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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『誰がカインを殺したか』そして『怪人と少年探偵』

最近読んでいる本について少々。
1つは篠田真由美さんの『誰がカインを殺したか』です。桜井京介シリーズといえば、ぴんとくる方もいるかもしれません。目下読みかけで、かなり心を打つ場面、印象的な場面が様々な形で登場します。ホームズ繋がりの作品でもあり、BBC版の、『緋色の研究』を元にしたエピソード、「ピンク色の研究」について登場人物が会話をする部分があります。ジェファーソン・ホープ(BBC版ではタクシー運転手)が、シャーロック・ホームズを相手に、一方が毒薬である2つの薬の、どちらを飲むかで迫る場面がありますが、この中ではホープは今までも同じことをしていて4人を殺しており、そのことへの優越感、犯罪を楽しむが如き有様についても会話に登場します。また、私がよくお邪魔している、BBC版のファン(というか研究家?)のナツミ様のブログ『21世紀探偵』も後書きで紹介されています。

もちろんパペット版にもジェファーソン・ホープは登場しますが、少年ということもあり、原作ともBBC版とも180度違った、観る側が共感を覚えるキャラとなっています。グラナダ版で『緋色の研究』が作られなかったのが残念です。しかしこのBBC版のホープは、先日書いた『ガリレオ』「攪乱(みだ)す」その続きに登場する、高藤という人物を思い出させます。無論動機も方法も違いますが、著名な相手へのふてぶてしいとも思える挑戦、犯罪そのものを楽しみと捉える愉快犯的手口、そして最後があっけない…などなど、いくつかの共通点が見受けられます。

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そして江戸川乱歩全集第23巻『怪人と少年探偵』。前半は、かつてポプラ社から出ていた少年探偵団関連の、如何にも子供向けな物語の展開、後半は「探偵小説の『謎』」です。少年探偵シリーズもさることながら、この「探偵小説の『謎』」は、著者の探偵小説のトリックのメモ、それをベースにした原稿の集大成ともいえ、大変興味を惹かれます。一部他の巻に掲載されている物もありますが、殺人のトリックや動機等々、国内外の小説から様々な例を引用しての解説は、1950年代ごろの物ではありますが、結構今の時代にも通用する物がありそうです。

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画像はいずれもAmazon.co.jpより。
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[ 2015/08/14 23:30 ] | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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