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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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戦国大河に思うことあれこれそして『天地人』

先日投稿分で『風林火山』にも触れていますが、この武田-上杉に限らず、織田信長の一連の戦であろうが関ヶ原であろうが、合戦というものは多分に損得勘定であり駆け引きです。戦闘シーンを描けばいいというものでもないし、逆にそれに至るまでのあれやこれやを多めにし、多角的に捉えるのが今の傾向ではあるでしょう。そもそも戦闘シーンそのものも少なくなってはいますし。

『葵 徳川三代』の関ヶ原のような、これぞ合戦というシーンをまたリアルタイムで観たいとも思いますが、予算の関係もありますかね。スポンサーをつければいいのにと、またしても言いたくなってしまいます。無論、それに伴うだけの内容が必要ですが。

また昔の戦国大河と言っても、せいぜい総集編くらいしか観たことがない(完全版がないからすべてを観られない)のも多いのですが、戦国物も作品によっては、合戦+ホームドラマ的な印象の作品もあります。これは昭和の映像作品の多くに言えることではありますし、2009年放送ながら、『天地人』などもその印象が強かったとも言えます。

その『天地人』、『風林火山』の武田家に対抗してか、上杉家が舞台でしたが、謙信ではなく景勝の代で、しかも主人公は直江兼続でした。それはいいのですが、事あるごとに「愛と義」を連呼したのはマイナスでしたね。そもそも「義」だけであればまだわからなくもないのですが、それに直江兼続の兜の「愛」をくっつけるから何だかおかしなことになる。あれは愛染明王の愛のはずなのですが…。

しかし武田信玄も上杉謙信も、後継者には禍根を残してしまいました。武田はそれが一因で勝頼の代で滅びたし、上杉は後継者未定のままだったため、景勝と景虎の間で御館の乱が起きてしまい、しかも景勝は家督を継いだものの、その後柴田勝家の軍に越中まで攻め込まれたこともあって求心力が低下したうえに、新発田重家との戦いに負けたりもしています。

それと思うのですが、天下の覇権を目論む信長の脅威は、彼ら東国の武将も十分感じてはいたでしょう。しかしながら、信長が本能寺で横死した後に、事実上後継者となった秀吉については、得るところは少なかったと思われます。『真田丸』で昌幸が、高梨内記にでしたか、秀吉とはどんな男なのかと問いかけるシーンがありますが、信濃の国衆である彼の許には、そこまで情報も入って来ていなかったでしょうね。そして上杉景勝は、この秀吉に下ったことで会津に転封され、関ヶ原後は石高を減らされて、米沢の藩主となるに至ります。

飲み物-ボトルとコルクとワイン

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[ 2021/09/25 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』キャスト予想2そして『風林火山』

『どうする家康』、未だ松本潤さん以外の出演者が決まっていないため、色々な人が様々な出演者を予想しているようです。ともあれ、この大河の家康はどこか弱々しいところがあるようなので、その主人公を盛り立てて行くような強い脇役が求められてくるでしょう。

ちなみに、脚本の古沢氏のTVドラマをざっと挙げてみると

相棒(特に杉下-亀山時代)
鈴木先生
リーガル・ハイ
デート~恋とはどんなものかしら~
コンフィデンスマンJP
ゴンゾウ 伝説の刑事

このようになります。

これから考えると、『リーガル・ハイ』で主演した堺雅人さんが、こちらの方にに出演する可能性がないとは言い切れません。同じ作品に出演している生瀬勝久さん、里見浩太朗さんなどもあるいは候補になるでしょうか。『相棒』絡みでは寺脇康文さんの出演もありえます。その他に『鈴木先生』『デート~恋とはどんなものかしら~』の長谷川博己さん、『麒麟がくる』から3年で再び大河復帰となりますかどうか。また後者で共演した杏さんも、3度目の大河出演が望めるかも知れません。

あと『ゴンゾウ 伝説の刑事』だと、久々に内野聖陽さん、高橋一生さんの出演も考えられるでしょうし、『コンフィデンスマンJP』だと長澤まさみさん、小日向文世さんが出ていますので、長澤さんがヒロインの線もあるでしょう。皮肉というか、『真田丸』に出た人たちの一部が、来年ではなくこちらの方で再び出演となる可能性もあります。無論これには制作統括の意向、出演者サイドのスケジュールの問題も関わってくるとは思いますが。

この大河が、所謂王道大河になるかどうかは無論わかりませんし、脚本の古沢良太氏も、大河はおろか時代劇の経験もない人ですが、出演者によっては意外と「骨太な」戦国大河になる可能性も捨てきれません。と言うより、2000年代に入ってから、私が考える骨太、あるいは男くさいイメージの戦国大河というのが
葵 徳川三代
風林火山
軍師官兵衛
この3作品くらいしかありませんので、そろそろまた、オーソドックスな男性主人公大河を観たいと思います。

しかし、やはり『風林火山』はよかったなと改めて思います。クライマックスが川中島の大河でありながら、武田と上杉のどちらも主人公でなく、山本勘助を持って来たことで、主人公を自由に動かせ、策略に長けた軍師として描けたのは大きかったでしょう。今後も大河が続くのなら、こういう第三者から見た大名たちの争いという構成もまたあるかと思います。と言うかもう、大名たちの合戦メインで描く時代ではなくなって来ているかと。

『風林火山』は、Gacktさん演じるエキセントリックな謙信が、琵琶を弾いていたのも見どころではありました。あのシーンは、流石ミュージシャンと思ったものです。琵琶と言えば、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期、2年目の地獄の四将編の最初のEDで、鬼太郎がギターのイントロに被せるように琵琶を弾くシーンがありましたね。

琵琶というのは元々宗教的な側面が強く、その意味であの謙信にも、また鬼太郎の地獄のイメージにも似合っていました。無論琵琶も徐々に俗化して行き、芸能の一部門となって行きます。大河の琵琶では、『西郷どん』で国父様こと島津久光が口ずさんでいた『迷悟もどき』も印象に残っています。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2021/09/24 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』予想

あちこちで雨ですね。ここ何年かは「数十年に一度」レベルの雨が毎年押し寄せています。線状降水帯という言葉もすっかりおなじみになりました。

先日『青天を衝け』関連で、町田啓太さんに、戦国大河で明智光秀を演じてほしい、その場合は『どうする家康』になるのだろうかと書いています。その『どうする家康』なのですが、NHK公式サイト内の記事では、主人公は以下のような人々と関係を持つようです。

織田信長
豊臣秀吉
黒田官兵衛
真田昌幸
石田三成

ちょっとベタな顔触れかと思いますが…『葵 徳川三代』路線、あるいは真田昌幸不在ですが『功名が辻』路線でしょうか。無論明智光秀、柴田勝家に加えて本多忠勝なども登場するでしょう。大筋としては、日本史の教科書をなぞるような感じで、それにちょっと頼りないマツジュンこと松本潤さんの家康と、その家臣団が絡むのでしょう。しかし家康というと、現時点ではどうも北大路欣也さんのイメージですね。

しかし信長、誰になるのでしょう。これも前に書いていますが、『鎌倉殿の13人』の第一次キャスト発表が2020年11月であったことを思うと、今年中に発表されてもおかしくはありません。ただ私の場合、染谷将太さんの信長はやはり違和感があったので、本来の姿の信長でいいかと思います。官兵衛がまさかの岡田准一さんというのはあり得るでしょうか。

ところで『鎌倉殿の13人』の主演、小栗旬さんは来年40歳を迎えます。この小栗さんが、味の素のCMに出ているのはご存知でしょう。そして松本潤さんはキッコーマンのCMに出ているうえに、『どうする家康』の放送年である2023年に40歳を迎えます。こうなると、大河の主演は調味料や食品メーカーのCMに出ているのみならず、放送年に40歳を迎える俳優さん限定なのか、そうも思えてしまいます。無論偶然ではあるでしょうが。

飲み物-緑とグラスビール
[ 2021/07/08 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-51(戦国大河の低迷と今年のアンコール放送)

それとこれも先日書いた、戦国大河の低迷についての続きです。特に2000年代に入ってからは、男性主人公を泥臭く描く作品よりも、夫婦大河の方が視聴率が高いというのは前にも書きました。どちらかと言えば奥さんが旦那さんの背中を推し、内助の功という形で物語を展開した方が、好感を持たれるのかも知れません。またこの場合の男性主人公は、側室を持たなかったとされる人が多く選ばれています。その方が話を作りやすいのでしょう。
無論王道的な大河であっても夫婦関係は描かれるのですが、それがさらに強くなっていったというところでしょうか。特に『利家とまつ』、『功名が辻』そして『天地人』には何かしら似たものがありますが、その中でも『天地人』はちょっと異色過ぎたようです。それとは別に、戦国というのは幕末と違って色々創作を入れられる時代でもあり、それもまた多くの作品制作に踏み切った一因と言えるでしょう。もちろん原作がある場合、その原作自体に既に創作が入ってはいますが。

その戦国大河にもう一つ関することとして、今月から日曜日早朝の大河アンコール放送(BSプレミアム)では、『黄金の日日』をやっています。しかし今年の大河は幕末であり、なぜ戦国?とつい考えてしまいます。時代的に似たような背景なら、本来は『徳川慶喜』辺りの方がふさわしいでしょう。恐らくは今年の主人公が武士でなく農民であり、後に実業家になる人物であることから、敢えてこの作品を選んだとも考えられます。
本放送とアンコールの時代が異なるのは意外と多く、たとえば『西郷どん』の時は『軍師官兵衛』でしたし、『いだてん』放送時も『葵 徳川三代』、『麒麟がくる』の時も『太平記』でした-尤もこの場合は脚本家つながりともいえます。ただ武士でないところは共通していますが、やはり戦国から江戸時代初期と、幕末から近代という2つの時期はかなり異なる点があり、必ずしも共通点を見出せるとは言えないかも知れません。また、この『黄金の日日』もかなり創作は入っていそうです。

ところで『青天を衝け』はツイッターとインスタが開設されていますが、インスタの方はかなりの画像がアップされています。家康公と幕末期の子供のツーショットもあったりでなかなか楽しめます。インスタによる展開はいつからかはわかりませんが、『真田丸』の頃はまだフェイスブックだったように記憶しています。
それにしても思うのが、『麒麟がくる』のインスタの画像の少なさです。全部で20点ほどしかなく、しかも収録の合間を縫っての様々なショットがあまりアップされていませんでした。半分ほどがクランクアップや出演者の誕生日関係にとどまており、本編の展開のみならず、こちらにもちょっと興を削がれました。休止の影響もあったのでしょう。しかしせっかくアカウントを作っている以上、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

飲み物-パブのビール2
[ 2021/04/06 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第6回に関して

『青天を衝け』第6回です。

今回は家康公、水戸家とその尊王思想、そして藤田東湖の『常陸帯』についてです。この水戸家の祖、頼房は『葵 徳川三代』にももちろん登場していました。

***********************

藤田東湖の死により、血洗島の尾高惇忠も、面識はないながらも大いに気落ちしていたが、この世に立ち向かわなければと前向きな考えを示す。一方で栄一と喜作は、惇忠の弟長七郎に剣の稽古をつけて貰うが、なかなか上達せず、栄一の体は痣だらけだった。惇忠は、実戦はいつ始まるかわからない、天を仰ぎ地の理を知れと口にし、栄一は稽古に励むが、百姓の剣術だと言われてしまう。その栄一は、千代に密かに恋心を抱いていた。

江戸の水戸藩小石川藩邸では、慶喜が今出川家の姫である美賀君と婚約した。元々婚約者は別にいたのだが病となり、急遽美賀君と婚礼を挙げることになったのである。しかも地震によりこの婚儀は遅れていた。その頃老中阿部正弘は堀田正睦に老中首座を譲ろうとしていたが、この人物は斉昭と対立していた。そんな父を見ながら、慶喜は自分は飾り物だと自嘲するが、側近の平岡半四郎は、慶喜が将軍の器であることを見抜いていた。

美賀君は慶喜の正室となったものの、慶喜が徳信院と親し気にしているのを見て自暴自棄になってしまう。また同じ頃、やはり地震で将軍家定との婚儀が遅れた篤君が、養父である島津斉彬から、慶喜を将軍にするべく後押しをするように依頼される。さらにアメリカの総領事ハリスが通商条約の締結を迫り、阿部は日本が植民地化するのを恐れて通商に同意するが、斉昭は断固反対する。

血洗島では、17歳の栄一が得意先を回り、力石を持ち上げたりして、立派な青年となっていた。その頃尾高家の道場に、道場破りの真田範之助がやってくる。最初は喜作、次いで栄一が相手をする者の歯が立たず、長七郎がこの千葉道場の門下生で、北辰一刀流の使い手をねじ伏せた。その後範之助をまじえての酒宴で、幕府の弱腰や尊王攘夷の思想が話題となる。また千代も話題に上るが、惇忠は、長七郎に勝った者にしかやれぬと言い、さらに栄一は千代の手から酒を受け取ろうとして、ひどくどぎまぎしてしまう。

斉昭は体調を崩しており、慶喜と兄の実篤から海防参与の辞任を勧められる。お前が将軍になるのなら辞めると慶喜に言う斉昭だが、息子たちには尊王を厳しく教え、天皇に弓を引いてはならぬと言って聞かせていた。そして尾高家の長七郎は、武者修行のため江戸へ発ち、栄一はそれを羨ましがりながら家の用で出かけて行く。しかし道中尿意を催し、途中で用を足していた栄一の側に、狩装束姿の大身の侍がやって来て一緒に用を足す。その人物こそ慶喜であった。その直後、江戸から帰ったら手合わせをして、千代を嫁にほしいと迫る喜作を見て栄一は驚く。

そして幕府では、阿部正弘が心労のため倒れてしまう。

*********************

まず、やはりと言うべきなのでしょうが、江戸パートがどうも端折った感があるにはあります。斉昭の尊王攘夷思想はきちんと描いてはいますが、やや唐突感がありますし、美賀君が激高して部屋に入ったり、短刀を振り回したりするところも、もう少し描きようがあったのではないでしょうか。また篤君(篤姫)の家定との婚礼を前に、斉彬が諭すシーンも、正直言ってあれだけ?とも思えました。

無論この大河では水戸中心に描かれているから仕方ないとは言えますが、特に篤姫の輿入れなどは慶喜自身にも関わってくる以上、もう少し尺を取ってほしくはありました。あと、それぞれの役を演じている女優さんには悪いのですが、今一つ正室、御台所といった雰囲気を感じにくくはあります。

血洗島の人間模様はよく描けていると思われるし、力石を持ち上げるのには、スコットランドのハイランドゲームズの石投げをちょっと連想しました。どこの国でも、男性の力自慢というのは一人前の証なのでしょう。あと千代への恋心、剣術がうまくならないと思いつつもうまくなれない、百姓だけど国のことも考えよう、道場破りの男と意気投合する話などは、ちょっと詰め込み過ぎかなと思われる部分もありますが、割と楽しめます。

この血洗島の部分だけを、土曜時代ドラマにしてもよかったかと思う所以です。しかし最後で思わぬ相手と「雉撃ち」をしたり、喜作が意外な注文を長七郎につけていたり、栄一も穏やかではありません。ところで、栄一たちがはははと哄笑するのは、黄門様に倣ってのことでしょうか。

それから先日書いていた、『武将ジャパン』での幕末大河の比較についてです。『西郷どん』と『八重の桜』の描写が違っているのがおかしいのであれば、『八重の桜』と『篤姫』、『龍馬伝』の描写がそれぞれ異なっているのも、おかしいということになるでしょう。

そもそも『西郷どん』は薩摩が舞台ですから、既にその時点で描写が違っていて当然なのです。無論今回の『青天を衝け』も描写は違っています。こちらは水戸がまず絡んで来ますから、前述のように江戸パートは当然水戸中心、幕府中心になりますし、篤姫のシーンがあっさりめなのもそのためではあるでしょう。それにしても、斉彬公が新納さんとは驚きでした。

飲み物-グラスに入ったビール

[ 2021/03/24 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』関連投稿の今後及び大河の脚本について

『青天を衝け』の放送が始まって以来、例年に比べるとかなりあっさりめ、かつ緩めの感想を毎週投稿しています。今まで通り、あらすじと感想を投稿しようかとも考えたのですが、何せ私は一昨年昨年と、途中で視聴を止めてしまっており、今年も今後どうなるかは未定ですので、敢えてこうしています。
無論今のような路線で物語が展開するのであれば、観続ける可能性は高いでしょう。ともかく次回の分まで観てから、その後の路線を決めることになりそうです。

かつて『おんな城主 直虎』が放送されていた時、9月ごろまではリアルタイム視聴していたものの、その後録画視聴にしてしまったように、これは馴染めない、あるいは途中から馴染めなくなったという大河を、完走するのは難しいものです。
観なければいけないと考える、あるいは実際に気が進まないながら観るというのは実にストレスがたまります。結局『いだてん』で演出について行けなくなり、視聴しないという選択をしたわけで、『麒麟がくる』もこれは同じでした。脚本もそうでしょうが、やはり演出に何かしらの抵抗を覚えると、観続ける意欲は薄れます。

脚本に関して言えば、当然ながら『いだてん』はクドカン色が強く舞台的でした。『あまちゃん』との違いをもっと考えるべきだったかなと思います。
『麒麟がくる』も、「庶民代表」であるオリキャラメインの部分が多く、そこまで庶民を出したいのなら、土曜時代ドラマかスペシャルドラマの方がよかったでしょう。攻めた作品にしたかったのでしょうが、どうも今一つの印象がありましたし、何よりもこの作品は、池端氏自身が『太平記』をなぞっているようにも感じられました。
脚本家、あるいは作家などでもそうですし、また大河に限らないだろうとは思いますが、ある程度年齢を重ねることで、それまでの自分の経験値に頼るようになり、それがどこか二番煎じ的な印象を与えてしまったようにも見えます。

大河の脚本家と一口に言っても様々ですが、代表的な人物としてジェームス三木氏が挙げられると思います。この人は正に攻めの姿勢で大河を書いた人と言えますが、そこまで演出が過剰になることもなく、それぞれの作品に似通った部分はあったにせよ、それなりに楽しめもしました。そのジェームス三木氏の3本の大河のうち、一番最後の『葵 徳川三代』が書かれたのは、ジェームス氏が60代前半の時です。
やはり大河のような長丁場は特に、そこそこ若いうちの方が体力的、気力的にもいいのではないでしょうか。もちろんマンネリと言われようが、その人ならではの作風をディープに楽しむ作品であれば、ある程度年を取ってからの執筆というのも考えられますが。

ところでこの『青天を衝け』のOPに関してですが、これはあまり大河らしくないなと思います。朝ドラとか、土曜時代ドラマのように見えて仕方ありません。『龍馬伝』や『西郷どん』のようなダイナミックさを、多少期待してはいたのですけどね。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/03/09 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-45(大河の予算と合戦シーンの規模)

戦国大河は特にそうですが、幕末・明治大河でも合戦シーンは不可欠です。無論すべての合戦を再現するわけには行かないこともあり、多くはさわりの部分のみが描かれる一方で、その作品に取ってこれは外せないという合戦もあるわけで、その場合はロケも行って、念入りに描かれることになります。しかし昨今の事情を考えると、出演者が密状態になりやすい合戦シーン、戦闘シーンは、今年はどの辺りまで描かれるのでしょうか。

ところで来年の『鎌倉殿の13人』の脚本の三谷幸喜氏、今更言うまでもないことですが、合戦シーンが今一つなのが難です。『新選組!』でもそうでしたが、戦国大河である『真田丸』でも、やはりこれはどうかと思われるシーンはありました。無論源平→鎌倉大河も合戦シーンは出て来ます。
それもゲリラ戦、局地戦的な物であればまだいいのですが、平原での戦いとなると、あまりにも人数が少なすぎるし、合戦の勇壮さと言うよりは、その戦場に立たされた人物の心情描写が中心になった感もありました。恐らく三谷氏本人もそれを理解してはいるのでしょう、『真田丸』ではコーエーのマップ上で戦いが終わったり、後藤又兵衛の最期も兜が落ちているだけといった描かれ方で、それが如何にも物足りなく感じられた人も多かったのではと思います。

関ヶ原の戦いがほぼカットされたのも話題になりましたが、これは真田家には関係ないのですから仕方ないと言えます。寧ろ同時期の真田父子の方を重点的に描いたのは理解できました。だからこそ、タイトルにも登場する真田丸の戦いのシーンではわざわざセットを作り、見せ場としたのでしょう。
ただ主人公の信繁は他の戦いにも当然絡むわけですから、この戦いのみを重視するというのも、やや疑問に感じられるところはありました。どちらかと言えば、大坂の陣を大局的に捉えると言うより、信繁に焦点を当てた描き方であり、その辺りが、天王寺口の戦いで矢沢三十郎が敵(信繁)を止めようとしたシーン共々、舞台的かなとも思えます。

合戦シーンでよく引き合いに出されるのは、『葵 徳川三代』の関ヶ原のシーンです。この作品は予算を多く使えたことから、大々的にロケを打ち、またエキストラも大量導入するという、かなり贅沢なものでした。見方を変えれば、合戦シーンというのはそういう状況下でないと、本格的な撮影ができないとも言えるでしょう。
この時の映像は、その後も何度か使い回されています。しかしそろそろ、また別のストック映像を作る段階に入っているかとも思います。あるいは『どうする家康』辺りで、また規模の大きなロケを行うのでしょうか。しかしその場合は、松本潤さんが60歳の家康を演じることになるわけで、何とも想像しがたいものがあります。

ごく普通の大河を毎年作るのでも、それなりに費用が掛かっているのですから、王道戦国大河ともなれば、かなりの予算がなければ難しいでしょう。それを受信料から出すのか(それも限度がありますね)、それとも放送フォーマットを1クール程度に抑えて帳尻を合わせるのか、またはスポンサーをつけるのか。
どうするNHK?

飲み物-カクテルブルー
[ 2021/02/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』のコメントに突っ込んでみます その2

突っ込みその2です。再び磯智明氏のコメントからです。

単独主役では1983年 滝田 栄さん主演「徳川家康」以来40年ぶり、家康役は「麒麟がくる」まで多くの方が演じています。タヌキ親父とか策略家、最近ではボスキャラとしての登場が多い家康ですが(後略)

この滝田さんの家康はいわば「きれいな家康」であり、その17年後、『葵 徳川三代』で津川雅彦さんが演じた主人公の一人である家康は、如何にも策士でタヌキ親父といったイメージでした。ですからこの次の家康像は、この2つのイメージからは外すことになるわけで、だからこそ
「若くて頼りなくて信長に兄事する家康」
が、松本潤さん主演で描かれるのでしょう。
しかし思うのですが、「多くの方が演じている」家康であり、しかも『麒麟がくる』にまで登場しているわけですから、また家康かとうんざりする人も多いのではないでしょうか。

戦国大河の主人公になりそうな人物は、他にも大勢います。島津義久や長宗我部元親、加藤清正などでも十分主人公たり得るでしょう。また以前に大河化された『独眼竜政宗』や『天地人』をアレンジし、戦国期の東北地方を描いてもいいのです-この場合、最上義光や堀直政を是非加えてほしいところです。なのになぜまたもや家康なのでしょうか。

NHK公式サイトの紹介ページでは「ねらい」としてこうあります。

乱世を生きる運命を受け入れ、未来を切り開いた男・徳川家康。
彼の生涯を、脚本家・古沢良太の手により、歴史ファンから少年少女まで、幅広い世代が楽しめるエンターテインメント大作として、令和の時代によみがえらせます。
家康が生きたのは戦乱の世、まさに予期せぬことが次々に起きる時代。
彼はリーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられました。
戦場で「どうする?」、家族から「どうする?」、民衆から「どうする?」
判断ミスで苦杯をなめ、ピンチも招きましたが、決して逃げず、答えを出し続け、乱世を終わらせました。
先行きの見えないのは現代も同じ。家康を現代に通ずるリーダー像として描いていきます。

乱世を終わらせたから、とNHKは言いたいのかもしれません。
しかし日本史に於いて、乱世を終わらせることができた人など限られています。そういう人を何度も出すよりは、今まで大河化すらされていなかった人物の方が、新鮮味があるのではないでしょうか。それよりも、なぜ今この時点で
「乱世を終わらせた」人物でなければならないのか。問題はそこでしょう。
「先行きが見えないのは現代も同じ」だからと言いたいのかもしれません。
しかしこれも前に書きましたが、現代も同じだからという前提のもと、新時代を切り開いた人物を主人公にした大河ばかりが企画されている感は否めません。
NHKも受信料で大河を作っているのなら、もう少し考えてみてはどうでしょうか。この意味では『鎌倉殿の13人』も新時代の幕開けではあるのですが、
  • 制作側がその点を強調しない
  • 鎌倉幕府の要人でいながら、実際には執権としての北条氏を打ち立てた人物が主人公
ということで、多少趣が異なっています。
というか、2020年以降の大河の制作統括や脚本家の中で、本当に歴史が好きなのは、三谷氏だけではないかと思います。でなければ、13人の合議制をメインに持ってくることなどないでしょうから。

あとこの「どうする家康」なるタイトルもちょっと抵抗があります。
大河のシリーズとしてのタイトルと言うよりは、1つのエピにつけられるサブタイのようです。何らかの理由で家康が窮地に陥った放送回のサブタイ、そのような印象を受けるのですね。もう少し工夫できなかったのでしょうか。尚、上記の引用部分に

彼はリーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられました。
戦場で「どうする?」、家族から「どうする?」、民衆から「どうする?」

とありますが、これもくどいというか、そうまでしてこのタイトルにしたかったのかと、何やら疑問ばかりが湧いてきてしまうのです。

次は、脚本家の古沢氏について書きたいと思います。

(この項続く)

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2021/01/25 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHK水戸放送局と『青天を衝け』PR

来年の大河『青天を衝け』の、ツイッター上でのPRが始まっています。NHK水戸放送局のツイートですが、徳川斉昭役の竹中直人さん、甲冑姿だとどうも「秀吉」のイメージです。このご老公なら、「心配ご無用」とも言い出しかねません。そして渡辺いっけいさんは、『葵 徳川三代』の本多正純、『龍馬伝』の千葉重太郎に加えて、大河ではないものの、『ガリレオ』の栗林さんのイメージも多分にありますね。

