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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞フレンド』番外編その2続き(自己免疫疾患)

先日の『はたらく細胞フレンド』第2巻関連投稿の続きです。

「お片づけ」でキラーT細胞の班長が、ヘルパーT司令室の卒業アルバムにある、過去の自分の写真を見られまいとして、白血球やB細胞を攻撃し、炎症が起きてステロイドが送り込まれるという設定になっています。所謂自己免疫性疾患と呼ばれるものです。

元々免疫機能というのは、体内に入って来た異物を排除する機能ですが、これが何らかの異常をきたし、無害であるはずの組織や細胞を攻撃することがあります。これが自己免疫性疾患ですが、体内のタンパク質が変質したとか、異物に似た構造の物質があるなどの理由で攻撃する、あるいは免疫機能そのものに異常をきたしているなどの原因が考えられるようです。

特に最近では、T細胞がこれに大きく関わっていることがわかって来ています。この場合、卒業アルバム(の中の過去の写真)の存在が班長を刺激し、異常な行動を取らせたため炎症が起こったわけです。

ところでこの自己免疫疾患は、特効薬がないため対症療法になります。炎症の場合はステロイド剤となります。(他に、免疫そのものを抑制する薬もあります)しかしこの『はたらく細胞』シリーズでは、花粉症回でもそうでしたが、ステロイドが送り込まれると周囲が破壊されてしまう設定になっています。この体の持ち主が、処方薬でなく市販薬を使っているとも考えられますが、副作用もあるだけに使用方法や分量には注意したいところです。


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[ 2021/05/13 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

コロリ騒動で思い出す作品と言えば

先日の大河関連投稿で、コロリ(コレラ)絡みで『陽だまりの樹』と『JINー仁ー』についても書いています。この2つの作品は時代背景が似通っていますし、当然ながらこのコロリ騒動にも巻き込まれる設定になっています。後者の場合は、仁先生が現代の医学知識を持ったままタイムスリップしているため、経口補水液や点滴など、治療方法は当時では考えもつかない画期的なもので、それで多くの人々が助かるわけですが、元々この病気は、インドのガンジス川流域の風土病でした。しかし19世紀になると、原因菌が人間にくっついてヨーロッパに入り、大流行を引き起こすに至ります。

さらに中国、ひいては日本でも多くの感染者を出すわけですが、このコロリ騒動で思い出す作品がもう一つあります。司馬遼太郎氏の『胡蝶の夢』です。主人公の一人松本良順が、夏場に患家から届けられた煮凝り状の料理を口にして、その数時間後に激しい下痢で消耗してしまい、師でもあるポンぺの診察を受けることになります。この当時の、つまり仁先生がいない前提での治療方法としては、キニーネが最も有効であるとされ、そのためキニーネが払底したとも言われています。ちなみにこの当時は、コレラ菌がまだ発見されておらず、コッホがこの菌を発見するのは1883年、明治16年のことでした。

コレラ菌以外にも食中毒を引き起こす菌として、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌など、様々な菌があります。(コレラ菌や赤痢菌なども、今は食中毒病因物質となっています)少々ネタバレになりますが、これも先日投稿した『はたらく細胞フレンド』で、M細胞が店主を務める「バル・パイエル」に、こういった菌がやって来て暴れまわります。中でも赤痢菌は白血球の貪食を回避することができるという、厄介な一面を持っており、この中でも白血球があっけなく倒されてしまいます。尤も今ではこれらの菌による発症は減少しており、代わりにノロウイルスなどが主流になっています。

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[ 2021/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ワクチンとキラーT細胞と『はたらく細胞フレンド』

とあるツイに「キラーT細胞」のタグがあるのを偶然見つけました。新型コロナウイルスのワクチン絡みで、数日前にこの言葉がトレンドに入ったらしいのですが、このキラーT細胞は免疫細胞で、白血球の一種です-と言うか、『はたらく細胞』を観て、あるいは読んでいる方なら当然ご存知でしょう。

この作品中では強面で鬼軍曹的な班長と、彼に率いられる殺し屋(キラー)集団という設定で描かれています。白血球(好中球)やNK(ナチュラルキラー)細胞などの、自分で抗原を発見して退治する細胞とは異なり、彼らは出動命令がないと動けません。出動命令を出すのはヘルパーT細胞ですが、このヘルパーT細胞は、樹状細胞から抗原を提示されて初めて命令を下します。つまり指揮系統のトップが樹状細胞、そして司令官ヘルパーT細胞、さらに実動隊のキラーT細胞となるわけです。白血球即ち好中球というイメージがありますが、これらのT細胞や抗体を作る係であるB細胞、好酸球、好塩基球や単球、好塩基球等はすべて白血球に含まれます。

本編の『はたらく細胞』では彼らの活躍が登場しますが、スピンオフの『はたらく細胞フレンド』になると、班長のプライベートな面や胸腺学校時代のこと、ヘルパーT細胞や彼の秘書的存在である制御性T細胞、さらに白血球との関係が描かれて行きます。ネタバレになりますが、一人カラオケしていたり、髪の毛は実は染めていたり、花粉症持ちだったり、乳酸菌の着ぐるみ姿で焼きそばを作ったり、胸腺学校時代は茶道部だったりと、ちょっと意外でなおかつ憎めない人物であることを窺わせるエピソードも出て来ます。物語が進むに連れて、白血球と一緒に旅行までするようになるのですが、最終巻(今年の夏発売予定)ではさてどうなるのでしょうか。


飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2021/04/18 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

免疫物質が引き起こす風邪の諸症状

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたが、昨今のこのウイルス関連の報道、特にネットなどの記事でサイトカインという言葉を目にした方もいるでしょう。このサイトカインというのは、いわば免疫物質のことです。ざっと言えば、体内にウイルスが侵入する場合、この免疫物質がそのウイルスを死滅させるための手段を取るわけですが、時によっては暴走し、サイトカインストームという現象を引き起こすことがあります。これによって全身症状が悪化したり、血栓ができて心筋梗塞が起こったりというデメリットもあります。


風邪の場合もサイトカインが働きます。まずウイルスが体内に侵入すると咳やくしゃみ、鼻水が出て、さらにはウイルスを殺すための体温の上昇が起こります。体温の上昇中は寒気を感じますが、これは筋肉が震えることで熱を作り出し、体温を上げているためです。以前『チコちゃんに叱られる』関連でシバリングについて書いたことがありますが、このシバリングは体温を上げるための、所謂悪寒戦慄のことです。そのため風邪の引き始めは暖かくした方がいいと言われるのです。他にもこの免疫物質は、倦怠感や食欲不振を起こします。


風邪の時のあの不快感、熱でだるくて何も食べたくない、横になりたいというのは免疫物質のなせるわざなのですね。ある程度熱が上がると打ち止めとなり、汗が出て眠くなるので、首筋やわきの下を冷やし、薄着をして水分補給をするという流れになります。睡眠は回復には効果があるとされているため、風邪だからと言って無闇に薬を飲まず、数日安静にして、消化のいい物を食べるのが最善の方法と言えるでしょう。無論これもケースバイケースで、会社や学校を休めないとか、熱は下がったけど咳が出るような場合は、その時々に応じて症状に合った薬を飲むのがよさそうです。


飲み物-ラテアート

[ 2021/02/18 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『チコちゃんに叱られる』のシバリングに関するよしなしごと

過日たまたま『チコちゃんに叱られる』を観ていたら、筋肉の震えと、それによる体温の上昇(シバリング)の実験をやっていました。被験者のあばれる君が、パンツ一丁で氷点下の倉庫(だったと思います)に入った後体温が若干下がり、しかる後に筋肉が震え出して、体温が37度台にまで上昇したのですが、それ以上は流石に倉庫内が寒すぎて、実験続行は無理だったようです。人間の体は体温が下がると、筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を正常なポイントまで引き上げようとします。

ちなみにこれに類することを、フィクションの中の非現実その3で書いています。こちらでは風邪のウイルスが体内に侵入した場合、ウイルスをやっつけるために、体温が上がるという現象について触れています。風邪の時に震えがくるのは、この現象のためです。尚風邪の場合、震えがある時は熱がまだピークに達していない状態なので、もちろん冷やすのはNGで、逆に体を温めておく必要があります。またこのシバリング、手術後に起こることもあります。

ところで、この「フィクションの中の非現実3」の続きで、『きのう何食べた?』の史朗と賢二の関係について書いていますが、史朗が風邪を引いた時の賢二は実にまめで可愛いものです。個人的に、たとえばBLなどはそれほど好きなほうではないのですが、このドラマは妙にほのぼのとするものがあります。やはり料理中心のせいでしょう。先日の投稿分では主人公たち、特に史朗の女性の好み(というかアイドルの好み)についても書いていますが、この人は本当にゲイらしくないと、小日向と航も呆れる場面が原作に登場します。

医療関連ついでに、面白い医療ドラマを観てみたいなと思います-と言っても、こちらが探し出せていないだけなのですが。無論普通のドラマで病人が出るような設定ではなく、医療機関が舞台で、その中の人間模様が医療を通じて描かれる、そのような形のドラマです。かなり前『ER』を観ていたことがあるのですが、途中であまりにもキャストが変わってしまったため、途中で挫折してしまいました。同じことが『ザ・ホワイトハウス』についても言えます。しかしあれもNHKが気合入れて放送していたのに、韓流に枠を奪われてしまいましたね。

ともあれ、普段『チコちゃん』を観ない私ではありますが、この時はたまたまとは言え、観ていてなかなか楽しめました。とはいえ、やはり個人的には『カネオくん』の方が好きですが…カネオくんの可愛らしげなキャラクター(がま口の中の顔はなかなかえぐいです)と、声のミスマッチが好きなので。他には『ブラタモリ』はすべて観ていますし、『ガッテン』なども時間があれば観ています。ああいった番組こそ、NHKの本領発揮と言えるでしょう。

今回は何やらとりとめのない内容になってしまいました。

飲み物-ビール2種類
[ 2020/12/28 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

バレエ漫画と『そして父になる』

今回もまず、飛鳥幸子さんのツイートで紹介される、谷ゆきこさんのバレエ漫画の投稿についてです。この谷さんの「超展開」バレエ漫画ですが、先日もご紹介した『さよなら星』では、主人公の家族がすべて亡くなり、主人公も最終回で死んでしまうという悲劇的な内容となっているそうです。その他の作品でも、母親との生き別れとか出生の謎、赤ちゃんの取り違えなどといった要素が絡んでいます。さらに後の方になると、オカルトやホラーまでもが組み込まれてくるようです。その意味で、バレエ漫画でありながら、明らかに異なる次元の出来事や事物を組み入れた、新ジャンルと呼ぶこともできそうです。尚、以下のサイトに谷さんのバレエ漫画について詳しいので、サイト名を挙げておきます。

Cafe Tsumire 
「かあさん星」やバレエ漫画などなど 谷ゆき子の世界

ところで赤ちゃんの取り違えで思い出すのが、『そして父になる』という映画です。主役の野々宮良多を演じるのは福山雅治さんで、自分の息子が私立小学校を受けて合格するものの、その時受けた血液検査で、両親との
「生物学的な親子関係がない」
つまり実の親子ではないと言われます。この息子、慶多の本当の両親は、群馬県で電機店を営む斎木夫妻で3人の子持ちで、そのうちの1人、琉晴が野々宮夫妻の実の子供でした。良多は病院相手に訴訟を起こし、斎木家の家計が苦しいことから、自分の家で慶多と琉晴の面倒を見たいというものの、反対されます。

裁判が始まりますが、実は取り違えではなく、看護師がわざとやったのでした。おまけに裁判は公訴時効になっており、双方の両親は悩みます。そして良多はミッションと称して、それぞれの子を、それぞれの本当の親の許へ短期滞在させるようにします。しかし子供たちも見知らぬ環境で戸惑い、良多も妻のみどりも、そして斎木夫妻も子供を交換するべきかで戸惑うようになります。みどりは出産後、子供を産めない体になっていたため迷うものの、結局良多はミッションは終わりだと言い、慶多を自分たちの許に戻すことにします。

この作品でも良多が、自分たちの頃なら赤ちゃんの取り違えというのはあっただろうが、今のこの時代にありえないと言うシーンが出て来ます。とはいえ以前も、故意に取り違えられたこともあったようですが、今ほど医学が発達していない時代、過失による取り違えも無論多かったのでしょう。

尚前出の赤ちゃん取り替えの作品は、『白鳥の星』という作品なのですが、別の方のブログによると、主人公は豪邸に住みながら母親(あまり似ていない)から冷たくあしらわれ、その後ケガをして色覚が失われ、脚も傷めるという展開になるようです。しかし湖に浮かぶ白鳥を見て色覚が元に戻り(これも超展開といえます)、バレリーナへの道も開けるというハッピーエンド展開なのですが、別の雑誌では同じ作品ながら、何やら違った展開になっているようです。

飲み物-コーヒーカクテル
[ 2020/12/14 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

風邪とコロナウイルスと

先日ドラマの中の看病シーン、特に風邪のそれについて書きましたが、風邪関係でもう少し書いておきます。今現在、全世界的に新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るっています。私も普段はコロナ禍などと書いていますが、正確には「新型」コロナウイルスです。ではそれ以外にコロナウイルスがあるかと言うと、もちろんあります。実は風邪の病原体の一部はこのコロナウイルスで、人間が感染するコロナウイルスを、ヒトコロナウイルスと呼んでおり、4つの種類があります。他にはSARSやMERS(中東呼吸器症候群)も、ヒトコロナウイルスとは別のコロナウイルスによって引き起こされます。

新型コロナウイルスの場合、中国の重慶から広がったと言われていますが、昨年の暮れにヨーロッパで見つかったともされており、この辺りどちらが正しいのかは不明です。今現在、また感染率が高くなっていますが、冬に入って空気が乾燥し、気温が下がったことも一因ではないかとも言われています。私としては、外出するとか飲食店に行くというのは別にいいと思うのですが、集団で外出して、マスクを外して喋ったりするとクラスタとなる可能性が高いようなので、外出した先での行動にまず気を付けるべきかと思います。一方うがい手洗いの徹底のおかげで、インフルエンザ(恐らく風邪もでしょう)患者は今年は激減しています。

それから関連投稿で書いていますが、大人の場合、風邪で熱を出しても、徹夜で見ていなければならないということはそうありません。ここから先はプロ、つまり内科の先生のコメントですが、薬を飲むにしても、6時間おきなどということが多く、病人が眠っていれば、無理に起こして飲ませることもないらしいのです。何よりも熱が高くしかも何日も続くようなら、他の病気の可能性があります。内臓疾患とか肺炎、溶連菌感染症(子供に多いが大人でも罹ることがある)などで、この場合はすぐに病院へ行くか、救急車を呼んだ方がいいようです。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2020/12/09 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

フィクションの中の非現実 その3(続き)

どうも最近このテーマは、必ず続きを投稿するようになっています。後になって、あれも書いておけばよかったかなと思い出すせいでしょう。

まず風邪薬に関してです。今のところまだ特効薬はありません。何せ、風邪のウイルスをやっつける薬を発明したら、ノーベル賞ものとまで言われるほどです。また市販薬でも処方薬でも効果はそう変わらないようで、いずれも対症療法的に症状を緩和して、ウイルスを根治するのが目的です。熱が下がって気分の悪さも和らいで、学校や会社に行けるようになっても、薬を飲み続ける必要があるのはこのためです。

ところでフィクションの風邪は、作品にもよりますが、熱が出るのに悪寒がしないとか、咳やくしゃみが出ないとか、喉の痛みがない、あるいは1日経てば完治して、薬も飲まずに普通の食事をしているなどという描写があります。(いずれも私が過去に目にしたことのあるシーンで、生憎今は映像が手に入らない物もいくつかあります)ドラマの進行上やむを得ないこともあるでしょう、しかしちょっとリアリティに欠けるようです。さらに看病するというシーンを印象付けたいせいか、そこそこ尺を取っていることがあり、それがやけに献身や感動を押し付けられているように感じられたりもします。後述しますが、『きのう何食べた?』の看病シーンを観ていると、その辺りの違いがかなりはっきりします。

この『きのう何食べた?』シリーズの第7話、シロさんこと史朗が風邪を引く前に、主人公の2人が小日向大策&井上航(妄想ジルベール)とダブルデートをしており、航は賢二に好みの男性のタイプを訊きます。賢二は『シティ・ハンター』の冴羽獠だと答え、然る後に、三次元の冴羽がここにいたと史朗の腕をつかむというわけです。その後帰りに雨に降られて史朗が風邪を引くわけですが(賢二は引かないのですね)、どうも尽くしたいという賢二の心中には、史朗がリアル冴羽で、賢二がぞっこん惚れ込んでいるという事実が少なからず関係していたようです。

さてその史朗、翌日賢二が帰って来た時は熱が上がりきって、かなり汗をかいており、そのため賢二は冷却シートをおでこに貼ってあげたり、料理を作ってあげたりと世話女房のようにいそいそと働きます-この汗のかき方、気分が悪そうな様子はなかなかリアルです。賢二にしてみれば、普段史朗が仕切っているキッチンが今日は自分専用で、それも嬉しくてたまらず、大声で歌ったり独り言を言ったりで、それが耳に入って来る史朗は本当に大丈夫かと不安になり、眠ろうにも眠れません。そして前々回の投稿のリンク先でも触れていますが、手際の悪そうな料理を見て仕方ない奴だと思いつつ、食べてみると意外に美味いと言います。この辺は史朗の気配りも多少感じられます。

この看病シーン、実は30分の本編の3分の1くらいの尺なのですが、寧ろその短さが、前出の尺を取った看病シーンに比べると、病人の世話だけがメインでないという清々しさが感じられます。無論既にこの2人は同居しているわけで、これから関係を深めるための看病でもないせいもあります。またゲイカップルということもあるし、とりわけ賢二のあっけらかんとした態度により、この手のシーンにつきまといがちなシリアスな空気、感動譚となりがちな雰囲気に持ち込まれずに済んでいます。演出の勝利とも言えるかも知れません。私としてはこういう描き方は結構好きです。

ところで賢二が貼ってあげた冷却シートですが、熱を下げる効果と言うよりは、熱で顔が火照っている患者が、気持ちよく感じる効果をもたらす物で、熱を下げるにはアイスノンとか氷枕で、首筋やわきの下、鼠径部を冷やした方がいいらしい。おでこに氷嚢とか頭の下にアイスノンor氷枕では、熱は下がらないようです。
(2020年12月7日加筆修正)

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/12/07 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

医療ドラマと医療関連シーンについてのあれやこれや

先日久々に『37歳で医者になった僕』をDVDで見返しました。主人公の紺野祐太は、事故の後遺症に苦しむ恋人を救うために、勤めていた会社を辞めて医学部に入り、37歳という年齢で研修医となります。

ドラマではその後の彼の、研修先の大学病院で織りなす人間模様、恋人との触れ合いと確執、さらには院内政治などが描かれています。ただ恋人である葛城すずの病状が悪化した時、沢村瑞希がその場に居合わせるシーンは少々タイミングよすぎかとは思いましたし、スイーツ大好き佐伯教授と腰巾着的存在の中島保の関係は、比較的ありがちなパターンではあります。

この作品は医療ドラマでもありますが、どちらかといえばヒューマンドラマ的な要素を持ち合わせています。病院以外の、たとえば飲み屋とか祐太の部屋とか、すずの家なども舞台として登場しています。とはいうものの、もちろん全く医療と関係がないというわけではありません。医療行為そのものは大々的に描かれないにしても、研修医である主人公の挑戦、あるいは挫折がメインテーマとなっているからでしょう。

ところでよくあるドラマでの医療関連シーンとして、知り合いではあるが恋人同士でもない男女が、どちらかが風邪を引いて倒れ、看病するうちに親しくなる、あるいは親しくならなくても、相手の優しさを身にしみて感じるという描写がよく登場します。この場合、どちらか元気な方が徹夜で付き添っているというのが、演出の1つの方法として使われています。しかし小さな子とか高齢者ならいざ知らず、大人がちょっと風邪を引いた程度で、徹夜で付き添う必要があるのかどうかは何とも言えません(無論その時々の症状、あるいは看病する方の気持ちの問題というのはあります)。

男女の距離を縮めるのが目的なのはわかりますが、いささかステレオタイプな印象があります。それにしても、看病させるという設定のために、ありがちな病気を持ってくるのであれば、お腹を壊したなどという設定でもよさそうなものです。しかし何度もトイレに立ったりするのはあまりロマンチックとは言い難く、そのため風邪一択となるのでしょう。

それとこれは、かなり前の作品と思われますので、何かの再放送で観たのかもしれません。風邪を注射で治すというシーンが登場した記憶がありますが、今ではあまり行われない方法です。たとえば、風邪で体力が落ちているため点滴をしてもらうなどであれば理解できます。しかし注射で熱を下げても一時的なものであり、完治には至らないといわれています。もちろん以前はそのような治療がなされていたようですが、今では薬を服用して休息を取るのが一般的です。要はこういう時代もあったわけで、正に昔のドラマはタイムカプセルといった印象があります。

それから以前看護師の服装について書いていたことがあります。

女性警官と看護師の服装の変化

この中で、「最近はワンピーススタイルではなく、ジャケットとズボン(パンツ)のスタイルが中心になっています。」と書いていますが、前出『37歳で医者になった僕』の女性看護師は、外科手術のシーンがないこともあり、全員ワンピーススタイルの白衣を着ていました。無論昭和の頃の白衣とはデザインも素材も違っており、またサンダルではなくスニーカーを履いているのもかつてと異なる点です。

ついでながら、先日インフルエンザの予防接種について問い合わせるため、とある病院に行ったところ、そこの女性看護師のすべてがジャケットとズボン式のナースウエアで、また半分ほどの人が今もキャップを着けていたことを書き添えておきます。

飲み物-アイスコーヒー5
[ 2020/10/02 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

西郷どん第36回感想続き

先日のウィリアム・ウィリスの手術について書いておきます。この当時麻酔は『西郷どん』にも登場するクロロホルム、あるいはジエチルエーテルでした。ただし後者は引火しやすく危険であり、咳が出やすいというデメリットがありました。またクロロホルムの麻酔で、ビクトリア女王の無痛分娩に成功したことなどから、クロロホルムが広く利用されるようになったといわれています。しかしこのクロロホルムは毒性が強く、血圧や内臓に影響したり、発がん性物質であったりすることから、ジエチルエーテルに取って代わられるようになります。今の日本では、この両方とも麻酔薬としては使用されていません。

ところでウィリアム・ウィリスについてですが、元々は英国公使館の医師であり、生麦事件の英国人負傷者の治療をした人物です。また、唯一殺害されたリチャードソンの検死もこの人が行っています。さらに慶応2(1866)年、パークスが薩摩に招待された時に、このウィリスも一緒に招待されています。かつての生麦事件で争った相手と、この時再会したことになります。その後パークスと共に登山もしていますし、アーネスト・サトウとも交流がありました。無論本業の医師としても活躍し、鳥羽伏見の戦いのみならず、北越戦争にも赴いて博愛精神を説き、旧幕府軍の兵の治療にも携わっています。さらに東大医学部や鹿児島大医学部の創始者でもあります。

その後も日本のみならず、タイでも医学を広めています。ところでこのウィリスが医学を学んだのは、エジンバラ大学医学部でした。ここまで書けばおわかりの方もいるかと思いますが、かのアーサー・コナン・ドイルと同じです。ただし年齢的には、ウィリスの方が20歳ほど上です。元駐日英国大使のヒュー・コータッツィ氏の著作には、ウィリスに関する物もあります。ところでドラマの中ではかなりスリムですが、実際のウィリスは身長190センチ、体重が130キロ近くあったようです。その当時の日本人から見ればかなりの巨漢でした。この人物にはその他にも多くのエピソードがあり、日本に於ける近代医学の貢献者ともいえます。

飲み物-ミルクティ2
[ 2018/09/26 01:30 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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