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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  功名が辻

『青天を衝け』ニッコームックのガイドブックを読んでみて 続き

まず、地震の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
そして先日の続きです。

先日の続きといっても、『青天を衝け』のストーリー展開についてです。
このニッコームックのガイドブックを見る限り、「その後の渋沢栄一」として掲載されている後編の展開(編集部独自の構成)では、明治30年頃までの栄一の功績が描かれた後はかなりあっさりめで、昭和6(1931)年に没することのみが記されています。
また制作統括の菓子浩プロデューサーによれば、

渋沢栄一の「青春記」をしっかり描く今作

となっており、その意味でもドラマのメインは、青年期から壮年期頃まででしょう。後の時代は出て来たとしても、ナレーション中心の展開となることも考えられます。老けメークをするにも限度があるかとは思いますので。
しかも今年の大河は、『麒麟がくる』が2月にまでずれ込んだことに加え、オリンピック放送による回数削減などで、全体のエピ数はかなり少なめになっています。かてて加えてドラマの第16回で、長州藩士の暴走と池田屋事件が描かれるようで、これでは恐らく半分近くが幕末に割かれることになりそうです。

ところで第1回を、序盤と後半部分中心に観た感想としては

のっけから北大路欣也さんの家康が出て来てびっくり
竹中直人さんはやはり竹中直人さん
小林薫さんが子供たちの父親というより祖父
高島秋帆役の玉木宏さんのぼろぼろの格好は、『功名が辻』と『篤姫』を思わせる
牢のシーンが『西郷どん』のジョン万次郎の投獄シーンに似ている

こういうところでしょうか。

一応最初の方はあらすじと感想の投稿を予定しています。
しかし、一昨年昨年と途中でやめてしまったこともあり、今年も展開次第ではどうなるか不明です。

飲み物-カクテルとオイルランプ
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[ 2021/02/15 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-42(大河の今後と南北朝大河の可能性)

大河の今後についてです。大河には、面白い作品や楽しい物もあるにせよ、長く続いて来たこともあり、制度疲労と言うか、ある種の行き詰まりを感じるには感じます。仮にNHKが大河を止めるにせよ、リニューアルするにせよ、まずは受信料を払っている(これは声を大にして言いたい)視聴者の意見を募ることから始めるべきでしょう。ちなみに受信料そのものはわずかながら下がっていますが、どうしても徴収したいのであれば、一人当たりワンコイン(500円)程度で抑えてほしいものです。無論、これはBS込みの料金です。

話がやや逸れましたが、リニューアルも含めて現行の大河を止める場合、それがいつになるのか、どういう形で終わるのだろうかと思います。リニューアルの場合、全く架空の主人公を登場させるのか、時代設定はいつからいつまでにするのか、1クール単位にするのかなどなど、詰めて行くべき点は多そうです。仮に2025年から新しいシリーズを始める場合、2023年と24年は、定番の戦国と幕末にして、60年余りの大河ドラマに幕を引くことになるのでしょう。実は南北朝大河をもう一度やってほしかったのですが、これはちょっと厳しいかも知れません。

南北朝大河に関しては、何年か前の記事にありましたが、楠木正成を主人公にした大河を制作する可能性があると報じられていました。しかし楠木正成は、特に第二次大戦前は忠臣大楠公であり、特定のイデオロギーがつきまといがちな人でもあります。ドラマにするには、かなり設定を変えないといけないでしょう。この人物は、今に至るまで唯一の南北朝大河である『太平記』で、武田鉄矢さんが演じていたのを思い出します。武田さんはこの時もそうでしたが、その後の『功名が辻』の五藤吉兵衛、『龍馬伝』の勝海舟などなど、やはりというか「金八先生」のイメージになってしまいますね。

実際南北朝はやりにくいとは思います。かといってその後の室町時代になると、これがまたやりにくそうです。たとえば足利義満の生涯を描くなどであれば、やれないこともないでしょうが、この時代は小さな事件が多く、その後応仁の乱に突き進むわけで、大河で取り扱われがちな大きな合戦と、その後の時代という描写が意外と難しいせいもあります。また鎌倉時代の場合は元寇、江戸時代の場合は赤穂義士があり、特に後者は過去に複数回大河化されていますが、室町となると、これに相当するのは戦国しかありません。しかも室町と戦国は多くの場合別扱いとなっており、室町時代を描きたいのであれば、2クール程度にとどめて、細々した事件を描写することになりそうです。

