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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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三谷大河はなぜ批判されるのか-3

三谷幸喜氏の大河がなぜ批判されるのかについて、先日、先々日と投稿して来ました。これに関しては、以前「三谷大河の問題点」というタイトルで書いたこともあり、内容的には重複している部分もあると思います。しかし、『鎌倉殿の13人』まであと4か月を切り、期待したいとは思うものの、現場から入ってくるコメントに、もやっとしたものを感じたため、改めて書かせていただきました。

それから先日の分で、栗塚旭さんが土方歳三、島田順司さんが沖田総司を演じた作品を、1970年の『燃えよ剣』としていますが、1965年の『新選組血風録』でも、それぞれが同じ役を演じていますので、その旨書き添えています。

本題に戻ります。とどのつまり批判される点としては、
  • 三谷さんのこだわりはわかるが、それが舞台的なコント、大河という言葉の持つ重みに、どこか欠けるのではないかと思われる点の補完とはなりえていない
  • 史実の新解釈を入れたいのはわかるが、それと、ドラマを通して感じられる今風な乗りとはどこかミスマッチである
  • これも舞台出身だからと思われるが、戦闘シーンがよくない。『真田丸』で改善されるかと思ったが、特に天王寺口の戦いのシーンは、戦闘につきものの緊張感が感じられなかった
こうなるかと思います。

『鎌倉殿の13人』でも、恐らくこの路線は基本的に変わらないと思います。「黙れ小童」のように、かつて自分が観た大河の気に入ったセリフを持ってくるかも知れないし、レアなキャスティングをするかも知れない。これはもう三谷さんの独自路線であるため、後はその人に合うか合わないかの問題となるでしょう。

実際『鎌倉殿の13人』の制作発表時の「面白くします」には、それまでの大河2作のように、「暗い世の中を勇気づける」云々といった調子ではないこともあって、期待が持てたのは事実です。ただ三谷さんの「面白くします」には、やはり前出のような舞台的乗り、現代風の雰囲気がつきまとうことにもなります。あと当時の庶民目線も三谷大河の売りですが、たとえば『風林火山』なども雰囲気は全く異なるものの、当時の庶民の生活(勘助とミツの生活など)を描いてもいるわけですし、これはこれでまた、三谷さんの作品にはない面白さもありました。

それに関することでもう一つ。三谷大河の常連と言える山本耕史さん、そして小日向文世さんが『平清盛』に出演していたことを、ご存知の方も多いでしょう。山本さんが悪左府こと藤原頼長で、小日向さんが源為義でしたが、三谷大河を離れ、違った脚本の大河でのお二人の、また異なる一面を観られたのは新たな発見と言っていいでしょうね。

それと来年に限りませんが、TVを観ない、ネットが中心の若年層に対してのアピールをどうすべきかを、NHKは考えているのでしょうか。これはポスト三谷大河の課題となるかも知れません。無論、若者受けする出演者を出せばそれでいいというわけでもないわけですし、またTVに比べるとネットはもっとシビアな世界です。これについてはまた書ければと思っていますが、ネット中心の若者には今までのノウハウでは通じにくい部分があり、それが今の大河の、数字の上での苦戦の一因となっているかとも思われます。

余談ながら、『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』が12日に最終回を迎えました。このドラマは割と好きでしたので、近日中に、関連投稿ができたらと考えています。

飲み物-アイスコーヒーブラック

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[ 2021/09/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

レアな時代背景でドラマ化するには

まずお断りしておきますが、先日のアニメ関連投稿、ちょっと修正しています。

『鎌倉殿の13人』の公式サイトはまだなのでしょうか。そろそろ出来上がってもよさそうなのですが、『麒麟がくる』も『青天を衝け』も割と遅かったですからね。遅く作った割に、放送終了から一月で削除してしまうというのも、ちょっと納得が行かないものではあります。
しかし
仕掛け人としての義時
やる気満々だが北条の手綱をつけられる頼朝
体育会系義仲
といったラインアップになれば、それはそれで面白いかと思います。実際『平清盛』で、森田剛さんが演じた時忠のキャラは面白かったです。リアルタイムでなく、DVDで観たせいもあるかも知れませんが。

さて大河でやらない、一度やっただけ、あるいはやっても数字が取れなさそうな題材のものとして
レアな主人公
応仁の乱
南北朝
があります。

応仁の乱などは、話題になった時点でドラマ化するかなと思ったのですが、そうはなりませんでしたね。無論過去に『花の乱』をやったせいもあったかも知れませんが、それから四半世紀ほど経っていたのですから、再度ドラマ化するという方法もあったはずです。

しかしこの応仁の乱、あるいはレアな主人公などはともかくとしても、南北朝は十分大河でできるはずです。『太平記』で足利尊氏をやったから、今度は楠木正成でも新田義貞でもいいでしょう。ストーリーとしては十分面白いし、わくわくできるのですが、ただこういう題材のデメリットとして
「登場人物をよく知らない人が多い」
という点が挙げられます。さらに南北朝は皇室絡みだから作りにくいとも言えますが、これはもう、『太平記』を踏まえてアレンジする方向で行けばいいでしょう。

つまるところ類似作品が少ないため、時代背景や人物に馴染みにくく、いつまでたっても無難な戦国や幕末中心になってしまうのが、大河のネックになっている感もあります。大河が難しいのなら、南北朝でも応仁の乱でも、2クールでやって数年間続けるというやり方もあります。先日大河でなく、様々な時代劇を繰り出すという方法でもいいかと書いていますが、1年大河を休んで、こういう南北朝、レアものを専門に作ってもいいでしょう。何せNHKは、スポンサーをつけなくてもいいわけですし、実験的に作るという方法もあるのですけどね。

しかし大河や紅白もさることながら、NHK自体が巨大なモラトリアムに陥っているように見えます。番組といい受信料といい、新しい段階に踏み出せず、現状維持を延々と続けている感じで、これが大河の無難な方向性とだぶって見えます。そういつまでも続けられるものではないと思うのですが。

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[ 2021/09/10 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』展望その1続き-今後のキャスティング

先日分のまた続きとなります。どうも最近、大河は前の投稿分を引きずりがちです。

『鎌倉殿の13人』の「(大河好きが)『ニヤリ』とするような」キャスティングの件ですが、既に半分位はそうなっているのではないでしょうか。何と言っても
西田敏行さん-『新・平家物語』の北条義時
松平健さん-『草燃える』の北条義時
これに加えて
松平健さん-『義経』の弁慶
小栗旬さん-『義経』の梶原景季
小池栄子さん-『義経』の巴
小泉孝太郎さん-『義経』の平資盛
青木崇高さん-『平清盛』の弁慶
山本耕史さん-『平清盛』の藤原頼長
(三谷大河の常連ですが、『平清盛』にも出演しています)
佐藤二朗さん-『平清盛』の藤原家成
岡本信人さん-『平清盛』の藤原邦綱、『草燃える』の藤原定家
さらに
佐藤浩市さん-『炎立つ』の源義家
鈴木京香さん-『炎立つ』の菜香(安倍頼時の娘)
(彼女も三谷大河常連ですが、こちらにも出演しています)
と、かつての源平大河に出演した人々が、これだけ顔を揃えています。

弁慶、源実朝そして後鳥羽上皇のキャスティングに限って言えば、30代から40代位の人たちがメインとなりますから、『義経』あるいは『平清盛』の出演経験者となるのでしょう。意外と阿部サダヲさん(『平清盛』の信西)が後鳥羽上皇とか、岡田将生さん(『平清盛』の源頼朝)が源実朝とか、そういうキャスティングもありでしょうか。

無論三谷さんのことですから、源平大河に限らず、ここ20年ほどの大河で主役を演じた人たちを、何らかの形でキャスティングする可能性もありです。よくいえば遊び心、見方によってはちょっと軽いとも取られるかも知れません。しかし仮にそうだとしたら、香取慎吾さんの出演もありうるでしょう。

あと弁慶に関しては、藤本隆宏さん(『平清盛』の伊藤忠清、『真田丸』の堀田作兵衛)ではないかと思ってはいますが、『西郷どん』でその藤本さんと、体格面では負けず劣らずだった鈴木亮平さんの起用もあるでしょうか。あるいは『平清盛』主役の松山ケンイチさんとか。どっちみち今回は、単に強面で戦が強いだけの弁慶ではなさそうです。

それから『義経』で「みたち」、つまり藤原秀衡を演じた高橋英樹さん、もう一度出演してほしいです。


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[ 2021/09/08 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『江』に見る大河のバランス感覚の欠如

以前から、大河が面白くなくなり始めたことについて何度か書いています。無論大河初期の頃から、作品にもよりますが、視聴者からのクレームもついたりしたとは思います。そもそも昔の大河(70年代以降)でも面白くない作品はありますし。そして1990年代頃からは、何がしかの路線変更も見られ、それもまた大河そのものの変化のきっかけにはなったでしょう。

しかし実際に観て、何かこれは違うと思うようになったのは、2000年代からです。それまで内容への関心のあるなしは別として、何とか歴史ドラマとして体裁を繕っていた、それなりの形を保とうとしていた大河が、あからさまに現代ドラマ化して行ったと言うべきでしょうか。

最初は『天地人』だったかと思います。大人になってからの兼続が、未だに前髪をつけているのに始まり、演出がそれまでに比べて、何となく安っぽくなった印象がありました。あれはどう考えても、武将である男性主人公の大河ではなく、武将でとその妻をメインにした夫婦大河でした。

しかも同じ夫婦大河にしても、『利家とまつ』や『功名が辻』といった、同じ2000年代に放送された夫婦大河とはまた違った印象でした。その反動か、『龍馬伝』は『天地人』に比べると、いくらか突っ込みどころはあったにせよ、そこまで不自然な演出はありませんでした。

これが再び蘇るのが『江~姫たちの戦国~』です。実は私はこれと翌年の『平清盛』はリアルタイムで観ていないので、後でDVDで観ています-正確に言えば、『平清盛』は途中で1,2回観ているので、全く観ていないという訳ではありません。しかし『江』の場合、事前の予告などを観てあまり食指を動かされず、大河としては2度目(最初は『武蔵 MUSASHI』の0話切りとなりました。

最終的には面白くなかった大河であっても、最初の方は面白く感じられるものです。『花燃ゆ』しかり、『おんな城主 直虎』しかりです。『麒麟がくる』も第1回時点で、衣装に違和感ありでしたが、戦国で男性主人公(実質的に駒も主人公)であったため、何とか折り返しの回までは観たわけです。

しかし『江』の場合、最初から引いてしまうシーンが続出で、リアルタイムで観ていても途中で切っただろうなと思います。最初から違和感を覚えたのは、これと『いだてん』位でしょう。ここで以前投稿した分に書いた、DVD第一巻でのおかしな部分をいくつか挙げておきます。この他でも、長政に隠し事をするなとお市が詰め寄ったりしますし、何と言っても例の伊賀越えも後で出て来るし、不自然なシーンが多すぎです。

  • お市と長政が婚礼前なのに2人きりで話している
  • 信長が小谷城に来た時、お市が意見しまくる
  • 物見櫓にお市が灯りを持って上って来る
  • 足利義昭が小谷城にいるという設定だが、あまりにもお馬鹿すぎ
  • お市がお腹の子(実はそれが江)を流そうとしているのを茶々が知っている。しかもそのための薬を飲もうとしている時に、茶々が初や侍女たちと部屋に入って来てそれを制し、さらに赤ん坊を流すのなら、自分も初も死ぬと言って妹の首に刀を押し当てる
  • 江が生まれた時点で、父の長政が江を抱いて物見櫓に上る。その時織田と浅井の両軍に赤ん坊の声が聞こえ、自然に休戦状態になる
  • 第2話で、幼い江が秀吉に突っかかるシーンが出て来る。しかし童女ならともかく、既に大人の女優が演じているため、痴話喧嘩に見えてしまう
  • いくら戦国時代、しかも織田信長の城といえども、信長が畳にいきなり刀を突き刺したり、また突然槍が突き刺さったりする

よくこういうのを作ったなと思います。この頃からどこかバランスが狂って行った感もありますが、2010年代には比較的まともな大河もあったわけですから、NHK内部に何らかの思惑があり、それがこのような形で露呈されたしまったようにも見えます。

しかしこのようなやり方は、看板番組であるはずの大河から、みすみす視聴者を遠ざけているとも言えるのですが、内部の人はどう思っているのでしょうね。ちなみに、この大河の平均視聴率は17.7パーセントで、それまで低いとされていた『風林火山』を、さらに下回りました。

飲み物-ビールと夜景
[ 2021/08/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャストと音楽担当発表

『鎌倉殿の13人』の新キャスト発表です。(敬称略)

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

木曽義仲-青木崇高
巴御前-秋元才加
牧宗親-山崎一
千葉常胤-岡本信人

青木さん、『西郷どん』の国父様こと島津久光役での出演以来です。秋元さんは『黒井戸殺し』に出演していました。山崎さん、『古畑任三郎』シリーズの出演経験もありますが、『相棒』の初期のシリーズで、おでんの屋台をやっていた元警官と言った方がわかる方も多いでしょうか。あと今年の『青天を衝け』にも出ていますね。そして岡本さん、大河出演が結構多く、直近では『平清盛』に出演しています。

それから音楽担当も決まりました。エバン・コール氏で、アニメの作品も多く手がけています。今回は、服部さんではありませんでしたね。

これ以外のスタッフ、たとえば題字とか、ナレーションなどはまだのようです。題字は今回は毛筆書体ではなく、既に決まっているあの「ロゴ」で行く可能性が高そうですね。

飲み物-アイスココア

[ 2021/07/08 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表 続き

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿で第3次キャストを発表していますが、その続きです。今日発表された出演者は以下の通りです。お馴染みの俳優さんもいれば、初めての人もありと実に多種多様です。(敬称略)

木曽義高 - 市川染五郎
仁田忠常 - 高岸宏行
道(比企能員の妻)- 堀内敬子
平知康 - 矢柴俊博
善児 - 梶原善
比企尼 - 草笛光子

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

染五郎さんというと、つい『八重の桜』の孝明天皇を思い出すのですが、こちらはもう松本幸四郎を襲名していますので、その息子さんになります。幸四郎さんと染五郎さん、そして白鷗さんも三谷歌舞伎に出演していましたね。高岸さんはお笑い枠でしょうか。あと堀内敬子さん、梶原善さんはパペットホームズでそれぞれハドソン夫人とベッポを演じています。梶原さんは『平清盛』の平宗清でもありますが、今回は下人ということでオリキャラのようですね。そして矢柴俊博さん、『真田丸』の細川忠興ですが、私としては『きのう何食べた?』の富永さんのイメージです。そして、何と言っても今年米寿の草笛さん、堂々たる比企尼になりそうです。

あと小日向文世さん、内野聖陽さんに出演していただきたいところではあります。それから声優枠で山寺宏一さんにも。それとまだ弁慶と後鳥羽上皇、源実朝が決まっていませんが、さてどうなるのでしょう。

ところで三谷大河というのは、出演者の常連さんが多いですが、これは元々三谷さんが舞台の人ということもありますし、当て書きをするからというのも理由として挙げられるでしょう。見方を変えればこういう部分が、はじめに出演者ありきといった感じになりやすくもありますし、先日書いた、三谷さんの理想というか自分がやりたいことに、大河を引き寄せているように見える一因とも取れます。これに関しては、また時間があれば書きたいと思います。


飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/04/29 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-44(奇を衒う演出に対する疑問)

『青天を衝け』の初回視聴率が20パーセントということです。これに関しては、いくつか理由が挙げられます。

  • 基本的に視聴率は関東の数字であり、『青天を衝け』の舞台は関東(深谷、水戸)である
  • 初回、第2回位まではご祝儀的な意味もあって、数字が高く出る
  • 北大路欣也さんや小林薫さんなどのベテラン俳優が目当てで観た人もいる

一方で蚕のCGによる描写が不気味だといった声もあるようですが、これは今後どう影響するのでしょうか。言っては何ですが、あまり奇を衒いすぎた演出は、そのドラマの評価にも関わりかねないかと思います。

この手の奇を衒った演出は、たとえば『おんな城主 直虎』、『いだてん』そして『麒麟がくる』でも見られました。『麒麟がくる』の場合、初回でいきなり「母上に尻をぶたれる」意味で、後ろ向きに屋敷に入るシーンがありましたが、いくら何でもあれはないでしょうね。親に尻を向けるのかと言われるのが落ちではないでしょうか。
『直虎』も例のエクセルまがいの計算や草履投げ、さらにはヒロイン自身の
「女子は血を見慣れておる」
などのセリフは如何なものかと思いました。別に女性の生理を描くなとは言いませんが、あのように直截な言い方をさせる必要もないでしょう。
『いだてん』に至っては冷水浴の「ひゃ~」に始まり、わざわざ主人公に立小便をさせてみたり、バゲットとバケツを間違えさせたりで、こうなるとちょっと痛いなという印象を受けてしまいます。無論、昔の大河も総集編を含めていくつか観た結果、それなりにおかしな部分はありますが。

ところでネットの某女性週刊誌記事で、大河平均視聴率ワースト15なるものをやっていましたが、これは先日投稿したように、最近の大河の低視聴率は、BS先行放送によるところも大きいと思います。かてて加えて、低視聴率でも内容が良ければいいという意見もあるようですが、どれがいいかよくないかは、きわめて主観的なものです。
特に、所謂サブカル層に受ける大河が、そのような評価を受ける傾向が高いようです。これは大河ドラマ雑考-29で、このように書いています。

話が戻りますが、『いだてん』と『おんな城主 直虎』にはどこか似通ったものがあります。出演者も一部ダブっていますが、演出方法がどうも奇を衒いすぎたように見える点です。こういうサブカル好きな層が好みそうな演出方法が、本来の大河視聴者の嗜好とどこか反りが合わないと考えられます。そして『直虎』を支持したコアなファンが、『いだてん』の支持層となっているようにも感じられます。

『平清盛』もそうであると言えるかもしれません。私も清盛は割と好きー但しリアルタイムで観ていないーなのですが、それ以外の『直虎』や『いだてん』などは、やはり馴染めなかったと言えます。要は、サブカル好きな大河というのは、私には今一つで、逆に演出や構成に疑問を持つ大河と言えるのでしょう。
私見ではありますが、こういう大河はしばしばネット上、特にSNSなどで盛り上がる傾向も高いようです。以前はツイッターで、そういうアカウントをフォローしたり、またフォローせずともチェックしたりもしていましたが、最近はそういうこともなくなりました。

その理由として、恐らくは当該作品を盛り上げるためなのでしょう。すべてに於いて肯定的な意見が強く、それが作品への一方的な、しばしば思考停止的な賛美に映ったせいです。無論その作品を好きであれば、それに越したことはないのですが、1年間観ていると当然おかしな点、批判すべき点も出て来て然るべきなのに、それがまず見られない。
また、私にしてみれば奇を衒うような演出が「刺さる」ように感じられもするのでしょう。結果それがエコーチェンバーとなり、特定の好意的な意見が増幅されてしまうと思われます。同調圧力と言うのは不適切かも知れませんが、こういう人たちからは、これだけ支持されていますよということですね。一種のバンドワゴン効果なのかも知れません。

私の場合、『直虎』でツイッターの大河チェックをやめましたが、公式アカウントは『西郷どん』まで続けていました。これは単純に、好きな大河だったということが挙げられます。これも視聴率は高くないものの内容は好きで、この大河の場合、多少奇を衒うような演出もあるにはあったのですが、気になるほどではありませんでした-岩倉具視役の笑福亭鶴瓶さんが、少々アクが強くはありましたが。また、2007年当時の戦国大河としては低視聴率ながら、『風林火山』も好きな作品でした。

そのため「低視聴率でも内容がいい」という意見には同意できます。ただこの表現が、数字はよくないけど、サブカル層に受ける、もっと言えばSNSで話題になる作品のことのみを指すのであれば、それは如何なものかとは思います。何よりも、マスコミや当のNHK自身の評価が、
「ツイッターではこう言っていた」
的な、エコーチェンバーの上澄み部分のみを見ている点が気になります。ツイッターすなわち世論とは必ずしも言えないし、マスコミはともかくNHKはもっと冷静に分析するべきかと思うのですが。

飲み物-アイリッシュコーヒー

[ 2021/02/16 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『義経』に見る義経と大姫

「『ヴィンテージ大河』に関して再度」に書いていることですが、『鎌倉殿の13人』がまだ放送されてもいないのに、『草燃える』の方が一方的にいいと決めつける姿勢には、少々違和感を覚えはします。こういう書き方は、過去(のよさ)をアピールするために、今現在の作品をディスっていると取られがちなので、やはり一度観てから言ってほしいなと思います。また『草燃える』は、登場人物が現代語であったのはマイナス要因でした。

ところでこの大河に出て来た大姫は、『鎌倉殿の13人』にも、そして『義経』にも登場します。後者の方では義経が義高助命を言い出し、兄頼朝と対立することになります。しかもその後大姫が、義高の死がもとで病を得た際、義経を慕っていたことから、母の政子が、義経に会わせれば多少は癒えるかも知れないと言い、義経を鎌倉に入れられないかと考えます。しかし義経一行は、既にこの時は腰越に足止めされていて、鎌倉へ戻ろうにも戻れず、頼朝の命に背くことに対して、義経自身にもためらいがありました。

そのため鎌倉の大倉御所ではなく、別の場所で会おうと政子は言うのですが、やはり義経はそれを受け入れませんでした。しかしこの義経の義高助命嘆願ですが、正直これはどうでしょうか。つまり頼朝との対立の遠因が、ここにあるという形に持って行きたいのでしょうが、義高を生かしておいたことのデメリットが、いずれ義経自身の身にも降りかかってくることになる以上、普通に考えて、やや不自然に見えます。

また大倉御所でなく別の場所で会ったからと言って、その後義経が大姫の、いわばカウンセラー的な役割で鎌倉に留まれるはずもありません。どう考えても政子のこの案は、娘可愛さとはいえ、一時的なものでしかなさそうです。それとこの『義経』の、後白河法皇の愛妾である丹後局、『平清盛』同様、天然パーマ風な髪で、異色な存在であることを表現しようとしているように見えます。しかし、この丹後局様はちょっと怖いですね。

大姫の描写に関してはちょっと前にも書いていますが、戦国物に見られる女性たち、とりわけ信長の妹お市や光秀の娘ガラシャのように、悲運に弄ばれる女性という描写が目につきます。そのような中で、『真田丸』のガラシャは異色でした。その『真田丸』を手がけた三谷氏のことですから、やはり今回も多少違った雰囲気になりそうです。私も、この大姫が両親と対立して屋敷を出、敵である義経の家来というか残党の子を身籠って、その後自害する設定にしてはどうかと書いていますが、あまりありきたりな描写でないことを望んでいます。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2020/11/25 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト発表その1と『麒麟がくる』の問題点

まず、『鎌倉殿の13人』主要キャスト第一弾が発表されました。

(NHK ONLINE)

16日発表されたのは以下4名(敬称略)です。

北条政子-小池栄子
北条宗時-片岡愛之助
平清盛-松平健
比企能員-佐藤二朗

松平健さんはかつて2つの源平大河で、北条義時と武蔵坊弁慶をそれぞれ演じています。また小池栄子さんは、『平清盛』の巴御前でした。そして片岡愛之助さん、『真田丸』以来2度目の三谷大河出演です。『月光露針路日本 風雲児たち』では、庄蔵共々ロシアに残る新蔵を演じていました。佐藤二朗さんも過去大河に出演していますが、『JIN-仁-』の福田玄孝と言った方が、ぴんと来る人がいるかもしれません。この比企能員、佐藤さん本人のコメントにもありますが、頼家の乳母の夫であり、義時と対立して、その後滅ぼされます。

それにしても、
北条家
源氏
平家
坂東武士
幕府官僚
と色分けされている以上、1日単位で各パートのキャストを紹介するのかと思っていましたが、流石に素人考えだったようです。しかし、脚本家である三谷氏自身が、こういうことまで請け負うというのは、やはりこの人は舞台の人なのですね。

それから先日の『麒麟がくる』ですが、またオリキャラが前面に出ていたらしいです。その前の回は合戦の様子などもあったようですが、この回は池端氏ではなく、前川洋一氏が脚本を担当していたらしい。前川氏と言えば『軍師官兵衛』の脚本担当ですから、寧ろこの人の方が、戦国大河のメインの脚本家としてふさわしいのではないかと思います。それにしても、複数名での脚本はやはり色々と難しいようですね。これとはまた違ったやり方でしたが、『花燃ゆ』で脚本をあれこれ変えて、伏線回収ができないとか、主人公の設定が全然違うと指摘されていたことを考えると、やはり1人に絞った方がいいかと思われます。

それと光秀がまだ織田家に仕えていないようです。しかし放送はあと12回しかありません。32回分終了ということは本来であれば9月の後半、そろそろ結末に向かって動き出す頃で、ちょっと展開が遅いような気もします。

飲み物-ビールと夜景
[ 2020/11/16 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 20 TV事情と視聴率

少し前にも書いていますが、TVが面白くなくなったという声があります。確かに最近のTV番組というのは、他の娯楽の充実もあるせいか飛びぬけて面白いとは思わないにせよ、無論中には面白い物もあります。また、これは最近も書いていますが、番組が過去のと比べて面白くないという声もあるようです。しかし私も大河を含む過去の作品を観て、かなり前の作品でも面白くないと感じられる作品はあったこと=すべてが面白いわけではなかったであろうことを実感しています。TVの黎明期は1950年代で、その最盛期は恐らくそれから20年ないし30年ほどでしょう。2000年代に入ると、そこまでTVを観る必要性を感じなくなって来ます。

最盛期の価値観で観ると、今の作品は時代の変化もあり、一定年齢層の人には、そう面白く感じられないであろうことは確かでしょうし、だからこそ過去の番組をBSやCSで観ることになるのでしょう-無論だからと言って、その時代はもう戻っては来ないのですが。私の場合はその反対に、現在70年代のドラマ『顔で笑って』の録画を観ていて、しんどく感じることがあります。このブログでは一部の70年代ドラマについて書いており、今とどのように違うのかチェックしたいと考えてはいますが、機会があれば観てみるかなといった方向へ、若干トーンダウンしているとも言えます。特に好きな俳優さんが出ていればまた話は別ですが、実はそうではありませんし。そもそも特定の芸能人に、殊更に関心を持ったとかファンクラブに入ったなどというのが、今まで殆どありません。

それから視聴率についても、昔と今は視聴形態が違うから単純比較できないと書いています。これは近年でも言えることです。たとえば大河『篤姫』の場合、女性主人公大河としては面白い方でしたが、それでも、平均視聴率が24パーセントもあるという理由だけで何かのように言われるのも、正直言ってちょっと意外です。大奥を観たいという層を取り込んだせいもあるのでしょうが、逆にそれに違和感を覚える視聴者もいるにはいたでしょう。

特に序盤の於一、後の篤姫が男装して藩校に紛れ込んだり、所謂「下々の」家に行ったりするのはちょっとやりすぎで、後年の『江~姫たちの戦国~』の、神出鬼没ヒロインの先鞭をつけたと言っていいかも知れません。またこの大河の最高視聴率回は、第29回の「無血開城」でしたが、DVDで観返した限り、そこまで視聴率があるとはちょっと思えませんでした。その逆に、『平清盛』の低視聴率回でもかなり面白く観られた回ももちろんありました。

視聴率について書いたついでに、先日の『麒麟がくる』の数字についても書いておきます。先日は関東で11.9パーセントと、やはり幕末大河並みの数字でした。裏番組にボクシングがあったのも一因かも知れませんが、連続ドラマの数字はその前の回にも引きずられる傾向がありますので、第29回の放送にも影響されていると思われます。しかしやはりこの数字は低いと言えます。それでも前出『平清盛』のように、エピによっては内容がそこそこというケースもあるのですが、どうもオリキャラにかなりの尺を割いているようです。あと演出も疑問視されています。

オリキャラ、特に駒と東庵に関しては、以前から出過ぎではないかと思っていましたが、ついに駒が足利義昭と蛍狩りをしたり、東庵が正親町天皇と碁を打ったりするシーンまで登場したようです。こういうのは正直どうかと思います。以前にも無位無官の光秀が、流浪の身とはいえ、足利義輝と差しで話すのも妙なものだと書いたことがありますが、それが更にエスカレートしている感があります。

そして光秀もあちこち出向く割には、戦国という、緊張感の漂う時代に生きる武士という印象があまりありません。放送開始時点で既に平坦さが感じられると書きましたが、その路線が今なお続いているのでしょうか。長谷川さんはやはり尚之助さんか萬平さんの方が似合っていたし、また池端氏も、どのような事情があるのか知りませんが、こういう脚本を書くようでは、『太平記』の頃に比べて焼きが回ったと言わざるを得ません。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2020/11/03 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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