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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『舞いあがれ!』まとめその3

まとめその3です。


なにわバードマンに入部した舞は、他の1回生と部品作りからスタートします。ここの人力飛行機は毎年イカロスコンテストに出場しており、パイロットは2回生の由良でした。女性のパイロットに驚く舞。同じ頃貴司は就職し、久留美は看護学校の学生となります。また東大に通っていた悠人は就職を決めるものの、3年で辞めて投資家になると言い、家族を驚かせます。舞は兄に由良のことを話し、悠人も志を持った強い人間になりたっちゅうことやろと多少関心を寄せます。

しかしイカロスコンテストは書類審査で落ちてしまいます。それでも由良のために、世界記録更新を打ち立てようと3回生の鶴田が言い、由良のトレーニングもスワン号の製作も継続されます。その頃舞は、久留美のバイト先であるノーサイドの仕事をするようになり、実家の岩倉螺子製作所も、材料からネジを作るメーカーとなっていました。

飛行機好きの舞は色々な飛行機を知っており、由良は興味を持ちます。彼女は子供の頃野球をしていたものの、中学に入って男子との体力差が出て来たことから、野球をやめていました。その頃彼女は女性飛行士、アメリア・イヤハートの伝記を読み、パイロットへの道を目指したわけです。そしてテスト飛行が行われますが、その時由良は骨折してしまい、全治2カ月ということで別のパイロットを探すことになります。

設計の刈谷は既に諦めモードでしたが、7回生の空さんは懸命にスワン号を直します。5年前のイカロスコンテストで3位に入ったターミガン号の魂を受け継いでいると言う空さんは、もう卒業して故郷に戻ることになっており、スワン号が飛ぶのを見たいと言います。ついに舞は自分がパイロットになることを決意し、ロードバイクを買ってトレーニングを始めます。

そして舞は、刈谷に戻ってくるように頼みます。当初は渋っていたものの、刈谷もなにわバードマンに戻り、舞の体型に合わせてスワン号を設計し直します。これには岩倉螺子製作所も協力してくれました。舞は減量に励み、やっと目標をクリアします。その後は炭水化物を摂る必要から、部室で部員たちがたこ焼きを作ってくれ、舞も美味しそうに頬張ります。

その後舞は五島の祥子に電話をかけ、祥子から
「皆が信じているのなら、舞も自分を信じて飛べばよか」と励まされます。その当日、舞はスワン号に乗り込み、必死でペダルを漕ぎ始めます。部員たちの力を借りて滑走し、やがて琵琶湖の上に浮かび上がるスワン号。舞は飛んでいることを実感しつつペダルを漕ぐものの、彼女の飛行距離は3.5キロ、時間は10分で終わりました。

この飛行を経験した舞は、パイロットという職業に憧れるようになります。そしてバイトのシフトを増やし、自力で航空学校に行こうとし、勉強も始めていました。しかし両親にはそのことをなかなか切り出せず、まず悠人に電話でそのことを打ち明けます。そしてクリスマスに、ノーサイドで久留美と貴司にもこのことを話します。一方で久留美は、別れた母からバースデーカードを今でも受け取っており、貴司は仕事の厳しさに追いつめられていました。

ついに舞は航空学校に入りたいと、浩太とめぐみに打ち明けます。めぐみは反対しますが、諦めることはでけへんと舞は家を出てノーサイドに行き、店主の道子から親御さんはそう言うと言われます。一方バイトをしていた久留美は久留美で、また別の親への不満を打ち明け、道子から窘められます。そして家に帰る途中、悠人からは
「遅れて来た反抗期、どこまで続くか見ものやな」
とまで言われますが、その後舞は、貴司がいなくなったと聞かされて驚きます。


舞は由良に代わって、人力飛行機スワン号のパイロットとなります。しかしトレーニングは思った以上にハードでした。それだけの努力を積み重ねて、スワン号が空に浮かんだ時はかなり感動ものだったでしょう。しかし記録更新とはならず、舞は再び空を飛びたいと思うようになります。

そして彼女は航空学校に行こうと決意し、こっそりそのための勉強を始め、学費も極力自分で稼ごうと、バイトのシフトを増やしていました。しかしなかなかこのことを、両親に打ち明けることができません。思い切って話を切り出したところ、当然と言うかめぐみが反対します。しかもこの後、仕事に追いまくられていた貴司が、突然姿をくらませてしまいます。

ところで舞もそうですが、悠人も将来投資家になりたいと言い出し、久留美も看護学生となり、ここに来てそれぞれの道がある程度定まった感があります。しかし貴司だけは、どうも入社した会社に馴染めないようでした。

両親は大学に行ってもいいと言ってくれたのですが、貴司は就職の道を選び、しかしそれがかえって彼を追い込むことになったわけです。この後に、彼の自分探しの旅、ひいては歌人への道がスタートすることになります。

ところでこの朝ドラでは、大阪らしくというか、粉物が多く登場している感があります。無論これもこれで大阪名物ではあるのですが、それ以外にも大阪には美味しいものがあるのですが…『芋たこなんきん』に出てくるような料理はそこまで出て来なかった感があります。ただ、五島の新鮮な魚介料理やジャムは登場していましたね。


飲み物-淹れたてのホットコーヒー
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[ 2023/04/08 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

大河の変貌そして今後変えるべき点とは

朝ドラ『舞いあがれ!』のまとめですが、もう少し先になります。と言うのも『らんまん』はお休みしようと思っているためです。次のBK朝ドラについてはまだ考えていません。ただちょうど放送開始が、ワールドカップと重なるので、その点をどうしようかと考えています。朝ドラもほぼ1年間、2作品を観て来ましたが(再放送の『芋たこなんきん』も入れると3作)、平日は毎日放送があるため、意外と大河よりも大変だなと思われる部分もあります。

さてその大河については、課金すればいいのではないかというのを先日、先々日と書いています。また、必ずしも日曜の夜8時でなくてもいいし、時間も45分でなくてもいいでしょう。たとえば土曜日の夜10時に1時間で2クールでもいいのです。これだと色々な人物を扱うこともできるし、創作をあれこれ入れることもできるし、男女関係ももう少し突っ込んで描くのも可能でしょう。

平日夜10時台の『大奥』については、私は映画の方が面白いと思ったため、1話だけ観て止めましたが、ああいうのを観たいという層ももちろんいるはずです。『武将ジャパン』の武者さんも絶賛していましたね。無論これも夜10時台だからいいのであって、あれを大河にそのまま持ち込もうとすると、どうも炎上しそうな気がします。つまり、大河とは全く別物となるわけで、またもちろんあの作品への否定的な意見やブログ記事を目にしたこともあります。

結局大河を今の枠から外すと言うのは、自由度が高まる分、それまでの大河とは違う道を歩くということにもなるわけです。今のままで大河ドラマを作るのか、それとも思い切って違った路線で行くのか、その場合本当に観たい層相手に別料金枠でやるのか、色々考えるべきことはありそうです。ただ今までの間にも、大河はかなり変貌を遂げている以上、ここで思い切って変えるという方法もあるかと思います。

描写ももちろん変わっているし、戦闘シーンも全くなくなってはいないにせよ、過去の一時期から比べると激減してはいるでしょう。またテーマとしては赤穂浪士、川中島合戦などは作られなくなっています。今後は土佐を舞台にした幕末大河なども、坂本龍馬が薩摩にいて、寧ろ小松帯刀が主導権を持って動いたという説に従えば、かなりの変貌を迫られることになるでしょう。

それから過去の大河関連で少し。私の場合、70年代の大河(DVD視聴)で一番好きなのは『国盗り物語』です。『花神』もそうでしたが、当時の司馬作品ベースの大河は、群像劇風に作られていました。80年代で『峠の群像』、『独眼竜政宗』などがあげられます。政宗の場合はジェームス三木氏が脚本担当ということもあり、この辺りから少しずつ何かが変わり出したと言えそうです。


飲み物-黄金色のビール
[ 2023/04/03 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第18週「告白」第1話&第2話

第19週第1話(第87話)と第2話(第88話)です。


第86話
悠人のインサイダー取引疑惑の報道をTVで観た雪乃は、電話でめぐみにそのことを知らせる。状況が呑み込めていないめぐみにネット見てと言う雪乃。めぐみと舞はネットニュースでこのことを知り、めぐみは悠人に電話をするが不通音が聞こえるのみだった。お兄ちゃんは悪いことなんかせえへんと舞。

悠人に高橋から電話がかる。高橋はインサイダー取引ではないと言った悠人をなじり、どんな思いで会社ここまで大きくしてきたと思ってんだよと、怒りの声をぶつける。さらに高橋は、お前が全部終わらせたんだとまで言うが、悠人は最早何も答えられなかった。舞も悠人に電話をするが悠人は出ようとせず、やがて不通音に変わる。

そこへ藤沢が来て、すずかけ工業の徳永が来ていると知らせる。その徳永は表で記者に声を掛けられていたが、何とか振り切っていた。IWAKURAさんとこもえらいこっちゃなあと言いつつも、すぐに話題を変え、試作のネジのサイズ変更を申し出る。舞が事務所に戻ると、悠人に関する方々からの電話にめぐみが対応していた。

舞は会社の前に記者がいることを知らせる。取材断ってんけどと言うめぐみは、みんなに集まってもろてと舞に頼む。めぐみは社員を前に、悠人の報道のこと、本人と連絡が取れないこと、週刊誌の記者が会社の前にいることを伝える。色々話を聞かれると思う。申しわけないとめぐみは頭を下げるが、社長が謝ることはあらへんと宮坂。

今回のこととは無関係と宮坂は言うが、結城はかつて悠人がIWAKURAを買い取ってくれたことに触れ、ここにおる全員関係ないことはないと言う。社員たちも協力を申し出、笠巻はいつも通り仕事してたらええと言う。めぐみは社員たちに礼を言うが、悠人からは依然として連絡がなかった。

舞は事務所に残って、ネットニュースを見ていたが、雨が降りそうだからもう帰りとめぐみに言われる。一方めぐみは済ませておきたい仕事があるらしかった。舞が家に戻ろうとすると、記者たちが5人ほど家の前に張り付いて連絡を取り合っていた。結局帰れないまま舞はデラシネに行き、悠人のことを案じる。

やがて閉店時間になり、舞は出て行こうとするが、ええよ、僕も雨やむまでおるつもりだったしと貴司。舞は雨がいつ止むのを気にする。その雨の中を悠人はふらつきながら歩き、公園へ入って行くが、やがてその場に倒れてしまう。雨はなおも降り続いていた。

第87話
雨の中帰路に就く佳晴は、公園に倒れている男を見つけ、酔っ払いだと思って顔を見たところ、悠人であることがわかり、家に連れて戻る。そこへ久留美が帰ってくる。久留美は悠人を見て聞こえますかと声を掛け、濡れて冷えた体を温める処置に取り掛かる。しばらく経って悠人は意識を取り戻す。久留美は、倒れてはったので父が連れて帰って来たんですと言い、何があったのかと尋ねる。

酔って喧嘩しただけやと言う悠人は、久留美が勧めるスープも飲もうとせず、迷惑料やと1万円を渡そうとする。断る久留美に、悪いことして稼いだ金は受け取られへんかと悠人。そしてめぐみと舞が望月家にやってくるが、悠人は家族や佳晴の好意を素直に受け取ろうとしない。そんな悠人に久留美は、めぐみと舞がどれだけ心配していたか、その気持ちを考えてほしいと言う。

久留美はさらに言う。
「大事な人がしんどい時に、何もでけへんのってホンマにつらいんですよ。支えてくれる家族がいてはるんやから、頼ったらええやないですか」
3人は家路につき、記者たちを無視して中に入る。

翌朝、悠人が起き出してくるが、家族の心配をよそに自分のせいで迷惑をかけている、帰ってこうへん方がよかったなと言い出す。連絡つかへんで心配するより全然いいと舞。しかし悠人は家族と打ち解けようとせず、何があったのかと訊かれてももう終わったとだけ言い、悪い事やっていなくても、レッテル貼られたら投資家として失格やと口にする。

何ではぐらかすん、お母ちゃんも私もホンマのこと知りたいだけやと舞は言う。めぐみも少し前に会った時に、ちゃんと話聞けていたらと後悔する。舞は兄に助けを求めたことがあってもその反対はない、何もでけへんかったと言いかけるが、悠人は自分を責めるな、おふくろと舞のせいでなく全部俺のせいや、損失出したためインサイダー情報に飛びついてしもうたと話す。

舞は悠人の部屋へ行く。潰れかけの工場にしがみついている親父が情けないなと思っていたが、自分の方が情けないと言う悠人。舞は浩太の歩みノートをそばに置いて出て行く。悠人は、浩太が自分のことを書いているページを読み進めて行き、父の気持ちを初めて知る。その後悠人は仏壇の前に座り、めぐみと舞に、親父、俺のこと分かろうとしてくれてたんやな、生きてる間に言うてくれてたらよかったのにと。

いつも喧嘩してたやないのとめぐみ。悠人は涙を流しながら、舞が以前言っていた
「無くなったもんは、二度と取り戻されへん」
という言葉に言及し、それホンマやったわ、仕事も信用も、親父と話し合うチャンスもと言い、浩太の写真に向かって詫びる。

しかしめぐみは言う。取り戻せるもんもある、いっぺん失敗したくらいで何や、お父ちゃんなんか何べん失敗しても諦めへんかったでと息子の肩をなでる。そして悠人ならやり直せる、しっかり罪を償って、仕事も信用もちょっとずつ取り戻したらええねと励ましの言葉をかける。そして舞も兄の背中に手をやる。


悠人のインサイダー取引疑惑が報じられ、驚いた雪乃はめぐみにこのことを知らせます。岩倉家に行くのではなく、電話で知らせたのですね。しかし放送瞬間にTVの電源をオンにした人、あるいはNHKにチャンネルを合わせた人の中には、いつもの『舞いあがれ!』の時間なのに、何のニュースかと驚いた人もいるのではないでしょうか。

しかも当の悠人とは連絡が取れません。しかも例によってと言うべきなのか、マスコミが会社の前に張り付いています。『芋たこなんきん』でもこんなことがありましたね。社員たちはめぐみに協力的で、土屋は記者をしばこうとまで言い出し、流石にこれは止められます。そして夕刻になり、雨が降りそうなので早く帰った舞は、記者たちが家の前にもいるのに驚きます。

結局デラシネに難を逃れる舞ですが、悠人とはやはり連絡が取れません。その頃悠人は雨の中を1人で歩き、やがて倒れ込んでしまいます。幸いなことにその様子を佳晴が見ていて、家に連れて帰ります。帰って来た久留美は、流石看護師、てきぱきと手当てをし、悠人も意識を取り戻します。

しかしここが悠人らしいと言うか、ひとの好意を素直に受け取らず、久留美に対してもお礼も言わずに、迷惑料を渡そうとします。めぐみと舞が来ても素知らぬ顔、佳晴がチョコレートを買って来てくれても「頼んでへん」、ついに久留美は悠人に向かって、めぐみと舞の気持ちを考えてくれと言い出します。単に彼女が、舞の友達だからという理由だけではないでしょう。

その後も家族との対話に応じない悠人でしたが、舞が浩太の歩みノートを見せたことで、父の気持ちを理解できたようです。そして仕事のことや信用のこと、父との対話を怠ったことなどで、激しく後悔にさいなまされる悠人ですが、めぐみは無くしたものは取り戻せると息子を励まします。


飲み物-注がれるコーヒー
[ 2023/02/08 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第8週「いざ、航空学校へ!」第1話

第8週第1話(第36回)です。


4月、舞は航空学校の受験勉強の真っ最中だった。しかし制限時間中に問題が解けない。そして5月、航空学校受験には単位も取らないといけないため、舞は大学にも通い続けるが、遅刻しそうになったため朝食を抜いて出て行ったり、その一方でバッグを忘れたりもしていた。6月。ちょっとでも学費を稼ごうとして、ノーサイドでバイトをしていた舞は、疲れもあってふらつき気味になっており、コーヒーを運ぼうとしてよろけてしまう。

一次試験受験当日。出がけに舞は両親から神社のお守りを貰う。500人以上が3回の試験に臨み、合格するのは72人という難関の試験が始まる。二次試験では身体検査や心理テストなどもあり、それをクリアすると、宮崎本校での面接が待っていた。舞は面接で一緒になった男子の受験生に、緊張しますねと声をかけるものの、相手は君の緊張は俺に何の関係もない、黙っててくれと如何にも素っ気なかった。

面接で舞は得意なことを聞かれ、子供の頃工作が得意で飛行機を作ったことを話すが、好きなことではないと面接官からs注意される、一方で柏木と呼ばれた男子受験生は、馬術の話を始め、面接官たちを驚かせる。

最後のパイロットを目指した理由を聞かれて、舞は人力飛行機のパイロットをやった時の一人一人の思い、飛んだ時の喜びを話し、沢山の人の思いを載せて空を飛ぶパイロットになりたいと締めくくる。一方柏木はそつなく、多くのお客様の命を預かって、世界中の空を飛ぶパイロットに憧れて来たことを話す。

やがて面接が終わり、緊張したと独り言を言う舞に、柏木はあんな回答がよく出て来るな、人力飛行機とプロのパイロットは違うと言い、さらに
「夢だの思いだの、頭の中お花畑か」
とまで言い、もう君と会うことはないだろうと言い捨てて去って行った。

そして舞は合格通知を受け取る、うめづで祝賀会が開かれ、いつもの3人が顔を揃える。実は舞は試験には自信がなく、面接も焦って変な空気になり、ギリギリの合格ちゃうかなと話す。そして一緒に面接を受けた柏木が、難しいことを言っていたと話し、雪乃からその人イケメンかと突っ込まれる。雪乃曰く、パイロットはハイスペック男子の集まりなのである。

背は高かったけど感じが悪かったと舞。舞がそのようなことを話すのは珍しいと貴司。そして舞は、面接の後「もう君と会うことはないだろう」と言われたと話し、腹立ったと打ち明ける。そして久留美も実習先の病院で、嫌味を言われたことを話す。

そして舞は貴司に、腹が立ったことはないかと尋ねるが、既に会社を辞めている貴司はあんまりないと言い、この前3週間島根に行っていたこと、短歌を作っていることを話す。自分の中の何かが少しずつ広がっていると貴司。その後勝が、合格祝いだと「バファローの雄叫びスペシャル」をご馳走してくれた。

そして舞は1年入学待機をし、12月に宮崎に向けて発つことになった。荷造りを終えて両親に礼を言う舞。浩太はこれからやでと、やりたいことを貫くのはホンマに大変だと言い、夢をかなえるには一歩一歩諦めんと、進んで行くしかあれへんねんと娘を励ます。しんどなった時は、いつでも電話して来てええんやでとめぐみ。

空を飛ぶのを楽しみにしていると浩太から言われた舞は、翌日宮崎に降り立った。制服を身に着けて、校内へと入って行く舞はそこである人物を目にする。相手も舞を観て一瞬驚いた顔をした、それは、あの面接で一緒だった柏木だったのである。


21日放送分から、脚本が嶋田うれ葉さんになり、航空学校編に入ります。舞は学科試験と適性検査に合格し、宮崎本校での面接に臨みますが、その時一緒になったのが、あの刈谷先輩を連想させる柏木という人物でした。『ガリレオ』の湯川先生を彷彿とさせる、何となくとっつきにくく理屈っぽい雰囲気を持つ彼は、面接の舞の言葉に批判的で、もう会うこともないなどとまで言うのですが、それとは裏腹に、この面接がこの両名の出会いであったとも言えます。

しかし62単位を取得するわけですから、大学の方も頑張らなければならず、しかもバイトもと来れば、いくら若くてもかなり疲れてはいるでしょう。現にノーサイドで舞はよろめき、コーヒーをこぼしそうになります。このシーンが『ちむどんどん』を連想させると言う意見もあるようですが、

前作の場合、主人公がそこまで疲れるほど一心に料理に打ち込んだようには見えないし、それ以前にも食材をぶちまけたり焦がしたりするシーンがあった。あの料理を落とすシーンは、恋愛に心を囚われたのが原因だった
舞の場合、大学と受験勉強の両方に打ち込む様子が描かれており、あれでは足元がよろけるのも納得できる

といった違いはあげられるかと思います。

それと面接官を演じている阿南健治さん、『鎌倉殿の13人』の土肥実平、『芋たこなんきん』の白垣村の中川と、今年はNHKで3度お目にかかっています。

そして小檜山青氏のツイに、『ちむどんどん』のニーニーのまっすぐな熱さがいいと書かれたものがありました。ニーニーはどちらかと言えばお金絡みの話に弱く、そちらの方に一直線に走ってしまう。すぐ感情をぶちまけるという意味で、まっすぐで熱いというのとはまた違うと思います。鎌倉殿の和田義盛をそう言うのであれば、まだわかりますが。

あと紅白歌合戦に、横山裕さん、山下美月さん、目黒蓮さんが、いずれも所属グループのメンバーとして出場しますね。しかしback numberがサプライズで、『ラブレター』を歌わないものでしょうか。

『第73回NHK紅白歌合戦』に、横山裕さん、山下美月さん、目黒蓮さんが出場決定!
(NHK ONLINE)


飲み物-コーヒーとチョコレート
[ 2022/11/22 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 76その1

『武将ジャパン』大河コラムです。今回は先日のスペシャルの内容か、あるいは今後の展望かと思っていたのですが、そのいずれでもなく
「鎌倉殿の13人『全退場者』まとめました~残酷な粛清や謀殺ほぼ毎回」
なのだそうです。

とは言え、この時代は特に粛清や謀殺は、戦国時代同様に避けて通れないものではあるのですが、一応何回かに分けて、疑問に思った点をご紹介します。

鎌倉殿の13人「全退場者」まとめました~残酷な粛清や謀殺ほぼ毎回 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)


第3回「挙兵は慎重に」→以仁王
死亡者:以仁王と源頼政
死因:敗死
後になって思えば、皇族ですら死ぬ時代の幕開けかもしれません。
以仁王や安徳天皇を思えば、後鳥羽院や順徳院は寛大な処置といえるでしょうか。

この場合、安徳天皇のケースは多少異なるような気がします。天皇は「謀反人」ではなく、何よりも、帝と三種の神器は守るようにと頼朝サイドも肝に銘じていたわけですから。

第5回「兄との約束」→北条宗時
死亡者:山木兼隆、堤信遠、他
死因:襲撃による殺害
記念すべき義時の初殺人です。あの頃はまだ怯えがありました。

「あの時はまだ怯えがありました」と言うことですが、何せまだまだ平家優勢の中で、平家方の役人を討伐したわけであり、年齢的にも若かっただけに、怯えがあるのは当然でしょう。無論怯えなくなったのは、ただ単に年齢を重ねたからだけではなく、多くの御家人を支配下に置いたせいでもあります。

第7回「敵かあるいは」→亀の夫(権三)
死亡者:長狭常伴、亀の夫・権三
死因:三浦義村による襲撃
頼朝と亀の前が密会。
そこへ長狭常伴は頼朝を討ちに、権三は妻を奪還しに来て、三浦義村に殺されました。
明確な死亡状況は無いですが、おそらく生きてはいないでしょう。
亀にしても「夫も討ちとって!」とホイホイ促す、お笑い要素のある演出で、なんとも酷い死に様でした。

この権三、武者さんやけにこだわっていましたが、そもそもこの権三の登場シーンがきわめて限られているし、この場合は妻の亀の存在感の方が大きいだけに、今一つな感じですね。

第8回「いざ、鎌倉」→通りすがりの武者
死亡者:通りすがりの坂東武者
死因:源義経による騙し討ち射殺
出てきたと思ったら、いきなり罪のない民を殺す義経。勝てば何でもアリという、汚い策略ありきの姿を見せつけました。

はっきり言って、モブに近い人物ですが、こういう人物も含めるのであれば、他にもっと大勢の人たちが退場者とならなければならないはず、なのですが…。
それと
「勝てば何でもアリという、汚い策略ありきの姿を見せつけました」
この場合「策略」と言うべきでしょうか。騙したのは事実ですが。それにこの時の義経は「勝った」のではなく、いわば、掟破りなことをしたと言うべきでしょう。

第10回「根拠なき自信」→大庭景親
死亡者:大庭景親
死因:斬首刑
(中略)
近年のNHK大河ドラマでは珍しい生首も登場。大庭景親の晒し首がアップになりました。

この晒し首、流石に多少はぼかされていました。景親役の國村隼さんは、再放送を観たこともあり、今は『芋たこなんきん』の「カモカのおっちゃん」のイメージです。

続きはまた次回に


飲み物-ウィルトシャービール

[ 2022/10/11 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』そして『ちむどんどん』

『舞いあがれ!』がスタートしました。第1回は、原因不明の熱をよく出す舞が、新学期が始まってしばらく経って学校へ行けるようになりますが、何となく食欲がなさげです。これは朝食のシーンと、給食のシーンとでそれがわかるようになっています。母めぐみと共に登校し、めぐみは先生に挨拶をすると言って別れ、舞の学校生活が始まります。舞は飼育小屋のウサギに餌をやろうとしますが、飼育係のくるみに、係でないとウサギに触れないと言われてしまいます。

この係は、舞が学校を休んでいる間に決まったもので、担任の先生は何の係がいいかと尋ね、同じクラスの貴司が、飼育係に推薦します。体が弱い舞に飼育係は無理だとクラスメートが言いますが、できる範囲でいいと担任の先生は言ってくれます。ところがウサギが1羽逃げ出し、舞は走って後を追いかけます。実は舞は、走ると熱が出るからとかかりつけの先生に言われていました。ようやくウサギを見つけ、貴司と共に下校した舞は、郵便配達員から絵葉書を受け取ります。

母めぐみは、父が経営する町工場の手伝いで忙しく、既に舞が帰っていたことに気づき、食事の支度をしようとします。舞は母に「ごしま」に住んでいたのかと尋ねます。それは五島のことで、めぐみ宛ての五島の絵葉書を舞は受け取っていたのでした。きれいな所だと感心する舞に、めぐみはそれをあげると言い、舞はありがとうと受け取ります。しかし昼間に走ったのが祟ったのか、また熱を出してしまいます。


さて、『ちむどんどん』を観ていた人なら、原因不明の熱というのに引っ掛かると言う人もいるでしょう。歌子の設定そっくりだからです。ただ舞の場合は
ちゃんと病院に行っている
走ったら熱が出るから走ってはいけないと言われている
恐らく子供時代の一過性の発熱と思われる
というのが窺え、その点で歌子と異なっています。無論仮病を使うようなこと、最終的に危篤に陥るようなことも、恐らくはないのではないでしょうか。

あと給食、舞は教室に残って給食を食べ続けています。完食しないと外に出て遊べないのです。『ちむどんどん』の山原小学校では、子供たちがいつも給食を残し、良子が地元の野菜を食べさせようとなるのですが、あの当時あそこまで給食を残せたのかと思います(学校にもよるかも知れませんが)。

そして冒頭、舞の家族が乗った飛行機の機長は、実は大人の舞という設定になっています。但し、これは舞自身の夢でした。

さて『ちむどんどん』絡みで小檜山青氏のnote記事より。実は同じ羽原大介氏脚本の『マッサン』との比較なのですが

https://note.com/54seikobi85/n/n99d2c45e58a9
・ジェンダー描写の進歩
『マッサン』はこれが本当に残念でした。エリーに対する姑のいじめが酷かった。モデルとなったマッサンの母はもっと開明的な人ですので、かなり失礼でした。エリーが実はウイスキーを飲めないという設定もあった。お茶目でかわいいという演出だったけれども、女性とアルコールの関係を考えるとスッキリしないものがありました。
暢子と房子はワインをぐいぐい飲むし。リーダーシップ抜群だし。プライドの高い矢作にせよ、暢子の下にいることも容認しているし。ジェンダーについていえば抜群の進歩です! 素晴らしい!

これによると、女性が酒を飲む描写はすべてジェンダー描写が進歩していることになっています。それを言うなら、『芋たこなんきん』でも、町子は健次郎と毎晩のように晩酌をしていたし、たこ芳でも一杯やっていました。小檜山氏があの朝ドラをどう思っているかは知りませんが、あれももちろんジェンダー描写が素晴らしいとなるのですね。

それからこういうツイートもありました。

https://twitter.com/Sei_Kobeee/status/1576734170541264897
舞いあがれは、お好み焼き屋のおっちゃんが近鉄バファローズのファンなのだけれども、どういう展開にするのだろう。

東大阪は近鉄の沿線であり、別にバファローズファンでもおかしくありません。ついでながら、花園ラグビー場も、元々は「近鉄花園ラグビー場」です。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2022/10/04 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』を振り返って&沖縄・南西諸島の信仰と文化

朝ドラ記事ですが大河関連のお知らせです。『鎌倉殿の13人』、10月2日は第38回が放送されますが、9日は1回お休みでスペシャルが放送される予定です。

「鎌倉殿の13人」トークスペシャル番組 放送決定!

それから先日投稿分、意味が通りにくい部分やタイプミスなどで、数か所手直しをしております。どうも勢いまかせで書いたところがあったせいか、後から見ていささかおかしな部分もありました。失礼いたしました。

で、『ちむどんどん』を振り返ってその5です。今回は全体を振り返ってですが、まず脚本の整合性への疑問点です。実はこれは大河ドラマ『花燃ゆ』がそうでしたが、別々の人が脚本を書いて後で繋ぎ合わせたような、そういう辻褄の合わなさもまたありました。

おまけに賢吉大叔父さんのように、かなり頻繁に出て来ていた人が、ある時を境に急に出て来なくなったりもしましたし、最後の最後で子供や孫をあそこまで出して来る必要もなかったと思います。それも、最後の数週間でそれぞれ子供が生まれ、成長し、結婚して行く様子が描かれていれば、まだ納得できたのですが、そういう過程を経ずにいきなり登場しているから、どこか違和感をぬぐえないのです。

先日も書きましたが、「この人たち誰?」となってしまいます。『カムカムエヴリバディ』の三世代登場への対抗かという、ツイートでの指摘もありました。

そして主人公暢子のキャラ設定ですが、長く勤めたはずのフォンターナで覚えたイタリア料理をあっさり捨て、次は沖縄料理、そしてやんばるに帰る、そしてまた沖縄料理店をやりたいと言うところが、子供が夢中になっていたものをすぐ投げ出し、新しいことをやりたがる様を思わせます。結局やんばるの方は40年続いたようですが、途中でまた飽きて辞めたくなったのではと思ってしまいます。

イタリア料理店で仕事をする設定は、やはりオーナーの房子と合わせるため、そして矢作と仕事をさせるためのものだったと言えそうです。房子を演じた原田美枝子さん、『あさイチ』に出演して朝ドラ受けをやらされたものの、言うことがなくて戸惑っていた由。そもそも最終回に出ていませんしね。原田さんと言えば、今なお『太平記』の阿野廉子を思い出します。

その暢子はやんばるちむどんどんの開店前も、そば作りを強行し、周囲の人々を徹夜で働かせるというところに、彼女の性格が表れているように見えます。こういう性格も、例えば壁にぶつかってもくじけないと言った感じで、プラスに描けばそれはそれで魅力的なのでしょうが、元々暢子はそこまでの苦労をしたようにも見えず、それゆえに身勝手でがむしゃらで、大人になり切れていない人物といった印象を与えます。正に「暢子はいつまで経っても暢子」なのですね。あと黒島さんは自炊もしているようですが、料理人を演じるのと、料理好きとは必ずしも一致しないと思いました。

あと何かにつけて対決に持ち込み、勝った方が何かを得るとか、交換条件を持ち出すような描写も如何なものかと思います。加えて、沖縄言葉をやたら使い過ぎな印象がありました。実は私自身、大学時代に沖縄出身の友人がいました。この人は那覇出身でしたが、ごく普通の話し方で、あそこまで沖縄言葉を使うことはありませんでした。ただ、本土に来て雪が見られて嬉しいと言っていたのを覚えています。

そして浜辺(ウタキと思われる)で叫ぶシーン、恐らくこれは沖縄や南西諸島のニライカナイ信仰を踏まえているのでしょう。このニライカナイに関してはこちらのサイトのURLを置いておきます。

沖縄の信仰って?「ニライカナイ」や「アマミキヨ」とは
https://okinawaspirits.com/whatokinawanfaith0607/

数日ほど前ですが、公式が沖縄の文化や習慣といったものを、なかなか紹介しないと書いています。たとえばこう言う信仰の存在を、何かで登場人物の会話に入れるとか、それこそ和彦に、これについて調べさせるなどと言ったシーンがあれば、また受ける印象は違ったでしょう。要は、そういう文化的背景を思わせるシーンが殆どないにも関わらず、いきなりああいう描写を入れてくるから、視聴者も戸惑うのではないでしょうか。あとやはり叫ぶというのはあの場合ありなのでしょうか。

実は最終回の放送の後、『西郷どん』の奄美大島編を観てみたのですが、この信仰に関連したシーンがかなり登場します。海にあるニライカナイに故人の魂は帰り、また恵み多い物を届けてくれると上記リンク記事にはありますが、時に災いをももたらす存在でもあるようです。

下の2つの画像は第18回「浪人 菊池源吾」のアバンで、とぅま、後の愛加那が海のかなたを見るシーンと、ユタから夫となる男が来ると告げられるシーンです。ここでユタは、災いも連れてくるととぅまに警告しています。


西郷どん19愛加那とユタ



西郷どん19愛加那


またこの時ガイドブックで、石千代金(とぅまの叔母)役の木内みどりさんが、簪(ジーファー)は、女性の護身用でもあったと話しています。

「島では男性も女性も束ねた髪をジーファーで留めているのですが、じつはジーファーは女性にとって護身用の武器でもあったそうです。つまり、いざとなったらこれで自害もできるし、相手を刺し殺すこともできるわけです。女性としての誇りや意志の証しである1本を、常に見えるところに挿しているのが興味深くて、ジーファー職人を探して自分用を注文したほど衝撃を受けました」
(ニッコームック 西郷どん 続・完全読本25P)

ひとまず『ちむどんどん』に関してはこれで終わりとします。今後『舞いあがれ!』について投稿する際に、多少引用または比較することがあるかも知れません。

それからこの朝ドラは、前作『カムカムエヴリバディ』、同時期に放送された『芋たこなんきん』に加え、夜ドラ『あなたのブツが、ここに』とも比較されていました。この夜ドラがなぜ面白かったのか、こちらもそれを指摘したツイがあるので、URLとツイート本文をだけ貼っておきます。

https://mobile.twitter.com/atsushi05919733/status/1575405657066700800
「「コロナの問題は絡めない」方針に「抵抗」「練り直し」「スタッフ総出」「業界への取材」「資料読み込み」で戦った櫻井氏。
『沖縄の話だが、日本のどこにでも当てはまる普遍的な家族の愛のドラマを作ればいい』に逃げた羽原氏。
結果は2つのドラマの質で証明されている。」


飲み物-ローズヒップティー
[ 2022/10/02 00:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第25週感想-4

第124回の気になった点です。

  • 黒板にメニューを書くのはもう少し後のような気がします
  • そば定食がカフェのごはんみたいですね
  • 仏壇のそばの席てちょっと…
  • 早苗はともかく正男って…たまたま帰ってたの?
  • 出オチ感のある金吾
  • 今になって歌子に手紙をくれる下地先生
  • 優子「いつもの熱なんですよね?」
  • マンシェットの巻き方
  • 暢子「何でいつもこうなってしまうわけ?」
  • 良子「また歌子がこんなことに」
  • 飲食店は業務用と家庭用の厨房は別にしなければいけないのでは?
  • フーチバジューシーは病院に持ち込めるの?

やんばるちむどんどんが完成して、真っ先にまもるちゃんがやって来ます。ここで初めてまもるちゃんが「マーサンヤー」(うまい)と声を発します。それはそうと、黒板にそば定食のイラストが描かれていますが、これはもう少し後の時代ではないでしょうか。それに盛り付けもカフェ風で、おばあたちにはよくても男性には足りないような気がします。

そして杉並のちむどんどんでも、またフォンターナでもそうだったと思いますが、皆が美味しいと言ってくれて暢子が目を輝かせる、何だかいつもこのパターンのようですね。あと早苗はともかく、ブラジルに移住した正男が戻ってくるのて、ちょっと偶然過ぎるのではないかと思います。「たまたま」帰っていたのかも知れませんが。

そして金吾。何だか出オチ感が半端ないのですが、それはさておき。ハワイでパイナップル農園を経営して、美人の奥さんもいて、その奥さんの次に良子を愛していると、本人の旦那さんの前で言うところが天然ぽいです。しかしこの人こそ、賢秀ニーニーの言う「ビッグなビジネス」の体現者です。製糖工場の息子であったとは言え。

ところで自宅を改造したせいか、一部の席が仏壇の隣になっています。これはちょっと抵抗ありです。そしてぽっと見、ステージと飲食コーナーとに分かれているせいで、ちょっとイベント会場のようにも見えてしまいます。ともあれお客が出入りする中、歌子の民謡の師匠でもある上原照賢が来て、下地先生の激励の手紙を歌子に渡します。しかし結婚式の時ではなく、暢子の店がオープンしたタイミングで手紙が来るのですね。

さて肝心のニーニーが現れません。電話をしたところ1週間間違えていたようで、まあこの人らしくはあります。そして歌子のライブ(と言うべきでしょうか)も行われ、初日は大盛況でした。問題はこれからどうやってお客さんをつかむかでしょう。しかし後片付けをしていた歌子が、急にテーブルに突っ伏し、救急車を呼ぶ事態となります。

病院(どこであるかは不明)では、優子が「いつもの熱なんですよね?」と尋ね、医師が首を振ります。この会話から見る限り、いつもの熱と違うことを、この病院では把握していると取れます。とすると、歌子はここに通院していたのでしょうか。ともかく原因不明、あとは本人の気力と体力と言われてしまいますが、その後歌子が一旦目を覚まします。

優子、良子、暢子そして夫の智が病室に入ります。この時歌子は点滴を受けているようなのですが、何だか目立ちませんね。それとこれはツイッターでも指摘がありましたが、血圧を測る時に、腕に巻くマンシェットから出るゴム管は、上腕部を走る上腕動脈よりも内側にしないといけないのが、逆に外になっていたようです。

暢子は「何でいつもこうなってしまうわけ?」、良子は「(やっと幸せになれたのに)また歌子がこんなことに」と口々に言いますが、どう考えても歌子の病気を放っておいたのもよくないでしょう。一度東京で検査をして、これといった原因が見つからなかったわけですが、その後何もしなかったのでしょうか。まして歌子は、杉並の店を手伝っている時に発熱し、その時やんばるへ戻っているわけですが、その前に一度病院に行かせるべきだったのでは。

このため、ちむどんどんも開店早々休業となっていました。そもそもこの店、暢子と和彦、優子だけで回すには広すぎると思います。これまたいつもそうですが、暢子が自分で捌ける以上のキャパの店を持ち、結局誰かが手伝いに来なければならない状況を生み出しているわけですし、また開店前に徹夜でそばを打ち、さらにその後休む間もなく開店と接客で、歌子には民謡を歌わせているわけですから、健康な人でも具合が悪くなるかと思います。

その責任を感じたのか、暢子は翌日病院に行く前に、歌子が昔熱を出した時に、お母ちゃんが作ったとフーチバジューシー
(ヨモギ入り炊き込みご飯または雑炊)を作ろうとします。しかし病院にそういうものを持って行けるのでしょうか、何よりも歌子は物を食べられるのでしょうか。

確かに暢子は責任を感じているかも知れませんが、しかし、彼女の言動に今一つそれらしさが見えないのです。それよりも優子や良子(学校は?)が病院にいるのなら、彼女たちのためにお弁当でも持って行った方がいいのではないでしょうか。『芋たこなんきん』で健次郎が脳出血で入院した時、待合室の家族にお弁当が届けられたのを思い出します。あと飲食店の厨房は、業務用と自宅用と分けることになっていますが、ここでは共用しているようですね。


さて『ちむどんどん』を振り返って。今回はドラマあるあるなのでしょうが、狭いコミュニティで、顔見知り同士が仲良くなる、あるいは結婚するというパターンです。しかしこの場合、いつもの登場人物ばかりと言った印象になりやすく、その意味で多少マンネリ化しがちなところもあります。

結局外部から、それも異なった価値観を持つ人物がやってくる可能性が低く、仮にそういう人物がいても、結局は主人公の価値観に合わせてしまう描写になってしまいます。特にこの朝ドラでは、暢子の価値観に皆が合わせがちで、彼女に対して直言するとか、あるいは全く違った見方でものを言う人の存在は、かなり限られていました、矢作とか、あるいは対立はしなかったものの愛などは、違った見方、違った価値観を持っていたと思います。

結局そういう中で、しかもみんなから支えられる形で、ヒロインやその周辺の人々が動くと、どうも予定調和的で、どっちみち暢子の思い通りになるのだろうなと思ってしまい、事実その通りになっていました。この辺りが何となくつまらないと言うか、如何にもご都合主義のように見えてしまいます。次作はせめて、ヒロインが苦労もし、努力もする作品であってほしいものです。


飲み物-コーヒー
[ 2022/09/30 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第24週感想-4

第119回の気になった点です。

  • 智に対して歌で返す歌子
  • 智と歌子の間に割って入る暢子
  • 和彦「ううん。(2人の結婚は)暢子のおかげ」
  • 和彦「僕の仕事はどうにかなるとしても、暢子は東京の店を手放すことになる」
  • 和彦「長年暢子が苦労して花を咲かせた店なのに」
  • 一人になる優子に「さみしくない?」と暢子、いや歌子不在で一人暮らしのの時があったのでは?
  • 暢子「うちはこの村で生まれた。女の子に生まれた。それは誰にも変えられない。それが今、うちはうれしくてうれしくてたまらないわけ」
  • 農作業をしているはずなのに暢子の軍手が汚れていない
  • 急に優子に「やんばるに移住したい」と言い出す暢子
  • 和彦「この島で長年の夢をかなえたい」
  • 優子「2人が自分たちのためにと決めたなら、うちはとことん応援する」

まず歌子が、健彦のリクエストに応えるつもりだったのでしょうか。ミュージカル的に、急に歌い出します。で歌い終わった後、智は結婚してくれと言います。しかし思うのですが、比嘉家の子供たち4人は皆、付き合わずにいきなり結婚しようと言い出しますが、「付き合う」という発想はないのでしょうか。それが不思議なのですが。

ともかく結婚が決まった智と歌子ですが、その間にいきなり暢子が入って来て歌子を抱きしめます。こんなところも暢子は空気が読めないなと思います。智も、今後を覚悟していた方がいいのではと思ってしまいます。しかし歌子が智と向かい合っている間、後ろからエールを送っていると思われる博夫、いい感じでした。ちなみに博夫を演じている山田裕貴さん、来年の大河にも本多忠勝役で出演ですから、また違った山田さんを楽しめそうです。

ところで和彦が「暢子のおかげ」と言っていますが、そもそものきっかけを作ったのは和彦ではないでしょうか。しかし和彦、せっかくやんばるに来ているのなら、仕事の参考になりそうなものをその辺りで見つけられないのでしょうか。

その和彦のセリフですが
「僕の仕事はどうにかなるとしても、暢子は東京の店を手放すことになる」
「長年暢子が苦労して花を咲かせた店なのに」
まず「長年苦労して花を咲かせた」のところですが、悪いけどそこまで暢子が苦労したようにも見えません。フォンターナだって三郎から紹介して貰い、オーナーは親戚に当たるわけですから、その分は差し引いて考えるべきでしょう。しかもメインの料理人は矢作ですし。

それと
「僕の仕事はどうにかなるとしても」
と言うのもどうかと思います。先日も書きましたが、この人は別に売れっ子の作家でもライターでもありません。またネット環境もないこの時代、フリーで仕事を貰って取材をして、図書館で資料を調べ、でき上がった原稿を郵送するわけですから、かなり大変ではないかと思われますし、記事の完成度のためにも1つ1つの行程はおろそかにできないはずなのに、この言い方だと片手間に仕事をしているようです。

『芋たこなんきん』の花岡町子は売れっ子作家でしたが、仕事の予定がびっしり書き込まれたスケジュール表にいつも向き合い、ひとつの仕事を削るにもかなり考えていて、仕事にきちんと向き合っているなと思わせるものがありました。そういう朝ドラの再放送を観た後でこの和彦の言葉を聞くと、この人は真剣に仕事に向き合っているのかと、どうしてもそのように考えざるを得ないのです。

あと暢子が優子に「うちはこの村で生まれた。女の子に生まれた…」と話し始めるわけですが、これも細部がきちんと描かれていないから、何を言いたいのかよくわからないということになりかねません。そして畑に立つ暢子。軍手がやけに白いのが気になりますが、様々な人の声が聞こえ、過去の自分を思い出しているうちに何かを決めたようで、帰宅するなり
「やんばるに移住したい」
と言い出します。

しかしこの場合「移住」ではなく、「帰りたい」ではないかと思うのですが…。で和彦も「この島で夢をかなえたい」と言っていますが、これに関しては前出の通りです。そしてその後、暢子の会話にやたら「ちむどんどん」が出て来ます。これは『あさイチ』でも指摘されていたようですが。とどのつまり、暢子は自分がちむどんどんするかどうかで、物事を判断しているようで、いくら何でもそれはないだろうと思います。

それにやんばるに移住するのなら、せめて重子とか猪野養豚場、そして鶴見の人たちにも知らせておくべきではないでしょうか。優子も応援するだけではなく、親としてその点を忠告しておくべきだと思うのですが、ただし、このお母さんはそういうタイプの人ではありませんからね。


飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/09/23 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

2022年度後期朝ドラ『舞いあがれ!』

次の朝ドラ『舞いあがれ!』関連で少し書いておきます。
この朝ドラ、主な舞台は東大阪と五島で、ヒロインの舞が五島の祖母を訪れた際に、ばらもん凧に魅せられ、それがきっかけでパイロットを目指すことになります。

ちなみにこのばらもん凧というのは、五島の伝統工芸品でもあり、こちらのお店のサイトに詳しく紹介されています。

五島ばらもん凧販売店 五島民芸
https://www.gotomingei.com/

一方舞が住んでいるのは東大阪ですが、「聖地」花園ラグビー場のおひざ元ということもあり、「ノーサイド」なるカフェが登場するようです。舞はドラマの中で浪速大学に進学しますが、『芋たこなんきん』には浪速大学医学部が出て来ますね。

音楽は富貴晴美さんですが、この方は『西郷どん』の音楽も手掛けていました。尚、この『西郷どん』で徳川家定を演じた又吉直樹さんが、こちらの朝ドラでは古本屋の店主を演じています。

そして公式サイトです。こちらはリンクを貼っておきます。

NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』


飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/09/18 23:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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