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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』第29回「ままならぬ玉」あらすじと感想-2

第29回「ままならぬ玉」後半部分です。


義村は頼家が善哉を嫡男として認めてくれるのだろうなと尋ねるが、比企が納得していないと義時は答える。頼朝が望んでいたことじゃねえかと義村は言うが、そのことが文書に記載されていないためだった。義村も、比企が大きな顔をすることを快く思ってはいなかった。

頼時は初からつまらないと言われ、父上を見習って真面目に生きようとやって来たのにとしょげていた。義時はそんな息子に女子の心がわかっていない、初は寂しいからわざとそう言ったのだと教える。そして、山ほど土産を抱えて帰ってくれば、機嫌を直してくれると言い、女子は大体きのこが大好きだと教える。頼時はいいことを聞きましたと言って出かけて行く。

その頃せつは、善哉が生まれたこともあり、頼家がつつじの所に入り浸っていると比奈に愚痴っていた。おさみしゅうございますねと言う比奈にせつは、随分他人行儀だ、もう比企の者ではないからかと面白くなさそうだった。そしてせつは、皆家のことばかり考えるが、自分は誰が鎌倉殿になろうがどうでもいい、鎌倉殿に自分の方を向いていてほしいと言う。比奈はいい考えがあると言い、せつを政子に会わせる。

政子はせつに、夫の頼朝は幼いころから苦労をし、人を信じることをしなかった、頼家もきっとそうであろうと言う。ならばどうすべきかと比奈が問いかけ、政子は、いっそ思っていることをぶつけてみてはと促す。誰も信じていないお人にですかとせつは尋ねるが、政子は、信じていないけど信じたいのです、私にはそう見えますと答える。そしてあなたにしかできないことと、自信なさげなせつの背中を押す。

頼時は伊豆で百姓たちに会っていたが、彼らは借りた米を返そうにも返せず、鶴丸は、約束をなかったことにしてしまえばいいと言い、頼時はその場で即座に証文を破り捨ててしまう。これは逃散を防ぐためであり、返済分として米を鎌倉から届けさせると同時に、彼等にも1人当たり米を1斗与えることにした。その後戻った頼時に、鞠の手入れをしていた頼家は、伊豆では大変な評判と聞いていると言い、頼時と義時は礼を述べる。

頼家は証文を破るとは思い切ったことをしたものだと言い、これで全国の百姓たちが証文破りをするのではないかとまで言うが、幸い今までのところそうはなっていなかった。頼家はこれを機に褒美を取らせようと言い、間もなく自分は征夷大将軍に就任する、同じ「頼」の字を持っていてはお前も心苦しかろう、天下泰平の「泰」の字を取って泰時とせよと命じる。鎌倉殿に名をつけていただけるとは誉れであると、義時はそつなく答える。

頼時改め泰時も父に言われて頭を下げ、これからも鎌倉殿のおそばで力を尽くしたいと言うものの、頼家はお前はうるさい、父の許で励めとにべもなかった。泰時は、頼の字は頼朝様の頼の字でもあると不満そうだったが、義時はもう忘れろと言う。その側には、泰時が初への土産に持ち帰ったものの、突き返されたきのこが積まれており、泰時は不満やるかたない表情だった。

頼家は日が落ちた屋外で、またも蹴鞠の稽古に興じていた。全成は人形を作り、呪文を唱えていた。その様子を実衣が目にし、義時に人形(ひとがた)のような物をこしらえていたが、小娘じゃないんだからそんなのを貰っても喜ばないと言い、そして、本気で鎌倉殿になってほしいなんて思っていない、ただ源氏だから気概を持ったらどうなのかと言いたかっただけと話す。義時は、その気にならなかったから今があるのではないかと言い、実衣もそれは同意だった。

義時は全成のことを、時政とりくに話す。呪詛をかけているのではと義時は言い、時政はうっかり、鎌倉殿はわしの孫だぞと口にしてしまう。義時は余計なことはやめていただきたいと言うも、りくはしらを切り、また比企と争う時は終わったと食い下がるが、比企にそれを言えと時政は苛立っていた。その頃西国から流れて来た念仏僧たちが、民を惑わしているとして捕らえられる。

斬り捨てよと言う頼家に、民が念仏僧をありがたがるのは、暮らしが厳しいからだと時連が諫める。頼家はお前も北条の手先かと不機嫌になる。鎌倉殿を案じて申し上げていると時連は答えるが、皆同じことを言う、腹にあるは己の家のことだけではないかと声を荒げる。僧を斬れば災いが起こると言う時連に、天罰など畏れぬと頼家は言うが、時連はお子達に何があってもいいのか、お考え直しをと諫め、結局彼らは衣を剥がれて鎌倉から追放されたにとどまった。

頼家は善哉の許へ行こうとしたが、その時せつが向こうから来て、自分と一幡の所へも足を運んでくれと言う。しかし頼家は、せつの後ろの比企が煩わしい、どけとまたも声を荒げる。せつは嫡男は善哉様で結構と言い、ただ自分と一幡の側にもいてほしい、比企は関わりないと譲らず、それを退けていては鎌倉殿は本当に1人になる、お支えしたいと言う。

建仁2(1202)年7月、頼家は征夷大将軍となる。束帯を着けた彼の後ろには能員が控えていた。一方りくも時政も、一向に呪詛の効果が表れないことに腹を立てていた。全成は、頼家の髪の毛を手に入れることにする。それがあれば何とかなりそうなのだが、だったら初めからそうしなさいとりく。しかし頼家に近づこうとするものの、そこに義時が現れる。頼家は鞠を蹴ることに救いを見出していた。

そして自ら義時に指導を行い、また父は蹴鞠は得意だったかと尋ねる。お上手でしたと答える義時に、父は何も教えてくれなかったと言い、また頼家は義時が笑うのを見て、父が心から笑っているのを見たことがないが、その気持ちは今になったらわかるとも言う。義時は、頼朝様は人を信じることをなさらなかった、父上を超えたいのなら、人を信じるところから始めてはどうかと忠告する。

そこへ平知康が現れるものの、頼家はしばらく下がらせ、そして一幡を跡継ぎにすると義時に言った。比企のためではなく、せつは強い女であり、かつての両親のように、2人で鎌倉をまとめて行ける、また自分はは弱いから、自分を信じてくれる者を頼りたいとも言った。そして頼家はもう蹴鞠に逃げることは止めたと言い、知康もお役御免となる。しかし頼家が投げた鞠を受けようとして、知康は古井戸に落ちてしまう。

そして助けようとした頼家も落ち、隠れていた全成がやって来る。そこにあった縄のお蔭でかろうじて2人とも引き上げられるが、頼家は全成に亡き父の面影を見ているようだった。そんな頼家を全成は、こうして見ると可愛い甥っ子だと笑い、義時は、役目の重さと日々闘っておられると言う。結局全成は御父上に頼まれたと、呪詛のことを実衣に打ち明ける。しかし全成は、お前の喜ぶ顔が見たかった、千幡が鎌倉殿になれば立場も上がり、いい思いをさせてやれるとも話した。

あなたは見かけ倒しだからと言う実衣の言葉に、全成は図星を突かれたような顔をする。そして呪詛のため御所の床下に置いていた人形は、全部集めて来たと全成は言うものの、実は1つだけ置き去りにされていた。


まず、以前の投稿で頼家を将軍と書いている箇所がありますが、家督を継いで鎌倉殿となってはいたものの、将軍宣下はまだ先でした。今後訂正することになるかと思います。

後継者選びがエスカレートしそうになります。実際
一幡-比企
善哉-三浦
千幡-全成、実衣
とそれぞれの乳母夫が存在し、しかもそれぞれが義時に絡む展開になるわけですが、頼家は最終的には、一幡を嫡男とすることに決めたようです。しかしせつが比企と全く無縁と言うわけでもなく、頼家が将軍宣下を受けた時の能員の存在、あるいは三浦の存在などを考えても、今後比企との対立は激化して行くことになるでしょう。あと井戸に落ちて助けるのは、パペットホームズで、穴に落ちた友達を助けるのを思わせますね。

それから頼時の伊豆行き。百姓に逃散させない目的もあったのでしょう。米を借りたことに対する証文をその場で破り捨て、帳消しにしてしまいます。その代わり、鎌倉から米を持ってくることで決着したようです。この場合は台風という自然災害のためですが、飢饉もあり、百姓の生活は安定しませんでした。あと、きのこはかつて、八重にきのこを持って行った義時自身の行動を踏まえていると思われます。

さてその百姓、時連が、厳しい生活であるが故の念仏僧の受け入れについて、頼家に説明しています。この念仏こそが、鎌倉仏教のひとつの流れであるわけです。一方で全成は、密教に由来する呪詛を行っています。しかしなかなかうまく行きません。それと時政、自分達が疑われているのに、鎌倉殿などとわざわざ言うでしょうかね。それと全成が作っていたのは「にんぎょう」ではなく「ひとがた」ですね。ちなみにホームズの『踊る人形』も、本来は「ひとがた」です。

それにしても政子がせつの、そして義時が頼家の背中を押すところは、何か2人で筋書きを作ったかのようにも見えてしまいます。無論一幡ではなく、千幡が頼家の跡を継ぐことにはなるわけで、嵐の前の静けさといった印象もあります。あと以前、比奈が比企の紙に言及するシーンがありましたが、あれは「小川和紙」のことでしょうか。

それと、この『鎌倉殿の13人』の女性たちなのですが、政子、りく、丹後局、八重、そして道などはいいかと思います。しかしそれ以外の女性が、これは演じている女優さんには悪いのですが、何か似たような印象を与えているように見えます。『真田丸』に出て来る女性は、それぞれキャラが立っていたように思うのですが、やはり舞台となる時代の違いもあるでしょうか。


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[ 2022/08/02 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 54

『武将ジャパン』大河コラム続きに行く前に、『鎌倉殿の13人』出演者情報です。

【第七次】大河ドラマ「鎌倉殿の13人」新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

詳しくはまた後で投稿しますが、関智一さん、山寺宏一さんも出演ですね。

さてコラムの後の方ですが

久々のギャグがあって爆笑回だな〜!……と思えたかというと、そうでもない。
随所に不吉なフラグが立ちました。
範頼も、全成も、破滅への道のりがうっすらと見えてきます。
彼ら自身が迂闊というよりも、懲りずに企む坂東武者が悪いとも思えてくる。上総広常の死を教訓にできていないんだなぁ。

私が観た限り、ギャグらしきものはこの回はなかったのですが、どこのシーンでしょうね。全成と実衣の会話でしょうか、あるいは政子が飛び跳ねるシーンでしょうか。そして坂東武者、特に年配の豪族は、頼朝に不満があるわけですから、揺さぶりをかけてもおかしくありません-当然ながら失敗しますが。

善児が怖いと言われますが、私は人間よりも権力のありようが怖いと思いますよ。
比企能員と道の夫妻なんて、権力をとりにいくことを楽しみすぎていて危険です。
しかも彼らは一族の女を駒にするからたちが悪い。比企に関わると滅びるという意味では、源行家に匹敵するほどの死神かもしれない。

権力を取るというのは、乳母制度というのも関係しているかと思います。手塩にかけた若君が将軍ともなれば、一族が出世してもおかしくないでしょう。それとこの当時、あるいはそれより後になっても、女性を権力者に嫁がせる、あるいは側女にするというのはよくあることでしたが。

