fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  花神

年末年始のあれやこれや(+リーグワン中継情報)

最初に、先日の投稿で、三谷さんのコメントの「史実を書いているという点。」以下の部分を少し手直ししています。

ところでこの、
史実は史実で書く
創作は自分なりの解釈で
という三谷さんのスタンスですが、何かと私が引き合いに出す成島庸夫氏は、『花神』の制作にあたって
「史実と史実の谷間にある多くの有りそうな話を綴って行くのです」
と語っています。

さらに、その前後にはそれぞれ
「そうです。私達は、史実を史実として描くのではありません。」
「いわゆる『歴史ドラマ』の楽しみとは、こういった『ドラマ』を史実の谷間に見出すことなのでしょう」
とあります。

元々この『花神』には原作があり、それに加えて民放の時代劇も多かった時代ですから、大河を取り巻く環境やその在り方も今とはかなり異なっていますが、
「史実を史実として描くのではありません」
「史実と史実の谷間にある多くの有りそうな話を綴って行くのです」
というコメントは、三谷さんとはまた違った、興味深いものがあります。

今回の三谷さんの創作が、史実と絡み合う形になるのか、全く史実とは別物となり、それ故にどこかギャップが生じてしまうのかは無論わかりませんが、例年通り、まず一か月観てみようと思います。

それから紅白二部の視聴率が落ちたとのこと。その一方で、紅白が面白いと感じるのは、紅白がターゲットとしている層が自分たちだからだというツイを見かけたのですが、恐らくこれは一部の方でしょう。これもNHKが若者向けにあれこれ苦心した結果、たまたまその人に刺さったというべきかも知れません。というか、一部と二部に分かれる前を知らない人もそこそこいるかと思われます。こうなったら一部をメインにして、二部は1時間程度で済ませてもいいのでは。もう「合戦」もやる必要もあるかどうか疑問ですし。

その紅白の裏というか、最早時間帯によっては、こちらの方がメインとなっている『孤独のグルメ』。井之頭五郎さん、松坂牛の本場で、セルフ焼き鳥というべき「鶏の焼肉」を美味しそうに食していました。あと野菜たっぷりのスープも。

高校と大学の選手権が開催される中で、いよいよ開幕が迫ったラグビーリーグワンですが、グリーンロケッツ、正確にはNECグリーンロケッツ東葛の選手が薬物不法所持で逮捕です。ちょっとタイミングが悪いのではないでしょうか。それはそうと、リーグワンのサイトに中継の情報がまだアップされていないようです。ちなみに7日の開幕試合は、BS日テレで放送されるようなので、ここでお知らせしておきます。

飲み物-エスプレッソブラック

スポンサーサイト



[ 2022/01/03 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』ガイドブックを見て感じたこと その1

来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のガイドブックの内容について、思ったことを書いて行きます。主にニッコームック(産経新聞出版)『鎌倉殿の13人 完全読本』の内容をベースにしていますが、一部NHK出版のガイドブックの内容もまた参考にしています。

まずいずれも、出演者の紹介やインタビュー、スタッフの紹介、時代背景、舞台となる地の紹介、あらすじが紹介されており、ニッコームックの場合は、お馴染みの松平定知氏が今年も登場しています。

そしてキャスト関連です。以前から武蔵坊弁慶は誰なのか、あるいは今回は出て来ないのかと思っていたのですが、このガイドブックを見て、佳久創さんが演じることがわかりました。佳久さんといえば、あの『ノーサイド・ゲーム』で、アストロズからサイクロンズに移籍した里村亮太を演じていましたね。そして平維盛が濱正悟さんですが、この人も『ノーサイド・ゲーム』に出演していました。三谷さん、恐らくあのドラマを観ていたのではないかと思われます。

