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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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西郷どんの歴史的背景16-暴走の時代

話が前後しますが、この文久・元治年間は志士たちの暴走が相次いだ時代でもありました。特に尊王攘夷の大義のもと、外国人にも矛先が向けられています。

文久元(万延2、1861)年
東禅寺事件

文久2(1862)年
第二次東禅寺事件
坂下門外の変
生麦事件(後に薩英戦争に発展)
英国公使館焼き討ち事件

文久3(1863)年
下関事件
朔平門外の変
天誅組の変
井土ヶ谷事件
生野の変

元治元(文久4、1864)年
天狗党の乱
池田屋事件
蛤御門(禁門)の変
下関戦争
功山寺挙兵

慶応元(元治2、1865)年
大田・絵堂の戦い

無論これ以外にも外国人襲撃、人斬りなど横行した時代でもありました。ちなみに下関事件は、下関戦争、関門海峡を行く外国艦隊を砲撃した事件であり、これも後に下関戦争に発展しています。この時の長州が、賠償金を幕府に請求するように交渉したのは有名な話です。他にも彦島の租借を否定しており、さらに『花神』では、交渉に訪れた高杉晋作が、4か国側に対して古事記を引用し、相手を煙に巻いた設定となっています。

7月1日の『西郷どん』では、生麦事件が登場することになっています。無論、沖永良部島での西郷の描写に尺が割かれるとは思いますが、賠償金問題と薩英戦争についてもそこそこ描いてほしいです。これもイギリス側が、幕府に賠償金を請求する形となり、それが難航したため、イギリス海軍が攻撃に出るわけです。またこの時、久光の行列に馬で乗り入れたイギリス人たちに対しては、日本在住のアメリカ人から批判の声もありました。

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[ 2018/07/01 00:45 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

牢人衆とジャコバイト

正しくは、「大坂の陣をはじめとする牢人衆の蜂起とジャコバイト」とでもするべきかもしれません。関ヶ原後の改易ラッシュにより牢人が増え、さらに大坂の陣後の改易でまた増え、治安に影響するようになったことは、「幕府VS牢(浪)人-慶安の変と承応の変」にも書いています。これが収まった時には、既に関ヶ原から半世紀近い月日が経とうとしていました。

ジャコバイトとは、名誉革命への反乱勢力です。17世紀のイングランドでは、名誉革命によってジェームズ2世が王位を追われ、娘であるメアリー女王と、夫のウィリアム3世が王位につきます。そして権利の章典が発布され、議会政治が始まります。しかし、なぜジェームズ2世を退位させたのに、その娘を迎えたのか。それは、メアリーがプロテスタントだったためです。ジェームズ2世はカトリックでした。その後今に至るまで、イギリス国王とその配偶者は、カトリックでないことが条件となっています。

無論、ジェームズ2世の男系男子の即位を求める人々はこれに反対し、自らをジャコバイト(ジェームズ党、ジェームズのラテン名がジャコブス=ヤコブスであることに由来)と呼び、スチュアート王朝のそもそもの本拠地であるスコットランド、特にハイランド地方をはじめ、カトリック圏であるフランスやアイルランドにも拠点を置くようになります。イングランドにも、ジェームズ2世を支持する声はあったようです。
この辺りは、江戸幕府を開いた徳川家と、豊臣家の確執に多少似たものがあります。ただし大坂の陣は、確かに豊臣家が資金援助をし、豊臣家のために牢人たちに戦わせた側面はありますが、その後の慶安の変に至るまでは、改易によって巷にあふれた牢人たちの、幕府への政策に対する異議申し立てと化して行きます。

一方ジャコバイトの場合、ジェームズ2世自ら軍を指揮したウィリマイト戦争の後、カトリックは公職から追放され、アイルランドも少数のプロテスタントが実権を握ります。その後国王暗殺未遂が起き、そしてハノーファー朝成立により、抵抗運動は激しくなります。
このハノーファー朝は、アン女王崩御によりスチュアート王朝が断絶したため、イギリス(イングランドとスコットランドは同君連合であったが、1707年に合同法により、連合王国として成立)王室と血縁関係にあった、ハノーファー選帝侯がジョージ1世として即位したことにより始まりました。しかしジェームズ2世の直系を支持するジャコバイトは、これに反対して各地で暴動を起こし、また要人の失脚に関与するようになります。

無論政府もジャコバイト、ひいてはカトリックを弾圧しました。そして1745年、ジェームズ2世の孫、ジェームズ老僭王の子であるチャールズ、所謂ボニー・プリンスを擁したジャコバイトは、最後の戦いに挑むことになります。ハイランドの氏族(クラン)たちは政府軍を相手に戦うものの、翌1746年のカロデンの戦いで敗北し、その後ジャコバイトは勢いを失くして行きます。
その後スコットランドのクランは解体させられ、チャールズもフランスへ逃げます。一方ホイッグ党がトーリー党をジャコバイト呼ばわりし、政敵を失脚させたりもしています。当時は名誉革命体制もさほど盤石ではなかったのですが、イングランドではカトリックの君主を拒否し続けたことが、ジャコバイトの君主がついに王位を奪還できなかった、最大の理由といえそうです。

この17世紀から18世紀にかけてのイングランド→イギリスと、牢人たちが蜂起した17世紀前半の日本に共通するのは、半世紀ほど経って終息したこと、そしてカトリックの追放です。日本の場合、厳密にはカトリックでなくキリスト教全般なので、イングランドやオランダの布教も禁じました。またイングランドでは、正式に聖公会が国教会と定められて、カトリックにとっては不遇の時代が訪れ、ヴィクトリア朝まで続きます。
またそれぞれがキリスト教を禁じた、カトリックを追放したその背景には、新時代の到来があります。日本は江戸時代、イングランドでは議会政治の始まりとなります。そしてイングランドはこの時期大同盟戦争に参戦し、ヨーロッパ大陸諸国を相手に、世界を席巻する足掛かりを作ることになります。日本ではそれに類するものはなく、むしろこのヨーロッパの世界席巻から、国を守ることに専念したといえます。

ところでジャコバイト達がシンボルにした、ジャコバイト・ローズという、白い八重咲きのバラがあります。これは正式にはアルバ・マキシマと呼ばれ、バラ戦争の時には、ヨーク家のシンボルとなっています。

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[ 2016/11/11 01:15 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)

徳川家康とカルバリン砲と英蘭関係

さて『真田丸』では、大坂方はあれこれもめたりしている一方で、駿府の家康が、秀忠より先に出陣してしまいます。詳しいことはあらすじで書きますが、この時家康はカルバリン砲4門、セイカー砲1門を備えていたといわれています。一方で豊臣方は、ポルトガル製のフランキ砲を使っていたのですが、このフランキ砲よりもカルバリン砲の方が射程が長く、また命中精度も勝っていました。この砲弾が、冬の陣で大坂城の天守閣を狙ったのは有名な話です。またセイカー砲も、長射程を狙うのに適していました。

このカルバリン砲は当時のイングランド王国(スチュアート王朝時代のため、実質スコットランドと同君連合)から買い付けたもののようですが、その他にもオランダからも兵器を買っていたと考えられます。またカルバリン砲は、アルマダの海戦(*)でイングランド艦に備え付けられていたものです。またカルバリン砲には、かつては手持ちサイズのものもあり、その他デミ・カルバリンと呼ばれる、口径を小さくして、より長い射程を狙った砲もあります。

当時、イングランドとオランダ(ネーデルラント)はプロテスタント(**)であり、カトリックのスペインやポルトガルに対抗して、協力関係にありました。少なくとも兵器の購入においては
徳川方-イングランド&オランダ
豊臣方-ポルトガル
という色分けもできそうです。明治維新において、イギリスが薩長、フランスが幕府をそれぞれ後押ししたのを連想させます。現に薩長、幕府もそれぞれから武器の購入を行っています。しかしイングランドとオランダは、1623年のアンボイナ事件を機に協力関係が崩れ、その後英蘭戦争を引き起こすことになります。

(*)実際にアルマダの海戦の雌雄を決したのは、戦術や兵の士気から、軍艦の性能にいたるまで、すべてにおいてイングランドが優っていたこと、そして、最終戦のグレーブラインの海戦で、イングランドが火船を使ったことが主な理由とされています。この火船は、19世紀頃までは結構使われており、『ホーンブロワー』シリーズにも登場します。やり方としては、火をつけた小型艦を相手の艦隊に近づけ、艦を焼き打ちさせるのが目的です。

(**)イングランドは聖公会及びカルヴィニズム(ピューリタン)、オランダはカルヴィニズム(改革派教会)。
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[ 2016/10/24 01:15 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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