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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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JAPAN BASE開所

日本ラグビー強化拠点、通称「JAPAN BASE」が6月6日に開所となりました。

日本ラグビー強化拠点「JAPAN BASE」開所のお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

一番上の写真、向かって右端の、スコップを手にした大柄な男性がジョセフHCです。

ここはかつて、コカ・コーラ・レッドスパークスが練習に使っていたグラウンドで、多少工事に時間を取ったようですが、こうして見る限り、代表トレーニングセンターとしての条件を満たしていると思われます。

無論代表のみならず、一般にも貸し出されるようです。あとこのサイトでは紹介されていませんが、もちろん食堂もあり、客室には最大で87人が宿泊可能との由。

ところで客室のベッドが、JAPAN BASE特製マニフレックスとありますが、このマニフレックス、かつてサンゴリアスの監督を務めた清宮克幸氏や、現代表スクラムコーチの長谷川慎氏がCMに登場しています。

飲み物-おしゃれなグラスのビール
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[ 2023/06/08 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

代表候補発表と日本協会の戦略計画そしてリーグワン

ラグビー関連情報です。
ワールドカップに向けての合宿に参加する代表候補が発表されました。

日本代表及び日本代表候補 合宿参加メンバーのお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

その次にこういう話題を持ってくるのも何ですが、同じサイトに
「JAPAN RUGBY 中期戦略計画 2021-2024」
というページがあります。


このページの下の方に、前中期計画レビューとあります。一応サムネイル画像(クリックで拡大可能)を置いておきます。

前中期計画レビュー

ここで気になるのが、

日本代表のブランディングや運営面のスタンダード向上による代表戦の集客向上、スーパーラグビーを活用した代表強化、RWC2019開催地と連携したレガシーの創出、小学校でのタグラグビー授業やカジュアルラグビーを活用した参画者の拡大などは、戦略に基づき各担当部門が推進することにより、成果を残すことができた。

とあることです。
集客向上や参画者の拡大で「成果を残す」と言うのであれば、それを裏付けるデータが必要になるかと思われます。一応数字はその下のPDFにあるようですが、わざわざPDFファイルをクリックさせずとも、このページで当初の予定は何名、そして実際にはどれだけの人数が集まった、ゆえに目的は達成されたくらい書けるのではないでしょうか。

また代表強化でスーパーラグビーを活用した(と言うか、スーパーラグビーに参加することで代表強化を図ろうとした)とかレガシーの創出などは、何をもって「成果を残す」と言い切れるのかこれも不明。そもそもスーパーラグビーと代表強化の因果関係が明記されていません。

またレガシーの創出などという書き方より、開催地にワールドカップ開催の実績を残すことができ、これは今後のラグビー拠点拡大に大きく貢献するとか、そういう書き方ではいけなかったのでしょうか。それ以外の部分に関しても、何か具体性を欠いているように見えます。

あとこのPDFファイルが、言っては何ですがどうにも素人臭いのですね。リーグワンの公式サイトにいくらか通じるものがあります。フォントなども、もうちょっと考えられていいかと思います。

それと先日の投稿で、珍しく中尾氏をほめた件について。実は私はなぜかここの箇所を記憶しており、確か中尾氏は協会の支出をチェックしていて、コピー機とかPCなど頻繁にモデルチェンジが行われる物を、リースでなく購入していると書いています-2000年前後の自著または狂会本で、これもちょっと探してみる必要があるでしょう。

しかしこれが事実なら、ちょっと協会の金銭感覚に疑問符を付けざるを得ません。無論20年以上前のことであり、今は違うと思いたいです。一方でリーグワンで公共のスタジアムを交渉して使うのではなく、自前で建てる計画なのはこれも先日書きましたが、よほどそれによる収益が見込めるということなのでしょうか。

イベントや試合、そしてスタジアムのためにお金を使うのはいいのですが、何だかあれもこれもやりたがっているようにも見えます。何年か経ってやはり背伸びし過ぎていたとか、あるいはあの時のツケが今に回って来ているとか、そのようなことを言われずに済むようにしてほしいものです。何よりもそれと並行して、リーグワンの在り方そのものを再検討する、場合によっては、再編するという手段が取られてもいいかとは思うのですが。


飲み物-マグとビール
[ 2023/05/25 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ラグビー黒書 145点を忘れるな』の中尾氏コラムについて-2

