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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  風林火山その他

フィクションの中の非現実 その2

まず先日の投稿分、何か所か加筆修正をしていますので、その点についてお断りをしておきます。

その分にも書きましたが、大河ドラマでももちろん主人公無双であるとか、大げさなシーン、非現実的なシーンは登場しますし、女性主人公大河にそれが多いというのは、今までも書いて来ました。しかしながら先日の『麒麟がくる』の場合、主人公でなくオリキャラ無双になってしまっているふしがあります。実際この前の分の録画をざっと観てみたのですが、以下のような点が挙げられます。

  • 駒が光秀に、自分の薬を売っていた14歳の少年が、比叡山に向かって焼き討ちに巻き込まれて死んだと言い、暗に戦に否定的な見解を示す
  • 同じく駒が、公方様の側にいるとこのようなことがわかると口にする
  • その駒は筒井順慶と差しで話している。また、光秀の娘たまにかなり馴れ馴れしい口調で語りかける
  • そのたまは、比叡山の件で市場で石をぶつけられて負傷する。それを駒が助ける。しかしどう見ても石を投げた人物は、信長の家臣の娘と知っていて投げたように見える。そのようなことはあるのだろうか
  • 光秀が順慶と会う時も駒が同席する
  • 光秀が比叡山で命令に背き女子供は助けたと言うが、信長はそれを容認する。(ちなみに『軍師官兵衛』では女子供を助けたのは秀吉)
  • 松永久秀がいる部屋で畳の上にじゅうたんが敷かれている。しかし桶狭間の回でも書いたように、畳の部屋にじゅうたんという和洋折衷は、秀吉が天下を取り、大坂城の部屋で初めて行ったとされている。また階段に手すりがあるが、その当時はこうなっていたのだろうか
  • 全く個人的願望だが、信玄は市川猿之助さんが演じてもよかったかも

ざっとこんな感じでしょうか。まず駒が出て来るシーンですが、野戦病院のような所で負傷者の世話をしており、あたかも『JINー仁ー』の橘咲のようです。実は順慶と差しで話していたのはこの時ですが、普通に考えてこれはないでしょう。かてて加えて、将軍足利義昭の側女?なのか、しょっちゅう一緒にいるようですが、無論これもおかしい。しかも公方様の側にいたらこれこれがわかると言っていますが、公方様は、言っては何ですがどこの馬の骨とも知れない女がいる場所で、色々なことをぺらぺら喋っているのでしょうか。脇が甘いですね、信長に追放されるわけです。

しかも14歳の少年、ぱっと見10歳位に見えます。この当時14歳と言えばもう一人前であり、どこかの店に奉公していてもおかしくないでしょう。子供呼ばわりするのはちょっとおかしいのでは。それで戦がどうのこうの、『真田丸』で信繁の背中を押したきりや、夫の気持ちを汲んでいた『軍師官兵衛』の光とはかなり違いますね。また光秀ですが、『西郷どん』で蛤御門の変の後、戦を云々するふきに、貴女は関係ないと吉之助が一喝しますが、あの位言ってもいいでしょう。

さらに光秀の娘のたまですが、ああいう場所で明智の娘とわかるのでしょうか。それも石を投げるなどというのもどうかと思います。そしてここで、また駒が登場。わざわざ彼女の出番を増やしているように見えます。しかもたまにタメ口で話しかけ、お手玉を披露といった具合です。こういうシーンを入れるのなら、他に入れるべきものがあると思います。その駒は光秀が順慶と会う時も同席。

何だか『江』の二番煎じのようです。しかもあちらはタイトルどおり、江が主人公だったわけです。こちらは一応主人公は光秀なのですが…恐らく実質的な主人公はオリキャラの駒で、光秀は脇役なのでしょう。そうとでも考えないと納得できません。しかししかるべき身分の出身でもなさそうな駒が、どうやって将軍だの、大名だのと同席できるのか不思議です。

それにしても光秀が女子供を助けたと言った時、信長が目こぼしするような態度を取りますが、既にこの時、両者の食い違いが表面化していてもいいかと思います。そしてじゅうたんの敷かれた部屋。これは秀吉の天下になってから後と思われます。また階段の手すりですが、この場合はともかく、少なくとも城などでは敵の襲撃に備えて、わざと手すりを付けず、また角度もかなり急になっていたようです。

大河にも色々ありますが、非現実的、少なくともちょっとこれはないのではという描写は、今までは女性主人公の大河の一部や『いだてん』などでした。男性が主人公の戦国大河で、こういう描写を見せられるのは前代未聞です。

それと猿之助さんですが、武田信玄と言えば、市川亀治郎時代の『風林火山』での信玄役を思い出します。ただ、信長と敵対する設定の信玄に向いているかどうかはいささか不明です。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/12/03 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト発表その3と霜月騒動

