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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマ雑考-53

『どうする家康』のキャスト予想関連で、長澤まさみさんの出演もあり得ると書いていますが、そもそも長澤さんの大河での役どころというのは、これまでの半分以上が忍びの役です(『功名が辻』の小りん、『天地人』の初音)。『真田丸』でやっと忍び以外の役を演じることになりましたが、この時もネット上で、「きり」の名前が、霧隠才蔵を暗示しているとコメントされていたことがあります。

しかしきりの役どころ、大坂の陣まではそれなりに理解できたのですが、最後の最後で、彼女は結局どういう役割で、その後どのような人生を送ったのかが見えにくくなりました。千姫を送り届けた後、急にいなくなってしまいましたからね。ありきたりな手法ではありますが、たとえばあの後、出家したことを窺わせるなどの描写があってもよかったと思います。三谷さんの敗者を描くやり方には、生き残った人々への救済措置を窺わせる描写が感じられないのがやはり残念です。

この『真田丸』、終了後にスピンオフができるのではと、ネット上、特にSNS上で騒がれたこともあります。きりのその後もさることながら、上杉景勝と直江兼続主従のその後なども、視聴者は関心を示したのではないかと思いますし、実は信繁は生きていた的展開を望む人もいたかも知れません。しかし『新選組!』のようなスピンオフが作られることはありませんでした。

その三谷さん、来年は「大河好きがニヤリとする」キャスティングを考えているとコメントしたことについて。前の方にも書いていますが、やり過ぎると視聴者の離脱を招くことにもなりかねません。あまりマニアック路線を行くと、うざいと取られても仕方ありませんし、大河好き=お得意様へのサービスのみならず、新規に観る人々のことを考えてこそのものでもあるわけですし-無論、すべてを初心者向け説明路線にする必要はありませんが。

先日の『天地人』関連で、『独眼竜政宗』を引き合いに出しています。ちなみに政宗に上杉景勝は出て来ませんが、天地人には政宗が登場します。時代的にも地域的にもほぼ似ており、政宗が生まれた米沢は、景勝が最終的に藩主となっています。このような共通性があるだけに、やはり政宗に対抗しうるだけの作品にしてしかるべきではあったでしょう。この天地人路線がその後『江~姫たちの戦国~』や『花燃ゆ』へと継承されて行った感はあります。

しかし政宗は、1980年代半ばの近現代3部作が振るわなかった(1986年の『いのち』を除く)ことから、起死回生策として打ち出されたようですが、そもそもなぜ数字が取れなさそうな近現代物を、それも3年もやろうと思ったのでしょうね。最初から無理があるような企画を打ち出しては、振るわなかったことの責任を取ろうともせず、次の作品にばかり目を向けさせる姿勢というのは、特殊法人という殿様商売だからこそできるというのを、もう少し自覚してほしいものです。


飲み物-ブロンドのエール
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[ 2021/09/26 11:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『江』に見る大河のバランス感覚の欠如

以前から、大河が面白くなくなり始めたことについて何度か書いています。無論大河初期の頃から、作品にもよりますが、視聴者からのクレームもついたりしたとは思います。そもそも昔の大河(70年代以降)でも面白くない作品はありますし。そして1990年代頃からは、何がしかの路線変更も見られ、それもまた大河そのものの変化のきっかけにはなったでしょう。

しかし実際に観て、何かこれは違うと思うようになったのは、2000年代からです。それまで内容への関心のあるなしは別として、何とか歴史ドラマとして体裁を繕っていた、それなりの形を保とうとしていた大河が、あからさまに現代ドラマ化して行ったと言うべきでしょうか。

最初は『天地人』だったかと思います。大人になってからの兼続が、未だに前髪をつけているのに始まり、演出がそれまでに比べて、何となく安っぽくなった印象がありました。あれはどう考えても、武将である男性主人公の大河ではなく、武将でとその妻をメインにした夫婦大河でした。

