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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  太平記

『麒麟がくる』が終わって-2

先日の続きです。

まず『麒麟がくる』の最終回、最後の方だけちらりと観たのですが、案の定というか、本能寺の変の後がすべて省略されていました。本来光秀を主人公にするのであれば、本能寺の変の後にもうひとつのドラマがあるわけです。言うまでもなく山崎の戦いです。ただ戦いのみならずそれに至るまでの過程、中国大返しに始まり、細川や筒井順慶の裏切りなどを如何に描くかが脚本家の腕の見せ所でもあるわけですが、その部分が思い切り端折られていましたね。

ならばそのまま終わったかと言うと、さにあらず。これも予想しえたことですが、オリキャラの3人をやはり入れて来ましたか。どうにもこうにもこの大河は、この3人を見せるためのものだったのではないかと、そう邪推したくもなりますし、これが、如何にもファンタジー的に映るわけです。同じ脚本家の『太平記』では、ここまでオリキャラが出て来ることはまずなかったのですが…。『麒麟がくる』が、『太平記』の劣化コピーのようにも感じられる所以です。

あと、これも初めの方から感じてはいたことですが、やはり戦闘場面が取ってつけた感じがあります。これに関しては第2回の『道三の罠』の感想で、こう書いています。

それと思うのですが、殺陣がどうも今一つです。そもそも雑兵の着物はまだしも、甲冑もやけに華々しいイメージがあるのですが、光秀や伝吾、さらにはその雑兵たちがいとも軽々と刀や槍を振り回していたり(そこまで軽いものではないと思いますが)、斬るというよりは刀を当ててみる感じだったり、一斉に矢を放ったところで相手にすべて当たったりと、ちょっとありえないような描かれ方になっています。何やら刀や槍を使ったアトラクション、あるいは懸り太鼓のBGVのようにも見えてしまいます。懸り太鼓や退き鉦などが出て来るのはいいのですが、そういう部分と、この戦闘シーンのいわば軽さとが、どうも噛み合っていない感もあります。ああいうのも、受信料でやっているのですけどね。

この最終回に関しては賞賛の声もありましたが、もちろん批判的な声も見られました。
本能寺後のシーンのカットの是非、内容が薄っぺらい、さらにはプロデューサーと脚本家の自己満足で終わった大河という声もあり、私もこれらの意見に同意です。誰でも今一つ馴染めなかった、好きになれなかった大河の場合は、制作陣の自己満足に終わったという印象を抱きがちですが、この作品はそれに加えて、戦国らしさがあまり感じられませんでした。

尚先日、視聴率についても書いています。
2000年代と比べてみると、戦国大河は5パーセントほど下がっています。余談になりますが、2000年代でもあまり数字を取れていない作品はあり、『風林火山』などはその一例です。私としては、この作品は登場人物のキャラが立っていてかなり面白く、その数字の低さはちょっと意外でしたが、こういう戦国らしさを生々しく感じさせる作品より、多少無難な感じの夫婦大河の方が、やはり数字を取れるのでしょうか。

それとやはり先日ですが、録画がない時代の大河についてこう書いています。

かなり前のは映像そのものが殆どない、またビデオが普及していないなどで、同じ大河をリピートして観ることができず、それも評価に影響しているのではないでしょうか。

要は映像を繰り返し観ていると、素人でもドラマの掘り下げ方がかなり理解できるようになるのですが、録画やVHS、DVDが存在しない時代は、そういう観方は不可能です。その当時を知る人の話によると、その頃は観方ももう少し緩かったようで、史実に関してもそううるさくなかったようです。
無論歴史に詳しい人はその当時もいたと思われますが、恐らく多くの視聴者は、原作となっている小説と照らし合わせていたのでしょう。本来フィクションであるはずの小説、そしてそれをベースにした大河を、ある程度は事実と受け止めていた人もいたのかもしれません。
ちなみに、ガイドブックが登場したのは1970年代後半のようで、その頃から徐々にビデオデッキも普及するようになり、大河を様々な視点から、多角的に捉えるようになったと言えそうです。

それから『青天を衝け』ですが、
『あさが来た』の五代様
『西郷どん』の小松様
この両名の出演が決まりました。
詳しくは明日アップする予定です。
(この項続く)

飲み物-ホットカフェオレ
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[ 2021/02/10 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』池端氏への疑問

久々に『麒麟がくる』の公式サイトを見てみたのですが、トップページに「本能寺まであと4年」などとあります。この大河は、当初は「本能寺から逆算しない」とスタッフが言っていたはずなのですが、これは逆算にはならないのでしょうか。それとも休止期間で一部が変更になったのでしょうか。いずれにしても光秀を描く以上、本能寺とは無縁ではいられないはずですし、視聴者もまたそれを求めているとは思います。しかしそれでも、信長と光秀の考えのギャップがじわじわと大きくなる中で、敢えて本能寺という固有名詞を出さずに、いよいよXデー近しと思わせる方法はあったはずで、私としてはそのようにするのかと思ってはいたのですが。

あと長篠の戦いのように、詳しく描かれなかった歴史上の事件や合戦は、別個にコラムを設け、説明してしかるべきでしょう。それから池端氏のインタビューがあまり面白くないというか、オリキャラを出すのは当時の庶民目線だといわんばかりの姿勢には、いささか首をかしげたくもなります。おかしいのはオリキャラを「出す」ことではなく、「出し過ぎる」ことですし、まして官位や身分が物を言うその時代、庶民が帝と碁を打ちながら話すというのも変でしょう。こういうのがどうも強引に見えてしまうのですね。それを言うなら、『太平記』で花夜叉一座の面々が、帝と差しで話すシーンなどあったのでしょうか。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2021/01/22 00:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』は『太平記』の戦国版なのか

大河の制作統括とそのコメントについて、先日から何やらぐだぐだと書いております。特に『麒麟がくる』に関して、新しさが強調された結果、いたずらに今までの戦国大河を否定する方向に走ったと書いていますが、無論それまでにも、新説の登場などでそれまでとは違った描写というのはありました。また時代により戦国大河の描き方も様々で、たとえば私が映像を観たことのある「最古の」大河、『国盗り物語』と今回とでは、似たような時代ながら主人公が異なるせいもあり、かなり違った描写になっています。しかし男性の主人公であれば、もっと本人が前面に出て来てもいいはずです。

池端俊策氏脚本のこの大河は、どう見ても『太平記』を戦国大河化したものに見えます。架空の人物の関わり方、公家や大名の関わり方、そして帝が介入してくるところなどはそっくりです。但し『太平記』でも、架空の人物はここまで出て来ることはなかったし、仮に出て来たとしても、花夜叉などは楠木正成の妹という設定だったので、それはそれで納得が行きました。ちなみに今回の信長と光秀の関係は、正成と高氏のそれをいくらか思わせるものがあります。また公家や大名の描かれ方も、私としては『太平記』の方がまだ受け入れられましたし、後醍醐帝の介入は、南北朝時代であれば当然のものでした。

今までも複数の大河の脚本を手掛け、似たような描写が多い人はいました。ジェームス三木氏なども独特の描き方をしており、当然ながらどこか共通点が見られはするものの、1つの大河を、異なる時代に置き換えるようなやり方はしなかったと思います。『太平記』と『麒麟がくる』の関係は、こう例えては何ですが、『篤姫』と『江~姫たちの戦国~』の関係にどこか似ています。同じ脚本家であることに加え、一方が原作付きであり、さらに『江』も『篤姫』の大奥的世界を採り入れた感がありましたが、生憎こちらは『篤姫』ほどにはぱっとしなかったというのも、やはりどこか似ていると言わざるを得ないのです。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2021/01/19 23:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-42(大河の今後と南北朝大河の可能性)

大河の今後についてです。大河には、面白い作品や楽しい物もあるにせよ、長く続いて来たこともあり、制度疲労と言うか、ある種の行き詰まりを感じるには感じます。仮にNHKが大河を止めるにせよ、リニューアルするにせよ、まずは受信料を払っている(これは声を大にして言いたい)視聴者の意見を募ることから始めるべきでしょう。ちなみに受信料そのものはわずかながら下がっていますが、どうしても徴収したいのであれば、一人当たりワンコイン(500円)程度で抑えてほしいものです。無論、これはBS込みの料金です。

話がやや逸れましたが、リニューアルも含めて現行の大河を止める場合、それがいつになるのか、どういう形で終わるのだろうかと思います。リニューアルの場合、全く架空の主人公を登場させるのか、時代設定はいつからいつまでにするのか、1クール単位にするのかなどなど、詰めて行くべき点は多そうです。仮に2025年から新しいシリーズを始める場合、2023年と24年は、定番の戦国と幕末にして、60年余りの大河ドラマに幕を引くことになるのでしょう。実は南北朝大河をもう一度やってほしかったのですが、これはちょっと厳しいかも知れません。

南北朝大河に関しては、何年か前の記事にありましたが、楠木正成を主人公にした大河を制作する可能性があると報じられていました。しかし楠木正成は、特に第二次大戦前は忠臣大楠公であり、特定のイデオロギーがつきまといがちな人でもあります。ドラマにするには、かなり設定を変えないといけないでしょう。この人物は、今に至るまで唯一の南北朝大河である『太平記』で、武田鉄矢さんが演じていたのを思い出します。武田さんはこの時もそうでしたが、その後の『功名が辻』の五藤吉兵衛、『龍馬伝』の勝海舟などなど、やはりというか「金八先生」のイメージになってしまいますね。

実際南北朝はやりにくいとは思います。かといってその後の室町時代になると、これがまたやりにくそうです。たとえば足利義満の生涯を描くなどであれば、やれないこともないでしょうが、この時代は小さな事件が多く、その後応仁の乱に突き進むわけで、大河で取り扱われがちな大きな合戦と、その後の時代という描写が意外と難しいせいもあります。また鎌倉時代の場合は元寇、江戸時代の場合は赤穂義士があり、特に後者は過去に複数回大河化されていますが、室町となると、これに相当するのは戦国しかありません。しかも室町と戦国は多くの場合別扱いとなっており、室町時代を描きたいのであれば、2クール程度にとどめて、細々した事件を描写することになりそうです。

リニューアルとなると、今の大河とBS時代劇を一緒にしたような形になるでしょうか。と言うのも、2023年度のBS一本化を考えると、BSそのものの番組が削減されるのは確かで、ならば大河と兼用してしまうという手もあります。これならBS、地上波どちらでも流せますが、土曜時代ドラマとは違ったものにするというのが大前提です。無論オリジナルも採り入れるようにしないと、とかく前例踏襲的な感のある大河に、風穴を開けることは難しいです。NHKがことあるごとに言う「新しさ」も、どこかピントがずれているように思えるので、本当に視聴者が見たい物を探って行く必要があります。また時代劇なら時代劇に徹して、近現代はスペシャルドラマで扱うようにします。大鉈は振るうべき時に振るうものですし、そのNHKも受信料も、今後どうなるかはわからないのです。

ところで前出の2025年ですが、この年は昭和40(1965)年生まれの人たちが還暦を迎える年です。この年代になると、20代前半で大河のバブル時代、ジェームス三木氏の脚本などを体験し、さらに平成を迎えて、それまでとは趣の違った大河も観て来ているはずです。それより下の世代になると、TVを観ない層も増えて来ます。ある意味最後の砦であるこの世代を狙うために、NHKももっと積極的に仕掛けて行くべきでしょうね。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2021/01/15 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』続きと大河の転換期に関して

先日の武者さんのコラム関連で、このようなものもありました(2019年4月5日投稿分より)。オールドファンの手垢のついた論調として

・女子供を喜ばせるイケメンが主演では、俺たち真の大河主張者である男性様は喜ばないぞ!
・イケメンでないところを証明できたからこそ、主演をやらせてやる
・女は良妻賢母以外認めないぞ!

こういった形で紹介されているのですが、このような意見が本当にあったのでしょうか。どう考えても武者さんの妄想のように見えます。もし本当にあるのなら、その出典をはっきりさせてほしいものです。仮にそのような意見があったとしても、その人たちが支持した大河を否定するということは、自分が賞賛した過去の大河も否定するということにつながりかねないと思うのですが。

それからこのコラムについてですが、たとえば同じ女性大河でも温度差があることがわかります。コラム自体は『八重の桜』の終わりの頃から始まっており、その『八重の桜』については肯定しています。しかし『花燃ゆ』は否定しており、『おんな城主 直虎』に関してはまた肯定的な論調でした。私にしてみれば、『花燃ゆ』と『直虎』にはどこか似通った部分もあり、そのため武者さんが『花燃ゆ』のみを批判するのは、ちょっと奇妙に感じられました。しかしその後、何かにつけて『八重の桜』を引き合いに出すのを見て、要は幕末の薩長大河が嫌いなのだなということがわかりました。だからどこか共通点があるヒロインなのに、幕末長州はダメ、戦国はOKとなったとも考えられます。

それと自分が好きな作品が低視聴率だった場合は、視聴率など関係ないと言い、嫌いな作品が低視聴率の場合は、批判の材料にするというのも随分都合がいいなと思います。実際『直虎』は戦国大河で最も視聴率が低く、総合視聴率は『西郷どん』より低かったのですが、なぜ戦国物なのに視聴率が低かったのか、自分なりの考察をしてしかるべきでした。また『西郷どん』が関東では低いものの、西日本では高く出たことも無視していました。

先日ご紹介したまとめサイトにもこのようにあります。
「好みに合わないドラマなら脚本家・スタッフ・出演者・作品関連企業への誹謗中傷・名誉毀損・罵詈雑言。逆に好きな作品ならなんでもベタ褒めするためダブスタなんて朝飯前」
しかも文章がとかく感情的になりがちであるため、読む側としては同意するせざるにかかわらず、何かしら不愉快な気分にならざるをえないのです。

それから、90年代から大河の傾向が変わったように思われるその理由としては、『信長 KING OF ZIPANGU』のような宣教師目線の大河が作られるようになったほか、
  • 琉球や東北といった地域をメインにした大河が作られた
  • それに伴い、放送フォーマットの変更も検討された(ただしこれはうまく行かず元に戻している)
  • 所謂時代劇やTVドラマでお馴染みの人たちではなく、舞台出身の俳優の起用が多くなった。特に『毛利元就』
  • 東山紀之さん(琉球の風)、本木雅弘さん(太平記、徳川慶喜)といった、ジャニーズ事務所のアイドルが主役、またはそれに近い役を演じるようになった
  • 赤穂大河がこの年代最後の99年を以て姿を消した
こういった点も挙げられるかも知れません。

大河が今後どうなるのか予測はつきませんが、NHKへの批判が強くなっているようにも見えますし、NHKそのものが改革を余儀なくされる可能性はありそうです。大河をやめた方が、合理的な経営ができるようにも思えますし、今年のコロナ禍が、大河と観光のタイアップに影響を与えた可能性も否定できません。今後NHKは大河を「捨てる」のでしょうか、それとも今後の運営形態に合わせて「調整」して行くのでしょうか。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2020/12/20 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』終盤に思うこと 続き

『麒麟がくる』がオリキャラのせいで不評の声が多いことは、先日も書いています。しかし、オリキャラのせいばかりとも言えないようです。もっと言えば
「戦国らしくない」
のだと思います。私も『麒麟がくる』を桶狭間の回(コロナウイルス禍で中止になる直前の回)まで一応毎回観て、再開後も2回ほど録画をチェックしています。確かにオリキャラの出番は多く、しかもかなり重要な事柄に関わっていますし、光秀とその家族が越前へ落ちる際にも手助けをしていますし、どういうわけか皆、重要な人物(帝、関白、将軍)と関わりを持っており、その部分が同じ脚本家の『太平記』になかった(花夜叉のみ楠木正成の妹だった)、ある意味不自然さを感じさせるのでしょう。

しかしその前から、あまり戦国らしくない部分、もっと言えば、斉藤道三の甥として武芸に達者で、学問にも秀でているという光秀像が、この大河からはあまり感じられません。これに関しては、「麒麟がくる ここまでの感想」というタイトルで、今年の6月から7月にかけて投稿しています。光秀があちこちに行かされたり、やたらに色々な事件に絡ませようとして、京へ行った際に将軍を拝ませたりするのは、やはりおかしいと言っていいでしょう。『太平記』の足利高氏も事件に巻き込まれますが、彼は足利氏の嫡男で、曲がりなりにも元服の烏帽子親は得宗である高時でした。おまけに剣の達人であるはずの光秀なのに、剣術の稽古をするシーンもない。さらに斉藤道三が、帰蝶の最初の夫である土岐頼純を暗殺するところも、ちょっとわざとらしさが感じられました。

加えて、これは女性大河にも共通しますが、主人公が己の内面を見つめたり、悩んだりするといった描写があまりない。常に誰かのパシリ的存在で行動を起こすシーンも多く、そのためどこか重みがなくて平坦に感じられてしまう上に、お約束のオリキャラがやたらと出て来る。何でも制作サイドに言わせれば、「従来とは全く異なる」大河を作りたかったそうですが、どう考えてもこの「全く異なる」がマイナスの意味にしかなっていません。さらに池端氏、『太平記』で室町幕府を開いた足利尊氏を描いたとガイドブックでコメントしていますが、『太平記』はどちらかと言えば鎌倉時代の終焉とその後の混沌とした時期がメインです。これなら池端氏でなくり前川洋一氏にすべて任せてほしかったです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/12/10 00:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』終盤に思うこと

以前にも『麒麟がくる』と『太平記』を比較したことがありましたが、同じ脚本家の作品とは思えないほど両者は異なっています。『太平記』の場合、原作があったこともいくらかは関係しているでしょうか。しかし実在の人物との関係、武将である主人公の描き方などなど、あまりにも差があるのではないかというのが実情です。『麒麟がくる』の場合、明智光秀の前半生がわからないのもマイナス要因であるとは思いますが、要はそこをどのように創作で埋めて行くかでしょう。それができないのであれば、無理に光秀を主人公とすることもなかったのです。

先日の分では、またオリキャラの出番がかなりあったようです。別にオリキャラを出すなとは言いませんが-と言うか、ドラマを進行させるにはこういう存在も必要なのですが、オリキャラがいないと物語が成り立たなくなっているというのは、やはり問題です。昨年の『いだてん』では、落語のシーン不要論が出、これがもとで離脱者が増えたのではないかと思われますが、今回はオリキャラのシーンが原因で、離脱者が出ているのではないでしょうか。あと9回しかないのに、まだ本能寺まで10年もある設定なのもどうかと思います。

それともう一つ、この大河の制作発表が行われた時、そして序盤の頃に、池端氏が「戦国の黎明期」といった表現をしていましたが、戦国時代の黎明期は天文年間より数十年は前でしょう。守護大名が戦国大名になった時期とか、鉄砲が出て来た時期と言うのであればわかりますが。これに関してはNHKにメールで問い合わせたものの、回答は得られずじまいでした。その他に、衣装の色遣いの問題もあります。こういう点を考えて行けば、せっかくの「売り物」であるはずの戦国大河を、安っぽくしている(と言っていい)制作サイドの責任は大きいです。

飲み物-温かいカフェオレ
[ 2020/12/08 23:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』キャスト発表その5と受信料案に関して

『鎌倉殿の13人』キャスト発表5日目、そして最終日です。以下5名(敬称略)が発表されています。

源義経-菅田将暉
三善康信-小林隆
梶原景時-中村獅童
牧の方-宮沢りえ
源頼朝-大泉洋

菅田将暉さん、『おんな城主 直虎』に続いて、2度目の大河出演です。私としては、寧ろこちらの方に期待です。三善康信は三谷大河の常連、小林隆さん。そして梶原景時には中村獅童さんで、歌舞伎でもこの役を演じたとの由。なお獅童さんも、梶原景時の描写に関しては
「三谷さんのことだからただの悪人というわけではないはず……。」
とのことで、意外と「いい人」の側面を持った景時となるかも知れません。そして牧の方は宮沢りえさん。彼女の大河出演で真っ先に思い出すのが、現在アンコール放送中の『太平記』の藤夜叉です。三谷作品ではパペットホームズに、アイリーン・アドラーの役で出演しています。こちらはもちろん、ボヘミア国王と不倫関係になったプリマドンナではなく、校長先生と不倫関係になった保健の先生です。

そしてトリの源頼朝は、大泉洋さんです。正直堺雅人さんかなと思ってもいましたが、蓋を開けてみればこの人選でした。大泉さんは『真田丸』でもそうでしたが、準主役とも言えるポジションです。しかし実を言うと、この『鎌倉殿』が放送される2022年1月に、ラグビーの新リーグが始まることもあって、『ノーサイド・ゲーム』の第2シリーズ制作を密かに願っていたのですが、これはちょっと難しいでしょうか。ならばせめて、息子頼家の少年時代を、君嶋ファミリーということで、市川右近さんに演じてほしいです。

無論、今回発表されたのは第一次キャストのみで、来年には第二次キャストも発表されることになるのでしょう。堺さんや小日向文世さん、鈴木京香さんもそのキャストに名を連ねる可能性があります。それから、北条時政役を演じる坂東彌十郎さんですが、こちらも愛之助さん同様、三谷歌舞伎『月光露針路日本』に、光太夫たちの船神昌丸の水主の役で出演していましたね。

今回の、三谷氏直々の動画での出演者発表は、コロナウイルス禍で集合写真の撮影が難しいのも一因と思われます。それはそれでいいのですが、しかしなぜ本放送開始の2年近く前から制作発表が行われ、来年の大河の出演者発表から、さほど間を置かずしてこの発表がなされたのでしょうか。要は準備期間がかなり長いわけで、しかも発表当時はまだコロナ禍がそう深刻でもなく、収録にかなりの時間を割かなければならないわけでもありませんでした。

あるいはやはり
「1年物大河がこの作品を持って終わるのではないか」
当て推量ではありますが、そう考えたくもなります。もう大河も丸60年を迎えるわけです。無論NHKから発表がない限り何とも言えませんが、その場合半年に移行するか、あるいは大河とは全く違うシリーズをこの時間帯にやるかのいずれかとなるでしょう。まだまだ主人公候補はいますが、NHKがそう考えているのなら、それもまたありです。

ところでNHKは、TV設置の届け出義務や、受信料に関わる個人情報の照会などは見合わせたようですが、不当な支払い逃れの世帯には割増金を検討しているようです。この支払い逃れというのは、NHKの放送を受信できるにも関わらず受信料を払っていないと言うことですが、そもそもTVあるいは受信可能な機器を所有するだけで、受信料発生とは如何なものかと思います。やはりスクランブル化してほしいものです。

飲み物-パブのビール1
[ 2020/11/21 23:16 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 20 TV事情と視聴率

少し前にも書いていますが、TVが面白くなくなったという声があります。確かに最近のTV番組というのは、他の娯楽の充実もあるせいか飛びぬけて面白いとは思わないにせよ、無論中には面白い物もあります。また、これは最近も書いていますが、番組が過去のと比べて面白くないという声もあるようです。しかし私も大河を含む過去の作品を観て、かなり前の作品でも面白くないと感じられる作品はあったこと=すべてが面白いわけではなかったであろうことを実感しています。TVの黎明期は1950年代で、その最盛期は恐らくそれから20年ないし30年ほどでしょう。2000年代に入ると、そこまでTVを観る必要性を感じなくなって来ます。

最盛期の価値観で観ると、今の作品は時代の変化もあり、一定年齢層の人には、そう面白く感じられないであろうことは確かでしょうし、だからこそ過去の番組をBSやCSで観ることになるのでしょう-無論だからと言って、その時代はもう戻っては来ないのですが。私の場合はその反対に、現在70年代のドラマ『顔で笑って』の録画を観ていて、しんどく感じることがあります。このブログでは一部の70年代ドラマについて書いており、今とどのように違うのかチェックしたいと考えてはいますが、機会があれば観てみるかなといった方向へ、若干トーンダウンしているとも言えます。特に好きな俳優さんが出ていればまた話は別ですが、実はそうではありませんし。そもそも特定の芸能人に、殊更に関心を持ったとかファンクラブに入ったなどというのが、今まで殆どありません。

それから視聴率についても、昔と今は視聴形態が違うから単純比較できないと書いています。これは近年でも言えることです。たとえば大河『篤姫』の場合、女性主人公大河としては面白い方でしたが、それでも、平均視聴率が24パーセントもあるという理由だけで何かのように言われるのも、正直言ってちょっと意外です。大奥を観たいという層を取り込んだせいもあるのでしょうが、逆にそれに違和感を覚える視聴者もいるにはいたでしょう。

特に序盤の於一、後の篤姫が男装して藩校に紛れ込んだり、所謂「下々の」家に行ったりするのはちょっとやりすぎで、後年の『江~姫たちの戦国~』の、神出鬼没ヒロインの先鞭をつけたと言っていいかも知れません。またこの大河の最高視聴率回は、第29回の「無血開城」でしたが、DVDで観返した限り、そこまで視聴率があるとはちょっと思えませんでした。その逆に、『平清盛』の低視聴率回でもかなり面白く観られた回ももちろんありました。

視聴率について書いたついでに、先日の『麒麟がくる』の数字についても書いておきます。先日は関東で11.9パーセントと、やはり幕末大河並みの数字でした。裏番組にボクシングがあったのも一因かも知れませんが、連続ドラマの数字はその前の回にも引きずられる傾向がありますので、第29回の放送にも影響されていると思われます。しかしやはりこの数字は低いと言えます。それでも前出『平清盛』のように、エピによっては内容がそこそこというケースもあるのですが、どうもオリキャラにかなりの尺を割いているようです。あと演出も疑問視されています。

オリキャラ、特に駒と東庵に関しては、以前から出過ぎではないかと思っていましたが、ついに駒が足利義昭と蛍狩りをしたり、東庵が正親町天皇と碁を打ったりするシーンまで登場したようです。こういうのは正直どうかと思います。以前にも無位無官の光秀が、流浪の身とはいえ、足利義輝と差しで話すのも妙なものだと書いたことがありますが、それが更にエスカレートしている感があります。

そして光秀もあちこち出向く割には、戦国という、緊張感の漂う時代に生きる武士という印象があまりありません。放送開始時点で既に平坦さが感じられると書きましたが、その路線が今なお続いているのでしょうか。長谷川さんはやはり尚之助さんか萬平さんの方が似合っていたし、また池端氏も、どのような事情があるのか知りませんが、こういう脚本を書くようでは、『太平記』の頃に比べて焼きが回ったと言わざるを得ません。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2020/11/03 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』第2巻を観て感じたこと

第2巻の感想です。先日の分であらかた書いてはいますが、第1巻つまり上ノ巻にかなり尺を割いたせいで、第2巻が駆け足気味になったように見えます。せっかく栄華を極めたにも関わらず、滋子の入内、日宋貿易、そして厳島神社の社殿造営などの描写がありません(本編でどの位描かれたかはわかりませんが)。また清盛が放った禿とか、頼朝や義経の壇ノ浦後の描写があってもよかったかと思います。金売り吉次が出てこなかったのも、源平物としてはちょっと物足りないです。

脚本の平岩弓枝氏が、所謂ホームドラマ系の脚本家というのも関連しているのか、親子や男女の会話などの雰囲気はそれらしさが出ていますし、一方で後白河法皇と清盛の対立もうまく描けているとは思います。しかしやはり平家の比重が大きく、頼朝旗揚げ後の源氏軍の描写などは、少なくともこの総集編ではかなり限定的だったのが残念です。

それと、総集編とするに当たってやむを得なかったとは言え、麻鳥の登場シーンがやはり少なすぎです。原作だとこの人は伶人(雅楽の奏者)であり、その後御所の水守となって崇徳上皇の配流先へ行き、さらに医師となって、貧しい人々を助けるという設定になっていました。その医師としての生活の中で、平家の興亡や源氏の興隆を、庶民としての立場から目にする存在であり、いっそのこと、麻鳥が主人公のスピンオフでも作ってよかったかと思うほどです。その位、この物語には大事な位置を占めている人物です。

ところでこの麻鳥を演じた緒形拳さん、『峠の群像』ではもちろん大石内蔵助役です。この後も大河には何度も出演しており、特に
『太平記』足利貞氏
『毛利元就』尼子経久
『風林火山』宇佐美定満
この3つは正に好演と言っていいでしょう。
一応『新・平家物語』も終わったので、そろそろ『峠の群像』の、今度は第2巻について投稿予定です。

尚この大河で、頼朝に加勢した北条家の二男で、『鎌倉殿の13人』の主人公でもある小四郎義時を演じたのは、かの西田敏行さんです。西田さんは『おんな太閤記』の秀吉役で有名になりましたが、その4年前に、『花神』の山県狂介(有朋)も演じています。司馬作品には
国盗り物語(弥八)
花神(山県狂介)
翔ぶが如く(西郷吉之助→隆盛)
功名が辻(徳川家康)
と、『竜馬がゆく』以外はすべて出演しています。また私としては、『西郷どん』の菊次郎の印象もかなり強いです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/10/22 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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