FC2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  八重の桜

大河とオリキャラ

先日『黄金の日日』について書きましたが、大河の例に洩れず、オリキャラと思しき人物が何人か登場します。無論物語を進めて行くためにも、こういう存在は必要ではあるでしょう。ルソンの人々の中にもオリキャラと思しき人もいれば、逆に、恐らくは実在したのかも知れないという人もいます。

また1980年の『獅子の時代』は、主人公そのものがオリキャラです(1967年の『三姉妹』、1993年の『琉球の風』も同じ)。主人公がオリキャラだと、自由に動かせるのが魅力ではありますし、実在の人物をモデルにした場合は描けないようなことも、描けてしまうというメリットがあります。ただ当然ながら、その人物ゆかりの地であるとか、本人の生家や文書など、ゆかりの文物も実在しません。昨今のように観光とタイアップしている場合、やはり実在の人物の方が有利であるとは言えます。

一方で、主人公やその周囲の人物は実在したものの、『いだてん』はフィクションであると言っています。ただこの場合フィクションと言うよりは、何度も書いてはいますが、奇を衒った感が目立ちました。それにそもそも大河とは、実在の人物を登場させ、史実を織り交ぜた「フィクション」ではあるのですが…。

で、昨年から今年の『麒麟がくる』ですが、これはオリキャラが出過ぎという批判がありました。オリキャラと言っても、如何にもそれらしき人物を出せば特にどうということはなく、寧ろ話を面白くできる効果があります。しかしこの時は明らかに、いやここにその人物が出て来るのはおかしいでしょうというシーンも目立ち、ドラマの肝心な部分が、オリキャラによってぼやけてしまった感が無きにしもあらずです。

『真田丸』では、最終的に大坂城に火をつけたのは、秀吉に妻子を手籠めにされた料理人という設定でした。この人物もオリキャラだったと思われますが、信繁たち大坂五人衆の話を盗み聞きして、敵方に通報するスパイのような仕事もしたり、信繁の家来を暗殺したりで、ここに来てこの人物の登場は、ちょっと都合がよくないかなという気もしていました。この大河は、終盤では真田丸の戦い関連は流石によかったものの、それまでの大坂の陣のイメージを変えようとして、ちょっと無理があったのではないかと思っています。

それからちょっとだけ慶喜と西郷について。『西郷どん』の時に「武将ジャパン」で、西郷の敵は松平容保でないとおかしいなどと書かれていたことがあります。確かに『八重の桜』の会津戦争関連回では、薩摩主体の官軍と会津がにらみ合っています。しかしそれより前の幕末の段階では、西郷に限らず薩摩が対峙した相手は、徳川(一橋)慶喜だろうと思います。尚先日の『青天を衝け』は、明日投稿の予定です。

飲み物-チューリップグラスのビール

スポンサーサイト



[ 2021/06/18 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に求められる人物とは-2

幕末大河では、それまで埋もれた存在、あまり描かれなかった存在であったであろう人物が掘り起こされ、脚光を浴びるようになって行くというのは、今までにも書いたことがあります。『篤姫』の小松帯刀、『龍馬伝』の岩崎弥太郎、『花燃ゆ』の小田村伊之助、『西郷どん』の愛加那と小松帯刀(『篤姫』とは違った意味で)、そして今回の平岡円四郎など。

大河に存在意義があるとしたら、こういう人物を紹介して行くことではないかと思います。戦国や他の時代も含めた最近の大河には、新説の発表会的なものもあります。元々TVの重要コンテンツであった時代劇が、時の移り変わりと共に姿を消しているため、大河が生き残るには、こういう形を取らざるを得なくなっているとも考えられます。

最近のではなく昭和50年代の幕末大河にも、それまではあまり登場しなかったであろう人物が描かれています。河井継之助です。この人物は『花神』に登場していて、総集編のDVDで観ることができます。演じているのは高橋英樹さんです。元々この人を扱った『峠』が原作の一つで、『国盗り物語』同様、乱世を舞台にした群像劇となっています。この『峠』とは三国峠のことですね。ちなみにこの作品、映画化されて7月から公開される予定です。こちらは役所広司さんが河井継之助を演じています。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2021/06/15 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

幕末大河に求められる人物とは

最近の幕末大河は、それまで埋もれていた感のある人にスポットライトを当てているところがあります。かてて加えて、従来とは描かれ方が違って来た人物もいるというのは、前にも書いていますが、ここでちょっとおさらいをしておきます。

前者に該当する人物は、主に次のような人たちです。

篤姫-小松帯刀
龍馬伝-岩崎弥太郎
八重の桜-山本覚馬
花燃ゆ-小田村伊之助(楫取素彦)
西郷どん-小松帯刀(特に御花畑屋敷での薩長同盟関連)、愛加那
青天を衝け-平岡円四郎、尾高惇忠

小松帯刀は『篤姫』で存在感を示し、『西郷どん』で、ヒロインの初恋の人ではない人物として描かれることで、重みをより増したように見えます。だからこそ、今回も出て来てほしかったのですけどね…。

無論それぞれの人物や出来事に関する資料が見つかったとか、その作品の中で、その人物が重要視されたなどにより、特に注目されることもあります。その一方で、従来の、特に90年代ごろまでは当たり前とされていた人物が、描かれなくなることもあります。

その代表格が、何度か書いていますが坂本龍馬でしょう。この人物は『西郷どん』では、かなり薩摩との距離が近くなっています。今回はまだ登場もしていないし、登場するかどうかも不明(キャストが発表されていない)ですが、そもそも渋沢栄一(篤太夫)視点で見た場合、薩長同盟は描かれるかどうかわかりませんし、また薩長同盟の場に龍馬本人がいたかどうかもわからないため、恐らくは出て来ないのではないでしょうか。

今後の幕末、あるいは幕末が時代背景の一部となる大河は、西国雄藩関係者でいえば
桂小五郎
小松帯刀
西郷隆盛
大久保利通
この4人は外せないと思います。
それに加えて
岩倉具視
三条実美
島津久光
伊藤博文(俊輔)
中岡慎太郎
坂本龍馬
といった人たちになるのでしょう。

中岡慎太郎は西郷とのやり取りもあり、その意味で「龍馬の友人」だけで済ませず、彼自身をもう少し前に出していいかと思います。

飲み物-アイスコーヒーブラック








[ 2021/06/03 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表 続き

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿で第3次キャストを発表していますが、その続きです。今日発表された出演者は以下の通りです。お馴染みの俳優さんもいれば、初めての人もありと実に多種多様です。(敬称略)

木曽義高 - 市川染五郎
仁田忠常 - 高岸宏行
道(比企能員の妻)- 堀内敬子
平知康 - 矢柴俊博
善児 - 梶原善
比企尼 - 草笛光子

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

染五郎さんというと、つい『八重の桜』の孝明天皇を思い出すのですが、こちらはもう松本幸四郎を襲名していますので、その息子さんになります。幸四郎さんと染五郎さん、そして白鷗さんも三谷歌舞伎に出演していましたね。高岸さんはお笑い枠でしょうか。あと堀内敬子さん、梶原善さんはパペットホームズでそれぞれハドソン夫人とベッポを演じています。梶原さんは『平清盛』の平宗清でもありますが、今回は下人ということでオリキャラのようですね。そして矢柴俊博さん、『真田丸』の細川忠興ですが、私としては『きのう何食べた?』の富永さんのイメージです。そして、何と言っても今年米寿の草笛さん、堂々たる比企尼になりそうです。

あと小日向文世さん、内野聖陽さんに出演していただきたいところではあります。それから声優枠で山寺宏一さんにも。それとまだ弁慶と後鳥羽上皇、源実朝が決まっていませんが、さてどうなるのでしょう。

