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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-45(大河の予算と合戦シーンの規模)

戦国大河は特にそうですが、幕末・明治大河でも合戦シーンは不可欠です。無論すべての合戦を再現するわけには行かないこともあり、多くはさわりの部分のみが描かれる一方で、その作品に取ってこれは外せないという合戦もあるわけで、その場合はロケも行って、念入りに描かれることになります。しかし昨今の事情を考えると、出演者が密状態になりやすい合戦シーン、戦闘シーンは、今年はどの辺りまで描かれるのでしょうか。

ところで来年の『鎌倉殿の13人』の脚本の三谷幸喜氏、今更言うまでもないことですが、合戦シーンが今一つなのが難です。『新選組!』でもそうでしたが、戦国大河である『真田丸』でも、やはりこれはどうかと思われるシーンはありました。無論源平→鎌倉大河も合戦シーンは出て来ます。
それもゲリラ戦、局地戦的な物であればまだいいのですが、平原での戦いとなると、あまりにも人数が少なすぎるし、合戦の勇壮さと言うよりは、その戦場に立たされた人物の心情描写が中心になった感もありました。恐らく三谷氏本人もそれを理解してはいるのでしょう、『真田丸』ではコーエーのマップ上で戦いが終わったり、後藤又兵衛の最期も兜が落ちているだけといった描かれ方で、それが如何にも物足りなく感じられた人も多かったのではと思います。

関ヶ原の戦いがほぼカットされたのも話題になりましたが、これは真田家には関係ないのですから仕方ないと言えます。寧ろ同時期の真田父子の方を重点的に描いたのは理解できました。だからこそ、タイトルにも登場する真田丸の戦いのシーンではわざわざセットを作り、見せ場としたのでしょう。
ただ主人公の信繁は他の戦いにも当然絡むわけですから、この戦いのみを重視するというのも、やや疑問に感じられるところはありました。どちらかと言えば、大坂の陣を大局的に捉えると言うより、信繁に焦点を当てた描き方であり、その辺りが、天王寺口の戦いで矢沢三十郎が敵(信繁)を止めようとしたシーン共々、舞台的かなとも思えます。

合戦シーンでよく引き合いに出されるのは、『葵 徳川三代』の関ヶ原のシーンです。この作品は予算を多く使えたことから、大々的にロケを打ち、またエキストラも大量導入するという、かなり贅沢なものでした。見方を変えれば、合戦シーンというのはそういう状況下でないと、本格的な撮影ができないとも言えるでしょう。
この時の映像は、その後も何度か使い回されています。しかしそろそろ、また別のストック映像を作る段階に入っているかとも思います。あるいは『どうする家康』辺りで、また規模の大きなロケを行うのでしょうか。しかしその場合は、松本潤さんが60歳の家康を演じることになるわけで、何とも想像しがたいものがあります。

ごく普通の大河を毎年作るのでも、それなりに費用が掛かっているのですから、王道戦国大河ともなれば、かなりの予算がなければ難しいでしょう。それを受信料から出すのか(それも限度がありますね)、それとも放送フォーマットを1クール程度に抑えて帳尻を合わせるのか、またはスポンサーをつけるのか。
どうするNHK?

飲み物-カクテルブルー
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[ 2021/02/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』のコメントに突っ込んでみます その2

突っ込みその2です。再び磯智明氏のコメントからです。

単独主役では1983年 滝田 栄さん主演「徳川家康」以来40年ぶり、家康役は「麒麟がくる」まで多くの方が演じています。タヌキ親父とか策略家、最近ではボスキャラとしての登場が多い家康ですが(後略)

この滝田さんの家康はいわば「きれいな家康」であり、その17年後、『葵 徳川三代』で津川雅彦さんが演じた主人公の一人である家康は、如何にも策士でタヌキ親父といったイメージでした。ですからこの次の家康像は、この2つのイメージからは外すことになるわけで、だからこそ
「若くて頼りなくて信長に兄事する家康」
が、松本潤さん主演で描かれるのでしょう。
しかし思うのですが、「多くの方が演じている」家康であり、しかも『麒麟がくる』にまで登場しているわけですから、また家康かとうんざりする人も多いのではないでしょうか。

戦国大河の主人公になりそうな人物は、他にも大勢います。島津義久や長宗我部元親、加藤清正などでも十分主人公たり得るでしょう。また以前に大河化された『独眼竜政宗』や『天地人』をアレンジし、戦国期の東北地方を描いてもいいのです-この場合、最上義光や堀直政を是非加えてほしいところです。なのになぜまたもや家康なのでしょうか。

