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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  花神

第二次長州征伐について少しばかり

『青天を衝け』でも第二次長州征討(長州再征)の時期を迎えています。幕末が舞台の大河では、規模の差こそあれ、基本的に避けては通れないものであり、それだけ長きにわたる幕府の支配に、かなりの影響を与えた事件であるとも言えます。特に四境戦争とも言われるこの戦い、大島口の戦いに始まり、石州口、芸州口及び小倉口それぞれで戦闘が行われ、最終的には小倉城が陥落して、他の地での戦いも停戦となります。

この時豊前小倉藩は優勢だったはずなのですが、長州勢が関門海峡を渡って侵攻し、総督小笠原長行は、家茂薨去後は第一線を退くことになります。また『花神』の主人公である、大村益次郎が指揮した石州口では、濱田藩領へ押し入って浜田城が陥落します。ここの藩主松平武聰は、一橋慶喜の異母弟でした。尚『龍馬伝』で高杉晋作が田野浦に上陸しますが、これは小倉城陥落の一月半ほど前のことです。

そして『西郷どん』では、薩摩がこの長州再征に参加しない理由として、大義のない勅命であるからとしており、大久保一蔵は、老中板倉勝静に対してその旨を伝えます。慶喜がこれを聞かされた時は、大坂で倒れた家茂を見舞っていたのですが、必ず長州を討つ、次は薩摩だと言いつつ去って行きます。またこの時は薩摩以外にも、佐賀、あるいは広島といった藩が出兵を見合わせています。

飲み物-グラスビール
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[ 2021/06/28 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に求められる人物とは-2

幕末大河では、それまで埋もれた存在、あまり描かれなかった存在であったであろう人物が掘り起こされ、脚光を浴びるようになって行くというのは、今までにも書いたことがあります。『篤姫』の小松帯刀、『龍馬伝』の岩崎弥太郎、『花燃ゆ』の小田村伊之助、『西郷どん』の愛加那と小松帯刀(『篤姫』とは違った意味で)、そして今回の平岡円四郎など。

大河に存在意義があるとしたら、こういう人物を紹介して行くことではないかと思います。戦国や他の時代も含めた最近の大河には、新説の発表会的なものもあります。元々TVの重要コンテンツであった時代劇が、時の移り変わりと共に姿を消しているため、大河が生き残るには、こういう形を取らざるを得なくなっているとも考えられます。

最近のではなく昭和50年代の幕末大河にも、それまではあまり登場しなかったであろう人物が描かれています。河井継之助です。この人物は『花神』に登場していて、総集編のDVDで観ることができます。演じているのは高橋英樹さんです。元々この人を扱った『峠』が原作の一つで、『国盗り物語』同様、乱世を舞台にした群像劇となっています。この『峠』とは三国峠のことですね。ちなみにこの作品、映画化されて7月から公開される予定です。こちらは役所広司さんが河井継之助を演じています。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2021/06/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

困った時の戦国頼みと『鎌倉殿の13人』主要キャスト16日から発表

少し前ですが、「国盗り物語に見る明智光秀 26」で、困った時の戦国頼みという書き方をしています。無論一口に戦国と言っても、戦国中期の頃から江戸時代初期に至るまで様々ですが、一応ここでは、川中島の頃から、江戸時代初期までを戦国としておきます。

今まで大河ドラマでは、幕末や近現代物で視聴率が伸び悩んだ時には、必ず数年間連続で戦国物を投入して来ています。たとえば、1967年の『三姉妹』、1968年の『竜馬がゆく』と幕末物が2年連続となり、『竜馬がゆく』で視聴率があまり取れなくなったせいか、翌年から戦国物を入れてくるようになります。

1969年 天と地と
1970年 樅の木は残った
1971年 春の坂道

さらに1972年は『新・平家物語』でしたが、1973年は『国盗り物語』とまた戦国物です(個人的にこの大河は好きですが)。こうなるとヘビーローテ―ションを通り越して、戦国関連大河の中に、源平大河がぽつんとあるような状態です。流石にNHKも、『国盗り物語』の後はしばらく戦国物をやらず、5年後の『黄金の日日』で復活させています。これと似たような時期がもうひとつあります。言わずと知れた1980年代半ばの近現代物と、その後の戦国物です。この時は

1987年 独眼竜政宗
1988年 武田信玄
1989年 春日局

バブル期のこの時代の大河は、視聴率もめざましいものでした。と言うか、そもそも幕末物や近現代物を連続してやる必要はなかったわけです。当然ですが、これらの時代は数字がそれほど取れるわけでもありません。1986年の『いのち』だけがそこそこの視聴率でしたが、後は思ったほどではなく、結局時代劇に戻すことになりました。無論この時も視聴率回復策として戦国物が企画され、さらにジェームス三木氏が脚本を担当することになります。

この『独眼竜政宗』とそれに続く一連の大河はヒットしました。政宗を観た人が信玄を、そして春日局をと好循環が生み出され、その後の大河にも影響を与えました。ただしこれは、放送フォーマットを変えて、比較的レアな主人公を持ち出した時点で崩れてしまうことになります。

いつも思うのですが、せっかくいい流れで来ているのを、なぜNHKは断ち切ってしまうのでしょうか。大河を本質的にビジネスとして捉えていないのでしょう。例えば『琉球の風』をやるのであれば、それはそれでよかったのです。しかしその後にはまたメジャーな時代を持って来るべきで、さらにそれから2年ほど経って『炎立つ』を放送した方がよかったはずです。

しかも放送フォーマットを変えるにしても、受信料を払っている視聴者にこのことで何か説明があったのでしょうか。趣向を変えるのであれば、視聴者にまず一言あってしかるべきでしょう。結局放送フォーマットは変更されず、その後はまた視聴率復活狙いで、ジェームス三木氏の『八代将軍吉宗』となります。その後10年ほどはまず安定しますが、その後が戦国と幕末のヘビロテとなり、戦国物もかつてのような勢いは失われるようになりました。

それと『竜馬がゆく』、これは脚本にも問題があったと言われています。この時は大野靖子氏ではなかったようです。『国盗り物語』と『花神』の総集編を観る限りでは、やはり司馬作品は、大野さんの群像物にするのが一番収まりがいいですね。

それから、『鎌倉殿の13人』の主要キャストが早くも発表されます。
この間『青天を衝け』のメインキャストが発表されたばかりですが、今度は2022年大河です。如何にも三谷氏らしいというか、5日間かけて小出しに発表する予定だそうです。それはそうと、すっかり三谷大河の常連となった、堺雅人さんと山本耕史さんは今回も出演するのでしょうか。

【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
(NHK ONLINE)

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/11/16 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』第2巻を観て感じたこと

第2巻の感想です。先日の分であらかた書いてはいますが、第1巻つまり上ノ巻にかなり尺を割いたせいで、第2巻が駆け足気味になったように見えます。せっかく栄華を極めたにも関わらず、滋子の入内、日宋貿易、そして厳島神社の社殿造営などの描写がありません(本編でどの位描かれたかはわかりませんが)。また清盛が放った禿とか、頼朝や義経の壇ノ浦後の描写があってもよかったかと思います。金売り吉次が出てこなかったのも、源平物としてはちょっと物足りないです。

脚本の平岩弓枝氏が、所謂ホームドラマ系の脚本家というのも関連しているのか、親子や男女の会話などの雰囲気はそれらしさが出ていますし、一方で後白河法皇と清盛の対立もうまく描けているとは思います。しかしやはり平家の比重が大きく、頼朝旗揚げ後の源氏軍の描写などは、少なくともこの総集編ではかなり限定的だったのが残念です。

それと、総集編とするに当たってやむを得なかったとは言え、麻鳥の登場シーンがやはり少なすぎです。原作だとこの人は伶人(雅楽の奏者)であり、その後御所の水守となって崇徳上皇の配流先へ行き、さらに医師となって、貧しい人々を助けるという設定になっていました。その医師としての生活の中で、平家の興亡や源氏の興隆を、庶民としての立場から目にする存在であり、いっそのこと、麻鳥が主人公のスピンオフでも作ってよかったかと思うほどです。その位、この物語には大事な位置を占めている人物です。

ところでこの麻鳥を演じた緒形拳さん、『峠の群像』ではもちろん大石内蔵助役です。この後も大河には何度も出演しており、特に
『太平記』足利貞氏
『毛利元就』尼子経久
『風林火山』宇佐美定満
この3つは正に好演と言っていいでしょう。
一応『新・平家物語』も終わったので、そろそろ『峠の群像』の、今度は第2巻について投稿予定です。

尚この大河で、頼朝に加勢した北条家の二男で、『鎌倉殿の13人』の主人公でもある小四郎義時を演じたのは、かの西田敏行さんです。西田さんは『おんな太閤記』の秀吉役で有名になりましたが、その4年前に、『花神』の山県狂介(有朋)も演じています。司馬作品には
国盗り物語(弥八)
花神(山県狂介)
翔ぶが如く(西郷吉之助→隆盛)
功名が辻(徳川家康)
と、『竜馬がゆく』以外はすべて出演しています。また私としては、『西郷どん』の菊次郎の印象もかなり強いです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/10/22 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 24

光秀は妙鴦という尼が退出して来るのを待ち、お万阿様ではと声を掛けます。やはりその尼は、かつて自分も牢人時代に庵を訪れたことのあるあの妙鴦、山崎屋庄九郎の妻であったお万阿でした。若い頃の美しさが、そのまま老いの清らかさになっていると光秀は感嘆し、自分が借りていた家へと案内します。そして信長の許へ参賀に来た理由を問うと、お万阿は不意に表情を曇らせます。

やがてお万阿は、天気がいいから都に出たのだと言いますが、真意は別のところにありそうです。しかし理由を言おうとしても、その一つ一つが嘘のように思われるので、天気がいいからと言った方が、寧ろ本当のような気がすると語ります。この女性は、自分の夫は山崎屋庄九郎であり、斉藤道三などは知らぬとかつて光秀に話したことがありますが、彼女なりに複雑な気持ちを抱えているようです。やがて酒と菓子と鮨が出され、お万阿は光秀から酒を注いでもらって酔いが回って来ます。

お万阿は、夫が「なんねんか待てやい、きっと将軍(くぼう)になって帰ってくる」と言って美濃へ発ったことを覚えていました。それが本気か嘘かはわからずとも、嘘は嘘で命がけでつくような人物であり、それゆえ騙されているとわかっていても、楽しかったと話します。無論その夢は果たせず、娘婿である信長がその夢を果たし、だからこそお万阿は、信長の許まで祝意を述べにやって来たのだと光秀は察します。お万阿は「夫」でなくその娘婿が夢を果たしたことを、複雑な感傷の気持ちを込めて喜び、また上洛の様子のきらびやかさを見定めたかったのでした。

光秀は、その娘婿である信長が、道三から最も目をかけられたと言いますが、お万阿は、光秀は目をかけられなかったのかと問います。かぶりを振る光秀をお万阿は見つめて、何にしても修羅道であると口にします。修羅道は仏典にある六種類の迷界の一つで、阿修羅が支配しており、善神である梵天や帝釈と未来永劫闘争をし続けている世界で、そういう世界が道三や信長、光秀のいる世界であると言うのがお万阿の言い分でした。

しかし光秀は、この修羅道こそが世の乱を救う菩薩行だと言い、そしてお万阿は、信長もそのように考えているのかと尋ねます。光秀はそうだと信じると答えると、お万阿は、自分がいずれ亭主殿の住む彼岸に行ったら、信長や光秀は、自分の道を菩薩行だと信じているらしいと話すだろうと笑います。光秀は、道三殿なればどう申されるでしょうと訊き、お万阿はこのように答えます。
「わかりませぬ。あの人は修羅道のみに生きついに菩薩行の功名に至らずじまいで世を終えたのですから」
お万阿はその後少し話してから引き上げますが、光秀には彼女の実年齢がいくつなのか見当もつきません。ただ、もう二度と会うことはないだろうと思いました。

光秀とお万阿が再会します。前に会った時は越前に発つ前のことで、光秀は道三のことを話して聞かせます。お万阿は「男とは難儀なものじゃな」と指摘します。またその時、あなたも天下がほしいのであろうとお万阿は言いますが、この2度目の出会いでは、天下を実質手にしたのは光秀ではなく、道三の娘婿の信長でした。夫が果たせなかった夢を果たしたこの人物を、お万阿は祝福に訪れ、この再会に至ったわけです。

無論お万阿も彼女なりに悩みを抱えてはいました。油問屋を畳んで尼となり、悠々自適の生活を送っているとは言え、夫は美濃では別の人物として生きていました。嘘をつくにしても本気でつくため、騙されていても楽しかったとお万阿は答えますが、彼女は夫の美濃での生活に感づいており、だからこそ余計に、庄九郎の嘘の世界に身を任せていたいという気持ちもあったかと思われます。無論この大河及び原作では、庄九郎が一代で道三となり、美濃を制したことになっているため、一人二役の使い分けと、それぞれの「妻」たちの立場が描かれているわけです。この辺り『花神』の主人公の村医者村田蔵六と、軍学者大村益次郎の違いに通じるものがあるようです。

それはともかく、光秀もまた複雑な心中ではありました。自分が思っていた濃姫の夫がこのように華々しく活躍するのは、光秀としても悪いことではなく、また義昭を擁立したいからこそ信長を頼ったわけですが、どこか割り切れないものもあったでしょう。また道三から目をかけられていたにも関わらず、一番目をかけられていたのは信長だとお万阿に答えます。光秀は、かつては道三の一番弟子を以て任じていたものの、道三の思いは今一人の人物にも向けられていたと認めざるを得なくなったわけです。この点、夫は山崎屋庄九郎であると思ってはいたものの、斉藤道三という全く別の人物を認めざるを得なかったお万阿と、どこか共通するものがあります。

飲み物-コーヒーカクテル
[ 2020/10/18 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵 3(元禄太平記続き)

そろそろニッコームックの大河ガイドブック、『おんな城主 直虎』関連の投稿をしようかと考えています。ただこの大河に関しては、以前から書いているように、放送開始から3か月間ほどはそこそこ楽しめたものの、それ以後は創作の多さもあってそうでもなくなってしまいました。この点では『花燃ゆ』共々半年大河でよかったのではないかと思っています。

無論女性主人公のみならず、男性でも半年で十分、あるいは半年の方が中身が濃くなるという例はあるもので、今年のにもそれが言えますし、昨年も似たような感じです。1年物にするのであれば、群像劇にするとか、主人公を複数にするなどの方法が採られてしかるべきでしょう。昨年は複数の主人公でしたが、同じ時代を生きた2人ではありませんでした(時代が行きつ戻りつはしましたが)。先日投稿した『元禄太平記』なども、柳沢吉保の生涯だけを描くのであれば、半年大河にするか、通常の時代劇シリーズで十分だったかと思われます。『花神』の大村益次郎も同じことがいえます。ただ前者の場合は、元禄時代に付き物の赤穂義士とのセットであったため、1年物として制作できたとも言えますし、後者は、『国盗り物語』に続いて大野靖子氏が群像劇仕立てにしたため、これも1年物として放送できたと考えるべきでしょう。

ところでこの『元禄太平記』の中で、市井の人々が暴れていて、それを柳沢兵庫が止めるシーンがありますが、この時「元禄はまた退廃の時代でもある」というナレーションが流れます。この時代は、江戸前期の文化が花開いた時期でもあり、経済活動も盛んになったため、その副産物として風紀の乱れも生じるわけですが、「退廃」の伏線的な部分が示されず、いきなりこういうナレーションが出て来るのは唐突感があります。それからこの総集編第1巻を見る限り、制作サイドの考えも無論あるでしょうが、上方文化が東国に流れた時代であるにも関わらず、そういう部分の掘り下げがやや足りない嫌いがあります。この点は『峠の群像』の方が詳しく描かれていたようです。

この大河の脚本は小野田勇氏ですが、この人はどちらかといえば舞台の作品の方が多いようです。ちなみに大河はこの1本のみとなっています。それからこの大河のOPですが、尾形光琳の絵などが登場して如何にもそれらしくはあるものの、時代背景やドラマの舞台を反映してなのか、やや控えめで大人しい雰囲気です。同じ江戸時代でも、『八代将軍吉宗』の方はもう少し遊び心がありました。あれは確か「見返り美人」が登場していましたね。

それとこれは割と知られた話ですが、徳川綱吉は男色家でもあり、能役者との男色が有名であるようです。要は「おっさんずラブ」です。無論これは綱吉だけにはとどまりませんが、その辺りの描写はあまりないようです。やはりその当時、あまり大河でそういうのは描けなかったのでしょうか。それと綱吉・右衛門佐というと、やはりかの『男女逆転大奥』を思い出します。綱吉が菅野美穂さん、右衛門佐が堺雅人さんのあれです。この時の柳沢吉保を演じていたのは尾野真千子さんでしたが、最後の方で綱吉の化粧直しをした際、首を絞めようとしていていささか怖いものを感じました。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2020/09/01 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

俺たちシリーズ

1970年代後半、日テレ系列で「俺たちシリーズ」というドラマが放送されています。これは所謂青春ドラマと呼ばれるもので、主演は中村雅俊さんでした。ただしシリーズ第2作の『俺たちの朝』は、中村さんが大河ドラマ『花神』に出演していたため、勝野洋さんが主役を務めており、中村さんが主演したのは第1作の『俺たちの旅』と第3作の『俺たちの祭』になります。青春ドラマと言っても様々ですが、学園ドラマよりもう少し年齢層が高い、大学生から20代の社会人がターゲットだったのではないかとも考えられます。その当時20代の人口が多く、しかも当然というか、TVを観る人々が今より圧倒的に多かった、そういう時代背景もあるでしょう。それにしても第3作以外はどちらも1年物ですが、その当時1クールのドラマなどはあまりなかったのでしょうか。

この「俺たち」から連想するのが「僕シリーズ3部作」です-というか、草彅剛さん主演の火10シリーズです。どちらも一人称がそのままシリーズ名となっていますが、内容は明らかに異なっています。こちらのシリーズの第3作の『僕の歩く道』に関しては、ツール・ド・フランスに関する投稿で触れました。第1作が病気と死、第2作が離婚とそれによる絆、そして第3作は自閉症がそれぞれテーマで、前出の俺たちシリーズが、青春模様中心だったのとはやはり趣が違うと言えるでしょう。主人公の年齢設定も僕シリーズは高めで、これも放送された時代による違いと言えそうです。ただ『俺たちの祭』は前2作よりも重めだったらしく、そのため当時はあまり受けがよくなかったらしい。尚「俺たちシリーズ」はいずれもDVDが発売されています。

飲み物-パブのビール2
[ 2020/07/16 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

NHKのドラマと受信料とに感じること(+加工テレビではNHK契約義務なし)

先日投稿した『風雲児たち~蘭学革命篇』(どうも最近、前回の投稿の続きのようになっています)ですが、NHKはこの他にも『陽だまりの樹』をドラマ化しています。さらにTBSの『JIN-仁-』があるため、この3つがいくらかごっちゃになることもあります。ただ『風雲児たち』は時代的に少し早いため、蘭方と漢方の対立などもあるものの、たとえば種痘を巡っての争いなどはまだ出て来ません。『陽だまりの樹』では、手塚良仙が大坂へ行き、種痘が行われているのを目の当たりにします。漢方の奥医師の力が強い江戸では、なかなか実現の運びに至らなかったのです。

同じような医療ドラマになりますが、NHKには『胡蝶の夢』をドラマ化してほしいと何度かリクエストしたことがあります。しかし未だ実現していません。これも司馬遼太郎氏の原作です。司馬氏といえば、『国盗り物語』、あるいは『花神』でもしばしば登場人物の心の声、独り言のようなセリフが登場しますが、これはこの人の原作ならではの「余談」を脚色化した結果、ああなったのではないかと思われます。

無論『胡蝶の夢』の場合、大河化は難しいと思います。10回シリーズ位で済むのではないかと思います。ただ主人公の松本良順が奥医師の地位を投げ打って、長崎に行くまでの心理描写、門人であり、かなりの変人でもある司馬凌海(こちらも主人公と言っていいでしょう)との関係、さらに江戸幕府瓦解後の様子を描くのであれば、10回ではやや足りないかも知れません。大河を半年単位にして、こういうのを持って来ても面白そうなのですが。

しかし大河をやるにしても、作品によっては奇を衒いすぎたような描写があり、その結果観なくなったこともあるわけですし、そういうのをすべて受信料で賄うべきなのかやはり疑問が残るところです。無論どのような作品でも賛否両論はあるでしょうから、ならば観たい人だけ課金する方が、よほどすっきりしているわけです。NHKは公共放送を謳っているわけですが、大河朝ドラにそこまでの公共性は生憎感じられません。観たくないなら観るなも民放ならともかく、受信料システムのNHKである以上、ならば受信料の一部を返してくれともなりかねません。

昨日になりますが、NHK視聴ができないTVの場合、契約義務は生じないという判決が出されました。つまり、NHKの敗訴に終わったわけです。

NHK映らず契約義務なし 加工テレビで東京地裁

NHKは二言目には公共放送を云々しますが、本当に公共性を重視するのなら
ニュース
気象情報
災害情報
これだけで済むはずですし、この3つだと500円ほどで足りるでしょう。しかもこの3つも、今はネットで入手できるのです。何かと言えば公共放送と言うのは、少々話が飛びますが、『ノーサイド・ゲーム』の日本蹴球協会の木戸専務理事が、何かにつけてラグビーはアマチュアであり、神聖なものだと言わんばかりの姿勢を取るのとどこか似ています。そもそも企業にチームを任せている点で、アマチュアもないと思うのですが。

それはともかく、大河もドラマも作るなとまでは言わずとも、原則論ばかりで行くのではなく、視聴者にどのような作品を作るべきか打診してみる、課金制を検討してみる位のことはするべきでしょうし、あと視聴者の質問にはきちんと答えて然るべきでしょう。過去大河の史料で問い合わせたところさっぱり返信が来ず、コールセンターに電話したら「返信が来るまでメールを送れ」と言われたことがありますが、ちょっと乱暴ではないでしょうか。

飲み物-ブラッディサム
[ 2020/06/28 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』ナレーション1

以前書いていましたが、『国盗り物語』DVDのナレーション(中西龍元NHKアナ)について。冒頭の部分はこうなっています。

一つの時代が終わりかけている
新しい時代はまだその姿を見せない
応仁の乱以後 足利幕府の威は地に落ち
下剋上の風潮に乗って日本の各地、実力者が台頭した
誰が新しい覇者になるか
誰が新しい秩序を作るか
誰が近世への扉を開くか
戦国と呼ばれるこの乱世は
そこに生きるすべての人間に機会と可能性とを与えている

この大河で描かれていることが、正にこのナレーションに凝縮されているとも言えます。無論誰かが新しい秩序を作る=安定をもたらすというのは、後世からの視点であり、これに関しては『麒麟がくる』にも、どこか似たような響きが感じられます。実際この発想に対しては、過去に何度か『真田丸』の、天下という概念はあったのかという発想を引き合いに出したことがあります。また「近世への扉を開く」という言葉も無論後世からの視点といえます-その当時は、一旦世の中が落ち着きはしたものの、そもそも近世などという概念はなかったはずですから。

ただ最終的に天下を取った信長が、どのようにして天下人となったのか、そういったシンプルな視点から見るのであれば、この総集編はやはり面白いです。実際ドラマというのは、そういう視点から作られるものでもあるでしょうし、またこの作品が群像劇としてうまく機能しているせいもあります。尚近世とは、日本の場合江戸時代がすっぽり入ると考えられますが、安土桃山の頃からその兆しがあったとも思われます。ヨーロッパの場合は中世が終わった後のルネッサンス、そして絶対王政期が含まれます。

事実この時代、幕府の権威は地に落ちることになりますが、それには一部の守護大名が、所謂国衆(国人)を取り込んで強大化したことも大きく関連しています。これによって将軍自らによる親裁が難しくなり、幕府が揺らいだと考えられています。その結果大名同士の私闘が日常的になり、戦国時代と呼ばれる時代に移行して行きます。無論一方で弱体化した大名もいました。またこのナレーションにあるように、誰にも天下を取る機会は与えられていましたが、他の実力者たちは天下を掴み損ね、信長の天下取りは妨害されつつも結果的に成功することになります。

ナレーションと言えば、この『国盗り物語』の4年後に、やはり
原作・司馬遼太郎
脚本・大野靖子
音楽・林光(いずれも敬称略)
で制作・放送された『花神』も、冒頭にこういうナレーションが登場します。この中に「中国では花坂爺のことを花神と言う、彼は花神の仕事を背負ったのかも知れない」とありますが、これは、大村益次郎が明治維新に於いて成し遂げた役割を、花を咲かせるという行為になぞらえたものです。こちらについてもいずれ書きたいと思います。

飲み物-ウイスキーストレート
[ 2020/06/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』雑考17

先日あらすじと感想を投稿したこともあり、再度雑考を投稿しておきます。今回は人物関係が中心ですが、その前に寺子屋、私塾について少し。

光秀が寺子屋のような場所で、子供たちに四書五経を教えていますが、この時代の寺子屋は僧侶が教えるもので、牢(浪)人が対面式で教えるのは、江戸時代になってからの寺子屋、ひいては松下村塾のような私塾のイメージがあります-尤も江戸時代の寺子屋は読み書きそろばんが中心で、四書五経は藩校の方で主に講義されていますが、寺子屋でも教えられていました。ちなみに上が『麒麟がくる』の「寺子屋」、下が『花神』の松下村塾(右端が吉田松陰を演じる篠田三郎さん)です。
(録画及びDVDシリーズより)

麒麟がくる寺子屋

花神松下村塾

何となく両者の雰囲気が似ていますが、戦国時代にこの形式のは果たしてあったのでしょうか。ただ長谷川さんは細身で学者的なので、この様子は一応様になります。尚授業内容は、松下村塾の方が後の時代である分内容は幅広く、互いに討論する方式で、やってくる生徒の年代も様々でした。

では人物関係です。元康が於大の手紙を読むシーンですが、ちょっと不思議に思うところがあります。実はこの時、元康は既に瀬名(築山殿)と結婚しています。これは『直虎』で観たことのある人も多いでしょう。当然この瀬名は今川の縁者です。自分が寝返ることで、妻がどのような目に遭うのか、それで多少悩むシーンがあってもよかったかとは思います。
実際は寝返ってはいなかったにせよ、義元の討伐後岡崎城に戻ったことで、瀬名の父親は自害し、本人も石川数正(『直虎』では次郎法師も)の尽力によって何とか難を逃れたのであれば、寝返りによるリスクはそれ以上でしょう。それに岡崎に帰ったのは今川と決別するためではなく、織田との戦に備えるためだったという説もあり、これに従うと、本来は今川の将としての責務を全うしたかったのではないかとも思われて来ます。

それから宇野市兵なる人物が、光秀の鉄砲をほめています。この人物ですが、生憎どのような人物であるかはよくわかりません。ただ朝倉家の家臣に、宇野姓の人物が見受けられます。この人は朝倉宗滴の後見を受けた四代目当主、朝倉孝景の時代の人で、名を宇野久重と言います。家中では勇将として名高く、印牧(かねまき)広次の子、景久を養子にしています。しかしそれ以外で、宇野姓の人物は生憎見当たりません。一方印牧家に目を転じれば、ここは元々は越前の名家で、信長と同時代の人物に印牧能信という人がいます。刀禰坂の戦いで信長軍に捕らえられ、助命されようとするものの、最終的には自刃した人物です。

そして簗田政綱。信長の奇襲に同意し、今川義元の本陣の場所を教えたことで有名な人物です。ただしその判断がどこから出たかについては、不明な点も多いとされています。『国盗り物語』原作ではこのようになっています。
「そのとき、信長の生涯と日本史を一変せしめた偵察報告がとどいた。
『義元殿は、ただいま田楽狭間に幔幕を張りめぐらして昼弁当をお使いなされておりまする』
というものであった。この報告をもたらした者は、沓掛村の豪族で織田信秀のころから織田家に属している梁田(ママ)四郎左衛門政綱という者であった。梁田はこの日、かれ自身の手もとから諜者を放ち敵情をさぐっていたが、そのうちの一人が田楽狭間の付近まで忍び入り、この重大な情報を得たわけである。信長は梁田にのち三千貫の領地をあたえて、その功にむくいている」
尚このすぐ後に、この場合正確には田楽狭間であって桶狭間ではないとも書かれています。また「そのとき」と言うのは、前田犬千代、後の利家が一番首を信長に見せた「その時」です。
(2020年6月16日一部加筆)

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/06/04 01:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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