第24週第5回(第116回)です。
祥子が五島を去る日が来た。住み慣れた家を見上げ、そしてめぐみに支えられてその場を離れる祥子。岩倉/梅津家にもう1つ、才津家の表札が加わり、家の中もバリアフリーになっていた。引っ越しの荷物をめぐみは解き、祥子は舞と貴司、そして歩によろしくと頭を下げる。その夜すき焼きの夕食を囲みながら、舞はこの辺を案内するから、行きたいとことかやりたいことはあるかと尋ねる。思いつかんねと祥子は言う。
ゆっくり見つけたらよかよとめぐみ。その夜舞は歩に本を読んでやり、貴司は雑誌の連載記事を書いていた。そこへめぐみが来て、例のラジオを誰か直せないかと訊く。祥子は長旅で疲れているはずなのに、眠れないようだった。翌日も祥子は手持無沙汰な感じだったが、舞が昼休みに戻って来て、笠巻との食事に誘う。舞は笠巻に、子供たちのための技術教室の講師を依頼しようとしていた。
笠巻はそれを承諾し、やることないっちゅうんはしんどうてなあと言う。それは祥子にも思い当たるものがあった。舞はそんな祥子にお好み焼きの味を訪ね、おいしかと言う祥子に雪乃は大喜びし、急に喋りまくったら、お母さんびっくりしはるやないかと勝に窘められる。雪乃はおよと言い、笠巻までこの言葉を使う。祥子はその後デラシネを訪れる。
いつでも来てくださいと言う貴司。店にはいつものように、子供たちが来ていた。そして貴司は祥子に、お勧めの本を持ってくる。その夜祥子は部屋で、貴司から勧められた本に読みふけっていた。さらにその翌朝、笠巻が祥子にとリンゴを持ってくる。佐知子からのおすそ分けだった。よかったらジャムにでも使うてもろてと笠巻は言う。
貴司が歩と遊んでいる間、舞とめぐみ、そして祥子はリンゴでジャムを作る。貴司は歩にその様子を見に行かせる。舞は歩に試食をさせてやり、歩はほっぺたが落ちる真似をしてみせる。そして瓶20本分のリンゴのジャムが出来上がる。その後祥子はまたも読書に夢中だったが、その時舞がラジオを持って来る。ラジオにはちゃんと電源が入り、放送内容が聞き取れた。
ちゃんと直っちょると祥子。舞が職人に相談して直して貰ったのである。祥子はあっがとうと言い、珍しそうに見る歩に一緒に聞くかと言う。その後こんねくとに出勤して来た純が祥子の様子を尋ね、1人で散歩もするようになったと舞は答える。その時舞の携帯に、刈谷から電話がかかる。いい倉庫を知らないかと言うのである。
作業場になりそうな倉庫を刈谷は探していた。今まで使っていた所から出て行ってくれと言われ、代わりを探しているため、東大阪の町工場に詳しい舞に電話をして来たのである。しかも大至急だった。その一月後、刈谷は玉本を連れてこんねくとを訪れる。2人はドローン開発の会社を立ち上げていた。その社名はABIKILUと言い、国友一貫斎の阿鼻機流大鳥秘術を捩ったもののようだった。
舞が紹介してくれた倉庫に、刈谷は満足に、これで刈谷は空飛ぶクルマの開発を勧められると言う。舞が興味を示すと、刈谷は試作機を見に来るかと訊き、引っ越しが落ち着いたら呼ぶわと玉本は言う。刈谷は自信ありげに言う。
「あの倉庫の片隅にうずくまっとうのは、未来の空を夢見る翼とよ」
類が友を呼んでいると純。
祥子ばんばが五島を去り、大阪にやって来ますが、急に変わった環境にいくら馴染めないようでもあり、また笠巻が言っていたように、することがないため手持ち無沙汰のようでした。笠巻はそれを見抜いたのか、娘の佐知子から貰ったリンゴの一部を分け、ジャムにでも使ってくれと言います。祥子は仕事ができたことに嬉しそうでした。
しかも豪が直せなかったラジオを、職人がちゃんと直してくれました。これに関しては、東大阪に行くのだから誰か直すのではないかと思っていたのですが、これで祥子もかなり張り合いが出たようです。そして一方で刈谷から久々に電話がかかり、ドローン開発のための倉庫を探していると言って来ます。
何でまた刈谷が出て来るのかと思ったら、こういう理由だったのですね。と言うか舞も、そして刈谷と玉本も会社を立ち上げていますね。刈谷の場合はまあ、組織に馴染めなさそうな人ではあるから、さもありなんとは思いますが。
しかし舞たち、万博の件はどうなっているのでしょうか。彼女が五島にいる間、純から連絡が来ると言った描写が一度もなかったのですが、こんねくとの営業や開発はうまく行っているのでしょうか。
あとこの『舞いあがれ!』のOPテーマの『ラブレター』、センバツの入場行進局になっていましたね。
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