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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-53

『どうする家康』のキャスト予想関連で、長澤まさみさんの出演もあり得ると書いていますが、そもそも長澤さんの大河での役どころというのは、これまでの半分以上が忍びの役です(『功名が辻』の小りん、『天地人』の初音)。『真田丸』でやっと忍び以外の役を演じることになりましたが、この時もネット上で、「きり」の名前が、霧隠才蔵を暗示しているとコメントされていたことがあります。

しかしきりの役どころ、大坂の陣まではそれなりに理解できたのですが、最後の最後で、彼女は結局どういう役割で、その後どのような人生を送ったのかが見えにくくなりました。千姫を送り届けた後、急にいなくなってしまいましたからね。ありきたりな手法ではありますが、たとえばあの後、出家したことを窺わせるなどの描写があってもよかったと思います。三谷さんの敗者を描くやり方には、生き残った人々への救済措置を窺わせる描写が感じられないのがやはり残念です。

この『真田丸』、終了後にスピンオフができるのではと、ネット上、特にSNS上で騒がれたこともあります。きりのその後もさることながら、上杉景勝と直江兼続主従のその後なども、視聴者は関心を示したのではないかと思いますし、実は信繁は生きていた的展開を望む人もいたかも知れません。しかし『新選組!』のようなスピンオフが作られることはありませんでした。

その三谷さん、来年は「大河好きがニヤリとする」キャスティングを考えているとコメントしたことについて。前の方にも書いていますが、やり過ぎると視聴者の離脱を招くことにもなりかねません。あまりマニアック路線を行くと、うざいと取られても仕方ありませんし、大河好き=お得意様へのサービスのみならず、新規に観る人々のことを考えてこそのものでもあるわけですし-無論、すべてを初心者向け説明路線にする必要はありませんが。

先日の『天地人』関連で、『独眼竜政宗』を引き合いに出しています。ちなみに政宗に上杉景勝は出て来ませんが、天地人には政宗が登場します。時代的にも地域的にもほぼ似ており、政宗が生まれた米沢は、景勝が最終的に藩主となっています。このような共通性があるだけに、やはり政宗に対抗しうるだけの作品にしてしかるべきではあったでしょう。この天地人路線がその後『江~姫たちの戦国~』や『花燃ゆ』へと継承されて行った感はあります。

しかし政宗は、1980年代半ばの近現代3部作が振るわなかった(1986年の『いのち』を除く)ことから、起死回生策として打ち出されたようですが、そもそもなぜ数字が取れなさそうな近現代物を、それも3年もやろうと思ったのでしょうね。最初から無理があるような企画を打ち出しては、振るわなかったことの責任を取ろうともせず、次の作品にばかり目を向けさせる姿勢というのは、特殊法人という殿様商売だからこそできるというのを、もう少し自覚してほしいものです。


飲み物-ブロンドのエール
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[ 2021/09/26 11:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

改めて思う『天地人』のおかしな点

『天地人』について先日書いていますが、せっかくの上杉家の大河でありながら、夫婦大河、もっと言えばホームドラマ的大河になってしまったのは、制作サイドの責任でしょう。無論、前作の『篤姫』にもそういう部分はありました-2000年代から2010年代にかけての女性主人公大河で、一番その手の雰囲気から遠かったのは、『八重の桜』であるかと思います。

ただ『篤姫』が基本的に大奥主体であり、ヒロインがこの大所帯を如何に束ねて行くかに腐心する一方で、薩摩では小松帯刀が藩主島津斉彬、久光の右腕となり、西郷や大久保といった藩士たちをまとめる家老の立場であって、その両者の対比は描かれていたかと思います。(ただ初恋の相手設定というのは疑問でした)

幕末と戦国末期~江戸時代初期という時代設定の違いはあれ、やはり家老的立場の直江兼続と、その主君の上杉景勝を描くにしては、何かおちゃらけた雰囲気が漂っていましたね。子供時代の描写がよかっただけに、あれはどうにかならなかったのかと思います。

また登場人物の服装と髪型、流石に石田三成のあれには引きましたし、兼続もいつまでも前髪をつけたままとか、これは『真田丸』との比較関連タグ(真田丸と天地人比較)でまとめていますが、真田幸村が人質というより、まるで直江家の食客のように見えたりもしました。さらにおかしいのが兜の「愛」です。

元々これは愛染明王から取った(諸説あり)と言われていますが、この大河では、兼続が兜をどのような意匠にしようかとあれこれ字を書き散らし、その中で「愛」の字を見つけた妻のお船が、これがいいのではと提案することになっています。こういう描き方がどうも安直なのですね。

その他にも、徳川方は悪であり、会津の神指城が、彼等と自分たちを隔てる結界のようなイメージになっていたのも変でしたね。元々この城は軍事拠点ではないかと家康に睨まれ、直江状によってそれが否定されることになりますが、実際景勝はこの城を、新しい城下町の拠点にするつもりだったようです。

その直江状。元々家康に宛てた書状であるはずなのに、なぜか他の要人にも送られたことになっているし、しかも書状そのものがやたらに長い。おまけに「挑戦状」扱いされていますが、これは家康からなぜ上洛しないのかという文が、西笑承兌を通して送られ、それに対する返信であって、挑戦状ではありません-無論、徳川幕府の成立後、そのようにいわば改竄された可能性は否定できませんが。

おまけに、直江兼続だから長谷堂城の戦いがあるかと思ったら、それも殆どなし。最上軍もモブ。この点は言っては何ですが、『青天を衝け』の禁門の変をちょっと思い出します。

これ、もう少し描き方を変えていたら、戦国末期から関ヶ原を挟んで、徳川幕府成立後の、『独眼竜政宗』とはまた違った面白さの戦国東北大河ができたはずなのに、結局そうならなかったのは残念です。本当は再来年は、家康よりこっちをやってほしかったのですけどね。無論九州の島津でもよかったのですが。

ただ家康が出て来るとなると、上杉なり最上なり、島津なりが出て来る可能性は十分考えられます。ただ、この『天地人』のように、題材はいいけれど、描写方法にかなり疑問が残る大河であってほしくはないものです。

飲み物-カウンターとカクテル

[ 2021/09/26 01:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

戦国大河に思うことあれこれそして『天地人』

先日投稿分で『風林火山』にも触れていますが、この武田-上杉に限らず、織田信長の一連の戦であろうが関ヶ原であろうが、合戦というものは多分に損得勘定であり駆け引きです。戦闘シーンを描けばいいというものでもないし、逆にそれに至るまでのあれやこれやを多めにし、多角的に捉えるのが今の傾向ではあるでしょう。そもそも戦闘シーンそのものも少なくなってはいますし。

『葵 徳川三代』の関ヶ原のような、これぞ合戦というシーンをまたリアルタイムで観たいとも思いますが、予算の関係もありますかね。スポンサーをつければいいのにと、またしても言いたくなってしまいます。無論、それに伴うだけの内容が必要ですが。

また昔の戦国大河と言っても、せいぜい総集編くらいしか観たことがない(完全版がないからすべてを観られない)のも多いのですが、戦国物も作品によっては、合戦+ホームドラマ的な印象の作品もあります。これは昭和の映像作品の多くに言えることではありますし、2009年放送ながら、『天地人』などもその印象が強かったとも言えます。

その『天地人』、『風林火山』の武田家に対抗してか、上杉家が舞台でしたが、謙信ではなく景勝の代で、しかも主人公は直江兼続でした。それはいいのですが、事あるごとに「愛と義」を連呼したのはマイナスでしたね。そもそも「義」だけであればまだわからなくもないのですが、それに直江兼続の兜の「愛」をくっつけるから何だかおかしなことになる。あれは愛染明王の愛のはずなのですが…。

しかし武田信玄も上杉謙信も、後継者には禍根を残してしまいました。武田はそれが一因で勝頼の代で滅びたし、上杉は後継者未定のままだったため、景勝と景虎の間で御館の乱が起きてしまい、しかも景勝は家督を継いだものの、その後柴田勝家の軍に越中まで攻め込まれたこともあって求心力が低下したうえに、新発田重家との戦いに負けたりもしています。

それと思うのですが、天下の覇権を目論む信長の脅威は、彼ら東国の武将も十分感じてはいたでしょう。しかしながら、信長が本能寺で横死した後に、事実上後継者となった秀吉については、得るところは少なかったと思われます。『真田丸』で昌幸が、高梨内記にでしたか、秀吉とはどんな男なのかと問いかけるシーンがありますが、信濃の国衆である彼の許には、そこまで情報も入って来ていなかったでしょうね。そして上杉景勝は、この秀吉に下ったことで会津に転封され、関ヶ原後は石高を減らされて、米沢の藩主となるに至ります。

飲み物-ボトルとコルクとワイン

[ 2021/09/25 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河の「これじゃない」感は制作陣の自己満足なのか

先日、そしてその前にも、『天地人』や『江~姫たちの戦国~』から、時代劇としての大河がおかしくなったことについて書いています。そして直近の作品でも、『麒麟がくる』で、ジャンプしながら相手を斬るといった何やらおかしな演出があったり、オリキャラや創作パートが多くなったりということもありました。

女性主人公の場合、特に『花燃ゆ』や『おんな城主 直虎』も創作が多く、そのため朝ドラ的な乗りを感じたものですが、特に有名でもなく、功績も少ない主人公の場合はそれもやむなしとは思いました。ただ、そのような主人公で1年持たせるのはやはり難しいから、もう女性主人公はやめるべきだろうと思い、NHKにメールを送ったりもしましたし、このブログでもあれこれ書いたこともあります。恐らく他にもクレームが多かったのでしょう、2017年を持って女性主人公大河は姿を消しました。

但しその後、男性主人公大河にもおかしな演出、あるいはおかしな構成が見られるようになりました。前出の『麒麟がくる』のみならず、『いだてん』で2つの時代が行き来したこと、『青天を衝け』で、歴史上の出来事が端折られる点などなど。2つの時代を行き来させるのはあまりにも舞台的で、TVでやっても内容がわかりにくくなるだけの話ですし、大河が娯楽であるのなら、避けてしかるべきことでした。また歴史上の出来事を描かないというのは、いくら主人公目線であるとは言え、本来の大河のやり方ではないでしょう。

来年の『鎌倉殿の13人』も、何やら英語のサブタイトルがついていますが、こういうのは本当に視聴者が求めていることなのでしょうか。受信料で作る、つまりスポンサーに売り込む必要がないのをいいことに、制作陣の自己満足で終わってやしないでしょうか。大河新時代という言葉は勇ましいながら、具体的に何が「新しい」のかも明確にされていません。

結局この「新しさ」とは、2000年代に始まった、「らしからぬ」雰囲気をさらにエスカレートさせるための、いわば言い訳のようにも受け取れます。しかしそれをしたところで、結局誰得なのでしょうか。大河がますますマニアックな物となり、限られた人しか観なくなるのではないでしょうか。無論、大河やその他のNHKの番組が、PPV的な課金制度で、観たい人のみがお金を払うのであれば、それもまたありかとは思うのですが。

飲み物-アイスコーヒー2

[ 2021/08/19 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『江』に見る大河のバランス感覚の欠如

以前から、大河が面白くなくなり始めたことについて何度か書いています。無論大河初期の頃から、作品にもよりますが、視聴者からのクレームもついたりしたとは思います。そもそも昔の大河(70年代以降)でも面白くない作品はありますし。そして1990年代頃からは、何がしかの路線変更も見られ、それもまた大河そのものの変化のきっかけにはなったでしょう。

しかし実際に観て、何かこれは違うと思うようになったのは、2000年代からです。それまで内容への関心のあるなしは別として、何とか歴史ドラマとして体裁を繕っていた、それなりの形を保とうとしていた大河が、あからさまに現代ドラマ化して行ったと言うべきでしょうか。

最初は『天地人』だったかと思います。大人になってからの兼続が、未だに前髪をつけているのに始まり、演出がそれまでに比べて、何となく安っぽくなった印象がありました。あれはどう考えても、武将である男性主人公の大河ではなく、武将でとその妻をメインにした夫婦大河でした。

しかも同じ夫婦大河にしても、『利家とまつ』や『功名が辻』といった、同じ2000年代に放送された夫婦大河とはまた違った印象でした。その反動か、『龍馬伝』は『天地人』に比べると、いくらか突っ込みどころはあったにせよ、そこまで不自然な演出はありませんでした。

これが再び蘇るのが『江~姫たちの戦国~』です。実は私はこれと翌年の『平清盛』はリアルタイムで観ていないので、後でDVDで観ています-正確に言えば、『平清盛』は途中で1,2回観ているので、全く観ていないという訳ではありません。しかし『江』の場合、事前の予告などを観てあまり食指を動かされず、大河としては2度目(最初は『武蔵 MUSASHI』の0話切りとなりました。

最終的には面白くなかった大河であっても、最初の方は面白く感じられるものです。『花燃ゆ』しかり、『おんな城主 直虎』しかりです。『麒麟がくる』も第1回時点で、衣装に違和感ありでしたが、戦国で男性主人公(実質的に駒も主人公)であったため、何とか折り返しの回までは観たわけです。

しかし『江』の場合、最初から引いてしまうシーンが続出で、リアルタイムで観ていても途中で切っただろうなと思います。最初から違和感を覚えたのは、これと『いだてん』位でしょう。ここで以前投稿した分に書いた、DVD第一巻でのおかしな部分をいくつか挙げておきます。この他でも、長政に隠し事をするなとお市が詰め寄ったりしますし、何と言っても例の伊賀越えも後で出て来るし、不自然なシーンが多すぎです。

  • お市と長政が婚礼前なのに2人きりで話している
  • 信長が小谷城に来た時、お市が意見しまくる
  • 物見櫓にお市が灯りを持って上って来る
  • 足利義昭が小谷城にいるという設定だが、あまりにもお馬鹿すぎ
  • お市がお腹の子(実はそれが江)を流そうとしているのを茶々が知っている。しかもそのための薬を飲もうとしている時に、茶々が初や侍女たちと部屋に入って来てそれを制し、さらに赤ん坊を流すのなら、自分も初も死ぬと言って妹の首に刀を押し当てる
  • 江が生まれた時点で、父の長政が江を抱いて物見櫓に上る。その時織田と浅井の両軍に赤ん坊の声が聞こえ、自然に休戦状態になる
  • 第2話で、幼い江が秀吉に突っかかるシーンが出て来る。しかし童女ならともかく、既に大人の女優が演じているため、痴話喧嘩に見えてしまう
  • いくら戦国時代、しかも織田信長の城といえども、信長が畳にいきなり刀を突き刺したり、また突然槍が突き刺さったりする

よくこういうのを作ったなと思います。この頃からどこかバランスが狂って行った感もありますが、2010年代には比較的まともな大河もあったわけですから、NHK内部に何らかの思惑があり、それがこのような形で露呈されたしまったようにも見えます。

しかしこのようなやり方は、看板番組であるはずの大河から、みすみす視聴者を遠ざけているとも言えるのですが、内部の人はどう思っているのでしょうね。ちなみに、この大河の平均視聴率は17.7パーセントで、それまで低いとされていた『風林火山』を、さらに下回りました。

飲み物-ビールと夜景
[ 2021/08/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』に思うこと その3

前回投稿分の続きを観たのですが、話のあらすじとしてはこんな感じです。まず途中で死んでいた男は、例の姫を迎えに行こうとした者であり、その輿の紋を見て、明智の姫、つまりたまであることがわかります。石田左吉はそれまでの無礼を詫び、彼女を送り届けることにします。一方助左ですが、そこに落ちていた刀に見覚えがありました。それは五右衛門の物だったのです。

その五右衛門を追っている内に、助左は洞窟でキリシタンの女を見つけます。その女こそ、五右衛門と一緒に姿をくらませたモニカでした。しかしどちらかと言えば、モニカが五右衛門を追っている感じで、慣れない山中の生活で彼女はすっかりやつれ、五右衛門は五右衛門で、彼女を疎ましく思っていました。助左衛門は彼女を堺へ連れ戻そうとしますが、逃げられてしまいます。

そして信長の安土築城計画は着々と進んでおり、今井宗久も信長の許に呼ばれます。宗久の子宗薫は当てにならず、美緒が店を仕切っていましたが、宗久は安土へ行こうと言います。その美緒は、久々に会った助左衛門からモニカの話を聞かされて、彼女が不憫だと怒りをあらわにし、また助左に何かと協力してくれる灯台守お仙も、五右衛門の薄情さをなじります。

その後秀吉も館を建てることになり、助左に南蛮品の買い付けを頼みたいと言います。一方で助左は、お仙の家の瓦が青いのに驚き、
「ばさらが過ぎる」
と言うのですが、これには理由がありました。

実はこの瓦は、明の瓦職人が焼いたものであり、それを気に入った助左は、秀吉の意向もわからぬまま大量購入し、秀吉の許へ運びます。しかし左吉の入れ知恵もあって秀吉に気に入って貰え、めでたしめでたしです。

まず
例の姫がたまとわかる
さらにそこに落ちていた刀が五右衛門の物
しかもモニカも一緒
そのモニカと戻ろうと助左は思うが、行方をくらませてしまう
この部分ですが、ちょっと話の辻褄を合わせすぎかと思います。

刀が五右衛門の物とわかった、その位まではいいでしょう。しかし、なぜ明智の家の者を斬るに至ったのかまでの展開があまり見えず、同じ場所で様々な人物と偶然出会うという筋書きも、もう一工夫欲しかったなとは思います。逆にこの後、美緒に再会して後の、瓦の話などは面白いと言えます。

ところで美緒さんも目元を押さえていますが、スマホの使い過ぎでしょうか-冗談はともかく、安土に行くべきかと宗久が思うのも、無理からぬ話です。実際その後の安土城下を描いた大河でも、かなりの繁栄を見せているわけですから。『真田丸』でしたか、普通の日本人がワインを飲んだりもしていましたね。いずれにしても、信長ほどの権力者の城下であれば、その場に商売の拠点を移すのは当然と言ってもいいでしょう。

そして
「ばさらが過ぎる」
ちょっと派手派手しくないか、というわけですが、ばさらと言うと思い出すのは『太平記』の佐々木道誉です。片身が紅葉で片身が桜のあの衣装、忘れようにも忘れられません。

結局その青瓦を助左も気に入り、秀吉に売り込もうとするのですが、ここで左吉から、いわば営業の際の工夫と言うべきものを教えられます。この人物はこういう部分は抜け目ないのに、なぜ関ヶ原にそれが活かされなかったのかが疑問です。

その左吉、たまを送り届けたことで、明智様から酒と肴を貰ったなどと言っていますが、明智様気前がいいですね。一方で、輿の紋を見て「桔梗の紋」などと言う辺りは、どうも光秀がだぶります。しかしこの左吉、つまり三成はぱっと見信用がおけそうですが、これが『天地人』の三成だと、さてどうなったでしょう。あの三成は、それこそかなり「ばさら」的ではありますが。

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2021/08/09 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』関連情報をいくつか

来年の大河『鎌倉殿の13人』関連で、以下のような記事があります。

「鎌倉殿の13人」清水CPが主演の小栗旬に信頼「懐の深さと器の大きさ」
(日刊スポーツ)

この中で制作統括の清水氏曰く
「帝王になる人物のスケールに見合う俳優さん」
とのことですが、義時は「帝王」というより「影の権力者」的な存在ではないでしょうか。三谷さんの脚本では、どのように設定されているのでしょう。

そして上記記事内のロゴ、どうやらこれが正式なロゴのようです。個人的には、前の仮?ロゴでもいいかとは思うのですが…あとサブタイ的に”THE 13 LORDS OF THE SHOGUN”とありますが、何だか『信長 KING OF ZIPANGU』みたいです。それとこの場合、LORDを使うべきなのかなと思います。この言葉には「主君」という意味もありますし、"THE 13 MEN OF THE SHOGUN"などでもよかったのではないかと。

それからこちらはマイナビニュースですが、ロケの画像が何点か紹介されています。

小栗旬、『鎌倉殿の13人』静岡ロケに手ごたえ「タイムスリップしたような気分」

小栗さん、甲冑姿は『天地人』以来だと思いますが、こちらの大鎧もなかなか様になっていますね。戦国ではないせいか、あるいは衣装担当の方が違うのか、あまり派手派手しくないのには一安心です。一方で戦国時代を舞台にした再来年の大河、『どうする家康』の衣装の色遣いが、今から気になります-マツジュンが、真っ赤っかな着物に黄色の袴などで登場しないことを願っています。

飲み物-海とビール
[ 2021/07/25 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に求められる人物とは-3

先日も書いた「幕末大河に求められる人物」ですが、大河ドラマの場合、元々は主人公と直接関係ある人物とでドラマを組み立ててしかるべきかとは思います。特に原作付きだった頃は、多分に原作に沿った人物が出て来ていたのではないでしょうか。ただ主人公が無名である場合、今回のように武士でない場合は、それのみと言う訳にも行かないので、その時々に権力の中枢にいた人物、その家来などが関わってくることになります。

しかし著名な人物をすべて挙げて行くと、登場人物が多すぎで、何の功績があったのかよくわからないまま退場ということにもなりかねません。ある程度の絞り込みは必要でしょう。実際『青天を衝け』の場合、血洗島関連は比較的まとまっているものの、幕府関係、あるいは水戸藩関係の人物がやはりちょっと多くないかとは思います。

幕末大河のみならず、戦国大河でもまた然りです。実際今再放送されている『黄金の日日』も似たようなところがあります。こちらも主人公は堺の商人で、商人仲間や堺の人々が関わってくる一方で、時の天下人である信長や秀吉、あるいはその家臣の大名たちとのつながりもできることになりますが、こちらの方は現時点では、権力者サイドはまだ気になるほど多くはありません。

また戦国大河でも、埋もれていた人材の発掘はあります。ここ20年ほどで言えば、『風林火山』の主人公の山本勘助(『武田信玄』でも登場していましたが、設定がかなり異なります)や、同じ作品での今川義元の描き方などは注目してしかるべきでしょう。何よりもこの大河では、義元だけでなく太原雪斎、寿桂尼もなかなかキャラが立っており、今川家のシーンを観るのも楽しみの一つと言えます。

また『天地人』の直江兼続も、スポットライトを当てたという点は評価できますが、描き方にやや難ありでした。兼続は、やはり『真田丸』がよかったですね。『おんな城主 直虎』の小野政次もまた然りで、それまで知られていなかった人物を出したという点は評価できるのですが、ドラマに途中から馴染めなくなったのが残念です。


飲み物-冷えたビール2杯

[ 2021/06/16 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-51(戦国大河の低迷と今年のアンコール放送)

それとこれも先日書いた、戦国大河の低迷についての続きです。特に2000年代に入ってからは、男性主人公を泥臭く描く作品よりも、夫婦大河の方が視聴率が高いというのは前にも書きました。どちらかと言えば奥さんが旦那さんの背中を推し、内助の功という形で物語を展開した方が、好感を持たれるのかも知れません。またこの場合の男性主人公は、側室を持たなかったとされる人が多く選ばれています。その方が話を作りやすいのでしょう。
無論王道的な大河であっても夫婦関係は描かれるのですが、それがさらに強くなっていったというところでしょうか。特に『利家とまつ』、『功名が辻』そして『天地人』には何かしら似たものがありますが、その中でも『天地人』はちょっと異色過ぎたようです。それとは別に、戦国というのは幕末と違って色々創作を入れられる時代でもあり、それもまた多くの作品制作に踏み切った一因と言えるでしょう。もちろん原作がある場合、その原作自体に既に創作が入ってはいますが。

その戦国大河にもう一つ関することとして、今月から日曜日早朝の大河アンコール放送(BSプレミアム)では、『黄金の日日』をやっています。しかし今年の大河は幕末であり、なぜ戦国?とつい考えてしまいます。時代的に似たような背景なら、本来は『徳川慶喜』辺りの方がふさわしいでしょう。恐らくは今年の主人公が武士でなく農民であり、後に実業家になる人物であることから、敢えてこの作品を選んだとも考えられます。
本放送とアンコールの時代が異なるのは意外と多く、たとえば『西郷どん』の時は『軍師官兵衛』でしたし、『いだてん』放送時も『葵 徳川三代』、『麒麟がくる』の時も『太平記』でした-尤もこの場合は脚本家つながりともいえます。ただ武士でないところは共通していますが、やはり戦国から江戸時代初期と、幕末から近代という2つの時期はかなり異なる点があり、必ずしも共通点を見出せるとは言えないかも知れません。また、この『黄金の日日』もかなり創作は入っていそうです。

ところで『青天を衝け』はツイッターとインスタが開設されていますが、インスタの方はかなりの画像がアップされています。家康公と幕末期の子供のツーショットもあったりでなかなか楽しめます。インスタによる展開はいつからかはわかりませんが、『真田丸』の頃はまだフェイスブックだったように記憶しています。
それにしても思うのが、『麒麟がくる』のインスタの画像の少なさです。全部で20点ほどしかなく、しかも収録の合間を縫っての様々なショットがあまりアップされていませんでした。半分ほどがクランクアップや出演者の誕生日関係にとどまており、本編の展開のみならず、こちらにもちょっと興を削がれました。休止の影響もあったのでしょう。しかしせっかくアカウントを作っている以上、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

飲み物-パブのビール2
[ 2021/04/06 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-50(幕末大河の明治後の存在及び戦国大河の低迷)

少し前に、三谷幸喜氏の大河の「問題点」について書きましたが、その時「よくも悪くも三谷さんらしい」という表現をしています(これは以前にも、三谷さん関連で書いた記憶があります)。
つまりこの人の場合、大河としては明らかに異質ではあるが、三谷作品として観た場合は許容範囲であるということです。『新選組!』の描写しかり、『真田丸』の描写(きりの言動を含む)しかりです。「三谷大河」というジャンルで括りたくなる所以です。無論それが、ファンに取ってはえもいわれぬ魅力となってはいるでしょう。

この『新選組!』の描写について書いた時、『八重の桜』にも多少言及しています。この時『八重の桜』の方が、同じ賊軍とされた立場でありながら、もう少し繊細な描き方であるといったことを書いています。
無論主人公が違うからと言えばそれまでですが、新選組が関東の泥臭い、半農半武も含めた若者たちを集めた京都治安維持部隊であるのに比べると、会津は1つの藩であり、その中に生きる人々の様々な思惑が描かれるという点で異なります。さらに幕府をも描く以上、『新選組!』とは違ったマクロな視点を当然求められることになります。
大河の中に明治後が存在するか、あるいはしないかの違いももちろんあります。戦国大河の幕引きを関ヶ原より前でやるか、あるいは大坂の陣まで持って行くかで与える印象に違いがあるように、幕末大河を戊辰戦争で終わらせるか、明治まで持って行くかによって、描写方法は異なって来るかと思います。

三谷さんが、『新選組!』で敗れて行った者たちの潔さと美学を描きたいと語ったのに対し、山本むつみさんは、結束力で乗り越える会津に言及しつつも、「不運だが不幸ではない」とコメントし、敗れはしたものの、明治後の社会に貢献した山本覚馬について触れています。
戊辰戦争で散った新選組(生き残った人ももちろんいます)とはまた違い、『八重の桜』では明治以降、それまでとはかなり異なる立場に置かれた人々を描いた点も、両者が維新までは似た立場でありながら、違って見える一因ではあるでしょう。無論三谷作品か否かという点も挙げられます。
今、この両作品でどちらを選ぶかと言われれば、私は後者の方でしょう。ちなみに明治維新後と言えば、『新選組!』の総集編で、沢口靖子さんが演じる沖田総司の姉、みつが明治後の社会に芽生えた変化を語るシーンが出て来ますが、あれを本編に入れた方がよかったかも知れません。土方歳三が主人公のスピンオフはありましたが、あの部分は、若干ながら『八重の桜』に通じるものがあり、彼女を主役にした短編があってもよかったかと思います。
無論今までの幕末大河、それも明治維新を経た幕末大河というのは、似たようなものです。『篤姫』にしても『西郷どん』にしても、勝った側、負けた側それぞれの立場なり痛みなりは描かれていますし、主人公ではありませんが、『龍馬伝』の岩崎弥太郎にも似たものがあります。

ところで以前からそれらしきことを書いてはいましたが、ここのところ戦国大河は低迷している感があります。男性主人公の戦国大河は、数字を取れる大河の代表格であったはずです。しかし『麒麟がくる』は、それまで最低とされた『軍師官兵衛』を下回っています。
最近と言うよりは、合戦の多い戦国大河と言えども、以前からそう数字が取れたわけではないのかも知れません。無論、それ以外の時代よりは高かったかも知れませんが、歴代の大河作品の中で、30パーセント台後半という突出した数字が取れたのは、80年代半ばの近現代大河三部作の後の「政宗」と「信玄」のみでした。そして2000年代半ば以降、男性主人公の大河でも、視聴者数の減少もあってか、平均視聴率は20パーセントを割り込むようになっています。
王道と言っていい『風林火山』しかり、『軍師官兵衛』しかりでした。『天地人』は比較的高い視聴率でしたが、これは王道大河ではありませんでしたし(石田三成の髪型には正直引きました)、『真田丸』が2010年代としては高かったものの、これも三谷さんの大河です。男性戦国大河を切り札に使えなくなると、さてどの時代、どの主人公を売り物にするのでしょうか。

それと武者さんの『武将ジャパン』、先日久々にこのコラムに関してあれこれ書きましたが、これが個人ブログであれば無論あそこまでは言いません。ポータルサイトのコラムで、しかも報酬を得ているのではないかと思われるからこそ、最初に批判(あるいは賞賛)ありきの姿勢、文章のわかりづらさ、大河関連であるはずなのに、なぜか、海外ドラマに話が飛びがちなことなどなど、首をかしげたくなることが多いためです。
あとやけにこれはおかしい、これは正しいなどと断言口調の文章も目に付きますが、これがおかしいなどと指摘した事柄が、しばしば史実であったりもするのです。それを調べることもなく、大河コラムを名乗るのもどうかとは思うのですが…。

そもそもこの断言癖自体、ネット上に多く見られるものですが、これについてはまた書きたいと思います。

飲み物-ホットワイン2
[ 2021/04/05 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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