NHK公式サイトの紹介ページでは「ねらい」としてこうあります。

乱世を生きる運命を受け入れ、未来を切り開いた男・徳川家康。
彼の生涯を、脚本家・古沢良太の手により、歴史ファンから少年少女まで、幅広い世代が楽しめるエンターテインメント大作として、令和の時代によみがえらせます。
家康が生きたのは戦乱の世、まさに予期せぬことが次々に起きる時代。
彼はリーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられました。
戦場で「どうする?」、家族から「どうする?」、民衆から「どうする?」
判断ミスで苦杯をなめ、ピンチも招きましたが、決して逃げず、答えを出し続け、乱世を終わらせました。
先行きの見えないのは現代も同じ。家康を現代に通ずるリーダー像として描いていきます。

乱世を終わらせたから、とNHKは言いたいのかもしれません。
しかし日本史に於いて、乱世を終わらせることができた人など限られています。そういう人を何度も出すよりは、今まで大河化すらされていなかった人物の方が、新鮮味があるのではないでしょうか。それよりも、なぜ今この時点で
「乱世を終わらせた」人物でなければならないのか。問題はそこでしょう。
「先行きが見えないのは現代も同じ」だからと言いたいのかもしれません。
しかしこれも前に書きましたが、現代も同じだからという前提のもと、新時代を切り開いた人物を主人公にした大河ばかりが企画されている感は否めません。
NHKも受信料で大河を作っているのなら、もう少し考えてみてはどうでしょうか。この意味では『鎌倉殿の13人』も新時代の幕開けではあるのですが、
  • 制作側がその点を強調しない
  • 鎌倉幕府の要人でいながら、実際には執権としての北条氏を打ち立てた人物が主人公
ということで、多少趣が異なっています。
というか、2020年以降の大河の制作統括や脚本家の中で、本当に歴史が好きなのは、三谷氏だけではないかと思います。でなければ、13人の合議制をメインに持ってくることなどないでしょうから。

あとこの「どうする家康」なるタイトルもちょっと抵抗があります。
大河のシリーズとしてのタイトルと言うよりは、1つのエピにつけられるサブタイのようです。何らかの理由で家康が窮地に陥った放送回のサブタイ、そのような印象を受けるのですね。もう少し工夫できなかったのでしょうか。尚、上記の引用部分に

彼はリーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられました。
戦場で「どうする?」、家族から「どうする?」、民衆から「どうする?」

とありますが、これもくどいというか、そうまでしてこのタイトルにしたかったのかと、何やら疑問ばかりが湧いてきてしまうのです。

次は、脚本家の古沢氏について書きたいと思います。

(この項続く)

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2021/01/25 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHK水戸放送局と『青天を衝け』PR

来年の大河『青天を衝け』の、ツイッター上でのPRが始まっています。NHK水戸放送局のツイートですが、徳川斉昭役の竹中直人さん、甲冑姿だとどうも「秀吉」のイメージです。このご老公なら、「心配ご無用」とも言い出しかねません。そして渡辺いっけいさんは、『葵 徳川三代』の本多正純、『龍馬伝』の千葉重太郎に加えて、大河ではないものの、『ガリレオ』の栗林さんのイメージも多分にありますね。

ところでこの大河、来年放送とか2021年放送とはあるのですが、具体的な日取りがまだ決まっていないようです。今年のがいつ終わるのかまだ不明ということでしょうか。公式サイトにもアップされていないようですし。
(NHK水戸放送局)

飲み物-ランプと水とウイスキー
[ 2020/10/11 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵 5(元禄太平記)

先日投稿したあらすじの続きになります。柳沢吉保と大石内蔵助、この2名を主人公にして話が進むわけですが、この大河では赤穂の浪士たちのやったことは、一応は正義として描かれているわけです。ならば幕府方、要は吉保やその主君の綱吉を、もう少しダーティに描いてもよかったかと思います。それとこれは前にも書きましたが、大奥のシーンが思ったより少ないのが残念です。この当時の大河は全52回でしたが、それを前後編のみにしているため、どこか話が飛びがちになっているのではないかと思われます。

