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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『はたらく細胞WHITE』第1巻-2

先日の『はたらく細胞WHITE』の続きです。尚先日投稿分で、意味が通りにくいと思われた部分を修正しています。

<レッツ貪食!>
好中球は細菌を倒した後貪食をするが、桿状核球はこれに馴染めなかった。先輩の1146から、あっさりうまくないと言われてためらいつつも、一口食べてみることにするが、やはりさほど美味しくもない代物だった。そんな彼らをよそに4989はうまいと食べ続け、1146から味音痴だと言われてしまうが、どうも味がわかるわからないという次元の問題ではなかった。

一方好中球の1人2048曰く、4989と1146は食い方が汚いとのことで、「マイ箸」を取り出して食べる。桿状核球は、あるいは2048が食べている部位は美味しいのかと口に入れるが、特に変わりはなかった。しかも細菌はまだ生きているらしく音を立てる。するとどこからかいい匂いがして来て、桿状はその場を離れ、そちらの方へ行く。そこでは2626が、屋外なのに調理設備を持ち込んで獲物を調理していた。

この抗原は体を作るもとだ、俺は食べ物に妥協はしないと2626は言うが、当然ながら、貪食する細菌と白血球の体を作る栄養分とは別々だった。しかし見た目はかなり美味しそうであり、料理を一口食べてみた桿状だが、その場に倒れてしまう。細菌だから美味しくないのは当たり前だった。なぜ料理をするのか桿状に訊かれた2626は
「ただの趣味だ」
と答え、「創作イタリアン 二六」なるボードと暖簾を掲げて客を呼ぼうとしていた。
(キラーT班長も匂いに誘われて、暖簾の前に立っていた)

<迷子の骨髄球>
抗原との戦闘の後、2048と話していた桿状は、彼が新人だった頃の話を聞かされる。若い頃、久々の戦闘で未熟な白血球だった2048と仲間たちは駆り出され(左方移動)、先輩たちの戦いぶりに圧倒される。その後戻ろうとした彼らの前に、まだ幼い骨髄球が現れる。迷子のようだった。

骨髄に戻るから連れて行ってやろうとするものの、2048だけはジムに行くとその場を離れようとする。しかしその子は2048にしがみついて離れないため、やむを得ず彼が面倒を見ることになる。しかもお腹がすいたとその子は言い、2048はアイスクリームを買うはめになる。彼はダイエット中だったが、その子がお兄ちゃんも食べようよと口に入れてくれたため、久々のアイスクリームを楽しむ。その後この骨髄球は、疲れたと座り込んでしまう。

2048はその子を肩車して仲間たちと骨髄まで戻り、マクロファージに引き渡す。戻ろうとした彼にその骨髄球は声をかけ、折り紙で作ったスギ花粉を渡す。俺の魅力は子供にも伝わると、その折り紙を見せながら自慢げに言う2048だが、実はそれを作ったのは桿状自身であった。その骨髄球というのは、他ならぬ子供時代の彼自身であり、2048と別れた後、彼はまだ折れるかなと当時を懐かしむ。

<すり傷>
桿状核球は血小板たちの荷物運搬を手伝ってやる。しかしその直後すさまじい音がして、体が空中に浮く。その彼を引き止めてくれたのは4989だった。外からの衝撃で表皮近くの血管の壁が壊れ、血小板たちが穴をふさぐ間、好中球は外から侵入してくる抗原を防がなければならない。

風に飛ばされて穴に落ちないようにと、桿状核球は慎重になるが、4989は簡単に移動して行く。これは制服についているL-セレクチンのおかげだった。桿状は初めてその存在を知るが、4989も実は電源を入れ忘れていたため、彼自身も飛ばされて来たのだった。

その4989は無謀とも思えるジャンプをして移動し、後からやってくる、いささか頼りない桿状を手伝おうとするが、その時落ちそうになって逆に桿状に助けられる。しかしその後、4989の足元が落下し、桿状は彼が死んだものと思い込む。ところが彼は生きていて、穴の底の方にしがみついているのを発見される。


「レッツ貪食!」、白血球というか好中球は、抗原を捕食するのが仕事ですが、もちろんそれは彼らの栄養分にはなりません。無論美味しいものでもないわけですが、その時流れて来たいい匂いに誘われて、桿状核球はそちらの方へ向かいます。そこでは先輩の2626が倒した細菌で料理を作っており、桿状は食べてみますが、元が細菌であるだけに美味しいはずはありませんでした。しかし2626は自分の趣味だと言って料理を続け、何やらレストランまで出しています。やはり匂いに惹かれて中に入って来そうなキラーT班長が、この料理を口にして何と言うでしょうか。

ところで本編では、マクロファージがやはり捕らえた細菌で料理をしますが、こちらはどんなお味なのでしょう。

それから「迷子の骨髄球」、これは本編の赤色骨髄の話を踏まえているようです。ただこの骨髄球のちび君が、記念として、2048のお兄ちゃんに折り紙のスギ花粉をあげるところが違っています。桿状君、それは自分だとは流石に言わなかったようですね。先輩もあるいは感づいているのかも知れませんが。

ちなみにここで左方移動が出て来ます。本編と違って、こちらは抗原退治に駆り出された桿状核球の4人組が、先輩たち凄かったなと言っており、どういう状況下であったのかがわかりやすくなっています。ところで、なぜ桿状核球が増えた状態を左方移動(左方推移)というのでしょうか。

体内で病原体に感染すると、多くの白血球(好中球)が必要になり、そのためまだ若い桿状核球が血液中に増えます。白血球は赤血球と違って核を持っていますが、桿状核球はその名の通り、棹状の核があるのみです。これが成熟するに従って複数の核に分裂し、分葉核球と呼ばれるようになります。

この状態をグラフにして、縦軸を血液中の白血球の数、横軸を核の数とした場合、非感染時に比べて総体的な核の数が少なくなり、グラフの折れ線の山が左側に来るため、左方移動と呼ばれています。実際これはグラフがないとわかりにくいので、グラフ付きの記事のURLを置いておきます。

好中球の検査値ー左方移動(左方偏移)とは?
https://www.hanakonote.com/kensa/sahoido.html

そして「すり傷」ですが、こちらは本編のすり傷の回を、白血球サイドから見たものと言った方がよさそうです。L-セレクチンはここでは制服についている装置として描かれていますが、実際はもちろん、白血球自身が持つ接着分子です。


飲み物-冬のティータイム


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[ 2021/11/22 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

風邪の季節と炎症性サイトカイン

そろそろ風邪の季節です。少し前に、闘争・闘争反応」及びストレスが原因となる病気という投稿をしていますが、この中で炎症性サイトカインについて触れています。炎症性サイトカインというのは、ウイルス感染症などで産出され、発熱や倦怠感、ノンレム睡眠などを引き起こして、身体を休ませるようにする働きがあります。

風邪の発熱や倦怠感も、要は体がウイルスをやっつけるための機能なのですが、免疫という概念がなかった時代は特に、本人が普段と違った状態に置かれ、苦しそうでもあることから、早く元に戻さなければならないと考えるのは、やむを得ないことでもありました。

しかしウイルス撃退のみならず、免疫細胞活性化のためにも、いつもよりも体温を高くする必要があるわけで、それを可能にするのがこのサイトカインです-正確に言うと、このサイトカインが放出されることで作られるプロスタグランジンE2が、体温を上げる作用を促すわけです。風邪だからという理由で、無理に熱を下げようとはしない方がいいということですね。

無論、あまり熱が高くて症状が重い時には、解熱剤で症状を和らげる方法はあります。あと氷枕を後頭部に当てるよりも、冷却シートで首筋を冷やした方がいいとか、無理して普通の食事をさせず水分の多い物にする、スポーツドリンクなどで水分を摂らせるのが先決などなど、色々注意すべきことはあります。

一方でしんどいとか疲れたといったような、所謂疲労感を覚えるのも、この炎症サイトカインが関係しているといわれています。ちなみにこの疲労感は、痛みや発熱同様、体の異常を知らせる「生体アラーム」と呼ばれています。

ところで免疫細胞といえば、『はたらく細胞』、本編とフレンドの紹介は、いよいよ最終巻(第6巻)を迎えようとしています(BLACKは第8巻まで)。

ただ本編に関していえば、第6巻はどうも、最新医学理論のPRツールになっている感もあります。というか、体内の異変に細胞がどう対応するかは、第4巻で終わっているようにも思います。第5巻は乳酸菌メインですし。

乳酸菌といえば、フレンドの方の樹状細胞は元々そうでしたが、物語が進むにつれて乳酸菌愛を拗らせて行っています。これはこれで結構笑えるのですが、さてどちらを先にしますか。


飲み物-ココアと生クリーム

[ 2021/11/08 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『新九郎、奔る!』から連想する『はたらく細胞フレンド』

タイトルが「?」な方もいるかと思いますが、まずは『新九郎、奔る!』から。
今第7巻を読んでいますが、応仁の乱後の1471(文明3)年、父盛定の領地荏原郷へ行かされた新九郎に、ある知らせが届きます。この年の夏、京では疫病が流行っていました。疱瘡(天然痘)がその代表格で、大勢の死者が出ており、しかもその当時
「一度罹患した者は二度とこの病に罹らない」
ため、疱瘡に罹って治った者たちが侍所に出て、ことの始末に当たっていました。

無論これは抗体ができるからなのですが、ともかく将軍義政も寺社に祈祷を命じる他、なすすべはなく、後に夫婦げんかのもととなってしまいます。しかも時の帝、後土御門天皇も罹患してしまいます。妻・日野富子と口論となった義政は
「人の力でなんとかなると本気で考えておるのか」
と口にします。
人類が疱瘡に勝つ手段を手に入れたのは、これから約300年後のことでした。ジェンナーが天然痘ワクチンを作り出したのが1796年のことですが、実はその少し前に、日本でも人痘を元にしたワクチンが作られています。

ところで、新九郎の弟である弥次郎も高熱を出していました。しかしこちらは疱瘡とは違う症状であり、はしか(麻疹)であることがわかります。この疱瘡と麻疹のダブルパンチで、義政はどちらも罹患して治癒した「経験者」を現場に出すことにします。

実際それしか方法がないとも考えられるのですが、富子は夫の初動体制が甘いと反論します。というか、この連載時は既にコロナ禍だったと思われ、何やら現実とリンクしているような部分もあります。
悪いことに、母の須磨と女中のこうが麻疹をやっておらず、結局二人とも弥次郎の麻疹に感染して亡くなります。新九郎に来た知らせは、この須磨の死を知らせるものでした。

麻疹と言えば、『はたらく細胞フレンド』第4巻絡み、あるいは『青天を衝け』の、栄一の最初の子が麻疹で死亡する回でも触れていますが、このウイルスはリンパ組織で増殖し、免疫機能にダメージを与えるため、かなり厄介です。しかも咳や鼻水、目脂などの症状があり、この中でも弥次郎がひどく咳をすることから、周囲は疱瘡でないことに気づくわけです。

そして追い討ちをかけるように、今度は義政と富子の嫡子春王丸が倒れ、また義政と富子も相次いで発病します。この時は赤痢でした。幸いこの3人は快癒しますが、赤痢菌も前出の第4巻で、免疫細胞から逃れることができることが紹介されており、これまた厄介です。というかそういう病原体だからこそ、大勢の人々が罹患することになるとも言えるのですが。

ちなみに麻疹ワクチンは2006年から実施されており、人類はこの病気に対しても、やっと対抗すべき方法を見つけたと言えるでしょう。

飲み物-コーヒーとキャンドル

[ 2021/10/31 01:30 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

「闘争・闘争反応」及びストレスが原因となる病気

先日の、『はたらく細胞BLACK』第6巻関連投稿です。

「闘争」と「逃走」について。元々はアメリカの生理学者であるウォルター・ブラッドフォード・キャノンが定義したもので、flight or flight response (闘争・逃走反応、戦うか逃げるか反応)と呼ばれています。第6巻P80(下の画像)で、脳の司令官がこれについて説明しています。

はたらく細胞BLACK闘争と逃走

「ストレスに対してこの身体(からだ)が取れる選択肢は2つー”闘争か逃走か”」
どちらにしてもエネルギーが欠かせないため、大量のノルアドレナリンと糖分が必要となり、そのための手段としてコルチゾールを出したものの、今度はそれによって神経細胞が委縮して、うつに陥ったわけです。

実際ストレスは侮れないもので、この第6巻以外にも、BLACKではストレスによる身体へのダメージが、例えば喫煙の悪影響などの形で描かれています。ストレスは循環器系疾患に関わることもありますし、これが原因で発熱することもあります。心因性発熱、あるいはストレス性高体温症と呼ばれているもので、風邪でもないのに熱が出ます。場合によっては、頭痛や腹痛を伴うこともあります。

元々風邪やインフルエンザなどの感染症の発熱は、抗原であるウイルスの増殖を抑え、また免疫細胞を活性化させるためのもので、ウイルス侵入により炎症性サイトカインが産出され、これにより体温の基準値が高めにセットされて、いつもよりも体温が高くなります。この時は他に倦怠感、無気力、食欲不振や眠気などがあり、これらはいずれも、消化活動や行動意欲を抑え、体を休ませる方向に導く役割を果たしています。

しかしストレスによる発熱は、交感神経が関わっており、風邪やインフルの発熱とは全く違ったものです。そのため、風邪薬や解熱鎮痛薬を服用しても効果がありません。こういう時は心療内科を訪れ、しかるべき治療を受けて薬を処方してもらうことが推奨されています。またストレスの原因が収まると、熱が下がることもあります。

ちなみに高体温症と呼ぶのは、体温の上昇の理由が、抗原を抑え込むための発熱とは根本的に異なるためです。これ以外に、たとえば熱中症による体温の上昇も高体温と呼ばれたりします。

飲み物-ミルクティーとビスコッティ
[ 2021/10/25 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

免疫続きとドラマ漫画の病気の嘘

まず先日の免疫関連投稿、意味が分かりづらいと思われるので少し直しています。そして無駄話が好きだと思われるでしょうが、免疫関係でもう少し。この免疫細胞の研究は、比較的最近、ここ何十年かでかなり進んだようです。何せ樹状細胞の発見が、1973年のことです。あとリンパ球関連もしかりです。

また一口に免疫細胞と言ってもなかなか複雑ですし、『はたらく細胞』シリーズなどは、擬人化の物語をわかりやすくするために、かなりシンプルにしていると言えるでしょう。実際ヘルパーT細胞も実は複数種類があり、たとえばキラーT細胞に指示を出すヘルパーTと、B細胞に抗体を作らせるヘルパーTは別であるとも言われています。

ところでドラマや漫画の病気のシーンと言うのは、事実とは異なるものもかなりあるようです。以前『プライド』について書いた時、キムタク演じる主人公のハルが、試合を観に来た村瀬亜樹と「ゲーム感覚」で付き合うようになり、風邪で熱を出して彼女の部屋を訪れるシーンがあります。と言うか、薬を飲んでいるので恐らく風邪なのでしょうが、咳もくしゃみもせず、鼻もかまず、熱だけが出るという不思議な設定になっています。

あと他にもドラマや漫画などで、難病の主人公、たとえば白血病などを患ったりしているのに、全く普段通りの生活をしているということも過去にあったようです。これもありえないでしょう。難病のヒロインと周囲の人々との関わりをテーマにしたいのでしょうが、ちょっと医学面での監修が無視され過ぎていないでしょうか。それともその当時は、そのようなものだったのでしょうか。

風邪に話が戻りますが、元々これは上気道の炎症だから、普通熱は出なくても、くしゃみや鼻水は出て当然なわけです。物語の進行を妨げないためとは言え、翌日にはかなり治っているというのも不思議なものです。尤も夏風邪などは咳くしゃみがあまり出ないものの、プール熱などのように、熱が何日か続くことがあるようです。

医療関連でもない作品の、それもごく一部ためだけに、一々監修を入れていられないという事情もあるでしょう。しかし観ている(あるいは、読んでいる)方に取っては、やはり不自然に感じられるものです。

飲み物-アイスコーヒー5

[ 2021/08/27 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

副反応そして免疫のはたらき

新型コロナのワクチン接種の副反応と免疫反応について、知っている範囲で書きたいと思います。まあ独り言のようなものです。このワクチン接種、1回目に比べて、2回目の後の副反応がひどいと言う人もいます。無論個人差もありますが、1回目は平気だったと言う人も、2回目では筋肉痛とか、発熱といった現象が見られることが多いようです。これはなぜか、既にご存知の方も多いでしょうが、最初の接種で免疫がつくからです。

最初のワクチンを接種すると、それによって抗体ができます。2回目の接種ではこの抗体のおかげで、体内に入って来たワクチンに対する反応が、より素早くしかも強くなり、そのため副反応が強くなると言われています。そもそも副反応が強く出るというのは、それだけ免疫機能が強まっているということなので、そこまで心配はしなくていいのですが、本人に取ってはやはりつらいものです。

これ似た例として、風邪とかインフルエンザがあります。鼻風邪程度であればそうでもないのですが、風邪の程度がひどいとか、インフルエンザなどの場合は発熱が起こります。これも免疫反応のひとつです。ウイルスが侵入して来ると、抗原提示細胞のマクロファージや樹状細胞がそれを認識し、ヘルパーT細胞にその情報が渡り、サイトカインを放出します。その後はキラーT細胞やNK細胞、抗体を作るB細胞の出番となります。

このサイトカインは発熱物質であり、情報を持って脳へ向かいます。そしてプロスタグランジンという物質を産出し。これによって脳の視床下部にある、体温調節中枢の基準が引き上げられ、全身で熱が産出され、震えが来るようになります。この時点で熱が上がることにより、免疫細胞も活性化します。熱が上がりきって暑さを感じるようになるまでは、解熱剤で無理に熱を下げてはいけないと言われるのはそのためです。

ところでこのサイトカインはノンレム睡眠(大脳を休ませる睡眠)を引き起こすため、風邪やインフルエンザで発熱すると、かなり眠くなります。寧ろ体を休ませ、その分の体力をウイルスとの戦いに回すために、眠気を誘発させると考えるべきでしょう。風邪の時は、寝るのが一番と言われるのもむべなるかなです。

一方風邪薬を飲むと、眠気がひどいということもよくあります。これはもちろんサイトカインのせいではなく、風邪薬に抗ヒスタミン作用があるためです。ヒスタミンと言うのは、今まで『はたらく細胞フレンド』関連でも触れていますが、風邪の場合は鼻の諸症状やくしゃみを引き起こしてしまうので、それを抑えるために抗ヒスタミン薬が使われます。ただヒスタミンは脳を覚醒させる作用があるので、それを抑え込むと眠気が出てしまうのです。このため最近では、その点を改善した市販薬も出ていますね。

飲み物ーアイスカフェオレ

[ 2021/08/26 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

キラーT細胞班長についてのあれやこれや 1

このキラーT細胞(後にメモリーT細胞になるが、ここでは便宜上一応キラーT細胞で統一)、『はたらく細胞』本編で一番好きなキャラであることは、前にも書いています。どのような点にどう惹かれるのかについて、ぼつぼつ書いて行きますが、その前に『はたらく細胞フレンド』番外編その2で挙げた、以下の点をもう一度挙げておきます。

  • 出動命令を受けて、部下を率いるリーダーとして駆け付けなければならない
  • 本来は一般細胞であるウイルス感染細胞の撃退を主に請け負う
  • 若い頃は、寧ろ弱々しくて鬼教官にしごかれていて、ヘルパーT細胞と対立していた

彼のこのような立ち位置は、他の免疫細胞とはかなり異なるものです。似たような仕事を任される白血球と比べた場合も、白血球は自然免疫であり、特に命令を待つ必要はなく、自分の意のままに行動できます。

またキラーT細胞の場合、ウイルス感染した一般細胞を相手にする以上、一般細胞への気持ちを押し殺す必要も出て来るでしょう。彼と白血球とは他の細胞への見方が異なりますが、それもむべなるかなと言えます。寧ろ立ち位置が違うのに、同じである方が不自然とも思えます。

そして原作/アニメの胸腺学校回、この当時は寧ろ、現在は緩めキャラであるヘルパーT細胞のみならず、制御性T細胞よりも劣ったところがあり、鬼教官にしごかれる毎日でした。このようないきさつもあり、過去の弱さを封印するようになったと考えられます。卒業アルバムに対して抵抗感を覚えるのはそのためと言えます。荒ぶる一面もありますが、意外と心の内は繊細で優しいのかも知れません。ちなみにアニメで、この鬼教官の声を担当していたのは小山力也さんです。

つまるところ班長は、部下の前では心に鎧をまとっており、それから解放された姿が、『はたらく細胞フレンド』で描かれているとも言えそうです。

この作品のキャラで個人的に好きなのは、このキラーT細胞と樹状細胞です。樹状細胞もなかなか食えない人物で、そこに魅力を感じます。しかもナイーブ細胞を活性化するため、キラーT細胞とは切っても切れない関係にあるとも言えます。後はヘルパーT細胞、白血球、マクロファージなどと続きます。

あとリンパ球であるキラーT細胞は抗原撃退に、貪食という方法を用いません。パーフォリンというたんぱく質を使います。これは、キラーT細胞とNK細胞のみが使える方法です。

正確に言えばまずパーフォリンで相手の細胞壁を壊し、グランザイムという物質でアポトーシスを誘導します。班長が使っていたパーフォリン・キャノン・パンチも多分これに基づいています。ただ普段から既にパーフォリンを使っているはずですから、それがより強力になったとこの際理解するべきでしょうか。なおこれによって死滅した抗原は、マクロファージが始末します。

パーフォリンと言えば、がん細胞の回を思い出すと言う人もいるでしょう。ただ私としては、この場合のがん細胞のセリフがやや長いきらいがあり、ちょっと気になりました。キラーT細胞の活躍は色々ありますが、中でも風邪症候群回は結構好きです。

それから先日の『はたらく細胞BLACK』に関して、白血球が右目を見せないキャラであること、それから主人公の髪関連で多少補足をしています。あと第1巻の第5章では、円形脱毛症でステロイドが投与されますが、現在インドでは、新型コロナウイルスの治療に使われるステロイドで、感染症(ムコール症)が問題になっていると言われています。ステロイド自体に、免疫細胞の機能を抑える働きがあるためですが、こういう点からも、ステロイドの副作用の大きさを感じずにはいられません。

飲み物-アイスコーヒー5

[ 2021/05/24 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』番外編その2続き(自己免疫疾患)

先日の『はたらく細胞フレンド』第2巻関連投稿の続きです。

「お片づけ」でキラーT細胞の班長が、ヘルパーT司令室の卒業アルバムにある、過去の自分の写真を見られまいとして、白血球やB細胞を攻撃し、炎症が起きてステロイドが送り込まれるという設定になっています。所謂自己免疫性疾患と呼ばれるものです。

元々免疫機能というのは、体内に入って来た異物を排除する機能ですが、これが何らかの異常をきたし、無害であるはずの組織や細胞を攻撃することがあります。これが自己免疫性疾患ですが、体内のタンパク質が変質したとか、異物に似た構造の物質があるなどの理由で攻撃する、あるいは免疫機能そのものに異常をきたしているなどの原因が考えられるようです。

特に最近では、T細胞がこれに大きく関わっていることがわかって来ています。この場合、卒業アルバム(の中の過去の写真)の存在が班長を刺激し、異常な行動を取らせたため炎症が起こったわけです。

ところでこの自己免疫疾患は、特効薬がないため対症療法になります。炎症の場合はステロイド剤となります。(他に、免疫そのものを抑制する薬もあります)しかしこの『はたらく細胞』シリーズでは、花粉症回でもそうでしたが、ステロイドが送り込まれると周囲が破壊されてしまう設定になっています。この体の持ち主が、処方薬でなく市販薬を使っているとも考えられますが、副作用もあるだけに使用方法や分量には注意したいところです。


飲み物-ラテアート
[ 2021/05/13 00:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

コロリ騒動で思い出す作品と言えば

先日の大河関連投稿で、コロリ(コレラ)絡みで『陽だまりの樹』と『JINー仁ー』についても書いています。この2つの作品は時代背景が似通っていますし、当然ながらこのコロリ騒動にも巻き込まれる設定になっています。後者の場合は、仁先生が現代の医学知識を持ったままタイムスリップしているため、経口補水液や点滴など、治療方法は当時では考えもつかない画期的なもので、それで多くの人々が助かるわけですが、元々この病気は、インドのガンジス川流域の風土病でした。しかし19世紀になると、原因菌が人間にくっついてヨーロッパに入り、大流行を引き起こすに至ります。

さらに中国、ひいては日本でも多くの感染者を出すわけですが、このコロリ騒動で思い出す作品がもう一つあります。司馬遼太郎氏の『胡蝶の夢』です。主人公の一人松本良順が、夏場に患家から届けられた煮凝り状の料理を口にして、その数時間後に激しい下痢で消耗してしまい、師でもあるポンぺの診察を受けることになります。この当時の、つまり仁先生がいない前提での治療方法としては、キニーネが最も有効であるとされ、そのためキニーネが払底したとも言われています。ちなみにこの当時は、コレラ菌がまだ発見されておらず、コッホがこの菌を発見するのは1883年、明治16年のことでした。

コレラ菌以外にも食中毒を引き起こす菌として、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌など、様々な菌があります。(コレラ菌や赤痢菌なども、今は食中毒病因物質となっています)少々ネタバレになりますが、これも先日投稿した『はたらく細胞フレンド』で、M細胞が店主を務める「バル・パイエル」に、こういった菌がやって来て暴れまわります。中でも赤痢菌は白血球の貪食を回避することができるという、厄介な一面を持っており、この中でも白血球があっけなく倒されてしまいます。尤も今ではこれらの菌による発症は減少しており、代わりにノロウイルスなどが主流になっています。

飲み物-コーヒーとチョコレート

[ 2021/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ワクチンとキラーT細胞と『はたらく細胞フレンド』

とあるツイに「キラーT細胞」のタグがあるのを偶然見つけました。新型コロナウイルスのワクチン絡みで、数日前にこの言葉がトレンドに入ったらしいのですが、このキラーT細胞は免疫細胞で、白血球の一種です-と言うか、『はたらく細胞』を観て、あるいは読んでいる方なら当然ご存知でしょう。

この作品中では強面で鬼軍曹的な班長と、彼に率いられる殺し屋(キラー)集団という設定で描かれています。白血球(好中球)やNK(ナチュラルキラー)細胞などの、自分で抗原を発見して退治する細胞とは異なり、彼らは出動命令がないと動けません。出動命令を出すのはヘルパーT細胞ですが、このヘルパーT細胞は、樹状細胞から抗原を提示されて初めて命令を下します。つまり指揮系統のトップが樹状細胞、そして司令官ヘルパーT細胞、さらに実動隊のキラーT細胞となるわけです。白血球即ち好中球というイメージがありますが、これらのT細胞や抗体を作る係であるB細胞、好酸球、好塩基球や単球、好塩基球等はすべて白血球に含まれます。

本編の『はたらく細胞』では彼らの活躍が登場しますが、スピンオフの『はたらく細胞フレンド』になると、班長のプライベートな面や胸腺学校時代のこと、ヘルパーT細胞や彼の秘書的存在である制御性T細胞、さらに白血球との関係が描かれて行きます。ネタバレになりますが、一人カラオケしていたり、髪の毛は実は染めていたり、花粉症持ちだったり、乳酸菌の着ぐるみ姿で焼きそばを作ったり、胸腺学校時代は茶道部だったりと、ちょっと意外でなおかつ憎めない人物であることを窺わせるエピソードも出て来ます。物語が進むに連れて、白血球と一緒に旅行までするようになるのですが、最終巻(今年の夏発売予定)ではさてどうなるのでしょうか。


飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2021/04/18 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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