ところで三谷大河というのは、出演者の常連さんが多いですが、これは元々三谷さんが舞台の人ということもありますし、当て書きをするからというのも理由として挙げられるでしょう。見方を変えればこういう部分が、はじめに出演者ありきといった感じになりやすくもありますし、先日書いた、三谷さんの理想というか自分がやりたいことに、大河を引き寄せているように見える一因とも取れます。これに関しては、また時間があれば書きたいと思います。


飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/04/29 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表

『鎌倉殿の13人』、新しいキャストが発表されました。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

出演者は以下の通りです(敬称略)。

藤原秀衡-田中泯
亀-江口のりこ
武田信義-八嶋智人
三浦義澄-佐藤B作
丹後局-鈴木京香

田中泯さん、『龍馬伝』の吉田東洋と、『永遠の0』の景浦介山のイメージが今なお残っています。八嶋さんは『新選組!』以来、と言うか三谷歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』で、髭を付けたら父親、外したら息子のラックスマン父子の役でした。あれ、ちょっといい役でしたね。佐藤B作さんは『八重の桜』以来でしょうか。そして山本耕史さん同様、三谷大河の常連である鈴木京香さんは丹後局です。この人は元々は平業房の妻で、夫が流罪になった後、清盛から幽閉された後白河法皇に仕えるようになったと言われています。鈴木さんが出るのなら、牧の方か丹後局だろうと思っていたのですが、後者の方になりました。

しかし大河も夏にはクランクインですし、今のところ一般のワクチン接種はこれからという状況なので、時間にゆとりを持たせながら、ことを進めて行く必要がありそうです。

あと以前も書いたことがありますが、大河を続けるなら放送期間を見直す、主人公の人選を見直すといったことの他に、コミックを原作とする方法もあるかと思います。賛否両論あるかと思いますが、新規の視聴者層を開拓したいのであれば、この方法もまたありでしょう。またNHKプラス以外での動画配信も考えていいかと思います。無論、NHKがそこまで決断できればの話ではありますが。

ところで先日、この『鎌倉殿の13人』の主演の小栗旬さんが味の素、翌年の『どうする家康』の主演の松本潤さんが、キッコーマンのCMに出ていると書いていますが、小栗さんはプレモルのCMにも出演していますね。これで行くとマツジュンも、その内ビールのCMに登場となるのでしょうか。

ビールと言えば、2023年ラグビーワールドカップの大会公式ビールが、アサヒビールに決定しました。アジアのメーカーでは初の快挙です。これに関してはラグビー関連投稿でも書く予定ですが、何せラグビーとビールは切っても切り離せない関係ですし、初のアジアからの参入というのは注目されそうです。

アサヒと言えば、CM出演者もなかなか豪華ですが、例の生ジョッキ缶も話題となっています。製造が追いつかず目下製造中止状態のこの商品、6月から再販となるらしいです。


飲み物-ジョッキのビール
[ 2021/04/28 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第10回までを観て思ったこと 続き

先日の続きになります。
一応第10回(25日放送分は省く)まで観たうえで、今度は栄一自身に関することですが、この当時百姓である彼が、身分制度を否定したり、幕府に責任があると断言したりしていますが、あそこまで強く踏み込めたのでしょうか。
この人物にさほど詳しくないせいもありますが、当時幕府、つまり御公儀の存在はやはり大きく、まず施政者が変わるべきではないか位には考えはしたかも知れませんが。尚この施政者とは将軍ではなく、老中のことです。

あとこれも前に書きましたが、尊王攘夷を唱える志士たちが目の敵にする異人とコロリ(コレラ)について。彼らが異人の存在についてあれこれ言う割には、異人さんたちの姿が出て来るシーンは限られますし、コロリも社会に影響を与えるほどの存在感を示せていません。無論今のご時世、疫病が蔓延して人々が亡くなるというのは、なまじ現実で似たような状況になっているため、描きにくくもあるでしょう。
しかしならば志士たちに声高に叫ばせるより、たとえば
「コロリなる異国からの病が流行っていて、それが攘夷派に取って火に油を注ぐ結果になっている」
などというセリフを挟む程度でもよかったかと思います。
また医学に関して言えば、尊王攘夷もこの頃大きな課題となっていたでしょう。これは『陽だまりの樹』で出て来ましたし、『JIN-仁-』のペニシリン製造所も、元々は種痘のための物でしたね。

しかしやはり、市郎右衛門と尾高惇忠の存在は重みがあります。大河の場合は成長物語でもあるので、主人公がまだ若く、とかく方向性が定まらない中、その人物を指南する存在はどうしても必要です。
女性主人公大河に違和感を覚えるのは、ヒロインがとかく自分中心に走りがちで、直言する存在がいない、あるいは影が薄いせいもあると思いますが、『八重の桜』の山本家は、その点は寧ろ例外的だったと思います。


飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/04/26 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-52(今後の大河の時代設定に関して)

三谷幸喜氏の大河について何度か投稿して来ました。過去の2作品は、三谷さんらしいなと思われる展開もある反面、大河ドラマとして観た場合にもどかしく感じる、あるいは物足りなさを覚えると言う点も往々にしてあるものです。特に来年は今までの路線とは違い、所謂敗者が主人公にならない分、これまでとは異なったアプローチを求められそうです。

また敗者が去った後の新しい時代が描かれないのは、それはそれで潔くもありますが、その後の時代に彼らがどう評価され、あるいは彼らが残した物を、誰がどのように受け止めたのか、それもまたあっていいかとも思われます。実際『新選組!』で描かれなかった分は、『八重の桜』で補完したようなものです。

ところで今後の大河は

2021年-幕末~明治(大正以降がどの位描かれるのか現時点では不明)
2022年-平安~鎌倉
2023年-戦国~江戸初期

このような時代設定になっています。
仮にこの先も大河を制作すると考えた場合、2024年はどの時代が舞台になるのでしょうか。

2年連続でもし戦国大河を作るのであれば、かつての『毛利元就』のように、三英傑が登場せず、しかも時代的に戦国初期から中期辺りの設定になると思われます。たとえば、応仁の乱から戦国初期→前期を舞台に伊勢宗瑞(北条早雲)を描くというやり方もあるかも知れません。ただお馴染みの顔があまり出て来ないと、数字の点では厳しくなりそうです。

そうでなければ幕末物でしょうか。しかしあまり戦国と幕末のヘビーローテーションだと、視聴者離れ-というか、若年層の多くは既に地上波を離れていると思われます-を起こすでしょう。とは言うものの今の時代、江戸時代である赤穂義士物や、戦国期でも三英傑の比重が大きくない川中島大河を、1年かけてやる必要があるかどうかは疑問でもあります-無論2クールで描くのならそれもありです。本当はもう一度直江兼続を見たいのですが。

こういった点から考えて行くと、舞台となる時代はかなり狭まって来ているのが現状で、同じ時代で、異なる地域や時期の人物を描くことになりそうです。それを考えると、同時代が複数年続くのもやむなしでしょうか。

それとこれも何度か言っていますが、スポンサーを付けることも検討するべきでしょう。受信料だけで賄おうとすると、とてつもない金額になりますし、何より大河という娯楽作品がそもそも公共放送に必要なのかどうか、考えてみてほしいものです。大河は他の時代劇と違うとNHKは言いたいのかも知れませんが、最終的にはこれはやはり娯楽作品です。

その一方で、女性主人公の大河が姿を消したことについては、私は評価しています。どう考えても、1年をかけて描くだけの内容ではなかった物もありますし、知名度も功績もある男性主人公と無名に近い女性主人公、それぞれの作品を一年交代で制作するのはやはり無理があったと思います。それにしても、どうして隔年にしたのでしょうね。

ところで大河とは関係ありませんが、現在読んでいる『はたらく細胞フレンド』及び『はたらく細胞』本編、さらに『はたらく細胞BLACK』、今後折に触れて投稿してみようかと思います。しかしこのブログは元々ホームズブログなのに、ホームズ関連がやけに少なくなっています。多少の関連性があるという点で、コナン絡みの投稿も考えています。
(しかし三谷さん、パペットホームズの第2弾書いていただけないでしょうか…)


飲み物-白いカップの紅茶

[ 2021/04/20 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点その4

まず、『青天を衝け』第9回は明日投稿予定です。

少し前に、所謂三谷大河について書いています。元々三谷氏は、大河では敗者を描きたいと言っていましたが、来年の『鎌倉殿の13人』のみ、敗者と言うよりは寧ろ勝者と言っていい人物が主人公となっています。また過去の作品では、目線を下げるとか、決着をはっきりさせないという方針で脚本を執筆するとも語っていたことがあります。

この場合目線を下げる、たとえば『真田丸』ならいつか誰かが天下を取ったという描き方をせず、当時の武士たちはその日を精一杯生きていたという描き方をするというのは理解できます-ただドラマの方針として、最終的には誰が新しい権力者になるのか、それが明確になった方がわかりやすいというのはあるでしょう。決着云々については、これもドラマの最終回としてはやや微妙と言えなくもありません。

しかしなぜ敗者を描きたいと言っていたのが、ここで修正されたのでしょうか。『真田丸』放送時から、三谷さんは北条を描きたいと話していて、それが実現したともいえますし、NHKも『平清盛』以来、久々の源平物を打ち出したかったとも取れます。前回の主役が敗けた側の平氏なので、今度は源氏→北条氏となったのでしょう。

ただ敗者を描きたいのであれば、その路線を貫いてもよかったのではないかと思います。たとえば南北朝が舞台で、滅びゆく北条氏を描くこともできたはずですし、また昨年の『麒麟がくる』の主人公の明智光秀、これをまかせるという手はなかったのでしょうか。真田信繁同様、光秀もその生涯に於いて不明な部分があり、そこをどのように創作して行くかも期待できたはずです。

そもそも『新選組!』から『真田丸』までが長すぎたと言えます。この間は12年間で、干支が一巡りしてしまっています。たとえばジェームス三木氏の場合、第1作から第2作までが8年間、その後第3作までは5年間でした。これを参考にした場合、2004年の『新選組!』の後、2010年代冒頭に別の作品を持って来て、その後2019年に光秀でもよかったかと思います。

無論三谷さん本人のスケジュール調整などで、おいそれとは行かなかったでしょうし、この時期は隔年で女性主人公大河が作られており、基本的に女性の脚本家であったため、なかなか出番がなかったとも言えます。また戦国が続くというのも、制作側としては若干抵抗があったかも知れません。

それと三谷大河の特徴(来年はやや変更有と思われます)としての敗者の美学は、滅びと再生とはまた違うものです。これも前に書いたように、『新選組!』と『八重の桜』とが違い、また『真田丸』と『真田太平記』(こちらは勝者である信之が主人公なので、その後松代に移るまでが書かれています)が違うように、ひたむきな敗者と、負けという不運に見舞われたものの、その後の時代の地ならしをし、生きて行く人々を描くのとはまた異なります。これが今までの三谷大河の限界といえばまたそう言えるのかもしれません。


飲み物-カフェラテ2
[ 2021/04/16 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-50(幕末大河の明治後の存在及び戦国大河の低迷)

少し前に、三谷幸喜氏の大河の「問題点」について書きましたが、その時「よくも悪くも三谷さんらしい」という表現をしています(これは以前にも、三谷さん関連で書いた記憶があります)。
つまりこの人の場合、大河としては明らかに異質ではあるが、三谷作品として観た場合は許容範囲であるということです。『新選組!』の描写しかり、『真田丸』の描写(きりの言動を含む)しかりです。「三谷大河」というジャンルで括りたくなる所以です。無論それが、ファンに取ってはえもいわれぬ魅力となってはいるでしょう。

この『新選組!』の描写について書いた時、『八重の桜』にも多少言及しています。この時『八重の桜』の方が、同じ賊軍とされた立場でありながら、もう少し繊細な描き方であるといったことを書いています。
無論主人公が違うからと言えばそれまでですが、新選組が関東の泥臭い、半農半武も含めた若者たちを集めた京都治安維持部隊であるのに比べると、会津は1つの藩であり、その中に生きる人々の様々な思惑が描かれるという点で異なります。さらに幕府をも描く以上、『新選組!』とは違ったマクロな視点を当然求められることになります。
大河の中に明治後が存在するか、あるいはしないかの違いももちろんあります。戦国大河の幕引きを関ヶ原より前でやるか、あるいは大坂の陣まで持って行くかで与える印象に違いがあるように、幕末大河を戊辰戦争で終わらせるか、明治まで持って行くかによって、描写方法は異なって来るかと思います。

三谷さんが、『新選組!』で敗れて行った者たちの潔さと美学を描きたいと語ったのに対し、山本むつみさんは、結束力で乗り越える会津に言及しつつも、「不運だが不幸ではない」とコメントし、敗れはしたものの、明治後の社会に貢献した山本覚馬について触れています。
戊辰戦争で散った新選組(生き残った人ももちろんいます)とはまた違い、『八重の桜』では明治以降、それまでとはかなり異なる立場に置かれた人々を描いた点も、両者が維新までは似た立場でありながら、違って見える一因ではあるでしょう。無論三谷作品か否かという点も挙げられます。
今、この両作品でどちらを選ぶかと言われれば、私は後者の方でしょう。ちなみに明治維新後と言えば、『新選組!』の総集編で、沢口靖子さんが演じる沖田総司の姉、みつが明治後の社会に芽生えた変化を語るシーンが出て来ますが、あれを本編に入れた方がよかったかも知れません。土方歳三が主人公のスピンオフはありましたが、あの部分は、若干ながら『八重の桜』に通じるものがあり、彼女を主役にした短編があってもよかったかと思います。
無論今までの幕末大河、それも明治維新を経た幕末大河というのは、似たようなものです。『篤姫』にしても『西郷どん』にしても、勝った側、負けた側それぞれの立場なり痛みなりは描かれていますし、主人公ではありませんが、『龍馬伝』の岩崎弥太郎にも似たものがあります。

ところで以前からそれらしきことを書いてはいましたが、ここのところ戦国大河は低迷している感があります。男性主人公の戦国大河は、数字を取れる大河の代表格であったはずです。しかし『麒麟がくる』は、それまで最低とされた『軍師官兵衛』を下回っています。
最近と言うよりは、合戦の多い戦国大河と言えども、以前からそう数字が取れたわけではないのかも知れません。無論、それ以外の時代よりは高かったかも知れませんが、歴代の大河作品の中で、30パーセント台後半という突出した数字が取れたのは、80年代半ばの近現代大河三部作の後の「政宗」と「信玄」のみでした。そして2000年代半ば以降、男性主人公の大河でも、視聴者数の減少もあってか、平均視聴率は20パーセントを割り込むようになっています。
王道と言っていい『風林火山』しかり、『軍師官兵衛』しかりでした。『天地人』は比較的高い視聴率でしたが、これは王道大河ではありませんでしたし(石田三成の髪型には正直引きました)、『真田丸』が2010年代としては高かったものの、これも三谷さんの大河です。男性戦国大河を切り札に使えなくなると、さてどの時代、どの主人公を売り物にするのでしょうか。

それと武者さんの『武将ジャパン』、先日久々にこのコラムに関してあれこれ書きましたが、これが個人ブログであれば無論あそこまでは言いません。ポータルサイトのコラムで、しかも報酬を得ているのではないかと思われるからこそ、最初に批判(あるいは賞賛)ありきの姿勢、文章のわかりづらさ、大河関連であるはずなのに、なぜか、海外ドラマに話が飛びがちなことなどなど、首をかしげたくなることが多いためです。
あとやけにこれはおかしい、これは正しいなどと断言口調の文章も目に付きますが、これがおかしいなどと指摘した事柄が、しばしば史実であったりもするのです。それを調べることもなく、大河コラムを名乗るのもどうかとは思うのですが…。

そもそもこの断言癖自体、ネット上に多く見られるものですが、これについてはまた書きたいと思います。

飲み物-ホットワイン2
[ 2021/04/05 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点その3

先日の続きです。「敗者としての」新選組隊士への感情移入は、悪いことではないのですが、敗者にこだわることで、大河に本来求められる客観性が感じられにくい部分もあるにはあるようです。八重の桜』は、主人公の立ち位置が異なることもありますが、所謂「賊軍」とされた勢力の置かれた立場が、何と言うかもっと繊細に描かれていた印象はあります。無論脚本家の違いもあるでしょう。

それから『新選組!』の出演者云々について。元々TVや映画の俳優さんへの見方は、年月が経つにつれていくらか評価が変わることもありますが、ここでは特に見方が変わった2名を挙げておきます。

まず、山本太郎さんです。この人は紀行番組などで、面白いというか大胆な挑戦をする人のイメージがあり、それが面白くもあったし、この大河に出演すると決まった時は楽しみにしていました。
その後芸能活動をしている内はよかったのですが、政治家に転身してからは、この人の違った一面、それも私に言わせれば、あのままタレントでいた方がよかったのになと思われる一面を見せつけられた気がしましたし、特に政党名(山本さん自身は今は議員ではありません)に「新選組」を持って来たのには、何だかなあと思いもしました。

それから主演の香取慎吾さん。この当時はまだ20代で、如何にも青年のイメージであり、しかもジャニーズ所属のタレントさんが主役というのは新鮮に感じられ、三谷氏が脚本を書くのと同様、かなりの期待を覚えもしました-尤もその後、ジャニーズで主役という点では、岡田准一さんのイメージの方が強くなりましたが。
ただやはり時が流れ、『真田丸』が放送されたことで、斬新なイメージがあった『新選組!』そのものも、やはり放送当時の高揚感は落ちますし、アイドルであった香取さんもSMAP解散やその後の活動などで、当然とは言えますが、この当時とはかなり印象が変わってしまってはいます。それが、この大河が少し古くなったという印象を与えるのかも知れません(逆に山本耕史さんなどは、当時のイメージが今なお残っています)。

個人的に三谷さんは格別好きというわけでもなく、だからと言って嫌いというわけでもないのですが、やはり癖のある人ですし、また元々が舞台の人ということもあって、自らが前面に出る傾向は強く感じられます。
確かにここ2年ほどの大河で、脚本家が今の時代をネガティブに見たがるのに比べると、面白い作品を作りますという一言には、強烈なインパクトが感じられます。ただ一方で、そういう姿勢が他の大河とは趣を異にしており、王道大河好きからは多少反発を買う一因でもあるでしょう。
この辺りはやはりジェームス三木氏とは異なっています。こちらは朝ドラも手掛けており、あくまでも脚本家としてのイメージが強いせいもあります。

来年の『鎌倉殿の13人』は、いよいよ三谷大河の集大成ということで、その意味では、今までのやり方とは違ったものを求められるのではないでしょうか。あるいは、今までの路線をさらに昇華するのかも知れませんが、いずれにせよ、大河の脚本家としても正念場ではあると言えます。
また当然戦闘シーンもあるのですが、石橋山の戦いと壇ノ浦の戦いではスケールも違います。今回は前回の関ヶ原とは異なり、壇ノ浦を丸々描かないというわけには行かないでしょうが、どのようにするのでしょうね。
以上、問題点の指摘となっていたかどうかはわかりませんが、ひとまずこのテーマはここまでにしておきます。

それから『鎌倉殿の13人』、考証チームから結局呉座氏が降板して以下の3名となったようです。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介
(NHK ONLINE)

飲み物-エスプレッソ2


[ 2021/03/31 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud