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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『武将ジャパン』コラムのニュース記事と小檜山氏のツイに関して

『武将ジャパン』のコラム関連ですが、今回もまたニュース記事のリンクが貼られています。リンク元が明記されていないので一応書いておきます。

大河、小池栄子VS江口のりこで「亀の前事件」 三谷幸喜が“女のバトル”押し出す狙い
(NEWSポストセブン)

何でも武者さんによれば

要約しますと、もはや時代錯誤的な芸能界のセオリー分析です。
週刊誌にせよ、ネットニュースにせよ、こういう「女同士はドロドロしてるよね〜」という偏見は定番です。

らしいのですが、目を通した限りでは、そこまでは思いませんでした。紹介記事ということもありますし、全体的にこの回が楽しみですねといったニュアンスで、なぜ亀の前事件がここまで描かれるのかということで、

「また、三谷さんが「原作のつもりで書いている」と語る『吾妻鏡』に「亀の前事件」が書かれていたことが、これほどフィーチャーされるベースになっています」

とあり、その次のページでは

「第12話では、前回のラストシーンで父・伊東祐親(浅野和之)と兄・祐清(竹財輝之助)を愛する頼朝に殺された前妻・八重(新垣結衣)の切ない心情も描かれます。さらに義時の妹・実衣(宮澤エマ)の人生にも動きがあるなど、やはり『鎌倉殿の13人』は「女性たちの物語もしっかり描く」というスタンスなのでしょう」

などとも書かれているのですが、武者さんにはそれでも不満なのですね。

そういえば武者さん、漢籍はあれこれ出してくる割に、『吾妻鏡』に関してはあまり触れていないようですが、レビューを書くのなら、まずそちらを調べるべきではとも思います。そのせいか、上総広常に和田義盛が会いに行くのは『吾妻鏡』に出て来るのに、人選ミスなどと書かれていましたし。

それと、この武者さんと同一人物とされている小檜山青氏のツイートですが、プロフィールページを見ても他のアカウントからのリツイが多いため、絞り込んでみました。検索窓に「from:ユーザー名(@の後の部分)」、場合によってはキーワードを入力して検索すれば簡単に本人のツイが見られますので、そうやって目を通したところ、たとえば『麒麟がくる』の駒叩きに関してこういう内容のツイがあります。尚ツイートは、部分的に紹介しているものもあることをお断りしておきます。

要は駒のように高等知識を持つ女性が嫌いで、その延長戦にあるヘイトを感じる意見もある。要するに女性研究者や政治家を粘着して叩くようなものと同じトーンがあって気になると。

他にも駒はそこまでプロットを妨害していない、あそこまで嫌われるのがわからないとしたうえで、善児の方がむしろトリッキーというのもあります。

しかしどう考えても駒は、本来関わるべきでない部分まで踏み込んでおり、この部分が如何にも奇妙に感じられたのが、批判される一因となってはいるでしょう。正直、駒は『江』とか『花燃ゆ』とどこか相通じるものもあります。その辺を考慮に入れず、駒が女だから叩かれると一方的に決めつけるのも如何なものでしょうか。

また善児も、伊東祐親父子暗殺などは史実と違っていますが、彼は要は出番が限られた暗殺者です。そして今のところ、駒ほど史実に踏み込んでいるようには見えません。

それからもうひとつ、これは朝ドラ関連ですが、「オカルトじみた因縁で(母子が)再会」などとあります。

平安末期の大河のほうがまだしも迷信から距離を置いているように思えるほど無茶苦茶だし

などとあります。私は朝ドラを観ていないのでダイジェストの動画だけ観てみたのですが、どこがオカルトじみているのか、どこが迷信なのかはよくわかりませんでした。この平安末期の大河は恐らく『鎌倉殿の13人』のことでしょうが、こちらは時代が時代ですし、全成が変成男子の法を行うシーンなどは、今から見たら迷信とまでは言わずとも、呪術的ではあるのではないでしょうか。

あとアニメ『平家物語』のびわが駒でなく江に近いとあったりしますが、びわはストーリーテラー的存在と思われます。なのに

駒は意味があるけどびわは…善児的な活躍をするとか!

善児的な活躍をして、平家の人々を抹殺して行くのでしょうか…それはないでしょう。
その他にも中国大好きな一面も見られるので、やはり武者さんなのだろうなと思います。それから今年と昨年の大河関連でこのようなツイもあります。

大河で二年連続、妊娠中の妻がいるのに不貞行為を働く描写があるけど。
それをごまかしているか?
批判的に描くか?
このニュアンスはむしろ真逆なわけで、二年連続出てきたからOK!というのはちょっと読解力の面でこう…ねえ。

とありますが、『青天を衝け』の場合は身重なのは妻のお千代でなく、妾のくにの方ですね。

飲み物-暖炉の前のウイスキー


[ 2022/04/02 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-46

『青天を衝け』徒然、本来は今回で終わらせるはずでしたが、第40回、第41回共に1時間という異例の編成であったため、この2話は別々に投稿することにしました。ところで少し前に『武将ジャパン』の『青天を衝け』関連記事をご紹介しています。

実はこの中に、平岡円四郎の未亡人、やすが女衒であると書かれています。しかし彼女が登場するどの回を観ても、女衒、つまり女性を売春宿に斡旋するようなことはしていません。

芸者見習いであった兼子を、栄一の後妻として紹介しただけなのですが、こういうのは女衒と呼ばないでしょう。『西郷どん』で、遊郭を盛んにキャバクラ呼ばわりした武者さんらしくはありますが。

また栄一の後継者である孫の敬三が、便器を素手で掃除するとはどういうことだ、お千代をコレラで失くしているのにとも書かれています。ネタバレになりますが、この敬三が便器を掃除するのは、最終回に登場します。

折しもこの時はアメリカからの客が来ており、トイレ掃除とは、トイレに紙があるかどうか確かめろと栄一からいわれた敬三が、その紙で便器をきれいに拭き上げているシーンのことでしょう。

しかしもちろんその時にコレラが流行していたわけではありません。それとお千代が、トイレ掃除をしていてコレラに罹患したのならまだしも、そのような描写はありません。この比較にはどうも無理があります。

それから、最近大河をなかなか完走できなくなっていますが、私の場合、1年間という放送期間の長さに少々うんざりし始めていることもあります。何度も書いていますが、何かお役所的前例踏襲といった感じもしますし、随分贅沢だなと思います。本来公共放送とは、このような贅沢な番組作りをするものなのでしょうか。

女性主人公大河が作られなくなったのはいいのですが、その代わり男性主人公でも、あまり面白くないものも出て来るようになりました。現時点で『青天を衝け』が、令和の大河の中で一番面白いと思うのは、前の2作品に馴染めなかったことも大きいかと思います。

ところで女性主人公大河にも色々あります。個人的に『八重の桜』は結構好きですし、『篤姫』はまあまあです。ただ前出『武将ジャパン』のコラムで、幕末大河の場合、何かにつけて『八重の桜』がどうこうと引き合いに出されるのにはうんざりです。

その反面、たとえば『江~姫たちの戦国~』の描写は疑問がありました。あれやこれや、おかしなことだらけというのもありますが、主人公と敵対する人物、特に秀吉が見るからにいやらしい感じで描かれています。敵対する存在を最初から悪人として描くのは、如何なものかとは思うのですが。

飲み物-ウイスキーストレート

[ 2022/01/13 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』の創作と疑問点 5

まず先日投稿した「偽国使」のあらすじ、変換ミスとわかりづらい部分を修正しています。

ところでこの回ですが、ちょっとこれはやり過ぎかなと思います。何やら『江~姫たちの戦国~』や、『花燃ゆ』と似たような雰囲気を感じます。どう考えても助左衛門があの場を仕切り、秀吉の重臣である小西行長や、対馬の国主宗義智に、あたかも命令するが如き物言いをするのはおかしな話です。これなら最初からすべてフィクションにして、自在にキャラを動かした方がいいのではないでしょうか。

無論、『江』や『花燃ゆ』よりは、ストーリーそのものはもう少し重みがあります。また助左衛門を慕う美緒や桔梗、彼女たちはオリキャラなので、多少度が過ぎた振る舞いをしても、許されるという部分はあるでしょう。そして無位無官の商人である助左衛門が、秀吉に拝謁する時は、外で待たされているなどという描写は納得できます。しかし記録の少ない主人公を、様々な形で政治あるいは外交での決定に絡ませるのは、どうもいただけない気がします。

そして美緒と桔梗。最近あまり出てこないなと思ったら、このような形で登場しています。しかしこの場合、どう見ても美緒が桔梗に嫉妬している印象はぬぐえません。本来彼女は男勝りで、このようなキャラではなかったように思うのですが、自分が惚れ込んだ人物である以上、自分に冷たい態度を取る夫と血縁関係にある女性に、奪われたくないというところでしょうか。

このやり取りを見る限り、桔梗の方が筋が通っているようように思います。子供の頃、助左衛門が自分を助けてくれた、その時の思いが今も彼女の頭から離れないわけですし、このまま桔梗が助左衛門と結ばれなければ、彼女が浮かばれないでしょう。しかし桔梗と銭丸、この時代女と子供の二人旅は危なくないでしょうか。そもそも肥前に行ったところで、当の助左衛門が行長たちに出くわして堺へ戻っているわけで、会えるわけはないのですが。

それにしても小田原征伐、小田原へ行くシーンと、大坂へ帰還するシーンが出て来るのみです。ならば、いっそのことナレだけで済ませてもよかったかも知れません。「ナレ征伐」です。その後石田三成は使節に会い、国書を目にして真実を知るわけですが、その前に忍城の水攻めで散々な目に遭っていますね。そういう台詞が一言くらいあってもよかったかも知れません。あと鶴松が使節の前で粗相をしたこと、これは事実とされています。


飲み物-ビールと夜景
[ 2021/12/29 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河の続きそして『99.9-刑事専門弁護士-』

まず、大阪市のクリニックで起こった放火により、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

先日から『黄金の日日』関連の投稿をしています。実はこの大河は、1度だけDVD完全版の一部を観た記憶があるのですが、当然ながら毎週連続して1話ずつという形ではなかったので、今回のようにコンスタントに視聴することで、色々見えて来た部分もあります。

この呂宋(納屋)助左衛門を主人公に持って来たのは新鮮ではありますが、やはり市井の人物である以上、半ばフィクション的な手法を採り入れざるを得ず、信長にしても秀吉にしても、彼らが天下人としてやって来たことをかなり端折ったところもあるわけで、その意味ではちょっと物足りなさを感じることもありました。無論、いつもいつも主人公が天下人というのも何なので、目先を変えてみたとも考えられます。

一方で、秀吉を権力欲に目がくらんだような描き方をしたのは、面白いと思います。助左衛門が敵対する相手ということもあり、ヒール的な印象があります、ただ秀吉をこれだけキャラが立つ人物としたのであれば、他の武将たちも、もうちょっと描きようがあるかとは思います。

石田三成の場合はどういう人物であるかが大体見えて来ますが、小西行長、高山右近などは、場合によっては助左衛門の引き立て役のようにも感じられます。元々行長は太田城の戦いで武勲を挙げていますし、彼自身も布教には熱心な人でした。また右近も、実は小田原征伐に参戦したといわれています。それとこれは先日書きましたが、助左衛門の周囲の女性たち、特に美緒や桔梗などの、助左衛門不在時の様子があまり描かれていないのはやはり残念です。

ところで未だ淀殿が出てこないのですが、そろそろ鶴松も生まれて、秀吉の野望がより一層鮮明になると思われます。前回でもちょっと出て来ましたが、唐入りもそろそろかと思われます。確かこれは、大坂の陣よりも前に最終回を迎えたはずなのですが、あと10回ちょっとですから、いくらかテンポを速める必要はあるでしょう。

大河といえば、やはり最近はバトンタッチがなくなりましたね。というか、あれは男女が交互に主人公となっていた、2010年代特有の物だったのでしょう。それ以前にも、それぞれの主役の顔合わせというのはあったようですが、舞台となった地の名産品を交換するのは、2010年代以降、『龍馬伝』の福山雅治さんと、『江~姫たちの戦国~』の上野樹里さんからだったと思います。

それから今日の『金スマ』、松本潤さんがゲストでした。普段この番組はあまり観ないのですが、今回は特別にということで、すべてとは行かないまでも、半分ちょっとほどは観られたのですが、この人は嵐のライブの演出にかなり関わっていたのですね。

あとかつて日曜劇場で放送された、映画『99.9-刑事専門弁護士-』が映画化され、もちろんそちらにも出演です。またその前夜、12月29日には映画公開前夜祭ということで、TBS系列でドラマが放送されます。詳しくは下記リンクをどうぞ。
(映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』公式サイト)
(TBSテレビ:『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』)

しかし、香川さんと西島さんといえば、あの『ダブルフェイス』を思い出します。あと西島さんは、最近は『きのう何食べた?』の、シロさんのイメージも強いです。それにしても香川さん、再来年の大河に出て貰えないものでしょうか。


飲み物-温かいカフェオレ
[ 2021/12/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「大洪水」

『黄金の日日』第34回です。この当時は年末ぎりぎりまで放送が行われていたのですが、それでも、もう3分の2ほどが終わったことになります。いささか気が早いのですが、来年はどうなるのでしょう。大河の時代に合わせるのなら源平物(恐らく『義経』か『平清盛』)となりそうです。鎌倉時代という視点から見れば、『北条時宗』もありでしょうか。


さて、助左衛門は五島に漂着します。天正13(1585)年7月、お盆の時期です。ここで堺までの旅費を調達するため、例の海賊船にあった書物を長崎で売ろうとしますが、あまりいい値はつきません。一方で、長崎にはイスパニアの船が来ていることに助左衛門は驚きます。

こうして何とか堺に戻った助左衛門ですが、何せ船も積み荷も失い、船員たちも行方知れずになったことから、一からやり直すことになり、人足として働くことになります。それを見た桔梗は、今井の館へ行って美緒に借金を申し出ます。そして彼女は今井家で暮らすことになります。

助左衛門は借金の返済もあって、米を商うことになり、また千宗易から譲られた納屋を抵当に、小西行長に船を借りたいと頼み込みます。行長は快く承諾し、美緒からの五十貫文を助左衛門に渡します。同じ頃秀吉は関白となり、東国の米と堺の銭を大坂に入れるべく、堺の濠を埋めることを計画していました。その目的のためにまず、三成を堺の奉行に任命します。

今井家の主宗薫は、徳川との関係を強めていました。そして美緒に、自分の名代として大坂に行くように言います。しかしこれは、美緒を、豊臣を名乗るようになった秀吉に、差し出すことに他なりませんでした。宗薫の真意を行長から聞かされた美緒は、東国へ行くという宗薫と別れることを決意し、単身大坂へ行くことになります。

大坂行きの日は雨が土砂降りでした。その日助左衛門は久々に三成に出会い、長崎にイスパニア船がいたことを伝えて注意を促します。その後積み荷を下ろすものの、淀川が氾濫しそうだとの知らせに、米俵を土嚢の代わりに積み上げることになります。そこへ奉行の三成がやって来て、この大胆とも取れるやり方に感心し、京橋口の米蔵から米俵をすべて持ち出して、川の氾濫をせき止めようとします。

その夜堺では、またも五右衛門がやって来ます。桔梗から、美緒が大坂に向かったと聞かされた五右衛門は、即座に馬を借りると雨の中に飛び出します。そして、雨の中動けないでいた美緒の輿の列を見つけ、彼女を馬に乗せると、どこへともなく走り去って行くのでした。


大体こんな感じですが、秀吉関連以外の大部分が創作と思われます。無論それはそれでいいのですが、秀吉の政策に関してあまり描かれていないのは、ちょっと物足りない気もします。やはり武士でない人物、記録がはっきりしない人物を主人公にすると、このような描き方にならざるを得ないのでしょう。

ところで秀吉が御伽衆に一代記を書かせるシーンですが、実際この人は、萩中納言なる人物の落胤が自分であると言っていたようです。しかしこれ、どう見ても捏造ですね。『軍師官兵衛』でも、秀吉が公家たちに、萩中納言がどうのこうのというシーンがありました。

あと、南蛮渡来の物を扱うという設定上もあってか、助左衛門と桔梗、銭丸がテーブルと椅子で食事をしていますが、ここだけホームドラマといった感じです。

それにしても銭丸、桔梗が今井に行くとなって妙にすねた態度を取ります。しかしこの桔梗、五右衛門が来た時は店にいたことから、やはり今井の家は出て行ったのでしょう。その今井の当主宗薫。家康は負けないなどと言っていますが、この時点ではまだ今後どうなるかわかったものでもなく、かなりのギャンブルともいえます。息子の小太郎は堺に置いて行くようなので、「親権」は美緒にあるということなのでしょうか。

それにしても五右衛門、流石に盗賊というべきか、美緒たちがどこにいるかの勘はかなり働くようです。

あと三谷幸喜氏が、この『黄金の日日』が好きだったこと、そして創作部分が互いに似通っていることなどは、前にもちょっと書いています。やはり好きな作品の影響は大きいです。ただ三谷さん、大河は本当に歴史が好きな作家じゃないと書けない、本当にこの人物が好きなのか、過去に疑問に思うような大河もあったなどと発言(2014年当時)してもいますが、これはさてどうかなと思います。

この場合、何をもって「歴史が好き/嫌い」を定めるかもはっきりしないし、『真田丸』の九度山編とか最終回などは、ご本人が本当に歴史が好きであるのなら、もう少し書きようがあったのではないでしょうか。また「疑問に思うような大河」、これは『おんな城主 直虎』の森下佳子さんが、ちょっと似たようなことを言っていました。ただし森下さんの場合は「史実に縛られ過ぎ」と語っていて、その辺が三谷さんとやや違ったところではあります。その疑問に思うような大河とは、『天地人』あるいは『江』だったのでしょうか。


飲み物-ワインと暖炉

[ 2021/11/24 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』に於ける本能寺の変

10月3日放送の『黄金の日日』第27回、サブタイトルは「信長死す」でした。本能寺関係がどのくらい描かれるかと思っていたら、途中で助左の船が、密書を毛利方に送るための船と接触したこともあり、結構描かれていました。

ひょんなことから密書を渡すことになった助左たち、内容を確認したところ、明智光秀が信長父子を「誅した」と書かれています。これは一大事です。しかしこの中での本能寺の変は、信長が明智方を相手にしているところで、既に背後が炎上しており、雰囲気としては回想シーンというか、助左の頭の中で再現された本能寺の変といったイメージです。

またこのことを知らされた秀吉が号泣します。これは『国盗り物語』を思わせるものがあります。しかしこの時、官兵衛と二人きりならまだしも、石田左吉(三成)と小西行長がやって来ます。他言無用と秀吉は言っているのですが、あまり多くの人数に知らせると、どこからか洩れてしまうのではないでしょうか。秀吉も、信長のこと、特に金ケ崎の退き口のことを回想しますが、寧ろこの時は、この次の段取りを考えている方がふさわしいのではないかと。

そして伊賀越え。今までの大河での伊賀越えで、一番奇妙だったのは『江~姫たちの戦国~』であり、一番笑えたのは『真田丸』です。あの『真田丸』の家康と本多忠勝は、実際何とも言えない雰囲気がありました。服部半蔵も何だかいい加減でしたし、ああいうところが三谷さん的ではあるのですが、私としてはこのシーンは割と好きでした。ところでこの『黄金の日日』では、家康の許に忍びの梢が知らせを持って到着し、その後梢と夫の今井兼久は家康と別れるものの、梢はその直後に落命することになります。

結局この当時の習いとして、書状を渡した者はすべて処分され、例の書状を渡した助左の仲間の文次も、恐らく同じ運命を辿ったのでしょうが、三成は「敵方の鉄砲が当たった」と言いつくろったようです。しかし最後の方で、陸上と船と、姫路まで駆け比べなどと助左が三成に言いますが、いや、中国大返しなんてそんな生易しいものではないと思うのですが。しかしこの時三成を演じているのが近藤正臣さんなので、どう見ても『国盗り物語』の明智光秀が、そのまま出て来ているように見えてしまいますね。

飲み物-ワインとワイングラス

[ 2021/10/04 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-53

『どうする家康』のキャスト予想関連で、長澤まさみさんの出演もあり得ると書いていますが、そもそも長澤さんの大河での役どころというのは、これまでの半分以上が忍びの役です(『功名が辻』の小りん、『天地人』の初音)。『真田丸』でやっと忍び以外の役を演じることになりましたが、この時もネット上で、「きり」の名前が、霧隠才蔵を暗示しているとコメントされていたことがあります。

しかしきりの役どころ、大坂の陣まではそれなりに理解できたのですが、最後の最後で、彼女は結局どういう役割で、その後どのような人生を送ったのかが見えにくくなりました。千姫を送り届けた後、急にいなくなってしまいましたからね。ありきたりな手法ではありますが、たとえばあの後、出家したことを窺わせるなどの描写があってもよかったと思います。三谷さんの敗者を描くやり方には、生き残った人々への救済措置を窺わせる描写が感じられないのがやはり残念です。

この『真田丸』、終了後にスピンオフができるのではと、ネット上、特にSNS上で騒がれたこともあります。きりのその後もさることながら、上杉景勝と直江兼続主従のその後なども、視聴者は関心を示したのではないかと思いますし、実は信繁は生きていた的展開を望む人もいたかも知れません。しかし『新選組!』のようなスピンオフが作られることはありませんでした。

その三谷さん、来年は「大河好きがニヤリとする」キャスティングを考えているとコメントしたことについて。前の方にも書いていますが、やり過ぎると視聴者の離脱を招くことにもなりかねません。あまりマニアック路線を行くと、うざいと取られても仕方ありませんし、大河好き=お得意様へのサービスのみならず、新規に観る人々のことを考えてこそのものでもあるわけですし-無論、すべてを初心者向け説明路線にする必要はありませんが。

先日の『天地人』関連で、『独眼竜政宗』を引き合いに出しています。ちなみに政宗に上杉景勝は出て来ませんが、天地人には政宗が登場します。時代的にも地域的にもほぼ似ており、政宗が生まれた米沢は、景勝が最終的に藩主となっています。このような共通性があるだけに、やはり政宗に対抗しうるだけの作品にしてしかるべきではあったでしょう。この天地人路線がその後『江~姫たちの戦国~』や『花燃ゆ』へと継承されて行った感はあります。

しかし政宗は、1980年代半ばの近現代3部作が振るわなかった(1986年の『いのち』を除く)ことから、起死回生策として打ち出されたようですが、そもそもなぜ数字が取れなさそうな近現代物を、それも3年もやろうと思ったのでしょうね。最初から無理があるような企画を打ち出しては、振るわなかったことの責任を取ろうともせず、次の作品にばかり目を向けさせる姿勢というのは、特殊法人という殿様商売だからこそできるというのを、もう少し自覚してほしいものです。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/09/26 11:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 28-続き

最近前日の投稿の続きが多くなっていますが、これもまた「気づいたことあれこれ28」の続きとなります。それから投稿分の文章がおかしい部分、変換ミスなどは随時直しています。

先日分で、『独眼竜政宗』が殻を破った作品と書いていますが、これは
近代三部作の直後の戦国大河
ジェームス三木氏の脚本
キャスティングが斬新
という条件下のもとでこそ、成り立ったかと思われます。
平均視聴率が30パーセント台というのも、大河の中ではかなり高いと言えます。しかも、家庭用のビデオが普及し始めた頃にこの数字ですから、今でいう総合視聴率を出せば、40パーセント以上行った可能性もあるでしょう。つまりこの作品のヒットは、単に面白い面白くないだけの問題ではなく、それが成立しうる条件を満たしてこそのものだったのでしょう。

この翌年、こちらは比較的オーソドックスな『武田信玄』がまた高視聴率を記録し、この後1996-97、2006-07、そして2016-17年と、時代背景や登場人物がそれぞれ異なる戦国大河が、2年続くことになります。ただし、2016年の『真田丸』と2017年の『おんな城主 直虎』になると、流石にちょっと陰りが見えるようになります。

両者の場合、確かに背景も人物も違う作品ではありましたが、一方が如何にも骨太な印象の大河というわけではなく、その意味で、全く趣の違う作品を連続して放送するという意味合いは薄れました。『秀吉』と『毛利元就』にもそれが言えるかも知れませんが、『毛利元就』には三英傑が出て来ず、しかも大河で初めて取り上げた人物であり、その意味では『秀吉』との差別化が図れたかとは思います。

それから女性主人公大河が、ホームドラマ的または朝ドラ的で、本人の原点が見えにくいと思われる点ですが、特にと言うかやはりと言うか、『江~姫たちの戦国~』と、『花燃ゆ』にはそれを感じざるを得ませんでした。前者はのっけから唖然とするようなシーンが出て来たり、また江があっちこっちに出没したりで、なぜそのような人物にせざるを得なかったのが見えにくく、後者では本来、主人公の文は読書好きな少女という設定だったはずなのですが、それがあまり活かされず、出番を増やすために、おにぎり作りをやっている印象が強くなってしまったものです。

最終的には江は3人目、文は2人目の夫と幸せな人生を歩むわけですが、これなら『直虎』の方が、本人の原点はしっかり描かれていると思いました。この大河も後になるにつれて、受け入れられなくなって行きましたが、最初の頃、おとわが子供時代に何をしたかは、無論創作であるとは言え、その後の彼女を形作るうえで大きな役割を果たしていたと思います。ただ、ちょっとやり過ぎかなと思われる部分はありましたが。

それと漫画ベースで大河を作る件。これに関しては以前、やはり視聴者からの反発もあるだろうといったことを書いています。特に今の高齢者層は、昔の作品を知っていることもあり、その多くが反発することは予想されます。しかし一方で、NHKは今後の視聴者を開拓しなければなりません。

無論これには今後の課題として、受信料不払いと引き換えに電波を止めるとか、スクランブル化するといったことも含まれますが、大河を若年層に親しみやすい方向に持って行くこともまた、考えられてしかるべきと思うからで、その意味でどのように仕掛けるか、その一環としてこういう方法もあり得るかとは思います。確かにこれだと「お年寄りの大河離れ」が進むかも知れませんが。

飲み物-ブランデーグラスのビール

[ 2021/09/19 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』関連記事続きそして出版社の今後の在り方

先日、先々日の2度に分けて、『現代ビジネス』の大河関連記事について投稿していますが、出演者の年齢関連で、またおかしな点がありました。既に書いていますように、この記事では、23歳で『義経』の主演を務めた滝沢秀明さんに続き、吉沢亮さんは27歳で、史上二番目の若さと書かれています。これだと最年少記録は滝沢さんになりますが、実際は『篤姫』で主役を演じた宮崎あおいさんが、放送開始時22歳で最年少記録です。

しかもその後放送された『江~姫たちの戦国~』の場合、これはその当時報道されたので覚えていますが、主演の上野樹里さんは24歳でした。さらに香取慎吾さんも、『新選組!』放送開始時は27歳そこそこで、吉沢さんとどっこいです。この記事の「史上二番目の若さ」とは、何を基準にしているのでしょうか。

このウェブメディアの発行元は、言うまでもなく講談社です。『週刊現代』と『FRIDAY』を発行している出版社ですね。但しこのメディアはあまり読まないと私は書いています。ビジネスと謳っている割には、普通の週刊誌程度の内容の記事が多いと思われるためです。

今の週刊誌は、明らかに高齢者向けメディアとなっています。無論普通の書籍も出版されてはいますが、何よりも講談社と言えば、漫画とアニメを思い出す人も多いでしょう。収益もそこそこあるでしょうし、今後の読者層を考えた場合、そちらにシフトするという方法もあるのではないでしょうか(但し『鬼滅の刃』は集英社ですが)。

それから1990年代頃ですが、この会社の一部書籍で、スポーツをビジネスにリンクさせるやり方が、ファンの不評を買ったこともありました。組織論や経営戦略で、スポーツとビジネスをダブらせるのは今もあると思いますし、すべてが無意味とは言えないかも知れませんが、あくまでもスポーツはスポーツです。寧ろ「スポーツビジネス」に着眼した書籍であるのなら、それはそれで理解できるのですが。

飲み物-パブのビール1
[ 2021/09/05 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

NHKが死守したい一方で改革できない大河と朝ドラ

まず、先日の投稿をいくらか訂正しています。

それから『英雄たちの選択』ですが、実はパラリンピックの車椅子ラグビーと交互に観ました。いずれにしても、録画でもう一度観るつもりです、諏訪といえば、時行が主人公の『逃げ上手の若君』には、この地でよく見られる黒曜石が登場しますが、先日の『ブラタモリ』諏訪編でもこの石が紹介されていました。地学的分野にこだわるこの番組らしいです。そして車いすラグビーはフランスに勝利です。しかしパラのハイライトで、相葉雅紀さんと風間俊介さんが登場とは、まるで何かのバラエティのようですね。

ところで先日NHK関連で
「大河と朝ドラを盾にドヤ顔をしている」
と書きましたが、実際この2つの番組は死守したいのだろうなと思います。実は今NHKは、番組の再放送を減らし、NHKプラスでの配信に切り替えています。そのような中で、この2つは地上波以外でもBSで放送されており、さらに再放送も地上波で放送(朝ドラはBSも入れて2回)されているという厚遇ぶりです。

しかしこの2つを死守したいのであれば、内容やPRをもう少し考えて然るべきでしょう。恐らく視聴層の大部分である高齢者の好みに沿うべきなのか、それとも抜本的に変えて行くのか、局内でも綱引きが行われているのではと思われます。私としては、今後の視聴者層を獲得したいのであれば、せめてもう少し下の世代向けに変えて行ってしかるべきかと思われます。それをどっちつかずで迷っているから、大河にしても朝ドラにしても、どこかおかしくなって行っているのではないでしょうか。

かつて三谷幸喜氏のコメント(大河でなく人形劇だったかも知れません)に、「TVの前で正座して観る」というがありましたが、これもいわば高齢者向きアピールと取れなくもありません。ただ今の20代30代に、それが通用するかどうかは何とも言えないでしょう。加えて、ビジネスという概念があまり感じられないNHKですから、採算を取る方法をトップダウンで変えて行くのは、かなり困難が伴う、つまり実現が難しいと思われ、ますますこの2つの今後がモラトリアム化する一因となりそうです。

恐らくこの両方にしても、数字が厳しい場合は打ち切りとか、いっそこのシリーズそのものをなくすという声もあったかと思います。ならば、止めてしまえばよかったのです。少なくとも止めることにより、次なる段階へのスタートを新たに切れたはずです。しかしNHKが打ち出したのは延命策でした。それが結果的に、継続とマイナーチェンジはできても、一向に大鉈を振るえない状況が続いているわけですが、高齢者を切るのか若者を切るのか、そのタイムリミットは意外と近いかも知れません。

昔の大河でも、総集編のDVDなどを観る限り、必ずしも面白いとは言えないものもあるとは前にも書いています。ただし自分が若い時の大河こそ正統派という価値観を、未だに捨てられない人もいるのは事実でしょう。少し前に『江~姫たちの戦国~』で書いていますが、大河がますますマニアックになって、限られた人たちしか観なくなると書いています。但し見方を変えれば、マニアックならいっそそれに徹して、2クールほどで終わらせる、そういうやり方もあるのです。これはこれでひとつの方法ではあります。何も昭和の大河のイメージをそのまま引きずるのが、正解ではないのですから。

それからラグビー関係はまた関連投稿にて。

飲み物-ウィルトシャービール
[ 2021/08/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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