第39回の『武将ジャパン』大河コラムに関してです。今回は、ページ数が1ページ少なくなっていますね。あと先日の大河関連投稿、一部手直ししています。
前回は捨が死ぬところ。
今回は拾が生まれるところから始まり、サブタイトルにあるのは「くたばる」の四文字。
秀吉の死をそんな風に表現するなんて、あんまりでは? と、眉間に皺を寄せてしまった皆様へ。
NHKには「放送で使う言葉」の基準があります。
◆ 放送で使う言葉は、どのように決めているのか(→link)
番組責任者によって決められ、その際は『NHKことばのハンドブック第2版』が判断基準となるようです。
「くたばる」という言葉からは「死んでザマァw」というニュアンスも感じるのですが、よく通りましたね。
「死んでザマァ」も何も、秀吉自らこの言葉を使っているのですが。
それに「くたばる」は放送禁止用語ではなさそうですね。
一応このリンクを置いておきます。
【2023年】放送禁止用語一覧!厳しすぎるメディア規制と時代背景
あと
「前回は捨が死ぬところ。
今回は拾が生まれるところから始まり、サブタイトルにあるのは「くたばる」の四文字」
捨(役名は鶴松)が死ぬところはともかく、拾が生まれるところは特に問題ないかと思いますが。無論この拾絡みのシーンも、秀吉の狂気をよく表してはいます。
第一、出演者やスタッフについて散々失礼なことを書いている武者さんに、
「『くたばる』はけしからん!」
といった言い方をされても、ちょっと当惑します。
これは何も秀吉の子だけでもなく、家康の嫡子である徳川秀忠も、いきなり大きくなった状態で出てきました。
わざとらしく「あの長丸殿が!」と言われたところで何がなにやら。
ほとんど記憶に残っていません。
印象的なシーンが無ければ仕方ない話でしょう。
ここのところ、於愛が目の不自由な人々に施しをしていて、子供たちも手伝うシーンが回想として出て来ています。それを見て、あああの時の子がと、改めて思い出す仕掛けになっていると思うのですが、武者さんちゃんと観ていないのでしょうね。
しかも、秀忠の娘である千姫のこともサラリと出てきました。いつの間にそうなったのやら。
秀忠の妻は江(ごう)です。浅井三姉妹の一人で淀殿(茶々)の妹でもあるし、重要な存在のはずなのにセリフだけで処理されました。
今後、出番はあるようですが、一体なんなんでしょう?
真田信之と稲の縁談より、こちらに時間を使うべきでは? 『真田丸』での吉田羊さんより素敵な稲を描かねばならないタスクでもありましたか?
江はこれから登場しますよ。キャストも紹介されていました、ちゃんと公式サイトやSNSに目を通してください。そして「一体なんなんでしょう」て何ですか。こちらの方が、武者さん何考えているのだと言いたくなります。
そして千姫はこの時ほんの幼女で、今後重要な存在になって行きます。まだ現段階ではサラリと出て来てもおかしくないでしょう。
あと
「『真田丸』での吉田羊さんより素敵な稲を描かねばならないタスクでもありましたか?」
これも意味がよくわかりません。それにあの縁談は、真田昌幸を登場させる目的もあるのですから、描かないわけに行きませんね。
このすぐ後に吉田さんとジャニーズに絡む記事のリンクがあることから、要はこの記事に目を向けさせたかったのかと。
大事な説明をどんどんスッ飛ばす一方、しつこいのがこれ。
えびすくい――
もう、ええて!
終盤にきてようやく忘れていたのに、心の底からしつこい。
この世界観では、えびすくいしか娯楽がないのでしょう。
「大事な説明をどんどんスッ飛ばす一方、しつこいのがこれ」
説明したらしたで、説明セリフだらけだとなるのでしょうね。
それに最近は忠次より他の家臣団の出番が多くなったこともあり、しつこいと言われるほど登場していません。
そして今回は忠次退場回で、本人もこれが最後と言っているからこその「海老すくい」です。
それにこれ、三河の人々に対して失礼では?
あ~連歌もねえ! 蹴鞠もねえ! 娯楽といったらえびすくい!
オラこんな大河嫌だ~♪ オラこんな世界嫌だ〜♪
ドラマ10を見る~だぁ~♪
そう歌うしかねえ。
「ドラマ10を見る~だぁ~」
勝手に観てください。
いつも思うけど、嫌なら観なければいいだけの話です。仕事がなくなりますけどね。
えびすくいおじさんと茶を飲む家康の場面、相変わらず所作がぎこちない。
とにかく時代劇の基礎すらできていないから、画面にも緊張感がない。
もはや無理して茶を飲むことはないのでは?
屋内で座って動いているだけでボロが出るとなると、演じている方が時代劇を嫌いなのだろうか……とも思ってしまいます。
これ、何度か似たような文章を目にした記憶がありますが、それはさておき。
まず「茶」でなくて「薬湯」ではないでしょうか。
そして「飲んで」いませんね。
さらに
「所作がぎこちない」
「時代劇の基礎すらできていない」
「屋内で座って動いているだけでボロが出る」
これらが具体的にどのような所作でありシーンであるのか、ちゃんと説明してください。
明使との和睦協議が嘘だったことも、怒り暴れる秀吉も、何もかもが説明不足。
秀次事件なんて家康が一言触れただけでした。
本作の制作陣ですから「真田丸できっちり描かれてたから、いいんじゃね?」ぐらいに考えていそうですね。
また4行で1パラグラフですか。
そして「何もかも説明不足」
では、どう描けば説明不足にならないのでしょうか。ここまで言うのなら、恐らく武者さんも代替策があるのでしょうね。
あと『真田丸』云々、だったら『真田丸』を補完として観てはどうでしょうか。こちらの方はあくまでも家康が中心であり、描き方は当然異なって来ます。
それと
「秀次事件なんて家康が一言触れただけでした」
冒頭の秀吉の「汚れた者を近づけるな」、これも、いくらか秀次を意識していると思われます。
そして相変わらずBGMがピロピロだと書かれており、
いつまで経っても聞き慣れない、オシャレなレストランにでも似合いそうなBGM。
なぜそんな曲が選ばれるのか。わかってきた気がします。
ニコライ・バーグマンのボックスフラワーオルゴールにとても似合いそうな曲調ですよね。
それがこのドラマの隠されたコンセプトだと思います。和風でもなく、オシャレなカフェのメニューにあったら似合いそうなアニメとか。
そういう一昔前のオシャレセンスが、本作の隠し味なんでしょうね。
あの劇伴がすべてピロピロにしか聞こえないのでしょうか。
そして勝手にニコライ・バーグマンだ何だと決めつけ、
戦国時代の日本が舞台で、スカンジナビア風味を持ち込まれても私には意味がわからない。
わかる人にはわかるというけれども、それはきっと選ばれし少数派。あまりに低迷している視聴率を見れば、そうとしか判断できないでしょう。
などと書いていますが、稲本響氏によると
「黄金の甲冑をイメージして。まず家康のテーマの1つである『黄金(きがね)の君』ができ、その延長線上に生まれたのがメインテーマ」
とあります。
あと「低迷している視聴率」などとあります。
本当に嫌いな大河は世帯視聴率のみで叩き、昨年あれだけ言っていた、NHKプラスの再生などどこに行ったのかと思わせる書き方です。尚8日は、裏にラグビーワールドカップのアルゼンチン戦が来て数字が下がったものの、15日の放送では10.4パーセントに戻しています。
そんなオシャレカフェにはちょっと似合わない大量の薄気味悪い蝋燭が今週も出てきました。
誰がこんなものを見たがるのか?
背景にある行燈も薄気味悪い。まるでLEDライトを灯しているかのように揺らぎがありません。
どういう照明を使われているのでしょう。
この大河での武者さんの書き方はいつもそうですが
具体的な裏付けがなく主観のみでの判断
相手または対象を貶めたり、不気味がるような表現を平気で使う
これがとにかく多いです。
何度も書きますが、この当時ロウソクの大量生産はまだ行われておらず、値の張るものであり、秀吉は富と権力の象徴として、ああいう形でロウソクを使ったという設定だと思われます。
そして背景にある桐の紋の行灯ですが、元々灯明やロウソク単体だけでは風の影響を受けやすいため、あのように紙で覆う形になったとされています。ですからロウソクだけより揺らぎは少ないでしょう。
ちなみに行灯が一般化したのは江戸時代です。
さまざまな江戸のあかり
(けいはんな小さな博物館)