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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『青天を衝け』新キャスト発表と来年大河の弁慶その他

『青天を衝け』の新キャスト(恐らくこれが最後)発表です。

渋沢栄一、最後の変身!
(NHK ONLINE)

正直言ってあまり知らない俳優さんもいますし、名前は知っていても、出演作を観たことがない人もいます。ただ泉澤祐希さんと忍成修吾さんは、『西郷どん』に出演していましたね。あと菅野莉央さんも、『風林火山』の海ノ口城主の娘で、後に小山田信有の側室となる美瑠姫の少女時代を演じています。
それにしても「最後の変身」とは何ぞや。まるで特撮物のようです-確かに、吉沢亮さんは『仮面ライダーフォーゼ』に出演していましたが。

それから先日、緒形拳さんと大河について書いていますが、この方は『源義経』と『新・平家物語』の、2つの源平物にも出演しています。特に『源義経』では武蔵坊弁慶という、準主役的な役どころで2年連続での大河出演でした。

ところで弁慶と言えば、未だに来年の『鎌倉殿の13人』の弁慶役が発表されていないようですが、弁慶抜きで行くのでしょうか。過去にも『草燃える』などは、確か弁慶は出ていませんでしたが、出さないのであれば
奥州藤原氏の登場するシーン、特に衣川の戦いが描かれない
義経主従が藤原氏を訪ねて落ち延びるシーンがない
といった、明らかに弁慶が出て来てしかるべきシーンを出さないのが前提になります。

三谷さんのことですから、色々それなりにひねっては来るのでしょう。しかし今までの大河は、幕末や戦国といった、多くの視聴者がいくらか予備知識のある時代が舞台でした。今回はそこまで時代背景や人物、とりわけ坂東武者たちが多くの人々に周知されているかと言えば、必ずしもそうではありません。

まして、弁慶が出てこないのは何故だと思う人も少なくないでしょう。その疑問に十分答えられますかどうか。

10月ももう半ばです。前出の『鎌倉殿の13人』のキャスト発表は11月16日から行われましたが、『どうする家康』の出演者のオファー、そしてキャスト発表の準備は、着々と進んでいるのでしょうか。

飲み物-グラスに入ったビール

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[ 2021/10/18 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その14

『青天を衝け』、第29回と30回を観て感じたことをざっと書いてみます。この両方で印象に残ったのは、やはりと言うか血洗島の両親、そして尾高惇忠でした。この大河の原点はやはりここなのだなと、改めて思った次第です。父市郎右衛門が、篤太夫から栄一に戻った息子の家を訪れるも、分不相応なことはしたくないと、絹の夜具を使うわずに帰るシーン、また惇忠が、富岡製糸場での養蚕指導に当初は難色を示しつつも、最終的には受け入れるシーンなどは、やはり心に響くものがありました。

その市郎右衛門も、その後血洗島で生涯を閉じます。この父親なくして、後の渋沢栄一はなかっただろうと思われるほど、この人の影響は大きかったと思われます(少なくとも、この作品ではそう描かれています)。それだけに、栄一に取って心に穴が空いたように感じられもしたでしょう。やはりこの家は農家であり、家族総出で仕事に励むことに加えて、それぞれの家の結びつきの固さなどもあり、特に家族との接点の描写は、ドラマの中で大きな意味を持っているし、それが視聴を止めずに続けている一因でもあります。

一方で、新政府の土台作りに栄一たち、かつての幕臣たちがあくせくするシーン。この辺りが何やらお定まりといったイメージで、ある程度予想はしていましたが、どこかスペシャルドラマ的でます。元々、近代以降というのはそういったところがあるのですが、特にこの大河は政治より商い、実務の部分が表に出て来ているせいか、よけいにスペシャルドラマといった印象を与えている感があります。内容も設定もかなり違いますが、同じ明治後の近代を描いた『獅子の時代』、これはオリキャラが主人公でしたが、時代の変遷という点では、こちらの方が力強いものを感じました。

それから薩長方の描写にも多少難ありです。薩長と旧幕臣の対立、あるいは薩長と土肥の間の対立にしても、無論理由があってのことですが、それがあまり描かれておらず、ひたすらそれぞれの対立構図が目につくような気がします。それと西郷隆盛の描き方も、ちょっと単純ではないでしょうか。またあの軍服、これは華丸さんも一生懸命演じているので、あまりこう言うのも何ですが、やはり増量した鈴木亮平さんの方が恰幅がよく、あの服も似合っていたかと思います。

