FC2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  西郷どんその他

『青天を衝け』第1回に関して少々

『青天を衝け』、第1回のあらすじと感想を書くべきかで迷いましたが、今回は手短に、それも部分的な感想だけ書いておきます。

まず例の「蚕のダンス」ですが、あれは無理やり感がありますね。そもそも桑の葉をやっているシーンだけでいいはずなのですが…先日書いたように、話題作りというか受け狙い的な意味合いがあったのかも知れませんが、どうも見当違いのように思えます。それなら他にも話題性を盛り込むことはできるでしょう。

それと最後の方で、千代の櫛が川に流されて栄一が拾ってあげようとします。しかも流れが速くてついて行けず、危ないからよせと言われるのですが、そこで櫛を拾ってくれていたのが、先ほど見た「罪人」の高島秋帆でした。こういう人物と子供時代の主人公を会わせるのは、過去の大河でももちろんありました。

しかし子供たちが牢を覗きに行って当の罪人と出会うのは、かなり大胆だなと思います。『西郷どん』で、吉之助が牢にぶち込まれてジョン万次郎と出会うシーンがありますが、あれは殿の差し金でしたからね。

それにしても秋帆先生、牢の中でオランダ語を唱えるところが、何やら野山獄の吉田松陰のようです。

あとこの大河は深谷(血洗島)と江戸または水戸パートに分かれているわけですが、江戸の描写がいささか端折り過ぎなように見えます、もう少し詳しく描けないものでしょうか。

飲み物-ロックグラスカクテル

スポンサーサイト



[ 2021/02/21 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-44(奇を衒う演出に対する疑問)

『青天を衝け』の初回視聴率が20パーセントということです。これに関しては、いくつか理由が挙げられます。

  • 基本的に視聴率は関東の数字であり、『青天を衝け』の舞台は関東(深谷、水戸)である
  • 初回、第2回位まではご祝儀的な意味もあって、数字が高く出る
  • 北大路欣也さんや小林薫さんなどのベテラン俳優が目当てで観た人もいる

一方で蚕のCGによる描写が不気味だといった声もあるようですが、これは今後どう影響するのでしょうか。言っては何ですが、あまり奇を衒いすぎた演出は、そのドラマの評価にも関わりかねないかと思います。

この手の奇を衒った演出は、たとえば『おんな城主 直虎』、『いだてん』そして『麒麟がくる』でも見られました。『麒麟がくる』の場合、初回でいきなり「母上に尻をぶたれる」意味で、後ろ向きに屋敷に入るシーンがありましたが、いくら何でもあれはないでしょうね。親に尻を向けるのかと言われるのが落ちではないでしょうか。
『直虎』も例のエクセルまがいの計算や草履投げ、さらにはヒロイン自身の
「女子は血を見慣れておる」
などのセリフは如何なものかと思いました。別に女性の生理を描くなとは言いませんが、あのように直截な言い方をさせる必要もないでしょう。
『いだてん』に至っては冷水浴の「ひゃ~」に始まり、わざわざ主人公に立小便をさせてみたり、バゲットとバケツを間違えさせたりで、こうなるとちょっと痛いなという印象を受けてしまいます。無論、昔の大河も総集編を含めていくつか観た結果、それなりにおかしな部分はありますが。

ところでネットの某女性週刊誌記事で、大河平均視聴率ワースト15なるものをやっていましたが、これは先日投稿したように、最近の大河の低視聴率は、BS先行放送によるところも大きいと思います。かてて加えて、低視聴率でも内容が良ければいいという意見もあるようですが、どれがいいかよくないかは、きわめて主観的なものです。
特に、所謂サブカル層に受ける大河が、そのような評価を受ける傾向が高いようです。これは大河ドラマ雑考-29で、このように書いています。

話が戻りますが、『いだてん』と『おんな城主 直虎』にはどこか似通ったものがあります。出演者も一部ダブっていますが、演出方法がどうも奇を衒いすぎたように見える点です。こういうサブカル好きな層が好みそうな演出方法が、本来の大河視聴者の嗜好とどこか反りが合わないと考えられます。そして『直虎』を支持したコアなファンが、『いだてん』の支持層となっているようにも感じられます。

