗は戻りたがらないと言い、店構えを改良することにします。その店へ、他ならぬ宗易がやって来ます。

宗易は自分の店にある品と、助左の店の品々を交換したいと切り出します。無論これには理由がありました。翌日、呂宋丸で待っていた助左の前に現れた宗易は、僧形となっていました。そして納屋の姓を継いでほしいと言い、鍵を渡します。これによって助左は納屋助左衛門を名乗ることになり、宗易の店の権利を任されることになりました。そしてその後、助左衛門は再び呂宋へ渡ります。

まず小牧長久手の戦いで、秀次が失敗をやらかした件ですが、『功名が辻』にもこれがかなり詳しく登場しています。もちろんこの時は山内一豊が主人公なので、一豊が叱責の場に居合わせたという設定になっています。その後結局助左は、堺へ戻ったものの、今井兼久(宗薫)から徳川へ付けと言われます。店があまり繁盛していないのも一因ですが、桔梗の今後をどうするかを兼久は持ち出します。

しかしやはりというか、桔梗は助左の店にいることを選んだようです。その彼女が宗易が現れた際に、「白湯に蜂蜜を入れた物」を出すのですが、何やらハーブティーにマヌカハニーを入れるのを連想してしまいます。この当時、蜂蜜などはかなり貴重品だったでしょうね。その後出家した宗易から、納屋の姓と鍵を譲られる助左ですが、ちょっととんとん拍子に行き過ぎる感が、なきにしもあらずなのですが…。

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2021/11/08 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』に対する疑問点 続き

先日書いた『黄金の日日』関連の続きです。武将でなく商人が主人公であるため、商いが中心になり、それがある意味血生臭さもある戦国大河とは一線を画していますが、しかしこの大河も部分的には結構生臭くはあります。これは単に戦闘シーンではなく、人間関係の生臭さをも含んでいます。

またこの商いが中心というのは、『青天を衝け』とも共通しており、だから今年のアンコール放送となったのかとも思いますが、ただ時代背景が大いに異なっており、それぞれの商いの意味、規模の大きさもまた一概に比較はできません。それに渋沢栄一は一度は武士となっており、海外を見ては来たものの、海外に新天地を求めたわけでもなく、その点でも必ずしも同じ立場の人間とはいえないところがあります。

商い中心といえば、『峠の群像』があります。こちらは主人公は武士ではありますが、製塩を通じての大坂との結びつきが強く、また町人の登場が多い点などでは、やはりどこか似通ったものがあります。
さらに、拠って立つべき藩が存亡の危機にあり、藩士たちの落ち着きどころをどのようにすべきか、主人公が責任者として悩む部分にスポットライトを当てているところなどは、この大河の面白さに一役買っているといえるでしょう。

この『黄金の日日』の2年後に、オリキャラを主人公とした幕末維新大河『獅子の時代』が作られ、その2年後に『峠の群像』、またその2年後に近代3部作の最初の作品である『山河燃ゆ』と、それまで前例のない時代背景や、主人公のあり方を採り入れた作品が隔年で作られているのは、何らかの変化を求める声がNHKにもあったと思われます。
その嚆矢ともいうべき『黄金の日日』ですが、しかし今の視点でこの大河を観てる限り、商人という「新しさ」のメリットという一方で、それに伴う創作の多さというデメリットもあるわけで、何かを新しくする、殻を破るということは、それなりのリスクを伴うものでもあるといえそうです。

今後大河を作り続けるのであれば、徒に「新しさ」のみを追い求めるだけではなく、それが視聴者にどのような印象を与えるのかを、考えておく必要があります。でないと制作サイドの単なる自己満足に終わってしまい、受信料の無駄遣いとの批判の声が高まることになりかねないからです。実際これは『いだてん』で痛感しましたので。


飲み物-ロックグラスカクテル

[ 2021/11/04 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』に対する疑問点

先日「アンコール放送されている『黄金の日日』も、面白い部分とそうでない部分がある」と書いています。要は昔の、脚本がよかったと言われる大河であっても、やはり面白いと感じられない部分もあるわけで、つまるところドラマとは、あるいはその他の番組でも、この繰り返しなのではないかと思います。
無論昔の方が面白かったと感じるのには、過去美化バイアス的なものも含まれるでしょう。尚、この面白い面白くないというのは、あくまでも私見であることをお断りしておきます。

『黄金の日日』の主人公助左(助左衛門)は、一般には呂宋との貿易によって富を築き、秀吉の保護下で商いをした人物として知られており、その後、秀吉の怒りを買って呂宋へ脱出したとも言われています。人物の詳細があまり知られていないため、かなり創作が入ったキャラとなっています。

このような設定であるため、主人公を色々動かせるのはメリットであると言えるでしょう。しかしその反面創作部分が多くなり、この時代にありえないようなことまで描かれてしまう嫌いもあります。本能寺の変後今井宗久の船が難破していますが、実際はこの人はその後10年程生きながらえており、これはあくまでも助左を今井から解放するための脚色でしょう。また美緒を呂宋に連れて行ったりするのも、ちょっとありえない話ではあります。
この辺りが2000年代以降の、とりわけ女性主人公の大河にどことなく通じるものがあります-無論、一部の女性主人公大河ほどひどくはありませんが。

