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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-17 大河のあるべき姿とは何か

一昨年の10月に「カボチャ大王」関連で書いたきりなので、またハロウィンについて書こうかなと思ったのですが、大河関連でもう一つ書いておこうと思ったので、先に延ばします。恐らく別の欧米の行事と一緒になるかと思います。

大河ドラマを観る目的は、人様々だと思います。歴史好きで観ている人もいれば、出ている俳優さんが好きという人もいるでしょうし、あるいは二次創作をネットに上げたくて、観ている人もいるでしょう。ただやはり私としては、ドラマである以上はストーリーを楽しんでほしいし、またストーリーが楽しめる大河であってほしいと思います。しかも大河は歴史劇です。歴史を丁寧に描いた物であるほど、やはり面白いといえます。

もとより大河ドラマは、アレンジされているので歴史の勉強にはなりません。ただ、興味を持つきっかけにはなるでしょう。この歴史とストーリー、どちらの条件も満たす大河は、今では限られて来ているのもまた事実です。私にとって、『花燃ゆ』とか『おんな城主 直虎』は、残念ながらどちらも満たすものではありませんでした。もちろん中には、楽しみながら観ている、あるいは観ていた人もいるでしょう。

ここから先は全くの個人的意見ですが、これら『花燃ゆ』、『直虎』、あるいは『天地人』などでも、すべてが面白くないのではなく、部分的には面白い所もありました。しかし全体的に評価すれば、やはり面白くない大河であるわけです。歴史を丁寧に描いているわけでもないし、ストーリーが面白いわけでもない。『花燃ゆ』と『直虎』は、最初のうちは結構楽しめただけに残念です。結局史料がない人物を、オリジナル脚本でドラマ化した場合は、誰が書いてもこうなる傾向があるようです。単に脚本家が、途中で入れ替わるか入れ替わらないかの違いではなさそうです。

またこういう作品を楽しんでいる人の中には、批判は不快に感じられることもあると思います。自分が好きな番組を批判されるのは、自分も否定されているようで気分がよくないものです。ただ何事にも賛否両論はありますし、やはり大河というのは特別な存在であり、あるべき姿でないと思われる作品は批判されがちです。何が大河らしいかもまた、人様々ではありますが、前出のように歴史とストーリー、この両方がどれだけ充実しているかにも掛かっているでしょう。最近大河を観始めた人の場合は、昔の作品を一緒に観るといいかもしれません。

昔といっても、何十年も前だと、DVDが出ていないこともありますので、80年代以降の作品がお勧めです。バブル期は『独眼竜政宗』、『武田信玄』、『翔ぶが如く』、『太平記』などなど、結構魅力的な作品が多いです。無論2000年代でも『葵 徳川三代』や『風林火山』など面白い作品はあります。この『風林火山』後に、大河らしい大河が失われ、そのまま失われた10年といった感じになっています。ただし『篤姫』や『八重の桜』、『軍師官兵衛』はそこそこ楽しめました。

今ほどには画質がよくないし、俳優さんの顔ぶれもいささか馴染みがないかもしれませんが、脚本や演出はやはりいいです。せめてこの頃の作品、あるいは『風林火山』レベルを以て大河のあるべき姿とするべきでしょう。『真田丸』は結構楽しめましたが、一方で同人的でSNS向け大河だなと思いました。無論視聴者を惹き付けるには、それも一つの方法ですが、あまりそちら方向にのみ流れて行くと、ドラマそのものより、断片的なイメージ重視になりかねない印象があります。

それと歴史重視といっても、今年のように、せっかく禅の言葉や当時の習慣を入れているのに、上滑りになってしまうこともあります。直虎=おとわが格言めいたことをいうのであれば、本人の生活そのものが、それを反映しているべきなのですが、実際はそうなっていない。この辺が、たとえば『風林火山』の「人は石垣」と違う印象を受けるのです。歴史事象だけを持ち込んでも大河は作れません。そして、何よりも歴史が好きで、歴史を描きたいという脚本家に、オファーを出してほしいものです。

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[ 2017/11/01 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