それから今回一番書きたかったのは、三谷さんのインタビューに関してです。このガイドブックの147ページにこのようにあります。

ただ、僕の大河ドラマは、「史実無視で好き放題書いている」と言われがちです。じつは『新選組!』も『真田丸』も、歴史上に起きたとされる出来事は、参考資料に従って、その日付まで忠実に書いていますし、必ず舞台となった場所に足を運んで風景まで眺めています。(中略)史実と史実のあいだを想像で埋めるのが、僕の仕事だと思っています。(中略)大河ドラマは、史実と史実の行間を読んで、史実の裏側に隠れているものに思いをこめることができると思っています。もちろん時代感覚の違う歴史上の人物を、現代目線で描くことの危険性は承知の上です。でも、夏は暑く冬は寒いといった共通認識は変わらないし、(中略)脚本家は人間を書くのが仕事ですから、僕らと共通する部分を見つけなければ、人物を描くことはできません。

三谷大河については前にも書いていますが、どうもふざけているように見えるという批判も多いと思われます。これに関して三谷さんは、史実は参考資料に従って書いている、史実と史実の間を想像で埋めると答えています。この史実と史実の間を想像で埋めるというのは、かつて『花神』の制作統括であった成島庸夫氏のコメントにもありましたが(『花神』大河ドラマストーリーより)、この「想像」の解釈について、何らかの食い違いがあるのではないかと思われます。

またNHK出版のガイドブックでは、三谷さんは史実でない部分は解釈をふくらませるといった意味のことを語っていますが、やはりこの「想像」とか、史実でない部分を自由に書くといった点が、視聴者が考える大河とのギャップとなって表れている感もあります。一例として『真田丸』の史実でないと思われる部分に、信繁と梅の婚礼で、きりがあれこれ信繁の世話を焼くシーンがあります。梅が、きりにそれをやめてほしいと言った時、

「あんた、嫁になったら急に強気になったわね」

と、月9さながらのセリフが飛び出して来ます。他にも、秀吉がいなくなってしまい、片桐勝元があちこちの部屋を探し回っていて、たまたま侍女が着替えをしているのを見てしまう、所謂「ラッキースケベ」のシーンなどが出て来たりしますが、こういう部分に馴染めないという人ももちろんいるでしょう。

何よりも、かつて『風林火山』の脚本を担当した大森寿美男氏のコメントにはこうあります。

何しろ殺戮も略奪も認められていた時代なわけで、彼らのしたことを今の価値観で判断すると、限界が出てくるのは必至です。ですから、善い悪いではなく、今に通じる人間ドラマが描ければそれでいいと考えています。

そもそも三谷さんも、当時の人々の感覚を大事にしたいと以前語っており、その意味では大森氏と共通するものがあるはずなのですが…。さらに三谷さんは、どちらのガイドブックでも、ベースとなる『吾妻鏡』に反することは描かないと言っていますが、結局そういった書き方が、史実に縛られた部分と、史実に縛られない自由な部分のギャップを大きくしているのではないかとも思います。
(この項続く)

飲み物-ロックグラスカクテル



[ 2021/12/30 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

プレイバック大河ドラマ

さてもう11月です。『どうする家康』のキャストがそろそろ発表のはず、なのですが、NHKのサイトを見る限りまだ予告らしきものはなく、SNSアカウントもまだのようです。そうこうするうちに、2024年の大河の制作がもう発表されるのではないでしょうか。

ところで『青天を衝け』完結編のガイドブックで、プレイバック大河ドラマと題して『花神』が紹介されています。少し前に、この『花神』を唯一の長州大河である、『花燃ゆ』は長州大河とは呼べないところがあると書いていますが、元々戦国に比べて作品数が少ない幕末大河の中でも、長州大河というのは、薩摩や土佐のそれと比べて少ないなと思います。ちなみにこの時は長州ベースでありながら、長岡藩家老である河井継之助が出てきたりして、長州が中心ではあったものの、幕末維新の群像劇となっており、これは大野靖子氏の脚本の特徴といえます。

この『花神』を含め、司馬氏の作品は過去6回大河化されています。順を追ってリストアップして行くと
竜馬がゆく(1968)
国盗り物語(1973)
花神(1977)
翔ぶが如く(1990)
徳川慶喜(1998)
功名が辻(2006)
となります。
こうして見ると幕末物と戦国物が、半々であることがわかります。正に王道といえるでしょう。無論司馬氏の主張が必ずしも正しいわけではなく、小説ゆえにアレンジもされていたとは思いますが、ただ作品を読む人が多いため、それだけ大河化もしやすかったのでしょう。

このプレイバックは、昨年の『麒麟がくる』から始まっています。とはいえこれも途中から観なくなっており、後編も完結編も買わなかったため、辛うじて前編で『国盗り物語』が紹介されていたことのみ知っています。元々私は『真田丸』以来ニッコームック派で、完走できそうな大河の場合のみ、NHKの完結編を購入しています-ただし『いだてん』はオリンピック関係の著作権の問題もあり、NHK出版の物を購入しましたが、これも前編のみでしたね。それにしても『青天を衝け』、ニッコームックは結局後編を出しませんでした。

プレイバックなるものを載せる目的の一つとして、当該作品と似たような時代背景、あるいは似たような主人公の作品を紹介するという狙いがあるのでしょうが、どうも
「大河はこれだけ続いて来たんだぞ」
とドヤ顔をされているようでもあり、ここまでやるべきなのかとも思います。見方を変えれば、如何に今まで同じような作品を、受信料で何度も作って来たかということでもあるのですが。


飲み物-ビールと夜景






[ 2021/11/05 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「大坂築城」その他

『黄金の日日』、第30回「大坂築城」。

いよいよ石山本願寺の跡に大坂城が築かれることになります。信長の安土城よりも壮麗な城をというのが秀吉の目論見で、これからも秀吉は、信長を超える存在になりたがっているのではないか、そういった姿勢が窺えます。その秀吉は、やはり堺の商人である山上宗二や兼久からは疎まれており、兼久は徳川に賭けようとしていました。

そして助左は呂宋から戻り、美緒も今井家に足を踏み入れて、兼久と梢の遺児である小太郎を、自分で育てる決意をします。また、かつてあれだけの繁栄を誇った安土の城下は寂れ、高山右近はセミナリオを高槻へ移すことにします-ついでながらこのセミナリオのセット、『軍師官兵衛』のそれと似ているような気がしますが、同じものでしょうか。

そして秀吉は堺の商人たちを、大坂城下に呼び寄せることにしますが、彼らが動くということは、その金品を狙う盗賊もまた動くということでした。かつて助左の友人だった五右衛門は、今は盗賊の頭となり、商人たちを襲っては財宝をせしめていました。そのような中、助左は堺に自分の店を出すも客が来ず、美緒が初めての客としてそこを訪れ、助左を励まします。

その後天正11年の秋、助左は秀吉から呼び出されて大坂へ向かい、その列を五右衛門たちが見つけるものの、かつての仲間の列であることを認めた五右衛門は、流石に手を出すのをためらいます。

これらの出来事はフロイスによってしたためられ、『日本史』となります。この点『信長 KING OF ZIPANGU』とちょっと似ています。

大坂城の普請にどれだけ金が必要かが描かれる一方で、どうも肝心の助左の方は、あまりぱっとしないようです。それから今井兼久、秀吉に仕えたともされていますが、徳川への肩入れはこの頃から始まっていたのでしょうか。『独眼竜政宗』にも登場していましたが、この時は明らかに徳川寄りの人物として描かれていました。しかし美緒がやけに助左を援護しているようですが、昔の大河の時代とされる70年代も、やはりオリキャラの力を借りてはいますね。

ちなみに70年代の大河で一番好きな作品と言えば、
国盗り物語
花神
この2作品です。両方とも司馬遼太郎原作、大野靖子脚本ですが、大野氏の群像劇仕立てがかなり功を奏していたと思います。どちらも総集編しかないのがもどかしいにはもどかしいです。『花神』なんて、唯一の幕末長州を舞台とした作品でしょう。『花燃ゆ』は、あれは長州大河とは呼べない部分がありますので。

飲み物-ショートカクテル

[ 2021/10/25 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「安土炎上」その他

『黄金の日日』の「安土炎上」、一応この回では中国大返しの後半、そして山崎の合戦に至るまでも描かれています。しかしやはりどちらかと言えば、商い関連に尺が割かれてはいます。これは仕方ないでしょう。さらに、細川や筒井順慶も明智に味方するなどと話していますが、ご存知のようにこの両者は味方していません。細川忠興は髻を落とした姿で、妻のたまの前に現れ、彼女を味土野へ遣ってしまいます。『功名が辻』なら、ここで山内康豊と出会うことになるのですけどね。

ともかく明智光秀。山崎の合戦で敗北し、落ち延びて行く途中で農民の竹槍に突かれ、落命する点では『国盗り物語』と同じです。また信長を革命家のように描いた点でも、この両者は似ています。当時の歴史考証が、そもそもそうであったとも言えます。無論『黄金の日日』では、信長が、最初から天下統一を目論む人物として登場しているため、干し柿を盗んだりするシーンや、「悪ガキ」としての描写はありません。

その後安土も明智軍が押し寄せますが、ここで助左がかつての主、今井宗久から貰った銃を突きつけます。何やら助左無双といった感じであると同時に、この大河も結局は創作が多く、その結果、こういう形で主人公の出番を作ることになるのだなと改めて感じます。それはさておき、安土城が崩れ、信長の時代が終わった後その宗久は呂宋へ向かいますが、その船が目的地に着くことはありませんでした。

ところでこの『黄金の日日』でも、商人である主人公と権力者が登場します。ある意味W主人公なのですが、『青天を衝け』でも似たような構造になっています。しかし主人公とそれに準ずる存在2人を出すのは、『青天を衝け』関連でも書いていますが、主軸とする人物から見たその時代のそれぞれの光景が、当然ながら異なってくるためです。逆に主人公たちの在り方が似ている『翔ぶが如く』や、『龍馬伝』ではそこまでの違いは観られません。

もちろん例外もあります。例えば父から子へ主人公が変わるパターン、つまり前半の主人公から、後半の主人公へのバトンタッチが行われる作品です。前出『国盗り物語』と言い、『花神』の吉田松陰から、高杉晋作をはじめとする、松下村塾生と言い、司馬遼太郎作品をベースにした、大野靖子氏脚本の大河では、この手の描写が見られます。勿論他の作品でも似たようなケースはありますが、『いだてん』の場合は時代も行き来するため、余計複雑化してしまいましたね。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス

[ 2021/10/15 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

第二次長州征伐について少しばかり

『青天を衝け』でも第二次長州征討(長州再征)の時期を迎えています。幕末が舞台の大河では、規模の差こそあれ、基本的に避けては通れないものであり、それだけ長きにわたる幕府の支配に、かなりの影響を与えた事件であるとも言えます。特に四境戦争とも言われるこの戦い、大島口の戦いに始まり、石州口、芸州口及び小倉口それぞれで戦闘が行われ、最終的には小倉城が陥落して、他の地での戦いも停戦となります。

この時豊前小倉藩は優勢だったはずなのですが、長州勢が関門海峡を渡って侵攻し、総督小笠原長行は、家茂薨去後は第一線を退くことになります。また『花神』の主人公である、大村益次郎が指揮した石州口では、濱田藩領へ押し入って浜田城が陥落します。ここの藩主松平武聰は、一橋慶喜の異母弟でした。尚『龍馬伝』で高杉晋作が田野浦に上陸しますが、これは小倉城陥落の一月半ほど前のことです。

そして『西郷どん』では、薩摩がこの長州再征に参加しない理由として、大義のない勅命であるからとしており、大久保一蔵は、老中板倉勝静に対してその旨を伝えます。慶喜がこれを聞かされた時は、大坂で倒れた家茂を見舞っていたのですが、必ず長州を討つ、次は薩摩だと言いつつ去って行きます。またこの時は薩摩以外にも、佐賀、あるいは広島といった藩が出兵を見合わせています。

飲み物-グラスビール
[ 2021/06/28 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に求められる人物とは-2

幕末大河では、それまで埋もれた存在、あまり描かれなかった存在であったであろう人物が掘り起こされ、脚光を浴びるようになって行くというのは、今までにも書いたことがあります。『篤姫』の小松帯刀、『龍馬伝』の岩崎弥太郎、『花燃ゆ』の小田村伊之助、『西郷どん』の愛加那と小松帯刀(『篤姫』とは違った意味で)、そして今回の平岡円四郎など。

大河に存在意義があるとしたら、こういう人物を紹介して行くことではないかと思います。戦国や他の時代も含めた最近の大河には、新説の発表会的なものもあります。元々TVの重要コンテンツであった時代劇が、時の移り変わりと共に姿を消しているため、大河が生き残るには、こういう形を取らざるを得なくなっているとも考えられます。

最近のではなく昭和50年代の幕末大河にも、それまではあまり登場しなかったであろう人物が描かれています。河井継之助です。この人物は『花神』に登場していて、総集編のDVDで観ることができます。演じているのは高橋英樹さんです。元々この人を扱った『峠』が原作の一つで、『国盗り物語』同様、乱世を舞台にした群像劇となっています。この『峠』とは三国峠のことですね。ちなみにこの作品、映画化されて7月から公開される予定です。こちらは役所広司さんが河井継之助を演じています。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2021/06/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

困った時の戦国頼みと『鎌倉殿の13人』主要キャスト16日から発表

少し前ですが、「国盗り物語に見る明智光秀 26」で、困った時の戦国頼みという書き方をしています。無論一口に戦国と言っても、戦国中期の頃から江戸時代初期に至るまで様々ですが、一応ここでは、川中島の頃から、江戸時代初期までを戦国としておきます。

今まで大河ドラマでは、幕末や近現代物で視聴率が伸び悩んだ時には、必ず数年間連続で戦国物を投入して来ています。たとえば、1967年の『三姉妹』、1968年の『竜馬がゆく』と幕末物が2年連続となり、『竜馬がゆく』で視聴率があまり取れなくなったせいか、翌年から戦国物を入れてくるようになります。

1969年 天と地と
1970年 樅の木は残った
1971年 春の坂道

さらに1972年は『新・平家物語』でしたが、1973年は『国盗り物語』とまた戦国物です(個人的にこの大河は好きですが)。こうなるとヘビーローテ―ションを通り越して、戦国関連大河の中に、源平大河がぽつんとあるような状態です。流石にNHKも、『国盗り物語』の後はしばらく戦国物をやらず、5年後の『黄金の日日』で復活させています。これと似たような時期がもうひとつあります。言わずと知れた1980年代半ばの近現代物と、その後の戦国物です。この時は

1987年 独眼竜政宗
1988年 武田信玄
1989年 春日局

バブル期のこの時代の大河は、視聴率もめざましいものでした。と言うか、そもそも幕末物や近現代物を連続してやる必要はなかったわけです。当然ですが、これらの時代は数字がそれほど取れるわけでもありません。1986年の『いのち』だけがそこそこの視聴率でしたが、後は思ったほどではなく、結局時代劇に戻すことになりました。無論この時も視聴率回復策として戦国物が企画され、さらにジェームス三木氏が脚本を担当することになります。

この『独眼竜政宗』とそれに続く一連の大河はヒットしました。政宗を観た人が信玄を、そして春日局をと好循環が生み出され、その後の大河にも影響を与えました。ただしこれは、放送フォーマットを変えて、比較的レアな主人公を持ち出した時点で崩れてしまうことになります。

いつも思うのですが、せっかくいい流れで来ているのを、なぜNHKは断ち切ってしまうのでしょうか。大河を本質的にビジネスとして捉えていないのでしょう。例えば『琉球の風』をやるのであれば、それはそれでよかったのです。しかしその後にはまたメジャーな時代を持って来るべきで、さらにそれから2年ほど経って『炎立つ』を放送した方がよかったはずです。

しかも放送フォーマットを変えるにしても、受信料を払っている視聴者にこのことで何か説明があったのでしょうか。趣向を変えるのであれば、視聴者にまず一言あってしかるべきでしょう。結局放送フォーマットは変更されず、その後はまた視聴率復活狙いで、ジェームス三木氏の『八代将軍吉宗』となります。その後10年ほどはまず安定しますが、その後が戦国と幕末のヘビロテとなり、戦国物もかつてのような勢いは失われるようになりました。

それと『竜馬がゆく』、これは脚本にも問題があったと言われています。この時は大野靖子氏ではなかったようです。『国盗り物語』と『花神』の総集編を観る限りでは、やはり司馬作品は、大野さんの群像物にするのが一番収まりがいいですね。

それから、『鎌倉殿の13人』の主要キャストが早くも発表されます。
この間『青天を衝け』のメインキャストが発表されたばかりですが、今度は2022年大河です。如何にも三谷氏らしいというか、5日間かけて小出しに発表する予定だそうです。それはそうと、すっかり三谷大河の常連となった、堺雅人さんと山本耕史さんは今回も出演するのでしょうか。

【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
(NHK ONLINE)

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/11/16 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』第2巻を観て感じたこと

第2巻の感想です。先日の分であらかた書いてはいますが、第1巻つまり上ノ巻にかなり尺を割いたせいで、第2巻が駆け足気味になったように見えます。せっかく栄華を極めたにも関わらず、滋子の入内、日宋貿易、そして厳島神社の社殿造営などの描写がありません(本編でどの位描かれたかはわかりませんが)。また清盛が放った禿とか、頼朝や義経の壇ノ浦後の描写があってもよかったかと思います。金売り吉次が出てこなかったのも、源平物としてはちょっと物足りないです。

脚本の平岩弓枝氏が、所謂ホームドラマ系の脚本家というのも関連しているのか、親子や男女の会話などの雰囲気はそれらしさが出ていますし、一方で後白河法皇と清盛の対立もうまく描けているとは思います。しかしやはり平家の比重が大きく、頼朝旗揚げ後の源氏軍の描写などは、少なくともこの総集編ではかなり限定的だったのが残念です。

それと、総集編とするに当たってやむを得なかったとは言え、麻鳥の登場シーンがやはり少なすぎです。原作だとこの人は伶人(雅楽の奏者)であり、その後御所の水守となって崇徳上皇の配流先へ行き、さらに医師となって、貧しい人々を助けるという設定になっていました。その医師としての生活の中で、平家の興亡や源氏の興隆を、庶民としての立場から目にする存在であり、いっそのこと、麻鳥が主人公のスピンオフでも作ってよかったかと思うほどです。その位、この物語には大事な位置を占めている人物です。

ところでこの麻鳥を演じた緒形拳さん、『峠の群像』ではもちろん大石内蔵助役です。この後も大河には何度も出演しており、特に
『太平記』足利貞氏
『毛利元就』尼子経久
『風林火山』宇佐美定満
この3つは正に好演と言っていいでしょう。
一応『新・平家物語』も終わったので、そろそろ『峠の群像』の、今度は第2巻について投稿予定です。

尚この大河で、頼朝に加勢した北条家の二男で、『鎌倉殿の13人』の主人公でもある小四郎義時を演じたのは、かの西田敏行さんです。西田さんは『おんな太閤記』の秀吉役で有名になりましたが、その4年前に、『花神』の山県狂介(有朋)も演じています。司馬作品には
国盗り物語(弥八)
花神(山県狂介)
翔ぶが如く(西郷吉之助→隆盛)
功名が辻(徳川家康)
と、『竜馬がゆく』以外はすべて出演しています。また私としては、『西郷どん』の菊次郎の印象もかなり強いです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/10/22 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 24

光秀は妙鴦という尼が退出して来るのを待ち、お万阿様ではと声を掛けます。やはりその尼は、かつて自分も牢人時代に庵を訪れたことのあるあの妙鴦、山崎屋庄九郎の妻であったお万阿でした。若い頃の美しさが、そのまま老いの清らかさになっていると光秀は感嘆し、自分が借りていた家へと案内します。そして信長の許へ参賀に来た理由を問うと、お万阿は不意に表情を曇らせます。

やがてお万阿は、天気がいいから都に出たのだと言いますが、真意は別のところにありそうです。しかし理由を言おうとしても、その一つ一つが嘘のように思われるので、天気がいいからと言った方が、寧ろ本当のような気がすると語ります。この女性は、自分の夫は山崎屋庄九郎であり、斉藤道三などは知らぬとかつて光秀に話したことがありますが、彼女なりに複雑な気持ちを抱えているようです。やがて酒と菓子と鮨が出され、お万阿は光秀から酒を注いでもらって酔いが回って来ます。

お万阿は、夫が「なんねんか待てやい、きっと将軍(くぼう)になって帰ってくる」と言って美濃へ発ったことを覚えていました。それが本気か嘘かはわからずとも、嘘は嘘で命がけでつくような人物であり、それゆえ騙されているとわかっていても、楽しかったと話します。無論その夢は果たせず、娘婿である信長がその夢を果たし、だからこそお万阿は、信長の許まで祝意を述べにやって来たのだと光秀は察します。お万阿は「夫」でなくその娘婿が夢を果たしたことを、複雑な感傷の気持ちを込めて喜び、また上洛の様子のきらびやかさを見定めたかったのでした。

光秀は、その娘婿である信長が、道三から最も目をかけられたと言いますが、お万阿は、光秀は目をかけられなかったのかと問います。かぶりを振る光秀をお万阿は見つめて、何にしても修羅道であると口にします。修羅道は仏典にある六種類の迷界の一つで、阿修羅が支配しており、善神である梵天や帝釈と未来永劫闘争をし続けている世界で、そういう世界が道三や信長、光秀のいる世界であると言うのがお万阿の言い分でした。

しかし光秀は、この修羅道こそが世の乱を救う菩薩行だと言い、そしてお万阿は、信長もそのように考えているのかと尋ねます。光秀はそうだと信じると答えると、お万阿は、自分がいずれ亭主殿の住む彼岸に行ったら、信長や光秀は、自分の道を菩薩行だと信じているらしいと話すだろうと笑います。光秀は、道三殿なればどう申されるでしょうと訊き、お万阿はこのように答えます。
「わかりませぬ。あの人は修羅道のみに生きついに菩薩行の功名に至らずじまいで世を終えたのですから」
お万阿はその後少し話してから引き上げますが、光秀には彼女の実年齢がいくつなのか見当もつきません。ただ、もう二度と会うことはないだろうと思いました。

光秀とお万阿が再会します。前に会った時は越前に発つ前のことで、光秀は道三のことを話して聞かせます。お万阿は「男とは難儀なものじゃな」と指摘します。またその時、あなたも天下がほしいのであろうとお万阿は言いますが、この2度目の出会いでは、天下を実質手にしたのは光秀ではなく、道三の娘婿の信長でした。夫が果たせなかった夢を果たしたこの人物を、お万阿は祝福に訪れ、この再会に至ったわけです。

無論お万阿も彼女なりに悩みを抱えてはいました。油問屋を畳んで尼となり、悠々自適の生活を送っているとは言え、夫は美濃では別の人物として生きていました。嘘をつくにしても本気でつくため、騙されていても楽しかったとお万阿は答えますが、彼女は夫の美濃での生活に感づいており、だからこそ余計に、庄九郎の嘘の世界に身を任せていたいという気持ちもあったかと思われます。無論この大河及び原作では、庄九郎が一代で道三となり、美濃を制したことになっているため、一人二役の使い分けと、それぞれの「妻」たちの立場が描かれているわけです。この辺り『花神』の主人公の村医者村田蔵六と、軍学者大村益次郎の違いに通じるものがあるようです。

それはともかく、光秀もまた複雑な心中ではありました。自分が思っていた濃姫の夫がこのように華々しく活躍するのは、光秀としても悪いことではなく、また義昭を擁立したいからこそ信長を頼ったわけですが、どこか割り切れないものもあったでしょう。また道三から目をかけられていたにも関わらず、一番目をかけられていたのは信長だとお万阿に答えます。光秀は、かつては道三の一番弟子を以て任じていたものの、道三の思いは今一人の人物にも向けられていたと認めざるを得なくなったわけです。この点、夫は山崎屋庄九郎であると思ってはいたものの、斉藤道三という全く別の人物を認めざるを得なかったお万阿と、どこか共通するものがあります。

飲み物-コーヒーカクテル
[ 2020/10/18 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud