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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『どうする家康』第42回に関しての武将ジャパンの記事について-5

第42回に関する『武将ジャパン』大河コラムについてその5です。

過ちて改めざる是を過ちと謂う。『論語』
「それはおかしいぞ」と指摘されても開き直って「でもでもだって!」と態度を改めないことこそ、まさしく過ちなんだよな。

この意味ですが
「間違うのは仕方ないが、即座に改めれば間違いではない。しかし改めなけば大きな過失となる」
こういうことではないかと思います。
そしてこの諺、武者さんに取ってかなり大きなブーメランになっていないでしょうか。

2023年は、大河ドラマの歴史にとって、決して消せない大きな汚点となるでしょう。
ただ単に出来が悪いとか、視聴率が低いとか、そういうことじゃない。

「単に出来が悪いとか、視聴率が低いとか、そういうことじゃない」
などとありますが、今までのこのコラムを見る限りでは、あそこが悪いここがよくないとか、視聴率の低さに言及するような記述がかなり目立ちます。
「そういうことじゃない」
とは、「どういうことじゃない」のでしょうか。

そしてこの後に
「NHKは大河ドラマや朝ドラをあまりに安売りしていて」
とあり、こういう記事のリンクが貼られています。

◆ 趣里や蒼井優の名演技に頼り過ぎ…朝ドラ「ブギウギ」に足りないものは何か(→link)
笠置シヅ子さんをモデルとした朝ドラ『ブギウギ』について指摘されていて、概ね同意します。
この朝ドラは脚本の問題だけでもなく、小道具、衣装、セットの作り、方言指導がお粗末で、やる気が全く感じられません。

デイリー新潮の記事ですね。
で、もちろんこの朝ドラに好意的な記事もあるし、本当はその両方に目を通して分析を行うべきなのですが、武者さんはどうもそういう見方はしないうようです。
そして
「脚本の問題だけでもなく、小道具、衣装、セットの作り、方言指導がお粗末で、やる気が全く感じられません」
何のことはない、『どうする家康』に向けている言葉を朝ドラにも向けているだけに過ぎません。
嫌いな作品なら十把一絡げということでしょうか。

そして大河コラムのはずなのに

なぜ朝ドラは、しつこく、しつこく、本当にしつこく、日本の芸能史をロンダリングするような気持ち悪いことを繰り返すのか?
この10年に限っても、
『あまちゃん』
『わろてんか』
『エール』
『おちょやん』
『ブギウギ』
……って、さすがに異常ではありませんか。

あの、「しつこく、しつこく、本当にしつこく」という書き方の方がしつこく感じられるのですが。
私もこれらのすべてを観たわけでない、と言うか観ていない方が実は多いのですが、こういった作品のどこが
「ロンダリング」
なのか、それをちゃんと説明してしかるべきでしょう。

確かに『あまちゃん』や『おちょやん』のような傑作もありますが、いい加減やりすぎなだけでなく、歴史修正も蔓延っています。

「傑作」としていながらやりすぎとか、歴史修正が蔓延っているとか、何を基準にしてどう言いたいのでしょうか。こういう点をはっきりさせないから、コラム自体に信用がおけなくなるのではないのですか?
そしてこういうのは、小檜山さん名義のnoteの方でやってください、朝ドラはあちらの方のはずですよね。

現在、イスラエルの歌手が兵士に向かってガザ攻撃を楽しむ動画がネットで出回っています。
戦争を煽り面白がるなんて最低だと思いますよね。
しかし、日本にもそういう歌謡関係者はいました。そういう人物を朝ドラはロンダリングして扱っています。

とかで、『エール』、『わろてんか』に関してのリンクがやけに貼られています。こういうのはコラム中で記述してしかるべきかと思います。
しかも何度も言うようですが、大河コラムでなくて朝ドラのnoteでやってください。ここは大河ドラマについて書くコラムであり、嫌いな朝ドラをアピールする場ではないと思います。

それと攻撃を楽しむ動画云々ですが、
「イスラエルの歌手が兵士に向かってガザ攻撃を楽しむ動画」
と言うのがちょっとわかりづらいのですが…。それに近いニュース記事を探したところ、
「兵士たちのもとを訪れたイスラエル人アーティストが、攻撃されたガザの人々をバカにして楽しむ動画を投稿」
とあります。これで正しいのでしょうか。

あと戦争中は、やはり戦意を高揚させるものが喜ばれたのは確かなようです。

そして、

『わろてんか』という吉本興業を徹底美化した朝ドラもありました。
どうしてそこまでプッシュするのか?

などとあり、

『どうする家康』も林羅山役が吉本所属ですね。

などとありますが、『わろてんか』のキャスティングと直接関係があるのでしょうか。
それを言うならNHKに出演している吉本所属の人なんて多いものでしょう。
『麒麟がくる』で二条晴良を演じた小藪千豊さんも、『おんな城主 直虎』で岩松という検地奉行を演じていた木村祐一さんも吉本ですが?そして、この『直虎』で小野政次を演じていた高橋一生さんは、『わろてんか』に出演していましたが。

『ブギウギ』についていえば、もうこういう報道が出てきています。
◆【ブギウギ】草なぎ剛が来週登場 服部良一さんモデル役にジャニーズ問題で「皮肉」の声も(→link)
少女歌劇団も、宝塚いじめ問題が報道されている最中に、よりにもよって今これをやるのかと愕然としてしまう。
たまたまではありません。
芸能界がそういう時限爆弾を放置しているのに、それを忘れて呑気にドラマにするから爆発するのです。

言っては何ですが、武者さんは、嫌いな作品が炎上するのを望んでいるように見えてしまいます。
だから大河だと文春絶対になるし、この記事も東スポWEBですが、こういうゴシップ的な記事を探して来て、自説補強にしているような印象しか受けないのです。

と、こういう指摘をすると、必ずのように
「でも! 私は毎朝楽しんでいます!」
「私はウキウキしながら見ているのに、それが悪いというのですか?」
という反論が出たりします。
無知で無邪気ではしゃいでいいのは子供の間だけ。社会的影響や倫理を考えず、毎朝楽しでいるからって理屈はあまりにも幼稚です。
誰がこのドラマを楽しんでいるのか?
大河についても同様のことが言えます。
私の記事だけでなく、他メディアで『どうする家康』への問題が指摘されていても、
「でも! 私は毎週楽しんでいます!」
とか
「つまらなければ見なければいい!」
といった幼稚な意見があがってくる。

「楽しで」は「楽しんで」でしょうね。
ともあれ最初から見て行きましょう。

「『でも! 私は毎朝楽しんでいます!』
『私はウキウキしながら見ているのに、それが悪いというのですか?』
という反論が出たりします。
無知で無邪気ではしゃいでいいのは子供の間だけ。社会的影響や倫理を考えず、毎朝楽しでいるからって理屈はあまりにも幼稚です」
まず朝ドラというのは娯楽番組です。
楽しんで観ても、ウキウキしながら観ても別に構わないのではないのですか?朝ドラを観ることが、一日の原動力となる人もいるでしょう。無論シリアスな目線で観てもいいのですが、要は楽しみ方は人それぞれであり、自分と違う観方をしているからと言って、それに文句を言う筋合いはないかと思います。
とどのつまり、自分と同じような問題意識(と言うか、多分に好き嫌いに基づいているかと思いますが)を持たない観方が嫌なのだろうなとは思いますが、武者さんの主張は、それぞれの楽しみ方をしている人たちに対して、家に土足で上がり込み、自分が思うような観方をしろと強要しているようなものではないでしょうか。