本日も、『鎌倉殿の13人』キャスト発表関連です。ところで先日、2度目の発表であるにもかかわらずその1としておりました、失礼いたしました。訂正しています。

今日発表されたのは以下の5名(敬称略)です。

三浦義村-山本耕史
和田義盛-横田栄司
伊東祐親-辻萬長
阿波局-宮澤エマ
土肥実平-阿南健治

大本命の1人、山本耕史さんは義時の友人三浦義村です。ただしこの人物は「13人」には入っていません。和田義盛も同様で、一旦は合議に加わるものの、頼朝の死後滅ぼされてしまいます。ちなみに義盛を演じる横田さん、以下のようにコメントしています。

「気は優しくて力持ち。みんなから愛される西郷さんみたいなまっすぐな男。でも抜けているところがあるいじられキャラ」

確かに根っからの武人らしく、愚直なところがある人物ですが、三谷氏はいじられキャラとして描くようですね。しかしここで「西郷さん」が来ましたか。そう言えば『西郷どん』のまとめが延び延びになっていてすみません。それから辻さん、実はこの方のコメントの冒頭に
「久々の大河ドラマ」
とありますが、実は『いだてん』に出演しているので、久々というわけでもないようですが…近現代でない大河という意味であれば、『風林火山』以来ですから久々となります。『ノーサイド・ゲーム』にも森下教授の役で出演しています。

宮澤エマさんは、こちらも三谷作品の映画とウェブドラマに連続して出演です。そして山本さん同様常連と言うべき阿南健治さん、『真田丸』の長曾我部盛親が思い出されますが、今回は長老的存在である土肥実平です。

主役に近い人たちの発表は、後のお楽しみということになりそうです。時政がまさかの草刈正雄さんということはあり得るでしょうか。

しかし、この中で出て来る御家人たちの一部はその後粛清されてしまいます。頼朝の側近である安達盛長も、子孫の泰盛が霜月騒動で一族共々滅ぼされます。元々頼朝の没後、北条氏はかつての源氏恩顧の御家人たちを滅ぼし、御内人と呼ばれる、北条氏の被官を優遇するようになります。つまり
北条とその家臣VS鎌倉幕府創設以来の御家人
という勢力図が出来上がり、最終的に北条の家臣である御内人が幕政に関与するようになります。この霜月騒動は、『太平記』の初回に登場するので、ご存知の人も多いでしょう。ちなみに、かの諏訪氏も御内人です。

それはそうと、この『鎌倉殿の13人』のツイッターアカウントは既にあるのですが、なぜか『青天を衝け』のアカウントがまだのようです。一体どうなっているのでしょう。来年の大河は『青天を衝け』のはずなのですが。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2020/11/18 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』第2巻を観て感じたこと

第2巻の感想です。先日の分であらかた書いてはいますが、第1巻つまり上ノ巻にかなり尺を割いたせいで、第2巻が駆け足気味になったように見えます。せっかく栄華を極めたにも関わらず、滋子の入内、日宋貿易、そして厳島神社の社殿造営などの描写がありません(本編でどの位描かれたかはわかりませんが)。また清盛が放った禿とか、頼朝や義経の壇ノ浦後の描写があってもよかったかと思います。金売り吉次が出てこなかったのも、源平物としてはちょっと物足りないです。

脚本の平岩弓枝氏が、所謂ホームドラマ系の脚本家というのも関連しているのか、親子や男女の会話などの雰囲気はそれらしさが出ていますし、一方で後白河法皇と清盛の対立もうまく描けているとは思います。しかしやはり平家の比重が大きく、頼朝旗揚げ後の源氏軍の描写などは、少なくともこの総集編ではかなり限定的だったのが残念です。

それと、総集編とするに当たってやむを得なかったとは言え、麻鳥の登場シーンがやはり少なすぎです。原作だとこの人は伶人(雅楽の奏者)であり、その後御所の水守となって崇徳上皇の配流先へ行き、さらに医師となって、貧しい人々を助けるという設定になっていました。その医師としての生活の中で、平家の興亡や源氏の興隆を、庶民としての立場から目にする存在であり、いっそのこと、麻鳥が主人公のスピンオフでも作ってよかったかと思うほどです。その位、この物語には大事な位置を占めている人物です。

ところでこの麻鳥を演じた緒形拳さん、『峠の群像』ではもちろん大石内蔵助役です。この後も大河には何度も出演しており、特に
『太平記』足利貞氏
『毛利元就』尼子経久
『風林火山』宇佐美定満
この3つは正に好演と言っていいでしょう。
一応『新・平家物語』も終わったので、そろそろ『峠の群像』の、今度は第2巻について投稿予定です。

尚この大河で、頼朝に加勢した北条家の二男で、『鎌倉殿の13人』の主人公でもある小四郎義時を演じたのは、かの西田敏行さんです。西田さんは『おんな太閤記』の秀吉役で有名になりましたが、その4年前に、『花神』の山県狂介(有朋)も演じています。司馬作品には
国盗り物語(弥八)
花神(山県狂介)
翔ぶが如く(西郷吉之助→隆盛)
功名が辻(徳川家康)
と、『竜馬がゆく』以外はすべて出演しています。また私としては、『西郷どん』の菊次郎の印象もかなり強いです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/10/22 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』総集編を観て 2

『新・平家物語』、第1巻の後半です。清盛は義母池ノ禅尼からの銭を麻鳥に渡します。麻鳥は何度も礼をして去って行きます。そして彼はその年の冬密かに讃岐に渡って、崇徳上皇の住居の前で笛を奏で、上皇はそれに聞き入ります。上皇はその8年後に崩御しますが、その間この讃岐に上皇を訪ねたのは麻鳥のみでした。

宮中では、後白河上皇の乳母の夫である信西が権力を握っており、やはり上皇の近臣である藤原信頼と対立していました。そして平家一門が熊野詣に行く隙を狙い、義朝と手を組んで、信西を亡きものにして権力を握ることを企みます。信西はわずかな従者を連れて逃げるものの、義朝の追手が近づいているとの情報から、穴を掘ってその中に入り、芯をくりぬいた竹を地上に出して呼吸をしながら、敵が過ぎ去るのを待ちます。しかしそれを目撃していた百姓がいたため、義朝軍から殺されてしまいます。

熊野詣の途中でそれを知った清盛は、万事休すといった状態でした。ところが家人の家貞が、武器や甲冑を荷駄に入れており、清盛たちは武装して信頼や義朝軍との戦いに臨みます。その頃清盛の館を、源頼政(兵庫頭)が訪ねて来ており、応対に出た時子が、いずれ主が帰ってからと言うのを聞いて、戦場で会うか清盛の招きを受けるかどちらかと、意味深な言葉を残して去って行きます。

両者の対立は避けられなくなっていました。これを受けて後白河上皇は幽閉先を逃げ出して仁和寺へ入り、清盛は二条天皇の脱出を助けます。天皇を迎え入れたことで、打倒信頼・義朝の勅命が下り、平家軍阿は三手に分かれて義朝の軍を攻め立てます。義朝軍には、この日が初陣の三男頼朝もいました。しかし最終的には平家軍に敗れ、中立を保っていた頼政の軍まで敵に回した義朝軍は、なすすべなく落ち延びて行きます。その途中頼朝ははぐれてしまい、また長男義平たちと別れた義朝は、尾張野間で裏切りに遭って暗殺されます。

頼朝はその後、平家の家臣である宗清と出会って六波羅へ赴きます。頼朝は将来出家したいという望みを抱いており、池ノ禅尼も彼の助命を嘆願します。清盛は直に頼朝に会って話を聞き、結局この頼朝と、常盤の子供たちの助命を認めました。これには弟の経盛と教盛が反対しますが、義弟の時忠は清盛に同意します。そして頼朝は、池ノ禅尼の手になる写経を受け取り、流刑地の伊豆へと去って行きます。

子供たち(後の阿野全成、源義円、源義経)と別れた常盤の嘆きはひとしおでした。ところがある日、清盛は源氏の残党である義平に襲われ、常盤がいる伊東景綱の屋敷に身を潜めます。そこで常盤に出会ったことで、逢瀬を重ねるようになり、清盛は、さぞ自分のことを恨んでいるだろうと言うものの、常盤はその清盛に、身をゆだねるようになります。

しかし常盤との密会は、敵の女を我が物にしたと評判が悪く、時忠が出向いて彼女に再婚を勧めます。常盤は、それに従うしかありませんでした。その後常盤は寺に詣で、子供たちの安全を祈願します。その後僧の案内で通された部屋には、清盛が待っていました。一人の男と女として会いたいと口にする清盛に身をまかせ、2人だけの時間を過ごした後、常盤は寺を後にし、この2人が再会することはありませんでした。

その頃時子は弟の時忠と外出していました。車を止めたその場所で、時忠は、御簾を上げるようにと言い、時子も外を眺めます。そこは西八条で、いずれここに平家の屋敷ができると得意げな時忠に、時子は、自分が欲しいのはそのようなものではないと言い、御簾を下ろしてしまいます。(第1巻後半終わり)

麻鳥の登場から平治の乱を経て、いよいよ清盛が名実ともに権力者になるまでが描かれます。この総集編では、崇徳上皇の狂気に満ちた振る舞いはありません。麻鳥が上皇を慕って、讃岐にやって来るまでが描かれています。そして、信西が我が物顔に政治を仕切るのを快く思わない信頼は、平家一門が留守の間に、信西を亡きものにしようと企み、これがもとで平治の乱が起こります。

しかし清盛が上皇と天皇を匿っている以上、信頼や義朝は朝敵にならざるをえませんでした。さらに、義朝の三男頼朝はこの平治の乱が初陣でした。『平清盛』とは違い、この大河ではセットでの撮影とはいえ、一応雪景色となっています。その雪を見つめる頼朝を見ながら、義朝はこう口にします。
「合戦と言っても雪合戦をしたい年ごろだなのに、その雪を血に染める合戦である」
後に頼朝がはぐれた後、八幡神に無事を祈る姿共々、義朝の父親としての愛情が窺えます。