おんな城主 直虎-40 長篠に立てる柵あらすじ&あれこれ

いよいよ長篠の戦いですが、ロケをやるのならもう少し本格的にやればいいのになと思いました。それでもエピの中には、一応は大河らしい側面もあったのですが…。久々の信長登場ですが、魔王スタイルがさらにバージョンアップしています。

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竜宮小僧の井戸に祈願に来たおとわに、南渓は、隠れて酒を飲みながら、虎松が戦に行くのも遠くないと言った。一方留守居を任された虎松=万千代と万福、そしてノブは草履棚を新しくした。すると今度は小五郎という小姓から、武器の手入れをしておけと命じられる。その頃設楽原の織田陣では、娘婿に当たる徳川信康が、信長から天目茶碗を贈られたが、自分には過ぎた物と断る。徳川の行く末は安泰じゃと信長。一方徳川家臣は、すべて信長が戦を仕切り、相手をおびき寄せろと支持することに不満を漏らしていた。

一方戦場では馬防柵が作られていた。丸太が足りないことを知り、近藤の配下として参戦していた奥山六左衛門は、中野直之の注意を無にして周囲の木を伐採することにした。一方織田の意向をそのまま受け入れざるを得ない状況に、石川数正は調整不足を詫びる。しかし家康は逆に数正をいたわる。戦いは酒井忠次の奇襲で始まり、山形昌景は罠であると言うが、武田勝頼はそれを無視する。戦は鉄砲を活用した織田-徳川軍の勝利で終わる。その後遠江の親武田勢力も一掃され、岡崎城で武器を調達することになった。

そこで、万千代たちが揃えた武器が役に立つことになるが、小五郎にその手柄を横取りされ、万千代は荒れるがノブに止められる。潰れた家の子と言われてほぞを噛む思いの万千代に、潰れた家の子でなければできぬことをやれと諭すノブ。さらに家康帰城後に呼び出された万千代は、衆道かと思うが、実は家康は、武器を揃えたのが万千代であることに気づいており、それをほめたのだった。一方おとわは、六左衛門と直之が持ち帰った茶碗の価値に驚き、摂り落としそうになる。また戦死者を供養するため長篠に出向く。

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はっきり言って、主人公の出て来るパート、もう要らないように思うのですが…。何だか色々終わった感もありますが、おとわと万千代の出ないシーンに限り、一応大河の体裁は整えていたように見えます。無論、あくまでも「体裁」のみで、おかしなシーンもありましたので、書き出してみます。

  • 家康の家臣がブックバンド様の物で本を束ねていますが、この当時ああいう形で書籍を持参したのか疑問です。無論持参する際には供の家人に持たせ、そのお供は主人が上がる際に荷物を差し出し、代わりに草履を受け取っていたのでしょう。
  • 岡崎城の武器は、戦になるまで全く手入れをしないのでしょうか。そしてこれも万千代を出すための苦肉の策的です。
  • 長篠の戦いの銃撃ですが、一発で騎馬武者を、しかも急所を狙って命中させるのはうまく行きすぎな感あり。
  • 山県昌景の首級を取ったのは本多忠勝だったのでしょうか。しかし生首が好きな大河ですね。ならば『太平記』みたいにリアルな生首を出せばいいのに。
  • おとわの茶碗へのリアクションがいちいち大げさすぎ、まるでコントです。昨年はコント大河といわれたりもしましたが、どう見ても今年の方がコントでしょう。生首出したりコント入れたり、何とも忙しい話です。しかも今度は戦死者を悼むために、僧でもないのに長篠まで行って読経というのも変。
  • 家康がイチジクを食べていますが、この果実が伝来したのは江戸初期といわれているようです。
  • 万千代が着替えて目通りするように言われるシーンですが、あの時点で衆道だと思い込むのもどうかと思います。一体にこの万千代は品がよくなく、万福の方がよほど井伊家の子息のようです。さらにいえば、『関ケ原』で直政を演じた北村有起哉さんの方がそれらしい。
  • 甚兵衛の前に突如現れる竜宮小僧、あれは何を意味しているのでしょうか。もうすぐ最終回だから、せめて、最後のお披露目といったところでしょうか。