そして大河、これも朝ドラと同じです。
人それぞれの観方があり、自分の観方を他人に強いるものではないでしょう。それをやらないから、ネット上のタグに一々神経をとがらせることになるのではないでしょうか。
それから
「つまらなければ見なければいい!」
武者さんに言わせれば「幼稚」と言うことですが、きわめて正論だと思います。嫌なら無理して観ることはありません。
私自身あまり観る気が起きず、とうとう一度もリアルタイムで観なかった大河があります。あとでDVDで観ましたが、リアルタイムで無理に観ても精神衛生上よくないと思われる時は、観ないのもひとつの手です。
その代わり、楽しんで観ている人たちにとやかく言わないことでしょう。

以前武者さんは、『どうする家康』は若者が多く観ているという意見に対し、何らデータも裏付けも示さずに、そんなことはない、彼らは動画でも観ているということを書いていた覚えがあります。結局それなのです。データと裏付けはともかくとしても、嫌なら大河の放送時間は、自分の好きな動画でも観ていた方がいいのではないでしょうか。

では一体、どんな層がそうした意見をSNSや記事コメントに記すのか。私なりに考えてみました。
◆ 「どうする家康」官兵衛息子・黒田長政“一の谷形兜”ネット話題!薄型テレビ?ソーラーパネル?「首が…」(→link)
兜の正面につける飾りを前立(まえたて・まえだて)と言い、それぞれ意味があります。
死と隣り合わせである戦国武将の覚悟が表現されているわけですが、それをなぜ「薄型テレビ」などと笑われなければならないのか。
あまりにも程度の低いコメントで記事まで作られてしまう幼稚さに情けなくなってきます。

「あまりにも程度の低いコメント」なのだそうですが、私としてはこれらの意見、なるほどと思いました。
と言うか、戦国とか関ケ原に興味があっても、所謂変わり兜にあまり関心がなければ反応はこういうものでしょう。
ちなみに、このシーンですね。

どうする家康第40回七将2
(『どうする家康』公式サイトより)

私も先日福岡市博物館で実物を見て来ましたが、変わり兜の中でも形の独自性という点では、加藤清正公の長烏帽子形兜(画像向かって左端)同様、他の追随を許さぬものがあります。当初、これは本当に兜なのかと思ったりもしましたし。鉄板と見られても(正しくは銀箔を圧した檜板ですが)、はたまた「薄型テレビ」などと見られても、それはそれで関心を惹いているということですから。
寧ろ地元の人間としては、こういう形で黒田長政という人物を知り、さらに兜以外にも様々なことを知ってくれると嬉しいなとは思います。

ちょっと余談ですが、2019年のラグビーのワールドカップ、または今年の大会でもそうですが、ニワカでいいから、ファンになってラグビーを見てほしいと言われていたことがあります。結局それと似たようなものかも知れません。始めはさほど知らなくても、継続して関心を持つことで、知識の幅が広がることもあるわけですし、最初は皆ニワカですので。

話が戻りますが、武者さんはここで
「兜の正面につける飾りを前立(まえたて・まえだて)と言い、それぞれ意味があります」
と書いています。無論それは事実ではありますが、こういう部分でだけ、もっと言えばネットの声に対して上から目線な姿勢を取る時だけ、歴史的なことを書かれてもなと思います。
このコラム全体でどれだけ歴史的考察がなされているか、ドラマの描写に沿って文章が書かれているか、正直言って、ちょっと疑わしく感じられますので。

何よりも「だから黒田は何なんだよ」なる見出しで、

「福島と黒田が一緒に戦うよ!」って、
だから、彼らは何者なの?
NHKの日曜20時に流すドラマとして、その説明はカットしても皆がわかっているのが当然なんでしょうか。
本当に視聴者の知識に頼りすぎな作品です。

などと武者さんは書いています。複数回にわたっての武断派武将の描写があるのにこう書くのは、彼らに関心がないのだなと思われても仕方ないのですが、その一方で、長政公の兜に対してのネットの意見に対しては反応するのですね。
しかしそこまで知識を披露するのなら、一の谷兜そのものについてもっと書いていただきたいですね。

そしてこの後、長くなるので部分的に省きますが、要はこの大河を観ている層には史料とか史実などわからないだろうと言う、かなり一方的な見方のようです。

とはいえ「どんな層の人物が楽しんでいるのか」という答えは浮かんできそうです。
◆どうする家康:「あれ? TAKAHIRO先生」 直江兼続役に視聴者驚き めっちゃ長い“直江状”発動に「キターー」(→link)
直江状を読み上げることすらなくとも、「キターーー」と20年以上前のトレンドを振り翳しながら、演者に反応する。
全部がそうとは言えませんが、そういう層が盛り上がりの中心にいるんでしょう。
要するに歴史なんてどうでもよく、陰キャやヲタクの趣味でしょwとでも思っていそうな方たちです。

「要するに歴史なんてどうでもよく、陰キャやヲタクの趣味でしょwとでも思っていそうな方たちです」
何だかこれもブーメラン臭く感じられます。

そしてこの後も、

来年の大河ドラマ『光る君へ』には、日記をせっせと書いていた貴族が大勢登場することでしょう。
平安時代についてのことは、衣食住から行事、人間関係までよくわかります。
では同時代の坂東はどうか?
というと、これがわかりにくい。識字率の差が際立っているためです。
遺跡を発掘して、たくさん貝は出てくる。大きな家の跡もある。それがいつしか消え、ここにいたであろう某氏はどこへ行ったのか?
というと大仰な謎でもなく、単に記録する習慣がなかったために、わからなくなったのです。資料の意義はこういうところにあらわれると。

だそうです。
そしてこうも書かれています。

そんな基本的な歴史知識の無い人が、そういうことを気にしない人に向けてコスプレドラマ『どうする家康』を作った。
歴史に興味がないことを脚本家が明言している時点で、どうかしてます。

『レジェンド&バタフライ』のサイトによれば、別に古沢氏は歴史に興味がないのではなく、
「僕はそもそも今残っている歴史はフィクションだと思っているところがあります。いま残っている歴史は、勝者が都合のいいように語り継いだものですから、どう解釈しても自由だと思っているんです」
と言っているだけですが。

そして史料(資料でなくこちらの方かと)を重視するのであれば、平山優氏が
「森蘭丸でなく、森乱(または乱法師)」
と語っているのも当然重視されてしかるべきですが、武者さんは森蘭丸だと主張していますよね。それはなぜでしょうか。

さらに

歴史に興味もないのに徳川家康と“大河ドラマ”という名声だけは欲しがった。
そしてそれを無邪気に全面的に受け入れて楽しんでいる。
そんな層にはつきあいきれません。
互いの趣味が違うなら棲み分けていればいい。
それだけなのに、なぜかこちらを馬鹿にしてマウントをとってくるから厄介です。

「互いの趣味が違うなら棲み分けていればいい。
それだけなのに、なぜかこちらを馬鹿にしてマウントをとってくるから厄介です」
これもかなり大きなブーメランに見えるのですが。

善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責(もと)めず。『孫子』「勢篇」

これもちゃんと意味を書いてくださいね。
戦上手は、個々人の能力や働きに過度に期待せず、組織全体の勢いを重視するということです。
個人技よりチームプレイと置き換えられるでしょうか。

で『ちむどんどん』は駄作ではなく、ネット上で作られた勢いに乗せられた人が多かったとか何とか。そして仲間由紀恵さんをはじめ、『大奥』には『ちむどんどん』の出演者が他にも出ているとあり、

むしろ『ちむどんどん』あっての『大奥』だと、スタッフのインタビューで明かされました。
◆「大奥」“サイコパス”治済に仲間由紀恵を起用した理由 底知れぬ闇を段階を経て表現(→link)

私自身、駄作とか傑作などという分け方はあまりしませんが、『ちむどんどん』にはちょっと馴染めないものがありました(飯豊まりえさんの愛、井之脇海さんの矢作はよかったと思います)。

そしてこの記事を見てみましたが、「『ちむどんどん』あっての『大奥』」というのはどこにも出て来ません。
『ちむどんどん』絡みでは、主に仲間さんとスタッフの関係について書かれていると言うべきでしょう。
「そもそも、僕(注・藤並英樹CP)は仲間由紀恵さんが俳優として大好きで『ちむどんどん』でもご一緒しまして、彼女のお芝居の奥深さや、キャラクターの表現がすごく達者で、面白い方だなと思っているので」
「『ちむどんどん』の優しいお母さん像とはまた百八十度違う、恐怖というか冷徹さみたいなもの、内面が分からない闇のようなものを表現していただく。『ちむどんどん』とのギャップも含めて、きっと面白くなるんじゃないかと」
「治済は非道なキャラクターではあるが、仲間自身は「ちむどんどん」のスタッフ(演出の木村隆文、プロデューサーの松田恭典)も多かったこともあって、「非常にいい雰囲気の中でお芝居を作っていけたと思う」と藤並」

しかしやはり思うのですが、自分が好きな作品の場合はつい好意的に見てしまいますね。
無論それが悪いとは言いません。ただ武者さんも『大奥』が推しであるように(だろうとは思いますが)、『どうする家康』や『ブギウギ』を好きな人もいるわけで、その人たちが当該作品を好意的に見るのは、自然なことではあるでしょう。

しかしこの『大奥』もそうですが、なぜ大河でもないのにこのコラムでPRまがいのことをやるのか、ならば『大奥』プロパーのコラムでも作って、そちらで書いてほしいところです。そしてこういう他作品をやたら引き合いに出して5ページを使うのなら、大河メインだけにして2ページか3ページでいいのではないでしょうか。
それでも『いだてん』までは2ページだったのですけどね。あれで十分だと思います。

そしてその後、また例によって『どうする家康』への誹謗中傷とも取れかねない悪口(と言っていいでしょう)だらけ。
さらに今週も「兵法」とかで漢語の解説があるので、この箇所だけ置いておきます。

調虎離山
兵法の時間です。
今日は「調虎離山」。 兵法三十六計の第十五計にあたります。
敵を本拠地から誘い出し、味方に有利な地形で戦うこと。『パリピ孔明』でも出てきました。

この意味ですが、
「敵を有利な本拠地から追い出し、自分たちに取って有利な態勢で戦う」
ことだと思います。

『葵 徳川三代』で野戦が得意な家康が、三成率いる西軍を大垣城から関ケ原におびき出すべく、家康が佐和山城を攻めようとしているという、嘘の噂を広めさせるところがありましたね。あれもこの調虎離山と言えるでしょうか。

あとまた松本さん関連の記事のリンクばかり貼られていますが、ここでは割愛します。
一応これだけ置いておきます。武者さん的には面白くないようで、

◆松本潤初の展覧会で岡田准一コラボ「今回の展示のためにカメラマンとして」大河ドラマ共演(→link)
特定の芸能事務所による大河ジャックは公共放送としていかがなものなのか。

タイトルにもあるように、松本さんの展覧会であって大河ジャックではありません。
そして岡田さんは近々独立予定のようです。

その後また例によってメールフォームのリンクがあります。
いよいよ終盤にかかる大河に、激励メールを送ってみるといいかも知れません。
(2023年11月12日一部加筆修正)


飲み物-テーブルのホットワイン
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[ 2023/11/11 21:30 ] 大河ドラマ どうする家康 | TB(-) | CM(0)

『友情』キャストとスクラム釜石について

既にお気づきかと思いますが、ワールドカップ期間中、トップに固定していたラグビー関連記事の設定を解除しています。尚その投稿にあったJSPORTSのオンデマンド番組について、再度こちらでお知らせしておきます。

11月23日 午後4時30分~午後5時30分
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【ラグビーワールドカップ特集】

そして今回は、故・平尾誠二氏と山中伸弥教授を主人公にした『友情』についてです。

以前もご紹介しているかと思いますが、11月11日午後9時からテレ朝系で放送されます。キャストについても紹介されていますので、まずはこちらの記事から。

本木雅弘&滝藤賢一共演「友情」に佐久間由衣&坂東龍汰&濱田岳ら実力派キャストが出演
(シネマカフェ cinemacafe.net)

濱田岳さんがラグビー経験があるのは知っていましたが(『ノーサイド・ゲーム』に出演していましたので)、こちらでも出演ですね。あと『スクール☆ウォーズ』の滝沢先生を演じた、山下真司さんも出演です。

山下真司が元ラガーマンに! 本木雅弘主演『友情』でW杯釜石開催に尽力した石山治郎役
(クランクイン!)

この石山さんという方はもちろん実在で、本名は石山次郎さんです。釜石V7時の選手ですね。こちらに紹介されています。

スクラム釜石|メンバー紹介

大友信彦氏の名前もありますが、著書『読むラグビー』の229ページから237ページまで「平尾誠二のワールドカップ」という章があります。長いので今回はすべてをご紹介できませんが、日本でのワールドカップ開催に於いて、釜石での開催に非常に前向きであったと言われています。自身が阪神・淡路大震災の被災者でもあったからでしょう。

この釜石ではフィジーとウルグアイの1試合しか行われず、ナミビアとカナダの試合は台風で中止となりました。その時カナダ代表が、台風一過の釜石でボランティアを買って出てくれていましたね。

2023年大会はカナダとアメリカ、北米勢は出場できませんでしたが、次の豪州大会では戻って来てほしいものです。

しかし濱田岳さんもラガーマンだったわけですし、今にして思えば、『軍師官兵衛』のメインキャストに、岡田さんと濱田さんの2人のラグビー経験者がいたことになります。
官兵衛と言えば、『麒麟がくる』では濱田さん自身が黒田官兵衛を演じていました。
しかしどうもというかやはりというか、栗山善助のイメージがついて回りましたね。

そして今回は「北の鉄人」を演じる山下さん。
既に関連投稿で何度かご紹介していますが、『葵 徳川三代』で黒田長政を演じています。
以前書いたことがありますが、この大河の再放送時にネット上で
「お前ら、関ケ原に行きたくないのか!」
と書かれていたのを思い出します。


飲み物-パブのビール2
[ 2023/11/10 01:45 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ決勝(バトル・オブ・ザ・ジャイアンツ)

ワールドカップ関連です。
少々遅くなりましたが、NZと南アの決勝について。

ファイナルらしく、あるいはこの両者の対決らしく、立ち上がりから激しいせめぎ合いです。しかし2分、NZのフリゼル選手が危険なプレイでバンカー判定。これで南アはペナルティゴール(PG)。0-3。1人少ないながらも攻めるNZ。攻守が入れ替わる中、南アのポラード選手が相手陣ゴール前にハイパント、そして尚も相手陣内でボールをキープします。その南アの猛攻を耐え凌ぎたいNZ。

勢いに乗って相手ゴール前に押し寄せる南アに、NZの反則。これで再び南アのPGで3点追加、0-6。フリゼル選手はイエローの判定で、12分に試合に復帰します。一方NZも14分に、南アの反則でマイボールラインアウト。トライを狙います。南アの再びの反則で、相手インゴールに飛び込みたいNZは、南アを翻弄するようなパスワークで前進。そしてまたも南アに反則で、NZはPGによる初得点。3-6。しかし18分にそのNZの反則で、今度は南アがPGを狙います。

PGが決まって3-9。雨が強くなり、ボールが手に付きにくくなる中での南アデクラーク選手のノックオン、NZのマイボールラインアウト。双方のボールの争奪戦から、相手陣深くにボールを蹴るNZ。ここでチャンスを作ろうとするも、またもバンカー判定。NZのキャプテン、サム・ケイン選手がハイタックルということで下がります。再び14人のNZ。その後南アはマイボールスクラムから展開し、相手ゴールぎりぎりまで攻めるもトライならず。

南アはリボック選手がドロップゴールを狙うも決まらず。しかし相手陣に攻め込み、NZの反則を誘ってこの試合4本目のPGを狙います。そしてここで、ケイン選手にレッドカードの判定。この先NZは1人少ない人数で、しかもキャプテンを欠いた状態で南アと戦うことになりました。一方南アはポラード選手がPGを決めて3-12。点差が開きます。

NZもマイボールで攻め込むものの、あと一歩。その前の南アのペナルティで、NZはこれが2本目のPGです。終盤、NZは南アのラインアウトからボールを奪うもノックオン。ここでハーフタイム。

ラグビーワールドカップ決勝
NZ、ボーデン・バレット選手のトライ

後半。南アがNZゴールにボールを持ち込むものの、グラウンディングが認められず。ゴールラインドロップアウトで、ゴールライン後方からのドロップキックで試合再開。いい形で攻め込む南アと耐えるNZ。ここでアレンザ選手が飛び込むも、ボールを落としてトライならず。そして南アのキャプテン、シヤ・コリシ選手がバンカー判定で退場。今度は南アが14人。

自陣から果敢に攻撃するNZですが、ノックオンで南アボールのスクラム。しかし何とか攻め続けるNZ。ここで南アに反則ということもあり、NZはマイボールラインアウトから、トライを取る選択をします。そしてコリシ選手はイエローカードの判定。しかしNZの反則もあり、南アボールとなってなかなか得点できません。そんな空気を打ち破るように、後半13分にアーロン・スミス選手が相手ゴールに飛び込んでトライ。

しかしながらビデオジャッジで、その前のラインアウトでNZにノックオンがあったことが判明します。結局トライは無効となるものの、南アにも反則があり、その後も何とかボールをキープし続けたNZは、17分にボーデン・バレット選手がトライ。コンバージョンが決まって11-12。

後半20分を経過してあと20分、フィジカル面で優る南アが圧力をかける中、相手陣へ攻め込むNZ。さらなる得点を求める両チーム、リードされているNZは、相手の出方をも見つつ試合を進めます。そして若干膠着状態かと思われるまま最後の10分へ。後半30分、南アのコリシ選手のドロップゴールは距離が短くて届きません。

その後ボールを動かすプレイに出るNZ。そして南アのコルビ選手に、デリバレイトノックオン、意図的にボールを叩き落とす反則でイエローカードとなり、恐らく時間内には試合には戻れなくなりました。これでまた14人対14人。そしてPGを狙うNZのジョーディー・バレット選手、決まれば逆転も惜しくもはずれ。

スクラムは劣勢ながら、それでも南アを止めたいNZ。一方南アはDGをまたも狙うものの、これもはずれ。残り5分に逆転の望みをつなぎたいNZですが南アも粘ります。そんなNZはどうにか相手陣に入ったものの、ノックオンとなって南アスクラム。ゴール前のスクラムは組み直しで時間が経過します。相手ボールをもぎ取りたいNZでしたが、そのままボールはタッチを割ったようで、これで試合終了。南アが2019年大会に続いて連覇です。


ラグビーワールドカップ南ア優勝
優勝を喜ぶ南アの選手とコーチ陣
(録画映像より)

スコアにあまり変動はなかったものの、人数に変動があった試合でした。このレベルになると、流石に修正可能ではあるものの、選手に取っても多少やりにくかったのではないでしょうか。しかもNZはキャプテン退場、南アもキャプテン一時退場でしたし。

ところで途中退場の憂き目を見たケイン選手、次シーズンのリーグワンではサンゴリアスに加入です(コルビ選手も同じ)。今大会、日本と同じプールのイングランドとアルゼンチンが3位決定戦まで残ったことは、日本に取ってもいくらかプラスにはなったと思われますが、この決勝カードの両チームの場合はそれとはまた別に、
日本でのプレイ経験がある
日本でプレイ予定がある
という選手がかなり多いので。

あとやはりと言うか、南アはリザーブにFWをかなり入れて来ていましたね。NHKの場合、クワッガ・スミス選手が途中から交代したことで、これまたやはりと言うか、解説の五郎丸氏があれこれとコメントしていました。何せ五郎丸氏が運営に携わる、静岡ブルーレヴズのキャプテンですので。

ところでこの決勝カード、1995年大会の決勝と同じですが、この時は両チームとも得点はゴールキックのみでした。あの時はNZにジョナ・ロム―選手というトライゲッターがいましたが、南アとしては、この選手を走らせないようにあれこれ策を練っていたようですから。

それから今大会言われていたことですが、インゴールが狭くボールがすぐ出てしまい、それがプレイに影響したとも言えます。フランスの場合、スポーツのクラブが総合クラブであるためか、サッカーと兼用のグラウンドであることが多く、それがインゴールの狭さにつながっているように見えます。と言うか、日本の兼用グラウンドでももう少し広いように見えるのですが…。

そして1点差で優勝を逃したNZ、優勝という課題は4年後に持ち越しとなりました。無論NZだけでなく、それぞれの国がそれぞれの課題を抱えて、今度は豪州大会に臨むことになります。


飲み物-黄金色のビール
[ 2023/11/04 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ3位決定戦(唯一の北半球勢のプライド)

ワールドカップ関連です。
3位決定戦、イングランドとアルゼンチンの試合です。

まずイングランドが相手反則利用で、前半2分にファレル選手のペナルティーゴール(PG)。これで0-3。さらにイングランドはマイボールラインアウトから攻め込み、7分にベン・アール選手のトライで0-8。コンバージョンも決まってイングランドが10点リード。

アルゼンチンもキックを使ってしのごうとするものの、反則で再びイングランドのPG、これで0-13。何とかトライがほしいアルゼンチンは、相手反則でのラインアウトからいい形で攻め込むも、ボールが逸れてトライを取れません。

しかし今度はイングランドに反則で、再度攻め込もうとするアルゼンチンですが、反則の連続でなかなか思うような展開ができません。攻めあぐねるアルゼンチンは、23分にイングランドの反則でやっとPGを狙います。これで3-8。とはいえなおも力で押してくるイングランドに、アルゼンチンはいい形を作れません。

その後28分、アルゼンチンにオフサイドの反則でイングランドにまたもPG。これで3-16。点差が開いて行きます。その後もなかなか相手陣に入れなかったアルゼンチンですが、前半34分、やっとイングランド陣に入って何とかボールをつなぎ、ボールをさばいていたスクラムハーフのクベリ選手が35分にトライ。10-16。

しかしその後アルゼンチンのにまた反則で、イングランドは相手陣へ。セットプレイから攻め込むイングランドですが、ボールを受けたアルゼンチン、タッチに蹴りだしてハーフタイム。

後半。アルゼンチンのイングランド陣への攻撃、一旦はしのぐイングランドですが、アルゼンチンは粘り強く攻め、カレーラス選手が相手を振り切り、後半1分に2本目のトライ。コンバージョンも決まって17-16と逆転。しかし「取られたら取り返す」イングランドも3分にテオ・ダン選手のトライ。17-23でアルゼンチンを突き放しにかかります。

アルゼンチンはタックルは前半に比べて改善されたものの、互いにちょっと攻めあぐねるような展開です。そして8分にイングランドの反則でアルゼンチンのPG。20-23と3点差。10分、アルゼンチンはマイボールラインアウトから展開するも、イングランドに阻まれます。双方得点チャンスがなかなかない中、今度はイングランドの突進。

イングランドは一度は自陣に下げられながらも、じわじわ得点チャンスを伺います。そして23分、アルゼンチンにペナルティでイングランドにPG。26-20。その後アルゼンチンもイングランド陣に攻め込み、29分、イングランドに反則でPG。26-23。最後の10分間は、3点差に迫って攻め続けるアルゼンチンと守るイングランドの展開。

アルゼンチンはまたもPGの機会を得るものの、これは外れて3点差のまま。守り切りたいイングランドです。終盤、イングランドボールのスクラム。アルゼンチンはボールを奪って攻め込みたいものの、しかしここでも反則と、なかなか3点差を埋めることができません。結局イングランドが耐えに耐えて3位をもぎ取り、ベン・ヤングス選手の引退に花を添えました。

ラグビーワールドカップ3位決定戦
イングランドとアルゼンチンのスクラム(試合録画映像より)


一言で言ってしまえば、イングランドは負けるわけに行かなかっただろうとは思います。前回準優勝のプライド、ベスト4で唯一北半球のプライド、母国のプライドなどなどあったでしょう。後半アルゼンチンに攻め立てられながらも、前半の得点が後になって効いて来たこと、そしてアルゼンチンのミスに助けられた印象はありました。

一方アルゼンチン。試合の入りはよくなかったと思います。イングランドに阻まれて、得点もかなり後の方だったし、後半プレイが改善されて一気に攻め立てたものの、イングランドと同格と言うよりはまだチャレンジャーの位置であり、そういう点がそこそこは行くものの、まだ優勝候補と目されない一因でもあるでしょう。

ところで、NHKの実況が割とアルゼンチン目線だったと思います。こういう場合チャレンジャーの立場に立たざるを得ないのでしょうが、イングランドの選手交代に後の方で触れたり、ことあるごとにアルゼンチンの選手の話ばかりと言うのも、正直言って何だかなあと多少思ったものです。今度JSPORTSのと観比べる予定です。

NHKの実況に関して言えば、ルールブック的な説明がある中で、どこか遊んでみようとする部分もあるのですが、その辺りにちょっともやっとしたものを感じます。遊ぶならJSPORTSくらい遊んでくれるといいのですけどね。

それとこれはこの間も書きましたが、実況でアルゼンチンの応援が増えたと言っていた件、今までの予選敗退チームのファンとか、地元の人が青白ジャージーを着て応援していたようにも見えます。どちらかと言えば、ランキングが下とかちょっと劣勢のチームの方が、こういう応援が増える可能性が高いように思えます。

しかしこの試合も、互いのプライドがぶつかり合ったとは思いますが、この後の決勝は、最早互いの意地と使命感がぶつかり合ったと言えそうです。これについてはまた改めて。

飲み物-パブのアンバーエール2
[ 2023/10/30 23:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ全日程終了そしてハイライト番組情報

2023年のワールドカップ、全日程が終わりました。
既にご存知かと思いますが、各試合の結果は、以下の通りとなります。

決勝
南ア 12-11 NZ

3位決定戦
イングランド 26ー23 アルゼンチン

これで
優勝 南ア
準優勝 NZ
3位 イングランド
の順位が決定しました。

しかし偶然でしょうが、南アは決勝トーナメントを、すべて1点差で勝ち上がっています。これは、ワールドカップ史に残りそうな記録です。

詳しい試合評はまた書きますが、まずは今後のハイライト番組情報です。地上波は生憎まだ情報がありません。一方JSPORTSでは通常放送とオンデマンドで、以下の番組が予定されています。

JSPORTS1

11月2日 午前0時~1時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 決勝 ハイライト

11月7日 午後10時~8日午前0時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 大会ハイライト

JSPORTSオンデマンド

11月2日 午前0時~1時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 決勝 ハイライト

11月7日 午後10時~8日午前0時
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 大会ハイライト

11月23日 午後4時30分~午後5時30分
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【ラグビーワールドカップ特集】
(JSPORTSラグビー)

それからツイッター(X)公式アカウントより関連投稿のサムネをいくつか。

FireShot Capture 506 - XユーザーのRugby World Cup FR 🇫🇷さん_ 「Les Anglais soffrent la 3e place d_ - twitter2 FireShot Capture 508 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「South Africa are Rugby World Cup champions!_ - twitter2 FireShot Capture 507 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「KINGS OF RUGBY 🇿🇦 #RWC2023 - #RWCFinal ht_ - twitter2
[ 2023/10/29 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準決勝-2(壮絶なる雨中戦)

ワールドカップ関連です。
イングランドと南アの試合です。

雨模様。なにか一波乱を期待したいものの、フィジカル面の強さを誇る2チームの、この天候下での試合は、互いの体力を押し出しての力比べ、我慢比べの展開とキックとなりそうです。ちなみに今回も笛を吹くベン・オキーフ氏、前の準々決勝でのミスジャッジを散々に言われた由(相手がフランスということもありますしね)。

とにかく選手に取っても、そしてレフェリーに取っても厳しいこの試合。先制したのはイングランド。2分のファレル選手のペナルティゴール(PG)が成功です。

イングランド優勢の試合運び。イングランドは南アゴール前のマイボールスクラムからトライを狙おうとします。ここで南アに反則で、イングランドは2本目のPGが成功。6-0。前半10分過ぎ、南アはイングランド陣に入り、マイボールラインアウトから展開もイングランドがボールをキープ。しかしオフサイド。南アは今度は相手陣深く攻め込むものの、イングランドのディフェンスは強固です。そして乱闘。

幸いカードは出ませんでしたが、これでイングランドにペナルティ、南アボール。しかし南アもイングランドのの激しい反撃の前に、なかなかチャンスを作れません。そしてイングランドに反則でやっと南アのPG。これで6-3。しかしその後もイングランドは猛攻で、23分にまたもPG。これで9-3。反則もあって、自分たちが思うプレイができない南ア。

一方攻め立てるイングランドですが反則があり、南アボールでリボック選手のキック、これはあまり伸びず。マイボールラインアウトから相手ゴールへと前進する南アは34分、ポラード選手のPG。9-6。しかし38分に今度は南アの反則で、イングランドにPGのチャンス。12-6。互いにトライなしでPGの応酬、そしてハーフタイム。

後半。「南阿弗利加」のロゴ入りマフラーを持っている方、日本大会で入手したものでしょうか。イングランドを抑え込もうとする南アですがペナルティ。ここでお待たせというか、デクラーク選手が入ります。なおも押せ押せのイングランド。南アはうまく行かずもどかしげ。しかし後半10分過ぎ、南アにチャンスが生まれるもののボールがデッドボールゾーンを割ってしまいます。

両チーム複数名の選手交代が行われるものの、まだ得点は前半のままです。そんな中、後半12分にイングランドのドロップゴール。15-6。南アは依然として押され気味で、自陣でのプレイが続き、なかなかチャンスを見出せません。その南アは28分相手陣に入り、マイボールラインアウトからスナイマン選手のトライ。ポラード選手のコンバージョンが追加されてこれで15-13。

さらに双方の攻防、そして終盤となった35分に南アのマイボールスクラム。そしてここでイングランドに反則となり、2点を追う南アはPGを選択します。ポラード選手が決めて、これで15-16と逆転。何とか再逆転するべく、南ア陣に入り込むイングランドの選手は、南アの選手にことごとく止められます。

イングランドもドロップゴールを狙える位置ではありますが、ここで痛恨と言うべきノックオン。この時40分。まだ笛は吹かれていないのか、あるいは観客の声で聞こえないのか、しかし試合終了。ちょっともやもやしたものを抱えていそうなイングランドの選手とは対照的に、大喜びの南アの選手が決勝行きを手にしました。

イングランドVS南ア(ワールドラグビー)

イングランドと南アのせめぎ合い(ワールドラグビー公式サイトより)


雨のせいもあり、このカードにありがちなキックの多い試合でした。ところでボールを高く蹴り上げること、ハイパントと呼ぶ一方でハイボールとも呼ばれますが、どうもハイボールというと、ウイスキーのソーダ割の印象があるので。


そしてフィジカル勝負のせいか、少々荒れ気味でもありました。試合終了もホイッスルが鳴ったかどうかわからなかったのですが、南アの選手が大喜びしていて、あ、もう終わったのかと思った次第で、イングランドの選手はちょっと面白くなさそうでしたね。この両チームは2019年大会の決勝でも顔が合っており、イングランドが準優勝で、何となく浮かない表情だったのを思い出します。


ところで南アの選手もさることながら、コーチ陣も大喜びでした。しかし”ラッシー”・エラスムス氏(向かって一番左の、恰幅のいい男性)の存在感が半端ないです。ヘッドコーチより目立っているように見えます。

一方で、南アと開催国フランスの試合の笛を吹いて、ミスジャッジがあったと『レキップ』紙に指摘されたレフェリーのオキーフ氏、どういう笛を吹いてもブーイングですねとJSPORTSの実況。選手もそうですが、レフェリーも相当メンタリティが強くないと務まらないでしょうね。ちなみに決勝はイングランドのバーンズ氏がレフェリーを務めます。

それからちょっと尾籠な話ですが、この試合に出ていたイングランドのジョー・マーラー選手、以前相手の股間を握ったとかで、10週間の試合停止処分になりましたからねと実況サイド。しかしその後、コロナ禍で試合そのものが中止となり、実質出場停止とはならなかった由。

そして2027年の大会から24チームになること、来年から太平洋地域(日本、フィジー、サモア、トンガ、アメリカとカナダ)を中心とした大会が始まることなどなど。24チームのエントリーなら、アジアにもう一枠の可能性もあるでしょうか。

それと太平洋地域の試合なら、以前あったパシフィック・リム選手権と似たようなものかと。北米強化の狙いもあるのかも知れません。この2つについては、いずれ詳しく書きます。

飲み物-おしゃれなグラスのビール
[ 2023/10/28 03:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準決勝-1(黒衣の戦士の堅守猛攻)

ワールドカップ関連です。
まずNZ(オールブラックス)とアルゼンチン(ロス・プーマス)の試合から。NZのウォークライ、今回はカマテではなくカパオパンゴのようです。

この試合、序盤はアルゼンチンが攻め込んでペナルティゴール(PG)、これで3-0。相手陣に入りたいNZですが、逆にアルゼンチンの攻撃で自陣まで戻されます。しかしアルゼンチンのカレーラス選手(日本戦ハットトリックの選手です)の反則利用で、再び相手陣に入るNZ。その後も相手の反則からトライを強かに狙うNZは、10分にキャプテンのウィル・ジョーダン選手のトライ。コンバージョンが決まって3-7。

NZはその後もなお、攻め込まれながらも逆襲に出て展開、16分にジョーディー・バレット選手のトライ。準々決勝では規律違反で出場できなかったマーク・テレア選手もいい動きを見せていました。一方のアルゼンチンもトライを狙いに行くものの、反則でなかなかうまく行かず、優勢になったと思ってもNZにボールを取られてしまう始末です。

しかしNZのペナルティで、アルゼンチン2本目のPG。これで波に乗るかと思われたものの、ハーフウェイ付近の攻防でボールをNZに支配され続け、さらにまたも反則でNZのPG。モウンガ選手がこれを難なく決めて6-15。アルゼンチンも反撃に出るのですが、如何せんNZが執拗に攻め続け、前半41分にフリゼル選手のトライ。6-20のスコアでハーフタイム。

後半1分、NZはマイボールスクラムから、アーロン・スミス選手がトライです。6-27。NZのプレッシャーを受け続けるアルゼンチンは、攻めはするものの試合をコントロールできません。自陣ゴールを脅かすNZに必死のディフェンスも、後半8分、NZのフリゼル選手にまたもトライを奪われます。これで6-34。

点差が開く一方で、アルゼンチンも展開しようとするもののが今度はノックオン。自陣でのNZの攻撃、しかもテレア選手がチャンスを作ります。無論NZもミスはあり、その都度アルゼンチンがボール確保でいい形を作るものの、NZのディフェンスの素早さに対抗できず。しかも雨が降り始めるという生憎の天候です。

ボールを持ったNZにアルゼンチンは攻めかかるものの、反則で自陣へ下げられます。さらにトライを狙うNZは、ゴール前でつなぎにつないだボールが最後にはまたもウィル・ジョーダン選手へ。これでNZに5点、コンバージョンは決まらず。アルゼンチンのスコアは動かないままでした。

25分、NZはスコット・バレット選手に相手のプレイの妨害でイエローカード。1人少ないNZ。ここでアルゼンチンは優位に持って行きたいものの、なかなかうまく行きません。何とかこれ以上の失点を防ぎたいアルゼンチンですが、後半22分、マイボールラインアウトからボールを受けたジョーダン選手が、自分のキックを自分でキャッチ、そのまま相手をかわして独走トライ。

1人少ないデメリットが感じられないプレイです。今回も生憎コンバージョンは決まらないものの、これで6-44。その後もアルゼンチンは攻める意志は見せるものの、NZの出足の速さの前に得点チャンスを摘まれます。しかも終盤、アルゼンチンはチャンスを作りながら、そして一矢報いたいと恐らくは思いながら、相手ペナルティで得たタッチキックが外に出ず、これで試合終了。結局ノートライの試合で、アルゼンチンは3位決定戦、そしてNZは決勝進出が決まりました。

アルゼンチンVSNZ(ワールドラグビー)
アルゼンチンとNZの攻防(ワールドラグビー公式サイトより)

まず。この試合は日テレで観たのですが、そしてこの試合のみならず、地上波とJSPORTSの両方を観ていつも感じることですが、個人的にはもう少し、JSPORTSの中継に見られる肩の力の抜け具合がほしいなと思います。無論JSPORTSも、正直言ってすべての解説がいいというわけではありませんし、地上波が一生懸命やっているのは無論認めますが、もう少し大人の娯楽としての視点があってもいいかと思うので。

あと盛んにアルゼンチンの応援が凄いですねというコメントがありました。無論これは母国からの応援もさることながら、フランスに住んでいる人、あるいはこれまで敗退したチームのファンが、今回は青白のジャージーを着て応援しているということも考えられます。

かと言ってNZのファンが凄くないわけではないのですが、NZのファンの本当の凄さが出るのは、恐らく決勝の南ア戦ではないかと思われます。それと元NZ代表の、タナ・ウマンガ氏の姿がスタンドに見えました。

しかしアルゼンチン、いいところもあったけど、悉くNZに潰されましたね。勝ち上がったチームにありがちなことですが、ウェールズ戦で相手に与えた苦しみを、今度は自分たちが受けている、そのような感じでしょうか。と言うか、ウェールズは前回ベスト4でしたが、ベテラン外しもあったのか、今回ちょっと今一つではありました。

テレア選手、アイルランド戦は外されましたが、今回は戻って来て、結構いい動きもしていました。そしてジョーダン選手、自分でボールをキャッチ→キック→再びキャッチしてトライという、ファンを大いに喜ばせるプレイでした。

それにしても開幕前、今度は北半球勢が席巻するのではないかと言われていましたが、蓋を開けてみれば、やはりこうなりましたね。前大会で南アが、予選リーグで負けたチームは優勝できないというジンクスを覆しましたが、今度はどちらも1敗ずつのチーム同士です。しかもNZが負けたフランスに南アが勝ち、南アが負けたアイルランドにNZが勝っています。


飲み物-パブのビール
[ 2023/10/27 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

湯漬けとスープの接点とは

先日の『どうする家康』第40回、あらすじと感想その2の投稿でも書いていますが、日本の湯漬けや粥や汁かけ飯、そしてとヨーロッパのスープの接点について書いてみたいと思います。

日本の場合、

湯漬け
粥(または雑炊)
汁かけ飯

いずれも米飯にさらに手を加えたものです。
このうち湯漬けは一番ポピュラーではないかと思われます。かつて炊いた飯は櫃に入れていましたが、これが冷えると固くなりため、湯をかけるというのはかなり昔から行われていたようです。武士にも好まれ、また軽食であるため、出陣前の食事とされてもいました。特に織田信長は湯漬けを好んだようです。
ちなみに徳川家康は焼き味噌湯漬けを好んだとの由。

江戸時代になり、煎茶が普及するにつれて、湯漬けは茶漬けへと変化します。茶と飯の組み合わせは既に茶粥がありましたが、ご飯にそのまま茶をかけて食べる習慣が普及したわけです。

お茶漬け

また粥や雑炊ですが、これも冷えたご飯を再利用する方法として一般的でした。汁かけ飯もまたしかりで、つまりこれらの料理は、冷めてしまった米飯を如何にして食べるか、それに重きが置かれていた感もあります。

一方ヨーロッパです。

ここでなぜスープを持って来たのか、それはスープもかつては、固いパンを如何にして食べるかというのが原点となっているためです。ヨーロッパでも汁物はかなり昔からありました。そしてパンの方ですが、昔は集落で小麦を製粉し、共同の窯で焼くようになっていました。

こちらも焼きたてはともかく、時間が経つと固くなります。それでパンの切れ端を汁物やワインなどに浸して食べるようになり、このパンの切れ端、浸して食べる物のことをスープと呼びました。このスープはラテン語の「スッパーレ」が語源とされています。中世のヨーロッパはラテン語が中心ですからね。

一方で今我々が言うスープ、汁物ですが、元々は肉や野菜のごった煮といった感が強く、ポトフとかポテ(ポトフと似ていますが、キャベツと塩漬け豚肉、もしくは豚肉の加工品が必ず入る点が異なる)のようなものであったとされています。ヨーロッパの料理は煮込むことが基本であり、煮込んだ食材を食べるついでに汁を味わうものでした。ちなみに中世の食事はベンチに大勢が座り、ナイフ以外のフォークやスプーンは使わず、汁物なども回し飲みでした。

その後食事が洗練されてくるにつれ、パンを浸すため、食材を煮たついでに味わうための物であった汁は、それ自体を楽しむものへと変化し、スープの意味が大きく変わって行くことになります。こちらの画像ではパンに焼き色がついていて、クルトンの大きな物のようですが、かつてはパンをこのように汁に入れ、味わっていたのでしょう。スープを「食べる」というのも、この辺りに理由がありそうです。

スープと大きめのクルトン

そして汁を浸していたパンは小型化または痕跡化し、現在のクルトンのようにスープの浮き実的存在としての役割を果たすようになります。かと言って、汁にパンを浸す食べ方が全くなくなったわけではなく、地域によってはまだこういう食べ方は続いているようです。そしてパンの切れ端を浸して食べたスープの残りは、赤ワインを入れて男性が飲むという習慣の地域もありますし、イタリアではパンとトマトで作る粥(パッパアルポモドーロ)もあります。

そう言えばワールドカップのクボタのCM、農業を営むお父さんの口癖「セラヴィ」、これも人生だというのが嫌いで、町に出た青年がパン屋で見つけたパンが、実家の小麦を使っていたことがわかり、父が何を守ろうとしたのかがやっとわかって、家に帰ってくるというのがありますね。あのCM、その前のスリランカのイスル君のも好きでした。水道がない村で、病気のお母さんの代わりに水汲みをしていたら、ラグビー仲間が手伝ってくれるのですね。

閑話休題。時代や国は違えど、乱世が続く中で戦に出る男たちが、飯またはパンに湯や汁をかけ、適度にふやけさせたのを食していたこと、そしてその後秩序が変わり洗練されて行く中で、似てはいるものの、別の形の料理が登場してくるというのは、興味深いものがあります。その新しい秩序の中で、今度は海軍という組織が誕生し、軍艦に家畜や保存が効く固いパンを載せて戦争に赴き、その中でまた独自の料理が生まれて来るようになります。
(画像はいずれもWikimediaより)

[ 2023/10/26 05:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ中継・配信スケジュールその8

8週間にわたるワールドカップも次の週末で閉幕。3位決定戦、そして決勝が行われます。中継・配信日程(日本時間)は以下の通りです。

3位決定戦
10月28日
アルゼンチンVSイングランド
午前3時30分 JSPORTS1
午前3時30分 NHK総合、NHKBS4K

決勝
10月29日
NZVS南ア
午前3時 JSPORTS1
午前3時45分 日テレ

尚決勝はその後表彰が行われるため、時間的には長めになります。それから準決勝の結果です(赤文字勝利チーム)。

アルゼンチン 6-44 NZ
イングランド 15-16 南ア

アルゼンチンとNZはやはりNZかなと思いましたが、一方の南ア。準々決勝、準決勝とタフな試合を、1点差でものにしたフィジカル、そしてメンタリティの強さに敬服です。前大会の決勝で敗れていたため、イングランドも雪辱に燃えてはいたでしょう。

その南アとNZが決勝で顔が合うのは、1995年大会以来になります。この時は南アでの開催で、NZは延長戦の末敗れていますが、今回はどうなるでしょうか。何せ、東西両横綱の対決といった感のあるカードですから、見応えは十分であるかと思います。

それからNHK総合やBSで随時再放送が行われています。

(NHKワールドカップ特設サイト)

そして今回も公式アカウントのツイッター(X)投稿画像のサムネをいくつか置いておきます。


FireShot Capture 494 - XユーザーのRugby World Cup FR 🇫🇷さん_ 「On connaît laffiche de la finale ���_ - twitter2 FireShot Capture 495 - XユーザーのRugby World Cupさん_ 「Starting the only way they know how 🇳🇿 #R_ - twitter2 FireShot Capture 496 - Rugby World Cup(@rugbyworldcup)さん _ Twitter - twitter2

[ 2023/10/22 23:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ準々決勝-4(ファフ・デクラークが決めたボクスの勝利)

ワールドカップ関連、今回は開催国フランスと南アの試合ですが、本題に行く前にイングランドとフィジー関係で少し。

イングランド代表に「ゲンジ」という苗字の選手がいます。プロップのエリス・ゲンジ選手で、”Genge”と綴りますが、どうしても「源氏」の二文字がちらついてしまいます。あとフィジー代表で、サム・タワケという選手もいます。こちらの綴りは”Tawake”で、東海地方の方言を思わせますが、過去にも同じ苗字の選手がフィジー代表にいたこともあり、かの国では割と一般的な苗字と思われます――無論血縁関係であるとも考えられますが。

では試合に行きます。南ア(スプリングボクス、ボクス)のゴールインドロップアウト(相手が蹴ったボールを、守る側が自陣インゴールで押さえるプレイ)から再開されたこの試合、攻めるフランスと守勢の南ア。その守りの隙を突いて、フランスのバイユ選手が右隅にトライで先制です。コンバージョン成功で7ー0。その後も攻め続けるフランス、南アの懸命のディフェンス。しかし7分、南アもターンオーバーからチャンスを得て、アレンザ選手がトライ。コンバージョンが決まって7-7の同点。

尚も南ア陣に陣取るフランス、今度は15分の南アの反則でペナルティゴール。しかしこれは決まらず。その後もフランスに押され気味な南アですが、相手の反則からまたもトライを狙います。17分、デアレンデ選手のトライ。コンバージョンは決まらず、しかし7-12。さらにプレッシャーをかけるフランス。

21分、先ほどと同じような場所にフランスのモーバカ選手のトライ。しかしコンバージョンを蹴ろうとするラモス選手に、南アのコルビ選手が猛チャージでボールを蹴らせません。そのコルビ選手は互いの攻防が続く中、相手ボールを拾った味方からボールを受け、フランスのインゴールへと走って12-17。そして今度はリボック選手がコンバージョンを決めて、これで12-19。

負けじとフランスも30分に再びバイユ選手がトライ。19-19の同点。後半終了間際、ボールを持ったフランスの選手に、南アのエツベス選手の危険なプレイという判断で、バンカーシステムによる判定(最終的にイエローカード)です。これでペナルティを得たフランスはPGを決め、22-19でハーフタイム。後半。人数で優るフランスが攻め立てるものの、何とかしのぐ南ア。

その南アは4分にデクラーク、ポラード、スナイマンといった選手が登場します。フランスの攻めをかわす南ア、そしてフランスにペナルティ。必死に攻めるフランスですが、南アがことごとくそれを跳ね返します。後半9分、イエローの判定となっていたエツベス選手が戻ります。これで南アも15人、両者のすさまじい攻防。相手陣でのプレイが多いフランス、南アの反則により13分にPG。25-19。

南アもいい攻めを見せるものの、反則でフランスボール。20分、HIA(頭部外傷チェック)でデュトイ選手と交代していたフェルミューレン選手が戻ります。フランス陣奥まで攻め込みながら、なかなかいいプレイができず自陣に下がった南ア。しかしマイボールスクラムから展開して、26分にエツベス選手のトライ。南アはこれが後半初得点となります。25-26と1点リードの南ア。さらにフランスの反則を誘って、ポラード選手のPG。

後半30分。またしても怒涛の如く南ア陣に攻め入ったフランスが、今度はペナルティを得ます。これで28-29。しかし南アも負けじとコルビ選手のドロップゴール。これは外れるものの、フランスゴール近くで攻撃を仕掛ける南ア。ところが今度はフランスがマイボールで一気に相手陣へ。南アは相手ボールをターンオーバーし、キープし続けます。

そして終盤。フランスにボールを渡す形で、相手陣に入った南ア。ボールをつなぎ続けるフランスの選手に、デクラーク選手のタックル。これでボールがこぼれ、そのボールを南アが蹴りだして試合終了。開催国フランスのワールドカップが終わりました。


今までのワールドカップでも、そして今大会でも死闘という言葉が何度も使われていますが、この試合も正にそれにふさわしいでしょう。と言うか前半で既に勝利への執念全開で、もうお腹いっぱいといった感じではありました。

ところで実況で、ベンチにポラード選手がいるのが南アの強さと話していました。つまりこれだけ実力のある選手をベンチ入りさせるなど、よほど余裕があるのだろうというわけで、それも一理はあります。ただこの時のリザーブメンバーがデクラーク、ポラード両選手に加えてフォワードの選手だらけで、恐らく相手にしてみれば、南アがこういう選手をリザーブに入れ、後半出して来ることほど嫌なものはないでしょう。いつもは書かないリザーブメンバーを、上記試合関連記述で私が書いたのはそのためです。

そして実際フォワードが強い、従ってスクラムも強いチームです。何せエツベス選手が退場していた間、南アが7人でスクラムを組んでいたことからも、それが窺えます。ちなみにフランスも、スクラムは決して弱いチームではありません。

それとこれも実況で、フランスは昔はシャンパンラグビーでしたが、今はフィジカルも世界トップというコメントがありました。シャンパンラグビー、シャンパンの泡のように選手が次々と展開してトライを奪う、フランス代表のバックスを走らせるプレイのことです。しかしバックスが展開しているからと言って、フォワードが弱いわけではなく、寧ろフォワードが強いからこそボールを奪い、パス回しができるわけなのですが…。無論フィジカル面での強化は、年々進化してはいますが。あとかつてはシャンパンは代表のプレイで、国内のクラブはモールを押しまくる泥臭いプレイをしていたとも言われています。

ところで解説の大野均氏が、ロックのフォワード出身などと訊かれていました。これ、「フォワードのロック」ではないかと思うのですが…。ロックはスクラム第2列のポジションであり、スクラムを組む選手すべてがフォワードであるため、フォワードの方が、カテゴリとしては上位のはずですから。

今回は実況への突っ込みが多めになりました。あと南ア、準々決勝で開催国を破るのは前大会と同じですね。開催国の強さに、多少差があるにはありましたが。

飲み物-バーのビール
[ 2023/10/20 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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