しかしこの藤原信頼、如何にも小物臭のする人物で、自ら甲冑をつけて戦場に出向いたはいいものの、清盛の息子重盛から、烏帽子を射抜かれてしまいます。しかも平家一門が熊野に向かうのを、窓越しに眺めてにやにやしたりと、如何にもこの辺りは勢力争いに絡みたがる公家の姿です。しかしこの窓越しのシーン、何か既視感があると思っていたのですが、『国盗り物語』と『麒麟がくる』で、斉藤道三が信長一行を待ち受けていたその時に、当の信長のあられもない姿を見て仰天するシーン、あれにちょっと似ています。

清盛は一同に檄を飛ばす際、平治に、平安の都で平家が…と頭韻を踏んだ言い方をしています。そして戦は短時間で決着がつき、義朝一行は落ち延びて行く最中で、居眠りをしていた頼朝とはぐれます。その後義朝は暗殺されますが、頼朝は自分を狙っている者たちに気づき、無我夢中で刀を抜いて馬を走らせます。その後の様子が端折られていますが、恐らくは郎党と共に六波羅に行こうとしていたところを、平家の家臣に見つかり、その郎党が斬られてしまいます。平宗清が馬上からものを尋ねたため、自分はそのような身分ではないと、毅然として答える頼朝です。

平家の棟梁である清盛は、この頼朝、そして常盤の子供たちをどうするか悩んでいましたが、池ノ禅尼の要請もあり、助命することに決めました。これが後々禍根を残すことになります。頼朝が挙兵した後、自分を裏切った義仲の子義高を手にかけたのは、これが一因でした。ともかく頼朝は池ノ禅尼から、将来は出家するように言われてうなずきますが、一方で、別の人物から出家を思いとどまるように言われており、それにも同意していました。『草燃える』関連でちょっと触れていますが、頼朝という人物の二面性が、この時既に芽生えていたようです。

常盤は寂しさもあり、清盛に身をまかせるようになって行きます。しかし正室である時子は、それが面白くありません。時忠から西八条の屋敷の計画を聞かされても、そのようなものは欲しくないとにべもない態度を取ります。しかしその時忠は、義兄の体面も考えて常盤に再婚を勧めてはいるのですが…なお、この大河では2人の間に子供はできていません。

しかし仲代達矢さん、私としては『風林火山』の武田信虎のイメージが強いせいか、かなりお若いですね。無論、他の出演者も同様です。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/10/10 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

明智光秀番外編続きと『おかえりモネ』

『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河という投稿で、過去の大河で明智光秀を演じた俳優さんのキャラ設定について書いていますが、この中で書き洩らしていた人たちがいます。『太閤記』の佐藤慶さん、それから『軍師官兵衛』の春風亭小朝さんです。

佐藤さんは、『太閤記』で大河ドラマ初の光秀を演じています。とはいえ、この作品について私は殆ど知らず、一度BSでの特番か何かで映像を見たきりで、しかもドラマと言うよりは昔の時代劇映画といった感じでした。そのため、本来この大河で初お目見えした、緒形拳さんの秀吉と高橋幸治さんの信長は、2度目の登場作品である『黄金の日日』のイメージしかありません。

佐藤さんと言えば、私としては『炎立つ』の源頼義、そして『風林火山』の僧清胤を思い出します。『炎立つ』では、藤原経清の斬首の際に、わざわざ刀を岩に打ち付け、刃こぼれさせて切れ味を悪くしてから処刑に臨むという、何ともいやらしいシーンがありました。『風林火山』では、高野山ですわ斬り合いになろうとした勘助と上杉政虎(謙信)を諫め、曼荼羅を見せて諭す役でしたね。

小朝さんの方は、正直言って当初あまり光秀のイメージは感じられず、どちらかと言えば織田家譜代の家臣のイメージでした。何度か観ている内に段々慣れて来て、本能寺の変の回でかなりすんなり受け入れられるようになりましたが、やはり多少の違和感がつきまとったものです。近藤正臣さんの光秀を基準にしていると、どうしてもこうなってしまうのでしょう。

『おんな城主 直虎』では、光石研さんが光秀を演じていました。この大河では登場シーンはさほど多くなかったのですが、「金柑頭」ではなく、白髪の光秀だったため珍しく感じられたものです。「魔王」信長を相手に気苦労の多そうな役どころでしたが、この時はTBS系列で『陸王』が放送されており、私自身は、このドラマでスポーツ店のオーナーを演じていた光石さんの方を思い出してしまいます。

ところで前出の『風林火山』で、勘助を演じていた内野聖陽さんですが、来年春からの朝ドラ『おかえりモネ』に、主人公の父親役で出演です。このシリーズには西島秀俊さんも出演予定ですので、『きのう何食べた?』をついつい思い出します。また主人公の母親役が、三谷大河の常連の鈴木京香さんなので、この中から何名か『鎌倉殿の13人』に出演するのではないでしょうか。『真田丸』にも、『まれ』の出演者が何人か出ていましたし。
『おかえりモネ』出演者発表
(百音が登米で出会う人々編)
(NHK ONLINE)


飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/10/03 23:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

昔のドラマや大河についてよしなしごとをあれこれと

タイトルにあるように、ドラマについて取り留めもなく書いて行きたいと思います。

以前70年代のホームドラマについて書いたことがありますが、やはりドラマというのは、放送された当時の社会や世相を反映するものです。それゆえ年月が経ってから観ると、タイムカプセル的であり、その当時はこうだったのかと再認識、あるいは発見する手段とはなるでしょう。ただ如何せん、その当時とは物事の発想であるとか、生活様式、通信手段などがかなり異なっているためー特に、ここ何十年かはそれが顕著であるためー、同じ価値観を共有しにくいともいえます。

実を言うと私の場合、意外とホームドラマを観ていません(まったく観なかったというわけでもありません)。どうもワンパターンになりがちな嫌いがあり、むしろ80年代頃はドラマよりも、まだ民放で放送されていた時代劇、あるいはクイズとか紀行番組を主に観ていました。そのため『北の国から』も、『渡る世間は鬼ばかり』も大して観ていません。またこの2作ではないものの、ある時話題になっていたドラマの話を振られたことがあり、生憎それを観ていなかったため、どうにか取り繕った記憶があります。

話が戻りますが、制作当時の状況については、大河でも似たようなことが言えます。大河は時代劇ですから、その当時の社会を反映しているわけではないにせよ、制作技術がその当時のものであるため、カツラの継ぎ目がはっきりわかったり、ロケもしてはいるものの、スタジオ撮影の比重が高かったり、果てはCGがなかったりといった点が挙げられます。他にも登場人物を紹介する字幕がないといった点、また個人的にはあまり同意しませんが、女性主人公大河なども時代の風潮と捉えるべきでしょう。その意味では、こちらもそれぞれの時代を感じ取ることができます。

ここから大河関連です。先日川中島大河も最近は作られていないと書きましたが、元々20年に1度くらいの割合でしか作られておらず、今後その可能性がないとは言い切れません。これからも大河が続くのであれば、少なくとも赤穂義士物よりは制作される可能性が高いです。一番最近の作品は『風林火山』ですが、これは所謂上杉、武田の両雄を主人公としたものではなく、山本勘助が主人公で、主君の側室由布姫を慕うという設定になっているため、所謂川中島物とは一味違っています。

無論ラストの3話は川中島三部作となってはいます。ただしこれも信玄や謙信(政虎)、その他武将が出てはくるものの、勘助がメインとなっています。見様によっては、それぞれの大将ではなく家臣が主人公であり、主人公自身が戦場を駆け回り、敵将を狙う描き方になっているため、こちらの方が馴染みやすい部分もあります。またこの大河の最初の10話は原作にもないオリジナルですが、あれを入れたのは確かによかったです。

一番最初の川中島大河は1969年の『天と地と』ですが、これは生憎殆ど知りません。私としては、寧ろ1990年の映画を真っ先に思い出します。主役の渡辺謙さんが病気降板し、榎木孝明さんに白羽の矢が立ったあれです。大河の方は子役の演技がよかったらしいのですが、『天地人』も子役が注目を集めていますから、上杉が主人公の大河は子役が脚光を浴びる傾向があるようです。ちなみにウィキによれば平均視聴率は25パーセントで、実はこれは『半沢直樹』の第8回放送分とあまり変わりません。それを考えると、『独眼竜政宗』と『武田信玄』の視聴率30パーセント代後半はやはりかなりの物です。少なくとも80年代後半の方が家庭用ビデオは普及していたはずで、今でいうタイムシフト視聴率もそこそこあったと思われますが、それでもあの数字でした。あと『太平記』の平均視聴率が26パーセントです。

しかしこの原作ですが、主人公の謙信(景虎)が生涯不犯の誓いを立てたにも関わらず、宇佐美定行の娘乃美を正室に迎える設定になっています。尤もこの乃美はその後正室になる前に亡くなり、結局謙信はその後も独身を貫いています。とはいえ実際は宇佐美に娘はおらず、架空のキャラです。そして宇佐美も軍師となるわけですが、この人の経歴も諸説あり、軍師となってその後政景を暗殺したというのは、北越軍談によるものです。元々この定行なる人物は、琵琶島城主である宇佐美定満と同一人物とされています。

ちなみに『風林火山』では、定行ではなく定満となっています。また乃美ではなく、「浪」が直江景綱の娘として登場します。直江景綱の娘といえば、『天地人』のお船が有名ですが、もう一人養女?がいたとされていますので、少なくともこの作品では、その人物を浪と設定しているようです。ともあれ、この浪も侍女として城に上がり、景虎の夜伽を務めようとするも拒絶され、代わりに仏典を渡されて読むように勧められます。こちらは、景虎が正室に迎えるということはなく、家臣の内輪もめに嫌気がさした景虎が高野山に出奔した際に、城を出て出家することになります。

ところでその『風林火山』で、主人公の勘助を演じた内野聖陽さんですが、2019年に西島秀俊さんと主演した『きのう何食べた?』が、映画化されることになりました。公開は2021年の予定で、キャストは殆ど変わらず、かの妄想ジルベールこと井上航も登場するようです。

飲み物ウイスキー
[ 2020/09/26 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河

『国盗り物語』の明智光秀関連の投稿をしていて思ったのですが、美濃時代、そして越前にいた頃に比べると、光秀の物の考えが明らかに変化しつつあります。これは織田家の家臣という、安定した地位を得たことによって、不遇をかこっていた牢人時代や朝倉家の客分の頃よりも、自分の力を発揮できる環境にいることがまず一因でしょう。無論濃姫に目通りして、昔のままの十兵衛として見られることに反発した、いわば強がりのようなものもあると思われます。自分は濃姫と結婚できず、どころかその夫となった人物に仕えることになり、何とかして一目置かせたいという気持ちも少なからずあるのでしょう。

ところで過去の大河での明智光秀のキャラ設定は、大きく分けて2通りあるかと思われます。ごく大ざっぱではありますが、
陰のある、いわば敵役としての光秀
二枚目の要素が強い光秀
この2つのタイプでしょうか。たとえば『利家とまつ』の光秀は前者と思われますし、逆に『信長 KING OF ZIPANGU』や『秀吉』の場合は後者の雰囲気が強いようです。それとは別に、陰のある二枚目という設定の光秀も存在し、この『国盗り物語』や『功名が辻』で坂東三津五郎さん(十代目)が演じた光秀像がこれに該当します。いずれも司馬作品であり、司馬さんの描く光秀というのが、すなわちこういう人物であると言えます。この三津五郎さんもそうですが、近藤正臣さんの光秀が嵌っていると思われるのは、この『国盗り物語』の、謹直である一方でどこか屈折した光秀を、かなり再現できているせいもあります。

そもそも大河の主人公や主要人物の場合、その人に取って一番インパクトの大きな作品で描かれる人物像が、すなわちその人物を代表する傾向があるようです。例えば私の場合、今では徳川家康は内野聖陽さんか西田敏行さん、上杉謙信はGacktさんの印象が強くなっています。これはあくまでも推測ですが、大河の初期の頃に描かれた主人公は初登場ということもあり、よくも悪くも正統派主人公として、英雄として描かれることが多いものの、2作目や3作目辺りになると、最新の研究によって設定が変わったり、また場合によっては、マイナスの面を強調されたりするようになるからでしょう。

謙信と言えば、川中島物も最近は作られなくなりました。私の場合『武田信玄』以後の作品しか知りませんが、江戸時代物と同じで、登場人物やストーリー展開が似たような感じになるせいでしょうか。ならば上杉景勝、伊達政宗、最上義光の三者を描く方法もあります。これは寧ろ『天地人』でやってほしかったところです。その『天地人』では阿部寛さんが謙信を演じていましたが、甚だ失礼ながらどうも阿部さんより、『風林火山』のGacktさんの印象の方がやはり強いです。逆に阿部さんは『テルマエ・ロマエ』のイメージです。『風林火山』の場合、周囲が如何にもといった戦国武将たちの中で、ああいう独自の雰囲気の謙信を配したのが、功を奏したと言うべきでしょうか。

しかし武田信玄は、武力も軍才も持ちながら、あと一歩のところで織田信長に及ばず、さらに嫡男勝頼の地位を危うくした人物でもあるのですが、上杉謙信は「義」を掲げたこと、関東管領の上杉家を継いだことなどの影響もあり、その意味で信玄とは一線を画しています。しかしこの人も後継者をはっきりさせないまま急死し、それが御館の乱のもととなったのですから、その意味では禍根を残したとも言えます。前出『天地人』で御館の乱が登場しますが、どうも今一つな感があるため、今度大河化するのであれば、もう少し非情なイメージで描いてくれないかと思います。

飲み物-ホーセズネック
[ 2020/09/19 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ニッコームック『おんな城主 直虎』完全読本のインタビューに関して その1

ニッコームックの『おんな城主 直虎』ガイドブック(完全読本)です。ナレーションの中村梅雀氏、音楽担当の菅野よう子氏、そして美術統括の西川彰一氏のインタビューに関しては、ドラマ自体の意思決定に携わってないのでここでは割愛します。

まず脚本担当の森下洋子氏ですが、インタビューでは
  • 大河ドラマを歴史ドラマの使命感や縛りから解放する
  • 史料が乏しくても気にしない
  • 生と死の境界線がギリギリでせめぎあうのは戦国ドラマの面白さ
こう言ったコメントが出て来ます。まず「歴史ドラマの使命感や縛りから解放する」について、これも前に書いてはいますが、作品自体が息をしていない大河もあったと森下氏は述べています。無論具体的にどの大河であるかには言及されていません。個人的に、このコメントの少し前にある
「大河は歴史を教えるためのドラマではない」
にはうなずけますが、歴史を伝えるのもまた大河に求められるものであり、それを無視しての大河制作もまたありえないかとは思うのですが。

