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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『舞いあがれ!』まとめその3

まとめその3です。


なにわバードマンに入部した舞は、他の1回生と部品作りからスタートします。ここの人力飛行機は毎年イカロスコンテストに出場しており、パイロットは2回生の由良でした。女性のパイロットに驚く舞。同じ頃貴司は就職し、久留美は看護学校の学生となります。また東大に通っていた悠人は就職を決めるものの、3年で辞めて投資家になると言い、家族を驚かせます。舞は兄に由良のことを話し、悠人も志を持った強い人間になりたっちゅうことやろと多少関心を寄せます。

しかしイカロスコンテストは書類審査で落ちてしまいます。それでも由良のために、世界記録更新を打ち立てようと3回生の鶴田が言い、由良のトレーニングもスワン号の製作も継続されます。その頃舞は、久留美のバイト先であるノーサイドの仕事をするようになり、実家の岩倉螺子製作所も、材料からネジを作るメーカーとなっていました。

飛行機好きの舞は色々な飛行機を知っており、由良は興味を持ちます。彼女は子供の頃野球をしていたものの、中学に入って男子との体力差が出て来たことから、野球をやめていました。その頃彼女は女性飛行士、アメリア・イヤハートの伝記を読み、パイロットへの道を目指したわけです。そしてテスト飛行が行われますが、その時由良は骨折してしまい、全治2カ月ということで別のパイロットを探すことになります。

設計の刈谷は既に諦めモードでしたが、7回生の空さんは懸命にスワン号を直します。5年前のイカロスコンテストで3位に入ったターミガン号の魂を受け継いでいると言う空さんは、もう卒業して故郷に戻ることになっており、スワン号が飛ぶのを見たいと言います。ついに舞は自分がパイロットになることを決意し、ロードバイクを買ってトレーニングを始めます。

そして舞は、刈谷に戻ってくるように頼みます。当初は渋っていたものの、刈谷もなにわバードマンに戻り、舞の体型に合わせてスワン号を設計し直します。これには岩倉螺子製作所も協力してくれました。舞は減量に励み、やっと目標をクリアします。その後は炭水化物を摂る必要から、部室で部員たちがたこ焼きを作ってくれ、舞も美味しそうに頬張ります。

その後舞は五島の祥子に電話をかけ、祥子から
「皆が信じているのなら、舞も自分を信じて飛べばよか」と励まされます。その当日、舞はスワン号に乗り込み、必死でペダルを漕ぎ始めます。部員たちの力を借りて滑走し、やがて琵琶湖の上に浮かび上がるスワン号。舞は飛んでいることを実感しつつペダルを漕ぐものの、彼女の飛行距離は3.5キロ、時間は10分で終わりました。

この飛行を経験した舞は、パイロットという職業に憧れるようになります。そしてバイトのシフトを増やし、自力で航空学校に行こうとし、勉強も始めていました。しかし両親にはそのことをなかなか切り出せず、まず悠人に電話でそのことを打ち明けます。そしてクリスマスに、ノーサイドで久留美と貴司にもこのことを話します。一方で久留美は、別れた母からバースデーカードを今でも受け取っており、貴司は仕事の厳しさに追いつめられていました。

ついに舞は航空学校に入りたいと、浩太とめぐみに打ち明けます。めぐみは反対しますが、諦めることはでけへんと舞は家を出てノーサイドに行き、店主の道子から親御さんはそう言うと言われます。一方バイトをしていた久留美は久留美で、また別の親への不満を打ち明け、道子から窘められます。そして家に帰る途中、悠人からは
「遅れて来た反抗期、どこまで続くか見ものやな」
とまで言われますが、その後舞は、貴司がいなくなったと聞かされて驚きます。


舞は由良に代わって、人力飛行機スワン号のパイロットとなります。しかしトレーニングは思った以上にハードでした。それだけの努力を積み重ねて、スワン号が空に浮かんだ時はかなり感動ものだったでしょう。しかし記録更新とはならず、舞は再び空を飛びたいと思うようになります。

そして彼女は航空学校に行こうと決意し、こっそりそのための勉強を始め、学費も極力自分で稼ごうと、バイトのシフトを増やしていました。しかしなかなかこのことを、両親に打ち明けることができません。思い切って話を切り出したところ、当然と言うかめぐみが反対します。しかもこの後、仕事に追いまくられていた貴司が、突然姿をくらませてしまいます。

ところで舞もそうですが、悠人も将来投資家になりたいと言い出し、久留美も看護学生となり、ここに来てそれぞれの道がある程度定まった感があります。しかし貴司だけは、どうも入社した会社に馴染めないようでした。

両親は大学に行ってもいいと言ってくれたのですが、貴司は就職の道を選び、しかしそれがかえって彼を追い込むことになったわけです。この後に、彼の自分探しの旅、ひいては歌人への道がスタートすることになります。

ところでこの朝ドラでは、大阪らしくというか、粉物が多く登場している感があります。無論これもこれで大阪名物ではあるのですが、それ以外にも大阪には美味しいものがあるのですが…『芋たこなんきん』に出てくるような料理はそこまで出て来なかった感があります。ただ、五島の新鮮な魚介料理やジャムは登場していましたね。


飲み物-淹れたてのホットコーヒー
[ 2023/04/08 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』まとめその2

『舞いあがれ!』まとめその2です。それから、まとめその1の投稿の日にちを、間違えていたので訂正しています。


舞はめぐみと人生初めての飛行機に乗り、兄悠人と自分の分、2人分のばらもん凧を持って東大阪に帰って来ます。浩太と悠人はカレーを作って待っていました。飛行機に魅せられる舞に浩太は、江戸時代に飛行機の原型を考えていた国友一貫斎の本を見せます。そして浩太は、かつて自分が飛行機を作っている会社にいたことを舞に話し、生駒山の遊園地で飛行機に乗ることを約束します。

東大阪の小学校に戻った舞だが、ウサギ小屋で飼っていたスミちゃんがいないのに気づきます。夏休みにひどく暑い日があり、飼育係の久留美が家に連れて帰ったところ、死んでしまったのでした。久留美は学校を休んでおり、舞は久留美の私物を持って家に行きます。家の中には、どうやら父親がいるようで、久留美はそれを隠したがっていました。父佳晴は、かつてラグビーの選手でした。