『ラグビー黒書』関連その2です。
中尾氏が、の1995年ワールドカップに参加した、ラグビー関係者の一部を符牒で記す、サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち、あるいは人間の屑である戦犯たちを、今後は眼の汚れ、筆の汚れとして一切実名を記さないなどと書いていることは、2つ前の『黒書』関連投稿でお伝えしています。このような書き方自体どうかとは思いますが、その符牒で表す人物として

スモール・ブッシュ
宿(ふつか)酔いのウイング
ヤス

の3名を挙げています。スモール・ブッシュとは当時代表監督小藪修氏のことで、宿酔いのウイングとは、その当時神戸製鋼に在籍していた増保輝則氏のことです。そしてヤスとは、サンスポの記者を指しているようで、中尾氏曰く
「見当違いなラグビー記事と大本営発表を垂れ流して紙面を汚し続ける」
のだそうです。小藪氏に対しては、
「今日の惨敗を想像できないほどの精神遅滞にあったが、責任能力を問えないほどではない」
そして増保選手に対しては
「腹の出たウイングとも、スモーキン・ウインガーとも言う。いかに少ないトレーニングで沢山のトライをとるかというテーマをライフ・ワークとしている」

そして中尾氏の場合、例によって例の如くと言うべきなのでしょうか、小藪氏関連で
「精神遅滞にあった」、またはその前の記述にありますが
「辞任要請をうけながら監督の肩書を守り通した”我慢”の男」
「監督期間後半はスケープ・ゴートとしての役割を期待されながら、その自覚がなく薄ら笑いでごまかし、それを見た南アでの日本代表のボディガードが、「あいつを解雇(ポア)しろ」と叫んだ」
「我慢」は小藪氏の座右の銘だったようですが、何か揶揄している感は否定できません。しかしこの「ポア」、こういうのもやけに某カルト教団になぞらえたがっていますね。

そして増保選手。実際この人は当時かなり太っており、しかも私生活も節制のあるものではなく、リザーブとして代表スコッドに名を連ねていながら、試合の前夜酒を飲んでいたとも伝わっています。但しだからと言って
「サイテーの指導者に率いられたサイテーの男たち」
は如何なものでしょうか。

この大会の代表は、同じ本の大友氏のコラムを見る限りでは、あまり統率が取れていたとは言えませんでした。コーチ陣が注意を与えなかった点、他の選手もそれに言及しなかった点では、コーチ陣も選手も何らかの責任はありそうです。しかしそんな中でも、自分に厳しくあろうとし、たとえばオールブラックス戦でトライを挙げた選手もいたわけです。

チームの問題点に目を瞑っていたのは責められるべきですが、劣勢の試合で2トライ挙げたまでをも無視してサイテー呼ばわりされたのでは、当該選手は浮かばれないでしょう。しかしもしこれが海外強豪国であれば、当該選手はマスコミにチームのことをリークしたのではないかと思います。ちなみに増保選手はその後体を絞り込み、この当時のことを「慢心していた」と振り返っています。

尚中尾氏によれば、その他にもシギーとかゼンジーとか何名かいるとあります。シギーとは当時日本協会会長だった今野滋氏、ゼンジーとは専務理事だった白井善三郎氏のことです。(個人的には、ゼンジーといえば昨年の大河の『善児』を思い出すようになっています)

しかしなぜ中尾氏は、こういう符牒で呼びたがるのでしょうか。「サイテー」だから、「眼の汚れ、筆の汚れとして一切実名を記さない」というのだけが理由ではなさそうです。寧ろ、同人用語あるいは隠語に近いものがあると思われます。

この狂会本が、最終的にラグビーオヤジの同人誌的な存在になったと私は書いていますが、要はこういう符牒に隠された意味を知っている自分たちは目利きであるといった、一種の連帯感と呼ぶべきなのかも知れません。内集団バイアス(所謂身内びいき)に似たものもありますし、正直言ってどこかイキった、中二病的な印象をも与えます。

飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2023/05/21 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

リーグワンを再編するとしたら

ラグビー関連でもうひとつ。しかし最近朝ドラ関連を書いていないせいか、大河とラグビーばかりになっていますね。

リーグワンの問題点については今まで何度か書いており、つい先日もある方のツイートでの指摘を採り上げています。正直リーグワンはどうもトップリーグの看板の掛替えのようなところがあり、企業を母体とする本質はあまり変わっておらず、しかもトップリーグの時よりお金がかかるようになっているという意味で、目新しさにやや欠けるうえに出費が大きくなり、また代表人気にどこか頼っているようにも見えます。

しかしJリーグやBリーグのようにするには無理があります。それは全国レベルで拠点を持っておらず、数は多いものの、特定地域にクラブが集中しているためです。またこの2リーグ同様に完全プロ化するのも、ラグビーの場合ちょっと難しいでしょう。無論今後、一部のクラブを地方に移す可能性もないとは言い切れませんが、この点と言い、クラブの上限数はいくつまでにするのかといった点と言い、リーグ側から明確な形での発表がまだ行われていません。

ではプロ野球はどうでしょうか。無論野球とラグビーはかなり違ったスポーツですし、人気もプロ野球の方が上でしょう。ただ企業名を外さずに済む点、そしてかつては首都圏と関西にチームが集中していたのを全国規模にした点では、いくらか参考になる部分もありそうです。もちろんこの再編は、2000年代半ばにプロ野球を巡る様々な動きやトラブルがあったその結果であり、はじめからスムーズに行ったわけではありません。

ラグビーの場合はプロ野球とは事情が違いますが、しかし今の首都圏のクラブの多さと、企業に資金を出して貰っている状況は早晩変えて行く必要ありと思われます。北関東とか甲信越とか中部地方などに一部のクラブを移転させるのか、あるいは新規にクラブを立ち上げるのかはともかくとしても、クラブ数を減らすという選択肢もあるでしょう。

たとえば現行ではD1とD2合計で18クラブですが、これを14に減らしてそれより下はD3とし、地域リーグの上部に入れるといった方法もあるはずです。無論D2とD3を一緒にする、あるいはD2を一部D1に入れるということもできるでしょう。またJSPORTSでの全試合中継、一部地上波または民放BSでの中継が理想です。TVであれ動画サイトであれ、もう少しラグビーはアピールされてしかるべきでしょうし。しかし本当にリーグ側は、今後どうしたいのでしょうね。


飲み物-スノーアンドテル
[ 2023/05/12 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

中尾氏とラグビー狂会 続き

所謂「ラグビー狂会本」の、中尾亘孝氏の95年大会関連記事に行く前に。その2シーズン後の狂会本『ラグビーにつける薬』で、中尾氏は明治大学ラグビー部の不祥事に触れ、ついで1年目の平尾ジャパンについても触れています。

しかしこのいずれもそうなのですが、中尾氏の主観の強さが感じられ、具体的にどのような事件だったのか、あるいは代表チームはどのようだったのかがよく見えて来ません。やはり中尾氏は、好きな対象でない存在にはこのような書き方をするのだなと思う所以です。

既に『ジャパン幻のキックオフ』でもご紹介していますが、この90年代ごろはまだ各人各様で、中には客観的な分析がなされていて、面白い記事もありました。しかしその後データや、自らの取材を基に記事を書くプロのライターがいなくなり、言っては何ですが、ラグビーオヤジの同人誌的な意味合いが強くなったように思います。先日書いた『日本ラグビー凱歌の先へ』のレビューにも、そういった意味のことが書かれていました。

そして中尾氏はこの本の自分のコラムで、平尾氏はそもそも監督制度を否定していたのだから、「改革開放の総設計師」のような立場に移り、海外から超一流のフルタイムのコーチを呼ぶようにと書いています。しかし「改革開放の総設計師」とは、元々鄧小平氏のことを言っていたかと思います。中尾氏は自説を中国関連の人物や事物になぞらえるのが好きなようです。

話が戻ります。海外からコーチをと言っていた中尾氏ですが、私が知る限り、エディー・ジョーンズ氏は褒めていなかったと思います。確かジョーンズ氏が選手たちをいじめたというか、かなりきつい練習をさせたと言い出したのも中尾氏でした。但し、その根拠が不明です。中尾氏はちゃんと現場で取材していたのでしょうか。

そして、2006年から2011年にかけてヘッドコーチを務めたジョン・カーワン氏には、金と時間だけを浪費したと言い、さらに今のジェイミー・ジョセフ氏関連では、狂会本すら出ていません。お望みの、海外からのフルタイムのコーチのはずなのですが、自身が望んだ人物でないから嫌なのでしょうか。そう疑いたくもなります。

これに比べれば、同じ本で平尾氏の取材記事を書いている大友信彦氏などはかなりまともです。と言うか、本来はこういう取材記事だけにして、後は読む人次第で判断させてもよかったのではないでしょうか。

無論特定のライターの、この書き方が好きだと言う人もいるでしょうし、それはそれで否定しません。ただ自分が好きでない対象に関して主観入りまくりの記事を書き、また大学の対抗戦は評価しながら、外国人留学生は嫌いだと言ってみたりする中尾氏が、ラグビーに対してどの程度の敬意を持っているのか、疑問に思ってしまいます。中国を引き合いに出したがる点も含め、武将ジャパン大河コラムと比較したくなる一因です。

大学ラグビーそのものに関しては、前から書いているように、母校を含めあまり関心はありません。ただ大学生がラグビーをするのは無論否定しませんし、大学選手権そのものもあっていいと思います。もちろん外国人留学生もいていいとは思いますが、今後あるいはその在り方を検討する可能性が出てくるかも知れません。

ただ大学の場合、一部のOBがトラブルを起こしたことがあり、そういう点は如何なものかと思います。また新規のファンにしてみれば、なぜ大学にそこまで騒ぐのか、違和感を覚える人もいるかも知れませんし、それに関しては関係者が説明する必要もあるでしょう。また大学生のラグビーの在り方も、今後クラブで育てて公式戦にリリースするべきか(現行のアーリーエントリーをさらに進めた形)、あるいはアメリカ式に大学をプロの下部組織として契約を結ばせるのか、そういう点もまた検討されていいかとは思います。


飲み物-スミスウィックのスタウト
[ 2023/05/12 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビー代表関連で2つ

ラグビー代表関連です。

日本は「ハイパフォーマンスユニオン」となり、世界の強豪と肩を並べる存在となりました。要は今までのティア1(シックスネーションズ、南半球3強+アルゼンチン)に日本を加えたものです。これにより、ワールドチャンピオンシップに参加して、強豪勢との試合が可能となります。もちろんしばらくは、なかなか勝てず苦戦することにはなるのでしょうが…。

強豪グループ入りへ ラグビーの日本

それからNZ協会との覚書締結について。

ニュージーランドラグビー協会(NZR)との覚書締結のお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

オールブラックスをはじめ男女のセブンズ代表との交流、さらに女子ラグビーの実力向上のためのNZの大会への参加などなど。それはいいのですが、オールブラックス関連の交流が、日本での試合となっているのはちょっと疑問です。本来は互いに行き来して試合を行うものであるとは思うのですが…。それと日本がワールドチャンピオンシップに参加するのであれば、オールブラックスとの定期戦は必要なのかとも思います。

先日ツイートをご紹介した方によれば、日本によるオールブラックスの経済的支援ではないかとありました。実際そういった意味もあると思われます。実際あのオールブラックスを呼ぶということで、日本国内でも「代表人気」は高まるでしょう。

それと余談ながら。中尾氏の本(自著、狂会本とわず)を見ていて思うのは、所謂大西理論、つまりかつて日本代表を率いた大西鐡之助氏の理論を、自分が気に入らない対象への叩き棒にしている感があることです。武者さんが好きな大河を叩き棒にするのと似ています。


飲み物-注がれるビール
[ 2023/05/11 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『15人のハーフ・バックス』続き

再び中尾氏の『15人のハーフ・バックス』について。
(すみません、もう少しお付き合いください)

それから先日の投稿分、一応明記してはいますが、意味が通りにくい箇所と明らかな間違いがあったので、何か所かを訂正、加筆しています。高校ラグビーの選手がクラブのユース所属と書いていたのは、もちろんサッカーの間違いです。お恥ずかしい限りです。しかし高校ラグビーの選手が、普段はリーグワンのユースでプレイする日が、早く訪れないかとは思っています。

ところでこの本は、何を出典としたかが比較的わかりやすいこと、データが掲載されていること、さらに1989年に日本が勝ったスコットランド代表が、実は正代表ではなくスコットランド・フィフティーン(XV)つまり選抜であることなどが明記されている点などは評価できます。(一部マスコミは、それからかなり経っても『スコットランド代表』と表記していました)ただし、サッカー関連の記述では、何らそれらしきものはありませんでした。

あと先日投稿したサッカーのプロ化(Jリーグ発足)が、日本の馴れ合い的なスポーツ界の中で英断であるとしているのもまあ理解できます。ただその後、ご紹介したようにどこかネガティブな書き方になっています。それとこの時点で、有給コーチの導入やラインアウトの強化を言い出しているのもうなずけます。一方で、問題提起をしながら、結局自分の書きたいことに終始している様子もまた窺えますが、この後の中尾氏自身の本、あるいは狂会本の記事に比べるとやはりまだまともだったと思います。

ところで中尾氏は、この本の最終章を
「ジャパンがオールブラックスを倒す日」
としており、上記の有給コーチ云々、そしてもちろんサッカー関連の一部の記述もそれと関連しています。しかしその前の章で、当面のライバルを叩けとして、韓国、台湾、米国そしてカナダの名を挙げています。それはいいでしょう。特にこの当時、日本と韓国はアジア選手権では互角とされていましたし、中尾氏はこの中で北米2国のコーチングを褒めています。

そしてこの本が出版された6年後、日本代表監督に就任した平尾誠二氏が、日本はアメリカやカナダより下と言ったことに中尾氏は異議を唱えています。実際この当時の日本代表は、その当時始まったパシフィック・リム選手権で北米勢にいい試合をしながら、勝つことができずにいました。

サイズを除けば北米とは同レベルとは、この97年当時の中尾氏の言葉です。別に平尾氏批判はいいのですが、如何せん中尾氏の記事には、平尾氏や選手の具体的なコメントがあまり出て来ないため、当時のチームの状況がよくわからず、この時も中尾氏の主観が大きく前に出ている感があります。これに関しては97年当時の狂会本の、大友信彦氏の記事を見るのが一番よさそうです。これについてはまた改めて。


飲み物-テーブルの上のスタウト
[ 2023/05/07 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ジャパン幻のキックオフ』大友信彦氏の「藪の中のジャパン」

以前ご紹介した、日本ラグビー狂会の『ジャパン幻のキックオフ』に関して再度。

この頃は狂会のメンバーだったラグビーライターの大友信彦氏が、当時の代表監督であった小藪修氏のインタビューをこの本に掲載しています。この時の小藪氏の受け答えについてですが、恐らく小藪氏なりの考え(FWの力強さ重視)で代表を強化してはいたでしょうが、何となく大雑把な発言が目立ちますし、また、ワールドカップを通常のテストマッチの延長ととらえているふしもあります。

またマスコミに対して、恐らく自分にあれこれ突っ込んで来るのをうるさく思ってもいたようです。聞き手である大友氏に対しても、どことなくぞんざいな口調が目に付きます。実際この頃の日本協会は特に、マスコミに対して上から目線だったともされています。また色々聞き出すマスコミに対して、協会サイドもよく思っていなかったふしもあったようです(あくまでも伝聞です)。

ところで以前、この小藪氏が国内シーン(企業チーム)は商業主義だとコメントしており、この小藪氏を散々に批判していた中尾亘孝氏も同じではないかと書いています。そしてこの大友氏のコラムでは、1994年のフィジーとのテストマッチで、当時の平尾誠二選手が臨時コーチとして呼ばれたことに触れています。このせいもあってか、フィジーには2勝しています。

さらに試合後の小藪氏のちょっと大雑把なコメントに対して、平尾氏のコメントはわかりやすかったのですが、その点について中尾氏は触れていません。この本で中尾氏が書きたかったのは、企業アマについてであって、日本代表は前振りに過ぎなかったのかも知れません。しかし仮にも代表のことを書こうと思ったのなら、この点にも言及するべきだったでしょう。但し中尾氏は元々平尾氏、神戸製鋼が好きでないせいか、無視していた感もあります。

そしてこの大友氏のコラムに関しても、多少突っ込みたくなる部分はあります。小藪氏がメディアは日本代表をもっと盛り上げるべき、協会のプロパガンダに徹しろといった意味の発言をしたのに対し、
「メディアが大政翼賛会になってはいけないと思う。事実は書き残すべきだ」
と書いています。

しかし小藪氏が率いたこの1995年ワールドカップでは、大会前にルーマニアとの試合に勝ったせいか、表立って代表を批判する、あるいは代表が修正する点をピックアップする記事は、私が知る限りありませんでした。そして大友氏自身、南アでの代表チームがチームとして機能していなかったのに、大会中に報じなかったことを、この次の「狂会本」で告白しています。

つまりリアルタイムで事実は書かれなかったわけで、メディアのそういう点も本来は問題視されてしかるべきでしたが、あまり改善されないまま1999年を迎えることになります。そして今はこの点は改善されているのか、これもちょっと疑問です。

飲み物-スノーアンドテル
[ 2023/04/29 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

中尾亘孝氏「貧者の核爆弾・企業アマ制度考」について思うこと 4

先日分の続きです。突っ込んでいる内に、当初の予定より長くなってしまいました。引き続き、企業アマに対する1994年当時の中尾氏の主張です。

規定を変え、企業アマを純アマとするような無謀な発想をやめたとき、新しいヴィジョンが拓けてきます。
それは、企業アマ制度とは、貧者の核爆弾になりうるということです。この春、NZを憤激させたジンザン・ブルック引き抜き騒動があり、NZユニオンのチェアマンが来日しました。その騒動の際、NZの『ラグビー・ニュース』に発表された公開状で、マーク・フィンレー(元伊勢丹)は、「就職先をトップ・レヴェルのプレイヤーに紹介し、それと同時に彼らをプロフェッショナルのレヴェルの体調に保つということを日本は(企業アマ制度により)成し遂げている」と言い、NZも企業アマ制度を採用すべきと述べています。
NZのアマチュア規定を知りませんが。フィンレーは、企業アマ制度はNZのアマ規定には触れていないとも言っています。

このジンザン・ブルックとは、かつてのオールブラックスのNO8の選手です。この選手のお兄さんがマツダ(現スカイアクティブズ)に所属していました。そしてこの引き抜きに関してのマーク・フィンレー氏の言葉(の日本語訳)の中で、「体調」とあるのは状態とか状況という意味ではないかと思います。恐らく元々はconditionだったのではないでしょうか。

で、ここでタイトルの「貧者の核爆弾」が出て来ます。この場合は貧者=日本、核爆弾=企業アマの意味でしょう。そして中尾氏は、フィンレー氏のアドバイスは一考に値するとした上で、この手のドタバタはいい加減にしてほしいが、先行きは暗いと書き、その後本場に於いてプロフェッショナルとは、プロ(13人制リーグ)の選手しかいないとも書いています。

フィンレー氏の言葉を評価しながら、その言葉にあるプロフェッショナルという表現を否定するようなのはどうかと思いますし、この場合のプロフェッショナルは、専従、つまり1日の大半をラグビーやトレーニングに割けるという意味ではないでしょうか。そしてアマチュアとはその道の愛好者であり、プロとはその道の達人であるとも中尾氏は言います。さらにこうも書いています。

現実は、プレイヤーにとり余りにも過酷です。このままでは、プレイヤーのみがババを引くという結果になります。一刻も早く、プロに対する偏見を改めるべきです。

このプレイヤーというのは、日本人選手のことを指しているのだと思います。日本人でないのなら、それをまずはっきりさせるべきでしょう。その日本人選手は日本の企業アマとしてプレイしており、無論アマチュア規定によってこの当時はいくらか制約を受けていましたが、そこまで「過酷」だったのでしょうか。しかもこの後中尾氏は、

シギー(今野滋氏、当時日本協会会長)にも、IB(現ワールドラグビー)にも、ホーム・ユニオンのエリートにも、選手がプロ化するのとを止めることはできない。
トップ・レヴェルのラガーメンにとって、オフ・シーズンは無いも同然です。フル・タイムの競技者でなければ、ワールド・ワイドの選手権のプレッシャーには勝てない。それほど競技レベルが上昇しているのです。

と書き、さらにフランスの有力クラブやイタリア、そしてイングランドの中核プレイヤー、7人制ラグビーなどは実質プロであると指摘しています。実際フランスとかイタリア(オフシーズンのオールブラックスの選手がプレイしていたことがある)などはそうだったと言えます。

ただ元々は、日本協会のアマチュア規定、そして企業アマはインチキである、企業アマの選手は文武両道ではないなどと書いていたはずです。なのにいつの間にか、プロを認めて選手の救済をといった形に変わって来ています。中尾氏が企業アマが元々のアマチュアではなく、アマチュア規定にも問題があると指摘したいのであれば、企業アマの問題点やアマチュア規定の再検討、場合によっては撤廃について書くべきでしょう。しかし選手のプロ化にすり替わってしまっています。

確かにこの当時、特に強豪国の選手は最早アマチュアではどうしようもなくなり、プロを認めるようにという声は強まっていました。結局それをそのまま日本にスライドさせ、企業アマはインチキだからやめろ、プロを認めろといった論調になっているように見えます。何だか極端だなと思います。

ならば企業アマをどうやってプロにどのように移行させるのか、それを明記してしかるべきであったかと思いますが、このコラムには詳しく書かれていません。また当時の日本人選手が企業アマを、また外国の選手がアマチュアをどう考えているのか、そういう声も紹介されていません。

あと今野氏と言えば、

日本協会のチャウシェスク(チャウチャウではない、念のため)ことシギー

などと書かれてもいますが、こういうのもどうかと思います。チャウシェスクとは独裁的な姿勢で有名だった、かつてのルーマニアの大統領で、共産圏民主化が進んだ1989年の末に夫人共々処刑されています。

さらにこの後も同じようなことが書かれており、さらに

中国のことわざに「上に政策あれば、下に対策あり」というものがあります。

とありますが、中国を引っ張ってくるのが武将ジャパンの武者さんを思わせます。そして自分の書きたいことを優先させた結果、何か辻褄が合わなくなってしまっているようにも見えます。この点も何となく似通ったものがあります。一応この中尾氏のコラムについてはこれで終わりですが、何かでもう一度書くかも知れません。しかしリーグワンの今、この当時と変わったところもあり、意外に変わっていないなと思うこともあります。

それと武者さん(小檜山氏)と言えば、『どうする家康』の歴史考証の平山優氏がツイッターで、この方のツイに呆れておられましたね。

飲み物-タンブラーの白ビール
[ 2023/04/23 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

中尾亘孝氏「貧者の核爆弾・企業アマ制度考」について思うこと 2

先日投稿した分の続きです。前回分には1の通し番号をつけています。

さらに中尾氏は「シャマチュア論」という見出しで、プロ化の波を避けようとしていた協会を批判しています。尚ご存知の方も多いと思いますが、シャマチュアとは、偽アマチュアのことです。で、中尾氏はスポーツ選手を以下の7つに分類しています。

  1. 純アマチュア
  2. 企業アマ
  3. ステート・アマ
  4. セミプロ
  5. マルビ(注・○の中にビの字)プロ
  6. プロ
  7. スーパー・スター

すべての説明は省きます。要するに中尾氏が言いたいのは、この企業アマやステート・アマ(旧共産圏のオリンピック選手のように、国家が資金を出すことで生活が成り立つスポーツ選手)はシャマチュアリズムである、それを純アマチュアと主張さえしなければ、アマチュアリズムの疑似概念として認めることができるとしています。

何だか上から目線な感じもしますがそれはともかく。中尾氏曰く、アマチュアリズムとは19世紀ごろの、主に支配層が下層階級の専門競技者に負けることに耐えられず、自分たちの楽しみのためだけにやるものという名目のもと、自主独立性を守ったものであったわけです。無論こういうアマチュアリズムは、20世紀の終わりにはもう消滅しているに等しくなっています。

そこで中尾氏は、だから協会もアマチュアリズムを唱えるのはやめるべきと主張し、日本協会のアマチュア規定第4条を持ち出しています。

「競技者または役員は、ラグビーフットボールで得た名声を利用して如何なる形式の商業目的の宣伝に携わってはならない。チームが団体として行為する場合も同様とする。」
とあるが、ご丁寧にも企業アマはいかん-つまり、シャマチュアであると、自らの首を締めるような規定をしている。
このような矛盾をのうのうと書き記すぐらいですから、文武両道を謳う協会の役員は、ノミの心臓じゃなく、ノミの脳味噌程度の知性の主に違いありません。

この
「ご丁寧にも企業アマはいかん」
ですが、確かに企業チームがロゴ入りジャージーで選手をプレイさせること、試合をTVで流して、会社名を連呼させたりすることは自社宣伝と言えます。また試合の様子を報じる新聞の紙面記事には、かなりの宣伝効果があるとも言われています。

しかしだからと言って「ノミの脳味噌」はないだろうとは思いますが。アマチュアリズムを論じると言うより、協会叩きといった感じです。

それとこの部分ですが、実は同じ「ジャパン幻のキックオフ」の最初の方に、大友信彦氏のコラムがあります。大友氏は自ら小藪氏にインタビューをし、それを基に書いているわけですが、その時の小藪氏の発言にこうあります。

「日本は(中略)もっと世界にはばたかないかん、と思わないいけないと思うんだ。その点では、アマチュアという美徳が、足枷になっている面もある。ジャパンはアマチュアでやれ、といっておいて、各チームは商業主義でやってる面が強いんだから、考え方はスリ合わないよ」

つまり小藪氏も、各チームは商業主義と言っているわけですから、この点中尾氏の主張と共通するものがあります。なぜ中尾氏は、小藪氏のこういう点は評価しなかったのでしょうか。

それからこのアマチュア規定ですが、かなり前に廃止されたはずです。でないと代表選手がビールのCMに出演したりできないでしょう。

それからクラブ運営に関して、

地域に根付いたスポーツ・クラブを!
美しい理念です。Jリーグも、このようなクラブ・システム導入を最終目的としています。ところが、当の本場でもクラブの実態は全く変化してしまっています。
(中略)
極論になりますが、慎ましい町のクラブ・チームでスポーツをエンジョイするというイメージは、幻想にすぎません。
高度資本主義社会では、常に資金源をどこかに求めなければ、クラブの運営は不可能になっています。たとえ全国区の人気があっても、競技収入だけでは予算の50%~60%しか満たすことはできません。どうしても、スポンサーが必要なのです。

「地域に根付いたスポーツ・クラブ」とは、プロのクラブも当然含まれると思われます。その意味で、如何にもアマチュアリズムを思わせる「慎ましい町のクラブ・チーム」と同列に論じるのは難しいのではないでしょうか。あるいは中尾氏が、アマチュアリズムなど今の時代には存在しないと強調したいため、敢えてこう書いたのかも知れませんが。

プロスポーツのクラブが、様々なスポンサーを必要としているのは、この1994年当時でもJリーグが存在している以上、周知の事実だったはずです。またJリーグとは異なりますが、プロ野球もスポンサーあってこそのものです。そのスポンサーは選手のユニフォームにロゴを入れたり、会場の看板、今ならばデジタルサイネージも加える形で、自社の広告活動を行っているわけです。インタビューの時に選手が前に立つ、スポンサーパネルしかりでしょう。

あと、何度か書いていますがご参考までに。リーグワン入りを目指しているクラブ「ルリーロ福岡」は、様々な地元の会社とスポンサー契約を結んだり、トークンを購入して支援して貰ったりといった形で運営費を出しています。

うきは市を本拠地とする新設ラグビーチーム「LeRIRO福岡」がトークンを新規発行・販売開始!
(PR TIMES)

さらに中尾氏は財政難に陥らないため、カルテル組織のリーグを作ることを提案し、その方法が分析されている本を紹介したりもしていますが、要は

「真のアマチュアリズムはもう存在しないから、選手はプロを目指せ!
企業アマはシャマチュアだ!その意味で、協会のアマチュア規定は間違っている」

こう言いたいわけですね。
しかしこの1994年という年は、ラグビーユニオンのプロ化が認められる、オープン化の1年前に当たっており、まだ選手のプロ化に踏み出したわけではありませんでした。プロ化と言うより、アマチュア規定の見直しと企業アマの改善と言った方が、この場合正しいのではないかと思われます。

それから

というか、すべてアマチュアは最高峰のプロフェッショナルを目ざす、あるいは目指さざるを得ないという人間(競技者)の本質を、素直に認めるしかないようです。これを認めれば、プロとアマは対立概念でないことがよく分かると思う。ちなみに、アマとの対立概念はノン・アマ、プロの対立概念はパート・タイム。

アマチュアがプロとなる云々はともかく、ノン・アマというのはあまり聞かない言葉です。ゴルフでプロとアマの中間的な位置づけがそう呼ばれているようですが。それとパート・タイムの対立概念はフルタイムではないでしょうか。「フルタイムのラグビーウォッチャー」らしからぬ物言いです。


飲み物-バーのビール
[ 2023/04/21 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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