それから史料関係、これに関しては『信長公記』も信長の家臣の太田牛一が書いたものだから、その意味で史料としては怪しいと語っていますが、これも正直何だかなあと思います。そのためにも、様々な研究者が多くの史料を照らし合わせて検討し、脚本の骨格を作る作業がなされてしかるべきでしょう。それと「生と死の境界線がギリギリでせめぎあう」のが面白いと言うのはいいのですが、それが具体的にどのような状況を指すのかが出て来ない。
こういうコメントを見ていて思うのは、そもそもの主人公の知名度の低さです。史料がなく、どのようなことをしたのかもわからない点が多い、だから自分たちで作ってしまおうというのが本当のところではなかったのでしょうか。真田信繁が何をしたかというのも、きわめて限定的にしか伝わっていないとはいえ、この辺りが『真田丸』とはやはりかなり違うと考えざるを得ません。

次にチーフ・プロデューサーの岡本幸江氏ですが、ここではなぜ直虎を主人公にしたかが語られています。しかしそれも、出家していたため婚約者(井伊直親)と結婚できなかった点、井伊家の男性陣が亡くなった後城主となったという点がメインです。つまり日本史において、何をしたのかが明確にされていない。唯一はっきりしているのは、徳政令を出したという点のみです。これに関して岡本氏は
「彼女が城主となったいきさつなど詳細はわからず、謎の部分にはきっといろいろなことがあったはずだと興味をそそられた」とのことですが、この「あったはずだ」には違和感を覚えます。何もわざわざ「あったはず」の人物を主人公にせずとも、「これこれこういうことをした」人物の方が、より主人公としての設定はし易くなるでしょう。最初に直虎=主人公ありきで、肝心の部分が後回しになっている印象を受けます。

岡本氏は、直虎はたったひとりですくっと立ち上がって城主になったということから、「スカーレット・オハラみたい」と表現していますが、スカーレットとでは共通する部分の方が少ないかと思われます。「綿」関係で多少共通するかも知れませんが。『八重の桜』のジャンヌ・ダルクでも感じたのですが、なぜわざわざ外国の女傑を引っ張って来てなぞらえたがるのか。わかりやすくするという狙いはあるのでしょうが、いずれの場合も似通った部分はそうないのではないかと思います。

そしてチーフ演出の渡辺一貴氏。「おとぎ話のような世界観で」「思いきりはじける芝居を追求」とあり、この点でもある程度史実、記録のある人物を大河化すると言うよりは、フィクション的要素、もっと言えばファンタジー的要素が強いなと思います。あまりよくわかっていない人物だから、このように持って行こうとするのはわからなくもありませんが、行き過ぎといった印象はかなりありました。同じ年にアンコールで放送されていた『風林火山』、これも主人公の山本勘助はすべてがわかっている人物ではないのですが、その辺りをうまく調整していたのに比べると、直虎の方はやはり、本来の戦国大河に備わっているべき旨味には乏しいと感じられました。ただこの方のコメントにある、直親が光で政次が影というのは、概ねその通りだったと言えます。

この大河が始まる前、私はこう書いています。
  • あまりスイーツ大河というイメージではなさそうな気がする
  • 合戦シーンなどは泥臭く、かつ緊張感が感じられるものであってほしい
  • 直虎自身の史料があまりないため、創作部分も多そうなので、その創作部分の面白い面白くないが、評価の分かれ目となる
まずスイーツという点では意見が分かれるところでしょう。その割に生臭さもありますが、それも陰謀とか工作といったものよりは、どちらかといえば生首のような、それとわかる小道具を前面に出して戦国らしさを描こうとした感があり、その点でちょっとちぐはぐな感もありました。また合戦シーンは、あまり出て来ませんでした-それらしいのは長篠の戦いと、井伊谷が焼け落ちるところ位で、しかも泥臭く緊張感があるかと言われると迷うところです。そして創作部分が面白いか否か、こちらは最初の3か月ほどと今川絡みはまあ楽しめましたが、龍雲丸との絡みなどは、それまでの女性大河を踏襲しているようにも見えました。

次は後編(続完全読本)に関して投稿予定です。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/09/02 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河について思いつくままに 続き

先日衣裳に関して書いていますが、その続きです。『麒麟がくる』の足利義輝が、甲冑姿でもないのに鎧直垂のような衣裳を着けているのも、『いだてん』の大森安仁子が、20世紀に入っているのにバッスル姿というのもおかしなものですし、こういうのが、大河がスタッフの「道楽」化していると考えざるを得ない一因となってもいます。無論こういうのはストーリー展開にも表れています。
一方で、これならまだ許容範囲というのもあります。無論これは人様々ですが、たとえば『真田丸』の「オネエかつMの明智光秀」や、「狂信的な細川ガラシャ」などは比較的斬新でもありました。このような言い方が適切かどうかはともかく、通常の大河でとかく美化されて描かれる人物を、それとは違った方向から見るというのは、ありきたりな雰囲気から解放されるという側面もあるものです。

これに関しては以前今年の主役を、いくらか悪役風に描いてはどうかと書いたこともありますが、やはり大河の主人公でそれは難しいでしょうか-『葵 徳川三代』の家康などはかなり狸のイメージで描かれてはいましたが。
今年の場合はその逆に、本能寺から逆算せずまっすぐなイメージで云々とあったわけですが、寧ろこちらの方が、どうにかして光秀を悪人にしたくないという思惑が見て取れて、ステレオタイプな印象を受けるには受けます。いや最初はまっすぐなイメージでもいいのですが、年齢と共に腹黒くなって行く描写があってしかるべきでしょう。『国盗り物語』だと信長への憎悪が強くなり、いくらか自嘲気味になって行ったわけですが。
それとは別に、『風林火山』でそれまでの今川義元を違った印象で描いた、あれはなかなかよかったと思います。これは『軍師官兵衛』の荒木村重も似たようなものでしょう。

ところでNHK福岡で、クラスターが発生したようです。これまでも個人レベルで感染したことはありますが、先日の連休の影響もあるかと思われます。渋谷の方は大丈夫なのでしょうか。

飲み物ウイスキー
[ 2020/08/03 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河について思いつくままに

まず先日のラグビー関連、ジョセフHC来日の際の待期期間と書いていますが、これはジョセフHCではなく、南アフリカ出身の代表選手が来日する場合の隔離に要する期間のことでした。訂正しています。

ところでドラマなどの映像作品で、「エピソード0」というのがあります。要は「前日譚」のことで、本編より時系列が前の時代を舞台にした作品をこう呼んでいます。また時系列を一旦リセットして新しいシリーズを作る場合は、リブート作品となります。この「エピソード0」ですが、いつだったか、『風林火山』が『真田丸』のエピソード0というのを見た記憶があります。真田家つながりという点で考えた場合、確かに真田昌幸の父である幸隆が登場してはいますが、これもいささか乱暴だなとは思います。ついでながら、『国盗り物語』を『麒麟がくる』のエピソード0としたコメントだかツイだかを見たこともありますが、これは斎藤道三に主眼を置いた場合に限られますね。そもそもこの両者では、道三の描き方は違うはずですし。

それから以前、『麒麟がくる』足利義輝の直垂と『陸王』坂本太郎のコーディネーションで、袴の裾に括り紐があるのは、鎌倉時代以前を除けば鎧直垂であり、大相撲の行司がそれに近いのを着ているといったことを書いています。というか、明治時代になって、行司の服装は烏帽子に鎧直垂と決められたようです。江戸時代の行司は裃を着て裁いていましたが、その後服装に関する規定が改められ、あの装束になりました。

大河の衣裳がちょっとおかしく感じられるのは、実は戦国期の場合はほぼ毎度のことであり、特に衣裳そのものがおかしくなくても、武士が出仕する時の素襖と、肩衣袴(裃)がいつ切り替わるのか、その点に興味を覚えつつ観ていることもあります。こんなわけで、必然的に衣裳に目が行きやすい時代設定と言うこともできます。『おんな城主 直虎』では、あの時代ああいうパッチワーク風な打掛は早すぎるのではないかということ、今川家の家臣がメタリックな肩衣を着けているのに、違和感を覚えたこともありました。(そもそも天文年間の肩衣はちょっと早いようにも思います)

無論戦国期でなくても同様のことが言えます。たとえば昨年の『いだてん』も、明治の終わりなのに所謂モガ的なスタイルが出て来る一方で、その当時は最早流行していなかったはずのバッスルスタイルが出て来たり、何とも奇妙なものでした。あと『西郷どん』の鈴木亮平さんの白絣はよかったのですが、『篤姫』の西郷吉之助が、ステレオタイプな感じの紺絣なのも疑問でした。そもそも『篤姫』の場合、西郷と大久保は小松帯刀の引き立て役のような感じもしましたね。

それでもやはり、昨年は今年のような蛍光色が登場しなかっただけ、衣裳の点ではまだよかったかと思ってはいます。近現代ですから、浅草界隈の人々を除いて、それほど派手派手しい色を着ているわけでもありません。無論それ以外の演出に関しては、これはどうかと思われるところが多々あり、それが途中で視聴を止める一因となりました。しかし衣装といい、演出といい、制作サイドの道楽かと思われる部分は、作品にもよりますが結構目につきます。課金制にしてくれと言いたくなる所以です。

大河といえばラッピング列車というのがあります。PR効果狙いで、毎年のように様々な形でのラッピングが施されていますが、再来年の『鎌倉殿の13人』は、江ノ電のラッピングなどというのは実現するのでしょうか。多少期待したくはあるのですが。

そろそろガイドブック(ニッコームック)について書こうと思っています。

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/08/02 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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