『平清盛』もそうであると言えるかもしれません。私も清盛は割と好きー但しリアルタイムで観ていないーなのですが、それ以外の『直虎』や『いだてん』などは、やはり馴染めなかったと言えます。要は、サブカル好きな大河というのは、私には今一つで、逆に演出や構成に疑問を持つ大河と言えるのでしょう。
私見ではありますが、こういう大河はしばしばネット上、特にSNSなどで盛り上がる傾向も高いようです。以前はツイッターで、そういうアカウントをフォローしたり、またフォローせずともチェックしたりもしていましたが、最近はそういうこともなくなりました。

その理由として、恐らくは当該作品を盛り上げるためなのでしょう。すべてに於いて肯定的な意見が強く、それが作品への一方的な、しばしば思考停止的な賛美に映ったせいです。無論その作品を好きであれば、それに越したことはないのですが、1年間観ていると当然おかしな点、批判すべき点も出て来て然るべきなのに、それがまず見られない。
また、私にしてみれば奇を衒うような演出が「刺さる」ように感じられもするのでしょう。結果それがエコーチェンバーとなり、特定の好意的な意見が増幅されてしまうと思われます。同調圧力と言うのは不適切かも知れませんが、こういう人たちからは、これだけ支持されていますよということですね。一種のバンドワゴン効果なのかも知れません。

私の場合、『直虎』でツイッターの大河チェックをやめましたが、公式アカウントは『西郷どん』まで続けていました。これは単純に、好きな大河だったということが挙げられます。これも視聴率は高くないものの内容は好きで、この大河の場合、多少奇を衒うような演出もあるにはあったのですが、気になるほどではありませんでした-岩倉具視役の笑福亭鶴瓶さんが、少々アクが強くはありましたが。また、2007年当時の戦国大河としては低視聴率ながら、『風林火山』も好きな作品でした。

そのため「低視聴率でも内容がいい」という意見には同意できます。ただこの表現が、数字はよくないけど、サブカル層に受ける、もっと言えばSNSで話題になる作品のことのみを指すのであれば、それは如何なものかとは思います。何よりも、マスコミや当のNHK自身の評価が、
「ツイッターではこう言っていた」
的な、エコーチェンバーの上澄み部分のみを見ている点が気になります。ツイッターすなわち世論とは必ずしも言えないし、マスコミはともかくNHKはもっと冷静に分析するべきかと思うのですが。

飲み物-アイリッシュコーヒー

[ 2021/02/16 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて 続き

まず、地震の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
そして先日の続きです。

先日の続きといっても、『青天を衝け』のストーリー展開についてです。
このニッコームックのガイドブックを見る限り、「その後の渋沢栄一」として掲載されている後編の展開(編集部独自の構成)では、明治30年頃までの栄一の功績が描かれた後はかなりあっさりめで、昭和6(1931)年に没することのみが記されています。
また制作統括の菓子浩プロデューサーによれば、

渋沢栄一の「青春記」をしっかり描く今作

となっており、その意味でもドラマのメインは、青年期から壮年期頃まででしょう。後の時代は出て来たとしても、ナレーション中心の展開となることも考えられます。老けメークをするにも限度があるかとは思いますので。
しかも今年の大河は、『麒麟がくる』が2月にまでずれ込んだことに加え、オリンピック放送による回数削減などで、全体のエピ数はかなり少なめになっています。かてて加えてドラマの第16回で、長州藩士の暴走と池田屋事件が描かれるようで、これでは恐らく半分近くが幕末に割かれることになりそうです。

ところで第1回を、序盤と後半部分中心に観た感想としては

のっけから北大路欣也さんの家康が出て来てびっくり
竹中直人さんはやはり竹中直人さん
小林薫さんが子供たちの父親というより祖父
高島秋帆役の玉木宏さんのぼろぼろの格好は、『功名が辻』と『篤姫』を思わせる
牢のシーンが『西郷どん』のジョン万次郎の投獄シーンに似ている

こういうところでしょうか。

一応最初の方はあらすじと感想の投稿を予定しています。
しかし、一昨年昨年と途中でやめてしまったこともあり、今年も展開次第ではどうなるか不明です。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2021/02/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて

『青天を衝け』の、ニッコームックのガイドブック(産経新聞出版)を買ってみました。
例によって、松平定知氏がドラマの舞台(今回は深谷、水戸、京都)を訪れるコーナーがあり、出演者の紹介とインタビュー、主人公を知る10のキーワード、ストーリーダイジェスト、おもしろエピソードやゆかりの地、地元(埼北)の名物紹介なども載っています。ちなみにこの名物の中に行田足袋の画像があり、小説(生憎ドラマではありません)の『陸王』が、キャプションで紹介されています。

尚ストーリーダイジェストの最初の部分に
「物語の序盤は渋沢栄一たちの暮らす『血洗島』パートと
徳川慶喜を中心に幕府の世界を描く『江戸パート』が
交互に入れ替わりながら展開していきます」
とあります。
恐らく渋沢栄一を主人公としてのみ描くには、あるいは知名度が低いと思われることもあり、こういう形での展開になっているのでしょう。同じ時代だからまあいいのですが、『いだてん』の、明治と昭和が行き来するような形にはなってほしくないものです。というか、最初から
血洗島
幕府
薩長
それぞれの方面の中心人物を出し、群像劇にするという手もあるのではないでしょうか。

それから表紙にでかでかと
「新一万円札の肖像 渋沢栄一の劇的な物語」
と書かれています。
制作発表の時からそうでしたが、一万円札の顔になるから大河化するという企画意図が見え隠れします。
しかしながら脚本担当の大森美香氏は
「幕末を描いてみたい」
「誰を主人公にするかは決まっていなかったが、多くの人物を調べ、渋沢栄一の経歴に惹かれ、幕府側の要人とも接点があるから彼に決めた」
とコメントしています。

また制作統括の菓子浩氏のコメントにも
「私たちの暮らしの基盤をつくった人なのに、意外と知られていない人物だからです。さらに栄一が農民の出身で、決して順風満帆な人生を送った人ではないことに、脚本の大森美香さんも僕も強く興味をひかれました」
とあり、どうも
「一万円」
と、多少ずれた印象があるにはあるのですが、結局どうなのでしょうね。一万円人気にいくらかあやかっているのは、否定できないのではと思いますが。

あと大森氏のコメントで
「栄一が日本に元気をあたえます」
「先行きが見通せない現代は、幕末とリンクしている気がします」
とあります。
大河が日本に元気を与えるのかどうかはともかく、先行きが見通せない云々、これは池端俊策氏の、『麒麟がくる』の発表時点の発言と似たような内容ですね。毎度毎度似たようなコメントというのも、どうかとは思うのですが…三谷氏の「この大河(鎌倉殿の13人)は本当に面白いです」にインパクトの大きさを感じる所以です。

それと美術チームのコメントで少々疑問があります。これまではオープンセットは城などが多かったが、今回は農家や商家が多いとあり、これに関しては
「史実をなぞる再現ドラマをつくるわけではないので、セットは当時をそのまま表現すればいいというわけではありません」
というのがその理由のようです。しかし、今まで恐らく
「史実をなぞる再現ドラマ」
としての大河はなかったかと思います。また主人公の立ち位置により、セットというのは大きく変わるものです。大名が主人公なら、当然城をメインにすることになります。
「幕末の豪農や下級武士がメインなので、農家や商家が多いです」
とでも言っておいた方が、この場合当たっているのではないでしょうか。『西郷どん』も半農半武のようなものでしたし、こういう過去の同じような時代、同じような境遇の主人公の大河との接点にも、言及してしかるべきかとは思いますね。
(2021年2月14日加筆修正)


飲み物-ビールと夜景
[ 2021/02/14 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』新キャストの2人が決定

『青天を衝け』の出演者情報、北大路欣也さんに続いて、ディーン・フジオカさんと町田啓太さんの出演が決定しました。

栄一の人生に影響を与える、二人の盟友が決定!
(NHK ONLINE)

まず『あさが来た』の五代様こと五代友厚、再びディーン・フジオカさんが演じることになりました。しかし五代というと、最近観た『天外者』の、三浦春馬さんのイメージがまだ強いです。
この『あさが来た』では、『新選組!』で土方歳三を演じた山本耕史さんが、再び土方を演じたので話題になりましたが、今回はこの時の五代様が、再び五代様として大河に登場です。そして『西郷どん』で小松帯刀を演じた町田さんが、こちらでは土方を演じることになります。そういえば『西郷どん』主役の鈴木亮平さんも、今年10月公開が決定した『燃えよ剣』で、近藤勇の役を演じていますね。
小松帯刀といえば、この大河には登場しないのでしょうか、幕末の薩摩には最早不可欠な人物と言ってもいいのですが。

それから第1回はTVerでも配信されます。
(青天を衝け公式サイト)

ぶっちゃけた話、
もう第1回といわず全話TVerでもいいかと思います。
NHKプラスでもやりますなどともありますが、今後はTVerやどーがレージなどで、見逃し配信をやれば済むのではないでしょうか。もう再放送もやめて、こういったところから徐々に変化させて行けばいいのです。大河の視聴層には高齢者も多く、ネットを日常的に使わない人もいるでしょうから、おいそれとは行かないかも知れませんが、若い層を取り込みたいのなら、こういう発想こそが求められてしかるべきでしょう。

ついでに、1つ前の投稿でも触れていますが、大河もスポンサー付きでよし。
最近NHKについての投稿では、二言目には受信料がどうこうと書いておりますが、実際視聴者の懐を当てにし過ぎるのは止めるべきでしょう。無論この場合、大河=1年の発想は捨てざるを得なくなるかも知れません。

飲み物ーホットワイン
[ 2021/02/11 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-3

すみません、先日の投稿分に「この項続く」を入れ忘れておりました。一応今回が最後となります。

この大河の時代背景や登場人物は、『国盗り物語』のそれと共通するものがあり、いくつかのシーンを比較したこともありますが、やはり違うなと思いました。無論作られた時代も違えば、スタッフもキャストも違うのですから当然ですし、向こうは斎藤道三と織田信長が主役であるのに対して、こちらは明智光秀が主役です。
ですから必ずしも同じ設定である必要はないのですが、どう見ても主人公が、誰かの使い走りといった印象が少なからずありました。光秀が主役であるのなら、彼自身をもっと押し出してほしかったです。あとやはり演出が奇を衒い過ぎで、観ていて不自然さを感じることが多々ありました。

また個人的な感想として、信長や秀吉のイメージも今一つな感がありました。特に信長は過去の信長像と違い過ぎでした。染谷さんは演技はうまいと思いますが、第一印象があまりにも他の大河の信長と異なるのは、デメリットと言えるでしょう。斬新さを出すのであれば、過去のイメージを踏まえつつ、それまでとは違った印象で持って来てもよかったのではないでしょうか-たとえば、『真田丸』の家康のように。

それと、長谷川さんはやはり武将の雰囲気ではなかったと思います。『八重の桜』の川崎尚之助、『まんぷく』の立花萬平で見せた長谷川さんならではの、ストイックで学者肌的なイメージを活かせる役の方がよかったでしょう。
何よりも多くの人がそう感じていると思いますが、オリキャラが出過ぎで、肝心の実在人物が彼らのせいで割を食ったようにも見えます。池端氏は庶民の目線ということでオリキャラを入れたようですが、それなら光秀が主役でなく、彼らを主人公にしたドラマを土曜時代ドラマで作るという方法もあったでしょう。
あと沢尻エリカさんの降板で、白羽の矢が立った川口春奈さん、一生懸命やっていたとは思います。しかし彼女も、それから駒役の門脇麦さんも、やはり今時の若い女性という印象は拭えませんでした。

それと本能寺後を描かなかったことで、光秀がこの「大事業」を成し遂げたことへの満足感、それに伴うやり場のなさといったものが感じられず、如何にも勿体なく感じられました。あの時の光秀自身、そして大名たちの心情はきちんと描かれてしかるべきでした。

そもそも『炎立つ』以外の源平大河では、義経はすべて平泉で討死しているし、幕末大河でも西郷隆盛は西南戦争で散っています。『炎立つ』では義経は行方をくらませていますが、それでも彼がジンギスカンになったのを仄めかす描写はなく、また幕末大河で西郷がロシアに渡ったなどという設定にももちろんなっていません。
なのにここで「光秀=天海」説とも取れるような展開にしたのは、どうかと思います。敢えて山崎の合戦を描かなかったというよりは、ちょっと最期が投げやりになったような印象を受けます。

そしてもう1つ、衣装や風景の色彩が鮮やかすぎて、時に毒々しく感じられたのは、やはりマイナス要因だったと思います。黒澤和子さんのデザインは、『西郷どん』や『青天を衝け』などではかなりまともなのですが、戦国時代を担当させるとああなってしまうようですね。恐らくクレームもかなり来たのではないでしょうか。

それからこれはちょっと目にしたツイートなのですが、恐らく大河を観ている人なのでしょう。NHKは解体してもドラマ部門は残してほしいといった意味のツイがありました。しかしNHKは公共放送であり、公共放送としてまず残すべきは報道、気象そして災害情報です。その意味でこの意見は、失礼ながら本末転倒です。
恐らくこの人は、報道は偏っているから潰してほしい、でもドラマはいいと言いたかったのかも知れません。確かに私も、NHKは偏っているとは思うし、NHKのみならず多くのマスコミ、さらには海外のマスコミも何かしら偏っていると思います。しかしそれでも、公共放送として残しておくべきは報道関係なのです。どうしても大河のような時代劇が観たいのであれば、それとは別にチャンネルを作り、スポンサー付きで制作するべきでしょう。
(この項終わり)

飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/02/11 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-2

先日の続きです。

まず『麒麟がくる』の最終回、最後の方だけちらりと観たのですが、案の定というか、本能寺の変の後がすべて省略されていました。本来光秀を主人公にするのであれば、本能寺の変の後にもうひとつのドラマがあるわけです。言うまでもなく山崎の戦いです。ただ戦いのみならずそれに至るまでの過程、中国大返しに始まり、細川や筒井順慶の裏切りなどを如何に描くかが脚本家の腕の見せ所でもあるわけですが、その部分が思い切り端折られていましたね。

ならばそのまま終わったかと言うと、さにあらず。これも予想しえたことですが、オリキャラの3人をやはり入れて来ましたか。どうにもこうにもこの大河は、この3人を見せるためのものだったのではないかと、そう邪推したくもなりますし、これが、如何にもファンタジー的に映るわけです。同じ脚本家の『太平記』では、ここまでオリキャラが出て来ることはまずなかったのですが…。『麒麟がくる』が、『太平記』の劣化コピーのようにも感じられる所以です。

あと、これも初めの方から感じてはいたことですが、やはり戦闘場面が取ってつけた感じがあります。これに関しては第2回の『道三の罠』の感想で、こう書いています。

それと思うのですが、殺陣がどうも今一つです。そもそも雑兵の着物はまだしも、甲冑もやけに華々しいイメージがあるのですが、光秀や伝吾、さらにはその雑兵たちがいとも軽々と刀や槍を振り回していたり(そこまで軽いものではないと思いますが)、斬るというよりは刀を当ててみる感じだったり、一斉に矢を放ったところで相手にすべて当たったりと、ちょっとありえないような描かれ方になっています。何やら刀や槍を使ったアトラクション、あるいは懸り太鼓のBGVのようにも見えてしまいます。懸り太鼓や退き鉦などが出て来るのはいいのですが、そういう部分と、この戦闘シーンのいわば軽さとが、どうも噛み合っていない感もあります。ああいうのも、受信料でやっているのですけどね。

この最終回に関しては賞賛の声もありましたが、もちろん批判的な声も見られました。
本能寺後のシーンのカットの是非、内容が薄っぺらい、さらにはプロデューサーと脚本家の自己満足で終わった大河という声もあり、私もこれらの意見に同意です。誰でも今一つ馴染めなかった、好きになれなかった大河の場合は、制作陣の自己満足に終わったという印象を抱きがちですが、この作品はそれに加えて、戦国らしさがあまり感じられませんでした。

尚先日、視聴率についても書いています。
2000年代と比べてみると、戦国大河は5パーセントほど下がっています。余談になりますが、2000年代でもあまり数字を取れていない作品はあり、『風林火山』などはその一例です。私としては、この作品は登場人物のキャラが立っていてかなり面白く、その数字の低さはちょっと意外でしたが、こういう戦国らしさを生々しく感じさせる作品より、多少無難な感じの夫婦大河の方が、やはり数字を取れるのでしょうか。

それとやはり先日ですが、録画がない時代の大河についてこう書いています。

かなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

要は映像を繰り返し観ていると、素人でもドラマの掘り下げ方がかなり理解できるようになるのですが、録画やVHS、DVDが存在しない時代は、そういう観方は不可能です。その当時を知る人の話によると、その頃は観方ももう少し緩かったようで、史実に関してもそううるさくなかったようです。
無論歴史に詳しい人はその当時もいたと思われますが、恐らく多くの視聴者は、原作となっている小説と照らし合わせていたのでしょう。本来フィクションであるはずの小説、そしてそれをベースにした大河を、ある程度は事実と受け止めていた人もいたのかもしれません。
ちなみに、ガイドブックが登場したのは1970年代後半のようで、その頃から徐々にビデオデッキも普及するようになり、大河を様々な視点から、多角的に捉えるようになったと言えそうです。

それから『青天を衝け』ですが、
『あさが来た』の五代様
『西郷どん』の小松様
この両名の出演が決まりました。
詳しくは明日アップする予定です。
(この項続く)

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/02/10 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第3次キャスト発表

今回は『どうする家康』コメントへの突っ込みはお休みです-あまり連日突っ込むのもどうかと思いますので。その代わりと言っては何ですが、26日に発表された、『青天を衝け』の第3次キャストをご紹介したいと思います。

様々な俳優さん、タレントさんが紹介されています。
生憎、私もすべての人をよく知っているわけではありませんので、取りあえず知っている人を中心にざざっと。
板垣李光人さんや石丸幹二さんは、『花燃ゆ』にも出演していますね。石丸さんの周布政之助は好きでした。そして博多華丸さん(あさイチ枠?)が「西郷どん」ですか。
私に取っての西郷といえば、やはり鈴木亮平さんです。華丸さんの場合、現存の肖像画(本人であるという確証はない)をベースにした、ちょっとベタな西郷さんのイメージです。
『西郷どん』といえば、あの中では山田為久役で、殿の写真を取っていた徳井優さん、今度も同じ薩摩藩士ではありますが、こちらは兵学専門の折田要蔵の役ですね。

しかしこの中で一番目を引いたのは、トップに登場する磯村勇斗さんです。
あの「ジルベール」が、徳川家茂?
残念だなあ…「大ちゃん」は『鎌倉殿の13人』の三浦義村なのですよね。
こうなったら磯村さん、2作品連続して出演してほしいです。
無論内野聖陽さん、西島秀俊さんも「鎌倉殿」に出演してもらえたらなおよし。

あとこちらも『きのう何食べた?』にゲスト出演していた菅原大吉さん、『おんな城主 直虎』に井伊谷三人衆の一人で登場していました。この三人衆がそれほど描かれなかったのが残念でしたが、今回は伊達宗城公ですか。確か蒸気船を作った殿様ですね。
しかし考えてみると、『きのう何食べた?』はテレ東の深夜30分ドラマとはいえ、キャストは大河レベル、かなり豪華だったのだなと改めて思います。
それと言っては何ですが、あの渡辺徹さんが出演とはかなり意外でした。

飲み物-クリームとココア
[ 2021/01/27 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』のスタッフのコメントの曖昧さ

次の大河まであと4週間となりました。しかしどうも、大河は新春に始まり年末に終わるのが習慣になっているため、やむを得ないこととはいえ、1月も後半のこの時期に、このようなことを書くのも妙な気分ではあります。ともあれ、『青天を衝け』の収録も進んではいるようですが、今回の緊急事態宣言が、どのように影響しないとも限りません。今現在ツイッターでは、キャストの紹介が行われていますが、『西郷どん』に出演した津田寛治さんと平田満さんが、こちらにも出ていますね。

しかし思うのですが、2019年9月の制作発表時に企画意図として
「少子高齢化が進み、人口減少に拍車がかかる日本。
右肩上がりの成長が期待できない時代に、私たちはどう歩むべきなのか……。
逆境の中でこそ力を発揮した渋沢栄一の人生を見つめることで、私たちの生きるヒントがきっと見つかるはずです」
などとありますが、『麒麟がくる』でも似たようなことが書かれていたと思います。何というか、今はとにかくよくない時代だから、大河の主人公をお手本にしなさいという意味で、毎度毎度似たような表現を引っ張って来ているように見えるのですが…これは如何なものでしょうね。

あとこちらも「大河新時代第2弾」とかで、「4Kフル撮影による」などとあります。新時代などと大見得を切るからには、内容とか時代設定とか、もう少し工夫されてもいいかと思うのですが、結局は4K映像だけなのでしょうか。肩透かしを食わされた気分です。

さらに昨年の第一次キャスト発表では、制作統括の菓子浩プロデューサーが
「新型コロナウイルスの出現で、社会のあり方も大きく変わろうとしています。私たちは今、歴史的な転換点に生きているのかもしれません。未来が見通せない現代に、逆境の中でこそ力を尽くし未来を切り開いた渋沢栄一は、どんなメッセージを投げかけるでしょうか?」
などとコメントしています。しかしコロナによって社会のあり方がどのように大きく変わろうとし、どのように未来が見通せないのか等々、今一つ具体性を欠く表現でもあります。そもそも制作統括であるのなら、「投げかけるでしょうか」などと言わず、主人公を通じて、このようなメッセージをお送りしたい位コメントしてはどうかと言いたくもなります。

これに比べると、やはり三谷幸喜氏の「面白い大河を作ります」の方が、よほど素直に受け入れられます。三谷氏の脚本その他には必ずしも全面的に同意はしないものの、説教じみたことを言わないだけよほどましと言えるでしょう。

飲み物-ショートカクテル
[ 2021/01/17 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』制作統括のコメントに対して感じたこと

『麒麟がくる』がクランクアップしたようです。そして肝心の最終回なのですが、スポニチアネックスにこういう記事があります。URLだけ貼っておきます。

大河「麒麟がくる」 NHK制作統括者「最終回は意外な形で終わる」
https://www.sponichi.co.jp
/entertainment/news/2021/01/02/kiji/20210102s00041000140000c.html
(スポニチアネックス)

しかしこれを読む限り、どうも落合氏は、今一つ具体性に欠けることをコメントしているようにしか見えません。一例として、

池端さんの台本は『ストーリー』ではない。台本がきめの細かく、細工物みたいなところがある。池端さんが書いた台本をベースに、演じる長谷川博己さんや染谷将太さんらが結集し、そこに音楽も入って、立ち上がってくるものがある

とあるのですが…つまり、何を言いたいのでしょうか。確かに池端氏の台本は「ストーリー」ではないと思います。こう言っては何ですが、ストーリーだったら、もう少しわかりやすくまた面白かったはずですから。
しかし「細工物みたいなところがある」というのは、何とも奇妙な喩え方です。こういうのは視聴者に向けて発信している以上、もう少しわかりやすい表現をするべきでしょう。これまた言っては何ですが、言質を取られないために、わざと抽象的な表現を使っているように見えます。
あとこの大河は信長、光秀、帰蝶そして道三の4人の物語とありますが、それが最初からの構想であったのなら、はじめにそう言えばよかったのです。今になってこういう物言いをするということは、当初のプランが途中で(恐らくコロナ禍による中止後)変更されたとも考えられます。と言うよりも、オリキャラながら実在人物を食った感のある東庵と駒を、この4人に加え、6人の物語と呼んだ方が適切ではあるでしょう。

それにしても「意外な形で終わる」ですか。
確かに最近は男性主人公の大河、たとえば『真田丸』や『西郷どん』では、一般に知られているのとは違う形で終わっています。明智光秀の場合、

本能寺の変
秀吉がその知らせを聞いて清水宗治と和睦
中国大返し
山崎の戦い
光秀、小栗栖で農民の槍にかかり落命

というのが一般的でした。それが「意外な形で」しかも「史実にのっとる」となれば

本能寺の変から山崎の合戦は一応描かれる
但し、その時点で実際には存在しない人物が登場する
そのオリキャラが、山崎の合戦または落ち延びる時点で何らかのアクションを起こす

とも考えられるわけです。何せオリキャラが「大々的に活躍」したこの大河、最後の最後まで主人公につきまとったとしてもおかしくありません。自由に動かせる存在でもあるし、制作側としては、ここで彼らの見せ場を作りたいのかも知れませんが、これがもし事実なら、最終回に至るまで、私が事前に思い描いていた戦国大河とは異なった展開となりそうです。

ところでこの大河は、『炎立つ』に続いて2度目の、2年間に跨る大河となりました。そして視聴率は2020年最後のエピ、そして2021年最後のエピ共々11パーセント止まりとなっています。これが戦国でなかったら、10パーセントを切っているかも知れません。確かに出だしでつまずき、コロナ禍による中止というハンディはあったにせよ、当初はそこそこの数字だったのに、中止によって離れて行ったであろう視聴者を呼び戻せていないという点は、やはり反省すべきでしょう。
(2021年1月5日一部修正)

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2021/01/04 22:56 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud