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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『ピノキオの冒険』と『白雪姫』~学ばない主人公たち3

学ばない主人公たちに関する投稿も大詰めです。『白雪姫』は元々民話であったわけですが、『ピノキオの冒険』(以下、『ピノキオ』)は当時のイタリアの子供向けの物語でした。そのせいもあって、最終的には改心していい子となる設定になっています。しかしそれに至るまでには、当然物語を面白くする目的もあるにはあったにせよ、多少引き伸ばし過ぎな印象はやはり拭えません。

特に鯨に飲まれて、ジェペット爺さんと再会した後、彼は今度こそ自力で人間の子供になるべく努力します。その一方で、かつての悪友でロバに変えられたロメオの死を偶然目の当たりにし、また、かつて彼を騙した狐と猫の落ちぶれた姿をも目にします。この狐と猫は物乞いをしているわけですが、ピノキオは如何にも教訓めいた言葉をかけて去って行きます。

しかし、ここで彼がそれを言うかとも思います。実際かつて彼はこの両名に騙されて金貨を巻き上げられており、ならば、自らの愚行をもまた、改めて省みる必要があったのではないでしょうか。無論これは、当時のイタリアの社会に身を置いてみないと詳しいことはわからないわけで、当時の社会と言えば、やはり鯨の中で遭遇したマグロの「すべての意見は尊重されるべき」といった、統一国家としての黎明期らしい言葉にも、そういう時代の空気が窺えます。

それはともかくとして、やはりこのピノキオの言葉、あるいは『白雪姫』で、最終的に王妃に焼けた靴を履かせて殺す場面などは、本来自分自身を最も省みるべき状況にありながら、何やら「復讐」のような形になってしまっているのには、どこか解せないものがあります。特に白雪姫の場合、王子に出会ったことによって、それまでの自分を省みることもなく結婚し、元の贅沢な暮らしに戻ったわけですから、その後の彼女についても何となく想像がつきます。恐らく王子との間に子供が生まれ、そのうちの王女、あるいは王子の妃が自分より美しかった場合、彼女は自分を殺そうとした継母(あるいは実母)と同じ手段を取るのではないか、そのような気がします。

この場合、未熟さ故の無防備さが発端であるとは言え、自らの失敗を反省することなく、ただ何度も危ない目に遭ったその代償が、ハッピーエンドということになってしまうのでしょうか。一方で『眠れる森の美女』なども、王女自身の多少軽率な行動が、すべての原因になってはいますが、これはある意味運命づけられたものであり、しかも一度で終わっているわけで、その意味ではまだ救いようがあるかと思われます。

3回にわたって長々と書いて来ましたが、子供の頃に見えなかったものも、大人になると見えてくるものです。名作とされているおとぎ話の類にしても、実はかなり矛盾もあるわけで、その意味では子供の頃に読んだ「名作」を、大人になって改めてフルバージョンで読んでみることにより、成立した時代や、その国の習慣または宗教など、色々と考えさせられるものもまた色々と出て来るし、それに込められた寓意、あるいは主人公が、主人公であるが故のある種の「あざとさ」をまた読み取ることにはなるのでしょう。
(この項終わり)


飲み物-ホットココア

[ 2021/10/22 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ピノキオの冒険』と『白雪姫』~学ばない主人公たち2

第2弾です。『白雪姫』も、何度も自分が殺されかけながらも一向に学ぼうとせず、物売りに化けた継母である王妃を、無防備に受け入れてしまいます。流石に二度目からは用心深くはなるのですが、それでも結局入れてしまうことに変わりはありません。自分を殺す凶器となる品物を目にした途端、つい入れてしまうというのも如何なものかと思います。こちらの方は『ピノキオ』のような紆余曲折がなく、構造そのものは比較的シンプルであるだけに、同じ過ちの反復が目につきやすくなっています。

しかし『ピノキオの冒険』(以下、『ピノキオ』)はそれでもかなり複雑ですが、『白雪姫』はそもそもはかなり残酷な話であり、継母ではなく実母だったとか、小人ではなく山賊たちで、白雪姫は彼等の慰み者にされていたなどいくつかの説があります。子供向けのダイジェスト的なおとぎ話ではなく、もう少し上の年齢層向けの端折ってないバージョンでは、なまじストーリーがほぼ完全に紹介されているため、余計に主人公が同じ過ちを繰り返しているように見えます。

またこの両者とも、構成上三分割ができます。『ピノキオ』の場合はまず主人公が殺され、妖精(仙女)が死ぬところ、その後いい子になると約束したものの、結局それを守り切れず、ロバになり、クジラに飲まれ、最終的に本当の人間の子供となるまでとなるのでしょうが、個人的に妖精が死ぬところよりも、悪友のロメオと遊びに行く場面の前で区切り、最後のパートは今までの悪戯のツケ、そしてお爺さんとの再会に持って行った方がいいかと思います。『白雪姫』の場合は、まず城を追われて小人たちの小屋に辿りりつく場面、そして殺されるまで、最終的に王妃が死ぬまでとなるでしょうか。

そして『ピノキオ』の場合ですが、妖精が白雪姫的な役割を果たしているようにも見えます。最初彼女は死んでいることになっており、ピノキオを助けるためによみがえり、その後再び死ぬものの、また困っているピノキオを救うために戻って来ます。さらに三度目は死なないものの、病気でお金がないという設定になっており、ピノキオが自分のお金を差し出したことから、彼を人間の子供にしてあげるという設定で、これは白雪姫のように救われるのではなく、救うための再生と考えられます。

それにしても、この2人の学習能力ですが、その後いくらか改善されたのでしょうか。恐らく改善されていないように思います。ピノキオは人間の子となり、白雪姫は王子と結婚するわけですが、寧ろ大変なのはその後の方です。それでもピノキオは最後の方で改心しますが(これもやや唐突感がありますが、ジェペット爺さんとの再会がそのきっかけになってはいます)、白雪姫はそれまでの自分を省みないまま、大きなチャンスに乗っかったわけですから、果たしてその後の彼女は、本当に幸せになったのでしょうか。

ところでディズニー版の『ピノキオ』と『白雪姫』、どちらも今なお人気のある作品のようですが、考えてみれば、このピノキオも白雪姫もちょっとどうかと思われるところがあります。アニメ映画にする以上やむを得ないのですが、両者の物語は、ほんの数日間で完結してしまっている感もありますし、白雪姫が勝手に小人の家へ上がり込み、家の中を動物たちの助けを借りてきれいにした挙句、2階へ上がってそのまま眠ってしまったりで、小人たちは正直戸惑ってはいるでしょう。その気持ちを代弁していたのが、「おこりんぼ」(グランピー)ではないのでしょうか。
(この項続く)


飲み物-ココアと生クリーム
[ 2021/10/21 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ジルーシャとアン、そしてレベッカ 続き

先日から
あしながおじさん
赤毛のアン
少女レベッカ
の登場人物や舞台について書いていますが、この主人公たちの交友関係も、どこか一脈通じるものがあります。

『あしながおじさん』の場合、ジルーシャは孤児院時代の友人はいません。大学に入ってからサリーと仲良くなり、また仲が良いかどうかはともかく、ジュリア・ペンデルトンとも親しくなります。このジュリアのおじさんがジャーヴィス・ペンデルトン、「あしながおじさん」のいわば中の人です。サリーの兄のジミーとも親しく、ほぼすべてが、ある程度大人になってから親しくなった人たちであるとも言えます。

一方で『赤毛のアン』では、同じ孤児であるものの、11歳でカスバート家に引き取られたため、子供の頃からの友人が存在します。学校へ行くようになったアンは、まずダイアナ・バーリーと親しくなります。その後多くの女の子たちとも親しくなりますが、ジョシーは苦手なようです。また何と言っても、学校でアンの髪を「にんじん」呼ばわりし、石盤を頭に振り下ろされてしまったギルバートもいます。このギルバートとは、口を利かない関係が何年間か続きますが、一方で彼のことを意識しており、自分が彼に負けたり、彼が自分に関心を持ったりすることに我慢がならないようです。

『少女レベッカ』、これもアン同様に、伯母さんたちに引き取られたレベッカが、エンマ・ジェーンと親しくなり、学校で様々な子供たちと出会うものの、ちょっと意地悪なハルダーのことは苦手に思っています。また、貧しいシンプソン家の子供たちをいじめるミニーのことを諫めたりもしていますが、ギルバート的な存在の男子は出て来ません。その代わり先生や、御者のジェレミア・コブ夫妻といった大人たち、さらに実家の兄弟姉妹も様々な形で絡んでくるため、この3作の中で一番人間関係が複雑な印象があります。

特にアンとレベッカの共通点は多いのですが、ジルーシャの場合も、何でも打ち明けられる親友と、そうでない友人がいること、また特定の男性の存在があることなどから、少なくともこの手の小説のプロットを作るには、こういう人物関係が不可欠なのだなとも思われます。特に3人とも文学少女的なところがあり、作家を目指したり物語や詩を書いたりといった共通点があるため、何かしら似て来るところはあるのでしょう。

今回は一旦これで終わりにしますが、また何かのきっかけで、これらの作品、あるいはそれにプラスアルファする形で投稿する可能性もありますので、悪しからずご了承ください。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2021/10/17 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ジルーシャとアン、そしてレベッカ

先日の『あしながおじさん』ですが、同じ北米の、主に少女から若い女性を主人公とした文学作品である『赤毛のアン』、『少女レベッカ』と比較してみると、かなり違いがあることがわかります。『少女レベッカ』に関しては、以下の関連投稿を参照してください。


いくつか挙げられますが、主な点として

  • 『あしながおじさん』の主人公ジルーシャは、他作品の主人公よりも年上であり、大学では一人前の女性として扱われている
  • 保護者替わりの人物と一緒に生活した時期がなく、寮住まいであるため、自分の生活を部分的にではあっても、自分でコントロールできるようになっている
  • お金もジョン・スミスから決まった額を貰っており、自分の判断で欲しい物を体に入れることができる

一言で言ってしまえば、年齢的なものも含め、彼女はアンやレベッカよりも大人であり、より主体的であるとも取れるでしょう。

無論大学であるため、勉強もあり試験もある一方で、社交もあり、友達を招いて自分たちでささやかな夕食を摂ったりもしています。逆の見方をすれば、母親代わりの女性と料理をしたり、お菓子を作ったり、あるいは服を縫ったりという場面はこれには登場しません。そのため友人の家を除いた家庭の存在は、皆無と言っていいほどです。ただ、サリーの家であるマクブライド家には、一種の憧れを感じてはいます。

そしてこの年齢らしく、ドレスにも興味を示しています。これは作品中に出て来ますが、孤児の頃は慈善箱に入れられた、他人の服のお下がりを着せられていたこともあり、自分で自分の服を買える喜びはかなりのものだったでしょう。服や家具を選ぶのには、彼女の親友であるサリーのアドバイスも受けています。

この中で、サリーは普通の家で育っているとか、最初に部屋を貰った時、一人部屋であったことから、孤児院育ちと普通に育ったお嬢さんたちとを、一緒にするわけには行かないという大学の配慮だったのだと、半ばジョークで書いているところもあります。こういう点からは、まだ彼女が孤児院育ちであると言うのを、どこか意識している部分もあります-ただその後、サリーには両親がいないということを打ち明けています。

ドレスと言えば、アンは、当初はマリラが作った地味な福しか身に着けられず、レベッカもまた自分で自分の服を縫い、それも似たような色だったため不満を言ったところ、ミランダ伯母さんに叱られ、ジェーン伯母さんがとりなしてくれることになっています。ジルーシャはこういう経験はせずに済みましたが、その代わり孤児院暮らしが長く、しかも年少の孤児たちの面倒を見なければなりませんでした。180度違った大学という環境に身を置くことができたのは、その反動だったのでしょうか。

寮に関して言えば、アンもレベッカも上の学校に進学できるのですが、アンは寮生活にひどく寂しさを覚えるし、レベッカは友人のエンマと共に寮生活を送るものの、その生活に関してはそこまでは描かれておらず、彼女たちの生活は、やはりグリーン・ゲイブルス、または伯母さんたちの家が拠点になっていることが窺えます。

さらに言えば、ジルーシャはジャーヴィス・ペンデルトンとロック・ウィローなどで顔を合わせているものの、アンがギルバートに、あるいはレベッカがアダム・ラッドに抱いたような感情はあまりなく、実際2人が結婚したのは、ちょっと呆気なかったのではと思うことさえあります。(先日書いたように、ジミーと恋仲になるのではと思った所以でもあります)

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2021/10/15 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『あしながおじさん』について少々

数日前の「気づいたことあれこれ29」で、『あしながおじさん』について触れています。この小説も、『赤毛のアン』などと同様、十代の頃に読んだという方もいるでしょう。孤児院で育ったヒロインが、作文の才能を見込まれて、作家となるべく、ある篤志家によって東部の名門女子大学(カレッジ)に行かせて貰えることになり、ジョン・スミスという名のその相手に、手紙を送る形で物語が進展して行きます。

この場合手紙を送るのは主人公のジルーシャ・アボットのみで、相手から返事が来ることはありません(ただし、ジョン・スミスの秘書から返事が来たことはあります)。いわばこの作品自体、ジルーシャの日常生活を読者に知らせるために、ジョン・スミスに宛てた手紙という形式を取っているわけです。手紙には大学や寮での日常や、友達のこと、試験のことなどが綴られており、彼女自身の観察眼や分析力、文章の巧みさをもが窺える仕組みになっています。

また手紙には時々絵や写真も添えられています。当然ながらこの同時、画像貼付でメッセージを送れるわけではありませんから、大学での生活が如何なるものなのか、視覚に訴える意味でこういう形を取っているわけです。また休みの時期に、ルームメイトのサリー・マクブライド、ジュリア・ペンデルトンの実家にそれぞれ招待され、両家の違いを彼女ならではの観察力で感じ取っています。

その他にも、夏休みを過ごす場所としてロック・ウィロー農園を紹介して貰って喜んだり、また奨学金を貰った時に、学費の援助を断ってちょっと対立したりと、平凡な日常にとどまらず、いくらかの変化がつけられたスタイルになっています。後の方でジルーシャは、自分は社会主義に目覚めたと書いたりもしていますが、これも20世紀初頭という時代の雰囲気が伝わって来ます。

で、ご存知のように、彼女はこのジョン・スミス、彼女が言う「あしながおじさん」、その正体はジュリアのおじであるジャーヴィス・ペンデルトンと結婚することになるわけです。このジャーヴィス自身、寮やロック・ウィローに度々顔を出してもいます。実はこれを読んだ当初、サリーの兄のジミーと恋仲になると勝手に思っていたので、やや意外だと友人に話したところ、その友人から
「最初からあしながおじさんと結婚すると思っていた」
とあっさり言われてしまったことがあります。

この作品はアニメ化され、『世界名作劇場』で放送されましたが、原作をかなり大幅に改変しているようです。また続編もあり、そちらではサリーが、ジルーシャがかつて過ごしたジョン・グリア孤児院の院長となって孤児院改革に乗り出し、彼女同様、スコットランドにルーツを持つ医師と、紆余曲折を経た末結婚することになります。こちらは、ジルーシャへの手紙という形で物語が進行して行きます。

飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2021/10/14 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ガイドブックに対する疑問

大河ドラマのガイドブックは、通常
放送開始前(前編)
5月から6月にかけて(後編)
の年2回、NHK出版から発行の場合は、さらに
9月頃(完結編)
の年3回発売されています。

しかしながら前にお伝えした通り、今年の『青天を衝け』は2月放送開始ということもあり、まず前編が1月末に発売されています。そして6月頃後編発売なのですが、この後編はNHK出版のみとなっています。つまり、他にガイドブックを発売していた産経新聞出版や、東京ニュース通信社は、後編を発売しなかったわけです。

これに関しては、直接両社に問い合わせてみたのですが、やはりその予定はないということで、結局『いだてん』の時同様、NHK出版のみがすべてのガイドブックを出すことになりました。

全く個人的な考えではありますが、大河のガイドブックというのは、あまり元が取れないということなのでしょうか。実際大手の書店でも、放送終了時点で何冊も残っているのは珍しいことではありません。そのためか、バックナンバーとして別の書棚に並べられているのを見たこともあります。

ちなみにNHK出版の完結編ですが、今月、つまり2021年10月末発売予定のようです。ちょっと遅くないかとも思いますが、最終回である第41回が年末ぎりぎりなので、妥当であると見るべきかも知れません。しかしそれにしても、実際のオンエアの日程とうまく噛み合っておらず、数話分はガイドブックがない状態で視聴せざるを得ないのも、どうにかならないかと思います。ならば『ステラ』のように紙媒体をやめて、ネットのみに特化するという方法もあるのですが。かなりクレームも来ているのではとも思われます。

そうこうするうちに、『どうする家康』のキャストも発表となるのかも知れません。今年の大河放送中とはいえ、来年のもそろそろ話題になり、そして再来年のキャスト発表とは実にカオスな状況ではありますね。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/10/14 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 29

先日声優について書いていますが、先週土曜日から『ルパン三世』の新しいシリーズが始まっています。この中の次元は、最初は小林清志さん、その後は大塚明夫さんが演じています。ルパンの声優もこれですべて変わったわけですが、この人は『ゲゲゲの鬼太郎』第6期のぬらりひょんの声も担当していますね。
実は大塚さんのお父様の周夫さんも『ぬらりひょんの孫』というアニメ及びVOMICで、このぬらりひょんを演じていますし、初期の鬼太郎ではねずみ男も演じています。周夫さんは脇役ながらドラマ出演も多かったようですが、息子さんの方はそうでもなさそうです。ただ『麒麟がくる』の第1回に登場していましたね。

少し前になりますが、作曲家のすぎやまこういち氏が亡くなられました。ご冥福をお祈りします。保守系の論客(主張には賛同できない部分もありましたが)でもあり、歌謡曲の作曲でも有名な方ですが、何と言っても『ドラゴンクエスト』の音楽担当として知っているという人も多いでしょう。今年、1年遅れで開催された東京オリンピックの選手入場の音楽でもありました。

そのすぎやま氏とほぼ同年代である眞鍋叔郎氏の、ノーベル賞受賞が決まりました。現在プリンストン大学で研究を続けているこの眞鍋氏ですが、プリンストン大学と聞くと、大学生の頃、母校でここのグリークラブが公演をしたような記憶があります-うろ覚えですみません。
それから『あしながおじさん』で、主人公のジルーシャ(ジュディ)の友人であるサリー・マクブライドのお兄さんが、ここの学生という設定になっていました。このサリーは、マクブライドという苗字からもわかるように、スコットランドにルーツを持っていますが、プリンストン大学もプロテスタント諸派の長老派(スコットランドの国教)であり、それを考えると納得が行きます。
あと、これは少々お堅い話ですが、ノーベル賞関連になると、日本の研究者の待遇を云々する声がネットでも湧き起こります。そんな中JST(科学技術振興機構)サイトに、次世代研究者挑戦的研究プロジェクト(A日程)の採択プログラムがアップされていたので、興味のある方はどうぞ。流石に国立大が多いのですが、もちろん公立や私立も何校か入っています。


飲み物-アイスコーヒーとストロー


[ 2021/10/12 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマのガイドブックに対する不満点

まず先日の「『国盗り物語に見る明智光秀』番外編」で、僧とあるべきところが層となっていました。失礼いたしました。

そして今回は大河ドラマのガイドブックについてです。大河は通常4社ほどがガイドブックを作っています-ただし『いだてん』の場合のみ、恐らくはオリンピック関連の著作権絡みということもあって、NHK出版のみが発行していました。

このガイドブックは、NHK出版の場合は
前編
後編
完結編
となっており、それ以外の場合は前編と後編となっていますが、『るるぶ』のガイドブックに関しては前後編には分かれていなかったかと思います。

またこれは主人公の知名度などにもよりますが、ガイドブック以外にも大河を特集したムックや、主人公に関連した書籍などもそこそこ発売されています。

で、そのガイドブックなのですが、必ずしも前後編や完結編への切り替わりに合わせて、書店に並ぶわけわけではありません。たとえば今年の場合、前編が第16回の解説まで掲載されていますが、第16回の放送が終わった時点で、後編がすぐ手に入るわけではないのです。先日放送された、第17回の解説がガイドブックの後編に載っているにも関わらず、今現在の時点での入手は不可能で、今月下旬まで待たなければなりません。

ドラマそのものは放送されているのに、ガイドブックがそれに対応していないというのもおかしな話です。しかもこれに関しては、かなり前からその状態が続いています。恐らくは脚本や収録の進捗具合、あるいはキャストの発表との歩調を合わせるためなのでしょうが、何とも不親切な話です。

今年であれば、せめて6月の初め位には後編が店頭に並ぶのが、本来のあり方でしょう。尚NHK出版によれば、当初は5月下旬の予定だったのが延びたとのことですが、その理由をはっきりさせてほしいとさえ思います。またこのNHK出版のみが発行する完結編も、例年9月頃の発売ではありますが、やはり3週間ほどの空白期間が、毎年のように生じています。

しかしNHKも視聴者サービスがどうこうというのなら、この辺りをまず改善するべきではないのでしょうか。でなければ以前のように前後編だけに戻し、しかも各エピの解説をするのではなく、大まかな流れだけを載せておけばいいと思います。


飲み物-アイスミルクティ

[ 2021/06/07 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『若い人』その6

かなり月日が経ってしまいましたが、『若い人』という小説について、昨年から何度か投稿して来ました。その間に新しいテーマの投稿も始めたこと、さらにこの本の真の面白さを語るには、少々手に余るかも知れないと思ってもいることから、ごくざっと、前回の投稿後のことを書いておきます。

学校では、寮にいる生徒の一人が小為替がなくなったと言って来たことから、寮の部屋を先生たちが探し回り、生徒たちの反発を買いますが、江波恵子は相変わらずでした。間崎も話が合う女性教師橋本に惹かれつつ、江波のこともまた気になっていました。そんな中、江波が妊娠しているという噂が流れたり(実際は違っていた)もします。

その後冬期休暇に入り、江波は正月を含めて3度間崎の下宿にやって来ます。最後は如何にもいわくありげで、しかも間崎の下宿で寝てしまい、最終的に橋本が彼女を連れ帰ります。それからしばらく経って、今度は橋本の家に行った間崎ですが、共産主義に感銘している橋本の家に、1年生の増井アヤ子が遊びに行ったりしているのに気づいたりします。アヤ子の父は警察官で、間崎はそのことを懸念します。橋本の家を出た間崎は飲食店を経営する江波の家へ行き、そこで夕食をご馳走して貰いますが、その間崎の前で江波の母は酔っ払い、かつて娘と心中しようとしたことまで口にします。

間崎はその後小競り合いに巻き込まれ、大けがをします。そのまま江波の家で養生していましたが、このことは学校に知られることとなっていました。橋本が見舞いにやって来ますが、江波の母はどうもこの人と相性がよくありません。また江波が帰って来て、2人は一緒の部屋で休み、肉体関係ができます。間崎が学校に出られるようになって後、江波はストーカーのように彼について回りますが、橋本が非合法活動で逮捕されたことから、江波は間崎との別れを感じ取り、実際別れてしまいます。卒業式当日、釈放された橋本と間崎は東京へ向かい、江波は卒業式で『蛍の光』を謳うのでした。

とまあこんなふうなのですが、何せ昭和の初めの頃の文学のことです。文学はまだ一部の人たちのものであり、「知」を語る一方で、人々の心情、内なる思いもまたあれこれ書き込まれていて、それについ引きずられそうになり、結局のところ、要所と思われる部分のみを拾った結果、かなり端折った読み方になってしまいました。本当はまだ色々と伏線と、その回収もあったかと思います。また共産主義がエリートのものと言うのも、この時代らしい描写です。

しかし当時としては、この小説を貫く男女関係は一線を越えたものだったでしょうし、今の時代であっても何とも中途半端な感じです。この間崎と言う男性教師がいささか優柔不断であり、また江波がどこかあざとい雰囲気で、それゆえ魅力的であるがために、どちらにも惹かれてしまったというところでしょうか。

結局卒業が2人の関係に最終的にピリオドを打ち、どこか危なげな雰囲気の江波は、思いをかなえることもなく(かなえられそうな雰囲気でもなく)、ある意味自己犠牲的に、そのまま母と二人の生活に戻って行くことになります。

またこの本の解説によれば、この作品はアンドレ・ジッドの作風と共通したものがあり、実際『狭き門』に見られるような贖罪の意識も感じ取れます。とはいえジッドは実は同性愛者であり、それを後に自伝で暴露することになってしまうのですが。ともあれ、この小説についてはこれで終わりにします。


飲み物-注がれる紅茶
[ 2021/05/21 11:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『きのう何食べた?』レシピブックそしてインタビュー

『きのう何食べた?』レシピブックについて少し。
このレシピブック、「シロさんの簡単レシピ」なるサブタイトルがついていて、アマゾンの売れ筋ランキングで(本 簡単レシピ部門)1位にもなっています。レシピブックではなくガイドブックという感想もあったようですが、ちゃんと「公式ガイド&レシピ」とありますし、約3分の1がガイドブック(出演者と原作者のインタビュー付き)、それ以外がレシピで、シロさんこと史朗のレシピのみならず、賢二のサッポロ一番味噌ラーメンや、史朗が病気の時に作った出汁巻きや雑炊のレシピも掲載されています。

レシピブック
(Amazon公式サイトより)

出演者インタビューの、作品についての感想では、史朗役の西島秀俊さんも、賢二役の内野聖陽さんもずばり
「人の心の機微の描き方が丁寧」
実際ドラマでもそれは活かされていていて、そのためゲイカップルという、個人的にはかなり未知の世界であるにも関わらず、かなりすっと入り込めますし、また2人の関係がぎくしゃくしても、料理がうまく仲立ちしているというのは好感が持てます。

この2人は硬と軟の正反対の立場を取っており、史朗が弁護士で物堅い雰囲気があるのに対し、賢二は彼の心を癒す立場です。内野さんが、「ケンジよりシロさんの気持ちの方がわかる」というのもむべなるかなです。
その賢二は、同居していながら食費を史朗から要求されない点で、いわば居候(内野さん談)でもあります。ある意味賢二は精神面での奥さん的存在なのですが、実際に家事の多くをやっているのは史朗の方であり、これが男性カップルであるがゆえの面白さと言えそうです。

あと史朗が賢二に「家へ来い」というシーンは、史朗が一生分の勇気を振り絞るシーンであり、その後賢二が荷物を持って転がり込んでくるところは、内野さん曰く「新妻の初夜のつもり」だったようで、どちらにしてもこれは人生の分岐点であり、同時にスタート地点となっています。
他にもこのインタビューでは料理がとっつきやすいこと、2人の男性が同居する内で年齢を重ね、家族という形を築いて行く点などが挙げられており、このどちらもポイントが高く、ゲイであることがポジティブに描かれた作品ではあります。

尚作品中に出て来る料理は、原作者のよしながふみさんが、すべて自分で作った物ばかりということで、作り方や仕上がり、盛り付けなどが具体的に描かれているのも、自分で経験したがゆえの賜物と言えそうです。
尚主演の西島さん、内野さんに関しては
「豪華すぎる組み合わせ」
とのことで(同感です、それに山本耕史さんもプラスされていますし)、こういうキャスティングもまた、このドラマに味わいを添えていると言えるでしょう。

飲み物-ビール2種類
[ 2021/01/31 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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