そして、このような記事のリンクがコラム内に貼られています。尚私はタイトルをコピーして検索したので、このメディアの記事であるかどうかは不明であるとお断りしておきます。

「鎌倉殿の13人」風雲急 ついに“三谷流”曽我事件!善児も暗躍?ネット興奮「もうミステリードラマ」
(スポニチ)

しかしこの冒頭に
「稀代の喜劇作家・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目」
などとありますが、昨年がこうだったら、武者さんは提灯記事だ何だと叩いたでしょうね。

あと『シャーロック・ホームズ』に登場する仮設形成(アブダクション)を、この大河に当てはめたらどうなるかなどと書かれていますが、どうも武者さんの独りよがりと思われるところもあるし、何よりも長くなるので省略します。それにしても今回も、それから少し前にもホームズの『緋色の研究』で、ワトソンが軍医であると言い当てる場面ばかり出て来ます。他の場面、あるいは他の作家の作品は引用しないのでしょうか。

さらに

なんだか最近「伏線回収!」という言葉でドラマを評価することが流行しているように思えますが、三谷さんのようなミステリ大好きな作家ならばそれはむしろ当然のこと。
(中略)
それにそうすることで話を動かせる中世と相性が良いのだと思えます。

とありますが、
「そうすることで話を動かせる中世」、仮設形成によって話を動かせると言いたいのでしょうが、例えばどのようなものかを挙げてほしいものです。また『孫子』の「行軍」では戦場でのこの適用法があるとして、その部分が引用されていますが、これも長いのでここでは紹介しません。そもそも大河コラムで、なぜこういうのを持ち出すのかそちらの方が不思議なのですが、いつもの漢籍自慢なのでしょう。

そして最後に「『鎌倉殿の13人』の進む道」という小見出しで、以下のようなことが成功する要素とされています。

・Twitterでトレンドを獲得する
→これは保留。Twitterのアルゴリズムを理解していれば、ノイジーマイノリティ(声の大きい少数者)が活発化するとトレンドは取りやすいため。
・関連番組が多い
・ネットニュースの本数が多い
・関連書籍も多く出てくる
・関連イベントが多い
・歴史雑誌が、夏になっても関連ネタを取り上げている。昨年は夏にはもう下火になっていた
・ファン層の空気に余裕がある。心底好きか、義務感から好きと言っているのか。その違いはファン層の空気に反映される

トレンドの件、保留するのであれば外せばいいと思うのですが…。ともかく関連番組やネットニュース、関連書籍に関しては、昨年もあまり変わらなかったと思います。書籍は結構多かったですし。イベントは、コロナ禍でできなかったものもあるかも知れません。それから歴史雑誌の件ですが、渋沢栄一という人は歴史雑誌というより、経済関連のメディアなどと親和性が高いのではないでしょうか。
そして
「ファン層の空気に余裕がある」
とは一体何でしょうか。これを見る限り、心底好きなのが今年で、義務感から好きというのが昨年だと言わんばかりですが、もちろん昨年でも本当に好きだとか面白いと言っている人は、ネット上でも結構見かけました。この最後の部分は、武者さんの希望的観測でしょう。

こうもネット配信が発達した現在、視聴率だけでの判断は時代遅れになりつつあります。NHKもそこはふまえてNHKプラス再生数を気にしている。そこでよい結果が出ているのでしょう。

確か昨年、『麒麟がくる』で上げた視聴率を『青天を衝け』は落としたといった記述が、この大河コラムにありました。こういう場合は
「視聴率だけでの判断は時代遅れ」
とはならないのでしょうか。そもそもここまで書くのなら、数字をきちんと出さないと説得力がないかと思います。

NHKは中世大河という賭けに勝った。
ゆえに再来年も『光る君へ』にしたのではないでしょうか。

「賭けに勝った」も何も、まだ放送が終わってもいないのに、そういうことを言うのは時期尚早かと思います。『青天を衝け』とは視聴率は拮抗している(というか現時点では『青天を衝け』の方が数字がいい)けど、でも武者さんは勝ったのだと思っていたいのでしょうか。
あと『光る君へ』ですが、平安京1230年と何か関連があるのではないでしょうか。そして平安時代は、日本史の時代区分上では中世ではなく古代に入りますね。

来週日曜、6月12日、伊豆の国市の江間公園で「第1回義時・江間祭り」をあげておきます。
こういう行事があることが、大河の持つ力でしょう。

それはいいのですが、好きな大河の時にはイベントをアピールするのに、そうでない大河になると見向きもしないのも、武者さんのコラムの特徴と言えます。何度も言いますが、『西郷どん』放送年の11月に、メインキャストが鹿児島市を訪れた時、多くの人々が出迎えたことが公式のSNSでも採り上げられ、糸を演じた黒木華さんもそのことを語っていました。しかし武者さんがこの大河を好きでなかったせいか、このコラムでそのことが紹介された記憶はありません。

飲み物-アイスカフェラテ
[ 2022/06/10 00:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 45

『武将ジャパン』大河コラム後半部分です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第19回「果たせぬ凱旋」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/05/16/168242

1.里は比企一族らしい。比企能員とその妻である道も、正攻法ではない手段で、利益を得ようとしていた。(中略)河越重頼の娘なのですが、ドラマでは父方の血統はすっ飛ばし、母方である比企の血を強調しています。

