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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ワールドカップ準々決勝-3(プールCの劇的勝者、劇的勝利を逃す)

ワールドカップ関連です。
イングランドとフィジーの試合です。

ボールを巡って互いにせめぎ合うイングランドとフィジーですが、双方なかなか得点チャンスを作ることができません。そして10分にフィジーの反則で、イングランドの主将、ファレル選手がペナルティーゴールでの先制、これで3-0。

さらにイングランドは相手陣深くでモールで攻め込み、それから展開してトゥイランギ選手のトライ。コンバージョンは失敗ながらこれで8-0。一方フィジーも、イングランドのオフサイドでPGのチャンス、これが入れば5点差ですが、残念ながらはずれます。

その後フィジーのボールをインターセプトしたイングランドですが、ノーバインドタックル(相手をつかまない、体当たりのようなタックル)で下げられてしまいます。これで再びのPGチャンスを得たフィジー、今度は成功で8-3。しかし22分、今度はイングランドのマーチャント選手のトライ。そしてフィジーのハボシ選手が、イングランドのスミス選手にヘッドコンタクトでバンカー判定となります。

スコアは15-3、そして1人少ないフィジー。イングランド陣内でPGのチャンスもこれは決まらず。しかしその後フィジーはイングランドのゴール前に攻め込み、ディフェンスの穴を見つけてマタ選手がトライ。コンバージョンも決まって15-10。ここでバンカーシステムによりジャッジ中だったハボシ選手、イエローで試合に戻れることが決定。

フィジーは1人少ないハンディを感じさせず、自陣に攻め込むイングランド相手のディフェンスでスタンドを湧かせます。しかし32分、同じ反則をフィジーが2回したことにより、イングランドにPG。18-10、ここでハボシ選手が復帰。そして36分、イングランドにまたPG。21-10。フィジーも粘るものの、反則でイングランドに攻め込まれ、何とかしのぎます。ここでハーフタイム。

後半。イングランドと競り合うフィジー。イングランドは本来の、キック主体のプレイに戻している感があります。双方攻めあぐねており、フィジーに反則でイングランドボールのラインアウト。しかしモールで攻め込むもトライならず。後半9分、イングランドは攻め込むフィジーからボールを取り戻し、相手陣でマイボールラインアウトとします。

その後、フィジーはボールを取り返すもののオフサイドの反則。イングランドはPGを得て3点で24-10、これが後半最初の得点となりました。フィジーも攻めるもののなかなかチャンスを作れません。イングランドはフィジーの反則でまたもPG、しかしこれはボールが届きませんでした。

後半19分、多少乱闘気味の両チーム。勢いづくフィジーはミスを重ねつつも相手陣に入り、23分にラバイ選手のトライ。24-17でこれで7点差。そして25分にはまたもフィジーのPG。しかしこれは入りません。いささか混沌とした状況の中から、攻撃を試みるフィジーは27分、うまいパスつなぎで、最終的にボティトゥ選手のトライで24-24の同点とします。

追加点を狙うイングランドに対して、懸命のディフェンスのフィジー。後半31分、イングランドのドロップゴール(DG)で24-27。攻めたいフィジーですが、イングランドに自陣に入られ、そしてゴール前で反則したため、イングランドはPGのチャンスです。正面から決めて24-30。

終盤、フィジーボールのスクラム。1トライとコンバージョンでフィジーの勝利で、イングランドの反則利用で前進したいものの、そのフィジーに痛恨のペナルティ。これでボールを得たイングランドが、タッチに蹴出して準決勝行きを決めました。


まずNHKの中継ですが、国歌演奏が丸々カットされていました。やはり選手の入場→国歌演奏→そしてこの場合はフィジーのウォークライ「シビ」と行くべきでしょう。かろうじてシビのシーンは中継されましたが。

そしてこれまでも書いて来たように、スタンドではかつての代表選手が観戦していることも珍しくありません。今回は「ウィルコ」、ジョニー・ウィルキンソン氏が来ていましたが、かつてのイングランドのキッカーで、蹴る前にゴルフのバンカーショットのようなポーズを取るのが特徴でした。しかしこの試合、角度にもよるのか意外にゴールキックの失敗が見られました。

それと後半、フィジーの選手が勢い余ってベンチの方に突っ込み、ボールパーソンの女性にぶつかってしまうシーンがありました。かつてはボールボーイと呼ばれていた人たちですが、今はボーイのみならず、様々な人々がこの役目を果たしています。

イングランドのDG。元々キック主体のイングランドでは、これが出ても不思議ではないなとは思いました。アルゼンチンなどもキックが多いチームで、このプレイで得点することも珍しくありません。それを考えれば、レメキ選手がアルゼンチン戦で見せたあのゴールは、相手のお株を奪う意図があってのことでしょうね。

そしてフィジーは、この試合では赤と黒のセカンドジャージーを着ていました。日本との試合でも着ていましたが、あの色遣いは、かなりのインパクトがあります。


それから日本代表の次期ヘッドコーチ関連で少し。現在ワイルドナイツのHCである、ロビー・ディーンズ氏を予想する声もありますが、ここに来てNZのディフェンスコーチ、スコット・マクラウド氏の名前が挙がっているようです。

ラグビー日本代表次期HC マクラウド氏が最終候補に浮上 W杯4強入りのNZ代表コーチ

スーパーラグビーのハイランダーズで、ジョセフ氏やブラウニーことトニー・ブラウン氏と同時期のコーチング経験もあり、再度ブラウニーとタッグを組むことも考えられます。(実際ブラウン氏の去就はまだはっきりしていないらしい)尚記事中にはエディー・ジョーンズ氏の名前もあるようですが、本人がこれを否定しており、また過去にコーチを経験した人を再度選ぶべきかとは思います。尚もう1人の候補、フラン・ルディケ氏は南ア出身、スピアーズの現役HCです。


飲み物-マグに注がれたビール
[ 2023/10/19 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第39回に関しての武将ジャパンの記事について-1

第39回の『武将ジャパン』大河コラムに関してです。今回は、ページ数が1ページ少なくなっていますね。あと先日の大河関連投稿、一部手直ししています。


前回は捨が死ぬところ。
今回は拾が生まれるところから始まり、サブタイトルにあるのは「くたばる」の四文字。
秀吉の死をそんな風に表現するなんて、あんまりでは? と、眉間に皺を寄せてしまった皆様へ。
NHKには「放送で使う言葉」の基準があります。
◆ 放送で使う言葉は、どのように決めているのか(→link)
番組責任者によって決められ、その際は『NHKことばのハンドブック第2版』が判断基準となるようです。
「くたばる」という言葉からは「死んでザマァw」というニュアンスも感じるのですが、よく通りましたね。

「死んでザマァ」も何も、秀吉自らこの言葉を使っているのですが。
それに「くたばる」は放送禁止用語ではなさそうですね。
一応このリンクを置いておきます。

【2023年】放送禁止用語一覧!厳しすぎるメディア規制と時代背景

あと
「前回は捨が死ぬところ。
今回は拾が生まれるところから始まり、サブタイトルにあるのは「くたばる」の四文字」
捨(役名は鶴松)が死ぬところはともかく、拾が生まれるところは特に問題ないかと思いますが。無論この拾絡みのシーンも、秀吉の狂気をよく表してはいます。
第一、出演者やスタッフについて散々失礼なことを書いている武者さんに、
「『くたばる』はけしからん!」
といった言い方をされても、ちょっと当惑します。

これは何も秀吉の子だけでもなく、家康の嫡子である徳川秀忠も、いきなり大きくなった状態で出てきました。
わざとらしく「あの長丸殿が!」と言われたところで何がなにやら。
ほとんど記憶に残っていません。
印象的なシーンが無ければ仕方ない話でしょう。

ここのところ、於愛が目の不自由な人々に施しをしていて、子供たちも手伝うシーンが回想として出て来ています。それを見て、あああの時の子がと、改めて思い出す仕掛けになっていると思うのですが、武者さんちゃんと観ていないのでしょうね。

しかも、秀忠の娘である千姫のこともサラリと出てきました。いつの間にそうなったのやら。
秀忠の妻は江(ごう)です。浅井三姉妹の一人で淀殿(茶々)の妹でもあるし、重要な存在のはずなのにセリフだけで処理されました。
今後、出番はあるようですが、一体なんなんでしょう?
真田信之と稲の縁談より、こちらに時間を使うべきでは? 『真田丸』での吉田羊さんより素敵な稲を描かねばならないタスクでもありましたか?

江はこれから登場しますよ。キャストも紹介されていました、ちゃんと公式サイトやSNSに目を通してください。そして「一体なんなんでしょう」て何ですか。こちらの方が、武者さん何考えているのだと言いたくなります。
そして千姫はこの時ほんの幼女で、今後重要な存在になって行きます。まだ現段階ではサラリと出て来てもおかしくないでしょう。

あと
「『真田丸』での吉田羊さんより素敵な稲を描かねばならないタスクでもありましたか?」
これも意味がよくわかりません。それにあの縁談は、真田昌幸を登場させる目的もあるのですから、描かないわけに行きませんね。
このすぐ後に吉田さんとジャニーズに絡む記事のリンクがあることから、要はこの記事に目を向けさせたかったのかと。

大事な説明をどんどんスッ飛ばす一方、しつこいのがこれ。
えびすくい――
もう、ええて!
終盤にきてようやく忘れていたのに、心の底からしつこい。
この世界観では、えびすくいしか娯楽がないのでしょう。

「大事な説明をどんどんスッ飛ばす一方、しつこいのがこれ」
説明したらしたで、説明セリフだらけだとなるのでしょうね。
それに最近は忠次より他の家臣団の出番が多くなったこともあり、しつこいと言われるほど登場していません。
そして今回は忠次退場回で、本人もこれが最後と言っているからこその「海老すくい」です。
それにこれ、三河の人々に対して失礼では?

あ~連歌もねえ! 蹴鞠もねえ! 娯楽といったらえびすくい!
オラこんな大河嫌だ~♪ オラこんな世界嫌だ〜♪
ドラマ10を見る~だぁ~♪
そう歌うしかねえ。

「ドラマ10を見る~だぁ~」
勝手に観てください。
いつも思うけど、嫌なら観なければいいだけの話です。仕事がなくなりますけどね。

えびすくいおじさんと茶を飲む家康の場面、相変わらず所作がぎこちない。
とにかく時代劇の基礎すらできていないから、画面にも緊張感がない。
もはや無理して茶を飲むことはないのでは?
屋内で座って動いているだけでボロが出るとなると、演じている方が時代劇を嫌いなのだろうか……とも思ってしまいます。

これ、何度か似たような文章を目にした記憶がありますが、それはさておき。
まず「茶」でなくて「薬湯」ではないでしょうか。
そして「飲んで」いませんね。
さらに
「所作がぎこちない」
「時代劇の基礎すらできていない」
「屋内で座って動いているだけでボロが出る」
これらが具体的にどのような所作でありシーンであるのか、ちゃんと説明してください。

明使との和睦協議が嘘だったことも、怒り暴れる秀吉も、何もかもが説明不足。
秀次事件なんて家康が一言触れただけでした。
本作の制作陣ですから「真田丸できっちり描かれてたから、いいんじゃね?」ぐらいに考えていそうですね。

また4行で1パラグラフですか。
そして「何もかも説明不足」
では、どう描けば説明不足にならないのでしょうか。ここまで言うのなら、恐らく武者さんも代替策があるのでしょうね。
あと『真田丸』云々、だったら『真田丸』を補完として観てはどうでしょうか。こちらの方はあくまでも家康が中心であり、描き方は当然異なって来ます。

それと
「秀次事件なんて家康が一言触れただけでした」
冒頭の秀吉の「汚れた者を近づけるな」、これも、いくらか秀次を意識していると思われます。

そして相変わらずBGMがピロピロだと書かれており、

いつまで経っても聞き慣れない、オシャレなレストランにでも似合いそうなBGM。
なぜそんな曲が選ばれるのか。わかってきた気がします。
ニコライ・バーグマンのボックスフラワーオルゴールにとても似合いそうな曲調ですよね。
それがこのドラマの隠されたコンセプトだと思います。和風でもなく、オシャレなカフェのメニューにあったら似合いそうなアニメとか。
そういう一昔前のオシャレセンスが、本作の隠し味なんでしょうね。

あの劇伴がすべてピロピロにしか聞こえないのでしょうか。
そして勝手にニコライ・バーグマンだ何だと決めつけ、

戦国時代の日本が舞台で、スカンジナビア風味を持ち込まれても私には意味がわからない。
わかる人にはわかるというけれども、それはきっと選ばれし少数派。あまりに低迷している視聴率を見れば、そうとしか判断できないでしょう。

などと書いていますが、稲本響氏によると
「黄金の甲冑をイメージして。まず家康のテーマの1つである『黄金(きがね)の君』ができ、その延長線上に生まれたのがメインテーマ」
とあります。

あと「低迷している視聴率」などとあります。
本当に嫌いな大河は世帯視聴率のみで叩き、昨年あれだけ言っていた、NHKプラスの再生などどこに行ったのかと思わせる書き方です。尚8日は、裏にラグビーワールドカップのアルゼンチン戦が来て数字が下がったものの、15日の放送では10.4パーセントに戻しています。

そんなオシャレカフェにはちょっと似合わない大量の薄気味悪い蝋燭が今週も出てきました。
誰がこんなものを見たがるのか?
背景にある行燈も薄気味悪い。まるでLEDライトを灯しているかのように揺らぎがありません。
どういう照明を使われているのでしょう。

この大河での武者さんの書き方はいつもそうですが
具体的な裏付けがなく主観のみでの判断
相手または対象を貶めたり、不気味がるような表現を平気で使う
これがとにかく多いです。

何度も書きますが、この当時ロウソクの大量生産はまだ行われておらず、値の張るものであり、秀吉は富と権力の象徴として、ああいう形でロウソクを使ったという設定だと思われます。
そして背景にある桐の紋の行灯ですが、元々灯明やロウソク単体だけでは風の影響を受けやすいため、あのように紙で覆う形になったとされています。ですからロウソクだけより揺らぎは少ないでしょう。
ちなみに行灯が一般化したのは江戸時代です。

さまざまな江戸のあかり
(けいはんな小さな博物館)


飲み物-テーブル上のマグのビール

[ 2023/10/18 03:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『風花帖』-25

新六は言った。あれは御前試合の前、それがしが素戔嗚神社に武運を祈りに行った折、吉乃様も共に祈願をしてくださった、その時伊勢様と境内でお会いした。しかし御前試合で伊勢様にケガを負わせることになるとは、夢にも思わなかった、伊勢様にもお忘れなきかと存じますと。

新六は鋭い目つきで勘十郎を見つめたが、勘十郎は苦笑し、皮肉な口調でこう言った。
「さような出会いであったかな。いささか、違うような気もするが。まあ、確かに御前試合で印南に痛い目に遭わされたことはよく覚えておるぞ」

しかる後に勘十郎は表情を厳しくし、昔話はともかくこれからのことだ、上意は今申し渡した通りだが、そのうえでご家老のご内意を聞くかどうかは、そなたらの覚悟次第だぞと言うが、源太郎は申し訳ないが、これ以上伊勢殿のお話を伺っても致し方なきことと、思いつめた表情で言った。

さようかと、冷たい笑いをうかべて勘十郎は立ち上がろうとした。その時新六が、しばらくお待ちくださいませと、手を挙げて勘十郎を制した。勘十郎は蔑むような目つきになった。

「そなたはわしの話を聞くと申すのだな」
新六は答えた。まず、何をなせばよいかと伺いたい、ただしそのことを行うか否かは伺ってからのことでございます。勘十郎は妙な駆け引きをいたす男だと言い、話を聞きながら、それをせぬこともあるというのかと尋ねる。

「当然のことと存じます。御家のためになることならできますが、そうでなければ無理強いされてもできませぬ」
勘十郎は鼻先で嗤い、座り直してこう切り出した。

「されば申そう。ご家老は罷免された小宮四郎左衛門始め、伊藤六郎兵衛、小笠原蔵人、二木勘右衛門ら重臣が、城下にて騒ぎを起こすことを懸念しておられる。そのため四人の者どもを領内から退去させたいのだ」

勘十郎はさらに続けた。
「四人と面談いたして退去させたなら、最早そなたたちの罪は問わぬとの仰せだ」
しかし新六は何かを窺うように勘十郎を見た。
「だますおつもりでしょうか」

この露骨で容赦のない言い方に、勘十郎は目を剥いた。
「だますとは聞き捨てならぬ。ご家老は、左様な偽りは申されぬ」

「武士に二言なしと仰せでございますか」
新六は身を乗り出し、確かめるように言った。勘十郎は顔を縦に振り、声を高くしてこう言った。

「如何にもそうだ。かようなご家老の仰せが如何に寛大なものであるか、そなたらの胸に問えばわかるであろう。渋田見主膳殿が殺された夜、そなたらが屋敷にいなかったことは見当がついておるのだぞ」
新六はうなずいて微笑し、源太郎に顔を向けた。

「ご家老の命に従うのは、旧犬甘派を裏切るに似ておりますが、小宮様たちが城下にて騒ぎを起こすのは藩のためになりません。既に殿の命で城門が閉ざされており、小宮様たちは一旦領内から立ち退き、殿のご親戚筋を頼られて、身の潔白を訴えるしかないのではございますまいか。さればご家老の命に従うは裏切りでなく、御家への忠義かと存じます」


源太郎の前で吉乃のことに触れた勘十郎に対して、新六はうまく取り繕います。無論、実際は勘十郎が吉乃に乱暴しようとし、新六がそれを助け、さらにこれ以上吉乃に近づかせないよう、御前試合でケガをさせたわけです。勘十郎も嘘であると思いつつ、当面のことに話を戻します。

勘十郎は小宮四郎左衛門ら4名を退去させれば、罪は問わぬと言い、新六は多少疑いつつも、源太郎にその役目を任せることにします。新六にしてみれば、この一連の行動もまた、源太郎のみならず吉乃のためでもあると考えられます。

源太郎は、これ以上勘十郎には付き合えないと思っているようですが、新六はその源太郎を、出雲の命に従うのは忠義であると説得し、勘十郎の言うことを受け入れるように促します。

そして小倉と言えば、先日のワールドカップ準々決勝の前に、このようなイベントが行われています。地元紙の記事が会員限定なので、こちらを貼っておきます。

ラグビーワールドカップ 2023 ウェールズ代表応援セレモニーを実施します
(北九州市)

北九州市はウェールズとレガシー協定を結んでおり、これも交流の一環として行われました。実際小倉駅内にはウェールズの旗やジャージーが展示されています。生憎ウェールズは負けましたが、こういう試みはなかなかいいものです。


飲み物-コーヒーとケーキと生クリーム
[ 2023/10/17 23:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』第39回「太閤、くたばる」あらすじと感想-2

第39回の後半部分ですが、本題に行く前にまずお詫びです。先日のサブタイを「秀吉、くたばる」としていましたが、もちろん「太閤、くたばる」の誤りです。失礼いたしました。それと他にも何箇所か誤りと思われる箇所があったので、訂正しています。


再び朝鮮半島に兵が送られた。「誰も望まぬ戦」が再開されたのである。伏見城にいた秀忠は、戦地から送られて来た桶を目にする。本多正信いわく「鼻切り」による獲物であり、討ち取った敵の首を持ち帰るのが難しい場合、その鼻と耳を切り落とし、その数をもって手柄とする習わしであるということだった。戦地もそうだが、国内も乱世に逆戻りしていると正信。

家康は、秀吉の「策は無限にある」と信じるのみじゃという言葉を引き合いに出し、正信を戒める。しかし家康も、何かやりきれなさを感じていた。そして秀吉の子拾は幼いながら元服し、秀頼と名を改めていた。羽根つきに興じる秀頼を満足そうに見る秀吉。飛び込んで来た羽根を秀頼に拾ってやったところで、秀吉は急によろめき、縁から庭へ転げ落ちる。皆が慌てふためく中、茶々だけは冷ややかな視線を送っていた。

三成は秀吉の寝所へと急ぐ。誰だったかのうと言う秀吉に、三成は一瞬茫然とするものの、秀吉の戯言だった。もう元気だという秀吉の言葉に三成は安堵するが、寧々は秀吉が遺言を作るつもりであり、そなたの意見を聞きたがっていると言う。秀吉は三成に、秀頼はあまりに幼いが誰を天下人にするかと尋ね、三成はこう答える。
「天下人は、無用と存じまする」

豊臣家への忠義と知恵のある者たちが、話し合いをもって政を進めるのが最もよきことと進言する三成。ややあって秀吉も同意し、望みはひとえに世の安寧、民の幸せよと口にし、やってみいと言う。三成は家康と前田利家にこのことを伝える。そなたが夢見た政を試す時が来たようでござるなと家康。但しこれには、野心を隠し持つ大名を如何に抑え込むかが肝心であった。

三成は家康と利家に、力のある大名をまとめ上げ、我ら五奉行を支えてほしいと願い出る。引き受けますぞと三成に杯を渡す家康。利家は、あの何でも欲しがる藤吉郎の、最後の望みは民の幸せとはのうと意外そうに言い、家康は秀吉が快癒して、戦もうまく収めるだろうと楽観的だった。しかし秀吉の容態は再び悪化し、その秀吉は家康を呼び出す。

寧々や小姓たちは下がり、部屋の中は家康と秀吉だけになる。秀頼を頼むと秀吉。お守りいたしますと言う家康に秀吉は、孫の千姫と結婚させるように言う。家康はこれを承諾するが、しかしその前に、殿下にはまだまだやっていただかねばならぬことがと言い、前に進み出て、この戦をどうなさるおつもりかと尋ね、民の幸せを願うならば、最後まで天下人の役目を全うされよと直言する。

しかし今の秀吉に取って、安寧も民の幸せも預かり知らぬことだった。最早秀吉は、秀頼の幸せを願うのみの単なる老人と化しており、体も弱って、家康に支えられる始末だった。秀吉は支えられながら、天下はどうせおめえに取られるんだろうと力なく笑う。家康は秀吉を座らせて言う。
「そんなことはせん」

さらに家康は言う、自分は治部殿らの政を支えると。秀吉は白兎が狸になったかと言い、知恵を出し合って話し合いで進めるなどうまく行くはずがねえ、お前も分かっておろう、世の中はそんなに甘くねえ、豊臣の代はわし一代で終わりだわとも言うが、家康はだから放り出すのかと険しい言葉を向ける。唐、朝鮮の怒りを買い、秀次様を死に追いやり、諸国大名の心は離れ、民も怒っておる。こんなめちゃくちゃにして放り出すのかと、怒りをあらわにする家康。

な~んもかんも放り投げてわしはくたばる、あとはおめえがどうにかせえと秀吉。高笑いをしつつも咳込む秀吉に、家康はまだ死なさんぞと怒りをぶちまけるが、秀吉は急に静かになる。しかしそれは秀吉の芝居だった。大嫌いだと言う家康に、わしはおめえさんが好きだったにと秀吉は言う。

また秀吉は、信長が後継者と考えていたのはおめえさんだったと思われるわとも言う。無論天下を引き継いだのは秀吉だった。まことに見事であったと言う家康にすまんのうと秀吉は詫び、うまくやりなされやと言い、家康は二度と戦乱の世には戻さぬ、あとは任せるようにと返す。秀吉は安心したのか、鈴を振って家康の退出を伝える。寧々が顔をのぞかせ、何かを悟ったような様子で去って行った。

秀吉の病状はさらに悪化した。茶々が見ている前で喀血し、それでも何か言おうとする秀吉だが、茶々は冷たくこう言い放つ。
「秀吉はあなたの子だとお思い?秀頼はこの私の子。天下は渡さぬ」
さらに茶々は、あとは私に任せよ、猿と言い、両手で秀吉の顔を支えた後、死相を見て取ったのか、急に秀吉を抱きしめる。一方家康は、天下人を力で奪い合うこともなくなると、三成が主張する合議制について考え、さらに忠次に洩らした、天下人など嫌われるばかりじゃという言葉をも、また思い起こしていた。

信長にも秀吉にもできなかったことが、このわしにできようかと問う家康に、忠次は答えた。
「殿だから、できるのでござる。戦が嫌いな殿だからこそ。嫌われなされ。天下を取りなされ!」


変わった終わり方だなと思いましたが、この「天下を取りなされ」が、その後の家康のあり方につながることを考えれば納得です。そして、秀吉と同様にこの回で退場した人物ながら、家康の中に大きなものを残した忠次の、これが本当の最後の見せ場とも言えるでしょう。

そして秀吉。秀頼可愛さに加え、既に弱っていたせいもあるのか、表向き三成の意見に同意するようなことを言いながら、実際のところあとは野となれ状態であり、出兵の落としどころすら考えていない有様でした。これに家康は憤るものの、秀吉はどっちみち家康が天下を取ると考えており、うまくやりなされとまで言って下がらせます。この辺りの人の心を読む技は、最晩年となっても衰えていなかったようです。

さて次回は、七将が三成を討つと息巻くシーンが登場します。私としては、このお三方の兜を見られるだけでも、満足ではありますが。

どうする家康第40回七将2

『どうする家康』公式サイトより

このシーンは『軍師官兵衛』以来ではないかと思います。ちなみにあの大河でも、三成は治部少輔丸にいたという設定になっています。

それから秀吉が後を家康に任せるところ、寧々はこのことに感づいていたか、あるいは密かに聞いていたかと思われます。実際彼女は夫亡き後、大坂城を家康に明け渡すことになりますが、家康のこういう気持ちを知っていたとすれば、十分納得が行く話です。ただ今のところ、三成や茶々との対立は表立ってはいないようです。

茶々の「あなたの子だとお思い?」、実は「私の子」。ちょっと思わせぶりなセリフではありました。しかしその彼女も、当然ながら「猿」がいなくなることに対しては、かなりの不安を抱えているものと見えます。

最近ワールドカップ関連の投稿が多くなっていますが、実際こちらの方も勝負、あるいは勝利とは何であるのかなどなど考えさせられるものがあります。実際フランスと南アの試合で、勝利とは紙一重であるものと思いもしましたし。


飲み物-ジョッキに入ったビール
[ 2023/10/17 03:00 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-2(遥かなるベスト4)

ワールドカップ関連です。
NZとアイルランドの試合です。


2019年大会の準々決勝と同じ顔合わせのこのカード。試合前。NZ(オールブラックス)のウォークライにアイルランド代表は、2つの円を作って「8」の字を表し、これに対抗します。

前半6分、アイルランドのペナルティでNZはペナルティゴール(PG)で先制、0-3。しかしその3分後、NZの反則で相手陣深く攻め込むアイルランド。しかしアイルランドはNZのディフェンスに阻まれ、なかなか得点に結びつけることができません。

さらにNZはPGを得て0-6。さらにターンオーバーでアイルランドのボールを奪い、その後も自陣からボールを展開したNZは、19分にボーデン・バレット選手からファインガアヌク選手に渡って、相手ディフェンスが揃わない隙をついてインゴールへ。両チーム初のトライとなります。

コンバージョンも決まって0-13。しかし対するアイルランドも、21分にPGで3点を返します。アイルランドは相手陣に入りながらもなかなか防御を崩せずにいたものの、26分にバンディー・アキ選手が飛び込んでトライ。これで10-18。しかしながらNZも、33分に相手ディフェンスの隙を突いてサヴェア選手がトライ、アイルランドを突き放しにかかりますが、残念ながらコンバージョンは決まらず、10-18。

しかしながら36分、NZのアーロン・スミス選手が10分間の退場で、1人少ない状態のNZに対し、アイルランドはNZゴール間際に攻め込んでギブソン=パーク選手のトライとなります。コンバージョンも決まって大喜びのアイルランドファン。そしてハーフタイム。

後半、NZとアイルランドのボールの争奪戦。ボールを奪ったアイルランドはそのままNZゴールへ迫るもののノックオン。ピンチを何とか脱したNZ、尚も攻めるアイルランド。アイルランドはダン・シーハン選手がトライかと思いきや、ボールが逸れて届かずじまい。

ここで一時退場のスミス選手が戻り、15対15に戻ります。後半12分、NZはマイボールラインアウトからの展開で、ウィル・ジョーダン選手がそのままトライ。コンバージョンが決まって17-25。

アイルランドもこのままでは終われず、何とか攻め込み、反則を得てPGを狙います。しかしキックの名手セクストン選手、これは決まらず。その後もアイルランドはトライを狙い続け、インゴール間際でのNZの反則で、マイボールラインアウト。後半24分にさらに押し込んだところで、認定トライの判定です。これによりアイルランドは7点が入り、その差は1点差となります。

しかもNZはフッカーのテイラー選手にイエローカード。その後NZはPGを得るも、ジョーディー・バレット選手がはずすというピンチが続きますが、その後再び得たチャンスで今度は決めて来ます。これで24-28。後半30分、NZの反則でまたもマイボールラインアウトを得たアイルランドは、モールで押し込むもののこれは決まらず。

攻めるアイルランドと守るNZ。マイボールを得たアイルランドは、攻めようという意図は見えるものの、そして前進するものの、「黒い壁」の圧が強くチャンスを作れません。そして痛恨の反則。大喜びのNZリザーブ。今大会こそは4強をと思っていたアイルランド、その思いはセクストン選手が去った後のチームに託されることになります。


ワールドカップが始まった時点で、世界ランキング1位のアイルランド。今回は「脱・ベスト8」の気概を持って臨んだものの、結局その壁を破ることはできませんでした。ちなみにNZのウォークライの時に8の字を書いたのは、2016年に急逝した元代表のナンバー8、アンソニー・フォーリー氏を偲んでのもので、フォーリー氏が亡くなったのは、この試合が行われたパリでした。ちなみに元日本代表主将・監督の平尾誠二氏も同じ2016年10月に他界しています。

オールブラックスのハカと対峙したアイルランドが『8』の字を描いた理由
(ラグビーリパブリック)

しかしなかなかシビアな一戦でした。オールブラックスが絡んでいることもありますが、1つ前のアルゼンチンとウェールズの試合が牧歌的に見えてしまうほど、プレッシャーが大きな試合と言ってもいいでしょう。アイルランドの4強入りへの思いももちろんありましたが、NZの優勝奪還への気持ちもそれを上回るものがあったといえそうです。

何せNZでは、ラグビー代表であるオールブラックスは勝って当たり前とされています。もっと言えば、勝つことを義務付けられている国でもあり、ワールドカップでの成績が、国政選挙に影響しかねない国でもあります。無論アイルランドもかつてNZに勝ったことはありますが、通常のテストマッチと、ワールドカップではまた重みが違って来るわけです。

一方のアイルランドは、1999年大会では決勝トーナメント入りが変則的で、その時予選敗退をしており、また2007年大会も同様でしたが、それ以外はすべてベスト8にとどまっています。ベスト8で厳しい相手に当たるということももちろんあるわけで、今回NZでなくフランスと当たっていれば、またどうなったかわかりません。

それと4点差というのはやはり微妙ですね。PGで覆せないため、トライを狙わなければならない点差ですから。

それから認定トライについて。後半24分の認定トライは、アイルランドがモールでNZインゴールに押し込んだところ、NZの選手に反則が認められたためのものでした。つまりその反則がなければトライになっていたということで、認定トライとかペナルティトライと呼ばれています。この場合コンバージョン込みで7点が自動的に与えられます。

しかし、ダミアン・マッケンジー選手のプレイをこの試合で見たかったですね。あと代表OBのスタンド観戦について、先日も書いていますが、この試合ではやはりリッチー・マコウ氏の姿がスタンドにありました。初めてチームを率いた2007年はベスト8止まりだったものの、2011年と2015年に、キャプテンとしてチームを優勝に導いた人物です。

飲み物-ギネススタウト
[ 2023/10/17 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ中継・配信スケジュールその7

4強が出そろって、いよいよ準決勝です。勝てば決勝進出、負けると3位決定戦の2試合、中継・配信日程(日本時間)は以下の通りです。

10月21日
アルゼンチンVSNZ
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ

10月22日
イングランドVS南ア
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時45分 NHK総合、NHKBS4K

そして決勝トーナメントということもあり、試合結果を付記しておきます。
(赤文字勝利チーム)

アルゼンチン 29 - 17 ウェールズ
アイルランド 24 - 28 NZ
イングランド 30 - 24 フィジー
フランス 28 - 29 南ア

それから画像(サムネ)です。4強の選手たち。そして、これは先日触れましたが、予選リーグで最も反則が少なかったチームベスト5です。


FireShot Capture 488 - Rugby World Cup(@rugbyworldcup)さん _ Twitter - twitter2 FireShot Capture 487 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「A disciplined approach at #RWC2023 ⛔ #GameC_ - twitter2


あとNHKBS1で再放送をやっていますので、詳しくはこちらをご覧ください。

[ 2023/10/16 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-1(ドラゴンの守り、ピューマの反撃)

ワールドカップ関連です。
まず準決勝第1試合、ウェールズとアルゼンチンの試合です。


キックオフ後しばらく攻防が続きますが、レッドドラゴンの異名を取るウェールズ代表、そのスタンドオフのダン・ビガー選手が14分近くになってトライで先制。自らコンバージョンも決めてこれで7-0。そしてここでレフェリーのヤコ・ペイパー氏(南ア)が脚を痛め、アシスタントレフェリーのカール・ディクソン氏(イングランド)と交代。

その後アルゼンチンは、マイボールスクラムからチョコバレス選手が行こうとするもノックオン。アルゼンチンは縦に攻めよとするも、反則でうまく行きません。ゴール真正面での反則ということで、ペナルティゴール(PG)を狙うビガー選手。これが決まって10-0。24分、ウェールズはマイボールスクラムから展開し、アルゼンチンゴールに攻めよるもノックオンとなります。その後アルゼンチンの反則によるウェールズのPG。しかしこれは外れます。

スコアがほしいアルゼンチンですが、ウェールズのディフェンスが固く、思うようにことが運びません。しかし34分、ウェールズに反則でマイボールとなるアルゼンチン、ウェールズ陣に入って最初はトライを狙うものの、相手反則でPGを選択。これで10ー3。その後も攻めるアルゼンチン、守るウェールズ。ここで双方の激しいやり取りがあい、これで再びペナルティを得たアルゼンチンは10-6としてハーフタイム。

後半。アルゼンチンはウェールズディフェンスの裏にボールを転がし、じりじりと相手ボールに近づきます。後半3分にウェールズに反則で、アルゼンチンのPG。これで1点差。アルゼンチンは7分にもPGを選択して2点リードします。双方さらなる追加点を狙るものの若干ミスが多く、攻め切れません。前進したいウェールズはアルゼンチンに止められるも、16分、リアム・ウィリアムズ選手のトライ。コンバージョンも決まって17-12。

後半21分、ウェールズのルイス・リース=ザミット選手のキックが相手陣インゴールで止まらず、蹴った地点での相手ボールスクラム。トライゲッターのカレーラス選手、さらにドロップゴールを狙える位置に、キッカーのボフェリ選手もいるアルゼンチン。何とか止めたいウェールズですが、反則があり、マイボールラインアウトから攻めるアルゼンチンのボールが、後半27分にやっと相手インゴールに入ります。

これでスコアは19-17とアルゼンチンの再逆転。もう1トライほしいウェールズは展開しつつ、相手インゴールへ走り込むものの、タッチを割ってトライならず。その後もウェールズは攻めるものの、ボールが手につかず思うように行きません。後半36分、マイボールスクラムからチャンスを作りたいウェールズですが、逆にアルゼンチンのサンチェス選手がボールを奪ってトライ。

これで26点と、ウェールズを9点リードしたアルゼンチン。スタンドも盛り上がります。しかもあと1分のところでウェールズにノット・リリース・ザ・ボール。PGで追加点を得て、スコアを29-17としたアルゼンチンが、準決勝に駒を進めることになりました。


正直言って、ウェールズちょっともったいなかったかなと思います。アルゼンチンも攻めあぐねているような部分はありましたが、こちらは後半になって調子を上げて来たところがあります。あとこの試合に限らないかと思いますが、ミスが多めで、せっかくのチャンスをつぶしているようにも見えました。そしてこの試合の点差が12点、実は日本とアルゼンチンの試合も、ファイナルスコアの点差は12点でした。

ところで特に前半ですが、ウェールズのジャージーの背番号が、やけにぼろぼろとはがれているように見えたのですが、あれは何だったのでしょうか。中には背番号がすっかり取れた選手もいました。後半はきちんと背番号がついていたので、ハーフタイムに修正されたか、あるいは着替えたかのどちらかと思われます。

それとレフェリーの交代。過去にもこういうことはありましたが、レフェリーが途中で変わると、判定基準に影響が出ると言われたりすることもあります。一応ワールドカップである以上、そこまで大きな差はないと思いますが。

そしてこのワールドカップは、代表OBたちの社交の場でもあります。かつての豪州代表選手とか、アルゼンチンが3位となった2007年大会で、キャプテンを務めたピショート氏の姿もありました。それとヨーロッパということもあるのか、南米からの応援団も多いです。日本の時は、やはり南米のファンは限られていた感があります。

アルゼンチンと言えば、リーグワンの三重ホンダヒートでプレイするマテーラ選手、日本戦での負傷が響き、この日は試合に出られませんした。無論、勝利が決まった時は仲間と大喜びでしたが、これに出たいという思いもあったでしょう。尚ウェールズのリアム・ウィリアムズ選手も、次シーズンはリーグワンのスピアーズでプレイするとのこと。

あと、アルゼンチンは日本と同プールで最終的に2位争いをしてもいるため、日本の思いを背負ってプレイしてくれといった表現を目にしたこともあります。無論その気持ちはわかります。ただ、身も蓋もない言い方ではありますが、彼らはあくまでもアルゼンチン代表であり、日本は日本で豪州大会に向けて準備をしたうえで、自らの力でベスト8以上をつかんでほしいものです。

ちなみに、予選リーグ内で最も反則が少ないチームは日本だったとの由。あとタックルが一番多いのも日本でした。

最後になりましたが、ウェールズの試合ということもあり、プリンス・オブ・ウェールズのウィリアム王子そして長男のジョージ王子が観戦されていました。


飲み物-ビールと夜景
[ 2023/10/16 01:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビーあれこれ-日本代表に思うこと3

日本代表関連、思いつくまま書いて来て3度目です。

今回はまず日本ラグビーフットボール協会の動画「アルゼンチン代表戦の舞台裏」のご紹介です。これ以外にも代表関連の動画は様々ですが、あの試合の前にこのようなことがあった、意外とこんなことをやっていたのだなというのも窺えて興味深いです。



そしてこれは日経の記者の方が紹介していた、日本の試合のプレイの数値化の記事です。

これはアルゼンチン戦のデータですが、これで見ると日本もかなり健闘しているし、大部分のプレイはほぼ互角であると言えます。それだけ日本に地力がついているとも言えますが、ラックやブレークダウン(*)でアルゼンチンが上回り、それが点差につながったとも言えます。

(*)攻撃する側の選手がタックルされた後に、両チームの選手がボールを争奪すること。

ラグビーW杯2023、1次リーグ日本戦を分析
(日本経済新聞)

それからこの大会で勇退が決まったジョセフHCですが、日本に取っての最後の試合の後、ディレクターの藤井氏と焼酎を飲んでいたとのこと。

この記事にもありますが、ジョセフ氏は90年代にサニックス(かつての宗像サニックスブルーズ)でプレイしていたことがあります。その時も、中洲の居酒屋で日本語を覚えたなどというエピソードがあるほどで、そういう空気に馴染みやすい人なのでしょう。ちょっとしみじみと来る話です。

【日本代表帰国会見】退任のジェイミーHC「日本は第2の故郷」
( ラグビーリパブリック)

それから『ナンバー』から日本代表特集号が出ているようです。
この『ナンバー』も、ネットを使う前は、特にラグビー関連はよく買っていたのですが、その後は専門誌は買っても、こちらはあまり買わなくなりました。元々文春が出版元ということもあり、テキストが試合評というより、一種の物語的な乗りがあることに、ちょっと馴染めなくなったせいもあるかと思います。ウェブ記事は時々見ることはあります。あと写真はいいのですけどね。

『ラグビーダイジェスト』がワールドカップ総括号を出すのなら、買ってみようかと思います。『サッカーダイジェスト』が、ラグビワールドカップ時限定で出版しているムックですが、『ラグビーマガジン』とはまた違った感覚で楽しめます。尚ワールドカップ前の展望号もあります。

さて、土曜日は準々決勝が2試合行われます。ウェールズとアルゼンチンの試合も面白そうですが、私はフィジーが一押しです。あのカオスなプールCで、ランキング下位に負ける一方で上位に勝ち、予選リーグを突破したフィジーが、イングランドにどう挑むのかを見てみたいです。


飲み物-パブのビール2
[ 2023/10/12 23:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ラグビーあれこれ-日本代表に思うこと2

まず準々決勝、ウェールズとアルゼンチンの日テレでの中継時間が確定していますので、トップの中継・配信スケジュールを書き換えています。

それから日本代表関連で、以下のような記事があるのでご紹介しておきます。

【ラグビー】リーチ・マイケルの言葉が如実に表れた「ラスト20分」選手層の課題示す“矛盾” - ラグビーW杯2023
(日刊スポーツ)

まずリーチ選手の記事ですが、他にも似たような記事があったものの、これが一番わかりやすくて、しかも現場の声にも言及されているのでリンクを貼っています。以下記事中からの抜粋です。

「ラスト20分の戦い」を制していくには、選手層の厚さが不可欠となる。メンバーの土台であるリーグワンは、上位チームが海外リーグと戦う「クロスボーダーマッチ」を調整中。強化担当の藤井ディレクターは代表に近い大学3、4年生らで構成した「ジュニア・ジャパン」などで若手が国際舞台を踏む必要性を訴える。世代交代を図りながら、いかに底上げするか。4年後は、すぐにやってくる。(了)

実際、スクラムハーフの流大選手が既に引退を発表しており(アルゼンチンとの試合に出てほしかったですね)、今後の人材を育てるのは急務です。

そしてこの後半20分における人材の育成は、チリ戦を除くすべての試合の課題と言えるもので、色々やり方はあるでしょうが、短期的育成方法として、フォワードの選手を海外でプレイさせるという方法が考えられます。実際スーパーラグビーに参加しなくなった以上、海外での活躍の場はきわめて限られます。またチリも今大会は初優勝ながら、徐々に力を伸ばして行くことが考えられます。

海外と言えばヨーロッパのクラブですが、既に各国の、しかもルーツをヨーロッパに持つ選手が多く(外国人扱いされない)、長期的には彼らの間に割って入ることができても、2027年までの選択肢は限られています。取りあえずは、スーパーラグビーのクラブとの個別契約でしょうか。

今回はまだ、スーパーラグビーの遺産がチームにありました。しかしベテランの引退に伴い、それも徐々に消えて行くことを考えると、これは待ったなしと言えるかも知れません。

あと大学に頼らず、高卒でリーグワンでプレイさせる方法もあります。実際著名なファンの方がそれを打ち出しています。10代後半から20代前半までの、アスリートとして一番成長する時期であれば、大学の試合でなくリーグワンで揉まれた方が、経験値は高くなるというのがその理由です。そしてプレイしながら通信教育で大卒資格を取る、あるいはプレイをしつつ大学に通うということもできるでしょう。

それとこれは前にも書いていますが、極力南米勢とも試合を組んで、相手のプレイに慣れた方がいいかと思います。互いに行き来するのが難しければ、第3国を提供して貰って試合をしてもいいでしょう。南半球の4か国対抗時に、1シーズンに1ないし2試合試合を組んで貰うという方法もあります。ただこの場合、NZとは既に協定がありますが。

それともう1つ。

日野剛志さん語る 強いアルゼンチンの中央突破、でも要注意はその先
(朝日新聞デジタル)

日野選手は現在静岡ブルーレブスでプレイをしており、またリーグワンの選手会長でもあります。これはアルゼンチン戦の前の記事ですが、こちらも選手の視点から見ているため説得力があります。生憎この試合で勝つことはできなかったものの、日本の顔ぶれは、2023年大会時点ではそう悪いものでもなかったでしょう。問題はこの1つ前の記事にもあるように、如何に選手層を厚くして行くかです。

それと何度も同じことを書くようではありますが、アルゼンチンのちょっとクセのあるプレイに如何に対処するか、そのノウハウをつけておいた方がいいと思います。無論これはアルゼンチンでなくウルグアイ、ジョージアなど、日頃あまり対戦する機会のないチームすべてに言えるでしょう。ジョージアと言えば、スーパーラグビーに参加していた頃、日本のチーム「サンウルブズ」に必ず参加する選手がいたのを思い出します。


飲み物-パブのビール
[ 2023/10/12 05:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップその22-プールCの結末

ワールドカップ関連です。
予選リーグ最終戦、フィジーとポルトガルの試合です。

なかなか先制点が決まらない試合。9分にフィジーのロマニ選手がペナルティゴール(PG)を狙って、これでフィジーが先制。互いに攻防は激しく、あわやフィジーのトライかと思われるシーンはあっても、互いに得点にまで至らず、フィジーが3点リードのまま時間が経って行きます。ポルトガルも攻めようという意図は見えますが、残念ながら得点に結びつきません。36分、ポルトガルのトライと思われたものの、これはノックオンでした。しかし終盤、フィジーの反則によりポルトガルにPGで3-3。結局このスコアのままハーフタイム。

後半5分、ポルトガルにトライです。しかしフィジーも取られたら取り返すと言わんばかりに、その2分後にトライ。これで10-10の同点。そして後半9分にフィジーのボティア選手にバンカー判定。これで1人少ないフィジーに対し、ポルトガルは後半11分にもトライで10-17。前半とは打って変わって、得点が入るようになります。しかしその後ポルトガルゴール間際でのせめぎあいがあるものの、フィジーはなかなか得点できません。ボティア選手も戻って15人となり、後半20分過ぎからしばらくチャンスが生まれないものの、27分にフィジーが押し込むようにしてトライ。

これで17-17とまたも同点。いよいよ後半最後の10分です。32分にフィジーのPG。そして35分にもPGでこれで23-17の6点差。しかしながらポルトガルは、37分にフィジーゴールにとびこんでコンバージョンも決まり、試合をひっくり返します。その後ポルトガルは40分、ボールを40分蹴りだして試合終了。ポルトガルはこれでワールドカップ初勝利。しかし負けたフィジーも、7点差以内の負けであるためボーナスポイントが与えられ、これで豪州と同じ勝ち点11となった上に、豪州との直接対決で勝っているため、フィジーが決勝トーナメントに駒を進めることになりました。

これで予選リーグはすべて試合が終わりました。何せ試合数が多く、得点と反則中心に書いて来たため、かなり大雑把なところがあると思います。決勝トーナメントはいくらか余裕があるので、試合の様子をもう少し詳しく書けたらと考えています。

しかしこのプールC、最もエキサイティングなプールではありました。無論これは傍から見ているからそう言えるのであって、当事者、特にコーチ陣に取っては、胃が痛むような状況であったかも知れません。ウェールズはともかく、豪州がフィジーに負け、そのフィジーは、ジョージアと接戦を演じて競り勝ちます。そしてその後ポルトガルに負けるものの、直接対決での勝利がものを言って豪州を退け、決勝トーナメント行きを決めるというまさかの展開でした。尚ポルトガルの初勝利は、母国での大会を意識した、ラジスケHCの指導の賜物でもあるのかも知れません。

そしてベスト8が出そろうと同時に、各プール3位も決まりました。この両者を合わせてベスト12と言い、3位までは次の大会に予選免除で出場することができます。既にウィキの「ラグビーワールドカップ2027」には、出場チームとしてイタリア、スコットランド、そして日本が紹介されています。もちろんベスト8も予選免除ですが、こちらは今後の試合で順位が決まってから、随時アップされることになるのでしょう。

ちなみにこの
イタリア
スコットランド
日本
ですが、スコットランドは1991年に地元で開催されたワールドカップで、ベスト4に入っています。そして日本も、2019年大会はベスト8でした。しかしイタリアは、シックスネーションズに参加していながら、今までベスト8経験がありません。

またこのイタリアは今まで所謂大物食い、つまり上位で優勝候補と目されるようなチームに勝った経験がありません。ランキングが下の相手に順当に勝ってはいるのですが、どうもその辺りが、なかなかベスト8に辿りつかない一因かとは思います。

またベスト8経験があるチームでも、入ったり入れなかったりということが多く、ベスト8の常連国は今までの優勝経験国(NZ、南ア、豪州、イングランド)とアイルランド、そしてフランスくらいのものです。スコットランドやウェールズ、アルゼンチン、サモアやフィジーなどは常にボーダーライン上にいる感もあり、そして今は日本もそれに加わっています。そして今回、豪州が予選リーグ敗退で常連国でなくなり、またフィジーは4大会ぶりに決勝トーナメント入りが決まりました。4大会前(2007年大会)と言えば、このフィジーと日本のこれも死闘がトゥールーズで行われたのを思い出します。この時の日本のゴールキックを決めたのが、大西将太郎氏でした。


飲み物-パブのアンバーエール2
[ 2023/10/11 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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