あとオリキャラ(この場合は特に美緒、梢、桔梗と言った女性キャラ)の比重もまた大きくなっています。もちろんこれも、『麒麟がくる』のオリキャラほどには悪目立ちしてはいないのですが、創作とオリキャラの登場回数が多いということは、三英傑のような、歴史上の著名な人物もそれに合わせてアレンジされることになり、それがどこか奇妙に映ることもあります。

70年代ごろまでの大河は、創作である小説がベースとなっていたわけで、史実と全く同じである必要はなかったし、無論今でも必ずしもその必要はありません。ただし主人公が武士の場合、やはり武家社会の中で生きるがゆえの制約、他者とのしがらみなども描かれており、それが彼らの人生に於いての苦悩、迷いあるいは決断と結びついていて、それなりに1つの物語を紡ぎ出していたとは思います。
たとえば『国盗り物語』の明智光秀の行動などは、恐らく史実とは異なるものですが、そこまで違和感はありませんでした。また私が観たのは総集編であったため、その分話がテンポよく進むということも関係しているでしょう。

ただ助左の場合は商人であり、武士よりも自由度が高く、前出のように詳細がよくわからないという側面もあるため、ともすれば話の展開がうまく行き過ぎるきらいもあります。主人公である以上、いくらか補正が入るのはやむを得ないのですが、時と場合によっては飛躍しかねず、それが面白そうでいて、かえって面白味を削ぐ結果にもなり兼ねないかとも思われます。

飲み物-スコッチウイスキー
[ 2021/11/03 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

紅白はいつまで続くのか

少し前に「目玉番組の『やめ時』とは」という投稿をしていますが、紅白歌合戦(以下、紅白)もいわばNHKの目玉番組です。これも年に1回、大晦日のみの放送ですが、その代わりかなり仕掛けが大掛かりになっていますし、その分制作費として受信料もつぎ込まれているわけです。

この紅白も、そろそろやめていいのではと何度も書いています。元々は2時間程度だったようですが、出場者数を増やした結果、前半がアイドルユニット中心、後半がそれ以外(演歌歌手を含む)となっています。無論どの時間帯に誰が歌うかは、年によって異なりますが、大トリやトリ、あるいはそれに準ずる人たちは大体決まっています。

紅白に関する問題としては、やはりマンネリ化があります。八方手を尽くしたけれど、どうも煮詰まり感が感じられますし、第一両軍に分けて戦わせる意味があるのでしょうか。どちらが勝った負けたではなく、ちょっとしたアトラクションも交えて全員歌わせ、最後は『蛍の光』で締めくくるだけでいいでしょう。しかも実質的に一騎打ちであるのに、「勝ち」ではなく「優勝」という言葉を使うのも如何なものかと思います。

また今現在メディアは、盛んにジェンダーフリーを謳っています。NHKもその例に洩れません。であるにも関わらず、出場者を男女に分けて戦わせるのもどこか矛盾していないでしょうか。

紅白に限らず、そもそもNHKの特徴と言えば
「大いなる野暮ったさ」
ではなかったのかと思われます。それが民放を意識したような路線を取るに至り、何とも中途半端な雰囲気が出来上がっています。

今NHKで一番攻めた番組は、Eテレの一部(すべてではありません)と、バラエティではないかと思われます。その反対に、紅白だの大河だのは、視聴者を惹きつけようとしているのでしょうが、どうも目新しさを感じないのです。番組のシステムそのものが、経年劣化していると言えます。

今のTV番組(ドラマを含む)は面白くないと言われますが、一概にそうは言えません。アンコール放送されている『黄金の日日』も、面白い部分とそうでない部分があり、これについてはまた投稿予定です。紅白にしても大河にしても、放送が開始された当時は、それはそれで目新しかったのでしょう。しかし何十年も続けていれば、当然制度疲労を起こすわけですが、当時のTV関係者は、それを見通せていたのでしょうか。見方を変えれば、今のTVが面白くないと言われるのは、放送開始当時の関係者の読みの甘さにもあるのではないでしょうか。

いずれにしても、視聴者が求めているという建前のもと、受信料が続く限り作るつもりなのでしょうが、もしそうであった場合、受信料を払う気持ちはあまり起こらなくなりますね。


飲み物-注がれる紅茶
[ 2021/11/02 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「竜虎相討つ」

『黄金の日日』も第31回目です。この回はどちらかと言えば、助左と今井宗久の愛人の子、桔梗との出会いに尺が割かれています。

大坂へ向かう助左は五右衛門一味に目を付けられますが、流石に五右衛門も手出しをすることはできません。無事大坂に到着し、秀吉に会った助左は、西洋から狙われる呂宋の窮状、そして大筒の必要性を訴えます。しかし秀吉は、イスパニアと戦をしろと言うのかと、乗り気ではありません。一方で今井兼久は、徳川家康に接近していました。

そんなある日、神社での鉄砲撃ち比べ(クレー射撃のようなもの)に助左が参加していたところ、旅姿の若い娘が現れ、素焼きのかわらけに弾を次々と命中させます。これには助左もかたなしです。それもそのはずで、この娘は今井宗久としまという女の間に生まれ、杉谷善住坊から鉄砲を習った桔梗でした。助左自身、幼い頃のこの娘とは顔見知りではあったものの、成長したその姿に驚きます。

助左は早速自分の店の商品から金目の物を選び出し、灯台守のお仙に頼んで、着物と化粧品を整えて貰います。すっかり娘らしくなった桔梗を兼久に会わせようとしたのですが、兼久は桔梗の前では知らぬ存ぜぬの一点張りで、彼女がいなくなってから、このことを知っていたと打ち明けます。しかし兼久には別の意図がありました。

兼久は、いずれ来るであろう家康と秀吉の戦に備え、助左に、徳川陣営の手伝いをさせたのです。無論商人である以上、助左は断らないのですが、戦場で家康に会い、またも相手からかつての自分のことを、話題として切り出されてしまいます。主人公を自由に動かせる以上、著名人と顔見知りの関係になるのは当然ではあるのですが、見方によっては女性主人公大河のようになってしまいます。

さて小牧長久手の戦い。秀吉には甥の秀次も同行していました。この秀次、家臣からめぼしい物をせしめているようで、この辺りのさもしさが、後年の彼の悲劇の伏線となっているようにも見えます。

ところで冒頭でも触れましたが、この回には二組の「正妻でない女性の子」が登場します。1人はもちろん桔梗であり、もう1人は兼久と梢の子で、美緒が育てている小次郎です。この2人が今後どうなるかはともかく、桔梗の場合は今井に戻ると言うよりは、寧ろ助左に会いに来たと言った方が正しいようです。善住坊からも色々聞かされていたのでしょうし、今井に戻っても居場所がないことも承知していたのでしょう。彼女のようなキャラを、『おんな城主 直虎』に出していたら面白かったかも知れません。それこそ直親の隠し子か何かで。

それから銭丸なる番頭の少年ですが、この前の回で、店の中をのぞいていた子供と同一人物でしょうか。


飲み物-ボトルとコルクとワイン
[ 2021/11/01 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「大坂築城」その他

『黄金の日日』、第30回「大坂築城」。

いよいよ石山本願寺の跡に大坂城が築かれることになります。信長の安土城よりも壮麗な城をというのが秀吉の目論見で、これからも秀吉は、信長を超える存在になりたがっているのではないか、そういった姿勢が窺えます。その秀吉は、やはり堺の商人である山上宗二や兼久からは疎まれており、兼久は徳川に賭けようとしていました。

そして助左は呂宋から戻り、美緒も今井家に足を踏み入れて、兼久と梢の遺児である小太郎を、自分で育てる決意をします。また、かつてあれだけの繁栄を誇った安土の城下は寂れ、高山右近はセミナリオを高槻へ移すことにします-ついでながらこのセミナリオのセット、『軍師官兵衛』のそれと似ているような気がしますが、同じものでしょうか。

そして秀吉は堺の商人たちを、大坂城下に呼び寄せることにしますが、彼らが動くということは、その金品を狙う盗賊もまた動くということでした。かつて助左の友人だった五右衛門は、今は盗賊の頭となり、商人たちを襲っては財宝をせしめていました。そのような中、助左は堺に自分の店を出すも客が来ず、美緒が初めての客としてそこを訪れ、助左を励まします。

その後天正11年の秋、助左は秀吉から呼び出されて大坂へ向かい、その列を五右衛門たちが見つけるものの、かつての仲間の列であることを認めた五右衛門は、流石に手を出すのをためらいます。

これらの出来事はフロイスによってしたためられ、『日本史』となります。この点『信長 KING OF ZIPANGU』とちょっと似ています。

大坂城の普請にどれだけ金が必要かが描かれる一方で、どうも肝心の助左の方は、あまりぱっとしないようです。それから今井兼久、秀吉に仕えたともされていますが、徳川への肩入れはこの頃から始まっていたのでしょうか。『独眼竜政宗』にも登場していましたが、この時は明らかに徳川寄りの人物として描かれていました。しかし美緒がやけに助左を援護しているようですが、昔の大河の時代とされる70年代も、やはりオリキャラの力を借りてはいますね。

ちなみに70年代の大河で一番好きな作品と言えば、
国盗り物語
花神
この2作品です。両方とも司馬遼太郎原作、大野靖子脚本ですが、大野氏の群像劇仕立てがかなり功を奏していたと思います。どちらも総集編しかないのがもどかしいにはもどかしいです。『花神』なんて、唯一の幕末長州を舞台とした作品でしょう。『花燃ゆ』は、あれは長州大河とは呼べない部分がありますので。

飲み物-ショートカクテル

[ 2021/10/25 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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