2.今年は殺陣にも気合が入っています。まだ武術の流派が確立するはるか前なので、荒々しい動きをし、迫力を出す。実にいい。最近の大河で「この俳優は剣道部に所属していた」という記述を見かけました。剣道の経験がないよりある方がよいとは思いますが、必ずしも当時を表現する上で相応しい動きになるとも限りません。(中略)漫画やゲームのような鮮やかすぎる殺陣になってもよくないんですね。その点、本作は、視聴者に中世日本らしさを想像させる、よい殺陣ではないでしょうか。

3.ムードメーカーの義盛が立つと、もう誰も拒めない。そしてそんな義盛に着火できる役目が、重忠にある。見事な連鎖反応が起きました。

4.いくら京都で人気だと言っても、肩を持っているのは戦に出なかった連中ばかり。一緒に戦った連中は、ついていこうとはしない。

5.もう一度あいつの元で戦いたいか?
否! 俺たちがそうなら、京都の連中もそうだろう。あいつをチヤホヤしている連中は、戦が何かわかってない連中だけだ。
とまあ、こんなふうに一点からどんどん手札を増やし、仮説を作り上げてゆきます。
ミステリだとシャーロック・ホームズが似た思考回路を使います。
日焼けして足を引きずっている医者となれば、アフガニスタン帰りだ!……簡単なことだよ、義時くん。

1、里が比企一族と言うのは、既に第13回で紹介されています。そして、土佐坊昌俊に静を暗殺させようとしているシーンですが、これを叔父と叔母である比企能員と、その妻道に重ね合わそうとしているのは無理がないでしょうか。そもそもこの当時、能員は頼朝の側近ではありましたが、そこまでの陰謀を企む人物ではなかったのですけどね。
「ドラマでは父方の血統はすっ飛ばし」
などとありますが、彼女のこのような行動が、本当に比企の血であると言い切れるのでしょうか。

2、「今年は殺陣にも気合が入っています」
前にもこのような記述を見た覚えがありますが、それぞれの大河で、それぞれの時代に応じた殺陣を指導しているだけだと思います。昨年しかり、一昨年しかりでしょう-一昨年の、ジャンプしながら相手を斬るのは違和感がありましたが。
それと
「最近の大河で『この俳優は剣道部に所属していた』という記述を見かけました。剣道の経験がないよりある方がよいとは思いますが、必ずしも当時を表現する上で相応しい動きになるとも限りません。」
吉沢亮さんのことでしょうか。剣道経験者ですが、剣術に不慣れな栄一をうまく演じていたと思います。ついでながら『花燃ゆ』の東出昌大さんも剣道経験者ですね。

3、「連鎖反応」とありますが、これは一つの物事がきっかけでまた別の物事が引き起こされるという意味で、この場合皆が上洛に同意したと言うか、コンセンサスを得たといったところでしょう。

4、義村のセリフを踏まえてでしょうが、「一緒に戦った連中」ではなく、その戦った連中の中の「命拾いした兵」にしてみれば、「無謀な戦ばかりの」大将にまたついて行こうとは思わないと言っていますね。要は懲りたということでしょうか。

5、「手札を増やし、仮説を作り上げて行きます」とありますが、義村自身従軍しており、京での噂も耳にしているでしょうから、義経とその兵たちについて、どのような状況であるか察しはついたでしょうし、多分に本人の経験によるものと思われます。あと武者さん、以前もホームズを出していたことがありますが(時代的に正しくありませんでしたが)、他のミステリも引用してはどうでしょう。それと
「日焼けして足を引きずっている医者となれば」
ですが、元々のワトソンは「左腕」を負傷しています。パスティーシュで左脚負傷となっているのはありますが。


6.ここまできて、やっと行家は自らが宿した死神に食われたのでしょう。
そんな行家と比べると、源頼朝という大物が義兄となっても欲に揺らがない北条義時は大した男です。ふるまいをわきまえた男に思えてくる。
ともかく源行家をいやらしく演じた杉本哲太さんが、お見事でした。彼がこの役で本当によかった。

7.綸言(りんげん)汗の如し。
天子の言葉は汗のようなもので、そう簡単にキャンセルできないということです。
ホイホイ撤回されるだけでは嫌で仕方ないので、せめてもの抵抗をしたのでしょう。こういうことをすると、権威が低下して信頼度も下げるため、禁じ手でもあります。

8.後白河法皇は、つくづくしみじみと、最悪だと思います。
彼は悪事を成し遂げようという思いはない。ただ、自分がエヘラエヘラしながら生きていければよい。
そのために周囲を平然と振り回します。プライドも何もあったものでもない。
(中略)
検非違使と受領を兼任しても別にいいし。宣旨なんて出して引っ込めて、引っ込めて出して……それでいいもん。
こんなルールも何もあったものじゃない相手に、まっとうな大人は対処ができません。
そしてそういうことをするから、武家の政権が成立することもわかる。
自分のことしか考えられない幼稚な人間は、実に罪深いことをやらかすものです。

9.お二人(注・西田敏行さんと鈴木京香さん)は奥州、つまりは福島県と宮城県の出身。後白河法皇当人の時代には、それこそ野蛮とみなされた場所の出身なのです。そんなお二方が京都に生まれ、人々を手玉にとる側を演じている。歴史っていうのは皮肉だと思いますし、痛快爽快なキャスティングだと思えます。

10.法皇と行家は、悪とは何か?ということを考えさせてくれる、秀逸な人物像でした。
流石にこの二人と並べるとかわいそうだけれども、里も悪い。
あの襲撃計画についてきっちり素直に説明して謝罪すれば、ああはならなかった。自己保身のために破滅します。
八重の言葉が真実をついていると思えます。
信じられないところが子ども以下としか思えない――そんな醜い大人が事態を悪化させてゆくのです。

6、まず行家と義時ですが、この両者は経歴も違うし、育った環境も異なっていると思われ、その2人を単純に比較はできないでしょう。逆に頼朝が義兄である以上、あまり差し出がましい振舞いはできないのではないでしょうか。義時の場合元々の性格に加え、それが寧ろ幸いしたとも言えますが。

7、「天子の言葉は汗のようなもので、そう簡単にキャンセルできないということです」
もう少し詳しく書いて貰えないでしょうか。一度汗が出たら体内に戻れないように、天子の言葉は一度口に出してしまえば、取り消せないということですね。それと今回も時折漢語を出して来ていますが、その前にドラマをきちんと観て、セリフを間違えないようにしてほしいと思います。

8、これは驚きですね。当時の宮中には様々な勢力がうごめいていたため、そのバランスを取るだけでも大変だったのではないでしょうか。実際あくの強いこともやっていますが、なぜ法皇がそうせざるを得なかったのか、そのことに関する考察が見えて来ません。単なる悪人扱いで、幕末大河の西国諸藩の志士、あるいは水戸藩関係者に対する視線と同じと考えていいのでしょうか。

9、もっと驚いたのがこれです。これはキャスティングをした側にも、俳優さんたちにも失礼ではないかと思います。三谷さんのことだから、この両名を今までと違った雰囲気で、人を手玉に取るようなイメージで面白く描きたいというのはありでしょう。
しかし
「奥州(中略)後白河法皇当人の時代には、それこそ野蛮とみなされた場所の出身なのです」
などとわざわざ書く必要があるでしょうか。そしてそれだけ武者さんに取っては奥州が大事な存在なのに、奥州藤原氏がやっていた北方貿易を日宋貿易などと以前書いていましたが、あれは一体何だったのでしょうか。

10、「法皇と行家は、悪とは何か?ということを考えさせてくれる、秀逸な人物像でした」
6でも義時と行家を比較していますが、流石に法皇と行家も単純比較はできないでしょう。何よりも、法皇を悪としてしか見られないというのがどうなのかとは思いますが。そして無論里も、同列に論じることはできません。彼女の場合は、どう考えても静憎しの思いがああさせたのではないでしょうか。
そして
「八重の言葉が真実をついていると思えます」とありますが、彼女に取っては子供たちの行動が基準であり、それのみですべてを判断することは当然できないでしょう。

あともう少し突っ込みたい部分はあるのですが、それは次の投稿で。


飲み物ーアイスカフェオレ
[ 2022/05/20 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-58 終わらせるべきか改革するべきか

先日の投稿で『武将ジャパン』コラムの、「性差別的でおっさん向けサービスばかりの大河はパス」と若者が考えたら、日本の時代劇に明日はないという箇所について、飛躍した感があると書いています。そもそも大河がそこまで「性差別的」とも思いませんが、ただ私は、来るべき時が来れば大河は終わってもいいと思っています。前にも書いたように昭和的なビジネスモデルだし、公共放送であるため受信料で作るいう制約もある上に、受信料をそこまで使って作るべきかという疑問もあります。

これがスポンサーをつけられるのであれば、もう少しお金をかけられるのですが、もちろん仮にそれができても、視聴率が悪ければアウトです。ならばNHKを課金制にして、一定のプランに加入すれば、定額で毎月大河を観るという方法もあって然るべきでしょう。しかしこの場合も面白くなければ、途中で解約する人も増えるでしょうし、それで成り立たないのであればもうそれまでとなるか、また別の方法を模索するかになります。NHKも長寿番組をどんどん終わらせていますが、経費削減を考えるのであれば、大河の見直しも当然検討されてしかるべきでしょう。

大河の黄金時代は、TVの黄金時代とも重なります。70年代ごろから90年代頃までは、確かに全員で大河を1年かけて観るケースは、今よりも多かったでしょう。しかし今の時代、家族全員がそろって同じ時間にTVを視聴するわけではありません(三谷さんはそれを希望しているようですが)。それと必ずしも、毎年1年間必ずやる必要もありません。たまには休みを入れて、何年かかけて完結させるという方法もあります。

ところで大河がいつまで続くかは知りませんが、大河ファンの中には、私が勝手に「ヴィンテージ大河」と呼んでいる、1970年代から90年代頃、特に80年代後半頃に高視聴率を記録した大河を懐かしむ声もあるようです。かといって、今こういうのを再現するのはかなり難しいと思います。経費の問題に加え、リメイクしても往々にして昔のと比較されがちですし、今は過激あるいは露骨な表現もできないこともあり、路線変更はやむを得ない部分もあります。また私の場合、大河のみならずエンタメ作品は、必ずしも昔の作品が優れているとは思わないというのも、理由として挙げられます。

それで思い出すのが、ジェレミー・ブレット主演のグラナダ版ホームズです。無論、ホームズシリーズと大河は様々な点で全く異なるわけですから、あくまでも参考として出しておきます。かつてホームズ作品が連載された、『ストランド』誌の世界観そのままのこの作品は、今も再放送されていて、古典的(ただし原作はいくらかアレンジされている)なホームズのイメージです。それに対してBBC版の『SHERLOCK』は21世紀のロンドンが舞台です。そもそもマーク・ゲイティスが『ドクター・フー』に関わっていたこともあり、斬新なイメージのホームズを打ち出して、しかも自身が演じるマイクロフト・ホームズを前面に出したという点で、それまでのホームズのイメージを塗り替えた感もあります。

結局過去の作品と同じ土俵で勝負しても、様々な点で昔と今は違いますし、どうしても比較はされるわけですから、思い切って発想を転換し、また数年に1度のシリーズでの制作という方法も検討されてしかるべきでしょう。無論この手の発想が、すべて大河に馴染むかどうかはまた別ですし、それはそれでまたリスクを伴うものではあると思われますが、数字をもう少し上げたいとNHKが本気で考えているのなら、根本的に手を入れる必要もまたあるでしょう。

飲み物-グラスに注がれたエール
[ 2022/03/27 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 30

先日NHKの受信料について、『ブラタモリ』と衆院選絡みでちょっと書きましたが、NHKの訪問があまりしつこい時には、警察を呼ぶという方法もあるようです。そもそも訪問で勝手に入って来たり、ドアの前から立ち去らないといったこと自体、違法行為となるわけですが…。
それに支払いは実は義務ではないし、また放送法そのものに罰則規定がないので、仮に払わなかった場合でも、何らお咎めはないはずです。ただ訪問に来るのが鬱陶しいだけです。そんなに受信料がほしいのなら、もうスクランブル化するのが一番いいのではないでしょうか。どこかこの方法、合理性を欠いているのですね。

それから先日「ハロー効果」について書いています。要は自分のアイドル的存在のすべてを肯定し、ポジティブに捉えることです。それに加えて同一視というのもあり、これもまた自分が好きな対象に共感することですが、この場合はそうすることによって、自己評価を高めたり、安定感を得たりしようという目的があります。
この心理関連はまた時間がある時に書きたいと思いますが、アイドルや自分が好きな対象への共感と言うのは、度が過ぎると盲信ともなりかねず、それはそれで厄介です。

あと、こちらも前には書いていましたが、今シーズンの『相棒』は観ないことにしました。やはり近年のスペシャルにいくらか違和感があるのと、どこかマンネリ化して来た印象は否定できません。今回は和製ホームズの杉下右京ではなく、同じ水曜21時に本物のホームズをやっているので、そちら優先です。あと『刑事7人』をはじめから見ています。
私としては杉下-神戸の頃が好きだったので、視聴しない理由はそれかと思っていたのですが、その他に鑑識官の米沢守の退場なども関係しているかと思います-実際、米沢さんがいた頃は観ていたという人もいます。あと小野田官房長や当時の捜一トリオも好きで、その影響も恐らくはあるでしょう。長年続くということは、それはそれで大変ではあるようですね。


飲み物-ティーカップと紅茶
[ 2021/10/18 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

声優と特撮

以前テレビスターとインターネットとトヨタ自動車その2という投稿で、今後声優が俳優や女優を兼任したとしても、おかしくないと書いています。実際今は声優であってもドラマや舞台、映画に出演する人もいて、その辺りの境界線が曖昧になりつつあります。

かつてTVでは、NHK民放を問わず、毎日のように洋画劇場や海外ドラマ枠が設けられていました。この洋画、あるいは海外ドラマにより、声優として名を挙げた人も多かっただろうと思います。またその当時は、俳優さんが吹き替えを行うということもしばしばあったようです。

例えば『刑事コロンボ』の小池朝雄さんは、元々は俳優でしたが、コロンボの声が大当たりとなり、声優としても名を馳せるようになっています。またアニメの吹き替えもやっています。その他にも、有名俳優が吹き替えを行う例もかつては多く、露口茂さんのグラナダ版ホームズの吹き替えは有名です。あれを観て以来、他のドラマ、たとえば大河などで露口さんを観ても、ジェレミー・ブレットのホームズの顔がちらつくようになっています。またドラマでなく、海外物の吹き替えで、初めて名前を知った俳優さんもいるほどです。

この声優も、元々はラジオドラマの出演者であり、その後前出の洋画や海外ドラマでの需要が高まるにつれて出番が増え、その後アニメやゲームが普及するに及んで、子供たちの憧れの職業となって行きます。実際お笑いをやりつつ声優活動を行っている人もいて、声優と言う職業の多様性を感じさせます。

声を使う仕事である以上、ナレーションも任せられるし、また声の通りのよさが、演技に幅を与えることもあるでしょう。今後アニメ、ゲームの伸びしろがある以上、声優という職業はまだまだ子供たちのなりたい職業の、上位を占め続けると言えそうです。無論人形劇、あるいは着ぐるみの声などでも声優の出番は多く、メディアミックスや舞台などでの活躍も期待できます。実際小池さんは元々は舞台俳優でした。

ところで声優とはまた違いますが、今『仮面ライダー』と『ウルトラセブン』をTVでやっています。実はこれはフォロワーさんのツイで知ったのですが、藤岡弘、さんが演じた『仮面ライダー』の初代ヒーローを覚えているのは、所謂アラカン世代、60代の入り口にいるような世代ではないでしょうか。私自身は特に観ないのですが、この『仮面ライダー』そのものは評価しています。このシリーズは時代に合わせてアップデートされており、そのためノスタルジアにとどまらないこと、また、若い男性俳優の登竜門ともなっていることなどが理由として挙げられます。

飲み物-アイスココア2

[ 2021/10/10 23:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『古畑任三郎』と『ガリレオ』そして映像作品のシーズンごとの違いについて

先々週辺りから、このブログのアクセス数が多めになっています。恐らくは田村正和さん逝去で、『古畑任三郎』関係の記事へのアクセスが、いつもより増えているためでしょう。とは言え、私はあまり『古畑任三郎』関係の記事を投稿しているわけではありません。「頭でっかちの殺人」、「悲しき完全犯罪」そして「最も危険なゲーム・最後の事件」について投稿している程度です。

あと「古畑中学生」ですが、これはパペットホームズ関連のカテゴリーに入っているので、修正しようと思います。こちらはホームズの正典中、4つの作品がベースとなっていて、三谷さんのホームズ好きが窺えます。

