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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-45(大河の予算と合戦シーンの規模)

戦国大河は特にそうですが、幕末・明治大河でも合戦シーンは不可欠です。無論すべての合戦を再現するわけには行かないこともあり、多くはさわりの部分のみが描かれる一方で、その作品に取ってこれは外せないという合戦もあるわけで、その場合はロケも行って、念入りに描かれることになります。しかし昨今の事情を考えると、出演者が密状態になりやすい合戦シーン、戦闘シーンは、今年はどの辺りまで描かれるのでしょうか。

ところで来年の『鎌倉殿の13人』の脚本の三谷幸喜氏、今更言うまでもないことですが、合戦シーンが今一つなのが難です。『新選組!』でもそうでしたが、戦国大河である『真田丸』でも、やはりこれはどうかと思われるシーンはありました。無論源平→鎌倉大河も合戦シーンは出て来ます。
それもゲリラ戦、局地戦的な物であればまだいいのですが、平原での戦いとなると、あまりにも人数が少なすぎるし、合戦の勇壮さと言うよりは、その戦場に立たされた人物の心情描写が中心になった感もありました。恐らく三谷氏本人もそれを理解してはいるのでしょう、『真田丸』ではコーエーのマップ上で戦いが終わったり、後藤又兵衛の最期も兜が落ちているだけといった描かれ方で、それが如何にも物足りなく感じられた人も多かったのではと思います。

関ヶ原の戦いがほぼカットされたのも話題になりましたが、これは真田家には関係ないのですから仕方ないと言えます。寧ろ同時期の真田父子の方を重点的に描いたのは理解できました。だからこそ、タイトルにも登場する真田丸の戦いのシーンではわざわざセットを作り、見せ場としたのでしょう。
ただ主人公の信繁は他の戦いにも当然絡むわけですから、この戦いのみを重視するというのも、やや疑問に感じられるところはありました。どちらかと言えば、大坂の陣を大局的に捉えると言うより、信繁に焦点を当てた描き方であり、その辺りが、天王寺口の戦いで矢沢三十郎が敵(信繁)を止めようとしたシーン共々、舞台的かなとも思えます。

合戦シーンでよく引き合いに出されるのは、『葵 徳川三代』の関ヶ原のシーンです。この作品は予算を多く使えたことから、大々的にロケを打ち、またエキストラも大量導入するという、かなり贅沢なものでした。見方を変えれば、合戦シーンというのはそういう状況下でないと、本格的な撮影ができないとも言えるでしょう。
この時の映像は、その後も何度か使い回されています。しかしそろそろ、また別のストック映像を作る段階に入っているかとも思います。あるいは『どうする家康』辺りで、また規模の大きなロケを行うのでしょうか。しかしその場合は、松本潤さんが60歳の家康を演じることになるわけで、何とも想像しがたいものがあります。

ごく普通の大河を毎年作るのでも、それなりに費用が掛かっているのですから、王道戦国大河ともなれば、かなりの予算がなければ難しいでしょう。それを受信料から出すのか(それも限度がありますね)、それとも放送フォーマットを1クール程度に抑えて帳尻を合わせるのか、またはスポンサーをつけるのか。
どうするNHK?

飲み物-カクテルブルー
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[ 2021/02/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』新キャストの2人が決定

『青天を衝け』の出演者情報、北大路欣也さんに続いて、ディーン・フジオカさんと町田啓太さんの出演が決定しました。

栄一の人生に影響を与える、二人の盟友が決定!
(NHK ONLINE)

まず『あさが来た』の五代様こと五代友厚、再びディーン・フジオカさんが演じることになりました。しかし五代というと、最近観た『天外者』の、三浦春馬さんのイメージがまだ強いです。
この『あさが来た』では、『新選組!』で土方歳三を演じた山本耕史さんが、再び土方を演じたので話題になりましたが、今回はこの時の五代様が、再び五代様として大河に登場です。そして『西郷どん』で小松帯刀を演じた町田さんが、こちらでは土方を演じることになります。そういえば『西郷どん』主役の鈴木亮平さんも、今年10月公開が決定した『燃えよ剣』で、近藤勇の役を演じていますね。
小松帯刀といえば、この大河には登場しないのでしょうか、幕末の薩摩には最早不可欠な人物と言ってもいいのですが。

それから第1回はTVerでも配信されます。
(青天を衝け公式サイト)

ぶっちゃけた話、
もう第1回といわず全話TVerでもいいかと思います。
NHKプラスでもやりますなどともありますが、今後はTVerやどーがレージなどで、見逃し配信をやれば済むのではないでしょうか。もう再放送もやめて、こういったところから徐々に変化させて行けばいいのです。大河の視聴層には高齢者も多く、ネットを日常的に使わない人もいるでしょうから、おいそれとは行かないかも知れませんが、若い層を取り込みたいのなら、こういう発想こそが求められてしかるべきでしょう。

ついでに、1つ前の投稿でも触れていますが、大河もスポンサー付きでよし。
最近NHKについての投稿では、二言目には受信料がどうこうと書いておりますが、実際視聴者の懐を当てにし過ぎるのは止めるべきでしょう。無論この場合、大河=1年の発想は捨てざるを得なくなるかも知れません。

飲み物ーホットワイン
[ 2021/02/11 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河の類似作品についてあれやこれや

大河ドラマ関連で少々。今年の大河『麒麟がくる』のガイドブックで、『国盗り物語』が紹介されているのは前にも書いています。背景の時代も登場人物もかなり共通するためですが、正直な話、DVDの総集編を観た限りでは、後者の方がやはり面白いというのが私の意見です。ところでもちろんこの2作品以外にも、時代背景や登場人物が似ているという大河は多いものです。と言うか、半世紀以上作り続けていると、どうしてもそうならざるを得ず、それが大河がある意味マンネリ化してやしないかと思う所以です。

ところで来年の『青天を衝け』ですが、これは意外と重なる時代はなさそうです。幕末明治物に含まれるのでしょうが、明治以降の時代が長く、また所謂幕末大河にある薩長土でもなく、しいて言えば幕府側メインの幕末大河になるのでしょう。とはいえ、『勝海舟』、『徳川慶喜』や『新選組!』などは明治維新で終わっているため、これらの作品とは描く時代が違います。明治以後という点から見れば
山河燃ゆ
春の波涛
いのち
の近現代三部作が挙げられますが、これらは幕末も、また作品によっては明治も描かれていません。このため、似通った作品があるようでないと言えるかと思います。『八重の桜』にいくらか共通点が見られるでしょうか。

そして再来年の『鎌倉殿の13人』ですが、これは『草燃える』と言う、似たような時代かつ登場人物の大河があります。実は今年は、『国盗り物語』の高橋英樹さんや近藤正臣さんが顔見せ的に出演してくれるかと思ったのですが、寡聞にしてそういう話は聞いていません。また出てくれたとしても、最早リアルタイムで観ないとは思いますが…。『草燃える』の場合、北条政子が岩下志麻さん、源頼朝が石坂浩二さん、そして北条義時が松平健さんでした。このお三方のうち、どなたかオファーがかかるでしょうか。何と言っても大河での岩下さんは、初出演のこの作品を皮切りに、嫡男やその乳母と対立し、二男を溺愛する母親という役どころが定着した感があります。

来年の渋沢栄一の場合、今まで似たような人物が主人公になっていないというのも、類似作品が見つからないという点につながります。武士から実業家に転身した人物が主人公になった例は、今までにはないはずです。しかもやはり実業家としてのイメージが強い人であり、この点が、大河は本来は武士を描いてほしいというこちらの希望と、いくらか齟齬を生じるわけで、だからこそ期待薄であったとも言えます。最早『麒麟がくる』よりこちらに望みをつなぐようになってはいますが、無論本当に面白いのか否か、始まってみるまではわかりません。しかし吉沢亮さん主演なら、やはり若い頃中心に、10回シリーズほどで描いた方がいいのではないでしょうか。何よりも先日書いたように、この人は『半沢直樹』の高坂君の方が似合っているように見えますが。

今までにも、この主人公はちょっとよく知らないというケースはあったと思われます。『樅ノ木は残った』の原田甲斐などは、あまり知らないという人も一定数存在したでしょう。あと『元禄太平記』の柳沢吉保に加え、70年代後半の諸作品の大村益次郎、呂宋助左衛門や90年代前半の奥州藤原氏なども、名前は知っているとか、主だったことだけ知っているという人もいたかも知れません。来年は、恐らくこちらのケースに入るのでしょう。ならば余計にその人物を印象づけるためにも、もう少し年季を積んだ俳優さんでよかったかとは思います。

しかし今年は、日本の節目の年(オリンピック)で「大河新時代」と、かなり大見得を切ったPR方法を持って来たようですが、生憎オリンピックは延期となり、別の意味で、今まで経験したことのない年になってはいます。そもそも大河新時代とは何のことでしょうか、いくら何でも、あのような前代未聞の衣裳を持ち出したことが、即ち新時代ということではないと思いますが。そもそも大河を旧と新に分ける必要があるのでしょうか。

飲み物-バーのカクテル
[ 2020/08/10 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河枠特番4『秀吉』(1996)

大河枠特番第4弾は『秀吉』です。実はすべてのエピを観ているわけではないので、細かい部分に関しては何とも言えません。どちらかと言えば、天下人となった秀吉よりも、日吉丸→木下藤吉郎→羽柴秀吉の出世コースを歩いた秀吉を、重点的に描いた作品であるとは言えそうです、特に出世前の秀吉と、母親のなかのコンビは妙にしっくり来るものがありました。

この時の渡哲也さんの信長、西村雅彦(現・まさ彦)さんの家康も異色といえば異色でした。渡さん、50代で信長を演じていたのですね。『真田丸』の吉田鋼太郎さんも50代で信長を演じていますが、如何せん登場回数が違い過ぎます。あと石田三成(佐吉)が真田広之さん、淀殿が松たか子さん、豊臣秀長が高嶋政伸さん。おねの沢口靖子さんと真田さん、高島さんは『太平記』でも共演です。ちなみに北政所を「おね」としているのは、大河ではこれと『軍師官兵衛』だけだったと思います。

そして光秀が村上弘明さんですが、この光秀は正直な話、やや違和感がありました。村上さんは戦国だと『武田信玄』の高坂弾正のイメージが強く、また大河全体では、『炎立つ』の藤原清衡がよかったせいかも知れません。この光秀はちょっとマザコン的なところもあり、母親の美にはっぱをかけられていた覚えがあります。美はその後磔刑となり、それが本能寺の一因となるわけですが、この人物を演じたのは野際陽子さんでした。『新選組!』でも主人公の母親を演じていましたね。

キャストがその当時としては比較的斬新で、これは視聴者によって好みが分かれたように思います。尚、石田三成の少年時代を小栗旬さん、小早川秀秋の少年時代を浅利陽介さんが演じています。小栗さんはその後『天地人』で三成を、浅利さんは『軍師官兵衛』と『真田丸』で小早川秀秋を演じています。しかし浅利さん、確か本当は秀吉をやりたいと、以前『スタジオパークからこんにちは』で語っていたことがあります。

それと秀吉が若い頃、信長の側室吉乃の屋敷に忍び込むシーンが紹介されます。この大河でも『利家とまつ』同様、吉乃の存在はかなり大きいです。というか、結婚後の史実がはっきりしない濃姫に比べ、この吉乃の方が信長の子を3人も産んでいるわけですから、扱いは大きくなって当然とも言えるでしょう。今年のがこの吉乃をクローズアップしたのであれば、それはそれで評価できるのですが、しかし実際は「側室に子供を産ませていた。許せ」でした。これにはやはりがっかりです。

ところで、この番組の中でちょっと気になる点がありました。ご存知のように、この大河は秀吉の生涯を最後まで描いていません。ああいうテンションの高いイメージで始まった以上、晩年のどす黒い印象の秀吉を敢えて描かなかったとも取れます。しかし鎧風な革ジャンで決めた竹中直人さんが
ヒーローは堕ちてこそヒーロー
最低の秀吉を演じたい
と望んでいたにもかかわらずそうならなかったとコメントします。それに対して、「麒麟」の川島明さんが、もう一度主演の話が来たらどうかと尋ねているのですが、この時竹中さんは
「晩年の秀吉をもう一度やってみたい」
と語っています。「もう一度」とあるからには、無論過去に一度、晩年のダークな秀吉を演じているわけです。ずばり『軍師官兵衛』です。
ならば、『官兵衛』のダークな秀吉を1シーンだけ流すという方法もあったはずですが、なぜかそのようになっていません。この辺りは如何なものかと思います。

これは前にも、大河で思うことあれこれそして武者さんの『軍師官兵衛』記事に関してで書いていますが、竹中さんは官兵衛のガイドブックでこう語っています。

「堕ちゆくヒーローを演じられるという漠然とした期待はあります。主役では難しかったことが今回できるのではないかと」(前編)
「この先、堕ちゆくヒーローとしての秀吉が描かれていきます。(中略)秀吉はこれから金ぴか趣味に走ったりしながら異常さを増して行きますし、演じる者としてはわくわくしますね。(中略)『小牧・長久手の戦い』のあたりから、秀吉と官兵衛の関係に変化が現れてきます。『あの男(官兵衛)は先が見えすぎる』という印象的なセリフをおねに向かって言うシーンがあるのですが。秀吉は官兵衛のことが邪魔になってくるんです」(後編)
「いよいよ『堕ちゆくヒーロー』の終末が描かれ始めました。(中略)ある種狂気の世界へ入っていくんです。そのダークな部分は、秀吉のコンプレックスの表れではないかと想像しています。(中略)でも、演じるにあたっては、素直な人間より屈折している人間のほうが面白い。(中略)『秀吉』から18年たっているぶん、年齢的にも後半の秀吉を演じるのにちょうどよいでしょ?」(完結編)

そして私もこれに関しては
「つまり竹中さんは堕ちてゆく秀吉、『秀吉』で描かれなかった狂気の太閤を演じることに意欲を燃やしていたことが窺えます」
と書いています。竹中さんは寧ろ、こういう秀吉を演じることを楽しみにしていたのではないか、そう思われるふしもあります。

『官兵衛』は他の作品だからと言ってしまえばそれまでですが、どうも大河は互いの連携がありそうでいながら、このような場合に関連作品を流すことはしないようです。そのため大河と一応括られてはいるもの、それぞれの関連性があまり強くない、単発の歴史ドラマが何十年か続いている印象をも同時に受けます。たとえば日曜劇場(池井戸潤作品)で、『ノーサイド・ゲーム』のスタジアムの広告に「帝国重工」や「ジャパニクス」がある、そういう形の連携はやはりなさそうですね。

飲み物-アイスティー
[ 2020/07/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第1弾キャスト発表

来年の大河『青天を衝け』のキャスト第1弾が発表です。

2021年大河ドラマ「青天を衝け」
出演者発表!<第1弾>
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24349
(NHK ONLINE)

コロナ禍のせいとはいえもう7月で、そろそろ今年の暮れから来年にかけての話題が出始める頃です。「やっと」発表と言った感もあります。

正直言って、そこまで豪華キャストといった感じではありませんが、大河でよく見かける中堅からベテランの俳優さんが多いイメージです。しかし南渓和尚と池禅尼が夫婦ですか。それと草彅さんが徳川慶喜とはなあ…『ブラタモリ』枠でしょうか。それを言うなら田辺誠一さんは、『ウルトラ重機』枠ということになるのかもしれませんが。さらに『秀吉』が烈公こと水戸斉昭、井伊直弼は誰になるのでしょう。木村佳乃さんは三谷さんのに出てほしかったと思います。阿野全成の妻(北条政子の妹)役か何かで。

しかし、このキャストだけで見る限り、幕末や近現代を舞台にした作品の出演者が多いようです。それぞれの、同時代を舞台にした過去の作品を見てみると
(敬称略)

高良健吾(花燃ゆ)
満島真之介(いだてん)
橋本愛(西郷どん、いだてん)
平泉成(春の波涛、いだてん)
渡辺いっけい(翔ぶが如く、龍馬伝)
津田寛治(花燃ゆ、西郷どん)
草彅剛(新選組!)
堤真一(翔ぶが如く)
平田満(翔ぶが如く、西郷どん)
玉木宏(篤姫)

しかし橋本愛さん、すっかり大河女優になりましたね。

あと音楽が佐藤直紀さんですが、この方は大河だとやはり『龍馬伝』ですね。しかしジョン・グラム氏には失礼ですが、やはり大河のOPテーマは、日本人作曲家の方が私は好きです。

ところで今年は「男性版直虎」みたいだと書いたことがありますが、来年は「男性版花燃ゆ」のイメージがやはりつきまとってしまいます。この予想は果たして裏切られるのでしょうか。と言いつつ、私は既に再来年の、北条義時関連本を読み始めています。

尚制作サイドのコメントについては、また改めて書く予定です。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/12 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「『麒麟』が三谷大河だったら」その3

まず。三谷幸喜氏を好きでない方、『麒麟がくる』をこの方に書いてほしくないと言う方もおられるかと思います。ただこれはあくまでも個人の希望的観測なので、悪しからずご了承ください。さて、「三谷大河だったら」続きと『歴史秘話ヒストリア』という投稿を、1週間ほど前にアップしています。その中で、もし三谷幸喜氏が『麒麟がくる』の脚本を担当していればの件、「「土方歳三」が演じる「明智光秀」のキャストを考えてみると」の投稿で触れているとリンクを貼っています。
しかし実はこの「土方歳三」云々の投稿では、三谷氏のことは触れていませんでした。こちらの内容は、山本耕史さんが明智光秀を演じたらどうなるかといったことであり、三谷氏が『麒麟がくる』を担当していればと想定して書いているのは、『麒麟がくる』に考えてほしいこと&もし三谷大河だったならの方でした。失礼いたしました。こちらは多少修正していますが、それとはまた別に、ここ数日の投稿で意味が通りにくいと思われる個所を、いくつか書き直しています。

しかしもし三谷氏が手がけたのであれば、もちろん違った内容にはなっていたでしょう。光秀の人物像は様々で、『国盗り物語』では中世的な教養人となっており、また『麒麟がくる』でも秀才肌なところがあります。前半生がよくわかっていないから、様々な設定ができるわけですし、こういう点で信長との違い、秀吉との違いを際立たせることもできるとは思いますが、一方で定まった人物像がないというのは、主役としてはやはり難しいかと思わなくもありません。
もし三谷氏が手がけるのなら、光秀の前半生を医師と設定して(これは実際そういう説があります)、かの『新選組!』の、石田散薬を売る土方になぞらえてもいいかと思います。また仮に三谷氏が光秀を、『国盗り物語』で描かれたような設定にした場合でも、風流人かつ剣の達人という点で、やはり土方と共通していたと言ってもいいでしょう。実は土方歳三は、歌を詠むのが好きだったようなので。

無論三谷氏の脚本は小ネタが多いため、場合によってはギャグのようになってしまう可能性もあります-これは大河2作でもそうでした。もちろんタイトルも違っていたでしょう。ただ三谷氏であってもなくても、医学を志していた人物がひょんなきっかけから武士となるという設定のもと、日の出の勢いの信長に採り立てられ、ダークな手法を用いるという創作を加えた、戦国を生きた人物らしい主人公を観てみたいなとは思います。三谷氏のダークな手法は、『鎌倉殿の13人』で実現されることになるのでしょう。
ご存知の方も多いでしょうが、『真田丸』の時も創作はかなり入っています。真田信繁は、黄幌衆として秀吉に仕えていたとか、忍城攻めに参加していたということ以外は、大坂時代の記録があまりないと言われています。そのため創作中心にならざるを得ず、またきりを北政所の侍女という形で、頻繁に登場させたとも考えられます。ただこの場合の創作は、ちょっと冗長なところもあったかとは思います。

飲み物-アイスティー
[ 2020/06/26 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』に考えてほしいこと&もし三谷大河だったなら

ベタなタイトルですみません。まず先日書いたことですが、どういうわけか『麒麟がくる』のインスタに、画像があまり投稿されていません。11点と書きましたが、今の時点でこれなら少なすぎです。通常は放送開始時、せめて第3回か第4回放送時点で、その位の数はアップされているのではないでしょうか。ただ、その数少ない画像の中でも、一応主演の長谷川博己さんの誕生日の画像は流石にアップされていました。ケーキがかなり大きめです。

麒麟インスタ誕生日

そしてこちらは、三好長慶役の山路和弘さんのクランクアップ風景です。しかしこちらはインスタではなく、ガイドブックの方に掲載されていた分です。こういうのは、インスタにあってしかるべきかとは思うのですが。しかしこの大河らしいと言うか、男性ばかりなのに衣裳の色遣いが随分と派手ですね。松永久秀役の吉田鋼太郎さんが、どちらにも登場していますが、この淡いオレンジの衣裳、あれで女性用の小袖が作れそうです。
麒麟クランクアップ1

一方で、戦国大河ではありませんが2018年の『西郷どん』。こちらはツイッター、フェイスブックそしてインスタがあり、いずれも新しい情報が入った時点でアップされていました。こちらも、主人公の吉之助を演じる鈴木亮平さんが、奄美ロケ中に迎えた誕生日の画像です。右隣は愛加那役の二階堂ふみさんです。しかしこちらもまた何とも凄いケーキですね。やはりインスタ映え狙いなのでしょうか。

西郷どんバースデーケーキ

それからクランクアップの画像をひとつ。中央が収録が終わった篤姫役の北川景子さん、向かって右側が鈴木亮平さんで、左が幾島役の南野陽子さんです。この如何にもおばあちゃん的な幾島、好きでした。無論こちらの画像は、いずれもがインスタにアップされていたものです。

西郷どん篤姫(北川景子)クランクアップ

昨年の『いだてん』から、大河は確かフェイスブックアカウントを立ち上げていないと思います(『おんな城主 直虎』もそうでした)。無論SNSを多方面に広げた方がいいのであれば、色々アカウントを作っても構わないのですが、今年の場合放送から5か月たっていて、ツイッターとインスタのみで、しかもインスタがこの状態というのは何とも寂しいものです。と言うより、SNSでの展開そのものをもう少し考えてしかるべきでしょう。もうツイッターだけにするという方法もあるのではないでしょうか。

それと公式サイトも、「トリセツ」なる解説を含めて、今年は(昨年も?)ちょっと物足りないと思われます。本来はこういうのにも、もう少し予算を割くべきではないでしょうか。何せ何十億も使って制作しているのです。その予算はPRにもそこそこ使われてしかるべきでしょう。もう少しこういう部分での意気込みを感じさせてほしいものです。ちなみにこの2つの大河、衣装はいずれも黒澤和子さんの担当ですが、流石に幕末だとそこまでは派手になりません。やはり黒澤さんは、江戸時代以降の衣裳を担当した方がいいのではないかと思われます。

ところでこれも先日書いていますが、三谷幸喜氏が『麒麟がくる』を手がけていたらどうなったでしょうか。別に私は三谷氏の熱心なファンではないし、これは憶測に過ぎませんが、恐らく明智光秀を、『新選組!』の土方歳三のように描いたかも知れません。異論もあるでしょうが、この土方のように元々は身分の低い生まれで、武士として己の身を立てたいと心を決める設定であれば、それでもいいかと思います。そして策謀好きであり、後に鬼と呼ばれたりもする。いっそダークならダークに描いてしまうのも一つの方法ではあるでしょうし、『真田丸』の時のように、戦国という非情な時代を懸命に生きる点に主眼を置くのであれば、その方がふさわしいかとも思います。

今年の光秀は、過去何作かの男性主人公(時代は問わず)に比べると、人生の転換の時期が遅いせいもあるのか、どうにも書生臭いというか青臭いイメージがあります。本当は6月の時点で信長に仕えていて、徐々に彼の下でどう生きて行くのか、その方向性が示されてよかったのかも知れません。今なお『男・直虎』のような感があるのは、彼がまだ歴史と歩調を合わせていないせいもあるのでしょう。しかしいつまでも「まっすぐな」だけでは終わらないでしょうね。ちなみに以前見かけたこの大河関連コメで、どのように描かれるのか楽しみというのを見たことがあります。しかし私としては、今までを振り返った限りでは、あまり今後が楽しみというわけにも行かないのです。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2020/06/18 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

戦国大河と幕末大河の違い 続き

先日の続きになります。『新選組!』の場合は徳川幕府の終焉の時期でもあり、京都守護職であり松平容保のもとで活躍した新選組も、歳月と共に綻びが見え始めます。しかも鳥羽伏見の戦いをはじめ、様々な理由で隊士が次々といなくなり、最終的に近藤勇は捕らえられて処刑されます。沖田総司もその後を追うように亡くなりました。『真田丸』の場合も、関ヶ原後昌幸と信繁、その家族は九度山へ行かされますが、徳川に付いた信之は真田家の当主であり、少なくとも家が消滅することはありませんでした。

それぞれの作品への三谷さんの思いが異なって見えるのは、幕府方に取っての幕府終焉と、石田三成に加担した側に取っての江戸初期における豊臣滅亡の、背景の違いもあるように思えます。あと新選組は一組織であり、それが散り散りばらばらにならざるを得なくなったことにも、悲哀さが感じ取れます。さらに『新選組!』が初大河で、『真田丸』が2度目というのも関係しているでしょう。ちょっと本筋から逸れましたが、織豊政権が終わって徳川の天下になるのと、徳川幕府から明治維新、明治時代に至るのとでは、時代的に近いせいもあり、後者の方が重く感じられます。

元々幕末大河は、戦国大河に比べると視聴率は取れないとされています。この時代的に近いというのがその大きな原因と考えられますし、特に西国雄藩が活躍する作品は、関東での数字はよくないともいわれています。但し西日本ではそれより高めに出ることもあります。ただ先日も書きましたが、幕末はドラマの舞台となる土地が限られている上に、戦国大河ほどにはアレンジできないということもあり、フィクションとしての部分に制約が入るというのもまた否定できません。

無論アレンジされていることも結構あるのですが、しかしそれをしたらしたで、史実との比較を持ち出されるということもあるのでしょう。あと土佐や薩摩などは特に、方言がわからないという人もいます。結局ドラマの部分を膨らませられ、言葉も比較的馴染みやすい戦国大河で、数字を稼ごうとするのもわからなくはありません。しかし戦国だからといって、必ずしも著名な人物ばかりでもないし、同じ人物でも描き方によって変わって来るなど、主人公設定や描写によって数字が変動することもあります。

そのリスクを避けるための手段としては、やはり大河の大前提になっている「一年物」を再検討することでしょう。でなければPPVにする、このどちらかになるかと思います。この両方に共通するのは、視聴者目線であるということです。別にマイナーな人物でも女性主人公でも、その人物の知名度と功績に合わせて放送回数を決めるのであれば、視聴者はまだ納得します。PPVに至っては、観たくなければ解約して、視聴料を払わなければいいだけの話です。できれば一部を除いてNHKすべてをPPV化するのが理想ですが、NHKに取っては嫌な話ではあるでしょう。

話が戻りますが、大河がすべて一年物である必要はないのです。これも先日書いていますが、2クールでもいいですし、主人公によっては5回から6回程度でいい場合もあるはずです。無論この5回程度の放送であれば、最初から大河化する必要もないわけですが、ともかく初めに一年物ありきになるから、主人公によっては創作を増やす必要も出て来るわけです。この部分をまず見直し、さらに合戦シーンをどのくらい入れるかなども再検討する必要ありかと思います。とりわけ戦国大河の場合、やたらに合戦シーンを入れるのもどうかと思いますが、殆どないのも何だかわびしいものです。

この当時は合戦そのものが外交であり、領地の確保には欠かせなかったわけですから、それをショートカットしまくるのも考えものです。これは幕末でもそうでしょう。いずれの場合も、少なくとも主人公本人が参加した合戦は、わすかでも出すべきだろうなと思います。無論これも描き方によって違って来ますから、一概にどうということは言えませんが、その意味でも女性主人公の大河というのはやはり難しいのではないかと思います。

今時代劇専門チャンネルで、『国盗り物語』をやっています。但しこれは大河ではなく、テレビ東京の新春ワイド時代劇として制作された分です。斎藤道三を北大路欣也さん、織田信長を伊藤英明さん、明智光秀を渡部篤郎さんが演じています。実はこの作品は、放送時間が45分で全10回なのですが、実際のところこの位の放送回数でもいいのではとさえ思います。戦国大河と幕末大河の違いからいささか離れて申し訳ないのですが、大河の舞台や描写もさることながら、とにかくまず一年という枠を取り払ってみてはどうかと思うのですが。

飲み物-ランプと水とウイスキー 
[ 2019/04/30 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河と幕末大河の違い

戦国と幕末といえば、大河ドラマの舞台の双璧といえます。最近これのルーティン(今年は違いますが)になってつまらないという意見もあるようですが、やはりこの2つの乱世を外すわけには行かないでしょう。ただやはり、戦国時代と幕末とでは時代そのものの長さが違います。また地域ごとの差も戦国時代の方がバリエーションがあり、400年以上前であるためアレンジもしやすく、それが戦国大河が増える一因とも取れます。実際大河そのものの割合としては、
戦国2に対して、
幕末1、その他1でいいかと思います。

その他というのは平安時代、鎌倉時代、南北朝時代に幕末を除く江戸時代となります。やはり大河とは侍が出て来ないと様になりにくい部分はあり、そのため平安時代中期以降から明治初年までという期限が設けられることになります。しかしながら合戦を描くとなれば、やはり戦国期に白羽の矢が立つのでしょう。ただ戦国物も、時代背景によっては他作品と似たイメージになるのが痛し痒しです。大河も2クール制にして、知名度の低い人物をメインにできれば、もう少し主人公の幅が広がる可能性はあるでしょう。

来年の『麒麟がくる』では、数年前に明智光秀の文書が発見されたこともあり、光秀の室町幕府再興に重点が置かれた描かれ方になると思います。また織田信長が染谷将太さんということから、所謂暴君的な人物、中世的権威を無視した独裁的人物にはなりにくいでしょう。ただし叡山焼き打ちがどのように描かれるのかと思われます。寺院の武装もさることながら、中世的な物への対抗意識が動機とされることが今までは多かったので。それと気になるのが、戦国時代といえどもあまり従来の視点から外れると、それだけ視聴者離れを呼び起こすことになりかねません。

大体時代が下るほど改変はしにくくなると思われます。その点戦国は比較的自由が利くのですが、特に信長と光秀と秀吉の三者は、これまでの作品で培われたイメージが強いだけに、そこを思い切って変えてしまうのはリスクが伴います。たとえば光秀は室町幕府再興を目指していた、信長もそれを理解していたなどという程度であればいいかとは思います。しかしたとえば信長がひたすら光秀を重用し、秀吉を顧みなかったなどという設定になってしまえば、違和感を覚える人は多いでしょう。

戦国大河といえば、女性の描かれ方もいくらか変化させていいと思います。織豊政権が舞台の大河では、お市の方や寧々(おね)、細川ガラシャなどが登場し、お市やガラシャは悲劇のヒロイン的な描かれ方で、寧々は秀吉を支え続ける糟糠の妻となっています。確かにそれは事実かもしれませんが、どうもワンパターンになりがちです。いくつかの例として、『軍師官兵衛』で荒木村重の妻だしをクローズアップしたこと、『真田丸』のガラシャが、何かに取りつかれたような存在であったことは新鮮でした。

『真田丸』は、大坂の陣関連エピではいくらか不満がありました。しかし上記のようなシーン、あるいは秀吉が老いて物忘れがひどくなり、周囲が戸惑うシーンなどはよかったと思います。寧ろ三谷さんの真骨頂はこういうところでしょう。しかしこれは前にも書きましたが、『真田丸』よりは『新選組!』の方に熱さというか、敗者への思いのようなものを感じたのも事実です。それぞれが置かれた状況の違いもあるでしょうし、それこそ戦国と幕末の違いもまたあるようです。(この稿続く)

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2019/04/29 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『真田丸』の史実と『新選組!』

先日の大河ドラマと脚本家(+なぜ慶喜が下座に座ったかについて)で、『真田丸』の史実について少し触れています。無論歴史考証の人々の研究部門での新説はあったと思います。しかしその一方で、史実でないと思われる部分(信繁の豊臣家での待遇など)も無論ありますし、また史実とされていても、もう少し描き方を工夫してほしかったなと思う部分もあります。たとえば直江状の扱い方などもその一つです。これは「北の関ヶ原」関連投稿のその1で書いていますが、直江状とは元々、家康への挑戦状でも何でもありませんでしたし、これに関しては、神指城の築城が前提のひとつとしてありました。ただその神指城については殆ど触れられていませんでした。

確かに『天地人』の直江状に比べたら、かなりまともな描かれ方をしていると思いますが、この点が抜け落ちているのは残念です。また、この1つ次の投稿にも書いていますが、関ヶ原で戦ったのが、「豊臣軍」と「徳川軍」になっているのも疑問でした。この当時は、双方とも豊臣家の家臣ですから、「石田(毛利)軍」と「徳川軍」ではないかと思われます。なのにメールの回答では「わかりやすさ」を重視した、となっていました。家康が当時まだ豊臣家臣であることが、かえってわかりにくくなったのではないかと思うのですが…。そしてせっかく上杉主従を出しながら、会津領内のインフラ整備も描かれていませんでした。この辺も如何にも物足りない感じがしました。

この時村上新悟さんが演じた直江兼続、そして彼の直江状は話題になりましたが、一方でどこか物足りない気持ちもありました。今回の『西郷どん』でも史実が云々されていますが、そして私は『真田丸』を、昌幸登場エピは割と面白く観ましたが、やはりそういう部分はあったのです。それとブログだったかツイートだったか失念しましたが、『新選組!』に比べると、「熱さ」にやや欠けるという指摘もありました。これは主人公の置かれた立場にもよりますし、PR重視もあったかもしれません。しかしもし三谷さんがもう一度大河の脚本を担当するのであれば、『新選組!』時の初心を思い起こしてほしいです。大河よりは『風雲児たち』のような単発物が向いている人だとは思いますが。

飲み物-キルシュビア
[ 2018/05/11 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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