そして家康公、2週続けて登場です。2週目にはタブレット?を持っての登場で、この部分がこの大河の中で一番攻めたシーンと言えますし、どうせなら、この部分をもう少し長くしてほしいとさえ思います。それと、新政府がなかなか前に進まないというセリフに関しては、戦国→安土桃山→江戸への意向とはまるで事情が違うのだから、致し方ありませんね。江戸時代の幕藩体制も、新政府の足かせの一つになってはいるわけですし。

ところで『鎌倉殿の13人』で、弁慶のキャストがなかなか決まらないと何度か書いていますが、その弁慶の主人の義経に関して。元々小柄で優男といったイメージに描かれることが多いのですが、一度義経を女性という設定にしてはどうかと思います。無論これは大河より土曜時代ドラマ的発想ではありますが。なお『新・平家物語』の原作では、この義経、正確には牛若丸が鞍馬を脱出した後、しばらく身を隠すために女装して、その時静と知り合うということになっています。何やら、漫画の題材になりそうです。

飲み物-ビールと夜景

[ 2021/10/16 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「安土炎上」その他

『黄金の日日』の「安土炎上」、一応この回では中国大返しの後半、そして山崎の合戦に至るまでも描かれています。しかしやはりどちらかと言えば、商い関連に尺が割かれてはいます。これは仕方ないでしょう。さらに、細川や筒井順慶も明智に味方するなどと話していますが、ご存知のようにこの両者は味方していません。細川忠興は髻を落とした姿で、妻のたまの前に現れ、彼女を味土野へ遣ってしまいます。『功名が辻』なら、ここで山内康豊と出会うことになるのですけどね。

ともかく明智光秀。山崎の合戦で敗北し、落ち延びて行く途中で農民の竹槍に突かれ、落命する点では『国盗り物語』と同じです。また信長を革命家のように描いた点でも、この両者は似ています。当時の歴史考証が、そもそもそうであったとも言えます。無論『黄金の日日』では、信長が、最初から天下統一を目論む人物として登場しているため、干し柿を盗んだりするシーンや、「悪ガキ」としての描写はありません。

その後安土も明智軍が押し寄せますが、ここで助左がかつての主、今井宗久から貰った銃を突きつけます。何やら助左無双といった感じであると同時に、この大河も結局は創作が多く、その結果、こういう形で主人公の出番を作ることになるのだなと改めて感じます。それはさておき、安土城が崩れ、信長の時代が終わった後その宗久は呂宋へ向かいますが、その船が目的地に着くことはありませんでした。

ところでこの『黄金の日日』でも、商人である主人公と権力者が登場します。ある意味W主人公なのですが、『青天を衝け』でも似たような構造になっています。しかし主人公とそれに準ずる存在2人を出すのは、『青天を衝け』関連でも書いていますが、主軸とする人物から見たその時代のそれぞれの光景が、当然ながら異なってくるためです。逆に主人公たちの在り方が似ている『翔ぶが如く』や、『龍馬伝』ではそこまでの違いは観られません。

もちろん例外もあります。例えば父から子へ主人公が変わるパターン、つまり前半の主人公から、後半の主人公へのバトンタッチが行われる作品です。前出『国盗り物語』と言い、『花神』の吉田松陰から、高杉晋作をはじめとする、松下村塾生と言い、司馬遼太郎作品をベースにした、大野靖子氏脚本の大河では、この手の描写が見られます。勿論他の作品でも似たようなケースはありますが、『いだてん』の場合は時代も行き来するため、余計複雑化してしまいましたね。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス

[ 2021/10/15 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ガイドブックに対する疑問

大河ドラマのガイドブックは、通常
放送開始前(前編)
5月から6月にかけて(後編)
の年2回、NHK出版から発行の場合は、さらに
9月頃(完結編)
の年3回発売されています。

しかしながら前にお伝えした通り、今年の『青天を衝け』は2月放送開始ということもあり、まず前編が1月末に発売されています。そして6月頃後編発売なのですが、この後編はNHK出版のみとなっています。つまり、他にガイドブックを発売していた産経新聞出版や、東京ニュース通信社は、後編を発売しなかったわけです。

