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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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受信料と大河の衣装と放送日程

NHKの受信料を義務化すべきか否か、総務省が検討を求めた問題で、放送局長の正籬聡氏は「視聴者との契約というやり取りの中で、NHKが自らの役割や受信料制度の意味を丁寧に説明し、関係を構築するプロセスが重要」と話したようです。しかし今のNHKは、「視聴者との契約というやり取りの中で、NHKが自らの役割や受信料制度の意味を丁寧に説明」しているのでしょうか。番組やNHKの取るべき姿勢に関してメールを送っても、いっかな返信が来ないのですが…。

一方で正籬氏は受信料値下げに否定的で、番組の質が落ちたらどうするのかと発言したという記事もあります。落ちたらも何も、もう既に一部の番組は質が落ちていると思われますし、お金をかければ質のいい番組ができるとは必ずしも言えないものです。この際スクランブルをかけて、番組単位に課金してほしいものです。受信料と言えば聞こえはいいのですが、結局視聴者の財布を当てにしていると思われても仕方ありません。

ところで『麒麟がくる』の光秀の衣装関連で、このようなコラムがあります。
(NHK ONLINE)

黒澤さんは直垂にこだわっているようですが、この時代は既に肩衣ではないかと思います。それとも、織田家の家臣になった時点で肩衣にチェンジなのでしょうか。「落ち着いた色味にしながら、幾何学模様を使用することでドラマ全体の華やかさは残しました」とありますが、恐らく衣装の色使いに関しては、クレームが来ているのではないかと思います。

ところでこの大河、来年の2月7日が最終回だそうです。つまり『青天を衝け』は2月14日、バレンタインデーから始まるわけで、珍しいといえば珍しい放送日程です。似たような例としては、『炎立つ』が年を跨いだため、3月末で終わったことがあります。しかし何も年を跨がなくても、45分枠を1時間にして放送すれば、年内ぎりぎりで納められるのではないでしょうか。何だか中途半端です。『青天を衝け』もオリンピックを想定して、多少放送回数を減らすことになるでしょうし、そうなれば全放送回は40回程度と言ったところでしょうか。

あとこの『麒麟がくる』、前回の視聴率が12.5パーセントだったとのことで、これは幕末大河並みです。総合視聴率も『西郷どん』と同じか、寧ろそれよりも低いほどです。やはり視聴者離れになっているのかも知れません。改めて、NHKもスクランブルを考えるべきだろうなと思ってしまいます。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2020/10/22 23:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-39

実は昨夜投稿予定だったのですが、不覚にも寝落ちしてしまったため、珍しくこの時間帯にアップすることにしました。

先日の『風と雲と虹と』ですが、時代背景もあり、男性の服装はかなり大陸風です。ちなみに女性の方はそうでもありません。寧ろ源平大河の舞台となる時代の服装と、さほどに違わないように感じられます。この時代はまだ10世紀前半であり、十二単のような、国風文化の影響を受けた服装が登場するのが10世紀半ばなので、もう少し大陸風なイメージでもいいかとは思うのですが、考証が難しいのでしょうか。また藤太や将門のようなクラスの武将の甲冑は、この時代ですから当然大鎧です。

かなり脚色されているとはいえ、平将門と藤原純友の2人が、当時の朝廷を脅かした天慶承平の乱がテーマとなっているため、大河としてはかなり前の時代に舞台を設定した格好になっています。その意味で珍しい大河ではありますが、私としては、実はそこまで興味を持っているわけではありません。武士の台頭のいわば「走り」的存在ですが、これがその後社会にどのような影響を与えたかというのが、かなり限定的に見えるせいもあります。

平均視聴率は24パーセントだからこの当時としてはそこそこでしょう。ただこういう大河はかなりレアなケースであり、こういった時代設定が一般受けするのかどうかは何とも言えないところです。そもそも大河で古い時代といえば源平、逆に新しい時代といえば明治維新が定番になっており、一番人気は戦国というのが一般的な見方でしょう。それよりも古い、あるいは新しいというのは、設定によっては視聴者が離れて行くもとになりかねません。やはり大河は、武士が政権を掌握した時代の方が収まりがいいと思われます。古い時代であれば、所謂源平物よりもう少し前の時代設定で、『炎立つ』の逆パターンとして、源頼義や義家から見た奥州藤原氏を描くという方法もありますし、これだとその後の時代に繋げて行くことも可能なのです。

しかし私としては、また南北朝をやってほしいです。戦国時代にまで尾を引く混乱の時代ですから、大河を続けるのであれば、積極的に取り上げるべき時代でもあるでしょう。あと戦国などで、比較的有名であるにも関わらず、主人公に選ばれていない人物をもっと中心に押し出すべきでしょう。

前にも書いていますが、大河のみならず、地上波のテレビ番組の多くが行き詰まり煮詰まりのような状態になりつつあります。今後番組や業界がハードランディングするのか、ソフトランディングするのかは関係者の意向次第ですが、大河の場合、廃止あるいはNHK解体などとなった場合のリスクはかなり大きいですし、正に過去の遺物化となり兼ねないでしょう。寧ろ今後方針をいくらか変更する形で、半年放送も視野に入れ、主人公の選び方も工夫して行けば、今までとは違った形ながら、生き延びる確率もまだ高そうではあるのですが。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/10/17 17:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『風と雲と虹と』終盤のエピを観て

『風と雲と虹と』という大河があります。1976年の放送で、歴代の大河では最も古い時代を舞台にしています。ただし『炎立つ』は坂上田村麻呂と阿弖流為が登場するので、部分的にとは言え、これよりもっと古い時代を描いています。

それはともかく、この中で露口茂さんが演じた田原藤太(藤原秀郷)のセリフにあった「黙れ、こわっぱ(小童)」、これを露口さんへのリスペクトとして三谷幸喜氏が『真田丸』で使ったと知り、まずはシリーズの終盤の、藤太と主人公平将門の再会シーンと合戦シーンを観たのですが、確認できませんでした。恐らく将門ではなく、もっと「こわっぱ」=青二才風の人物に発した言葉だったのでしょう。尤もすべてを観るだけの気力と時間が今はなく、そのうちまた探してみようかと考えています。

しかしこの大河を観て思ったのですが、サブタイの「激闘」とか、「久遠」というのに振り仮名が振られているのですね。大河のガイドブックで、固有名詞を中心にやたらと振り仮名があるのは見たことがありますが、こういうのは初めてです。どのような事情があったのか知りませんが、よほど馴染みのない言葉であればいざ知らず、わざわざ振り仮名を振る必要はあったのでしょうか。

それと露口さんの声は、『国盗り物語』でもそうでしたが、どうもグラナダ版ホームズを思い出します。三谷さんのリスペクトというのは、これも関係しているのでしょうか。また将門が久々に藤太に会うシーンなのですが、妻子共々農民のような格好で出迎えており、何やらホームドラマのような雰囲気です。これによって、「新皇」となっていた将門に権威を持たせるべく、仰々しく藤太を出迎えようとした興世王(平将門の乱の首謀者)らの目論見が失敗するという展開にしたかったのでしょう。それは理解できますが、やはりこのホームドラマ的乗りはどうかなと思いますし、部分的にセリフが現代風なこと、出演者のセリフに途中でナレーションがかぶさり、結果的にナレで説明しているように見える点などはちょっと興ざめです。

この大河には、もう一人の主人公と言うべき藤原純友も登場します。この両者に鹿島(藤原)玄明が絡む格好になっていますが、草刈正雄さんが演じるこの玄明が、少しだけ観たことのある物語序盤の方と比べて、さほどに年を取っているようにも見えません。年を取らないと言えば、『おんな城主 直虎』の龍潭寺関係者を連想してしまうのですが、いずれの場合も何か異次元の人物のように見えます。ちなみに草刈さんはこれが大河初出演、『真田丸』の昌幸を演じるのはその40年後のことです。

飲み物-ウイスキーロック
[ 2020/10/16 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

明智光秀番外編続きと『おかえりモネ』

『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河という投稿で、過去の大河で明智光秀を演じた俳優さんのキャラ設定について書いていますが、この中で書き洩らしていた人たちがいます。『太閤記』の佐藤慶さん、それから『軍師官兵衛』の春風亭小朝さんです。

佐藤さんは、『太閤記』で大河ドラマ初の光秀を演じています。とはいえ、この作品について私は殆ど知らず、一度BSでの特番か何かで映像を見たきりで、しかもドラマと言うよりは昔の時代劇映画といった感じでした。そのため、本来この大河で初お目見えした、緒形拳さんの秀吉と高橋幸治さんの信長は、2度目の登場作品である『黄金の日日』のイメージしかありません。

佐藤さんと言えば、私としては『炎立つ』の源頼義、そして『風林火山』の僧清胤を思い出します。『炎立つ』では、藤原経清の斬首の際に、わざわざ刀を岩に打ち付け、刃こぼれさせて切れ味を悪くしてから処刑に臨むという、何ともいやらしいシーンがありました。『風林火山』では、高野山ですわ斬り合いになろうとした勘助と上杉政虎(謙信)を諫め、曼荼羅を見せて諭す役でしたね。

小朝さんの方は、正直言って当初あまり光秀のイメージは感じられず、どちらかと言えば織田家譜代の家臣のイメージでした。何度か観ている内に段々慣れて来て、本能寺の変の回でかなりすんなり受け入れられるようになりましたが、やはり多少の違和感がつきまとったものです。近藤正臣さんの光秀を基準にしていると、どうしてもこうなってしまうのでしょう。

『おんな城主 直虎』では、光石研さんが光秀を演じていました。この大河では登場シーンはさほど多くなかったのですが、「金柑頭」ではなく、白髪の光秀だったため珍しく感じられたものです。「魔王」信長を相手に気苦労の多そうな役どころでしたが、この時はTBS系列で『陸王』が放送されており、私自身は、このドラマでスポーツ店のオーナーを演じていた光石さんの方を思い出してしまいます。

ところで前出の『風林火山』で、勘助を演じていた内野聖陽さんですが、来年春からの朝ドラ『おかえりモネ』に、主人公の父親役で出演です。このシリーズには西島秀俊さんも出演予定ですので、『きのう何食べた?』をついつい思い出します。また主人公の母親役が、三谷大河の常連の鈴木京香さんなので、この中から何名か『鎌倉殿の13人』に出演するのではないでしょうか。『真田丸』にも、『まれ』の出演者が何人か出ていましたし。
『おかえりモネ』出演者発表
(百音が登米で出会う人々編)
(NHK ONLINE)


飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/10/03 23:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-36

先日も投稿した、『草燃える』をはじめとする源平大河ですが、これも
壇ノ浦まで
奥州藤原氏滅亡まで
承久の乱まで
に分かれます。戦国大河になぞらえると
秀吉薨去まで
関ヶ原まで
大坂の陣まで
となるでしょうか。
今のところ承久の乱まで描かれているのは、『草燃える』のみです。過去の源平物に於いては、平清盛や源義経を主人公とした作品が複数作られており、なかなか鎌倉時代まで行かなかったせいもあるのでしょう。

ところで、1980年代半ばに近現代三部作が作られたのは、これまでも何度か書いています。実際その直前の大河である『徳川家康』では、これが最後の時代劇大河などと言われたそうですが、しかしどう考えても、近現代物は従来の時代劇大河に比べると、創作を入れ難いという制約があり、主人公になる人物もやはり限りがあります。この当時のNHKがどのように考えていたかは不明ですが、せめて近現代を何年かやり、また時代劇に戻すという方法がこの場合現実的でしょう。結局近現代物はうまく行かず、『独眼竜政宗』でまた時代劇が復活することになりました。またこの80年代の10年間は、近現代物が続いたという点を除いても、源平物がなく幕末物が少ない、その意味でかなり異色の10年間でした。

源平物に関して言えば、1979年の『草燃える』の後は、1993年の『炎立つ』までこの時代が舞台の作品はありません。また幕末物は、架空の人物を主人公にした『獅子の時代』のみで、その後の『翔ぶが如く』は1990年の大河でした。それ以外は戦国物5作品と、赤穂義士物1作品になっています。通常1990年代までであれば、戦国メインは変わりませんが、それに幕末(実在の人物が主人公)に赤穂義士物、源平物という構成になっていたはずです。2000年代に入ると、この間も書いたように赤穂義士物がなくなります。これを補填するために、近現代物を制作しようというふしがなきにしもあらずですが、どうも近現代物は大河の本来の姿とは違うと思うし、また新しいことをやるのはいいのですが、如何せんそれがあらぬ方向に向かっているように見えます。受信料でやる以上、何か新しいことを計画しているのであれば、視聴者にそれなりの説明をするべきでしょう。でないと、ただの自己満足です。

飲み物-レッドビール
[ 2020/09/09 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『草燃える』の時代背景と人物設定

先日の『草燃える』関連でもう少し。大河ドラマが所謂「乱世」、時代の変わり目を描く場合、大抵はそれに前後する時代も描かれることになります。例として
  • 源平合戦とその前の平家全盛時代、もしくはその後の鎌倉時代
  • 南北朝時代
  • 戦国時代とその後の安土桃山時代、江戸時代
  • 幕末とその後の明治時代
が挙げられます。
この『草燃える』は平家全盛期末期から鎌倉時代が舞台であるため、壇ノ浦合戦や奥州合戦で終わるということはなく、寧ろそれからがこの大河の本領発揮といえます。平家が主役であるか、源氏が主役であるかの違いとも言えます。

源平物の中には『炎立つ』も含まれますが、こちらは奥州藤原氏メインであるため、ドラマの構成そのものが異なります。ちなみに『草燃える』で公暁と衆道関係にあった駒若丸を演じた京本正樹さんは、『平清盛』で藤原秀衡を演じています。いくらかの奥州藤原氏とはいえ、「みたち」であるはずのこの秀衡が、如何にもきんきらきんな格好であるのはいささか腑に落ちませんでした。
これまでの源平大河の中で、鎌倉時代、正確には承久の乱まで描いているのはこの『草燃える』のみです。この承久の乱での鎌倉方の勝利により、鎌倉幕府の勢いが増し、日本史における勢力図が入れ替わることになります。戦国大河が大坂の陣までを描くのとちょっと似ています。もう少しこの時代中心に大河が作られて良さそうなのですが、登場人物が似たような顔ぶれになるのを嫌うのでしょうか。しかしそれなら、戦国大河も似たようなところはあるのですが。

ところで『草燃える』の原作の1つに、『北条政子』があります。この作品での政子は、流人の頼朝が好きで一緒になったものの、これによって自分の人生が一変し、戸惑うことになります。また一本気でひたむきな女性として描かれており、たとえば頼朝の愛妾亀の前の家を襲撃させたのも、そういう気性のなせるわざとなっています。
大河そのものはどちらかといえば夫婦大河のイメージですが、この『北条政子』、女性が主人公のせいか、原作には女性の登場人物が多く、特に静御前や大姫といった人物は、政子と似た一途な性格という設定になっています。無論これはこれで納得できなくはないのですが、男性陣、特に頼朝が策士として描かれているせいか、彼女たちの感情もしくは愛憎の部分に重点が置かれている点には、いくらか違和感を覚えなくもありません。かなり話が飛びますが、『真田太平記』で家康が大蔵卿局に会った後口にした、「(女性の)理屈の通らぬ強さ」が前面に押し出されている印象を与えます。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/08/11 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河枠特番4『秀吉』(1996)

大河枠特番第4弾は『秀吉』です。実はすべてのエピを観ているわけではないので、細かい部分に関しては何とも言えません。どちらかと言えば、天下人となった秀吉よりも、日吉丸→木下藤吉郎→羽柴秀吉の出世コースを歩いた秀吉を、重点的に描いた作品であるとは言えそうです、特に出世前の秀吉と、母親のなかのコンビは妙にしっくり来るものがありました。

この時の渡哲也さんの信長、西村雅彦(現・まさ彦)さんの家康も異色といえば異色でした。渡さん、50代で信長を演じていたのですね。『真田丸』の吉田鋼太郎さんも50代で信長を演じていますが、如何せん登場回数が違い過ぎます。あと石田三成(佐吉)が真田広之さん、淀殿が松たか子さん、豊臣秀長が高嶋政伸さん。おねの沢口靖子さんと真田さん、高島さんは『太平記』でも共演です。ちなみに北政所を「おね」としているのは、大河ではこれと『軍師官兵衛』だけだったと思います。

そして光秀が村上弘明さんですが、この光秀は正直な話、やや違和感がありました。村上さんは戦国だと『武田信玄』の高坂弾正のイメージが強く、また大河全体では、『炎立つ』の藤原清衡がよかったせいかも知れません。この光秀はちょっとマザコン的なところもあり、母親の美にはっぱをかけられていた覚えがあります。美はその後磔刑となり、それが本能寺の一因となるわけですが、この人物を演じたのは野際陽子さんでした。『新選組!』でも主人公の母親を演じていましたね。

キャストがその当時としては比較的斬新で、これは視聴者によって好みが分かれたように思います。尚、石田三成の少年時代を小栗旬さん、小早川秀秋の少年時代を浅利陽介さんが演じています。小栗さんはその後『天地人』で三成を、浅利さんは『軍師官兵衛』と『真田丸』で小早川秀秋を演じています。しかし浅利さん、確か本当は秀吉をやりたいと、以前『スタジオパークからこんにちは』で語っていたことがあります。

それと秀吉が若い頃、信長の側室吉乃の屋敷に忍び込むシーンが紹介されます。この大河でも『利家とまつ』同様、吉乃の存在はかなり大きいです。というか、結婚後の史実がはっきりしない濃姫に比べ、この吉乃の方が信長の子を3人も産んでいるわけですから、扱いは大きくなって当然とも言えるでしょう。今年のがこの吉乃をクローズアップしたのであれば、それはそれで評価できるのですが、しかし実際は「側室に子供を産ませていた。許せ」でした。これにはやはりがっかりです。

ところで、この番組の中でちょっと気になる点がありました。ご存知のように、この大河は秀吉の生涯を最後まで描いていません。ああいうテンションの高いイメージで始まった以上、晩年のどす黒い印象の秀吉を敢えて描かなかったとも取れます。しかし鎧風な革ジャンで決めた竹中直人さんが
ヒーローは堕ちてこそヒーロー
最低の秀吉を演じたい
と望んでいたにもかかわらずそうならなかったとコメントします。それに対して、「麒麟」の川島明さんが、もう一度主演の話が来たらどうかと尋ねているのですが、この時竹中さんは
「晩年の秀吉をもう一度やってみたい」
と語っています。「もう一度」とあるからには、無論過去に一度、晩年のダークな秀吉を演じているわけです。ずばり『軍師官兵衛』です。
ならば、『官兵衛』のダークな秀吉を1シーンだけ流すという方法もあったはずですが、なぜかそのようになっていません。この辺りは如何なものかと思います。

これは前にも、大河で思うことあれこれそして武者さんの『軍師官兵衛』記事に関してで書いていますが、竹中さんは官兵衛のガイドブックでこう語っています。

「堕ちゆくヒーローを演じられるという漠然とした期待はあります。主役では難しかったことが今回できるのではないかと」(前編)
「この先、堕ちゆくヒーローとしての秀吉が描かれていきます。(中略)秀吉はこれから金ぴか趣味に走ったりしながら異常さを増して行きますし、演じる者としてはわくわくしますね。(中略)『小牧・長久手の戦い』のあたりから、秀吉と官兵衛の関係に変化が現れてきます。『あの男(官兵衛)は先が見えすぎる』という印象的なセリフをおねに向かって言うシーンがあるのですが。秀吉は官兵衛のことが邪魔になってくるんです」(後編)
「いよいよ『堕ちゆくヒーロー』の終末が描かれ始めました。(中略)ある種狂気の世界へ入っていくんです。そのダークな部分は、秀吉のコンプレックスの表れではないかと想像しています。(中略)でも、演じるにあたっては、素直な人間より屈折している人間のほうが面白い。(中略)『秀吉』から18年たっているぶん、年齢的にも後半の秀吉を演じるのにちょうどよいでしょ?」(完結編)

そして私もこれに関しては
「つまり竹中さんは堕ちてゆく秀吉、『秀吉』で描かれなかった狂気の太閤を演じることに意欲を燃やしていたことが窺えます」
と書いています。竹中さんは寧ろ、こういう秀吉を演じることを楽しみにしていたのではないか、そう思われるふしもあります。

『官兵衛』は他の作品だからと言ってしまえばそれまでですが、どうも大河は互いの連携がありそうでいながら、このような場合に関連作品を流すことはしないようです。そのため大河と一応括られてはいるもの、それぞれの関連性があまり強くない、単発の歴史ドラマが何十年か続いている印象をも同時に受けます。たとえば日曜劇場(池井戸潤作品)で、『ノーサイド・ゲーム』のスタジアムの広告に「帝国重工」や「ジャパニクス」がある、そういう形の連携はやはりなさそうですね。

飲み物-アイスティー
[ 2020/07/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「土方歳三」が演じる「明智光秀」のキャストを考えてみると

コロナウイルスの世界的な蔓延のため、オリンピックが延期となりました。これに関しては、またスポーツ関係で書きたいと思いますが、大河を5回分削って確保した枠はどのようにするのでしょう。

さてその大河関連、今回は雑考の前によしなしごとをいくつか。先日大河関連投稿を不定期にするというか、減らすということを書いています。私としては、長谷川さんは役作りを頑張っているとは思いますが、どちらかといえば、やはり現代ドラマの人というイメージが強く、『まんぷく』の萬平さんの方が、この人のキャラが活かされている印象がありました。ただ『八重の桜』の川崎尚之助は、八重の夫ながら入婿といった感じもあったのですが、夫婦愛と、鉄砲作りの対比がよく描けていたとは思います。

一方で、大河ドラマは「敗者の側から見た作品」というのがあります。つまり成功したり、天下を取ったりした人物ばかりでなく、その陰で不遇をかこった人物を中心にした作品ということです。三谷幸喜氏の『新選組!』や『真田丸』は正にこれに当てはまります。無論前出の『八重の桜』や『炎立つ』然りです。また平家を題材にした作品のように、一時期は栄華を極めながら没落したというケースもあります。今回の『麒麟がくる』も、この敗者から見た作品に該当します。

とはいえ勝者を描いた作品も、必ずしも勝って嬉しいというわけではなく、勝ってしまったが故に抱える悩みやジレンマもあり、当の勝者との確執から、自らその座を降りることもあるわけです。西南戦争で賊軍を率いることになった西郷隆盛や、石田三成憎しのあまり、徳川家康に利用された加藤清正や福島正則などにもそれが窺えます。

閑話休題。敗者視線に戻りますが、今までの大河で、常に敗者の側に立つ役を演じて来た俳優さんがいます。その俳優さんとは、ずばり山本耕史さんです。『新選組!』の土方歳三、『平清盛』の藤原頼長、そして『真田丸』の石田三成と、天下を二分する戦いに敗れた人物を演じています。そこで甚だ勝手かつ主観入りまくりではありますが、この山本さんに明智光秀の役を振ってみた場合のキャストを考えてみました。

信長に関しては、小栗旬さんもありかと思ったのですが、再来年の主役であるため、ここでは外して岡田准一さんにしています。岡田さんも染谷さん同様小柄ですが、『海賊と呼ばれた男』の出光佐三の雰囲気に、信長と似通った何かを感じます。
(敬称略)

明智光秀-山本耕史
斎藤道三-内野聖陽
帰蝶-波瑠
斎藤義龍-細田善彦
明智光安-生瀬勝久
織田信長-岡田准一
羽柴秀吉-濱田岳
足利義輝-藤木直人
三淵藤英-栗原英雄
細川藤孝-西島秀俊
煕子-黒木華

濱田岳さんの秀吉(というか藤吉郎)は、一度見てみたいものです。松永久秀は吉田さんでいいのでここはパス。あと谷原さんの三淵藤英も好きですが、栗原さん(『真田丸』の信尹)だと、さてどのようになるでしょうか。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/03/26 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『葵 徳川三代』続き及び『麒麟がくる』の麻薬騒動に関して

まず先日の『葵 徳川三代』関連です。ドラマの中での「徳川三家」即ち宗家、尾張徳川家、駿府徳川家ですが、この駿府徳川家は、家康の晩年期には彼の直轄となっていました。内藤信成や、紀州家の祖となった徳川頼宣もここを統治しています。その後徳川家光の弟、忠長が治めるも改易され、その後は幕末まで幕府の所領となっていました。明治元年にここは静岡藩となり、徳川宗家の当主となった徳川家達(田安亀之助)が藩主となりますが、その後ほどなくして廃藩置県となり、静岡藩も静岡県となりました。また御三家である尾張、水戸、紀州それぞれの徳川家の中でも、水戸は他の2家より家格が低いとされています。それから所謂御三卿(田安、一橋、清水)ですが、これは徳川吉宗が、息子たちにそれぞれ分家させたのが始まりです。他に甲府徳川家、舘林徳川家もありますが、いずれも江戸時代中期に断絶しています。

それから麻薬騒動で揺れる『麒麟がくる』ですが、沢尻容疑者が第1回から出演していて、しかも準主役的な存在であるため、かなり多くの回に登場しており、撮り直しもままならない状態のようです。今から女優さんにオファーを出しても、受け入れて貰えるかということで、これはNHKも頭が痛いでしょう。悪いことに序盤に登場するセットはもう解体されていて、濃姫(帰蝶)のシーンだけでも最初から撮り直すとなると、かなりの費用がかかると思われます。夏ごろの時点でわかっていれば、まだ余裕をもって撮り直しができたのでしょうが…。今後もし1年物(半年物でも)の大河を作るのであれば、出演者に全員薬物検査を義務付ける必要も出て来るのかもしれません。今年、来年と続いた以上、また出て来ないという保証は残念ながらありません。また仮に放送できない場合、同じ池端俊策氏脚本の『太平記』を放送してほしいと思います。

無論、過去にも大河出演者の降板は何度かあります。『炎立つ』では、藤原秀衡を演じる予定だった北大路欣也さんが降板して渡瀬恒彦さんとなり、『功名が辻』でも杉田かおるさんが演じるはずだった堀尾吉晴の妻いとが、三原じゅん子さんとなっています。昨年の『西郷どん』では主演の堤真一さんが鈴木亮平さんに、幾島役の斉藤由貴さんが南野陽子さんにそれぞれ代わりました。またナレも市原悦子さんから西田敏行さんに変更されています。ただいずれも撮影前の降板であったようですし、無論、この中で刑事事件による逮捕での降板はなかったと思います。
刑事事件で降板した出演者といえば、知っている限りではこの3名となります。
高畑裕太(真田丸、強姦罪-2017年より強制性交等罪)
ピエール瀧(いだてん、麻薬取締法違反)
沢尻エリカ(麒麟がくる、麻薬取締法違反容疑)
(敬称略)
少し前に『麒麟がくる』のロケ情報が少ないと書いていますが、あるいはこの事件を見越してのことだったのでしょうか。

飲み物-カクテル
[ 2019/11/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』情報と久々に『いだてん』を目にして

まず、ワールドカップが終わったので、今日から背景を紅葉仕様に変えています。

もう11月だというのに、来年の大河『麒麟がくる』のロケ情報がなかなかないなと思っていたら、先月分の岩手日報にこういう記事がありました。

藤原の郷で大河ロケ 奥州・来年放送の「麒麟がくる」

藤原の郷といえば、『炎立つ』収録の際にロケ地として使われた場所ですね。ところで記事中に2016年の『おんな城主 直虎』とありますが、直虎は2017年だったはずなのですが。

先日久々に数分程度ですが『いだてん』を観ました-というより、NHKの番組が放送されていたのを、たまたま目にしたと言った方がいいのですが。しかし私としてはナレーションの部分がやたらに長く、雰囲気がどうもドキュメンタリーのドラマパートといった感じだったのに加え、故・黒澤明氏がどうもそれっぽくない、さらに阿部サダヲさんの田畑政治がやかましいといった印象ではありました。それからチュートリアル徳井さんの出演場面は結局カットで、その分尺が短くなっているようです。NHKも出演者のこういう点はもっと気をつけるべきですね。

来年は、ちゃんとした戦国大河を観たいものです。その前に総集編ではありますが、『国盗り物語』のDVD上下2巻を、もう一度観ておこうと思います。

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2019/11/05 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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