この大河は史実に縛られないというのがモットーで、そのため創作の中にわずかに史実と思われる物が存在する構成になっていました。しかし長篠の戦いは、三段撃ち(これには異論あり)などに加え、騎馬武者が鉄砲に敗れた的な、実にステレオタイプな描き方であると思うのですが、これは森下さん的にはOKなのでしょうか。
それにしても菅田さんの大げさな演技、柴咲さんのおとわの演技もそうですが、どうにもくどく感じられて仕方ありません。酒井忠次を敵視する設定になっているようですが、これだと「戦国版半沢直樹劣化バージョン」といった感じにも見えます。この場合の忠次は大和田常務ですね。

それとこれは臆測ですし、戦国時代を描く以上は偶然の一致もあるかと思いますが、何か同じ日の『風林火山』にぶつけている印象も多少あります。これについてはまた改めて書きたいと思います。しかしどうせぶつけるなら、最後の方のシーンで、家康に景虎よろしく

「万千代、それは己の欲か」

くらい言ってほしいと思うのですが(苦笑)。

[ 2017/10/24 01:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

直虎と女性大河-14

先日久々に『花燃ゆ』の第40回、つまり今回の『直虎』と同じ回のを観ました。これもエピ全体で、久坂玄瑞と辰路の隠し子に関するの話ばかりで、面白くないという点ではさほどに変わらないのですが、映像や雰囲気は、まだこちらの方が上品に感じられます。というか『直虎』が、これまでの大河の中で一番低俗な印象です。それと『花燃ゆ』のOPは確かによかったです。いささかCG使い過ぎで、9月ごろから登場した雷SEはどうかなと思いましたが、全体的にきれいにまとまってはいました。

この両方に言えることとして、歴史的な経過のすっとばし、あるいはフィクションにしてしまうという点が挙げられます。いずれも歴史の上では無名、あるいはそれに近い存在で、そういう人物を絡める以上、創作を入れるのは仕方ないのですが、やはりそれにも限度があります。逆に創作無双状態になり過ぎて、肝心の、それもわずかに残された歴史の部分さえもが、どこかに霧散してしまった感もあります。これではやはり大河ではないし、それを大河と殊更に言い張るのも無理があります。

『花燃ゆ』は土曜時代劇(当時)だと面白いともいわれていましたが、『直虎』は土曜時代ドラマでも微妙かと思われます。土曜時代ドラマの方が、ドラマとしては面白いからです。そして『花燃ゆ』では、登場人物はそれなりに人間として描かれていました。しかし、やはり『直虎』の人物の一部はどこかゲームキャラ的で、戦国時代を生きる生身の人間としては、捉えにくい嫌いがあります。そういえば今回の信長は、「また」あの魔王スタイルでした。

あと『直虎』のお経や禅の言葉が、何かお飾り的というのも書いたことがあります。今回も「非凡の凡」なる言葉が出て来ますが、どうもこの手の言葉と、実際の登場人物の日常がかみ合わないのです。ただ、制作側が出したくて出している感じで、上滑りしているように見えます。女性大河ではありませんが、『風林火山』の「拾った命、大事に使え」くらいの日常に密着したセリフが出てくれば、大いにドラマの世界に共感できるのですが、しかしこのドラマ、戦国の緊張感がまるでありませんからね。

『江~姫たちの戦国~』の頃に比べれば、女性大河の歴史無視かつ創作だらけの世界にも、かなり耐性がついたはずなのですが、上には上(あるいは下には下)がいるものです。『江』は言うに及ばず、『花燃ゆ』さえもがまともに見えてしまうのですから。しかし今年の大河も、ある時点でどうも方針が変わったような印象があります。それがスイーツならまだしも、領主として活躍するはずの主人公の色恋沙汰と、戦は嫌じゃならぬ「家は嫌じゃ」のせいで、わけのわからない「大河」にしてしまった制作サイドの責任は、かなり大きいはずです。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2017/10/10 00:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

直虎と女性大河-10

まず本題に行く前に。

光秀の狙いは室町幕府再興か 「本能寺の変」10日後の書状原本発見
(産経ニュース)

これが発見されたことで、光秀メインの大河の可能性も出て来ました。次の戦国物は、この人物と信長の家臣たちを中心に描くのもいいでしょう。

さて本題です。少し前に『江ー戦国の姫たちー』が結構面白かったと書いています。放送当時はありえないことが多いとの批判もあり、確かに江の産声で戦が中断するとか、千利休切腹の際に、主人公が宗匠の屋敷に忍び込んでいるとか、あるいは、伊賀越えに江が登場するなどというのは、いささか悪乗りの感がありました。しかし少なくとも『花燃ゆ』や『直虎』よりは、大河としてはまだ許容範囲内ですし、『天地人』よりは面白いです。

無論これにはいくつか理由があります。やはり歴史パートはそこそこ描いていること、そして脇を固めている俳優さんがそれなりの人というのも一因でしょう。また浅井三姉妹の中でも、茶々はよかったのですが、初や江、特に主人公である江のパートが、如何にもしょぼい感じでした。

それにしても、江が直接家康に物を言うことはまずありませんね。あと「家康様」「秀忠様」には苦笑。しかし家康を演じた北大路欣也さん、『花燃ゆ』ではそうせい侯で、今度は美和から直々に話しかけられるシーンがありました。

しかし女性大河の「ありえない部分」、これがどんどん質的低下している印象を受けます。創作パートが多いとはいえ、あまりにも適当に処理された印象が強く、それもお定まりのラブストーリー的展開に持って行こうとしているのですから、面白くなるわけがありません。女性大河不要論が出て来る所以です。

それでも『花燃ゆ』はまだ、日本人女性の情事という側面もあったのですが、直虎に至ってはそれがない。領主としての井伊家再興もしないし、井伊家の嫡出の娘でありながら、どこの馬の骨とも知れない(素性が明かされていませんので)行きずりの男と、しかも本来彼女に取って特別な存在だった、竜宮小僧の井戸のそばでキスシーンに至っては噴飯ものです。直虎の妙な楽観志向も鼻につきます。所謂ポリアンナ症候群なのでしょうか。

本来大河というのは、ある意味精鋭のスタッフが制作する職人芸的ドラマだったと思いますが、今では完全な素人芸になっています。尺稼ぎのためには何でもかんでもぶちこんで、その制作費は受信料なのですから引き合いません。また今回は特に、脇を固めるベテランの俳優さんがいません。無論4月ごろまではそういう人たちもいて、ある程度大河らしさを感じさせたのですが、ほぼ一斉に退場後は、小林薫さんと、先日サンバ紛いの踊りを披露した信玄公の松平健さんくらいです。

しかも昨年と登場人物が重なるため、とかく比較されがちです。昨年のチーム徳川は、天下取りへ向かうという時代背景もあって、結構重厚かつ黒さが持ち味だったのですが、それもありません。第一家康が、どこか間抜けな雰囲気に描かれている。

家康といえば碁石を並べて、瀬名がそれを掻きまわしてしまうシーン。これについても「あらすじ&あれこれ」で書いていますが、こういうことを何度もやるべきでしょうか、まるでコントです。昨年は三谷さんが脚本ということもあり、コント大河などといわれましたが、それ以上にコントといっていいでしょう。

このドラマには先人に対する敬意が見られないと、以前も書いていますが、碁にも同じことがいえます。直虎と政次の碁に変な意味を持たせる一方で、家康夫妻の場合は碁石をめちゃくちゃにしていわば受けを狙おうとする。碁石を小道具にできれば何でもいいということでしょうか。それとドラマで政次が処刑された直後のCD発売、これも、高橋一生さんが客寄せパンダという印象を否めずにいます。

かてて加えて、龍雲丸はどう見ても平清盛に見えます。『平清盛』の感想も中断して久しいですが、時間があればまた再開します。言われていたよりは面白いですが、特にこれは最高だという印象はありません。『八重の桜』や『軍師官兵衛』の方が個人的には好きです。

それともうひとつ、矢本悠馬さん演じる中野直之ですが、この人がどうにも、剣の腕が立つ家臣に見えない。殺陣が不自然というのも前に触れていますが、加えてどうにも童顔すぎる。忍びの者とか、『風林火山』の伝兵衛のような役であればよかったかと思います。それと「之の字」なる呼称にはやはり遊び人か、巾着切りを連想します。

そろそろ『西郷どん』関連情報を集めようかと思っています。少なくとも、今年よりは面白くあってほしいのですが…。

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[ 2017/09/14 00:15 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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