『国盗り物語』の総集編も前編と後編のみですが、この場合は戦国時代が舞台ということもあり、戦闘や将軍の脱出劇などの非日常的な出来事が多く、それによってストーリーにメリハリがつくようになっています。しかしそれでもやはり短いなとは思います。この後大河の総集編は、5回という時代が続くことになりますが、寧ろその位の方がわかりやすいでしょう。

それから兵庫というオリキャラについて。これも屋内シーンが多いせいもあって市井の人物を作り、浪士たちと接触させるようにしたのでしょうが、先日も書いたように、ちょっとファンタジー的になっています。この人物は、常に着流しで月代が伸びており、如何にも江戸時代の浪人といった格好です。そして恐らくは捨扶持でも貰っているのでしょう、生活はそこそこできているようです。

そして先日書いたように、女性大河の主人公の如く神出鬼没で、綱吉が六義園で襲われた時に、この人物が着流しのまま出て来たり、吉良上野介の首を取った赤穂浪士を出迎えたり、その時に間者として吉良屋敷にいたおときの死を聞いて、そのまま吉良屋敷に行ったりしています-しかしこの時点で、如何にも浪人風情の男が吉良屋敷に行くのは無謀ですね、浪士たちの共犯と取られかねないと思います。それはさておき、そもそもおときなる女性とどうやって知り合ったのか、その部分もカットされているためよくわかりません。

加えておときという女性、自堕落な生活を送る兄源八から吉良屋敷にいわば売られたようです。この人は、多分吉良の屋敷に入る前から兵庫を思っていたのでしょう。密かに屋敷を抜け出して、愛しい人の許へ行くのはまあいいのですが、嫁にしてくれだの抱いてくれだの、この当時の武家の女性がこういう物言いをするでしょうか。オリキャラだからとも言えますし、この2人を演じた竹脇無我さんと三林京子さんは悪くはなかったのですが、この2人を中心とする展開は、大河よりも普通の時代劇の方が似合っているようにも思えます。

それよりも、一部の人物でいいから浪士の人となり、浪人としての生活などを描いた方がよかったのではないでしょうか。しかし三林さんといえば、個人的には『葵 徳川三代』の恰幅のいい阿茶局の印象が強いです。あと前編では名乗らなかったはずの兵庫が、後編ではどういうわけか身バレしています。

それと意外に尺を取っていたのが、綱豊(家宣)の呪詛調伏を巡るシーンです。ストーリーの山場となる部分だからでしょう。ここで古谷一行さん演じる間部詮房が、石坂浩二さんの吉保と差しで話すのですが、考えてみればこの後、2人とも金田一耕助を演じています。私は結構この古谷さんの金田一が好きなのですが、それはまた改めて。その他にも『八代将軍吉宗』で、石坂さんがこの間部詮房を演じていたり、それぞれが『利家とまつ』(古谷さん)と『江~姫たちの戦国~』(石坂さん)で千利休を演じていたりもします。

閑話休題。実はこの間部も家宣の寵臣であり、その後家継薨去に及んで間部もまた失脚します。時の権力者という後ろ盾を失えば失脚するという点では、両者とも同じです。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2020/09/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵

以前、2020年はオリンピックイヤーでもあり、東京=江戸を舞台にした大河、特に赤穂義士を主人公にした所謂忠臣蔵物ではないかと、このブログにも書いたことがあります。無論実際は忠臣蔵物ではなく、またオリンピックもコロナウイルス感染拡大のため延期されていますが、最近とみに見なくなったのがこの忠臣蔵物です。今世紀に入ってからは全く作られていません。過去において
赤穂浪士(1964)
元禄太平記(1975)
峠の群像(1982)
元禄繚乱(1999)
の4作品が制作され、また1995年の『八代将軍吉宗』でも、吉良上野介や浅野内匠頭が出て来ます。

理由は色々あると思われますが、ワンパターンになりやすいというのが一因かと思います。要は赤穂藩VS幕府という描き方になりやすく(『峠の群像』のみが、やや異なった描き方)、乱世でないため合戦や内乱などの描写に乏しいというのもあるでしょう。赤穂藩側の描き方を変えるか、幕府側の描き方を変えるか位しか変化のつけようがないとも言えます。

また、これは今年の場合もそうですが、この手のは1年物でなく半年物で十分ではないかとも思われます。実際所謂忠臣蔵であれば、映画でも十分描き切ることができます。たとえば忠臣蔵をドラマの一部として、その前の時代、たとえば徳川家光の頃から描いて行くという方法はあるでしょう。このやり方だと、『葵 徳川三代』の続編とすることもできそうです。

飲み物-パブのビール1
[ 2020/08/30 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河について思いつくままに 続き

先日衣裳に関して書いていますが、その続きです。『麒麟がくる』の足利義輝が、甲冑姿でもないのに鎧直垂のような衣裳を着けているのも、『いだてん』の大森安仁子が、20世紀に入っているのにバッスル姿というのもおかしなものですし、こういうのが、大河がスタッフの「道楽」化していると考えざるを得ない一因となってもいます。無論こういうのはストーリー展開にも表れています。
一方で、これならまだ許容範囲というのもあります。無論これは人様々ですが、たとえば『真田丸』の「オネエかつMの明智光秀」や、「狂信的な細川ガラシャ」などは比較的斬新でもありました。このような言い方が適切かどうかはともかく、通常の大河でとかく美化されて描かれる人物を、それとは違った方向から見るというのは、ありきたりな雰囲気から解放されるという側面もあるものです。

これに関しては以前今年の主役を、いくらか悪役風に描いてはどうかと書いたこともありますが、やはり大河の主人公でそれは難しいでしょうか-『葵 徳川三代』の家康などはかなり狸のイメージで描かれてはいましたが。
今年の場合はその逆に、本能寺から逆算せずまっすぐなイメージで云々とあったわけですが、寧ろこちらの方が、どうにかして光秀を悪人にしたくないという思惑が見て取れて、ステレオタイプな印象を受けるには受けます。いや最初はまっすぐなイメージでもいいのですが、年齢と共に腹黒くなって行く描写があってしかるべきでしょう。『国盗り物語』だと信長への憎悪が強くなり、いくらか自嘲気味になって行ったわけですが。
それとは別に、『風林火山』でそれまでの今川義元を違った印象で描いた、あれはなかなかよかったと思います。これは『軍師官兵衛』の荒木村重も似たようなものでしょう。

ところでNHK福岡で、クラスターが発生したようです。これまでも個人レベルで感染したことはありますが、先日の連休の影響もあるかと思われます。渋谷の方は大丈夫なのでしょうか。

飲み物ウイスキー
[ 2020/08/03 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河考 4 女性キャラと『毛利元就』

この間の大河枠特番の、『利家とまつ』もそうでしたが、所謂夫婦大河というのは、奥さんが有名だからというよりは、旦那さんがそもそも有名で、奥さんがそれを支えたというのが前提になっています。これは『功名が辻』でも、『毛利元就』でも同じでした。『おんな太閤記』もそうでしょう。その意味では、男性主人公の大河で、比較的妻の存在感を大きくした作品とも取れます。これが後に、女性主人公の大河になって行ったとも考えられます。

ただし女性主人公の場合は、一度もしくは複数回にわたり、夫と離別または死別した人物で、逆の見方をすれば、一人の男性と生涯連れ添わなかった、ある意味悲劇のヒロイン的な部分があったからこそ、女性主人公というジャンルが登場したとも言えます。戦国大河のヒロインの場合、『江~姫たちの戦国~』の江は3度結婚しています。また井伊直虎の場合は結婚していないという設定でした。無論それ以外の、幕末を舞台にした大河の女性主人公たちも、一人の伴侶と生涯を共にしなかったという点では、共通するものがあります。

ただ女性を描く場合、必ずしも夫婦大河や女性主人公にしなくても、男性主人公大河であっても、比較的登場回数が多いことがあります。たとえば『葵 徳川三代』では、当然と言うか浅井三姉妹の登場回数は多く、しかも『江~姫たちの戦国~』よりもしっかり描かれていました。この場合演じる女優さんたちがベテラン中のベテランということもありましたが、つまるところ、彼女たちのキャラをどのように設定してどういう所で入れるかが、女性キャラの描写が活かされるか、あるいはどこか違和感を覚えさせる存在となるかの分かれ目となりそうです。

それと以前にも書いてはいますが、側室を持たない男性主人公が最近とみに多い傾向があります。これに関しては、今とは事情が異なるのだから、別に側室を出してもいいとは思います-無論、側室を描くことで煩雑化しやすくなるとも思われますが、それは脚本家次第でしょう。それでも『利家とまつ』の場合、信長の側室は登場していましたし、また『毛利元就』も元就の側室、そしてその父である弘元、兄である興元の側室もそれぞれ出て来ています。側室同士の関係も描かれていました。また元就の継室の妙も登場し、こういう女性たちの描写もなかなか面白いものでした。

実際この『毛利元就』、『葵 徳川三代』ほどの豪華キャストではなくても、この位の出演者を揃えていれば、そこそこ楽しめるかとは思います。無論最終回の描写は賛否両論あるでしょうし、CGの技術が今ほどではないのは惜しまれますが、時代背景もあって三英傑が誰一人として出て来ず、中国地方メインに描いたのは独自色が出て寧ろよかったでしょう。毛利と大内、国人領主(国衆)たちに加えて尼子家も無論登場します。この時の、緒形拳さんの尼子経久はよかったです。それと足利義稙も出て来ますが、この人物は後の将軍職継承をややこしくした人と言えます。

ところでこの『毛利元就』は当時の中村橋之助さん、今の芝翫さんが主演した大河ですが、同い年の上川隆也さんが嫡男隆元の役でした。その9年後、今度は『功名が辻』で石田三成と山内一豊でそれぞれ出演しています。さらに大河ではありませんが、『ノーサイド・ゲーム』では、大学時代の同期であるカザマ商事の社長と、トキワ自動車の常務の役でしたので、あのドラマの2人の関係に、どうしても上記の2作品がダブりがちでした。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/07/03 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河枠特番1『独眼竜政宗』(1987)

先日の大河枠特番について。1987年制作・放送の『独眼竜政宗』ですが、何年か前にアンコール放送されたので、それを観た人も多いでしょう。実は私もDVDで全編観返しました。1980年代半ばに近現代三部作が放送された時点で視聴率が低迷し(但し『いのち』はそこそこの視聴率)、そのせいもあって明治維新に戻されることになった、その最初の作品です。朝ドラ『澪つくし』を手がけたジェームス三木氏の脚本は、恐らく近現代物で離れていた人々が視聴したせいもあってか、空前のヒット作となりました。尚、この大河のタグが先日トレンド入りしていました。

ゲスト出演は高橋英樹さん、サンドウィッチマンの伊達みきおさん、麒麟の川島明さん、そして松村邦洋さんで、特に伊達みきおさんは伊達家に連なる家の出身であり、宗家の当主の方との親交がある由。この伊達家に永禄10(1567)年に生まれた、梵天丸と名付けられた男児が、後に奥州一の大名となるわけですが、子供の頃に疱瘡を患って片眼を失い、乱暴に振舞っているところを乳母の喜多にたしなめられ、不動明王を拝んで、かの『天地人』の与六と並ぶ、戦国大河子役名セリフとなるこの言葉をつぶやきます。

「梵天丸もかくありたい」

その後梵天丸は元服し、藤次郎政宗と名を改めて、三春城主田村清顕の娘愛姫と結婚します。この2人が輝宗に呼ばれて入室した際に、大人の2人に変わるのはジェームス氏の脚本らしいと言えます。しかしその場で輝宗は隠居を宣言し、政宗が伊達家を背負うことになります。若く一本気なところのある政宗ですが、彼の決断を輝宗は頼もしく思っていました。しかし正宗から領地を取り上げられた二本松城主の畠山(二本松)義嗣は、正宗と対立して輝宗を人質に取ります。その結果、政宗は義嗣のみならず、人質に取られていた父をも失うことになります。

さらに小田原征伐への参陣を巡り、政宗の母義姫(お東の方)は兄最上義光の提言に驚くものの、それを実行に移します。それは、政宗に毒を盛るというものでした。侍女御佐子(おちゃこ)にトリカブトの粉末を渡した義姫は、息子が毒を盛った料理を口にするのを見て、流石に落ち着かない表情を浮かべます。政宗はその毒に当たるものの、何とか一命を取り留めます。その後小田原に遅参した政宗は徳川家康の助言を受け、秀吉に対して一芝居打つことにします。すなわち、白無垢の死に装束で秀吉の前に出るというやり方でした。ちなみにこの時、秀吉を演じた勝新太郎さんと政宗役の渡辺謙さんは、それまで顔を合わせず、ぶっつけ本番で収録に臨んだと言われています。その後秀吉は、自分の刀を政宗に預けて悠々と用を足し、政宗はこの人物のただならなさを見抜きます。

しかし

父親を拉致した相手に鉄砲を放ち、父も殺される
母親が毒を盛る
毒を盛ったことを知っていた弟を殺す

などなど、今の大河ではあまり描かれないようなシーンが次々と登場します。今とは違う時代なのだから、別にこの位入れてもいいと思わなくもないのですが。また勝さんの秀吉ですが、恐らく歴代の大河の秀吉でも、群を抜いてこわもての秀吉です。この時家康を演じた津川雅彦さんは、やはりジェームス氏の『葵 徳川三代』でも家康を演じています。

さて、この大河の視聴率が最も上がったのは最終回でした。自分が余命いくばくもないことを知った政宗は、妻愛姫に、自分の死後に作られる像には、すべて両目を入れるように伝えます。そして臨終のシーン、義姫と梵天丸と藤次郎が登場するところは、『葵 徳川三代』の淀殿を思わせますし、『八代将軍吉宗』にも、亡くなった人物がよみがえるシーンがありました。

ところで梵天丸が乳母の喜多に、自分は醜いかと尋ねるところ、これは後に『風林火山』で、やはり隻眼の山本勘助が、自分は醜いかと伝助に尋ねるシーンを思い起こさせます。あと娘の五郎八姫の命名に当たり、愛姫が「ごろはち」などととんでもないと反対するシーンも出て来ていました。この五郎八姫は、後に松平忠輝と結婚しますが、ご存知のように忠輝は所業が悪く、最終的には離縁することになります。それから支倉常長を演じたのがさとう宗幸さんとなっていますが、これは正に地元枠と言えるかもしれません。

そしていかりや長介さんが演じた鬼庭嵯月が、しんがりを買って出て討ち取られるところ、こういうのもあまり最近目にしなくなったなと思います。この左月の子綱元(政宗の乳母喜多の弟)を演じたのが村田雄浩さんで、この人は当時からイメージがあまり変わりませんね。

飲み物-冷えたビール2杯
[ 2020/06/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ファンタジー戦国大河 続き

先日の続きです。4月10日ですから1週間近く前ですが、『麒麟がくる』と『半沢直樹』という投稿の中で、後者の方が、前者よりも大河らしいのではないかと書いています。実際『半沢直樹』は、言ってみれば父親の仇を取るため敵の懐に飛び込み、下剋上を果たそうとする展開となっています。こういう描写であるため、現代ドラマでありながら戦国大河のような印象を少なからず与えていますし。また熱さばかりではなく、ややドジを踏みながらも策略を練ったりもしています。

無論この両方とも、戦国大河の男性主人公の場合には不可欠と思われます。少なくともそのどちらかは持ち合わせてほしいものです。ただ今年の場合、今の時点でさほどに主人公の熱さ、もしくは策略といったものが感じられません-無論これは観方にもよるとは思いますが、とにかく創作部分が長すぎ、そのためファンタジーのように感じられるし、またストーリーが平坦だと感じられる一因になっているのだろうと思います。明智光秀を描く以上、室町幕府再興と本能寺という2つの山をメインに話を組み立て、早いうちに将軍擁立から動き出すべきだったのかも知れません。

それから先日も書いた女性大河ですが、隔年の女性大河はやはり多すぎでした。これによって、本来であれば主人公になってもいい歴史上の男性が、割を食ったようにも思われます。それと女性大河の場合、半分以上が幕末が舞台です。私自身は幕末大河は好きですが、元々幕末を舞台にした作品は、戦国に比べると数的に少なく、1980年代などは、架空の人物が主人公である『獅子の時代』以外は制作されていません。しかし2008年から2018年までは、11作の内5作が幕末が舞台になっています。これもちょっと多すぎるでしょう。まず『篤姫』、東北支援ということで『八重の桜』、そして西郷隆盛か坂本龍馬を主人公でという形でもよかったかと思います。

女性主人公と幕末物の多さは、NHKが『篤姫』の高視聴率に気を良くしたその結果とも考えられます。ただこのどちらも、そこまで多く作る必要はなかったように思います。仮に『篤姫』の平均視聴率が10パーセント台半ばくらいであったのなら、その後の方向性はまた違っていたでしょう。それと、やはり基本的には男性の主人公で、女性を準主役に置く、しかもある程度ベテランの女優さんを使うといった路線の方がファンタジー的にならず、収まりがいいと思われます。『江~姫たちの戦国~』より、『葵 徳川三代』の浅井三姉妹の方が、よく描けていると思われるのはそのせいです。無論これには彼女たちの若い頃は描かれていませんが、それぞれの道を歩んだ姉妹のその後についてはよく描かれています。

あとやはり『麒麟がくる』の場合、52歳の佐々木蔵之介さんが藤吉郎というのがどうもしっくり来ません。これが既に羽柴秀吉となっているのであれば、年齢的にもうなずけるのですが、現時点ではまだ10代の藤吉郎です。無論『軍師官兵衛』でも、当時58歳の竹中直人さんが藤吉郎を演じていました。しかし竹中さんの場合は、1996年の『秀吉』に出演したこともあり、さらに当の秀吉が息を引き取るまでを演じたわけですから、この年齢でも納得できなくはありませんでした。ただ今回は、普通に考えて最終回時点の秀吉は40代であるため、どう考えても老け過ぎに思われます。それと佐々木さんの場合、どうも『風林火山』の真田幸隆の印象が強いせいもあるのかもしれません。

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2020/04/16 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』雑考11続き+女性の描かれ方

昨日の分の続きを少々。まず、ミスと思われる部分がまた数か所ありましたので、訂正しています。失礼いたしました。

『麒麟がくる』のよくない方の印象として最たるものは、やはり色です。これはもうどうしようもないのでしょうか。それから帰蝶だからと着物が蝶の柄だったり、松永久秀が天守に火をつけて自害したからと言って、花火をイメージした羽織を着せてみたりするのにも抵抗があります。

無論いいと思われる部分もあります。先日も書きましたが、三好-松永と幕府の対立は面白いです。また光秀の母牧や深芳野は、キャラ設定ができていると思いますし、それぞれの出演者に合った役どころと言えるでしょう。しかしこの牧や深芳野はともかく、やはりオリキャラの駒が、『真田丸』のきりなどに比べると普通の女の子だし、帰蝶も戦国時代のお姫様というよりは、今時の若い女性といった雰囲気です。『葵 徳川三代』などは、かなりベテランの女優さんが浅井三姉妹を演じていましたが。この場合ももう少し年長の、30代位の女優を使ってよかったとも思っています。実際帰蝶は30代の女優さんが演じるはずだったのですが、ああいうことになりましたからね。無論『国盗り物語』の松坂慶子さんも、その当時は21歳で、今時の若い女性的な見方をされていた部分はあったかとは思いますが。

個人的に駒は、光秀が鉄砲の買い付けをした帰りに、偶然出会った忍びなどの設定でよかったかと思います。美濃の様子を探りに来ていて、しかし光秀にほだされてしまい、彼の子を宿した後に行方をくらますなどという設定であれば、『太平記』の藤夜叉的な位置づけができたでしょうし、侍女に変装して、帰蝶に仕えるなどということも可能だったのです。東庵も、やはり『太平記』の一色右馬介的な存在なら、面白いと思います。こちらは高氏の家臣ですが、具足師に変装して、藤夜叉と子の不知哉丸を見守っていたこともありました。

それと大河での女性の描き方ですが、女性キャラが夫の仕官、あるいは勤めに口を挟むことは、かなり前からあったと思います。ただそれが気になるほど目立って来たのは、2000年代に入ってからでしょうか。夫婦大河が何作かあり、さらに女性主人公の大河が隔年で制作され始めるようになりました。また相手が夫だけではなくなり、『江~姫たちの戦国~』のように、まだ年端も行かないようなヒロインが、本能寺の変後一人で近江に馬を飛ばし、明智光秀と堂々と話をするなどというシーンが登場したこともありました。これは極端な例ですが、何でもかんでも女性を表に出してくるようになると、やはり現代的になってしまう嫌いがあります。

無論時々夫に活を入れる意味で提言したりするのであれば、まだわからなくもないのですが、あまり表の、つまり公のことに立ち入るようになると、どこか不自然に思えるものです。『麒麟がくる』前回の、臨終の床にある義父のところへ行き、後継者を聞き出すシーンなどにもそれと似た物を感じます。あれはいつだったか、外国映画に似たような展開がありましたね。よくこの大河は攻めている、つまり積極的に新しいことをしているなどと言われることがあります。しかし、今までやらなかったことをやればそれでいいというわけでもなく、寧ろ今までは、敢えてやらなかったという側面も大きいわけです。先日書いた信長のイメージにも、どこかそれと通じる物があるように思えます。尚私は、『信長 KING OF ZIPANGU』はあまり好きではありませんでした。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2020/04/11 23:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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