これに関しては、直接両社に問い合わせてみたのですが、やはりその予定はないということで、結局『いだてん』の時同様、NHK出版のみがすべてのガイドブックを出すことになりました。

全く個人的な考えではありますが、大河のガイドブックというのは、あまり元が取れないということなのでしょうか。実際大手の書店でも、放送終了時点で何冊も残っているのは珍しいことではありません。そのためか、バックナンバーとして別の書棚に並べられているのを見たこともあります。

ちなみにNHK出版の完結編ですが、今月、つまり2021年10月末発売予定のようです。ちょっと遅くないかとも思いますが、最終回である第41回が年末ぎりぎりなので、妥当であると見るべきかも知れません。しかしそれにしても、実際のオンエアの日程とうまく噛み合っておらず、数話分はガイドブックがない状態で視聴せざるを得ないのも、どうにかならないかと思います。ならば『ステラ』のように紙媒体をやめて、ネットのみに特化するという方法もあるのですが。かなりクレームも来ているのではとも思われます。

そうこうするうちに、『どうする家康』のキャストも発表となるのかも知れません。今年の大河放送中とはいえ、来年のもそろそろ話題になり、そして再来年のキャスト発表とは実にカオスな状況ではありますね。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/10/14 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』美緒の外科手術とその後の蘭方医学

『黄金の日日』関連です。

前回は本能寺の変に関するシーンが中心でしたが、その前の「プエルト・デル・ハポン」では、助左が美緒を連れて呂宋に行きます。助左に取っては5年ぶり、そして美緒に取っては初めての呂宋でした。しかしこの地では、現地の人々がイスパニア軍と戦っており、美緒は負傷者の治療をすることになります。この辺はいくら何でも創作と思われますが、ともかくキリシタンである彼女は、宣教師から習ったと言って、傷口から弾丸を取り出す手術を行います。

無論この当時麻酔はなく、消毒(という概念が、そもそもなかったかと思いますが)も焼酎のみでした。戦国物だからこそ可能な創作であり、流石に同じ商人を描いた『青天を衝け』では、こういう描写は無理でしょう。この辺りが戦国物と近代物の、そもそもの構成の違いとも言えます。しかしこの手術、『炎の英雄シャープ』で、弾丸を受けて重傷となったシャープの手術を思わせるものがあります。

さらにオリキャラの女性がこういう手術をする辺り、『麒麟がくる』の駒(と東庵)を思わせます。無論描写としては、『黄金の日日』の方が優れているとは思います。駒ちゃんの場合は医者の弟子とは言え、あまりに無双過ぎでしょう。昨年放送された、薬剤師が主人公の『アンサング・シンデレラ』がちょっとダブります。また宣教師直伝ということですが、実際その後日本の外科手術は、蘭方のカスパル流が基本となって行きます。

江戸時代、外科と眼科は蘭方の領域とされていましたが、後年蘭方が禁じられた時期でさえも、この2つは蘭方によって続けられていました。無論その他、たとえば内科などは漢方のみとされており、当時のこういう状況は、『陽だまりの樹』の中に描かれています。この時主人公の手塚良仙は、遊女の十三奴(とみやっこ)が虫垂炎で発熱したのを見るに見かね、薬を処方するのですが、このことが漢方医をひどく怒らせてしまいます。

閑話休題。無論5年の間には変化もありました。かつて杉谷善住坊に思いを寄せ、結婚したがっていたノーラは、善住坊、彼女の言う「ゼンジ」が亡くなったことを聞かされて悲しみます。また助左は、その後美緒を呂宋に残して日本に戻りますが、戻ったのがちょうど本能寺の変の頃であり、彼もまた、この歴史上の大事件と関わりを持つに至るわけです。

飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2021/10/09 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

今後の大河関連投稿予定

まず地震ですが、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。余震も来ると思われますし、水道管が破裂している地域もありますので、どうぞご用心ください。

それから今後の大河関係の投稿についてですが、以下のようにしたいと思います。
  • アンコール放送の『黄金の日日』メインにする
  • 『青天を衝け』は、最終回までは一応録画で観る予定なので、面白く感じた回や気づいた点などを時々投稿する

