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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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武者さんのレビュー雑感と時代劇、そしてNHKのネット配信

『武将ジャパン』の大河コラム、今年は1度だけ休んだもののほぼ毎回見ています。しかしどうもこのコラム、または朝ドラ関連レビューにしても、武者さんが理想とする形にそぐわないものは悉く叩くようです。こういう好き嫌いベースで書かれた文章を、やはりレビューとは言わないでしょう。

これが個人サイトやブログなら、まだしもそれもありかと思います。しかし大河にしても朝ドラにしても、報酬を貰って書いているはすです。しかも往々にしてあるべきシーンを見逃していたり、実際にないシーンが登場したりで、本編をきちんと観ているのかと疑いたくもなります。

あとこれは今年の大河でとみに感じることですが、好きな作品だと言っても、どこか無理があるように見えます。本当に好きではないにせよ、自分の意に沿う描写、たとえば女性が活躍するなどのシーンが多ければ、好きだということにしておきたいのかも知れません-それもどうかなと思いますが。それと『八重の桜』後の、幕末明治大河がよくないと考えているようですが、私にしてみれば当の『八重の桜』も、それ以前の『龍馬伝』や『篤姫』も疑問に思う点はありました。

如何せん、ドラマをはじめとする映像作品、あるいはそれに出演する人たちへの評価はどうしても主観が入りがちです。だからこそ、個人レベルでないドラマ評は中立的な視点が必要なのですが、それどころか主観が入りまくりです。あと漢籍とか、全く本編と関係ない作品(ひところの大河コラムでの『ゲーム・オブ・スローンズ』、あるいは華流ドラマなど)を持ち込んだり、こういうことでマウントを取らない方がいいと思いますけどね。

そんなことをするくらいなら、せめて本放送を観た後録画をチェックして内容を把握し、中立的な視点から文章を書いてほしいものです。それから持論展開のために、大河や朝ドラをいわば出しにしている感もあります。大河コラムの最終ページなどは、正にその感があります。しかし何度も言いますが、個人のサイトやブログではないのですから、作品に無関係なことは控えるべきでしょう。

話が変わりますが、今BSプレミアムで『大岡越前』をやっているので観ています。個人的に『大岡越前』は好きでして、昔の作品をCSで観たこともあります。特に今の『大岡越前』は、中の人が同じということもあり、『刑事7人』の天樹悠を連想してしまいます。あと『鬼平犯科帳』や藤沢周平もの、あるいは『御宿かわせみ』なども好きな作品です。

如何にものメジャーな時代劇よりも、寧ろ私はこういうのが好みといえるかも知れません。ただし『鬼平』は。比較的メジャーと言えるでしょうし、あとこれもメジャー時代劇といえる必殺シリーズのうち、80年代に作られた『新・必殺仕事人』もいいなとは思います。三味線のお師匠さんが、糸で相手を絞め殺すシーンは印象的でした。ああいうのは一種の殺しの美学でしょう。

今時代劇をやらないのは、映画では時々作られてはいるものの、基本的にお金がかかるので、週一のドラマでは難しいのも一因であると言えそうです。それとTV全盛期に色々な時代劇が作られ、ネタが出尽くしたということもあるでしょうか。ただ今の刑事ドラマでもそうですが、捕物はやはり人気がありますし、それをベースにした作品は、今後も何らかの形で作られ続けるかと思われます。ところでこの『大岡越前』、5月から新シリーズが始まるようです。

それからNHK関連で1つ。4月22日から期間限定で、ネットで番組を配信する計画がありますが、それに関してこのような記事があります。

NHKのネット配信実証 テレビない世帯への受信料徴収は「現時点では考えていない」と金子総務相
これに関して受信料は、現時点では考えていないということですが、コメント欄には「そういう含んだ言い方するから勘ぐられる」「将来は(受信料徴収は)ありうるのか」などとあり、結局のところNHKが受信料欲しさに新手の策を打ち出した、そのように見られても仕方ないようです。配信を望まない世帯への送信打ち切りをますやり、職員の報酬を引き下げ、それでも足りない分は別の方法で補うのが、本来のやり方であるべきかとは思いますね。

飲み物-ミルクが注がれる紅茶
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[ 2022/04/09 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-46

『青天を衝け』徒然、本来は今回で終わらせるはずでしたが、第40回、第41回共に1時間という異例の編成であったため、この2話は別々に投稿することにしました。ところで少し前に『武将ジャパン』の『青天を衝け』関連記事をご紹介しています。

実はこの中に、平岡円四郎の未亡人、やすが女衒であると書かれています。しかし彼女が登場するどの回を観ても、女衒、つまり女性を売春宿に斡旋するようなことはしていません。

芸者見習いであった兼子を、栄一の後妻として紹介しただけなのですが、こういうのは女衒と呼ばないでしょう。『西郷どん』で、遊郭を盛んにキャバクラ呼ばわりした武者さんらしくはありますが。

また栄一の後継者である孫の敬三が、便器を素手で掃除するとはどういうことだ、お千代をコレラで失くしているのにとも書かれています。ネタバレになりますが、この敬三が便器を掃除するのは、最終回に登場します。

折しもこの時はアメリカからの客が来ており、トイレ掃除とは、トイレに紙があるかどうか確かめろと栄一からいわれた敬三が、その紙で便器をきれいに拭き上げているシーンのことでしょう。

しかしもちろんその時にコレラが流行していたわけではありません。それとお千代が、トイレ掃除をしていてコレラに罹患したのならまだしも、そのような描写はありません。この比較にはどうも無理があります。

それから、最近大河をなかなか完走できなくなっていますが、私の場合、1年間という放送期間の長さに少々うんざりし始めていることもあります。何度も書いていますが、何かお役所的前例踏襲といった感じもしますし、随分贅沢だなと思います。本来公共放送とは、このような贅沢な番組作りをするものなのでしょうか。

女性主人公大河が作られなくなったのはいいのですが、その代わり男性主人公でも、あまり面白くないものも出て来るようになりました。現時点で『青天を衝け』が、令和の大河の中で一番面白いと思うのは、前の2作品に馴染めなかったことも大きいかと思います。

ところで女性主人公大河にも色々あります。個人的に『八重の桜』は結構好きですし、『篤姫』はまあまあです。ただ前出『武将ジャパン』のコラムで、幕末大河の場合、何かにつけて『八重の桜』がどうこうと引き合いに出されるのにはうんざりです。

その反面、たとえば『江~姫たちの戦国~』の描写は疑問がありました。あれやこれや、おかしなことだらけというのもありますが、主人公と敵対する人物、特に秀吉が見るからにいやらしい感じで描かれています。敵対する存在を最初から悪人として描くのは、如何なものかとは思うのですが。

飲み物-ウイスキーストレート

[ 2022/01/13 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-54

先日、このブログへのアクセス数がかなり伸びていてちょっと驚きでした。恐らく、『どうする家康』関連でアクセスされた方が多かったかと思われます。ただし今回は5日連続ではないため、次がいつになるのかちょっと待たれます。ところで、今現在NHKサイトの大河ドラマタグをクリックすると、この『どうする家康』と『青天を衝け』、『鎌倉殿の13人』の3年分の大河が一堂に会するような格好になっており、正にこの時期ならではといえます。

ところでこの大河、時代考証に小和田哲男氏のみならず、平山優氏も加わっています。戦国といえば、『真田丸』以外は何でも小和田氏任せだったのですが、武田氏や真田氏も描かれるため、恐らくは平山氏が入ったと見るべきでしょう。あとSNSですが、ツイッターアカウントがあるので置いておきます。インスタはまだのようですね。
https://twitter.com/nhk_ieyasu

それからこの間もちょっと触れた、『鎌倉殿の13人』の後白河法皇役の西田敏行さん、今までの大河で実に様々な役を演じています。『新・平家物語』の北条義時役に加えて、家康をはじめとする徳川幕府の征夷大将軍、豊臣秀吉などの権力者や、幕末大河の志士、さらには日系アメリカ人や山本勘助まで演じていて、かなり幅が広いです。近年では、何と言っても『西郷どん』のナレーション、そして西郷菊次郎役が今なお印象に残っています。

ところで最近、女性主人公大河というのを見かけなくなりました。一番最後の『おんな城主 直虎』から、もう5年経とうとしていますが、今後も作られるかどうかは微妙です。『篤姫』こそ高視聴率でしたが、その後は設定がおかしい、あるいは数字が取れないといった作品が多く、何よりかにより創作だらけで、その創作部分がどうも旨味に欠けると思われるからでしょう-その点、数字はそこまでではなかったものの、『八重の桜』の創作部分はそこそこ受け入れられました。もし大河が2クールであれば、女性主人公も人選次第では面白くなるのかも知れませんが。

それから、これは「三谷大河はなぜ批判されるのか」といったタイトルで書いていますが、三谷さんは大河で庶民視線を重視しているようです。しかしこれにはやや疑問が残ります。確かに今までの大河2作品で、その当時の一般の人々を出したのは納得できます。しかし彼ら彼女たちのその後が、思ったほどに描かれていない感があります。時代の変化、主人公の退場は描かれていても、その後の普通の人々はどうなったのかと思ってしまいます。

『新選組!』は、総集編で沖田の姉、みつの視点をいくらか入れましたが、『真田丸』の場合は、きりのその後がなかったのは如何にも残念でした。最終回で信繁が切腹まがいのことをやるくらいなら、その尺を彼女のその後に割いてしかるべきだったでしょう。それを考えるとこの両作品よりも、『八重の桜』の山本家の人々、あるいは『風林火山』の甲斐の農民たちの方が、その時代を彼らなりの視点でどう捉え、どう生きて行ったかが描き出されているように思えます。

飲み物-クリスマスのカフェオレ
[ 2021/12/01 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その15

『青天を衝け』第31回と第32回です。最終回まであと10回を切りましたね。

渋沢家には婿養子(ていの夫)が入ることになりました。東京の栄一は成一郎と再会を果たし、成一郎も惇忠同様富岡で働くことになります。一方で、栄一に妾がいることがお千代に発覚します。しかも彼女は妊娠中で、お千代は、皆で一緒に暮らせばいいと提案します。また大隈重信が去った政府内は一丸となれず、西郷隆盛は不満を漏らします。

栄一も政府で働くことに限界を感じ、民間の仕事をしようと決意し、銀行を作る計画を立てますが、なかなか思い通りにことが運びません。そして父のあとを追うように、母ゑいもまた世を去ります。そしてこの当時、官営の富岡製糸場が稼働する中で、不平士族たちの反乱が相次いでいました。

大体このような感じで、やはりと言うか何と言うか、栄一と成一郎の再会とか、家族とのシーンなどはいいと思います。ただこれが政府とか、あるいはビジネス関係になると、ちょっとどうかなと思われるところはあります。登場人物の内面があまり描かれないと言うか、そう描かれている人物が限られると言うべきでしょうか。

それとやはり、はじめに対立ありき的な印象があり、これはやはりちょっと物足りなく映ります。対立があるならあるで、もうちょっとダーティに描くという方法もあるのですが、この大河でそれは難しいでしょうか。また西郷隆盛の描き方が、もちろん『西郷どん』と全く同じにはならないにせよ、もうちょっとどうにかならないかとは思います。どこか賑やかし的で、『篤姫』の西郷のようです。

しかもまだ明治初年であることを考えると、栄一の中年以降はあまり描かれないと考えるべきでしょう。そもそも吉沢亮さんをキャスティングした時点で、そうではないかと思っていましたが、ならば幕末の動乱が終わり、これから明治となって、その後数年で完結するという展開でもよかったのです。ただ恐らく、慶喜が明治天皇に拝謁するところまではやるのでしょう。

『八重の桜』もそういうところはありました。何せ物語の前半は「乱世」であり、その乱世が終わって、今度は新時代に向けた展開になるわけですが、前半にかなりの高揚感があっただけに、後半はちょっと物足りなく感じられることもあるものです。しかしそれはそれで、また日々の様々な出来事があるのですが、これが近代である分、創作を入れられないのが痛し痒しで、この時代を舞台とした大河の弱点であり、解決策もそう見いだせないようです。

あと気になったこととして、うたが「皇后さま」と言っていますが、この当時なら「皇后陛下」ではないでしょうか。実際皇后陛下の養蚕は、今に至るまで続いていますね。それと吉沢さんは洋服より着物の方が似合うような気がします。


飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2021/10/31 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

改めて思う『天地人』のおかしな点

『天地人』について先日書いていますが、せっかくの上杉家の大河でありながら、夫婦大河、もっと言えばホームドラマ的大河になってしまったのは、制作サイドの責任でしょう。無論、前作の『篤姫』にもそういう部分はありました-2000年代から2010年代にかけての女性主人公大河で、一番その手の雰囲気から遠かったのは、『八重の桜』であるかと思います。

ただ『篤姫』が基本的に大奥主体であり、ヒロインがこの大所帯を如何に束ねて行くかに腐心する一方で、薩摩では小松帯刀が藩主島津斉彬、久光の右腕となり、西郷や大久保といった藩士たちをまとめる家老の立場であって、その両者の対比は描かれていたかと思います。(ただ初恋の相手設定というのは疑問でした)

幕末と戦国末期~江戸時代初期という時代設定の違いはあれ、やはり家老的立場の直江兼続と、その主君の上杉景勝を描くにしては、何かおちゃらけた雰囲気が漂っていましたね。子供時代の描写がよかっただけに、あれはどうにかならなかったのかと思います。

また登場人物の服装と髪型、流石に石田三成のあれには引きましたし、兼続もいつまでも前髪をつけたままとか、これは『真田丸』との比較関連タグ(真田丸と天地人比較)でまとめていますが、真田幸村が人質というより、まるで直江家の食客のように見えたりもしました。さらにおかしいのが兜の「愛」です。

元々これは愛染明王から取った(諸説あり)と言われていますが、この大河では、兼続が兜をどのような意匠にしようかとあれこれ字を書き散らし、その中で「愛」の字を見つけた妻のお船が、これがいいのではと提案することになっています。こういう描き方がどうも安直なのですね。

その他にも、徳川方は悪であり、会津の神指城が、彼等と自分たちを隔てる結界のようなイメージになっていたのも変でしたね。元々この城は軍事拠点ではないかと家康に睨まれ、直江状によってそれが否定されることになりますが、実際景勝はこの城を、新しい城下町の拠点にするつもりだったようです。

その直江状。元々家康に宛てた書状であるはずなのに、なぜか他の要人にも送られたことになっているし、しかも書状そのものがやたらに長い。おまけに「挑戦状」扱いされていますが、これは家康からなぜ上洛しないのかという文が、西笑承兌を通して送られ、それに対する返信であって、挑戦状ではありません-無論、徳川幕府の成立後、そのようにいわば改竄された可能性は否定できませんが。

おまけに、直江兼続だから長谷堂城の戦いがあるかと思ったら、それも殆どなし。最上軍もモブ。この点は言っては何ですが、『青天を衝け』の禁門の変をちょっと思い出します。

これ、もう少し描き方を変えていたら、戦国末期から関ヶ原を挟んで、徳川幕府成立後の、『独眼竜政宗』とはまた違った面白さの戦国東北大河ができたはずなのに、結局そうならなかったのは残念です。本当は再来年は、家康よりこっちをやってほしかったのですけどね。無論九州の島津でもよかったのですが。

ただ家康が出て来るとなると、上杉なり最上なり、島津なりが出て来る可能性は十分考えられます。ただ、この『天地人』のように、題材はいいけれど、描写方法にかなり疑問が残る大河であってほしくはないものです。

飲み物-カウンターとカクテル

[ 2021/09/26 01:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』関連記事続きそして出版社の今後の在り方

先日、先々日の2度に分けて、『現代ビジネス』の大河関連記事について投稿していますが、出演者の年齢関連で、またおかしな点がありました。既に書いていますように、この記事では、23歳で『義経』の主演を務めた滝沢秀明さんに続き、吉沢亮さんは27歳で、史上二番目の若さと書かれています。これだと最年少記録は滝沢さんになりますが、実際は『篤姫』で主役を演じた宮崎あおいさんが、放送開始時22歳で最年少記録です。

しかもその後放送された『江~姫たちの戦国~』の場合、これはその当時報道されたので覚えていますが、主演の上野樹里さんは24歳でした。さらに香取慎吾さんも、『新選組!』放送開始時は27歳そこそこで、吉沢さんとどっこいです。この記事の「史上二番目の若さ」とは、何を基準にしているのでしょうか。

このウェブメディアの発行元は、言うまでもなく講談社です。『週刊現代』と『FRIDAY』を発行している出版社ですね。但しこのメディアはあまり読まないと私は書いています。ビジネスと謳っている割には、普通の週刊誌程度の内容の記事が多いと思われるためです。

今の週刊誌は、明らかに高齢者向けメディアとなっています。無論普通の書籍も出版されてはいますが、何よりも講談社と言えば、漫画とアニメを思い出す人も多いでしょう。収益もそこそこあるでしょうし、今後の読者層を考えた場合、そちらにシフトするという方法もあるのではないでしょうか(但し『鬼滅の刃』は集英社ですが)。

それから1990年代頃ですが、この会社の一部書籍で、スポーツをビジネスにリンクさせるやり方が、ファンの不評を買ったこともありました。組織論や経営戦略で、スポーツとビジネスをダブらせるのは今もあると思いますし、すべてが無意味とは言えないかも知れませんが、あくまでもスポーツはスポーツです。寧ろ「スポーツビジネス」に着眼した書籍であるのなら、それはそれで理解できるのですが。

飲み物-パブのビール1
[ 2021/09/05 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』関連記事に対する疑問その2

先日の続きです。一応記事のURLを置いておきます。

吉沢亮『青天を衝け』、成功のカギは大河ドラマの「朝ドラ化」にあった
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86680

それから宮崎あおいさんの『篤姫』出演時の年齢に関して、少々説明不足かと思ったので訂正しています。記事中に『義経』の滝沢秀明さんは23歳で、吉沢さんは27歳で大河の主人公を演じ、史上二番目の若さとあるのですが、最年少の22歳で『篤姫』の主役を演じた宮崎さんの存在が、無視されているという意味です。しかし、今までの出演者をきちんと調べたのでしょうか。

本題に入ります。主人公の成長とか演技が板について来た、だからこれは男性版朝ドラだというのは、少々無理があるのではないかというのは前に書きました。それに付随する形で、女優さんが作品を勢いづかせた、若手イケメン俳優たちも主演に引っ張られる形で成長し始めたとありますが、これまたどのような形で成長し始めたのかが書かれていません。

必死で江戸幕府を守ろうと戦った第十四代将軍・徳川家茂を演じた磯村勇人(28)。徳川慶喜の弟で、栄一とともにパリへ留学する徳川秋武を演じた板垣李光人(19)。新政府に立ち向かい壮絶な最後を遂げた渋沢平九郎を演じた岡田健史(22)etc.…まさに、これからのドラマ界を担うであろうと言われる期待の面々たちが、この大河を舞台に見事に羽ばたいた、という印象だ。

とありますが、これではただそれぞれの役の説明にしかなっていないでしょう。それから「磯村勇人」となっていますが、磯村さんは「勇斗」ですね。

さらにここまで書くのであれば、当然ながらドラマを盛り上げるベテラン俳優、たとえば父市郎右衛門を演じる小林薫さんや、母親のゑい役の和久井映見さんを始め、竹中直人さん、平田満さん、田辺誠一さんなどの存在も注目されてしかるべきですが、これも無視されています。何よりも主君である徳川慶喜を演じる草彅剛さん、さらには、主人公に大きな影響を与えた平岡円四郎を演じた堤真一さんに関しても、何ら言及がありません。

もちろん中には、北大路欣也さんの家康を楽しみにしている人もいるでしょう。

結局のところ、『青天を衝け』が成功している(と、筆者は考えている)のは、若手俳優たちが頑張っているからなので、今後も朝ドラ的に若手を起用して、成長を見守りたいと言わんばかりで、少々乱暴であるとしか思えません。

また来年以降を踏まえて、

来年の大河は一転、演技力・実績ともに30代俳優ナンバーワンと言われる小栗旬(38)が主演を務める。再来年の大河も、人気、実績ともに文句のない元嵐の松本潤(37)が演じることが決まっている。再び大河らしい人選に舵が切り直されてはいるが、吉沢亮のような大抜擢は今年だけの異例の出来事で終わるかというと、そうとは言えないだろう。

などと書かれていますが、小栗さんはともかく、松本さんはさてどうなるでしょうか…。「そうとは言えないだろう」も何だか希望的観測に見えますね。

結局このコラムで何が言いたいのか。つまり主役を始め、若手がこれだけ活躍していて、前評判を覆しましたと言いたいのかも知れませんが、筆者の主観によるところが大きいせいか、単なる感想文のようになってしまっています。これが個人の意見であればそれでもいいでしょう。しかしプロのライターの記事としては、何ともお粗末な印象を受けてしまいます。

この記事だけでなく、ネット上の記事とかまとめというのは、得てしてこういうものが多いのですが、こう書いておけば視聴者の一部が飛びつくと見込んでのことでしょう。尤も私自身あまりそう思わないせいか、ネット上の芸能記事やまとめブログなどをたまに見ても、同意できないことの方が多いのですが…まさに人は様々です。


飲み物-ウイスキーロック

[ 2021/09/04 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『江』のこれじゃない感と『篤姫』 その2

大河関連投稿、回り回って再び『江~姫たちの戦国~』関連です。(『青天を衝け』のあらすじと感想は、明日投稿予定です)

この『江』、ファンタジーとして観ると面白いという意見を、目にしたことについて前に書いています。実は、下記のこの記事にも同じことが書かれています。

上野樹里、NHK大河「江」はファンタジーとして見れば楽しめる
(zakzak)

この中でペリー荻野氏(大河御用コラムニストと言うべきでしょうか)のコメントとして、こうあります。

「いまの江は、例えるなら、ピーターパンに出てくるティンカーベル。いろいろな場面に姿を現す妖精なんですよ。江が信長や光秀と話し合ったり、家康と伊賀越えをするなど史実と違うところが結構あると批判を浴びてますが、ストーリーに主役を何としてでも、のっけないといけない。特に史実では(行動が)明らかではない女性を主人公にするときはそう。江がずっと部屋にいてはドラマにならない。でもティンカーベルならそれが許される。“ファンタジー大河”と思ってみれば、楽しめますよ」

無論これには異議ありです。ティンカーベルは明らかに脇役です。しかしこの大河ではは江が主人公であるため、寧ろピーターパンになぞらえるべきでしょう。加えて
「ストーリーに主役を何としてでものっけないといけない」
「特に史実では(行動が)明らかではない女性を主人公にするときはそう」
「江がずっと部屋にいてはドラマにならない」
とのことですが、そこまで無理して、女性を主人公に据える必要はありません。また江をあちこちに出さないとストーリーを作れないのは、制作サイドにも責任がありました。

しかも、放送が始まって1か月あまり経った時点で、
「いろいろな場面に姿を現す妖精なんですよ」
「“ファンタジー大河”と思ってみれば、楽しめますよ」
などと、明らかに視聴者の不満への弁解のような形でコメントするのは、単なる後出しじゃんけんではないでしょうか。ならば、放送前にこれこれこういうドラマであり、こういうつもりで観てほしいと、制作統括がきちんとコメントしておくべきでしょう。恐らく制作側としても、目論見が外れたと思ったのかも知れません。

あと、この『江』に関して、やはり批判的なブログを見つけましたので、その中から要点だけピックアップしておきます。この大河が面白く感じられなかった、その理由として

登場人物に魅力がない
江の行動や秀吉のキャラ設定がよくなく、また主人公である江に感情移入しにくい
実在人物の登場の仕方が唐突である
未来からの逆算的な描写が目立つ
茶々のパートはよかった

こういう点が挙げられると書かれています。またこの記事でも『篤姫』との関連に言及されており、やはりと言うか、『篤姫』の方が遥かによかったととのこと。秀吉のキャラ設定に関しては、この人物は確かに主人公の敵だが、あまりにも小物感漂ういやらしい人物として描かれており、その設定が如何にも不快だったと指摘されています。実際私もそう思います。

前出の記事の、ペリー荻野氏によるファンタジー大河云々は、こういう描写の反省の上に立ったものではなく、江やその他の登場人物の描写の稚拙さを、ファンタジーという言葉でごまかしているようにしか見えません。

残念なことにその後の『花燃ゆ』、『おんな城主 直虎』でも、この時と似たような描写は繰り返されました。『直虎』で主人公の直虎(おとわ)が、直政に徳川に仕えるように言うところなどは、正に、徳川幕府の創設を知っているが如き物言いでしたね。

飲み物-緑とグラスビール

[ 2021/08/20 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『江』のこれじゃない感と『篤姫』

少し前に「『江』に見る大河のバランス感覚の欠如」という投稿をしています。この大河は色々不思議なことだらけで、そのためファンタジーとして観ると面白いという意見を、目にしたこともあります。しかしやはり、それだけでは大河を観た充実感、満足感からは程遠い物があります。

また主人公である江のパートはよくないが、茶々のパートは比較的いいとは思いました。これに関しても、茶々のパートを書いたのは、脚本担当の田渕久美子氏ではなくお兄さんであるとか、色々噂が流れたようです。ともあれここで言えるのは、『花燃ゆ』や『おんな城主 直虎』と比べた場合、題材としては悪くないのに、なぜこのようなドラマになったかです。

逆の見方をすれば、浅井三姉妹は今まで多くの大河に登場しているのだから、一つくらいこのような、方向性の違った、もっと言えば「緩い」感じの作品を作ろうと思ったのかもしれません。しかしその割には、歴史上の出来事をねじ込もうともしているため、無理やりな印象のシーンが多くなったとも言えます。

それとやはり『篤姫』のイメージに引きずられた感もあります。どちらも屋敷陽太郎氏が制作に関わっていましたが、これと浅井三姉妹とでは、時代背景も、主人公が辿った道も違います。また『篤姫』の場合、主人公の初恋の相手という設定ではありましたが、それまであまり描かれなかった小松帯刀が登場しており、どのような人物で、どのような功績を残したか、その描写も注目すべきものでした。残念ながら『江』に、そのような存在はいませんでした。

NHK大河のいわば「これじゃない」感はその後も続いています。女性主人公大河のみならず、令和に入ってからの3作品も、やはりちょっと似たものを感じてはいます。理由は色々あるのでしょうが、民放の時代劇が平成で姿を消し、ライバル不在となったことが、大河をどこか違う方向に向かわせたようにも取れます。

飲み物-アイスティーとグリーン

[ 2021/08/18 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その9

先日の『青天を衝け』関連投稿、変換ミスなどいくつかを修正しています。そして今回は、この回の幕末史関連の描写に関して書きたいと思います。徳川慶喜による大政奉還が行われましたが、この大政奉還に関して疑問に思う点がいくつかあります。

1. 大政奉還は在京の藩の重臣を集めて行われているはずだが、その点が明らかにされていない
2. 大政奉還への山内容堂の関与が描かれていない
3. 慶喜のセリフに「意見がある者」とあるが、その「意見がある者」が拝謁する描写がない
4. 岩倉具視が討幕の密勅に関わるシーンが描かれていない
5. 慶喜は最終的に征夷大将軍も辞任する。それには小松帯刀の働きかけがあったが、もちろんそれも出てこない

以上の点ですが、もちろんこのすべてを描く必要はないでしょう。しかし少なくとも1の「在京の藩の重臣を集めた」こと、2の容堂公の関与くらいは盛り込んでほしいものです。大政奉還をしたと言っても、ドラマだけを観る限り、あれでは「誰に対して」なのかがわかりづらいです。また「意見がある者」ですが、これは前出小松帯刀や土佐の後藤象二郎、福岡孝弟などが別途進言したとされています。

慶喜の将軍職辞任は、これから10日余り後の10月24日となっています。但し外交に関しては、その後も引き続き幕府が執り行っていました。

この頃朝廷は、慶喜のいとこに当たる二条斉敬が明治天皇の摂政となっており、また親幕府の中川宮もいて、仮に新政府が開かれるとしても、慶喜に有利になると見られていました。それへの対抗策として、岩倉をはじめとする公家や薩長方は、討幕の密勅を準備していたのですが、慶喜があっさりと大政奉還を受け入れたことからしばらくは様子見となります。

しかし最終的に薩摩藩が武力による倒幕でまとまり、この年の11月末に上洛し、王政復古へと至ることになります。尚この時小松は、病気で京へ上ることができませんでした。『篤姫』にはそのシーンが登場します。

飲み物-アイスコーヒー

[ 2021/07/24 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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