先日来、眞子様の結婚発表や自民党総裁選で、少々ツイッター上が荒れ気味でした。しかしツイッターのみならずSNS、ひいてはネット上のコメントとは、そもそもエゴが入りやすく、そのため荒れることもありますし、最初から荒らし目的のリプがつくこともあります。そういうのはスルーするに越したことはありません。
中にはTV番組とか、芸能人関連のアカウントももちろんあります。その中には、やはり昔のスターはよかった、昔のTVはよかったという意見もありますが、これもやはり一種の過去美化バイアスかなと思います。これもその人がどう思うかは自由ですし、意見が合わないと思ったらスルーしていればいいのですが、多少昭和を知っている身としては、その当時も不人気な売れっ子芸能人もいたし、面白くない番組もあったことはいくらか覚えています。
それとは別に、たまたま昔のアイドルを最近発掘し、似たようなことをコメントしている人もいます。この場合は当時を知っているわけではないので、そういうアイドルがいた時代は素敵だといった、未知の世界への憧れに近いものが感じられます。いずれにせよ、これも一種の認知バイアスなのかなとは思いますが。
ところで先日、『グラフNHK』というNHKの番組紹介雑誌と、昭和40年代後半頃の物価について投稿しています。この時、お酒は酒税法改正で当時より安くなったが、煙草は高くなったと書いています。このNHKの番組関連雑誌も同様で、半世紀ほど前は20円、今の価格は当時の4倍とされていすので、単純計算しても100円もしないほどですが、今の『ステラ』は300円を超えています。
何となくNHKのTV情報誌、ひいてはTVそのものと、煙草とがダブって見えます。1970年代頃は、煙草は頻繁に吸われており、私が観た範囲内では、その当時のドラマなどは、国内でも海外でも喫煙シーンだらけです。実際、『刑事コロンボ』をDVDで観た時、あのアメリカでこんなに煙草を吸っていたのかと驚いたものです。
その当時は当たり前だったものが、段々と当たり前でなくなって行き、やがて値段も上がって行き、それを楽しむ人は、昔に比べて数が少なくなって行ったという点では、やはり似ています。無論昔から煙草が嫌いな人もいたでしょうし、昔のTV番組も(大河を含め)面白くないものもあったし、TVが嫌いと言う人もいたでしょう。
私自身昔も面白くない番組はあったと思うし、実際自分で観てみて面白くなかった、あるいは周囲の大人が、今度のシリーズは面白くないと言っているのを耳にしたこともあります。そして今でも面白いのはある、これは何度か書いて来たことであり、別に「今の」TVがすべて面白くないわけではありません。
ただネットの普及、それに先立つデフレの影響もあってか、スポンサーからのお金も少なくなるし、TVそのものがいくらか飽きられて来てもいるととは思います。『ステラ』休刊関連投稿でも書きましたが、やはりこの時が来たのかと思いましたし、TVならず紙媒体もまた、今後のことを考えるべき時期に入ってはいるでしょう。