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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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19世紀後半の婦人服とバッスル

では、バッスルについて。男性のフロックコートに関しては、大河関連で触れていますが、19世紀後半の婦人服については、恐らくまだ触れていないと思います。元々19世紀半ば頃までは、クリノリンスタイルと呼ばれる大スカートの時代でした。『風と共に去りぬ』などはこの時代が舞台になっているので、クリノリンという輪っか状の下着によって、裾回りが広がったスカートやドレスが登場します。しかしこれに暖炉の火が引火したり、あるいは引っかかったり(あれだけ広いのだから当然ですが)という事故が相次ぎ、そのためクリノリンは衰退して、バッスルの時代となります。このバッスルは20世紀初頭まで続きます。所謂鹿鳴館スタイルのドレスのシルエット、あれはバッスルによって作られました。このWikimediaの画像は1880年代のもので、正に鹿鳴館時代のスタイルといえます。

バッスル

これは形は様々ですが、いずれもドレスやスカートの後ろの部分を膨らませる形になります。クリノリンが衰退して、バッスルに取って代わられた1870年代、日本では明治初年ですが、その当時はそこまで大きくなかったものの、その後段々大きくなって行きます。ただし1880年代に一度バッスルが消えた時代がありました。この時は体に沿った、ウエストに切り替えのないラインのドレスが一時的に流行り、アレクサンドラ王太子妃がこれを好んだため、プリンセスラインと呼ばれるようになります。しかしその後バッスルは復活し、更に今度はオーバースカート(ドレスの一番上のスカート部分)を後ろでたくし上げて着るようになります。またこの時代、プリンセスラインを除けばドレスはツーピース式が主流でした。

つまり同じ柄のボディス(胴着)とスカートを組み合わせて着ていたのです。またこの当時は様々な柄の布地が登場し、かなり可愛らしい柄のドレスもあります。さらにフラウンス(フリル飾り)も用いられました。『赤毛のアン』の舞台となる時代であることを思えば、アンがこういう「きれいな」服に対して、羨望の念を抱いたのも無理からぬ話であります。ところで話題が変わりますが、ローラ・アシュレイはイオンとの契約終了後、伊藤忠が販売することが決まったようです。あのブランドがお気に入りという人も少なくないと思いますし、これで一安心ではないでしょうか。あのブランドも、如何にも英国的な小花模様が売り物ですが、ローラ・アシュレイ自身が作り出したビクトリア朝のスカーフが、そものもの発端といわれています。

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[ 2018/11/09 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『若草物語』と『ダウントン・アビー』

11月29日のグーグルトップは、ルイーザ・メイ・オルコットの生誕184年記念ということで、『若草物語』のイラストでした。私としては、『赤毛のアン』の方が好きなのですが、この『若草物語』の巡礼遊びで『天路歴程』を、ピックウィッククラブでディケンズを知ったので、その意味では思い出深い本ではあります。無論『赤毛のアン』でも結構シェークスピアだの、レイヤーケーキだの、ブナ屋敷だの様々なことを知ったのですが。
『天路歴程』に関しては今までにも何度か書きましたが、ジョン・バニヤンの著書で、主人公クリスチャンが、破滅の町から天の都まで巡礼する様を描いたものです。清教徒(ピューリタン)に大きな影響を与えた書物で、『若草物語』も清教徒的なところがあります。尤もオルコット自身はユニテリアンという、かなり現実主義的なプロテスタント諸派の信者だったようです。
ところで一般にいわれる『若草物語』には続編があり、姉妹が結婚して家庭を持つところが描かれています。『赤毛のアン』もこれは同じなので、海外ではシリーズで読んでいる人も多いようです。

ところで『ダウントン・アビー』という海外ドラマがあります。12月4日からシーズン5がNHKで放送予定ですが、これのシーズン1のエピソードで、若草物語が登場するシーンがあります。伯爵夫人のコーラが、アメリカ出身なので登場したのだろうと思ったのですが、実はこれは、その後のシーンの伏線でした。
伯爵家のパットモア料理長が白内障に罹り、視界が定まらなくなって、お客用の料理であるローストチキンを床に落としてしまい、猫がくわえて行こうとして、下僕やメイドたちが慌てて取り戻します。かてて加えて、デザートに砂糖をかけるのですが、実はこれは塩だったわけで、これと似たシーンが『若草物語』の中にも登場します。
マーチ夫人が仮病を使って、娘たちに家事をやらせるところで、ジョーが料理を作ってお客をもてなすのですが、みんなどれもあまり食べようとしない。ならばとデザートの苺クリームで挽回しようとするものの、実はこれも、砂糖と間違えて塩を大量にふりかけてしまっていました。しかもクリームは腐って酸っぱくなっていたというわけです。

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2016/12/01 01:00 ] | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ43-この大河を振り返って

水木しげるさん、亡くなられたのですね。ご冥福をお祈りします。というか、人間界から妖怪たちの世界へと移動したようなものかも。そしてグーグルのトップが『赤毛のアン』でした。実はこの本、聖書やシェークスピアの引用句がやけに出て来て、その意味で結構面白いですのですが、それについてはまた。では前回の『花燃ゆ』です。

 寿が亡くなり、一方で美和は群馬に女の子のための学校を建てようと考えます。(いわゆる女紅場と呼ばれるものと思われます)しかし富岡製糸場が民間払い下げの危機に追い込まれます。楫取は何とか製糸場を存続させようと努力し、その危機を免れます。その楫取は、寿の遺言で、美和と再婚するようにいわれていたものの、その決心がつかずにいました。それを感じ取った阿久澤夫妻は、2人が似合いの夫婦になると事あるごとに口にするようになります。一方萩では、兄の民治が松下村塾を再建していました。

