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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第5話

第26週第5話(第126回)です。いよいよ最終回となりました。


かささぎの初就航を前に、東大阪ではノーサイドで映像が配信されることになる。会場のノーサイドには勝と雪乃がやって来る。そして悠人と久留美夫妻も、娘の紗奈を連れてやってくる。祖父の佳晴に抱き着く紗奈。悠人はパパの顔になったと雪乃は言う。さらに由良や鶴田、佐伯と言ったかつてのなにわバードマンのメンバー、そして航空学校時代の仲間もやって来た。

五島ではかささぎの初飛行の時間が迫っていた。なにわバードマンの元メンバーたちの間には、スワン号の記憶がよみがえる。吉良は一人つぶやく。
「岩倉…自分、最高やで」

祥子は窓の外を見る。かささぎは上空で旋回していた。めぐみは、かつて舞が久留美と共に模型飛行機を飛ばしていたのを思い出す。それから少し離れた場所で、悠人がそれを見ていた。めぐみは亡き夫に、舞がIWAKURAのねじ載せて、空飛んでるでと語りかける。同じ頃、悠人も「おやじ、夢かなったな」と口にしていた。

舞はアビキルと連絡を取る。その場には笠巻と結城もいた。そして豪や信吾は島に戻ることにする。もちろんめぐみや一太、貴司も一緒だった。アビキルの操縦席に座る舞を見て、航空学校の同期の面々は、大河内教官のこと、訓練のことを思い出す。

やがてかささぎは大瀬崎の灯台に接近する。ここは昔舞と久留美が、貴司を探しに行った場所だった。ノーサイドにいる雪乃もそのことを思い出し、涙する。貴司君が自分を見つけた場所ですと言葉をかける久留美。その貴司は他の皆と一緒に、めぐみ丸で島へ向かっていた。

かささぎは島に近づいていた。おばあちゃんとばんばの故郷やでと、紗奈に教える悠人。やがて祥子の家がある知嘉島が見えて来た。いつも見上げていた空を、舞は飛んでいた。島では人々がばらもん凧を揚げており、祥子は舞が子供の頃、ばらもん凧を揚げた時のこと、ばらもん凧のようにどんな向かい風にも負けず、逞しく生きるようにと言って聞かせたことを思い出していた。

向かい風に負けんかったねと、操縦桿を握る孫の後ろ姿に祥子は話しかける。そして島では、凧を揚げていた人たちがかささぎに注目する。すごかーと子供たち。そしてそのかささぎは、間もなく1つ目の目的地に到着しようとしていた。


この最終回ですが、

舞がかささぎを操縦する
舞の身近な人たちがその様子を見守る
回想シーンが挟まれる

このような構成となっており、ストーリーそのものは、かささぎの飛行と皆がそれを観るシーンを除けば、30日で殆ど終わっていたと言えそうです。

時代背景が違うから当然ではあるのですが、たとえば昨年の『カムカムエヴリバディ』で、アニーさんが安子だとわかった時のような雰囲気とはまた違っていました。個人的には舞が飛行機のことを諦めきれないで、常にそれが念頭にあり、IWAKURAの社員として働きつつ、再度何らかの形でパイロットを目指す、そう言う展開なのかなと思っていたのですけどね。

祥子が言う向かい風、確かにそれはありましたが、ただそれに立ち向かうには、かなり周囲のサポート、あるいはお膳立てもあったような気がします。またいつかまとめのような形で投稿すると思いますが、前半は舞がなかなかうまく行かずに悩んだり、叱られながら訓練をこなしていたシーンもあったのに、後半は、ちょっとそれが薄れたようにも思いました。

関係者が皆集まって来たところは、何か同窓会といった感じでしたね。それと大河内教官、この人には、もう一度出て来てほしかったです。あと刈谷の言葉遣い、福岡出身という設定ですが、語尾に「ちゃ」をつけるのを見ると北九州の出身なのでしょうか。

ただ『ちむどんどん』よりは面白く観られたと言っておきます。あの作品も、矢作と愛はよかったのですけどね。それと最終回で、40年後の皆を出さない方がよかったのではないかと思っています。


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[ 2023/04/01 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第3話&第4話

第26週第3話(第124回)と第4話(第125回)です。


第124回
2020年4月。何とかパリ暮らしを続ける貴司は、窓の外に飛行機を見つける。貴司は舞がかつて、昔の飛行機は星の位置を目印にしていたと言ったのを思い出す。さらに五島に舞と久留美が迎えに来たこと、短歌賞受賞の時の舞、貴司の短歌が好きだと言ってくれたこと、舞との新婚時代、歩のことなどが貴司の脳裏をかすめて行った。

日本でも新型コロナウイルスの流行が拡大し、うめづは休業し、めぐみは出勤することを曜日ごとに変えることにする。こんねくとも、人が集まる企画はやめ、オンラインでの業務を考えていた。またアビキルも詳しいことは、舞も含めた翌日の会議で決めることになり、めぐみは翌日歩を預かることにする。歩も家で一人遊びをするようになっていた。祥子はデラシネを見てこようとする。

しかしその年で感染すると命に関わるとめぐみは引き止める。窓辺には、五島で送別会を開いて貰った時の写真が飾られていた。祥子は五島に帰って、皆に会いたいと独り言を言う。めぐみにもその声は聞こえていた。一方刈谷は秋に有人飛行をやると決めるが、玉本は時期尚早だと止める。状況を見ながら目標の時期を遅らせることも必要と言う玉本に、そげな猶予はなかと言う刈谷。

そして刈谷は、自動車の製造で世界有数の技術を誇る日本が、航空機を作れないのにはわけがあるのですよねと尋ね、荒金は戦後7年間、飛行機作りを禁止されたからだと答える。そのブランクが尾を引く、開発はスピードが命と刈谷は主張する。しかし玉本は岩倉の家には歩も祥子もいてもし誰かが感染して岩倉にうつったらどうすると問いただし、無論他の皆も同じだ、元気でおんのが大事やろと言う。

そして刈谷は、家に帰っても誰もいないという理由で作業場に残るが、舞は、刈谷さんは空飛ぶクルマと未来で待ち合わせしてて、はよ会いたいんですよねと言い出す。そして舞は就職が延期になった時、嵐で船が出せなくても、無駄な時間ではないと祥子に言われたことを話す。いつか晴れるまで、自分のやりたいことやったらええと話す舞は、今何ができんのか考えて来るから、1人で焦らないでくれと言って出て行く。

家では歩が貴司の絵を描いていた。そして深夜、舞の携帯に貴司からの連絡が入る。貴司はパリで随筆を書き始めており、パリで見たことや考えたことを言語化していた。不在を詫びる貴司だが、誰も予想できなかったからと舞は答え、貴司はまだロックダウンが続いて生活も制約があると話し、互いに会いたいと言う。

祥子は家にいて、どこか手持ち無沙汰そうにしていた。ばんば最近元気ないなあと言う舞に、めぐみは祥子が五島に帰りたがっていることを話す。めぐみも結城にIWAKURAを任せたら、2人で五島へ行くつもりだった。また貴司は帰りたがっていたが、飛行機のチケットを取るのは至難のわざで、一っ飛びで会いに行けたらと言う貴司と舞。すると舞はあることが閃いたようだった。

舞の提案で、アビキルに感染症対策が施される。そして舞は閃いたアイデアを絵にして皆に見せる。それは固定翼の、島から島へ移動できるような飛行機だった。そして刈谷は夢を夢で終わらせる気はなかと、作業を再開し、舞のアイデアを褒める。


第125回
舞は歩に紙飛行機の飛ばし方を教える。かなり向こうに落ちた紙飛行機を、拾い上げる者がいた。それは、日本に帰って来た貴司だったのである。久々の再会を喜ぶ舞と歩と貴司。そして7月。このアビキルのPR動画を作る為、純が動画撮影を行う。動画にはアビキュラ2号の様子、空飛ぶクルマとは何か、垂直離着陸や電気が動力であること、ドローンを飛ばす要領で操縦できること、安全性のために試験飛行を重ねることなどが、作業に携わる人々によって語られていた。

動画を休業中のうめづで観ていた結城や町工場の社長たちは、チタンボルトが使われているのに目を止める。雪乃は、飛行機の部品やらへんのとちゃうかと結城に訊くが、めぐみがうちの機械でもできる部品やから、挑戦していいと言ったらしい。さらに結城は、空飛ぶクルマに本格的に関われるように、必要な資格を取ろうとしていた。

さらに曽根の工場のカーボンが登場し、皆が我先にと動画を見ようとすると、密になっていると雪乃が彼らをどかす。そして最後に、執行役員の舞からのあいさつだった。
「未来は空飛ぶクルマが島から島へ、山から山へ人を運ぶ。会いたい人に合えない、行きたい場所に行けない、その悲しさ悔しさを私たちはよく知っている、だからこそ誰でも乗れる物にしたい。この車が空を飛ぶ日が来ると私たちは信じています」

そしてベンチャーキャピタルからアビキルに、是非会ってみたいと電話が入る。結果次第では1億クラスの出資も考えるという話で、一同喜ぶ。そこへ舞が、マスコミ向けの有人フライトの日程が、11月6日に決まったと知らせに来る。舞が考えた空飛ぶクルマの機体に、また一歩近づいたと言う風間は、なぜその名がかささぎであるかを尋ね、舞は織姫と彦星を引き合わせるために、橋を架けたからだと答える。作業場前の笹の短冊には
「かささぎと一緒に空を飛べますうように 梅津舞」
と書かれていた。

2026年。八木はやはりパリにいて、貴司の著書『トビウオの記』を読んでいた。それによると、舞はテストパイロットとして飛行試験を繰り返し、仲間たちと空飛ぶクルマを改良し、やがて基準をクリアして日本の空を飛び始める。貴司の歌も添えられていた。
「深海の星を知らない魚のためカササギがこぼした流れ星」
かささぎは2027年1月31日から、五島列島で運航開始となった。

初フライトの操縦は舞に決まった。そしてめぐみは会長職を退き、五島で祥子と暮らすことになる。花束を手にしためぐみは、この後もIWAKURAには関わって行くから、何でも相談してくれと別れの言葉を述べる。そしてサプライズとして、舞と悠人も花束を持って現れる。祥子は車いす生活となり、歩は10歳となっていた。

祥子はさくらに、年が明けたら五島に行くと話していた。さくらとむっちゃんは釣り客の相手をし、その彼らは若葉の船で釣りに出かける。年が明け、祥子はめぐみ、そして舞の一家と五島に着く。刈谷も同行していた。五島の人々が港に出迎えており、一太は息子の進を紹介する。こんまか頃の一太そっくりと言う祥子。信吾も来ていて久しぶりの島暮らしやしねと、めぐみに話しかける。祥子だけでなく、めぐみに取っての久々の五島での生活だった。

港にはかささぎが待機していた。マスコミも取材に来ており、多くの人々が一目見ようと待ち構えていた。飛び出すところを見届けたら、めぐみ丸で追いかけると祥子に伝えるめぐみ。祥子は若葉によろしくと言う。舞は祥子と、離島に往診に向かう医師を乗せて飛ぶことになる。歩は自慢そうに進に母親のことを話し、自分も将来パイロット、それも宇宙船のパイロットになると言う。


最後の方の、これから空飛ぶクルマに乗るというシーンを除けば、何だか30日が最終回みたいでした。あと舞の娘の歩と一太の息子の進のそれぞれの中の人は、舞と一太の子供時代の中の人ですね(ついでながら『ちむどんどん』の智の妹と弟の中の人でもあります)。

荒金が国産飛行機について話すところ、あれについては私も知っていましたが、あの2020年時点では、MSJが確か開発をしていたと思います。ただ今年2月7日に、開発が中止されるに至りました。こういう記事があるのでURLを置いておきます。と言うかこの筆者の方、ツイートを何度か目にしたことがあります。

MSJはなぜ「開発中止」に追い込まれたのか? 本当に日本の技術を憂うなら、まず製造国として型式証明を承認せよ
https://merkmal-biz.jp/post/32457

アビキュラ2号の開発がとんとん拍子で進んで行きますが。あまり過程が描かれないのが残念です。こんねくとはアビキュラ2号だけの仕事を請け負っているわけではないでしょうし、純が動画撮影係だけで登場と言うのも、何だかなあという気は正直しています。しかし貴司は思ったよりも早く帰って来たように見えます。それはいいのですが、事前に何も連絡はしなかったのかなと思います。

そして空飛ぶクルマのテストパイロットは舞に決まります。ライセンスを持っているから、それは理解できますが、ここのところ飛行機への思いをあまり感じられていなかった上に、彼女がテストパイロットを務める、あるいはそのようなオファーを受けて色々考えるようなシーンがなかったので、何か唐突な印象を受けます。

一方でめぐみの退職、花束を舞や悠人から貰うシーンなどはそこそこよかったです。前にも書きましたが、めぐみが主人公の方が、あるいはよかったのではないかとも思います。しかし祥子ばんばも、2026年時点ではもう車いすの生活なのですね。

あと「かささぎ」ですが、この鳥は福岡、佐賀、長崎などの九州北部や北日本などで繁殖が確認されています。ですからそれに絡めたのかと思ったのですが、七夕絡みだったようです。だから笹と短冊も登場したわけですね。ちなみにサガン鳥栖のマスコット、ウィントス君はカササギがモチーフですし、JR九州に「かささぎ」という特急があります。

それから新型コロナウイルスの流行が描かれていますが、1月から2月頃にアメリカで猛威を振るったクラーケン変異株(XBB.1.5)が、日本でも流行する兆しを見せているようです。実際第9波は3月頃と言われてもいたようで、まだまだ気を付けたいものです。


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[ 2023/03/31 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第26週「私たちの翼」第1話&第2話

第26週(最終週)第1話(第122回)と第2話(第123回)です。


第122回
アビキルでは2号目の試作機アビキュラ2号が作られ、それをサポートする舞たちは、丹山工業の所有地を飛行試験に使おうとする。そして朝。パパはと訊く歩に、遠い所にお出かけしている、お仕事終わったら帰って来るからそれまで一緒に待っとこなと言って聞かせる舞。祥子もこの後デラシネに行くことになっていた。刈谷は今年中に有人飛行にたどり着くには、アビキュラ2号の安全性と信頼性をしっかり検証する必要があると言う。

それには、少なく見積もっても500回は飛行試験が必要だった。しかし試験場には往復4時間がかかっていた。丹山工業の土地が使えるようになるまでの辛抱だと言う舞。また特にフライト関連のデータ整理もまだで、これから飛行試験を増やすのなら、数字に強い人間がやはり必要だった。刈谷は渥美に訊いてみるが、渥美は今皆忙しいと言う。

他のなにわバードマンOBも週末だけの手伝いだった。そんな中、舞は一人心当たりがあると言う。そして彼女が連れて来たのは森重朝陽だった。朝陽は挨拶もそこそこに、機体に関心を示す。詳しかなと言う刈谷に、惑星探査ドローンの勉強をしていると朝陽。朝陽のドローンに関する詳しさに皆驚く。そして実生理状態の飛行試験のパワー計のデータを見せて説明し、そのデータをフライトの部分だけ抽出して、見やすいようにグラフ化してほしいと刈谷は言う。

祥子はデラシネで子供たちに五島の写真集を見せ、説明していた。子供たちは関心を示す。そこへ舞が歩を連れてやって来て、一緒に帰ろうと言う。祥子はその写真集に気を引かれるものがあった。そしてめぐみは引き継ぎ業務に忙しかった。結城は設計をやっていたため、持ち込まれる案件に素早い正確な判断が下せ、おかげで引き継ぎも順調だった。しかも職人の信頼も篤かった。

さらにめぐみは結城は営業にも向いていそうだと言い、これから機会を見つけて取引先をちょっとずつ一緒に回ることをしていた。舞は時計を見る。フランスは何時かと訊かれて、午後3時くらいかなと答える舞。その頃貴司は八木のアパートの扉をノックする。よう来たなと八木。部屋には貴司の著書があった。感想は言わんといて、ほめられてもけなされてもつらいと言う貴司に、ほめられてもつらいんかいなと八木は言う。

自分でええと思ってへんもんをほめられるとしんどいと貴司。迷いながら出した本が今までよりずっとほめられ、歌が作れなくなり、また逃げてしもたんかもしれへんとも貴司は言う。海の底で花を見つけられなくなったのは、結婚して幸せになったからと思ってしもていたと言う貴司に、八木は、昔は自分が息するためだけに詩を書いていたが、学生の時にその詩をあげたいと思う人が出て来たと言う。その人は本気で世界を変えたいと言っていたらしい。

しかし随分前に自分で生きんのをやめよったと八木。おっちゃんの恋人かと尋ねる貴司に八木は、しんどなったらその人がおったことのある場所に会いに行くと言う。知り合いのおらん街をひとりぼっちで歩いていたら、声が聞こえる時がある、昔と変わらん優しい声がな、そっと会いに来てくれるんやと八木は言い、おっちゃんは今も、その人のために詩ぃ書いてんねんなと貴司は言う。八木はちょっと会うてくるわと言い、ここにおってええでと貴司をそのままにして出て行く。

翌朝。貴司が目を覚ますと既に八木はおらず、書置きがあった。
「呼ばれたから行くわ
パリでしばらく暮らしたらええ
誰の声が聞こえる?
話したいこと見つかったら
言葉にしてみ
八木」

第123回
刈谷のデータを朝陽はグラフ化する。次は屋外で試験飛行をしなければならなかった。舞は今度もたこ焼きを差し入れに持って来る。屋外飛行試験の申請について訊かれた舞は、航空局とのやり取りを進めていると答える。機体のスペックと安全性のデータは提出できたが、追加の検証データの提出を要求される。今月か来月の試験飛行は難しそうだった。大変そうやなと言う渥美に、こげなことで大変て言いよったら、型式証明の取得は夢のまた夢と刈谷。

朝陽は型式証明について尋ねる。安全性や環境適合性に於いて、機体の設計が国の基準をクリアせねばあかんと言われ、かなりハードルが高いと言えた。舞はかつて出会った荒金のことを思い出し、荒金本人を作業場に連れて来る、荒金もアビキュラ2号に目を見張る。

舞は細かいパーツを含めたら、20社以上の企業と協力して機体を構成し、接続部分のボルトはIWAKURA勢であること、機体の費用は全部で3000万円くらいかかっていることを話す。開発は順調そうだと言う荒金に、開発はうまく行っても、実際に空を飛ぶまでにはいくつもの障壁があった。舞は自分も勉強しているが、弊社には経験も知識も人脈も足りない。この証明の取得の難しさを熟知している荒金の力が必要だと言い、荒金も承諾してくれる。

一方悠人は、長崎から休暇で帰って来た久留美と例の公園で会う。久留美は野生のイルカを悠人と見に行こうとしていたが、悠人は今の仕事を終わらせたかった。
さみしいんかと訊かれた久留美は、一人でも楽しくやれると答える。悠人は素っ気なく言う。
「どうせ人間なんか、一人で生まれて一人で死んでくねん」

さらに悠人は立ち上がり、そしてこう言う。
「そやけど長い人生、50年くらいは2人で生きるのも悪くないかもな」
思いがけない言葉に久留美は手袋を落とす。

それを拾い、さらに指輪のケースを久留美の手に乗せた悠人は結婚しようと言う。こんな時だけ直球てズルい、「はい」て言うしかないと久留美。すると今度は悠人が久留美をひねくれてると言い、指輪をはめてやる。その後2人はノーサイドに行く。お通夜みたいな顔してと言う佳晴だが、道子はそんな佳晴を座らせる。悠人は久留美と結婚させてくれと切り出し、佳晴は涙で声を詰まらせながら、娘をよろしくと言う。その父を見て久留美も涙を流す。

悠人はめぐみと舞、そして祥子にもこのことを伝える。悠人は今の仕事が落ち着いたら、長崎に住むつもりにでいた。舞はその後自分たちの部屋に久留美を呼ぶ。貴司はどうしているのかと訊かれ、さあとだけ答える舞。しかしこのことは伝えておくと言う。一方パリにいる貴司は、相変わらずアイデアが浮かばず悩んでいた。そこへ舞からのメールが来る。貴司はおめでとう、自分はもう少しパリにいると返信を打つ。

3月。歩は縄跳びができるようになる。しかしその頃、パリはロックダウンしていた。舞はそのことをメールで送ろうとする。貴司はコーヒーが切れたため買いに出ようとするが、アパートの管理人が不要な外出は禁止だと言う。しかしフランス語がよくわからない貴司は、やむなく部屋に戻り、舞はメールの「早く帰って来てほしい」の一文を削除する。


アビキュラ2号の製作はうまく行っているようですが、ただ朝陽とか果ては荒金とかが、この時点で急に再登場しているように見えます。せめてその後も連絡を取っている様子などが、少しでも描かれていれば納得できるのですが。

あと舞はこんねくとの仕事もやっているのでしょうが、どうもアビキルの作業場に入り浸っているように見えてしまうのが難です。純はどうしているのだろうかと思いますし。

そして悠人と久留美。恐らくこうなるのだろうなと思いましたが、そこは悠人らしく、最終回まではぐらかしてほしかったなという気もしています。と言うか、悠人は久留美の指輪のサイズを知っていたのでしょうか。

あと祥子ばんばはやはり五島を忘れられないようですね。それと歩があまり喋らないのもちょっと気になります。さらに貴司。八木が出て行って2か月、どうやって暮らしていたのかなと思うのですが…。しかもフランス語がわからないみたいですし。

コミュニケーションが取れない状態で暮らしていても、不安しかなさそうな気がします。まあ貴司のことだから、そういうぎりぎりの状態になった時、アイデアが浮かぶのかも知れませんが…。

ドラマ本編のロックダウンは新型コロナによるものと思われますが、貴司もしばらく帰れなくなりますね。一方で悠人の「どこでも仕事ができる」はこのことを暗示しているような気がします。


飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2023/03/29 01:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

朝ドラバトンタッチと『光る君へ』新キャスト発表

まず、『舞いあがれ!』から『らんまん』へのバトンタッチが行われたようです。

「舞いあがれ!」から「らんまん」、バトンタッチ!
(NHK ONLINE)

神木隆之介さんへのサインボード、板金加工の工場製とは如何にも『舞いあがれ!』らしくはありますが、模型飛行機でもよかったのではないかと思ってしまいます。しかし福原さんがパンプスを履いているせいもありますが、2人の身長が同じくらいなのですね。

あと神木さんと言えば『平清盛』の義経であり、『義経』の牛若丸でしたね。

それから『光る君へ』の新キャストです。

【出演者発表 第3弾】
紫式部(まひろ)と道長を取り巻く、個性豊かな人びと

今まで発表されたキャストの中で、見たい俳優さんは何人かいるのですが、正直言って、この大河のコンセプトや時代背景にちょっと馴染めないものがあります。まあいずれにせよ、例年通り一月ほど観てみて、その上で、継続するか否かを決めることにはなりますが。

そう言えばそろそろ再来年の大河発表となるのでは。


飲み物-アイリッシュコーヒー
[ 2023/03/26 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第25週「未来を信じて」第4話&第5話

第25週第4話(第120回)と第5話(第121回)です。


第120回
アビキルに投資家が訪れる前日、プレゼンの最終チェックも終わり、出て行こうとする舞に刈谷はありがとうと頭を下げる。自分たちだけならどこかで力尽きていたと刈谷は言い、さらにこうも言う。
「開発の仕事は孤独やけん、自分でも空飛ぶクルマの実現を信じれんくなる時があったとよ」
だけど岩倉は信じてくれていると言い、舞も空飛ぶクルマをどうしても見たいと言う。

翌日。舞と純、そして渥美が投資家たちを連れてやってくる。彼らは空飛ぶクルマの実物に目を見張る。刈谷はプロペラはカーボン製なのかという質問にそうだと答え、安定性を重視している作りであることを説明する。所謂冗長性(システムに障害が発生した場合に、予備装置をバックアップとして備えること)ですねと言う投資家たち。そしてリクエストに応え、実際に動かすことになった。

ロックが解除され、機体が浮き上がる。刈谷と玉本は緊張した面持ちだったが、浮上する様子を見て投資家たちは賛辞を贈る。刈谷は彼にこの空飛ぶクルマが世界にイノベーションを起こすこと、今日がその一歩であり、その一歩にたどり着けたのは、自分の夢を信じてついて来てくれた仲間のおかげだと話す。

これからはもっと多くの仲間が必要であると言う刈谷は、彼らに協力を求める。その後舞は仕事にも身が入らない様子だった。そして純はバイトの件について、履歴書をいくつか見せる。中には河内大学の学生もいた。その時舞の携帯に連絡が入る。投資家の内林と佐藤から連絡が来たのだった。舞は早速アビキルに向かう。

舞は刈谷と玉本にこのことを話す。林と佐藤は、周りの投資家も巻き込んで行きたいとも言ってくれ。刈谷と玉本は喜ぶ。そして岩倉家を悠人と久留美が訪れる。久留美は長崎では寮生活で、先輩にも面倒を見て貰っていること、もう少しでドクターヘリに乗れること、そのヘリは五島にも飛んでいることを話す。そして久留美は空飛ぶクルマについて尋ねる。

ええ感じに進んでると舞は答え、紹介してくれた投資家が出資してくれることになったと、悠人に礼を言う。まためぐみも、悠人と舞が力を合わせたと思ったらもう嬉しいわと言う、悠人は相変わらず素っ気ないが、久留美によれば、悠人は世の中のためになる面白い会社を応援したいらしかった。要らんこと言わんでええと言う悠人に、お兄ちゃんはホンマ素直やないと舞。

悠人は久留美と公園にいた。互いにたまに会うだけで十分だったが、将来のことは考えていると言い、久留美は分かってると答える。そして刈谷はエンジニアを採用することを考え、有人飛行を実現する機体の製作に取りかかろうとしていて、事業戦略もまとめていた。そして刈谷はこう言う。
「ABIKILUとこんねくとの、ネクストフライトたい!」
町工場と新しい仲間がいたら、きっと実現できると舞も口にする。

一方貴司はスランプに陥っていた。前の歌集から3年で、そろそろ読者の期待に応えるように北條は促す。そして、貴司は苦しんでこそいい歌を詠むと言って去る。そして1年。舞はかつて五島にいた朝陽に電話をし、空飛ぶクルマに興味があるか尋ねる。朝陽は浪速大学で航空宇宙工学を専攻し、空飛ぶクルマにも興味があるようだった。舞が祥子にそのことを話していると貴司がやって来て、舞に話があると言い出す。


第121回
貴司は短歌をやめようとしていた。もう書かれへん、しんどいと話す貴司は、今は舞と歩がいれば十分やとも言い、舞は少し時間を置くように勧めるが、貴司は十分考えたうえでのことだった。謝る舞に舞ちゃんは悪くないと言う貴司は、自分のことを最低やなとも言う。

深夜、舞はダイニングで1人考えていた。そこへ祥子が起きて来て、貴司はデラシネかと尋ね、舞はうなずくがいつもと違い沈んでいた。実は祥子は貴司の仕事がうまく行ってなさそうだったこと、しかし優しいからそれを隠していたことに気付いていた。舞は貴司が短歌をやめること、しんどそうだったことを話し、一緒にいながら何もできなかった自分を責める。

一緒にいても分からないことがあると祥子。そして貴司はデラシネにいて、子供の頃店主だった八木に詩を書くのは楽しいかと尋ねた時、しんどいという返事が返って来たことを思い出す。なんで書くんと訊いた貴司に八木は、生きて行くのは大勢で船に乗って旅するようなもの、皆がパーティーしている時自分は息苦しくなるから、海の底へ潜ってそこに咲いてる花を必死でつかみ取って、船の上へと戻ると答える。

そしたらしばらくは息できんねんと八木は言っていた。その花がつまり詩だった。翌朝舞はお握りを作り、デラシネへ向かう。貴司は表の戸を開けていたものの、奥の縁側に1人で座っていた。舞は貴司に声を掛け、お握りを置いて出て行こうとするが、貴司は舞に昨日のことを謝り、何で歌が出てけえへんのやろと考えていたと言う。しかし貴司は一方で、歌はやめたくないとも思っていた。

舞は貴司の机の上のハガキを見る。パリにいる八木からの物だった。おっちゃんに会いたいと言う貴司。舞は会いに行くように勧め、行かれへんと言う貴司を、おっちゃんにしか言われへんことがあるんやろ、会うたら、何か変わるかも知れへんやんと説得する。しかし勝と雪乃は反対する。その2人に舞は、今まで自分が忙しい時に、歩の面倒を見てくれた、行かせてあげたいと言い、めぐみも2人で話し合って決めたならいいと賛成する。

そこへ祥子が、デラシネの店番を任せてくれと言う。無理だと言うめぐみに、家に籠もりきりだと足も動かなくなると祥子。貴司は祥子に店番をやって貰うことにして、パリへと旅立つ。そして空飛ぶクルマの方は、新しくエンジニアを入れて次の段階へと向かっていた。

そこへ舞と渥美が、かつてのなにわバードマンの仲間であった西浦、そして日下部を連れて現れる。彼らは渥美と同じで、週末のみ作業を手伝うことになっていた。そして舞はたこ焼きを差し入れする。


刈谷たちの空飛ぶクルマがうまく行き、久々に久留美も大阪に戻って来ます。それはいいのですが、どうもこんねくとが忙しいと言いつつも、このアビキルだけに関与しているようなのがやはり気になります。他の用件でばたばたしている舞、あるいは純が、合間を見て作業場をのぞくような設定でもいいのではないかと思うのですが…。

そしてスランプから脱しきれない貴司は、かつてのデラシネの店主で今はパリにいる八木からハガキを貰います。貴司も一度八木に会って話したいと思っているようで、めぐみが口添えしてくれて結局パリに行くことになります。あの時の八木の言葉は、第3週で出て来たものですが、貴司も八木と同じ道を辿るようになったのですね。しかし祥子ばんばの店番は本当に大丈夫なのでしょうか。

しかしラグビーワールドカップが飛ばされてしまいましたね。急に1年経ってしまうし。ノーサイドにあれだけのディスプレイがあるのだから、例えば舞やめぐみがチケットを貰って花園の試合に行くとか、観戦に行った佳晴が嬉しそうに話をしているとか、そういう設定でもよかったのですけどね。東大阪が舞台ということで、あるいはと思っていただけに残念でした。


飲み物-注がれるコーヒー
[ 2023/03/26 00:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第25週「未来を信じて」第3話

今回は第25週第3話(第119回)のみです。


ノーサイドにいる舞に、道子の夫となった佳晴がコーヒーを運んでくる。馴染んでますねと言う舞に、自分も居心地がいい、常連さんとラグビーの話ができると言う佳晴。しかし喋り過ぎてすぐ仕事を忘れるらしい。そこへ悠人が入って来る。舞は例の空飛ぶクルマを見せ、新しい投資家がいないかと尋ね、悠人にもよかったらと投資をほのめかす。

飛行機はわからないし、ハードウエア開発の投資はハードルが高いと言う悠人。まだ世の中に存在しない物に投資するためである。さらに悠人は、大事なのはトップの人間のカリスマ性であり、現物がなくても、この人ならと思わせる説得力が必要だ、やり遂げる素質と覚悟を見られると言う。刈谷なら大丈夫と言う舞に、ホンマに飛行機好きやなあと笑う悠人。

飛行機でなく空飛ぶクルマだと言う舞に、悠人は自分の伝手で投資家を紹介することにする。その時悠人の携帯が鳴る。久留美からだった。おっちゃんも元気だと伝えてと頼む舞に、お前からも連絡するんやろと悠人は素っ気ない。そんな兄に、ええ報告はなんぼあってもええねんと答える。

舞と純はアビキルと業務提携をする。まず資金調達のため、プレゼン資料と予算案が必要だった。投資家が興味を持った場合、試作機を見学することになると舞。刈谷はこれまで2人切りだったので開発が滞っていたが、こんねくとがいれば話は別だと言う。その一方でカワチ鋲螺から、若手社員向けの技能講座の依頼が来ていた。そもそもの発端は技術教室だった。

舞は家で歩を遊ばせながら、髪の毛を乾かしてやる。そして寝かしつけた後は、技能講座の資料作りだった。その傍らで貴司は短歌に取り組むが、なかなかうまく行かない。貴司はポットを持ち、水を入れようと降りると祥子がまだ起きていて、彼の本『デラシネの日々』を読んでおり、その中の短歌をほめる。

貴司は礼を言いつつ、もうこういう歌は詠めないと言う。その歌を詠んだ時がかなり過去のように思えていた。そして空飛ぶクルマの件では、3人の投資家のアポが取れる。舞も純も、刈谷に熱い思いを語って貰うことを期待する。その一方で仕事も忙しくなり、舞はアルバイトを雇おうと純に話を持ちかける。

その夜。舞の携帯に貴司から遅くなるとメールが入る。そしてめぐみが結城を連れてくる。結城は仏壇に手を合わせた後、社長を継ぐ覚悟を決めたと言う。また自分の圧造課での公認を尾藤にしたいと言う結城。尾藤ももう一人前だった。また営業や経理もベテランだからどんどん頼るように、IWAKURAはそないして、皆の力で大きくして来たとめぐみは言う。

そのバトンを受け取ると結城は言い、舞にこんねくと共々、一緒に大阪を盛り上げて行こうとも言う。そして刈谷たちは最後の仕上げに入っていた。そこへ舞が渥美を連れて来る。渥美も週末は刈谷たちを手伝おうとしていた。開発は急ピッチで進められ、刈谷たちは試行錯誤を重ねる。そして投資家へのプレゼンの日が近づいて来た。


結局佳晴さんはノーサイドの従業員となったようですね。そして刈谷と玉本の空飛ぶクルマのために、舞は投資家探しをし、悠人にも相談します。悠人はハードウエア系の投資の難しさを話し、知り合いの投資家に声をかけてくれます。そして悠人は、一応久留美とは付き合っていると言うか、メールのやり取りはしているようです。

その後舞たちは技能講座のオファーも受け、アビキルと業務提携もして、ついにはアルバイトを雇うことまで相談します。ただ生憎、そこまでこの会社が忙しいようには、ちょっと見えないのですが…本当に忙しければ、ノーサイドまでわざわざ兄を呼び出すかとも思いますし。一方でIWAKURAを継ぐと決めた結城の方が、これから大変そうです。

それと貴司がどうも調子がよくないようです。元々創作を生業としている以上、その時々で波があるのは当然かとも思いますが、舞たちがうまく行っているのとは逆に、スランプに陥っているようにも見えます。

飲み物-コーヒーとチョコレート

[ 2023/03/24 01:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第25週「未来を信じて」第1話&第2話

第25週第1話(第117回)と第2話(第118回)です。


第117回
舞は刈谷と玉本の作業場アビキルをのぞきに行く。そこにあったのは正に「空飛ぶクルマ」、カーボンでできたシート付のドローンだった。スワン号を思い出すと舞。初めて空を飛んだ思い出を舞は忘れていなかった。それを思い出にせず、ずっと空に憧れているのがこの男だと言う玉本、何やお前もやろうがと言う刈谷。

2人は新しいフライトコントローラーを入れようとしていた。今製作中の機体の、5分の1のスケールモデルで、まず小さい機体でテストするのである。空飛ぶクルマを安定させて飛ばすためには、いくつものステップが必要だと刈谷は言う。岩倉見とけ、来年には有人飛行にたどりつくと意気込む刈谷は、誰もが気軽に、自由に空を行き来できる未来を作ると自信ありげだった。

この話を舞から聞いた祥子は驚く。これからは人も物も、自由に空を飛び交うねんと言う舞に、2人はなにわバードマンの先輩やろと尋ねる貴司。久々に会って色々思い出したと舞は答える。すっと夢を追いかける2人に舞は憧れを抱いているようだった。そして翌朝、舞は歩を連れて出て行き、入れ替わほめりに祥子が起き出してくる。借りていた本を返す祥子を、デラシネに行かないかと貴司は誘う。

祥子も乗り気になり、デラシネで本を探していたところへ北條がやってくる。貴司は北條に祥子を紹介し、祥子に担当の編集者であると伝える。北條は、第2作はデビュー作を超える大ヒットで、現代歌人の新しいスターと言われているとほめ、この日は連載エッセイの打ち合わせに来ていた。また祥子に、貴司の原点は五島で、祥子が恩人であると言っていたと話す。

打ち合わせの間、祥子は五島の写真集を見つけて目を通す。エッセイの原稿はOKが出て、3冊目の歌集の話を北條は持ち出す。歌が詠めているかと尋ねる北條に少しずつと貴司は答えるが、実は迷っていた。そして舞の方は、純が撮影した試作品を顧客に見せに行き、刈谷の作業場に寄って直帰の予定だった。純も刈谷のドローンには興味を示していた。

舞が作業場に着くと、玉本と刈谷がもめていた。ええ加減現実見てくれやと言う玉本だが、刈谷は意に介するふうでもなかった。その夜舞はうめづで玉本と食事をし、玉本は切羽詰まると互いにかっとなると言う。作業は予定よりも大分遅れており、本来であれば機体を飛ばし、投資を呼び込むべき時期だった。しかも普通のドローンが1キロ程度だが、2人が作っているのは100キロ以上で、安定浮上させるだけでも大変だった。

開発が遅れるということは、資金が減るということであり、部品の調達にも影響していた。舞は援助を申し出るが、なんとかするわと玉本。その夜舞は歩を寝かしつけながら、スワン号で飛んだ時のことを色々思い出していた。


第118回
こんねくとで、小学生向けの笠巻による技術教室が開かれる。教室が終わった後、子供たちの覚えが早うてびっくりした、東大阪の宝やなと言う笠巻。その日も舞は刈谷の作業場に行く予定だった。舞は笠巻に、かつて部品を調整して貰ったなにわバードマンの刈谷たちが、人を乗せて飛べるドローン様の乗り物を開発していると話す。面白いことを考えてんねんなあと笠巻。

舞は純に、こんねくとも何か協力できないかと相談する。将来的に実用化されたら、東大阪にも大きなチャンスになるし、関わる価値があると舞は思っていた。技術教室と同じで、未来への投資やなと笠巻が口を挟む。そして2人は作業場を見に行き、純は実物を見て驚く。刈谷も舞と純に相談したいことがあった。先端のアルミの素材を変え、軽量化を考えていたのである。

プロペラも大きくしたいが、カーボン関係で加工の相談に乗ってくれる所を知らないかと訊かれる。舞たちも乗り気になるが、予算が限られていた。舞と純は、心当たりのある工場に話を持って行くことにする。そしてその後浮上実験が行われる。しかし機体はなかなか浮上できない。駆動系の動作テストをもっぺんやり直さなあかんかなと玉本。純はまだ投資家に見せる段階ではないと言いつつ、部品調達で工場を巻き込めるなら、こんねくとが協力するのもありかと言う。

ただこんねくとはこんねくとで忙しく、舞は家庭のこともあった。刈谷と玉本は今後の改善点を話し合っていた。そしてその夜、貴司は歩を寝かしつけた後、短歌に取り掛かる。そこへ舞が話があると言ってやって来る。ドローンにこんねくとが協力すると、今よりもっと忙しくなるため、本来の仕事や歩のことで悩んでいた。しかし貴司は、やった方がええと思うと言う。

舞は昔から空を飛びたいという夢があり、今回その夢にまた巡り合ったため、逃したら後悔すると貴司は言い、忙しくなるならまた相談して解決方法を見つけようとも言う。舞も、貴司が歌に集中したい時はいつでも言ってほしい、時間を区切るのが難しいと思うからと貴司に言う。分かってくれるだけで嬉しいわと貴司。

刈谷と玉本がこんねくとにやって来る。結局舞たちは工場を紹介し、刈谷たちは相談に乗って貰っている最中だった。さらに舞はこの空飛ぶクルマについて、業務提携を申し出る。要は資金提供の申し出であり、ファイナンス面をサポートすると舞は言う。その他に人材集めや広報の手助けも申し出る。こんねくとには、東大阪のネットワークとそれを活かすノウハウがあると純がフォローする。

協力して貰っても払う金がないと言う刈谷に、舞は、資金がまとまって調達できるようになってから相談すると答える。この会社の目的は、東大阪の町工場全体の活性化であり、開発に加わることで、町工場に新しい仕事を作り出せるというわけだった。無論宣伝にもなる大きな事業であり、何よりも舞自身が、誰でも空を行き来できる未来を見たかった。

舞は家族にこのことを話し、自分は主に資金集めと宣伝を主にやること、今まで通り家族の時間は大切にすることを伝える。体を大切にと言うめぐみに、めぐみもぞと祥子は言い、やりたいことはやったらよか、自分もめぐみもそうして来たと舞を励ます。


刈谷と玉本が作る有人ドローンはかなり大掛かりなもので、祥子は舞にこのことを聞かされて驚き、笠巻は感心します。しかも作業がかなり遅れており、部品調達や軽量化の資金がままならない状態でした。

舞はこんねくとが関与することで、町工場のためにも、刈谷たちのためにもなるのではと考えます。一方貴司は北條から、3冊目の歌集の出版を提案されるものの、本人はうまく歌が浮かばないようです。

しかしここに来て、貴司のセリフではありませんが、やっと舞が「飛ぶ」ことに再び巡り合えたようです。私としては、彼女がどこかで飛ぶことに未練を残しつつも、町工場活性化に取り組むのかなと思ってはいました。

なのにどこか飛ぶこと、飛行機に関わることを諦めていたように見えただけに、最後になってやっとそれを出して来たように感じられます。あと刈谷や玉本がそう呼ぶせいもありますが、飛行機関連になると彼女は「岩倉」に戻るようですね。

それにしても、こんねくとは他にも仕事を抱えているようですが、大丈夫なのでしょうか。また他に仕事を抱えている割にそれに関連する話題、あるいはスケジュールのやりくりがあまり出て来ないのが、いささか気になります。さらに祥子ばんばが、デラシネで五島の写真集を見て目を通していましたが、何か示唆するものがあるようです。


飲み物-コーヒーとケーキ
[ 2023/03/22 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第5話

第24週第5回(第116回)です。


祥子が五島を去る日が来た。住み慣れた家を見上げ、そしてめぐみに支えられてその場を離れる祥子。岩倉/梅津家にもう1つ、才津家の表札が加わり、家の中もバリアフリーになっていた。引っ越しの荷物をめぐみは解き、祥子は舞と貴司、そして歩によろしくと頭を下げる。その夜すき焼きの夕食を囲みながら、舞はこの辺を案内するから、行きたいとことかやりたいことはあるかと尋ねる。思いつかんねと祥子は言う。

ゆっくり見つけたらよかよとめぐみ。その夜舞は歩に本を読んでやり、貴司は雑誌の連載記事を書いていた。そこへめぐみが来て、例のラジオを誰か直せないかと訊く。祥子は長旅で疲れているはずなのに、眠れないようだった。翌日も祥子は手持無沙汰な感じだったが、舞が昼休みに戻って来て、笠巻との食事に誘う。舞は笠巻に、子供たちのための技術教室の講師を依頼しようとしていた。

笠巻はそれを承諾し、やることないっちゅうんはしんどうてなあと言う。それは祥子にも思い当たるものがあった。舞はそんな祥子にお好み焼きの味を訪ね、おいしかと言う祥子に雪乃は大喜びし、急に喋りまくったら、お母さんびっくりしはるやないかと勝に窘められる。雪乃はおよと言い、笠巻までこの言葉を使う。祥子はその後デラシネを訪れる。

いつでも来てくださいと言う貴司。店にはいつものように、子供たちが来ていた。そして貴司は祥子に、お勧めの本を持ってくる。その夜祥子は部屋で、貴司から勧められた本に読みふけっていた。さらにその翌朝、笠巻が祥子にとリンゴを持ってくる。佐知子からのおすそ分けだった。よかったらジャムにでも使うてもろてと笠巻は言う。

貴司が歩と遊んでいる間、舞とめぐみ、そして祥子はリンゴでジャムを作る。貴司は歩にその様子を見に行かせる。舞は歩に試食をさせてやり、歩はほっぺたが落ちる真似をしてみせる。そして瓶20本分のリンゴのジャムが出来上がる。その後祥子はまたも読書に夢中だったが、その時舞がラジオを持って来る。ラジオにはちゃんと電源が入り、放送内容が聞き取れた。

ちゃんと直っちょると祥子。舞が職人に相談して直して貰ったのである。祥子はあっがとうと言い、珍しそうに見る歩に一緒に聞くかと言う。その後こんねくとに出勤して来た純が祥子の様子を尋ね、1人で散歩もするようになったと舞は答える。その時舞の携帯に、刈谷から電話がかかる。いい倉庫を知らないかと言うのである。

作業場になりそうな倉庫を刈谷は探していた。今まで使っていた所から出て行ってくれと言われ、代わりを探しているため、東大阪の町工場に詳しい舞に電話をして来たのである。しかも大至急だった。その一月後、刈谷は玉本を連れてこんねくとを訪れる。2人はドローン開発の会社を立ち上げていた。その社名はABIKILUと言い、国友一貫斎の阿鼻機流大鳥秘術を捩ったもののようだった。

舞が紹介してくれた倉庫に、刈谷は満足に、これで刈谷は空飛ぶクルマの開発を勧められると言う。舞が興味を示すと、刈谷は試作機を見に来るかと訊き、引っ越しが落ち着いたら呼ぶわと玉本は言う。刈谷は自信ありげに言う。
「あの倉庫の片隅にうずくまっとうのは、未来の空を夢見る翼とよ」
類が友を呼んでいると純。


祥子ばんばが五島を去り、大阪にやって来ますが、急に変わった環境にいくら馴染めないようでもあり、また笠巻が言っていたように、することがないため手持ち無沙汰のようでした。笠巻はそれを見抜いたのか、娘の佐知子から貰ったリンゴの一部を分け、ジャムにでも使ってくれと言います。祥子は仕事ができたことに嬉しそうでした。

しかも豪が直せなかったラジオを、職人がちゃんと直してくれました。これに関しては、東大阪に行くのだから誰か直すのではないかと思っていたのですが、これで祥子もかなり張り合いが出たようです。そして一方で刈谷から久々に電話がかかり、ドローン開発のための倉庫を探していると言って来ます。

何でまた刈谷が出て来るのかと思ったら、こういう理由だったのですね。と言うか舞も、そして刈谷と玉本も会社を立ち上げていますね。刈谷の場合はまあ、組織に馴染めなさそうな人ではあるから、さもありなんとは思いますが。

しかし舞たち、万博の件はどうなっているのでしょうか。彼女が五島にいる間、純から連絡が来ると言った描写が一度もなかったのですが、こんねくとの営業や開発はうまく行っているのでしょうか。

あとこの『舞いあがれ!』のOPテーマの『ラブレター』、センバツの入場行進局になっていましたね。


飲み物-淹れたてのホットコーヒー
[ 2023/03/19 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第3話&第4話

第24週第3話(第114回)と第5話(第115回)です。


第114回
舞とめぐみは東大阪へ帰ってくる。家では貴司がカレーを作って待っていた。その頃祥子は、例のラジオのスイッチを入れてみたが、何の音も聞こえてこなかった。そして舞と純は、大阪万博に東大阪の工場が出品できないかという相談を受ける。しかし新しい技術をPRするとなると難しかった。そこで舞は、五島でのドローンを使った物流の実験と、一太の「これからは、空や」について話す。

舞ちゃんの得意分野じゃないと純に言われる舞。舞もこの案に乗り気になる。そして岩倉/梅津家では、勝と雪乃を招待して五島の名物料理が振舞われる。五島うどんが油でコーティングされていると聞き、油と小麦粉ならほぼお好み焼きやんと勝がジョークを飛ばし、和やかな雰囲気の中歩も一同に加わる。

食後めぐみはかんころ餅を勧め、勝と雪乃、そして舞と貴司に話を切り出す。祥子を引き取って、一緒に暮らしたいと言うのである。貴司はそれに賛成し、舞もうなずく。しかし問題は、祥子が島を離れたがらないことだった。説得して来て貰うしかない。自分たちもできるだけのことをさせて貰うと雪乃。しかし勝は、そんな簡単に背中は押されへんと言う。

めぐみはIWAKURAの社長であり、舞も貴司も仕事があって歩もいる。自分たちも店がある。迎える側に覚悟が必要だと勝は考えており、今来てもろてもちゃんと面倒見られへんのちゃうかなとめぐみに言う。子供やないと言う貴司に、勝は子供やないからやと、店に来る客が、親の介護がしんどいと言っていることを話して聞かせる。子育ては楽になって行くけど、介護はその逆だった。

勝は祥子を迎えることに反対しているわけではなかった。きつい言い方してもうてたらごめんなと言う勝に、めぐみは礼を言い、もう少し考えることにした。舞は義父の勝が、言いにくいことを言ってくれて感謝する。覚悟かと貴司は言い、歩が大人になるまでしっかり面倒見んとなと舞に言う。めぐみはなかなか眠れず、仏壇の浩太の写真を見ていた。

仕事中のめぐみのスマホに、電話がかかってくる。信吾からだった。祥子の様子を見に行ったとのことで、体調はよさそうで一太がバカやると笑ってくれるが、気持ちは沈んでいると言う。予定通り週末には退院できそうだった。その夜めぐみは祥子の退院で五島に行くが、どうするかと舞に尋ねる。舞は貴司と歩を連れて行こうと考えていた。

貴司は舞と話し合い、覚悟を持って証拠を迎えようとしていた。しかしめぐみは、自分の覚悟について話す。その後舞はめぐみと、うめづで結城に会う。会社のことを尋ねられ、舞は万博で何かできたらと答える。そしてめぐみは話を切り出し、IWAKURAを、ゆくゆくは結城に継いで貰いたいと言う。そして祥子を引き取ることに触れ、五島で暮らして来たから大阪はしんどいと思う、自分がそばについとかなとめぐみ。

しかしそれは、社長の仕事とは両立でけへんと言うめぐみに、自分より社長にふさわしい人はいると結城は答える。しかしめぐみは、祥子が病気になる前から次期社長について考えており、舞か悠人かとまで考えたが、もう子供に継いで貰うことにこだわらんでええ、結城にだったら任せられるとめぐみは思っていたのである。

第115回
経営のことなど無理だと言う結城に、浩太が30で貝会社を継いだ時には、経営どころか工場のこともわからなかった、結城の方が経験豊富だとめぐみは言う。しかもIWAKURAのことも、浩太の思いもよく知っていた。そしてめぐみは結城のことを知っているから任せられる、前向きに考えてくれるように頼む。ちょっと時間を下さいと言う結城。

祥子が退院する。家に戻って来た祥子を舞、貴司そして歩の3人が出迎え、歩は手作りのレイを祥子にかける。祥子は曾孫からばあばと呼ばれて嬉しそうだった。大阪の家では走り回れる所がないため、歩は貴司と家の周囲を楽しそうに駆け回っており、めぐみは信吾の所へ出かけていた。祥子は船を見てこようとするが、手に力が入れられないと無理だと豪に言われる。

祥子のめぐみ丸は、若葉が手入れをしており、畑も信吾や一太が世話をしているらしい。舞はさくらが栗のジャムを作りたがっているから、レシピを教えてあげてくれと祥子に言う。悪かねと言う祥子に、みんなやりたかけんやっちょっとさと豪。歩は疲れて寝てしまい、舞は祥子にみかんを剥いてあげる。情なかね、みんなの世話になっちょると言う祥子。自分のことを自分でできないのがつらい、この先はできないことばかりが増えて行くと祥子も思っていた。

舞は子供の頃祥子から、
「できんなら、できることば探せばよかとぞ」
と言われたことを思い出し、ばんばにできることいっぱいあると思う、ばんばにしかでけへんことがいっぱいあるねんと祥子に言う。舞はジャム作りを一緒にやろうと言い、貴司は畑仕事の手伝いを買って出る。そして舞がジャム作りの手伝いをしている時、めぐみは祥子に向かってこう言う。
「大阪、来んね」

めぐみは祥子と住みたいこと、20年しか一緒にいられなかったから、これから親孝行したいと話す。祥子はめぐみが飛び出して行ったことは何とも思っていない、そして大阪には行かないと言う。めぐみは社長を辞め、祥子の介護をすることを伝えるが、浩太さんの会社、そがんな理由で手放すとかと祥子は反対する。しかしめぐみに取ってはおおきな理由であり、引き継ぎが終わったら現場を離れるつもりだった。

そして祥子が戻りたいと思ったら、一緒に五島に戻ろうと言うめぐみ。めぐみもかと言う祥子は、母ちゃんと一緒に暮らしたかとの娘の言葉を聞いて涙を流し、そして大阪に行く決意をする。しばらく経って祥子が大阪に行くことになり、送別会がみじょカフェで行われる。一太と百花の間には、進という息子が生まれていた。

豪が別れの言葉を述べ、ここにいる全員が祥子の世話になったことを口にすると、あちこちから思い出の話が出る。祥子のおかげでさくらは結婚できており、夫のむっちゃんは、祥子は織姫と彦星を会わせるカササギのような存在と言う。祥子にやって貰ったことを挙げたら切りがないと信吾。そして豪は、祥子がここにいてくれたことが一番嬉しかったと言う。

そこへ若葉が現れて、写真立てに入れためぐみ丸の写真を渡す。大切な船ば譲ってくださって、ありがとうございますと頭を下げる若葉に、船も喜んじょると祥子。若葉は自分が祥子の後を継ぐには頼りないと言いつつ、「海が好きとやったら大丈夫」と祥子に言われたのである。そして改めて、祥子の門出を祝して乾杯となる。


舞とめぐみが大阪に戻ります。貴司がカレーを作って待っていましたが、そう言えばかつてめぐみと舞が五島から戻って来た時も、浩太と悠人がカレーを作っていましたね。そしてめぐみは勝と雪乃に五島名物を振舞いながら、今後のことについて話します。祥子を迎えたいと言うことですが、それにはやはり相応の覚悟がいると勝は言います。

今のままでは、祥子の相手をする人がいないというのがその理由でした。めぐみは覚悟を決めたようで、社長を退き、結城を次期社長にしようとします。一方で舞は、東大阪の技術を万博に出品できないかと考えていました。そしていよいよ祥子が退院となり、めぐみと舞だけでなく、貴司と歩もやって来ます。祥子は歩に初めて対面します。

祥子は大阪行きを渋ります。しかしめぐみはその祥子を説得し、社長を退くことまで考えていたことを伝え、祥子もやっとその気になります。そして送別会に、めぐみ丸を引き継ぐことになった若葉がやって来ます。ちなみにこの若葉を演じているのは、五島出身の川口春奈さんです。

川口さんと言えば、『ちむどんどん』で良子を演じていたことがあります。ただ個人的には、登場回数は少ないものの、この若葉の方が似合っているようにも見えます。良子の夫を演じていた山田裕貴さんは、今は『どうする家康』の本多忠勝ですね。あと太秦工業に『カムカムエヴリバディ』を思い出します。

ところで、これ先日似たようなことを書いていますが、祥子が何もできなくなったと言った時、ばんばでなければできないことがあると舞が言います。さくらに栗のジャムの作り方を教えてほしいと言うセリフは、この時に言った方が収まりがよかったのではないかと思いますが…。あと歩ちゃんの服は、舞が子供の頃に着ていた服に似ていますね。

そして若葉がめぐみ丸を引き継ぐと言うのは、このままIWAKURAの社長退任、次期社長就任にもつながりそうな気がします。しかしめぐみは、舞や悠人に社長を譲ることも考えたと言っていますが、舞はともかくとしても、悠人はやはりちょっと畑違いのように思えます。


飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2023/03/17 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第24週「ばんばの歩み」第1話&第2話

第24週第1話(第112回)と第2話(第113回)です。


第112回
2016年8月、舞が女の子を出産する。分娩まで多少時間がかかったが、生まれたと看護師から知らされて周囲から拍手が送られる。そして勝と雪乃もやってくる。勝はこの子に会わしてくれてありがとうとすすり泣く。そして貴司は舞に、名前の候補をいくつか見せ、舞が何があっても負けず前に進んでほしいと言ったことから、ならばと貴司は「歩」(あゆみ)という名前を見せる。

そして舞の病室に久留美もやって来て、名前を決めたのかと尋ねる。歩にしたと言う舞。その日の朝には純も立ち寄ってくれた。舞は歩を見ながら、家でできる仕事はやろうと思っていた。夜泣きは大変らしいと言う久留美に、僕もいるからと貴司は答える。そして久留美は悠人が来たかどうかを尋ねる。悠人はまだ見舞いに来ていないようだった。

すると今度は舞が、悠人とはどうなのかと尋ねるが、久留美はただの飲み友達だと言う。仕事の愚痴とか将来の不安などを、黙って聞いてくれるらしかった。しかし久留美はフライトナースの面接に受かり、秋から長崎に行くことになった。今度は舞がおめでとうを言う番だった。

間もなく舞と歩は退院し、悠人もやってくる。おじちゃんやでと舞。そして悠人は出産祝いの置物を渡し、この子が大人になる頃はちょっとした財産になっていると言う。舞はかつての黄金の置物を思い出し、また宇宙人かと尋ねるが違うわと言う悠人。

テーブルの上には、貴司の新しい本があり、このおかげで講演とか連載の仕事も増えていた。そして舞は、久留美が長崎に行くことを悠人に知らせる。その舞は仕事を再開したものの眠気に襲われ、寝られる時に寝た方がいいと貴司に言われる。しかし舞は少しでも仕事を進めておきたかった。

そして歩の夜泣きが始まる。最初は舞が、その次は貴司が歩をあやして寝かしつける。貴司はもっと自分を頼ってくれと舞に言う。やがて一月が経ち、2人は初めて歩を外に連れ出す。その時空を飛行機が行き、飛行機やでと舞は歩に話しかける。その後久留美のささやかな送別会が岩倉家で開かれた。ジュースでの乾杯に子供時代を思い出す舞。

久留美もこんだけ長い間、よう一緒におったわと感慨深けだった。そこへ悠人がやって来る。俺と付き合わへんかと悠人に言われ、久留美は戸惑う。これからたびたび会えないのなら、計画的に会うしかない、そうでなければ送別会の邪魔せえへんと言う悠人。久留美は悠人のそういう素直でない部分が気になるが、実はそう言う点も好きだった。

付き合おっかと久留美。悠人はビールを所望する。舞の顔に笑みがこぼれた。2年後。めぐみはいつも通りに出社し、貴司は歩を保育園に連れて行く。そして新製品の打ち合わせをしている舞に、めぐみから電話が入る。祥子が入院したのだと言う。

第113回
舞はめぐみと話していた。浦信吾によれば、船着き場でお客を下ろした後に、急にめまいがする、手がしびれると言い出したのだった。信吾は本当は、お客を役所に案内する予定だったが、まず祥子を大きな病院に連れて行ってくれたのである。軽い脳梗塞だったのだが、詳しいことは検査の結果が出ないと何とも言えなかった。めぐみは翌日五島に行くことにする。

貴司は歩は自分が見るから、舞にも行くように勧める。そしてめぐみと舞は五島へ行き、祥子の病室に入る。みんなに迷惑ばかけたねと祥子。かなりよくなっていたが、手足のしびれが残っていた。医師は2週間後には退院できると言う。しかししびれが残る可能性があり、それはつまりもう船に乗れないということだった。

年齢的に再発の危険もある、1人にせず家族が注意するようにと言われためぐみは、祥子がそのことを知っているかと尋ねる。知っていると医師は答える。病室では舞が歩の画像を見せ、めっちゃ元気やで、ばらもん凧のおかげと言う。そして今度連れてくるなとも言うが、その時めぐみが戻ってくる。めぐみは舞に、祥子の着替えを取ってくるように頼む。

祥子は今から船での往復は大変だから明日でよかと言うが、ならば先に言って信吾に礼をしておいてくれ、自分はばんばと話したいことがあるとめぐみ。2人きりになり、祥子はめぐみに言う。
「聞いたとやろ」
もう船には乗れず、1人暮らしもできないと祥子。舞は島に渡って、家にあったジャムを全部みじょカフェに届ける。祥子がしばらくジャムを作れないと言う舞に、のんびり待っちょるけんっち伝えちょってとさくらは言う。そこへ信吾と一太が入ってくる。

祥子の具合を訊かれ、思ったより元気そうだと舞は答えて土産を渡す。あのばんばなら、ざぁまなスピードで回復するに決まっちょると一太。するとさくらが、慶太が帰って来たのかと尋ねる。慶太はドローンで荷運びをする実権をするらしかった。島から島へと物資を運ぶ物流ドローン事業に、役場も関わっていたのである。これからや海だけじゃなかとぞ、空たいと一太。その一太もこの事業に関わっており、家族ぐるみの付き合いだと言う。

舞が来た時にやっていたら、テスト飛行を見に来るように一太は誘う。そして帰りかける舞にさくらは、むっちゃんからと菓子を渡す。その夜舞が家に電話を入れると、勝と雪乃が来ていて歩を遊ばせているところだった。助かるなとめぐみ。そしてめぐみは医師から言われたことを舞に話す。めぐみは大阪に来ることを勧めるが、祥子は島を離れたがらなかった。

翌日、豪が祥子の見舞いに来ていた。豪はラジオの修理を頼まれたが、結局直すことはできなかった。めぐみと舞が入ろうとすると、祥子は船に乗れないと言われたと豪に話すのが聞こえて来た。もっと乗りたかとよと言う祥子だが、豪はそっや無理たい、諦めんばと諭す。祥子はめぐみ丸をどうするかを気にしており、若い子に託すように豪は言うが、まだ船に乗り始めたばかりだと祥子は気乗りしない。

めぐみと舞は思い切って中へ入って行き、挨拶をして見舞いの品を見せる。そんな時でも祥子は古いラジオを手放そうとしなかった。そのラジオは舞が子供の頃に、豪が修理したと持って来た祖父雄一のラジオだった。新しかとば買わんばたいねと祥子は言うが、めぐみはもう操縦はできないと口を挟む。そして1人にするのは心配だと言うが、祥子はみんながおると言い、島を離れる気はなさそうだった。そして2人に大阪に帰るように勧める。


舞の結婚の時もそうでしたが、金曜日にあることのきざしが描かれ、週が明けるといきなり本番になっていますね。で舞はめでたく出産し、子育てをしながら仕事をするようですが、やはりなかなか大変なようです。しかし貴司も何やかやで忙しそうですが、かなり本は売れているし、久留美もフライトナースの面接に合格したようですね。あと「歩」という名前を見ると、私はやはり五郎丸氏を思い出します(男性ですが)。

それはそれでいいのですが、ただ先日書いたように、最終回に向けて色々なことが急ぎ気味に片付いている感じです。ここで誰かが失敗するとか、失敗せずともうまく行かず、仲間が励ますと言う展開があってもいいかと思うのですが…同じコミュニティのメインキャストがすべて家族になりそうなのも、朝ドラあるあるなのでしょうが、どこか予定調和的だなとも思います。

で今週の主役は祥子ばんばです-と言っていいでしょう。もう80過ぎと思われる彼女ですから、船の操縦はそろそろ限界があるようです。そして修理しながら使っていた亡き夫のラジオも、もう修理できないと豪が言っており、ここがやはり潮時となりそうです。

しかも一太が言うように、海だけでなく空も航路としての役目を持たされ、ドローンを使った物資輸送が本格化しているようです。あとこのドラマ、飛行機が飛ぶ姿が、時々何かの予兆のような感じで出て来ます。舞が飛行機関連の世界に戻るのかなとも思われる所以ですが、さてどうなるのでしょうか。

しかしばんばはあれからまた老けた感じになっていますが、浦信吾、木戸豪が意外に変わっていない印象を与えます。それと急に2年経つ設定になっていますが、ならばその間悠人と久留美はどうなったのか、あるいはIWAKURAの社員たちに動きはなかったのかなども描いてほしいのですが…難しいでしょうか。


飲み物-コーヒーとマドレーヌ
[ 2023/03/15 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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