それにしても、やはり令和に入ってから大河完走ができていません。元々大河は放送回によって、観たり観なかったりということも多く、0話切りした年もありましたが、『八重の桜』辺りから、何だかんだ言いつつもすべてリアルタイムで観ていたのですが…特にここ数年のは、やはり演出に疑問を感じるせいもあるかと思います。

ところで『ぐるナイ』スペシャルのゴチバトルに、鈴木亮平さんと岡田准一さんが出演していました。映画『燃えよ剣』のPRのためですが、そう言えばこちらも新選組でした。コロナ禍で延期になって、やっと今月15日に公開となったようです。しかし土方歳三は、『青天を衝け』の町田啓太さんと言い、最近はイケメンが演じることになっているのでしょうかー確かに土方本人も、顔立ちは悪くはありませんが。

それはともかく、鈴木さんが鰻が好きだとコメントしていましたが、それじゃまんま『西郷どん』ではないかと思ってしまったものです。それと増田貴久さんのオーダーだったと思いますが、鶏にトリュフを挟んでローストし、ソースをかけた「ドゥミ・ドゥイユ」(半喪服)、あれはリヨンの名物料理のようです。あそこもブレス鶏でしたか、我が国の比内地鶏のようなブランド鶏がいるのですね。

余談ながらドゥミ(半分)というのは、フランスのラグビー用語でも使われていて、たとえばスクラムハーフはドゥミ・ドゥ・メレと呼ばれています(メレはスクラムのこと)。


飲み物-注がれる紅茶


[ 2021/10/08 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その13(今後どうすべきか悩んでいます)

新政府樹立後、篤太夫が駿府から東京と名を改めた江戸へ行き、慶喜に別れを告げます。また篤太夫という武士としての名前から、元の栄一という名前に戻します。それはいいのですが、やはりと言うか旧幕府側から見た新政府のイメージを、そのまま踏襲している感もあります。

そもそもこの主人公は、明治後に実業家として名を成した人であり、慶喜に恩恵はあったにせよ、その辺りはもう少しさらりと描かれ、新政府に至るまでをもう少し描くのかと当初は思っていたのです。明治後の旧幕府側の対応を描くのは、まあわかるにしても、その幕府がどのような形で倒されることになったのか、その描き方があまりにも通り一遍、場合によってはかなり物足りなくも感じられました。(コロナ禍でロケがあまりできなかったという事情もあるかも知れません)

一方でお千代やていが登場するシーン、あるいは成一郎=喜作の今の様子などはよく描けていると思います。これまでも何度か書きましたが、大森美香氏はこういうシーンを描く方が寧ろ向いているし、またそれぞれの個性を出せるような気がするのですが、これが幕末から明治を舞台にした大河となると、言っては何ですが、それぞれのシーンに於ける出来不出来がはっきりしてくるように思います。

それと久々に登場の美賀君。これもこの大河に言えることですが、高位の女性の描き方にもちょっと難ありかと思います。徳信院や、慶喜の生母吉子はよかったのですけどね。しかし天璋院もそうでしたが、美賀君もあまり年齢を重ねた印象を受けませんね。

今年の大河のアンコール放送が『黄金の日日』に決まった時、大河の主人公が渋沢栄一で、同じ「商い」をする人物を持ってきたのだろうと思いました。ただ呂宋助左衛門の場合、戦国時代ということもあって創作を多く入れられますし、それによってかなり劇的な雰囲気を出すことが可能です。

一方渋沢栄一は近代の人で、本人に関する資料もあるため、そこまで創作を入れられず、その点がメリットでもありデメリットでもあります。近代以降がスペシャルドラマに向いていると言われる所以でもあります。

今後に関しては、観て面白かった分だけ書くか、あるいは大河徒然として、『青天を衝け』と『黄金の日日』どちらかにするかで迷っています。その内答えを出す予定です。尤もこの「徒然」は「無為に時を過ごす」意味ですから、「徒然話」などに改めるべきかどうか、それも目下考えてはいます。

飲み物-ショートカクテル
[ 2021/10/03 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

改めて思う『天地人』のおかしな点

『天地人』について先日書いていますが、せっかくの上杉家の大河でありながら、夫婦大河、もっと言えばホームドラマ的大河になってしまったのは、制作サイドの責任でしょう。無論、前作の『篤姫』にもそういう部分はありました-2000年代から2010年代にかけての女性主人公大河で、一番その手の雰囲気から遠かったのは、『八重の桜』であるかと思います。

