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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-49

大河と言いつつ、のっけから『きのう何食べた?』関連ですが、この原作の5巻、ドラマの第7回で、筧史朗が同居中の矢吹賢二と、小日向大策&ジルベールこと井上航に初めて会うことになります。
この時、小日向が元アイドルで女優の三谷まみのマネージメントをしていたのを知った史朗が、彼女についてあれこれしゃべった後「大河ドラマ(の三谷まみ)もよかったなあ」と満足そうにしています。つまり、シロさんは大河を観ているのですね。

この作品が『モーニング』に掲載されたのが2010年の暮れであり、原作では「お姫様役すげえよかったなあ」などと言っています。このことから考えるに、2008年の『篤姫』を作者のよしながふみ氏は意識していたのでしょうか。
ただし、三谷まみを演じた宮沢りえさんはこの作品には出ておらず、翌年の『江~姫たちの戦国~』で淀殿を演じています。この淀殿パートは、『江』の中で一番まともだったパートです。ちなみに宮沢さん、来年の『鎌倉殿の13人』にも牧の方役で出演ですね。

その宮沢さんの旦那様でもある、森田剛さんがジャニーズ退所です。のみならず、Ⅴ6の11月での解散も発表されています。
ファンの方には悪いのですが、個人的にV6はこの森田さんと井ノ原さん、そして岡田准一さんが印象に残っているくらいなので、解散と言われてもああそうなのかと思った程度です。嵐の解散に続いてV6も解散、これも時代の流れということでしょうか。無論、若手を今後育てるという意味合いもあるでしょう。

岡田さんといえば、映画『燃えよ剣』の公開が今年の秋に決定しています。他に鈴木亮平さん、柴咲コウさんといった、大河主演俳優の揃い踏みともいえるこの作品ですが、他にも時代劇映画として『峠』があり、また市川海老蔵さんの団十郎襲名記念作品として、3月26日にフジテレビ系列で『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』が放送されます。

(フジテレビ公式サイト)

桶狭間が舞台ということもあり、こちらは『敦盛』を舞うシーンが出て来るようです。脚本は『風林火山』の大森寿美男氏です。

しかしNHKを除けば、民放から時代劇は姿を消しているため、こういうスペシャル、あるいは映画でない限り、そうそうお目にかかれなくなりました。元々お金がかかる上に、TVに企業があまりお金を落とさなくなった以上、致し方ないともいえます。
一方でNHKですが、ドラマ1本が、8000万近い制作費がかかっているという報道がありました。しかも紅白の制作費に至っては、公表されていないようです。

NHKドラマ1本7900万円、紅白は非公表…問われる改革・公共性
(読売新聞オンライン)

何が何でも受信料を集めたがる「みなさまのNHK」ですが、肝心の「みなさま」の知りたがっていることに関しては、口をつぐんでいるようです。
しかしかなりのお金のかけ方です。大河が何十億もかかるわけです。それで思ったのですが、来年の大河は一部スポンサーを導入してみてはどうかと思います。主演の小栗旬さんがCM出演している味の素、源頼朝役の大泉洋さんが出ているヤクルトとダイハツから投資してもらい、そのうえで制作してはどうでしょうか。無論企業名もちゃんとクレジット表記することになるでしょう。その反面大河だからプロダクトプレイスメント、つまりスポンサー企業の商品を出す必要はありません。

しかし大河といえば、何度も書いていますが、戦国なら最上、伊達、上杉の奥羽太平記か、島津、大友、加藤、立花の九州太平記をやってほしいものです。幕末なら小松帯刀と桂小五郎で。

飲み物-ポーターとクルミ
[ 2021/03/17 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河の視聴率について少しばかり

『青天を衝け』関連投稿、今回も週後半になることをまずお断りしておきます。

ところでまた数字の話を出すようで何ですが、『青天を衝け』の第2回の視聴率は16.9パーセントでした。第1回の20パーセントはやはりご祝儀であったと言えるでしょう。無論関東が舞台であるとは言え(つまり地元の数字がそのまま公式発表されるとは言え)、幕末から近代にかけての大河としてはいい方です。しかし、第1回から3.1パーセント落ちたというのは、かなり下げ幅が大きいのではないかと思います。

一応2010年以後の大河を例に取ってみますが、これ以外に第1回と第2回で3パーセント以上の差がついたのは

花燃ゆ(第1回16.7、第2回13.4で-3.3)
いだてん(第1回15.5、第2回12.0で-3.5)

この2つだけです。どうもこの2作の平均視聴率が芳しくなかっただけに、今後がやや心配ですが、無論これからどのようになるかはまだわかりません。(それでも『花燃ゆ』の場合、面白いシーンもいくつかはありました)

また第1回と第2回のギャップだけでなく、最終回とその1つ前との差が大きな作品もあります。
『龍馬伝』、『江』、『八重の桜』、そして昨年の『麒麟がくる』がそれに該当します-ところで『麒麟がくる』の総集編をやっていたようですが、生憎観ていません。

龍馬伝(第47回17.6、第48回21.3で+3.7)
江(第45回15.6、第46回19.1で+3.5)
八重の桜(第49回12.2、第50回16.6で+4.4)
麒麟がくる(第43回13.9、第18.4で+4.5)

尚『龍馬伝』と『江』は、12月に『坂の上の雲』が放送されたため放送日程は短く、また『江』は3月13日の放送が休止となったので、さらに短くなっています。『麒麟がくる』は最早言うまでもありません。

これらの作品の数字を見て思うのは、最終回の少し前まではやや落ちていたのが、恐らくは最終回だからということもあって、数字が跳ね上がっていることです。特に『龍馬伝』や『麒麟がくる』は、最終回の内容はほぼわかっているわけですから、この時だけリアルタイムで視聴した人もいるでしょう。ただし『龍馬伝』で、テロップでニュースが流れたのは興ざめでした。

大体において最終回の数字は高めに出るものですが、『花燃ゆ』や『真田丸』の場合は低くなっています。特に『真田丸』は、第49回と第50回が14パーセント台となっています。明らかに昌幸が退場してから数字が落ちた印象があり、その意味であれはやはり『大河真田昌幸』でした。

飲み物-ホットワイン2
[ 2021/02/24 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』が終わって-1

ここのところ『きのう何食べた?』関連投稿がメインになっていますが、今回は『麒麟がくる』が終わったばかりということで、大河関連です。

まず数字の話になりますが、この『麒麟がくる』、最終回はリアルタイム視聴率が18.4パーセントでしたが、年間平均視聴率は14.35パーセントとなっています。
これまでは『軍師官兵衛』が男性主人公の戦国大河のワーストでしたが、それを1パーセント以上下回り、戦国大河ワースト2位、男性が主人公の戦国大河ではワースト記録となりました。

歴代大河視聴率ワースト10、()内は放送年と関東地方の平均視聴率。
視聴率は小数点以下0切り捨て、2000年以前の作品は小数点一桁まで。

  1. いだてん(2019、8.17)
  2. 花燃ゆ(2015、12.00)
  3. 平清盛(2012、12.01)
  4. 西郷どん(2018、12.72)
  5. おんな城主 直虎(2017、12.8)
  6. 花の乱(1994、14.1)
  7. 麒麟がくる(2020-21、14.35)
  8. 竜馬がゆく(1968、14.5)
  9. 八重の桜(2013、14.58)
  10. 軍師官兵衛(2014、15.84)

放送開始が遅れたこと、コロナ禍で放送が休止の時期があったことも災いしたのでしょうが、それだけとは言えない事情もあります。何よりも、近年とみにリアルタイム視聴率は下がっています。これには以下のような理由がありそうです。

まずBSで先行放送されるようになったため、そちらを先に観て、本放送時には民放を観たり、TV視聴以外のことをしていたりするというケースが挙げられます。
元々BS放送は本放送後だったのですが、『江~姫たちの戦国~』が放送された2011年の4月からBS放送先行となり、2010年代からリアルタイム視聴率が下がった一因となったと思われます。固定ファンがつきそうな、三谷幸喜氏の『真田丸』のみ何とか数字を取れましたが、それでも『江』よりも低かったのです。NHKも視聴率を考えるのであれば、みすみすリアルタイムの数字を下げるような先行放送はやめるべきでしょう。また視聴率がいい時は嬉しそうにする一方で、悪い時は公共放送だからと言ってみたり、これではダブスタもいいところです。

それから、やはり大河を昔から観ている、TVを観ているという人々が減って来ており、それが数字に響いているのは否定できません。
尚内容に関してですが、今の方が一概に悪いとも言えないかと思います。昔も今もいい作品もあれば、そうでない作品もあったと取るべきですが、昔はネットがないため、評価を可視化できる手段が少なく、そのため大河はすべてよかったとされていた感がなきにしもあらずです。
またかなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

尚制作統括の落合プロデューサーですが、
「全ての回を制作・放送することができて感無量の思いです」
とコメントしています。しかしながら、このコメントには肝心な点が抜け落ちています。今回はコロナ禍により、例外的に休止期間を挟んで、2年間にわたっての放送となりました。
ならば、休止後に再開された後も観続けた視聴者に対して、何か一言あってしかるべきだったのではないでしょうか。くどいようですが、大河はその視聴者の受信料で作られているのです。このコメントは、単に制作サイドとしての意見でしかありません。

あとメディアによっては「『いだてん』から好転」とありますが、いくら何でも男性主人公の戦国大河と『いだてん』を同列に論じるのは噴飯物です。

しかし先日の放送分、最後のところだけ観たのですが、あれではまるでファンタジーです。内容に関してはまた改めて。
(この項続く)

飲み物-エールと暖炉の火
[ 2021/02/09 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』は『太平記』の戦国版なのか

大河の制作統括とそのコメントについて、先日から何やらぐだぐだと書いております。特に『麒麟がくる』に関して、新しさが強調された結果、いたずらに今までの戦国大河を否定する方向に走ったと書いていますが、無論それまでにも、新説の登場などでそれまでとは違った描写というのはありました。また時代により戦国大河の描き方も様々で、たとえば私が映像を観たことのある「最古の」大河、『国盗り物語』と今回とでは、似たような時代ながら主人公が異なるせいもあり、かなり違った描写になっています。しかし男性の主人公であれば、もっと本人が前面に出て来てもいいはずです。

池端俊策氏脚本のこの大河は、どう見ても『太平記』を戦国大河化したものに見えます。架空の人物の関わり方、公家や大名の関わり方、そして帝が介入してくるところなどはそっくりです。但し『太平記』でも、架空の人物はここまで出て来ることはなかったし、仮に出て来たとしても、花夜叉などは楠木正成の妹という設定だったので、それはそれで納得が行きました。ちなみに今回の信長と光秀の関係は、正成と高氏のそれをいくらか思わせるものがあります。また公家や大名の描かれ方も、私としては『太平記』の方がまだ受け入れられましたし、後醍醐帝の介入は、南北朝時代であれば当然のものでした。

今までも複数の大河の脚本を手掛け、似たような描写が多い人はいました。ジェームス三木氏なども独特の描き方をしており、当然ながらどこか共通点が見られはするものの、1つの大河を、異なる時代に置き換えるようなやり方はしなかったと思います。『太平記』と『麒麟がくる』の関係は、こう例えては何ですが、『篤姫』と『江~姫たちの戦国~』の関係にどこか似ています。同じ脚本家であることに加え、一方が原作付きであり、さらに『江』も『篤姫』の大奥的世界を採り入れた感がありましたが、生憎こちらは『篤姫』ほどにはぱっとしなかったというのも、やはりどこか似ていると言わざるを得ないのです。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2021/01/19 23:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-40

先日の『麒麟がくる』で、光秀の丹波攻めかという展開が窺えるという一方で、また駒が出て来て義昭に説教していたらしいです。駒が将軍の側にいるだけでもおかしいのですが、説教するに至っては『江』を思い出してしまいます。恐らくオリキャラは最終回まで出て来るのかもしれませんが、この2人が暗躍(と言うべきでしょうか)するせいで、肝心の光秀の存在感が今一つになっているようにも思えます。

ところでこれも先日、90年代に大河の傾向が変わった一因として、赤穂大河が99年で終わったからと書いています。このせいかどうか知りませんが、最近の40歳以下は、一部を除いて赤穂事件を知らないといった内容のツイを目にしたこともあります。しかし思うのですが、この赤穂事件というのは大河化せずとも、1クールでカバーできるように思えます。『忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜』などというのもありましたが、ああいうやり方でもいいかと思います。ただ若い世代ほどTVを観なくなっていますので、どのような方法を用いるかを検討するべきでしょう。

それと似たような傾向として、所謂川中島大河(武田VS上杉)も、『風林火山』以降は制作されていません。これに関しては『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河で書いていますが、こちらもワンパターンになりがちで、ストーリーの展開も限られてくるからでしょう。その点『風林火山』は山本勘助視点で、しかも諏訪御寮人(由布姫)との関係が中心という構成に興味を惹かれました。

その打開策としてポスト川中島、つまり武田と上杉の、それぞれの後継者のサバイバルを描くという方法があります。実際『天地人』の時代背景や舞台設定はそれに近いのですが、この大河は基本的に夫婦大河であり、直江兼続の描かれ方が如何にも物足りなく感じられました。御館の乱にしても、もう少し戦国らしく描けなかったものでしょうか。中でも一番笑ってしまったのは「本能寺爆発」ですが、それはともかくとして、これがもう少し掘り下げられていたら、また新分野を開拓できたのかもしれません。

あとこれは再来年の『鎌倉殿の13人』関連ですが、今まで三谷幸喜氏の大河は「敗者」が主人公でした。新選組しかり、真田信繁しかりです。しかしここに来て、いわば勝者である義時が主人公となっています。義時自身、かなりの葛藤に苦しんだこともあったでしょうが、最終的に源氏直系と一部の御家人を滅亡させ、北条氏の執権体制を作り上げたという見方をすれば、やはり勝者と言えそうです。この大河は恐らくは「ポスト源平」の時代を念入りに描くと思われますし、そうなってほしいものです。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2020/12/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

確証バイアスと朝ドラ/大河コラム

以前、確証バイアスについて確証バイアス昨日の続き及び大河共同制作案という、2つの投稿で触れています。いずれも武者震之助さんの、主に朝ドラと大河のコラムの記事について書いたものでした。

ここでまた改めて書きますが、この人のコラムの場合、自分の好みに合った作品は何かの如く持ち上げ、嫌いな作品は叩きまくるという傾向があります。個人ブログならそれでいいかも知れません。しかし個人レベルでも殊更にべたぼめしたり、あるいはこきおろしたりというのは、ちょっと如何なものかと思います。ましてこのコラムは(多分)有料サイトのものです。好き嫌いだけを基準にできるわけではないはずなのですが、私が以前見た限りでは、往々にしてその傾向が強いものでした。

確証バイアスについては、上記の投稿でも触れていますが、自分の先入観で対象となる人物や事物を観察し、都合のいい情報を集めたうえでその先入観を補強することで、先日書いた過去美化バイアス同様、認知バイアスの一種です。一方で、それに反する場合は無視するという傾向もあります。例えば『まんぷく』の場合、武者さんがこの作品をあまり好きでないこともあり、かなり批判的な内容になっていましたし、添付されている記事もまたこの作品に批判的なものでした。チキンラーメンの売り上げに貢献したというニュースもあったのですが、その手の記事は無視されていました。

『まんぷく』のみならず『西郷どん』、『軍師官兵衛』も同様でした。この2つの大河も、要は女性が裏方に回るような描写があり、それが多分お気に召さなかったのでしょう。しかしあまりにも批判だらけで、なぜこのような点まで一々指摘するのか、よくわからない点も多々ありました。またこれは『まんぷく』でもそうでしたが、きちんと作品内容をチェックしていないのか、実際の展開とはかなり異なった記述が、あまりにも多いのも気になりました。

もちろんこの2つの大河もいい部分は無視されまくりでした。『西郷どん』の場合、メインキャストが収録終了直後に行われた鹿児島おはらまつりに登場し、地元の人たちから大きな声援を受けたことが、番組のSNSにアップされていたのですが、それについてはついぞ触れられずじまいでした。また『軍師官兵衛』も、話題になった部分があったにもかかわらず、出演者の粗を探すような部分が目につき、如何なものかと思ったものです。

その反対もまたしかりです。自分が好きな作品、特に女性があれこれ行動する作品というのは、ほめまくる傾向がありました-ただ『江』や『花燃ゆ』はダメだったようです。またやたらと『八重の桜』と『西郷どん』や『花燃ゆ』を比較するのもどうかと思いました。舞台も主人公も違うのだから、単純比較はできないはずなのですが…。さらに、嫌いな作品であれば提灯記事とけなす肯定的な記事も、好きな作品のコラムにはやけに貼られていました。

何のことはない、結局は表裏一体なわけです。加えてやはり非常に偏っているなと思います。実はこのコラム、昨年までの記事はサイト上からは削除されてしまい、今見ることができません。私もいくつかキャプチャしたのはありますが、もちろんすべてではありません。どのような理由なのかは知りませんが、別に削除する必要もなかったかとは思いますが。

実際確証バイアスというのは誰にでもあるものです。これも過去美化バイアスと同じで、ストレスから身を守るための自己防御システムといえます。しかし、本来公平を期するはずのTV番組のコラムで、あからさまと言っていいほどに好き嫌いをはっきりさせ、それを強調するような展開に持ち込むのはやはりどうかと思います。尚この確証バイアスに関しては、もう一度別ジャンルで書く予定でいます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/19 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

フィクションの中の非現実 その2

まず先日の投稿分、何か所か加筆修正をしていますので、その点についてお断りをしておきます。

その分にも書きましたが、大河ドラマでももちろん主人公無双であるとか、大げさなシーン、非現実的なシーンは登場しますし、女性主人公大河にそれが多いというのは、今までも書いて来ました。しかしながら先日の『麒麟がくる』の場合、主人公でなくオリキャラ無双になってしまっているふしがあります。実際この前の分の録画をざっと観てみたのですが、以下のような点が挙げられます。

  • 駒が光秀に、自分の薬を売っていた14歳の少年が、比叡山に向かって焼き討ちに巻き込まれて死んだと言い、暗に戦に否定的な見解を示す
  • 同じく駒が、公方様の側にいるとこのようなことがわかると口にする
  • その駒は筒井順慶と差しで話している。また、光秀の娘たまにかなり馴れ馴れしい口調で語りかける
  • そのたまは、比叡山の件で市場で石をぶつけられて負傷する。それを駒が助ける。しかしどう見ても石を投げた人物は、信長の家臣の娘と知っていて投げたように見える。そのようなことはあるのだろうか
  • 光秀が順慶と会う時も駒が同席する
  • 光秀が比叡山で命令に背き女子供は助けたと言うが、信長はそれを容認する。(ちなみに『軍師官兵衛』では女子供を助けたのは秀吉)
  • 松永久秀がいる部屋で畳の上にじゅうたんが敷かれている。しかし桶狭間の回でも書いたように、畳の部屋にじゅうたんという和洋折衷は、秀吉が天下を取り、大坂城の部屋で初めて行ったとされている。また階段に手すりがあるが、その当時はこうなっていたのだろうか
  • 全く個人的願望だが、信玄は市川猿之助さんが演じてもよかったかも

ざっとこんな感じでしょうか。まず駒が出て来るシーンですが、野戦病院のような所で負傷者の世話をしており、あたかも『JINー仁ー』の橘咲のようです。実は順慶と差しで話していたのはこの時ですが、普通に考えてこれはないでしょう。かてて加えて、将軍足利義昭の側女?なのか、しょっちゅう一緒にいるようですが、無論これもおかしい。しかも公方様の側にいたらこれこれがわかると言っていますが、公方様は、言っては何ですがどこの馬の骨とも知れない女がいる場所で、色々なことをぺらぺら喋っているのでしょうか。脇が甘いですね、信長に追放されるわけです。

しかも14歳の少年、ぱっと見10歳位に見えます。この当時14歳と言えばもう一人前であり、どこかの店に奉公していてもおかしくないでしょう。子供呼ばわりするのはちょっとおかしいのでは。それで戦がどうのこうの、『真田丸』で信繁の背中を押したきりや、夫の気持ちを汲んでいた『軍師官兵衛』の光とはかなり違いますね。また光秀ですが、『西郷どん』で蛤御門の変の後、戦を云々するふきに、貴女は関係ないと吉之助が一喝しますが、あの位言ってもいいでしょう。

さらに光秀の娘のたまですが、ああいう場所で明智の娘とわかるのでしょうか。それも石を投げるなどというのもどうかと思います。そしてここで、また駒が登場。わざわざ彼女の出番を増やしているように見えます。しかもたまにタメ口で話しかけ、お手玉を披露といった具合です。こういうシーンを入れるのなら、他に入れるべきものがあると思います。その駒は光秀が順慶と会う時も同席。

何だか『江』の二番煎じのようです。しかもあちらはタイトルどおり、江が主人公だったわけです。こちらは一応主人公は光秀なのですが…恐らく実質的な主人公はオリキャラの駒で、光秀は脇役なのでしょう。そうとでも考えないと納得できません。しかししかるべき身分の出身でもなさそうな駒が、どうやって将軍だの、大名だのと同席できるのか不思議です。

それにしても光秀が女子供を助けたと言った時、信長が目こぼしするような態度を取りますが、既にこの時、両者の食い違いが表面化していてもいいかと思います。そしてじゅうたんの敷かれた部屋。これは秀吉の天下になってから後と思われます。また階段の手すりですが、この場合はともかく、少なくとも城などでは敵の襲撃に備えて、わざと手すりを付けず、また角度もかなり急になっていたようです。

大河にも色々ありますが、非現実的、少なくともちょっとこれはないのではという描写は、今までは女性主人公の大河の一部や『いだてん』などでした。男性が主人公の戦国大河で、こういう描写を見せられるのは前代未聞です。

それと猿之助さんですが、武田信玄と言えば、市川亀治郎時代の『風林火山』での信玄役を思い出します。ただ、信長と敵対する設定の信玄に向いているかどうかはいささか不明です。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/12/03 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 20 TV事情と視聴率

少し前にも書いていますが、TVが面白くなくなったという声があります。確かに最近のTV番組というのは、他の娯楽の充実もあるせいか飛びぬけて面白いとは思わないにせよ、無論中には面白い物もあります。また、これは最近も書いていますが、番組が過去のと比べて面白くないという声もあるようです。しかし私も大河を含む過去の作品を観て、かなり前の作品でも面白くないと感じられる作品はあったこと=すべてが面白いわけではなかったであろうことを実感しています。TVの黎明期は1950年代で、その最盛期は恐らくそれから20年ないし30年ほどでしょう。2000年代に入ると、そこまでTVを観る必要性を感じなくなって来ます。

最盛期の価値観で観ると、今の作品は時代の変化もあり、一定年齢層の人には、そう面白く感じられないであろうことは確かでしょうし、だからこそ過去の番組をBSやCSで観ることになるのでしょう-無論だからと言って、その時代はもう戻っては来ないのですが。私の場合はその反対に、現在70年代のドラマ『顔で笑って』の録画を観ていて、しんどく感じることがあります。このブログでは一部の70年代ドラマについて書いており、今とどのように違うのかチェックしたいと考えてはいますが、機会があれば観てみるかなといった方向へ、若干トーンダウンしているとも言えます。特に好きな俳優さんが出ていればまた話は別ですが、実はそうではありませんし。そもそも特定の芸能人に、殊更に関心を持ったとかファンクラブに入ったなどというのが、今まで殆どありません。

それから視聴率についても、昔と今は視聴形態が違うから単純比較できないと書いています。これは近年でも言えることです。たとえば大河『篤姫』の場合、女性主人公大河としては面白い方でしたが、それでも、平均視聴率が24パーセントもあるという理由だけで何かのように言われるのも、正直言ってちょっと意外です。大奥を観たいという層を取り込んだせいもあるのでしょうが、逆にそれに違和感を覚える視聴者もいるにはいたでしょう。

特に序盤の於一、後の篤姫が男装して藩校に紛れ込んだり、所謂「下々の」家に行ったりするのはちょっとやりすぎで、後年の『江~姫たちの戦国~』の、神出鬼没ヒロインの先鞭をつけたと言っていいかも知れません。またこの大河の最高視聴率回は、第29回の「無血開城」でしたが、DVDで観返した限り、そこまで視聴率があるとはちょっと思えませんでした。その逆に、『平清盛』の低視聴率回でもかなり面白く観られた回ももちろんありました。

視聴率について書いたついでに、先日の『麒麟がくる』の数字についても書いておきます。先日は関東で11.9パーセントと、やはり幕末大河並みの数字でした。裏番組にボクシングがあったのも一因かも知れませんが、連続ドラマの数字はその前の回にも引きずられる傾向がありますので、第29回の放送にも影響されていると思われます。しかしやはりこの数字は低いと言えます。それでも前出『平清盛』のように、エピによっては内容がそこそこというケースもあるのですが、どうもオリキャラにかなりの尺を割いているようです。あと演出も疑問視されています。

オリキャラ、特に駒と東庵に関しては、以前から出過ぎではないかと思っていましたが、ついに駒が足利義昭と蛍狩りをしたり、東庵が正親町天皇と碁を打ったりするシーンまで登場したようです。こういうのは正直どうかと思います。以前にも無位無官の光秀が、流浪の身とはいえ、足利義輝と差しで話すのも妙なものだと書いたことがありますが、それが更にエスカレートしている感があります。

そして光秀もあちこち出向く割には、戦国という、緊張感の漂う時代に生きる武士という印象があまりありません。放送開始時点で既に平坦さが感じられると書きましたが、その路線が今なお続いているのでしょうか。長谷川さんはやはり尚之助さんか萬平さんの方が似合っていたし、また池端氏も、どのような事情があるのか知りませんが、こういう脚本を書くようでは、『太平記』の頃に比べて焼きが回ったと言わざるを得ません。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2020/11/03 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-38

まず『八重の桜』や『相棒』に出演した芦名星さんが亡くなられました。そして、かつて日テレ系の『西遊記』で、沙悟浄を演じた岸部シローさんが、8月末に亡くなられていたことが報道されています。お二人のご冥福をお祈りします。

それと先日から書いている『元禄太平記』総集編でもう一つ、最後の方に政権批判の落首が登場します。これが皆同じような筆跡であるというのもちょっと妙なものです。これなら『真田丸』の聚楽第の落書の方が、リアリティがあったと思います。

しかしこうして見ると、昔の大河にも多少はおかしな点があり、その当時の大人の視聴者は、いくらか違和感を覚えながらも観ていたとも言えるでしょう。無論『江~姫たちの戦国~』で、江が明智光秀に説教するとか、『花燃ゆ』で、杉文(楫取美和子)がおにぎりばかり作っているといった描写に比べれば、それでもかなりまともではあるのですが。

大河は一度リセットしてはどうかと、少し前に書きましたが、大河にせよ昔のドラマにせよ、言うなればTVしかない時代の産物ではあると思います。この当時視聴者は、地上波の番組を観るしかありませんでした-と言うか、「しかありませんでした」という表現は、この場合ちょっと正しくはないかも知れません。その当時はそれが当然であったからです。

何事もそうですが、今までなかった物が新たに登場することにより、それ以前の時代には最早戻れなくなるわけですが、TVも同様のことが言えます。視聴者が地上波以外のコンテンツを選べる時代になると、かつてのTVのシステムというのは、ある程度勢いを失わざるを得なくなります。その中で生き残ったいくつかの地上波コンテンツが、その後も継続して視聴されて行くわけで、TVそのものよりも、地上波が徐々に衰退しつつあるというのが正しいのかも知れません。

実際私もスカパー!に加入して初めて、チャンネルにお金を払うとはこのようなことかと実感したわけで、専門チャンネルを持たないNHKでは味わえない満足感がありました。NHKもBSを1局にしようとしていますが、当然その分コンテンツ数は減ります。それなら経費のかかる大河をしばらく見合わせるという方法もありますし、そもそも、公共放送に本当に1年間の連続ドラマが必要なのか、考えてみる必要はあるでしょう。

いっそのこと『半沢直樹』を時代劇化して、スペシャルとして放送してはどうかと思います。元々時代劇的で、今回は歌舞伎の要素も多分にあるドラマなので、下手な大河より面白い物が作れそうです。時代劇も最近は専門チャンネルやBSのコンテンツとなっていますが、そのような状況中で、地上波で1年間放送できる大河は実に贅沢なものです。民放の場合、スポンサーがついてこそのドラマ制作ですが、NHKはそれを考えずとも済むというのもその一因でしょう。

しかしスポンサーの存在を考慮に入れなくていいというのは、その反面、緊張感を欠いたものとなりがちです。NHK大河がどこか自己満足的または独善的に見えるのには、こういうNHKならではの理由が挙げられるわけですが、正直金食い虫のそしりも免れないのではないでしょうか。大河というのは別に神聖不可侵なものでもなく、なのに視聴者のコンセンサスを得ているかどうかも定かではない作品もある以上、廃止するか、あるいは休止するか否かの議論は、もっと柔軟に行われてしかるべきかとは思います。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2020/09/18 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河と忠臣蔵 5(元禄太平記)

先日投稿したあらすじの続きになります。柳沢吉保と大石内蔵助、この2名を主人公にして話が進むわけですが、この大河では赤穂の浪士たちのやったことは、一応は正義として描かれているわけです。ならば幕府方、要は吉保やその主君の綱吉を、もう少しダーティに描いてもよかったかと思います。それとこれは前にも書きましたが、大奥のシーンが思ったより少ないのが残念です。この当時の大河は全52回でしたが、それを前後編のみにしているため、どこか話が飛びがちになっているのではないかと思われます。

『国盗り物語』の総集編も前編と後編のみですが、この場合は戦国時代が舞台ということもあり、戦闘や将軍の脱出劇などの非日常的な出来事が多く、それによってストーリーにメリハリがつくようになっています。しかしそれでもやはり短いなとは思います。この後大河の総集編は、5回という時代が続くことになりますが、寧ろその位の方がわかりやすいでしょう。

それから兵庫というオリキャラについて。これも屋内シーンが多いせいもあって市井の人物を作り、浪士たちと接触させるようにしたのでしょうが、先日も書いたように、ちょっとファンタジー的になっています。この人物は、常に着流しで月代が伸びており、如何にも江戸時代の浪人といった格好です。そして恐らくは捨扶持でも貰っているのでしょう、生活はそこそこできているようです。

そして先日書いたように、女性大河の主人公の如く神出鬼没で、綱吉が六義園で襲われた時に、この人物が着流しのまま出て来たり、吉良上野介の首を取った赤穂浪士を出迎えたり、その時に間者として吉良屋敷にいたおときの死を聞いて、そのまま吉良屋敷に行ったりしています-しかしこの時点で、如何にも浪人風情の男が吉良屋敷に行くのは無謀ですね、浪士たちの共犯と取られかねないと思います。それはさておき、そもそもおときなる女性とどうやって知り合ったのか、その部分もカットされているためよくわかりません。

加えておときという女性、自堕落な生活を送る兄源八から吉良屋敷にいわば売られたようです。この人は、多分吉良の屋敷に入る前から兵庫を思っていたのでしょう。密かに屋敷を抜け出して、愛しい人の許へ行くのはまあいいのですが、嫁にしてくれだの抱いてくれだの、この当時の武家の女性がこういう物言いをするでしょうか。オリキャラだからとも言えますし、この2人を演じた竹脇無我さんと三林京子さんは悪くはなかったのですが、この2人を中心とする展開は、大河よりも普通の時代劇の方が似合っているようにも思えます。

それよりも、一部の人物でいいから浪士の人となり、浪人としての生活などを描いた方がよかったのではないでしょうか。しかし三林さんといえば、個人的には『葵 徳川三代』の恰幅のいい阿茶局の印象が強いです。あと前編では名乗らなかったはずの兵庫が、後編ではどういうわけか身バレしています。

それと意外に尺を取っていたのが、綱豊(家宣)の呪詛調伏を巡るシーンです。ストーリーの山場となる部分だからでしょう。ここで古谷一行さん演じる間部詮房が、石坂浩二さんの吉保と差しで話すのですが、考えてみればこの後、2人とも金田一耕助を演じています。私は結構この古谷さんの金田一が好きなのですが、それはまた改めて。その他にも『八代将軍吉宗』で、石坂さんがこの間部詮房を演じていたり、それぞれが『利家とまつ』(古谷さん)と『江~姫たちの戦国~』(石坂さん)で千利休を演じていたりもします。

閑話休題。実はこの間部も家宣の寵臣であり、その後家継薨去に及んで間部もまた失脚します。時の権力者という後ろ盾を失えば失脚するという点では、両者とも同じです。

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[ 2020/09/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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