ところでこの大河、来年放送とか2021年放送とはあるのですが、具体的な日取りがまだ決まっていないようです。今年のがいつ終わるのかまだ不明ということでしょうか。公式サイトにもアップされていないようですし。
(NHK水戸放送局)

飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2020/10/11 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵 5(元禄太平記)

先日投稿したあらすじの続きになります。柳沢吉保と大石内蔵助、この2名を主人公にして話が進むわけですが、この大河では赤穂の浪士たちのやったことは、一応は正義として描かれているわけです。ならば幕府方、要は吉保やその主君の綱吉を、もう少しダーティに描いてもよかったかと思います。それとこれは前にも書きましたが、大奥のシーンが思ったより少ないのが残念です。この当時の大河は全52回でしたが、それを前後編のみにしているため、どこか話が飛びがちになっているのではないかと思われます。

『国盗り物語』の総集編も前編と後編のみですが、この場合は戦国時代が舞台ということもあり、戦闘や将軍の脱出劇などの非日常的な出来事が多く、それによってストーリーにメリハリがつくようになっています。しかしそれでもやはり短いなとは思います。この後大河の総集編は、5回という時代が続くことになりますが、寧ろその位の方がわかりやすいでしょう。

それから兵庫というオリキャラについて。これも屋内シーンが多いせいもあって市井の人物を作り、浪士たちと接触させるようにしたのでしょうが、先日も書いたように、ちょっとファンタジー的になっています。この人物は、常に着流しで月代が伸びており、如何にも江戸時代の浪人といった格好です。そして恐らくは捨扶持でも貰っているのでしょう、生活はそこそこできているようです。

そして先日書いたように、女性大河の主人公の如く神出鬼没で、綱吉が六義園で襲われた時に、この人物が着流しのまま出て来たり、吉良上野介の首を取った赤穂浪士を出迎えたり、その時に間者として吉良屋敷にいたおときの死を聞いて、そのまま吉良屋敷に行ったりしています-しかしこの時点で、如何にも浪人風情の男が吉良屋敷に行くのは無謀ですね、浪士たちの共犯と取られかねないと思います。それはさておき、そもそもおときなる女性とどうやって知り合ったのか、その部分もカットされているためよくわかりません。

加えておときという女性、自堕落な生活を送る兄源八から吉良屋敷にいわば売られたようです。この人は、多分吉良の屋敷に入る前から兵庫を思っていたのでしょう。密かに屋敷を抜け出して、愛しい人の許へ行くのはまあいいのですが、嫁にしてくれだの抱いてくれだの、この当時の武家の女性がこういう物言いをするでしょうか。オリキャラだからとも言えますし、この2人を演じた竹脇無我さんと三林京子さんは悪くはなかったのですが、この2人を中心とする展開は、大河よりも普通の時代劇の方が似合っているようにも思えます。

それよりも、一部の人物でいいから浪士の人となり、浪人としての生活などを描いた方がよかったのではないでしょうか。しかし三林さんといえば、個人的には『葵 徳川三代』の恰幅のいい阿茶局の印象が強いです。あと前編では名乗らなかったはずの兵庫が、後編ではどういうわけか身バレしています。

それと意外に尺を取っていたのが、綱豊(家宣)の呪詛調伏を巡るシーンです。ストーリーの山場となる部分だからでしょう。ここで古谷一行さん演じる間部詮房が、石坂浩二さんの吉保と差しで話すのですが、考えてみればこの後、2人とも金田一耕助を演じています。私は結構この古谷さんの金田一が好きなのですが、それはまた改めて。その他にも『八代将軍吉宗』で、石坂さんがこの間部詮房を演じていたり、それぞれが『利家とまつ』(古谷さん)と『江~姫たちの戦国~』(石坂さん)で千利休を演じていたりもします。

閑話休題。実はこの間部も家宣の寵臣であり、その後家継薨去に及んで間部もまた失脚します。時の権力者という後ろ盾を失えば失脚するという点では、両者とも同じです。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2020/09/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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