ただ『篤姫』が基本的に大奥主体であり、ヒロインがこの大所帯を如何に束ねて行くかに腐心する一方で、薩摩では小松帯刀が藩主島津斉彬、久光の右腕となり、西郷や大久保といった藩士たちをまとめる家老の立場であって、その両者の対比は描かれていたかと思います。(ただ初恋の相手設定というのは疑問でした)

幕末と戦国末期~江戸時代初期という時代設定の違いはあれ、やはり家老的立場の直江兼続と、その主君の上杉景勝を描くにしては、何かおちゃらけた雰囲気が漂っていましたね。子供時代の描写がよかっただけに、あれはどうにかならなかったのかと思います。

また登場人物の服装と髪型、流石に石田三成のあれには引きましたし、兼続もいつまでも前髪をつけたままとか、これは『真田丸』との比較関連タグ(真田丸と天地人比較)でまとめていますが、真田幸村が人質というより、まるで直江家の食客のように見えたりもしました。さらにおかしいのが兜の「愛」です。

元々これは愛染明王から取った(諸説あり)と言われていますが、この大河では、兼続が兜をどのような意匠にしようかとあれこれ字を書き散らし、その中で「愛」の字を見つけた妻のお船が、これがいいのではと提案することになっています。こういう描き方がどうも安直なのですね。

その他にも、徳川方は悪であり、会津の神指城が、彼等と自分たちを隔てる結界のようなイメージになっていたのも変でしたね。元々この城は軍事拠点ではないかと家康に睨まれ、直江状によってそれが否定されることになりますが、実際景勝はこの城を、新しい城下町の拠点にするつもりだったようです。

その直江状。元々家康に宛てた書状であるはずなのに、なぜか他の要人にも送られたことになっているし、しかも書状そのものがやたらに長い。おまけに「挑戦状」扱いされていますが、これは家康からなぜ上洛しないのかという文が、西笑承兌を通して送られ、それに対する返信であって、挑戦状ではありません-無論、徳川幕府の成立後、そのようにいわば改竄された可能性は否定できませんが。

おまけに、直江兼続だから長谷堂城の戦いがあるかと思ったら、それも殆どなし。最上軍もモブ。この点は言っては何ですが、『青天を衝け』の禁門の変をちょっと思い出します。

これ、もう少し描き方を変えていたら、戦国末期から関ヶ原を挟んで、徳川幕府成立後の、『独眼竜政宗』とはまた違った面白さの戦国東北大河ができたはずなのに、結局そうならなかったのは残念です。本当は再来年は、家康よりこっちをやってほしかったのですけどね。無論九州の島津でもよかったのですが。

ただ家康が出て来るとなると、上杉なり最上なり、島津なりが出て来る可能性は十分考えられます。ただ、この『天地人』のように、題材はいいけれど、描写方法にかなり疑問が残る大河であってほしくはないものです。

飲み物-カウンターとカクテル

[ 2021/09/26 01:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その12

明治編に入って、篤太夫のビジネス、商いが始まります。しかしやはりビジネスや経済絡みの場合は、朝ドラの方がふさわしいかと思われます。基本的にヒロインとその夫が、協力し合いながら何事かを成し遂げるという朝ドラと、ビジネスとの親和性が高いからでしょう。『八重の桜』も、後半は朝ドラ向けかと思われるところもありましたが、この場合は教育とキリスト教が絡んでいたため、ビジネス関係とは多少異なる部分もあり、その意味で同一視はできないかとは思います。

とはいえこの当時は明治初年、まだ廃藩置県も版籍奉還もされておらず、新政府の足元も不安定でした。その部分を、本当はもう少し描いてしかるべきだったとは思います。こういうところが、この大河が歴史的経緯をやや軽視してやしないか、そう見える所以です。血洗島のシーンは相変わらずいいのですが、お千代とうたは駿府に移ることになりました。最早血洗島は、篤太夫の拠点ではなくなり、今後こういうシーンも少なくなるのかと思うと、ちょっと寂しいですね。

一方で、駿府での奮闘は面白いなと思います。しかしこの当時、商人と武士が協力し合うというのは、まだまだ無謀と言えたでしょう。逆に西国諸藩をはじめ、軍事関連では農民と武士が融合していた所はありますが、まだ武士の世を色濃く引きずった時代ではありました。廃刀令などもまだ出ていませんからね。