これとほぼ同時期に、『ガリレオ』に関してもいくつか投稿しています。こちらの方が多分多いかと思います。このガリレオこと湯川学の変人性に関して、「ガリレオの変人性」というタイトルで投稿しています。BBCの『シャーロック』とダブった人もいるだろうとその時書いていますが、確かにいくらか似通った点はあります-ちなみに制作は『ガリレオ』の方が先です。このシリーズも最初が2007年、次に2013年に制作されていますが、やはり2007年版の方が面白いかなとは思います。内海薫と岸谷美砂、それぞれのキャラの違いもありますし、OPやドラマそのものの展開など色々理由はあるでしょう。

最初は面白かったのに、第2シーズンから面白くなくなった、あるいは特定のシーズンまではよかったのに、その後はそうでもなくなったという作品は多いものです。たとえば『半沢直樹』も、2013年と2020年ではかなり違っています。ただ私としては、池井戸氏が本当に書きたかったのは、2020年放送分ではないかと思っていますし、半沢が大和田に土下座させたのは、ゴールではなくスタートだったと見るべきでしょうね。

ドラマだけでなく、アニメや特撮についても同じことは言えるかと思います。この作品は今シーズンは面白くない、いや面白いなどと賛否両論あるのは珍しくなさそうです。『はたらく細胞』(実は今回これについて書こうかと思ったのですが、連日のように投稿しているので、もうしばらく日を置くことにします)も1期の方が面白いという意見もあったようですが、これは『はたらく細胞BLACK』のアニメ化も関係しているかも知れません。

いずれにせよ、第1期である程度ヒットした作品だと、次作に対して過剰に期待してしまいがちです。そのため第2期が予想と違うとか、何となく意に沿わないとなると、どうも裏切られたような気分になりますし、また制作側が、第1期の反響に引きずられ、冒険できなくなってしまうというケースも考えられます。しかしシーズンによって、登場人物やキャストは違ってくるわけですから、ドラマにしてもアニメにしても、そのつもりで観た方がやはりよさそうです。


飲み物-アイスコーヒー2
[ 2021/06/02 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 23 英語スラングと海外ドラマとイギリス海軍作品

ネット上の英語、さらに海外ドラマや映画について、とりとめもなく書いて行きたいと思います(既出の話題も含みます)。まずbitchという単語があります。元々は雌犬とか、他にもイヌ科の動物の雌の意味ですが、最近はあまりこういう意味では使われないようです。今は主に「性悪女」、「不愉快な状況」、また女性同士で「みんな」という呼びかけで使われたりもします。その他にも「不平を言う」、さらには「女、彼女」という意味で使われることもあるようですが、あまり乱用するのはちょっと抵抗を覚えます。

以前BBCの“SHERLOCK”で、SHERLOCKEDとかCUMBERBITCHなどという言葉が、特にファンの間で使われたりしましたが、後者に関しては、私としてはやはりちょっと抵抗がありました。この言葉、もちろん主演のベネディクト・カンバーバッチに引っ掛けた表現です。

ついでにもう一つ。ネット上で女性から見た恋人、彼氏や男性アイドルのことをdaddyと呼ぶ風潮があります。似たような表現として、元々sugar daddyなる言葉が存在します。若い女性に貢いで言い寄る中年男性のことで、所謂援助交際に近いものがあります。またゲイのスラングで、中年層のゲイ(若者からおじさん呼ばわりされる)を指す言葉としても使われます。仮にそれとはまた別であっても、男性が女性を支配している意味などとも言われていて、これもちょっと抵抗を覚える表現ではあります。

さて前出のベネディクト・カンバーバッチが出演した『パレーズ・エンド』(BBC)というドラマがあります。第一次大戦を通じて、貴族の没落と女性の参政権獲得、社会進出を描いた作品ですが、かの『ダウントン・アビー』も、この時代を描いた作品でした。ちなみに『ダウントン・アビー』は、第一次大戦後のシーズン3辺りまでは観ていました。ところでカンバーバッチがやはり出演した『僕が星になる前に』の中で、主人公の男性4人組の前に奇妙なおじさんが現れるシーンがありますが、そのおじさんの中の人が、『ダウントン・アビー』のグランサム伯爵の中の人ですね。

それからイギリス海軍を描いた作品として、以前『ホーンブロワー 海の勇者』について書いたことがあります。海尉心得(士官候補生)のホレイショ・ホーンブロワーが、一人前の士官として成長する姿を描いた作品です。このシリーズの第2話でペストが流行し、ペストが発生した陸地に降り立ったホレイショと船員たちが、隔離されることになったり、また裏切り者の船員が脱走しようとして、ホレイショが初めてピストルを彼に向けて撃ったり、海尉試験で火船が艦に接近し、艦長でもある試験官たちが慌てふためき、ホレイショが身の危険を冒して火船を引き離して、晴れて海尉となってハッピーエンドを迎えます。

ところでやはりこの第2話の中で、海尉試験に向けて勉強中であるにも関わらず、船員たちが騒いで勉強できず、彼は一人デッキに出て本を読みます。その時ページが一枚はがれ、それを掌帆長が拾ってくれるのですが、その人はホレイショに、彼らもまた(ペストが)不安なのだと言い聞かせるところがあります。ちょっといいシーンです。

他にも映画『マスター・アンド・コマンダー』で、海戦が始まると被弾を避けるために帆を巻き上げ、血で滑らないように床に砂を巻き、手術道具(と言っても手足を切断するもの中心)を揃えて行く様が描かれています。この中で若い海尉心得の1人が、腕を切断することになり、ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長が、彼自身が敬愛するネルソン提督の本を彼にプレゼントします-ちなみにネルソン提督は、隻眼隻腕でした。隻眼といえば、先日『はたらく細胞』とBLACKの白血球について書いていますが、彼らのキャラデザインと何か関係あるのでしょうか。

手術といえば、『炎の英雄シャープ』の手術風景も凄まじいものです。弾丸を浴びて倒れた主人公のシャープ(平民出身将校で、貴族階級の将校と折り合いが悪い)を、教会の戦死者の安置所で見つけた仲間たちは、彼の弾丸をまず取り出そうとしますが、これが麻酔なし、しかも焼け火箸のようなもので弾丸を取り出し、その後ひどい熱を出した彼を水風呂で冷やすという荒業に出ます。その当時の医療としてはそんなものだったのでしょう。幸い彼は一命を取り留め、次なる戦線へと向かうことになります。

飲み物-ポーターとクルミ

[ 2021/05/23 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

海外市場で明暗を分けるアニメとドラマ 1

興味深い記事があったので、ご紹介しておきます。

日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか
(ITmediaビジネスONLINE)

一口で言えば、日本のアニメまたは漫画の世界市場でのシェアに比べたら、国内ドラマや邦画は著しく劣ること、そして、その原因はどこにあるのかという点が問題提起されています。これに関しては、日本のTV局は基本的にムラ社会で閉鎖的であり、制作プロダクションでなく、放送局が著作権を持っていることや、広告ビジネスメインであるため、ユーザー目線でないことなどが挙げられています。つまりコンテンツ制作に関して、生存競争を勝ち抜いて来ていないということです。

反面アニメは、そもそもは年少者がターゲットだったこともあり、大手スポンサーがつきにくく、その結果、寧ろドラマよりも「逞しく」成長し、制作サイドと放映サイドがきっちり分けられたのが、海外市場で存在感を示せるようになった一因と指摘されています。

放送局と制作プロダクションが分かれていないのは、やはりデメリットと言えます。たとえば、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』というTVシリーズを、このブログでも何回か採り上げていますが、このシリーズは制作がグラナダTV、放映はITVとそれぞれ役割分担されています。どうも日本独自の路線が災いした結果、TVドラマは海外での成功例もなく、また国内でヒットする作品があったとしても、要はその時々のトレンドや世論に委ねられて来た感もあります。

無論ドラマを海外で放送するには、その国の事情に合わせる必要もあります。ローカライズと言ってもいいでしょう。超展開や国籍不詳の描写までもが許されるアニメに比べると、日本人の生活がそのまま入り込むため、どのような受け止められ方をするかが、成功か否かのカギを握るとも言えそうです。
(この項続く)

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2021/05/07 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-52(今後の大河の時代設定に関して)

三谷幸喜氏の大河について何度か投稿して来ました。過去の2作品は、三谷さんらしいなと思われる展開もある反面、大河ドラマとして観た場合にもどかしく感じる、あるいは物足りなさを覚えると言う点も往々にしてあるものです。特に来年は今までの路線とは違い、所謂敗者が主人公にならない分、これまでとは異なったアプローチを求められそうです。

また敗者が去った後の新しい時代が描かれないのは、それはそれで潔くもありますが、その後の時代に彼らがどう評価され、あるいは彼らが残した物を、誰がどのように受け止めたのか、それもまたあっていいかとも思われます。実際『新選組!』で描かれなかった分は、『八重の桜』で補完したようなものです。

ところで今後の大河は

2021年-幕末~明治(大正以降がどの位描かれるのか現時点では不明)
2022年-平安~鎌倉
2023年-戦国~江戸初期

このような時代設定になっています。
仮にこの先も大河を制作すると考えた場合、2024年はどの時代が舞台になるのでしょうか。

2年連続でもし戦国大河を作るのであれば、かつての『毛利元就』のように、三英傑が登場せず、しかも時代的に戦国初期から中期辺りの設定になると思われます。たとえば、応仁の乱から戦国初期→前期を舞台に伊勢宗瑞(北条早雲)を描くというやり方もあるかも知れません。ただお馴染みの顔があまり出て来ないと、数字の点では厳しくなりそうです。

そうでなければ幕末物でしょうか。しかしあまり戦国と幕末のヘビーローテーションだと、視聴者離れ-というか、若年層の多くは既に地上波を離れていると思われます-を起こすでしょう。とは言うものの今の時代、江戸時代である赤穂義士物や、戦国期でも三英傑の比重が大きくない川中島大河を、1年かけてやる必要があるかどうかは疑問でもあります-無論2クールで描くのならそれもありです。本当はもう一度直江兼続を見たいのですが。

こういった点から考えて行くと、舞台となる時代はかなり狭まって来ているのが現状で、同じ時代で、異なる地域や時期の人物を描くことになりそうです。それを考えると、同時代が複数年続くのもやむなしでしょうか。

それとこれも何度か言っていますが、スポンサーを付けることも検討するべきでしょう。受信料だけで賄おうとすると、とてつもない金額になりますし、何より大河という娯楽作品がそもそも公共放送に必要なのかどうか、考えてみてほしいものです。大河は他の時代劇と違うとNHKは言いたいのかも知れませんが、最終的にはこれはやはり娯楽作品です。

その一方で、女性主人公の大河が姿を消したことについては、私は評価しています。どう考えても、1年をかけて描くだけの内容ではなかった物もありますし、知名度も功績もある男性主人公と無名に近い女性主人公、それぞれの作品を一年交代で制作するのはやはり無理があったと思います。それにしても、どうして隔年にしたのでしょうね。

ところで大河とは関係ありませんが、現在読んでいる『はたらく細胞フレンド』及び『はたらく細胞』本編、さらに『はたらく細胞BLACK』、今後折に触れて投稿してみようかと思います。しかしこのブログは元々ホームズブログなのに、ホームズ関連がやけに少なくなっています。多少の関連性があるという点で、コナン絡みの投稿も考えています。
(しかし三谷さん、パペットホームズの第2弾書いていただけないでしょうか…)


飲み物-白いカップの紅茶

[ 2021/04/20 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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