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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  篤姫

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて 続き

まず、地震の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
そして先日の続きです。

先日の続きといっても、『青天を衝け』のストーリー展開についてです。
このニッコームックのガイドブックを見る限り、「その後の渋沢栄一」として掲載されている後編の展開(編集部独自の構成)では、明治30年頃までの栄一の功績が描かれた後はかなりあっさりめで、昭和6(1931)年に没することのみが記されています。
また制作統括の菓子浩プロデューサーによれば、

渋沢栄一の「青春記」をしっかり描く今作

となっており、その意味でもドラマのメインは、青年期から壮年期頃まででしょう。後の時代は出て来たとしても、ナレーション中心の展開となることも考えられます。老けメークをするにも限度があるかとは思いますので。
しかも今年の大河は、『麒麟がくる』が2月にまでずれ込んだことに加え、オリンピック放送による回数削減などで、全体のエピ数はかなり少なめになっています。かてて加えてドラマの第16回で、長州藩士の暴走と池田屋事件が描かれるようで、これでは恐らく半分近くが幕末に割かれることになりそうです。

ところで第1回を、序盤と後半部分中心に観た感想としては

のっけから北大路欣也さんの家康が出て来てびっくり
竹中直人さんはやはり竹中直人さん
小林薫さんが子供たちの父親というより祖父
高島秋帆役の玉木宏さんのぼろぼろの格好は、『功名が辻』と『篤姫』を思わせる
牢のシーンが『西郷どん』のジョン万次郎の投獄シーンに似ている

こういうところでしょうか。

一応最初の方はあらすじと感想の投稿を予定しています。
しかし、一昨年昨年と途中でやめてしまったこともあり、今年も展開次第ではどうなるか不明です。

飲み物-カクテルとオイルランプ
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[ 2021/02/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』は『太平記』の戦国版なのか

大河の制作統括とそのコメントについて、先日から何やらぐだぐだと書いております。特に『麒麟がくる』に関して、新しさが強調された結果、いたずらに今までの戦国大河を否定する方向に走ったと書いていますが、無論それまでにも、新説の登場などでそれまでとは違った描写というのはありました。また時代により戦国大河の描き方も様々で、たとえば私が映像を観たことのある「最古の」大河、『国盗り物語』と今回とでは、似たような時代ながら主人公が異なるせいもあり、かなり違った描写になっています。しかし男性の主人公であれば、もっと本人が前面に出て来てもいいはずです。

池端俊策氏脚本のこの大河は、どう見ても『太平記』を戦国大河化したものに見えます。架空の人物の関わり方、公家や大名の関わり方、そして帝が介入してくるところなどはそっくりです。但し『太平記』でも、架空の人物はここまで出て来ることはなかったし、仮に出て来たとしても、花夜叉などは楠木正成の妹という設定だったので、それはそれで納得が行きました。ちなみに今回の信長と光秀の関係は、正成と高氏のそれをいくらか思わせるものがあります。また公家や大名の描かれ方も、私としては『太平記』の方がまだ受け入れられましたし、後醍醐帝の介入は、南北朝時代であれば当然のものでした。

今までも複数の大河の脚本を手掛け、似たような描写が多い人はいました。ジェームス三木氏なども独特の描き方をしており、当然ながらどこか共通点が見られはするものの、1つの大河を、異なる時代に置き換えるようなやり方はしなかったと思います。『太平記』と『麒麟がくる』の関係は、こう例えては何ですが、『篤姫』と『江~姫たちの戦国~』の関係にどこか似ています。同じ脚本家であることに加え、一方が原作付きであり、さらに『江』も『篤姫』の大奥的世界を採り入れた感がありましたが、生憎こちらは『篤姫』ほどにはぱっとしなかったというのも、やはりどこか似ていると言わざるを得ないのです。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2021/01/19 23:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

大河はオリジナルにするべきか?+『新解釈・三國志』

まず先日のクリスマス関連投稿で、「冬至」が「当時」となっていましたので修正しています。他にも文章の何か所かを直しています。

この話ばかりするのも何ですが、先日のビデオリサーチのサイトでは、『麒麟がくる』の総合視聴率は17パーセント台でした。かつて『おんな城主 直虎』や『西郷どん』でも、17パーセント台というのはありましたが、やはり男性主人公の戦国大河としては低いかなと思います。『真田丸』の放送当時は、総合視聴率はまだ発表されておらず、従って録画視聴率がどの位なのかはわかりませんが、リアルタイムとBS視聴率を合わせた数字だけで、多くの場合18パーセントから20パーセントほど行っていましたし、リアルタイムだけで17パーセント超えというのも半分近くありました。

ところで昨年の『いだてん』は、史実を基にしたフィクションであると断っていましたが、どうも大河は「史実ベースのフィクション」さえも通り越して、「オリジナル」となりつつあるのではないかと思われます。そもそも昔から小説という「フィクション」をベースにしている以上、何らかの形でオリジナルにならざるを得ないわけですし、『竜馬がゆく』などは、原作はかなり司馬氏が創作したと思われる部分もあります。

最近は幕末史の研究も進み、薩長同盟の場に龍馬はいなかったとも言われていてます。一方で、それまで目立たなかった人物にスポットライトを当てるようになっています。賛否両論あるかとは思いますが、最近の幕末大河は、以下のような点では評価できます。
篤姫-小松帯刀の業績の描写(ただ篤姫との初恋設定は不要)
龍馬伝-岩崎弥太郎の業績の描写
八重の桜-山本覚馬の業績の描写
花燃ゆ-楫取素彦(小田村伊之助)の描写(ただ文=美和と殊更に絡ませたのはマイナス)
西郷どん-薩長同盟の締結が御花畑屋敷で行われたことの描写

ところで先日、『新解釈 三國志』を観て参りました。この映画に関してですが、実際に観た方はおわかりでしょうが、結構緩めで適当な、いわば
なんちゃって三國志
です。無論制作側も、それを売り物にしていますし、実際この作品のチラシを見ると、『新解釈・三國志』とは、
「超有名歴史エンターテインメント『三國志』を
"福田雄一流の新たな解釈"で描く、完全オリジナル映画でございます」
と明言されています。尚「完全オリジナル映画」の箇所は、チラシでも強調フォントになっています。これから考えるに、大河も
「プロデューサーの新たな解釈で描く、完全オリジナル作品」とした方がいいのかも知れません。無論赤壁の戦いなどは描かれているので、全くの史実無視というわけではありません。

ところでこの映画、主役はもちろん大泉洋さん演じる劉備と、小栗旬さんの曹操です。この2人、どこかで見たことがあると思ったら、『鎌倉殿の13人』の源頼朝と北条義時ですね。比企能員役の佐藤二朗さんも董卓の役で出演していますし、他にはムロツヨシさんや賀来賢人さん、磯村勇斗さんといった俳優さんたちも出演しています。あるいはこの中からあと何人か、大河出演となるかもしれません…あくまでも希望ではありますが。それから作品の最後の方で曹操の兵が病気になり、撤退を余儀なくされるのですが、このシーンはコロナ禍をいくらか連想させます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/26 13:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河と視聴率

「困った時の戦国頼み」に関して、あまり数字だけで判断するのも何ですが、視聴率と絡めてもう少し。1967年と68年に幕末大河を放送(恐らく明治維新から100年というのを踏まえて)したものの、68年の『竜馬がゆく』でそれほど数字が取れず、翌年から連続して戦国~江戸初期が舞台の大河を放送したことは、前にも書きました。しかしながら、そこまで視聴率が上がったのかというと、そうでもなさそうです。ビデオが普及していない時代ですが、この頃から民放が、大河を意識した番組を流すようになったせいもあるのでしょうか。ちなみにウィキによれば、平均視聴率は

天と地と 25パーセント
樅ノ木は残った 21パーセント
春の坂道 不明

となっています。25パーセントと言えば、幕末物ですが『篤姫』とそう変わりませんし、21パーセントと言えば、『功名が辻』とあまり変わらず、また『利家とまつ』より低いです。これから見るに、NHKは戦国大河にいくらか活路を見出していたものの、まだそこまで数字が取れていたわけではなく、無論大河を観ていない層も多かったかと思われます。

戦国大河のブレイクと言えば、やはりバブル期の『政宗』と『信玄』で、NHKが戦国頼みになるのは、やはりこの頃からではないでしょうか。そのせいか、『秀吉』も30パーセント台を記録したとされています。逆の見方をすれば、大河は20パーセント台が普通であり、30パーセント台後半と言うのは、時期限定の特殊な現象であったとも考えられます。『秀吉』後は、戦国といえども30パーセント台の視聴率は影を潜めるようになりますが、ある意味元に戻ったとも言えますし、この頃からTVに代わる娯楽が登場し始めたせいもあるかも知れません。

その後戦国大河は、2000年代は20パーセント台を記録しますが、2010年代になると20パーセント割れを起こすようになります。個人的には楽しめる作品もあったのですが、大河を観ない、あるいは8時からの本放送を観ないという傾向が反映されているようです。そのため頼みの綱の戦国も、『軍師官兵衛』で15パーセント台、『真田丸』で16パーセント台となり、『おんな城主 直虎』に至っては12パーセント台と、戦国大河最低記録となりました。『麒麟がくる』も現時点の平均視聴率が14パーセント台と、戦国大河としては苦戦が続いています。色々事情はあるにせよ、切り札と言うべき戦国も数字を取れなくなっているわけで、NHKの今後の出方が注目されます。無論総合視聴率をチェックすれば、場合によっては20パーセント台と、過去の大河に引けを取らない数字ということもあるのですが、如何せんこれがNHKから発表されることはありません。しかし本当に数字を意識しているのであれば、リアルタイムでなく総合視聴率を発表するという手もあるでしょう。

ところで『春の坂道』で、原作者の山岡荘八氏が主演として、中村錦之助(萬屋錦之介)さんを指名したとのことですが、その当時は原作者の権限がそこまで強かったのでしょうか。近年も原作がある場合は、原作者がコメントすることはありますが、流石にキャスティングにまでは口出ししないでしょうね。こういう部分にも時代の流れを感じます-無論、作家がそこまで関与することがいいという意味ではありません。

飲み物-ホットココア
[ 2020/11/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 20 TV事情と視聴率

少し前にも書いていますが、TVが面白くなくなったという声があります。確かに最近のTV番組というのは、他の娯楽の充実もあるせいか飛びぬけて面白いとは思わないにせよ、無論中には面白い物もあります。また、これは最近も書いていますが、番組が過去のと比べて面白くないという声もあるようです。しかし私も大河を含む過去の作品を観て、かなり前の作品でも面白くないと感じられる作品はあったこと=すべてが面白いわけではなかったであろうことを実感しています。TVの黎明期は1950年代で、その最盛期は恐らくそれから20年ないし30年ほどでしょう。2000年代に入ると、そこまでTVを観る必要性を感じなくなって来ます。

最盛期の価値観で観ると、今の作品は時代の変化もあり、一定年齢層の人には、そう面白く感じられないであろうことは確かでしょうし、だからこそ過去の番組をBSやCSで観ることになるのでしょう-無論だからと言って、その時代はもう戻っては来ないのですが。私の場合はその反対に、現在70年代のドラマ『顔で笑って』の録画を観ていて、しんどく感じることがあります。このブログでは一部の70年代ドラマについて書いており、今とどのように違うのかチェックしたいと考えてはいますが、機会があれば観てみるかなといった方向へ、若干トーンダウンしているとも言えます。特に好きな俳優さんが出ていればまた話は別ですが、実はそうではありませんし。そもそも特定の芸能人に、殊更に関心を持ったとかファンクラブに入ったなどというのが、今まで殆どありません。

それから視聴率についても、昔と今は視聴形態が違うから単純比較できないと書いています。これは近年でも言えることです。たとえば大河『篤姫』の場合、女性主人公大河としては面白い方でしたが、それでも、平均視聴率が24パーセントもあるという理由だけで何かのように言われるのも、正直言ってちょっと意外です。大奥を観たいという層を取り込んだせいもあるのでしょうが、逆にそれに違和感を覚える視聴者もいるにはいたでしょう。

特に序盤の於一、後の篤姫が男装して藩校に紛れ込んだり、所謂「下々の」家に行ったりするのはちょっとやりすぎで、後年の『江~姫たちの戦国~』の、神出鬼没ヒロインの先鞭をつけたと言っていいかも知れません。またこの大河の最高視聴率回は、第29回の「無血開城」でしたが、DVDで観返した限り、そこまで視聴率があるとはちょっと思えませんでした。その逆に、『平清盛』の低視聴率回でもかなり面白く観られた回ももちろんありました。

視聴率について書いたついでに、先日の『麒麟がくる』の数字についても書いておきます。先日は関東で11.9パーセントと、やはり幕末大河並みの数字でした。裏番組にボクシングがあったのも一因かも知れませんが、連続ドラマの数字はその前の回にも引きずられる傾向がありますので、第29回の放送にも影響されていると思われます。しかしやはりこの数字は低いと言えます。それでも前出『平清盛』のように、エピによっては内容がそこそこというケースもあるのですが、どうもオリキャラにかなりの尺を割いているようです。あと演出も疑問視されています。

オリキャラ、特に駒と東庵に関しては、以前から出過ぎではないかと思っていましたが、ついに駒が足利義昭と蛍狩りをしたり、東庵が正親町天皇と碁を打ったりするシーンまで登場したようです。こういうのは正直どうかと思います。以前にも無位無官の光秀が、流浪の身とはいえ、足利義輝と差しで話すのも妙なものだと書いたことがありますが、それが更にエスカレートしている感があります。

そして光秀もあちこち出向く割には、戦国という、緊張感の漂う時代に生きる武士という印象があまりありません。放送開始時点で既に平坦さが感じられると書きましたが、その路線が今なお続いているのでしょうか。長谷川さんはやはり尚之助さんか萬平さんの方が似合っていたし、また池端氏も、どのような事情があるのか知りませんが、こういう脚本を書くようでは、『太平記』の頃に比べて焼きが回ったと言わざるを得ません。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2020/11/03 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河が再検討を迫られる時

ここのところ女性主人公の大河関連で色々書いて来ています。以前にも女性主人公についてはかなり投稿したことがありました。女性が主人公という作品は前にもありましたが、2008年から2017年までは「定期的に」、しかもさほど有名でない人物であっても1年物の大河の主人公となっています。恐らく『篤姫』で視聴率を稼いだということ、さらには地元の要請があったことなどがその理由でしょう。

『篤姫』が視聴率を稼いだのは、大奥物というのが一因だったと前にも書いていますが。これで成功したからと言って、その後延々と女性主人公を持って来るのは、やはり止めた方がよかったでしょう-『八重の桜』は東北復興支援目的で、女性主人公の中ではまだまともでしたが、無論この場合も男性主人公を持ってくることも可能だったと思われます。しかしどう考えても、無名の女性の主人公でそう視聴率が望めるようにも思えないし、何か目新しいことをやってみようとして、あまり成功しなかったその見本のようにも取れます。

地元の要請は、観光と大河がタイアップしている以上やむを得なくもありますが、そこまで有名でない人物ならば断わるべきで、実際候補に上がりながら没になった人もいます。そもそも観光とタイアップさせるべきなのか、それも再検討の余地はありそうです。それと同時に、大河自身が手詰まりの状態になってもいるわけで、私としては、再来年の『鎌倉殿の13人』までは1年物で続けていいとは思いますが、その後はリセットするなり何なりしていいと考えてもいます。

これはTVドラマ全体に見られる風潮でもあるでしょう。少し前にホームドラマについて書きましたが、TVが娯楽の主流であった時代は、たとえ同じような作品であっても、それなりのスタッフとキャストを揃えていれば視聴者は観てくれたし、話題にもなったと思われます。しかし娯楽の幅が広がるにつれて、しかもビデオが普及するにつれて、やはりリアルタイム視聴率は下がります。何十年も前の作品と、今の作品を視聴率だけで比較できないのもそのためでしょう。

大河もいわば、TVの普及に伴うコンテンツとしての、ドラマのバブル状態(と言えるでしょう)の中で生まれたものであり、1960年代から70年代にかけてはほぼ好調でした。しかしやがて低迷して行くようになり、その都度何度かテコ入れが行われます。女性主人公もそのテコ入れ策であったのかも知れませんが、これは前述のようにさほどうまく行かなかったようです。しかも民放ほど厳しい状態に置かれてはおらず、そこまでブラッシュアップが望めるかどうかはわかりません。三谷幸喜氏は、家族で観る大河にノスタルジアを感じているようですが、生憎その時代が再び来るという保証はなさそうです。

ところで昔は、20パーセント台位だとそこそこのドラマだと言われていたようですが、それを考えると、『半沢直樹』の25パーセントは今の時代驚異的とさえ言えます、無論こちらは番宣は怠りなくやってはいますが。

飲み物-ブラッディサム
[ 2020/09/05 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

歴史を背負わない女主人公

ニッコームックの『おんな城主 直虎』完全読本の、スタッフによるインタビューについて2日にわたり投稿していますが、『直虎』と似たような描写は、他の女性主人公大河にももちろん見られます。寧ろそれがない女性大河の方が少数派でしょう。

このうち、直虎や『花燃ゆ』の杉文(楫取美和子)の場合は知名度がそう高くなく、また歴史上に名を遺した機会も限られることから、創作でカバーしなければならなくなるわけですが、無理にそういう人物を主人公にする理由もないわけです。本来の歴史から違った次元に飛んでしまい、それがまた物議を醸すもとになりがちです。しかしその一方で、『江~姫たちの戦国~』(以下、江)などは、ある程度名の知られたヒロイン(姉妹も含めて)であるはずなのですが、なぜかどこにでも江が現れたり、その当時およそ言わないであろうことを言ってみたり、何とも納得しかねるところもまた多いものです。

この『江』に関しては、その2年前の『天地人』とどこか類似性を感じさせます。『天地人』も男性主人公の割には、雰囲気がどうにも朝ドラ的であり、戦国武将の物語といった雰囲気ではなかったことは確かで、千利休の養女が福島正則を投げ飛ばすシーンなどはやめてくれと思ったものです。しかもこの「愛」の兜に味を占めたのか、『江』で同じく千利休がこちらは切腹する際に、いくら上杉家絡みとはいえ、この兜をつけた直江兼続と思しき人物が出て来たりするシーンがあったりで、どうも受け狙いというか、およそ戦国大河らしからぬ軽さが目立ちました。『軍師官兵衛』で、やっと本来の戦国大河に戻って来た感があります。

今まで女性大河、特に2010年代に、女性主人公が隔年での制作になってからの5作品で、曲がりなりにもヒロインが歴史を背負う存在として描かれているのは、『篤姫』と『八重の桜』位ではないでしょうか。ただ『篤姫』も、小松帯刀が初恋の相手で、色違いのお守りを持っているとか、男装して藩校に通ったりするのは如何なものかと思いました。『八重の桜』では、兄の覚馬が主人公に見えるようなシーンもありましたが、寧ろそれがよかったのではないかと思います。ヒロインが、無関係なところにあれこれ首を突っ込むのを避けられたという意味では、この描写は評価すべきでしょう。

女性主人公大河は、その周辺の男性をしっかりと描き、ヒロインもまた歴史を背負う存在であると印象付けるべきなのですが、前出の3つの作品では、どうも当の男性をヒロインの側に引っ張り込んでいるように見えて仕方ありませんでした。
(2020年9月4日一部修正)

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2020/09/04 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河について思いつくままに

まず先日のラグビー関連、ジョセフHC来日の際の待期期間と書いていますが、これはジョセフHCではなく、南アフリカ出身の代表選手が来日する場合の隔離に要する期間のことでした。訂正しています。

ところでドラマなどの映像作品で、「エピソード0」というのがあります。要は「前日譚」のことで、本編より時系列が前の時代を舞台にした作品をこう呼んでいます。また時系列を一旦リセットして新しいシリーズを作る場合は、リブート作品となります。この「エピソード0」ですが、いつだったか、『風林火山』が『真田丸』のエピソード0というのを見た記憶があります。真田家つながりという点で考えた場合、確かに真田昌幸の父である幸隆が登場してはいますが、これもいささか乱暴だなとは思います。ついでながら、『国盗り物語』を『麒麟がくる』のエピソード0としたコメントだかツイだかを見たこともありますが、これは斎藤道三に主眼を置いた場合に限られますね。そもそもこの両者では、道三の描き方は違うはずですし。

それから以前、『麒麟がくる』足利義輝の直垂と『陸王』坂本太郎のコーディネーションで、袴の裾に括り紐があるのは、鎌倉時代以前を除けば鎧直垂であり、大相撲の行司がそれに近いのを着ているといったことを書いています。というか、明治時代になって、行司の服装は烏帽子に鎧直垂と決められたようです。江戸時代の行司は裃を着て裁いていましたが、その後服装に関する規定が改められ、あの装束になりました。

大河の衣裳がちょっとおかしく感じられるのは、実は戦国期の場合はほぼ毎度のことであり、特に衣裳そのものがおかしくなくても、武士が出仕する時の素襖と、肩衣袴(裃)がいつ切り替わるのか、その点に興味を覚えつつ観ていることもあります。こんなわけで、必然的に衣裳に目が行きやすい時代設定と言うこともできます。『おんな城主 直虎』では、あの時代ああいうパッチワーク風な打掛は早すぎるのではないかということ、今川家の家臣がメタリックな肩衣を着けているのに、違和感を覚えたこともありました。(そもそも天文年間の肩衣はちょっと早いようにも思います)

無論戦国期でなくても同様のことが言えます。たとえば昨年の『いだてん』も、明治の終わりなのに所謂モガ的なスタイルが出て来る一方で、その当時は最早流行していなかったはずのバッスルスタイルが出て来たり、何とも奇妙なものでした。あと『西郷どん』の鈴木亮平さんの白絣はよかったのですが、『篤姫』の西郷吉之助が、ステレオタイプな感じの紺絣なのも疑問でした。そもそも『篤姫』の場合、西郷と大久保は小松帯刀の引き立て役のような感じもしましたね。

それでもやはり、昨年は今年のような蛍光色が登場しなかっただけ、衣裳の点ではまだよかったかと思ってはいます。近現代ですから、浅草界隈の人々を除いて、それほど派手派手しい色を着ているわけでもありません。無論それ以外の演出に関しては、これはどうかと思われるところが多々あり、それが途中で視聴を止める一因となりました。しかし衣装といい、演出といい、制作サイドの道楽かと思われる部分は、作品にもよりますが結構目につきます。課金制にしてくれと言いたくなる所以です。

大河といえばラッピング列車というのがあります。PR効果狙いで、毎年のように様々な形でのラッピングが施されていますが、再来年の『鎌倉殿の13人』は、江ノ電のラッピングなどというのは実現するのでしょうか。多少期待したくはあるのですが。

そろそろガイドブック(ニッコームック)について書こうと思っています。

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/08/02 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第1弾キャスト発表

来年の大河『青天を衝け』のキャスト第1弾が発表です。

2021年大河ドラマ「青天を衝け」
出演者発表!<第1弾>
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24349
(NHK ONLINE)

コロナ禍のせいとはいえもう7月で、そろそろ今年の暮れから来年にかけての話題が出始める頃です。「やっと」発表と言った感もあります。

正直言って、そこまで豪華キャストといった感じではありませんが、大河でよく見かける中堅からベテランの俳優さんが多いイメージです。しかし南渓和尚と池禅尼が夫婦ですか。それと草彅さんが徳川慶喜とはなあ…『ブラタモリ』枠でしょうか。それを言うなら田辺誠一さんは、『ウルトラ重機』枠ということになるのかもしれませんが。さらに『秀吉』が烈公こと水戸斉昭、井伊直弼は誰になるのでしょう。木村佳乃さんは三谷さんのに出てほしかったと思います。阿野全成の妻(北条政子の妹)役か何かで。

しかし、このキャストだけで見る限り、幕末や近現代を舞台にした作品の出演者が多いようです。それぞれの、同時代を舞台にした過去の作品を見てみると
(敬称略)

高良健吾(花燃ゆ)
満島真之介(いだてん)
橋本愛(西郷どん、いだてん)
平泉成(春の波涛、いだてん)
渡辺いっけい(翔ぶが如く、龍馬伝)
津田寛治(花燃ゆ、西郷どん)
草彅剛(新選組!)
堤真一(翔ぶが如く)
平田満(翔ぶが如く、西郷どん)
玉木宏(篤姫)

しかし橋本愛さん、すっかり大河女優になりましたね。

あと音楽が佐藤直紀さんですが、この方は大河だとやはり『龍馬伝』ですね。しかしジョン・グラム氏には失礼ですが、やはり大河のOPテーマは、日本人作曲家の方が私は好きです。

ところで今年は「男性版直虎」みたいだと書いたことがありますが、来年は「男性版花燃ゆ」のイメージがやはりつきまとってしまいます。この予想は果たして裏切られるのでしょうか。と言いつつ、私は既に再来年の、北条義時関連本を読み始めています。

尚制作サイドのコメントについては、また改めて書く予定です。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/12 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの現代化と時代(歴史)劇のえぐさに感じる旨味

先日そしてその前と、大河ドラマのセリフを現代語にしてみましたが、実際大河の中には、内容的にはほぼ現代ドラマと言っていいにも関わらず、セットと衣裳がその当時の物だけと思われる作品もあります。これも女性が主人公の作品に多く見られますが、夫婦が主人公の場合にも、しばしば現代的な感覚が持ち込まれることがあるものです。
ある程度はやはり現代風にする必要があるのでしょう。今の感覚とあまりにも乖離した設定とか、斬り合いで血飛沫が飛ぶような描写というのが、受け入れられにくくなっているせいもあります。私としては、大河とか時代劇などであれば、それはそういうものだと受け止めていいのではないかとは思います。昭和の半ばごろの時代劇をDVDで観たりすると、かなり凄い描写が出て来たりしますもしますし。無論その当時はそれでも特に問題はなかったのでしょう。時代劇は面白いのですが、特に大河の場合週一と頻度が高めでもあり、そのため作るのに制約がかかってもいるように見えます。

そんな中で、特に『風林火山』は、主人公ものっけから薄汚れた感じだし、乱捕りとか斬り合いもあり、そういった描写を受け入れられる人が主に視聴したのかと思います。この大河は、当時の戦国物としては珍しく年間視聴率が20パーセントを切り、その翌年の『篤姫』が24パーセントであったことを思うと、大河ファンは『篤姫』的な物を求めているとも取れます。しかしこの『風林火山』の生臭い描写、それでもまだ抑えた方ではあるでしょう。特に先日ご紹介した大森寿美男氏の、
「私が描きたいのは、そのとき生きていた人間たちのリアリティであり、”におい”なのかもしれない」を踏まえた描き方でもあるのですが、無論これは、三谷氏の言う当時の人々の感覚と相通じるものもあります。
それぞれ作風は異なりますし、如何にもといった感じの戦国的えぐさは、『風林火山』の方がより強いでしょう。尤も『真田丸』も昌幸をはじめ、徳川家康とか直江兼続の設定は、結構それに近いものはありました。

大河とはやはりそういう部分がないと、非日常を観る面白さがなくなってしまいます。結局『おんな城主 直虎』にしても『麒麟がくる』にしても、ベースは現代的と思われ、それに戦国時代らしき要素をスパイス的に入れていても、「そのとき生きていた人間たちのリアリティ」はやはり感じ取りにくいのです。というか、最初から平和な世の中が来るといった発想が前提だと、死に物狂いで戦うことの意味も薄れてしまいます。
以前『半沢直樹』を引き合いに出したことがありますが、民放のこういったシリーズの方がちょっとえぐさがあり、大人のためのおとぎ話になっているところがあります。現代ドラマ、時代劇に関わらず、主人公がもう少しダークサイドに堕ちるとか、年齢と共に暗さが増して行く、あるいはもっとヒール的な人物と出会って絶えず衝突して行くといった描写の方が、主人公の人生を描くうえでも面白くはあるでしょう。

その一方でNHKは、昔の時代劇をリメイクして放送するようです。

日本映画史上に残る金字塔、最高のキャストでドラマ化!
スペシャル時代劇「十三人の刺客」
(NHK ONLINE)

この『十三人の刺客』は、昭和38(1963)年に制作された映画で、1990年にTVドラマ化され、2010年に再度映画化されていますし、その2年後には舞台化もされています。1963年版では片岡千恵蔵さんが島田新左衛門を演じており、その新左衛門の甥を里見浩太朗さんが演じていますが、実は里見さんは今回のこのドラマにも出演しています。殺陣がかなりあるようですが、時代劇ならではの味を出してほしいものです。特に延期に関する記述がないところを見ると、既に収録済みなのでしょう。
しかし「十三人」と言うと、どうも『鎌倉殿の13人』を連想してしまいます。三谷さん、脚本の資料集めは順調なのでしょうか。今は外になかなか出られないから、現地での情報収集ができにくいかもしれませんね。

ところで現代化とはまた違いますが、特に幕末大河などで方言がわからないと言う人がいる一方、戦国のも方言で会話させるべきという人もいるようです。しかし幕末大河でさえわかりづらいという人がいるのに、それより数百年前の時代であればさらにわかりにくく、しかも研究者がどの位いるのかとも思います。
実は幕末大河でも、純然たる方言ではなく、多少のアレンジを施してはいるようです。これは、『西郷どん』で方言指導をし、また自らも江藤新平役で出演した迫田孝也さんがそう話していました。私もこの『西郷どん』の薩摩弁、そして『龍馬伝』の土佐弁はいくらかわかりましたが、『八重の桜』の会津弁は最初の内はよくわからず、何度か観ているうちに段々と理解できるようになりました。よく大河放送終了後の「みなさまの声」で、方言がわからないという意見もありますが、継続して観ていれば、それなりに意味は通じるようになるとは思うのですが。

それから今年の大河には、ジャニーズのタレントが出ないのがいいという書き込みだかツイートだかを目にしたことがあります。しかし徳川家康役の風間俊介さん、この人はジャニーズの所属です。かつてジャニーズJr.に在籍したこともあります。ぱっと見それらしい雰囲気ではないのですが、ジャニーズ・ネットの中にプロフィールもあります。実は私も、この人がジャニーズだと初めて知った時は正直驚きでした。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2020/04/23 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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