武士の終焉と言えば、旧幕府軍が蝦夷共和国の夢もむなしく、箱館戦争で散って行きます。慶喜も、やるせない思いを抱いたでしょう。ただしこの箱館戦争についても、そもそもなぜそうなったかが描かれておらず、その意味でやや説得力を欠きます。土方もこの戦で戦死しますが、ただこれはあくまでも旧幕府軍の壊滅、戊辰戦争の終わりであっただけで、その後は不平士族の反乱があちこちで起こるようになります。それにしても町田啓太さんは、やはり今一つ土方のイメージではなかったように思います。

そして篤太夫が、五代友厚(才助)と出会います。しかしどうも吉沢さんが童顔であり、またこの篤太夫がよく言えばすれておらず、悪く言えば世慣れしていないふしもあることから、このシーンはどう見ても、五代の方が一枚も二枚も上手に見えてしまいます。しかもこの五代-モンブランによって借款を妨害されたことを思い出し、篤太夫は後を追うものの、五代の姿を見失ってしまいます。少なくともこの時点に於ける、篤太夫と「天外者」五代の力関係が読み取れるようです。

飲み物-コニャック
[ 2021/09/26 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その11

既にお知らせしていますが、今回から『青天を衝け』関連投稿は、基本的にこの「徒然」のみになります。最終回まで続ける予定ではいますが、場合によっては、途中で終わってしまう可能性もあります。そうならないことを、望んではいるのですけどね。

日本へ戻り、血洗島に帰って来た篤太夫が、久々に家族と顔を合わせます。しかしかなり成長したていが、しかも見かけが変わってしまった父親に、ああやって抱きつくのでしょうか。このおじさん誰?と尻込みしたりはしないのでしょう。それはともかく、正に「国破れて山河あり」で、家族や親戚たちも平九郎の戦死に無念さを覚えていました。これは、逆の立場ではありますが、『西郷どん』で、西郷家の人々が吉二郎の死を悼むところ、さらに吉二郎が倹約して、小銭を貯めていたことを吉之助が知るあのシーンを思い起こさせます。「失ったものの大きさ」と言うべきでしょうか。

そのような中、篤太夫は、尾高惇忠だけでも生き残っていたのが、せめてもの救いでした。そして、夢の中で話を交わした長七郎の墓に手を合わせ、父とも言葉を交わし、100両を返します。先日も書きましたが、この様々なやり取りの中で、篤太夫が自らの原点を見つめ直し、武士の世が終わった今、自分が本当にやりたいのは何であるかを模索することになります。

個人的に血洗島の描写が好きなせいもあり、この回は割と楽しめました。まだ江戸へ出る前、尊王攘夷に走る前の栄一が過ごした血洗島はそこに存在するものの、あの時とは栄一自身も、また時代そのものの大きく変わってしまっていました。そんな中、ヨーロッパの話を皆に聞かせる篤太夫=栄一ですが、実際渋沢家や尾高家の人々にしてみれば、長七郎や平九郎の死で沈んでいた中に、光明が差したような印象を受けたことでしょう。

その後篤太夫は駿河に慶喜を訪ねます。慶喜は過ぎ去ったことをあれこれ言っても詮方ない、弟を無事に帰国させてくれてよかったと篤太夫をねぎらいます。尤もこの慶喜は草彅さんが演じていることもあり、宮廷政治やフランスとの外交で、薩長方を翻弄した策士としての慶喜とはかなり違っているため、その部分はやはり物足りなく感じられます。篤太夫が主人公だから、それでいいと言われればそれまでですが、寧ろ平岡円四郎の方が策士的なところがありました。あと箱館での土方と高松凌雲、敵兵でも手当をするというセリフに『JIN-仁-』を思い出します。

さて家康公。新政府のシステムも整い始め、江戸幕府は過去のものになろうとしていました。新政府が始めた廃藩置県に関しての言及は、流石には野暮であると言います。と言うか、大名たちが新政府に恭順というのは、江戸幕府開府の際も同じことをやっていたわけです。大名がすべて徳川についたせいで、大坂の陣では牢人たちを集めたのですから。

飲み物-ウイスキーロック


[ 2021/09/19 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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