FC2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  軍師官兵衛

『黄金の日日』の叡山焼き討ち

6月20日放送の『黄金の日日』には、叡山焼き討ちが出て来ます。『国盗り物語』同様、信長は僧たちのことをむじな呼ばわりし、山の者は皆殺しにせよと秀吉、そして光秀に命じます。この時の光秀を演じているのは内藤武敏さんですが、どこか『功名が辻』の、坂東三津五郎さんの光秀を思わせます。

一方堺の今井家に奉公している助左ですが、秀吉の妻、ねね(おね、寧)が横山城へ向かうため、同行するように言われます。この時杉谷善住坊は、信長を千種越で狙った犯人として追われており、叡山に身を隠すことを決めていて、近江に行くなら叡山に入って、自分の朋輩である法林坊と会って来てくれと頼まれます。信長も叡山には手を出せないと善住坊は言うのですが、さて。

尚この時、今井家の娘(養女)美緒を助左がきつね呼ばわりしますが、これも『国盗り物語』で、お万阿が有馬温泉で、庄九郎からきつね呼ばわりされたのを思い出します。そして助左は叡山へ向かうのですが、焼き討ちに遭い、この時初めて我が身を守るために、織田方の雑兵を殺めてしまいます。またこの時秀吉は、山から下りて来る者たちを逃がしてやります。この辺は『軍師官兵衛』でも同じことが描かれていました。

一方ねねは、その秀吉に会いに陣中へ行きますが、こういうことは当時できたのでしょうか。しかもこのねねは、当然と言うべきなのでしょうか、尾張弁丸出しで会話をしています。

それから助左の友人の五右衛門ですが、キリシタンである笛(モニカ)と2人切りの時に、きわどいことをしてしまいます。この当時の大河は、こんなことも結構描いていたのですね。


飲み物-グラスビール
スポンサーサイト



[ 2021/06/24 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

秀吉を演じた俳優たち 続き

先日の続きです。秀吉を演じた俳優さんの中で、好演ではあったものの、ちょっと惜しかったなと思う人もいます。

1人は『信長 KING OF ZIPANGU』の仲村トオルさんです。この場合は、仲村さんの方が寧ろ背が高く、信長のように見えたためです。その意味では『麒麟がくる』にちょっと似ていますが、私の場合緒形直人さんの信長は、あの大河ほどの違和感はありませんでした。

そして『功名が辻』の柄本明さんです。こちらも『軍師官兵衛』の秀吉同様、年を取って行く中で見せる醜さが描かれていましたし、淀殿と石田三成の密通を窺わせる描写もありました。そういった点はよかったのですが、家康を演じたのが西田敏行さんだったため、どうもこちらが秀吉のように見えて仕方なく、それが多少マイナスになったかと思います。西田さんも色々な役を演じていますからね。

あと『麒麟がくる』の佐々木蔵之介さん。この大河に関してはすべてのエピを観てはいないのですが(録画はしています)、こちらも信長役の染谷将太さんの方が秀吉のように見えてしまい、どうも佐々木さんのイメージとはややずれた感もありました。制作サイドの思惑があっての起用なのでしょうが、やはり馴染めませんでしたね。

ちなみに『真田丸』放送時に、NHKの『スタジオパークからこんにちは』に出演していた浅利陽介さんが、やはり秀吉を演じてみたいと話していたことがあります。こちらも、ちょっと童顔ではありますが似合いそうです。ただ浅利さんといえば、小早川秀秋の印象が未だ抜けきらないのですが…。


飲み物-ビールと夜景

[ 2021/04/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 53

この頃、織田家の家臣の中に荒木摂津守村重という人物がいます。素性は色々言われていますが、この織田家家臣にまで上り詰めたのはかなりの出世と言うべきでした。その村重が謀反を企てているという知らせが届き、信長はあれこれ考えるものの、理由がよくわからず、京にいる宮内卿法印松井友閑と共に、村重の居城伊丹城へ向かいます。
元々村重は池田氏に仕えており、家老になって茨木、尼崎の城をそれぞれ奪うという功績を立てます。また池田氏は足利将軍家と縁があり、そのため村重も幕臣となったその後、信長からその才を認められ、摂津一国を任されていました。

さらに伊丹氏をも追って、その居城伊丹城をもわが物としますが、光秀はこれを高く評価します。さらに村重の家臣団には、高山右近、中川清秀などの人材がいました。仮に謀反が事実であった場合、光秀が攻めている丹波も、秀吉が攻め込んでいる中国地方も、また佐久間信盛が指揮を執っている大阪本願寺も摂津と隣り合っており、これらの作戦に何らかの支障が出るのは明らかでした。
しかもこの場合の謀反とは、つまり毛利氏に寝返ることを意味しており、摂津が毛利軍の最前線となるのみならず、本願寺との連携で毛利軍はさらに巨大になります。

伊丹城は有岡山と呼ばれる丘陵の上にありました。光秀が対面した時の村重はやつれており、かなり苦悩しているように見えました。とはいえ謀反を決意したのであれば、そこまで悩む必要もなく、実際どうするか決めかねているといったところでした。
光秀は長女を村重の嫡男村次に嫁がせており、娘を敵として攻めるのを避けるためにも、村重の説得に当たります。村重は自分に関する風説が色々出ており、そのために鬱屈しているようです。しかし光秀は信長は何とも思わぬこと、以前秀吉が同じような目に遭ったが、直にその風説もやんだことを話して聞かせます。

やがて村重は風説は身に覚えがございませぬ、逆心のお疑い心外に存じますと、信長に伝えてくれと頼みます。信長はそれを聞いて
「祝着」
と笑顔になりますが、実は信長に取ってはすべてが計算済みでした。
村重はいつかは「退治」しようと考えていたものの、今はまだつなぎとめておく必要があり、下手に怒れば村重が態度を硬化させることも見抜いていました。名代として光秀を派遣したのも、必ずや謀反を止めるであろうことも織り込み済みだったのです。

やがて母を人質に差しだすように命じられた村重が、伊丹を出て茨木まで来た時、その決意が揺らぎます。家臣の中川清秀が、一旦疑いを持たれた以上、信長は許さないと言い出し、やがて他の重臣である池田久右衛門、藤井加賀守、高山右近らもこれに賛同して、結局村重は籠城の支度に取り掛かります。
尚この時村重は、自分を説得してくれた光秀への好意として、嫡男の嫁である光秀の娘を離縁して坂本城まで返しています。光秀はなおも、村重の謀反が不可解に感じられましたが、この村重は存外気が小さいということは理解していました。

そのため風説に神経をすり減らし、譜代の家臣や子飼いの秀吉のように信長に甘えられなかった(これは光秀も同じ)のが、このような行動に村重を走らせたとも取れます。しかし信長は尚村重を慰留するように秀吉に命じ、秀吉は黒田官兵衛を送るものの、逆に官兵衛は城内の牢に監禁されます。
ついに信長は立ち上がりますが。みだりに武力を使うことは、かえって敵を利することになりかねず、家臣を懐柔することにし、特にキリシタンの右近には宣教師を遣って説得させます。これにより家臣に見捨てられた村重は単身城を出て、最終的に毛利氏に身を寄せ、親族は悉く処刑されます。

荒木村重と言えば、『軍師官兵衛』の村重を思い出す方も多いでしょう。この中では村重は一介の牢人の時に官兵衛主従と出会い、後に信長に仕えることになります。この時は、妻でキリシタンのだしが、夫の謀反に心を痛め、官兵衛に寄り添う姿が描かれていました。
軍略家でもありましたが、この時の謀反がもとで信長からいわば見捨てられ、単身城を抜け出すことになります。元々信長は、この時点では村重を必要としており、そのため徒に彼を敵に回すような真似はしませんでした。

村重が寝返ろうとしたのは、中国の毛利氏でした。摂津のような地域は、毛利に付くだけでその最前線が東に移動し、信長にはかなりの脅威となったわけです。本願寺攻めの真っ最中の信長には、これはかなり痛いことでした。そしてその後、これは信長の本性と言うべきでしょうか、村重の一族は皆殺しにされますが、籠城の前に実家の明智氏に戻された光秀の娘、静は無事でした。
光秀はこの娘を、重臣で、しかも親族でもある弥平次光春に嫁がせます。時と場合によっては、静も処刑されていたかも知れず、光秀は信長の狂気を改めて感じます。弥平次も、光秀のその気持ちは十分承知していました。


飲み物-スノーアンドテル
[ 2021/04/10 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-51(戦国大河の低迷と今年のアンコール放送)

それとこれも先日書いた、戦国大河の低迷についての続きです。特に2000年代に入ってからは、男性主人公を泥臭く描く作品よりも、夫婦大河の方が視聴率が高いというのは前にも書きました。どちらかと言えば奥さんが旦那さんの背中を推し、内助の功という形で物語を展開した方が、好感を持たれるのかも知れません。またこの場合の男性主人公は、側室を持たなかったとされる人が多く選ばれています。その方が話を作りやすいのでしょう。
無論王道的な大河であっても夫婦関係は描かれるのですが、それがさらに強くなっていったというところでしょうか。特に『利家とまつ』、『功名が辻』そして『天地人』には何かしら似たものがありますが、その中でも『天地人』はちょっと異色過ぎたようです。それとは別に、戦国というのは幕末と違って色々創作を入れられる時代でもあり、それもまた多くの作品制作に踏み切った一因と言えるでしょう。もちろん原作がある場合、その原作自体に既に創作が入ってはいますが。

その戦国大河にもう一つ関することとして、今月から日曜日早朝の大河アンコール放送(BSプレミアム)では、『黄金の日日』をやっています。しかし今年の大河は幕末であり、なぜ戦国?とつい考えてしまいます。時代的に似たような背景なら、本来は『徳川慶喜』辺りの方がふさわしいでしょう。恐らくは今年の主人公が武士でなく農民であり、後に実業家になる人物であることから、敢えてこの作品を選んだとも考えられます。
本放送とアンコールの時代が異なるのは意外と多く、たとえば『西郷どん』の時は『軍師官兵衛』でしたし、『いだてん』放送時も『葵 徳川三代』、『麒麟がくる』の時も『太平記』でした-尤もこの場合は脚本家つながりともいえます。ただ武士でないところは共通していますが、やはり戦国から江戸時代初期と、幕末から近代という2つの時期はかなり異なる点があり、必ずしも共通点を見出せるとは言えないかも知れません。また、この『黄金の日日』もかなり創作は入っていそうです。

ところで『青天を衝け』はツイッターとインスタが開設されていますが、インスタの方はかなりの画像がアップされています。家康公と幕末期の子供のツーショットもあったりでなかなか楽しめます。インスタによる展開はいつからかはわかりませんが、『真田丸』の頃はまだフェイスブックだったように記憶しています。
それにしても思うのが、『麒麟がくる』のインスタの画像の少なさです。全部で20点ほどしかなく、しかも収録の合間を縫っての様々なショットがあまりアップされていませんでした。半分ほどがクランクアップや出演者の誕生日関係にとどまており、本編の展開のみならず、こちらにもちょっと興を削がれました。休止の影響もあったのでしょう。しかしせっかくアカウントを作っている以上、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

飲み物-パブのビール2
[ 2021/04/06 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-50(幕末大河の明治後の存在及び戦国大河の低迷)

少し前に、三谷幸喜氏の大河の「問題点」について書きましたが、その時「よくも悪くも三谷さんらしい」という表現をしています(これは以前にも、三谷さん関連で書いた記憶があります)。
つまりこの人の場合、大河としては明らかに異質ではあるが、三谷作品として観た場合は許容範囲であるということです。『新選組!』の描写しかり、『真田丸』の描写(きりの言動を含む)しかりです。「三谷大河」というジャンルで括りたくなる所以です。無論それが、ファンに取ってはえもいわれぬ魅力となってはいるでしょう。

この『新選組!』の描写について書いた時、『八重の桜』にも多少言及しています。この時『八重の桜』の方が、同じ賊軍とされた立場でありながら、もう少し繊細な描き方であるといったことを書いています。
無論主人公が違うからと言えばそれまでですが、新選組が関東の泥臭い、半農半武も含めた若者たちを集めた京都治安維持部隊であるのに比べると、会津は1つの藩であり、その中に生きる人々の様々な思惑が描かれるという点で異なります。さらに幕府をも描く以上、『新選組!』とは違ったマクロな視点を当然求められることになります。
大河の中に明治後が存在するか、あるいはしないかの違いももちろんあります。戦国大河の幕引きを関ヶ原より前でやるか、あるいは大坂の陣まで持って行くかで与える印象に違いがあるように、幕末大河を戊辰戦争で終わらせるか、明治まで持って行くかによって、描写方法は異なって来るかと思います。

三谷さんが、『新選組!』で敗れて行った者たちの潔さと美学を描きたいと語ったのに対し、山本むつみさんは、結束力で乗り越える会津に言及しつつも、「不運だが不幸ではない」とコメントし、敗れはしたものの、明治後の社会に貢献した山本覚馬について触れています。
戊辰戦争で散った新選組(生き残った人ももちろんいます)とはまた違い、『八重の桜』では明治以降、それまでとはかなり異なる立場に置かれた人々を描いた点も、両者が維新までは似た立場でありながら、違って見える一因ではあるでしょう。無論三谷作品か否かという点も挙げられます。
今、この両作品でどちらを選ぶかと言われれば、私は後者の方でしょう。ちなみに明治維新後と言えば、『新選組!』の総集編で、沢口靖子さんが演じる沖田総司の姉、みつが明治後の社会に芽生えた変化を語るシーンが出て来ますが、あれを本編に入れた方がよかったかも知れません。土方歳三が主人公のスピンオフはありましたが、あの部分は、若干ながら『八重の桜』に通じるものがあり、彼女を主役にした短編があってもよかったかと思います。
無論今までの幕末大河、それも明治維新を経た幕末大河というのは、似たようなものです。『篤姫』にしても『西郷どん』にしても、勝った側、負けた側それぞれの立場なり痛みなりは描かれていますし、主人公ではありませんが、『龍馬伝』の岩崎弥太郎にも似たものがあります。

ところで以前からそれらしきことを書いてはいましたが、ここのところ戦国大河は低迷している感があります。男性主人公の戦国大河は、数字を取れる大河の代表格であったはずです。しかし『麒麟がくる』は、それまで最低とされた『軍師官兵衛』を下回っています。
最近と言うよりは、合戦の多い戦国大河と言えども、以前からそう数字が取れたわけではないのかも知れません。無論、それ以外の時代よりは高かったかも知れませんが、歴代の大河作品の中で、30パーセント台後半という突出した数字が取れたのは、80年代半ばの近現代大河三部作の後の「政宗」と「信玄」のみでした。そして2000年代半ば以降、男性主人公の大河でも、視聴者数の減少もあってか、平均視聴率は20パーセントを割り込むようになっています。
王道と言っていい『風林火山』しかり、『軍師官兵衛』しかりでした。『天地人』は比較的高い視聴率でしたが、これは王道大河ではありませんでしたし(石田三成の髪型には正直引きました)、『真田丸』が2010年代としては高かったものの、これも三谷さんの大河です。男性戦国大河を切り札に使えなくなると、さてどの時代、どの主人公を売り物にするのでしょうか。

それと武者さんの『武将ジャパン』、先日久々にこのコラムに関してあれこれ書きましたが、これが個人ブログであれば無論あそこまでは言いません。ポータルサイトのコラムで、しかも報酬を得ているのではないかと思われるからこそ、最初に批判(あるいは賞賛)ありきの姿勢、文章のわかりづらさ、大河関連であるはずなのに、なぜか、海外ドラマに話が飛びがちなことなどなど、首をかしげたくなることが多いためです。
あとやけにこれはおかしい、これは正しいなどと断言口調の文章も目に付きますが、これがおかしいなどと指摘した事柄が、しばしば史実であったりもするのです。それを調べることもなく、大河コラムを名乗るのもどうかとは思うのですが…。

そもそもこの断言癖自体、ネット上に多く見られるものですが、これについてはまた書きたいと思います。

飲み物-ホットワイン2
[ 2021/04/05 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-1

ここのところ『きのう何食べた?』関連投稿がメインになっていますが、今回は『麒麟がくる』が終わったばかりということで、大河関連です。

まず数字の話になりますが、この『麒麟がくる』、最終回はリアルタイム視聴率が18.4パーセントでしたが、年間平均視聴率は14.35パーセントとなっています。
これまでは『軍師官兵衛』が男性主人公の戦国大河のワーストでしたが、それを1パーセント以上下回り、戦国大河ワースト2位、男性が主人公の戦国大河ではワースト記録となりました。

歴代大河視聴率ワースト10、()内は放送年と関東地方の平均視聴率。
視聴率は小数点以下0切り捨て、2000年以前の作品は小数点一桁まで。

  1. いだてん(2019、8.17)
  2. 花燃ゆ(2015、12.00)
  3. 平清盛(2012、12.01)
  4. 西郷どん(2018、12.72)
  5. おんな城主 直虎(2017、12.8)
  6. 花の乱(1994、14.1)
  7. 麒麟がくる(2020-21、14.35)
  8. 竜馬がゆく(1968、14.5)
  9. 八重の桜(2013、14.58)
  10. 軍師官兵衛(2014、15.84)