しかも同じ夫婦大河にしても、『利家とまつ』や『功名が辻』といった、同じ2000年代に放送された夫婦大河とはまた違った印象でした。その反動か、『龍馬伝』は『天地人』に比べると、いくらか突っ込みどころはあったにせよ、そこまで不自然な演出はありませんでした。

これが再び蘇るのが『江~姫たちの戦国~』です。実は私はこれと翌年の『平清盛』はリアルタイムで観ていないので、後でDVDで観ています-正確に言えば、『平清盛』は途中で1,2回観ているので、全く観ていないという訳ではありません。しかし『江』の場合、事前の予告などを観てあまり食指を動かされず、大河としては2度目(最初は『武蔵 MUSASHI』の0話切りとなりました。

最終的には面白くなかった大河であっても、最初の方は面白く感じられるものです。『花燃ゆ』しかり、『おんな城主 直虎』しかりです。『麒麟がくる』も第1回時点で、衣装に違和感ありでしたが、戦国で男性主人公(実質的に駒も主人公)であったため、何とか折り返しの回までは観たわけです。

しかし『江』の場合、最初から引いてしまうシーンが続出で、リアルタイムで観ていても途中で切っただろうなと思います。最初から違和感を覚えたのは、これと『いだてん』位でしょう。ここで以前投稿した分に書いた、DVD第一巻でのおかしな部分をいくつか挙げておきます。この他でも、長政に隠し事をするなとお市が詰め寄ったりしますし、何と言っても例の伊賀越えも後で出て来るし、不自然なシーンが多すぎです。

  • お市と長政が婚礼前なのに2人きりで話している
  • 信長が小谷城に来た時、お市が意見しまくる
  • 物見櫓にお市が灯りを持って上って来る
  • 足利義昭が小谷城にいるという設定だが、あまりにもお馬鹿すぎ
  • お市がお腹の子(実はそれが江)を流そうとしているのを茶々が知っている。しかもそのための薬を飲もうとしている時に、茶々が初や侍女たちと部屋に入って来てそれを制し、さらに赤ん坊を流すのなら、自分も初も死ぬと言って妹の首に刀を押し当てる
  • 江が生まれた時点で、父の長政が江を抱いて物見櫓に上る。その時織田と浅井の両軍に赤ん坊の声が聞こえ、自然に休戦状態になる
  • 第2話で、幼い江が秀吉に突っかかるシーンが出て来る。しかし童女ならともかく、既に大人の女優が演じているため、痴話喧嘩に見えてしまう
  • いくら戦国時代、しかも織田信長の城といえども、信長が畳にいきなり刀を突き刺したり、また突然槍が突き刺さったりする

よくこういうのを作ったなと思います。この頃からどこかバランスが狂って行った感もありますが、2010年代には比較的まともな大河もあったわけですから、NHK内部に何らかの思惑があり、それがこのような形で露呈されたしまったようにも見えます。

しかしこのようなやり方は、看板番組であるはずの大河から、みすみす視聴者を遠ざけているとも言えるのですが、内部の人はどう思っているのでしょうね。ちなみに、この大河の平均視聴率は17.7パーセントで、それまで低いとされていた『風林火山』を、さらに下回りました。

飲み物-ビールと夜景
[ 2021/08/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』明治編キャスト発表

『青天を衝け』明治編のキャストの紹介です。

物語はいよいよ明治時代へ!
(NHK ONLINE)

中村芝翫さんが岩崎弥太郎とはちょっと驚きです。何せ、未だ香川照之さんのイメージが強いものですから。芝翫さんと、小野善右衛門を演じる小倉久寛さんは、『功名が辻』でも共演していましたね。

それから江藤新平を演じる増田修一朗さん、『西郷どん』では有馬新七の役でした。そして高木渉さん、大河出演なら、来年かなと思っていたのですけどね。木村佳乃さんと一緒に出ていただきたかったです-『真田丸』で夫婦役でしたし。

しかし、以前もちょっと書いてはいますが、近代に入ると武士の時代ではなくなり、そのため最終回に向けてどのように展開して行くのか、それが気になります。吉沢亮さんの栄一なら、明治半ば、慶喜が明治天皇に招待される頃までを描いて、あとはざっと流すような形になるのでしょうか。

それと菓子プロデューサーの「出演者発表にあたって」のコメント、これがちょっと大雑把に見えます。具体的に栄一がどういう経験をして行くのかに言及されていません。いくらかヒントがあった方が、視聴者をつなぎ止められると思います。

飲み物-注がれるビール
[ 2021/08/12 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「オワコン」間近?のテレビ業界

先日投稿した、トヨタ自動車のCM関連について。ツイッター上で、トヨタのCMを観たという方のツイをたまたま目にしましたが、それはオリンピック関連ではないCMです。オリンピック関連のCMは、今回は流していないということなので、注意が必要です。

しかしトヨタがこれに踏み切ったとなると、今後追随する企業が出て来てもおかしくはないでしょうね。そもそもTVも、オリンピックのネガキャンばかりするから、こういうことになるのですが。

そうなると困るのは広告収入を得ている民放で、逆にNHKがモンスター化するのではという懸念も出て来ます。しかしNHKも、これだけ受信料だ何だで騒がれていますし、何よりも、最早NHKをありがたがる時代ではないわけです。実際家族にNHK職員がいる人が、肩身が狭いなどとも言っているのです。

BSを一本化するなどとも言われていますし、今後予算はもっと削っていいでしょう。またNHKだけでなく、週刊誌も多分に高齢者向けメディアになってしまっていますね。昭和30年代頃に生まれたメディアは、多かれ少なかれそういう道を辿るのでしょう。

今後NHKはBBCのように、1000人規模のリストラがあったとしてもおかしくはないでしょう。寧ろそれを断行する人が出てくれば、それはそれで大したものです-それでもBBCの報酬は、NHKのそれよりはるかに少なかったのですが。それと同時に、NHKの闇の部分を暴いてもほしいです。

それとビートたけしさんのコメントについて、当該投稿でも触れていますが、実際TV全盛期からバブルの頃にTVに出ていた人で、何かこう俺様的というか、ひとをコケにしたり、視聴者にマウントを取るような人もいました。逆にそういうのが受けた時代とも言えます。そういう人たちのすべてがとは言いませんが、やはり一部の人は、とかくその時代の価値観にしがみつく傾向があるのかも知れません。

寧ろその当時、地道に芸能活動をして来た人の方が、時代と共に歩調を合わせて来ていて、年齢を重ねているとは言え、今の時代の作品に違和感なく溶け込んだりもしていますし、逆にそういう人は、今の時代や風潮を殊更にディスることはしないのではないでしょうか。

ところで過去にしがみつくと言うと、どうしても大河を連想せざるを得ないのですが、NHK公式サイトの中に、こういうコラムがあります。
(NHKアーカイブス)
大河とは何ぞやということで、
「毎週ごとの1年周期という新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ、茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています」

この文章、句読点も含め日本語が不自然ですし、感覚もどこか古いなと思います。確かにこういう番組が受け入れられた時期もあったでしょう。しかし、それが飽きられつつあるのもまた事実なのですが、そういうのはガン無視なのでしょうか。トヨタとは正反対で、時代を読めていないと言えるのかも知れません。

しかも大河の制作を可能にしているのは、別にNHKが営業したわけでもなく、課金システムを工夫したわけでもなく、前出の受信料、それも、視聴を希望しない人からも強制的に徴収した受信料です。またNHKサイトの記事の一部に言えることですが、何やら自己満足臭が強くて辟易します。

おまけに大河の歴史を説明しているにしてはショートカットだらけで、まるで『青天を衝け』の幕末史の描写のようです。あと女性主人公の大河に『功名が辻』が紹介されていますが、個人的にこれは夫婦大河だと思います。しかし、『おんな城主 直虎』が紹介されていないのはなぜなのでしょうね。

飲み物-コーヒーフロート

[ 2021/07/27 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』予想

あちこちで雨ですね。ここ何年かは「数十年に一度」レベルの雨が毎年押し寄せています。線状降水帯という言葉もすっかりおなじみになりました。

先日『青天を衝け』関連で、町田啓太さんに、戦国大河で明智光秀を演じてほしい、その場合は『どうする家康』になるのだろうかと書いています。その『どうする家康』なのですが、NHK公式サイト内の記事では、主人公は以下のような人々と関係を持つようです。

織田信長
豊臣秀吉
黒田官兵衛
真田昌幸
石田三成

ちょっとベタな顔触れかと思いますが…『葵 徳川三代』路線、あるいは真田昌幸不在ですが『功名が辻』路線でしょうか。無論明智光秀、柴田勝家に加えて本多忠勝なども登場するでしょう。大筋としては、日本史の教科書をなぞるような感じで、それにちょっと頼りないマツジュンこと松本潤さんの家康と、その家臣団が絡むのでしょう。しかし家康というと、現時点ではどうも北大路欣也さんのイメージですね。

しかし信長、誰になるのでしょう。これも前に書いていますが、『鎌倉殿の13人』の第一次キャスト発表が2020年11月であったことを思うと、今年中に発表されてもおかしくはありません。ただ私の場合、染谷将太さんの信長はやはり違和感があったので、本来の姿の信長でいいかと思います。官兵衛がまさかの岡田准一さんというのはあり得るでしょうか。

ところで『鎌倉殿の13人』の主演、小栗旬さんは来年40歳を迎えます。この小栗さんが、味の素のCMに出ているのはご存知でしょう。そして松本潤さんはキッコーマンのCMに出ているうえに、『どうする家康』の放送年である2023年に40歳を迎えます。こうなると、大河の主演は調味料や食品メーカーのCMに出ているのみならず、放送年に40歳を迎える俳優さん限定なのか、そうも思えてしまいます。無論偶然ではあるでしょうが。

飲み物-緑とグラスビール
[ 2021/07/08 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』の叡山焼き討ち

6月20日放送の『黄金の日日』には、叡山焼き討ちが出て来ます。『国盗り物語』同様、信長は僧たちのことをむじな呼ばわりし、山の者は皆殺しにせよと秀吉、そして光秀に命じます。この時の光秀を演じているのは内藤武敏さんですが、どこか『功名が辻』の、坂東三津五郎さんの光秀を思わせます。

一方堺の今井家に奉公している助左ですが、秀吉の妻、ねね(おね、寧)が横山城へ向かうため、同行するように言われます。この時杉谷善住坊は、信長を千種越で狙った犯人として追われており、叡山に身を隠すことを決めていて、近江に行くなら叡山に入って、自分の朋輩である法林坊と会って来てくれと頼まれます。信長も叡山には手を出せないと善住坊は言うのですが、さて。

尚この時、今井家の娘(養女)美緒を助左がきつね呼ばわりしますが、これも『国盗り物語』で、お万阿が有馬温泉で、庄九郎からきつね呼ばわりされたのを思い出します。そして助左は叡山へ向かうのですが、焼き討ちに遭い、この時初めて我が身を守るために、織田方の雑兵を殺めてしまいます。またこの時秀吉は、山から下りて来る者たちを逃がしてやります。この辺は『軍師官兵衛』でも同じことが描かれていました。

一方ねねは、その秀吉に会いに陣中へ行きますが、こういうことは当時できたのでしょうか。しかもこのねねは、当然と言うべきなのでしょうか、尾張弁丸出しで会話をしています。

それから助左の友人の五右衛門ですが、キリシタンである笛(モニカ)と2人切りの時に、きわどいことをしてしまいます。この当時の大河は、こんなことも結構描いていたのですね。


飲み物-グラスビール
[ 2021/06/24 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

久々に『麒麟がくる』を観ました

久々に『麒麟がくる』の、足利義昭が信長を敵視するようになる辺りの回(「義昭、まよいの中で」「訣別」)を観てみました。それで感じたことですが

衣装関係
  • 「やはり」衣装の色彩がおかしい、天然の染料であそこまではならないでしょう
  • 信長の服装も相変わらず派手派手しいのですが、所謂「かぶき者」のイメージとはちょっと違いますね
  • 公方様は側に駒しかいないのに、立烏帽子に直垂なのでしょうか
  • 光秀が三条西実澄の従者となるシーンで、公家風の装束を身に着けていますが、こちらの方が似合うように思います
  • それにしても光秀はかなり衣装を変えているのに、三淵様は最初から同じ直垂を着ているのはなぜでしょうか

ストーリー及び演出
  • こちらも「やはり」オリキャラが出過ぎ。駒と東庵と伊呂波太夫を出すために、脚本に手を加えた感もあり
  • 秀吉の母なかが、かなり派手な「ちゃんちゃんこ」様の物を着て、明智家を訪ねて来たりしていますが、流石にあれはないでしょう
  • 光秀と他の武将が話すシーン、あんなオープンな状況下で話すでしょうか。あれでは話の内容が外に筒抜けではないのでしょうか。
  • 光秀と熙子が、建築中の坂本城から琵琶湖を見るシーン、『功名が辻』の一豊と千代を意識しているように見えます。そういえば制作スタッフに、この時のディレクターが入っていましたね
  • それから玉三郎さんはやはり女形の方がいいと思います

この時期、足利義昭が段々と信長を疑うようになり、光秀もまた矢面に立たされるわけで、題材としてはいいのですが、如何せん描写がオリキャラ中心に進んでいる感があって、それで興を削がれます。
あと衣装の色も、最初から見ると少し抑えたようにも見えますが、黒澤和子さんの「戦国時代だから思い切り派手に」の方針は、今後も変わらないかも知れません。『どうする家康』の衣装が今から心配になります。

以上様々な点をひっくるめた結果、やはり『青天を衝け』の方が大河らしく見えます。無論、こちらも疑問がないとは言いませんが。こちらの方の衣装に関して言えば、黒澤さんが公式サイトで、幕末は服装がとても地味な時代だと、何やら地味であることが不満であるようなコメントをしていますが、彼女に取って地味なくらいが、視聴者にはちょうどいいのではないでしょうか。


飲み物-サングリア

[ 2021/05/31 23:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

秀吉を演じた俳優たち 続き

先日の続きです。秀吉を演じた俳優さんの中で、好演ではあったものの、ちょっと惜しかったなと思う人もいます。

1人は『信長 KING OF ZIPANGU』の仲村トオルさんです。この場合は、仲村さんの方が寧ろ背が高く、信長のように見えたためです。その意味では『麒麟がくる』にちょっと似ていますが、私の場合緒形直人さんの信長は、あの大河ほどの違和感はありませんでした。

そして『功名が辻』の柄本明さんです。こちらも『軍師官兵衛』の秀吉同様、年を取って行く中で見せる醜さが描かれていましたし、淀殿と石田三成の密通を窺わせる描写もありました。そういった点はよかったのですが、家康を演じたのが西田敏行さんだったため、どうもこちらが秀吉のように見えて仕方なく、それが多少マイナスになったかと思います。西田さんも色々な役を演じていますからね。

あと『麒麟がくる』の佐々木蔵之介さん。この大河に関してはすべてのエピを観てはいないのですが(録画はしています)、こちらも信長役の染谷将太さんの方が秀吉のように見えてしまい、どうも佐々木さんのイメージとはややずれた感もありました。制作サイドの思惑があっての起用なのでしょうが、やはり馴染めませんでしたね。

ちなみに『真田丸』放送時に、NHKの『スタジオパークからこんにちは』に出演していた浅利陽介さんが、やはり秀吉を演じてみたいと話していたことがあります。こちらも、ちょっと童顔ではありますが似合いそうです。ただ浅利さんといえば、小早川秀秋の印象が未だ抜けきらないのですが…。


飲み物-ビールと夜景

[ 2021/04/14 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-51(戦国大河の低迷と今年のアンコール放送)

それとこれも先日書いた、戦国大河の低迷についての続きです。特に2000年代に入ってからは、男性主人公を泥臭く描く作品よりも、夫婦大河の方が視聴率が高いというのは前にも書きました。どちらかと言えば奥さんが旦那さんの背中を推し、内助の功という形で物語を展開した方が、好感を持たれるのかも知れません。またこの場合の男性主人公は、側室を持たなかったとされる人が多く選ばれています。その方が話を作りやすいのでしょう。
無論王道的な大河であっても夫婦関係は描かれるのですが、それがさらに強くなっていったというところでしょうか。特に『利家とまつ』、『功名が辻』そして『天地人』には何かしら似たものがありますが、その中でも『天地人』はちょっと異色過ぎたようです。それとは別に、戦国というのは幕末と違って色々創作を入れられる時代でもあり、それもまた多くの作品制作に踏み切った一因と言えるでしょう。もちろん原作がある場合、その原作自体に既に創作が入ってはいますが。

その戦国大河にもう一つ関することとして、今月から日曜日早朝の大河アンコール放送(BSプレミアム)では、『黄金の日日』をやっています。しかし今年の大河は幕末であり、なぜ戦国?とつい考えてしまいます。時代的に似たような背景なら、本来は『徳川慶喜』辺りの方がふさわしいでしょう。恐らくは今年の主人公が武士でなく農民であり、後に実業家になる人物であることから、敢えてこの作品を選んだとも考えられます。
本放送とアンコールの時代が異なるのは意外と多く、たとえば『西郷どん』の時は『軍師官兵衛』でしたし、『いだてん』放送時も『葵 徳川三代』、『麒麟がくる』の時も『太平記』でした-尤もこの場合は脚本家つながりともいえます。ただ武士でないところは共通していますが、やはり戦国から江戸時代初期と、幕末から近代という2つの時期はかなり異なる点があり、必ずしも共通点を見出せるとは言えないかも知れません。また、この『黄金の日日』もかなり創作は入っていそうです。

ところで『青天を衝け』はツイッターとインスタが開設されていますが、インスタの方はかなりの画像がアップされています。家康公と幕末期の子供のツーショットもあったりでなかなか楽しめます。インスタによる展開はいつからかはわかりませんが、『真田丸』の頃はまだフェイスブックだったように記憶しています。
それにしても思うのが、『麒麟がくる』のインスタの画像の少なさです。全部で20点ほどしかなく、しかも収録の合間を縫っての様々なショットがあまりアップされていませんでした。半分ほどがクランクアップや出演者の誕生日関係にとどまており、本編の展開のみならず、こちらにもちょっと興を削がれました。休止の影響もあったのでしょう。しかしせっかくアカウントを作っている以上、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

飲み物-パブのビール2
[ 2021/04/06 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 49

浅井氏が滅び、信長に休息の時が訪れます。最早朝倉氏も浅井氏もなく、当面の敵は本願寺と長島一向一揆のみになりました。空けて天正2(1574)年の正月、近畿に陣を敷いている諸将が、岐阜城に年賀に訪れます。この時の義父城下は、稲葉山城築城以来、かつてないほどの賑わいでした。
信長も譜代のみならず、外様の諸将とも年賀を祝い、やがて譜代の大名または小名が残ります。この他に木下秀吉、後の羽柴秀吉と明智光秀、荒木村重も同席していました。この3名は、家老以上の兵を信長から任されていたのです。

ここで筆頭格の柴田勝家が
「いやさ、おめでたき君が春でありますことよ」
と祝辞を述べます。実際この数年間、こういう形で正月を祝う日が来るとは、ここに居並ぶ家臣たちは恐らく夢にも思わなかったであろうことでした。
信長もそのせいでいつになくはしゃいでおり、やがてよい肴があると桐箱を3つ持って来させます。信長は柴田勝家に箱を開けるように命じ、勝家は漆器のような物を取り出します。しかしそれが何であるかわからず、首をひねったところ、信長はこう言います。
「朝倉義景、浅井久政、同長政の三人からぶんどったものだ」

勝家は答えます。
「ほほう、彼の両家のお蔵から?」
しかし、次に信長が放った言葉は驚くべき物でした。
「ばかめ、それはあの死神どもの頭よ」
一同は驚き、のぞいてみると確かに頭蓋骨のようです。漆を何度もかけ、頭の縫い目の部分には金粉をたたいて、所謂箔濃(はくだみ)と呼ばれる物です。
勝家は元々重厚な人物でしたが、このあまりに凄まじい趣向に驚き、精神が不安定になり、それを隠すためにこれはよい御趣向と哄笑します。

他の者たちも勝家に倣い、大笑いしてみせます。尤も秀吉だけは幼児のようににこにこ笑っていましたが、これも内心を気取られまいとするための策のようでした。しかし光秀だけは笑いもせず、というか笑うことさえできず呆然としています。
その光秀に信長は視線を走らせますが、すぐにその器に酒を注いで彼らに飲ませ、わが身の命冥加を祝えと命じます。この時は、後に信長を裏切ることになる荒木村重でさえ、軽薄ともいえるはしゃぎ方で酒を干し、そして光秀にもその器が回されて来ました。

「旧主」との何とも不幸かつ滑稽な再会を果たした光秀は、注がれた酒を飲もうとはしません。これが信長の気に障ります。信長にしてみれば、光秀は
「腐れ儒者のようにひややかに座し、自分を批判し、嫌悪している」
と取れたのでした。
「なぜ飲まぬ。キンカン頭っ」
信長は器をつかみ。光秀の口元に持って行って飲ませようとします。光秀は、この頭蓋骨の持ち主は旧主であると言いますが、信長にそれは通用しそうもありません。

「旧主が恋しいか、信長が大事か」
信長はついに光秀の頭を押さえ、唇を割らせて酒を流し込み、さらにに言います。
「光秀、この杯(原作では傍点)をうらめ。この杯はそちに何をしてくれた。信長なればこそそちを今の分限に取り立てたぞ」
信長の狂気ともいうべき性分が描かれますが、一方で庶民に対しては憐み深い一面もあったようです。

信長関連のエピソードの中でも、有名な話ですが、一説では杯にはせず、宴の場にそれを並べたとも言われています。「肴」と信長自身が言ったのであれば、寧ろ頭蓋骨を並べて酒を酌み交わした方が、意味が通るかも知れません。尤も最近では、両方とも否定されてはいるようです。
大河ドラマでも恐らくこれは登場したのでしょうが、私は『功名が辻』のこのシーンを観たことがあります。この大河の原作の一部であり、同席していた濃姫とお市はひどく驚き、特に自分の夫の頭蓋骨も含まれていたことから、お市が兄に対してひどく腹を立てます。

ところで、光秀の行動を信長がよく思わない描写が目立つようになって行きます。元々反りが合わないものの、軍才に秀でていること、朝廷や、追放しましたが将軍とも渡り合えるという、光秀の能力を見込んでの取り立てであっただけに、この人物が役に立たなくなった時は、簡単に捨ててしまう可能性もあります。しかもこの後、光秀には様々なプレッシャーもかかるようになり、精神的に追い詰められて行くようになるため、これでは信長への憎しみが募るのも、無理からぬことであるとは言えるでしょう。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2021/03/26 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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