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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  真田丸と天地人比較

真田丸と天地人の三成失脚と直江状

それぞれの三成失脚と直江状について。

天地人

前田利家が亡くなり、たがが外れた武断派七将の襲撃に遭った三成は、徳川屋敷に逃げ込む。その件で、兼続は淀殿や毛利輝元に働きかける。しかし一方で、利家の息子の利長も謀反の疑いをかけられ、五大老の中の不協和音が大きくなる。家康は三成の夜襲も裁かねばならぬと言い出し、直江兼続もぐるかと上杉景勝に問いかける。さような家臣はおらぬと言う景勝。家康は自分の抜け駆けを指摘されて逆切れし、上杉に帰国をほのめかす。家康が戦を仕掛けるのではと不安になる兼続を、お船が励ます。

帰国の途中で兼続は佐和山城に立ち寄り、初音の案内で蟄居中の三成に会い、徳川包囲網を敷く約束をする。二人は手を握り合って別れるが、これが最後の別れとなった。会津に帰った景勝は神指城を築城するが、これを越後の堀秀政が、謀反の疑いありと家康に伝え、家康は急ぎ上洛するように通告する。しかし兼続はこれに対して書をしたため、家康のみならず、北政所や淀殿、毛利輝元や小早川秀秋、福島正則や景勝の母仙桃院にも写しを送る。これに腹を立てる家康は、会津征伐のため諸将と大坂へ旅立つ。


真田丸

三成の夜襲計画は未遂に終わるが、自邸での謹慎を言い渡される。宇喜多秀家らが働きかけて復職するものの、武断派の七人は病床の前田利家に不満を漏らす。しかし利家は、和睦を提案する。また利家は家康にも働きかけ、家康も水に流すことを約束する。しかし利家の死後、武断派諸将は石田屋敷を襲い、三成は宇喜多屋敷に逃れた後、伏見城の治部少輔丸に立てこもる。この件で家康は、三成の身柄を受け渡すよう要求する諸将を引き下がらせ、三成は佐和山城への蟄居を命じる。三成は佐和山へ発つ前に加藤清正を呼び寄せ、何事かを話した後、信繫に「今生の別れだ」と言って立ち去る。

信繁は真田のために働くことになり、ある日茶々に挨拶をしに大坂に行くが、茶々はすっかり秀頼のためを思う母になっていた。また北政所は出家を考えていた。そして一年、大坂城の家康に西笑承兌が文を持参する。上杉に謀反の動きありやという問いかけを、はなから否定した直江状だった。これによって家康は会津征伐を決意し、茶々に軍資金や旗の使用の許可をもらい、豊臣家の軍として会津へと向かうことになった。また昌幸は上杉の密書を受け取り、味方することになる。


まず直江状ですが、やはり『天地人』のように、色々な人に写しを送るのは無理がありすぎ。しかもこちらは家康が乗りが軽い設定のためか、阿鼻叫喚させすぎ。これは『真田丸』のように、黙って破り捨ててしまい、西笑承兌が驚くという設定の方が無理はないでしょう。(無論、ちゃんと写しは取ってありますが)そういえば、承兌は『天地人』には登場していませんでしたが、歌や詩を通じての友人でもあったのですから、上杉主役のこちらにこそ出て来るべきでした。それと、上杉家の家老たる兼続が、ろくに供も連れずに佐和山城に行くというのはありなのでしょうか。よけいに不審がられるように思うのですが。

家康がどのようにして三成、ひいては上杉家を追い詰めて行くかは、『天地人』は上杉家が主役ということもあって、結構描かれていますが、しかしことがあまりにも簡単に決まっている印象もあり。それと家康が戦仕掛けそうで心配云々で、奥さんに励まされる兼続も頼りない。しかも三成と、慈しみのある世だの清き国を作るといった話をしていますが、それよりまず戦に集中するべきなのでは。神指城もそうですが、清き国なとというのも、変に結界張っている感じで違和感ありです。あと城中で羽織に烏帽子という格好もどうにかならないかと。

『真田丸』は治部少輔丸にこもって、それから出て行くという設定になっています。結局蟄居中、兼続は来なかったという設定なのでしょうか。あるいは来たけどわざと描かなかったのか、それは今後我々視聴者が知ることとなるのでしょう。真田昌幸が密書を受け取ったというのは『天地人』には登場しません。何より真田の描かれ方があっさりしすぎです。

飲み物-エスプレッソ
[ 2016/08/31 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸と天地人では秀吉の描かれ方はどう違う?

以前から、ほぼ同じ時代を背景にしている『真田丸』と『天地人』について、何度か比較しています。今回は秀吉の描かれ方についてです。『真田丸』では、第20回「前兆」から、聚楽第の落書きが端緒となって、秀吉のダークな部分が徐々に現れてくるようになりました。この人は、もとから過酷な部分があったといわれてはいますが、立身出世街道を歩む中では、その部分が描かれた作品はあまりないようです。ただし、『黄金の日日』には、そういった冷酷な部分が描かれた場面があるようですが。

さらに第21回「戦端」では、利休が北条を潰せと秀吉に直言します。どうも利休が後で切腹させられるのは、豊臣政権のブレーキ役の秀長の逝去に加え、このような事情もあったのではないかと思っています。一方で子煩悩な父親の顔を見せる秀吉が、その子を守りたいがゆえに鬼畜の表情をも見せるようになる、それが今後ますます描かれて行くようになるのでしょう。

そして『天地人』の方ですが、こちらの秀吉は始めから好々爺といった雰囲気が漂います。無論上杉に上洛を迫るところなど、人たらしの部分はあるのですが、狂気の部分があまり描かれていない。上杉家は、信繁のように人質として赴いているわけではないので、多少の違いはあって当然なのですが、それでも上杉主従が聚楽第を訪れたりしているのですから、多少はそれらしきものが描かれていてもいいはずなのですが…こちらは落書きも登場していません。

小田原征伐の時も、諸大名を懐柔する格好の外交の場なのに、何か茶々と新婚旅行に来ているような感じです。秀吉のキャラをもう少し際立たせておけば、家康や上杉主従のキャラ設定ももう少しはっきりして来たと思われるだけに残念です。また秀吉が聚楽第で、平安時代のお公家さんのような格好をしているのもちょっと変でした。それからこの中で出て来る馬のおもちゃは、「前兆」にも出て来ましたね。

ところでこの『天地人』、真田幸村の異母姉の初音が登場します。彼女は結構三成とも昵懇でした。私見ですが、島左近を主人公にした、司馬遼太郎氏の『関ヶ原』で、三成を密かに慕う初芽という女性が、モデルになっているふしもあります。島左近も三成の側近として重要な役割を果たす人物で、「ひこにゃん切手」に「しまさこにゃん」というキャラまでありますが、『真田丸』には登場しないのでしょうか。どうも今観ている限りでは、島左近と黒田官兵衛は出てこないようです。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2016/05/30 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

再び『真田丸』と『天地人』-上杉主従の上洛と拝謁比較

先月末に『真田丸』の「人質」と、『天地人』の「真田幸村参上」について比較しましたが、今回は、上杉主従の上洛、拝謁シーンについてもう一度やってみたいと思います。前回同様、『天地人』が緑、『真田丸』が青です。

上洛
上洛前に家臣を集めて檄を飛ばす景勝。一行は軍装で上洛、加賀では前田利家に会うが、石田三成が登場しない。その後京に入ると、「愛」の旗と兜に注目が集まり、宿では千利休の娘のお涼が、案内役として控えている。そのお涼は、色々な大名方をおもてなしして来たが、上杉様はやはり違うと兼続に話す。

信繁は景勝に大坂行きに同行するように促されて迷うが、直江兼続は、お屋形様のそばにいて差し上げるようにと言われる。服装は軍装でなく普通の旅装。上洛時にきりが信繁付の侍女として登場、信繁は迷惑そうな顔をするも、景勝から同行を許される。加賀で石田三成が出迎え、酒肴が出されるが、どこか景勝は不満そうである。その後景勝は信繁と共に庭に出て、秀吉につくかどうかで悩んでいることを打ち明ける。京に入った後、兼続は信繁を石川数正と引き合わせる。

拝謁
秀吉に拝謁し、謙信の刀一振りを献上するものの、秀吉が興味を示したのは黄金の太刀袋であったことに苛立つ景勝。その後北政所からは、無口さを指摘される。また福島正則の遊びに付き合わされたため、その正則をお涼が放り投げてしまう。結局景勝は過密な日程が祟り、頭痛で倒れてしまう。その景勝に代わって、兼続は公家と共に歌を詠み、また秀吉から直々に呼ばれて、自分の家臣にならないかと誘われるが断る。その場で真田幸村と対面するが、兼続は幸村が秀吉の人質となったのを知らなかった。そんな折、雨の中を初音が訪ねて来て、兼続は彼女を宿に匿う。彼女は工作先の北条から逃げ出し、今度は真田から追われる身となっていた。その後幸村が訪ねて来て、初音は直江様に惚れたから出奔したのだと打ち明ける。また主従は秀吉から茶を振舞われ、直垂姿でもてなしを受ける。

景勝と兼続は秀吉への拝謁の為大坂城に赴き、信繁も同行する。初日は多忙で結局会えず、石田三成の計らいで、上杉主従は大坂城内に泊まることになる。信繁は石田屋敷の一室をあてがわれるが、信繁に付いているきりは納戸に案内される。その翌日、三成が上杉主従を案内するが、信繁は別の部屋に行かされ、そこで秀吉のお忍びの遊郭行きに付き合わされる。さらにその翌日、ようやく目通りがかない、景勝は官位を賜って越後の本領も安堵されたものの、その代わりに、如何なる時も真田に与するなと言い渡される。さらにその後景勝と信繁は、衣服を改めて茶室に案内されるも、実はこのもてなしは、景勝の真意を見るためであった。

服装
景勝は小袖と袴、礼装時は黒の直垂と立烏帽子。兼続は大紋直垂、礼装時は淡い緑の直垂と立烏帽子。立烏帽子をつけているということは、烏帽子の中に納まるように髪を結い直している?

景勝は小袖と袖なし羽織に袴、礼装時は黒の直垂と侍烏帽子(頭頂部に載せて紐で支える物)。茶の席では肩衣袴。兼続は肩衣袴、礼装時は灰色の直垂と侍烏帽子。また信繁は小袖と袖なし羽織に袴、礼装時は濃紺の直垂と侍烏帽子。茶の席では青系の素襖。

比べてみて思うのですが、無論秀吉がお忍びで信繁を付き合わせるとか、あるいは石川数正と信繁が会うなどというのも明らかにフィクションです。しかし兼続が愛の兜で、何やらアイドル的にもてはやされるとか、千利休の娘が秀吉の家臣を投げ飛ばすとか、忍びの者を大名の宿に匿ったりすることに比べれば、まだましなように思えます。しかも上杉家に人質としていた真田幸村(信繁)が、秀吉の人質となっているのを、上杉家の重臣の直江兼続が知らないというのも、随分おかしな話だと思うのですが。また幸村も秀吉の人質なのに、簡単に上杉の宿に出入りできるのですね。秀吉が兼続にぞっこんだから、許可証でももらったのでしょうか。

それと、『天地人』の方で主従が色々な場所で直垂を着ていて、福島正則に連れて行かれた遊郭でも直垂を着ているのは苦笑物です。しかも時と場合によって烏帽子を外したりしていますが、あの辺りがよくわかりません。実は『真田丸』と『天地人』で全く異なるのが、茶室での格好です。前者が、石田三成が「その御装束では…」と衣服を改めさせるのに対し、後者では直垂姿のままです。本来茶の席は、堅苦しい俗世間から離れて、主人と客としての対話を楽しむ(だから、内密のことでも話せる)ものであるはずで、その場に直垂というのはやや疑問があります。しかし『天地人』では上洛関係でやけに直垂姿が登場します。石田三成もあの三つ編み頭で、従って当然烏帽子なしで直垂を着ていましたが、何とも妙な感じでした。

飲み物-ホットココア
[ 2016/04/19 02:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸「人質」と天地人「真田幸村参上」との比較 続き

先日アップした『真田丸』と『天地人』の続きです。『天地人』ではその後上田合戦となって、幸村を一度信濃に帰します。この場合は兼続が大いに賛成したという展開になっていて、正に『真田丸』の逆です。本当は、その上田合戦をもうちょっと詳しく描いてほしかったのですが。ともあれ徳川に真田は勝ちますが、この時点で既に赤備えになっています。しかしあれは大坂の陣限定だったように思いますが…。それと兜をかぶっているはずなのに、髪を下ろしていないのも何か違和感があります。

しかもその後幸村は、春日山城にではなく直江屋敷に戻り、兼続を「義」の教師と仰ぎ、しかも兼続と妻のお船が、上洛前に景勝と共に上田庄を訪れる時には留守番までしています。しかし幸村て「人質」ですよね。その人質が相手の家臣の家にいて、勝手に弟子を決め込んで居ついている、これではスパイ活動をしていてもわからないと思うのですが。そもそも忍びの者が人質の話を持ってくるのも変な話です。『真田丸』の直江兼続なら問答無用で斬り捨てているでしょう。

それから『天地人』の真田昌幸ですが、演じているのは岩松了さんです。結構ずんぐりした感じで、その辺りのおじさんのように見えてしまいます。『真田丸』の草刈さん演じる昌幸に慣れたせいか、今一つ策士、第12回「人質」の直江兼続の言葉を借りれば、「日の本一の面の皮の厚さ」を持つ人物に見えないのが残念です。そしてここにも初音がいるのですが、彼女が何のためにいるのかよくわからない。この戦のために情報収集したといった感じでもなさそうです。そして上杉家の上洛の日を迎えますが、ここでやっと幸村が大紋直垂を着て登場します。これ、最初の景勝への挨拶のシーンで着ていてほしかったです。しかしどうも人質というより、直江家に仕官したように見えてしまいます。

それ以外にも、景勝、兼続、そしてお船が上田庄に行った時に、子供時代に景勝がよく引きこもっていた書庫が登場します。ここで兼続とお船が、如何にも引き戸が開かなさそうなふりをして、景勝をしばらく一人きりにさせるわけで、これは2人の計らいと摂れなくもないのですが、その後がやけに子供時代の回想だらけになってしまっている。そういえばあの時与六(兼続)が来てくれて、言葉かけてくれて…のような展開になるのですが、加藤清史郎君が人気があったとはいえ、ちょっと子役シーンに時間かけすぎです。もう少し別の話題で尺を稼げばいいのに。

またその前に、夫婦で揃って夕食を摂っている場面が登場します。お船が火鉢の上の鍋から、汁物を椀に注いで渡していますが、この当時こういう習慣はあったのでしょうか。あと兼続が襟巻をしているのも、既にその当時は当たり前だったのでしょうか。そしてお船も、羽織とも打掛とも取れるような着物を羽織っていますが、『真田丸』の祝言のシーンで婆様がこういうのを着ていたから、恐らくは礼装または防寒用なのでしょう。また「愛」の兜を決める時に、兼続がああでもないこうでもないと、思いつくまま字を書き散らして、その中からお船が、これはいいではありませんかと「愛」を選ぶシーンがあります。しかし個人的には、兼続に自分で決めてほしかったような-元々は愛染明王または愛宕信仰由来ですけどね。

何もかも史実でがんじがらめにしろとはいいませんが、もう少し気を使ってほしいというシーンが結構あります。一応歴史考証は小和田哲男氏だったようです。

飲み物-ドリップコーヒー
[ 2016/04/01 00:50 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸「人質」と天地人「真田幸村参上」との比較

まず、『天地人』で真田幸村(信繁)が人質になるエピをもう一度観てみました。それと『真田丸』第12回「人質」を比較してみたいと思います。それぞれ上杉視点、真田視点ではありますが、どちらが主人公という以前に、描かれ方そのものに差があるように感じられます。『天地人』が緑、『真田丸』が青です。

人質となるまで
女忍びの初音が直江兼続の元に現れて、真田は小勢力ゆえ、あちこちの大名を頼っているが、徳川が攻めてくるため上杉を頼りたい、そのために腹違いの弟、幸村を人質として差し出したいと言う。これに上杉景勝は反対するが、直江兼続は上杉の義であるとして賛成する。その後初音は、自分の母が低い身分であり、そのため忍びとして生きなければならないことを伝え、それに同情した兼続が初音と廊下で抱き合う。

德川が昌幸に放った刺客、室賀正武は上田城で返り討ちにされた。また北条との関係が悪化すると、羽柴との挟み撃ちに遭うことになり、徳川は沼田城を奪回して、北条との関係修復を図ろうとしていたが、真田は上杉に手を回しているようで、その先手を打っておきたかった。確かに昌幸は、上杉との友好関係を築きたいと書を送っていたが、過去裏切られた経験のある上杉は慎重になっており、関係を築くのであれば人質、それも信繁を寄越すようにという返書が来る。

越後での真田幸村
客分待遇を受け、ぼさぼさ髪に普段着の小袖と裁着袴、しかも赤の数珠ともネックレスともつかないものを首にかけたまま、お屋形様である景勝に目通り。しかも自由に外へ出て、槍を振り回す。それを見た泉沢久秀が槍の試合を挑むが、いずれも幸村が圧倒する。また直江家の宴会で大酒を飲み、兼続にも付き合わせる。その後泉沢が謙信より贈られた槍が紛失したため、槍試合のこともあって幸村はあらぬ疑いをかけられる。浜辺までの遠乗りに連れ出した兼続にそのことを尋ねられ、盗んだのは自分だと答えるが、実は泉沢の槍がなくなったのは全く違う理由によるものだった。そして幸村は城内のみならず、直江家にも立ち入り自由となる。

客分待遇を受け、当初は待たされるものの、三十郎共々素襖を着てお屋形様の景勝にあいさつをし、戦芝居の礼を述べる。景勝も信繁も互いに惹かれるものがあった、景勝は、謙信の位牌のある厨子に信繁を招き、義について語る。しかし家老の直江兼続は、沼田城の帰属を巡って信繁にその経緯を訊く。そのような兼続の用心深さを景勝は評価し、その一方で兼続に沼田城の件で掛け合うことを約束する。また、春日山城から眺めていた海に、信繁と三十郎を連れて行こうと馬で外出するが、その途中で漁民たちの鉄火起請に出会う。景勝は漁民たちの訴えを聞いてはいたものの、まだ解決していなかったのである。ここで信繁が機転を利かせ、景勝はそれに感動して、領民を一層気に掛けるようになる。

服装と真田父子
お屋形様である景勝は、大名なのに羽織をあまり着ない。兼続は大紋直垂(多分)姿。幸村は常に普段着。人質が決まった時、幸村は梨を丸かじりしながら父昌幸の元に現れ、立ったまま話をする。

お屋形様である景勝は、羽織着用。外出時は袖なし羽織に裁着袴。信繁は城内では素襖姿、屋外では袖なし羽織に裁着袴。人質の件を聞いてある程度満足そうな表情をする。

このすべてを比較して思うのは、やはりどちらかといえば、『真田丸』の方が自然ではないかということです。そもそも母親の身分が低く、そのため忍びとなった初音が、なぜ昌幸の名代として、しかも文書も持たずに上杉家の家老の前に現れるのか。それもなぜ上杉の了解も待たず、こちらから一方的に「幸村を人質に寄越します」などと言うのか。そのうえ廊下で、彼女の境遇に共感を覚えた兼続と抱き合うに至っては、少女漫画のようです。人質の重みというものがまるで感じられず、「今度弟が来るからお願いね!」と言っているようにしか見えないのですが。しかも幸村のお行儀が悪い。いくら何でも、人質になるという話を切り出す時に、梨をかじりながら、立ったまま父親に物を言うのも如何なものか。また上杉視点とはいえ、真田をちょっと馬鹿にしていないでしょうか。

そしてこれは前にも書きましたが、幸村が普段着のままお屋形様に目通りするのもおかしい。『真田丸』では素襖を着ていましたが、『真田太平記』では肩衣姿でした。それも何か理由があって、急に人質となったのならばともかく、先方に人質を寄越しますとまで言っているのだから、それなりの身支度を整えてしかるべきでしょう。しかも槍を持ったまま、自由に城の外に出たりしているのも変だし、上杉の家臣である泉沢が、景勝の許しもなく槍での決闘を挑むのもおかしい。さらに「海を見せたいから」兼続が海まで連れて行くのはともかく、槍の紛失を持ち出して妙に説教臭くなる。こういうシーンで尺を取らずに、それこそ沼田城の件でも持ち出せばいいのですが。そういえば沼田城関連の事件がこの大河には出て来ませんね。

さらに泉沢の槍が無くなった理由というのが、子供がいたずらをして刃が欠け、家人が内緒で砥ぎ直しに出していたというのも苦笑物です。泉沢家では、子供が自由に槍を扱えるのでしょうか。また、謙信公直々に拝領の槍は、子供がいたずらした程度で刃が欠けるのでしょうか。更に、一家の主に何の連絡も無しに、家人が砥ぎ直しに出したのでしょうか。この辺が現代ドラマ臭いのですね。加えて、兼続と実頼の兄弟の父、惣右衛門が年若い後添いを伴って直江家にやって来ます。父子が久々に飲んでいたところへ、その若い奥さんが、一人じゃ寝られないのなどと言って、惣右衛門が立ってそのまま寝室に行ってしまうのですが、こういうシーン必要なのでしょうか…まあこの程度であればほのぼのシーンではありますが。しかしこの兄弟の父親が、『真田丸』では、不敵な笑みの似合う北条氏政になるのですね。
飲み物-アイスコーヒー
[ 2016/03/31 01:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

愛の兜の越後の武将

直江兼続の兜の前立てが「愛」の文字であることを、皆様はご存知でしょう。しかしこの「愛」は、所謂LOVEの意味の愛とは違って、愛染明王または愛宕信仰の「愛」であるといわれています。 前立てに瑞雲があることから、愛染明王説を取る人もいますが、その一方で愛宕信仰説を支持する人もいます。もちろん旗印の「愛」も、主の上杉景勝が、「義」を旗印にしたのに倣ったものでしょう。

『天地人』の時はこの「愛」が、殊更にLOVEに重ね合わされた感があります。兼続の家庭生活の描写がやけに多いのも、それが一因といえるのでしょうが、本来の意味が薄れてしまったのはやはり残念です。兼続が若くして藩家老となったのは、お家騒動(御舘の乱)や織田勢の侵攻、家臣の反乱などで大変な時期であったため、ただ「愛」の人だけでは務まらなかったのも事実ではあります。しかしこの大河で兼続=「愛」のイメージが広まったようで、『江 姫たちの戦国』では、千利休の切腹の際に、なぜかこの兜をつけた人物が利休の屋敷を警護していたようです。兜だけで誰だかわかるのは大したものですが、しかし、何とも唐突な印象があるにはあります。

さて『真田丸』の直江兼続は、冷静沈着で早口で、人柄のよさそうな主の上杉景勝と好一対を成しています。「愛」の兜をこの兼続がかぶると、『天地人』とはかなり雰囲気が異なり、如何にも愛染明王または愛宕信仰を奉じ、しかも冷酷さをもいとわない武将のイメージが強くなってくるから、不思議なものです。『真田丸』は、次回で信繁が上杉へ人質として赴き、景勝の人間性に触れるという設定になっています。この時上杉についたことが、徳川を相手にした第一次上田合戦で役立つことになります。しかし『天地人』の信繁(幸村)は、どう見ても仕官先を探している牢人で、挙句の果ては直江屋敷で目刺しを炙って食べたりと、まるで居候のようでしたが、今回は流石にそれはないだろうとは思います。

飲み物-ドリップコーヒー
[ 2016/03/21 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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