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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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代表候補発表と日本協会の戦略計画そしてリーグワン

ラグビー関連情報です。
ワールドカップに向けての合宿に参加する代表候補が発表されました。

日本代表及び日本代表候補 合宿参加メンバーのお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

その次にこういう話題を持ってくるのも何ですが、同じサイトに
「JAPAN RUGBY 中期戦略計画 2021-2024」
というページがあります。


このページの下の方に、前中期計画レビューとあります。一応サムネイル画像(クリックで拡大可能)を置いておきます。

前中期計画レビュー

ここで気になるのが、

日本代表のブランディングや運営面のスタンダード向上による代表戦の集客向上、スーパーラグビーを活用した代表強化、RWC2019開催地と連携したレガシーの創出、小学校でのタグラグビー授業やカジュアルラグビーを活用した参画者の拡大などは、戦略に基づき各担当部門が推進することにより、成果を残すことができた。

とあることです。
集客向上や参画者の拡大で「成果を残す」と言うのであれば、それを裏付けるデータが必要になるかと思われます。一応数字はその下のPDFにあるようですが、わざわざPDFファイルをクリックさせずとも、このページで当初の予定は何名、そして実際にはどれだけの人数が集まった、ゆえに目的は達成されたくらい書けるのではないでしょうか。

また代表強化でスーパーラグビーを活用した(と言うか、スーパーラグビーに参加することで代表強化を図ろうとした)とかレガシーの創出などは、何をもって「成果を残す」と言い切れるのかこれも不明。そもそもスーパーラグビーと代表強化の因果関係が明記されていません。

またレガシーの創出などという書き方より、開催地にワールドカップ開催の実績を残すことができ、これは今後のラグビー拠点拡大に大きく貢献するとか、そういう書き方ではいけなかったのでしょうか。それ以外の部分に関しても、何か具体性を欠いているように見えます。

あとこのPDFファイルが、言っては何ですがどうにも素人臭いのですね。リーグワンの公式サイトにいくらか通じるものがあります。フォントなども、もうちょっと考えられていいかと思います。

それと先日の投稿で、珍しく中尾氏をほめた件について。実は私はなぜかここの箇所を記憶しており、確か中尾氏は協会の支出をチェックしていて、コピー機とかPCなど頻繁にモデルチェンジが行われる物を、リースでなく購入していると書いています-2000年前後の自著または狂会本で、これもちょっと探してみる必要があるでしょう。

しかしこれが事実なら、ちょっと協会の金銭感覚に疑問符を付けざるを得ません。無論20年以上前のことであり、今は違うと思いたいです。一方でリーグワンで公共のスタジアムを交渉して使うのではなく、自前で建てる計画なのはこれも先日書きましたが、よほどそれによる収益が見込めるということなのでしょうか。

イベントや試合、そしてスタジアムのためにお金を使うのはいいのですが、何だかあれもこれもやりたがっているようにも見えます。何年か経ってやはり背伸びし過ぎていたとか、あるいはあの時のツケが今に回って来ているとか、そのようなことを言われずに済むようにしてほしいものです。何よりもそれと並行して、リーグワンの在り方そのものを再検討する、場合によっては、再編するという手段が取られてもいいかとは思うのですが。


飲み物-マグとビール
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[ 2023/05/25 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワンが今後考えるべきこと

リーグワンのサイトのトップが、やっと先日の決勝の画像、正しくは初Vを喜ぶスピアーズの画像になりました。土曜日に試合があったのだから、せめて月曜日にはアップしてほしかったとは思いますが…。

一方で、リーグワン2022-23アワード受賞者の発表も行われています。

(リーグワン公式サイト)

ところでリーグワンの東海林専務理事ですが、

クロスボーダーマッチ(リーグワン上位クラブと海外の強豪の対戦)は来シーズン実施
24-25シーズンから試合数増加、カップ戦創設
新スタジアムの建設
複数のチームが新規参入

と語っているようです。

個人的にリーグワンの運営で疑問に思うのが、リーグ側の発信が少ないという点です。今回もこのような構想があるのなら、折に触れて(話せる範囲だけでいいので)、話してほしいと思います。あとその前に、今のリーグで改善するべき点もまだあるかと思うのですが。

実際華やかな話題を持ち出すのは、話題性という点でもプラスではありますし、広告代理店やスポンサーもうまく動いてくれているのだなとは思います。しかし改善すべき点を明確にして今後どうして行くか、それを報道陣の前で話すのも運営側の役割ではあるでしょう。

あと新スタジアムというのは、チーム本拠地となるスタジアムのことらしいのですが、どこのクラブがどこに建設したいのかは、無論まだはっきりしていません。以前、サンゴリアスが作るということだけは聞いていましたが、しかしこれ、自治体の物を利用するという方法もあるかとは思います。

それに関して思い出すのが、以前中尾氏が著書で、協会はリースできる物をわざわざ購入していると書いていたことです。確かこれは資料を基にしていましたが、あれはGJだったと思うし、今回も、何となくそのことが脳裏をかすめました。それとカップ戦は、確か昨シーズン、来シーズン(つまり22-23シーズン)かその次から実施するという話を目にしたように思いますが、あれは勘違いだったのでしょうか。

それからこれは以前も書いていますが、新規参入チームはいいでしょう。しかしそれだとリーグワンのクラブ数が、場合によっては特定の地域にのみ増えるかと思われます。そのことをリーグ側はどう考えているのでしょう。

またラグビーの場合、所謂ライト層のファンがいないという意見を目にしたこともがあります。つまりファンになったら、ラグビー界の価値観で染め上げられてしまいがちで、それで引いてしまう人もいたようだし、あまりラグビーの凄さのみを語るのは、かえってよくないということですね。それでなくてもコアのファンが多数を占めるスポーツである以上、集客に関しては、この点も考える必要がありそうです。

飲み物-ブロンドのエール
[ 2023/05/24 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

2022-23リーグワンプレイオフ結果とリーグが反省すべき点

リーグワンD1プレイオフ、決勝と3位決定戦の結果です。
(赤文字勝利チーム)

決勝
埼玉ワイルドナイツ 15 - 17 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

3位決定戦
横浜キヤノンイーグルス 26 - 20 東京サンゴリアス

スピアーズは悲願の初Ⅴ、おめでとうございます。今シーズンの好調さが最後の最後で実を結びましたね。

ところでこのプレイオフについてですが、2つの点について、改めて書いておきたいと思います。

まず準決勝が2試合とも秩父宮で行われていますが、ワールドナイツとサンゴリアスの試合は、順位が上であるワイルドナイツのホーム、熊谷で行われてしかるべきだったでしょう。それでなくても秩父宮の使用頻度が多いとファンからの声も出ています。リーグワンはファンと共にを謳っていますが、こういう場合のファンの声はきちんと今後に活かされるのでしょうか。

それからTV中継です。こういった試合は普段ラグビーに関心があまりなく、従ってJSPORTSにも加入していない人に、ラグビーをアピールするべき好機でもあります。その意味でも地上波なり民放BSなりで放送されるべきで、一部の試合は確かにそうでした。しかしその一方で、

準決勝のワイルドナイツとイーグルスの試合は、日テレ(関東ローカル)とJSPORTSのみ
3位決定戦はJSPORTSのみ

これはないのではないでしょうか。
日テレ系列で放送するなら全国規模にする、それが不可能ならBS日テレにするかのどちらかでしょうし、まだ3位決定戦が金曜日のゴールデンタイムだからと言って、JSPORTSでしか中継されないというのもおかしな話です。せっかくのイーグルスの試合を目にできなかった人もいるわけで、リーグ側は今後これについて考えるべきでしょうね。

ちなみに2022シーズンですが、この時は

準決勝は花園と秩父宮それぞれのラグビー場で行われている
花園で行われた試合(サンゴリアスーブレイブルーパス)のみが関東ローカルのみの中継
3位決定戦は決勝に先立って行われ、BS日テレで中継。決勝は日テレ全国ネットでの中継

ではありますが、寧ろこちらの方が、まだ理想に近いような印象を受けるのですが。しかしなぜせっかくのプレイオフをすべて全国ネットで中継しないのか、やはり疑問ではあります。

飲み物-ギネススタウト
[ 2023/05/21 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワン各ディビジョンの昇格と降格

ラグビー関連で一応中間報告です。

先週で入替戦がすべて終わりました。昇格、または降格するクラブは、残留したクラブの下に赤文字で表示しています。D1はホンダヒート昇格、グリーンロケッツ降格ですが、目下のところ今週末の頂上決戦に注目が集まっていそうです。

そしてD2とD3ですが、来シーズンのD2は昇格、残留そして降格のクラブのすべて本拠地が様々で面白そうです。そして不祥事のためD3に降格した日野レッドドルフィンズは、4月から活動を再開しています。

D1
埼玉ワイルドナイツ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
東京サンゴリアス
横浜キヤノンイーグルス
東芝ブレイブルーパス東京
トヨタヴェルブリッツ
ブラックラムズ東京
静岡ブルーレヴズ
コベルコ神戸スティーラーズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ
花園近鉄ライナーズ
三重ホンダヒート

D2
浦安D-Rocks
豊田自動織機シャトルズ愛知
釜石シーウェイブス
グリーンロケッツ東葛
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
九州電力キューデンヴォルテクス

D3
クリタウォーターガッシュ昭島
スカイアクティブズ広島
中国電力レッドレグリオンズ
清水建設江東ブルーシャークス
日野レッドドルフィンズ


飲み物-バーのビール
[ 2023/05/18 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワン22-23シーズンプレイオフと入替戦

ラグビー関連情報です。
まずプレイオフの準決勝ですが。
(赤文字勝利チーム)

埼玉ワイルドナイツ 51 - 20 横浜キヤノンイーグルス
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 24 - 18 東京サンゴリアス

ワイルドナイツは後から追い上げ、逆転しています。スピアーズとサンゴリアスは接戦でしたが、何となくではあるものの、今シーズン好調のスピアーズが、決勝に行くのではないかという気はしていました。尚この2試合、いずれも負けた側の選手にレッドカードが出ています。
それから入替戦の第2戦です。

三菱重工相模原ダイナボアーズ 43 - 14 豊田自動織機シャトルズ愛知
(D1-10)              (D2-3)
グリーンロケッツ東葛 12 -13 三重ホンダヒート
(D1-11)         (D2-2)
花園近鉄ライナーズ 56 - 21 浦安D-Rocks
(D1-12)        (D2-1)
クリタウォーターガッシュ昭島  28 - 38 釜石シーウェイブス
(D3-3)              (D2-4)
九州電力キューデンヴォルテクス 12 - 17 清水建設江東ブルーシャークス
(D3-2)              (D2-5)

これにより、2勝のダイナボアーズとライナーズは残留、2勝のホンダヒートが昇格で、2敗のグリーンロケッツが降格となっています。またシーウェイブスは、前回引き分けで今回勝利のため残留。ヴォルテクスは今回は負けたものの、前回は勝ち点5で、今回も7点差以内の負けで勝ち点を合計6としており、今回勝利のブルーシャークスの勝ち点4を上回ること、さらに得失点差の関係もあって昇格を決めました。ブルーシャークスは降格となります。


飲み物-ビールと夜景
[ 2023/05/15 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワンを再編するとしたら

ラグビー関連でもうひとつ。しかし最近朝ドラ関連を書いていないせいか、大河とラグビーばかりになっていますね。

リーグワンの問題点については今まで何度か書いており、つい先日もある方のツイートでの指摘を採り上げています。正直リーグワンはどうもトップリーグの看板の掛替えのようなところがあり、企業を母体とする本質はあまり変わっておらず、しかもトップリーグの時よりお金がかかるようになっているという意味で、目新しさにやや欠けるうえに出費が大きくなり、また代表人気にどこか頼っているようにも見えます。

しかしJリーグやBリーグのようにするには無理があります。それは全国レベルで拠点を持っておらず、数は多いものの、特定地域にクラブが集中しているためです。またこの2リーグ同様に完全プロ化するのも、ラグビーの場合ちょっと難しいでしょう。無論今後、一部のクラブを地方に移す可能性もないとは言い切れませんが、この点と言い、クラブの上限数はいくつまでにするのかといった点と言い、リーグ側から明確な形での発表がまだ行われていません。

ではプロ野球はどうでしょうか。無論野球とラグビーはかなり違ったスポーツですし、人気もプロ野球の方が上でしょう。ただ企業名を外さずに済む点、そしてかつては首都圏と関西にチームが集中していたのを全国規模にした点では、いくらか参考になる部分もありそうです。もちろんこの再編は、2000年代半ばにプロ野球を巡る様々な動きやトラブルがあったその結果であり、はじめからスムーズに行ったわけではありません。

ラグビーの場合はプロ野球とは事情が違いますが、しかし今の首都圏のクラブの多さと、企業に資金を出して貰っている状況は早晩変えて行く必要ありと思われます。北関東とか甲信越とか中部地方などに一部のクラブを移転させるのか、あるいは新規にクラブを立ち上げるのかはともかくとしても、クラブ数を減らすという選択肢もあるでしょう。

たとえば現行ではD1とD2合計で18クラブですが、これを14に減らしてそれより下はD3とし、地域リーグの上部に入れるといった方法もあるはずです。無論D2とD3を一緒にする、あるいはD2を一部D1に入れるということもできるでしょう。またJSPORTSでの全試合中継、一部地上波または民放BSでの中継が理想です。TVであれ動画サイトであれ、もう少しラグビーはアピールされてしかるべきでしょうし。しかし本当にリーグ側は、今後どうしたいのでしょうね。


飲み物-スノーアンドテル
[ 2023/05/12 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

スタジアムとリーグワンの問題点

以前スタジアム関係でサイモン・イングリス氏の本について書いていましたが、まだご紹介できずにいます。そのうち必ず…。

さてスタジアムと言えば、現在、静岡ブルーレヴズの運営に携わっている五郎丸歩氏が、前回のワールドカップ後に専用スタジアムが増えたとか、各チームが自分たちのスタジアムを持つようになったかといえばそうでない、2035年にワールドカップを開催するのに、ラグビーをとりまく環境整備が進んでいないと発言していたことがあります。これはある意味やむを得ない部分もあるかと思います。

ワールドカップはうまく行ったとは思いますが、それだけで新設スタジアムができるわけでもなく、また仮にその計画があったとしても、コロナ禍が影響したとも考えられます。無論スタジアム建設にはお金もかかります。サッカーのスタジアムで、数百億はかかると言われていますし、立地条件も大事になって来ます。いくらスタジアムを作っても、アクセスが悪いと客足は鈍るでしょう。

無論2035年に再びワールドカップを開催する予定であれば、ある程度インフラを増やすに越したことはありません。ただその場合、既存のスタジアムに手を加えるという方法もあるかと思います。特に今ラグビー界では環境面での問題から、ワールドカップのためだけにスタジアムを新設することができなくなっています。

それに関連することですが、スタジアムのアリーナ化が世界的な流れです。ですから秩父宮アリーナ化には反対しませんが、如何せん試合の時の座席数が少なすぎです。1万5千では、国内の大きな試合も難しいと思います。せめて3万近い座席を確保できないものでしょうか。

それからリーグワンの運営に関して。これも前にリーグワンの問題として取り上げたことがありますが、クラブの頑張りに対して、リーグそのもののやり方はどうも今一つな感があります。こういうツイートがあります。

https://twitter.com/loverugbyworld/status/1655117843174944769

ここで指摘されているように、地域密着を謳いつつ地方を切り捨てている(に等しい)点、地上波放送も関東限定という点などは、地方に住んでいる人やライトなファン層に向けてアプローチしているようには見えません。

残念ながら、せっかくの地上波(日テレ)中継が関東限定というケースは、リーグワン公式サイトの日程のページでよく目にします。今回のD1プレイオフ中継も、準決勝の1つが関東限定日テレ、もう1つはBS日テレとなっています。なぜ条件を同じにしないのでしょう。

ラグビーはコアでなくマスになるべきとも書いたことがありますが、日本に於いては今なお地域に向けて開かれたクラブではなく、企業と大学(高校)を拠点とする、しかもその色彩が極めて濃いスポーツであることから、閉鎖的な印象を持たれやすいし、特定の地域に固まる傾向も強いものがあります。本来これを変えて行くのもリーグの役割であるはずなのですが。どうもこの辺がやはり素人臭いと言わざるを得ない所以です、正直何か大英断を下せるような雰囲気でもありませんし。

それとやはり、トップリーグをそのままスライドさせてしまった感はあります。これが10クラブ程度から始めたのであれば、多少首都圏中心でもまだ納得できたでしょう-たとえば首都圏5、関西2、東海と釜石と九州から1といった具合です。それ以外は一旦地域リーグ所属として、それぞれのリーグの優勝チームを昇格させた方がよかったのではないでしょうか。

飲み物-タンブラーの白ビール
[ 2023/05/10 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワン2022-23入替戦の結果その1

ラグビー関連情報です。
リーグワンの入替戦、第一試合が5月5日から7日にかけて行われました。
結果は、以下の通りです。(赤文字勝利チーム)

D1/D2入替戦
豊田自動織機シャトルズ愛知 21 - 59 三菱重工相模原ダイナボアーズ
(D2-3位)           (D1-10位)
三重ホンダヒート 34 - 29 東葛グリーンロケッツ
(D2-2位)      (D1-11位)
浦安D-Rocks 14 - 36 花園近鉄ライナーズ
(D2-1位)    (D1-12位) 

D2/D3入替戦
釜石シーウェイブス 25 - 25 クリタウォーターガッシュ昭島
(D2-4位)       (D3-3位)
清水建設江東ブルーシャークス 0 -48 九州電力キューデンヴォルテクス
(D2-5位)           (D3-2位)

上位ディビジョンのチームがきっちり勝った試合がある一方で、下位ディビジョンのチームが上位を食った試合もあります。しかしD2とD3の入替戦は、それぞれ引き分けと完封試合でしたね。D2最強のD-Rocksも、最下位とは言えD1のライナーズにはちょっと歯が立たなかったようです。

第2試合は次の週末(5月13日~14日)に行われます。

あとご存知の方もおられるでしょうが、豊田自動織機シャトルズ愛知に不祥事です。

ジャパンラグビーリーグワン参加チーム所属選手の起こした不祥事への対応について
(リーグワン公式サイト)

飲酒による第三者への傷害ということで、被害者の理解を得たうえで、今回の入替戦に出場することを決めたとのこと。ちょっと多くないかとも思いますが…そう言えばやはり不祥事を起こしたD2の日野レッドドルフィンズは、来シーズンD3からのスタートになりますね。


飲み物-マグとビール
[ 2023/05/08 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

1991年時点での中尾亘孝氏のJリーグ観

まず、能登半島での地震に遭われた方に、お見舞い申し上げます。

今回は以前書いていた、中尾亘孝氏のJリーグ観(1991年当時)に関して。その当時出版された中尾氏の『15人のハーフ・バックス』から少し引用してみます。

ここでちょっと回り道となりますが、看過できない問題が発生したので触れてみようと思います。
それは、サッカーのプロ化です。
(中略)
その前に、サッカーがW杯に出られるかどうかという疑問に答えておきましょう。まことに御同情にたえない次第ですが、ノーです。ジャパンがオールブラックスに勝つより確率は低いといえそうです。それはどうしてか、現場に限って原因を追究すると、
①日本独自の理論がない
②人材が揃わない
③学閥、派閥の足の引っ張り合いが激しい

このようになっています。このJリーグが発足して既に30年ですが、その30年で状況はかなり変わって来ていると見るべきでしょうし、理論不足、人材不足や派閥などを裏付けるものがほしいですね。無論この時点で、サッカーのプロ化は無理だと言う声がまだ強かったのも事実でしょう。

しかし

「ノーです」
「ジャパンがオールブラックスに勝つより確率は低いといえそうです」

はちょっとどうかと思います。そしてこの7年後に、サッカー代表はワールドカップに出場しており、その時以来一応毎回ワールドカップ本大会に出場していますが、ラグビー代表はまだオールブラックスに勝ってはいません。南アフリカに勝ったことはありますが。

しかも、サッカー代表のワールドカップ初出場時に中尾氏は、スポーツ紙は「優勝か」などと書いているが、初登場のチームに望めることはせめて1勝などと書いています。無論それはその通りなのですが、とかく針小棒大な傾向があるスポーツ紙の一面の見出しを、なぜわざわざ引き合いに出すのか、よくわかりません。

また

プロ化構想発表から実行までの移行期間が短すぎる点に、ナニやら公表されていない背景がありそうです。

などとも書かれていますが、このプロ化構想は80年代後半には始まっていたことが、その後に報道または出版されています。無論その当時わかっていないことが多かったのは事実でしょうが、関連メディアの情報を拾って行けば、もう少し詳しい経緯が見えて来たのではないでしょうか。

そしてなぜプロ化するのかに関して、

現状の企業アマ制度の枠内では、世界選手権出場なんて夢のまた夢であるという認識は当然です

実はサッカーでは、80年代には既にプロ選手も認めていましたが、まだアマチュア(社員)選手の方が多かったのは事実でしょう。この点に、今のリーグワンの現状を見る思いがします。(後述)

それに加えて、

でも、「日本のサッカーをもっと強くして、W杯に出る」― この目標めざして、具体的な戦術、戦略を示さずに、サッカーをプロ化すればいいのだといささか飛躍した結論に飛びついたかのように見えることは否めません。

ともありますが、いくら何でもそこまで単純ではなかったと思いますが。元々はJSL(日本サッカーリーグ、Jリーグの前身)を如何に活性化するかというのがスタート地点だったようです。

その次はプロ化の条件に関してです。

問題はプロ化に当たって、虫のよすぎる条件がついていることです。
①フランチャイズ制
②チーム、クラブ名から企業名を取る(外す)。
③クラブ組織内でジュニア育成
全面的に賛成です。支持します。(中略)欧米では当たり前のこうしたスポーツのあり方は、ここニッポンの土壌に移植しようとすると、それはそのまま”革命”に他ならないということを別にすれば、申し分のない到達目標です。回りくどいいい方をしてしまいましたが、123のすべてがかなりの難問です。2などは不可能でしょう。

実際Jリーグは、すべて企業名を取ることに成功し、選手のユニフォームのロゴにのみ企業名を入れるにとどめています。なぜ「不可能」だと中尾氏は思ったのでしょう。そして他にも、3は10年20年のタイムスパンで考えたとしても難しいと書いていますが、90年代の終わり頃には、高校サッカーの出場選手がクラブのユース組織所属ということもありました。

またこれも前に書いていますが、2002年ワールドカップでキャプテンを務めた宮本恒靖氏は、ガンバユースでプレイし、同志社大学経済学部に通っていました。尚現在JSPORTSで放送されている高円宮杯のU18リーグでは、クラブのユースと高校が同じレベルで対戦しています。

しかしどうもこのシステムに中尾氏は賛同できなかったようで、

サッカー協会首脳部の決断は立派ですが、協会首脳部にこうした改革が”革命”だという認識があったのでしょうか。まったくもって不可解なプロ化騒動です。企業アマ制度の否定のみならず、学校体育をも否定しているのですから、否定した相手に甘えることは許されないはずです。

と書いています。
革命であるかどうかはともかく(中尾氏は結構この言葉がお好きなようですが)、
「まったくもって不可解なプロ化騒動です」
とは如何なものでしょうか。ちなみにこの時点で川淵三郎氏の名前が登場していませんが、あまり気に留めてはいなかったのでしょうか。

Jリーグの発表はこの年の7月に行われていますが、前述のように、マスコミ発表の時点で既に構想は固まっていたはずであり、それを段階的に実行に移すというものだったと思われます。さらに学校体育を否定するとも言っていないはず。無論当面は高校生、あるいは大学生を新戦力とするのはやむを得なかったでしょう。取りようによっては、大学を安定した若手供給の場としているラグビーを、やけにちらつかせているようにも見えます。中尾氏の推しのチームもいますからね。

一方先ほど触れたリーグワンの現状に関して。クラブ運営はかなりプロ的になっていますが、選手のすべてがプロ契約でなく、実質企業アマ的なクラブも多く、また選手の育成組織としてアカデミーを設けてはいますが、高校生以上は学校の部活がベースとなっています。ひとつ前にも書いていますが、安定した若手供給の場が大学または高校しかないのもどうかとは思います。

本当はこの状況をこそ改善して行くべきかと思いますが、運営サイドの発言が限られているせいもあり、どこまでグランドデザインを描けているのか疑問に思えて仕方ありません。
(2023年5月6日加筆修正)

飲み物-黄金色のビール
[ 2023/05/06 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

「快楽的スタジアムの方程式」とリーグワン

以前日本ラグビー狂会の著書で、「快楽式スタジアムの方程式」というコラムをご紹介しています。このコラムの中で著者の平野ゆり氏によれば、快楽度の高いスタジアムの条件は以下の通りです。

観やすさ(グラウンドからの距離の近さ、キャパシティに応じてスタンドをダブル・デッカーにし、最適な視覚を確保)
居心地のよさ(全席に屋根、そして質の高い座席)
親切であること(ビデオスクリーン、照明の設置、十二分な数のトイレ)

そして私はこれに関して
「実際問題、今のリーグワンに於いてさえ、これらの条件を満たしているスタジアムは限られていると思います」
と書いています。で実際どのくらいのスタジアムが、この条件を満たしているかを、リーグワンのサイトで調べてみました。大部分のスタジアムは画像があるためそれでチェックできますが、一部画像がない分は、リンク先の画像で判断しています。

リーグワンで使用されているスタジアム一覧
(リーグワン公式サイト)

今回は「グラウンドからの距離の近さ」と「屋根のあるなし」で見て行きたいと思います。尚照明やスクリーンは殆どのスタジアムに取りつけられています。

まず「グラウンドからの距離の近さ」ですが、陸上トラックなどがなく、すべてのスタンドから見てピッチと客席の間のスペースが殆どない、または狭いスタジアムは

釜石鵜住居復興スタジアム
熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
秩父宮ラグビー場
ヤマハスタジアム
豊田スタジアム
パロマ瑞穂ラグビー場
ヨドコウ桜スタジアム
東大阪市花園ラグビー場
ノエビアスタジアム神戸
Balcom BMW Rugby Stadium
グローバルアリーナ
ベスト電器スタジアム
ミクニワールドスタジアム北九州

以上13のスタジアムになります。
尚三重交通Gスポーツの杜鈴鹿(ホンダヒートの本拠地)もスタンドから比較的近いのですが、スタンドは一部のみで、それ以外は芝のスペースとなっています。

さらにこの中で、メインスタンドとバックスタンド(場合によってはサイドスタンド)が屋根付きのスタジアムは

豊田スタジアム
ヨドコウ桜スタジアム
ノエビアスタジアム神戸
ベスト電器スタジアム
ミクニワールドスタジアム北九州

の5つのみです。
今すぐ増改築をとは行かないかも知れませんし、リーグワン主導のみでは難しいかも知れません。ならばせめてJリーグと協働でスタンドに屋根を付けるとか、ピッチからの距離が近いスタンドへの改修工事を、推し進めて行くべきではないかと思う所以です。またこういうのは、トップリーグ時代から検討されていてしかるべきだったとも言えます。

ところで4月最後の週末は、久々にリーグワンの試合のない週末でしたが、来週は入替戦第一戦が始まります。尚この入替戦は、すべてJSPORTSで中継予定です。
(2023年4月30日一部加筆)


飲み物-マグに注がれたビール
[ 2023/04/30 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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