リニューアルとなると、今の大河とBS時代劇を一緒にしたような形になるでしょうか。と言うのも、2023年度のBS一本化を考えると、BSそのものの番組が削減されるのは確かで、ならば大河と兼用してしまうという手もあります。これならBS、地上波どちらでも流せますが、土曜時代ドラマとは違ったものにするというのが大前提です。無論オリジナルも採り入れるようにしないと、とかく前例踏襲的な感のある大河に、風穴を開けることは難しいです。NHKがことあるごとに言う「新しさ」も、どこかピントがずれているように思えるので、本当に視聴者が見たい物を探って行く必要があります。また時代劇なら時代劇に徹して、近現代はスペシャルドラマで扱うようにします。大鉈は振るうべき時に振るうものですし、そのNHKも受信料も、今後どうなるかはわからないのです。

ところで前出の2025年ですが、この年は昭和40(1965)年生まれの人たちが還暦を迎える年です。この年代になると、20代前半で大河のバブル時代、ジェームス三木氏の脚本などを体験し、さらに平成を迎えて、それまでとは趣の違った大河も観て来ているはずです。それより下の世代になると、TVを観ない層も増えて来ます。ある意味最後の砦であるこの世代を狙うために、NHKももっと積極的に仕掛けて行くべきでしょうね。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2021/01/15 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

戦国大河と視聴率

「困った時の戦国頼み」に関して、あまり数字だけで判断するのも何ですが、視聴率と絡めてもう少し。1967年と68年に幕末大河を放送(恐らく明治維新から100年というのを踏まえて)したものの、68年の『竜馬がゆく』でそれほど数字が取れず、翌年から連続して戦国~江戸初期が舞台の大河を放送したことは、前にも書きました。しかしながら、そこまで視聴率が上がったのかというと、そうでもなさそうです。ビデオが普及していない時代ですが、この頃から民放が、大河を意識した番組を流すようになったせいもあるのでしょうか。ちなみにウィキによれば、平均視聴率は

天と地と 25パーセント
樅ノ木は残った 21パーセント
春の坂道 不明

となっています。25パーセントと言えば、幕末物ですが『篤姫』とそう変わりませんし、21パーセントと言えば、『功名が辻』とあまり変わらず、また『利家とまつ』より低いです。これから見るに、NHKは戦国大河にいくらか活路を見出していたものの、まだそこまで数字が取れていたわけではなく、無論大河を観ていない層も多かったかと思われます。

戦国大河のブレイクと言えば、やはりバブル期の『政宗』と『信玄』で、NHKが戦国頼みになるのは、やはりこの頃からではないでしょうか。そのせいか、『秀吉』も30パーセント台を記録したとされています。逆の見方をすれば、大河は20パーセント台が普通であり、30パーセント台後半と言うのは、時期限定の特殊な現象であったとも考えられます。『秀吉』後は、戦国といえども30パーセント台の視聴率は影を潜めるようになりますが、ある意味元に戻ったとも言えますし、この頃からTVに代わる娯楽が登場し始めたせいもあるかも知れません。

その後戦国大河は、2000年代は20パーセント台を記録しますが、2010年代になると20パーセント割れを起こすようになります。個人的には楽しめる作品もあったのですが、大河を観ない、あるいは8時からの本放送を観ないという傾向が反映されているようです。そのため頼みの綱の戦国も、『軍師官兵衛』で15パーセント台、『真田丸』で16パーセント台となり、『おんな城主 直虎』に至っては12パーセント台と、戦国大河最低記録となりました。『麒麟がくる』も現時点の平均視聴率が14パーセント台と、戦国大河としては苦戦が続いています。色々事情はあるにせよ、切り札と言うべき戦国も数字を取れなくなっているわけで、NHKの今後の出方が注目されます。無論総合視聴率をチェックすれば、場合によっては20パーセント台と、過去の大河に引けを取らない数字ということもあるのですが、如何せんこれがNHKから発表されることはありません。しかし本当に数字を意識しているのであれば、リアルタイムでなく総合視聴率を発表するという手もあるでしょう。

ところで『春の坂道』で、原作者の山岡荘八氏が主演として、中村錦之助(萬屋錦之介)さんを指名したとのことですが、その当時は原作者の権限がそこまで強かったのでしょうか。近年も原作がある場合は、原作者がコメントすることはありますが、流石にキャスティングにまでは口出ししないでしょうね。こういう部分にも時代の流れを感じます-無論、作家がそこまで関与することがいいという意味ではありません。

飲み物-ホットココア
[ 2020/11/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『新・平家物語』第2巻を観て感じたこと

第2巻の感想です。先日の分であらかた書いてはいますが、第1巻つまり上ノ巻にかなり尺を割いたせいで、第2巻が駆け足気味になったように見えます。せっかく栄華を極めたにも関わらず、滋子の入内、日宋貿易、そして厳島神社の社殿造営などの描写がありません(本編でどの位描かれたかはわかりませんが)。また清盛が放った禿とか、頼朝や義経の壇ノ浦後の描写があってもよかったかと思います。金売り吉次が出てこなかったのも、源平物としてはちょっと物足りないです。

脚本の平岩弓枝氏が、所謂ホームドラマ系の脚本家というのも関連しているのか、親子や男女の会話などの雰囲気はそれらしさが出ていますし、一方で後白河法皇と清盛の対立もうまく描けているとは思います。しかしやはり平家の比重が大きく、頼朝旗揚げ後の源氏軍の描写などは、少なくともこの総集編ではかなり限定的だったのが残念です。

それと、総集編とするに当たってやむを得なかったとは言え、麻鳥の登場シーンがやはり少なすぎです。原作だとこの人は伶人(雅楽の奏者)であり、その後御所の水守となって崇徳上皇の配流先へ行き、さらに医師となって、貧しい人々を助けるという設定になっていました。その医師としての生活の中で、平家の興亡や源氏の興隆を、庶民としての立場から目にする存在であり、いっそのこと、麻鳥が主人公のスピンオフでも作ってよかったかと思うほどです。その位、この物語には大事な位置を占めている人物です。

ところでこの麻鳥を演じた緒形拳さん、『峠の群像』ではもちろん大石内蔵助役です。この後も大河には何度も出演しており、特に
『太平記』足利貞氏
『毛利元就』尼子経久
『風林火山』宇佐美定満
この3つは正に好演と言っていいでしょう。
一応『新・平家物語』も終わったので、そろそろ『峠の群像』の、今度は第2巻について投稿予定です。

尚この大河で、頼朝に加勢した北条家の二男で、『鎌倉殿の13人』の主人公でもある小四郎義時を演じたのは、かの西田敏行さんです。西田さんは『おんな太閤記』の秀吉役で有名になりましたが、その4年前に、『花神』の山県狂介(有朋)も演じています。司馬作品には
国盗り物語(弥八)
花神(山県狂介)
翔ぶが如く(西郷吉之助→隆盛)
功名が辻(徳川家康)
と、『竜馬がゆく』以外はすべて出演しています。また私としては、『西郷どん』の菊次郎の印象もかなり強いです。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/10/22 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

9月28日に思うこと

まず、女優の竹内結子さんが先日亡くなられました。ご冥福をお祈りします。『ミス・シャーロック』の続編、制作されないかと思っていたのですが…残念です。少し前にも、俳優の斉藤洋介さん(『功名が辻』の黒田官兵衛が忘れられません)や、藤木孝さんが亡くなられており、お二方のご冥福もお祈りしたいと思います。しかし最近竹内さんのように、今後まだ活躍が期待される俳優さんが何名か亡くなられているのは寂しいものです。

ところで1年前の9月28日に、ラグビーワールドカップの日本-アイルランド戦が行われ、日本が勝利を収めています。所謂「シズオカ・ショック」で、実況の「これはもう奇跡ではありません」も有名になりました。個人的には、その後のスコットランド戦の方がドラマチックだったかなとも思いますが、ともあれこの試合をクリアしたことで、決勝トーナメント行きがかなり現実味を帯びて来たわけです。この試合ではキックの得意なチーム相手ということで、キックを封印したのが功を奏しました。ラグビーと言えば、2021年1月からのトップリーグのスケジュールが発表されましたが、これはラグビー関連投稿でご紹介する予定です。

それから、27日の『麒麟がくる』のリアルタイム視聴率(関東)が13パーセントを切ったとの由。私も再開後は録画はするものの観ていない状態ですが、比較的有名な男性主人公の、しかも戦国大河でこの数字はやはり低いといえるでしょう。同列で比較することはできませんが、同じ日の『半沢直樹』最終回は、30パーセントの大台に乗せており、それ以外の回でも20パーセントを超えていたことを思うと、やはり視聴者を惹きつけるにはどうするべきか、いささか考えさせられもします。