あらすじとしてはこうなのですが、もう終盤にふさわしい歴史イベントがないから、何とか楫取と美和を再婚させて、鹿鳴館で最終回に持って行きたいのだなと思います。この群馬での話も大部分が創作ですし。しかし実在の楫取美和子さんが、女子校を設立したという話は寡聞にして聞いたことがありません-『あさが来た』の広岡浅子さんなら、日本女子大を創設していますが。何よりも、2人が一緒になるにはもっと時間がかかったはずなのですが…。

それとやはり、どう見ても美和が10代後半の頃の文にしか見えない。要は第2回の頃からあまり変わっていないのです。もうそこそこの年齢なのだから、もう少し老けた印象にすればいいのに。事務所側が渋るのかもしれませんが、女優さんは実年齢より上の役を演じることも多いのですから、その点は承諾してしかるべきかとも思いますが。

しかしこの大河が描きたかったことは何だったのか。女性の自立でもないし、ホームドラマともいえない。ホームドラマなら、もう少し人物が丁寧に描かれてしかるべきでしょう。無論志士たちをメインに持って来たドラマでもない。しかも松下村塾から久坂が死ぬまでと、奥女中の時と、この群馬行から最終回までとではかなりキャラ設定が変わってしまっている。この3つに共通するのは、美和(文)が何にでも首を突っ込みたがり、かつ自論を振り回したがる点でしょう。特に奥女中編では、何か私怨のようなものすら感じました。こんなの大河でやることではないでしょう。韓国ドラマみたいだといった人もいます。私は韓国ドラマ観ないから-厳密には、『冬ソナ』と『チャングム』それぞれのあるエピを途中から観たことあり-よくわかりませんが、身分が上の人物に女中が毒を盛ったりするのは、普通の時代劇ではそうやらないのでは。

コーヒー 

[ 2015/12/01 00:45 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

『相棒』シーズン11第11回「アリス」-横溝正史とイギリスミステリー3

7月23日は、文月(ふみづき)の23(ふみ)日、つまり「ふみの日」です。ふみといえば大河ドラマ『花燃ゆ』ですが、こちらはふみから38、つまり「みわ」へと名前を変えて奥女中となりました。なぜこのようなことを書くかと、この記事に関連があるからです。詳しくは後ほど。

「『相棒』シーズン11第11回「アリス」-横溝正史とイギリスミステリー2」の続きです。この中ではスクラップブックが謎解きの鍵を握るわけですが、その前に、なぜスクラップブックなのかについて書いておきます。元々イギリスあるいは英語圏の女性たちの間では、スクラップブックを作る習慣がありました。その時々で押し花や何かの記事を貼ったり、あるいはレシピを書き込んだり、写真が普及するようになってからはそれも貼って、ちょっとした備忘録あるいはアルバムの役割をも果たしていたようです。また、『赤毛のアン』の作者、ルーシー・モード・モンゴメリーも、スクラップブックを作っていました。彼女は仕事用とプライベート用を使い分けていたようです。

そして、子爵家の令嬢である瑠璃子と、ホテル経営者の娘である朋子も、それぞれのスクラップブックを作っていました。このうち、朋子のは火事で焼けてしまいましたが、瑠璃子のは、失踪と同時に警察が捜査の手掛かりとして持っていたため、難を逃れました。後に朋子は、茜にそのスクラップブックを渡し、茜は、それをライターの遠野、実は永沢公彦に本の資料として渡していました。しかし、遠野はこのスクラップブックに隠されたメッセージにぴんと来ず、結局杉下右京が中心にこれを解き明かすことになります。

しかし、失踪の前日に作られたページには、『不思議の国のアリス』のお茶会の挿絵が貼られていて、さらにその下にTomoko's flower、「朋子さんの花」とあります。そのため右京は朋子の誕生花を調べ、それがヒナギクであることがわかります。しかし、ヒナギクと一連の事件とどう関わりがあるのでしょう。そこで朋子の最後の言葉「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」が浮上します。彼女はここで、「ヒナギクではない」ということを述べています。恐らく、別の花に謎が隠されていることに気付いたのでしょう。

それで杉下と甲斐は、茜が保管していたホテルの備品、いわゆるアメニティを見せてもらい、それに月下美人の花がついているのに気付きます。この月下美人はどのような花であるのか、それは「闇に咲く花」です。この「闇に咲く花」が大きなヒントとなり、茜を人質に取った遠野と杉下、甲斐は、二百郷家の空き巣に入られた部屋に向かいます。そこには柱時計がありました。6時で止まったままになっていて、しかも9の部分に、やはり月下美人のマークがついています。杉下は遠野の命令で、甲斐から後ろ手に手錠をかけた状態になっているため手を動かせません。そこで、やはり遠野にいわれて、こちらは手を前に手錠をかけた状態の甲斐に、左右交互にに針を動かすようにいいます。左右交互というのは、この時計が振り子時計であるためでした。

ここでもうお分かりかもしれません。「8-3-2-3-9-8-7」とは、「闇に咲く花」を数字に置き換えた物でした。また6時で止まっているのは、アリスのお茶会の場面に出てくる時計が、正に6時を指したまま永遠に続いていたからです。そして、最後の7に針を持って来た時点で、床が動き、地下への階段がありました。4人は階下に降り、旧華族の資産がそこに保管されているのを発見します。しかし遠野は、この財宝を我が物にしようと企んでいるようです。しかしその前に、茜を助けなければなりません。杉下はわざと遠野=永沢を挑発するようなことをいい、隙を見て彼の刃物を奪い、茜を彼から解放します。その後、遠野の服に忍ばせた盗聴器を伝って「出店」が来て、その後捜査一課もやって来たわけです。

しかし、結構様々な作品がそこかしこに見えるエピソードです。それについてはまた次回。

[ 2015/07/24 00:21 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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