舞は傷心の久留美に、ウサギは自分の病気を飼い主に隠すことがあり、そのため急に死ぬこともあると話します。いくらか心が晴れる久留美。そして舞も人を説得したのは初めてのことであり、それができたことに満足そうでした。しかしその頃浩太の工場は、製品の納期が予定よりも早くなり、舞を遊園地に連れて行くどころではなくなっていました。

舞は国友一貫斎の本を頼りに、ばらもん凧に翼をつけて飛ばそうとするがすぐ落ちてしまいます。そんな舞に浩太は、模型飛行機を作るように勧めますが、教えてやる時間がありません。そしてめぐみは、かつて飛行機を作る会社にいた浩太が、父の死で工場を継いだことを教えます。一方浩太はネジに不良品があったことから、よそに仕事を奪われます。かつてと違い、製品にはより高い精度が求められるようになっていました。

そんな父を励まそうと、舞は模型飛行機を自分で作ろうとします。しかしやり方がわからず、竹ひごをろうそくの火で曲げようとして焦がしてしまい、そんな舞に浩太は曲げ方を教えます。そして浩太は、約束通り舞を遊園地へ連れて行ってくれます。帰りに舞が見たものは、日差しを受けてきらきら輝く東大阪でした。

そして舞と貴司は、デラシネという古本屋で飛行機の作り方の本を持って来てもらい、舞はそのうちの1冊を買いますが、貴司は店主の八木が出版した詩集に心を惹かれます。舞はデラシネで、工場の従業員である結城にも手伝って貰いながら飛行機を完成させます。また舞は久留美にもデラシネを紹介し、久留美は料理の本のレシピを書き写していました。

舞は、やはり父親を元気づけたい久留美にも飛行機作りを勧め、2人はそれぞれの親、そして工場の従業員の目の前でそれを飛ばします。その様子を、離れたところから悠人が見ていました。悠人も気になっていたのです。その一方で浩太は、特殊なネジの注文を受け、仲間たちに協力して貰って、試行錯誤の末にそれを完成し、そのネジは量産されることになります。

その後浩太は舞をある場所へ連れて行きます。そこは飛行機を間近で見ることができる場所で、頭上を飛ぶ大きな飛行機に舞は大喜びです。舞は、家族に飛行機を作りたいと話していたのです。やがて時が経ち、2004年4月。18歳の舞は航空工学を学ぶため、浪速大学に入学しますが、そこで勧誘中のサークルの中に、人力飛行機のサークル「なにわバードマン」を見つけ、案内して貰うことになります。


東大阪に戻った舞ですが、久留美はウサギを殺したと責められ、父の工場は仕事が入らない状態でした。舞はまず久留美に、ウサギは自分の病気を隠すことがあるからと励まし、父を元気づけるために模型飛行機を作ろうとします。舞の飛行機作りを見た浩太は、仕事のせいで延び延びになっていた遊園地行きを実行します。その遊園地から帰る時に舞が見た東大阪は輝いていました。

その模型飛行機作りですが、舞は自分のお小遣いで材料を買い、デラシネで本を買ってそれを頼りに作り始めます。その飛行機作りには、父浩太や従業員の結城のアドバイスもありました。そして久留美も飛行機を作り、それぞれの家族や、工場の従業員の前で披露します。そして浩太は仕事がない中、特殊ネジの注文を引き受け、仲間に頭を下げて金型を作ってもらい、何とかOKを貰います。浩太はかつて飛行機を作る会社に勤めていたものの、父の死で工場を継いでいたのです。

しかし父親が亡くなって工場を継ぐことと言い、貴司が詩集を読みふけるシーンと言い、後の舞や貴司の描写の、伏線とも言うべきシーンが登場します。そしてこの時八木は貴司にこう言っています。

「生きて行くゆうのはな、大勢で船へ乗って旅するようなもんや。みんなが船の上でパーティーしている時、おっちゃんは息苦しなる。それで冷たい海飛び込んで、底へ底へ潜っていって、そこに咲いてる花必死でつかみ取って船の上へ戻ってくる。そしたらしばらくは息できんねん。その花が詩ぃや」

後に貴司が、歌集を出すものの歌を作れなくなり、八木に会いにパリまで行くわけですが、その時
「海の底で花を見つけられなくなった」
と八木に話しています。それはともかく、大学に入った舞はなにわバードマンに出会い、これが後の彼女の人生に影響するようになります。


飲み物-ティーカップと紅茶
[ 2023/04/07 00:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』まとめその1

では『舞いあがれ!』関連のまとめその1です。それから先日投稿分、意味の通りにくい箇所などを一部修正しています。


東大阪のネジ工場経営者の娘である舞は、物事がうまく行かないとか、走ったりすると熱を出してしまうことから、母親のめぐみは夫浩太と相談し、彼女を連れて故郷の五島で暮らすことにします。それは、疎遠になっていた母祥子との再会をも意味していました。初対面の祖母祥子は、めぐみを舞を自分の船「めぐみ丸」で連れて帰り、舞に取って初めての五島での生活が始まります。

五島での生活は、舞に取って珍しいものばかりでした。小学校では同い年の一太という、ちょっと変わった少年と出会います。そして舞は、一太の家族に連れられて初めて教会に行ったり、校外学習に参加したりといった体験をします。この校外学習ですが、舞の意見を聞こうとせず、休むようにと言うめぐみに、祥子は東大阪に帰るように言います。

結局舞は祥子と2人で暮らすことになります。しかしやはり五島でも、舞は時々熱を出して寝込んだりしていました。祥子は、できんことは次できるようになったらよか、できんならできることば探せばよかと励まします。その後舞は祥子のジャム作りの手伝いをしたり、一太の母親の莉子が産気づくのを見て、祥子にそのことを知らせたりするようになります。

莉子が産気づいた時、舞は急いで走っても熱が出ないことに気づきます。その後生まれた慶太のために、ばらもん凧が作られます。この時一太は舞に、一緒に揚げようと言うものの、舞は一太の凧を壊したことからそれを断ります。この凧を壊した時にも、舞は発熱していました。舞はその後お盆で一太の家に行き、一太がばらもん凧を揚げるためのチームを募りますが、舞は応じようとしません。

しかし舞はその後めぐみに電話をし、めぐみが励ましたことで覚悟を決めます。そして慶太のばらもん凧を揚げる時、一太は舞に揚げるように勧めます。舞は戸惑いますが、最終的に凧を揚げることになり、一太たちが彼女をサポートして、ばらもん凧は無事大空に舞い上がります。そして舞は東大阪に帰ることになりますが、その時迎えに来た母めぐみに、飛行機に乗りたいと頼みます。


まず舞がすぐ熱を出すこと、めぐみが常に舞の安全優先で、舞の意見を受け入れようとしないことなどが描かれて行きます。五島では久しく会っていなかった母祥子に会い、かつての仲間たとの再会を喜ぶめぐみですが、依然として舞の安全優先を考える癖が抜けず、母祥子は舞から離れるように言います。めぐみの態度が、舞に取ってかえってよくない影響を与えていることを、祥子は理解していました。

五島でもうまくできないことはあり、舞はその時々で壁にぶつかりながらも、少しずつ成長して行きます。時が経つにつれて舞はあまり熱を出さなくなり、祥子のジャム作りなども手伝うようになっていました。また一太のばらもん凧を壊したことで、弟の慶太のための凧揚げに参加するのを渋っていましたが、めぐみとの電話での会話により、舞は凧揚げに参加することを決めます。

この頃の舞の気持ち、やることがうまく行かないとか、走ったりするとすぐ発熱してしまい、本人もそれに苦しむといった点などは、うまく描けているなとは思います。また最終的に夫となる隣家の貴司にも、手紙を送ったりしてもいます。後で貴司が歌を添えた手紙を送るようになるのは、これも関係していそうです。

とは言え、東大阪に帰ったら帰ったで、今度は久留美絡みでちょっとした事件が起きることになるのですが、それはまた次回にて。

それにしても、小檜山青氏のnote記事で、一太が舞に凧を揚げるように勧めたのに、舞がよその家の家庭行事に立ち入ったように書かれていましたね。ちゃんと観ていればそうでないことくらいわかるのですが。


飲み物-コーヒーとケーキと生クリーム
[ 2023/04/06 00:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第13回で、気づいたことあれこれ

そろそろ『舞いあがれ!』のまとめをやろうと思っていますが、その前に先日の大河関連でもう少し。

信長が家康を呼び出すシーンですが、この時絨毯が板敷の床に敷かれています。絨毯を敷く習慣は、もう少し後と思われますが、この信長の格好も時代を先取りしている感があるし、それはまあそれでいいのでしょうか。『麒麟がくる』ではこの10年前に、畳の部屋に絨毯が敷かれていましたね。

そして浅井長政の衣装。羽織と袴がお揃いの布で仕立てられています。元々直垂とか素襖は、上下同じ布というのはありますが、羽織と袴のセットでこういうのはちょっと珍しいです。無論長政の家紋である、三つ盛り亀甲が入っています。

しかしこの長政、家康が
「いずれそのような’(腹を割って語り合う)折もありましょう」と言った時、一瞬沈黙したところを見ると、この時既に信長への裏切りを考えていたものと見えます。

それから後半で大きな存在となるコンフェイト、これを食べたのは義昭と阿月だけとなっています。この2人にどのような共通点があるのかはともかく、次回予告を観る限り、阿月は大きな働きをするようです。あるいは忍びなのでしょうか。

その信長が義昭のことを「立派なお方」と呼んでいますが、少なくとも例の謁見のシーンを見る限り、あまり「立派なお方」には見えません。この立派は何を意味するのか。信長にしてみれば、自分を立ててくれるというそれだけの理由でこう言っているのでしょうか。あるいは実権は自分が握っているが、今は将軍の存在が必要ということで、家康にこのように言い聞かせているようにも感じられます。

ところで義昭が家康を徳川でなく松平と呼んだり、官位を金で買ったと言ってみたりするのは、あれは義昭自身の言葉なのでしょうか、それとも、別の人物から吹き込まれているのでしょうか。しかし彼が将軍たりえたのは、「田舎大名」の尽力もあってこそのものではありますが。

あと光秀。この人も恐らくは、かつて朝倉家が支配する一乗谷にいたと思われますが、その朝倉を攻めると言って何の感情も交えない辺り、かなり冷酷な人物のようにも見えます。一方藤吉郎、そこそこ出世していると思われますが、まだ腰にひょうたんをぶら下げているのですね。

そして桜があちこちに見られるのは、春という設定もありますが、4月の第1週放送というのも多分にあるかと思われます。しかし今年はこの時期、一度に九州から東北南部まで、桜が見ごろとなりましたが、それもなかなか珍しい話ではあります。

なお9日は統一地方選挙の速報関連番組なのでしょう、1回お休みのようです。従って第14回は16日放送になります。しかし家康は、コンフェイトを再び手に入れることができるのでしょうか。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス
[ 2023/04/05 01:15 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

大河の変貌そして今後変えるべき点とは

朝ドラ『舞いあがれ!』のまとめですが、もう少し先になります。と言うのも『らんまん』はお休みしようと思っているためです。次のBK朝ドラについてはまだ考えていません。ただちょうど放送開始が、ワールドカップと重なるので、その点をどうしようかと考えています。朝ドラもほぼ1年間、2作品を観て来ましたが(再放送の『芋たこなんきん』も入れると3作)、平日は毎日放送があるため、意外と大河よりも大変だなと思われる部分もあります。

さてその大河については、課金すればいいのではないかというのを先日、先々日と書いています。また、必ずしも日曜の夜8時でなくてもいいし、時間も45分でなくてもいいでしょう。たとえば土曜日の夜10時に1時間で2クールでもいいのです。これだと色々な人物を扱うこともできるし、創作をあれこれ入れることもできるし、男女関係ももう少し突っ込んで描くのも可能でしょう。

平日夜10時台の『大奥』については、私は映画の方が面白いと思ったため、1話だけ観て止めましたが、ああいうのを観たいという層ももちろんいるはずです。『武将ジャパン』の武者さんも絶賛していましたね。無論これも夜10時台だからいいのであって、あれを大河にそのまま持ち込もうとすると、どうも炎上しそうな気がします。つまり、大河とは全く別物となるわけで、またもちろんあの作品への否定的な意見やブログ記事を目にしたこともあります。

結局大河を今の枠から外すと言うのは、自由度が高まる分、それまでの大河とは違う道を歩くということにもなるわけです。今のままで大河ドラマを作るのか、それとも思い切って違った路線で行くのか、その場合本当に観たい層相手に別料金枠でやるのか、色々考えるべきことはありそうです。ただ今までの間にも、大河はかなり変貌を遂げている以上、ここで思い切って変えるという方法もあるかと思います。

描写ももちろん変わっているし、戦闘シーンも全くなくなってはいないにせよ、過去の一時期から比べると激減してはいるでしょう。またテーマとしては赤穂浪士、川中島合戦などは作られなくなっています。今後は土佐を舞台にした幕末大河なども、坂本龍馬が薩摩にいて、寧ろ小松帯刀が主導権を持って動いたという説に従えば、かなりの変貌を迫られることになるでしょう。

それから過去の大河関連で少し。私の場合、70年代の大河(DVD視聴)で一番好きなのは『国盗り物語』です。『花神』もそうでしたが、当時の司馬作品ベースの大河は、群像劇風に作られていました。80年代で『峠の群像』、『独眼竜政宗』などがあげられます。政宗の場合はジェームス三木氏が脚本担当ということもあり、この辺りから少しずつ何かが変わり出したと言えそうです。


飲み物-黄金色のビール
[ 2023/04/03 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第5話

第26週第5話(第126回)です。いよいよ最終回となりました。


かささぎの初就航を前に、東大阪ではノーサイドで映像が配信されることになる。会場のノーサイドには勝と雪乃がやって来る。そして悠人と久留美夫妻も、娘の紗奈を連れてやってくる。祖父の佳晴に抱き着く紗奈。悠人はパパの顔になったと雪乃は言う。さらに由良や鶴田、佐伯と言ったかつてのなにわバードマンのメンバー、そして航空学校時代の仲間もやって来た。

五島ではかささぎの初飛行の時間が迫っていた。なにわバードマンの元メンバーたちの間には、スワン号の記憶がよみがえる。吉良は一人つぶやく。
「岩倉…自分、最高やで」

祥子は窓の外を見る。かささぎは上空で旋回していた。めぐみは、かつて舞が久留美と共に模型飛行機を飛ばしていたのを思い出す。それから少し離れた場所で、悠人がそれを見ていた。めぐみは亡き夫に、舞がIWAKURAのねじ載せて、空飛んでるでと語りかける。同じ頃、悠人も「おやじ、夢かなったな」と口にしていた。

舞はアビキルと連絡を取る。その場には笠巻と結城もいた。そして豪や信吾は島に戻ることにする。もちろんめぐみや一太、貴司も一緒だった。アビキルの操縦席に座る舞を見て、航空学校の同期の面々は、大河内教官のこと、訓練のことを思い出す。

やがてかささぎは大瀬崎の灯台に接近する。ここは昔舞と久留美が、貴司を探しに行った場所だった。ノーサイドにいる雪乃もそのことを思い出し、涙する。貴司君が自分を見つけた場所ですと言葉をかける久留美。その貴司は他の皆と一緒に、めぐみ丸で島へ向かっていた。

かささぎは島に近づいていた。おばあちゃんとばんばの故郷やでと、紗奈に教える悠人。やがて祥子の家がある知嘉島が見えて来た。いつも見上げていた空を、舞は飛んでいた。島では人々がばらもん凧を揚げており、祥子は舞が子供の頃、ばらもん凧を揚げた時のこと、ばらもん凧のようにどんな向かい風にも負けず、逞しく生きるようにと言って聞かせたことを思い出していた。

向かい風に負けんかったねと、操縦桿を握る孫の後ろ姿に祥子は話しかける。そして島では、凧を揚げていた人たちがかささぎに注目する。すごかーと子供たち。そしてそのかささぎは、間もなく1つ目の目的地に到着しようとしていた。


この最終回ですが、

舞がかささぎを操縦する
舞の身近な人たちがその様子を見守る
回想シーンが挟まれる

このような構成となっており、ストーリーそのものは、かささぎの飛行と皆がそれを観るシーンを除けば、30日で殆ど終わっていたと言えそうです。

時代背景が違うから当然ではあるのですが、たとえば昨年の『カムカムエヴリバディ』で、アニーさんが安子だとわかった時のような雰囲気とはまた違っていました。個人的には舞が飛行機のことを諦めきれないで、常にそれが念頭にあり、IWAKURAの社員として働きつつ、再度何らかの形でパイロットを目指す、そう言う展開なのかなと思っていたのですけどね。

祥子が言う向かい風、確かにそれはありましたが、ただそれに立ち向かうには、かなり周囲のサポート、あるいはお膳立てもあったような気がします。またいつかまとめのような形で投稿すると思いますが、前半は舞がなかなかうまく行かずに悩んだり、叱られながら訓練をこなしていたシーンもあったのに、後半は、ちょっとそれが薄れたようにも思いました。

関係者が皆集まって来たところは、何か同窓会といった感じでしたね。それと大河内教官、この人には、もう一度出て来てほしかったです。あと刈谷の言葉遣い、福岡出身という設定ですが、語尾に「ちゃ」をつけるのを見ると北九州の出身なのでしょうか。

ただ『ちむどんどん』よりは面白く観られたと言っておきます。あの作品も、矢作と愛はよかったのですけどね。それと最終回で、40年後の皆を出さない方がよかったのではないかと思っています。


飲み物-ミルクティーとビスコッティ
[ 2023/04/01 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第3話&第4話

第26週第3話(第124回)と第4話(第125回)です。


第124回
2020年4月。何とかパリ暮らしを続ける貴司は、窓の外に飛行機を見つける。貴司は舞がかつて、昔の飛行機は星の位置を目印にしていたと言ったのを思い出す。さらに五島に舞と久留美が迎えに来たこと、短歌賞受賞の時の舞、貴司の短歌が好きだと言ってくれたこと、舞との新婚時代、歩のことなどが貴司の脳裏をかすめて行った。

日本でも新型コロナウイルスの流行が拡大し、うめづは休業し、めぐみは出勤することを曜日ごとに変えることにする。こんねくとも、人が集まる企画はやめ、オンラインでの業務を考えていた。またアビキルも詳しいことは、舞も含めた翌日の会議で決めることになり、めぐみは翌日歩を預かることにする。歩も家で一人遊びをするようになっていた。祥子はデラシネを見てこようとする。

しかしその年で感染すると命に関わるとめぐみは引き止める。窓辺には、五島で送別会を開いて貰った時の写真が飾られていた。祥子は五島に帰って、皆に会いたいと独り言を言う。めぐみにもその声は聞こえていた。一方刈谷は秋に有人飛行をやると決めるが、玉本は時期尚早だと止める。状況を見ながら目標の時期を遅らせることも必要と言う玉本に、そげな猶予はなかと言う刈谷。

そして刈谷は、自動車の製造で世界有数の技術を誇る日本が、航空機を作れないのにはわけがあるのですよねと尋ね、荒金は戦後7年間、飛行機作りを禁止されたからだと答える。そのブランクが尾を引く、開発はスピードが命と刈谷は主張する。しかし玉本は岩倉の家には歩も祥子もいてもし誰かが感染して岩倉にうつったらどうすると問いただし、無論他の皆も同じだ、元気でおんのが大事やろと言う。

そして刈谷は、家に帰っても誰もいないという理由で作業場に残るが、舞は、刈谷さんは空飛ぶクルマと未来で待ち合わせしてて、はよ会いたいんですよねと言い出す。そして舞は就職が延期になった時、嵐で船が出せなくても、無駄な時間ではないと祥子に言われたことを話す。いつか晴れるまで、自分のやりたいことやったらええと話す舞は、今何ができんのか考えて来るから、1人で焦らないでくれと言って出て行く。

家では歩が貴司の絵を描いていた。そして深夜、舞の携帯に貴司からの連絡が入る。貴司はパリで随筆を書き始めており、パリで見たことや考えたことを言語化していた。不在を詫びる貴司だが、誰も予想できなかったからと舞は答え、貴司はまだロックダウンが続いて生活も制約があると話し、互いに会いたいと言う。

祥子は家にいて、どこか手持ち無沙汰そうにしていた。ばんば最近元気ないなあと言う舞に、めぐみは祥子が五島に帰りたがっていることを話す。めぐみも結城にIWAKURAを任せたら、2人で五島へ行くつもりだった。また貴司は帰りたがっていたが、飛行機のチケットを取るのは至難のわざで、一っ飛びで会いに行けたらと言う貴司と舞。すると舞はあることが閃いたようだった。

舞の提案で、アビキルに感染症対策が施される。そして舞は閃いたアイデアを絵にして皆に見せる。それは固定翼の、島から島へ移動できるような飛行機だった。そして刈谷は夢を夢で終わらせる気はなかと、作業を再開し、舞のアイデアを褒める。


第125回
舞は歩に紙飛行機の飛ばし方を教える。かなり向こうに落ちた紙飛行機を、拾い上げる者がいた。それは、日本に帰って来た貴司だったのである。久々の再会を喜ぶ舞と歩と貴司。そして7月。このアビキルのPR動画を作る為、純が動画撮影を行う。動画にはアビキュラ2号の様子、空飛ぶクルマとは何か、垂直離着陸や電気が動力であること、ドローンを飛ばす要領で操縦できること、安全性のために試験飛行を重ねることなどが、作業に携わる人々によって語られていた。

動画を休業中のうめづで観ていた結城や町工場の社長たちは、チタンボルトが使われているのに目を止める。雪乃は、飛行機の部品やらへんのとちゃうかと結城に訊くが、めぐみがうちの機械でもできる部品やから、挑戦していいと言ったらしい。さらに結城は、空飛ぶクルマに本格的に関われるように、必要な資格を取ろうとしていた。

さらに曽根の工場のカーボンが登場し、皆が我先にと動画を見ようとすると、密になっていると雪乃が彼らをどかす。そして最後に、執行役員の舞からのあいさつだった。
「未来は空飛ぶクルマが島から島へ、山から山へ人を運ぶ。会いたい人に合えない、行きたい場所に行けない、その悲しさ悔しさを私たちはよく知っている、だからこそ誰でも乗れる物にしたい。この車が空を飛ぶ日が来ると私たちは信じています」

そしてベンチャーキャピタルからアビキルに、是非会ってみたいと電話が入る。結果次第では1億クラスの出資も考えるという話で、一同喜ぶ。そこへ舞が、マスコミ向けの有人フライトの日程が、11月6日に決まったと知らせに来る。舞が考えた空飛ぶクルマの機体に、また一歩近づいたと言う風間は、なぜその名がかささぎであるかを尋ね、舞は織姫と彦星を引き合わせるために、橋を架けたからだと答える。作業場前の笹の短冊には
「かささぎと一緒に空を飛べますうように 梅津舞」
と書かれていた。

2026年。八木はやはりパリにいて、貴司の著書『トビウオの記』を読んでいた。それによると、舞はテストパイロットとして飛行試験を繰り返し、仲間たちと空飛ぶクルマを改良し、やがて基準をクリアして日本の空を飛び始める。貴司の歌も添えられていた。
「深海の星を知らない魚のためカササギがこぼした流れ星」
かささぎは2027年1月31日から、五島列島で運航開始となった。

初フライトの操縦は舞に決まった。そしてめぐみは会長職を退き、五島で祥子と暮らすことになる。花束を手にしためぐみは、この後もIWAKURAには関わって行くから、何でも相談してくれと別れの言葉を述べる。そしてサプライズとして、舞と悠人も花束を持って現れる。祥子は車いす生活となり、歩は10歳となっていた。

祥子はさくらに、年が明けたら五島に行くと話していた。さくらとむっちゃんは釣り客の相手をし、その彼らは若葉の船で釣りに出かける。年が明け、祥子はめぐみ、そして舞の一家と五島に着く。刈谷も同行していた。五島の人々が港に出迎えており、一太は息子の進を紹介する。こんまか頃の一太そっくりと言う祥子。信吾も来ていて久しぶりの島暮らしやしねと、めぐみに話しかける。祥子だけでなく、めぐみに取っての久々の五島での生活だった。

港にはかささぎが待機していた。マスコミも取材に来ており、多くの人々が一目見ようと待ち構えていた。飛び出すところを見届けたら、めぐみ丸で追いかけると祥子に伝えるめぐみ。祥子は若葉によろしくと言う。舞は祥子と、離島に往診に向かう医師を乗せて飛ぶことになる。歩は自慢そうに進に母親のことを話し、自分も将来パイロット、それも宇宙船のパイロットになると言う。


最後の方の、これから空飛ぶクルマに乗るというシーンを除けば、何だか30日が最終回みたいでした。あと舞の娘の歩と一太の息子の進のそれぞれの中の人は、舞と一太の子供時代の中の人ですね(ついでながら『ちむどんどん』の智の妹と弟の中の人でもあります)。

荒金が国産飛行機について話すところ、あれについては私も知っていましたが、あの2020年時点では、MSJが確か開発をしていたと思います。ただ今年2月7日に、開発が中止されるに至りました。こういう記事があるのでURLを置いておきます。と言うかこの筆者の方、ツイートを何度か目にしたことがあります。

MSJはなぜ「開発中止」に追い込まれたのか? 本当に日本の技術を憂うなら、まず製造国として型式証明を承認せよ
https://merkmal-biz.jp/post/32457

アビキュラ2号の開発がとんとん拍子で進んで行きますが。あまり過程が描かれないのが残念です。こんねくとはアビキュラ2号だけの仕事を請け負っているわけではないでしょうし、純が動画撮影係だけで登場と言うのも、何だかなあという気は正直しています。しかし貴司は思ったよりも早く帰って来たように見えます。それはいいのですが、事前に何も連絡はしなかったのかなと思います。

そして空飛ぶクルマのテストパイロットは舞に決まります。ライセンスを持っているから、それは理解できますが、ここのところ飛行機への思いをあまり感じられていなかった上に、彼女がテストパイロットを務める、あるいはそのようなオファーを受けて色々考えるようなシーンがなかったので、何か唐突な印象を受けます。

一方でめぐみの退職、花束を舞や悠人から貰うシーンなどはそこそこよかったです。前にも書きましたが、めぐみが主人公の方が、あるいはよかったのではないかとも思います。しかし祥子ばんばも、2026年時点ではもう車いすの生活なのですね。

あと「かささぎ」ですが、この鳥は福岡、佐賀、長崎などの九州北部や北日本などで繁殖が確認されています。ですからそれに絡めたのかと思ったのですが、七夕絡みだったようです。だから笹と短冊も登場したわけですね。ちなみにサガン鳥栖のマスコット、ウィントス君はカササギがモチーフですし、JR九州に「かささぎ」という特急があります。

それから新型コロナウイルスの流行が描かれていますが、1月から2月頃にアメリカで猛威を振るったクラーケン変異株(XBB.1.5)が、日本でも流行する兆しを見せているようです。実際第9波は3月頃と言われてもいたようで、まだまだ気を付けたいものです。


飲み物-ミルクティ2
[ 2023/03/31 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第1話&第2話

第26週(最終週)第1話(第122回)と第2話(第123回)です。


第122回
アビキルでは2号目の試作機アビキュラ2号が作られ、それをサポートする舞たちは、丹山工業の所有地を飛行試験に使おうとする。そして朝。パパはと訊く歩に、遠い所にお出かけしている、お仕事終わったら帰って来るからそれまで一緒に待っとこなと言って聞かせる舞。祥子もこの後デラシネに行くことになっていた。刈谷は今年中に有人飛行にたどり着くには、アビキュラ2号の安全性と信頼性をしっかり検証する必要があると言う。

それには、少なく見積もっても500回は飛行試験が必要だった。しかし試験場には往復4時間がかかっていた。丹山工業の土地が使えるようになるまでの辛抱だと言う舞。また特にフライト関連のデータ整理もまだで、これから飛行試験を増やすのなら、数字に強い人間がやはり必要だった。刈谷は渥美に訊いてみるが、渥美は今皆忙しいと言う。

他のなにわバードマンOBも週末だけの手伝いだった。そんな中、舞は一人心当たりがあると言う。そして彼女が連れて来たのは森重朝陽だった。朝陽は挨拶もそこそこに、機体に関心を示す。詳しかなと言う刈谷に、惑星探査ドローンの勉強をしていると朝陽。朝陽のドローンに関する詳しさに皆驚く。そして実生理状態の飛行試験のパワー計のデータを見せて説明し、そのデータをフライトの部分だけ抽出して、見やすいようにグラフ化してほしいと刈谷は言う。

祥子はデラシネで子供たちに五島の写真集を見せ、説明していた。子供たちは関心を示す。そこへ舞が歩を連れてやって来て、一緒に帰ろうと言う。祥子はその写真集に気を引かれるものがあった。そしてめぐみは引き継ぎ業務に忙しかった。結城は設計をやっていたため、持ち込まれる案件に素早い正確な判断が下せ、おかげで引き継ぎも順調だった。しかも職人の信頼も篤かった。

さらにめぐみは結城は営業にも向いていそうだと言い、これから機会を見つけて取引先をちょっとずつ一緒に回ることをしていた。舞は時計を見る。フランスは何時かと訊かれて、午後3時くらいかなと答える舞。その頃貴司は八木のアパートの扉をノックする。よう来たなと八木。部屋には貴司の著書があった。感想は言わんといて、ほめられてもけなされてもつらいと言う貴司に、ほめられてもつらいんかいなと八木は言う。

自分でええと思ってへんもんをほめられるとしんどいと貴司。迷いながら出した本が今までよりずっとほめられ、歌が作れなくなり、また逃げてしもたんかもしれへんとも貴司は言う。海の底で花を見つけられなくなったのは、結婚して幸せになったからと思ってしもていたと言う貴司に、八木は、昔は自分が息するためだけに詩を書いていたが、学生の時にその詩をあげたいと思う人が出て来たと言う。その人は本気で世界を変えたいと言っていたらしい。

しかし随分前に自分で生きんのをやめよったと八木。おっちゃんの恋人かと尋ねる貴司に八木は、しんどなったらその人がおったことのある場所に会いに行くと言う。知り合いのおらん街をひとりぼっちで歩いていたら、声が聞こえる時がある、昔と変わらん優しい声がな、そっと会いに来てくれるんやと八木は言い、おっちゃんは今も、その人のために詩ぃ書いてんねんなと貴司は言う。八木はちょっと会うてくるわと言い、ここにおってええでと貴司をそのままにして出て行く。

翌朝。貴司が目を覚ますと既に八木はおらず、書置きがあった。
「呼ばれたから行くわ
パリでしばらく暮らしたらええ
誰の声が聞こえる?
話したいこと見つかったら
言葉にしてみ
八木」

第123回
刈谷のデータを朝陽はグラフ化する。次は屋外で試験飛行をしなければならなかった。舞は今度もたこ焼きを差し入れに持って来る。屋外飛行試験の申請について訊かれた舞は、航空局とのやり取りを進めていると答える。機体のスペックと安全性のデータは提出できたが、追加の検証データの提出を要求される。今月か来月の試験飛行は難しそうだった。大変そうやなと言う渥美に、こげなことで大変て言いよったら、型式証明の取得は夢のまた夢と刈谷。

朝陽は型式証明について尋ねる。安全性や環境適合性に於いて、機体の設計が国の基準をクリアせねばあかんと言われ、かなりハードルが高いと言えた。舞はかつて出会った荒金のことを思い出し、荒金本人を作業場に連れて来る、荒金もアビキュラ2号に目を見張る。

舞は細かいパーツを含めたら、20社以上の企業と協力して機体を構成し、接続部分のボルトはIWAKURA勢であること、機体の費用は全部で3000万円くらいかかっていることを話す。開発は順調そうだと言う荒金に、開発はうまく行っても、実際に空を飛ぶまでにはいくつもの障壁があった。舞は自分も勉強しているが、弊社には経験も知識も人脈も足りない。この証明の取得の難しさを熟知している荒金の力が必要だと言い、荒金も承諾してくれる。

一方悠人は、長崎から休暇で帰って来た久留美と例の公園で会う。久留美は野生のイルカを悠人と見に行こうとしていたが、悠人は今の仕事を終わらせたかった。
さみしいんかと訊かれた久留美は、一人でも楽しくやれると答える。悠人は素っ気なく言う。
「どうせ人間なんか、一人で生まれて一人で死んでくねん」

さらに悠人は立ち上がり、そしてこう言う。
「そやけど長い人生、50年くらいは2人で生きるのも悪くないかもな」
思いがけない言葉に久留美は手袋を落とす。

それを拾い、さらに指輪のケースを久留美の手に乗せた悠人は結婚しようと言う。こんな時だけ直球てズルい、「はい」て言うしかないと久留美。すると今度は悠人が久留美をひねくれてると言い、指輪をはめてやる。その後2人はノーサイドに行く。お通夜みたいな顔してと言う佳晴だが、道子はそんな佳晴を座らせる。悠人は久留美と結婚させてくれと切り出し、佳晴は涙で声を詰まらせながら、娘をよろしくと言う。その父を見て久留美も涙を流す。

悠人はめぐみと舞、そして祥子にもこのことを伝える。悠人は今の仕事が落ち着いたら、長崎に住むつもりにでいた。舞はその後自分たちの部屋に久留美を呼ぶ。貴司はどうしているのかと訊かれ、さあとだけ答える舞。しかしこのことは伝えておくと言う。一方パリにいる貴司は、相変わらずアイデアが浮かばず悩んでいた。そこへ舞からのメールが来る。貴司はおめでとう、自分はもう少しパリにいると返信を打つ。

3月。歩は縄跳びができるようになる。しかしその頃、パリはロックダウンしていた。舞はそのことをメールで送ろうとする。貴司はコーヒーが切れたため買いに出ようとするが、アパートの管理人が不要な外出は禁止だと言う。しかしフランス語がよくわからない貴司は、やむなく部屋に戻り、舞はメールの「早く帰って来てほしい」の一文を削除する。


アビキュラ2号の製作はうまく行っているようですが、ただ朝陽とか果ては荒金とかが、この時点で急に再登場しているように見えます。せめてその後も連絡を取っている様子などが、少しでも描かれていれば納得できるのですが。

あと舞はこんねくとの仕事もやっているのでしょうが、どうもアビキルの作業場に入り浸っているように見えてしまうのが難です。純はどうしているのだろうかと思いますし。

そして悠人と久留美。恐らくこうなるのだろうなと思いましたが、そこは悠人らしく、最終回まではぐらかしてほしかったなという気もしています。と言うか、悠人は久留美の指輪のサイズを知っていたのでしょうか。

あと祥子ばんばはやはり五島を忘れられないようですね。それと歩があまり喋らないのもちょっと気になります。さらに貴司。八木が出て行って2か月、どうやって暮らしていたのかなと思うのですが…。しかもフランス語がわからないみたいですし。

コミュニケーションが取れない状態で暮らしていても、不安しかなさそうな気がします。まあ貴司のことだから、そういうぎりぎりの状態になった時、アイデアが浮かぶのかも知れませんが…。

ドラマ本編のロックダウンは新型コロナによるものと思われますが、貴司もしばらく帰れなくなりますね。一方で悠人の「どこでも仕事ができる」はこのことを暗示しているような気がします。


飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2023/03/29 01:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

朝ドラバトンタッチと『光る君へ』新キャスト発表

まず、『舞いあがれ!』から『らんまん』へのバトンタッチが行われたようです。

「舞いあがれ!」から「らんまん」、バトンタッチ!
(NHK ONLINE)

神木隆之介さんへのサインボード、板金加工の工場製とは如何にも『舞いあがれ!』らしくはありますが、模型飛行機でもよかったのではないかと思ってしまいます。しかし福原さんがパンプスを履いているせいもありますが、2人の身長が同じくらいなのですね。

あと神木さんと言えば『平清盛』の義経であり、『義経』の牛若丸でしたね。

それから『光る君へ』の新キャストです。

【出演者発表 第3弾】
紫式部(まひろ)と道長を取り巻く、個性豊かな人びと

今まで発表されたキャストの中で、見たい俳優さんは何人かいるのですが、正直言って、この大河のコンセプトや時代背景にちょっと馴染めないものがあります。まあいずれにせよ、例年通り一月ほど観てみて、その上で、継続するか否かを決めることにはなりますが。

そう言えばそろそろ再来年の大河発表となるのでは。


飲み物-アイリッシュコーヒー
[ 2023/03/26 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第25週「未来を信じて」第4話&第5話

第25週第4話(第120回)と第5話(第121回)です。


第120回
アビキルに投資家が訪れる前日、プレゼンの最終チェックも終わり、出て行こうとする舞に刈谷はありがとうと頭を下げる。自分たちだけならどこかで力尽きていたと刈谷は言い、さらにこうも言う。
「開発の仕事は孤独やけん、自分でも空飛ぶクルマの実現を信じれんくなる時があったとよ」
だけど岩倉は信じてくれていると言い、舞も空飛ぶクルマをどうしても見たいと言う。

翌日。舞と純、そして渥美が投資家たちを連れてやってくる。彼らは空飛ぶクルマの実物に目を見張る。刈谷はプロペラはカーボン製なのかという質問にそうだと答え、安定性を重視している作りであることを説明する。所謂冗長性(システムに障害が発生した場合に、予備装置をバックアップとして備えること)ですねと言う投資家たち。そしてリクエストに応え、実際に動かすことになった。

ロックが解除され、機体が浮き上がる。刈谷と玉本は緊張した面持ちだったが、浮上する様子を見て投資家たちは賛辞を贈る。刈谷は彼にこの空飛ぶクルマが世界にイノベーションを起こすこと、今日がその一歩であり、その一歩にたどり着けたのは、自分の夢を信じてついて来てくれた仲間のおかげだと話す。

これからはもっと多くの仲間が必要であると言う刈谷は、彼らに協力を求める。その後舞は仕事にも身が入らない様子だった。そして純はバイトの件について、履歴書をいくつか見せる。中には河内大学の学生もいた。その時舞の携帯に連絡が入る。投資家の内林と佐藤から連絡が来たのだった。舞は早速アビキルに向かう。

舞は刈谷と玉本にこのことを話す。林と佐藤は、周りの投資家も巻き込んで行きたいとも言ってくれ。刈谷と玉本は喜ぶ。そして岩倉家を悠人と久留美が訪れる。久留美は長崎では寮生活で、先輩にも面倒を見て貰っていること、もう少しでドクターヘリに乗れること、そのヘリは五島にも飛んでいることを話す。そして久留美は空飛ぶクルマについて尋ねる。

ええ感じに進んでると舞は答え、紹介してくれた投資家が出資してくれることになったと、悠人に礼を言う。まためぐみも、悠人と舞が力を合わせたと思ったらもう嬉しいわと言う、悠人は相変わらず素っ気ないが、久留美によれば、悠人は世の中のためになる面白い会社を応援したいらしかった。要らんこと言わんでええと言う悠人に、お兄ちゃんはホンマ素直やないと舞。

悠人は久留美と公園にいた。互いにたまに会うだけで十分だったが、将来のことは考えていると言い、久留美は分かってると答える。そして刈谷はエンジニアを採用することを考え、有人飛行を実現する機体の製作に取りかかろうとしていて、事業戦略もまとめていた。そして刈谷はこう言う。
「ABIKILUとこんねくとの、ネクストフライトたい!」
町工場と新しい仲間がいたら、きっと実現できると舞も口にする。

一方貴司はスランプに陥っていた。前の歌集から3年で、そろそろ読者の期待に応えるように北條は促す。そして、貴司は苦しんでこそいい歌を詠むと言って去る。そして1年。舞はかつて五島にいた朝陽に電話をし、空飛ぶクルマに興味があるか尋ねる。朝陽は浪速大学で航空宇宙工学を専攻し、空飛ぶクルマにも興味があるようだった。舞が祥子にそのことを話していると貴司がやって来て、舞に話があると言い出す。


第121回
貴司は短歌をやめようとしていた。もう書かれへん、しんどいと話す貴司は、今は舞と歩がいれば十分やとも言い、舞は少し時間を置くように勧めるが、貴司は十分考えたうえでのことだった。謝る舞に舞ちゃんは悪くないと言う貴司は、自分のことを最低やなとも言う。

深夜、舞はダイニングで1人考えていた。そこへ祥子が起きて来て、貴司はデラシネかと尋ね、舞はうなずくがいつもと違い沈んでいた。実は祥子は貴司の仕事がうまく行ってなさそうだったこと、しかし優しいからそれを隠していたことに気付いていた。舞は貴司が短歌をやめること、しんどそうだったことを話し、一緒にいながら何もできなかった自分を責める。

一緒にいても分からないことがあると祥子。そして貴司はデラシネにいて、子供の頃店主だった八木に詩を書くのは楽しいかと尋ねた時、しんどいという返事が返って来たことを思い出す。なんで書くんと訊いた貴司に八木は、生きて行くのは大勢で船に乗って旅するようなもの、皆がパーティーしている時自分は息苦しくなるから、海の底へ潜ってそこに咲いてる花を必死でつかみ取って、船の上へと戻ると答える。

そしたらしばらくは息できんねんと八木は言っていた。その花がつまり詩だった。翌朝舞はお握りを作り、デラシネへ向かう。貴司は表の戸を開けていたものの、奥の縁側に1人で座っていた。舞は貴司に声を掛け、お握りを置いて出て行こうとするが、貴司は舞に昨日のことを謝り、何で歌が出てけえへんのやろと考えていたと言う。しかし貴司は一方で、歌はやめたくないとも思っていた。

舞は貴司の机の上のハガキを見る。パリにいる八木からの物だった。おっちゃんに会いたいと言う貴司。舞は会いに行くように勧め、行かれへんと言う貴司を、おっちゃんにしか言われへんことがあるんやろ、会うたら、何か変わるかも知れへんやんと説得する。しかし勝と雪乃は反対する。その2人に舞は、今まで自分が忙しい時に、歩の面倒を見てくれた、行かせてあげたいと言い、めぐみも2人で話し合って決めたならいいと賛成する。

そこへ祥子が、デラシネの店番を任せてくれと言う。無理だと言うめぐみに、家に籠もりきりだと足も動かなくなると祥子。貴司は祥子に店番をやって貰うことにして、パリへと旅立つ。そして空飛ぶクルマの方は、新しくエンジニアを入れて次の段階へと向かっていた。

そこへ舞と渥美が、かつてのなにわバードマンの仲間であった西浦、そして日下部を連れて現れる。彼らは渥美と同じで、週末のみ作業を手伝うことになっていた。そして舞はたこ焼きを差し入れする。


刈谷たちの空飛ぶクルマがうまく行き、久々に久留美も大阪に戻って来ます。それはいいのですが、どうもこんねくとが忙しいと言いつつも、このアビキルだけに関与しているようなのがやはり気になります。他の用件でばたばたしている舞、あるいは純が、合間を見て作業場をのぞくような設定でもいいのではないかと思うのですが…。

そしてスランプから脱しきれない貴司は、かつてのデラシネの店主で今はパリにいる八木からハガキを貰います。貴司も一度八木に会って話したいと思っているようで、めぐみが口添えしてくれて結局パリに行くことになります。あの時の八木の言葉は、第3週で出て来たものですが、貴司も八木と同じ道を辿るようになったのですね。しかし祥子ばんばの店番は本当に大丈夫なのでしょうか。

しかしラグビーワールドカップが飛ばされてしまいましたね。急に1年経ってしまうし。ノーサイドにあれだけのディスプレイがあるのだから、例えば舞やめぐみがチケットを貰って花園の試合に行くとか、観戦に行った佳晴が嬉しそうに話をしているとか、そういう設定でもよかったのですけどね。東大阪が舞台ということで、あるいはと思っていただけに残念でした。


飲み物-注がれるコーヒー
[ 2023/03/26 00:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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