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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  真田丸感想

真田丸あれこれ その62(大坂編&江戸編)

「最後まで望みは捨てない」続き
しかし信繁の「負ける気がしない」「勝つためにここへ来た」もそうですが、この「最後まで望みを捨てない」というのも、相当豊臣が追い詰められている印象があります。何やら精神論的な雰囲気が漂う一方で、具体策がなかなか出て来ない(あるいは邪魔が入る)。
だからこそ、牢人たちがどやどやとやって来るのではなく、このシーンは重めに描いてほしかったように思います。それだと三谷流ではないのかもしれませんが。しかしこうなると、豊臣が勝つかも云々という謳い文句は、ちょっと微妙な気がしますね。豊臣は負けるけど真田は勝ちそうというのなら、ありかもしれません。

信之とお通
ここに来てこれを持ち込むか、と思ってしまうようなシーン。三谷さんの描く緊張感には、やはりどこか滑稽味が漂ってしまうのでしょうか。あるいは、大泉さんのシーンゆえでしょうか。しかし、お通はあそこでうまく切り抜けましたね。話を聞きたいとかあれこれ言い訳するより、お金を受け取ってお相手していましたという方が、この場合後腐れがなさそうな感じです。
ところで次の「お客」、多分仕込みでしょうが、あれが実はN響指揮者、つまりこのOPの指揮を担当している下野竜也さんでした。『風林火山』の時も、音楽の千住明さんが、川中島の戦いのシーンで、雑兵役で登場しています。大河は時々、こういった趣向が凝らされるようです。これだと最終回に三谷さん本人が出てもおかしくなさそうです。

昌幸と徳川
ここまで観て来て思うのですが、やはり主人公はこの2人だったのかなと思います。信繁も確かに主人公なのですが、父昌幸を継いで主人公を襲名した、何かそういう雰囲気があります。しかも大坂入城以来、牢人たちのリーダー的存在で、絶えず豊臣家トップと折衝を繰り返しており、彼個人が何かを発揮するシーンがあまりないことが、主人公としてやや弱く感じられる一因かなとも思います。
大河『真田昌幸』にして、後でスピンオフとして、大坂の陣をつけるという方法もあったかと思います。しかし、後から作ることはあっても、大河ではじめからスピンオフ込みの前例はありませんから、そこが難しいところではあったのでしょう。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2016/12/02 00:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その61(大坂編)

ホワイト豊臣
と、なってしまうのでしょうか。この『真田丸』では、豊臣家の人々が如何にも善人すぎる印象があります。初心というべきかも。これでは徳川に、因縁つけられるのもむべなるかなという気もしますし、負けるべくして負けている印象があります。大蔵卿局も、本当は善人というか潔癖なところがあり、それゆえ周囲と歩調を合わせられず、有楽斎に乗せられてしまうわけで、その辺がヒールのように見えてしまうのかなと思います。個人的には『葵 徳川三代』のような、ダークな同士のぶつかり合いもいいかと思うのですが。
あと竹内結子さんが、茶々は世間知らずのお姫さまで、砲弾が飛んできて覚醒した意味のことを、公式サイトのインタビューで話していましたが、どうも幼少時の暗い経験から、世間一般の諸事には、我関せずの立場を貫いて来た印象があります。一種の現実逃避ともいえるでしょう。

ブラック徳川
豊臣に対抗するという意味ではこう呼ぶべきかと思いますが、逆に豊臣がちょっと非力で、受け身な印象が強いだけに、徳川の支配者、戦国武将としての一面が際立つともいえます。しかも家康の言葉がまたふるっています。「あとは和睦を破るように仕向けるだけじゃ」正に、戦とはかようなものであるわけです。この回の放送では、このセリフと、先日の作兵衛の「義」に関するセリフが印象に残っています。戦国の何たるかを象徴している感じです。
しかし徳川、家康と正信も相当曲者ですが、阿茶局もまた負けず劣らずです。伊達に家康の側室ではありません。何せ彼女の言葉に家康が驚くくらいですから、あの場に出たのも当然なわけです。ちなみに、実際の和議の場には大蔵卿局も、もちろんきりもおらず、二人だけでことを取り決めたといわれています。

「最後まで望みは捨てない」
最初の方、武田氏が危なくなるシーンでもこのセリフが登場したかと思います。30年余を経て、また繰り返されるこのセリフ、父の武田、息子の豊臣への忠義を描いているということでしょう。ただし牢人たちがわっと来て、何やら学園ドラマというか、ちょっと体育会系の乗りになりましたね。これは又兵衛の存在もあるのでしょうか。
実はこれ、後でまた書きますが、パペットホームズの「最初の冒険」後編にちょっと似たシーンが登場します。『緋色の研究』をベースにしているため、ジェファーソン・ホープが登場するのですが、そのホープという苗字と、希望を掛け合わせた表現になっています。尚、このホープ少年の声の担当は、『天地人』の直江兼続、妻夫木聡さんです。
飲み物-コーヒー
[ 2016/11/30 00:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その60(豊臣編&徳川編)

あれこれ続きですが、その前に。何でも屋敷プロデューサーが、最終回のサブタイを募集したいといったことをコメントしていたとのこと。実はガイドブックでは既に最終回のサブタイはあるのですが、視聴者からも募りたいということでしょうか。

それから、先日投稿した分で、秀頼が断を「下す」という表現が、断を「定める」になっていましたので、訂正しています。

信繫と三成の共通点
先日も触れていますが、信繫(幸村)は断を下すのは秀頼と言いながら、トップが和睦に動くのを見ると茶々に働きかけ、和睦はなりませぬと言わせるのはなんだかなあと思います。ちょっと恣意的かなと思うゆえんです。あれでは秀頼の面目も丸つぶれですね。
元々昌幸亡き後信繁が主人公となり、大坂入城を果たした時、かつて馬廻り衆であったとはいえ豊臣家トップに意見し、堺の港を抑えましょうなどと、大野修理のお株を奪うような発言をするあたりには、ちょっともやっとした印象がありました。しかし籠城戦が決まり、真田丸の戦いが行われるまでは、それもリーダーシップとしてプラスの印象があったのですが、戦いが終わった時点で、この点が裏目に出ている感もあります。今後の豊臣の状況を示唆しているようにも取れます。
それと信繁の場合、大蔵卿局が有楽斎の意見に同意するのと反対に、有楽斎の言葉に悉く反発しているようにも見えます。これは石田三成が、家康に悉く反発していたのを思わせます。しかし勝っている状況での和睦は、むしろこちらの要求を相手に呑ませることもできるわけで、問題は和睦そのものの内容でしょう。これは次回明らかになると思われますが、むしろこのチャンスに、どこで強く出て、どこで折れるかを練っておかなければならないのですが、豊臣方にそれだけの謀臣はいるのでしょうか。

きりのオーラ
奉公先で、あるいは自分に好意を持ってくれた人に対して、悉く不幸を起こすきり。今回も、自分を評価してくれたお寸が、砲弾によって落ちてきた鯱の下敷きになっています。茶々への奉公は、悪い予感しかありませんが、互いに持っているオーラがあるレベルで中和すると、逆にいい結果を招くかもしれません。
しかし彼女がそばに仕えていながら、さほどのことも起きなかった寧(高台院)と婆様は、強運の持ち主なのか、あるいは彼女のオーラを跳ね返すだけの力があるのかのどちらかでしょう。実際この2人には、何かしら共通するものがあります。

叔父上、そして出浦、久々の参上
久々に信尹叔父上、そして出浦さん登場です。二人とも実に存在感があります。まず信尹の方ですが、家康から信繁調略を持ちかけられて、あっさり出来ないと言います。調略しても多分無駄だということを察しているのでしょうが、一応形だけでも城に入り、書状を手渡すわけです。信繁はそれを破ってしまうものの、火の中に投げ込むことはせず、破った書状を元に戻します。何やら伏線ぽい描写です。
また信尹は、その前に信吉の陣を訪れており、信政が兄を立てようとしないのを懸念します。兄弟の絆をきちんとしないと、何事もうまく行かないというのを熟知しているせいでしょう。そして家康には不首尾に終わったことを告げるわけですが、最初に調略を命じられた時、こうも言っています。
「(信繁は)我等兄弟と違い、義に厚い男」
いささか家康への面当てのようにも取れますが。しかし信繁の「義」も、兄信之が徳川に忠誠を誓い、真田家の未来を保証してくれているからこそのものといえます。兄弟の絆云々は、このことをも示唆しているのでしょうか。それにしても信繁も義があるのなら、お家のおんためにとか、もう少し大見得を切ってもよさそうなものですが。
そしてその信之は、大坂行きという、徳川家の信頼を思い切り損ねるような行動を起こしかけ、妻の稲と出浦昌相から止められます。これが露見すれば真田は終わりであり、またこっそり兵糧を運び込むことなどできないと昌相は言います。この人が言うと、さらに真実味が増します。そして蜘蛛の糸?を信之に投げて姿を暗ますわけですが、信之の行動には何かしら落ちがつきますね…。

飲み物-ミルクティ2
[ 2016/11/24 01:59 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その59(豊臣編)

ではあれこれです、まずは、豊臣編から。

和睦を巡る確執
徳川と和睦する件で、牢人たちを嫌がる大蔵卿局と、仕掛け人である有楽斎は大いに乗り気になります。そして秀頼にも同意させるのですが、そこへ茶々が現れて、この城の真の主は私だから、私が判断すると言ってしまいます。
無論これは、信繫(幸村)が茶々に直訴したこともあるのですが、断を下すのは秀頼自身と言っていたはずなのにと、秀頼はいささか不満げです。それに対して、その断が誤っていれば、如何なる手を使ってでも食い止めると信繁。これ、どうなのでしょうね…何やら秀頼が、信繁の傀儡のように見えてしまいます。しかも信繁が秀頼の傳役などの立場であれば、誤っていればお諫めすると言うのもわかるのですが、あくまでもこの時点では一介の牢人ですから、そのへんちょっと無理があるように思えます。
そもそも豊臣家トップの足並みがそろわない点にも、一因はあります。茶々なり秀頼なりが、一言決めてしまえばいいわけですが、それをやらないから、あるいは大蔵卿局がかき回すから、彼らからすれば下目である信繁が、何やら矛盾した行動に出ている感もあります。しかし大蔵卿局が、あまりにも敵役になっていないでしょうか…これは茶々も、あるいは家康も似たところがありますが。

母の思いと息子たち
その茶々は、信繫に対して、自分は秀頼と一緒にいられればいいと口にします。一方茶々の妹の初(常高院)は、姉は両親同様に、火の中で死にたがっているのではないか、でも本心は言わないと、これまた信繁に話します。どうも茶々も何を考えているか、今一つわからない面があり、秀頼と一緒にいられればいい、どこかでひっそり暮らしたいなどと言う反面、和睦はなりませぬときつく言い放ちます。
自殺願望にせよ何にせよ、何らかの思惑があってのことなのか、あるいはただ単に、息子可愛さゆえのことなのかよくわかりませんが、これで秀頼はまた、どうすればいいのか迷うわけです。一つ前でも書いていますが、信繫も自分の意を通そうとして、茶々と秀頼を利用している感もあります。ドラマで主人公を前に出すのはお約束ですが、三谷さん、ここまで描かなくてもよかったような。
それから信繁の妻の春。戦の話を聞かされて、春が大助はまだ若い、陽動作戦など老い先短い者にやらせろと言ってしまい、内記がうまく受け流すシーンですが、この春と茶々がまただぶります。しかしこの『真田丸』の秀頼は、一応信繁という相談相手がいるわけですが、『葵 徳川三代』の秀頼は本当に孤独そうでした。幸村だってこんなに優しくないし、結構牢人たちも、放火して武器をかっぱらおうなどと言っていますし。

牢人たちの夜討ち
そして『真田丸』の牢人たちですが、こちらはそこまで殺伐とはしていないまでも、いつのまにか信繁が総大将にようになっているのが、他の4人には今一つ面白くありません。しかも徳川は、夜になると嫌がらせ作戦をして来ます。そこで塙右団衛門も含めて、夜討ちを仕掛けることになりますが、長宗我部盛親は、土佐の元領主がそんなことはできぬと言い、明石全登はミサを理由に不参加を表明します。この辺りの展開、三谷作品だったかどうかは忘れましたが、何かで見た記憶があります。ドラマのシーンとしては、割とありそうです。
そして盛親は、恐らく止めると思ったのでしょう。信繁にこのことを伝えるのですが、当の信繫自身がこれに参加して暴れ回ります-と言っても、結構スローモーションが入っていますが。しかしこの時代、二刀流は完成されていたのでしょうか、あと与左衛門の特製マリネが登場します。
しかし牢人たちも活躍の場があまり与えられないせいで、相当ストレスをため込んでいるようです。砲弾が天守閣を襲った時も、厨でちゃんばらみたいなことしてましたし。あとバテレンさんに加えて「長さん」には笑いました。

飲み物-カクテル
[ 2016/11/23 07:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その58(+相棒&ガリレオ)

大坂編続きです。

大坂の真田家
真田信吉、信政兄弟と、小山田茂誠、矢沢三十郎が控える真田陣。上杉の下で真田丸を落とせとの命に対する、信政と信吉の反応があまりにも対照的です-確かに信吉の方が、真田の血が濃いのは事実ではありますが。叔父甥が対決する事態を避けようと、信繫(幸村)に密書を送る三十郎。これにより、信繫は早めに仕掛けることとなるわけですが、三十郎の指笛初めて見ました。そして佐助の着物までもが、「真田レッド」になっている!しかし三十郎も佐助も、最初から出ている割には老けませんね。変わったことといえば、三十郎が月代を剃ったことくらいでしょうか。

夫婦の約束
大坂城の廊下で、戦が始まったら絶対外に出るな、食べ物や水を配ることもするなと、春に言い渡す信繁。第一次上田合戦での梅の死が、かなりトラウマになっているようです。しかも、春に守るように命じた娘の名前は梅。その梅という名は、かつての信繁の妻の名を、春が自分の娘につけたもの。最初の妻の名が娘につけられ、その娘が伊達の家臣片倉家に嫁入りし、そこで真田の血を残すことになるわけですから、何かえにしのようなものを感じます。

本多正純の立場
家康の側にいる本多弥八郎正純、真田と戦うことで忠義を示されよと、ドヤ顔で上杉主従に命じるのですが、この正純の弟政重は、かつて直江兼続の娘の婿でした。この時は離縁して加賀前田家に仕え、前田軍に従軍して真田丸の戦いで敗れています。つまり正純にしてみれば、目の前にいるのは、弟のかつての舅とその主君、しかもその弟も真田丸攻めに参加しているとあって、結構微妙な立場でもあったでしょう。しかし本多父子、徳川父子もそうなのですが、全然似ていませんね。

そして江戸編です。

蕎麦を準備するおこう
米が駄目なら蕎麦を送ればいいじゃない-と言ったかどうかはともかく、おこうさんが準備してくれた蕎麦ですが、これはかえって信繁に九度山を思い出させ、やる気をなくさせるのではと言う方もいます。確かにそうとも取れますし、もしそれが事実であれば、これは大いなる徳川へのアシストと取ることもできます。その一方で稲、他にも何か夫が隠し事をしているのに、薄々感づいてはいるものの、いくらなんでもこの場でそれは言い出さなかったようです。余計なことは口に出さず、流石は忠勝の娘というべきか。

正則…あなたという人は
福島正則が兵糧を送ったと聞いて、普通は家康に送ったと思いますね。しかし送り先が違っていた…ゆえに留守居役になった。それは当然かと。既に徳川方の大名になっていて、このような状況で敵方に米を送ったりしたら、間違いなく睨まれます。恐らく加藤清正が生きていたら、やはり似たような感じになっていたでしょう。そもそも治部憎しで徳川方についたものだから、このような結果になってしまうわけです。尤も治部の方についていたら、その後は斬首か、よくて改易だったと思われますが。

ちょっと余談になりますが、『真田丸』の武田勝頼役で、先日の映画『関ヶ原』のキャストにも名を連ねていた平岳大さん。実は『相棒』のシーズン13、つまり杉下-カイト最終シーズンのお正月バージョンにも出演しています。役どころは悪の親玉ですが、実は元々自殺を志願していた青年でした。他にも寺島進さんが、警視庁のスナイパーの役で、これが実に格好よろしい。そして、「もがり笛」に続いて村上新悟さんも出演しています。こちらは、あまり格好よくない実行犯役です。結構ホームズ色も盛り込んだこの「ストレイシープ」、その内アップ予定です。

さて11月も半ばとなり、『真田丸』、泣いても笑ってもあと5回となりました。そろそろ来年の予習も始めようと思い、『ガリレオ』シリーズの「内海薫最後の事件 愚弄(もてあそ)ぶ」をレンタルしました。現代劇ではありますが、警察という男社会の中で、内海薫がどのように自分の立ち位置を定めるかで、悩む姿にいくらか「直虎」がだぶります。これには長野県警の刑事の役で、来年の大河にも出演予定の、柳楽優弥さんも出演しています。

そういえば柴咲コウさん、三谷さんの『わが家の歴史』にも出演していましたね。

飲み物-ラテアート
[ 2016/11/17 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その57(大坂編)

まず、大坂編で5つ行きます。

鴫野の戦い
『真田丸』では描かれていませんが、『天地人』では、確かこの鴫野の戦いだけが、大坂冬の陣として登場します。それも上杉主従が登場するのではなく、兼続とその他兵たちのみが出て来ますが、実際のこの戦いは、上杉主従が大いに活躍しています。そして勝利後、上杉と堀尾吉晴とを交替させるよう家康の命が下りますが、景勝はそれを拒否します。恐らくこの後の「真田丸を落とせ」は、それが前提にあると思われます。しかしもう一つの今福砦の戦いですが、又兵衛も長門守も頼りない。

スパイは有楽斎か?

厨でそれとなく、有楽斎にかまをかける信繁(幸村)。その後守りが薄いと言っていた博労淵の砦が落ち、信繫は「あの男」だと確信します。これで見る限り、どう見ても有楽斎がスパイと考えられますが、一方で、常に牢人たちが出入りする厨にいる大角与左衛門、この人物もまた疑わしいという声もあるようです。あるいは、与左衛門と有楽斎は連携してスパイ行為を行っているのでしょうか、真相や如何に。

秀頼、あなたは中にいなさい
信繫が、「総大将とは兵の前にみだりに姿を現さぬもの」といった意味のことを口にしますが、恐らくどう説得しても、茶々と大蔵卿局が納得しないということもあったのでしょう。その代わりというか、茶々が秀吉の甲冑と陣羽織を身につけて、陣中見舞いに出ます。殆どコスプレ感覚です。一方で後に従うきりは、実に嫌そうな顔です。しかし行く先々で騒ぎが持ち上がる逆女神的なきりと、法則発動体の茶々とはちょっと怖い組み合わせです。事実、そういう事態になってしまうのですが。

「真田丸を落とせ」
やはり家康は、このくらい言うのがしっくり来ますね。前回の仕寄せといい、この戦にかける気概はなみなみならぬものがあったようです。無論豊臣と決着をつけたいというのには、外国の干渉を防ぐ目的もあったのでしょうが。しかし上杉主従を呼びつけて、その節はよくも豊臣方についてくれたよのう、大層な手紙をくれおってと、いたぶるように意趣返しをするところが、また何ともいえません。前出のように、鴫野の戦いで、自分の命に従わなかった腹いせもあったのでしょうか。

真田丸の戦い
今回一番の見せ場でしたが、どう考えてもあの草原だけが、いささか大坂城らしからぬ感じではありました。それ以外はよかったのですが…。単身銃を手に乗り込む毛利勝永、何やら西部劇のような乗りです。しかし長門守より、大助の方が堂々としているのはどういうことなのでしょう。上杉のお屋形様の、押し殺したような声での「日ノ本一の兵」、あの源次郎がここまで立派になってと、さながら育ての親の如き雰囲気です。そういえば「源次郎」を使うのは信之、景勝、きり位になってしまいましたね。

しかし福島正則…徳川体制下の大名という自覚がこの人にはなかったのでしょうか。詳しくはこの次で。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2016/11/16 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その56(徳川編)

では徳川編です。まず家康への書状ですが、あれは有楽斎が流していると考えて間違いないでしょう。それにしても、今度は叱られないようにと、急ぎ馳せ参じた秀忠は、ここでも征夷大将軍たる者、もう少しゆとりを持って行軍せよ、いつまで関ヶ原を引きずっているとお小言です。そして本多佐渡守(正信)も何をしていると言われ、こちらは軽くかわすわけですが、ここは関ヶ原後のあのシーンの、伏線回収といった感もあります。

そして住吉の大坂の陣。殆ど顔を合わせたことがないとはいえ、敵方に叔父がいると聞いてこわばった表情を見せる信吉、物憂げな直江兼続、そして今なお戸惑い続けているが如き表情の上杉景勝。『功名が辻』で、明智光秀の「迷うが人」というセリフがありますが、正にこの両名は、戦国期きっての迷える存在かと思えます。景勝がキレなかったのは、大名であったことに加えて、やはり直江兼続の存在もあったかと。
その景勝に、敵方には真田左衛門佐がいますよとささやく伊達政宗。更に落ち着かない表情になるお屋形様のそばで、伊達殿はつくづく調子いいというべきか、如才ないものです。この人のこの才能もまた、戦国末期を生き抜くうえで不可欠であり、絶えず上杉にちょっかいを出して、徳川の覚えをめでたくすることも忘れませんでした。しかしいつの間にか眼帯が、山本勘助のそれのようになっています。
それにしても片倉景綱、久々に登場ですね。この景綱を演じているヨシダ朝さん、『天地人』では、政宗が秀次事件に関わったかどうかを、取り調べる役でしたね。

さらに家康は、兵たちに仕寄せの仕方を教えた後、大坂城の出城のこと、しかもその出城の主が左衛門佐であることを知らされます。しかしここで、家康はスイッチが入ってしまったようです。
結構この家康がいいし、また正信とのコンビもいい。如何にも老練かつ老獪で、周囲の若い者たちを寄せ付けない、不思議なオーラがあります。私も結構徳川寄りだから、そう思うのかもしれませんが。本多正信と直江兼続は戦国末期におけるキーパーソンではありますが、この『真田丸』ではそれぞれ存在感を見せつけています。やはりキャスティングがいいのでしょう。しかしこの正信と有楽斎が、何かしらだぶってしまいます。

飲み物-ミルクティ2

[ 2016/11/08 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その55 (豊臣編)

では第44回のあれこれ、その第一弾です。ちょっと変則的ですが、今回は出城としての真田丸そのものにも触れたいので、あれこれを同時に2つ投稿します。

今回OPを敢えて最後に持って来たこと、功を奏したようです。尤もこれは三谷さんでも、屋敷プロデューサーでもなく、演出の田中氏の発案だったようです。つむじ風と馬のいななきが、オーディンの渡り(ワイルドハント-詳しくはユールとワイルドハントをご覧ください)をちょっとばかり思わせます。

豊臣家上層部の織田有楽斎と大蔵卿局。ことをややこしくしているのは、この2人といえそうです。有楽斎は徳川のスパイ的存在なので、確信犯的に牢人に難癖をつけているといえますが、大蔵卿局の立ち位置は、徳川に通じているとも取れますが、それにしては内通者らしい抜け目のなさも感じられないので、有楽斎に煽られているといった方がこれは正しいでしょう。つまり
有楽斎がことを大げさに捉え、しかも大蔵卿局が飛びつくような方向に持って行く

大蔵卿局がそれに乗る

一旦決まったことがうやむやになる
これの繰り返しと取った方がよさそうです。しかし大蔵卿局は、二言目には「あってはならぬこと」を口にしますが、その「あってはならぬこと」のそもそもの原因は、他ならぬ彼女にあると思われるのですが。

そして茶々。すべて秀頼にまかせていると言い、後で、時々は意見するけれどと自己フォローしていますが、いや「意見」ではないでしょ、前回の最後のシーンなんて、秀頼の決断に対して許しませんなどと言っているわけですから。
秀頼がマザコンというより、茶々自身が子離れできていないのでしょう、太閤の忘れ形見を守りたいという思いがあるのかもしれません。でも、そろそろ秀頼に判断させるべきと彼女も気づいたのか、秀頼が牢人を信じるときっぱりと決断し、寂しいとも嬉しいともつかないような顔を見せる辺り、やはり母親ではあります。
ところで茶々の天正かるたの「神経衰弱」、これも大坂編の始めの方の伏線回収といえますが、信繫(幸村)は以前に比べると下手になったのでしょうか。あるいは、茶々の手前わざと外したのでしょうか。

その信繫。「勝つためにここへ来た」「負ける気がしない」はやはり自分、そして仲間を奮い立たせるためのものでしょう。最近「負ける気がしない」が増えて来て、何か痛々しい感じもします。ポジティブ思考といえばそうですが、勝つための絶対有利な条件は、やはり豊臣方にはそう見当たらない。それは自覚しているのでしょう。
それに徳川方は戦を知らないともいえないのです。確かに世代交代はあるでしょうが、向こうは総大将自ら仕寄せの手本を示しているわけですからね。この辺が年寄りの冷や水といわれようが、息子のリクエストで桜の木に登った秀吉とは違うところで、家康は終生武人であったわけです。

ところで真田丸の普請現場。歳だなどといわれながら、内記も結構頑張っています。そして江戸の真田屋敷から、信之の制止を振り切ってやって来た作兵衛、かなり活き活きしています。しかし漆にかぶれた与八がいささか気の毒、この人も面白い役どころですね。

あと明石全登に対する又兵衛の「バテレンさん」には笑えました。明石といえば、蛸が結構おいしそうでした。あの場所に牢人が入って来て、勝手に飲み食いできるのでしょうか。何とも便利なシステムです。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2016/11/08 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その54(大坂編2&その他)

ではまず大坂編続きからです。茶々は武器庫で、私の愛した人たちはすべて死んでいったと言い、その名前を挙げるものの、秀吉の名前はありません。秀吉があれだけ「茶々には美しいものだけ見せたい」と言っていたにもかかわらず、茶々は、秀吉を愛していなかったわけです。
無論自分の両親を殺されているわけですから、密かに憎んでいたというのもうなずけますが、しかし彼女の現在の地位、そして秀頼も(多分)秀吉あってこそのものであることを考えると、いささか皮肉な話であるともいえます。

このドラマでの、彼女の屈折した、どこか法則発動体的な存在というのは、両親を殺した男の側室となることで培われたとも考えられます。尤も戦国時代にそういう例は少なくなく、『風林火山』の由布姫も似たような境遇であるわけですが、彼女は勘助に思いを寄せていたこと、勝頼が成長する前に亡くなったという点で茶々とは異なります。
しかし茶々が、妹の初を相手に「必ず勝ちます」と言い、初が戸惑うような表情を見せる辺り、第42回の千姫と似たものを感じます。豊臣家の人々の、さほどに根拠なき楽観への戸惑いと取るべきでしょうか。

ところで、昨日の「おなごの城」絡みで。司馬遼太郎氏の『城塞』の中で、前田家の様子を探るスパイ的な人物に、勘兵衛という男が候補として上がるのですが。これが変人で、茶々に呼ばれていながら、外で寝てしまいます。茶々と大蔵卿局が、侍女たちとその様子を見て面白がり、勘兵衛は自分が品定めをされているのを知って腹を立てるものの、こういう女たちが豊臣家を仕切っているのかと、一人納得するという描写があります。実際豊臣家はそういう女たちに仕切られており、それが当主であるはずの秀頼の活躍に、制約をかける結果となってしまいます。

一方で信繫が考え出したものの、結局没になった京攻めですが、五人衆の中で京の市街地に詳しい人物はどのくらいいたのでしょうか。それを知らないと難しいのではと思われます。また家康のことだから、いざとなれば影武者を置いて逃げ出す可能性大です。
本当は家康の首に囚われず、押さえられるべきところをまず押さえればよかったのでしょうが、どうも家康の首にこだわる辺り、信繫をはじめ牢人たちは、関ヶ原を引きずっていた、あるいは関ヶ原で時間が止まっていたようにも見えます。

そしてその家康。二枚舌で片桐且元を失脚させ、さらに自分の配下に引き入れて情報を聞き出し、しかも片桐が寝返ったという既成事実を作って、豊臣に不利になるようにさせる辺り、やはりこの人物は一筋縄では行きません。この両者の間の取り方、これがまた実によろしい。
内野さん、また大河に出てほしいものです。主役、準主役を十分に張れる人です。今回は特に三谷大河ということで、キャストが揃った感もありますから、三谷さんにもその内また執筆していただきたいです。
その一方で、信吉・信政兄弟、どう見ても信政が嫡男に見えてしまいます。その信吉に仕えている小山田茂誠の妻で、なぜかあまり老けない姉上の松は、伝言させるなら、忘れてしまいそうだから書き留めてよなどと、利き腕がしびれる弟に能天気に言いますし、真田家の人物の中で一番変わらない人かもしれません。

さて次回は、久々の上杉主従に伊達政宗の登場、そして真田丸の戦いでかなり盛り上がりそうです。信尹叔父上の再登場ももうすぐでしょう。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2016/11/02 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その53 (大坂編)

あれこれ、まずは大坂編です。信繁(幸村)は籠城でなく討って出る作戦を提案します。当初は大野修理や木村長門守、そして牢人たちからも反発されますが、毛利勝永が賛成し、さらに籠城に賛成するという前提で、キリスト教の布教や長宗我部家復興を許されていた明石全登、長宗我部盛親も信繁を支持します。
後藤又兵衛だけは頭からはねつけますが、大坂城を死に場所に選んだことを信繁に見抜かれ、結局籠城反対派に回ります。この時の、ここはあなたの死に場所ではないと話す信繁が、ホームズ、そして杉下右京を連想させます。

しかし、恐らく出来レースで籠城に持ち込みたかったのであろう織田有楽斎は、信繫の案をほめつつも、結局籠城で行くように仕向ける所存でした。この有楽斎、織田信長の末弟の長益ですが、この当時は既に徳川方についていました。そのため、籠城を促して兵糧を枯渇させ、豊臣方を、徳川方に下らせるというのが目的だったと思われます。
つまり彼にしてみれば、籠城作戦がいい具合で進みかけたところで、とんだ邪魔が入ってしまったわけです。恐らく城内を籠城で意思統一するために、事実上の大坂城トップである、茶々の口から籠城を言わせようと腐心したのでしょう。

しかし、昌幸の策をアレンジした信繫の策も、どこまでうまく行ったのかは少々疑問が残ります。ここで信繫は
  • まず伏見城を攻める
  • そこを出城として二条城に攻め込み、家康の首を獲る
  • 伊達や上杉と示し合わせて、秀忠軍を背後から襲う
他にも宇治や瀬田の橋を落とす策などもあるのですが、その前に、まずこの3ステップを実行に移すのが難しそうです。伏見城の城代は家康の異母弟の松平定勝ですし、二条城などはかなりの警備が敷かれていることでしょう。それをどう潜り抜けるつもりだったのでしょうか。仮に家康の首を取れたとしても、伊達や上杉とどのように連絡を取り、どのように示し合わせるのか。それがまた難関です。

もし大名たちの一部を味方につけたところで、今度は秀忠軍、さらに譜代大名との対立が待っています。そうなると今度は、多くの大名を巻き込んでの内乱となりかねないわけで、結局戦国時代に逆戻りした可能性も高いかと思われます。
また首を取ったことで次なる標的となり、豊臣家自体が今迄以上に狙われるリスクを含んでいるようにも見えます。陽動作戦として討って出るのならまだしも、その場で家康の首を取るのはかなり無謀ともいえ、また信繁の場合、兄信之にも影響が及びかねなくなります。

そしてこの当時、上杉景勝の所領は米沢30万石となっており、さらに側室桂岩院との間に嫡男が生まれていて、家の取り潰しになるようなことは避けたかったとも考えられます。第一直江兼続が許さなかったでしょう。また、伊達がどこまで当てにできるのか、その辺りを計算に入れていたのでしょうか。これが関ヶ原直後であれば、あるいはとも思いますが、既に江戸幕府があるため、かなり難しかったのではないでしょうか。
また牢人衆が入城してほどなく、一部の大名が既に進軍しており、そこを突破するのが第一関門になったと予想されます。その点で、この提案自体史実かどうか疑わしい所もあり、この中で信繫が繰り返し「負ける気がしない」と言うのと同様、士気を鼓舞するのが目的のようなところもあります。

茶々が籠城を繰り返したのは、あるいはそれを避ける意味もあったのでしょうか。ならば茶々はかなりの慧眼ともいえますが、有楽斎の影響、そして武器庫の中で話しているように、秀頼を第一線に出したくないがゆえの、消極的選択としての籠城であったようです。
しかし秀頼は総大将である以上、第一戦に出ないわけには行かないわけで、夏の陣ではそれが敗因の一つともいわれたわけです。実際大坂城にはもっと多くの女性がいて、彼女たちのコンセンサスが「秀頼を出さないこと」であったのなら、『真田太平記』の家康ではありませんが、正に「大坂城はおなごの城」であったわけです。

飲み物-ミルクティ2
[ 2016/11/01 01:42 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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