『麒麟がくる』の場合、悪い時に当たったともいえます。しかし出演者の違法薬物所持でつまずいたのは、NHKに責任があると言っていいでしょう。そしてコロナウイルス感染拡大阻止による休止は、他局、他番組も条件は同じですから、大河のみが不利益を被ったわけでもないのです。既に来年の大河の収録も始まっています。今後軌道修正がなされるのかも知れませんが、今年中に放送を終わらせるのであれば、今後2回分を1日で放送する可能性もあります。しかし義輝役の向井さん、結局あの鎧直垂のような衣装着て出演したようですね。あの辺りの考証はどうにもよくわかりません。NHKに訊いても返事を貰えませんし。

この大河に関してNHKは、結局延期となったものの、2020年がオリンピックイヤーという節目の年であることから、大河新時代と銘打っていました。戦国ビギニング大河(これも意味不明、戦国時代の始まりはもっと前です)とも言われていました。しかし新時代などと言われてもどこが新しいのかよくわからず、結局これは4K放送のことであるとしか思えません。『青天を衝け』の方にも「大河新時代第二弾」などとありますが、こういうのがやはり、NHKの自己満足に見えて仕方ないのですね。

飲み物-コーヒーと砂糖とミルク
[ 2020/09/29 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河

『国盗り物語』の明智光秀関連の投稿をしていて思ったのですが、美濃時代、そして越前にいた頃に比べると、光秀の物の考えが明らかに変化しつつあります。これは織田家の家臣という、安定した地位を得たことによって、不遇をかこっていた牢人時代や朝倉家の客分の頃よりも、自分の力を発揮できる環境にいることがまず一因でしょう。無論濃姫に目通りして、昔のままの十兵衛として見られることに反発した、いわば強がりのようなものもあると思われます。自分は濃姫と結婚できず、どころかその夫となった人物に仕えることになり、何とかして一目置かせたいという気持ちも少なからずあるのでしょう。

ところで過去の大河での明智光秀のキャラ設定は、大きく分けて2通りあるかと思われます。ごく大ざっぱではありますが、
陰のある、いわば敵役としての光秀
二枚目の要素が強い光秀
この2つのタイプでしょうか。たとえば『利家とまつ』の光秀は前者と思われますし、逆に『信長 KING OF ZIPANGU』や『秀吉』の場合は後者の雰囲気が強いようです。それとは別に、陰のある二枚目という設定の光秀も存在し、この『国盗り物語』や『功名が辻』で坂東三津五郎さん(十代目)が演じた光秀像がこれに該当します。いずれも司馬作品であり、司馬さんの描く光秀というのが、すなわちこういう人物であると言えます。この三津五郎さんもそうですが、近藤正臣さんの光秀が嵌っていると思われるのは、この『国盗り物語』の、謹直である一方でどこか屈折した光秀を、かなり再現できているせいもあります。

そもそも大河の主人公や主要人物の場合、その人に取って一番インパクトの大きな作品で描かれる人物像が、すなわちその人物を代表する傾向があるようです。例えば私の場合、今では徳川家康は内野聖陽さんか西田敏行さん、上杉謙信はGacktさんの印象が強くなっています。これはあくまでも推測ですが、大河の初期の頃に描かれた主人公は初登場ということもあり、よくも悪くも正統派主人公として、英雄として描かれることが多いものの、2作目や3作目辺りになると、最新の研究によって設定が変わったり、また場合によっては、マイナスの面を強調されたりするようになるからでしょう。

謙信と言えば、川中島物も最近は作られなくなりました。私の場合『武田信玄』以後の作品しか知りませんが、江戸時代物と同じで、登場人物やストーリー展開が似たような感じになるせいでしょうか。ならば上杉景勝、伊達政宗、最上義光の三者を描く方法もあります。これは寧ろ『天地人』でやってほしかったところです。その『天地人』では阿部寛さんが謙信を演じていましたが、甚だ失礼ながらどうも阿部さんより、『風林火山』のGacktさんの印象の方がやはり強いです。逆に阿部さんは『テルマエ・ロマエ』のイメージです。『風林火山』の場合、周囲が如何にもといった戦国武将たちの中で、ああいう独自の雰囲気の謙信を配したのが、功を奏したと言うべきでしょうか。

しかし武田信玄は、武力も軍才も持ちながら、あと一歩のところで織田信長に及ばず、さらに嫡男勝頼の地位を危うくした人物でもあるのですが、上杉謙信は「義」を掲げたこと、関東管領の上杉家を継いだことなどの影響もあり、その意味で信玄とは一線を画しています。しかしこの人も後継者をはっきりさせないまま急死し、それが御館の乱のもととなったのですから、その意味では禍根を残したとも言えます。前出『天地人』で御館の乱が登場しますが、どうも今一つな感があるため、今度大河化するのであれば、もう少し非情なイメージで描いてくれないかと思います。

飲み物-ホーセズネック
[ 2020/09/19 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三浦春馬さん逝去と『功名が辻』の湘南

俳優の三浦春馬さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。三浦さんといえば、大河ドラマ『おんな城主 直虎』の井伊直親役が有名です。直親(この人物は小野政次に比べると、ドラマの中でそこまで功績がある設定ではありませんでしたが)が登場していた頃は、他の男性陣の顔ぶれも豪華で、『直虎』もそれなりに面白かったとは思います。

しかし私は、『功名が辻』で三浦さんが演じた湘南が印象的です。山内一豊と千代が一人娘のよねを地震で失った後、山内家の前に捨てられており、「拾」(ひろい)と名付けられて一豊夫妻に育てられます。しかし氏素性がわからぬ子であり、最終的に山内家を継がせることはかなわず、一豊からそのことを知らされた拾は涙を流しつつも、寺へ入ることになります。

後に一豊が土佐を与えられた時、この湘南も土佐を訪れることになります。尚幼少時の拾を演じたのは、泉澤祐希さんです。こう書けば、ぴんと来る方もあるいはいるかも知れません。『西郷どん』で、川路利良を演じたあの俳優さんです。あと『花燃ゆ』で、吉田松陰と密航を企てる金子重輔も演じていたのですね。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/07/18 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』ここまでの感想4(演出と脚本)追記

まず先日投稿分の2つ、意味が通りにくいと思われる分をいくらか修正しています。

そしてこれも最近投稿した「『麒麟がくる』ここまでの感想4(演出と脚本)」についてですが、どうもうまくまとまっていない印象がありますので、最後の部分に書いた「奇を衒った感」について再度。殺陣におけるジャンプなどはその好例と思われますが、『おんな城主 直虎』の家康の放屁シーンや、草履投げなども同じことが言えます。正直、この2つには如何にも下品な印象を受けました。(尚『いだてん』でもバケツとバケットを間違えるとか、女優さんのカツラを本番中でわざと脱げるようにしたというのもありました)

さらに『麒麟』の場合、木下藤吉郎が今いたところに猿がいたりする。何かわざとらしいのですね。無論以前も、藤吉郎→秀吉を暗に猿呼ばわりすることはありました。たとえば『功名が辻』では、新年の参賀の後で、山内一豊が堀尾吉晴や中村一氏と一緒に菓子を食べるシーンがあります。その菓子の中にたまたま猿の形のがあり、堀尾がそれを秀吉になぞらえて話をするのですが、こういうのであればまだ理解できます。

それとは別に、明らかにこの時代に存在しない、あるいは一般的でないであろう物を、演出の上でとは言え、わざわざ持ち込むという例もあります。『直虎』の場合は、万千代のエクセルを思わせる計算方法がありましたし、『麒麟がくる』も、このようなアラビア数字の数式が登場します。この場合は、登場人物がアラビア数字を使っていたわけではありませんが、かと言って、何もこのような形にすることもないだろうと思います。『歴史秘話ヒストリア』ならまた別ですが。

麒麟がくる数式

『真田丸』では、沼田城を巡る調停の場での片桐且元の地図が、どう見てもパワポで作ったように見えました。ただそれでも、前出エクセルやアラビア数字に比べたらまだましでした。三谷大河ならそれもありかと思いましたし、この場合の且元の見せ方が、ちょっとおちゃらけていた点もまた違和感を覚えた一因だと思います。確かに小林隆さん演じる且元で三谷氏脚本なら、ああいう感じにはなるでしょう。

しかしなぜこのように殊更に風変わりな演出をしたり、異なった次元の物を大河に持ち込んだりしようとするのか。仮に出演者がよくても、あまりにもこういったシーンが頻繁に登場すると、やはり評価を下げざるを得なくなります。また特に、『直虎』と『麒麟』の戦国大河2作品にそういった印象を受けます。ただ『花燃ゆ』で、明治維新後に群馬でアイスクリームを作る時、フリーザーで作ったような氷が出て来たことはありますが。

かつて、『天地人』や『江~姫たちの戦国~』などで、ちょっと妙に感じる描写はあったものの、少なくとも『軍師官兵衛』までの戦国大河では、こういうのはなかったと思います。制作統括の1人が、『直虎』のプロデューサーだからでしょうか。有り体に言って、ちょっとレベルが低くないかと思います。わかりやすくするとか、そういうのとは別問題でしょうし、ならば大河でなく他のでやればいいでしょう。しかも他の時代劇の方が、その点は結構まともであったりもします。

やはり『麒麟』は、「男性版直虎」なのでしょうか。

飲み物-アイスココア
[ 2020/07/10 00:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

戦国大河考 4 女性キャラと『毛利元就』

この間の大河枠特番の、『利家とまつ』もそうでしたが、所謂夫婦大河というのは、奥さんが有名だからというよりは、旦那さんがそもそも有名で、奥さんがそれを支えたというのが前提になっています。これは『功名が辻』でも、『毛利元就』でも同じでした。『おんな太閤記』もそうでしょう。その意味では、男性主人公の大河で、比較的妻の存在感を大きくした作品とも取れます。これが後に、女性主人公の大河になって行ったとも考えられます。

ただし女性主人公の場合は、一度もしくは複数回にわたり、夫と離別または死別した人物で、逆の見方をすれば、一人の男性と生涯連れ添わなかった、ある意味悲劇のヒロイン的な部分があったからこそ、女性主人公というジャンルが登場したとも言えます。戦国大河のヒロインの場合、『江~姫たちの戦国~』の江は3度結婚しています。また井伊直虎の場合は結婚していないという設定でした。無論それ以外の、幕末を舞台にした大河の女性主人公たちも、一人の伴侶と生涯を共にしなかったという点では、共通するものがあります。

ただ女性を描く場合、必ずしも夫婦大河や女性主人公にしなくても、男性主人公大河であっても、比較的登場回数が多いことがあります。たとえば『葵 徳川三代』では、当然と言うか浅井三姉妹の登場回数は多く、しかも『江~姫たちの戦国~』よりもしっかり描かれていました。この場合演じる女優さんたちがベテラン中のベテランということもありましたが、つまるところ、彼女たちのキャラをどのように設定してどういう所で入れるかが、女性キャラの描写が活かされるか、あるいはどこか違和感を覚えさせる存在となるかの分かれ目となりそうです。

それと以前にも書いてはいますが、側室を持たない男性主人公が最近とみに多い傾向があります。これに関しては、今とは事情が異なるのだから、別に側室を出してもいいとは思います-無論、側室を描くことで煩雑化しやすくなるとも思われますが、それは脚本家次第でしょう。それでも『利家とまつ』の場合、信長の側室は登場していましたし、また『毛利元就』も元就の側室、そしてその父である弘元、兄である興元の側室もそれぞれ出て来ています。側室同士の関係も描かれていました。また元就の継室の妙も登場し、こういう女性たちの描写もなかなか面白いものでした。

実際この『毛利元就』、『葵 徳川三代』ほどの豪華キャストではなくても、この位の出演者を揃えていれば、そこそこ楽しめるかとは思います。無論最終回の描写は賛否両論あるでしょうし、CGの技術が今ほどではないのは惜しまれますが、時代背景もあって三英傑が誰一人として出て来ず、中国地方メインに描いたのは独自色が出て寧ろよかったでしょう。毛利と大内、国人領主(国衆)たちに加えて尼子家も無論登場します。この時の、緒形拳さんの尼子経久はよかったです。それと足利義稙も出て来ますが、この人物は後の将軍職継承をややこしくした人と言えます。

ところでこの『毛利元就』は当時の中村橋之助さん、今の芝翫さんが主演した大河ですが、同い年の上川隆也さんが嫡男隆元の役でした。その9年後、今度は『功名が辻』で石田三成と山内一豊でそれぞれ出演しています。さらに大河ではありませんが、『ノーサイド・ゲーム』では、大学時代の同期であるカザマ商事の社長と、トキワ自動車の常務の役でしたので、あのドラマの2人の関係に、どうしても上記の2作品がダブりがちでした。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/07/03 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河枠特番3『利家とまつ』(2002)

大河枠特番も第3弾目ですが、今回は『利家とまつ』です。今までの2作と違い、タイトルの通り夫婦大河です。夫婦大河というか、女性の存在を前面に出す大河はそれまでにもありました。『おんな太閤記』しかり、『毛利元就』しかりです。しかしこの辺りから、ちょっと朝ドラ風味になったように思われます。高橋英樹さんでしたか、女性の助言について大河も変わって来たというコメントがありましたが、その助言も時と場合によりではないかと思われます。

無論この頃は、まだ大河としての体を維持していたと思います。単に女性キャラだけの視線だけではなく、男性目線もある程度あったせいでしょう。これは『功名が辻』でも同じでした。どちらかと言えば『功名が辻』の、上川隆也さん演じる山内一豊の方が、そこまでかぶいているわけでもなく、気の弱そうな感じで、それゆえ妻である千代の果たす役目も大きかったかと思います。またこの2作は、ヒロインが幼い頃に、未来の夫に出会うところなども共通しています。

ただどちらかと言えば、このまつの方がお転婆キャラ的なところがあり、このキャラ設定が後の『江~姫たちの戦国~』などに継承されたのではないかと思われます。また夫婦大河も、『天地人』になると、明らかに方針が変わって来た感があります。そういえば利家の最期、あれは『天地人』の兼続にちょっと似ていました。それと、茶を差し出す時に毒を盛ったりしない-これはストーリーの展開上そうなりにくいと思われますが-のにはいくらか好感が持てました。

しかしこの犬千代、後の利家もかなり風変わりであり、同時に血の気の多い人物でもあります。織田、羽柴そして徳川に取って重要な人物でありながら、関ヶ原を経験しなかった点で、ちょっと珍しくもあります。それにしても
信長の「で、あるか」
まつの「私にお任せを」
が有名であるにも関わらず、主人公のセリフが、今一つその手のインパクトがなかったのが残念といえば残念です。あと秀吉役の香川照之さんはよかったです。どうも「岩崎弥太郎」と「大和田常務」のイメージが強いのですが、また戦国大河での登場があってもいいかと。

この大河のキャストも、それまでとはいくらか違った雰囲気でした。番組中でイケメン俳優が多いとも言われていました。無論、それによって視聴者を増やしたと言えるかもしれません。しかしその一方で、もう少しアクの強い人、如何にも悪っぽい人もいてよかったかとは思います。2000年代で一番好きな戦国大河が、『風林火山』なのでそう思うのでしょう。それからこの時利家の嫡男利長を演じた伊藤英明さん、今井朋彦さんにちょっと雰囲気が似ています。

反町さんの信長は実にワイルドで格好よく、寧ろ逆に格好良すぎではないかと思えるほどです。その一方で柴田勝家が松平健さんで、こちらはまた相当貫禄がありました。そして萩原健一さんの明智光秀、こちらは裏切り者のイメージがありますが、本能寺で一席ぶつのを見ていると、こういう光秀の描き方もありかと思います。個人的に、今まで一番光秀らしくなかったのは、小朝さんが演じた『軍師官兵衛』の光秀ですが、こちらは意外と裏切り者のイメージは強くありませんでした。

それとお気づきの方もいるでしょうが、『相棒』のレギュラー出演者が何名か登場しています。何よりも特筆すべきは、亀山薫以外の相棒を演じた俳優さんたちが、すべて出ていることでしょう。

以下6名がそのレギュラー陣です。カッコ内は『相棒』での役名です。
(敬称略)

織田信長-反町隆史(冠城亘)
前田慶次郎-及川光博(神戸尊)
前田利政-成宮寛貴(甲斐亨)
前田安勝-山西惇(角田六郎)
石田三成-原田龍二(陣川公平)
千利休-古谷一行(本多篤人)

偶然といいますか、『相棒』が本格始動したのはこの年からでした。

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2020/06/30 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、BSで再放送中の『太平記』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも再来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出しました。これを機に、今後さらに上を目指してほしいものです。そのためにも、国内のラグビーの変化に期待したいと思います。

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