何だか意味不明なタイトルですみません。まず大河ドラマですが、今年の大河『花燃ゆ』の舞台は長州です。長州といえば藩主は毛利家なのですが、この毛利家はかつては中国地方の大大名であり、そのため幕末のみならず、戦国時代が舞台の大河にも多く登場します。昨年の『軍師官兵衛』にも毛利輝元やその縁戚に当たる吉川元春、小早川隆景が登場していました-尤も、毛利勢で一番目立っていたのは安国寺恵瓊でしたが。
毛利家を中国地方随一の大名にしたのは、いわずとしれた毛利元就です。この元就の長男が隆元です。かなり前の大河『毛利元就』に登場していたので、覚えておられる方も多いかもしれません。『花燃ゆ』の主人公の一人(といっていい)吉田松陰が著書『常永公伝』で、この隆元のことを、品行方正で勇敢であり、慈しみ深く、平重盛のような人物であると評しています。この隆元も、平重盛も、偉大な父親の存在というプレッシャーに耐えながら、自分の成すべきことを成し遂げた人物でした。二人とも、四十そこそこで父親に先立っている点も共通しています。
ところで、『毛利元就』で隆元を演じたのは、上川隆也さんでした。この人は他にも『功名が辻』で、夫人の千代に支えられながら出世を重ねて行く、生真面目な武将山内一豊の役を演じています。『平清盛』は生憎観ていないので何とも言えませんが、これもかなり律義で芯を通す人物を演じたようです。この上川さんが、来年の大河『真田丸』の真田信幸(信之)役という声が上がっているようです。この信幸は主人公で、堺雅人さん演じる真田幸村(信繁)のお兄さんで、過去に放送された『真田太平記』では、これまた実直で律義で、しかし戦略に長けた知将として描かれていました。上川さんはこういうのが当たり役なのかもしれません。
そして、この『真田丸』の脚本が三谷幸喜さんです。三谷さんは、もちろん『人形劇シャーロックホームズ』、パペットホームズの脚本も担当しています。大河がどのような内容になるかは、もちろんまだ知るすべもありませんが、どこかにパペットホームズの雰囲気が加味されると面白いかもと、勝手な想像をしています。もちろん大河の脚色は、時間も手間もかかるのは重々承知ですが、今夏放送予定のパペットホームズの、その後の新シリーズも手掛けていただきたいと思います。