放送開始が遅れたこと、コロナ禍で放送が休止の時期があったことも災いしたのでしょうが、それだけとは言えない事情もあります。何よりも、近年とみにリアルタイム視聴率は下がっています。これには以下のような理由がありそうです。

まずBSで先行放送されるようになったため、そちらを先に観て、本放送時には民放を観たり、TV視聴以外のことをしていたりするというケースが挙げられます。
元々BS放送は本放送後だったのですが、『江~姫たちの戦国~』が放送された2011年の4月からBS放送先行となり、2010年代からリアルタイム視聴率が下がった一因となったと思われます。固定ファンがつきそうな、三谷幸喜氏の『真田丸』のみ何とか数字を取れましたが、それでも『江』よりも低かったのです。NHKも視聴率を考えるのであれば、みすみすリアルタイムの数字を下げるような先行放送はやめるべきでしょう。また視聴率がいい時は嬉しそうにする一方で、悪い時は公共放送だからと言ってみたり、これではダブスタもいいところです。

それから、やはり大河を昔から観ている、TVを観ているという人々が減って来ており、それが数字に響いているのは否定できません。
尚内容に関してですが、今の方が一概に悪いとも言えないかと思います。昔も今もいい作品もあれば、そうでない作品もあったと取るべきですが、昔はネットがないため、評価を可視化できる手段が少なく、そのため大河はすべてよかったとされていた感がなきにしもあらずです。
またかなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

尚制作統括の落合プロデューサーですが、
「全ての回を制作・放送することができて感無量の思いです」
とコメントしています。しかしながら、このコメントには肝心な点が抜け落ちています。今回はコロナ禍により、例外的に休止期間を挟んで、2年間にわたっての放送となりました。
ならば、休止後に再開された後も観続けた視聴者に対して、何か一言あってしかるべきだったのではないでしょうか。くどいようですが、大河はその視聴者の受信料で作られているのです。このコメントは、単に制作サイドとしての意見でしかありません。

あとメディアによっては「『いだてん』から好転」とありますが、いくら何でも男性主人公の戦国大河と『いだてん』を同列に論じるのは噴飯物です。

しかし先日の放送分、最後のところだけ観たのですが、あれではまるでファンタジーです。内容に関してはまた改めて。
(この項続く)

飲み物-エールと暖炉の火
[ 2021/02/09 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

確証バイアスと朝ドラ/大河コラム

以前、確証バイアスについて確証バイアス昨日の続き及び大河共同制作案という、2つの投稿で触れています。いずれも武者震之助さんの、主に朝ドラと大河のコラムの記事について書いたものでした。

ここでまた改めて書きますが、この人のコラムの場合、自分の好みに合った作品は何かの如く持ち上げ、嫌いな作品は叩きまくるという傾向があります。個人ブログならそれでいいかも知れません。しかし個人レベルでも殊更にべたぼめしたり、あるいはこきおろしたりというのは、ちょっと如何なものかと思います。ましてこのコラムは(多分)有料サイトのものです。好き嫌いだけを基準にできるわけではないはずなのですが、私が以前見た限りでは、往々にしてその傾向が強いものでした。

確証バイアスについては、上記の投稿でも触れていますが、自分の先入観で対象となる人物や事物を観察し、都合のいい情報を集めたうえでその先入観を補強することで、先日書いた過去美化バイアス同様、認知バイアスの一種です。一方で、それに反する場合は無視するという傾向もあります。例えば『まんぷく』の場合、武者さんがこの作品をあまり好きでないこともあり、かなり批判的な内容になっていましたし、添付されている記事もまたこの作品に批判的なものでした。チキンラーメンの売り上げに貢献したというニュースもあったのですが、その手の記事は無視されていました。

『まんぷく』のみならず『西郷どん』、『軍師官兵衛』も同様でした。この2つの大河も、要は女性が裏方に回るような描写があり、それが多分お気に召さなかったのでしょう。しかしあまりにも批判だらけで、なぜこのような点まで一々指摘するのか、よくわからない点も多々ありました。またこれは『まんぷく』でもそうでしたが、きちんと作品内容をチェックしていないのか、実際の展開とはかなり異なった記述が、あまりにも多いのも気になりました。

もちろんこの2つの大河もいい部分は無視されまくりでした。『西郷どん』の場合、メインキャストが収録終了直後に行われた鹿児島おはらまつりに登場し、地元の人たちから大きな声援を受けたことが、番組のSNSにアップされていたのですが、それについてはついぞ触れられずじまいでした。また『軍師官兵衛』も、話題になった部分があったにもかかわらず、出演者の粗を探すような部分が目につき、如何なものかと思ったものです。

その反対もまたしかりです。自分が好きな作品、特に女性があれこれ行動する作品というのは、ほめまくる傾向がありました-ただ『江』や『花燃ゆ』はダメだったようです。またやたらと『八重の桜』と『西郷どん』や『花燃ゆ』を比較するのもどうかと思いました。舞台も主人公も違うのだから、単純比較はできないはずなのですが…。さらに、嫌いな作品であれば提灯記事とけなす肯定的な記事も、好きな作品のコラムにはやけに貼られていました。

何のことはない、結局は表裏一体なわけです。加えてやはり非常に偏っているなと思います。実はこのコラム、昨年までの記事はサイト上からは削除されてしまい、今見ることができません。私もいくつかキャプチャしたのはありますが、もちろんすべてではありません。どのような理由なのかは知りませんが、別に削除する必要もなかったかとは思いますが。

実際確証バイアスというのは誰にでもあるものです。これも過去美化バイアスと同じで、ストレスから身を守るための自己防御システムといえます。しかし、本来公平を期するはずのTV番組のコラムで、あからさまと言っていいほどに好き嫌いをはっきりさせ、それを強調するような展開に持ち込むのはやはりどうかと思います。尚この確証バイアスに関しては、もう一度別ジャンルで書く予定でいます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/19 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

フィクションの中の非現実 その2

まず先日の投稿分、何か所か加筆修正をしていますので、その点についてお断りをしておきます。

その分にも書きましたが、大河ドラマでももちろん主人公無双であるとか、大げさなシーン、非現実的なシーンは登場しますし、女性主人公大河にそれが多いというのは、今までも書いて来ました。しかしながら先日の『麒麟がくる』の場合、主人公でなくオリキャラ無双になってしまっているふしがあります。実際この前の分の録画をざっと観てみたのですが、以下のような点が挙げられます。

  • 駒が光秀に、自分の薬を売っていた14歳の少年が、比叡山に向かって焼き討ちに巻き込まれて死んだと言い、暗に戦に否定的な見解を示す
  • 同じく駒が、公方様の側にいるとこのようなことがわかると口にする
  • その駒は筒井順慶と差しで話している。また、光秀の娘たまにかなり馴れ馴れしい口調で語りかける
  • そのたまは、比叡山の件で市場で石をぶつけられて負傷する。それを駒が助ける。しかしどう見ても石を投げた人物は、信長の家臣の娘と知っていて投げたように見える。そのようなことはあるのだろうか
  • 光秀が順慶と会う時も駒が同席する
  • 光秀が比叡山で命令に背き女子供は助けたと言うが、信長はそれを容認する。(ちなみに『軍師官兵衛』では女子供を助けたのは秀吉)
  • 松永久秀がいる部屋で畳の上にじゅうたんが敷かれている。しかし桶狭間の回でも書いたように、畳の部屋にじゅうたんという和洋折衷は、秀吉が天下を取り、大坂城の部屋で初めて行ったとされている。また階段に手すりがあるが、その当時はこうなっていたのだろうか
  • 全く個人的願望だが、信玄は市川猿之助さんが演じてもよかったかも

ざっとこんな感じでしょうか。まず駒が出て来るシーンですが、野戦病院のような所で負傷者の世話をしており、あたかも『JINー仁ー』の橘咲のようです。実は順慶と差しで話していたのはこの時ですが、普通に考えてこれはないでしょう。かてて加えて、将軍足利義昭の側女?なのか、しょっちゅう一緒にいるようですが、無論これもおかしい。しかも公方様の側にいたらこれこれがわかると言っていますが、公方様は、言っては何ですがどこの馬の骨とも知れない女がいる場所で、色々なことをぺらぺら喋っているのでしょうか。脇が甘いですね、信長に追放されるわけです。

しかも14歳の少年、ぱっと見10歳位に見えます。この当時14歳と言えばもう一人前であり、どこかの店に奉公していてもおかしくないでしょう。子供呼ばわりするのはちょっとおかしいのでは。それで戦がどうのこうの、『真田丸』で信繁の背中を押したきりや、夫の気持ちを汲んでいた『軍師官兵衛』の光とはかなり違いますね。また光秀ですが、『西郷どん』で蛤御門の変の後、戦を云々するふきに、貴女は関係ないと吉之助が一喝しますが、あの位言ってもいいでしょう。

さらに光秀の娘のたまですが、ああいう場所で明智の娘とわかるのでしょうか。それも石を投げるなどというのもどうかと思います。そしてここで、また駒が登場。わざわざ彼女の出番を増やしているように見えます。しかもたまにタメ口で話しかけ、お手玉を披露といった具合です。こういうシーンを入れるのなら、他に入れるべきものがあると思います。その駒は光秀が順慶と会う時も同席。

何だか『江』の二番煎じのようです。しかもあちらはタイトルどおり、江が主人公だったわけです。こちらは一応主人公は光秀なのですが…恐らく実質的な主人公はオリキャラの駒で、光秀は脇役なのでしょう。そうとでも考えないと納得できません。しかししかるべき身分の出身でもなさそうな駒が、どうやって将軍だの、大名だのと同席できるのか不思議です。

それにしても光秀が女子供を助けたと言った時、信長が目こぼしするような態度を取りますが、既にこの時、両者の食い違いが表面化していてもいいかと思います。そしてじゅうたんの敷かれた部屋。これは秀吉の天下になってから後と思われます。また階段の手すりですが、この場合はともかく、少なくとも城などでは敵の襲撃に備えて、わざと手すりを付けず、また角度もかなり急になっていたようです。

大河にも色々ありますが、非現実的、少なくともちょっとこれはないのではという描写は、今までは女性主人公の大河の一部や『いだてん』などでした。男性が主人公の戦国大河で、こういう描写を見せられるのは前代未聞です。

それと猿之助さんですが、武田信玄と言えば、市川亀治郎時代の『風林火山』での信玄役を思い出します。ただ、信長と敵対する設定の信玄に向いているかどうかはいささか不明です。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/12/03 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

戦国大河と視聴率

「困った時の戦国頼み」に関して、あまり数字だけで判断するのも何ですが、視聴率と絡めてもう少し。1967年と68年に幕末大河を放送(恐らく明治維新から100年というのを踏まえて)したものの、68年の『竜馬がゆく』でそれほど数字が取れず、翌年から連続して戦国~江戸初期が舞台の大河を放送したことは、前にも書きました。しかしながら、そこまで視聴率が上がったのかというと、そうでもなさそうです。ビデオが普及していない時代ですが、この頃から民放が、大河を意識した番組を流すようになったせいもあるのでしょうか。ちなみにウィキによれば、平均視聴率は

天と地と 25パーセント
樅ノ木は残った 21パーセント
春の坂道 不明

となっています。25パーセントと言えば、幕末物ですが『篤姫』とそう変わりませんし、21パーセントと言えば、『功名が辻』とあまり変わらず、また『利家とまつ』より低いです。これから見るに、NHKは戦国大河にいくらか活路を見出していたものの、まだそこまで数字が取れていたわけではなく、無論大河を観ていない層も多かったかと思われます。

戦国大河のブレイクと言えば、やはりバブル期の『政宗』と『信玄』で、NHKが戦国頼みになるのは、やはりこの頃からではないでしょうか。そのせいか、『秀吉』も30パーセント台を記録したとされています。逆の見方をすれば、大河は20パーセント台が普通であり、30パーセント台後半と言うのは、時期限定の特殊な現象であったとも考えられます。『秀吉』後は、戦国といえども30パーセント台の視聴率は影を潜めるようになりますが、ある意味元に戻ったとも言えますし、この頃からTVに代わる娯楽が登場し始めたせいもあるかも知れません。

その後戦国大河は、2000年代は20パーセント台を記録しますが、2010年代になると20パーセント割れを起こすようになります。個人的には楽しめる作品もあったのですが、大河を観ない、あるいは8時からの本放送を観ないという傾向が反映されているようです。そのため頼みの綱の戦国も、『軍師官兵衛』で15パーセント台、『真田丸』で16パーセント台となり、『おんな城主 直虎』に至っては12パーセント台と、戦国大河最低記録となりました。『麒麟がくる』も現時点の平均視聴率が14パーセント台と、戦国大河としては苦戦が続いています。色々事情はあるにせよ、切り札と言うべき戦国も数字を取れなくなっているわけで、NHKの今後の出方が注目されます。無論総合視聴率をチェックすれば、場合によっては20パーセント台と、過去の大河に引けを取らない数字ということもあるのですが、如何せんこれがNHKから発表されることはありません。しかし本当に数字を意識しているのであれば、リアルタイムでなく総合視聴率を発表するという手もあるでしょう。

ところで『春の坂道』で、原作者の山岡荘八氏が主演として、中村錦之助(萬屋錦之介)さんを指名したとのことですが、その当時は原作者の権限がそこまで強かったのでしょうか。近年も原作がある場合は、原作者がコメントすることはありますが、流石にキャスティングにまでは口出ししないでしょうね。こういう部分にも時代の流れを感じます-無論、作家がそこまで関与することがいいという意味ではありません。

飲み物-ホットココア
[ 2020/11/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 29

光秀は将軍義昭に対し、いくらか失望を覚えるようになります。義昭が、自分では何もできない人物であるというのがその理由でした。光秀が向かい合っている細川藤孝も、あのような方だとは思わなかったと涙声になります。光秀殿はどう思われるかと藤孝に訊かれ、光秀自身も言葉を濁します。義昭は頭はよく、そのうえ人物として軽すぎるのが難でした。将軍とはよほどの器量人か、よほどの阿呆でないと務まらないと、彼は考えていました。

今のままでは義昭は、自分を将軍に推挙した当の信長によって地位を追われるか、あるいは殺されるかのどちらかでした。その時、双方を主君と仰いでいる光秀の立場が微妙になります。しかしそれは藤孝も同じでした。藤孝は信長から扶持こそ貰っていないものの、先祖代々の勝竜寺城を取り戻して貰っており、そこの城主となっていました。このため信長には恩があり、事実上の信長の外様大名とも言うべき立場でした。

さて義昭ですが、結局他の者に自分にふさわしい女を探させます。播州の浦上氏の被官の娘で、名をお慶と言い、音曲や詩歌の知識が豊富で、教養への憧れがある義昭としては、彼女の存在はまたとないものでした。特にこの時代、公卿の会話には古歌、または中国の故事を踏まえたものが多く、それを理解できなければ、たちどころに軽蔑されます。義昭が、側室にいい女がほしいと言ったのはこういうことを意味していたのですが、なぜか光秀も藤孝もそれを理解していませんでした。

義昭はお慶と、毎晩閨を共にするようになり、14歳も年下の彼女に甘えるようになります。お慶もこれには驚きましたが、自分が頼りにされているのは嬉しくもありました。義昭はお慶に
「そちのみが、頼りじゃ」
と囁きます。義昭はこの言葉が好きで、かつては武田信玄や男色家である上杉謙信にも、書面でこう贈ったことがあるほどです。

無論信長に対しても、そなたを父のように思うと言ったことがあります。武力で自立ができないため、このように他人に甘える、頼りにするということこそが、義昭の精一杯の処世術だったのでしょう。しかしその父とも慕うはずだった信長を、その半年後には魂胆が知れぬと疑い始めるようになります。お慶はこれを聞いて驚きますが、要は幕府を開かせて貰えないことへの不満でした。これが義昭の厄介なところでもありました。

信長にしてみれば、権力を取るにはこの乱世を終わらせてしまう必要がありました。当たり前の話ではあるのですが、義昭はどうやら没落貴族特有の、夢と現実の区別がつかないような状態になっていたようです。また信長は、自分を利用するだけの男であったことが、ここに来てわかって来たようです。お慶が信長の肩を持つようなことを言ったため、お前は密偵かと義昭は尋ねますが、お慶は、上様は疑り深いたちであるとさらりとかわします。

義昭は念願の側室、お慶を我がものとします。このお慶は浦上氏の被官の娘となっていますが、浦上氏といえば『軍師官兵衛』に少し登場します。実際の義昭の側室としては、さこの方なる人物がいますが、この人は赤松氏の出です。そのお慶が詩歌音曲の知識があることから、義昭は彼女を重用し、そちのみが頼りじゃと、信長に言ったのと同じようなことを言います。義昭自身、幕府という自らの盾を持たないだけに、誰かを頼って生きざるを得ず、信長とお慶という、かなり立場の違った者同士であっても、同じような言葉を吐かざるをえないのでしょう。

そして光秀と藤孝は、この義昭が自分たちに側室候補まで探させる、そのことに不満げであるようです。後年、両名が相次いで義昭を裏切るその伏線とも取れます。また信長ですが、義昭に幕府を開かせないことはもちろん計算済みでした。この人物のことゆえ、幕府を開かせないと次に何を仕掛けてくるのか、それも理解していたかと思います。しかしこれに関しては、義昭もあちこちと手を組んで、信長を八方ふさがりにせんと企むことになります。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2020/11/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud